Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP3029218B2 - 冷凍カット野菜類の製造方法 - Google Patents

冷凍カット野菜類の製造方法

Info

Publication number
JP3029218B2
JP3029218B2 JP32827091A JP32827091A JP3029218B2 JP 3029218 B2 JP3029218 B2 JP 3029218B2 JP 32827091 A JP32827091 A JP 32827091A JP 32827091 A JP32827091 A JP 32827091A JP 3029218 B2 JP3029218 B2 JP 3029218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cut
frozen
vegetables
cut vegetables
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32827091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05137500A (ja
Inventor
智 村田
道昭 加藤
隆博 稲熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kagome Co Ltd
Original Assignee
Kagome Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kagome Co Ltd filed Critical Kagome Co Ltd
Priority to JP32827091A priority Critical patent/JP3029218B2/ja
Publication of JPH05137500A publication Critical patent/JPH05137500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3029218B2 publication Critical patent/JP3029218B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍カット野菜類の製造
方法に関する。各種の冷凍カット野菜類がサラダ用や調
理用等に広く利用されている。これらの冷凍カット野菜
類は、トリミングし、カットした野菜類を容器に密封し
て冷凍保存したものである。本発明はかかる冷凍カット
野菜類の製造方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍カット野菜類の製造方法とし
て、野菜類を水と接触状態でカットし、水さらしした
後、凍結する方法が提案されている(特開昭63−29
4738)。ところが、この従来法には、野菜類を水と
接触状態でカットし、またカットしたものを水さらしす
るため、野菜類本来の成分が流出するのを避けられない
という欠点がある。特にトマトのようなゼリー部を有す
る軟弱な野菜類の場合にはかかる流出が著しい。
【0003】また従来、冷凍カット野菜類の製造方法と
して、タマネギをカットし、その表面を油焼き処理した
後、凍結する方法が提案されている(特開平2−238
859)。ところが、この従来法には、カットしたもの
を油焼き処理するため、その用途が限定され、例えばサ
ラダ用には使用し難いという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来法では、野菜類本来の成分が流出する
のを避けられず、或は用途が限定される点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、下記
の第1工程及び第2工程を経ることを特徴とする冷凍カ
ット野菜類の製造方法に係る。 第1工程:野菜類をトリミングし、凍結した後、半解凍
状態でカットする工程。 第2工程:カットしたものを容器に充填し、再び凍結し
た後、密封する工程。
【0006】本発明において、対象となる野菜類は、ト
マト、タマネギ、ニンジン、ダイコン、ゴボウ、カボチ
ャ、ピーマン、キャベツ等、特に制限されないが、トマ
トの場合に特に有効である。トマトはゼリー部を有し、
もともと組織が軟弱で、本来の成分が流出し易いもので
あるが、本発明によると、かかる流出をも有効防止でき
るからである。
【0007】先ず、野菜類をトリミングし、芯、葉、表
皮等の不要物を取り除き、トリミングしたものを凍結す
る。凍結は緩慢凍結でもよいが、急速凍結が好ましい。
できるだけ組織を破壊しないようにするためである。最
大氷結晶通過時間30分以内で品温が−10〜−50℃
となるように、好ましくは−50℃付近にまで急速凍結
する。
【0008】次に、凍結したものを半解凍状態でカット
する。凍結したものを冷蔵保存、常温保存又は加熱等に
より半解凍状態とするが、冷蔵保存により半解凍状態と
するのが好ましい。できるだけ組織を破壊しないように
するためである。凍結したものを品温が0〜−5℃、好
ましくは−3℃前後となるように冷蔵保存して半解凍状
態とする。半解凍状態としたものをダイサー、フードス
ライサー等を用いて所望の大きさ、形状にカットする
が、ダイサーを用いて5mm〜5cm角のダイス状にカット
するのが好ましい。
【0009】最後に、カットしたものを容器に充填し、
再び凍結した後、密封する。容器としては、自立性のあ
る各種の容器類の他に、ポリ袋を用いることができる。
例えば、OPP/ナイロンの積層ポリ袋に充填する。充
填はできるだけ低温室内で行なうのが好ましい。充填し
たものを、密封前に凍結する。凍結時間を短くするため
である。この段階の凍結は前述した凍結と同様である。
そして凍結したものを密封する。凍結したものをそのま
ま密封してもよいが、容器内を脱気し、窒素置換した後
に密封するのが好ましい。野菜類本来の色調の劣化を防
止するためである。かくして密封したものを、通常は−
20〜−50℃で、好ましくは−25℃前後で冷凍保存
する。
【0010】
【実施例】
・実施例1 トマト(桃太郎)をトリミングして芯部及び表皮を取り
除き、最大氷結晶通過時間20分以内で品温−50℃に
急速凍結した。急速凍結したものを−3℃で冷蔵保存し
て半解凍状態とし、ダイサーを用いて2cm角のダイス状
にカットした。カットしたものをポリ袋に充填し、再び
上記と同様に急速凍結した後、ポリ袋内を脱気し、窒素
置換して密封した。密封したものを−25℃で3か月間
冷凍保存した後、常温解凍した。常温解凍したものは、
初期の形状を保持しており、色調及び香味も良好で、ド
リップ率は17%であった。
【0011】・比較例1 トマト(桃太郎)をトリミングして芯部及び表皮を取り
除き、常温下で、ダイサーを用いて2cm角のダイス状に
カットした。カットしたものを、以下実施例1の場合と
同様に、充填、急速凍結、密封、冷凍保存、及び常温解
凍した。常温解凍したものは、形崩れが著しく、ドリッ
プ率は55%で、商品価値のないものであった。
【0012】・実施例2 ニンジン(向陽種)をトリミングして葉部及び表皮を取
り除き、最大氷結晶通過時間15分以内で品温−50℃
に急速凍結した。急速凍結したものを−2℃で冷蔵保存
して半解凍状態とし、ダイサーを用いて1cm角のダイス
状にカットした。カットしたものをポリ袋に充填し、再
び上記と同様に急速凍結した後、ポリ袋内を脱気し、窒
素置換して密封した。密封したものを−25℃で3か月
間冷凍保存した後、常温解凍した。常温解凍したもの
は、初期の形状を保持しており、色調及び香味も良好
で、ドリップ率は3%であった。
【0013】・比較例2 ニンジン(向陽種)をトリミングして葉部及び表皮を取
り除き、常温下で、ダイサーを用いて1cm角のダイス状
にカットした。カットしたものを、以下実施例2の場合
と同様に、充填、急速凍結、密封、冷凍保存、及び常温
解凍した。常温解凍したものは、形崩れしており、ドリ
ップ率は18%で、商品価値の低いものであった。
【0014】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、野菜類本来の成分が流出するのを防止し、また
用途が限定されない、商品価値の高い冷凍カット野菜類
を製造することができるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23B 7/04 A23L 1/212 A23L 3/36

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の第1工程及び第2工程を経ること
    を特徴とする冷凍カット野菜類の製造方法。 第1工程:野菜類をトリミングし、凍結した後、半解凍
    状態でカットする工程。 第2工程:カットしたものを容器に充填し、再び凍結し
    た後、密封する工程。
  2. 【請求項2】 野菜類がトマトである請求項1記載の冷
    凍カット野菜類の製造方法。
  3. 【請求項3】 凍結が最大氷結晶通過時間30分以内の
    急速凍結である請求項1又は2記載の冷凍カット野菜類
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 凍結したものを冷蔵保存し、品温が0〜
    −5℃の半解凍状態でカットする請求項1、2又は3記
    載の冷凍カット野菜類の製造方法。
  5. 【請求項5】 ダイス状にカットする請求項1、2、3
    又は4記載の冷凍カット野菜類の製造方法。
  6. 【請求項6】 再び凍結した後、容器内を窒素置換して
    密封する請求項1、2、3、4又は5記載の冷凍カット
    野菜類の製造方法。
JP32827091A 1991-11-15 1991-11-15 冷凍カット野菜類の製造方法 Expired - Fee Related JP3029218B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32827091A JP3029218B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 冷凍カット野菜類の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32827091A JP3029218B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 冷凍カット野菜類の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05137500A JPH05137500A (ja) 1993-06-01
JP3029218B2 true JP3029218B2 (ja) 2000-04-04

Family

ID=18208353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32827091A Expired - Fee Related JP3029218B2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 冷凍カット野菜類の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3029218B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4245458B2 (ja) * 2003-11-13 2009-03-25 株式会社ニチレイフーズ 冷凍ニンジン
ES2885473T3 (es) 2015-03-13 2021-12-13 Hakubai Co Ltd Sistema de procesamiento de alimentos de calentamiento y enfriamiento integrado
JP6010240B1 (ja) 2015-03-13 2016-10-19 ケレス株式会社 加温・冷却一体型食材加工システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05137500A (ja) 1993-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0366248A2 (en) Preservative compositions for fruits and vegetables
US4957761A (en) Potato preservation method
US4521439A (en) Blanching process
US5968573A (en) Method for enhancing the flavor of fruits and vegetables
JP3029218B2 (ja) 冷凍カット野菜類の製造方法
JPH07163291A (ja) インスタント保存食用果実製品とその製法
Muthukumarappan et al. Refrigeration and freezing preservation of vegetables
US3136642A (en) Immersion freezing of fruits and vegetables
US20060034980A1 (en) Packaged pasteurized fresh fruits and a method for production
US5229154A (en) Process for preserving mashed potatoes in sealed containers
US4632834A (en) Process for producing frozen sweet potato products
JPH07274889A (ja) 密封パック入り加工野菜食品
JP2007159516A (ja) 野菜の保存方法
US4961945A (en) Food preservative
JP4147327B2 (ja) 冷凍薄造りふぐ刺身
RU2146098C1 (ru) Способ приготовления закусочного салата
US3592664A (en) Process for treating fruit sections
JPS60192542A (ja) ハマチの鮮度保持方法
US2863779A (en) Method of preparing shrimp in frozen condition
FR2125205A1 (en) Preserving display device - for perishable foodstuffs
JP2002345428A (ja) 凍結融解処理サラダとその製造方法
US3396040A (en) Process for preserving citrus fruit food products
US1910806A (en) Method of packing perishable products
JPH088853B2 (ja) 食品の凍結法
US2586863A (en) Process of preserving artichokes by freezing

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080204

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees