JP3166677U - 吸収性物品及び吸収性本体保持カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】伸縮性が良好で肌へのフィット性に優れ、しかも部材間の剥離や破損等に対して高い強度を有する吸収性物品及び吸収性本体保持カバーを提供する。【解決手段】非肌面側の外層シート2と肌面側の内層シート1とを含んで構成される外装体6を有し、該外装体の肌面側に吸収体8を備えた吸収性物品を構成する。前記外装体は着用時に着用者の背側に配される背側部、腹側に配される腹側部、及び該背側部と該腹側部との間に位置する股下部15を設える。前記外装体において前記吸収体の身丈方向端より腹側又は背側の外側方に延在するフラップ部6uは、前記内層シート及び前記外層シートの間に所定間隔で並列して介在された弾性部材3と、該弾性部材の位置を避けて前記両シートが接合された外装体接合部11とを有し、かつ、前記フラップ部は、その外表面に、前記弾性部材に対応する部位を実質的に避けて配置された補強材5を有する。【選択図】図1
Description
本考案は吸収性物品及び吸収性本体保持カバーに関する。
使い捨ておむつなどの吸収性物品や吸収パッドを肌面側に配置して用いるおむつカバーにおいては伸縮性を付与するためギャザーを形成することが広く行われている。このギャザーは伸縮部において屈折したシート材がなす不規則に形成された多数の襞からなり、通常シート材に糸ゴムの全体を伸長状態で接着し、その弾性部材が自然形状になるよう収縮することにより形成される。上記のギャザーは、そのしわ目の伸縮方向に直交する方向の長さが短く不規則であり、あまり美麗なものではない。また弾性部材が全体的に固着されているためその伸縮性が十分に発揮されないことがある。
これに対し、最近、2枚のシートの間に該両シートとは独立して弾性体が伸縮しうるように構成された伸縮性複合シート部材が開発された(特許文献1等参照)。これにより感触が柔らかく、見た目にも美しいギャザーが形成される。
ところで、着用者の下腹部の周辺において胴部フィットギャザーが形成されるパンツ型使い捨ておむつにおいて、通常より小さめの吸収体の端部を不織布や開孔フィルムで覆うようにして積層したものが開示されている(特許文献2参照)。これにより、吸収体端部を露出させずに押さえられる。
上記特許文献1は、伸縮性複合シート部材を用いたテープ留め型のおむつを開示しているが、伸縮性複合シートがおむつ部材としてどのように配置、固定されているか具体的には開示していない。本考案者の検討によると、おむつを履く動作時、または着用中に引き上げる時には比較的強い力がおむつに働くことがわかった。このことは特に、介護者が身体を十分に動かせない要介護者に介護用パンツをはかせるとき、あるいは保護者が乳幼児にパンツ型おむつを急いではかせるときなどに顕著であった。
本考案は上記に鑑み、伸縮性が良好で肌へのフィット性に優れ、しかも部材間の剥離や破損等に対して高い強度を有する吸収性物品及び吸収性本体保持カバーの提供を目的とする。
上記の課題は、非肌面側の外層シートと肌面側の内層シートとを含んで構成される外装体を有し、該外装体の肌面側に吸収体を備えた吸収性物品であって、前記外装体は着用時に着用者の背側に配される背側部、腹側に配される腹側部、及び該背側部と該腹側部との間に位置する股下部を有しており前記外装体において前記吸収体の身丈方向端より腹側又は背側の外側方に延在するフラップ部は、前記内層シート及び前記外層シートの間に所定間隔で並列して介在された弾性部材と、該弾性部材の位置を避けて前記両シートが接合された外装体接合部とを有し、かつ、前記フラップ部は、その外表面に、前記弾性部材に対応する部位を実質的に避けて配置された補強材を有する吸収性物品により解決された。
本考案の吸収性物品及び吸収性本体保持カバーは、伸縮性が良好で肌へのフィット性に優れ、しかも部材間の剥離や破損等に対して高い強度を示すという優れた作用効果を奏する。
以下、本考案の吸収性物品を、その好ましい実施形態について図面を参照しながら詳しく説明する。図1は、本考案の吸収性物品の一実施形態(実施形態1)としてのパンツ型おむつを、要介護者が履いたときの状態で一部切欠して模式的に示す斜視図である。本実施形態1のおむつは、非肌面側の外層シート2と肌面側の内層シート1とを含んでなる外装体6を有し、該外装体の肌面側におむつ身丈方向に沿って長手方向を有する吸収体8が配設されている。この外装体の一部において吸収体の長手方向における前後(以降、単に「吸収体前後」とも言う)の外側方に前後フラップ部6uが形成されている。本考案において「吸収体」とは、前後フラップ部と連続していても独立していてもよく少なくとも前後フラップ部と領域的に区分しうる吸収性の構造体をいう。例えば、親水性繊維の集合体や高吸水ポリマー等の吸水性材料を含む吸収性コアそのもの、またはこれをパルプ等親水性繊維で覆った構造体を指し、このときフラップ部を構成する液透過性の表面シートや液不透過性の防漏シートと接合されていてもその部分は含まない。
本実施形態1のおむつにおいては、前後フラップ部6uに、前記外層シート2と内層シート1との間に介在され、胴回り方向に延びるよう複数の胴部弾性部材3が配されている。そして前記外層シート2と前記内層シート1とは、前記弾性部材3が介在された位置を避けるように外装体接合部11で接合され、この外装体接合部11は胴回り方向に間欠的もしくは連続的に延びる複数の接合部列21(図2参照)をなしている。このように本実施形態1のおむつは、2層のシート材が間欠的に接合され、その接合部を避けて弾性部材が介在配置され、該弾性部材が前記シート材とは独立して伸縮可能である筒状空孔構造を有するギャザー構造(以下、この構造をエアリギャザー構造といい、該構造が配された部分をエアリギャザー構造部という。)を有する。また、外装体6の脚部15にはレッグ開孔部sがあり、この部分にレッグ弾性部材9が配され、着用者の大腿部を適度に締め付けフィットするようにされている。上記のような2層のシート材及び弾性部材からなるエアリギャザー構造の複合シートについては特開2005−80859号公報に詳しく記載されており、またこれを用いてパンツ型おむつとしたものについては特願2006−338242号明細書及び特願2006−35555号明細書に記載されている。
図2は図1に示したおむつを展開して腹側部14f及び股下部15の一部を拡大して肌面側からみた平面図である。同図に示したものは換言するとおむつ素材を示している。図2には示されていないが、本実施形態においては、腹側部14fの長手方向(Y方向)反対側には腹側部14と同様の形態の背側部14rがあり、該腹側部14fと背側部14rとの間には股下部15が配置されている。そして腹側部14fと背側部14rとは股下15の最小幅部分における左右両端位置より幅方向外方に延在し、外装体6全体として砂時計形状とされている。これを、図1に示したおむつに組み立てたとき(テープ型おむつであればファスニングテープにより背側と腹側とを接合したとき)、腹側部14fと背側部14rとが一体となって胴部14をなし、その身丈方向の下方に股下部(脚部)15が配される(図1参照)。
上記略砂時計形状とした外装体6に上述した胴部弾性部材3及びレッグ弾性部材9が伸長状態で配されている。このとき本実施形態1において胴部弾性部材3はサイドシール部13又は固定部18で固定されている。これらの部分以外では胴部弾性部材3は内層シート1及び外層シート2と固定されておらず外装体接合部11の間隙に配され伸縮自在にされている。このような接合形態が理想であるが、胴弾性部材3の一部が内層シート1又は外層シート2とサイドシール部又は固定部18以外の場所で固定されることは許容される。内層シート1と外層シート2とを接合する外装体接合部11は例えばヒートエンボス加工により形成することができる。他方、レッグ弾性部材9はその全体が内層シート1及び外層シート2の間に挟さまれ固着されている。このおむつ素材をサイドシール部13において接合しパンツ型おむつに組み立てる。このとき、上記伸長状態の胴部弾性部材3及びレッグ弾性部材9が自然形状へと収縮することにより全体として柔らかく丸みを帯びた、立体的なパンツ型おむつ10となる。そして、図1に示したウエスト開口部t及びレッグ開口部sを有する使い捨ておむつとして、着用時には着用者の胴及び大腿部を適度に締め付けるようにしてフィットする。
上記略砂時計形状とした外装体6に上述した胴部弾性部材3及びレッグ弾性部材9が伸長状態で配されている。このとき本実施形態1において胴部弾性部材3はサイドシール部13又は固定部18で固定されている。これらの部分以外では胴部弾性部材3は内層シート1及び外層シート2と固定されておらず外装体接合部11の間隙に配され伸縮自在にされている。このような接合形態が理想であるが、胴弾性部材3の一部が内層シート1又は外層シート2とサイドシール部又は固定部18以外の場所で固定されることは許容される。内層シート1と外層シート2とを接合する外装体接合部11は例えばヒートエンボス加工により形成することができる。他方、レッグ弾性部材9はその全体が内層シート1及び外層シート2の間に挟さまれ固着されている。このおむつ素材をサイドシール部13において接合しパンツ型おむつに組み立てる。このとき、上記伸長状態の胴部弾性部材3及びレッグ弾性部材9が自然形状へと収縮することにより全体として柔らかく丸みを帯びた、立体的なパンツ型おむつ10となる。そして、図1に示したウエスト開口部t及びレッグ開口部sを有する使い捨ておむつとして、着用時には着用者の胴及び大腿部を適度に締め付けるようにしてフィットする。
本実施形態1のおむつ10は、内層シート1、外層シート2、及び胴部弾性部材3を上述した特有の構造となるよう構成したため上記の筒状の空孔構造部4が胴部14に多数連設され、さらにウエスト開口部tの周縁には略円形の開口端17が配される(本考案において「略円形」とは真円や楕円だけではなく、緩やかな曲線により閉じられた形であれば矩形や菱形基調のものも含む意味に用いる。)。上記の筒状空孔構造部4は、弾性部材3が収縮することにより、重ね合わされた内層シート1及び外層シート2に多数の襞が生じることにより形成される。詳述すると、内層シート及び外層シートの外装体接合部11は身丈方向に延びるシール線(基部)22をなし、隣接するシール線22間で内層シート1は肌面側に外層シート2は非肌面側にそれぞれ突出するようにして一対の襞をなす。この反対方向に向かうように線状に突出して形成された一対の襞が身丈方向に延びる上記筒状空孔構造部4をなす。このとき各襞はそれぞれ肌との間及び衣服との間にも筒状の空孔を保持しうる。そして、その襞は弾性部材に拘束されずに遊動して変形し空気が出入りするので、開口端17から又はこれと着用者ないし外包衣の隙間からあたかも呼吸するように通気しうる。上記開口端17は、ウエスト開口部又はレッグ開口部の少なくとも一部に配されていればよいが、ウエスト開口部の一部もしくは全部に配することが好ましい。
本実施形態1のおむつにおいては、上述のように内層シート1と外層シート2とが、両シートに介在された弾性部材を避けるように外装体接合部11で接合されている。さらに詳しくいうと、胴部弾性部材3は長尺にされ胴部14において胴回り方向に複数互いに平行に配設されている。本考案において「胴回り方向」とは、おむつを装着したときの状態(図1参照)でいうとウエスト開口部tの縁部がなす円周方向をいう。これを展開したおむつ素材でいうと(図2参照)、上記「胴回り方向」は幅方向(X方向)に相当する。
胴部弾性部材3の形態は特に限定されず、図示したもののように長尺の弾性部材とするほか、短尺の弾性部材を間欠的に連設する等が挙げられる。短尺の弾性部材を間欠的に連設する場合は、弾性部はその一部分(例えば端部)において、外層シート又は内層シートと接合されるが、大部分においてはいずれのシートとも接合されないことが好ましい。そして本実施形態1において、内層シート1及び外層シート2は胴部弾性部材3が配設されていない部分に間欠的に配された外装体接合部11により接合されており、例えばこの外装体接合部11を直交格子状もしくは千鳥格子状に配列することが好ましい。本考案において直交格子状の配列とは、外装体接合部11が互いに並行する接合部列21を複数なし、各接合部列21における外装体接合部11のピッチが互いに略一致していることをいう。接合部ピッチの略一致とは、換言すれば、各接合部列21の外装体接合部11を接合部列21に直交する方向に投影したときに、各外装体接合部11の投影像が略同じ位置で重なる関係にあることをいう。これに対し、千鳥格子状の配列とは、外装体接合部11が互いに並行する接合部列21を複数なし、各列の接合部がピッチをずらされた配列をいう。ここで接合部のピッチがずらされた配列とは、換言すれば、各列の外装体接合部11を接合部21に直交する方向に投影したときに、外装体接合部11の投影像が一致しない配置であり、その投影像が接合部列21の1列おきに略一致する配置であることが好ましく、隣接する接合部列21どうしにおいて略半ピッチずらすことがより好ましい。なお、上記の直交格子及び千鳥格子の配列においては、吸収性物品の機能を考慮して適宜に外装体接合部11を設けない部分があってもよい。
本実施形態1のおむつ10においては、上述のように、胴部弾性部材3は外装体接合部11が配されていない非接合部に配設されており、内層シート1及び外層シート2とは独立して伸縮しうる状態とされている。そのため、シート材と弾性部材とを一体化して接合した通常のギャザーに対し、剛性の過度の増加を防止できるとともに、外力に対して襞の柔軟な変形が促される。また、シート材の厚み方向にボリュームが出るとともに襞に触れたときの感触が柔らかく、肌触りが良好となる。
本実施形態1のおむつ10においては、吸収体8の設けられる領域に上記の胴部弾性部材3が配設されておらず、吸収体8の身丈方向端8aの前後外側方における前後フラップ部6uに胴部弾性部材3が配設されている。このようにして本実施形態1のおむつにおいては、エアリギャザー構造部が吸収体8の位置する部分を避け、前後フラップ部6u全体に配設されているが、前後フラップ部6uの一部に配されていてもよく、少なくとも、後述する腹側胴部中央部及び/又は背側胴部中央部にエアリギャザー構造部を配設することが好ましい。
吸収体の幅方向端8bの外側方に延在する左右フラップ部(領域として図示していない。)に胴部弾性部材3が一部配設されていてもよい。本実施形態1においては、この部分の胴部弾性部材3を固定部18とサイドシール部13とで固定し、吸収体8と重ならないようにしている。このような弾性部材端部の固定部18は例えば吸収体と交差しない短尺の弾性部材の端部近傍のみをホットメルト等の接着剤により接着するような方法で形成することができる。あるいは吸収体8の設けられている領域を含め胴部弾性部材3を固定し、その後に弾性部材を切断する等の、吸収体8の領域で弾性部材が実質的に伸縮応力を示さない処置を施してもよい。その際、胴部弾性部材3はサイドシール部13および固定部18以外では内層シート1及び外層シート2と固定されていないことが好ましい。これにより胴部弾性部材3が前記両シートに固定されることにより生じる伸縮阻害が防止されフィット性およびずれ落ち防止性が向上し、吸収体8にしわがよらず良好な吸収性能を発揮することができる。
図2においてはおむつ腹側部14fの前後フラップ部6uの構造を示しているが、腹側部14f及び背側部14rのいずれか一方又は両方において図示したエアリギャザー構造部を補強した構造としてもよい。また、腹側部14fと背側部14rとにおける構造を異なるものとしても同じものとしてもよい。外装体6、弾性部材4、及び補強材5がなす作用が胴回り全周にわたり発揮されるよう、腹側部14fだけでなく背側部14rにおいても図2に示した補強エアリギャザー構造とすることが好ましい。
本実施形態のおむつは、上述のようにおむつの機能を総合的に高めるよう通気性の筒状空孔構造部4を配設している。具体的に、液体が集中して排泄される箇所において筒状空孔構造部4はなく吸収体の液吸収性を妨げない。そして、それ以外の肌触りや外観などがより重視される胴周り及び腰骨部に長く伸びる柔らかなフルート形状となる襞を設け、しかも弾性部材の適切な配設により物品全体の伸縮性を向上させて優れたフィット性を実現することができる。また、開口端17を介して筒状空孔構造部4に空気が出入りし良好な通気性が得られる。その結果、要介護者の肌を局部的に締め付けすぎず、しかも気触れなどから保護することができる。
本実施形態1のおむつ10において、前記外装体6は、この肌面側に配した補強用帯材5a,5b,5c,5d,5eからなる補強材5を有する。前記外装体6の前後フラップ部6uにおいて、少なくとも一つ以上の隣り合う該補強材5の間隙に前記胴部弾性部材3に対応する部位が実質的に配置されることにより、該補強材5を配置することによる伸縮阻害を低減し、良好なフィット性を得ることができる。好ましい実施形態として、該補強材5は、前記外装体6の前後フラップ部6uにおいて前記胴部弾性部材3に対応する部位には実質的に配置されず、前記接合部列に対応する部位に配置されている。
図3に基づきさらに詳しく説明する。図3は図2に示したIII−III線断面を拡大して示す断面図である。なお、図3に示した断面は外装体接合部11を身丈方向(Y方向、長手方向ということもある。)に横切る断面として示しており、同断面において先に述べたシール線(襞の基部)22をなす。この断面位置において、胴部弾性部材3は内層シート1及び外層シート2に固定されておらず、両シートと独立して伸縮しうる状態にされている。そして吸収体8前後における外側方の前後フラップ部6uでは胴部弾性部材3と外装体接合部11(接合部列21)とが交互に配されており、それぞれ胴部弾性部材3に対応する部位αと、外装体接合部11(接合部列21)に対応する部位βとに区分される。この区分は機能的なものであればよく、胴部弾性部材3及び外装体接合部11(接合部列21)の境界線もしくはこの近傍で区分されればよい。例えば、部位αは胴部弾性部材3の伸縮性を維持する機能を考慮して定めることができ、他方、部位βは胴部弾性部材3の伸縮に実質的に影響せず外装体の強度を維持する機能を考慮して定めることができる。
本実施形態1においては、上記部位αの全て、あるいは一部において補強用帯材5a〜5eが配されず、部位βの全て、あるいは一部においてそれらが配され、これらが機能的に一体となって補強材5を構成している。その結果、弾性部材3の良好な伸縮性が維持され、しかも前後フラップ部6uは高い強度を示す。この強度は特に、介護者が身体を十分に動かせない要介護者に介護用パンツをはかせるときにフラップ部にかかる強い引張力、突刺力に対抗しうる強度であることが好ましい。上記部位αの全てにおいて補強用帯材5a〜5eが配されており、特に外装体6に接合されていると、伸縮阻害が発生しフィット性およびずれ落ち防止性が低下することがある。そのようなときには例えば、上記部位αの部分ないしその近傍において補強用帯材5a〜5eの開孔面積率を3%以上とする開孔処理を施すことが好ましい。
補強材5を外装体6に接合する方法は特に限定されないが、通気性の観点から、例えばスパイラルスプレーやファイバースプレー等による接着剤(ホットメルト)塗工により接合することができる。本実施形態1における補強用帯材5a〜5eの間隔(部位αのY方向における距離、図3参照)は特に限定されないが、指差し込みによる破損等を考慮し、10mm未満とすることが好ましい。
さらに、本実施形態1においては、胴部弾性部材3の両端部以外は外装体6に拘束されず伸縮自在であるため、その伸縮性が損なわれることなく維持されており、おむつの良好なフィット性が実現される。また、上記空孔構造部4が着用者の動き等により閉じたり開いたりして、あるいは外装体6の襞を変形させる動きが生じ、外装体6が換気作用を発揮して肌面の蒸れを抑制したサラッとした風合いが実現される。また、本実施形態1のおむつ10においては、補強材5を外装体6の肌面側に配置したため、補強材5がおむつの着用時の見た目に影響せず、特に身丈方向に長くのびる多数の襞がなす特有の優雅で美麗な外観が維持される点で好ましい。
本実形態1においては、補強材5(各補強用帯材5a〜5e)がそのシート裏面全面からなる補強材接合部12で外装体6の内層シート1に接合されている。本実施形態1のほか、この補強材接合部12の身丈方向(Y方向)での幅を各補強用帯材5a〜5eの幅より細いものとしてもよい。このように各補強用帯材よりも細幅の補強材接合部12とすることで、弾性部材の良好な収縮性を一層効果的に維持することができ、例えば外装体の通気性を高めたものとすることができる。
本実施形態1のおむつ10においては、補強材5の一端部(具体的には補強用帯材5aの一部)が前後フラップ部6uだけでなく吸収体8前後の端部の肌面側に、その一部が被さるように配設されている。このようにすることで、吸収体8が液等を吸収保持したときに、この液の前後方向(Y方向)への漏れを効果的に抑止できる点で好ましい。また、本実施形態1の吸収体8が配された部分の外装体6においては、内層シート1と外層シート2とがスパイラルスプレーやファイバースプレー等で接着された面接合部19を形成している。
本実施形態1のおむつ10においては、補強材5が前後フラップ部6u、具体的には胴部14を身丈方向(Y方向)に4等分したおよそ3/4線(補助線H3/4)のやや下部よりウエスト開口部の縁6t側に設けられているが、少なくとも腹側胴部中央部もしくは背側胴部中央部に補強材5が配されていることが好ましい(図2参照)。本考案において「腹側胴部中央部」又は「背側胴部中央部」は、本実施形態1のおむつ10でいうと、腹側部14fもしくは背側部14rにおける胴部14の略中央部をいい、具体的には展開したおむつ素材(あるいは展開したテープ型おむつ)において胴部14を胴回り方向(X方向)に4等分した1/4線から3/4線までの領域と、胴部14を身丈方向(Y方向)に4等分した1/4線から3/4線までの領域とで区分される矩形領域(換言すると図2の補助線W1/4〜W3/4とH1/4〜H3/4とで囲まれる胴部14内の略中央の矩形領域)である。ただし、補強材のもつ機能を考慮して幾分矩形でなくても、あるいは上記補助線からずれていてもよい。なお、図2においては前身頃(腹側部)14fを示しているが、寸法の比率(領域の配分)は後身頃(背側部)14rにおいても同様である。
内層シート1及び外層シート2の素材となる不織布としては、それぞれ、例えばエアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の各種製法による不織布、織布、編布、樹脂フィルム等が挙げられ、これらを積層一体化させてなるシート材等を用いることができる。感触の良い柔軟な襞を規則的に配列させ、装飾的な美観を合わせて付与する観点から、両シート材又は一方のシート材(特に複合伸縮部材を肌に当接させる用途に用いる場合の肌側の面を形成するシート材)の形成材料は、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等であることが好ましい。
外層シート1と内層シート2とを接合する外装体接合部11は上述のとおりヒートエンボス加工により形成することができる。本実施形態1においては外装体接合部11が間欠的に設けられているため、接着剤使用量を大幅に抑制することができる。また製造工程において材料数を低減することができ、加工工数も低減することができるため、製造工程を効率化しうる。さらにホットメルト部が少ないので、製品としたときに通気性や透湿性に優れたものとすることができる。
補強材5の素材となる不織布としては、強度、熱融着性、防漏性(疎水性)の観点から、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂からなる、あるいは表面が前記樹脂からなる芯鞘型のスパンボンド不織布が好ましい。熱融着性の観点から、補強材5及び内層シート1は同一組成の不織布(例えば、前記両シートがPET/PE複合繊維からなるスパンボンド不織布)からなることが好ましく、補強材5及び内層シート1、外層シート2の全てが同一組成の不織布(例えば、前記3シートがPET/PE複合繊維からなるスパンボンド不織布、或いは外層シート2のみがエアースルー不織布)からなることがより好ましい。補強材5は、内層シート1あるいは外層シート2にスリット処理あるいは開孔処理を施したものを折り返して形成してもよい。
弾性部材の材料としては、吸収性物品に用いられる通常の弾性材料を用いることができ、例えば素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができ、形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム等)のもの、或いはマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
れる。
れる。
外装体6を形成する内層シート1及び外層シート2は、本実施形態1のように別体の2枚のシートにより構成されるものに限られず、一枚のシート材を折り曲げて相対向する2面を形成し、一方の面を構成する部分を外層シート、他方の面を構成する部分を内層シートとすることもできる。また、内層シート1及び外層シート2の間及び/又は両者の間に機能性の部材や構造部を適宜設けてもよい。
本実施形態1において、隣接する外装体接合部11の間隔(接合部のない部分の距離)は1〜40mmであることが好ましく、2〜15mmであることがより好ましい。各外装体接合部11の身丈方向の長さは0.5〜20mmであることが好ましく、1〜10mmであることがより好ましい。各外装体接合部11のおむつ胴回り方向の長さ(幅)は0.1〜5mmであることが好ましく、0.2〜1.5mmであることがより好ましい。
図4は、本考案の別の実施形態(実施形態2)としてのおむつ20を展開状態で肌側からみて模式的に示す部分平面図である。すなわち図4は、図2に示した本実施形態1に対応していうと図2の右上部分について、別の実施形態として示した図である。また、一部円で囲んだ部位については、さらに拡大して補強材の細孔7の配置及び形状を模式的に示している。本実施形態2のおむつ20においては、展開状態のおむつ素材において、前記補強材5が腹側部14f及び背側部14rの各1枚の帯状であり(但し、おむつに組み立てられたときには胴部が一体となり連続一体化した補強材5としてみることができることは言うまでもない。)、
本実施形態2において、補強材5は多数の細孔7を有する開孔領域5qを有し、該開孔領域5qが前記フラップ部6uの前記胴部弾性部材3が配された部位に位置している。また補強材5は、開孔領域5qと、開孔面積率が開孔領域5qより低いか又は細孔7を有しない補強領域5pとに区分されるように構成されている。補強領域5pが細孔7を有しない又は開孔面積率0.5%以下であり実質的に細孔7を有しないときに特にその領域を非開孔領域ということがある。ここで、開孔面積率とは、開孔領域においける所定の領域に存在する細孔の合計面積を前記所定領域の面積で序した百分率のことを言う。前記開孔領域5qは前記弾性部材に対応する部位α(図3参照)において前記外装体6に接合されずに配置されている。他方、前記補強領域5pは前記弾性部材に対応する部位を避けて、換言すると前記接合部(列)に対応する部位β(図3参照)において前記外装体6に接合されて配置されている。前記補強領域5pを内層シート1と外層シート2の接合部βに設けることにより、前記補強材5と前記外装体6との接合面積を大きくし、接合強度を向上することができる。前記補強材5と前記外装体6との接合強度を向上することにより、はき上げ時に生じる肌との摩擦により前記補強材5が前記外装体6から剥離することを抑制することができる。
本実施形態2においては補強材5の開孔領域5qが弾性部材に対応する部位αに外装体6と接合されず配置されているが、これは本考案において「補強材5が弾性部材に対応する部位αを実質的に避けて配置される」ということに含まれる。すなわち、開孔領域5qは補強材5の外装体6に対する機能からみて、実質的に補強材5が弾性部材に対応する部位αに配置されていなものと同様であることを意味する。さらに具体的にいうと、細孔7を多数有する開孔領域5qが弾性部材に対応する部位αにおいて非接合状態で配されたため、開孔領域5qが補強材として示す補強機能は小さいものの柔らかさが維持され、外装体6の変形を拘束しすぎることなく、実質的に補強材が配されていないものと機能的に同視することができる。
開孔領域5qにおける細孔7は図示されるような円形に限定されるものではなく、略楕円形や星形の形状や矩形基調の細孔であってもよい。また、複数の形状の組合せであってもよい。開孔領域5qにおいては、機能的に多数の細孔が近接して集合していることが好ましい。各細孔の間隔は特に限定されないが、各細孔の中心の距離が10mm未満であることが好ましく、2〜8mmの範囲内にあることがより好ましい。開孔領域5qと補強領域5pとの境界は機能的なものであればよい。例えば、外装体に配された胴部弾性部材3の伸縮性や外装体の強度等を考慮して定めることができることは、上述した部位α及びβのときと同様である。図4においては、胴回り方向に延びる補助線(2点差線)で開孔領域5qと補強領域5pとの境界を示している。
このように本実施形態2においては、前記弾性部材が介在された位置に対応する部位αにおいて、とくに前記外装体6に接合されずに開孔領域5pが配置されているため、胴部弾性部材3のもつ伸縮性が維持される。さらに前後フラップ部6uにおいて補強材5の開孔領域と補強領域とが1つの帯材中にあり、外装体6の各部(部位α及びβ)で分断されることなく連続しているため、特に高い強度を維持しながら、しかも上述した伸縮性及び換気作用により良好な着用感が実現される。また、開孔領域5qにおいては胴部弾性部材3が身丈方向の前後に蛇行等でずれた場合にでも胴部弾性部材3と細孔7が確実に重なるように複数の細孔7が配置していることが、伸縮阻害を防止しフィット性およびずれ落ち防止性を向上させる観点から好ましい。
細孔7の面積は特に限定されないが1.0〜7.0mm2であることが好ましく、1.2〜5.0mm2であることがより好ましい。開孔領域5qにおける開孔面積率は特に限定されないが、上述した補強材としての機能を抑え柔らかさを維持し、かつ通気性とはき上げ時の摩擦による破れ防止の観点から、3%以上であることが好ましく、5〜25%であることがより好ましい。補強領域5pの開孔面積率は特に限定されないが、前記補強材5と前記外装体6との接合面積を大きくし、接合強度を向上する観点から、補強領域5pの開孔面積率は2%以下であることが好ましく、非開孔領域であることがより好ましい。
また、胴部弾性部材3の伸縮性を維持する観点から、開孔領域5qにおいて細孔7は胴部弾性部材3とシートを介して重なっていることが好ましい。本考案において、所定の構造部ないし部材が別の構造部ないし部材と「シートを介して重なる」とは、内層シート1や外層シート2等の所定のシートを間に挟んで両側に各構造部ないし部材があり、その構造部ないし部材どうしがシートの厚み方向にみたときに重なっている部分を有することをいう。各構造部ないし部材の一部は重なっていても、全部が重なっていてもよい。「重なる」とは、位置関係を表すのであって接合の有無は表していない。
[細孔の面積]
本考案において「細孔の面積」は特に断らない限り以下の方法で測定した値をいう。
透明板(OHPシート等)上に3cm×3cmの正方形の枠を記入し、スキャナー(EPSON ES−9000H:商品名)のスキャン面上に置く。該透明板上に細孔7を有する補強材を肌側面が該透明板側になるように重ね、更に、補強材の非肌側面に黒台紙を重ねる。その後、スキャナーの蓋をしカラースキャンで画像を録画する。録画した画像データを(株)プラネトロン社製の画像解析ソフトImage−Pro Plus(商品名)を用いて該正方形中の細孔合計面積を算出する。その際、1mm2以上を細孔として認識するよう設定する(すなわち1mm2未満の開口は細孔とはされない。)。細孔7の面積は、開孔合計面積を該正方形中に含まれる細孔の数で割ることにより算出する。
