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JP3028737B2 - Cvケーブルの長尺布設方法 - Google Patents

Cvケーブルの長尺布設方法

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JP3028737B2
JP3028737B2 JP29131394A JP29131394A JP3028737B2 JP 3028737 B2 JP3028737 B2 JP 3028737B2 JP 29131394 A JP29131394 A JP 29131394A JP 29131394 A JP29131394 A JP 29131394A JP 3028737 B2 JP3028737 B2 JP 3028737B2
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JP
Japan
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cable
connection
temporary
insulator
connection portion
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恭二 遅沢
啓太郎 中村
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CVケーブル(架橋ポ
リエチレン絶縁ビニル防食電力ケーブル)に関し、とり
わけ所要長さのCVケーブルを接続部を介して長尺
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より超高圧CVケーブルは、外径が
太く重量物であるために、数キロメートルを一連続で製
造することは難しく、数百メートル毎にドラム巻きを
し、現地へ搬入して設した後に、前後のCVケーブル
を接続し、もって一連続として長尺にしていたのが一般
的である。この場合、接続方法は、押出モールドジョイ
ントEMJ)、即ちケーブルの導体をスリーブにて
圧縮接続した後、押出式モールドにてモールド絶縁体を
形成し、さらに銅管を被せ両端の金属被と一体化し、完
成品とする方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】EMJの施工に当たっ
ては、電気的な欠陥となる異物の混入及びボイド、半導
電層界面からの突起の発生をいかに押出モールド絶縁体
中に発生させないかが重要であり、従来より現地接続に
おいては、モールド絶縁体形成のためにクリーンルーム
を設け、防塵対策を施し、且つ、押出並びに架橋処理に
当たっては精密な制御系による温度管理を実施し、ま
た、X線などにより欠陥有無の確認を実施してきてい
た。
【0004】しかしながら、マンホールや洞道内という
劣悪な環境の中であり、且つ、作業が数カ月にも及ぶた
め、このような多大な労力にもかかわらず管理の行き届
いた工場内にて製造するケーブルに比べ、信頼性の面で
劣り、常に不良となる危険性をはらんでいた。従って、
EMJを工場内で施工すれば品質管理上は問題がなくな
るが、正規の接続部においては、普通接続部でケーブル
外径の約2倍、絶縁接続部ではケーブル外径の約3倍近
くにもなってしまい、且つ、保護管が銅管の如く固くて
曲げることができないため管路や曲がりがあるところで
はそれだけで布設が不可能になるという問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、前述した従来技
術の問題を解決し、接続部に具備されるべきモールド絶
縁体の品質、高信頼性を保ちつつ長尺の設を容易に
行えるようにした、CVケーブルの長尺設方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する布
設方法は、マンホールや洞道内に長尺布設するCVケー
ブルおいて、接続部を形成するための導体相互接続から
導体接続部上で絶縁体相互間におけるモールド絶縁体形
成までのコア接続を工場において正規に行い、そのコア
接続部の周上に仮保護管を被せて金属被間における仮接
続を行うことにより半製品として長尺化し、長尺のまま
現場に搬入しマンホールや洞道内に布設した後に上記の
仮保護管を撤去し正規の保護管を被せて接続部を完成さ
せることを特徴とする。
【0007】上記の方法において、コア接続部における
モールド絶縁体及びこれに連なるCVケーブルの絶縁体
端部の周上に絶縁体保護層を設けておき、その絶縁体保
護層はCVケーブルの設後に仮保護管とともに撤去す
るようにしても良い。また、仮保護管とCVケーブルの
金属被との接続部分を防水処理しておくと良い。
【0008】
【作用】本発明のCVケーブルの長尺設方法によれ
ば、導体接続部上で絶縁体間のモールド絶縁体形成がケ
ーブルを製造する工場において行え、品質のいモー
ルド絶縁が得られる。この品質のいモールド絶縁体
を含むコア接続部が仮保護管で確実に保護され、品質が
保たれた状態で設に供せられる。仮接続部を介しつつ
長尺化されたCVケーブルは、長尺のまま設した後は
仮保護管の撤去と正規の保護管の被覆被覆という数少な
い作業工数で良い。
【0009】また、絶縁体保護層を設けることで、モー
ルド絶縁体及びそのモールド絶縁体とCVケーブル絶縁
との接合部の保護が確実になされる。さらに、仮保護
管とCVケーブルの金属被との接続部分に防水処理が施
されたことで、輸送中や設時の防水対策が万全なもの
となる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明にかかるCVケーブルの長尺
設方法の一実施例を示したものであり、(イ)は接続
すべきCVケーブルの端末を示し、(ロ)は仮接続の状
況を示している。
【0011】接続すべきCVケーブル1,1′は、撚線
または分割導体のような導体2,2′上に架橋ポリエチ
レン押出被覆による絶縁体3,3′を有してコアが形成
され、このコア上に波付アルミ被等の金属被4,4
遊隙を有せしめつつ被せられてなる接続に供する端末
は、金属被4,4′と絶縁体3,3′が順次段剥ぎされ
て導体2,2′の端末を剥き出しにしており、また、絶
縁体3,3′の剥き出し端末部分でペンシリング加工し
て後述する接続に備えられる。
【0012】上記のようにして成端されたCVケーブル
1,1′は、ケーブル製造工場で仮接続を行う。即
ち、仮接続は、先ず、導体2,2′を接続する。この導
体接続に当たっては、仮接続部としての仕上がり外径を
なるべく細くするため、導体素線または分割導体のセグ
メント毎の溶接方式を採用する。この溶接方式の導体接
続部は、スリーブ圧縮方式の導体接続部に比して10mm
程度細くすることが可能である。図1(ロ)の符号5
そうして得られた導体接続部を示す。この導体接続
部5上で且つ絶縁体3,3′のペンシリング加工端面間
でモールド絶縁体6がEMJ工法により施される。この
モールド絶縁体の施工は品質管理の行き届いた工場内の
ジョイント作業室で実施され、これにより、異物混入や
ボイドの発生を抑えて信頼性を高くすることができるも
のである。
【0013】上記のモールド絶縁体6の仕上がり外径
は、ケーブルコアの外径に比して約30〜40mm太くな
るが、ケーブルの構成においてはクッション層や金属被
防食層があるため、ケーブル仕上がり外径よりは細く
ることが可能である。しかも導体接部で上記のように
さらに細くすることが可能であり、設時の曲げや
路内設等の外径制限を受ける場合にも問題なく対応で
きる。
【0014】上記のようにして導体接続からモールド絶
縁体形成までのコア接続が工場内で正規に行われるが、
コア接続以から設までの各種の作業においてモール
ド絶縁体の品質を確実に維持する意味で絶縁体保護層7
を施し、もってコア接続部を完成する。絶縁体保護層7
は、テープ巻等の後で解体可能な材料・方法で層を形成
してなり、モールド絶縁体6の外周及びモールド絶縁
体とケーブル本体側の絶縁体3,3′との接合部の外周
を覆うように施している。
【0015】上記のようにしてコア接続部8が完成した
ら、金属被4,4′間で仮保護管9による仮の接続を行
う。仮保護管9は、ケーブル本体の金属被4,4′と同
様な波付アルミのコルゲート管、あるいは波付ポリエチ
レン管のようにケーブル本体の金属被と同等以上の撓み
易さをもった短管が用いられ、導体接続部5を取り囲む
関係から縦割れ状とするのが好ましい。このような仮保
護管9は、金属被4,4′に対して僅かに大きな径とな
るものを装着して、金属被4,4′との間にオーバーラ
ップ部分を設け、その部分で防水処理が施される。10
はその防水処理による部分を示す。仮保護管9が縦割れ
状なら分割部つまり合わせ目でも防水処理が施される。
【0016】以上のようにして、仮保護管9で外装され
る仮接続部11は、CVケーブルと同等の高い品質で仕
上げることが可能であり、したがって、仮接続部11を
介して一連続にして長尺化されるCVケーブル1,1′
は、信頼性の高い長尺半製品として工場内で製造され出
荷に供せられるのである。
【0017】上記のようにして長尺化された半製品は、
大型のバスケット内にコイル取りして収納され、そして
輸送に供せられる。現場に搬入された後、所要の方式に
より長尺のまま延線・布設される。一般に、この種のケ
ーブルの需要は大都市圏に集中しており、その設場所
は海に面している場合が多い。従って、複数本のCVケ
ーブルを仮接続部を介して接続し、長尺化した場合に
は、海岸より船積みし現場へ輸送する方法が特に良い。
【0018】以上のようにして長尺の設を終えたら、
仮接続部において仮保護管及び絶縁体保護層を撤去し、
そして、銅管等の正規の保護管を装着し金属被相互間を
接続して接続部を完成し、全ての作業を終える。
【0019】ケーブル線路においては、熱によるケーブ
ルの伸縮を吸収するため、オフセット部を設けている
が、本発明の方法においても、その点を考慮し、洞道内
等で接続部が限定されない場合にケーブル製造長を優先
し、ケーブル布設作業後に適当な位置で本発明による接
続部を固定し、布設両端にオフセット部を設ければ良い
ものである。また、マンホールの存在等により接続位置
が限定される場合には、事前に正確にケーブル条長を算
出しておき、ケーブル布設作業後に本発明による接続部
が所定の位置に収まるようにしておけば問題なく実施可
能である。
【0020】ケーブルが長尺化すると常時あるいは地
時のシース誘起電圧が大きくなり危険であるが、本発明
の方法によれば、現場での設の後に仮接続部における
仮保護管を正規の保護管に交代するときに絶縁筒を有し
た保護管にて金属被間の接続を行い、もって、絶縁接続
部を構成し、当該絶縁接続区間毎にクロスボンド接続に
よる接地を行うことでこの問題は解消できる
【0021】
【発明の効果】以上説明したような本発明のCVケーブ
ルの長尺設方法によれば、接続部において必要なモー
ルド絶縁体形成を品質管理行き届いた工場内で実施す
ることができ、従って、信頼性の高いモールド絶縁
得られる上に、仮保護管でモールド絶縁を保護でき
ため、仮接続の状態でもモールド絶縁体を確実に保護し
つつ長尺状態での輸送、延線が可能である。もとより、
その間外傷防止や防湿対策も十分である。また、
後の作業も仮保護管を正規の保護管に交代するだけ
単なもので、工事期間や工事費の低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるCVケーブルの長尺設方法の
一実施例で、(イ)は接続すべきCVケーブルの端末を
示す縦断面的説明図、(ロ)は仮接続の状況を示す縦断
面的説明図。
【符号の説明】
1,1′ CVケーブル 2,2′ 導体 3,3′ 絶縁体 4,4′ 金属被 5 導体接続部 6 モールド絶縁体 7 絶縁体保護層 8 コア接続部 9 仮保護管 10 防水処理部 11 仮接続部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要長さのCVケーブルを接続部を介しつ
    つ一連続にしてマンホールや洞道内に長尺布設する方法
    において、接続部を形成するための導体相互接続から導
    体接続部上で絶縁体相互間におけるモールド絶縁体形成
    までのコア接続を工場において正規に行い、そのコア接
    続部におけるモールド絶縁体及びこれに連なるCVケー
    ブルの絶縁体端部の周上に絶縁体保護層を設け、その周
    上に仮保護管を被せこの仮保護管と金属被とを接続しこ
    の接続部分を防水処理して仮接続を行うことにより半製
    品として長尺化し、長尺のまま現場に搬入しマンホール
    や洞道内に布設した後に上記の仮保護管及び絶縁体保護
    を撤去し正規の保護管を被せて接続部を完成させるこ
    とを特徴とするCVケーブルの長尺布設方法。
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