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JP3129072U - 磁極判定装置 - Google Patents

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裕 吉野
隆之 吉野
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株式会社アイエムエス
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Abstract

【課題】着磁パタン46を見ながら正確に磁極検出をする。筒状のマグネットの内側の磁極検出をする。複雑な構造の測定対象物に対応できる。
【解決手段】一端に磁気センサ14を支持固定し、他端を本体ケース12に固定したプローブ16と、このプローブ16上で、磁気センサ14から他端側の本体ケース12に収容した制御基板22まで、磁気センサ14の出力信号を伝送する伝送路40と、測定対象物と磁気センサ14との間に配置されるように固定された磁気パタン表示シート30と、本体ケース12に着脱可能に装着され、プローブ16を包囲し、磁気パタン表示シート30を支持固定する透明体からなる蓋18とを備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、磁石の磁極を検出したり着磁状態を検出するために使用される磁極判定装置に関する。
小型モータの界磁等には、その性能を高めるために複雑な着磁パタンが採用されるようになった。その製造や検査工程では、磁極や着磁状態を確認する必要が生じる。こうした用途には、磁気検出精度を高めた素子が開発されている(特許文献1参照)。
特開2005−69744号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
上記のような素子は小型化が可能であり、複雑なパタンで着磁されたモータの界磁用マグネットの磁極検出等に利用できる。しかしながら、どの場所に素子を近付けるか、どの場所の磁極を検出しているかを明確にしたい。また、モータの界磁用マグネットの各部について、その着磁状態や磁極を可能な限り正確に検出したい。
上記の課題を解決するために、本考案は着磁パタンを見ながら正確に磁極検出ができる磁極判定装置等を提供する。また、筒状のマグネットの内側の磁極検出ができ、複雑な構造の測定対象物に対応できる磁極判定装置等を提供する。
以下の構成は上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
一端に磁気センサを支持固定し、他端を本体ケースに固定したプローブと、このプローブ上で、上記磁気センサから上記他端側の本体ケースに収容した制御基板まで、上記磁気センサの出力信号を伝送する伝送路と、測定対象物と上記磁気センサとの間に配置されるように固定された磁気パタン表示シートと、上記本体ケースに着脱可能に装着され、上記プローブを包囲し、上記磁気パタン表示シートを支持固定する透明体からなる蓋とを備えた。
一端に磁気センサを支持固定し、他端を本体ケースに固定したプローブと、このプローブ上で、上記磁気センサから上記他端側の本体ケースに収容した制御基板まで、上記磁気センサの出力信号を伝送する伝送路と、測定対象物と上記磁気センサとの間に配置されるように固定された磁気パタン表示シートと、上記本体ケースに着脱可能に装着され、上記プローブを包囲し、上記磁気パタン表示シートを支持固定する透明体からなる蓋とを備えた。を備えたことを特徴とする磁極判定装置。
測定対象物上に磁気パタン表示シートを乗せて、磁気パタンを確認しながら、磁気センサを最適位置に置くことができる。また、磁気センサの向きの選定により、任意の方向の磁束を検出できる。さらに、透明な蓋を外してプローブを露出させて、筒状の磁石の磁極検出もできる。
〈構成2〉
構成1に記載の磁極判定装置において、上記本体ケースには、上記プローブと上記制御基板とを、電気的機械的に着脱可能に接続するコネクタを設けたことを特徴とする磁極判定装置。
プローブを着脱可能にして、測定対象物に応じて交換できるようにした。またプローブを直接測定対象物に接触させたり挿入したりすると汚れたり破損するおそれがあるので、容易に交換ができるようにした。
〈構成3〉
