JP3136526U - 宝石類保持構造体、時計バンドおよび腕時計ならびに装身具 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数個の宝石類を、セラミックあるいは超硬金属製の基材に、確実かつ容易に保持固定することができるようにした宝石類保持構造体を提供する。
【解決手段】セラミックあるいは超硬金属より硬度の低い金属体1に、装着する宝石類8の数に対応した複数個の保持孔を設け、これらの各保持孔に宝石類8を挿入し、かつ該保持孔の周部を塑性変形させて金属体1に宝石類8を保持する。そして、複数の宝石類8を保持した金属体1を、セラミックあるいは超硬金属からなる基材5に設けた保持凹部6に装着し、その後、金属体1および基材5の側方から軸体9を嵌挿することによって、金属体1と基材5とを連結する。
【選択図】図5
【解決手段】セラミックあるいは超硬金属より硬度の低い金属体1に、装着する宝石類8の数に対応した複数個の保持孔を設け、これらの各保持孔に宝石類8を挿入し、かつ該保持孔の周部を塑性変形させて金属体1に宝石類8を保持する。そして、複数の宝石類8を保持した金属体1を、セラミックあるいは超硬金属からなる基材5に設けた保持凹部6に装着し、その後、金属体1および基材5の側方から軸体9を嵌挿することによって、金属体1と基材5とを連結する。
【選択図】図5
Description
本考案は、セラミックあるいは超硬金属に複数の宝石類を保持する構造の宝石類保持構造体、および、その宝石類保持構造体を用いた時計バンド,腕時計,装身具に関する。
従来、宝石類を基材に装着固定するには、通常、基材に爪部を設け、この爪部を宝石類と係合するように変形し、基材に宝石類を保持固定したり、あるいは、特許文献1に記載されているように、宝石類を、介在部材を介して基材にカシメ固定したりする構造が採用されている。
また、特許文献2に記載されているように、宝石類を筒状体などにて保持し、保持した状態で一部を折り曲げるなどして、宝石類を保持した筒状体などを基材の取付け孔に嵌めて圧着固定する構造も知られている。
特許文献2に記載の構造では特許文献1に記載の構造に比べて、保持が確実ではあるが、部品数が多く、部品の構造、その加工が複雑になり、小さな宝石類あるいは基材には、そのまま適用することには課題がある。さらに、多数の宝石類を基材に保持させる構造のものには、部品点数に応じた手間と時間がかかることになる。
また、近年、セラミックあるいは超硬金属を、宝石類を保持する基材として使用する要望が大きくなってきている。
実公平1−22510号公報 特開2003−88408号公報
セラミックあるいは超硬金属の装身具への利用、特に、高級品とされる時計などの技術分野において、バンドあるいは時計の側などにセラミックあるいは超硬金属を用いることは、これらセラミックや超硬金属が有する独特の質感、あるいは錆びにくく、劣化しにくい特性が、高級品としての要求に合致したものとなる。
ところが、セラミックあるいは超硬金属を宝石類保持構造体の基材として用いることの技術的課題の一つに、その加工性の問題がある。すなわち、セラミックあるいは超硬金属は細かな加工がしにくいということである。成型されたセラミックあるいは超硬金属に対して、クラックなどを生ぜずに小さな孔やエッジの付いた溝などを加工することは容易ではない。
例えば、時計バンドの駒は、一般装身具の中でも、個々のパーツが小さく、小さくなればなる程、保持部分の加工が難しく、また複数個の小型の宝石類を保持させようとすると、さらに保持が容易でなくなる。
そこで本考案は、複数個の宝石類を、セラミックあるいは超硬金属からなる基材に対して、確実かつ容易に保持固定することができるようにした宝石類保持構造体、および、その宝石類保持構造体を用いた時計バンドおよび腕時計ならびに装身具を提供することを目的とする。
前記目的に鑑み、本考案の宝石類保持構造体は、セラミックあるいは超硬金属より硬度の低い金属体に、装着する宝石類の数に対応した複数個の保持孔を設け、前記各保持孔に宝石類を挿入し、かつ該保持孔の周部を塑性変形させて前記金属体に宝石類を保持し、複数の宝石類を保持した前記金属体を、セラミックあるいは超硬金属からなる基材に設けた保持凹部にて保持したことを特徴とする。
また、前記基材と前記金属体とに嵌挿される軸体にて、前記保持凹部に前記金属体を保持したことを特徴とする。
また、前記基材の前記保持凹部に前記金属体を圧着することにより保持したことを特徴とする。
さらに、時計バンドとして、前記宝石類保持構造体をバンドの駒に用いたことを特徴とする。