本考案において「細孔の面積」は特に断らない限り以下の方法で測定した値をいう。
透明板(OHPシート等)上に3cm×3cmの正方形の枠を記入し、スキャナー(EPSON ES−9000H:商品名)のスキャン面上に置く。該透明板上に細孔7を有する補強材を肌側面が該透明板側になるように重ね、更に、補強材の非肌側面に黒台紙を重ねる。その後、スキャナーの蓋をしカラースキャンで画像を録画する。録画した画像データを(株)プラネトロン社製の画像解析ソフトImage−Pro Plus(商品名)を用いて該正方形中の細孔合計面積を算出する。その際、1mm2以上を細孔として認識するよう設定する(すなわち1mm2未満の開口は細孔とはされない。)。細孔7の面積は、開孔合計面積を該正方形中に含まれる細孔の数で割ることにより算出する。
図5は、本考案のさらに別の実施形態(実施形態3)としてのおむつ30を展開状態で肌側からみて模式的に示す部分平面図である。図5は、上記図4と同じおむつの部分を別の実施形態として示した図である。また、一部円で囲んだ部位については、さらに拡大して外装体接合部11と補強材接合部12との配置関係を模式的に示している。本実施形態3においては、外層シート2と内層シート1とを接合する前記接合部列21は間欠的に配された複数の外装体接合部11からなる。他方、前記補強材5(各補強用帯材5a〜5e)と前記外装体6とは間欠的に補強材接合部12で接合されており、該補強材接合部12はシートを介して前記外装体接合部11と重なる位置にある。このような形態とすることにより、胴部弾性部材のもつ伸縮性を一層効果的に維持し、また補強材5の示す補強作用を発揮させることができ、しかも補強材5を配した部分の肌触りが良い。本実施形態3においては、おむつの肌面側に補強材が配され常時この部分が着用者の肌に当接するため、その肌触りを良くすることは特に好ましい。
図6は、本考案のさらに別の実施形態(実施形態4)としてのおむつ40を展開状態で肌側からみて模式的に示す部分平面図である。図6は、上記図4、5と同じおむつの部分を別の実施形態として示した図である。本実施形態4においては、外装体接合部11は胴回り方向に連続して形成され接合部列21をなしている。このような、外層シート1と内層シート2が連続的に接合された形態であっても、胴回り弾性部材3は上記外装体接合部11(接合部列21)によって固定されず、伸縮自在とされている。これにより、弾性部材3のもつ伸縮性は維持され、おむつの胴部における良好なフィット性が発揮される。他方、外装体6の前後フラップ部6uの強度は、補強材5が特定の部位に適切に設けられたことにより高められている。その結果、良好な伸縮性による着用感の良さと、おむつの引き上げ時の強度が両立されている。
図7は、本考案のさらに別の実施形態(実施形態5)としてのおむつ50を展開状態で肌側からみて模式的に示す部分平面図である。図7は、上記図4〜6と同じおむつの部分を別の実施形態として示した図である。本実施形態5においては、補強材5(補強用帯材5a〜5e)が、外装体6の外側、すなわち外層シート2の非肌面側に接合され配置されている。さらに、本実施形態5においては、吸収体8の前後方向への液漏れを抑制ないし防止するために、液もれ防止シート(図示せず)を吸収体8の端部に適用することが好ましい。本実施形態5においては、上記のように補強材5を外装体6の非肌面側に配置したことにより、補強材5が着用者の肌に常時触れる状態とせずに強度を高めることができ、良好な着用感を一層効果的に実現することができる。
本考案の別の実施形態として、非肌面側の外層シートと肌面側の内層シートとを含んで構成される外装体を有し、該外装体の肌面側に吸収性本体を配置して用いる吸収性本体保持カバーであって、前記外装体は着用時に着用者の背側に配される背側部、腹側に配される腹側部、及び該背側部と該腹側部との間に位置する股下部を有しており、前記外装体において前記吸収性本体の身丈方向端より腹側又は背側の外側方に延在するフラップ部は、前記内層シート及び前記外層シートの間に所定間隔で並列して介在された弾性部材と、該弾性部材の位置を避けて前記両シートが接合された外装体接合部とを有し、かつ、前記フラップ部は、その外表面に、前記弾性部材に対応する部位を実質的に避けて配置された補強材を有する吸収性本体保持カバーが挙げられる。この吸収性本体保持カバーは、上述のように腹側又は背側のフラップ部に補強材を有し、好ましくはその部分が補強エアリギャザー構造とされている点で、前記本実施形態1〜5のおむつと共有する。すなわち、本実施形態の吸収性本体保持カバーは例えば前記本実施形態1〜5のおむつから吸収体を取り去った形態として説明することができる。
本実施形態の吸収性本体保持カバーは、吸収性本体を肌面側に配置して用いられる。ここで吸収性本体は、排泄される尿等を吸収するものであれば特に限定されないが、例えば尿とりパッド等の吸収パッドが挙げられる。吸収パッドは、例えば、液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備し、平面視矩形状の縦長形状に形成されたものが挙げられる。そして、吸収パッドの長手方向の両側には、左右一対の立体ガードが形成されていることが好ましく、各立体ガードは、吸収パッドの長手方向の両側に、立体ガード弾性部材を有する立体ガード形成用のシート材を配設して形成されていることが好ましい。このような吸収パッドの長手方向を着用者の背側から腹側にわたすようにして、該パッドの液透過シート側を着用者の肌に当接するよう配置し、これを覆うようにして本実施形態の吸収性本体保持カバーを着用することが好ましい。このとき本実施形態の吸収性本体保持カバーはテープ止めタイプであっても、パンツタイプであってもよい。
本考案の吸収性物品及び吸収性本体保持カバーは、乳幼児用のものであっても、成人用のものであってもよい。中でもおむつの強度の観点からは成人用おむつであることが好ましい。このほか、本考案の吸収性物品及び吸収性本体保持カバーは、例えば、ショーツ型ナプキン、パンツ型使い捨ておむつ、又はテープ型使い捨ておむつ、あるいは生理用ショーツ、失禁用パンツ、おむつカバー等であってもよい。
1 内層シート
2 外層シート
3 胴部弾性部材
4 筒状空孔構造部
5 補強材
5a、5b、5c、5d、5e 補強用帯材
5p 補強領域
5q 開孔領域
6 外装体
6t ウエスト開口部の縁
6u 前後フラップ部
7 細孔
8 吸収体
8a 吸収体の身丈方向端
8b 吸収体の幅方向端
9 レッグ弾性部材
10、20、30、40、50 パンツ型使い捨ておむつ
11 外装体接合部
12 補強材接合部
13 サイドシール部
14 胴部
14f 腹側部
14r 背側部
15 脚部(股下部)
17 開口端
18 弾性部材端部の固定部
19 面接合部
21 接合部列
22 シール線
2 外層シート
3 胴部弾性部材
4 筒状空孔構造部
5 補強材
5a、5b、5c、5d、5e 補強用帯材
5p 補強領域
5q 開孔領域
6 外装体
6t ウエスト開口部の縁
6u 前後フラップ部
7 細孔
8 吸収体
8a 吸収体の身丈方向端
8b 吸収体の幅方向端
9 レッグ弾性部材
10、20、30、40、50 パンツ型使い捨ておむつ
11 外装体接合部
12 補強材接合部
13 サイドシール部
14 胴部
14f 腹側部
14r 背側部
15 脚部(股下部)
17 開口端
18 弾性部材端部の固定部
19 面接合部
21 接合部列
22 シール線
Claims (9)
- 非肌面側の外層シートと肌面側の内層シートとを含んで構成される外装体を有し、該外装体の肌面側に吸収体を備えた吸収性物品であって、
前記外装体は着用時に着用者の背側に配される背側部、腹側に配される腹側部、及び該背側部と該腹側部との間に位置する股下部を有しており、
前記外装体において前記吸収体の身丈方向端より腹側又は背側の外側方に延在するフラップ部は、前記内層シート及び前記外層シートの間に所定間隔で並列して介在された弾性部材と、該弾性部材の位置を避けて前記両シートが接合された外装体接合部とを有し、かつ、前記フラップ部は、その外表面に、前記弾性部材に対応する部位を実質的に避けて配置された補強材を有する吸収性物品。 - 前記補強材は並列する複数の帯材からなる請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記補強材は多数の細孔を有する開孔領域を有し、該開孔領域が前記フラップ部の弾性部材が配された部位に位置する請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記開孔領域における細孔はシートを介して前記弾性部材と重なる位置にある請求項3記載の吸収性物品。
- 前記補強材と前記フラップ部とが接合された補強材接合部はシートを介して前記外装体接合部と重なる位置にある請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記補強材は前記フラップ部の肌面側に配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記弾性部材は胴回り方向に延びて配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記補強材は少なくともおむつの腹側胴部中央部もしくは背側胴部中央部に配置されている請求項7に記載の吸収性物品。
- 非肌面側の外層シートと肌面側の内層シートとを含んで構成される外装体を有し、該外装体の肌面側に吸収性本体を配置して用いる吸収性本体保持カバーであって、
前記外装体は着用時に着用者の背側に配される背側部、腹側に配される腹側部、及び該背側部と該腹側部との間に位置する股下部を有しており、
前記外装体において前記吸収性本体の身丈方向端より腹側又は背側の外側方に延在するフラップ部は、前記内層シート及び前記外層シートの間に所定間隔で並列して介在された弾性部材と、該弾性部材の位置を避けて前記両シートが接合された外装体接合部とを有し、かつ、前記フラップ部は、その外表面に、前記弾性部材に対応する部位を実質的に避けて配置された補強材を有する吸収性本体保持カバー。
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