JP3199079B2 - 長尺体の巻取方法及びその装置 - Google Patents
長尺体の巻取方法及びその装置Info
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- JP3199079B2 JP3199079B2 JP21841592A JP21841592A JP3199079B2 JP 3199079 B2 JP3199079 B2 JP 3199079B2 JP 21841592 A JP21841592 A JP 21841592A JP 21841592 A JP21841592 A JP 21841592A JP 3199079 B2 JP3199079 B2 JP 3199079B2
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2301/00—Handling processes for sheets or webs
- B65H2301/50—Auxiliary process performed during handling process
- B65H2301/51—Modifying a characteristic of handled material
- B65H2301/513—Modifying electric properties
- B65H2301/5133—Removing electrostatic charge
Landscapes
- Winding Of Webs (AREA)
- Replacement Of Web Rolls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺体の巻取方法及び
その装置に関し、例えば、磁気テープ、インクリボン、
粘着テープ、写真用フィルム、長尺の紙等の巻取方法及
びこれらの方法に使用される巻取装置に関する。
その装置に関し、例えば、磁気テープ、インクリボン、
粘着テープ、写真用フィルム、長尺の紙等の巻取方法及
びこれらの方法に使用される巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープの製造工程において、非磁性
ベースフィルム上に磁性層が形成された幅広の磁気テー
プ素材は、一般に所定の表面処理が施された後、スリッ
テイング工程で一定の幅の磁気テープに裁断され、引続
き一定の搬送速度で搬送され、巻取軸(一般に巻取ハブ
又は巻取コアと呼ばれる)に巻き取られる。
ベースフィルム上に磁性層が形成された幅広の磁気テー
プ素材は、一般に所定の表面処理が施された後、スリッ
テイング工程で一定の幅の磁気テープに裁断され、引続
き一定の搬送速度で搬送され、巻取軸(一般に巻取ハブ
又は巻取コアと呼ばれる)に巻き取られる。
【0003】巻取ハブに巻き取られた磁気テープは、パ
ンケーキと呼ばれ、極めて長いものであって、次の工程
で、リーダテープを介して所定のハブに巻回されると共
に所定の長さに切断され、更にこの接断端部に他のリー
ダテープが接続される。カセット用磁気テープにあって
は、磁気テープは、一端がリーダテープを介して一方の
ハブに巻回され、他端は他のリーダテープを介して他方
のハブに接続され、カセット本体に収容される。
ンケーキと呼ばれ、極めて長いものであって、次の工程
で、リーダテープを介して所定のハブに巻回されると共
に所定の長さに切断され、更にこの接断端部に他のリー
ダテープが接続される。カセット用磁気テープにあって
は、磁気テープは、一端がリーダテープを介して一方の
ハブに巻回され、他端は他のリーダテープを介して他方
のハブに接続され、カセット本体に収容される。
【0004】生産性の観点から、パンケーキの磁気テー
プは出来るだけ長いことが望まれ、これが長くなる程パ
ンケーキのスクロール径が大きくなる。同様の観点か
ら、磁気テープの裁断工程からの搬送速度も、出来るだ
け速いことが望まれる。
プは出来るだけ長いことが望まれ、これが長くなる程パ
ンケーキのスクロール径が大きくなる。同様の観点か
ら、磁気テープの裁断工程からの搬送速度も、出来るだ
け速いことが望まれる。
【0005】更に、パンケーキ中の磁気テープは、次の
工程で別のハブに巻き取る際、側端が平面になるように
行儀良く巻き取られる必要がある。そのためには、パン
ケーキ中の磁気テープも同様に側端が平面になるように
行儀良く、即ち巻乱れがない状態で巻取ハブに巻回され
ている必要がある。何故なら、次工程での巻取りは、記
録時や再生時よりも遙に速い速度でなされ、巻乱れを矯
正しながら巻き取ることができないからである。
工程で別のハブに巻き取る際、側端が平面になるように
行儀良く巻き取られる必要がある。そのためには、パン
ケーキ中の磁気テープも同様に側端が平面になるように
行儀良く、即ち巻乱れがない状態で巻取ハブに巻回され
ている必要がある。何故なら、次工程での巻取りは、記
録時や再生時よりも遙に速い速度でなされ、巻乱れを矯
正しながら巻き取ることができないからである。
【0006】また、パンケーキに磁気テープの巻乱れが
あると、パンケーキの保管中や搬送中に磁気テープの側
縁部にダメージを与えるおそれがある。
あると、パンケーキの保管中や搬送中に磁気テープの側
縁部にダメージを与えるおそれがある。
【0007】磁気テープを巻取ハブに巻回してパンケー
キとする際、タッチロールと呼ばれるロールを使用し、
搬送されて来る磁気テープ部分を既に巻回された磁気テ
ープ部分に圧接するようにしている。このタッチロール
は、搬送されて来る磁気テープ部分と既に巻回されてい
る磁気テープ部分との間に空気が侵入しないように、更