また、腕時計として、前記宝石類保持構造体を外装ケースに用いたことを特徴とする。
また、装身具として、前記宝石類保持構造体を少なくとも一部に設けたことを特徴とする。
本考案によれば、セラミックあるいは超硬金属からなる基材には加工が簡単な単純な形状の保持凹部を設けておき、かつ基材とは別体の複数の保持孔を設けた金属体に、保持孔の少なくとも一部を塑性変形させるという簡単な手法にて宝石類を保持し、この保持したセット体を保持凹部にて保持させることにより、宝石類保持構造体として完成させることができる。
このため、セラミックあるいは超硬金属からなる基材に対して、複数個の宝石類が装着された小型の部品として提供することができる。
このようなセラミックあるいは超硬金属が基材となる本宝石類保持構造体は、特に、ユーザの腕などに直接的に触れる時計バンド,時計の側,装身具に実施して効果が顕著である。
以下に、本考案の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本考案の好適な実施の形態である宝石類保持構造体における金属体を示し、(a)は平面図、(b)は側面図であり、図2は本実施の形態の宝石類保持構造体における基材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図1は本考案の好適な実施の形態である宝石類保持構造体における金属体を示し、(a)は平面図、(b)は側面図であり、図2は本実施の形態の宝石類保持構造体における基材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図1において、1は、セラミックあるいは超硬金属より低い硬度でかつ加工のし易い、例えばステンレスなどの金属材からなる金属体、2は、金属体1に凹設され、イミテーションを含む宝石類が装着される複数の保持孔、3は金属体1表面における各保持孔2周部に複数立設されたカシメ用の突起部、4は金属体1の両側部に形成された凹状の軸体受け部である。
図2において、5はセラミックあるいは超硬金属からなる基材、6は、基材5の中央部に形成され、金属体1を装着することが可能なスペースを有する保持凹部、7は、基材5の両側を貫通し、かつ保持凹部6を通る軸体受け孔である。
図3は金属体に宝石類を装着するときの状態を示す拡大斜視図であり、保持孔2は装着される宝石類8の数だけ金属体1に設けられ、上部開口側から宝石類8の底部が挿入される。
図4は金属体に宝石類を装着した状態を示す断面図であり、保持孔2に挿入された後、保持孔2周部の突起部3をカシメ治具(図示せず)にて塑性変形(A部)して、突起部3にて宝石類8の周囲を係止する。この状態で宝石類8は金属体1に保持される。このようにして複数の宝石類8全部を保持孔2に保持する。
図5は本宝石類保持構造体の組付け前の分解斜視図であり、本宝石類保持構造体としては、前記のようにして宝石類8が装着/保持された金属体1と、基材5と、一対の軸体9とからなる。
そして、装着/保持された金属体1を基材5の保持凹部6に入れ、その後、一対の軸体9を、それぞれ基材5の一方側の軸体受け孔7から挿入し、金属体1の凹状の軸体受け部4を通して、基材5の他方側の軸体受け孔7に嵌挿していく。ここで、軸体9と金属体1あるいは基材5とを、強固な嵌合状態である寸法に設定しておくことにより、軸体9によって金属体1が基材5に保持される。
図6は組立完了後の本宝石類保持構造体を示す斜視図である。
なお、前記実施の形態では、軸体9を用いて金属体1と基材5とを連結したが、金属体1と基材5とを直接嵌合あるいは圧着させることにより、両者を連結することも考えられ、連結構造としては各種の構造を採用することができる。
また、保持孔2周部に突起部3を設けずに、保持孔2周部を塑性変形させることで宝石類8を強固に保持することができる金属体1の材料,材質の選択、あるいは構造にすることも考えられる。
また、軸体9も、本実施の形態のような単なる円柱状のものの他、多角形状のもの、あるいはコイルバネを内蔵した円筒体からなるバネ棒なども採用することができる。
さらに、前記各部材における要素部における数あるいは形状などは、前記実施の形態の構成に限定されない。
また、宝石類保持構造体の使用用途についても、宝石類を具備した各種宝飾品,装身具は無論のこと、時計バンドにおけるバンドの駒、あるいは腕時計の外装ケースとして用いることもできる。
