JP3169027B2 - 光ファイバーの分光透過率測定装置 - Google Patents
光ファイバーの分光透過率測定装置Info
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- G01M11/30—Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides
- G01M11/35—Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides in which light is transversely coupled into or out of the fibre or waveguide, e.g. using integrating spheres
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバーの分光透
過率を測定する装置に関する。
過率を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来光ファイバーの透過率を測定するた
めの専用の装置或は通常の分光光度計の付属装置として
標準化された装置は、特に市販されていなくて、ユーザ
が個別にメーカに特別注文して作らせるか、ユーザ自ら
が装置治具を工夫作製しているのが現状であり、光ファ
イバーの透過率測定方法にも決まったものがない。個人
的に使用されている光ファイバー透過率測定装置は、基
本的には図3或は図4に示すような構成である。一般に
透過率の測定は、試料なしのときの測定値を100%と
して、試料を置いた時の測光値を求めるのであるが、図
3に示す従来例では分光光度計の分光部の出射光束F内
に被測定光ファイバー3のバンドル径よりも小さな径の
開口を持つマスクMを挿入し、このマスクMより相当距
離だけ離れた所に積分球2を置いて分光光度計の分光部
出射光を入射させるようにし、100%透過率の測定の
場合、図3Aのように上記マスクMと積分球2との間に
は何も置かず測定し、次に測定時には、図3Bのよう
に、試料の光ファイバー3の光入射端を上記マスクMに
近接させ、出射端を積分球2の光入射窓に近接させて被
測定光ファイバー3の透過率の測定を行う。マスクMと
積分球2との間の距離としては、その間に被測定光ファ
イバー3を配置できるだけの距離をとっておく。図4の
従来例では100%透過率測定時には同図Aのように分
光光度計の分光部出射光束全部を直接積分球2に入射さ
せ、次に測定時には、同図Bのように、光ファイバー3
の光入射端に分光部出射光束全部をレンズL等で集光し
て入射させ、光ファイバー3の光出射端を積分球2の光
入射窓に近接配置して測定を行う。透過率測定に当たっ
ては、100%透過率測定時に積分球2に入射する光束
と、試料のファイバー測定時に光ファイバー3に入射す
る光束とが同等であることが必要である。分光光度計を
用いる場合、通常試料は試料室に置くようになっている
が、光ファイバーの透過率測定に当たっては、光ファイ
バーを分光光度計の試料室内に入れてしまうことはでき
ないので、試料室から外へ光を導出し、試料室外に光フ
ァイバーを設置するようにしなければならない。この場
合、試料室外に導出される分光器出射光束は試料の光フ
ァイバーのバンドル径である1〜3mmより大きくなっ
ている。図3,4の光束Fは、この光束を示している。
図3の例では、100%透過率測定時に積分球2に入射
する光束と、試料測定時に光ファイバー3に入射する光
束を等しくするためにマスクMを用い、図4の例では積
分球2には分光器出射光束を全部入射させる代わりに、
光ファイバー測定時には集光レンズLを用いている。他
方図3の例では、分光器出射光束のうち一部しか測定に
利用されず、光量が少なくて測定のS/N比が悪い。ま
た、図4の例では、光の利用効率は良いが、試料測定時
のみレンズLが挿入されるので、実際に測定されている
のは、レンズLと試料の光ファイバー3とを合わせたも
のの透過率であって、測定精度が低くなると言う欠点が
ある。そこで、本発明者は特願平2ー262578号に
おいて、図5に示すように、試料測定時(A)と100
%設定時(B)の両方に集光レンズLを挿入するように
して、試料測定時と100%設定時における光学的差の
中に、レンズLの透過率が含まれないようにし、且つ、
集光レンズLを分光器出射光の光路上の2位置で交換設
置可能にし、試料測定時における光ファイバー3への入
射光量即ち積分球2への入射光量と、100%設定時に
おける積分球2への入射光量を同一になるようにするこ
とで、S/N比を高くし、高精度化を図ったが、図5の
実施例では、光ファイバーの両端を一つの直線上に設置
するため、大きなスペースが必要となると言う問題があ
った。また、100%設定時と測定時で、集光素子Lを
移動しなければならないと云う問題もあった。
めの専用の装置或は通常の分光光度計の付属装置として
標準化された装置は、特に市販されていなくて、ユーザ
が個別にメーカに特別注文して作らせるか、ユーザ自ら
が装置治具を工夫作製しているのが現状であり、光ファ
イバーの透過率測定方法にも決まったものがない。個人
的に使用されている光ファイバー透過率測定装置は、基
本的には図3或は図4に示すような構成である。一般に
透過率の測定は、試料なしのときの測定値を100%と
して、試料を置いた時の測光値を求めるのであるが、図
3に示す従来例では分光光度計の分光部の出射光束F内
に被測定光ファイバー3のバンドル径よりも小さな径の
開口を持つマスクMを挿入し、このマスクMより相当距
離だけ離れた所に積分球2を置いて分光光度計の分光部
出射光を入射させるようにし、100%透過率の測定の
場合、図3Aのように上記マスクMと積分球2との間に
は何も置かず測定し、次に測定時には、図3Bのよう
に、試料の光ファイバー3の光入射端を上記マスクMに
近接させ、出射端を積分球2の光入射窓に近接させて被
測定光ファイバー3の透過率の測定を行う。マスクMと
積分球2との間の距離としては、その間に被測定光ファ
イバー3を配置できるだけの距離をとっておく。図4の
従来例では100%透過率測定時には同図Aのように分
光光度計の分光部出射光束全部を直接積分球2に入射さ
せ、次に測定時には、同図Bのように、光ファイバー3
の光入射端に分光部出射光束全部をレンズL等で集光し
て入射させ、光ファイバー3の光出射端を積分球2の光
入射窓に近接配置して測定を行う。透過率測定に当たっ
ては、100%透過率測定時に積分球2に入射する光束
と、試料のファイバー測定時に光ファイバー3に入射す
る光束とが同等であることが必要である。分光光度計を
用いる場合、通常試料は試料室に置くようになっている
が、光ファイバーの透過率測定に当たっては、光ファイ
バーを分光光度計の試料室内に入れてしまうことはでき
ないので、試料室から外へ光を導出し、試料室外に光フ
ァイバーを設置するようにしなければならない。この場
合、試料室外に導出される分光器出射光束は試料の光フ
ァイバーのバンドル径である1〜3mmより大きくなっ
ている。図3,4の光束Fは、この光束を示している。
図3の例では、100%透過率測定時に積分球2に入射
する光束と、試料測定時に光ファイバー3に入射する光
束を等しくするためにマスクMを用い、図4の例では積
分球2には分光器出射光束を全部入射させる代わりに、
光ファイバー測定時には集光レンズLを用いている。他
方図3の例では、分光器出射光束のうち一部しか測定に
利用されず、光量が少なくて測定のS/N比が悪い。ま
た、図4の例では、光の利用効率は良いが、試料測定時
のみレンズLが挿入されるので、実際に測定されている
のは、レンズLと試料の光ファイバー3とを合わせたも
のの透過率であって、測定精度が低くなると言う欠点が
ある。そこで、本発明者は特願平2ー262578号に
おいて、図5に示すように、試料測定時(A)と100
%設定時(B)の両方に集光レンズLを挿入するように
して、試料測定時と100%設定時における光学的差の
中に、レンズLの透過率が含まれないようにし、且つ、
集光レンズLを分光器出射光の光路上の2位置で交換設
置可能にし、試料測定時における光ファイバー3への入
射光量即ち積分球2への入射光量と、100%設定時に
おける積分球2への入射光量を同一になるようにするこ
とで、S/N比を高くし、高精度化を図ったが、図5の
実施例では、光ファイバーの両端を一つの直線上に設置
するため、大きなスペースが必要となると言う問題があ
った。また、100%設定時と測定時で、集光素子Lを
移動しなければならないと云う問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分光光度計
の付属装置として、光の利用効率が高く、しかも、原理
上光ファイバーの真の透過率が測定できる装置を提供す
ることを目的とする。
の付属装置として、光の利用効率が高く、しかも、原理
上光ファイバーの真の透過率が測定できる装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】積分球を用いた光ファイ
バーの分光透過率測定装置において、積分球に、光ファ
イバーの両端を取付ける開口を2箇所設け、測定光を入
射させる開口を上記開口の一つと対向する位置と上記二
つの開口の何れともに対向しない位置との2箇所に設
け、積分球の入射開口の前に光束を絞るための光学素子
を設けるようにした。或は、積分球に、光ファイバーの
入射端を取付ける開口を1箇所とし、測定時と100%
設定とにおいて、光ファイバーの出射端を測定光を入射
させていない入射開口に取付直すようにした。
バーの分光透過率測定装置において、積分球に、光ファ
イバーの両端を取付ける開口を2箇所設け、測定光を入
射させる開口を上記開口の一つと対向する位置と上記二
つの開口の何れともに対向しない位置との2箇所に設
け、積分球の入射開口の前に光束を絞るための光学素子
を設けるようにした。或は、積分球に、光ファイバーの
入射端を取付ける開口を1箇所とし、測定時と100%
設定とにおいて、光ファイバーの出射端を測定光を入射
させていない入射開口に取付直すようにした。
【0005】
【作用】積分球に入射する光量を100%設定時と測定
時の何れにおいても同じにするために、集光素子を入射
開口前に配置し、常時一定光量が積分球に入射し且つ入
射光は積分球壁に集光させるようにする。積分球に光フ
ァイバーの両端を取付け、入射開口を光ファイバーの取
付開口に対向する位置と積分球に対向する位置の2箇所
に設け、測定時においては、測定光を光ファイバーと対
向する入射開口から入射させ、測定光が光ファイバーに
直接集光入射するようにし、測定光は光ファイバーを通
過後、再び積分球に戻る。100%設定時には、積分球
壁に入射光が集光する入射開口から測定光を入射させ
る。上述したように測定すれば、測定時と100%設定
時との光学的差は、光ファイバーを透過するかしないか
との差となり、光ファイバーの分光透過率を高精度に測
定することができる。
時の何れにおいても同じにするために、集光素子を入射
開口前に配置し、常時一定光量が積分球に入射し且つ入
射光は積分球壁に集光させるようにする。積分球に光フ
ァイバーの両端を取付け、入射開口を光ファイバーの取
付開口に対向する位置と積分球に対向する位置の2箇所
に設け、測定時においては、測定光を光ファイバーと対
向する入射開口から入射させ、測定光が光ファイバーに
直接集光入射するようにし、測定光は光ファイバーを通
過後、再び積分球に戻る。100%設定時には、積分球
壁に入射光が集光する入射開口から測定光を入射させ
る。上述したように測定すれば、測定時と100%設定
時との光学的差は、光ファイバーを透過するかしないか
との差となり、光ファイバーの分光透過率を高精度に測
定することができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の一実施例の平面図を示す。図
1Aは測定時における配置を示し、図1Bは100%設
定時における配置を示している。図1において、1は集
光素子(本例ではレンズ)で、分光器(不図示)から出
て単色光となった測定光を絞って、入射開口2Aより積
分球2へ入射させている。2は積分球で、球中心を通
り、図で紙面に垂直な線を中心に回転可能であり、2つ
の入射開口2Aと2Bを設けており、開口2Aの反対側
の壁には光ファイバー3の取付開口2Cが配置されてい
る。即ち、開口2Aから入射した光は、直接光ファイバ
ーに入射するように配置してある。開口2Bの反対側に
は壁しかなく、開口2Bから入射した光は、積分球2の
壁に投光されるような配置となっている。2Dはもう一
つの光ファイバー取付開口で、光入射開口2A,2Bの
何れとも対向していない位置に設けられている。4は光
検出器で、開口2A,2Bから入射する光が直接入射せ
ず、多数回乱反射した後に受光する位置に配置してい
る。図1Aは測定時における配置図であり、2つの光フ
ァイバー取付開口2C,2Dに光ファイバーの両端を挿
入する。分光器(不図示)から単色光となって出射した
測定光は、レンズ1により絞られ、入射開口2Aより積
分球2へ入り、開口2Aと対向する位置にある光ファイ
バー3に入射する。光ファイバー3を透過した光は、取
付開口2Dより再び積分球2内に入射し、積分球2の壁
に投光し、積分球2内で多数回拡散反射した後、検出器
4で測定される。図1Bは透過率100%設定時の配置
図であり、光ファイバー3を積分球2に取付けたまゝ
(或はなしでも可)積分球を回して、入射開口2Bより
測定光を入射させると、図1Aのように、直接光ファイ
バー3に入射せずに、積分球2の壁に投光される。積分
球2内で多数回拡散反射した後、検出器4で測定する。
この測定値は、光ファイバー3を透過していない光が、
積分球2内で乱反射した時の受光量であるから、光ファ
イバー3の透過率を100%とした時の測定値として設
定される。図1Aで得られた測定値をこの100%設定
値で比較することにより光ファイバー3の透過率を求め
る。図1Aが図1Bに対して、光ファイバーを透過する
分が、加わっただけになるので、光ファイバーの透過率
を高精度に測定できる。光ファイバーの端面は、積分球
内面と同一面にするのが良いが、多少引っ込んでいても
測定上支障はない。図2に別の実施例を示す。図2は図
1に対して、入射開口2A,2Bの一つを光ファイバー
出射端の取付開口として兼用するようにしたものであ
り、図1に対して、光ファイバー3の取付開口が一つ少
なくなっている。図2Aは測定時における配置図であ
り、光ファイバー取付開口2Cに光ファイバーの入射端
を挿入し、出射端を入射開口2Bに挿入する。測定光
は、レンズ1により絞られ、入射開口2Aより積分球2
へ入り、開口2Aと対向する位置にある光ファイバー3
に入射する。光ファイバー3を透過した光は、入射開口
2Bより再び積分球2内に入射し、積分球2の壁に投光
し、積分球2内で多数回拡散反射した後、検出器4で測
定される。図2Bは透過率100%設定時の配置図であ
り、光ファイバー3の出射端を入射開口2Aに取付直し
てから、積分球を回して、入射開口2Bより測定光を入
射させると、図2Aのように、直接光ファイバー3に入
射せずに、積分球2の壁に投光される。積分球2内で多
数回拡散反射した後、検出器4で測定する。図2Aで得
られた測定値をこの100%設定値で比較することによ
り光ファイバー3の透過率を求める。図2では、測定時
及び100%設定時においても、測定光が最初に積分球
2内面に投射される位置は、開口2Bの反対側の壁とな
り、測定光が積分球2で最初に反射される壁は、測定時
と100%設定時のどちらにおいても、絶えず同一位置
となるので、経年変化等により積分球2内壁の反射特性
の一様性が失われた場合でも、その影響が少なくなり、
測定精度が維持されると言う利点がある。図2のAとB
では、積分球2内壁の光反射状態を同じにするため、光
ファイバー3の出射端を入射開口2Aと入射開口2Bに
付け換えているが、B(100%設定時)において、出
射端を積分球2に取付けなくても、積分球2内表面積に
対する開口2A,2Bの穴の面積の比率が小さければ、
影響は少なく、付け換えることは、絶対条件ではない。
また、2光束タイプのものでは、上記各実施例で光入射
開口を更に一つ追加すれば良く、光源の変動の影響が除
去される。
1Aは測定時における配置を示し、図1Bは100%設
定時における配置を示している。図1において、1は集
光素子(本例ではレンズ)で、分光器(不図示)から出
て単色光となった測定光を絞って、入射開口2Aより積
分球2へ入射させている。2は積分球で、球中心を通
り、図で紙面に垂直な線を中心に回転可能であり、2つ
の入射開口2Aと2Bを設けており、開口2Aの反対側
の壁には光ファイバー3の取付開口2Cが配置されてい
る。即ち、開口2Aから入射した光は、直接光ファイバ
ーに入射するように配置してある。開口2Bの反対側に
は壁しかなく、開口2Bから入射した光は、積分球2の
壁に投光されるような配置となっている。2Dはもう一
つの光ファイバー取付開口で、光入射開口2A,2Bの
何れとも対向していない位置に設けられている。4は光
検出器で、開口2A,2Bから入射する光が直接入射せ
ず、多数回乱反射した後に受光する位置に配置してい
る。図1Aは測定時における配置図であり、2つの光フ
ァイバー取付開口2C,2Dに光ファイバーの両端を挿
入する。分光器(不図示)から単色光となって出射した
測定光は、レンズ1により絞られ、入射開口2Aより積
分球2へ入り、開口2Aと対向する位置にある光ファイ
バー3に入射する。光ファイバー3を透過した光は、取
付開口2Dより再び積分球2内に入射し、積分球2の壁
に投光し、積分球2内で多数回拡散反射した後、検出器
4で測定される。図1Bは透過率100%設定時の配置
図であり、光ファイバー3を積分球2に取付けたまゝ
(或はなしでも可)積分球を回して、入射開口2Bより
測定光を入射させると、図1Aのように、直接光ファイ
バー3に入射せずに、積分球2の壁に投光される。積分
球2内で多数回拡散反射した後、検出器4で測定する。
この測定値は、光ファイバー3を透過していない光が、
積分球2内で乱反射した時の受光量であるから、光ファ
イバー3の透過率を100%とした時の測定値として設
定される。図1Aで得られた測定値をこの100%設定
値で比較することにより光ファイバー3の透過率を求め
る。図1Aが図1Bに対して、光ファイバーを透過する
分が、加わっただけになるので、光ファイバーの透過率
を高精度に測定できる。光ファイバーの端面は、積分球
内面と同一面にするのが良いが、多少引っ込んでいても
測定上支障はない。図2に別の実施例を示す。図2は図
1に対して、入射開口2A,2Bの一つを光ファイバー
出射端の取付開口として兼用するようにしたものであ
り、図1に対して、光ファイバー3の取付開口が一つ少
なくなっている。図2Aは測定時における配置図であ
り、光ファイバー取付開口2Cに光ファイバーの入射端
を挿入し、出射端を入射開口2Bに挿入する。測定光
は、レンズ1により絞られ、入射開口2Aより積分球2
へ入り、開口2Aと対向する位置にある光ファイバー3
に入射する。光ファイバー3を透過した光は、入射開口
2Bより再び積分球2内に入射し、積分球2の壁に投光
し、積分球2内で多数回拡散反射した後、検出器4で測
定される。図2Bは透過率100%設定時の配置図であ
り、光ファイバー3の出射端を入射開口2Aに取付直し
てから、積分球を回して、入射開口2Bより測定光を入
射させると、図2Aのように、直接光ファイバー3に入
射せずに、積分球2の壁に投光される。積分球2内で多
数回拡散反射した後、検出器4で測定する。図2Aで得
られた測定値をこの100%設定値で比較することによ
り光ファイバー3の透過率を求める。図2では、測定時
及び100%設定時においても、測定光が最初に積分球
2内面に投射される位置は、開口2Bの反対側の壁とな
り、測定光が積分球2で最初に反射される壁は、測定時
と100%設定時のどちらにおいても、絶えず同一位置
となるので、経年変化等により積分球2内壁の反射特性
の一様性が失われた場合でも、その影響が少なくなり、
測定精度が維持されると言う利点がある。図2のAとB
では、積分球2内壁の光反射状態を同じにするため、光
ファイバー3の出射端を入射開口2Aと入射開口2Bに
付け換えているが、B(100%設定時)において、出
射端を積分球2に取付けなくても、積分球2内表面積に
対する開口2A,2Bの穴の面積の比率が小さければ、
影響は少なく、付け換えることは、絶対条件ではない。
また、2光束タイプのものでは、上記各実施例で光入射
開口を更に一つ追加すれば良く、光源の変動の影響が除
去される。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、測定時と100%設定
時との光路上の差は、光ファイバーだけとなるから、高
精度に測定することができる。また、測定光を入射させ
る開口の位置だけを変更させることで、測定時と100
%設定時との切換えができるので切換作業が容易になっ
た。光ファイバーを積分球にどのような形状で取付けて
もよくなったので、光ファイバーの取付スペースが小さ
くなり、装置の小型化が可能になった。
時との光路上の差は、光ファイバーだけとなるから、高
精度に測定することができる。また、測定光を入射させ
る開口の位置だけを変更させることで、測定時と100
%設定時との切換えができるので切換作業が容易になっ
た。光ファイバーを積分球にどのような形状で取付けて
もよくなったので、光ファイバーの取付スペースが小さ
くなり、装置の小型化が可能になった。
【図1】本発明の一実施例の側断面図
【図2】本発明の別実施例の側断面図
【図3】従来例の側断面図
【図4】第2従来例の側断面図
【図5】第3従来例の側断面図
1 レンズ 2 積分球 2A 入射開口 2B 入射開口 2C 取付開口 2D 取付開口 3 光ファイバー 4 検出器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02 G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 G01J 3/00 - 4/04 G01J 7/00 - 9/04
Claims (2)
- 【請求項1】積分球に、光ファイバーの両端を取付ける
開口を2箇所設け、測定光を入射させる開口を上記開口
の一つと対向する位置と上記二つの開口の何れとも対向
しない位置との2箇所に設け、積分球の入射開口の前に
光束を絞るための光学素子を設けたことを特徴とする光
ファイバーの分光透過率測定装置。 - 【請求項2】 積分球に、光ファイバーの入射端を取付
ける一つの光ファイバー取付け用開口と、この開口と対
向する位置と対向しない位置の二つの位置に夫々測定光
を入射させる開口を設け、積分球へ入射させる測定光束
中に、測定光束を絞るための光学素子を挿入し、100
%設定時には、光ファイバー取付け用開口と対向しない
方の測定光を入射させる開口を測定光束入射位置に位置
させ、光ファイバー取付け用開口ともう一方の測定光を
入射させる開口とに光ファイバーの両端を取付け、測定
時には、光ファイバー取付け用開口と対向している方の
上記測定光入射開口を測定光束入射位置に位置させ、光
ファイバーの両端を光ファイバー取付け用開口と、上記
他方の測定光入射開口とに取付けるようにしたことを特
徴とする光ファイバーの分光透過率測定装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34959291A JP3169027B2 (ja) | 1991-12-07 | 1991-12-07 | 光ファイバーの分光透過率測定装置 |
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