に此処に形成された空気の薄膜(エアフィルム)を抜く
ようにするためのものである。
キとする際、タッチロールと呼ばれるロールを使用し、
搬送されて来る磁気テープ部分を既に巻回された磁気テ
ープ部分に圧接するようにしている。このタッチロール
は、搬送されて来る磁気テープ部分と既に巻回されてい
る磁気テープ部分との間に空気が侵入しないように、更
に此処に形成された空気の薄膜(エアフィルム)を抜く
ようにするためのものである。
【0008】ところで、磁気テープの搬送速度が大きく
なるに従ってエアフィルムが抜け難くなるのでタッチロ
ールによる圧接圧力を大きくするようにしている。然
し、最近は磁気テープの表面を平滑にする傾向があり、
薄くかつ表面粗さを小さくして滑り易くなっている磁気
テープにあっては、エアフィルムによるスリップ効果が
より大きくなる。そこで、タッチロールによる圧接圧力
を更に大きくすると、巻き皺が発生するようになる。
なるに従ってエアフィルムが抜け難くなるのでタッチロ
ールによる圧接圧力を大きくするようにしている。然
し、最近は磁気テープの表面を平滑にする傾向があり、
薄くかつ表面粗さを小さくして滑り易くなっている磁気
テープにあっては、エアフィルムによるスリップ効果が
より大きくなる。そこで、タッチロールによる圧接圧力
を更に大きくすると、巻き皺が発生するようになる。
【0009】パンケーキの巻乱れを防止する磁気テープ
巻取方法として、例えば、特開昭62−31645 公報に次の
ような方法が提案されている。即ち、図11に示すよう
に、図示しないスリッタによって所定幅に裁断された磁
気テープ20Bは、ガイドローラ72に懸架されて搬送さ
れ、ローラ74、76、78を経て、矢印A方向に回転する巻
取ハブ1に巻回される。
巻取方法として、例えば、特開昭62−31645 公報に次の
ような方法が提案されている。即ち、図11に示すよう
に、図示しないスリッタによって所定幅に裁断された磁
気テープ20Bは、ガイドローラ72に懸架されて搬送さ
れ、ローラ74、76、78を経て、矢印A方向に回転する巻
取ハブ1に巻回される。
【0010】磁気テープ20Bは、既に巻取ハブ1に巻回
されたテープロール20Cに至る前に、タッチアーム77に
軸支された位置規制ローラ74に懸架されて搬送方向を変
え、テープロール20Cへの進入方向を規制される。
されたテープロール20Cに至る前に、タッチアーム77に
軸支された位置規制ローラ74に懸架されて搬送方向を変
え、テープロール20Cへの進入方向を規制される。
【0011】更に磁気テープ20Bは、テープロール20C
に達した位置において、タッチアーム77及びタッチアー
ム77に回動可能に支持された板状部材79を介して渦巻ば
ね75によって付勢されるタッチローラとしてのフランジ
付きのエッジ規制ローラ76により幅方向の位置を規制さ
れながらテープロール20C上に圧接される。
に達した位置において、タッチアーム77及びタッチアー
ム77に回動可能に支持された板状部材79を介して渦巻ば
ね75によって付勢されるタッチローラとしてのフランジ
付きのエッジ規制ローラ76により幅方向の位置を規制さ
れながらテープロール20C上に圧接される。
【0012】更に磁気テープ20Bは、テープロール20C
の最外周にある間に押圧ローラ78によって押圧され、磁
気テープとテープロールとの間のエアフィルムが抜け出
すようにしている。押圧ローラ78は、エッジ規制ローラ
76と共に、タッチアーム77に支点P1を中心にして回動可
能に支持された板状部材79に軸支されていて、渦巻ばね
75によって磁気テープ20Bをテープロール20Cに押圧す
る方向に付勢される。押圧ローラ78の押圧力は、エッジ
規制ローラ76のそれよりも大きくしてある。
の最外周にある間に押圧ローラ78によって押圧され、磁
気テープとテープロールとの間のエアフィルムが抜け出
すようにしている。押圧ローラ78は、エッジ規制ローラ
76と共に、タッチアーム77に支点P1を中心にして回動可
能に支持された板状部材79に軸支されていて、渦巻ばね
75によって磁気テープ20Bをテープロール20Cに押圧す
る方向に付勢される。押圧ローラ78の押圧力は、エッジ
規制ローラ76のそれよりも大きくしてある。
【0013】テープロール20Cのスクロール径が大きく
なる場合は、その径方向で押圧ローラ78に略対向する位
置に、タッチアーム81を介して渦巻ばね82により付勢さ
れたフランジ付の補助エッジ規制ローラ80が設けられて
いる。
なる場合は、その径方向で押圧ローラ78に略対向する位
置に、タッチアーム81を介して渦巻ばね82により付勢さ
れたフランジ付の補助エッジ規制ローラ80が設けられて
いる。
【0014】然し、上記の方法では、テープロール20C
のスクロール径が変化するに従って、タッチアーム77が
支点P2を中心にして矢印B方向に回転し、渦巻ばね75に
よる付勢力が変化してエッジ規制ローラ76及びタッチロ
ール78の押圧力が変化するので、エアフィルム抜け出し
の効果が一様には奏せられない。また、前述したような
巻乱れを起こし易い条件では、エッジ規制ローラ76及び
補助エッジ規制ローラ80は、いずれも回転しながら磁気
テープ20Cを押圧するので、回転軸線方向の振れを完全
には回避し得ず、巻乱れ防止効果は万全とは言えない。
のスクロール径が変化するに従って、タッチアーム77が
支点P2を中心にして矢印B方向に回転し、渦巻ばね75に
よる付勢力が変化してエッジ規制ローラ76及びタッチロ
ール78の押圧力が変化するので、エアフィルム抜け出し
の効果が一様には奏せられない。また、前述したような
