JP3190786B2 - シートリクライニング装置 - Google Patents
シートリクライニング装置Info
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の座席装置にお
けるシートリクライニング装置に関する。
けるシートリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートリクライニング装置は自動車の座
席装置におけるシートバックの傾斜角度を所望に設定し
て、着座者の安楽姿勢又は最適運転姿勢を確保するため
の装置である。
席装置におけるシートバックの傾斜角度を所望に設定し
て、着座者の安楽姿勢又は最適運転姿勢を確保するため
の装置である。
【0003】従来のシートリクライニング装置は、図9
に示すように、シートクッション1に固定するベースプ
レート2に、ヒンジシャフト3を介してシートバック4
に固定するアーム5が回動自在に軸支され、アーム5に
はヒンジシャフト3を中心とする所定半径の円周上に歯
部6aを形成したアッパーツース6が連結され、この歯
部6aに係脱する歯部7aを有するロアーツース7がベ
ースプレート2に軸支されている。
に示すように、シートクッション1に固定するベースプ
レート2に、ヒンジシャフト3を介してシートバック4
に固定するアーム5が回動自在に軸支され、アーム5に
はヒンジシャフト3を中心とする所定半径の円周上に歯
部6aを形成したアッパーツース6が連結され、この歯
部6aに係脱する歯部7aを有するロアーツース7がベ
ースプレート2に軸支されている。
【0004】そして、このロアーツース7を回動させる
カム8と該カム8を回動させる操作レバー9がベースプ
レート2に回動自在に軸支されている。なお、ヒンジシ
ャフト3とロアーツース7、カム8及び操作レバー9の
軸7e,9aを両持ちするためにホルダープレート2a
がベースプレート2と平行に配置されている。そして、
操作レバー9とベースプレート2との間にはばね9bが
弾装されてカム8がロアーツース7をアッパーツース6
に押し付けるように常に付勢している。
カム8と該カム8を回動させる操作レバー9がベースプ
レート2に回動自在に軸支されている。なお、ヒンジシ
ャフト3とロアーツース7、カム8及び操作レバー9の
軸7e,9aを両持ちするためにホルダープレート2a
がベースプレート2と平行に配置されている。そして、
操作レバー9とベースプレート2との間にはばね9bが
弾装されてカム8がロアーツース7をアッパーツース6
に押し付けるように常に付勢している。
【0005】そして、アッパーツース6又はアーム5に
ベースプレート2側へ突出するピンを突設し、該ピンを
挿入する円弧長孔をベースプレート2にヒンジシャフト
3を中心として所定角度範囲内で開設し、又は、該ピン
と所定角度範囲内で当接する立ち曲げ部を突設してい
た。
ベースプレート2側へ突出するピンを突設し、該ピンを
挿入する円弧長孔をベースプレート2にヒンジシャフト
3を中心として所定角度範囲内で開設し、又は、該ピン
と所定角度範囲内で当接する立ち曲げ部を突設してい
た。
【0006】そこで、操作レバー9を上方へ持ち上げて
回動させれば、カム8が回動してその当接部8aがロア
ーツース7の常接部7bから離れてカム溝7c内に移動
し、当接部7dを押し下げながら、ロアーツース7がア
ッパーツース6から離れて両者の噛合が解除され、アッ
パーツース6はヒンジシャフト3を中心として回動自在
な状態となる。
回動させれば、カム8が回動してその当接部8aがロア
ーツース7の常接部7bから離れてカム溝7c内に移動
し、当接部7dを押し下げながら、ロアーツース7がア
ッパーツース6から離れて両者の噛合が解除され、アッ
パーツース6はヒンジシャフト3を中心として回動自在
な状態となる。
【0007】したがって、着座者はシートバック4を所
望の角度に設定した段階で、操作レバー9を離すと、操
作レバー9はばね9bの力により元の状態に戻り、カム
8が逆に回動して当接部8aがカム溝7cから常接部7
bに移動し、ロアーツース7をアッパーツース6に押し
付けることにより両者の歯部6a,7aが噛合し、これ
により所望に設定したシートバック4の傾斜角度でロッ
クされるというものである。
望の角度に設定した段階で、操作レバー9を離すと、操
