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JP3108261B2 - 眼科器械 - Google Patents

眼科器械

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Publication number
JP3108261B2
JP3108261B2 JP05319627A JP31962793A JP3108261B2 JP 3108261 B2 JP3108261 B2 JP 3108261B2 JP 05319627 A JP05319627 A JP 05319627A JP 31962793 A JP31962793 A JP 31962793A JP 3108261 B2 JP3108261 B2 JP 3108261B2
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JP
Japan
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eye
image
cornea
light
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博 飯島
峰基 早藤
健行 加藤
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Topcon Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、非接触式の眼
圧計等のように被検眼データを測定するようにした眼科
器械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、観察光学系により導かれた被検眼
の前眼部像をモニタや接眼レンズ等の観察手段で観察す
ると共に、測定光学系により導かれた測定光の光量を検
出器で測定して被検眼データを得るようにした眼科器械
としては非接触式の眼圧計がある。
【0003】この非接触式眼科器械は、被検眼の視軸と
前眼部観察光学系の光軸との整合を行なった後、被検眼
の角膜に向けて空気パルスを噴射し、この空気パルスの
噴射による角膜の変形開始と共に角膜反射光の受光素子
への受光量の増加を測定することにより眼圧が求められ
る。
【0004】この際、受光素子への受光量が基準値より
も著しく異なっている場合には、その異なった眼圧値と
他の眼圧値とを区別して表示することにより著しく異な
った眼圧値が信頼性の低い被検眼データであることを機
械的に示すようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被検眼デー
タを測定する瞬間には、瞼や睫毛に測定光が遮られて光
量が低下してしまうことがあるが、上述した非接触式眼
圧計にあっては、被検眼データの信頼性を機械的に判断
しているために、その信頼性の低い被検眼データが被検
眼の角膜反射率に起因するものなのか、或は瞼や睫毛に
測定光が遮られて光量が低下したことに起因するものな
のかの区別がつきにくく、正しく測定されていたにも拘
らず信頼性の低いデータであると誤認識してしまう虞が
ある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みて為されたも
ので、被検眼の角膜圧平中の前眼部像を確認することに
より眼圧データの信頼性を検者が客観的に判断すること
ができる眼科器械を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はその目的を達成
するため、前眼部観察光学系により導かれた被検眼の前
眼部像が撮影可能な撮影手段と、前記被検眼の角膜に向
けて空気パルスを噴射しかつ該空気パルスの噴射に基づ
く角膜の変形により眼圧を測定する測定手段と眼圧測
定時のアライメント用の指標像が投影されかつ角膜が圧
平された状態での前眼部像を前記撮影手段で撮影させる
と共に撮影結果を表示手段に表示させる測定状況確認手
段とを備えていることを要旨とする。前記指標像と共に
該指標像がアライメント許容範囲内に存在しているか否
かを判断する許容範囲マークを撮像するのが望ましい。
【0008】
【作用】このような構成においては、被検眼の角膜に向
けて空気パルスを噴射すると、空気パルスによりその角
膜が変形される。この角膜の変形により眼圧が測定され
る。その空気パルスの噴射に基づく角膜圧平中の前眼部
像が角膜に投影されたアライメント指標と共に撮影さ
れ、この撮影結果が表示手段に表示される。
【0009】
【実施例】次に、本発明の眼科器械の実施例を図1乃至
図9に基づいて説明する。
【0010】(第1実施例)図1乃至図5は本発明の眼
科器械の第1実施例を示すものである。
【0011】図1及び図2において、10は被検眼Eを
含めて前眼部像を観察するための前眼部観察光学系、2
0は被検眼Eに対して図示を略す装置本体を上下左右方
向に移動させて被検眼Eの視軸O’を前眼部観察光学系
10の光軸Oに整合させるアライメント光学系、30
A,30Bは対物レンズ11の光軸Oを境に対称的に配
置されて被検眼Eに対する装置本体の作動距離を設定す
るためのアライメント光学系である。
【0012】前眼部観察光学系10は、対物レンズ1
1、対物レンズ11の光軸O上に設けられて被検眼Eに
向けて空気パルスを噴射する噴射ノズル12、斜設ハー
フミラー13、結像レンズ14、ハーフミラー15、C
CD16を備えている。
【0013】前眼部像を形成する光束は、対物レンズ1
1、斜設ハーフミラー13、結像レンズ14、ハーフミ
ラー15を介してCCDカメラ16に結像される。
【0014】アライメント光学系20は、赤外光を出射
するLED21、開口絞り22、コリメータレンズ2
3、斜設ハーフミラー13を有する。
【0015】LED21は、図3に示すように、演算制
御回路51に制御される光源駆動回路52によって駆動
される。
【0016】LED21から出射された赤外光は開口絞
り22を通過してコリメータレンズ23により平行光束
とされ、斜設ハーフミラー13に反射されて噴射ノズル
12の内部を通って被検眼Eの角膜Cに投影され、この
角膜Cで反射される。
【0017】角膜Cからの反射光束は、対物レンズ11
によって集光された後、結像レンズ14、ハーフミラー
15を介してCCDカメラ16に導かれて視軸整合アラ
イメント用の指標像i3が形成される。また、角膜Cか
らの反射光束の一部は、ハーフミラー15に反射されて
CCDカメラ16と共役関係にある受光センサ17に集
光される。
【0018】CCDカメラ16には視軸許容範囲マーク
を形成するためのレチクル像(図示略)が投影される。
また、CCDカメラ16に形成された前眼部像と指標像
i3とは、映像信号処理回路53に入力されて画像化さ
れた後、モニタ54に画面表示される。
【0019】アライメント光学系30A,30Bは、角
膜Cの頂点Pから噴射ノズル12の先端Qまでの作動距
離Wを設定する。
【0020】一方のアライメント光学系30Aは、例え
ば、波長760nmの赤外光を出射するアライメント光
源としてのLED31A、コンデンサーレンズ32A、
開口絞り33A、ダイクロイックミラー34A、対物レ
ンズ35A,35B、ダイクロイックミラー34B、全
反射ミラー36A、結像レンズ37A、全反射ミラー3
8A、ハーフミラー39A、受光素子40、ハーフミラ
ー41を有する。
【0021】他方のアライメント光学系30Bは、例え
ば、波長860nmの赤外光を出射するアライメント光
源としてのLED31B、コンデンサーレンズ32B、
開口絞り33B、ダイクロイックミラー34B、対物レ
ンズ35B,35A、ダイクロイックミラー34A、全
反射ミラー36B、結像レンズ37B、全反射ミラー3
8B、ハーフミラー39B、受光素子40を有する。
【0022】LED31A,31Bは、演算制御回路5
1に制御される光源駆動回路55,56によって駆動さ
れる。また、LED31A,31Bは、図4に示すよう
に、交互にオン・オフされる。
【0023】ダイクロイックミラー34Aは波長760
nmの赤外光を反射し、波長860nmの赤外光を透過
する特性を有する。また、ダイクロイックミラー34B
は波長860nmの赤外光を反射し、波長760nmの
赤外光を透過する特性を有する。尚、このダイクロイッ
クミラー34A,34bの波長特性はLED31A,3
1Bから出射される赤外光の波長に応じたものが適宜使
用される。
【0024】LED31Aから出射された波長760n
mの赤外光は、コンデンサーレンズ32Aにより集光さ
れて開口絞り33Aの中心で集束された後、ダイクロイ
ックミラー34Aにより反射されて対物レンズ35Aに
導かれる。対物レンズ35Aの焦点位置は開口絞り33
Aの中心にあり、対物レンズ35Aに導かれた赤外光は
対物レンズ35Aにより平行光束とされて角膜Cに投影
され、角膜鏡面反射に基づき作動距離アライメント用の
指標像i1を形成する。
【0025】指標像i1を形成する反射光束は対物レン
ズ35Bに導かれ、この対物レンズ35Bの焦点位置が
指標像i1の形成位置にあるときに平行光束とされる。
そして、この平行光束はダイクロイックミラー34A、
ハーフミラー41、全反射ミラー36A、結像レンズ3
7A、全反射ミラー38A、ハーフミラー39Aを経て
受光素子40に結像される。
【0026】LED31Bから出射された波長860n
mの赤外光は、コンデンサーレンズ32Bにより集光さ
れて開口絞り33Bの中心で集束された後、ダイクロイ
ックミラー34Bにより反射されて対物レンズ35Bに
導かれる。対物レンズ35Bの焦点位置は開口絞り33
Bの中心にあり、対物レンズ35Bに導かれた赤外光は
対物レンズ35Bにより平行光束とされて角膜Cに投影
され、角膜鏡面反射に基づき作動距離アライメント用の
指標像i2を形成する。
【0027】指標像i2を形成する反射光束は対物レン
ズ35Aに導かれ、この対物レンズ35Aの焦点位置が
指標像i2の形成位置にあるときに平行光束とされる。
そして、この平行光束はダイクロイックミラー34A、
全反射ミラー36B、結像レンズ37B、全反射ミラー
38B、ハーフミラー39Bを経て受光素子40に結像
される。
【0028】受光素子40に結像された反射光束は出力
値として信号処理回路57に入力され、受光センサ17
に結像された反射光束は出力値として信号処理回路58
に入力される。
【0029】信号処理回路57は一対の指標像i1,i
2の重心位置を検出する。信号処理回路58は指標像i
3の重心位置を検出する。検出結果は記憶回路59に記
憶される。記憶回路59に記憶された検出データは演算
制御回路51に入力される。演算制御回路51は一対の
指標像i1,i2の重心間距離を演算する。
【0030】演算制御回路51は、映像信号処理回路5
3と、噴射ノズル12から空気パルスを噴射させる噴射
駆動回路60とを制御する機能も有する。映像信号処理
回路53にはCCDカメラ16の出力が入力される。映
像信号処理回路53の出力はモニタ54に入力される。
モニタ54には、図5(A)に示すように、前眼部像
1、作動距離許容範囲マーク2、視軸許容範囲マーク3
が表示される。
【0031】検者は指標像i3が視軸許容範囲マーク3
内に入るように、光学系の光軸Oを視軸O’に対して調
整する。一方、映像信号処理回路53は演算制御回路5
1の演算結果に基づき、作動距離Wをバーグラフ56’
により表示する。このバーグラフ56’の目標i4が作
動距離範囲マーク2内に入るように作動距離Wを調整す
る。
【0032】演算制御回路51は作動距離が許容範囲内
にあるか否かを判断すると共に視軸O’が視軸許容範囲
マーク3内にあるか否かを判断し、作動距離Wと視軸
O’との双方が許容範囲内に設定された時に流体放出駆
動開始信号を噴射駆動回路60に向かって出力する。噴
射駆動回路60は、自動的に噴射ノズル12から角膜C
に向けて空気パルスを放出開始させる。なお、手動スイ
ッチにより空気パルスを放出させることもできる。
【0033】LED31A、コンデンサーレンズ32
A、開口絞り33A、ダイクロイックミラー34A、対
物レンズ35Aは、噴射ノズル12からの空気パルスの
噴射による角膜Cの変形を光学的に検出するために角膜
Cに向けて角膜変形検出光を投影する検出光投影光学系
として機能する。角膜Cは空気パルスの噴射により圧平
される。
【0034】一方、対物レンズ35B、ダイクロイック
ミラー34B、ハーフミラー41、リレーレンズ42、
受光素子43は角膜Cによる角膜変形検出光の反射を受
光する検出光受光光学系を構成している。空気パルスの
噴射により圧平された角膜Cからの反射光束は、対物レ
ンズ35B、ダイクロイックミラー34Bを介してハー
フミラー41に導かれ、ハーフミラー41により反射さ
れた後、リレーレンズ42を経て受光素子43に集束さ
れる。
【0035】受光素子43に結像された反射光束は出力
値として信号処理回路61に入力される。受光素子43
への受光量は角膜Cの変形開始と共に増加し、角膜Cの
変形に伴う受光量の増加を信号処理回路61を経て演算
制御回路51が公知の手順に従って眼圧を測定する。
【0036】他方、モニタ54には、図5(B)乃至図
5(D)に示すように、空気パルスを噴射した被検眼デ
ータの測定時の前眼部像1A,1B,1Cが表示され、測
定時に瞼が閉じられているか否かの確認や睫毛等が瞳に
かかっているか否かの確認をして測定結果の信頼性を客
観的に認識することができると共に、角膜Cの変形部分
の径を計ることができる。
【0037】この際、測定時の前眼部像1A,1B,1
Cは、CCDカメラ16から映像信号記憶回路62に取
り込んで記憶した信号を呼出スイッチ63の操作により
映像信号処理回路53に出力してモニタ54に表示させ
る。
【0038】図5(B)に示した前眼部像1Aは空気パ
ルスが噴射される直前のもので、測定結果と視軸許容範
囲マーク3及び指標像i3と共に合成表示される。検者
は、この指標像i3が視軸許容範囲マーク3内に位置し
ているかを確認することにより測定値の信頼性を確認す
ることができる。
【0039】図5(C)に示した前眼部像1Bは空気パ
ルスを噴射して角膜Cを変形させた最中のもので、前眼
部像1B及び測定結果が合成表示される。検者は、この
前眼部像1Bにより圧平部分の径Dを計ることができ
る。尚、このときモニタ54に径Dを目視計測するため
のスケールを合成表示してもよい。
【0040】図5(D)に示した前眼部像1Cは空気パ
ルスの噴射終了直後のもので、前眼部像1B及び測定結
果が合成表示される。検者は、これら一連の経時的撮影
像を確認することで測定値の信頼性を確実なものとする
ことができる。尚、前眼部像の記憶はこれら3つのタイ
ミングの全てでなくともよい。
【0041】映像信号記憶回路62への前眼部像を記憶
するタイミングの設定としては、受光素子43に受光さ
れた反射光束から角膜Cの圧平ピークを圧平ピーク検出
回路64が検出し、この検出結果に基づいてタイミング
発生回路65から出力された映像記憶タイミング信号に
より前眼部像を記憶する場合、装置本体に設置のタイミ
ング設定部66による手動設定により出力された映像記
憶タイミング信号により前眼部像を記憶する場合、噴射
駆動回路60に出力される噴射信号に基づいて出力され
た映像記憶タイミング信号により前眼部像を記憶する場
合等がある。
【0042】尚、圧平ピーク検出回路64は圧平最中の
前眼部像を記憶する際のタイミング設定用として使用
し、噴射駆動回路60への噴射信号は噴射直前直後の前
眼部像を記憶する際のタイミング設定用として使用する
用にしてもよい。また、この経時的な前眼部像は呼出ス
イッチ63の操作による単独或は一度に分割された状態
でモニタ54に表示される。尚、測定結果と指標像i3
とは合成表示されなくともよい。
【0043】(第2実施例) 図6は本発明の第2実施例を示す光学系の側面図であ
る。上記実施例では受光センサ17に重心位置を検出す
るものを用い、受光センサ17に結像されたアライメン
ト反射光束の位置によってアライメント検知するように
したものを開示したが、受光センサ17の手前に絞り1
7’を設けてアライメント反射光束の光量を受光センサ
17が検知することによりアライメントを判断するよう
にしたものである。
【0044】この際、角膜Cの反射率によって検知が左
右されてしまうので、反射率が通常の場合、反射率が高
い場合、反射率が低い場合の各々に対応したモード切換
スイッチを外部に設け、受光センサ17が判断する光量
レベルを変化させることにより、正規眼の場合にはこの
切換によって精度良く測定させることが可能となる。
尚、図6において、上記実施例と同一の構成には同一の
符号を付してその説明を省略する。
【0045】(第3実施例)図7乃至図9は本発明の眼
科器械の第3実施例を示すものである。
【0046】図7,図8において、70は固視用の注視
目標を被検眼Eに投影する固視標投影光学系、80は被
検眼Eを含めて前眼部像を観察する前眼部観察光学系、
90は被検眼Eにアライメント光束を投影するアライメ
ント光投影光学系、100は被検眼Eの視軸O’と前眼
部観察光学系80の光軸Oとの整合状態を観察するアラ
イメント観察光学系、110は被検眼Eに対する装置本
体の作動距離を含めて視軸O’と光軸Oとの整合を検出
するアライメント検出光学系、120は角膜変形検出光
の反射を受光する検出光受光光学系である。尚、この第
3実施例における各検出系は上記実施例に準ずるため詳
細な説明は省略する。
【0047】固視標投影光学系70は、可視光を出射す
るLED71、開口絞り72、可視光を透過し且つ近赤
外光を反射する波長分割フィルター73、コリメータレ
ンズ74、絞り75、斜設ハーフミラー76、チャンバ
ー窓77、噴射ノズル12を有する。
【0048】LED71から出射された注視目標となる
可視光は、図7に示すように、開口絞り72及び波長分
割フィルター73を通過してコリメータレンズ74によ
り平行光束とされ、絞り75により絞り像とされた状態
で斜設ハーフミラー76に反射された後、チャンバー窓
77を透過し、さらに、噴射ノズル12の内部を通って
被検眼Eの角膜Cに絞り像が提示される。尚、角膜Cに
反射された可視光は対物レンズ11により反射されてそ
れ以降の光学部材へは導かれないように設定されてい
る。
【0049】前眼部観察光学系80は、上下から被検眼
Eをダイレクトに照明する赤外光を出射するLED8
1、噴射ノズル12の先端に固定のカバーガラス82、
可視光を反射する対物レンズ11、チャンバー窓77、
斜設ハーフミラー76、ハーフミラー83、全反射ミラ
ー84、第1結像レンズ85、第2結像レンズ86、全
反射ミラー87、ハーフミラー88、CCDカメラ16
を有する。
【0050】被検眼Eに反射されたLED81からの赤
外光は、カバーガラス82を透過して対物レンズ11に
より平行光束とされ、チャンバー窓77及び斜設ハーフ
ミラー76を透過してハーフミラー83に反射された
後、全反射ミラー84に反射され、さらに、第1,第2
結像レンズ85,86に集光され、全反射ミラー87及
びハーフミラー88を経てCCDカメラ16に結像され
る。
【0051】アライメント光投影光学系90は、近赤外
光を出射するLED91、開口絞り92、波長分割フィ
ルター73、コリメータレンズ74、絞り75、斜設ハ
ーフミラー76、チャンバー窓77、噴射ノズル12を
有する。
【0052】LED91から出射された近赤外光は、開
口絞り92を通過して波長分割フィルター73に反射さ
れ、コリメータレンズ74により平行光束とされて絞り
75により絞り像とされた状態で斜設ハーフミラー76
に反射された後、チャンバー窓77を透過し、さらに、
噴射ノズル12の内部を通って被検眼Eの角膜Cに投影
され、この角膜Cで反射される。
【0053】アライメント観察光学系100は、カバー
ガラス82、対物レンズ11、チャンバー窓77、斜設
ハーフミラー76、ハーフミラー83、ハーフミラー8
3と交差する方向に傾斜設定されたハーフミラー10
1、結像レンズ102、ハーフミラー88、CCDカメ
ラ16を有する。
【0054】角膜Cで反射されたアライメント反射光束
は、カバーガラス82を透過して対物レンズ11により
平行光束とされた後、チャンバー窓77、斜設ハーフミ
ラー76、ハーフミラー83、ハーフミラー101を透
過して結像レンズ102に導かれてこの結像レンズ10
2で集光され、さらに、ハーフミラー88を透過してC
CDカメラ16に結像される。
【0055】アライメント検出光学系110は、アライ
メント観察光学系100により導かれたアライメント反
射光束の一部がハーフミラー101により反射されてそ
の光路へと導かれ、中心部ミラー111、結像レンズ1
12、全反射ミラー113、絞り114、受光センサ1
7を有する。
【0056】ハーフミラー101に反射されたアライメ
ント反射光束の一部は、中心部ミラー111の周縁部を
透過して結像レンズ112に集光され、全反射ミラー1
13で反射されて絞り114を通過し、受光センサ17
に結像される。
【0057】受光センサ17は、その受光光量と受光位
置とにより被検眼Eに対する装置本体の作動距離を含め
て視軸O’と光軸Oとの整合を検出する。
【0058】ところで、アライメント光投影光学系90
のLED91から噴射ノズル12に至る各光学部材は、
図8に示すように、噴射ノズル12からの空気パルスの
噴射による角膜Cの変形を光学的に検出するために角膜
Cに向けて角膜変形検出光を投影する検出光投影光学系
として機能する。また、被検眼Eから反射されたアライ
メント反射光をハーフミラー101に導く各光学系は検
出光受光光学系120の一部を構成する。
【0059】ハーフミラー101に導かれた検出反射光
は、その一部は中心部ミラー111に向けて反射され、
この中心部ミラー111のミラー部111aに反射され
て結像レンズ121に集光され、絞り122を経て受光
素子43に結像される。
【0060】一方、ハーフミラー101に導かれた検出
反射光のその他の一部はハーフミラー101を透過して
結像レンズ102に導かれ、この結像レンズ102、ハ
ーフミラー88を経てCCDカメラ16に結像される。
【0061】CCDカメラ16に結像された角膜変形検
出光は、図9(A),(B)に示すように、モニタ54
に指標像i4として画面表示される。また、モニタ54
には前眼部像1と視軸許容範囲マーク3とが合成表示さ
れる。
【0062】指標像i4は、図9(A)に示すように、
角膜Cが正しく圧平された状態のときには、視軸許容範
囲マーク3の中心に位置し、図9(B)に示すように、
角膜Cが寄ってしまったなどの正しく圧平されなかった
状態のときには、視軸許容範囲マーク3の中心からずれ
て位置する。検者は、この指標像i4のずれにより角膜
圧平時の被検眼Eの状態を確認することができる。
【0063】
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の眼科器械
にあっては、角膜圧平中の前眼部像を角膜に投影された
アライメント指標と共に撮影し、これを確認可能とした
ので、眼圧測定の信頼性を検者が客観的に判断すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の眼科器械を示す光学系の平面図であ
る。
【図2】同じく光学系の側面図である。
【図3】同じく制御系を示すブロック図である。
【図4】同じくLEDのオン・オフ制御のタイミングチ
ャート図である。
【図5】同じくモニタの表示状態を示し、(A)はアラ
イメント操作時の前眼部表示状態、(B)は空気パルス
噴射直前の前眼部表示状態、(C)は角膜圧平中の前眼
部表示状態、(D)は空気パルス噴射直後の前眼部表示
状態である。
【図6】本発明の第2実施例を示す光学系の側面図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例を示すアライメント時の光
学系の側面図である。
【図8】同じく角膜圧平時の光学系の側面図である。
【図9】同じくモニタの表示状態を示し、(A)は角膜
の圧平が正しく行なわれた時の前眼部表示状態、(B)
は角膜の圧平が正しく行なわれなかった時の前眼部表示
状態である。
【符号の説明】
1…前眼部像 1A…前眼部像 1B…前眼部像 1C…前眼部像 10…前眼部観察光学系 16…CCDカメラ(撮影手段) 51…演算制御回路(測定手段) 54…モニタ(表示手段) 62…映像信号記憶回路(測定状況確認手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−224731(JP,A) 特開 平1−265938(JP,A) 特開 平3−118030(JP,A) 特開 平5−293084(JP,A) 特開 昭63−97142(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 3/10 - 3/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前眼部観察光学系により導かれた被検眼
    の前眼部像が撮影可能な撮影手段と、前記被検眼の角膜
    に向けて空気パルスを噴射しかつ該空気パルスの噴射に
    基づく角膜の変形により眼圧を測定する測定手段と
    圧測定時のアライメント用の指標像が投影されかつ角膜
    が圧平された状態での前眼部像を前記撮影手段で撮影さ
    せると共に撮影結果を表示手段に表示させる測定状況確
    認手段とを備えていることを特徴とする眼科器械。
  2. 【請求項2】 前記指標像と共に該指標像がアライメン
    ト許容範囲内に存在しているか否かを判断する許容範囲
    マークを撮像することを特徴とする請求項1に記載の眼
    科器械。
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