巻乱れを起こし易い条件では、エッジ規制ローラ76及び
補助エッジ規制ローラ80は、いずれも回転しながら磁気
テープ20Cを押圧するので、回転軸線方向の振れを完全
には回避し得ず、巻乱れ防止効果は万全とは言えない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたものであって、長尺体の搬送速度が高
速でかつ長尺体のスクロール径が大きくなっても、巻乱
れを起こすことなく長尺体を整然と巻き取ることができ
る。長尺体の巻取方法及びその装置を提供することを目
的としている。
に鑑みてなされたものであって、長尺体の搬送速度が高
速でかつ長尺体のスクロール径が大きくなっても、巻乱
れを起こすことなく長尺体を整然と巻き取ることができ
る。長尺体の巻取方法及びその装置を提供することを目
的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次のような構成としている。
達成するため、次のような構成としている。
【0017】第一の発明は、長尺体を巻取軸に巻き取る
に際し、前記長尺体を押圧手段によって前記巻取軸側に
押さえ、前記押圧手段の長尺体進入側にて、前記長尺体
に対して相対的に位置固定されかつ前記長尺体に対する
摺接面が湾曲面となっているガイド手段によって前記長
尺体を幅方向に位置規制し、前記長尺体の巻き径が変化
するのに対応して、前記摺接面のうち前記長尺体と接触
する領域の曲率半径を前記長尺体の排出側から進入側へ
向って小さくなるように変化させる、長尺体の巻取方法
に係る。
に際し、前記長尺体を押圧手段によって前記巻取軸側に
押さえ、前記押圧手段の長尺体進入側にて、前記長尺体
に対して相対的に位置固定されかつ前記長尺体に対する
摺接面が湾曲面となっているガイド手段によって前記長
尺体を幅方向に位置規制し、前記長尺体の巻き径が変化
するのに対応して、前記摺接面のうち前記長尺体と接触
する領域の曲率半径を前記長尺体の排出側から進入側へ
向って小さくなるように変化させる、長尺体の巻取方法
に係る。
【0018】第二の発明は、長尺体を巻き取る巻取軸
と、前記長尺体を前記巻取軸側に押さえる押圧手段と、
この押圧手段の長尺体進入側に位置し、かつ、前記長尺
体に対して相対的に位置固定され、前記長尺体に対する
摺接面が湾曲面となっているガイド手段と、前記長尺体
の巻き径が変化するのに対応して、前記摺接面のうち前
記長尺体と接触する領域の曲率半径を前記長尺体の排出
側から進入側へ向って小さくなるように変化させるため
に、前記ガイド手段を位置変化させる手段とを有する、
長尺体の巻取装置に係る。この巻取装置において、押圧
手段が弾性ロールからなり、ガイド手段が、長尺体を案
内する一対のフランジと、前記長尺体に摺接する摺接面
とを有するガイドブロックからなるのがよく、またガイ
ドブロックの摺接面と長尺体との間に気体を導入する気
体導入手段が設けられているのがよい。また、巻取軸を
駆動するための駆動軸の回転数により前記巻取軸の回転
数を変化させる回転数制御手段を有するのがよい。
と、前記長尺体を前記巻取軸側に押さえる押圧手段と、
この押圧手段の長尺体進入側に位置し、かつ、前記長尺
体に対して相対的に位置固定され、前記長尺体に対する
摺接面が湾曲面となっているガイド手段と、前記長尺体
の巻き径が変化するのに対応して、前記摺接面のうち前
記長尺体と接触する領域の曲率半径を前記長尺体の排出
側から進入側へ向って小さくなるように変化させるため
に、前記ガイド手段を位置変化させる手段とを有する、
長尺体の巻取装置に係る。この巻取装置において、押圧
手段が弾性ロールからなり、ガイド手段が、長尺体を案
内する一対のフランジと、前記長尺体に摺接する摺接面
とを有するガイドブロックからなるのがよく、またガイ
ドブロックの摺接面と長尺体との間に気体を導入する気
体導入手段が設けられているのがよい。また、巻取軸を
駆動するための駆動軸の回転数により前記巻取軸の回転
数を変化させる回転数制御手段を有するのがよい。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0020】先ず、図10により、磁気テープのスリッテ
ィング工程及びこれに続く巻取工程(パンケーキとする
工程)の概要について説明する。
ィング工程及びこれに続く巻取工程(パンケーキとする
工程)の概要について説明する。
【0021】繰出ハブ61に巻回された磁気テープ素材20
Aは、一対の繰出ロール63A、63Bからなる搬送機構62
によって所定の速度で矢印方向に繰出され、互いに僅か
重なり合って接触し回転するスリッタ群65A、65Bから
なるスリッティング機構64によって所定の幅に裁断さ
れ、磁気テープ20Bの群となる。
Aは、一対の繰出ロール63A、63Bからなる搬送機構62
によって所定の速度で矢印方向に繰出され、互いに僅か
重なり合って接触し回転するスリッタ群65A、65Bから
なるスリッティング機構64によって所定の幅に裁断さ
れ、磁気テープ20Bの群となる。
【0022】磁気テープ20Bの群は、一対のガイドロー
ラ66、66によって隣同士の磁気テープが交互に搬送方向
を分けられ、夫々ニップロール67、68;67、68によって
搬送され、夫々巻取ハブ1、1に巻き取られてパンケー
キ20D、20Dとなる。ニップロール67、68;67、68によ
り、ガイドローラ66、66と搬送機構62との間で磁気テー
プ素材20A及び磁気テープ20Bには所定の張力が付与さ
れ、スリッティングがスムーズに遂行されるようにして
ある。
ラ66、66によって隣同士の磁気テープが交互に搬送方向
