JP3017934U - リュックサック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品の収納、取出しを容易にかつ要領よく速
やかに行なえ、リュックサックの体裁を損ねないように
する。 【構成】 上部が開口２した袋状のリュックサック本体
１の背部１Ｂ外側に収納室９が設けられているリュック
サックにおいて、前記収納室９内に、例えば懐中電灯、
電池、ローソク、筆記具等の異形・異種の物品を個別に
入れることができる複数のポケット４１〜４６を設け、
本体カバー５の外側下端部にヘルメット取付部材２７，
２８を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、登山、ハイキング、キャンプ、ツーリングさらには震災避難用等に 好適なリュックサックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、登山用或いはツーリング（一般旅行を含む）用等のリュックサックは、 上方に開口部を有する袋状の本体に、その背部又は／及び側部に開閉自在な収納 室を形成するポケットが設けられており、本体はもとより各ポケット内部に各種 の持物を一緒に収納するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術では、持物の収納時に、持物の大小あるいは重量の軽・重に応じ て適宜配置しなければならず、これを要領よく行わないとリュックサックの体裁 が悪くなる。そして、リュックサックから持物を取出して使用する場合、物によ っては収納室内の物全部を取出さなければ、必要な持物を取出せないという難点 があり、急を要する場合に問題である。

【０００４】 本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところ は、物品の収納が容易でしかもリュックサックの体裁を損ねることがなく、必要 時における物品の取出しが容易でかつ迅速に行なうことができるリュックサック を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。 即ち、本考案は、上部が開口した袋状のリュックサック本体の少なくとも背部 外側に収納室が設けられているリュックサックにおいて、 前記収納室内に、異形・異種の物品を入れることができる複数のポケットが設 けられていることを特徴としている。

【０００６】 また、本考案は、前記本体の上部開口を開閉する本体カバーの外側下端部に、 ヘルメット取付部材が設けられていることを特徴としている。 そして、本考案は、前記本体の背当部の左右いずれか一側又はこれに続く側部 に、上下方向に切開された開口が設けられ、該開口がファスナー等により開閉自 在とされていることを特徴としている。

【０００７】 さらに、本考案は、前記収納室を上及び背部から覆うフラップカバーが設けら れ、該フラップカバー内に保険証、貯金通帳等の薄い物品を入れるポケットが設 けられていることを特徴としている。 また、本考案は、前記本体の底部下側に、寝袋等を保持できる固縛ベルトが設 けられていることを特徴とすると共に、前記本体の下部が伸縮可能とされている ことを特徴としている。

【０００８】 さらにまた、本考案は、上部が開口した袋状のリュックサック本体の背部外側 に収納室が設けられているリュックサックにおいて、 前記収納室には、上下左右に側帯部が備えられると共に、該収納室背部が開閉 自在とされ、収納室背部外側にメッシュポケットが設けられ、前記収納室内の本 体背当部側面又は／及び背部裏面に、異形・異種の物品を入れることができる大 小複数のポケットが設けられ、前記本体カバーにはその外側下端部にヘルメット 装着部材が設けられると共に、外側に開閉自在な上部ポケットが形成され、前記 本体の両側部にサイドポケットが夫々設けられ、一方のサイドポケットの上側に ラジオ等を収容できるメッシュポケットが設けられ、前記本体の背当部の左右い ずれか一側又はこれに続く側部に、上下方向に切開された開口が設けられ、該開 口がファスナー等により開閉自在とされて、本体内部に装着したクッション入り マット等の収容物を取出し得るようにしたことを特徴としている。

【０００９】 そして、本考案は、前記本体の底部下側に、寝袋等を保持できる固縛ベルトが 設けられ、前記本体下部が伸縮可能とされ、前記収納室を上及び背部から覆うポ ケットを備えたフラップカバーが設けられていることを特徴としている。

【００１０】

【作用】

本考案によれば、前記収納室内に設けた複数のポケットには、懐中電灯、ロー ソク、単一、単二、単三電池、筆記具等を夫々個別に整然と収納でき、使用に際 しての取出しも、他の物品とは無関係に行なうことができると共に、電池等の補 充点検も容易である。

【００１１】 また、ヘルメットのベルトを本体カバーに容易にかつ確実に装着できる。 そして、クッション入マット、新聞紙、敷物等を、本体内背部側端に収納して おくと、必要時には、リュックサックを背中に背負ったまま、側部開口を開いて 取出すことができる。 さらに、フラップカバー内には、保険証、貯金通帳等の薄い物を、傷めること なく収納できると共に容易にかつ速やかに取出すことができる。

【００１２】 また、本体底部には、本体内に収納できない寝袋等を固縛ベルトにより締付け 保持でき、必要に応じて底部を伸ばして本体内容積を増大させ、或いは締めて本 体内容積を減少させることができる。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図１〜図１０は、本考案の第１実施例を示す。 同図において、１はリュックサック本体で、上部に開口２を有する縦長の袋状 を呈し、その背当部１Ａの上部に背負バンド３の上端と吊部材４及び本体カバー ５の一端が一体的に縫着されており、前記開口２外周部には開口閉塞紐６が挿着 されている。

【００１４】 そして、前記本体１の背部１Ｂには、外側に上下左右に側帯片７（マチ）を介 して外側片８が縫着されて収納室９が形成され、前記側帯片７は、その下部及び 左右両側下部を除いて、幅方向中央部で切り開かれ、その開口周縁部にはスライ ドファスナー１０が取付けられ、該ファスナー１０により収納室９を開閉可能と している。

【００１５】 前記背当部１Ａと一方の側部１Ｃの接続部には、上端部を除いて上下方向に切 り開かれた開口が設けられ、該開口がスライドファスナー１１により開閉自在と され、リュックサック本体１内の収納物、例えば、後述のマット４８、新聞紙、 敷物等を、側部から取出し、かつ収納しうるようになっている。 また、前記本体側部１Ｃには、下側にウェットティッシュ等を収容できるサイ ドポケット１２が、上側にポケットラジオ等を収容できるメッシュポケット１３ が設けられ、サイドポケット１２の上端開口縁にはゴムバンド１４が取付けられ ており、メッシュポケット１３にはポケットカバー１５が取付けられ、面ファス ナー或いはホック等により前記カバー１５をメッシュポケット１３に固定できる ようになっている。

【００１６】 さらに、前記本体１の他方の側部１Ｄには、上下方向に長くて比較的大きなポ ケット１６が設けられ、上端開口縁にはゴムバンド１７が取付けられており、ペ ットボトル（飲用水容器）等が収容可能となっている。 前記本体１の下部には、一対のスライドファスナー１８のファスナー片１８Ａ ，１８Ｂが、上下に間隔をもって全周にわたり縫着され、該ファスナー片１８Ａ ，１８Ｂの各一端は、一周した後互いに近接して係合した状態で固着されており 、ファスナー１８を閉じることにより本体下部が縮小し、ファスナー１８を開く ことにより本体下部が図３に２点鎖線で示すように伸長して、収納容積が増大す るようになっている。

【００１７】 また、本体１の底部１Ｅは、内側が布地で外側がビニール等のシートからなる 二重構造とされ、該底部１Ｅの前後間に左右に位置して固縛ベルト１９が取付け られ、本体１内に収納できない物品、例えば寝袋２１等を縛り付けて保持できる ようになっている。なお、２０は合成樹脂製バックル（ベルト止め具）である。 前記背負バンド３の下端部３Ａ，３Ｂは、合成樹脂製のバックル２２を介して 、背当部１Ａの下端部左右両側に三角片２３により固着されている。

【００１８】 前記本体カバー５には、その表側に側帯片２４Ａを備えた上部ポケット２４が 取付けられ、ポケット片２４Ｂと側帯片２４Ａとは、その先端側を除いてスライ ドファスナー２５により接続され、開閉自在とされており、さらにポケット片２ ４Ｂの外側面には、透明フィルム（又はシート）からなる名札入れ２６が設けら れている。上部ポケット２４内には、名刺や定期入れ、免許証、財布、マッチ、 ライター等を入れることができ、収納、取出しが容易である。

【００１９】 また、本体カバー５の先端には、その表側にベルト片を逆Ｕ形に取付けたヘル メット等の取付部材２７と、ベルト片を介して取付けられたヘルメットのバック ルに係合するヘルメット取付用係合フック２８が設けられており、裏側中央にベ ルト片２９を介してバックル３０が取付けられ、該バックル３０に、前記本体１ の背部１Ａにベルト片３１を介して取付けられた係合フック３２が嵌入係合され 、本体カバー５が係脱自在に係止されるようになっている。

【００２０】 なお、前記バックル３０及び係合フック３２に代えて、ホック、固縛紐等の係 止手段を採用することができる。 前記収納室外側片８の外側には、メッシュポケット３３が設けられ、地図等を 収納しうるようになっている。そして、収納室９の外側片８の上側及びメッシュ ポケット３３の略大半を覆うフラップカバー３４が、本体１の背部１Ｂに縫着さ れており、該フラップカバー３４は中空とされると共に裏面先端寄りに左右に延 びるスリット状開口が設けられ、該開口にスライドファスナー３５が取付けられ て内側ポケット（収納室）３６が形成されており、該ポケット３６に保険証、貯 金通帳等の薄い物を収納しうるようになっている。

【００２１】 また、フラップカバー３４の先端裏面中央部には、ベルト片３７を介してバッ クル３８が取付けられ、前記本体１の背部１Ｂ下端にベルト片３９を介して取付 けられた係合フック４０が、バックル３８に係脱自在に係合されるようになって いる。なお、バックル３８、係合フック４０に代えて、ホック、固縛紐等の係止 手段を採用することができる。

【００２２】 前記収納室９内には、異形・異種の物品を入れることができる複数のポケット ４１，４２，４３，４４，４５，４６が設けられており、ポケット４３，４５に はカバー４７，４８が取付けられ、面ファスナー又はホック等の係止手段により 係止できるようになっている。そして、例えば、ポケット４１には懐中電灯、ポ ケット４２には４個の単三電池、ポケット４３には２個の単二電池、ポケット４ ４には２個の単一電池、ポケット４５には２個のローソク、ポケット４６には２ 本の筆記具を、夫々整然と収納できる。

【００２３】 前記本体１の背当部１Ａ内側上部中央には、面ファスナー４７が取付けられ、 図１０に示すクッション入りマット４８が収納係止できるようになっている。な お、クッション４９の入ったマット４８は、図１０に例示しているように、縦長 の長方形を呈し、上端部に面ファスナー５０が取付けられ、該ファスナー５０が 前記本体１内の面ファスナー４７に係脱自在に係止されるようになっており、座 布団等として利用できる。

【００２４】 前記面ファスナー４７，５０に代えて、ホック、ボタン、紐等の係止手段を採 用できるが、面ファスナー４７，５０にすると、本体１の側部に設けたスライド ファスナー１１を開いて、側方からマット４８を引き出すと、係合が容易に外れ て簡単に取出すことができる。 上記第１実施例によれば、リュックサック本体１内には、衣類、食料等を、ま た、収納室９内の各ポケット４１〜４６には、電池、ローソク等の小物を、その 他のポケット１２，１３，１６，２４，３３，３６等には、夫々異種・異形の物 品を整然と体裁よく収納でき、また、必要に応じて物品を取出す場合も、非常に 簡単にかつ速やかに取出すことができる。

【００２５】 そして、収納する持物が多い場合は、本体下部のスライドファスナー１８を開 いて、本体１を下方に伸長して収納容積を増大させることができ、さらに、本体 底部１Ｅには固縛ベルト１９を利用して寝袋２１等、本体１内に収納できない物 品を収納でき、しかも、マット４８をも収納できると共にその取出しを、リュッ クサックを背負ったままで行なうことができ、震災避難時には至極便利である。

【００２６】 なお、図示していないが、背負バンド３の下部３Ａを本体１に取付けた両三角 片２３に、腰ベルトを取付け、リュックサック本体１が利用者の体にフィットす るように縛り付けることができる。 また、本体１の上部開口２は、全開状態で図示してあるが、収納物を入れた状 態では開口閉塞紐６により閉じ、本体カバー５により開口２を覆うようになって いる。

【００２７】 図１１は、本考案の第２実施例を示し、第１実施例と異なるところは、フラッ プカバー３４をなくした点及びヘルメット取付用係合フック２８に代えて、左右 同じ取付部材２７とした点であり、第１実施例と略同様の効果を期待することが できる。 本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、前記収納室９内の各ポケッ ト４１〜４６は、収納室外側片８の内面に取付け、或いは背部１Ｂと外側片８の 両方に互いに干渉しないように配設するこができ、ポケット４１〜４６等の数、 形状、大きさ等も、登山、ハイキング、ツーリングなど使用目的に応じて適宜設 計変更することができる。

【００２８】 また、ポケットは、上開きに限らず、横又は斜め上向きに開口させることがで き、かつその数も増減可能である。そして、第１実施例においても、ヘルメット 取付用係合フック２８に代えて、取付部材２７とすることができる。

【００２９】

【考案の効果】 本考案は、上述のように、本体背部の収納室内に異形・異種の物品を入れる複 数のポケットを備えているので、物品を要領よく収納できると共に体裁がよく、 しかも物品使用に際して、収納個所が物品毎に決められるので、速やかに取出せ 、従来のように探す必要がなく、物品の点検、補充が容易であるなど、至極便利 である。

【００３０】 また、本体カバーにヘルメット取付部材が設けられているので、ヘルメットの 係脱を容易にかつ確実に行なうことができる。 そして、背当部の一側に開閉自在な開口が設けられているので、クッション入 マットや新聞、敷物等を、リュックサックを背負ったままで、側部から取出すこ とができる。

【００３１】 さらに、収納室を覆うフラップカバーにポケットが設けられているので、保険 証、貯金通帳等の薄い物品を傷めることなく収納することができる。 また、リュックサック本体底部の下側に固縛ベルトが設けられているので、寝 袋や敷物など本体内に収納できない物品をも収納できる。 そして、リュックサック本体の下部が伸縮可能とされているので、収納物品の 多い場合に、本体下部を伸長して収納容積を増大させることができる。

【００３２】 さらに本考案は、本体カバーに上部ポケットを備えているので、免許証、定期 入れ、名刺等を傷めることなく収納でき、かつ取出しも容易である。 さらにまた、サイドポケットの１つがメッシュポケットとなっているので、ポ ケットラジオを入れてそのまま放送を聞くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す収納室開放状態の一
部省略正面図である。

【図２】同実施例の正面図である。

【図３】図１の背面図である。

【図４】図２の平面図である。

【図５】図２の底面図である。

【図６】図２の左側面図である。

【図７】図２の右側面図である。

【図８】図２において本体カバーを開いた状態を示す平
面図である。

【図９】図２においてフラップカバーを開いた状態を示
す正面図である。

【図１０】マットの一例を示す正面図である。

【図１１】本考案の第２実施例を示す正面図である。

【符号の説明】

１ リュックサック本体 １Ａ 背当部 １Ｂ 背部 １Ｃ 側部 １Ｄ 側部 １Ｅ 底部 ２ 開口 ５ 本体カバー ７ 側帯片 ８ 外側片 ９ 収納室 １０ スライドファスナー １１ スライドファスナー １２ サイドポケット １３ メッシュポケット １６ サイドポケット １８ スライドファスナー １９ 固縛ベルト ２１ 寝袋 ２４ 上部ポケット ２５ スライドファスナー ２７ 取付部材 ２８ ヘルメット取付用係合フック ３４ フラップカバー ３６ 内側ポケット ４１〜４６ ポケット ４８ マット ４９ クッション

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部が開口した袋状のリュックサック本
   体の少なくとも背部外側に収納室が設けられているリュ
   ックサックにおいて、 前記収納室内に、異形・異種の物品を入れることができ
   る複数のポケットが設けられていることを特徴とするリ
   ュックサック。
2. 【請求項２】 前記本体の上部開口を開閉する本体カバ
   ーの外側下端部に、ヘルメット取付部材が設けられてい
   ることを特徴とする請求項１に記載のリュックサック。
3. 【請求項３】 前記本体の背当部の左右いずれか一側又
   はこれに続く側部に、上下方向に切開された開口が設け
   られ、該開口がファスナー等により開閉自在とされてい
   ることを特徴とする請求項１又は２に記載のリュックサ
   ック。
4. 【請求項４】 前記収納室を上及び背部から覆うフラッ
   プカバーが設けられ、該フラップカバー内に保険証、貯
   金通帳等の薄い物品を入れるポケットが設けられている
   ことを特徴とする請求項１，２又は３に記載のリュック
   サック。
5. 【請求項５】 前記本体の底部下側に、寝袋等を保持で
   きる固縛ベルトが設けられていることを特徴とする請求
   項１，２，３又は４に記載のリュックサック。
6. 【請求項６】 前記本体の下部が伸縮可能とされている
   ことを特徴とする請求項１〜５のいずれか１つに記載の
   リュックサック。
7. 【請求項７】 上部が開口した袋状のリュックサック本
   体の背部外側に収納室が設けられているリュックサック
   において、 前記収納室には、上下左右に側帯部が備えられると共
   に、該収納室背部が開閉自在とされ、収納室背部外側に
   メッシュポケットが設けられ、前記収納室内の本体背当
   部側面又は／及び背部裏面に、異形・異種の物品を入れ
   ることができる大小複数のポケットが設けられ、前記本
   体カバーにはその外側下端部にヘルメット装着部材が設
   けられると共に、外側に開閉自在な上部ポケットが形成
   され、前記本体の両側部にサイドポケットが夫々設けら
   れ、一方のサイドポケットの上側にラジオ等を収容でき
   るメッシュポケットが設けられ、前記本体の背当部の左
   右いずれか一側又はこれに続く側部に、上下方向に切開
   された開口が設けられ、該開口がファスナー等により開
   閉自在とされて、本体内部に装着したクッション入りマ
   ット等の収容物を取出し得るようにしたことを特徴とす
   るリュックサック。
8. 【請求項８】 前記本体の底部下側に、寝袋等を保持で
   きる固縛ベルトが設けられ、前記本体下部が伸縮可能と
   され、前記収納室を上及び背部から覆うポケットを備え
   たフラップカバーが設けられていることを特徴とする請
   求項７に記載のリュックサック。