構成1または2に記載の磁極判定装置において、上記蓋は、上記本体ケースと連結するための開口を有する厚肉部と、上記磁気センサに接近するように蓋の一方の面に段差を設けて上記磁気パタン表示シートを貼り付け固定した薄肉部とを有することを特徴とする磁極判定装置。
磁気パタン表示シートは測定対象物の表面に密着させることが好ましい。また、磁気センサは、その磁気パタンを見ながら、目的とする磁極に可能な限り接近させたい。しかし、制御基板の位置やコネクタの構造により、プローブの位置には制約がある。そこで、蓋一方の面に段差を設けて前記磁気パタン表示シートを貼り付け、位置関係の最適化を図った。
〈構成4〉
構成1乃至3のいずれかに記載の磁極判定装置において、上記プローブは、全体としてほぼ均一な太さの細棒状であって、その一端の側面に磁気センサが固定されていることを特徴とする磁極判定装置。
測定対象物が筒状の磁石であっても、その孔にプロープを挿入して、磁極判定ができる。
〈構成5〉
構成4に記載の磁極判定装置において、上記プローブの側面に磁気センサ固定位置からの長さを示す目盛りが表示されていることを特徴とする磁極判定装置。
測定対象物が筒状の磁石のとき、その孔にプロープを挿入しながら、磁気パタンの確認ができる。
〈構成6〉
構成1乃至5のいずれかに記載の磁極判定装置において、上記本体ケースの上記プローブの固定場所近傍には、磁極判別用の発光ダイオードが配置されていることを特徴とする磁極判定装置。
磁極判定用の発光ダイオードをプローブの固定場所近傍に配置すると、磁気センサと発光ダイオードとを同時に視野内に収めることができる。従って、判定結果が見易く、操作性がよい。
〈構成7〉
構成1乃至6のいずれかに記載の磁極判定装置において、上記本体ケースには、磁界測定用のインジケータと、測定データを出力する信号出力端子が設けられていることを特徴とする磁極判定装置。
磁気センサの出力を制御基板で補正し、インジケータに磁界の強さを表示できる。この信号をコンピュータ等に伝送するように、信号出力端子を設けた。
以下、本考案の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は実施例1の磁極判定装置10を示す斜視図である。
磁極判定装置10は、本体ケース12と蓋18とを連結して構成される。本体ケース12には、プローブ16が固定されている。プローブ16は、一端に磁気センサ14を支持固定し、他端を本体ケース12に固定したものである。本体ケース12の内部には、制御基板22が収容されている。磁気センサ14と制御基板22とは後で図を用いて説明する伝送路とコネクタ24により電気的に接続されている。また、制御基板22とプローブ16とはコネクタ24により機械的に接続されている。
蓋18は、厚肉部26と薄肉部28とを有する。厚肉部26は、本体ケース12と連結するための開口19を有する。薄肉部28は、磁気センサ14に接近するように蓋18の一方の面に段差を設けて形成されている。ここに、磁気パタン表示シート30を貼り付け固定した。これにより、磁気パタン表示シート30は、測定対象物と磁気センサ14との間に配置されるように固定される。磁気パタン表示シート30は、磁性体粉を混入した液体や磁性流体から構成され、磁気パタンに応じて濃淡模様を表示するもので、市販品を使用できる。蓋18はこのように、本体ケース12に着脱可能に装着され、プローブ16を包囲し、磁気パタン表示シート30を支持固定する透明体からなる。
磁気センサ14は、特定の方向の磁束を検出する既知の素子で、一次元用のものでも3次元用のものでも構わない。伝送路40は磁気センサ14の出力信号を伝送する導線で構成される。磁気センサ14は、プローブ16の一端に磁束検知方向を定めて固定される。この磁気検知方向は用途に応じて任意に定めることができる。本体ケース12は、磁気センサ14の出力信号を処理するための制御基板22を収容する機能を持つ。また、本体ケース12は、磁極判定装置10を使用するときに、手で掴む部分にもなる。蓋18を本体ケース12に着脱可能に装着したのは、磁気センサ14を磁気パタン表示シート30と併用したり、独立に使用したりできるようにするためである。蓋18を透明体にしたので、磁気センサ14と磁気パタン表示シート30とを見ながら磁極検出ができる。本体ケース12や蓋18は、例えば、プラスチックの成型体により構成されるとよい。蓋18は、必要な部分だけ切削した充実体でもよいし、箱形のものでもよい。
図2は、蓋を外した磁極判定装置の側面図である。
