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JP3034644B2 - 撮影用写真カラーネガフィルム処理方法 - Google Patents

撮影用写真カラーネガフィルム処理方法

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JP3034644B2
JP3034644B2 JP3146777A JP14677791A JP3034644B2 JP 3034644 B2 JP3034644 B2 JP 3034644B2 JP 3146777 A JP3146777 A JP 3146777A JP 14677791 A JP14677791 A JP 14677791A JP 3034644 B2 JP3034644 B2 JP 3034644B2
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影用写真カラーネガ
フィルム処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀撮影用写真フィルム(以下
感材また感光材料と略す場合がある)は、カラー感材で
は、露光後、発色現像、脱銀、水洗、安定等の工程によ
り処理される。発色現像処理には発色現像液、脱銀処理
には漂白液、定着液、漂白定着液、水洗には水道水等、
安定化処理には安定液がそれぞれ使用される。各処理液
は通常20〜50℃に温調され、カラー感材はこれらの
処理液中に浸漬されて処理される。
【0003】このような、感材の処理を商業的に実施す
るには、コストおよび人手作業の軽減、公害負荷の低
減、処理装置のコンパクト化、さらには商品価値の向上
のため、できるだけ少量の処理液で、安定かつ優れた処
理性能を得ることが要求される。
【0004】安定した処理性能を得るためには、処理液
組成が常に一定の範囲内に保たれることが必須であり、
また優れた性能を得るためには、十分な量の処理液にム
ラなく均一に浸漬される必要がある。
【0005】従って、カラー感材処理の商業的処理では
カラー現像所における様に多量の処理液を貯留した処理
槽を有した自動現像機が使用され、一定量のカラー感材
を処理する毎に、処理液の疲労を補正する補充液を自動
的に補充して貯留処理液の組成が常に一定の範囲内に納
まるように設計されている。
【0006】一方、最近は消費者の好みの多様化、即座
にカラープリントを得たいという要望、副業としてカラ
ー処理を行ないたいなどの要望があり、カラー感材の処
理では大規模現像所での集中処理からミニラボによる分
散型の少量処理、さらには少量かつ迅速処理に急速に移
行しつつある。ところで、発色現像処理や漂白処理等
の、撮影済フィルムを処理する工程において使用される
処理液は、露光量によって現像される銀の量が変化し、
処理液が疲労する度合(以下、「疲労度」という)が異
なる。
【0007】従来では、処理したフィルムの本数や長さ
を考慮して、処理液の疲労度を作業者が推定し、処理条
件を決定していた。
【0008】ところが、前記現像される銀の量は、露光
条件によって異なり、該露光条件も露光画面毎に違って
いるので、処理液の疲労度は各々のフィルムによっても
異なっている。
【0009】よって、さらに良好かつ均一な処理画面を
得るためには、各フィルムの露光状態を考慮して、フィ
ルム毎に処理条件を決定することが好ましい。
【0010】特に、既に説明したような少量迅速処理に
使用されるようなミニラボなどでは、装置が小型で処理
槽内に充填されている処理液量が少ないため、1本のフ
ィルム処理に使用される処理液量に対する疲労液の割合
が大きくなる。
【0011】このため、現像処理されるフィルムの銀量
がフィルム毎に異なることまで考慮して処理条件を決定
することが望まれる。
【0012】さらに、上記ミニラボは、日によって処理
量が異なり、しかも消費者の要求に迅速に対応できるよ
う、装置の処理液を常に温調して待機状態にしておく必
要がある。このような場合、処理槽の処理液量をさらに
少なくして処理液の作用効率の向上を図ったスリット型
処理槽等では、処理槽に満たされた処理液に対する補充
液の交換率が高くなるため、日毎の処理量のバラツキの
影響は受けにくいが、フィルム種によって異なる処理液
疲労度(現像処理されるフィルムの銀量)の影響を受け
易くなり、フィルム種によって処理能力に差が生ずるこ
とがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来技術の欠点を解消し、処理する感光材料毎に適
性な処理条件で処理ができる撮影用写真カラーネガフィ
ルム処理方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(8)の本発明により達成される。 (1) 撮影用写真カラーネガフィルムの処置装置と、
カラーペーパーの焼付装置とを接続し、複数の撮影用写
真カラーネガフィルムを連続的に現像処理するにあた
り、この現像処理が終った撮影用写真カラーネガフィル
上のネガ画像をカラーペーパーに焼付する際に、前記
焼付装置焼付情報を、この現像処理が終った撮影用写
真カラーネガフィルムから読み取り、この焼付情報を
記処理装置に出力し、この焼付情報を決定因子として用
いて、前記撮影用写真カラーネガフィルム現像処理の処
理条件を決定し、前記処理を順次実行することを特徴と
する撮影用写真カラーネガフィルム処理方法。
【0015】(2) 前記撮影用写真カラーネガフィル
ムは、撮影用写真カラーネガフィルム自体またはその収
