JP3144752U - 箔押しシート - Google Patents
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Abstract
【課題】透明な印刷物に箔を取り付けて、表面と裏面の両方から見て外観が良好であり、薄型で立体感があり意匠性が高い図柄を形成可能な箔押しシートを提供する。
【解決手段】透明シート12の一方の面に所望の形状にインキを印刷して印刷部14を形成する。透明シート12の印刷部14に重ねて、箔16を箔押しする。印刷部14のインキは、紫外線硬化樹脂から成る。
【選択図】図1
【解決手段】透明シート12の一方の面に所望の形状にインキを印刷して印刷部14を形成する。透明シート12の印刷部14に重ねて、箔16を箔押しする。印刷部14のインキは、紫外線硬化樹脂から成る。
【選択図】図1
Description
この考案は、透明シートに金属箔により図柄を設けた箔押しシートに関する。
従来、包装容器や包装紙の印象を良好にするため、金色や銀色の光沢がある箔を、所望の図柄にカットして包装容器や包装紙に貼り付けることが行われている。箔を貼り付ける箔押し方法は、例えば接着剤の層を有する転写箔を用いて、所望の図柄をかたどった凸型で箔押しする方法がある。また、凹凸型で箔押しすると、箔を立体的に貼り付けることもできる。さらに、凸型や凹型を省略して工程を簡単にするために、以下の各特許文献に開示されている方法も提案されている。
特許文献1に開示されている普通紙への箔押し方法は、インク、墨等で版下の版面に型を押し、これを低融点性の樹脂を主体とした微粉末のトナーを有した乾式電子写真複写機に載せ、普通紙に前記型を複写する。その複写した普通紙の上に、樹脂材料に対して熱転写性の良い接着剤の膜を有した転写箔を重ね、加熱されたゴムロールのニップに通し、箔を転写する。これにより、箔押し用の凸型を必要とせず、安価にかつ迅速に箔押し加工ができる。
特許文献2に開示されている箔押し方法は、被印刷物に紫外線硬化接着剤を盛り上げて印刷し、紫外線を照射して硬化させ、硬化させた紫外線硬化接着剤の上にホットスタンプ箔を載せて箔押しする。これにより、凹部を刻設した刻印版を必要とせずに、立体的な箔押しを形成することができる。
また、特許文献3に開示されている本の表紙の箔印刷方法及び装置は、本の表紙素材にトナーで印刷し、トナーとの接着性に優れた転写箔を重ね、加熱押圧して印刷部分に箔押しする。これにより、活字を組んだ箔押し用の凸型を必要とせず、簡単で安価に箔押しする事ができる。
特許文献4に開示されている箔押し方法は、被印刷物に電子写真印刷により凹凸があるトナー層を形成し、トナー層の上に箔を圧着し箔の表面にエンボス状の加工を施す。これにより、箔押し版を製作する必要がなく、異なるデザインに対応可能となるものである。
特開平5−185729号公報
特開平6−183125号公報
特開平8−2098号公報
特開2000−168155号公報
上記従来の技術の場合、紙や本の表紙に所望の図柄の箔を取り付ける方法であり、箔の表面が実際に立体的に形成されているが、箔の表面に凹凸をつけずに薄型で立体感を出す工夫をしたものではなかった。
この考案は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、透明なシートに箔を取り付けて、表面と裏面の両方から見て外観が良好であり、また薄型で立体感があり意匠性が高い図柄を設けることができる箔押しシートを提供することを目的とする。
本考案は、透明シートと、前記透明シートの一方の面に所望の形状にインキにより印刷が施された印刷部と、前記透明シートの前記印刷部に重ねて貼り付けられた箔が設けられている箔押しシートである。
前記箔は、前記透明シートの前記印刷部とその周囲に重ねて箔押しにより形成されて成る。前記印刷部のインキは、紫外線硬化樹脂から成る。
本考案の箔押しシートは、透明な印刷物に箔を取り付けて、表面と裏面の両方から見て外観が良好であり、また薄型で立体感があり意匠性が高い図柄を設けることができる。
以下、この考案の実施形態について図面に基づいて説明する。図1、図2はこの考案の一実施形態の箔押しシート10を示すものである。箔押しシート10の基材は、樹脂製の透明シート12である。透明シート12は、例えば肉厚0.1〜3.0mm程度のもので、材質は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレン等を用いることができる。透明シート12の表面12aには文字や図形等の種々の図柄の印刷部14が設けられている。印刷部14のインキは、紫外線硬化樹脂で作られている。印刷部14のデザインは、ドットや縞模様等、自由に設定可能である。透明シート12の表面12aには、印刷部14に重ねられて箔16が取り付けられている。
図1(a)は、箔押しシート10の、透明シート12の表面12aから見た状態を示している。ここでは箔16の、印刷部14とその周囲に重ねられている部分はエンボス部16aとなり、エンボス部16aは印刷部14のインキで形成されたドットや縞模様の影響で箔16に凹凸が形成され、立体的でエンボス調に見える。箔16の、エンボス部16a以外の部分は、箔16が直接透明シート12に転写された光沢部16bとなり、凹凸がなくて光沢度が高く、エンボス部16aとのコントラストが大きい。
図1(b)は、箔押しシート10の、透明シート12裏面12bから見た状態を示している。ここでは透明シート12の裏面12bから透過して印刷部14が視認され、印刷部14の後ろに箔16の光沢部16bが視認される。
次に、この実施形態の箔押し方法について説明する。まず、透明シート12の表面12aに、紫外線硬化樹脂で作られたインキで所望の絵柄を印刷し、紫外線照射によりインキを硬化させて印刷部14を形成する。インキの紫外線硬化樹脂の種類は、透明シート12への接着性が良好なものを選択する。そして透明シート12の表面12aに、印刷部14を覆うように重ねて箔16を取り付ける。箔16の取付方法は、転写箔を使用する。転写箔は、あらかじめ箔16に接着剤18が塗布され剥離シート剥離シートが取り付けられたものである。接着剤18は、塩基ビニル系またはアクリル系の透明なものである。この転写箔を所定の位置にセットして熱圧着し、接着剤18により透明シート12に貼り付け箔16を転写する。
この実施形態の箔押し方法で設けられた箔押しシート10は、例えば、商品を入れて店頭に陳列する包装用箱に使用される。この場合、まず箔押しシート10用の透明シート12から箱体形成片を打ち抜き、所定位置に糊付けして包装用箱を組み立てる。組み立てられた包装用箱の正面部分は、収容する商品が見えるように透明であり、箔16が設けられないようにする。包装用箱の側面や背面等には印刷部14と箔16が設けられている。これにより、包装用箱の側面や背面を外側面から見ると、箔16に所望の図柄のエンボス部16aが立体的に見られる。また、包装用箱の側面や背面を透明な正面部分を透過して内側面から見ると、箔16とともに印刷部14が見られる。印刷部14を箔16と異なる色で形成すると、包装用箱の内側面と外側面の印象が変わり、高級感が出る。
この実施形態の箔押しシート10によれば、簡単な方法で透明シート12に貼り付けた箔16に所望の形状のエンボス部16aを設けることができ、薄型で立体的であり、なおかつ質感のある図柄を付けることができる。エンボス部16aの図柄は、インキで印刷された印刷部14によって形成されるため、自由な形状で、またいろいろなドットや縞模様等で設けることができる。箔16の光沢部16bは、凹凸がないため光沢度が高い光沢面となり、エンボス部16aとのコントラストが高く、高級感がある。そして、透明シート12の裏面12bから見ると、印刷部14が透明シート12を透過して視認されて表面12aと異なる印象となり、意匠性の高い表現が可能になる。また、箔押しシート10を利用して商品の包装用箱を形成すると、外側面と内側面の印象が異なり、店頭に陳列したときに高級感があり商品の印象を良好にすることができる。
なお、この考案の箔押しシートは、上記実施の形態に限定されず、透明シートや印刷部のインキの素材は、互いの接着性が良好であれば自由に選択可能である。印刷部の形状や、ドットや縞模様等は自由にデザインすることができ、印刷部のインキの色も自由に選択可能である。透明シートは、包装用箱以外の種々の用途に利用可能である。
10 箔押しシート
12 透明シート
14 印刷部
16 箔
18 接着剤
12 透明シート
14 印刷部
16 箔
18 接着剤
Claims (3)
- 透明シートと、前記透明シートの一方の面に所望の形状にインキにより印刷が施された印刷部と、前記透明シートの前記印刷部に重ねて貼り付けられた箔が設けられていることを特徴とする箔押しシート。
- 前記箔は、前記透明シートの前記印刷部とその周囲に重ねて箔押しにより形成されて成ることを特徴とする請求項1記載の箔押しシート。
- 前記印刷部のインキは、紫外線硬化樹脂から成ることを特徴とする請求項1記載の箔押しシート。
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JP2017087618A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | 旭硝子株式会社 | 印刷層付き透明板およびこれを用いた表示装置 |
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2008
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