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JP3156515B2 - 光学式エンコーダ - Google Patents

光学式エンコーダ

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JP3156515B2
JP3156515B2 JP19941694A JP19941694A JP3156515B2 JP 3156515 B2 JP3156515 B2 JP 3156515B2 JP 19941694 A JP19941694 A JP 19941694A JP 19941694 A JP19941694 A JP 19941694A JP 3156515 B2 JP3156515 B2 JP 3156515B2
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厚司 福井
完治 西井
健治 高本
正弥 伊藤
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば物体の角度、位
置等の測定に使用される光学式エンコーダに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】以下図面を参照しながら、上記した従来
の光学式エンコーダの一例について説明する。
【0003】図6は従来の光学式エンコーダの模式図を
示すものである。図6において、21はLEDや白熱灯
などの光源であり、22は光源21の射出光を平行光化
するコリメータレンズである。
【0004】23はピッチpで配列したスリットを有す
る移動スリット板であり、24は移動スリット板と略平
行に配置され、移動スリット板23と同じピッチで配列
したスリットを有する固定スリット板である。移動スリ
ット板23と固定スリット板24のスリットは互いに平
行である。
【0005】25は受光部であり、移動スリット板2
3、固定スリット板24を通過した光を検出し電気信号
に変換する。
【0006】以上のように構成された光学式エンコーダ
について、以下その動作について説明する。
【0007】光源21からの射出光はコリメータレンズ
22で平行光化され、移動スリット板23を照射する。
移動スリット板23のスリットにより固定スリット板2
4上に明暗パターンが生じる。移動スリット板23の移
動により固定スリット板24上の明暗パターンも移動す
る。
【0008】固定スリット板24のスリットは、移動ス
リット板23のスリットとピッチが等しくかつ平行であ
るので、固定スリット板24の射出光量は明暗パターン
の移動により変化する。
【0009】この光量変化を受光部25で検出すること
により、移動スリット板23の位置を検出することがで
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、光源発光部が広がりを持つため、コリメ
ータレンズ射出光はさまざまな方向の光束を含む。その
ため、移動スリット板への光束の入射角が変わると、固
定スリット板上に生じる明暗パターンの位置が変わるの
で、受光部での信号の位相が変わることになる。
【0011】信号の位相変化は、移動スリット板への光
束の入射角とスリット板間距離の積にほぼ比例する。異
なる入射角の光が移動スリット板に入射すると、受光部
では信号の打ち消し合が生じ、信号振幅が低下する。
【0012】このため、従来はスリット板間距離を狭く
受光部での信号振幅低下を防いでいた。
【0013】しかし、スリット板間距離を狭くすると、
衝撃、振動等によるスリット板の接触、異物の混入によ
りスリット板が損傷するという問題があった。
【0014】本発明は上記問題点に鑑み、移動スリット
板と固定スリット板との距離を広げ、衝撃、振動に強い
光学式エンコーダを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本願の請求項1記載の光学式エンコーダは、光源
と、前記光源を前側焦点としたコリメータレンズと、前
記コリメータレンズの射出光を入射光とし等間隔に配置
された複数のスリットを有する第1スリット板と、前記
第1スリット板の射出光を入射光とし第1スリット板の
スリットと互いに平行でかつ同じピッチで配置された複
数のスリットを有した第2スリット板と、前記第2スリ
ット板の射出光を入射光とする受光部とを備え、少なく
とも第1スリット板または第2スリット板が移動可能で
あり、前記コリメータレンズの焦点距離をfとし前記第
1スリット板のピッチをpとし前記第1スリット板と第
2スリット板間の距離をgとしたときに前記第1スリッ
ト板のスリットの配列方向における前記光源の発光部の
寸法aを a<0.7fp/g とするものである。
【0016】また本願の請求項2記載の光学式エンコー
ダは、光源と、前記光源を前側焦点とするコリメータレ
ンズと、前記コリメータレンズの射出光を入射光とし等
間隔に配置された複数のスリットを有する第1スリット
板と、前記第1スリット板の射出光を入射光とし第1ス
リット板のスリットと互いに平行でかつ同じピッチで配
置された複数のスリットを有した第2スリット板と、前
記第2スリット板の射出光を入射光とする受光部とを備
え、少なくとも第1スリット板または第2スリット板が
移動可能であり、前記第1スリット板のスリットの配列
方向における前記光源の発光部の寸法をaとし前記第1
スリット板のピッチをpとし前記第1スリット板と第2
スリット板間の距離をgとし前記コリメータレンズの開
口径をdとしたときに前記コリメータレンズの焦点距離
fを (1.43ga/p)<f<2d とするものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の光学式エンコーダでは、スリッ
ト板のスリット配列方向における光源の発光部の大きさ
を小さし、スリット板を照射する光束の平行度を向上す
ることにより、信号振幅の低下を防ぎ、スリット板間ギ
ャップを広げることができる。
【0018】また請求項2記載の光学式エンコーダで
は、コリメータレンズの焦点距離を長くし、スリット板
を照射する光束の平行度を向上することにより、信号振
幅の低下を防ぎ、スリット板間ギャップを広げることが
できる。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)以下本発明の第1の実施例の光学式エン
コーダについて、図面を参照しながら説明する。
【0020】本実施例は、光源の発光部の寸法を小さく
することにより、受光部での信号変調度を向上し、スリ
ット間距離を広げ、振動や衝撃によるスリット破損を防
ぐものである。
【0021】図1は本実施例における光学式エンコーダ
の模式図を示すものである。図1において、1はLED
などの光源であり、2は焦点距離fのコリメータレンズ
であり、前側の焦点位置に光源1が配置される。
【0022】3はピッチpで配列したスリットを有する
移動スリット板である。スリットの配列した方向におけ
る移動スリット板の移動量をtとする。4は移動スリッ
ト板3と略平行に配置され、移動スリット板3のスリッ
トと同じピッチで配列したスリットを有する固定スリッ
ト板である。移動スリット板3と固定スリット板4のス
リットは互いに平行である。
【0023】5は移動スリット板3および固定スリット
板4を通過した光を検出し電気信号に変換する受光部で
ある。光源1の発光部は、移動スリット板3のスリット
の配列方向に、aの寸法を有する。このとき、光源1の
発光部の寸法aは、 a<0.7fp/g を満たす。
【0024】以上のように構成された光学式エンコーダ
について、その動作を説明する。光源1からの射出光は
コリメータレンズ2で平行光化され、移動スリット板3
を照射する。移動スリット板3のスリットにより、固定
スリット板4上に明暗パターンが生じる。移動スリット
板3の移動により固定スリット板4上の明暗パターンも
移動する。固定スリット板4のスリットは、移動スリッ
ト板3のスリットとピッチが等しくかつ平行であるの
で、固定スリット板4の射出光量は明暗パターンの移動
により変化する。この光量変化を受光部で検出すること
により、移動スリット板3の位置を検出することができ
る。
【0025】次に、コリメータレンズの焦点距離f、移
動スリット板のスリットピッチp、スリット間距離(移
動スリット板と固定スリット板間の距離)gに対して、
光源1の発光部の寸法aをa<0.7fp/gとするこ
とにより受光部での十分な信号変調度が得られることを
説明する。
【0026】図2は、光源1からの射出光を示すもので
ある。光源発光部の中心から距離s離れた微小領域から
射出した光は、コリメータレンズ2により角度 θ=arctan(s/f) の方位の光束となる。
【0027】図3はスリット板への入射光を示すもので
ある。角度θの光束が移動スリット板3に入射すると、
固定スリット板4上に生じる明暗パターンの位置は、e
=g×tan(θ)ずれる。
【0028】移動スリット板3と固定スリット板4との
距離が非常に小さいと、受光部での信号波形は2枚のス
リットの開口面積に比例するため三角波状となる。
【0029】しかし、スリット間の距離が離れると、回
折などの影響で受光部での信号波形は正弦波状となる。
【0030】そこで、受光部での信号を正弦波で近似し
て表わすと Ab{sin{2π(t−e)/p}+1} となる。bは光源1の発光部での単位面積あたりの発光
量であり、Aは定数である。
【0031】移動スリット板のスリット配列方向と垂直
な方向における光源1の発光部の寸法をvとし、移動ス
リット板3のスリット配列方向について光源発光部から
の光束による信号を求めると(数1)となる。
【0032】
【数1】
【0033】発光部を十分小さいとしてθ≒s/f、e
≒gθと近似して積分すると(数2)となる。
【0034】
【数2】
【0035】ここでsinc(x)={sin(x)}
/xである。発光部の全光量をcとするとc=abvよ
り(数3)となる。
【0036】
【数3】
【0037】このとき、信号変調度Mは、M=sin
(πag/(pf))となる。ただし、信号変調度M
は、信号の最大値をmax、最小値をminとしたとき
に、 M=(max−min)/(max+min) である。
【0038】受光部の出力は、一般には、180度位相
のずれた信号との差をとることにより直流成分をカット
し、0レベルで2値化して、ディジタル信号に変換され
る。
【0039】(数3)において、t/p=xとおいて係
数を省略すると、受光部の出力信号は、 1+Msin(2πx) となり、180度位相のずれた信号は、 1−Msin(2πx) となる。ここでは、素子感度ばらつき、光源強度分布を
考慮して、2信号間でαの出力比があるときの信号のデ
ューティ比を求める。差信号hは(数4)となる。
【0040】
【数4】
【0041】h>0となるxの範囲を求めると(数5)
となる。
【0042】
【数5】
【0043】図4に(数5)の関係を示す。(数5)の
左辺をy=sin(2πx)とし、右辺をy=(1−
α)/{M(1+α)}としている。h=0とおいて、
x=0付近の解x1を求めると、(数6)となり、
【0044】
【数6】
【0045】x=0.5付近の解x2は、(数7)とな
る。
【0046】
【数7】
【0047】従って、h>0となるxの幅(x2−x
1)は、(数8)となる。
【0048】
【数8】
【0049】差信号hの周期は1であるので、デューテ
ィ比は、x2−x1となり、デューティ比の変動は、x
2−x1−0.5であらわされる。
【0050】一般に、受光部での素子の感度ばらつき
は、pinダイオード等で10%程度であり、また、光
源には強度分布があり、180度位相のずれた2信号間
で10%程度の受光光量の違いが生じる。このため、2
信号間での出力比αは0.8から1.2程度となる。
【0051】また、一般にエンコーダでは、互いに90
度位相のずれた信号(A相信号とB相信号)により、被
測定物の移動方向を検出する。また、A相、B相信号を
用いて、電気的に高分解能化(4逓倍)することもあ
る。このため、信号デューティ比の変動は、±10%程
度以下にされている。
【0052】よって、−0.1<x2−x1−0.5<
0.1となり、(数8)を用いて計算すると (1−α)/{0.31(1+α)}<M かつ (α−1)/{0.31(1+α)}<M となる。αを0.8から1.2の範囲とするためには、
信号変調度Mは0.36程度以上が必要となる。
【0053】よって、sinc(πag/(pf))>
0.36となり、これより a<0.7fp/g が得られる。
【0054】ところで、光源の発光部の寸法を小さくす
ると、発熱による温度上昇が大きくなり光源の寿命が低
下する。このため、発光部の最少寸法は実用上20μm
程度となる。
【0055】たとえば、コリメータレンズの焦点距離が
5mmで、移動スリット板3のスリットピッチがp=5
0μm、移動スリット板3と固定スリット板4間距離を
g=0.3mmとするためには、移動スリット板のスリ
ット配列方向における光源の発光部の寸法aを、625
μm以下とすればよい。
【0056】以上のように本実施例によれば、光源の発
光部の寸法aを a<0.75fp/g を満たすようにすることにより、スリット間距離を十分
にとることができるので、振動や衝撃によるスリットの
破損を防ぐことができる。
【0057】なお、本実施例において、移動スリット板
3を光源1側に設けたが、固定スリット板4を光源側に
設けてもよい。
【0058】なお、本実施例では、移動スリット板上の
スリットを直線状に配置したが、移動スリット板および
固定スリット板を円盤とし、その円周上にスリットを配
置し、回転角の検出を行なってもよい。
【0059】(第2実施例)以下本発明の第2の実施例
の光学式エンコーダについて、図面を参照しながら説明
する。
【0060】本実施例は、コリーメータレンズの焦点距
離を長くすることにより、受光部での信号変調度を向上
し、スリット間距離を広げ、振動や衝撃によるスリット
破損を防ぐものである。
【0061】図5は、本実施例における光学式エンコー
ダの模式図を示すものである。図5において、図1と同
一機能を有するものは、図1と同一符号を付している。
【0062】6はLEDなどの光源である。移動スリッ
ト板3のスリット配列方向における発光部の寸法をaと
する。7は焦点距離fで開口径がdのコリメータレンズ
であり、前側の焦点位置に光源1が配置され、(1.4