納容器に撮影情報を担持しており、さらに、該担持され
ている撮影情報をも撮影用写真カラーネガフィルムの処
理条件の決定因子に加えた上記(1)に記載の撮影用写
真カラーネガフィルム処理方法。
【0016】(3) 前記撮影用写真カラーネガフィル
ムは、パーフォレーションの形成密度が一方または両方
の端部に1画面当り4個以内である上記(1)または
(2)に記載の撮影用写真カラーネガフィルム処理方
法。
【0017】(4) 前記決定される撮影用写真カラー
ネガフィルムの処理条件は、処理液の補充量であり、前
記現像処理における処理液の標準補充量を設定し、前記
焼付情報または前記焼付情報および濃度情報に基づいて
設定された補正係数を、前記標準補充量に乗じた値を用
いて前記補充量を決定する上記(1)ないし(3)に記
載の撮影用写真カラーネガフィルム処理方法。
【0018】(5) 前記撮影情報に基いて設定される
補正係数と、処理済の撮影用写真カラーネガフィルムの
焼付情報および/または前記濃度情報に基いて設定され
る補正係数を設定し、前記標準補充量を分割して、該分
割した補充量に前記補正係数をそれぞれ乗じた値を用い
て補充量を決定する上記(4)に記載の撮影用写真カラ
ーネガフィルム処理方法。
【0019】(6) 前記標準補充量の一部を固定補充
量とし、残部を前記補正係数を乗じた補充量とする上記
(4)または(5)に記載の撮影用写真カラーネガフィ
ルム処理方法。
【0020】(7) 撮影用写真カラーネガフィルムが
収納されたパトローネを保持するフィルム供給部と、前
記パトローネから撮影用写真カラーネガフィルムの先端
を出すベロ出し装置と、撮影用写真カラーネガフィルム
等に担持された撮影情報を読み取る読取装置と、撮影用
写真カラーネガフィルムを切断するカッターと、撮影用
写真カラーネガフィルムの端部を接合する接合装置とを
有する処理装置。
【0021】(8) 前記(7)に記載の処理装置を用
いて(1)〜(6)に記載の方法を実施する撮影用写真
カラーネガフィルム処理方法。
【0022】
【作用】露光された撮影用写真カラーネガフィルムを連
続して現像処理する際、現像済フィルムの濃度を測定
し、その測定値に基いて処理条件を設定することによっ
て、適正な処理条件が維持され、良好かつ均一な処理画
面を得ることができる。
【0023】例えば、処理条件の一例として、処理液の
補充量を調節することができる。これにより、疲労した
処理液の濃度を薄め、または必要以上の処理液の補充を
することがないので、処理液の節約となるとともに、良
好かつ均一な処理画面を得ることが可能となる。
【0024】この際、前記濃度の測定に際して、焼付装
置の光量センサの検出値や、該焼付前に読み取られた濃
度を利用することができる。
【0025】また、フィルムに担持されている撮影情報
も考慮して処理条件を決定すれば、さらに撮影時の露光
量等に合致した、すなわち、露光の過不足等を考慮した
より適切な処理ができる。
【0026】
【具体的構成】以下図示されている本発明の好適実施例
について、図面に基き説明する。図1は、本発明の方法
を適用した撮影用写真カラーネガフィルムの処理装置1
および焼付装置8の構成例を模式的に示す側面全体図で
ある。処理装置1は撮影用写真カラーネガフィルムFが
搬入される搬入部2と、フィルムFを処理する処理部3
と、処理されたフィルムFを乾燥する乾燥部4と、フィ
ルムFを搬出する搬出部5とから構成され、搬入部2、
処理部3および乾燥部4は遮光性を有し、かつ光密を維
持し得るケーシング11内に収納されている。
【0027】搬入部2には、フィルムFの収納ケースを
ストックしておく感材供給部21が設けられ、該感材供
給部21の底部には、パトローネPのスプール(芯材)
を回転してフィルムFのベロ出しを行なうベロ出し装置
(図示せず)が設けられている。該感材供給部21のフ
ィルム引き出し口には、カッター213が設けられ、パ
トローネPからフィルムFの略全部が引き出されると、
カッター213の作動により、フィルムFが切断される
構造となっている。
【0028】感材供給部21の底部には排出シャッター
212が設けられ、フィルムFを出し切ったケースが排
出シャッター212より排出される。感材供給部21の
下方には空のケースが溜められるパトローネ集積部22
があり、溜められたケースは下部に設けられているシャ
ッター221を介して、外部に廃棄される。
【0029】また、感材供給部21の近傍には本処理装
置の操作パネル23が配置されている。
【0030】感材供給部21に対してフィルムFの搬出
側には、引き出されてくるフィルムFの先端と、処理部
3へ既に搬出されたフィルムFの終端とを突合せて連結
接続する接合装置24が設けられている。この接合は、
例えば、両フィルムFの端部を粘着テープで貼着する
か、または両フィルムFの端部同士を接着または融着す
ること等により行なわれる。接合装置24の具体例とし
ては、粘着テープ、貼着装置、ヒートシーラー、高周波
融着装置、ステープラ等が挙げられる。
【0031】なお、フィルムFの搬送形態に応じ、この
接合装置24は省略されていてもよい。
【0032】この接合装置24によって、処理されるフ
ィルムFは、前後端が連結されたまま連続的に処理部3
内で処理される。
【0033】後述する処理部3と接合装置24との間に
はリザーバー26が設けられている。図1に示されてい
るように、リザーバー26は、現像槽31の搬入口に設
けられ常時転動している一対の搬送ローラ262と、前
記接合装置24側に設けられ、接合装置24のフィルム
連結動作に応動する連動ローラ261を有している。図
