JP3148565B2 - 運動体の角速度検出装置 - Google Patents
運動体の角速度検出装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は運動体の角速度検出装置
に係り、とくに車両、船舶などで自立航法を行う場合に
用いられるジャイロセンサ等の運動体の角速度検出装置
に関する。
に係り、とくに車両、船舶などで自立航法を行う場合に
用いられるジャイロセンサ等の運動体の角速度検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両、船舶等の運動体にナビゲーション
装置を搭載し自立航法を行う場合、定期的に運動体の方
位または方位変化量を検出する必要がある。一般には、
ジャイロセンサで角速度を検出し、時間積分して方位変
化量を求めるようにしている。ジャイロセンサには振動
型、回転型、ガスレート型、光ファイバー型など種々の
タイプが存在するが、自立航法用には主に振動型が利用
されている。振動型ジャイロセンサとは、振動している
物体に回転角速度を加えたときに、振動方向と直角方向
に生じるコリオリの力を利用して角速度を検出するもの
で、安価、小型、量産向きという特徴を備えたものであ
る(例えばムラタ社製、正三角形音片型振動ジャイロ。
日本放送出版協会発行「エレクトロニクスライフ」1994
年10月号、30〜36頁参照)。
装置を搭載し自立航法を行う場合、定期的に運動体の方
位または方位変化量を検出する必要がある。一般には、
ジャイロセンサで角速度を検出し、時間積分して方位変
化量を求めるようにしている。ジャイロセンサには振動
型、回転型、ガスレート型、光ファイバー型など種々の
タイプが存在するが、自立航法用には主に振動型が利用
されている。振動型ジャイロセンサとは、振動している
物体に回転角速度を加えたときに、振動方向と直角方向
に生じるコリオリの力を利用して角速度を検出するもの
で、安価、小型、量産向きという特徴を備えたものであ
る(例えばムラタ社製、正三角形音片型振動ジャイロ。
日本放送出版協会発行「エレクトロニクスライフ」1994
年10月号、30〜36頁参照)。
【0003】振動型ジャイロセンサを初めとした各種ジ
ャイロセンサは、通常、図5に示す如く、一定の範囲内
で入力角速度にほぼ比例して変化する電圧を出力する。
センサの出力電圧はA/Dコンバータを介して位置計算
マイコンに入力される。この位置計算マイコンはセンサ
出力に対し所定の換算をして角速度データを求め、更に
時間積分して方位変化量データを求める。そして、別
途、距離センサから入力した距離データと合わせて、ベ
クトル計算により位置が求められるようになっている。
ャイロセンサは、通常、図5に示す如く、一定の範囲内
で入力角速度にほぼ比例して変化する電圧を出力する。
センサの出力電圧はA/Dコンバータを介して位置計算
マイコンに入力される。この位置計算マイコンはセンサ
出力に対し所定の換算をして角速度データを求め、更に
時間積分して方位変化量データを求める。そして、別
途、距離センサから入力した距離データと合わせて、ベ
クトル計算により位置が求められるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両、船舶
などの運動体では温度変化が激しい。一方、ジャイロセ
ンサの入出力特性も温度により例えば、図5のA〜Cに
示す如く変化する。自立航法ではセンサ誤差が累積して
大きな位置誤差を生じる性質があるので、何らかの方法
でセンサ出力の温度補正をし、或る程度以上の検出精度
を確保しないと、運動体の位置検出の信頼性が欠けてし
まう。しかしながら、運動体に温度センサを設置し、温
度を検出してジャイロセンサの出力を補正しようとする
場合、温度センサという余計な部品をジャイロセンサに
近接した位置に設置しなければならず、運動体への設置
スペースに制約がある場合、温度補正が困難になってし
まう。また、温度センサの温度−出力特性とジャイロセ
ンサの温度別、入力角速度−出力特性の両方を調べて、
温度補正式を求めなければならず、設計時に多大な手間
が掛かるという問題がある。本発明は上記した従来技術
の問題に鑑み、温度センサを用いなくても温度補正した
角速度を検出できる運動体の角速度検出装置を提供する
ことを目的とする。
などの運動体では温度変化が激しい。一方、ジャイロセ
ンサの入出力特性も温度により例えば、図5のA〜Cに
示す如く変化する。自立航法ではセンサ誤差が累積して
大きな位置誤差を生じる性質があるので、何らかの方法
でセンサ出力の温度補正をし、或る程度以上の検出精度
を確保しないと、運動体の位置検出の信頼性が欠けてし
まう。しかしながら、運動体に温度センサを設置し、温
度を検出してジャイロセンサの出力を補正しようとする
場合、温度センサという余計な部品をジャイロセンサに
近接した位置に設置しなければならず、運動体への設置
スペースに制約がある場合、温度補正が困難になってし
まう。また、温度センサの温度−出力特性とジャイロセ
ンサの温度別、入力角速度−出力特性の両方を調べて、
温度補正式を求めなければならず、設計時に多大な手間
が掛かるという問題がある。本発明は上記した従来技術
の問題に鑑み、温度センサを用いなくても温度補正した
角速度を検出できる運動体の角速度検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る運動体の角
速度検出装置では、運動体に搭載されて運動体の角速度
を検出する角速度センサと、温度別に、角速度センサの
入出力特性を記憶した記憶手段と、運動体が停止状態に
なったことを検出する停止検出手段と、停止検出手段で
運動体の停止が検出されると、記憶手段に記憶された入
出力特性の中で、運動体の停止が検出された時点の角速
度センサ出力と0点出力が一致する入出力特性を決定す
る決定手段と、運動体の運動中、先に決定手段で決定さ
れた入出力特性に基づき、角速度センサ出力を補正して
角速度を求める補正手段と、を備えたことを特徴として
いる。
速度検出装置では、運動体に搭載されて運動体の角速度
を検出する角速度センサと、温度別に、角速度センサの
入出力特性を記憶した記憶手段と、運動体が停止状態に
なったことを検出する停止検出手段と、停止検出手段で
運動体の停止が検出されると、記憶手段に記憶された入
出力特性の中で、運動体の停止が検出された時点の角速
度センサ出力と0点出力が一致する入出力特性を決定す
る決定手段と、運動体の運動中、先に決定手段で決定さ
れた入出力特性に基づき、角速度センサ出力を補正して
角速度を求める補正手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0006】
【作用】本発明に係る運動体の角速度検出装置によれ
ば、温度別に、角速度センサの入出力特性を記憶手段に
記憶させておき、停止検出手段で運動体の停止が検出さ
れると、記憶手段に記憶された入出力特性の中で、運動
体の停止が検出された時点の角速度センサ出力と0点出
力が一致する入出力特性を決定しておく。そして、運動
体の運動中、先に決定した入出力特性に基づき、角速度
センサ出力を補正して角速度を求める。これにより、温
度センサを用いなくても温度補正した角速度を検出で
き、運動体への角速度センサの設置が容易となり、ま
た、設計時に温度センサの温度−出力特性を調べる手間
も省ける。
ば、温度別に、角速度センサの入出力特性を記憶手段に
記憶させておき、停止検出手段で運動体の停止が検出さ
れると、記憶手段に記憶された入出力特性の中で、運動
体の停止が検出された時点の角速度センサ出力と0点出
力が一致する入出力特性を決定しておく。そして、運動
体の運動中、先に決定した入出力特性に基づき、角速度
センサ出力を補正して角速度を求める。これにより、温
度センサを用いなくても温度補正した角速度を検出で
き、運動体への角速度センサの設置が容易となり、ま
た、設計時に温度センサの温度−出力特性を調べる手間
も省ける。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る車両の角速度
検出装置の回路図である。1は車両の所定箇所に設置さ
れた振動型ジャイロセンサによる角速度センサであり、
ここでは図2に示す如く、或る範囲内で入力角速度にほ
ぼ比例して出力電圧値が変化する特性を有しているもの
とし、かつ、温度に応じて入力角速度−出力特性(入出
力特性)が図2のA1 〜An の如く変化するものとす
る。図2は温度によって0点出力値(入力角速度が零の
ときのセンサ出力値)とセンサ感度(入出力特性直線の
傾斜)の両方が変化している場合を示す。2は車輪が1
回転する毎にn個のパルスを発生する車輪速センサ、3
は角速度センサ1の出力をA/D変換するA/D変換
器、4は角速度計算マイコンであり、角速度センサ1の
出力をA/D変換器を介して入力し、温度補正した正し
い角速度データを出力する。
検出装置の回路図である。1は車両の所定箇所に設置さ
れた振動型ジャイロセンサによる角速度センサであり、
ここでは図2に示す如く、或る範囲内で入力角速度にほ
ぼ比例して出力電圧値が変化する特性を有しているもの
とし、かつ、温度に応じて入力角速度−出力特性(入出
力特性)が図2のA1 〜An の如く変化するものとす
る。図2は温度によって0点出力値(入力角速度が零の
ときのセンサ出力値)とセンサ感度(入出力特性直線の
傾斜)の両方が変化している場合を示す。2は車輪が1
回転する毎にn個のパルスを発生する車輪速センサ、3
は角速度センサ1の出力をA/D変換するA/D変換
器、4は角速度計算マイコンであり、角速度センサ1の
出力をA/D変換器を介して入力し、温度補正した正し
い角速度データを出力する。
【0008】角速度計算マイコン4の内、4aは温度別
に、角速度センサ1の入出力特性を記憶したメモリであ
り、図2のA1 〜An の各々の入出力特性を個別にテー
ブル化して記憶している。4bは図3(1)に示す如
く、T0 (ここでは一例としてT0 =10秒とする)お
きに、今回のT0 秒間の間に車輪速センサ2から一度も
パルス入力が無かったか判別することで車両の停止を検
出し、無かったとき車両停止検出出力を行う停止検出
部、4cは停止検出部4bから車両停止検出出力が有る
と、メモリ4aを参照して、その時点の角速度センサ1
の出力値(A/D変換後)が最も0点出力値に近い入出
力特性Ai を1つ決定し、決定した特性を示すiを出力
する決定部、4dはメモリ4aに記憶された内、決定部
が最新に決定した入出力特性Ai を用いて、A/D変換
器3を介して入力した角速度センサ出力に対応する角速
度を求め、温度補正後の角速度データを出力する補正部
である。補正部4dは車両が停止中であると走行中であ
るとを問わず、細かな時間間隔(例えば1秒間隔)でA
/D変換器3からセンサ出力を入力し、決定部4cで最
新に決定された入出力特性Ai を用いて温度補正後の新
たな角速度を求め、角速度データを出力する。
に、角速度センサ1の入出力特性を記憶したメモリであ
り、図2のA1 〜An の各々の入出力特性を個別にテー
ブル化して記憶している。4bは図3(1)に示す如
く、T0 (ここでは一例としてT0 =10秒とする)お
きに、今回のT0 秒間の間に車輪速センサ2から一度も
パルス入力が無かったか判別することで車両の停止を検
出し、無かったとき車両停止検出出力を行う停止検出
部、4cは停止検出部4bから車両停止検出出力が有る
と、メモリ4aを参照して、その時点の角速度センサ1
の出力値(A/D変換後)が最も0点出力値に近い入出
力特性Ai を1つ決定し、決定した特性を示すiを出力
する決定部、4dはメモリ4aに記憶された内、決定部
が最新に決定した入出力特性Ai を用いて、A/D変換
器3を介して入力した角速度センサ出力に対応する角速
度を求め、温度補正後の角速度データを出力する補正部
である。補正部4dは車両が停止中であると走行中であ
るとを問わず、細かな時間間隔(例えば1秒間隔)でA
/D変換器3からセンサ出力を入力し、決定部4cで最
新に決定された入出力特性Ai を用いて温度補正後の新
たな角速度を求め、角速度データを出力する。
【0009】次に上記した実施例の動作を説明する。信
号待ち等で車両が10秒以上停止すると、車輪速センサ
2から10秒パルス出力がなかった時点で停止検出部4
bが停止検出出力を行う。この停止検出出力を受けて、
決定部4cはその時点の角速度センサ1の出力値(A/
D変換後)が最も0点出力値に近い入出力特性Ai をメ
モリ4aの中から探して決定し、決定した特性を示すi
を補正部4dに出力する。車両が停止状態を続けている
とき、10秒経過する毎に停止検出出力と、決定部4c
での決定が繰り返される。今、角速度センサ1の周囲温
度が15°Cで角速度センサ1の入出力特性が図2のA
3 であったとき、決定部4cはi=3を出力する。
号待ち等で車両が10秒以上停止すると、車輪速センサ
2から10秒パルス出力がなかった時点で停止検出部4
bが停止検出出力を行う。この停止検出出力を受けて、
決定部4cはその時点の角速度センサ1の出力値(A/
D変換後)が最も0点出力値に近い入出力特性Ai をメ
モリ4aの中から探して決定し、決定した特性を示すi
を補正部4dに出力する。車両が停止状態を続けている
とき、10秒経過する毎に停止検出出力と、決定部4c
での決定が繰り返される。今、角速度センサ1の周囲温
度が15°Cで角速度センサ1の入出力特性が図2のA
3 であったとき、決定部4cはi=3を出力する。
【0010】一方、補正部4dはメモリ4aに記憶され
た内、決定部が最新に決定した入出力特性A3 を用い
て、A/D変換器3を介して入力した角速度センサ出力
に対応する角速度を求め、温度補正後の角速度データを
出力する。具体的には、車両が停止していて角速度セン
サ1の出力がV0 のとき、補正部4dは0deg/s を出力
する。補正部4dは細かな時間間隔でA/D変換器3か
ら角速度センサ出力を入力し、決定部が最新に決定した
入出力特性を用いて、角速度を求め、温度補正後の角速
度データを出力する。これは、立体駐車場等で車両が停
止したままテーブルに乗せられて回転されても、角速度
データの出力ができるようにするためである。
た内、決定部が最新に決定した入出力特性A3 を用い
て、A/D変換器3を介して入力した角速度センサ出力
に対応する角速度を求め、温度補正後の角速度データを
出力する。具体的には、車両が停止していて角速度セン
サ1の出力がV0 のとき、補正部4dは0deg/s を出力
する。補正部4dは細かな時間間隔でA/D変換器3か
ら角速度センサ出力を入力し、決定部が最新に決定した
入出力特性を用いて、角速度を求め、温度補正後の角速
度データを出力する。これは、立体駐車場等で車両が停
止したままテーブルに乗せられて回転されても、角速度
データの出力ができるようにするためである。
【0011】車両が走行を開始すると、車輪速センサ2
から頻繁にパルスが出力されるので、停止検出部4bは
停止検出出力をせず、決定部4cも新たな決定をしな
い。補正部4dはメモリ4aの内、最後に決定部4cで
決定された入出力特性A3 を用いて、A/D変換器3を
介して入力した角速度センサ出力に対応する角速度を求
め、温度補正後の角速度データを出力する。具体的に
は、角速度センサ1の出力がV1 、V2 となったとき、
補正部4dはS31、S32deg/s を出力する。ここで、S
31、S32deg/s はセンサ出力に現在の温度15°Cに応
じた補正を施して得た角速度データとなっており、角速
度の検出精度、信頼性が高い。
から頻繁にパルスが出力されるので、停止検出部4bは
停止検出出力をせず、決定部4cも新たな決定をしな
い。補正部4dはメモリ4aの内、最後に決定部4cで
決定された入出力特性A3 を用いて、A/D変換器3を
介して入力した角速度センサ出力に対応する角速度を求
め、温度補正後の角速度データを出力する。具体的に
は、角速度センサ1の出力がV1 、V2 となったとき、
補正部4dはS31、S32deg/s を出力する。ここで、S
31、S32deg/s はセンサ出力に現在の温度15°Cに応
じた補正を施して得た角速度データとなっており、角速
度の検出精度、信頼性が高い。
【0012】その後、再び車両が10秒以上停止する
と、停止検出部4bが停止検出出力を行う。この停止検
出出力を受けて、決定部4cはその時点の角速度センサ
1の出力値(A/D変換後)が最も0点出力値に近い入
出力特性Ai をメモリ4aの中から探して決定し、決定
した特性を示すiを補正部4dに出力する。今度は温度
が25°に近くi=2となったとき、補正部4dはメモ
リ4aの内、最後に決定部4cで決定された入出力特性
A2 を用いて、A/D変換器3を介して入力した角速度
センサ出力に対応する角速度を求め、温度補正後の角速
度データを出力する。具体的には、角速度センサ1の出
力がV1 、V2 となったとき、補正部4dはS21、S22
deg/s を出力する。ここで、S21、S22deg/s はセンサ
出力に現在の温度25°Cに応じた補正を施して得た角
速度データとなっている。
と、停止検出部4bが停止検出出力を行う。この停止検
出出力を受けて、決定部4cはその時点の角速度センサ
1の出力値(A/D変換後)が最も0点出力値に近い入
出力特性Ai をメモリ4aの中から探して決定し、決定
した特性を示すiを補正部4dに出力する。今度は温度
が25°に近くi=2となったとき、補正部4dはメモ
リ4aの内、最後に決定部4cで決定された入出力特性
A2 を用いて、A/D変換器3を介して入力した角速度
センサ出力に対応する角速度を求め、温度補正後の角速
度データを出力する。具体的には、角速度センサ1の出
力がV1 、V2 となったとき、補正部4dはS21、S22
deg/s を出力する。ここで、S21、S22deg/s はセンサ
出力に現在の温度25°Cに応じた補正を施して得た角
速度データとなっている。
【0013】この実施例によれば、温度別に、角速度セ
ンサ1の入出力特性をメモリ4aに記憶しておき、停止
検出部4bで車両の停止が検出されると、決定部4cが
メモリ4aに記憶された入出力特性の中で、車両の停止
が検出された時点の角速度センサ出力と0点出力が一致
する入出力特性Ai を決定しておく。そして、車両の運
動中、補正部4dは先に決定部4cで決定された入出力
特性Ai に基づき、角速度センサ出力を補正して角速度
データを求めるようにしたので、温度センサを用いなく
ても温度補正した角速度を検出でき、車両への角速度セ
ンサの設置が容易となり、また、設計時には角速度セン
サの温度特性だけ調べれば良く、温度センサの温度−出
力特性を調べる手間が省ける。また、温度別の入出力特
性線図を示すテーブルをメモリ4aに記憶しておくよう
にしたので、入力角速度が所定範囲を越えて入出力特性
が直線から外れる傾向にある範囲(通常、±60〜70deg/
s )に対しても正しく温度補正を行うことができる。
ンサ1の入出力特性をメモリ4aに記憶しておき、停止
検出部4bで車両の停止が検出されると、決定部4cが
メモリ4aに記憶された入出力特性の中で、車両の停止
が検出された時点の角速度センサ出力と0点出力が一致
する入出力特性Ai を決定しておく。そして、車両の運
動中、補正部4dは先に決定部4cで決定された入出力
特性Ai に基づき、角速度センサ出力を補正して角速度
データを求めるようにしたので、温度センサを用いなく
ても温度補正した角速度を検出でき、車両への角速度セ
ンサの設置が容易となり、また、設計時には角速度セン
サの温度特性だけ調べれば良く、温度センサの温度−出
力特性を調べる手間が省ける。また、温度別の入出力特
性線図を示すテーブルをメモリ4aに記憶しておくよう
にしたので、入力角速度が所定範囲を越えて入出力特性
が直線から外れる傾向にある範囲(通常、±60〜70deg/
s )に対しても正しく温度補正を行うことができる。
【0014】なお、上記した実施例では、停止検出部は
10秒間隔で車両が停止しているか否か判別するように
したが、10秒以外の間隔で判別を行うようにしても良
く、また、図3(2)に示す如く、T3 秒間隔(例えば
1秒間隔)で、過去T2 秒間(例えば5秒間)の間に車
輪速センサから1度もパルス入力がなければ停止検出出
力を行うようにしても良い。また、車両の停止中、走行
中を問わず、補正部は角速度センサ出力を決定部で決定
された入出力特性に基づき補正して角速度データを得る
ようにしたが、停止検出部で車両の停止が検出されてい
る間は単に0deg/s を出力するようにしてもよい。
10秒間隔で車両が停止しているか否か判別するように
したが、10秒以外の間隔で判別を行うようにしても良
く、また、図3(2)に示す如く、T3 秒間隔(例えば
1秒間隔)で、過去T2 秒間(例えば5秒間)の間に車
輪速センサから1度もパルス入力がなければ停止検出出
力を行うようにしても良い。また、車両の停止中、走行
中を問わず、補正部は角速度センサ出力を決定部で決定
された入出力特性に基づき補正して角速度データを得る
ようにしたが、停止検出部で車両の停止が検出されてい
る間は単に0deg/s を出力するようにしてもよい。
【0015】また、図2のA1 〜An の入出力特性を次
の直線の方程式、 Aj ;aj x+bj y+cj =0 ・・・(1) 但し、xは入力角速度 yはセンサ出力値 j=1〜n で近似して表し、メモリには図4に示す如く、A1 〜A
n に対応するa,b,cの係数組を記憶しておき、決定
部はメモリの係数組の内のcを参照して、停止検出出力
が有った時点における角速度センサ出力値に最も近いc
i を決定し、iを出力するようにし、補正部はメモリの
係数組を参照して(1)式中のjをiとした場合の式を
用いて、角速度センサ1の出力値yに対応する入力角速
度を演算することで、温度補正後の角速度データを出力
するようにしても良い。
の直線の方程式、 Aj ;aj x+bj y+cj =0 ・・・(1) 但し、xは入力角速度 yはセンサ出力値 j=1〜n で近似して表し、メモリには図4に示す如く、A1 〜A
n に対応するa,b,cの係数組を記憶しておき、決定
部はメモリの係数組の内のcを参照して、停止検出出力
が有った時点における角速度センサ出力値に最も近いc
i を決定し、iを出力するようにし、補正部はメモリの
係数組を参照して(1)式中のjをiとした場合の式を
用いて、角速度センサ1の出力値yに対応する入力角速
度を演算することで、温度補正後の角速度データを出力
するようにしても良い。
【0016】また、上記した実施例では車輪速センサの
出力から停止検出をするようにしたが、他にスピードセ
ンサが有るときは該スピードセンサ出力から停止検出を
するようにしても良い。また、車両のほかに船舶(内海
などでエンジンを停止すれば船舶の運動が停止すると
き、エンジン停止を検出することで簡単に運動停止状態
を検出できる)、ロボットアーム、回転式アンテナ等、
種々の運動体を対象にして角速度検出する場合にも同様
に適用することができる。
出力から停止検出をするようにしたが、他にスピードセ
ンサが有るときは該スピードセンサ出力から停止検出を
するようにしても良い。また、車両のほかに船舶(内海
などでエンジンを停止すれば船舶の運動が停止すると
き、エンジン停止を検出することで簡単に運動停止状態
を検出できる)、ロボットアーム、回転式アンテナ等、
種々の運動体を対象にして角速度検出する場合にも同様
に適用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る運動体の角速度検出装置に
よれば、温度別に、角速度センサの入出力特性を記憶手
段に記憶させておき、停止検出手段で運動体の停止が検
出されると、記憶手段に記憶された入出力特性の中で、
運動体の停止が検出された時点の角速度センサ出力と0
点出力が一致する入出力特性を決定しておく。そして、
運動体の運動中、先に決定した入出力特性に基づき、角
速度センサ出力を補正して角速度を求めるようにしたの
で、温度センサを用いなくても温度補正した角速度を検
出でき、運動体への角速度センサの設置が容易となり、
また、設計時に温度センサの温度−出力特性を調べる手
間も省ける。
よれば、温度別に、角速度センサの入出力特性を記憶手
段に記憶させておき、停止検出手段で運動体の停止が検
出されると、記憶手段に記憶された入出力特性の中で、
運動体の停止が検出された時点の角速度センサ出力と0
点出力が一致する入出力特性を決定しておく。そして、
運動体の運動中、先に決定した入出力特性に基づき、角
速度センサ出力を補正して角速度を求めるようにしたの
で、温度センサを用いなくても温度補正した角速度を検
出でき、運動体への角速度センサの設置が容易となり、
また、設計時に温度センサの温度−出力特性を調べる手
間も省ける。
【図1】本発明の一実施例に係る車両の角速度検出装置
の回路図である。
の回路図である。
【図2】角速度センサの温度別の入出力特性を示す線図
である。
である。
【図3】停止検出部の動作を示す説明図である。
【図4】本発明の変形例におけるメモリの記憶内容を示
す説明図である。
す説明図である。
【図5】ジャイロセンサの入出力特性を示す線図であ
る。
る。
1 角速度センサ 2 車輪速センサ 3 A/D変換器 4 角速度計算マ
イコン 4a メモリ 4b 停止検出部 4c 決定部 4d 補正部
イコン 4a メモリ 4b 停止検出部 4c 決定部 4d 補正部
Claims (1)
- 【請求項1】 運動体に搭載されて運動体の角速度を検
出する角速度センサと、 温度別に、角速度センサの入出力特性を記憶した記憶手
段と、 運動体が停止状態になったときこれを検出する停止検出
手段と、 停止検出手段で運動体の停止が検出されると、記憶手段
に記憶された入出力特性の中で、運動体の停止が検出さ
れた時点の角速度センサ出力と0点出力が一致する入出
力特性を決定する決定手段と、 運動体の運動中、先に決定手段で決定された入出力特性
に基づき、角速度センサ出力を補正して角速度を求める
補正手段と、 を備えたことを特徴とする運動体の角速度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10686195A JP3148565B2 (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 運動体の角速度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10686195A JP3148565B2 (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 運動体の角速度検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08278140A JPH08278140A (ja) | 1996-10-22 |
JP3148565B2 true JP3148565B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=14444358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10686195A Expired - Fee Related JP3148565B2 (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 運動体の角速度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3148565B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101986976B1 (ko) * | 2016-06-29 | 2019-06-10 | 주식회사 한국사이버닉스 | 축사용 공기조화시스템 |
-
1995
- 1995-04-05 JP JP10686195A patent/JP3148565B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101986976B1 (ko) * | 2016-06-29 | 2019-06-10 | 주식회사 한국사이버닉스 | 축사용 공기조화시스템 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08278140A (ja) | 1996-10-22 |
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