を分けられ、夫々ニップロール67、68;67、68によって
搬送され、夫々巻取ハブ1、1に巻き取られてパンケー
キ20D、20Dとなる。ニップロール67、68;67、68によ
り、ガイドローラ66、66と搬送機構62との間で磁気テー
プ素材20A及び磁気テープ20Bには所定の張力が付与さ
れ、スリッティングがスムーズに遂行されるようにして
ある。
【0023】図1は図10の巻取ハブ1の周辺の詳細を
示す正面図である。
示す正面図である。
【0024】矢印のように搬送されて来る磁気テープ20
Bは、ガイドローラ14によって搬送方向を変えられ、ガ
イドブロック7により、巻取ハブ1に既に巻回された磁
気テープ20Cの最外周面に向けられる。このとき、磁気
テープ20Bはガイドブロック両側面のフランジ9、9に
よって幅方向の位置を規制される。ガイドブロック7の
直ぐ下流側にはゴム製のタッチロール12が位置してい
て、磁気テープ20Bの最外周部分とその前に既に巻回さ
れた磁気テープ20Cとの間のエアフィルムを側端から逃
がすようにしている。
Bは、ガイドローラ14によって搬送方向を変えられ、ガ
イドブロック7により、巻取ハブ1に既に巻回された磁
気テープ20Cの最外周面に向けられる。このとき、磁気
テープ20Bはガイドブロック両側面のフランジ9、9に
よって幅方向の位置を規制される。ガイドブロック7の
直ぐ下流側にはゴム製のタッチロール12が位置してい
て、磁気テープ20Bの最外周部分とその前に既に巻回さ
れた磁気テープ20Cとの間のエアフィルムを側端から逃
がすようにしている。
【0025】ガイドブロック7は、支点3を中心にして
揺動可能なタッチアームベース2から分岐するタッチア
ーム4の先端に固定され、自重により、本体8の湾曲す
る摺接面8aが磁気テープ20Bを既に巻回された磁気テ
ープ20Cに近付けるようにしながら幅方向に位置規制す
る。
揺動可能なタッチアームベース2から分岐するタッチア
ーム4の先端に固定され、自重により、本体8の湾曲す
る摺接面8aが磁気テープ20Bを既に巻回された磁気テ
ープ20Cに近付けるようにしながら幅方向に位置規制す
る。
【0026】タッチロール12は、タッチアームベース2
の先端側の支点6にこれを中心にして揺動可能に取付け
られたタッチアームプレート10に回転可能に取付けら
れ、タッチアームベース2とタッチアームプレート10と
に張架されたコイルばね11によって付勢され、巻回済み
の磁気テープ20Cを押圧する。
の先端側の支点6にこれを中心にして揺動可能に取付け
られたタッチアームプレート10に回転可能に取付けら
れ、タッチアームベース2とタッチアームプレート10と
に張架されたコイルばね11によって付勢され、巻回済み
の磁気テープ20Cを押圧する。
【0027】図2はガイドブロック7の拡大正面図、図
3は同拡大底面図、図4は図3のIV−IV線断面図であ
る。
3は同拡大底面図、図4は図3のIV−IV線断面図であ
る。
【0028】ガイドブロック7の本体8の磁気テープ進
入側部分以外の領域には、両側面に下方に向けて拡がる
ように傾斜するフランジ9、9が設けられている。磁気
テープ20Bは、図4に二点鎖線で示す位置から進入し、
摺接面8aから僅か浮いた一点鎖線で示す位置で巻回済
みの磁気テープ20C(図1参照)に圧接するようにな
る。この磁気テープの摺接面からの僅かな浮かされは、
ガイドブロック本体8の磁気テープ進入側と磁気テープ
20Bとの間に矢印で示す空気19が自然に侵入することに
よって起こる。これにより、ガイドブロック本体8と磁
気テープ20Bとの摩擦が極めて小さくなる。
入側部分以外の領域には、両側面に下方に向けて拡がる
ように傾斜するフランジ9、9が設けられている。磁気
テープ20Bは、図4に二点鎖線で示す位置から進入し、
摺接面8aから僅か浮いた一点鎖線で示す位置で巻回済
みの磁気テープ20C(図1参照)に圧接するようにな
る。この磁気テープの摺接面からの僅かな浮かされは、
ガイドブロック本体8の磁気テープ進入側と磁気テープ
20Bとの間に矢印で示す空気19が自然に侵入することに
よって起こる。これにより、ガイドブロック本体8と磁
気テープ20Bとの摩擦が極めて小さくなる。
【0029】ガイドブロック本体8は例えばアルミニウ
ム合金又はステンレス鋼からなり、フランジ9、9は耐
摩耗性を有するジルコニア(ZrO2)からなっている。ガイ
ドブロック本体8の摺接面の幅Wは磁気テープ20Bの幅
に対して± 500μmとし、フランジ9の傾斜角θは0〜
20度の範囲に設定される。かくして、磁気テープ20B
は、フランジ9、9によって幅方向に正確に位置規制さ
れ、巻乱れが効果的に防止される。
ム合金又はステンレス鋼からなり、フランジ9、9は耐
摩耗性を有するジルコニア(ZrO2)からなっている。ガイ
ドブロック本体8の摺接面の幅Wは磁気テープ20Bの幅
に対して± 500μmとし、フランジ9の傾斜角θは0〜
20度の範囲に設定される。かくして、磁気テープ20B
は、フランジ9、9によって幅方向に正確に位置規制さ
れ、巻乱れが効果的に防止される。
【0030】ガイドブロック本体8の摺接面8aは、線
接触を保つよう、また空気19の侵入を図るよう、図1、
図2のように湾曲面とする。図5に示すように、巻回さ
れた磁気テープ20Cのスクロール径が小径から大径へと
変化するに従い、摺接部8bが、二点鎖線、一点鎖線、
実線のように磁気テープの排出側から進入側へと変化す
るので、この例では、磁気テープの排出側から進入側へ
向かって摺接面8aの曲率半径を漸次小さくし、常に良
好な線接触を保つようにしている。
接触を保つよう、また空気19の侵入を図るよう、図1、
図2のように湾曲面とする。図5に示すように、巻回さ
れた磁気テープ20Cのスクロール径が小径から大径へと
変化するに従い、摺接部8bが、二点鎖線、一点鎖線、
実線のように磁気テープの排出側から進入側へと変化す
るので、この例では、磁気テープの排出側から進入側へ
向かって摺接面8aの曲率半径を漸次小さくし、常に良
好な線接触を保つようにしている。
【0031】然し、図6に示すように、摺接面8aの曲
率を一定にし、磁気テープの排出側から進入側へ向かっ
て摺接面8aの表面粗さを漸次小から大へと変化させ、
磁気テープとの摩擦係数を略一定に保つようにしても良
い。
率を一定にし、磁気テープの排出側から進入側へ向かっ
て摺接面8aの表面粗さを漸次小から大へと変化させ、
磁気テープとの摩擦係数を略一定に保つようにしても良
い。
【0032】また、前述の空気19の侵入を自然に任せる
に併せて、図1に仮想線で示すエアノズル15を設け、ガ
イドブロック本体8と磁気テープ20Bとの間に空気19を
強制的に侵入させるようにしても良い。
に併せて、図1に仮想線で示すエアノズル15を設け、ガ
イドブロック本体8と磁気テープ20Bとの間に空気19を
強制的に侵入させるようにしても良い。
【0033】或いは、図2、図3に仮想線で示す空気供
給孔8cを多数設け、図示しないポンプにより、空気導
入口8dから空気19を磁気テープに積極的に供給するよ
うにもできる。
給孔8cを多数設け、図示しないポンプにより、空気導
入口8dから空気19を磁気テープに積極的に供給するよ
うにもできる。
【0034】
【0035】
【0036】図7は、巻回された磁気テープのスクロー
ル径に関係なく、ガイドブロックの磁気テープに対する
摺接部位置を一定に保つようにした例を示す。
ル径に関係なく、ガイドブロックの磁気テープに対する
摺接部位置を一定に保つようにした例を示す。
【0037】この例では、ガイドブロック27を固定した
タッチアーム26をガイド30によって案内させ、ガイドブ
ロック27を巻取ハブ1の中心に向けて略鉛直方向に移動
させるようにしている。タッチロール12は、ガイドブロ
ック27とは無関係に設けたレバー31に回転可能に取付け
られる。レバー31は支点31aを中心にして揺動可能にし
てあり、レバー31に取付けられたコイルばね32によって
タッチロール12が付勢され巻回済みの磁気テープ20Cを
押圧する。
タッチアーム26をガイド30によって案内させ、ガイドブ
ロック27を巻取ハブ1の中心に向けて略鉛直方向に移動
させるようにしている。タッチロール12は、ガイドブロ
ック27とは無関係に設けたレバー31に回転可能に取付け
られる。レバー31は支点31aを中心にして揺動可能にし
てあり、レバー31に取付けられたコイルばね32によって
タッチロール12が付勢され巻回済みの磁気テープ20Cを
押圧する。
【0038】図8は、ガイドブロック本体に複数(この
例では2個)の摺接面を形成した例を示す拡大断面図で
ある。ガイドブロック37の本体38には、2箇所に摺接面
38a、38bを形成し、両摺接面38a、38b間に小さな凹
部38cを形成している。図中、39はフランジである。
例では2個)の摺接面を形成した例を示す拡大断面図で
ある。ガイドブロック37の本体38には、2箇所に摺接面
38a、38bを形成し、両摺接面38a、38b間に小さな凹
部38cを形成している。図中、39はフランジである。
【0039】図1の例におけるように磁気テープ20Cの
スクロール径が変化するに伴って磁気テープ20Bとの摺
接部が移動する場合には、磁気テープ20Cのスクロール
径が小さい初期には下流側の摺接面38bに磁気テープ20
Bが摺接し、磁気テープ20Cのスクロール径が大きくな
った後期には上流側の摺接面38aが磁気テープ20Bに摺
接する。従って、表面粗さを、上流側摺接面38aでは大
きく、下流側摺接面38bでは小さくするのが良い。
スクロール径が変化するに伴って磁気テープ20Bとの摺
接部が移動する場合には、磁気テープ20Cのスクロール
径が小さい初期には下流側の摺接面38bに磁気テープ20
Bが摺接し、磁気テープ20Cのスクロール径が大きくな
った後期には上流側の摺接面38aが磁気テープ20Bに摺
接する。従って、表面粗さを、上流側摺接面38aでは大
きく、下流側摺接面38bでは小さくするのが良い。
【0040】図7の例におけるように磁気テープ20Cの
スクロール径に関係なく磁気テープ20Bとの摺接部が一
定位置にある場合は、磁気テープ20Bは、先ず、既に巻
回されている磁気テープ20Cには接触せずに上流側摺接
面38aに摺接し、次いで、下流側摺接面38bに摺接しな
がら磁気テープ20Cの最表面部分に押圧される。
スクロール径に関係なく磁気テープ20Bとの摺接部が一
定位置にある場合は、磁気テープ20Bは、先ず、既に巻
回されている磁気テープ20Cには接触せずに上流側摺接
面38aに摺接し、次いで、下流側摺接面38bに摺接しな
がら磁気テープ20Cの最表面部分に押圧される。
【0041】この場合、上流側摺接面38aと磁気テープ
20Bとの間に侵入した空気は、両摺接面38a、38b間の
小さな凹部38cに貯えられ、次いで下流側摺接面38bと
磁気テープ20Bとの摩擦が一層軽減すると共に、エアフ
ィルムの除去が一層確実になる。
20Bとの間に侵入した空気は、両摺接面38a、38b間の
小さな凹部38cに貯えられ、次いで下流側摺接面38bと
磁気テープ20Bとの摩擦が一層軽減すると共に、エアフ
ィルムの除去が一層確実になる。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】磁気テープは一定速度で供給されて来る。
