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JP3187615B2 - ラッチ装置 - Google Patents

ラッチ装置

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JP3187615B2
JP3187615B2 JP20335593A JP20335593A JP3187615B2 JP 3187615 B2 JP3187615 B2 JP 3187615B2 JP 20335593 A JP20335593 A JP 20335593A JP 20335593 A JP20335593 A JP 20335593A JP 3187615 B2 JP3187615 B2 JP 3187615B2
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JP
Japan
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latch body
housing
hook
latch
casing
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JPH0754531A (ja
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泰彦 井上
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Nifco Inc
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Nifco Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扉の前面を押圧操作す
ることによって、扉がロックまたはロック解除状態とさ
れるラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に示すようなクーラー22のフロン
トグリルを構成する扉84をワンタッチでロックするた
めに、ハウジング内へラッチボディが押込み状態と抜出
し状態で係止されるラッチ装置が利用されている。
【0003】このようなラッチ装置(実開平3−331
72号公報、実開平3−108175号公報、特開平3
−228985号公報)には、図10及び図11に示す
ように、ハウジング88に押込み状態と抜出し状態とで
係止されるラッチボディ90にフック92が回動自在に
取り付けられている。このフック92の支点部Oは、ラ
ッチボディ90に軸支されており、支点部Oからアーム
94、96が両側へ張り出している。アーム96の先端
部は、屈曲されて係止片98とされている。
【0004】一方、アーム96は、ラッチボディ90が
押込み状態となったとき、ハウジング88に斜め上方向
へ形成されたガイド溝98へ入り込んで、支点部Oを中
心として、フック92に時計方向のモーメントを発生さ
せ、係止片98をラッチボディ90から突出させ、扉8
4の自由端部に設けられた爪片86をロックさせるよう
になっている。
【0005】しかしながら、図11に示すように、扉8
4の爪片86をロックした状態において、扉84を開放
するような大きな力が係止片98に作用すると、アーム
94の上方はフリー状態となっているので、支点部Oを
基点としてアーム94が撓み、あるいは破断し、係止片
98から爪片86が離れ、扉84のロック状態が解除さ
れてしまうことがある。
【0006】さらに、係止片98で爪片86をロックす
るための保持力を発生させる力点は、支点部Oよりハウ
ジング88の後方に位置するアーム96であるので、直
接アーム94を支持する場合と比べると保持力が小さ
い。また、上述したように、ハウジング88内に、アー
ム96を案内して保持するガイド溝98を形成する必要
があり、必然的にハウジング88が大型化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、フックのロック力が大きく、また、ハウジングを
小型化できるラッチ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るラッチ装置
は、本体部に取付けられるハウジングと、前記ハウジン
グ内に収容されるラッチボディと、前記ハウジング内へ
収容され前記ラッチボディを抜出し方向へ付勢する付勢
手段と、前記ラッチボディの形成された循環カム溝と、