上述したように、本実施の形態によれば、セラミックあるいは超硬金属からなる基材5に、加工が簡単な単純な保持凹部6を形成加工しておき、この基材5とは別体で、複数の保持孔2が容易に形成加工することができる金属からなる金属体1を用意し、保持孔2の少なくとも一部を塑性変形させるという簡単な手法にて宝石類8を保持して、この保持セット体を保持凹部6にて保持させれば宝石類保持構造体が完成する。
このため、セラミックあるいは超硬金属からなる基材5に対して、複数個の宝石類8が装着された小型の部品として提供することができる。
本考案は、装身具などにおいて、イミテーションを含む宝石類をセラミックあるいは超硬金属に対して容易に保持させることができることから、身体に着ける各種の用具に適用され、また多様な意匠展開を図ることも可能である。
1 金属体
2 保持孔
3 カシメ用の突起部
4 軸体受け部
5 基材
6 保持凹部
7 軸体受け孔
8 宝石類
9 軸体
2 保持孔
3 カシメ用の突起部
4 軸体受け部
5 基材
6 保持凹部
7 軸体受け孔
8 宝石類
9 軸体
Claims (6)
- セラミックあるいは超硬金属より硬度の低い金属体に、装着する宝石類の数に対応した複数個の保持孔を設け、
前記各保持孔に宝石類を挿入し、かつ該保持孔の周部を塑性変形させて前記金属体に宝石類を保持し、
複数の宝石類を保持した前記金属体を、セラミックあるいは超硬金属からなる基材に設けた保持凹部にて保持したことを特徴とする宝石類保持構造体。 - 前記基材と前記金属体とに嵌挿される軸体にて、前記保持凹部に前記金属体を保持したことを特徴とする請求項1記載の宝石類保持構造体。
- 前記基材の前記保持凹部に前記金属体を圧着することにより保持したことを特徴とする請求項1記載の宝石類保持構造体。
- 請求項1〜3いずれか1項記載の宝石類保持構造体をバンドの駒に用いたことを特徴とする時計バンド。
- 請求項1〜3いずれか1項記載の宝石類保持構造体を外装ケースに用いたことを特徴とする腕時計。
- 請求項1〜3いずれか1項記載の宝石類保持構造体を少なくとも一部に設けたことを特徴とする装身具。
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JP2007006548U JP3136526U (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 宝石類保持構造体、時計バンドおよび腕時計ならびに装身具 |
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---|---|---|---|---|
JP2013162809A (ja) * | 2012-02-09 | 2013-08-22 | Atelier Maillet D'or:Kk | 宝石保持部材の製作方法 |
EP3607851A1 (fr) * | 2018-08-08 | 2020-02-12 | CSEM Centre Suisse D'electronique Et De Microtechnique SA | Procede de formation d'un chaton de sertissage sur un substrat non ductile et objet obtenu selon ce procede |
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2007
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EP3607851A1 (fr) * | 2018-08-08 | 2020-02-12 | CSEM Centre Suisse D'electronique Et De Microtechnique SA | Procede de formation d'un chaton de sertissage sur un substrat non ductile et objet obtenu selon ce procede |
CH715238A1 (fr) * | 2018-08-08 | 2020-02-14 | Csem Centre Suisse Delectronique Et De Microtechnique Sa – Rech Et Developpement | Procédé de formation d’un châton de sertissage sur un substrat non-ductile et objet obtenu selon ce procédé. |
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