図の磁気パタン表示シート30は測定対象物の表面に密着させることが好ましい。また、磁気センサ14は、肉眼29でその磁気パタンを見ながら、目的とする磁極に可能な限り接近させたい。しかし、制御基板22の位置やコネクタ24の構造により、プローブ16の位置には制約がある。そこで、蓋18一方の面に段差を設けて薄肉部28を形成し、磁気パタン表示シート30を貼り付け、位置関係の最適化を図った。
以上説明した装置によれば、測定対象物上に磁気パタン表示シート30を乗せて、磁気パタンを確認しながら、磁気センサ14を最適位置に置くことができる。これで、間違いなく磁極を検出できる。また、磁気センサ14の向きの選定により、任意の方向の磁極を検出できる。さらに、透明な蓋18を外してプローブ16を露出させて、筒状の磁石の磁極検出もできる。その使用方法は、後で図解する。
図3と図4は実施例2のプローブ構造説明図で、図3はプローブの平面図、図4はプローブとコネクタの縦断面図である。
本体ケース12にプローブ16を一体化固定すれば、機械的な強度が最も高い。しかし、この実施例では、プローブ16と制御基板22とを、電気的機械的に着脱可能に接続するコネクタ24を設けた。図5に示すように、プローブ16上には、磁気センサ14から他端側の本体ケース12に収容した制御基板22まで、磁気センサ14の出力信号を伝送する伝送路40が設けられている。なお、このプローブ16は、ガラスエポキシ基板に伝送路40となる配線バタンを形成したものが適する。
図4に示すように、プローブ16に形成した伝送路40とコネクタ24のばね接点42とが電気的に接触するように、コネクタ24を設計するとよい。コネクタ24は、半田付け等により、制御基板22に固定される。
プローブ16を着脱可能にすると、測定対象物に応じて長いものや短いものに交換できる。湾曲したプローブ16も使用できる。またプローブ16を直接測定対象物に接触させたり挿入したりすると汚れたり破損するおそれがある。そこで、容易に交換ができるようにした。なお、プローブ16は、全体としてほぼ均一な太さの細棒状であって、その一端の側面に磁気センサ14が固定されている。従って、測定対象物が筒状の磁石であっても、その孔にプロープを挿入して、磁極判定ができる。
図5は実施例3の磁極判定装置10を示す平面図で、図6は側面図である。
図に示すように、本体ケース12のプローブ16の固定場所近傍には、磁極判別用の発光ダイオード32が一対配置されている。Nと表示されている発光ダイオード32が発光すると、測定対象箇所がN極を示す。Sと表示されている発光ダイオード32が発光すると、測定対象箇所がS極を示す。また、本体ケース12の側面には、電源スイッチ36と信号出力端子38とが設けられている。電源スイッチ36を操作すると装置が起動する。信号出力端子38は磁界測定結果出力用の端子である。
この実施例のように、磁極判定用の発光ダイオード32をプローブ16の固定場所近傍に配置すると、磁気センサ14と発光ダイオード32とを同時に視野内に収めることができる。従って、判定結果が見易く、操作性がよい。
図7は磁極判定装置10の使用状態を示す平面図である。
図に示すように、例えば、棒状の被検査磁石44を測定対象物とする。この上に磁気パタン表示シート30が重なるように、蓋18を乗せる。こうすれば、磁気パタン表示シート30に、被検査磁石44の着磁パタン46が表示される。その着磁パタン46を見ながら、プローブ16の一端を目的の位置に合わせる。即ち、磁気センサを正確に位置決めする。このとき、磁極の極性が検出されて、発光ダイオード32のいずれか一方が点灯する。自由に磁気センサの位置を変えて各部の磁極の極性を確認できる。
図8は磁極判定装置10の別の使用状態を示す平面図である。
この実施例では、被検査磁石45が筒状の磁石である。このときは、図1に示した本体ケース12から蓋18を取り外す。これで、プローブ16が露出する。このプローブ16を被検査磁石45の孔に挿入すると、その孔の内壁の磁極の極性を確認できる。また、被検査磁石45の孔にプローブ16を挿入していくと、発光ダイオード32の表示が着磁パタンに合わせて変化する。従って、プローブ16の挿入深さと発光ダイオード32に表示された磁極の極性との関係から、被検査磁石45の内壁の着磁パタンが確認できる。そこで、プローブ16の側面に磁気センサ14固定位置からの長さを示す目盛り47を表示した。
図9は、磁極判定装置10の制御基板を含む制御回路ブロック図である。
図において、磁気センサ14の出力は、制御基板22上の検出信号補正部48に入力する。検出信号補正部48で、検出信号の正規化レベル補正が行なわれる。その後、SN判定回路52において、磁極Nによる信号かSによる信号かの判定が行なわれる。その動作原理は既知のため詳細を省略するが、判定結果はLEDドライバ54に入力し、一対の発光ダイオード32のうちのいずれかが点灯する。回路各部は電池60により駆動される。なお、外部電源を接続可能にするために、既知の直流電源回路接続用端子を設けてもよい。
一方、検出信号補正部48の出力信号は演算部50に入力して、インジケータ34を制御する信号に変換される。演算部50はアナログ表示ドライバ56を制御して、インジケータ34に磁界測定結果を表示させる。いわゆるガウスメータの動作原理は既知のため、詳細な説明は省略する。図5で説明したように、本体ケース12の前面に、このインジケータ34が取り付けられている。また、図6に示すように、本体ケース12の側面には、アナログ表示ドライバ56の出力をコンピュータに伝送する信号出力端子38が設けられている。この出力はアナログデータでもディジタルデータでも構わない。こうして、磁気センサ14の出力を制御基板22で補正し、インジケータ34に磁界の強さを表示できる。なお、インジケータは、数値表示(ディジタル表示)式のものを使用しても構わない。
実施例1の磁極判定装置10を示す斜視図である。 蓋を外した磁極判定装置の側面図である。 プローブの平面図である。 プローブとコネクタの縦断面図である。 実施例3の磁極判定装置10を示す平面図である。 実施例3の磁極判定装置10を示す側面図である。 磁極判定装置10の使用状態を示す平面図である。 磁極判定装置10の別の使用状態を示す平面図である。 磁極判定装置10の制御基板を含む制御回路ブロック図である。
符号の説明
10 磁極判定装置
12 本体ケース
14 磁気センサ
16 プローブ
18 蓋
20 矢印
22 制御基板
24 コネクタ
26 厚肉部
28 薄肉部
30 磁気パタン表示シート

Claims (7)

  1. 一端に磁気センサを支持固定し、他端を本体ケースに固定したプローブと、
    このプローブ上で、前記磁気センサから前記他端側の本体ケースに収容した制御基板まで、前記磁気センサの出力信号を伝送する伝送路と、
    測定対象物と前記磁気センサとの間に配置されるように固定された磁気パタン表示シートと、
    前記本体ケースに着脱可能に装着され、前記プローブを包囲し、前記磁気パタン表示シートを支持固定する透明体からなる蓋とを備えた。
    を備えたことを特徴とする磁極判定装置。
  2. 請求項1に記載の磁極判定装置において、
    前記本体ケースには、前記プローブと前記制御基板とを、電気的機械的に着脱可能に接続するコネクタを設けたことを特徴とする磁極判定装置。
  3. 請求項1または2に記載の磁極判定装置において、
    前記蓋は、前記本体ケースと連結するための開口を有する厚肉部と、前記磁気センサに接近するように蓋の一方の面に段差を設けて前記磁気パタン表示シートを貼り付け固定した薄肉部とを有することを特徴とする磁極判定装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の磁極判定装置において、
    前記プローブは、全体としてほぼ均一な太さの細棒状であって、その一端の側面に磁気センサが固定されていることを特徴とする磁極判定装置。
  5. 請求項4に記載の磁極判定装置において、
    前記プローブの側面に磁気センサ固定位置からの長さを示す目盛りが表示されていることを特徴とする磁極判定装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の磁極判定装置において、
    前記本体ケースの前記プローブの固定場所近傍には、磁極判別用の発光ダイオードが配置されていることを特徴とする磁極判定装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の磁極判定装置において、
    前記本体ケースには、磁界測定用のインジケータと、測定データを出力する信号出力端子が設けられていることを特徴とする磁極判定装置。
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