前記ハウジングに設けられ前記ラッチボディの押込み動
作によって前記循環カム溝を循環しラッチボディを係止
あるいは係止解除するトレース部材と、を有するラッチ
装置において、端部が前記ラッチボディへ回動可能に軸
支され、前記付勢手段の一端と当接し、その付勢力でラ
ッチボディに設けられたケーシング内へ収納される屈曲
したフックと、前記フックの屈曲した部位に設けられ、
前記ケーシングに設けた開孔部から突出して前記ラッチ
ボディの押込み状態で前記ハウジングの開口縁部と当接
し、前記付勢手段の付勢力に抗してフックをラッチボデ
ィのケーシングから押し出す方向へ回動させる押え部
と、を有することを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明に係るラッチ装置のハウジングに収容さ
れるラッチボディには、循環カム溝が形成されており、
ラッチボディがハウジング内へ押込まれた時、ハウジン
グに設けられたトレース部材がこの循環カム溝を循環
し、循環カム溝を係止して、付勢手段の付勢力に抗して
ラッチボディがハウジングから抜け出さないようにす
る。
【0010】このとき、ラッチボディへ回動可能に端部
が軸支された屈曲したフックは、ラッチボディと共にハ
ウジング内へ移動する。ここで、フックの屈曲した部位
に設けられた押え部がハウジングの開口縁部と当接し、
フックをラッチボディのケーシング内から押し出すよう
に回動させる。このラッチボディのケーシングから押し
出されたフックによって、例えば、開閉扉の自由端部に
設けられた爪片がフックにロックされる。
【0011】このように、フックは、回動中心より係止
側に設けられた押え部がハウジングと当接した状態で爪
片をロックするので、撓むこともなく、また、爪片を解
除しようとする力は、押え部を介して直接ハウジングで
支持されるので、大きな保持力が発揮できる。また、従
来のように、回転モーメント力を発生させるために、ハ
ウジングにガイド溝を形成する必要がないので、ハウジ
ングをコンパクトに設計できる。
【0012】次に、再度ラッチボディを押込むと、トレ
ース部材が循環カム溝を循環し、ラッチボディの係止状
態を解除する。ここで、付勢手段がラッチボディを抜出
し方向へ押出し、ラッチボディがハウジングから抜出し
状態となる。
【0013】このとき、ラッチボディと共にフックの押
え部はハウジングから離れ、フックは付勢手段の付勢力
によって、ラッチボディのケーシング内へ収容される。
これによって、フックは、爪片を解除する。
【0014】
【実施例】図1及び図2に示すように、本実施例に係る
ラッチ装置10は、ハウジング12と、ハウジング12
へ挿入されるラッチボディ14と、ラッチボディ14の
ケーシング68に収納されるフック16とを備えてい
る。
【0015】ハウジング12は、有底の箱体で開口部に
は矩形枠18が設けられている。矩形枠18の側壁に
は、長方状の切欠18Aが形成され、フック16の回動
を許容するようになっている(図3及び図7参照)。
【0016】また、ハウジング12の上下面には、弾性
爪20が形成され、この弾性爪20と矩形枠18とでク
ーラー22のフロントプレート24を挟持し、ラッチ装
置10を取付けるようになっている(図3参照)。ま
た、ハウジング12の底面26には、挿入孔28が形成
されている。挿入孔28の中央部には、弾性爪片30が
立設されており、この弾性爪片30の奥部両側には、図
示しない取付溝が設けられている。この挿入孔28から
ハウジング12内へ、矩形状の枠を一部切欠いたような
略コ字状とされたトレース部材32の先端を挿入し、後
端部を弾性爪片30がハウジング12内側へ変形するよ
うに押し込んで取付溝に嵌め込むようになっている。こ
の後、弾性爪片30が復元し、トレース部材32の後端
部を押さえ、挿入孔28からの抜け出しを阻止する。
【0017】ハウジング12の内部には、底面26から
長手方向に円柱状のばね受け38が延設されている。こ
のばね受け38には、圧縮コイルばね40が挿入され
て、ハウジング12の底面26が圧縮コイルばね40の
一端を支えている。一方、ハウジング12に挿入される
ラッチボディ14は、略直方体で挿入先端部から円形長
孔42が長手方向に沿って形成されている。この円形長
孔42の終端は、孔径が縮小され、円形長孔42へ挿入
される圧縮コイルばね40の他端を押さえている。これ
によって、ラッチボディ14は圧縮コイルばね40によ
って、ハウジング12から抜け出す方向へ付勢される。
【0018】図7及び図8に示すように、ラッチボディ
14の壁体44の両面には、形状がそれぞれ異なる略ハ