従って、巻取ハブは磁気テープのスクロール径が大きく
なるに伴って回転数が小さくなりかつ巻乱れを起こすこ
となく磁気テープを整然と巻き取ることが要求される。
従って、巻取ハブは磁気テープのスクロール径が大きく
なるに伴って回転数が小さくなりかつ巻乱れを起こすこ
となく磁気テープを整然と巻き取ることが要求される。
【0054】このような要請に応える軸継手として、永
久磁石と銅板とを内蔵させてこれによる渦電流を利用
し、原動軸の回転数よりも小さい回転数で従動軸を回転
させる機構(以下、トルククラッチと呼ぶ)がある。ト
ルククラッチは、一般に、原動軸の周囲に中空の従動軸
を同軸に配した構造としており、同軸で異なる回転数で
回転するトルククラッチにあっては、位相ずれが生じて
共振が発生する。
久磁石と銅板とを内蔵させてこれによる渦電流を利用
し、原動軸の回転数よりも小さい回転数で従動軸を回転
させる機構(以下、トルククラッチと呼ぶ)がある。ト
ルククラッチは、一般に、原動軸の周囲に中空の従動軸
を同軸に配した構造としており、同軸で異なる回転数で
回転するトルククラッチにあっては、位相ずれが生じて
共振が発生する。
【0055】次の例では、従動軸をその儘巻取ハブの駆
動軸とすることによる上記の共振に起因する巻乱れを防
止するため、図9に示すような巻取機構としている。
動軸とすることによる上記の共振に起因する巻乱れを防
止するため、図9に示すような巻取機構としている。
【0056】即ち、所定の径を有する固定軸51が配設さ
れ、固定軸51の周面にハブホルダ52が着脱可能に取付け
られる。ハブホルダ52には、外径約 114mm、内径約76
mmの寸法(NABハブの規格に準ずる。)を有する巻取
ハブ1が保持されている。巻取ハブ1は、後述のように
供給ハブホルダ52と共に回転駆動され、巻取ハブ1の外
周面に所定の速度で供給される磁気テープ20Bが巻き取
られるようになされている。
れ、固定軸51の周面にハブホルダ52が着脱可能に取付け
られる。ハブホルダ52には、外径約 114mm、内径約76
mmの寸法(NABハブの規格に準ずる。)を有する巻取
ハブ1が保持されている。巻取ハブ1は、後述のように
供給ハブホルダ52と共に回転駆動され、巻取ハブ1の外
周面に所定の速度で供給される磁気テープ20Bが巻き取
られるようになされている。
【0057】一方、固定軸51と平行してトルククラッチ
56が配設される。トルククラッチ56は、図示しないモー
タに接続されており、トルククラッチ56の入力シャフト
(原動軸)に上記モータの回転が伝達されるようになさ
れている。トルククラッチ56とハブホルダ52の側部に設
けられたベルト掛け機構52a間には、駆動ベルト57が掛
け渡される。これにより、トルククラッチ56で発生した
トルクが駆動ベルト57を介してハブホルダ52に伝達さ
れ、巻取ハブ1と共にハブホルダ52が回転軸51の周面に
沿って回転駆動されるようになされている。
56が配設される。トルククラッチ56は、図示しないモー
タに接続されており、トルククラッチ56の入力シャフト
(原動軸)に上記モータの回転が伝達されるようになさ
れている。トルククラッチ56とハブホルダ52の側部に設
けられたベルト掛け機構52a間には、駆動ベルト57が掛
け渡される。これにより、トルククラッチ56で発生した
トルクが駆動ベルト57を介してハブホルダ52に伝達さ
れ、巻取ハブ1と共にハブホルダ52が回転軸51の周面に
沿って回転駆動されるようになされている。
【0058】この時、ハブホルダ52と回転軸51の周面と
の間には、回転軸51に接してベアリング58が配されてお
り、ハブホルダ52が滑り良く回転駆動されるようになさ
れている。
の間には、回転軸51に接してベアリング58が配されてお
り、ハブホルダ52が滑り良く回転駆動されるようになさ
れている。
【0059】従って、この巻取装置においては、裁断機
により規定のテープ幅に裁断された磁気テープ20Bが巻
き出し側より所定の速度で送り出されると共に、上記モ
ータの回転がトルククラッチ56及び駆動ベルト57を介し
てハブホルダ52にトルク伝達され、ハブホルダ52と共に
巻取ハブ1が回転駆動されて、巻取ハブ1の外周面に磁
気テープ20Bがロール状磁気テープ20Cとして順次巻き
取られていく。
により規定のテープ幅に裁断された磁気テープ20Bが巻
き出し側より所定の速度で送り出されると共に、上記モ
ータの回転がトルククラッチ56及び駆動ベルト57を介し
てハブホルダ52にトルク伝達され、ハブホルダ52と共に
巻取ハブ1が回転駆動されて、巻取ハブ1の外周面に磁
気テープ20Bがロール状磁気テープ20Cとして順次巻き
取られていく。
【0060】このように巻取ハブ1をトルククラッチ56
と駆動ベルト57とにより間接的に回転駆動せしめた場
合、巻取ハブ1を支持するための軸を固定化することが
できると同時に、トルククラッチ56により巻取ハブ1の
回転数を磁気テープ20Bの搬送速度と等しくなるように
制御することができる。従って、このような構成を有す
る巻取装置には、従来のクラッチ構造を直接使用する場
合のように装置内に2つ以上の回転数が存在することが
ないので、共振が発生するおそれがない。このため、磁
気テープの幅方向に巻乱れが生じるのを防止することが
でき、装置の高速化を図る上で非常に有利である。
と駆動ベルト57とにより間接的に回転駆動せしめた場
合、巻取ハブ1を支持するための軸を固定化することが
できると同時に、トルククラッチ56により巻取ハブ1の
回転数を磁気テープ20Bの搬送速度と等しくなるように
制御することができる。従って、このような構成を有す