作レバー9はばね9bの力により元の状態に戻り、カム
8が逆に回動して当接部8aがカム溝7cから常接部7
bに移動し、ロアーツース7をアッパーツース6に押し
付けることにより両者の歯部6a,7aが噛合し、これ
により所望に設定したシートバック4の傾斜角度でロッ
クされるというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のシートリクライニング装置によれば、アーム5の最
前傾と最後傾の傾斜角度は車種毎に異なることが多いた
めに、前記ベースプレート2にフランジ部2bの切欠部
やヒンジシャフト3を中心とする所定角度範囲内の円弧
長孔や立ち曲げ部を車種別等の作動角別に変更して形成
しなければならないから、シートリクライニング装置の
作動角別の共用化はきわめて難しくなる。
来のシートリクライニング装置によれば、アーム5の最
前傾と最後傾の傾斜角度は車種毎に異なることが多いた
めに、前記ベースプレート2にフランジ部2bの切欠部
やヒンジシャフト3を中心とする所定角度範囲内の円弧
長孔や立ち曲げ部を車種別等の作動角別に変更して形成
しなければならないから、シートリクライニング装置の
作動角別の共用化はきわめて難しくなる。
【0009】そこで、出願人は、シートリクライニング
装置の作動角別の共用化を図るため、シートリクライニ
ング装置のロック機構(アッパーツース、ロアーツース
及びカム)をユニット化する提案をしているが、ロック
機構をユニット化した場合において、自動組付けをしよ
うとするとカム8をロック側に付勢するばね9bの組付
け作業がネックになっている。これは、引っ張りスプリ
ングであるため、両端部のフックが互いに絡み合い機械
による選別が実施困難であるためである。
装置の作動角別の共用化を図るため、シートリクライニ
ング装置のロック機構(アッパーツース、ロアーツース
及びカム)をユニット化する提案をしているが、ロック
機構をユニット化した場合において、自動組付けをしよ
うとするとカム8をロック側に付勢するばね9bの組付
け作業がネックになっている。これは、引っ張りスプリ
ングであるため、両端部のフックが互いに絡み合い機械
による選別が実施困難であるためである。
【0010】そこで、この発明は、自動組付け可能な構
造のロック機構ユニットを有するシートリクライニング
装置を提供することを目的とする。
造のロック機構ユニットを有するシートリクライニング
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明にかかるシートリクライニング装置は、円
弧状の歯部を有するアッパーツースと、該アッパーツー
スの歯部と噛合する歯部を有するロアーツースと、及び
該ロアーツースと係脱して前記歯部の噛合及びその解除
をするカムとを2枚のホルダープレート間にそれぞれ回
動可能に軸支して成るロック機構ユニットを有するシー
トリクライニング装置において、前記カムをロアーツー
スの軸支部より遠ざかる方向に回動することにより両者
の係合を外す構成とするとともに、カムとロアーツース
間に圧縮ばねを前記2枚のホルダープレートで筒形の曲
げ部を形成してその曲げ部に前記圧縮ばねを挟持し弾装
してカムがロアーツースをアッパーツースに押圧付勢し
て成ることを特徴とする。
め、この発明にかかるシートリクライニング装置は、円
弧状の歯部を有するアッパーツースと、該アッパーツー
スの歯部と噛合する歯部を有するロアーツースと、及び
該ロアーツースと係脱して前記歯部の噛合及びその解除
をするカムとを2枚のホルダープレート間にそれぞれ回
動可能に軸支して成るロック機構ユニットを有するシー
トリクライニング装置において、前記カムをロアーツー
スの軸支部より遠ざかる方向に回動することにより両者
の係合を外す構成とするとともに、カムとロアーツース
間に圧縮ばねを前記2枚のホルダープレートで筒形の曲
げ部を形成してその曲げ部に前記圧縮ばねを挟持し弾装
してカムがロアーツースをアッパーツースに押圧付勢し
て成ることを特徴とする。
【0012】
【作用】アッパーツースとロアーツースの噛合を外すた
めにカムを圧縮ばねの力に抗して回動させると、圧縮ば
ねが圧縮され、ロアーツースはカムと反対側に回動して
ロックを解除する。カムを回動させる力がなくなると、
圧縮ばねが伸長してカムが逆方向へ回動することによ
り、ロアーツースはアッパーツース側へ回動して両者は