ート状のカム46、48が中央に突設され、その周囲に
循環カム溝50、51が構成されている。この循環カム
溝50、51への案内路として、ハウジング12側に
は、ガイド溝52が形成されている。このガイド溝52
を通して、トレース部材32のトレース部34、36が
それぞれ循環カム溝50、51に至るのであるが、壁体
44の厚みは、トレース部34、36の先端面との間隔
より薄くされており、壁体44にトレース部34、36
の先端が非接触状態で位置するようになっている。
【0019】すなわち、トレース部34、36の円周側
面が、循環カム溝50、51内において、カム46、4
8の壁面と両面違う位置で当接しながら、循環移動す
る。従って、ラッチボディ14がハウジング12内を往
復移動すると、トレース部34、36がそれぞれカム4
6、48の壁面から押圧され捩じり力を付与され、ま
た、壁面から離れたとき、捩じり力をトレース部材32
の復元力で解消しながら、逆戻りすることなく、一定方
向に循環移動していく。この循環移動時に、カム46、
48の凹部56、58をトレース部34、36が係止し
たとき、ラッチボディ14がハウジング12に押し込ま
れた状態で保持され、また、凹部56、58から離れた
とき、圧縮コイルばね40(図1参照)によって、ガイ
ド溝52にトレース部34、36が位置し、ハウジング
12からラッチボディ14が抜け出るようになってい
る。
【0020】図1に示すように、ラッチボディ14の壁
体44の頂面とその反対面には、円柱状の軸材60が突
設されている。この軸材60は、フック16の板状の係
止片62の幅方向の両端から張り出す一対の脚板64の
先端に形成されたスリットを有する略C字状の軸孔66
を軸支するようになっている。
【0021】脚板64は係止片62に対して屈曲するよ
うに設けられており、脚板64の間からは、ラッチボデ
ィ14に向かって延出する板状のばね受け39が設けら
れている。このばね受け39は、円形長孔42の縮径さ
れた部位へ挿入されて、圧縮コイルばね40の一端と当
接し、この圧縮コイルばね40の付勢力で、軸材60を
中心として、フック16を時計方向へ回転させる力を付
与するようになっている(図5参照)。
【0022】ラッチボディ14の端部には、フック16
が収容可能なケーシング68が設けられている。このケ
ーシング68の両側には、フック16の脚板64が挿通
できるスリット70が形成されている。また、ケーシン
グ68の上面には、長孔72が穿設され、フック16の
屈曲部に設けられた押え部74がケーシング68から外
方へ露出している。この押え部74は、図5に示すよう
に、上面には円弧状のテーパー面74Aが形成されてい
る。このテーパー面74Aが、矩形枠18の開口縁部を
斜めに切欠いて形成されたガイド面76に押され、フッ
ク16をケーシング68から押し出す力を発生させる。
【0023】なお、このケーシング68の前面68A
は、扉84との当り面とされ、扉84の端部裏面に押さ
れ、ラッチボディ14をハウジング12内に押し込むよ
うになっている。
【0024】また、ラッチボディ14の中央部には、係
止突起78が形成されている。この係止突起78は、ハ
ウジング12の側面に形成されたガイド長孔80内へ入
り込んでいる。これによって、ラッチボディ14は、ガ
イド長孔80に案内される係止突起78によって、振れ
ることなくハウジング12内を往復運動し、また、係止
突起78がガイド長孔80の端部に係止されたとき、圧
縮コイルばね40の付勢力に抗してラッチボディ14の
抜き出しを阻止する。
【0025】次に、本実施例に係るラッチ装置の作用を
説明する。図3及び図4に示すように、ラッチ装置10
は、クーラー22のフロントプレート24に取付けら
れ、扉84が閉止されたとき、扉84の自由端に設けら
れた爪片86がフック16と対面する位置にある。
【0026】図5及び図6に示すように、扉84の自由
端部が、ケーシング68の前面68Aに当たると、ラッ
チボディ14が圧縮コイルばね40の付勢力に抗して、
ハウジング12内へ押し込まれる。これによって、図7
及び図8に示すように、ラッチボディ14のガイド溝5
2に位置していたトレース部34、36が捩り力を生じ
させながら循環カム溝50、51を循環して、凹部5
6、58に至る。ここで、扉84による押圧動作を停止
すると、圧縮コイルばね40によってオーバーストロー
ク分が解消され、トレース部34、36が凹部56、5
8を係止する。この結果、ラッチボディ14はハウジン
グ12内へ押し込み状態で保持される。
【0027】一方、ケーシング68の長孔72から突出
していたフック16の押え部74は、矩形枠18のガイ
ド面76に当たるため、フック16が軸材60を中心に
回転して、係止片62がケーシング68から大きく突出
し、扉84の爪片86を係止する。ここで、爪片86を
係止する係止片62は、押え部74が矩形枠18のガイ
ド面76と当接した状態で力が伝達されているので、扉
84を開放しようとする力に対しても撓むことなく、十
分対抗することができる。また、このとき、フック16
を軸支する軸材60及び脚板64には、力が伝達されな
いので、脚板64が撓むこともない。
【0028】次に、再度、扉84を押圧すると、図7に
示すように、トレース部34、36が循環カム溝50、
51の凹部56、58から離れ、ラッチボディ14の係
止状態を解除する。ここで、圧縮コイルばね40がラッ
チボディ14を抜出し方向へ押出し、ラッチボディ14
がハウジング12から抜出し状態となる。このとき、図
5に示すように、フック16の押え部74は矩形枠18
のガイド面76から離れ、フック16は、ばね受け39
を介して圧縮コイルばね40の付勢力によって、ケーシ
ング68内へ収容される。これによって、フック16の
係止片62は爪片86の係止状態を解除する。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、フックの
ロック力が大きく、また、ハウジングを小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るラッチ装置の分解斜視図であ
る。
【図2】本実施例に係るラッチ装置の押え部を見た斜視
図である。
【図3】本実施例に係るラッチ装置がクーラーの扉のロ
ック用として取付けられ扉をロックする前の状態を示し
た斜視図である。
【図4】本実施例に係るラッチ装置がクーラーの扉をロ
ック用として取付けられ扉をロックした状態を示した斜
視図である。
【図5】本実施例に係るラッチ装置がクーラーの扉をロ
ックする前の状態を示した断面図である。
【図6】本実施例に係るラッチ装置がクーラーの扉をロ
ックした状態を示した断面図である。
【図7】本実施例に係るラッチ装置のトレース部材と循
環カム溝との作動状態を示した平面図である。
【図8】本実施例に係るラッチ装置のトレース部材と循
環カム溝との作動状態を示した平面図である。
【図9】本実施例に係るラッチ装置が取付けられたクー
ラーを示した断面図である。
【図10】従来のラッチ装置が扉をロックする前の状態
を示した断面図である。
【図11】従来のラッチ装置が扉をロックした状態を示
した断面図である。
【符号の説明】
12 ハウジング 14 ラッチボディ 16 フック 39 ばね受け 40 圧縮コイルばね(付勢手段) 62 係止片 64 脚板 68 ケーシング 72 長孔(開孔部) 74 押え部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部に取付けられるハウジングと、前
    記ハウジング内に収容されるラッチボディと、前記ハウ
    ジング内へ収容され前記ラッチボディを抜出し方向へ付
    勢する付勢手段と、前記ラッチボディに形成された循環
    カム溝と、前記ハウジングに設けられ前記ラッチボディ
    の押込み動作によって前記循環カム溝を循環しラッチボ
    ディを係止あるいは係止解除するトレース部材と、を有
    するラッチ装置において、 端部が前記ラッチボディへ回動可能に軸支され、前記付
    勢手段の一端と当接し、その付勢力でラッチボディに設
    けられたケーシング内へ収納される屈曲したフックと、
    前記フックの屈曲した部位に設けられ、前記ケーシング
    に設けた開孔部から突出して前記ラッチボディの押込み
    状態で前記ハウジングの開口縁部と当接し、前記付勢手
    段の付勢力に抗してフックをラッチボディのケーシング
    から押し出す方向へ回動させる押え部と、を有すること
    を特徴とするラッチ装置。
JP20335593A 1993-08-17 1993-08-17 ラッチ装置 Expired - Fee Related JP3187615B2 (ja)

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CN109953687A (zh) * 2017-12-23 2019-07-02 天佑电器(苏州)有限公司 吸尘器

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