る巻取装置には、従来のクラッチ構造を直接使用する場
合のように装置内に2つ以上の回転数が存在することが
ないので、共振が発生するおそれがない。このため、磁
気テープの幅方向に巻乱れが生じるのを防止することが
でき、装置の高速化を図る上で非常に有利である。
【0061】また、この巻取装置では、トルククラッチ
56の回転数を適宜設定することによって巻取ハブ1の回
転数を制御することができるので、磁気テープ20Bを弛
ませず、また引張り過ぎないように常に一定の張力をか
けながら巻き取ることができる。従って、従来の巻取装
置のように、ハブホルダ内に一定の巻取張力を発生され
るための機構を配設する必要がないので、ハブホルダ52
をコンパクト化することができる。逆に、巻取ハブ1の
寸法は、規格によって一定とされることから、ハブホル
ダ52をコンパクト化する分、固定軸51の径を太くするこ
とが可能である。このため、磁気テープ原反20Aの幅
(原反幅)を広く、これに応じて磁気テープ20Bを巻き
取るための巻取ハブ1の数が増え、軸51の長さが長くさ
れる場合であっても、巻取ハブ1を支持するための固定
軸51の強度をある程度確保することができ、固定軸51の
撓みを抑えて、良好な巻取りがなされるようにすること
が可能とされる。
56の回転数を適宜設定することによって巻取ハブ1の回
転数を制御することができるので、磁気テープ20Bを弛
ませず、また引張り過ぎないように常に一定の張力をか
けながら巻き取ることができる。従って、従来の巻取装
置のように、ハブホルダ内に一定の巻取張力を発生され
るための機構を配設する必要がないので、ハブホルダ52
をコンパクト化することができる。逆に、巻取ハブ1の
寸法は、規格によって一定とされることから、ハブホル
ダ52をコンパクト化する分、固定軸51の径を太くするこ
とが可能である。このため、磁気テープ原反20Aの幅
(原反幅)を広く、これに応じて磁気テープ20Bを巻き
取るための巻取ハブ1の数が増え、軸51の長さが長くさ
れる場合であっても、巻取ハブ1を支持するための固定
軸51の強度をある程度確保することができ、固定軸51の
撓みを抑えて、良好な巻取りがなされるようにすること
が可能とされる。
【0062】以上の実施例では、巻取装置を所定幅に裁
断された磁気テープを巻き取るために使用したが、本発
明の巻取方法及び装置は、例えば、インクリボン、印刷
物、フィルム、製紙、粘着テープ等、あらゆる長尺の巻
取物を整然と巻き取る際に同様に適用することが可能で
ある。
断された磁気テープを巻き取るために使用したが、本発
明の巻取方法及び装置は、例えば、インクリボン、印刷
物、フィルム、製紙、粘着テープ等、あらゆる長尺の巻
取物を整然と巻き取る際に同様に適用することが可能で
ある。
【0063】
【発明の作用効果】本発明は、押圧手段によって長尺体
を巻取軸側に押さえ、押圧手段の長尺体進入側にて長尺
体に対して相対的に位置固定されたガイド手段によって
長尺体を幅方向に位置規制し、かつ、前記長尺体の巻き
径が変化するのに対応して、前記ガイド手段の前記長尺
体との摺接面のうち前記長尺体と接触する領域の曲率半
径を前記長尺体の排出側から進入側へ向って小さくなる
ように変化させているので、ガイド手段の長尺体に対す
る相対的位置固定に加えて、巻き径が変化しても前記ガ
イド手段に対する前記長尺体の接触状態が常に良好とな
ることにより、長尺体は正確に案内され、巻乱れなしに
整然と巻き取られ、かつ、巻取状態で互いに重なり合う
長尺体間の空気が確実に除去される。
を巻取軸側に押さえ、押圧手段の長尺体進入側にて長尺
体に対して相対的に位置固定されたガイド手段によって
長尺体を幅方向に位置規制し、かつ、前記長尺体の巻き
径が変化するのに対応して、前記ガイド手段の前記長尺
体との摺接面のうち前記長尺体と接触する領域の曲率半
径を前記長尺体の排出側から進入側へ向って小さくなる
ように変化させているので、ガイド手段の長尺体に対す
る相対的位置固定に加えて、巻き径が変化しても前記ガ
イド手段に対する前記長尺体の接触状態が常に良好とな
ることにより、長尺体は正確に案内され、巻乱れなしに
整然と巻き取られ、かつ、巻取状態で互いに重なり合う
長尺体間の空気が確実に除去される。
【0064】その結果、巻き取られた長尺体は、進入速
度が速くても、また滑り易い表面状態のものであって
も、巻乱れを起こすことなく整然と巻き取られ、側縁部
がダメージを受けるおそれがない。
度が速くても、また滑り易い表面状態のものであって
も、巻乱れを起こすことなく整然と巻き取られ、側縁部
がダメージを受けるおそれがない。
【図1】第一の実施例による磁気テープ巻取装置の要部
正面図である。
正面図である。
【図2】同、ガイドブロックの拡大正面図である。
【図3】同、ガイドブロックの拡大底面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】第一の実施例によるガイドブロックに対する磁
気テープ進入方向の変化を示す、ガイドブロックの拡大
断面図である。
気テープ進入方向の変化を示す、ガイドブロックの拡大
断面図である。
【図6】第二の実施例によるガイドブロックの拡大断面
図である。
図である。
【図7】第三の実施例によるガイドブロック、タッチロ
ール及びそれらの周辺の正面図である。
ール及びそれらの周辺の正面図である。
【図8】第四の実施例によるガイドブロックの拡大断面
図である。
図である。
【図9】第五の実施例による巻取ハブ回転制御機構の概
略断面図である。
略断面図である。
【図10】磁気テープのスリッティング工程及びこれに
続く巻取工程の概要を示す概略正面図である。
