JP3114838B2 - 新規なクレアチンアミジノハイドロラーゼおよびその用途 - Google Patents
新規なクレアチンアミジノハイドロラーゼおよびその用途Info
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Description
ノハイドロラーゼ、その製法及び該酵素を使用するクレ
アチン定量用試薬およびクレアチニン定量用試薬に関す
る。
は尿中に見いだされ、その量を迅速かつ正確に検出測定
することは、疾病、例えば尿毒症、慢性腎炎、急性腎
炎、巨人症、強直性筋異栄養症等を診断するのに非常に
重要である。このような診断を行うために、血液または
尿中のクレアチニンおよびクレアチンを定量することが
一般的に行われている。
中のクレアチンにクレアチンアミジノハイドロラーゼ、
ザルコシンオキシダーゼを作用させ、生成する過酸化水
素を過酸化水素測定手段により測定して、試料中のクレ
アチンを定量する。またクレアチニンの定量法として
は、試料中のクレアチンを消去してから、試料中のクレ
アチニンに、クレアチニンアミドハイドロラーゼ、クレ
アチンアミジノハイドロラーゼ、ザルコシンオキシダー
ゼを作用させ、生成する過酸化水素を過酸化水素測定手
段により測定して、試料中のクレアチニンを定量する方
法などがある。
クレアチンアミジノハイドロラーゼ、ザルコシンオキシ
ダーゼは微生物界に広く見いだされており、既に工業的
に製造され、臨床検査薬として使用されている。
種菌体から製造されたクレアチンアミジノハイドロラー
ゼは熱安定性が低く、またクレアチンに対するKm値も
大きかった。例えばバチルス属由来の酵素(特公昭61-1
7465号公報) は、熱安定性は40℃以下と低い。さらにシ
ュードモナス・プチダ由来の酵素は、クレアチンに対す
るKm値が1.33mMと低い。コリネバクテリウム属、マイ
クロコッカス属、アクチノバチルス属、アシネトバクタ
ー属、バチルス属由来の酵素(特公平 3-76915号公報)
は、熱安定性は50℃以下であり、クレアチンに対するK
m値は20mMと比較的に小さい。しかしながら、さらに熱
安定性に優れ、かつクレアチンに対するKm値が20mM以
下である新規なクレアチンアミジノハイドロラーゼが求
められていた。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、アルカリゲネス
(Alcaligenes)属に属する細菌から熱安定性に優れ、か
つクレアチンに対するKm値のより小さいクレアチンア
ミジノハイドロラーゼを見いだし、本発明を完成する至
った。
する新規なクレアチンアミジノハイドロラーゼである。
次の反応を触媒する。
上記理化学的性質を有する新規なクレアチンアミジノハ
イドロラーゼ生産能を有する菌体を栄養培地にて培養
し、培養物から該クレアチンアミジノハイドロラーゼを
採取することを特徴とするクレアチンアミジノハイドロ
ラーゼの製造法である。
を有する新規なクレアチンアミジノハイドロラーゼを作
用させ、生成するザルコシンにザルコシンオキシダーゼ
を作用させ、生成する過酸化水素を測定することを特徴
とする試料中のクレアチンの定量法である。
ハイドロラーゼを作用させ、得られたクレアチンに上記
理化学的性質を有する新規なクレアチンアミジノハイド
ロラーゼを作用させ、生成するザルコシンにザルコシン
オキシダーゼを作用させ、生成する過酸化水素を測定す
ることを特徴とする試料中のクレアチニンの定量法であ
る。
アチンアミジノハイドロラーゼ、ザルコシンオキシダー
ゼおよび過酸化水素測定試薬を含有することを特徴とす
る試料中のクレアチン定量用試薬である。
ロラーゼ、上記理化学的性質を有するクレアチンアミジ
ノハイドロラーゼ、ザルコシンオキシダーゼおよび過酸
化水素測定試薬を含有することを特徴とする試料中のク
レアチン定量用試薬である。
ゼの起源は、上記理化学的性質を有するクレアチンアミ
ジノハイドロラーゼを産生するものであれば、動物、植
物、微生物など如何なる起源のものを用いても良い。好
ましくは、上記性質を有するクレアチンアミジノハイド
ロラーゼを産生しうるアルカリゲネス(Alcaligenes)属
細菌であって、より好適な例としては、アルカリゲネス
・フェカリス(Alcaligenes faecalis)TE3581な
どが挙げられる。なお、アルカリゲネス・フェカリス
(Alcaligenes faecalis)TE3581は京都府北桑田
郡美山町の土壌より分離した菌株であり、その菌学的性
質は以下の通りである。
から灰黄色のコロニーを形成する。コロニーの周縁は全
縁(Entire)であり、凸状(Convex)である。表面は円
滑(Smooth)で光沢を有し、半透明である。 (2)肉汁液体培養:生育は良くないが一様に混濁す
る。 (3)肉汁ゼラチン穿刺培養:生育は普通で上部のみ糸
状(Filiform)に生育する。ゼラチンは液化しない。 (4)リトマスミルク:色に変化はない。ミルクは固化
しない。 (5)マッコンキー寒天培地:生育しない。 (6)フェニルエチルアルコール寒天培地:生育しな
い。 (c)生理学的性質 (1)グラム染色性: −(陰性) (2)硝酸塩の還元: − (3)脱窒反応: − (4)MRテスト: − (5)VPテスト: − (6)インドールの生成: − (7)硫化水素の生成: − (8)デンプンの加水分解: − (9)Tween80の分解: − (10)クエン酸の利用:Koser の培地 − Christensenの培地 + (11)無機窒素源の利用: 硝酸ナトリウム + 硫酸アンモニウム + グルタミン酸ナトリウム + (12)色素の生成: − (13)ウレアーゼ: − (14)オキシダーゼ: + (15)カタラーゼ: + (16)β−ガラクトシダーゼ: − (17)アルギニンジヒドラーゼ: − (18)リジンカルボキシラーゼ: − (19)オルニチンカルボキシラーゼ: − (20)トリプトファンデアミナーゼ: − (21)β−グルコシダーゼ: − (22)プロテアーゼ: − (23)DNase: − (23)酸素に対する態度:好気性 (24)O−Fテスト(Hugh Leifson法):−(糖を分
解せず)
として長谷川武治編著、改訂版「微生物の分類と同定」
学会出版センター(1985年)によって行った。また
分類同定の基準として「バージェーズ・マニュアル・オ
ブ・システマチック・バクテリオロジー」(1984)
を参考にした。
とグルコース非発酵性グラム陰性菌で色素を生成しない
こと、オキシダーゼ、カタラーゼが陽性、β−グルコシ
ダーゼ、プロテアーゼが陰性であること,更にD−グル
コース、L−アラビノース等の糖を利用しないことより
本菌はアルカリゲネス(Alcaligenes)属に属するとみな
される。またアルカリゲネス中では硝酸から亜硝酸を生
成しないこと、D−グルコースをC源として利用できな
いこと、土壌より単離されたことを考えるとアルカリゲ
ネス・フェカリス(Alcaligenes faecalis)に属すると
考えられアルカリゲネス・フェカリス(Alcaligenes fa
ecalis)TE3581と命名した。なお本菌は受託番
号、FERM P−14237として寄託されている。
記クレアチンアミジノハイドロラーゼ生産菌を栄養培地
に培養し、該培養物からクレアチンアミジノハイドロラ
ーゼを採取することにより製造できる。クレアチンアミ
ジノハイドロラーゼ生産菌の培養にあたって使用する栄
養培地としては、使用菌株が資化しうる炭素源、窒素
源、無機物、その他必要な栄養素を適量含有するもので
あれば、合成培地、天然培地いずれも使用できる。炭素
源としては、例えばリンゴ酸、コハク酸等が使用され
る。窒素源としては、例えばペプトン類、肉エキス、酵
母エキス等の窒素含有天然物や、塩化アンモニウム、ク
エン酸アンモニウム等の無機窒素含有化合物が使用され
る。無機物としては、リン酸カリウム、リン酸ナトリウ
ム、硫酸マグネシウム等が使用される。またクレアチン
アミジノハイドロラーゼの生産誘導物質として、クレア
チンを培地に添加しておくことが望ましい。
拌培養を行う。培養温度は約20〜40℃、好ましくは
約25〜37℃、培養pHは約5〜9の範囲で、好まし
くは約6〜8に制御するのが良い。これら以外の条件下
でも使用する菌株が生育すれば実施できる。培養期間は
通常、約1〜7日で生育し、菌体内にクレアチンアミジ
ノハイドロラーゼが生産蓄積される。
精製法を用いれば良い。例えば抽出法としては超音波破