噛合してロックされる。
めにカムを圧縮ばねの力に抗して回動させると、圧縮ば
ねが圧縮され、ロアーツースはカムと反対側に回動して
ロックを解除する。カムを回動させる力がなくなると、
圧縮ばねが伸長してカムが逆方向へ回動することによ
り、ロアーツースはアッパーツース側へ回動して両者は
噛合してロックされる。
【0013】
【実施例】以下この発明を図示の実施例に基づき説明す
る。図1及び図2はシートリクライニング装置を示し、
このシートリクライニング装置は、図3及び図4に示す
ロック機構部のロック機構ユニット24を用いて構成さ
れる。
る。図1及び図2はシートリクライニング装置を示し、
このシートリクライニング装置は、図3及び図4に示す
ロック機構部のロック機構ユニット24を用いて構成さ
れる。
【0014】そこで、図3,4に基づきロック機構ユニ
ット24を説明すると、二枚のホルダープレート10間
にアッパーツース11とロアーツース12及びカム13
が軸11a,12a,13aでそれぞれ回動自在に軸支
されてロック機構ユニット24が形成される。軸12
a,13aはそれぞれの両端部がホルダープレート10
から外方へ突出し、その突出端部をベースプレートに穿
設した透孔に貫通させ、かつ、かしめることができる長
さを有する。
ット24を説明すると、二枚のホルダープレート10間
にアッパーツース11とロアーツース12及びカム13
が軸11a,12a,13aでそれぞれ回動自在に軸支
されてロック機構ユニット24が形成される。軸12
a,13aはそれぞれの両端部がホルダープレート10
から外方へ突出し、その突出端部をベースプレートに穿
設した透孔に貫通させ、かつ、かしめることができる長
さを有する。
【0015】軸12a,13aの両端部を所定の長さで
突出させたのは、ロック機構ユニット24を座席装置の
左右両側のベースプレートに配置すると、ベースプレー
トの外側にロック機構ユニット24がそれぞれ配置され
なければならないからである。また、軸11aは、図4
(A),(B)に示すように、2枚のホルダープレート
10にエンボス穴10aを形成し、両エンボス穴10a
を互いに合致し合わせて形成される。エンボス穴10a
にはヒンジシャフト23が挿入される。
突出させたのは、ロック機構ユニット24を座席装置の
左右両側のベースプレートに配置すると、ベースプレー
トの外側にロック機構ユニット24がそれぞれ配置され
なければならないからである。また、軸11aは、図4
(A),(B)に示すように、2枚のホルダープレート
10にエンボス穴10aを形成し、両エンボス穴10a
を互いに合致し合わせて形成される。エンボス穴10a
にはヒンジシャフト23が挿入される。
【0016】アッパーツース11にはヒンジシャフト2
3を中心とする所定半径の円周上に歯部11bが形成さ
れ、かつ、アーム27(図1)を連結するための透孔1
1cが穿設されている。この透孔11cと合致する透孔
を穿設したアーム27を重ね合わせてピン26(図1)
を挿通し、ピン26をかしめることにより連結する。こ
の場合、図1に示すように、アッパーツース11とアー
ム27間にスペーサープレート30を介在させてピン2
6で共締めする。スペーサープレート30は車種別等の
作動角別に長さを変更したものを用意しておく。
3を中心とする所定半径の円周上に歯部11bが形成さ
れ、かつ、アーム27(図1)を連結するための透孔1
1cが穿設されている。この透孔11cと合致する透孔
を穿設したアーム27を重ね合わせてピン26(図1)
を挿通し、ピン26をかしめることにより連結する。こ
の場合、図1に示すように、アッパーツース11とアー
ム27間にスペーサープレート30を介在させてピン2
6で共締めする。スペーサープレート30は車種別等の
作動角別に長さを変更したものを用意しておく。
【0017】スペーサープレート30はヒンジシャフト
23を中心とする所定半径の円周上に沿う弧状板で、図
2に示すように、ホルダープレート10と同一面に配置
されて両端部33,35がホルダープレート10に当接
する。そのため、アーム27に段部を形成してオフセッ
ト部31を形成するとともに、ホルダープレート10に
はヒンジシャフト23を中心とする所定半径の円周部3
2と、スペーサープレート30の前端部33が当接する
傾斜部34及び後端部35が当接する当接部36を形成
してある。
