JP3020042B2 - 薫香性組成物 - Google Patents
薫香性組成物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼香用等の薫香性組成
物であって、燃焼時に煙りが少なく、かつ薫香保持性が
良好であることを特徴とする薫香性組成物に関する。さ
らに詳しくは、薫香性組成物を焚いた時に生ずる煙り及
び薫香の量、ならびに燃焼性を製造時に適度に調節でき
る薫香性組成物に関する。
物であって、燃焼時に煙りが少なく、かつ薫香保持性が
良好であることを特徴とする薫香性組成物に関する。さ
らに詳しくは、薫香性組成物を焚いた時に生ずる煙り及
び薫香の量、ならびに燃焼性を製造時に適度に調節でき
る薫香性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】一般に薫
香性組成物は、焼香、芳香剤、香、線香等として用いる
ことができ、なかでも焼香は、古くから仏教礼儀用とし
て多くの種類のものが使用されている。例えば、法事な
どの仏事の場で焚かれている焼香用の原料としては、沈
香、白檀、薫陸、丁字、甘松、安息、桂息、桂皮、本
香、龍能等が使用されているが、これらは現在では、非
常に限られた地域からの輸入に頼っている現状であり、
高価なものが多い。そのため香料等を賦香することによ
り、外観を似せているものが多い。しかしながら、それ
らは燃焼時に大量の煙りによる汚れ、並びに不快臭を発
し、人体の呼吸器系統に害を及ぼすのみならず、室内の
壁面家具に付着し、汚染するという欠点がある。特に近
年、冷暖房器具の普及に伴い室内の密閉化が進み、従来
の焼香等を使用する際の弊害が数多く認められる。
香性組成物は、焼香、芳香剤、香、線香等として用いる
ことができ、なかでも焼香は、古くから仏教礼儀用とし
て多くの種類のものが使用されている。例えば、法事な
どの仏事の場で焚かれている焼香用の原料としては、沈
香、白檀、薫陸、丁字、甘松、安息、桂息、桂皮、本
香、龍能等が使用されているが、これらは現在では、非
常に限られた地域からの輸入に頼っている現状であり、
高価なものが多い。そのため香料等を賦香することによ
り、外観を似せているものが多い。しかしながら、それ
らは燃焼時に大量の煙りによる汚れ、並びに不快臭を発
し、人体の呼吸器系統に害を及ぼすのみならず、室内の
壁面家具に付着し、汚染するという欠点がある。特に近
年、冷暖房器具の普及に伴い室内の密閉化が進み、従来
の焼香等を使用する際の弊害が数多く認められる。
【0003】これまでも、特開平1−213224号公
報、特開平2−262513号公報において、薫香性組
成物として例えば煙りの少ない焼香に関する報告があ
り、上記欠点を改良する試みが行われている。例えば、
特開平1−213224号公報においては、木炭等を主
原料とし香料等を含浸等させる方法が提案されている
が、色彩を天然の焼香に似せようとすると外表面を白色
ののり成分を噴射させ白色に変えた後、着色する必要が
あり、操作が煩雑で作業性に問題がある。また特開平2
−262513号公報においては、焼成したひる石(バ
ーキュライト)の粉末を焼香中に混入し、増量する方法
が開示されているが、単に従来品を希釈することを目的
としたものであり、焼香本来の機能である薫香性自体が
薄められることになり、逆に使用量を増す必要が生じ、
発生する煙りの量は従来と余り変わりがないものであ
る。
報、特開平2−262513号公報において、薫香性組
成物として例えば煙りの少ない焼香に関する報告があ
り、上記欠点を改良する試みが行われている。例えば、
特開平1−213224号公報においては、木炭等を主
原料とし香料等を含浸等させる方法が提案されている
が、色彩を天然の焼香に似せようとすると外表面を白色
ののり成分を噴射させ白色に変えた後、着色する必要が
あり、操作が煩雑で作業性に問題がある。また特開平2
−262513号公報においては、焼成したひる石(バ
ーキュライト)の粉末を焼香中に混入し、増量する方法
が開示されているが、単に従来品を希釈することを目的
としたものであり、焼香本来の機能である薫香性自体が
薄められることになり、逆に使用量を増す必要が生じ、
発生する煙りの量は従来と余り変わりがないものであ
る。
【0004】上記の従来技術においては、燃焼による煙
りの量を抑制しようとする試みは行われているが、焼香
等の薫香性組成物本来の機能である薫香性を損なう等そ
の性能は未だ不充分なものである。本発明の目的は、従
来技術にみられる欠点すなわち、煙り及び煙りによる汚
染という問題を解決し、しかも従来の焼香等の薫香性組
成物による燃焼性、薫香性を改良することにより、煙り
及び薫香の量を調節しやすくし、本来の焼香等と同様の
薫香を有し、かつ、煙りの少ない焼香等の薫香性組成物
を提供しようとするものである。
りの量を抑制しようとする試みは行われているが、焼香
等の薫香性組成物本来の機能である薫香性を損なう等そ
の性能は未だ不充分なものである。本発明の目的は、従
来技術にみられる欠点すなわち、煙り及び煙りによる汚
染という問題を解決し、しかも従来の焼香等の薫香性組
成物による燃焼性、薫香性を改良することにより、煙り
及び薫香の量を調節しやすくし、本来の焼香等と同様の
薫香を有し、かつ、煙りの少ない焼香等の薫香性組成物
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明者らは、シリカゲル、パーライト、火山灰、活性
白土、活性アルミナ、石炭灰、ゼオライトのうち1種又
は2種以上を混合したものに、色素、薫香料、香料を被
覆あるいは吸着させたものを全体の10重量%以上混入さ
せること、またこれを主原料とし、活性炭を混合させる
ことにより、煙りの量及び薫香性の点で上記課題が解決
しうることを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明者らは、シリカゲル、パーライト、火山灰、活性
白土、活性アルミナ、石炭灰、ゼオライトのうち1種又
は2種以上を混合したものに、色素、薫香料、香料を被
覆あるいは吸着させたものを全体の10重量%以上混入さ
せること、またこれを主原料とし、活性炭を混合させる
ことにより、煙りの量及び薫香性の点で上記課題が解決
しうることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明の要旨は、 (1)少なくとも焼香用の薫香性物質および着色性物質
を保持する基材からなる焼香であって、該基材がシリカ
ゲル、パーライト、火山灰、活性白土、活性アルミナ、
石炭灰、およびゼオライトからなる群より選ばれる1種
以上であり、かつ少なくとも該薫香性物質および該着色
性物質により被覆され、あるいは吸着していることを特
徴とする焼香、 (2)基材が10重量%以上含有されてなる前記(1)記
載の焼香、 (3)更に活性炭を配合してなることを特徴とする前記
(1)又は(2)記載の焼香、 (4)基材が更に芳香性物質により被覆され、あるいは
吸着していることを特徴とする前記(1)〜(3)いず
れか記載の焼香、並びに (5)芳香性物質がヒバ油又はヒノキ油である前記
(4)記載の焼香に関する。
を保持する基材からなる焼香であって、該基材がシリカ
ゲル、パーライト、火山灰、活性白土、活性アルミナ、
石炭灰、およびゼオライトからなる群より選ばれる1種
以上であり、かつ少なくとも該薫香性物質および該着色
性物質により被覆され、あるいは吸着していることを特
徴とする焼香、 (2)基材が10重量%以上含有されてなる前記(1)記
載の焼香、 (3)更に活性炭を配合してなることを特徴とする前記
(1)又は(2)記載の焼香、 (4)基材が更に芳香性物質により被覆され、あるいは
吸着していることを特徴とする前記(1)〜(3)いず
れか記載の焼香、並びに (5)芳香性物質がヒバ油又はヒノキ油である前記
(4)記載の焼香に関する。
【0007】本発明の薫香性組成物は、少なくとも薫香
性物質および該薫香性物質を保持する基材からなる薫香
性組成物であって、燃焼時に煙りが少なくかつ薫香保持
性が良好であることを特徴とする。このような性能は、
該薫香性物質を保持する基材として、燃焼時に煙りが少
なく、かつ薫香性物質等を良好に保持する物質を用いる
ことによって達成される。このような基材としては、例
えばシリカゲル、パーライト、火山灰、活性白土、活性
アルミナ、石炭灰、ゼオライト等が挙げられるが、これ
らはいずれも、白色から灰白色を呈し、着色性物質によ
る着色性に優れる。このため、色彩を天然の焼香等の薫
香性組成物に似せることができ、より実用性の高いもの
とすることができる。また、それ以外にも多種の色彩を
付することが可能となる。これらの基材の形状は用途に
より異なるが、例えば焼香用として用いる場合、通常6
0〜5メッシュの大きさよりなるものである。これらの
基剤は単独であるいは2種以上のものを混合して用いる
ことができる。
性物質および該薫香性物質を保持する基材からなる薫香
性組成物であって、燃焼時に煙りが少なくかつ薫香保持
性が良好であることを特徴とする。このような性能は、
該薫香性物質を保持する基材として、燃焼時に煙りが少
なく、かつ薫香性物質等を良好に保持する物質を用いる
ことによって達成される。このような基材としては、例
えばシリカゲル、パーライト、火山灰、活性白土、活性
アルミナ、石炭灰、ゼオライト等が挙げられるが、これ
らはいずれも、白色から灰白色を呈し、着色性物質によ
る着色性に優れる。このため、色彩を天然の焼香等の薫
香性組成物に似せることができ、より実用性の高いもの
とすることができる。また、それ以外にも多種の色彩を
付することが可能となる。これらの基材の形状は用途に
より異なるが、例えば焼香用として用いる場合、通常6
0〜5メッシュの大きさよりなるものである。これらの
基剤は単独であるいは2種以上のものを混合して用いる
ことができる。
【0008】このように着色性の薫香性組成物を調製し
ようとする場合、前記の基材に着色性物質を被覆、ある
いは吸着させる。このとき用いられる着色性物質として
は、薫香性組成物の用途により異なるため特に限定され
ることはなく、例えばカラメル、β−カロチン、クチナ
シ系色素、タマリンド色素等の色素、各種の染料、顔料
等が用いられる。
ようとする場合、前記の基材に着色性物質を被覆、ある
いは吸着させる。このとき用いられる着色性物質として
は、薫香性組成物の用途により異なるため特に限定され
ることはなく、例えばカラメル、β−カロチン、クチナ
シ系色素、タマリンド色素等の色素、各種の染料、顔料
等が用いられる。
【0009】本発明の薫香性組成物に用いられる薫香性
物質としては、用途により異なるため特に限定されない
が、ベンズアルデヒド、安息香酸エチル等の合成香料、
シナモン等の浸出液、天然チョウジ油、天然ハッカ油、
天然ジャスミン油等の薫香料が挙げられる。なかでも本
発明の薫香性組成物を、特に焼香用として用いる場合に
は、薫香性物質として沈香、白檀、薫陸、丁字、甘松、
安息、桂息、桂皮、本香、龍能等から得られるもの又は
類似の合成品を用いることができる。
物質としては、用途により異なるため特に限定されない
が、ベンズアルデヒド、安息香酸エチル等の合成香料、
シナモン等の浸出液、天然チョウジ油、天然ハッカ油、
天然ジャスミン油等の薫香料が挙げられる。なかでも本
発明の薫香性組成物を、特に焼香用として用いる場合に
は、薫香性物質として沈香、白檀、薫陸、丁字、甘松、
安息、桂息、桂皮、本香、龍能等から得られるもの又は
類似の合成品を用いることができる。
【0010】本発明の薫香性組成物には、以上の原料以
外に、必要に応じて芳香性物質等の添加剤を含有させる
ことができる。例えば、ヒバ油を適当量用いると、薫香
性を有しつつ、かつヒバ油由来の森林の香りのする薫香
性組成物ができる。このような芳香性物質としては、特
に限定されることなく、例えばヒバ油、ヒノキ油等の植
物精油、合成液体香料等を使用することができる。ま
た、芳香性物質を保持させるためののり成分としては、
例えばカルボキシメチルセルロース、デキストリン、グ
アガム、ローカストガム、キサンタンガム、アラビアガ
ム、タラガム、カラギーナン、ファーセレラン等の多糖
類やポリビニルアルコール、アクリル酸ソーダ等の合成
糊料等が用いられる。
外に、必要に応じて芳香性物質等の添加剤を含有させる
ことができる。例えば、ヒバ油を適当量用いると、薫香
性を有しつつ、かつヒバ油由来の森林の香りのする薫香
性組成物ができる。このような芳香性物質としては、特
に限定されることなく、例えばヒバ油、ヒノキ油等の植
物精油、合成液体香料等を使用することができる。ま
た、芳香性物質を保持させるためののり成分としては、
例えばカルボキシメチルセルロース、デキストリン、グ
アガム、ローカストガム、キサンタンガム、アラビアガ
ム、タラガム、カラギーナン、ファーセレラン等の多糖
類やポリビニルアルコール、アクリル酸ソーダ等の合成
糊料等が用いられる。
【0011】本発明の薫香性組成物は、以上の原料を用
いて製造することができるが、そのとき、薫香性物質、
着色性物質および芳香性物質等を基剤に同時に被覆ある
いは吸着させてもよく、また個々の物質を複数回に分け
て個別に被覆あるいは吸着させてもよい。このとき、基
剤の含有量は通常10重量%以上、好ましくは30重量
%以上である。10重量%未満であると例えば焼香に用
いた場合、煙りの量が従来品と変わりなく好ましくな
い。また、薫香性物質、着色性物質または芳香性物質等
の含有量は用いる用途により異なるが、基剤に対して通
常1〜10重量%である。被覆の方法としては、着色性
物質等を溶液とし、基材をこれに浸漬し乾燥させる方
法、該溶液を直接噴霧する方法等が用いられる。吸着の
方法としては、着色性物質等を溶液とし、基材をこれに
浸漬・吸着後乾燥させる方法、筒などに充填し、該溶液
を流し吸着させる方法等が用いられる。なお、これらの
吸着と被覆は、同時に行ってもよい。
いて製造することができるが、そのとき、薫香性物質、
着色性物質および芳香性物質等を基剤に同時に被覆ある
いは吸着させてもよく、また個々の物質を複数回に分け
て個別に被覆あるいは吸着させてもよい。このとき、基
剤の含有量は通常10重量%以上、好ましくは30重量
%以上である。10重量%未満であると例えば焼香に用
いた場合、煙りの量が従来品と変わりなく好ましくな
い。また、薫香性物質、着色性物質または芳香性物質等
の含有量は用いる用途により異なるが、基剤に対して通
常1〜10重量%である。被覆の方法としては、着色性
物質等を溶液とし、基材をこれに浸漬し乾燥させる方
法、該溶液を直接噴霧する方法等が用いられる。吸着の
方法としては、着色性物質等を溶液とし、基材をこれに
浸漬・吸着後乾燥させる方法、筒などに充填し、該溶液
を流し吸着させる方法等が用いられる。なお、これらの
吸着と被覆は、同時に行ってもよい。
【0012】本発明では更に、以上のようにして得られ
た薫香性組成物に、燃焼性の改良のため更に活性炭を配
合させてもよい。その配合量は通常、薫香性組成物中4
0重量%以下、好ましくは10〜30重量%である。4
0重量%を越えて用いると燃焼性が強くなり過ぎ、また
黒色化するため、品質の劣化は免れない。
た薫香性組成物に、燃焼性の改良のため更に活性炭を配
合させてもよい。その配合量は通常、薫香性組成物中4
0重量%以下、好ましくは10〜30重量%である。4
0重量%を越えて用いると燃焼性が強くなり過ぎ、また
黒色化するため、品質の劣化は免れない。
【0013】
【実施例】以下、実施例および試験例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。
【0014】実施例1 色調を整えた10倍に希釈したカラメル溶液(色素溶液)
を活性白土と同量調製した。この色素溶液に活性白土
(10〜30メッシュ)を浸漬後、熱風をあて、水分含量5
%以下になるまで乾燥した。これを回転ミキサーを用い
て薫香料として天然チョウジ油、天然モッコウ油を噴霧
し、着香を行った。これにヒバ油を全体の1〜3%噴霧
して活性白土に吸着・被覆した。更に、熱伝導率、燃焼
性を調節するために、顆粒状の活性炭(10〜30メッシ
ュ)を全体の20重量%混入させ、森林の香りのする本発
明の薫香性組成物(基材含有量は80重量%)を得た。
を活性白土と同量調製した。この色素溶液に活性白土
(10〜30メッシュ)を浸漬後、熱風をあて、水分含量5
%以下になるまで乾燥した。これを回転ミキサーを用い
て薫香料として天然チョウジ油、天然モッコウ油を噴霧
し、着香を行った。これにヒバ油を全体の1〜3%噴霧
して活性白土に吸着・被覆した。更に、熱伝導率、燃焼
性を調節するために、顆粒状の活性炭(10〜30メッシ
ュ)を全体の20重量%混入させ、森林の香りのする本発
明の薫香性組成物(基材含有量は80重量%)を得た。
【0015】実施例2 回転ミキサーを用い、シリカゲル(10〜30メッシュ)を
回転浮遊させながら色調を整えた50倍希釈したβ−カロ
チン溶液(色素溶液)を噴霧し、均一に着色した後、熱
風をあて水分含量5%以下になるまで乾燥した。次に薫
香料として天然ハッカ油、安息香酸エチル、ヒノキ油を
それぞれ5%,1%、3%混合し、同時にシリカゲルに
噴霧し、吸着・被覆させた。次いで、実施例1と同様
に、顆粒状活性炭(10〜30メッシュ)を全体の30重量%
混入させ、本発明の薫香性組成物(基材含有量は70重
量%)を得た。
回転浮遊させながら色調を整えた50倍希釈したβ−カロ
チン溶液(色素溶液)を噴霧し、均一に着色した後、熱
風をあて水分含量5%以下になるまで乾燥した。次に薫
香料として天然ハッカ油、安息香酸エチル、ヒノキ油を
それぞれ5%,1%、3%混合し、同時にシリカゲルに
噴霧し、吸着・被覆させた。次いで、実施例1と同様
に、顆粒状活性炭(10〜30メッシュ)を全体の30重量%
混入させ、本発明の薫香性組成物(基材含有量は70重
量%)を得た。
【0016】実施例3 5倍に希釈した食品用カラメル溶液を調製した。次いで
顆粒状火山灰(10〜30メッシュ)にそのカラメル溶液を
流し込み、濾過し着色した。着色した顆粒状火山灰に熱
風をあて水分含量5%以下になるまで乾燥した。次いで
実施例2と同様に、薫香量として甘松エキス、桂皮エキ
スを吸着・被覆した後、顆粒状活性炭(10〜30メッシ
ュ)を全体の30重量%混入させ、本発明の薫香性組成物
(基材含有量は70重量%)を得た。
顆粒状火山灰(10〜30メッシュ)にそのカラメル溶液を
流し込み、濾過し着色した。着色した顆粒状火山灰に熱
風をあて水分含量5%以下になるまで乾燥した。次いで
実施例2と同様に、薫香量として甘松エキス、桂皮エキ
スを吸着・被覆した後、顆粒状活性炭(10〜30メッシ
ュ)を全体の30重量%混入させ、本発明の薫香性組成物
(基材含有量は70重量%)を得た。
【0017】実施例4 顆粒状パーライト(10〜30メッシュ)60部と顆粒状ゼオ
ライト(10〜30メッシュ)40部を混合した。回転ミキサ
ーを用い、50倍希釈したクチナシ系色素を噴霧し、均一
に着色した後、熱風をあて、水分含量5%以下になるま
で乾燥した。次いで実施例1と同様に薫香料としてベン
ズアルデヒドを吸着・被覆した後、顆粒状活性炭(10〜
30メッシュ)を全体の30重量%混入させ、本発明の薫香
性組成物(基材含有量は70重量%)を得た。
ライト(10〜30メッシュ)40部を混合した。回転ミキサ
ーを用い、50倍希釈したクチナシ系色素を噴霧し、均一
に着色した後、熱風をあて、水分含量5%以下になるま
で乾燥した。次いで実施例1と同様に薫香料としてベン
ズアルデヒドを吸着・被覆した後、顆粒状活性炭(10〜
30メッシュ)を全体の30重量%混入させ、本発明の薫香
性組成物(基材含有量は70重量%)を得た。
【0018】実施例5 石炭灰70部と活性アルミナ30部を混合後、この粉末に対
し5〜15%のカルボキシメチルセルロース(CMC)及
び適当量の水を加えペースト状にした。これに熱風をあ
て、充分に乾燥後、粉砕し、10〜30メッシュの顆粒状に
した。回転ミキサーを用い100 倍に希釈したタマリンド
色素溶液を噴霧し、均一に着色した。次に熱風をあて水
分含量5%以下になるまで乾燥した。次いで実施例2と
同様に薫香料として天然白檀油を吸着・被覆した後、顆
粒状活性炭(10〜30メッシュ)を全体の20重量%混入さ
せ、本発明の薫香性組成物(基材含有量は80重量%)
を得た。
し5〜15%のカルボキシメチルセルロース(CMC)及
び適当量の水を加えペースト状にした。これに熱風をあ
て、充分に乾燥後、粉砕し、10〜30メッシュの顆粒状に
した。回転ミキサーを用い100 倍に希釈したタマリンド
色素溶液を噴霧し、均一に着色した。次に熱風をあて水
分含量5%以下になるまで乾燥した。次いで実施例2と
同様に薫香料として天然白檀油を吸着・被覆した後、顆
粒状活性炭(10〜30メッシュ)を全体の20重量%混入さ
せ、本発明の薫香性組成物(基材含有量は80重量%)
を得た。
【0019】試験例 以上の実施例1〜5で得られた薫香性組成物としての焼
香と従来品(市販品、合香)について、以下のようにし
て煙りの量、薫香保持性、および燃焼性を評価した。煙
りの量と薫香保持性についての評価は、5名のパネラー
による5段階の評価点数の平均値で表した。煙りの量に
ついては焼香5gが燃えつきるまでの煙りの量を肉眼観
察により評価し、多いもの(1)から少ないもの(5)
の評価点数で表した。薫香保持性については、焼香5g
が燃えつきるまでの薫香の強さにより評価し、保持性の
悪いもの(1)から良いもの(5)の評価点数で表し
た。燃焼性については焼香5gが燃えつきるまでの時間
を5回測定し、燃焼時間の遅いもの(1)から早いもの
(5)の評価点をつけ、その平均値で表した。以上の結
果を表1に示す。
香と従来品(市販品、合香)について、以下のようにし
て煙りの量、薫香保持性、および燃焼性を評価した。煙
りの量と薫香保持性についての評価は、5名のパネラー
による5段階の評価点数の平均値で表した。煙りの量に
ついては焼香5gが燃えつきるまでの煙りの量を肉眼観
察により評価し、多いもの(1)から少ないもの(5)
の評価点数で表した。薫香保持性については、焼香5g
が燃えつきるまでの薫香の強さにより評価し、保持性の
悪いもの(1)から良いもの(5)の評価点数で表し
た。燃焼性については焼香5gが燃えつきるまでの時間
を5回測定し、燃焼時間の遅いもの(1)から早いもの
(5)の評価点をつけ、その平均値で表した。以上の結
果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】本発明の実施例1〜5で得られた焼香は、
いずれも煙りの量が少なく、薫香保持性および燃焼性が
良好であった。これに対し従来品は、薫香保持性および
燃焼性は良好であるものの、煙りの量が極めて多かっ
た。
いずれも煙りの量が少なく、薫香保持性および燃焼性が
良好であった。これに対し従来品は、薫香保持性および
燃焼性は良好であるものの、煙りの量が極めて多かっ
た。
【0022】
【発明の効果】本発明の薫香性組成物は、燃焼時の燃焼
性が調整でき、焼香等を焚いた時に生ずる煙り及び薫香
の量を適度に調節できる。これにより、従来の焼香を焚
いた時に生じる大量の煙りによる汚れ並びに不快臭、人
体の呼吸器系統への害を軽減させるのみならず、室内の
壁面、家具に付着し、汚染するという欠点を防止できる
ため、産業上のみならず環境浄化の面からも社会に貢献
するものである。また着色性に優れるため、色彩を天然
の焼香等に似せることができ、より実用性の高いものと
することができる。
性が調整でき、焼香等を焚いた時に生ずる煙り及び薫香
の量を適度に調節できる。これにより、従来の焼香を焚
いた時に生じる大量の煙りによる汚れ並びに不快臭、人
体の呼吸器系統への害を軽減させるのみならず、室内の
壁面、家具に付着し、汚染するという欠点を防止できる
ため、産業上のみならず環境浄化の面からも社会に貢献
するものである。また着色性に優れるため、色彩を天然
の焼香等に似せることができ、より実用性の高いものと
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石垣 正一 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽 化学株式会社内 (72)発明者 金 武祚 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽 化学株式会社内 (72)発明者 明石 省三 兵庫県津名郡五色町都志大日428−1 大日化成株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−262513(JP,A) 特開 平1−213224(JP,A) 特開 昭61−240962(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/46
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも焼香用の薫香性物質および着
色性物質を保持する基材からなる焼香であって、該基材
がシリカゲル、パーライト、火山灰、活性白土、活性ア
ルミナ、石炭灰、およびゼオライトからなる群より選ば
れる1種以上であり、かつ少なくとも該薫香性物質およ
び該着色性物質により被覆され、あるいは吸着している
ことを特徴とする焼香。 - 【請求項2】 基材が10重量%以上含有されてなる請求
項1記載の焼香。 - 【請求項3】 更に活性炭を配合してなることを特徴と
する請求項1又は2記載の焼香。 - 【請求項4】 基材が更に芳香性物質により被覆され、
あるいは吸着していることを特徴とする請求項1〜3い
ずれか記載の焼香。 - 【請求項5】 芳香性物質がヒバ油又はヒノキ油である
請求項4記載の焼香。
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---|---|---|---|
JP4135972A JP3020042B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 薫香性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4135972A JP3020042B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 薫香性組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05310546A JPH05310546A (ja) | 1993-11-22 |
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ID=15164175
Family Applications (1)
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JP4135972A Expired - Fee Related JP3020042B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 薫香性組成物 |
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JP5597854B2 (ja) * | 2009-10-21 | 2014-10-01 | 地方独立行政法人青森県産業技術センター | ヒバ香の線香 |
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-
1992
- 1992-04-28 JP JP4135972A patent/JP3020042B2/ja not_active Expired - Fee Related
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