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JP3186192B2 - エレベーターの制御装置 - Google Patents

エレベーターの制御装置

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JP3186192B2
JP3186192B2 JP09142892A JP9142892A JP3186192B2 JP 3186192 B2 JP3186192 B2 JP 3186192B2 JP 09142892 A JP09142892 A JP 09142892A JP 9142892 A JP9142892 A JP 9142892A JP 3186192 B2 JP3186192 B2 JP 3186192B2
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JP
Japan
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power supply
operation mode
auxiliary power
failure
elevator
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JP09142892A
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Inventor
良雄 宮西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンピュータによりエ
レベーターの制御演算を実行する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9は、例えば特開昭63−1
80689号公報に示された従来のエレベーターの制御
装置を示す図で、図8はブロック線図、図9はRAMの
電源回路図である。
【0003】図8において、(1)はエレベーターのか
ご、(2)はつり合おもりで、これらは主索(3)で結合され
ている。(4)は主索(3)を駆動する電動機、(5)は三相交
流電源、(6)は交流電源(5)に接続され電動機(4)を駆動
する駆動回路、(7)はエレベーターを動かすための制御
演算を実行するマイクロコンピュータ(以下マイコンと
いう)で、CPU(8)、読出し専用の不揮発性記憶装置
(以下ROMという)(9)、読み書き可能な揮発性記憶
装置(以下RAMという)(10)及び入出力装置(以下I
/Fという)(11)〜(13)を有している。
【0004】図9において、(14)は交流電源(5)を降圧
して所定電圧を発する主電源、(15)は蓄電池からなる補
助電源、(16)は充電器であり、RAM(10)、補助電源(1
5)及び充電器(16)は、主電源(14)に並列に接続されてい
る。
【0005】従来のエレベーターの制御装置は上記のよ
うに構成され、かご(1)の走行、すなわち電動機(4)の回
転は、マイコン(7)によって演算処理され、その結果に
基づいて駆動回路(6)が動作して、電動機(4)が制御され
る。ここで、RAM(10)には演算に必要なデータが記憶
されるとともに、異常が発生したときの故障解析のため
の情報が蓄えられる。
【0006】エレベーターが故障してかご(1)内に乗客
が閉じ込められたときには、乗客を救出するため、交流
電源(5)を遮断し、電動機(4)を機械的に保持しているブ
レーキ(図示しない)を係員が解放し、かご(1)を最寄
り階の戸開可能領域まで人力で移動させるようにしてい
る。これは、乗客の救出が他に優先するためであり、R
AM(10)に蓄えられた故障解析データの抽出は、救出後
の作業となる。補助電源(15)は一度主電源(14)が遮断さ
れても、RAM(10)の内容が消失しないようにするため
に設けられている。そして、補助電源(15)は主電源(14)
が正常である間に充電器(16)により充電されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの制御装置では、主電源(14)の遮断時、RA
M(10)は補助電源(15)から電源の供給を受けるようにし
ているため、補助電源(15)が故障していると、主電源(1
4)を遮断したとき、RAM(10)の内容が破壊され、主電
源(14)を再投入した後の故障解析において、間違った情
報を分析することになり、混乱を招くという問題点があ
る。
【0008】また、上記不具合を改良するために、補助
電源(15)の異常を検出し、異常があればかご(1)を停止
させることが考えられるが、補助電源(15)は故障してい
ても主電源(14)、すなわち交流電源(5)が正常であれ
ば、エレベーターの運転には何ら支障がないため、いた
ずらにかご(1)を停止させることは、サービスを著しく
低下させることになるという問題点もある。
【0009】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、サービスを低下させることなく、補助電
源の異常を検出して、正しい故障解析を行うことができ
るようにしたエレベーターの制御装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターの制御装置は、補助電源の異常を検出する故障検出
器と、運転モード切換器とを設け、この運転モード切換
器により選択される運転モードの如何に関わらず、補助
電源の異常が検出されると故障記憶指令手段により記憶
装置に故障情報を記憶させ、通常運転モード以外の運転
モードが選択されているときのみ、補助電源の異常が検
出されるとエレベーターの起動を阻止するようにしたも
のである。
【0011】
【作用】この発明においては、通常運転時に補助電源の
故障が検出されても、故障情報記憶されるのみでエレ
ベーターの起動を阻止しないようにしたため、エレベー
ターの運転は停止しない。また、通常運転時以外の運転
時に補助電源の故障が検出されると、故障情報記憶
れるとともにエレベーターの起動を阻止するようにした
ため、補助電源の異常を検出できる。
【0012】
【実施例】
実施例1.図1〜図4はこの発明の一実施例を示す図
で、図1は要部構成図、図2はブロック線図、図3はR
AMの電源回路図、図4は動作フローチャートであり、
従来装置と同様の部分は同一符号で示す。
【0013】図1において、(21)は補助電源(15)の異常
を充電状態等によって検出する故障検出回路、(22)はス
イッチ等で構成され通常運転(全自動運転)モード、保
守運転モード等を選択する運転モード切換器、(23)は通
常運転モード時でも保守運転モード時でも故障検出回路
(21)が動作すると、RAM(10)に故障情報を記憶させる
指令を発する故障記憶指令手段、(24)は、運転モード切
換器(22)により通常運転モード以外の保守運転モード
が選択されたにのみ故障検出回路(21)が動作すると
動回路(6)に電動機(4)の再起動を阻止する指令を発す
る起動阻止指令手段である。
【0014】図2及び図3において、(17)(18)はI/F
(11)〜(13)と同様のI/Fで、I/F(17)には運転モー
ド切換器(22)が接続され、I/F(18)には故障検出回路
(21)が接続されている。(25)は点検スイッチである。
【0015】次に、この実施例の動作を図4を参照して
説明する。なお、このフローチャートのプログラムはマ
イコン(7)のROM(9)に格納されている。まず、ステッ
プ(31)で充電電圧を点検するため点検スイッチ(25)をオ
フする。続いてステップ(32)へ進み、故障検出回路(21)
で補助電源(15)の電圧を検出し、ステップ(33)で検出電
圧が所定電圧以上、つまり正常であるかを判断する。正
常であればステップ(37)へ飛ぶ。正常でなければステッ
プ(34)(故障記憶指令手段(23)に相当)で故障情報をR
AM(10)に格納することを指令する。
【0016】ステップ(35)で運転モード切換器(22)によ
る指示が保守運転モードであるか判断する。通常運転モ
ードであればステップ(37)へ飛ぶ。保守運転モードであ
れば、ステップ(36)(起動阻止指示手段(24)に相当)で
駆動回路(6)に再起動阻止を指令する。そして、ステッ
プ(37)で点検スイッチ(25)をオンする。このようにし
て、故障情報がRAM(10)に格納され、故障解析に備え
るとともに、通常運転モード時には運転を停止させず、
サービス低下を防止している。
【0017】実施例2.実施例1では、ステップ(31)(3
2)により、常に補助電源(15)の電圧を検出するようにし
たが、電源投入直後又はCPU(8)のリセット直後に一
度だけ補助電源(15)の電圧を検出するようにしてもよ
い。
【0018】実施例3.図5〜図7はこの発明の他の実
施例を示す図で、図5はブロック線図、図6は動作フロ
ーチャート、図7は図6の初期設定の一部を示す動作フ
ローチャートである。
【0019】図5において、(39)はI/F(11)〜(13)(1
7)(18)と同様のI/F、(40)はスイッチ等で構成された
起動阻止無効指令器である。
【0020】エレベーターの制御回路の電源を投入する
か、CPU(8)をリセットすると、マイコン(7)が動作を
開始し、あらかじめROM(9)に格納されているプログ
ラムがCPU(8)によって実行開始される。すなわち、
ステップ(41)でI/F(11)〜(13)(17)(18)(39)、RAM
(10)等を初期設定する。ステップ(42)で所定の時間ごと
に発生する割込みの有無をチェックし、割込みが発生す
る度に、ステップ(43)の制御演算を実行する。
【0021】ここで、初期設定の一部は図7に示すよう
に処理される。ステップ(31)〜(37)は図4と同様である
が、図6のステップ(41)の中で初期設定時にだけ実施さ
れる点と、ステップ(45)が設けられている点が異なって
いる。すなわち、電源が投入されたときだけ、補助電源
(15)をチェックし、異常であった場合でも、ステップ(4
5)で起動阻止無効指令器(40)が動作しているときは、ス
テップ(37)へ飛んで再起動を阻止しない。そして、起動
阻止無効指令器(40)が動作していないときは、ステップ
(35)で運転モードを判断して、再起動阻止するかを決定
する。
【0022】なお、次のように実施することも可能であ
る。 (1) 上記各実施例では、運転モード切換器(22)の出力が
保守運転モードであるか否かにより起動阻止を判断した
が、これを全自動運転モードであるか、手動運転モード
であるか等によって判断する。 (2) 図3の点検スイッチ(25)の代わりに、補助電源(15)
の異常が検出されると、所定時間後に開放するリレー接
点等を用いる。 (3) 図5では起動阻止無効指令器(40)を用いるものとし
たが、これを用いず、図2と同様の構成とし、一度起動
阻止したものを別に設けられたスィッチ等で、上記起動
阻止を解除するように構成する。また、起動阻止した後
所定時間経過すると起動阻止を解除するように構成す
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明では、選択
される運転モードの如何に関わらず、補助電源の故障が
検出されると、故障情報を記憶させ、通常運転時以外の
運転時にのみ補助電源の故障が検出されると、エレベー
ターの起動を阻止するようにしたので、通常の運転時に
停電等により電源が喪失されたような場合には、補助電
源が異常であっても、エレベーターは電源復帰後再起動
可能となってサービス低下を防止できるとともに、保守
時に確実に補助電源の異常を検出でき、正しい故障解析
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す要部構成図。
【図2】この発明の実施例1を示すブロック線図。
【図3】図2のRAMの電源回路図。
【図4】この発明の実施例1を示す動作フローチャー
ト。
【図5】この発明の実施例3を示すブロック線図。
【図6】この発明の実施例3を示す動作フローチャー
ト。
【図7】図6の初期設定の一部を示す動作フローチャー
ト。
【図8】従来のエレベーターの制御装置を示すブロック
線図。
【図9】図8のRAMの電源回路図。
【符号の説明】
6 駆動回路 7 マイクロコンピュータ 10 揮発性記憶装置(RAM) 14 主電源 15 補助電源 21 故障検出回路 22 運転モード切換器 23 故障記憶指令手段 24 起動阻止指令手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主電源の喪失時に補助電源の供給により
    情報の記憶が保持される揮発性記憶装置を有するコンピ
    ュータによってエレベーターの制御演算を実行する装置
    において、上記補助電源の異常を検出する故障検出回路
    と、通常運転モード又はそれ以外の運転モードを選択す
    る運転モード切換器とを設け、この運転モード切換器に
    より選択される運転モードの如何に関わらず、上記故障
    検出回路により上記補助電源の異常が検出されると上記
    記憶装置に故障情報を記憶させる故障記憶指令手段と、
    上記運転モード切換器により上記通常運転モード以外の
    運転モードが選択されているときのみ、上記故障検出器
    により上記補助電源の異常が検出されると上記エレベー
    ターの起動阻止を指令する起動阻止指令手段を備えたこ
    とを特徴とするエレベーターの制御装置。
JP09142892A 1992-03-18 1992-03-18 エレベーターの制御装置 Expired - Fee Related JP3186192B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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