23を中心とする所定半径の円周上に沿う弧状板で、図
2に示すように、ホルダープレート10と同一面に配置
されて両端部33,35がホルダープレート10に当接
する。そのため、アーム27に段部を形成してオフセッ
ト部31を形成するとともに、ホルダープレート10に
はヒンジシャフト23を中心とする所定半径の円周部3
2と、スペーサープレート30の前端部33が当接する
傾斜部34及び後端部35が当接する当接部36を形成
してある。
【0018】ロアーツース12は、軸支端部に相対向す
る他端部側にカム部15が形成され、そのカム部15の
上部側に歯部12bが形成され、軸支端部側にばね掛け
突部16が形成されている。カム部15とばね掛け突部
16との間は弧状部17が形成されている。
る他端部側にカム部15が形成され、そのカム部15の
上部側に歯部12bが形成され、軸支端部側にばね掛け
突部16が形成されている。カム部15とばね掛け突部
16との間は弧状部17が形成されている。
【0019】カム13は、ロアーツース12のカム部1
5に当接する接触部18と、接触部18と軸13aを挟
んで相対向する端部14に形成されたピン挿入孔19
と、該端部14にばね掛け突部20とが形成されてい
る。
5に当接する接触部18と、接触部18と軸13aを挟
んで相対向する端部14に形成されたピン挿入孔19
と、該端部14にばね掛け突部20とが形成されてい
る。
【0020】カム13のばね掛け突部20とロアーツー
ス12のばね掛け突部16との間には圧縮ばね21が弾
装され、カム13を軸13aを中心として反時計方向へ
回転付勢している。カム13の軸13aには操作レバー
28が同軸で回動自在に軸支され、図1に示すように、
操作レバー28に突設したピン29をピン挿入孔19に
挿入する。
ス12のばね掛け突部16との間には圧縮ばね21が弾
装され、カム13を軸13aを中心として反時計方向へ
回転付勢している。カム13の軸13aには操作レバー
28が同軸で回動自在に軸支され、図1に示すように、
操作レバー28に突設したピン29をピン挿入孔19に
挿入する。
【0021】なお、圧縮ばね21は、図6に示すよう
に、両端部を軸方向と直交する同一方向へ直線状に延伸
して取手部21aを形成してもよい。この取手部21a
を治具で咬持又は挟持して圧縮し、両端部をばね掛け突
部16,20に嵌め込んで弾装し、図6(C)に示すよ
うに、取手部21aをホルダープレート10の曲げ部2
2間に介在させることにより、組付性が向上する。
に、両端部を軸方向と直交する同一方向へ直線状に延伸
して取手部21aを形成してもよい。この取手部21a
を治具で咬持又は挟持して圧縮し、両端部をばね掛け突
部16,20に嵌め込んで弾装し、図6(C)に示すよ
うに、取手部21aをホルダープレート10の曲げ部2
2間に介在させることにより、組付性が向上する。
【0022】ホルダープレート10は、軸11a,12
a,13aを結んで形成される略三角形の板体であり、
圧縮ばね21を脱落させないように、図4(C)に示す
ように、それぞれのホルダープレートを略半円断面の弧
状に曲げ形成して互いに向き合わせた筒形のガイドカバ
ー22に圧縮ばね21を挿入して、圧縮したときの不正
変形(軸方向伸縮以外の方向への変形)を規制するよう
にしてある。
a,13aを結んで形成される略三角形の板体であり、
圧縮ばね21を脱落させないように、図4(C)に示す
ように、それぞれのホルダープレートを略半円断面の弧
状に曲げ形成して互いに向き合わせた筒形のガイドカバ
ー22に圧縮ばね21を挿入して、圧縮したときの不正
変形(軸方向伸縮以外の方向への変形)を規制するよう
にしてある。
【0023】そこで、このロック機構ユニット24を、
図1,2に示すように、特定のベースプレート25に軸
12a,13aの突出端部をそれに対応して穿設された
孔に挿入し、かつ、端部をかしめて連結するとともに、
アッパーツース11の透孔11cにピン26を介してア
ーム27とスペーサープレート30を連結する。アーム
27はヒンジシャフト23を嵌合する透孔が軸支部27
aに形成されている。スペーサープレート30は作動角
別にその長短を定め、適宜選択して組み付けることによ
り、作動角別のリクライニング装置を簡便に製造でき
る。
図1,2に示すように、特定のベースプレート25に軸
12a,13aの突出端部をそれに対応して穿設された
孔に挿入し、かつ、端部をかしめて連結するとともに、
アッパーツース11の透孔11cにピン26を介してア
ーム27とスペーサープレート30を連結する。アーム
27はヒンジシャフト23を嵌合する透孔が軸支部27
aに形成されている。スペーサープレート30は作動角
別にその長短を定め、適宜選択して組み付けることによ
り、作動角別のリクライニング装置を簡便に製造でき
る。
【0024】軸13aには同軸で操作レバー28を軸着
し、操作レバー28に突設したピン29をカム13のピ
ン挿入孔19に挿入して、両者が一体で回転できるよう
にしてシートリクライニング装置を形成する。また、図
2に示すように、ヒンジシャフト23には渦巻きばね3
7を装着し、その渦巻きばね37の外端部を一方のピン
26を長くしてそれに係止させることにより、アーム2
7を常に前傾方向へ回転付勢する。
し、操作レバー28に突設したピン29をカム13のピ
ン挿入孔19に挿入して、両者が一体で回転できるよう
にしてシートリクライニング装置を形成する。また、図
2に示すように、ヒンジシャフト23には渦巻きばね3
7を装着し、その渦巻きばね37の外端部を一方のピン
26を長くしてそれに係止させることにより、アーム2
7を常に前傾方向へ回転付勢する。
【0025】次に上記実施例の作用を説明する。図1に
おいて、操作レバー28を軸13aを中心として図示時
計方向へ回動操作すると、カム13が軸13aを中心と
して圧縮ばね21を圧縮しながら時計方向へ回動し、図
5(A)に示すように、接触部18がカム部15から離
れる。
おいて、操作レバー28を軸13aを中心として図示時
計方向へ回動操作すると、カム13が軸13aを中心と
して圧縮ばね21を圧縮しながら時計方向へ回動し、図
5(A)に示すように、接触部18がカム部15から離
れる。
【0026】したがって、圧縮ばね21で時計方向へ回
転付勢されたロアーツース12は軸12aを中心として
図示時計方向へ回動する。そのため、図5(B)に示す
ように、歯部11bと歯部12bとの噛合が解除され始
める。
転付勢されたロアーツース12は軸12aを中心として
図示時計方向へ回動する。そのため、図5(B)に示す
ように、歯部11bと歯部12bとの噛合が解除され始
める。
【0027】そこで、カム13の接触部18がカム部1
5から離れると、図5(C)に示すように、歯部11
b,12bの噛合が完全に外れ、カム部15は接触部1
8の側面に移動する。
5から離れると、図5(C)に示すように、歯部11
b,12bの噛合が完全に外れ、カム部15は接触部1
8の側面に移動する。
【0028】したがって、アッパーツース11は軸11
aを中心として回動可能な状態になる。ローアツース1
2はカム13から全くフリーな状態になることはなく、
常にカム13と接触して係合関係を維持する。
aを中心として回動可能な状態になる。ローアツース1
2はカム13から全くフリーな状態になることはなく、
常にカム13と接触して係合関係を維持する。
【0029】そこで、アーム27は回転付勢された渦巻
きばね37の力で最前傾し、スペーサープレート30の
前端部33がホルダープレート10の傾斜部34に当接
して最前傾を規制する。この逆に、シートバックを介し
てアーム27を最後傾させると、スペーサープレート3
0の後端部35がホルダープレート10の当接部36に
当接して最後傾を規制する。
きばね37の力で最前傾し、スペーサープレート30の
前端部33がホルダープレート10の傾斜部34に当接
して最前傾を規制する。この逆に、シートバックを介し
てアーム27を最後傾させると、スペーサープレート3
0の後端部35がホルダープレート10の当接部36に
当接して最後傾を規制する。
【0030】さらに、シートバックを所望の角度に傾斜
させて操作レバー28を離すと、操作レバー28は圧縮
ばね21の力で元の状態に戻り、カム13が前記と逆方
向へ回動する。
させて操作レバー28を離すと、操作レバー28は圧縮
ばね21の力で元の状態に戻り、カム13が前記と逆方
向へ回動する。
【0031】そして、カム13の接触部18は軸13a
を中心として反時計方向へ回動してカム部15に当接す
ることにより、圧縮ばね21の力に付勢されて、ロアー
ツース12は軸12aを中心として図示反時計方向へ回
動し、歯部12bがアッパーツース11の歯部11bに
噛合する。したがって、着座者が所望に設定したシート
バックの傾斜角度が維持される。
を中心として反時計方向へ回動してカム部15に当接す
ることにより、圧縮ばね21の力に付勢されて、ロアー
ツース12は軸12aを中心として図示反時計方向へ回
動し、歯部12bがアッパーツース11の歯部11bに
噛合する。したがって、着座者が所望に設定したシート
バックの傾斜角度が維持される。
【0032】なお、図7はこの発明の他の実施例を示す
もので、この例ではアーム27、ホルダープレート1
0、アッパーツース11、ロアーツース12、カム13
及び操作レバー28の形状を若干変更したロック機構ユ
ニット24をシートリクライニング装置として完成した
例を示す。アーム27はヒンジシャフト23に中心部を
嵌合させた1枚のプレートからなり、ヒンジシャフト2
3を中心とする円弧部が歯部11bを覆っている。41
はヒンジシャフト23に内端部を係止した渦巻きばねで
ある。操作レバー28とカム13とはピン29で連結さ
れている。
もので、この例ではアーム27、ホルダープレート1
0、アッパーツース11、ロアーツース12、カム13
及び操作レバー28の形状を若干変更したロック機構ユ
ニット24をシートリクライニング装置として完成した
例を示す。アーム27はヒンジシャフト23に中心部を
嵌合させた1枚のプレートからなり、ヒンジシャフト2
3を中心とする円弧部が歯部11bを覆っている。41
はヒンジシャフト23に内端部を係止した渦巻きばねで
ある。操作レバー28とカム13とはピン29で連結さ
れている。
【0033】ばね21は両端部がホルダープレート10
及びカム13にそれぞれ形成したばね掛け突部16a,
20に嵌め込まれており、しかも、図8に示すように、
図4(C)と同様に、2枚のホルダープレート10,1
0の一部に断面半円形のガイドカバー22,22を設
け、その合致する内面側に形成される筒状空間内に挿入
され、圧縮するときの不正変形(軸方向伸縮以外の方向
への変形)を規制するようにしてある。ばね掛け突部1
6aはばね21の端部の中心部に位置するように、一方
のホルダープレート10にガイドカバー22から分離さ
せるための切込部42を形成して構成される。また、一
方のガイドカバー22には操作レバー28を操作してカ
ム13のピン29が入り込むための切込部43が形成さ
れている。
及びカム13にそれぞれ形成したばね掛け突部16a,
20に嵌め込まれており、しかも、図8に示すように、
図4(C)と同様に、2枚のホルダープレート10,1
0の一部に断面半円形のガイドカバー22,22を設
け、その合致する内面側に形成される筒状空間内に挿入
され、圧縮するときの不正変形(軸方向伸縮以外の方向
への変形)を規制するようにしてある。ばね掛け突部1
6aはばね21の端部の中心部に位置するように、一方
のホルダープレート10にガイドカバー22から分離さ
せるための切込部42を形成して構成される。また、一
方のガイドカバー22には操作レバー28を操作してカ
ム13のピン29が入り込むための切込部43が形成さ
れている。
【0034】また、図9はこの発明の更に他の実施例を
示し、この例では、ロアーツース12にカム13側へ突
出するレバー部12cを形成し、このレバー部12cの
端部を円弧状に形成してそれが当接する円弧状の凹部1
3bをカム13に形成する。このレバー部12cはカム
13の動きに連動しロアーツース12を強制的に回動さ
せることができる。
示し、この例では、ロアーツース12にカム13側へ突
出するレバー部12cを形成し、このレバー部12cの
端部を円弧状に形成してそれが当接する円弧状の凹部1
3bをカム13に形成する。このレバー部12cはカム
13の動きに連動しロアーツース12を強制的に回動さ
せることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、圧縮ば
ねを用いることにより、ロック機構ユニットの小型化が
図れ、また、フック部を設けなくとも良いのでそのフッ
ク部が絡み合うこと無くして選別の困難性を有すること
なく、したがって、組み立ての自動化を促進することが
できる。
ねを用いることにより、ロック機構ユニットの小型化が
図れ、また、フック部を設けなくとも良いのでそのフッ
ク部が絡み合うこと無くして選別の困難性を有すること
なく、したがって、組み立ての自動化を促進することが
できる。
【0036】そして、ロアーツース又はホルダープレー
トのいずれか一方とカムにばね掛け突部を形成すること
により、圧縮ばねの組付け時に圧縮ばねが外れる惧れが
生じない。さらに、圧縮ばねはホルダープレートに形成
された筒形の曲げ部に挟持させるので、圧縮ばねの不正
変形が防止され、また、圧縮ばねの両端部に取手部を形
成したので、圧縮ばねを組み付けるとき治具にて取り扱
い易く、組付性が向上する。
トのいずれか一方とカムにばね掛け突部を形成すること
により、圧縮ばねの組付け時に圧縮ばねが外れる惧れが
生じない。さらに、圧縮ばねはホルダープレートに形成
された筒形の曲げ部に挟持させるので、圧縮ばねの不正
変形が防止され、また、圧縮ばねの両端部に取手部を形
成したので、圧縮ばねを組み付けるとき治具にて取り扱
い易く、組付性が向上する。
【図1】この発明の実施例を示す正面図
【図2】図1の断面側面図
【図3】ロック機構ユニットの正面図
【図4】図3のA−A断面図(A)、B−B断面図
(B)、C−C断面図(C)
(B)、C−C断面図(C)
【図5】(A)から(C)は作用説明図
【図6】この発明の圧縮ばねの変更例を示す正面図
(A)、側面図(B)及び弾装例の断面図(C)
(A)、側面図(B)及び弾装例の断面図(C)
【図7】この発明の他の実施例を示す正面図
【図8】図7のA−A断面図
【図9】この発明の更に他の実施例を示す要部正面図
【図10】従来例の説明図
10…ホルダープレート 11…アッパーツース 12…ロアーツース 13…カム 15…カム部 16a,20…ばね掛け突部 21…圧縮ばね 27…アーム 28…操作レバー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/025
Claims (4)
- 【請求項1】 円弧状の歯部を有するアッパーツース
と、該アッパーツースの歯部と噛合する歯部を有するロ
アーツースと、及び該ロアーツースと係脱して前記歯部
の噛合及びその解除をするカムとを2枚のホルダープレ
ート間にそれぞれ回動可能に軸支して成るロック機構ユ
ニットを有するシートリクライニング装置において、前
記カムをロアーツースの軸支部より遠ざかる方向に回動
することにより両者の係合を外す構成とするとともに、
前記2枚のホルダープレートで筒形の曲げ部を形成して
その曲げ部に前記圧縮ばねを挟持し弾装してカムがロア
ーツースをアッパーツースに押圧付勢して成ることを特
徴とするシートリクライニング装置。 - 【請求項2】 円弧状の歯部を有するアッパーツース
と、該アッパーツースの歯部と噛合する歯部を有するロ
アーツースと、及び該ロアーツースと係脱して前記歯部
の噛合及びその解除をするカムとを2枚のホルダープレ
ート間にそれぞれ回動可能に軸支して成るロック機構ユ
ニットを有するシートリクライニング装置において、前
記カムをロアーツースの軸支部より遠ざかる方向に回動
することにより両者の係合を外す構成とするとともに、
カムとホルダープレート間に圧縮ばねを前記2枚のホル
ダープレートで筒形の曲げ部を形成してその曲げ部に前
記圧縮ばねを挟持し弾装してカムがロアーツースをアッ
パーツースに押圧付勢することを特徴とするシートリク
ライニング装置。 - 【請求項3】 ロアーツース又はホルダープレートのい
ずれか一方とカムに圧縮ばねの端部が係合するばね掛け
突部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載
のシートリクライニング装置。 - 【請求項4】 圧縮ばねの両端部をそれぞれ軸方向と直
交する方向へ延伸して取手部を形成したことを特徴とす
る請求項1,2又は3に記載のシートリクライニング装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11730594A JP3190786B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | シートリクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11730594A JP3190786B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | シートリクライニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07322930A JPH07322930A (ja) | 1995-12-12 |
JP3190786B2 true JP3190786B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=14708469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11730594A Expired - Fee Related JP3190786B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | シートリクライニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3190786B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8247347B2 (en) | 2007-03-29 | 2012-08-21 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8283284B2 (en) | 2007-05-10 | 2012-10-09 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8466085B2 (en) | 2007-08-29 | 2013-06-18 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8492308B2 (en) | 2007-08-21 | 2013-07-23 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8609582B2 (en) | 2009-03-24 | 2013-12-17 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8673812B2 (en) | 2009-06-05 | 2014-03-18 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030037734A (ko) * | 2001-11-05 | 2003-05-16 | 대원정밀공업 주식회사 | 자동차시트용 등받이 폴딩장치 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP11730594A patent/JP3190786B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8247347B2 (en) | 2007-03-29 | 2012-08-21 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8283284B2 (en) | 2007-05-10 | 2012-10-09 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
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US8466085B2 (en) | 2007-08-29 | 2013-06-18 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8609582B2 (en) | 2009-03-24 | 2013-12-17 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
US8673812B2 (en) | 2009-06-05 | 2014-03-18 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Thermosensitive recording medium |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07322930A (ja) | 1995-12-12 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |