JP3146860U - 岩塩ランプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】岩塩ランプ10は、台座20と、台座20の上面に固定されるものであって岩塩の塊をくり抜いて作られる岩塩傘30と、岩塩傘30のくり抜き部内に設けられる照明器具とを備える。台座20の上面は、岩塩傘30の下面よりも大径とされる。台座20の上面に、岩塩傘30の下面が固定される設置部21と、設置部21の周囲に環状に形成されるものであって岩塩傘30を構成する岩塩が潮解したときに岩塩傘30の表面に生じる水滴を受け止めて貯留するための環状凹部22とを設ける。
【選択図】図1
Description
なお、本件出願人は、2008年9月17日に、特許電子図書館(IPDL)の特許・実用新案の公報テキスト検索にて、公報種別を「公開特許公報」および「公開実用新案公報」とし、検索項目を「公報全文(書誌を除く)」とし、検索キーワードを「岩塩」AND「(ランプ)OR(照明)」として、岩塩ランプの先行技術調査を行った。その結果、349件がヒットしたが、その中に本考案に関連する先行技術はなかった。
しかし、従来の岩塩ランプでは、台座の上面の直径が、岩塩傘の下面の直径と同程度であった。このため、岩塩傘の表面から滴り落ちた水滴が、台座で受け止められることなく滴り落ちて、家具や床やカーペットなどを濡らしたり汚したりしてしまうことがあった。さらに、岩塩傘の表面から滴り落ちた水滴は、高濃度の塩水であるが、この高濃度の塩水が、台座と岩塩傘との間の隙間などを通って照明器具まで伝っていくこともあり、そうすると、照明器具においてショートや漏電が発生したり、また、電球の口金やソケットなどの金属部分が錆びてしまうこともあった。
請求項1記載の考案は、岩塩ランプ10に係るものであって、台座20と、この台座20の上面に固定されるものであって岩塩の塊をくり抜いて作られる岩塩傘30と、この岩塩傘30のくり抜き部31内に設けられる照明器具40とを備え、台座20の上面は、岩塩傘30の下面よりも大径とされ、台座20の上面には、岩塩傘30の下面が固定される設置部21と、この設置部21の周囲に環状に形成されるものであって岩塩傘30を構成する岩塩が潮解したときに岩塩傘30の表面に生じる水滴を受け止めて貯留するための環状凹部22と、が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の岩塩ランプ10を限定したものであって、台座20の設置部21には、台座20を上下に貫通する貫通孔26が設けられ、岩塩傘30のくり抜き部31は、台座20の貫通孔26と連通しており、照明器具40は、台座20の貫通孔26から岩塩傘30のくり抜き部31内に挿入されて係止され、環状凹部22は、外周側よりも設置部21側の方が、縁の高さが高く形成されていることを特徴とする。
(請求項3)
請求項3記載の考案は、請求項1または2記載の岩塩ランプ10を限定したものであって、環状凹部22の外周側の縁は、台座20の外周と滑らかに連続するように形成され、環状凹部22の底面は、台座20の外周から中心へ向かうに従って高さが次第に低くなるように滑らかに傾斜していることを特徴とする。
また、「貫通孔26」は、岩塩傘30のくり抜き部31内に照明装置を設ける際に照明器具40が通される孔である。また、貫通孔26は、台座20の設置部21の所定位置(例えば、中央)に設けられる。また、貫通孔26は、台座20を上下に貫通するように形成される。また、貫通孔26は、岩塩傘30のくり抜き部31と連通するものとされる。そして、照明器具40は、貫通孔26を通して、岩塩傘30のくり抜き部31内に挿入されて係止される。また、貫通孔26の内径は、例えば、岩塩傘30のくり抜き部31の内径とほぼ等しくされる。
また、「照明器具40」は、岩塩傘30のくり抜き部31内に設けられるものである。また、照明器具40は、例えば、電球41と、電球41を保持するソケット42と、ソケット42に電気を供給する電気コード43と、電気コード43の途中に設けたスイッチ44と、電気コード43におけるソケット42とは反対側の端部に設けた差込プラグ45とを備える。また、ソケット42には、例えば、ソケット42を岩塩傘30のくり抜き部31内に係止させるための係止金具46が設けることができる。そして、係止金具46を指でつまんで幅を狭め、その状態で台座20の貫通孔26から岩塩傘30のくり抜き部31内に電球41およびソケット42を挿入し、その後に係止金具46から指を離す。そうすると、係止金具46が広がって岩塩傘30のくり抜き部31の内周面に圧接し、ソケット42が係止される。
また、本考案によれば、外周側よりも設置部側の方が縁の高さが高くなるように環状凹部を形成したことから、仮に水滴が環状凹部から溢れたとしても、高さが低い外周側から溢れ出すこととなる。このため、水滴が台座の設置部と岩塩傘との間の隙間を通って照明器具まで伝わることもないので、照明器具においてショートや漏電が発生したり電球の口金やソケットなどの金属部分が錆びたりすることを、より確実に防止できる岩塩ランプを提供することができる。
図1ないし図11は、本考案の実施の形態を示すものである。
図1は、岩塩ランプ10の斜視図、図2は、岩塩ランプ10の要部拡大斜視図、図3は、台座20の正面図、図4は、台座20の上面側斜視図、図5は、台座20の下面側斜視図、図6は、岩塩傘30の下面側斜視図、図7は、岩塩傘30の下面に台座20を固定した状態の斜視図、図8は、照明器具40の斜視図、図9ないし図11は、照明器具40の装着方法を示す斜視図である。
(岩塩ランプ10)
図1ないし図11に示すように、本実施の形態に係る岩塩ランプ10は、台座20と、この台座20の上面に固定されるものであって岩塩の塊をくり抜いて作られる岩塩傘30と、この岩塩傘30のくり抜き部31内に設けられる照明器具40とを備えている。
また、台座20の上面には、岩塩傘30の下面が固定される設置部21と、この設置部21の周囲に環状に形成されるものであって岩塩傘30を構成する岩塩が潮解したときに岩塩傘30の表面に生じる水滴を受け止めて貯留するための環状凹部22とが設けられている。
また、台座20の設置部21には、台座20を上下に貫通する貫通孔26が設けられている。
また、岩塩傘30のくり抜き部31は、台座20の貫通孔26と連通している。
また、照明器具40は、台座20の貫通孔26から岩塩傘30のくり抜き部31内に挿入されて係止されるようになっている。
また、環状凹部22の外周側の縁は、台座20の外周と滑らかに連続するように形成されている。
また、環状凹部22の底面は、台座20の外周から中心へ向かうに従って高さが次第に低くなるように滑らかに傾斜している。
以下、本実施の形態に係る岩塩ランプ10の各構成について、さらに詳しく説明する。
(台座20)
台座20は、岩塩ランプ10の土台となるものである。
また、本実施の形態では、台座20の材質は、木とされている。
また、台座20の上面は、岩塩傘30の下面よりも大径とされている。つまり、台座20の上面の直径は、岩塩傘30の下面の直径よりも大きい。
また、台座20の上面中央には、設置部21が設けられ、また、台座20の上面における設置部21の周囲には、環状凹部22が設けられている。
また、台座20の下面中央には、円形凹部23が設けられ、また、台座20の下面における円形凹部23の周囲は、接地部24とされている。また、接地部24には、3本のコード通し溝25が放射状に設けられている。
(設置部21)
設置部21は、岩塩傘30の下面が固定される部分である。
図3および図4に示すように、本実施の形態では、設置部21は、台座20の上面中央に設けられている。
また、本実施の形態では、設置部21は、平面視で円形に形成されている。
また、本実施の形態では、設置部21の上面は、平坦に形成されている。
また、本実施の形態では、設置部21の直径は、岩塩傘30の下面の直径とほぼ等しい。
環状凹部22は、岩塩傘30を構成する岩塩が潮解したときに岩塩傘30の表面に生じる水滴を受け止めて貯留するための凹部である。
図1、図2および図4に示すように、環状凹部22は、設置部21の周囲に環状に形成されている。つまり、環状凹部22は、設置部21の周囲を取り囲むように形成されている。逆に言えば、台座20の上面に環状凹部22が設けられ、この環状凹部22の内側が設置部21とされている。
また、本実施の形態では、環状凹部22は、平面視で円形に形成されている。
また、図3に示すように、本実施の形態では、環状凹部22は、外周側よりも設置部21側の方が、縁の高さが高い。つまり、本実施の形態では、設置部21の上面は、環状凹部22の外周側の縁の上端よりも、高さが高い。逆に言えば、本実施の形態では、環状凹部22の外周側の縁の上端は、設置部21の上面よりも、高さが低い。このように、本実施の形態では、設置部21の上面は、台座20の上面の中で、最も高さが高い。
さらに、図1、図2および図4に示すように、環状凹部22の底面は、台座20の外周から中心へ向かうに従って高さが次第に低くなるように滑らかに傾斜するように形成されている。つまり、本実施の形態では、環状凹部22の底面は、すり鉢状に傾斜するように形成されている。
(貫通孔26)
貫通孔26は、岩塩傘30のくり抜き部31内に照明装置を設ける際に照明器具40が通される孔である。
また、本実施の形態では、貫通孔26は、円形とされている。
(岩塩傘30)
岩塩傘30は、岩塩の塊をくり抜いて作られる傘である。
図6に示すように、岩塩の塊の一部が平坦に切削され、そこが下面とされる。そして、下面のほぼ中央から岩塩の塊の中心へ向けてくり抜くようにして穴があけられ、この穴がくり抜き部31とされる。
(台座20と岩塩傘30との固定)
台座20の設置部21の上面と岩塩傘30の下面とを合わせる。このとき、台座20の貫通孔26の位置と、岩塩傘30のくり抜き部31の位置とを一致させる。これにより、台座20の貫通孔26と岩塩傘30のくり抜き部31とを連通させる。そして、この状態で、図7に示すように、台座20の下面の円形凹部23において、岩塩傘30へ向けてビス27を打ち込む。このようにして、岩塩傘30の下面に台座20を固定する。
照明器具40は、岩塩傘30のくり抜き部31内に設けられるものである。
図8に示すように、本実施の形態では、照明器具40は、電球41と、電球41を保持するソケット42と、ソケット42に電気を供給する電気コード43と、電気コード43の途中に設けたスイッチ44と、電気コード43におけるソケット42とは反対側の端部に設けた差込プラグ45とを備えている。
また、ソケット42には、ソケット42を岩塩傘30のくり抜き部31内に係止させるための係止金具46が設けられている。
また、各係止バネ48は、常態では、ソケット42の外周面に対して45度程度の角度をなすように傾斜しており、両係止バネ48を指でつまむと、両係止バネ48の間隔が狭まり、両係止バネ48から指を離すと、元の傾斜角度に戻る。
(照明器具40の装着)
図9ないし図11は、照明器具40の装着方法を示すものである。
まず、係止金具46の両係止バネ48を指でつまみ、両係止バネ48の間隔を狭め、その状態で台座20の貫通孔26から岩塩傘30のくり抜き部31内に電球41およびソケット42を挿入し、その後に係止金具46の両係止バネ48から指を離す。そうすると、係止金具46の両係止バネ48が元の傾斜角度に戻って、岩塩傘30のくり抜き部31の内周面に圧接する。これにより、ソケット42が係止される。
本実施の形態では、台座20の上面に環状凹部22を設けるとともに、その内側に設置部21を設けて、設置部21に岩塩傘30の下面を固定するようにしたことから、岩塩傘30を構成する岩塩が潮解したときに生じる水滴が、環状凹部22で受け止められて貯留される。
このため、家具や床やカーペットなどを濡らしたり汚したりしないようにことができるのみならず、照明器具40においてショートや漏電が発生したり電球41の口金やソケット42などの金属部分が錆びたりすることがないようにすることができ、ひいては安全性および耐久性を高めることができる。
さらに、本実施の形態では、環状凹部22の外周側の縁と台座20の外周とが滑らかに連続するように形成するとともに、台座20の外周から中心へ向かうに従って高さが次第に低くなるように滑らかに傾斜するように環状凹部22の底面を形成したことから、仮に環状凹部22に埃が積もってしまったとしても、その埃を取り除きやすい。
なお、本実施の形態では、台座20の材質は、木としたが、木に限られるものではなく、例えば、オニキスや大理石などの石とすることもできる。
また、本実施の形態では、台座20の形状は、平面視で、円形としたが、円形に限られるものではなく、例えば、楕円形とすることもできるし、また、三角形とすることもできるし、また、四角形とすることもできるし、また、それ以上の多角形とすることもできる。
21 設置部 22 環状凹部
23 円形凹部 24 接地部
25 コード通し溝 26 貫通孔
27 ビス 30 岩塩傘
31 くり抜き部 40 照明器具
41 電球 42 ソケット
43 電気コード 44 スイッチ
45 差込プラグ 46 係止金具
47 固定部 48 係止バネ
Claims (3)
- 台座と、
この台座の上面に固定されるものであって岩塩の塊をくり抜いて作られる岩塩傘と、
この岩塩傘のくり抜き部内に設けられる照明器具とを備え、
台座の上面は、岩塩傘の下面よりも大径とされ、
台座の上面には、
岩塩傘の下面が固定される設置部と、
この設置部の周囲に環状に形成されるものであって岩塩傘を構成する岩塩が潮解したときに岩塩傘の表面に生じる水滴を受け止めて貯留するための環状凹部と、
が設けられていることを特徴とする岩塩ランプ。 - 台座の設置部には、台座を上下に貫通する貫通孔が設けられ、
岩塩傘のくり抜き部は、台座の貫通孔と連通しており、
照明器具は、台座の貫通孔から岩塩傘のくり抜き部内に挿入されて係止され、
環状凹部は、外周側よりも設置部側の方が、縁の高さが高く形成されていることを特徴とする請求項1記載の岩塩ランプ。 - 環状凹部の外周側の縁は、台座の外周と滑らかに連続するように形成され、
環状凹部の底面は、台座の外周から中心へ向かうに従って高さが次第に低くなるように滑らかに傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載の岩塩ランプ。
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Cited By (1)
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WO2011145472A1 (ja) * | 2010-05-18 | 2011-11-24 | 株式会社エコ・サービス・ジャパン | 岩塩柱及び食塩供給具 |
-
2008
- 2008-09-22 JP JP2008006662U patent/JP3146860U/ja not_active Expired - Lifetime
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