続く巻取工程の概要を示す概略正面図である。
【図11】従来の磁気テープ巻取装置の要部正面図であ
る。
る。
1 巻取ハブ 7、27、37 ガイドブロック 8、28、38 ガイドブロック本体 8a、28a、38a、38b 摺接面 8b 接触部 8c 空気供給孔 9、29、39 フランジ 11 コイルばね 12 タッチロール 15 エアノズル 19 空気 20A 磁気テープ素材 20B 磁気テープ 20C 巻回された磁気テープ 20D パンケーキ
Claims (5)
- 【請求項1】 長尺体を巻取軸に巻き取るに際し、 前記長尺体を押圧手段によって前記巻取軸側に押さえ、 前記押圧手段の長尺体進入側にて、前記長尺体に対して
相対的に位置固定されかつ前記長尺体に対する摺接面が
湾曲面となっているガイド手段によって前記長尺体を幅
方向に位置規制し、 前記長尺体の巻き径が変化するのに対応して、前記摺接
面のうち前記長尺体と接触する領域の曲率半径を前記長
尺体の排出側から進入側へ向って小さくなるように変化
させる、 長尺体の巻取方法。 - 【請求項2】 長尺体を巻き取る巻取軸と、 前記長尺体を前記巻取軸側に押さえる押圧手段と、 この押圧手段の長尺体進入側に位置し、かつ、前記長尺
体に対して相対的に位置固定され、前記長尺体に対する
摺接面が湾曲面となっているガイド手段と、 前記長尺体の巻き径が変化するのに対応して、前記摺接
面のうち前記長尺体と接触する領域の曲率半径を前記長
尺体の排出側から進入側へ向って小さくなるように変化
させるために、前記ガイド手段を位置変化させる手段と
を有する、長尺体の巻取装置。 - 【請求項3】 押圧手段が弾性ロールからなり、ガイド
手段が、長尺体を案内する一対のフランジと、前記長尺
体に摺接する摺接面とを有するガイドブロックからな
る、請求項2に記載された、長尺体の巻取装置。 - 【請求項4】 ガイドブロックの摺接面と長尺体との間
に気体を導入する気体導入手段が設けられている、請求
項3に記載された、長尺体の巻取装置。 - 【請求項5】 巻取軸を駆動するための駆動軸の回転数
により前記巻取軸の回転数を変化させる回転数制御手段
を有する、請求項2〜4のいずれかに記載された、長尺
体の巻取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21841592A JP3199079B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 長尺体の巻取方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21841592A JP3199079B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 長尺体の巻取方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648623A JPH0648623A (ja) | 1994-02-22 |
JP3199079B2 true JP3199079B2 (ja) | 2001-08-13 |
Family
ID=16719558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21841592A Expired - Fee Related JP3199079B2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 長尺体の巻取方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3199079B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106395457A (zh) * | 2016-07-29 | 2017-02-15 | 江苏宇顺纺织有限公司 | 一种纺织设备用收料装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6854683B2 (en) * | 2002-04-04 | 2005-02-15 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Tape winder |
JP2009227417A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Fujifilm Corp | テープ巻取装置 |
JP5835905B2 (ja) | 2011-02-14 | 2015-12-24 | 日東電工株式会社 | ロールの製造方法 |
CN116812623B (zh) * | 2023-08-30 | 2023-11-03 | 赛德半导体有限公司 | 一种柔性超薄玻璃的包装辊 |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP21841592A patent/JP3199079B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106395457A (zh) * | 2016-07-29 | 2017-02-15 | 江苏宇顺纺织有限公司 | 一种纺织设备用收料装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0648623A (ja) | 1994-02-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |