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JP3015622B2 - 低温貯蔵庫 - Google Patents

低温貯蔵庫

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JP3015622B2
JP3015622B2 JP12000393A JP12000393A JP3015622B2 JP 3015622 B2 JP3015622 B2 JP 3015622B2 JP 12000393 A JP12000393 A JP 12000393A JP 12000393 A JP12000393 A JP 12000393A JP 3015622 B2 JP3015622 B2 JP 3015622B2
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heat conduction
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evaporator
duct plate
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稔 田中
誠 桑原
正夫 齋藤
堅治 佐藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱箱体内に間隔を存
して熱良導箱を配設し、この間隔内に冷気を循環して熱
良導箱内の貯蔵室を間接冷却する低温貯蔵庫に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種低温貯蔵庫は、例えば特開平
2−279970号公報(F25D17/08)に示さ
れるように、前面に開口する断熱箱体内に間隔を存して
熱良導箱を配設し、この熱良導箱内を貯蔵室と成すと共
に、熱良導箱と断熱箱体間の空間に冷却ユニットの蒸発
器と送風機を配置し、蒸発器にて冷却された冷気を送風
機にて間隔内に強制循環することにより、貯蔵室内を間
接的に冷却する構造とされている。
【0003】係る低温貯蔵庫によれば、貯蔵室内は熱良
導箱の上下左右及び後壁面より冷却されると共に、貯蔵
室内への乾燥冷気の直接の侵入がないので、貯蔵室内の
乾燥を抑制し、その湿度を高く維持することができる。
従って、生鮮食品や調理済みの料理を乾燥することな
く、低温で保存するためには好適なものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ホテルやレ
ストラン等においては、厨房で予め調理された料理を顧
客に提供するまで、係る高湿度の貯蔵室内にて一時保存
して置く必要がある。しかしながら、従来の低温貯蔵庫
は前面のみに開口していたため、調理済料理の取り出
し、及び収納を同じ方向から行わなければならず、顧客
への料理の提供及び貯蔵室への料理の補充が円滑に行え
ない問題があった。
【0005】そこで、低温貯蔵庫を前後面に開口する構
造とすれば、一方の開口から料理を収納し、他方の開口
から取り出すことが可能となり、上記問題を解消するこ
とができるが、熱良導箱の前後面の双方が開口すること
になり、そこからの間接冷却は不可能となるので、貯蔵
室内の冷却作用がどうしても低下し、また、貯蔵室内に
温度分布が発生してしまう問題がある。
【0006】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、前後に開口した間接冷却
式の低温貯蔵庫において、貯蔵室内の冷却性能を向上さ
せることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
低温貯蔵庫1は、前後面に開口7、8を有した断熱箱体
6と、この断熱箱体6の前後開口7、8を開閉自在にそ
れぞれ閉塞する扉44、46と、前後面に開口を有し、
断熱箱体6内に間隔を存して配設され、内部を貯蔵室3
1、32とする熱良導箱21、22と、この熱良導箱2
1、22の上下左右における熱良導箱21、22と断熱
箱体6間に形成された冷気通路39と、冷気通路39内
に配設された冷却装置の蒸発器33及び蒸発器用送風機
34とを具備し、蒸発器33にて冷却された冷気を蒸発
器用送風機34により冷気通路39内に強制循環するこ
とにより、貯蔵室31、32内を間接的に冷却するもの
であって、熱良導箱21、22の天壁及び側壁と間隔を
存して貯蔵室31、32内に配設されたダクト板5と、
このダクト板5の天壁25と熱良導箱21、22の天壁
間に設けられた庫内循環用送風機20と、ダクト板5の
側壁26前後に形成された吐出口30と、ダクト板5の
天壁25前後に形成された吸込口35とを具備している
ものである。
【0008】また、請求項2の発明の低温貯蔵庫1は、
前後面に開口7、8を有した断熱箱体6と、この断熱箱
体6の前後開口7、8を開閉自在にそれぞれ閉塞する扉
44、46と、前後面に開口を有し、断熱箱体6内に間
隔を存して配設され、内部を貯蔵室31、32とする熱
良導箱21、22と、この熱良導箱21、22の上下左
右における熱良導箱21、22と断熱箱体6間に形成さ
れた冷気通路39と、冷気通路39内に配設された冷却
装置の蒸発器33及び蒸発器用送風機34とを具備し、
蒸発器33にて冷却された冷気を蒸発器用送風機34に
より冷気通路39内に強制循環することにより、貯蔵室
31、32内を間接的に冷却するものであって、熱良導
箱21、22の天壁及び側壁と間隔を存して貯蔵室3
1、32内に配設されたダクト板5と、このダクト板5
と熱良導箱21、22間に設けられた庫内循環用送風機
20と、ダクト板5に形成された吐出口30及び吸込口
35とを具備しており、ダクト板5の天壁25は略中央
部を頂点として両側に低く傾斜しているものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明の低温貯蔵庫1によれば、扉4
4、46の開放により貯蔵室31、32内は前後方向に
開放されるので、一方から物品を収納し、他方から取り
出すことができる。従って、調理済みの料理等の物品の
提供及び貯蔵室31、32への補充を円滑に行うことが
できるようになる。また、貯蔵室31、32内は前後の
開口以外の熱良導箱21、22の上下左右面から間接的
に冷却されることになるので、貯蔵室31、32内に収
納した料理等の食品を乾燥することなく良好に低温保存
することができるようになる。
【0010】特に、貯蔵室31、32内には熱良導箱2
1、22の天壁と側壁と間隔を存してダクト板5が配設
され、このダクト板5の天壁25と熱良導箱21、22
の天壁間に設けられた庫内循環用送風機20により、貯
蔵室31、32内にはダクト板5の側壁26前後に形成
された吐出口30から冷気が吐出され、ダクト板5の天
壁25前後に形成された吸込口35から吸い込まれる冷
気循環が形成される。従って、熱良導箱21、22の天
壁及び側壁面との熱交換が促進され、それによって貯蔵
室31、32内の湿度向上が図られると共に、貯蔵室3
1、32の前後部において冷気流が生ずることになるの
で、扉44、46からの熱侵入を遮断して温度分布を改
善でき、且つ、貯蔵室31、32内の料理等の食品へは
直接冷気流が当たらなくなり、それらの乾燥が抑制され
る。
【0011】また、請求項2の発明の低温貯蔵庫1によ
れば、同様に扉44、46の開放により貯蔵室31、3
2内は前後方向に開放されるので、一方から物品を収納
し、他方から取り出すことができる。従って、調理済み
の料理等の物品の提供及び貯蔵室31、32への補充を
円滑に行うことができるようになる。また、貯蔵室3
1、32内は前後の開口以外の熱良導箱21、22の上
下左右面から間接的に冷却されることになるので、貯蔵
室31、32内に収納した料理等の食品を乾燥すること
なく良好に低温保存することができるようになる。
【0012】特に、貯蔵室31、32内には熱良導箱2
1、22の天壁と側壁と間隔を存してダクト板5が配設
され、このダクト板5と熱良導箱21、22間に設けら
れた庫内循環用送風機20により、貯蔵室31、32内
にはダクト板5に形成された吐出口30から冷気が吐出
され、吸込口35から吸い込まれる冷気循環が形成され
る。従って、熱良導箱21、22の壁面との熱交換が促
進され、それによって貯蔵室31、32内の湿度向上が
図れると共に、貯蔵室31、32内の温度分布も改善さ
れる。また、ダクト板5の天壁25は略中央部を頂点と
して両側に低く傾斜しているので、ダクト板5の天壁2
5下面に付着した結露は円滑に両側に流れるようにな
る。従って、ダクト板5の天壁25下方の貯蔵室31、
32内に収納した食品に係る結露水が滴下する不都合を
解消することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の低温貯蔵庫1の縦断正面図、図2は
低温貯蔵庫1の縦断側面図、図3は低温貯蔵庫1の斜視
図である。本発明の低温貯蔵庫1は例えばレストランの
厨房に設置されるものであり、内外箱2、3間に断熱材
4を充填した断熱箱体6により構成されている。断熱箱
体6は前後に開口7、8を有しており、その天壁6Aの
一側部は上方に張り出されて張出部9とされており、そ
の内部には下方に開放した冷却室11が構成されてい
る。
【0014】断熱箱体6の前後開口7、8は横仕切部材
50(図5に示す)によってそれぞれ上下に区画される
と共に、縦仕切部材12、13によって左右にそれぞれ
区画されている。そして、前記横仕切部材50間には取
付板14が架設され、断熱箱体6内を上下に仕切ってい
る。縦仕切部材12、13内には上下に渡る外気導入路
16、17が形成されており、その上端は断熱箱体6の
天壁6Aに形成した外気導入口18、19において断熱
箱体6外にそれぞれ連通している。
【0015】係る断熱箱体6の内部には、ステンレス等
の熱良導材から形成され、前後に開口した上下熱良導箱
21、22が、それぞれ断熱箱体6の内面と所定の間隔
を存して上下に収納配設される。このとき、下熱良導箱
22は取付板14の下側において、断熱箱体6の底壁6
B上面に設けられた取付板23上に底壁6Bと間隔を存
して固定されると共に、上熱良導箱21は取付板14上
に取付板24により取付板14と間隔を存して固定され
ている。また、上下熱良導箱21、22の前後開口縁は
断熱箱体6内面に当接しており、これによって上下熱良
導箱21、22の内部には、断熱箱体6との間及び上下
熱良導箱21、22相互間の間隔から隔離され、且つ、
前後に開放した上下貯蔵室31、32が構成されてい
る。
【0016】一方、前記冷却室11内には冷却装置を構
成する蒸発器33と、蒸発器用送風機34が収納配設さ
れており、張出部9側方の断熱箱体6天壁6A上には同
様に冷却装置を構成する圧縮機36、凝縮器37及び凝
縮器用送風機38が設置されている。また、取付板14
の両側部及び各取付板23、24にはそれぞれ透孔14
A、23A、24Aが穿設されており、それによって、
上下熱良導箱21、22と断熱箱体6の間及び上下熱良
導箱21、22相互間には一連の冷気通路39が構成さ
れている。
【0017】また、前記冷却室11はこの冷気通路39
に連通しているが、張出部9の凝縮器37側の側壁下方
には、断熱箱体6の前端から蒸発器33の後縁に渡る範
囲で上熱良導箱21上方の冷気通路39及び蒸発器33
後面を閉塞するカバー41が取り付けられている。更
に、蒸発器33の上方には冷気通路39に連通する空間
が形成されると共に、送風機34は蒸発器33の下側に
配置されている。係る配置によって送風機34は上熱良
導箱21の一側上方に位置し、この送風機34の吹出側
(上熱良導箱21の一側上隅部)を吹出口42とすると
共に、上熱良導箱21の他側上隅部を吸込口43として
いる。従って、カバー41はこれら吹出口42と吸込口
43とを仕切るかたちとなる。
【0018】一方、上下貯蔵室31、32内には図4に
示される如きダクト板5がそれぞれ取り付けられる
(尚、上下貯蔵室31、32においてダクト板5は同一
であるので、以下は上貯蔵室31についてのみ説明す
る)。このダクト板5も同様にステンレス等の熱良導板
にて組み立てられており、天壁25と、左右側壁26、
26と、天壁25の前後縁を立ち上げて形成された前後
壁27、28とから成る。左右側壁26、26の前後縁
には外向きのフランジ29がそれぞれ形成されており、
各フランジ29には上下に渡って複数穿設された丸孔か
ら成る吐出口30が前後に向いて形成されている。
【0019】また、天壁25は2枚のステンレス板の組
み合わせによりその略中央を頂点として両側に低く傾斜
しており、その最下端となる両側縁が左右側壁26、2
6の上端に接続されている。そして、前後壁27、28
はフランジ29と面一となると共に、その上部には左右
に渡って複数穿設された丸孔から成る吸込口35が前後
に向いて形成されている。また、係る前後壁27、28
間の両側部には取付板15、15により、それぞれ庫内
循環用送風機20、20が取り付けられている。
【0020】係るダクト板5は左右側壁26、26の前
後縁及び前後壁27、28の左右縁を上熱良導箱21の
左右側壁に、また、前後壁27、28の上縁を上熱良導
箱21の天壁に固定することにより、上熱良導箱21に
取り付けられる(下熱良導箱22に対しても同様)。こ
のとき、天壁25は上熱良導箱21の天壁下方に間隔を
存し、また、左右側壁26、26は上熱良導箱21の左
右側壁内方に間隔を存して対峙しており、それによっ
て、ダクト板5と上熱良導箱21間には天部から左右側
部に渡り、上貯蔵室31内とは仕切られた一連のダクト
51が形成され、前記庫内循環用送風機20、20は、
天壁25と上熱良導箱21の天壁間におけるダクト51
内に位置するかたちとなる。
【0021】また、各吐出口30及び吸込口35は断熱
箱体6の開口7、8の内側近傍に位置する。他方、縦仕
切部材12内の外気導入路16には下熱良導箱22のダ
クト板5の前壁27の吸込口35に対応して外気吐出口
53が形成されており、縦仕切部材13内の外気導入路
17には上下熱良導箱21、22のダクト板5、5の後
壁28、28の吸込口35、35に対応して外気吐出口
54、54が形成されている。
【0022】断熱箱体6の前後開口7、8は例えば観音
開き式の断熱扉44、44、46、46によってそれぞ
れ開閉自在に閉塞される。そして、低温貯蔵庫1は厨房
と客席の間に据え付けられると共に、前面開口7を厨房
側に後面開口8を客席側とされる。冷却装置の圧縮機3
6及び蒸発器用送風機34が運転されると、蒸発器33
にて冷却された冷気は蒸発器用送風機34によって下方
に吸引され、吹出口42から下方に吹き出される。この
吹出口42から吹き出された冷気は、図1中細線矢印の
如く上熱良導箱21の一側方の冷気通路39に流入して
そこを流下し、その後、一部の冷気は透孔14Aを通過
してそのまま下熱良導箱22の一側方の冷気通路39に
流入すると共に、残りは上下熱良導箱21、22間の冷
気通路39に流入する。
【0023】下熱良導箱22の一側方の冷気通路39に
流入した冷気は下熱良導箱22の下方の冷気通路39に
流入し、その後、透孔23A、23Aを通過して下熱良
導箱22の他側方の冷気通路39に流入する。下熱良導
箱22の他側方の冷気通路39に流入した冷気は、そこ
を上昇して透孔14Aから上熱良導箱21の他側方の冷
気通路39に流入する。そして、上下熱良導箱21、2
2間の冷気通路39を通過して来た冷気と合流して上熱
良導箱21の他側方の冷気通路39内を上昇し、吸込口
43より上熱良導箱21の上方の冷気通路39に流入す
る。
【0024】上熱良導箱21上方の冷気通路39に流入
した冷気は、上熱良導箱21の他側から一側後方に向か
って流れ、蒸発器33の後方の冷却室11内を上昇して
蒸発器33の上方から蒸発器33に帰還する。係る一連
の冷気強制循環によって、蒸発器33からの冷気は上下
熱良導箱21、22の上下左右面の略全域に沿って流れ
ることになる。従って、上下貯蔵室31、32内の空気
は、上下熱良導箱21、22の上下左右の各壁面より冷
却作用を受けるようになる。
【0025】係る上下貯蔵室31、32内には、厨房で
調理された料理が扉44を開放して前面の開口7から収
納される。所定数作られた料理はこの上下貯蔵室31、
32内に一時保存され、注文を受けた後、或いは宴会の
進行等に合わせてウエイターが扉46を開放し、後面の
開口8から料理を取り出して顧客に提供することにな
る。また、取り出された料理の補充は同様に反対側の開
口7から行えるので、料理の収納・提供・補充が極めて
円滑に行えるようになる。
【0026】また、このとき、上下貯蔵室31、32内
には直接の冷気流入が無く、前述の如く上下左右壁面か
ら間接的に冷却されるので、上下貯蔵室31、32内に
収納された料理は乾燥することなく冷却保存される。従
って、ラップ等でくるむことなく料理を美味しい状態で
保存することができるようになる。一方、上下貯蔵室3
1、32内の庫内循環用送風機20が運転されると、ダ
クト板5の天壁25上方のダクト51内の冷気を吸い込
み、左右側壁26、26側方のダクト51に向かって吹
き出す。左右側壁26、26の側方のダクト51に流入
した冷気は、上下熱良導箱21、22の左右側壁とそれ
ぞれ熱交換した後、前後の吐出口30から図5中矢印の
如く吹き出される。そして、貯蔵室31、32内の冷気
は前後壁27、28の吸込口35から吸い込まれ、上下
熱良導箱21、22の天壁と熱交換した後、庫内循環用
送風機20に帰還するので、これによって、上下貯蔵室
31、32内には図1及び図2に白抜き矢印で示す如き
冷気循環が形成される。
【0027】係る上下貯蔵室31、32内の冷気循環に
より上下貯蔵室31、32内の冷気が撹拌されるので、
その温度が均一化されると共に、上下貯蔵室31、32
内冷気と上下熱良導箱21、22の天壁及び側壁面との
熱交換が促進されるので、上下貯蔵室31、32内の冷
却効率が向上し、湿度の向上が図られる。また、吐出口
30及び吸込口35は上下貯蔵室31、32の前後に位
置しているので、上下貯蔵室31、32内における冷気
流は上下貯蔵室31、32の前後部において生ずること
になる。従って、前後の扉44、46からの熱侵入を遮
断することができ、それによって生ずる上下貯蔵室3
1、32内の温度分布を改善できると共に、扉44、4
6を開いたときには冷気流がエアーカーテンとなり、外
気の侵入を抑制することができ、外気侵入による上下貯
蔵室31、32内の温度上昇を抑制することができる。
更に、これによって上下貯蔵室31、32内の料理等へ
は直接冷気流が当たらなくなるので、それらの乾燥も抑
制される。
【0028】また、係る上下貯蔵室31、32内の冷気
循環により、ダクト板5の前後壁27、28の吸込口3
5からは外気吐出口53、54、54より湿気を含んだ
外気が吸引されるので、上下貯蔵室31、32内の湿度
は係る外気導入によって一層高く維持されるようにな
る。ここで、外気導入口18、19から離間するに従っ
て外気導入量は減少するため、上貯蔵室31には後部の
外気吐出口54からのみ外気を導入し、下貯蔵室32に
は前後の外気吐出口53、54の双方から導入するよう
にして、導入量の均等化を図っている。
【0029】ここで、上下貯蔵室31、32内の湿度が
高くなることにより、ダクト板5の天壁25下面及び左
右側壁26、26内面には結露が発生する。しかしなが
ら、天壁25は略中央を頂点として左右に低く傾斜して
いるので、天壁25下面に付着した結露は円滑に左右側
壁26、26方向に流れる。従って、天壁25下方の料
理に結露水が滴下する不都合も解消される。
【0030】尚、実施例では断熱箱体6の天壁6Aに張
出部9を形成し、この張出部9内に蒸発器33を配設す
る冷却室11を構成したので、上下貯蔵室31、32の
容積を狭めることなく蒸発器33及び送風機34を配設
することができる。また、実施例では上下に貯蔵室を有
する低温貯蔵庫について説明したが、それに限らず、一
室のみの低温貯蔵庫であっても本発明は有効である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、扉の開放により貯蔵室内は前後方向に開放されるの
で、一方から物品を収納し、他方から取り出すことがで
きる。従って、調理済みの料理等の物品の提供及び貯蔵
室への補充等を円滑に行うことができるようになる。ま
た、貯蔵室内は前後の開口以外の熱良導箱の上下左右面
から間接的に冷却されることになるので、貯蔵室内に収
納した料理等の食品を乾燥することなく良好に低温保存
することができるようになる。
【0032】特に、貯蔵室内には熱良導箱の天壁と側壁
と間隔を存してダクト板を配設し、このダクト板の天壁
と熱良導箱の天壁間に設けた庫内循環用送風機により、
貯蔵室内にダクト板の側壁前後に形成された吐出口から
冷気が吐出され、ダクト板の天壁前後に形成された吸込
口から吸い込まれる冷気循環を形成するので、熱良導箱
の天壁及び側壁面との熱交換が促進され、それによって
貯蔵室内の湿度向上が図られると共に、貯蔵室の前後部
において冷気流が生ずることになるので、扉からの熱侵
入を遮断して温度分布を改善できる。また、貯蔵室内の
料理等の食品へは直接冷気流が当たらなくなり、それら
の乾燥を抑制することもできるものである。
【0033】また、請求項2の発明によれば、同様に扉
の開放により貯蔵室内は前後方向に開放されるので、一
方から物品を収納し、他方から取り出すことができる。
従って、調理済みの料理等の物品の提供及び貯蔵室への
補充を円滑に行うことができるようになる。また、貯蔵
室内は前後の開口以外の熱良導箱の上下左右面から間接
的に冷却されることになるので、貯蔵室内に収納した料
理等の食品を乾燥することなく良好に低温保存すること
ができるようになる。
【0034】特に、貯蔵室内には熱良導箱の天壁と側壁
と間隔を存してダクト板を配設し、このダクト板と熱良
導箱間に設けた庫内循環用送風機により、貯蔵室内にダ
クト板に形成された吐出口から冷気が吐出され、吸込口
から吸い込まれる冷気循環を形成するので、熱良導箱の
壁面との熱交換が促進され、それによって貯蔵室内の湿
度向上が図れると共に、貯蔵室内の温度分布も改善され
る。また、ダクト板の天壁は略中央部を頂点として両側
に低く傾斜しているので、ダクト板の天壁下面に付着し
た結露は円滑に両側に流れるようになる。従って、ダク
ト板の天壁下方の貯蔵室内に収納した食品等に係る結露
水が滴下する不都合を解消することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温貯蔵庫の縦断正面図である。
【図2】本発明の低温貯蔵庫の縦断側面図である。
【図3】本発明の低温貯蔵庫の斜視図である。
【図4】本発明の低温貯蔵庫のダクト板の斜視図であ
る。
【図5】本発明の低温貯蔵庫の扉を除く断熱箱体上部の
斜視図である。
【符号の説明】
1 低温貯蔵庫 5 ダクト板 6 断熱箱体 7 開口 8 開口 20 庫内循環用送風機 21 上熱良導箱 22 下熱良導箱 25 天壁 30 吐出口 31 上貯蔵室 32 下貯蔵室 33 蒸発器 34 蒸発器用送風機 35 吸込口 39 冷気通路 44 扉 46 扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 堅治 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−105186(JP,A) 実開 平2−55069(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 17/08 311 F25D 23/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後面に開口を有した断熱箱体と、該断
    熱箱体の前後開口を開閉自在にそれぞれ閉塞する扉と、
    前後面に開口を有し、前記断熱箱体内に間隔を存して配
    設され、内部を貯蔵室とする熱良導箱と、該熱良導箱と
    前記断熱箱体間に形成された冷気通路と、該冷気通路内
    に配設された冷却装置の蒸発器及び蒸発器用送風機とを
    具備し、前記蒸発器にて冷却された冷気を前記蒸発器用
    送風機により前記冷気通路内に強制循環し、前記貯蔵室
    内を間接的に冷却する低温貯蔵庫において、前記熱良導
    箱の天壁及び側壁と間隔を存して前記貯蔵室内に配設さ
    れたダクト板と、該ダクト板の天壁と前記熱良導箱の天
    壁間に設けられた庫内循環用送風機と、前記ダクト板の
    側壁前後に形成された吐出口と、前記ダクト板の天壁前
    後に形成された吸込口とを具備したことを特徴とする低
    温貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 前後面に開口を有した断熱箱体と、該断
    熱箱体の前後開口を開閉自在にそれぞれ閉塞する扉と、
    前後面に開口を有し、前記断熱箱体内に間隔を存して配
    設され、内部を貯蔵室とする熱良導箱と、該熱良導箱と
    前記断熱箱体間に形成された冷気通路と、該冷気通路内
    に配設された冷却装置の蒸発器及び蒸発器用送風機とを
    具備し、前記蒸発器にて冷却された冷気を前記蒸発器用
    送風機により前記冷気通路内に強制循環し、前記貯蔵室
    内を間接的に冷却する低温貯蔵庫において、前記熱良導
    箱の天壁及び側壁と間隔を存して前記貯蔵室内に配設さ
    れたダクト板と、該ダクト板と前記熱良導箱間に設けら
    れた庫内循環用送風機と、前記ダクト板に形成された吐
    出口及び吸込口とを具備して成り、前記ダクト板の天壁
    は略中央部を頂点として両側に低く傾斜していることを
    特徴とする低温貯蔵庫。
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