砕、ガラスビーズを用いる機械的な破砕、フレンチプレ
ス、界面活性化剤などいずれを用いても良い。さらに抽
出液については、硫安やぼう硝などの塩析法、塩化マグ
ネシウムや塩化カルシウムなどの金属凝集法、プロタミ
ンやポリエチレンイミンなどの凝集法、さらにはDEA
E(ジエチルアミノエチル)−セファロース、CM(カ
ルボキシメチル)−セファロースなどのイオン交換クロ
マト法などにより精製することができる。またこれらの
方法で得られた粗酵素液や精製酵素液は、例えばスプレ
ードライや凍結乾燥により粉末化できる。さらには適当
な担体に固定化して固定化酵素として使用できる。
ゼは、下記理化学的性質を有する。次の反応を触媒す
る。
ゼは、ザルコシンオキシダーゼ及び過酸化水素検出用組
成物と組み合わせてクレアチンの測定に使用することが
できる。またクレアチニンアミドハイドロラーゼを共存
させて、クレアチニンを定量することができる。
試料に上記新規なクレアチンアミジノハイドロラーゼを
作用させ、生成するザルコシンにザルコシンオキシダー
ゼを作用させ、生成する過酸化水素を測定する。
試料にクレアチニンアミドハイドロラーゼを作用させ、
得られたクレアチンに上記新規なクレアチンアミジノハ
イドロラーゼを作用させ、生成するザルコシンにザルコ
シンオキシダーゼを作用させ、生成する過酸化水素を測
定する。試料中のクレアチンはクレアチニンアミドハイ
ドロラーゼを作用させる前に消去しておくことが好まし
い。
は、上記新規なクレアチンアミジノハイドロラーゼ、ザ
ルコシンオキシダーゼおよび過酸化水素検出用組成物を
含有する。
は、クレアチニンアミドハイドロラーゼ、上記新規なク
レアチンアミジノハイドロラーゼ、ザルコシンオキシダ
ーゼおよび過酸化水素検出用組成物を含有する。
定量に使用するザルコシンオキシダーゼは、アースロバ
クター属、コリネバクテリウム属、アルカリゲネス属、
シュードモナス属、マイクロコッカス属、バチルス属等
の起源の微生物より得ることができ、これらのいくつか
は既に市販されている。クレアチニンアミドハイドロラ
ーゼとしては、シュードモナス属、フラボバクテリウム
属、アルカリゲネス属、ペニシリウム属等の起源の微生
物より得ることができ、これらのいくつかは既に市販さ
れている。
ゼ活性を有する酵素及び色原体よりなる。ペルオキシダ
ーゼ活性を有する酵素としては、ペルオキシダーゼ、ハ
ロペルオキシダーゼ、ブロモペルオキシダーゼ、ラクト
ペルオキシダーゼ、ミエロペルオキシダーゼ等が挙げら
れる。色原体は更に水素受容体およびカプラーよりな
る。水素受容体は過酸化水素、ペルオキシダーゼ、カプ
ラーとの反応に際し、水素を受容する化合物であれば良
く、例えば4−アミノアンチピリン、3−メチル−2−
ベンゾチアゾリン−ヒドラジン誘導体等が挙げられる。
またカプラーとしてはアニリン、N,N−ジメチルアニ
リン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジエチル−
m−トルイジン、N,N−ジメチル−m−アンシジン、
N−エチル−(3−メチルフェニル)−N’−アセチル
エチレンジアミン、N−エチル−N−(β−ヒドロキシ
エチル)−m−トルイジン、N−エチル−N−(2ーヒ
ドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン、N
−エチル−N−スルホプロピル−m−トルイジン、N−
エチル−スルホプロピル−3,5−メトキシアニリン、
N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピ
ル)−3,5−ジメトキシアニリン、N−エチル−N−
(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−アニシ
ジン、フェノール、ρ−クロロフェノール、2、4−ジ
クロロフェノール、2,4−ジブロモフェノール、2,
4,6−トリクロロフェノール等がある。
の好ましい量はクレアチンアミジノハイドロラーゼ約1
0〜300U/ml、ザルコシンオキシダーゼ約1〜1
00U/ml、ペルオキシダーゼ約0.01〜50U/
ml、水素受容体約0.1〜10mM、カプラー約0.
