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JP3027487B2 - 低挿抜力コネクタのロック機構 - Google Patents

低挿抜力コネクタのロック機構

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JP3027487B2
JP3027487B2 JP5022739A JP2273993A JP3027487B2 JP 3027487 B2 JP3027487 B2 JP 3027487B2 JP 5022739 A JP5022739 A JP 5022739A JP 2273993 A JP2273993 A JP 2273993A JP 3027487 B2 JP3027487 B2 JP 3027487B2
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤハーネス相互の
接続あるいはワイヤハーネスと電気機器との接続に用い
られる低挿抜力のレバー式コネクタのロック機構に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図７において（実開昭５２−１３３９９
３号）、雄コネクタａに支軸ｂにより嵌合駆動レバーｃ
が回動可能に設けられ、雌コネクタｄには被駆動ピンｅ
が突設されている。
【０００３】雌，雄コネクタａ，ｄの嵌合初期におい
て、被駆動ピンｅが嵌合駆動レバーｃのカム溝ｃ１の開
放端部内に位置し、この状態から嵌合駆動レバーｃを回
動することにより雌コネクタｄがカム溝ｃ１と被駆動ピ
ンｅの係合によって引き寄せられ、雌，雄のコネクタ
ａ，ｄが嵌合駆動カムｃの梃子作用により低挿入力で嵌
合し、この際に嵌合駆動レバーｃの係止部ｆが止めばね
ｇにロック結合する（図８）。
【０００４】ロック結合状態から嵌合駆動レバーｃを逆
方向に回動することによりロック機構を解除してから
雌，雄コネクタａ，ｄを解離する。この際において、ロ
ック保持力の方向Ｘは解除動作の方向と一致しているの
で、ロック結合力を強化するとロックの解除が困難にな
り、ロックの解除を容易にするとロック結合力が弱くな
る欠点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した点に
着目して為されたものであり、ロック結合力を強化しつ
つロックの解除を容易にしたレバー式コネクタのロック
機構を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、相互に嵌合される一対のコネク
タの一方にカム溝と操作部にロック係合部を有する嵌合
駆動レバーを回動可能に設け、他方のコネクタに該カム
溝に進入する被駆動ピンとロック係止部を設け、該ロッ
ク係止部において可撓ロック板を該他方のコネクタに起
立して設けると共にその自由端部にロック解除操作部を
該他方のコネクタの後方に向けて設け、上記一対のコネ
クタの嵌合時に該ロック係合部に設けたロック用突起が
該可撓ロック板に形成したロック係止孔に係合してロッ
ク保持力が該可撓ロック板の起立方向にある状態におい
て、該ロック解除操作部を押圧することにより該可撓ロ
ック板が該ロック保持力の方向と交叉し且つ該操作部と
離れる該他方のコネクタの後方へ可撓変位して該ロック
解除操作部が該嵌合駆動レバーにおける操作部の復帰動
作の軌跡から外れた状態でロック解除する構成を採用し
た。
【０００７】
【作用】ロック解除操作部を押圧することにより可撓ロ
ック板が変位して可撓ロック板とロック用突起との係合
が外れる。
【０００８】
【実施例】図１は本発明の一実施例を示す雌，雄コネク
タの分離状態の斜視図であり、Ａは合成樹脂製の雄コネ
クタ、Ｂは同じく雌コネクタ、Ｃは雌コネクタＢに支軸
１により回動可能に設けられた嵌合駆動レバーを示す。
嵌合駆動レバーＣにはカム溝２が形成されると共に操作
部３の外端にロック係合部４が設けられ、ロック係合部
４にはテーパー状係合案内面４ａと係合面４ｂを有する
ロック用突起４ｃが設けられる。
【０００９】雄コネクタＡの両側壁には被駆動ピン５が
突設され、外壁の凹部６には略Ｌ字状のロック係止部７
が設けられる。ロック係止部７は凹部６において、可撓
ロック板７ａが起立して設けられ、その上端にはロック
解除操作部７ｂが雄コネクタＡの後方へ延長して設けら
れている。可撓ロック板７ａにはロック係止孔７ｃが形
成され、可撓ロック板７ａの後方には過剰変位防止用ス
トッパー７ｄが設けられている。可撓ロック板７ａとロ
ック解除操作部７ｂ間には一対の補強部７ｅが設けられ
る。
【００１０】雌コネクタＢの前方には雄コネクタＡを受
け入れるフード部Ｂ１が連設され、フード部Ｂ１の両側
には前記被駆動ピン５を受け入れるピン案内溝８が形成
され、ピン案内溝８は非操作状態にある嵌合操作レバー
Ｃのカム溝２の入口部２ａに一致している。また、フー
ド部Ｂ１の上側には前記ロック係合部４の進入する切欠
部９が形成される。嵌合駆動レバーＣは板ばね１０によ
り非操作状態の起立姿勢に保持される。
【００１１】従って、雌，雄コネクタＡ，Ｂの嵌合時に
おいて、被駆動ピン５はピン案内溝８からカム溝２内に
進入し、この状態で嵌合駆動レバーＣを操作部３で回動
操作することによりカム溝２と被駆動ピン５を介して雄
コネクタＡを雌コネクタＢのフード部Ｂ１内に引き入
れ、嵌合完了時において前記ロック係合部４とロック係
止部７を係合させて嵌合状態をロック保持する。雌，雄
コネクタＡ，Ｂには相対向する端子収容室が形成され、
端子収容室に収容される端子金具（図示せず）が上記嵌
合状態において接続される。
【００１２】嵌合完了時において、ロック係合部４のロ
ック用突起４ｃはテーパー状係合案内面４ａによりロッ
ク係止部７の可撓ロック板７ａに当接して可撓ロック板
７ａを後方へ変位させつつロック係止孔７ｃに進入し、
係合面４ｂが復元した可撓ロック板７ａのロック係止孔
７ｃに係止される（図３参照）。
【００１３】図３のロック状態において、ロック解除操
作部７ｂを矢符Ｐ方向へ押圧すると可撓ロック板７ａが
雄コネクタＡの後方へ変位してロック係止孔７ｃとロッ
ク用突起４ｃとの係合を外してロック解除する（図
４）。従って、ロック解除操作部７ｂが嵌合駆動レバー
Ｃにおける操作部３の復帰動作の軌跡から外れているの
で、ロック解除操作する指が該復帰動作を邪魔しない。
この際において、図３の矢符Ｙで示されるロック保持力
の方向と交叉する後方へ解除動作の方向Ｚが向いている
ので、ロック結合力を強化しつつロック解除を容易にす
ることができる。図５は、ロック機構の他の実施例を示
し、嵌合駆動レバーＣの操作部３に設けられるロック係
合部４′において、テーパー状係合案内面４ａ′を有す
るロック用突起４ｃ′の係合面には係合凹部４ｂ′が形
成され、雄コネクタの外壁に設けられるロック係止部
７′において、ロック解除操作部７ｂ′を連設した可撓
ロック板７ａ′にはロック係止孔７ｃ′において係合突
起７ｅ′が形成されている。嵌合完了時において、ロッ
ク係合部４′のロック用突起４ｃ′はテーパー状係合案
内面４ａ′により、ロック部７′の可撓ロック板７ａ′
に当接して可撓ロック板７ａ′を後方に変位させつつロ
ック係止孔７ｃ′内に進入し、可撓ロック板７ａ′が復
元することにより、係合凹部４ｂ′内に喰い込むように
係合突起７ｅ′が強固に係合する（図６）。
【００１４】
【発明の効果】本発明は上記した如くに、相互に嵌合さ
れる一対のコネクタの一方にカム溝と操作部にロック係
合部を有する嵌合駆動レバーを回動可能に設け、他方の
コネクタに該カム溝に進入する被駆動ピンとロック係止
部を設け、該ロック係止部において可撓ロック板を該他
方のコネクタに起立して設けると共にその自由端部にロ
ック解除操作部を該他方のコネクタの後方に向けて設
け、上記一対のコネクタの嵌合時に該ロック係合部に設
けたロック用突起が該可撓ロック板に形成したロック係
止孔に係合してロック保持力が該可撓ロック板の起立方
向にある状態において、該ロック解除操作部を押圧する
ことにより該可撓ロック板が該ロック保持力の方向と交
叉し且つ該操作部と離れる該他方のコネクタの後方へ可
撓変位して該ロック解除操作部が該嵌合駆動レバーにお
ける操作部の復帰動作の軌跡から外れた状態でロック解
除するものであるから、嵌合駆動レバーのロック係合部
と他方のコネクタにおけるロック係止部のロック結合状
態において、ロック用突起がロック係止孔を介して可撓
ロック板の内部に係合しているので、該可撓ロック板の
起立方向にある強化されたロック保持力を安定して保持
することができ、ロック解除時において該可撓ロック板
が該嵌合駆動レバーの操作部と離れる方向へ可撓変位す
るので、解除操作する指が嵌合駆動レバーの復帰動作の
軌跡から外れていて直ちにロック解除が為され、ロック
解除操作が全体として容易である。また、ロック結合時
において、ロック用突起の係合面に設けた係合凹部にロ
ック係止孔に設けた係合突起が係合することにより、更
にロック保持力を強化できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例について、雌，雄コネクタの分
離状態における斜視図である。
【図２】ロック部の拡大斜視図である。
【図３】ロック結合状態の要部の断面図である。
【図４】ロック解除状態の要部の断面図である。
【図５】ロック機構の他の実施例を示す斜視図である。
【図６】同上のロック結合状態の断面図である。
【図７】従来例について、雌、雄コネクタの分離状態に
おける側面図である。
【図８】同上の雌、雄コネクタの嵌合状態における側面
図である。
【符号の説明】
Ａ，Ｂ 一対のコネクタ Ｃ 嵌合駆動レバー ２ カム溝 ４，４′ ロック係合部 ４ｂ′ 係合凹部 ４ｃ，４ｃ′ ロック用突起 ５ 被駆動ピン ７，７′ ロック係止部 ７ａ，７ａ′ 可撓ロック板 ７ｂ，７ｂ′ ロック解除操作部 ７ｃ，７ｃ′ ロック係止孔 ７ｅ′ 係合突起
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−87169（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−74517（ＪＰ，Ａ) 実開 平６−48182（ＪＰ，Ｕ) 実開 平６−45275（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−72479（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−91678（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−1179（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−99091（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−128584（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 相互に嵌合される一対のコネクタの一方
    にカム溝と操作部にロック係合部を有する嵌合駆動レバ
    ーを回動可能に設け、他方のコネクタに該カム溝に進入
    する被駆動ピンとロック係止部を設け、該ロック係止部
    において可撓ロック板を該他方のコネクタに起立して設
    けると共にその自由端部にロック解除操作部を該他方の
    コネクタの後方に向けて設け、上記一対のコネクタの嵌
    合時に該ロック係合部に設けたロック用突起が該可撓ロ
    ック板に形成したロック係止孔に係合してロック保持力
    が該可撓ロック板の起立方向にある状態において、該ロ
    ック解除操作部を押圧することにより該可撓ロック板が
    該ロック保持力の方向と交叉し且つ該操作部と離れる該
    他方のコネクタの後方へ可撓変位して該ロック解除操作
    部が該嵌合駆動レバーにおける操作部の復帰動作の軌跡
    から外れた状態でロック解除することを特徴とする低挿
    抜力コネクタのロック機構。
  2. 【請求項２】 上記一対のコネクタの嵌合時に該ロック
    用突起の係合面に設けた係合凹部と該可撓ロック板のロ
    ック係止孔に設けた係合突起が係合することを特徴とす
    る請求項１に記載の低挿抜力コネクタのロック機構。
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