示されているように、搬送されたフィルムFは、搬送ロ
ーラ262と連動ローラ261との間に垂れ下がって搬
送されるように構成されている。このリザーバー26
は、パトローネPから引き出されるフィルムFの速度
と、処理部3におけるフィルムFの搬送速度との差を調
整する役割(緩衝作用)を有する。
【0034】処理部3は複数の処理槽で構成されてい
る。各処理槽は搬入部2側から、現像槽31、漂白槽3
2、定着槽33、水洗槽34、安定槽35の順に隣接し
て配置されており、これらの処理槽には各種処理液が満
たされている。各処理槽内および隣接処理槽間には、ロ
ーラやガイド等で構成されるフィルムFの搬送手段が設
置されている。
【0035】フィルムFは、図1に示されているような
経路で搬送され、現像槽31、漂白槽32、定着槽3
3、水洗槽34、安定槽35内の処理液中に順次浸漬さ
れ、処理がなされる。なお、処理部3における処理槽の
配置パターンや構成は図示のものに限定されない。例え
ば、各処理槽は、狭幅処理路を有する構成(特開昭62
−89052号公報、同63−131138号公報、同
63−216050号公報、同64−26855号公
報、特開平01−130548号公報等)のものでもよ
く、この場合には、処理液補充量および廃液量の低減、
処理効率の向上、処理装置の小型化等が図れるという利
点があるとともに、特に各処理槽の処理液量が少ないた
め、本発明による処理液の補充量制御による効果がより
顕著に現われる。
【0036】各処理槽内には、新鮮な補充液が適時補充
され、疲労した処理液がオーバーフローにより排出さ
れ、これにより処理槽内の処理液組成を一定に保つよう
に構成されている。
【0037】各処理液の補充は各処理槽毎に設けられて
いる補充装置7によって行なわれ、それぞれ設けられて
いる処理液タンクから各処理槽へ補充液が送られる。
【0038】この補充装置7は後述する制御手段6によ
って処理液の補充量が制御されている。
【0039】乾燥部4は、上述の処理部3のフィルムF
の搬出側に設けられている。
【0040】乾燥部4は、処理部3にて処理された湿潤
状態のフィルムFに、例えば30〜70℃の温風を吹き
付けて乾燥するものであり、フィルムFに向けて温風を
送る送風機41とヒータ42とで構成されている。
【0041】乾燥されたフィルムFは、一対のローラか
ら構成されている搬出部5から外側へ送り出される。そ
して、さらにフィルムFは焼付装置8へ送られる。
【0042】図1に示されているように、発色現像処理
済のフィルムFは、リザーバー26と同様の構造を有す
るリザーバー80を介して、焼付装置8へ搬送される。
【0043】以下焼付装置8に付いて説明する。
【0044】フィルムFを搬送するキャリア81の上方
には、ミラーボックス82およびハロゲンランプを備え
たランプハウス83が配置されている。ミラーボックス
82とランプハウス83の間には、調光フィルタ84が
配置されている。調光フィルタ84は、周知のようにY
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)フィルタ
の3つの色フィルタで構成されている。
【0045】キャリア81の下方には、レンズ85、ブ
ラックシャッタ86およびカラーペーパSが順に配置さ
れており、ランプハウス83に照射されて調光フィルタ
84、ミラーボックス82およびフィルムFを透過した
光線がレンズ85によってカラーペーパS上に結像する
ように構成されている。なお、符号89a,bは、フィ
ルムFの搬送用ローラである。
【0046】また、キャリア81に対してランプハウス
83の反対側には光量センサ87が設けられている。
【0047】光量センサ87は処理済のフィルムFを透
過したランプハウス83からの光量を測定して、処理済
のフィルムFの濃度を測定するものである。
【0048】さらに、搬送用ローラ89aとキャリア8
1の間には、フィルムFの濃度を検出する濃度検出手段
88が配置されている。
【0049】濃度検出手段88は、検出光を発光する発
光部と、該検出光がフィルムに反射した光を受光する受
光部とらかなる検出部を有している。そして、該検出部
は、フィルムFの搬送にともなってフィルム幅方向に復
動し、フィルムFの幅方向濃度変化を連続的に検出す
る。濃度の検出方法は、反射光の検出の他、透過光を検
出する方式であってもよい。
【0050】このような、濃度検出手段88によって、
搬送方向に対するに濃度の変化を検出することにより、
露光画面の位置を検出し、キャリア81における焼付位
置に、前記露光画面を正確に合わせることができる。な
お、濃度検出手段88は、図4の想像線に示されるよう
に、フィルムFの幅方向に複数の検出部881を配列し
た構造としてもよい。露光画面の検出方法は、濃度値が
所定値以上、例えば0.03以上の部分について、露光
部として検出する方法などが挙げられる。
【0051】図2は、焼付装置8における、制御系を示
すブロック図である。
【0052】光量センサ87の測定信号は、濃度測定回
路101に入力される。ランプハウス83内のランプの
光量を指標するランプの電圧積分回路102の値と前記
濃度測定回路101との値をレベル比較器103で比較
し、その結果が、フィルムの露光画面の濃度として露光
制御回路104に入力される。露光制御回路104で
は、前記比較器103の比較結果を評価し、例えばフィ
ルムの露光画面の濃度や露光時間、露光量等の焼付条件
が決定されて、それに基きブラックシャッタ86の開度
が調節される。
【0053】上記の他、焼付条件を決定は、前記濃度検
出手段88によって検出された露光画面濃度から直接行
なってもよく、あるいは、場合によっては両者を同時に
考慮してもよい。
【0054】一方、同時に前記露光制御回路104での
評価値、または濃度検出手段88による濃度情報は、焼
付がカラーペーパに行なわれる度に、フィルムの処理装
置1の処理制御手段6に入力される。すなわち、各露光
画面毎に、評価値が入力されることとなる。さらに、制
御手段6には、読取装置25からフィルムFに担持され
ていた撮影情報が入力される。そして、処理制御手段6
は、図3に示すように、処理槽の処理液補充装置7を制
御して、補充量を調節する。処理制御手段6は、例えば
マイクロコンピュータ等により構成されている。
【0055】露光制御回路104では各露光画面(焼付
け画面)毎の画像の濃度値が、通常のlog 変換したもの
として求められるから、これを濃度信号として処理制御
手段6では各露光画面毎の濃度を積算する。
【0056】より具体的には、一定面積(フィルム一定
長、例えばフィルム一本分など)毎に、前記濃度を積算
して積算濃度Dを求める。そして、これをフィルムの露
光駒数nで除した、濃度平均値H(=D/n)を算出す
る。この際、濃度平均値Hと補充量の補正係数eとの関
係を、例えば図5に示されるグラフのように、予め設定
しておき、このグラフに基いて、濃度補正係数eを決定
する。濃度補正係数eのパラメータは、前記濃度の平均
積算値の他、焼付装置8での露光時間や露光量であって
もよく、好ましくは(露光量)/(露光時間)の値とす
ると良い。
【0057】ここで、濃度測定回路101および電圧積
分回路102にはそれぞれ補正回路105、106が接
続されおり、電気信号系の非直線性を補正するように構
成されている。
【0058】これらの、濃度測定は撮影用写真フィルム
をプリントする際に利用される情報であるが、この情報
を処理装置の処理液補充量の調節に利用するため、処理
装置と焼付装置が一体となっている場合に特に好まし
い。
【0059】これに加えて、フィルムFの始端部は、カ
メラに装填する際に露光してしまう為、この非画像の露
光部分(いわゆるカブリ部分)の長さによって、処理さ
れる銀量が大きく異なり、この露光部分の長さに合わせ
て補充量を補正することが好ましい。即ち、前記濃度検
出手段88によって、前記始端部の非画像の露光部分、
あるいは撮影ミス部分の長さを読み取り、これを濃度補
正係数eの決定因子の一つとしたり、あるいは、別個に
補充量を決めて別に補充することとしてもよい。また、
前記非画像の既露光部分の面積は、フィルムFの始端か
ら最初に未露光部分を検出するまでの部分として定義で
きる。さらには、前記濃度検出手段88によってフィル
ムF全体の濃度平均値を測定して、該平均値に基づいて
補正係数eを決定することもできる。
【0060】次に、本発明の感光材料処理装置において
処理されるフィルムFについて説明する。
【0061】フィルムFは、撮影時の露光条件に関する
情報を例えば磁気的、光学的に記録することができる構
成のものである。このようなフィルムFの構成例を図4
に示す。
【0062】同図に示すように、フィルムFは、帯状を
なす長尺物であり、撮影(露光)によって形成される画
面(画像部)90と、この画面90のフィルム幅方向両
側端部にそれぞれ形成されるフレーム部91および92
とで構成されている。フレーム部91は、主に、情報記
録部として機能するもので、ここには、磁性層よりなる
磁気記録部が形成される。即ち、フレーム部91には図
示のごとく、フィルムFの表面(乳剤層側)または裏面
に、フィルムFの長手方向に沿って磁気記録トラック9
3(図4中斜線を施して示す)が形成されている。そし
て、この磁気記録トラック93には、例えばカメラ内に
おいて、撮影時の露光条件に関する情報(以下、単に情
報という)が好ましくは1画像毎に磁気記録される。
【0063】この磁気記録トラック93に記録された情
報を読み取る際には、フィルムFを長手方向に搬送する
とともに、前記読取手段25の全部または一部を構成す
る磁気ヘッド251を磁気記録トラック93に接触せ
さ、電気信号として情報を取り出す。
【0064】一方、フレーム部92には、カメラ内等で
のフィルムの送りや位置合わせを行なうためのパーフォ
レーション(孔)94が形成されている。
【0065】この場合、パーフォレーション94の形成
密度は、1画面当たり4個以内であるのが好ましく、よ
り好ましくは2個以内、さらに好ましくは1個または
0.5個(画面がハーフサイズの場合)である。
【0066】このように、パーフォレーション94の形
成密度を1画面当たり4個以内とすること、特に、パー
フォレーション94を一方のフレーム部92にのみ形成
することにより、磁気記録トラック93のような情報記
録部の設置位置や設置面積を十分に確保することができ
る。
【0067】磁気記録トラック93に記録される情報と
しては、撮影された画面90の露光過不足の程度を知る
のに必要な情報である。具体的には、フィルム感度、フ
ィルムの種類(アマ用、プロ用、製造メーカ名等)等の
ような1本のフィルム毎に定められている一定の情報
と、ストロボ発行の有無、シャッタースピード、絞り、
LV値(ストロボを使用していないときの撮影光量
値)、逆光か否か、使用ストロボの光量、ストロボと被
写体との距離等のような各画像90毎に異なる情報とが
挙げられ、これらのうちから必要なものを利用する。
【0068】また、磁気記録トラック93には、上記情
報の他に、色温度、撮影距離、レンズの焦点距離被写体
コントラスト、撮影年月日および時刻、撮影場所のよう
な撮影情報、フィルムメーカー、フィルム種、フィルム
製造年月日のようなフィルム情報、現像条件のようなラ
ボ情報等が記録されていてもよい。
【0069】フィルム情報は、一本のフィルムの例えば
一ケ所に記録されていてよく、記録箇所は、フィルムの
先端部または終端部等に有っても良い。なお、フィルム
Fの構成は、図4に示すものに限定されないことは言う
までもない。例えば、磁気記録部として、前記磁気記録
トラック93に代わり、フィルムFの裏面に透明な磁性
層を形成し、ここに前記情報を記録してもよい。
【0070】また、フィルムFの種類は、カラーリバー
サルフィルムの他、カラーネガフィルム、黒白ネガフィ
ルム、場合によってはマイクロフィルム等であってもよ
い。
【0071】さらに、長尺状のものでも、シート状のも
のでも良い。特に各駒毎に露光条件を判断できる点で
は、長尺のフィルムに対して有用である。
【0072】フィルムFの特にフィルムサイズは、特に
限定されないが、通常、35mm幅のものが高い頻度で用
いられる。
【0073】また、本発明では、このような情報をフィ
ルムF自体に記録する場合に限らず、フィルムFの収納
容器であるパトローネPに磁気的または電気的に記録
(記憶)させてもよい。
【0074】即ち、パトローネPに前記と同様の磁気記
録トラックやICメモリー(いずれも図示せず)を設置
し、これらに前記と同様の情報を記録(記憶)させても
よい。
【0075】なお、このようにパトローネPに情報を担
持させた場合には、図1の構成と異なり、読取装置が瞬
時に情報を読み取るので、演算時間が短くて済む。
【0076】このようなフィルムFは、パトローネP内
に完全に収容された状態で撮影機器内に装填され、該撮
影機器内でフィルムFが引き出されて使用される。この
ため、装填時にフィルムの始端部に露光部分が生ずるこ
とはない。
【0077】読取装置25により読み取られた情報は、
制御手段6に入力され、必要に応じて利用される。制御
手段6は、例えば、操作パネル23内に収納されてい
る。
【0078】また、フィルムFに形成された他の情報記
録部やパトローネPに形成されたDXコード(いずれも
図示せず)による情報も、必要に応じ制御手段6に入力
してもよい。
【0079】制御手段6においては、入力された情報か
ら必要なものを抽出し、その情報に基づいて所定の演算
処理を行ない、各種動作を実行する。
【0080】次に、図7のフローチャートに基いて現像
槽31および漂白槽32の処理液補充量Rを決定する演
算手段に付いて説明する。該演算においては、フィルム
Fの濃度値に基く補正係数eと、撮影情報に基く補正係
数gが利用される。
【0081】以下、本実施例の制御手段6における作動
順序について説明する。
【0082】図7は、前記制御手段6の作動フローチャ
トである。
【0083】フィルムFの搬送とともに、ステップ20
1においてフィルムFの先端部に記録されているフィル
ム情報を読み込む。次のステップ202おいて、露光画
面90の数を入力するnのメモリーを初期化する(0を
入力する)。ステップ203においては、搬送されてく
るフィルムFの磁気記録トラック93に記録された画面
90毎の撮影情報の有無を判断する。撮影情報がある場
合には、ステップ204で画面の撮影情報を読み取る。
次のステップ205では、画面数をカウントし、ステッ
プ203に戻る。
【0084】このようにして、ステップ203〜205
によって各画面90毎の撮影情報を読み込む。ステップ
203で、次画面90の入力情報が無しと判断した場合
には、ステップ206において、読み込んだ情報の内必
要なものを抽出し、その情報に基づいて所定の後述する
補正係数gの演算処理を行なう。この演算処理について
は後に詳述する。
【0085】ステップ207では、露光制御回路104
から入力された露光画面の濃度値に基いて、図5のグラ
フにより濃度補正係数eを決定する。そして、ステップ
208において前記補正係数gおよびeから補正された
補充量R1,2 が決定される。決定方法に付いては後述す
る。
【0086】このような、制御動作が、例えば各フィル
ムF毎に行なわれ、処理するフィルムF毎に適量な処理
液補充が行なわれる。なお、ICメモリーに、前記各情
報を記憶させている場合には、情報の読取が瞬時に行な
えるので、ステップ202,203,204,205は
不要となり、処理速度が向上する。
【0087】次に、ステップ206における、演算方法
を説明する。まず、欠駒がなく、すべての露光画面90
が、フィルム感度に対して適性な露光量で露光され、ス
トロボは使用されず、逆光でない撮影条件で撮影されて
いるフィルムを想定し、このフィルムを処理する場合の
補充量を標準補充量R0 として定める。そして、この標
準補充量を1とした場合の補正係数を予め設定してお
き、これらの係数を各画面毎に掛け合わせた値の平均値
を、その処理するフィルムの補正係数gとして、処理す
るフィルムの補充量Rg
【0088】Rg =R0 ×gで決定する。
【0089】ここでgは下記演算式数1で得られる。
【0090】
【数1】
【0091】ただし、a…欠駒補正係数 a=n’/N (Nは処理する1つのフィルムに露光可
能な総画面数。n’はNから露光されていない画面の数
を除いた数:具体的には、上記読み取った撮影情報から
露光量を知り、この露光量がフィルムを感光させるため
に十分でない量である画面の数を上記カウントされた画
面数nから、除いて求められる。)
【0092】b…露光量補正係数 フィルムに対して適正な露光量となるシャッタースピー
ドおよび絞りは、フィルム感度と、該フィルムに適した
LV値より設定することができる。その適正値に比較し
て露光量がオーバーまたはアンダーである場合、露光量
補正係数bは、例えば以下の表1のように設定されてい
る。
【0093】なお、Sはフィルム感度[ASA ] Eは露光画面の露光量[lux ・ 秒]である。
【0094】また、表1中の露光係数mは、 m=log E/S /log 2 で定義される。
【0095】c…ストロボ補正係数 ストロボを使用した時には、一般的傾向として、E≧S
のときは、前面の人物の露光量が多くなることが多いた
め、約10%現像される銀の量が増え、E≦Sのとき
は、前面の人物の露光量は画面全体の平均値と比べて多
めとなるが、周囲はあまり露光されていないので、10
〜20%程度、現像される銀の量が減る。
【0096】このため、ストロボ使用の有無も補正係数
としている。本実施例では、表1のように設定されてい
る。
【0097】d…逆光補正係数 逆光で撮影した場合には、一般的傾向として、ストロボ
補正係数cと逆の傾向が見られるため、逆光であるか否
かの情報も補正係数とし、ストロボ補正係数cと逆の傾
向で係数が定められている(表1参照)。
【0098】
【表1】
【0099】以上の例では、欠駒補正係数a,露光量補
正係数b,ストロボ補正係数c,逆光補正係数dをすべ
て考慮して演算しているが、これらのうち1ないし3つ
の補正係数のみを考慮して演算してもよい。
【0100】すなわち、上記演算式で、aと、すべての
j 、cj 、dj との4つの補正係数のうちのいずれか
1つないし3つを1とおき、これらの1つないし3つの
値のみを演算してgを求めてもよい。
【0101】ただし、これらの2つないし4つの値を用
い、1とするものはなくすか、1つないし2つとして、
これらの2つ以上を考慮して演算することが好ましい。
【0102】そして、特に欠駒補正係数aを必ず考慮す
るのが最も好ましい。欠駒の数が最も処理液の疲労に影
響するからである。
【0103】一方、濃度補正係数e0 は、すでに述べた
ように、露光画面90毎の濃度の濃度平均値Hによっ
て、図5に示されるグラフに基き、決定される。
【0104】ここで、フィルムの種類によっては、フィ
ルムの始端部に既露光部分があるため、この露光部分の
面積Aを濃度検出手段88によって検出し、その面積A
に基づき求められた補正値e’を、前記決定された濃度
補正係数e0 に加えて補正する。補正値e’は、例えば
図6に示されるグラフによって決定される。フィルムの
始端部の露光部分に基づく補充量の補正は、別に補正す
る補充量を決定して、別個に補充してもよい。
【0105】以上説明した演算式により、各露光画面毎
の撮影情報や焼付情報に基く処理液の補充係数g,e
(=e0 +e’)が決定される。そして、前記焼付装置
8において測定された濃度信号に基く濃度補正係数e
と、前記撮影情報に基いて決定された補正係数gとを、
それぞれ、前記標準補充量R0 に乗じて、補正された補
充量Re =e×R0 ,Rg =g×R0 が決定され、例え
【0106】R=(Re +Rg )/2 により、補充量Rが決定される。
【0107】このように、R0 を例えば1/2に分割し
て、それぞれに補正係数e,gを乗じてRが決定され
る。
【0108】そして、該値Rに基き補充装置7が制御さ
れて、適正な補充量で処理液が供給される。
【0109】なお、露光量補正係数bは、露光係数mを
パラメータとして設定されているが、フィルム感度Sが
一定であれば、露光量Eをパラメータとしてもよく、こ
の場合、さらに絞り値とシャッタースピードの内の一方
を一定とした場合の他方をパラメータとして設定するこ
とも可能である。
【0110】また、本実施例では、処理液の補充量を変
化せしめて、適正な処理条件に設定しているが、このよ
うな補充量制御に代え、またはこれと併用して、フィル
ムFの搬送速度(処理時間)、処理液の温度や濃度に関
する処理条件としてもよい。
【0111】このようにして演算された補充量を、各回
の補充量の全量として補充しても良く、あるいは各回の
補充量の50%程度以上を、前記補正演算によって増減
できる量とし、残量を定量補充とすることも可能であ
る。
【0112】より具体的には、カラーネガフィルム一本
(24駒)を処理するのに、80mlの補充が必要な場
合、フィルムが処理槽に入ったときに、その一部、例え
ば前記80mlの1/2の40ml補充し、処理済みフィル
ムの濃度補正係数eにより、40×e[ml]の補充を行
なう。あるいは、80×e−40[ml]として、前記残
量の補充量を決定してもよい。
【0113】このほか、例えば、補充量の50%を撮影
情報による補正係数gに基き増減させ、残りの補充量部
分は前記濃度補正係数eによって補正した補充量として
もよい。
【0114】濃度補正係数e(焼付情報)あるいはeお
よび補正係数g(撮影情報)に基いて決定される補充量
は、標準補充量の1/3〜1、特に1/3〜2/3程度
であるのが好ましい。
【0115】このような補充量の決定および補充の実行
は、通常フィルムFの所定本数毎に行なう。
【0116】
【0117】なお、以上は現像液および漂白液の補充液
量制御について説明したが、さらに漂白定着液、定着
液、水洗水、安定処理液の補充量を制御する構成として
も良い。
【0118】現像槽31に代表される各処理槽は、狭幅
処理路を有する構成(特開昭62−89052号公報、
同63−131138号公報、同63−216050号
公報、同64−26855号公報、特開平01−130
548号公報等)のものでもよく、この場合には、処理
液補充量および廃液量の低減、処理効率の向上、処理装
置の小型化等が図れるという利点があるとともに、特に
各処理槽の処理液量が少ないため、本発明による処理液
の補充量制御による効果がより顕著に現われる。
【0119】なお、ネガ感材や処理液組成、処理手順等
については公知のいずれも適用可能であり、これらにつ
いては、上記諸公報に記載されている。
【0120】ここで、処理槽の構成について説明する
と、処理槽の一例が図8および図9に示されている。図
8の処理槽36では、フィルムFの搬送経路に沿って、
狭幅の処理空間361が形成されている。該処理空間3
61は、横断面形状がスリット状であって、該処理空間
361内に処理液が満たされる。処理液は、該処理空間
361へのフィルムFの搬入口362、搬出口363に
それぞれ設けられた給液口364と排液口365とによ
って、供給排出される。具体的には、給液口364から
新しいな処理液を補充することによって、処理空間36
1内の処理液は、排液口365からオーバーフローによ
り排出される。そして、フィルムFは、処理空間361
内を通過する際に、処理液と接触して処理される。
【0121】このような構成とすることによって、処理
液量が低減され、補充により処理液の交換率も向上す
る。
【0122】図9に示されている処理槽37は、狭幅の
通路371で順次連結された複数の処理室37A〜Eを
有する連続処理路370を有している。該連続処理路3
70内には処理液が満たされ、フィルムFが該連続処理
路370内を通過する際に、処理液と接触して処理され
る。処理液の供給排出は、連続処理路370へのフィル
ムFの搬入口372、搬出口373にそれぞれ設けられ
た給液口374と排液口375とによって行なわれる。
即ち、給液口374から新しい処理液が補充され、排液
口375からオーバーフローによって処理液が排出され
る。このような処理槽37とすることによって、処理室
37A〜E間では、狭幅の通路371を介してのみ液流
通が可能となるため、各処理室37A〜E間での濃度勾
配ができ、小量の処理液で良好な処理性能が得られると
いった利点がある。
【0123】
【実験例】上記実施例の焼付装置の露光制御装置におけ
る、濃度値を利用して、発色現像槽および漂白槽の補充
量R1 ,R2 を増減させる。
【0124】具体的には、富士写真フイルム株式会社製
チャンピオンFA120のカラーネガ処理機FP−23
0Bを用い、焼付装置はカラーペーパー処理機PP−4
00Bを改造して2台を電気的に接続した。従って焼付
機はPP−400Bのプリンタ部をそのまま使用した。
【0125】実験内容は以下の通りである。処理工程、
処理液組成は特開平2−139548号に記載されてい
る実施例1の条件と同じものとした。
【0126】<使用感光材料> 感光材料1)特開平2−250052号の実施例1に記
載の感光材料を用いた。始端部には既露光部分(カブリ
部分)があった。
【0127】感光材料2)図4に示される構成のフィル
ムを用いた。パーフォレーション密度:片側に1画面当
たり1個。始端部には既露光部分(カブリ部分)はなか
った。磁気記録トラックには、撮影時と同時に撮影欠駒
数、露光条件、ストロボ発光の有無、逆光の有無といっ
た撮影情報を記録した。その他の条件は感光材料1と同
様とした。
【0128】<実験I>補充量の決定方法a〜dを以下
のように設定し、処理槽及び標準補充量の条件を変え
て、その結果を比較した。
【0129】[方法a] 上記感光材料2について、2絞りアンダー露光のフィル
ムを2000本処理後、2絞りオーバー露光のフィルム
を2000本処理し、これを繰返して、ランニング2
0,000本処理した。
【0130】[方法b]補充量を、それぞれ規定の標準
補充量の1/2、すなわち、R10/2,R20/2として
補充し、処理後のプリント時に濃度を測定して、これに
基き濃度補正係数eを決定し、残りの1/2の補充量を
増減させて、 R1 =R10/2+e×(R10/2) R2 =R20/2+e×(R20/2) として補充量R1 ,R2 を決定し、上記方法aと同じラ
ンニング処理を行なった。なお、濃度補正係数eの決定
に当っては、R1 ,R2 共に、図5のグラフを利用い
た。
【0131】[方法c]上記方法bにおいて、濃度補正
係数eの代わりに、補正係数gを用いた。補正係数g
は、各露光画面毎の撮影情報から、前記表1に基き、演
算式1により補正係数gを求めた。 R1 =R10/2+g×(R10/2) R2 =R20/2+g×(R20/2) として補充量R1 ,R2 を決定し、上記方法aと同じラ
ンニング処理を行なった。
【0132】[方法d]上記方法b、cに基づき、補正
係数e,gを求め、 R1 =R10/2+{(e+g)/2}×(R10/2) R2 =R20/2+{(e+g)/2}×(R20/2) として、補充量R1 ,R2 を決定し、その他の条件は上
記方法b,cと同様とした。
【0133】[方法e]既述のように補正係数gおよび
濃度補正係数eを求め、 R1 =(R10/2)×g+(R10/2)×e R2 =(R20/2)×g+(R20/2)×e として、補充量R1 ,R2 を決定し、その他の条件は上
記方法bと同様とした。ただし、gは欠駒補正係数aに
よって決定した。
【0134】[条件0] ・処理槽 ミニラボ用処理槽 容積 現像槽: 9リットル 漂白槽: 4リットル ・標準補充量 現像R10: 45ml/35mm×1m 漂白R20: 20ml/35mm×1m
【0135】[条件1] ・処理槽 図8に示されるスリット式処理槽 容積 現像槽: 450 ml 漂白槽: 250 ml ・標準補充量 現像R10: 42ml/35mm×1m 漂白R20: 18ml/35mm×1m
【0136】[条件2] ・処理槽 図9に示される複数の処理室を有するスリット式処理槽
容積 現像槽: 1.5 リットル 漂白槽: 0.8 リットル ・標準補充量 現像R10: 42ml/35mm×1m 漂白R20: 18ml/35mm×1m
【0137】上記条件0〜2において、それぞれ上記各
方法a〜dにより実験を行ない、これをぞれぞれ実験a
0 〜a2 、実験b0 〜b2 、実験c0 〜c2 、実験d0
〜d2 、実験e0 〜e2 として、感度変化を500本毎
に、コントロールストリップスデータのLD(感度)値
のバラツキの偏差値を調べた。結果を表2に示す。
【0138】
【表2】
【0139】<実験II>上記実験Iの実験a0 〜a2
0 〜b2 において、標準補充量を変えて、前記感光材
料1,2をそれぞれ処理し、感度変化を実験Iと同様の
方法により調べた。なお、既露光部分分の補正は、前記
eの値にe’を加えて補正することにより行なった。こ
の補正値e’は図6により決定した。なお、露光部は、
濃度値が0.03以上である部分とした。また、非画像
既露光部は、フィルム始端部から最初の未露光部分を検
出するまでの部分として検出した。
【0140】結果を表3に示す。処理槽の容積が 2リ
ットル以下で、補充量が21ml/m2以下である場合に、
本処理方法の効果が大きいことが判明した。
【0141】
【表3】
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、むらなくより均一な処理が可能となり、特に処理
槽の容積の少ない、小型の処理装置においても、安定し
た処理能力を得ることが可能となる。さらに、補充量を
制御対象とした場合には、処理液の節約もすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を利用した撮影用写真フィルムの処理装
置および焼付装置の構成を示す模式図である。
【図2】制御系のブロック図である。
【図3】処理部の部分平面図と制御手段および補充装置
の制御系を示すブロック図を組み合わせた模式図であ
る。
【図4】処理されるフィルムの構造を示す部分平面図で
ある。
【図5】処理済フィルムの画面濃度の平均積分濃度Hに
対する、濃度補正係数eの値を示すものである。
【図6】既露光部分(カブリ部)の面積Aに対する、濃
度補正係数eの補正値e’を示すものである。
【図7】処理制御手段の制御手順を示すフローチャート
である。
【図8】実験例におけるスリット式処理槽の構造を示す
模式図である。
【図9】実験例における複数の処理室を有するスリット
式処理槽の構造を示す模式図である。
【符号の説明】
1 処理装置 2 搬入部 21 感材供給部 211 蓋 212 排出シャッタ 213 カッター 214 ローラ 22 パトローネ集積部 221 シャッター 23 操作パネル 24 接合装置 25 読取手段 251 磁気ヘッド 26 リザーバー 261 ローラ 262 ローラ 3 処理部 31 現像槽 32 漂白槽 33 定着槽 34 水洗槽 35 安定槽 36 処理槽 361 処理空間 362 搬入口 363 搬出口 364 給液口 365 排液口 37 処理槽 37A〜E 処理室 370 連続処理路 371 通路 372 搬入口 373 搬出口 374 給液口 375 排液口 4 乾燥部 41 送風機 42 ヒータ 5 搬出部 6 制御手段 7 補充装置 8 焼付装置 80 リザーバー 81 キャリア 82 ミラーボックス 83 ランプハウス 84 調光フィルター 85 レンズ 86 シャッタ 87 センサ 88 濃度検出手段 89 搬送ローラ 90 画面 91、92 フレーム部 93 磁気記録トラック 94 パーフォレーション 201〜208 ステップ F フィルム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影用写真カラーネガフィルムの処置装
    置と、カラーペーパーの焼付装置とを接続し、 複数の撮影用写真カラーネガフィルムを連続的に現像処
    理するにあたり、 この現像処理が終った撮影用写真カラーネガフィルム
    のネガ画像をカラーペーパーに焼付する際に、前記焼付
    装置焼付情報を、この現像処理が終った撮影用写真カ
    ラーネガフィルムから読み取り、この焼付情報を前記処
    理装置に出力し、 この焼付情報を決定因子として用いて、前記撮影用写真
    カラーネガフィルム現像処理の処理条件を決定し、前記
    処理を順次実行することを特徴とする撮影用写真カラー
    ネガフィルム処理方法。
  2. 【請求項2】 前記撮影用写真カラーネガフィルムは、
    撮影用写真カラーネガフィルム自体またはその収納容器
    に撮影情報を担持しており、 さらに、該担持されている撮影情報をも撮影用写真カラ
    ーネガフィルムの処理条件の決定因子に加えた請求項1
    に記載の撮影用写真カラーネガフィルム処理方法。
  3. 【請求項3】 前記決定される撮影用写真カラーネガフ
    ィルムの処理条件は、処理液の補充量であり、前記現像
    処理における処理液の標準補充量を設定し、前記焼付情
    または前記焼付情報および濃度情報に基づいて設定さ
    れた補正係数を、前記標準補充量に乗じた値を用いて前
    記補充量を決定する請求項1または2に記載の撮影用写
    真カラーネガフィルム処理方法。
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