1〜50mMである。本発明のクレアチニン定量用試薬
中、各成分の好ましい量はクレアチニンアドドヒドロラ
ーゼ、10〜300U/ml、クレアチンアミジノハイ
ドロラーゼ約10〜300U/ml、ザルコシンオキシ
ダーゼ約1〜100U/ml、ペルオキシダーゼ約0.
01〜50U/ml、水素受容体約0.1〜10mM、
カプラー約0.1〜50mMである。
アチニン定量用試薬は、通常、pH約6〜8の緩衝液と
ともに使用する。例えばリン酸緩衝液、グッド緩衝液、
トリス緩衝液等が挙げられる。本発明の試薬には必要に
よりアスコルビン酸オキシダーゼまたはカタラーゼを添
加しても良い。更に本発明の試薬には酵素反応または呈
色反応を円滑に行わせるために他の化合物を添加しても
良い。このような化合物として例えば安定化剤、界面活
性化剤、賦形剤等が挙げられる。
0nmの波長で吸光度測定で行う。クレアチンを定量法
としては、エンド法およびレート法で行われるが、エン
ド法を用いるのが一般的である。
ラーゼの活性測定法を示す。まず試験管に基質溶液(ク
レアチンを0.1Mとなるように50mMリン酸緩衝
液、pH7.5に溶解したもの)0.9mlをとり、3
7℃で約5分予備加温する。次に酵素溶液0.1mlを
加え、反応を開始し、37℃で正確に10分間反応させ
た後、DAB溶液(2.0gのジメチルアミノベンズア
ルデヒドを100mlのジメチルスルホキシドに溶解さ
せた後、濃塩酸15mlを加える。)2.0mlを加え
て反応を停止させる。25℃で20分間放置後、生成し
た尿素がジメチルアミノベンズアルデヒドと縮合して生
成した黄色色素(Ehrich反応生成物)を425nmにお
ける吸光度で測定する。盲検は基質溶液0.9mlを3
7℃で10分間放置後、DAB溶液2.0mlを加えて
混和し、ついで酵素溶液0.1mlを加えて調製し、以
下同様に25℃で20分間放置後、吸光度を測定する。
上記条件下で1分間に1マイクロモルの黄色色素を生成
する酵素量を1単位(U)とする。
す。 実施例1 クレアチン1%、ポリペプトン1%、酵母エキス0.5
%、NaCl0.5%を含む培地(pH7.0)100
mlを500ml容坂口フラスコに移し、121℃、1
5分間オートクレーブを行った。種菌として、アルカリ
ゲネス・フェカリス(Alcaligenes faecalis)TE35
81(FERM P−14237)を一白金耳植菌し、
30℃で時間培養し、種培養液とした。次に同培地6リ
ットルを10リットル容ジャーファーメンターに移し、
121℃で15分間オートクレーブを行い、放冷後、種
培養液100mlを移し、300rpm,通気量2リッ
トル/分、30℃で時間培養した。培養液を遠心分離に
て集菌し、50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に懸濁
した。
し、遠心分離を行い、上清液を得た。得られた粗酵素液
を硫安分画、DEAE−セファロースクロマトグラフィ
ー、フェニルセファロースクロマトグラフィー、セファ
デックスG−200によるゲル濾過により比活性19U
/mgにまで精製した。得られたクレアチンアミジノハ
イドロラーゼは下記特性を有していた。 1.酵素反応:下記反応を触媒する。
15.2mMであった。比較例としてアクチノバチルス
由来の酵素(東洋紡製)のクレアチンに対するKm値を
測定した結果、20.5mMであった。 3.至適pH:50mM K−リン酸緩衝液(pH6.
0〜8.0)、50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5
〜9.0)、グリシンNaOH緩衝液(pH9.0〜1
0.5)中での酵素活性を測定した。その結果は図1に
示す通りであって、至適pHは約8.0〜9.0であっ
た。 4.安定pH:グリシン塩酸緩衝液(pH2〜3)、酢
酸緩衝液(pH3〜6)、K−リン酸緩衝液(pH6〜
8)、トリス塩酸緩衝液(pH8〜9)、グリシンNa
OH緩衝液(pH9〜10)で40℃、約18時間保存
してその残存活性を測定した。その結果は図2に示す通
りであって、安定pHはpH約5〜8であった。 5.至適温度:各温度における酵素活性を測定した。そ
の結果は図3に示す通りであって、至適温度は約40〜
45℃であった。 6.熱安定性:本発明の酵素を50mM K−リン酸緩
衝液(pH7.5)中で30分間保温した後、残存する
酵素活性を測定した。その結果は図4に示す通りであっ
て、約50℃まで安定であった。 7.分子量:約67,000(ゲル濾過法) 約43,000(SDS−PAGE) 8.等電点:約3.5(等電点電気泳動) 9.既知酵素との比較
記試液3mlを添加し、吸光度変化を37℃、波長60
0nmで測定した。測定結果を表2に示す。
記試液3mlを添加し、吸光度変化を37℃、波長60
0nmで測定した。測定結果を表3に示す。
ス属由来のクレアチンアミジノハイドロラーゼは、本発
明のクレアチンアミジノハイドロラーゼに比較して明ら
かに反応の速度は劣っていた。
ゼは熱安定性に優れ、かつクレアチンに対してKm値が
低い。したがってクレアチンおよびクレアチニンの定量
用試薬として、従来の酵素に比べて安定であり、反応性
のよい試薬を提供することができる。
示すグラフである。
る。
示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記理化学的性質を有する新規なクレア
チンアミジノハイドロラーゼ。次の反応を触媒する。 【化1】 至適温度:約40〜45℃ 至適pH:約8.0〜9.0 熱安定性:約50℃以下(pH7.5、30分間) pH安定性:pH約5〜8(40℃、18時間) クレアチンに対するKm値:約15.2mM 分子量:約67,000(ゲル濾過法) 約43,000(SDS−PAGE) 等電点:約3.5 - 【請求項2】 アルカリゲネス属に属し、請求項1記載
の新規なクレアチンアミジノハイドロラーゼ生産能を有
する菌体を栄養培地にて培養し、培養物から該クレアチ
ンアミジノハイドロラーゼを採取することを特徴とする
クレアチンアミジノハイドロラーゼの製造法。 - 【請求項3】 試料に請求項1記載の新規なクレアチン
アミジノハイドロラーゼを作用させ、生成するザルコシ
ンにザルコシンオキシダーゼを作用させ、生成する過酸
化水素を測定することを特徴とする試料中のクレアチン
の定量法。 - 【請求項4】 試料にクレアチニンアミドハイドロラー
ゼを作用させ、得られたクレアチンに請求項1記載の新
規なクレアチンアミジノハイドロラーゼを作用させ、生
成するザルコシンにザルコシンオキシダーゼを作用さ
せ、生成する過酸化水素を測定することを特徴とする試
料中のクレアチンの定量法。 - 【請求項5】 請求項1記載の新規なクレアチンアミジ
ノハイドロラーゼ、ザルコシンオキシダーゼおよび過酸
化水素検出用組成物を含有することを特徴とする試料中
のクレアチン定量用試薬。 - 【請求項6】 クレアチニンアミドハイドロラーゼ、請
求項1記載の新規なクレアチンアミジノハイドロラー
ゼ、ザルコシンオキシダーゼおよび過酸化水素検出用組
成物を含有することを特徴とする試料中のクレアチニン
定量用試薬。
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JP6336394A JP3114838B2 (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 新規なクレアチンアミジノハイドロラーゼおよびその用途 |
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JPH0661278B2 (ja) | ミオイノシトールの高感度定量法および定量用組成物 |
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