3ga/p)<f<2dを満たす。
【0063】以上のように構成された光学式エンコーダ
について、その動作を説明する。光源6からの射出光は
コリメータレンズ7で平行光化され、移動スリット板3
を照射する。移動スリット板3のスリットにより固定ス
リット板4上に明暗パターンが生じる。移動スリット板
3の移動により固定スリット板4上の明暗パターンも移
動する。
【0064】固定スリット板4のスリットは移動スリッ
ト板3のスリットとピッチが等しくかつ平行であるの
で、固定スリット板4の射出光量は明暗パターンの移動
により変化する。この光量変化を受光部で検出すること
により移動スリット板3の位置を検出することができ
る。
【0065】次に、移動スリット板3のスリットピッチ
p、光源6の発光部の寸法a、移動スリット板3と固定
スリット板4間の距離gに対して受光部で十分な振幅の
信号を得るためには、コリメータレンズの焦点距離fを (1.43ga/p)<f<2d とすれば良いことを以下に説明する。
【0066】図2より、光源発光部の中心から距離s離
れた微小領域から射出した光は、コリメータレンズ2に
より角度θ=arctan(s/f)の方位の光束とな
る。
【0067】図3より、角度θの光束が移動スリット板
3に入射すると、固定スリット板4上に生じる明暗パタ
ーンの位置は、e=g×tan(θ)ずれる。
【0068】移動スリット板3と固定スリット板4との
距離が非常に小さいと、受光部での信号波形は2枚のス
リットの開口面積に比例するため三角波状となる。
【0069】しかし、スリット間の距離が離れると回折
などの影響で、受光部での信号波形は正弦波状となる。
【0070】そこで、受光部での信号を正弦波で近似し
て表わすと Ab{sin{2π(t−e)/p}+1} となる。bは光源1の発光部での単位面積あたりの発光
量であり、Aは定数である。
【0071】移動スリット板のスリット配列方向と垂直
な方向における光源1の発光部の寸法をvとし、移動ス
リット板3のスリット配列方向について光源発光部から
の光束による信号を求めると(数1)となる。
【0072】発光部を十分小さいとしてθ≒s/f、e
≒gθと近似して積分すると(数2)となる。発光部の
全光量をcとするとc=abvより(数3)となる。信
号変調度Mは、sin(πag/(pf))となる。
【0073】受光部の出力は、一般には、180度位相
のずれた信号との差をとることにより直流成分をカット
し、0レベルで2値化して、ディジタル信号に変換され
る。(数3)において、t/p=xとおいて係数を省略
すると、受光部の出力信号は、 1+Msin(2πx) となり、180度位相のずれた信号は、 1−Msin(2πx) となる。素子感度ばらつき、光源強度分布を考慮して、
2信号間でαの出力比があるとすると、差信号hは(数
4)となる。h>0となるxの範囲を求めると(数5)
となる。
【0074】図4に(数5)の関係を示す。h=0とお
いて、x=0付近の解x1を求めると、(数6)とな
り、x=0.5付近の解x2は、(数7)となる。
【0075】従って、h>0となるxの幅(x2−x
1)は、(数8)となる。差信号hの周期は1であるの
で、デューティ比は、x2−x1となり、デューティ比
の変動は、x2−x1−0.5であらわされる。
【0076】一般に、受光部での素子の感度ばらつき
は、pinダイオード等で10%程度であり、また、光
源には強度分布があり、180度位相のずれた2信号間
で10%程度の受光光量の違いが生じる。このため、2
信号間での出力比αは0.8から1.2程度となる。
【0077】また、一般にエンコーダでは、互いに90
度位相のずれた信号(A相信号とB相信号)により、被
測定物の移動方向を検出する。また、A相、B相信号を
用いて、電気的に高分解能化(4逓倍)することもあ
る。このため、信号デューティ比の変動は、±10%程
度以下にされている。
【0078】よって、−0.1<x2−x1−0.5<
0.1となり、(数8)を用いて計算すると (1−α)/{0.31(1+α)}<M かつ(α−1)/{0.31(1+α)}<M となる。
【0079】αを0.8から1.2の範囲とするために
は、信号変調度Mは0.36程度以上が必要となる。
【0080】よって、sinc(πag/(pf))>
0.36となり、これより (1.43ga/p)<f が得られる。
【0081】ところでコリメータレンズの開口径dに対
して焦点距離fが長くなると光の利用効率が低下する。
LEDの放射光の半値角は約60度であり、レンズ焦点
距離fが開口径dの2倍以上となると、光利用効率は1
0%以下となり、受光部での光量が小さくなり、信号を
検出できなくる可能性がある。そこで、レンズ焦点距離
fを(1.43ga/p)<f<2dとする。
【0082】たとえば、光源発光部の寸法が400μ
m、コリメータレンズの開口径が4mm、移動スリット
板3のスリットピッチがp=50μmのとき、移動スリ
ット板3と固定スリット板4間距離をg=0.3mmと
するためには、コリメータレンズの焦点距離fを2.4
mm以上、8mm以下とすればよい。
【0083】以上のように本実施例によれば、コリメー
タレンズの焦点距離fを (1.43ga/p)<f<2d を満たすようにすることにより、スリット間距離を十分
にとることができるので、振動や衝撃によるスリットの
破損を防ぐことができる。
【0084】なお、本実施例において、移動スリット板
3を光源1側に設けたが、固定スリット板4を光源側に
設けてもよい。
【0085】なお、本実施例では、移動スリット板上の
スリットを直線状に配置したが、移動スリット板および
固定スリット板を円盤とし、その円周上にスリットを配
置し、回転角の検出を行なってもよい。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明は、光源の発光部の
寸法aをa<0.7fp/gを満たすようにすることに
より、移動スリット板と固定スリット板間距離を十分に
とることができるので、振動、衝撃によるスリットの損
傷を防ぐことができる。
【0087】あるいは、コリメータレンズの焦点距離f
を1.43ga/p<f<2dを満たすようにすること
により移動スリット板と固定スリット板間距離を十分に
とることができるので、振動、衝撃によるスリットの損
傷を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図
【図2】同実施例における光源からの射出光を示す図
【図3】同実施例における移動スリット板と固定スリッ
ト板への入射光を示す図
【図4】同実施例における信号デューティを説明するた
めの図
【図5】本発明の第2の実施例の構成図
【図6】従来の光学式エンコーダの概略図
【符号の説明】
1 光源 2 コリメータレンズ 3 移動スリット板 4 固定スリット板 5 受光器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正弥 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−40046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/26 - 5/38 G01B 11/00 - 11/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、前記光源を前側焦点としたコリメ
    ータレンズと、前記コリメータレンズの射出光を入射光
    とし等間隔に配置された複数のスリットを有する第1ス
    リット板と、前記第1スリット板の射出光を入射光とし
    第1スリット板のスリットと互いに平行でかつ同じピッ
    チで配置された複数のスリットを有した第2スリット板
    と、前記第2スリット板の射出光を入射光とする受光部
    とを備え、少なくとも第1スリット板または第2スリッ
    ト板が移動可能であり、前記コリメータレンズの焦点距
    離をfとし前記第1スリット板のピッチをpとし前記第
    1スリット板と第2スリット板間の距離をgとしたとき
    に前記第1スリット板のスリットの配列方向における前
    記光源の発光部の寸法aを a<0.7fp/g とすることを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 【請求項2】光源と、前記光源を前側焦点とするコリメ
    ータレンズと、前記コリメータレンズの射出光を入射光
    とし等間隔に配置された複数のスリットを有する第1ス
    リット板と、前記第1スリット板の射出光を入射光とし
    第1スリット板のスリットと互いに平行でかつ同じピッ
    チで配置された複数のスリットを有した第2スリット板
    と、前記第2スリット板の射出光を入射光とする受光部
    とを備え、少なくとも第1スリット板または第2スリッ
    ト板が移動可能であり、前記第1スリット板のスリット
    の配列方向における前記光源の発光部の寸法をaとし前
    記第1スリット板のピッチをpとし前記第1スリット板
    と第2スリット板間の距離をgとし前記コリメータレン
    ズの開口径をdとしたときに前記コリメータレンズの焦
    点距離fを (1.43ga/p)<f<2d とすることを特徴とする光学式エンコーダ。
JP19941694A 1994-08-24 1994-08-24 光学式エンコーダ Expired - Fee Related JP3156515B2 (ja)

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