JP3009467U - 自動販売機 - Google Patents
自動販売機Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小さい消費電力により駆動することのできる
自動販売機を提供する。 【構成】 本体1bの底面には、直流モータ33aの回
転を出力軸51aに伝達するギアボックス53aが固定
され、その出力軸51aはアーム41aの基端に固定さ
れている。アーム41aの先端はピン71aを介して当
接片45aに接続されており、直流モータ33aの正
転,逆転を切り換えると、当接片45aが平板39a上
を摺動する。直流モータ33aが逆転すると当接片45
aは一点鎖線で例示する位置に移動し、商品Saが平板
39a上に落下する。続いて直流モータ33aが正転す
ると、当接片45aは実線で例示する位置に移動し、商
品Saを取出口へ排出する。直流モータ33aは従来の
ソレノイドに比べて消費電力が小さい。
自動販売機を提供する。 【構成】 本体1bの底面には、直流モータ33aの回
転を出力軸51aに伝達するギアボックス53aが固定
され、その出力軸51aはアーム41aの基端に固定さ
れている。アーム41aの先端はピン71aを介して当
接片45aに接続されており、直流モータ33aの正
転,逆転を切り換えると、当接片45aが平板39a上
を摺動する。直流モータ33aが逆転すると当接片45
aは一点鎖線で例示する位置に移動し、商品Saが平板
39a上に落下する。続いて直流モータ33aが正転す
ると、当接片45aは実線で例示する位置に移動し、商
品Saを取出口へ排出する。直流モータ33aは従来の
ソレノイドに比べて消費電力が小さい。
Description
【0001】
本考案は自動販売機に関し、詳しくは、商品に当接して、該商品を取出口方向 に移送可能な移送部材と、該移送部材を駆動して上記商品を取出口方向に移送す る駆動部と、を備えた自動販売機に関する。
【0002】
この種の自動販売機としては、例えば、タバコ,洗面用品,コンドームなどの ように、小型の箱に個々に収納された商品を販売する自動販売機が知られており 、例えば、次のように構成されている。
【0003】 すなわち、商品を個々に収納した箱を積み重ねて装置内に格納しておき、金銭 の投入および所定のスイッチ操作がなされると、一番下に載置された商品を移送 して取出口へ排出するのである。このとき、商品の移送は、商品の側面に移送部 材を当接させ、移送部材および商品を取出口方向へ一体に移動させることにより 行われる。
【0004】 また、従来、上記移送部材の移動は、次のようにソレノイドコイルを用いて行 われている。すなわち、上記移送部材を取出口方向に付勢するコイルスプリング と、励磁されたとき上記移送部材を取出口方向とは逆方向に移動させるソレノイ ドコイルとを設けておく。そして、金銭の投入および所定のスイッチ操作がなさ れると、ソレノイドコイルを一旦励磁した後消磁する。すると、移送部材は一旦 取出口方向とは逆方向に移動して商品を回収し、その後、コイルスプリングの付 勢力により商品と共に取出口方向に移動する。これによって、商品が取出口へ排 出されるのである。
【0005】
ところが、ソレノイドコイルは消費電力が大きく、これらの自動販売機では販 売コストが高くなっていた。また、これらの自動販売機では消費電力が大きいた め、電池などによって駆動することができず、常時電力供給可能な商用電源を用 いて駆動されている。従って、近くに商用電源のコンセントなどが配設されてい るところにしか設置することができなかった。
【0006】 そこで、本考案は、小さい消費電力によって駆動することのできる自動販売機 を提供することを目的としてなされた。
【0007】
上記目的を達するためになされた請求項1記載の考案は、 商品に当接して、該商品を取出口方向に移送可能な移送部材と、 該移送部材を駆動して上記商品を取出口方向に移送する駆動部と、 を備えた自動販売機において、 上記駆動部が、 直流モータと、 該直流モータの回転に応じて上記移送部材を商品の移送方向に移動させる駆動 力変換部と、 上記直流モータに直流電流を通電する直流電源と、 を備えて構成されることを特徴とする自動販売機を要旨としている。
【0008】 請求項2記載の考案は、 上記直流電源が、上記直流モータへの通電方向を切り換える通電方向切換手段 を有し、 上記駆動力変換部が、上記直流モータの所定方向の回転に応じて上記移送部材 を商品の移送方向に移動させると共に、上記直流モータの上記所定方向とは逆方 向の回転に応じて上記移送部材を上記移送方向とは逆方向に移動させることを特 徴とする請求項1記載の自動販売機を要旨としている。
【0009】 請求項3記載の考案は、 上記直流電源が、電池を出力源として構成されたことを特徴とする請求項1ま たは2記載の自動販売機を要旨としている。 請求項4記載の考案は、 請求項3記載の自動販売機に、 更に、上記直流電源とは別体に設けた電池で駆動され、商品の盗難を警報する 警報手段を設けたことを特徴とする自動販売機を要旨としている。
【0010】 請求項5記載の考案は、 請求項3記載の自動販売機に、 更に、上記直流電源とは別体に設けた電池で駆動され、商品の売り切れを表示 する表示手段を設けたことを特徴とする自動販売機を要旨としている。
【0011】 請求項6記載の考案は、 壁掛け可能に構成した枠体に収納されたことを特徴とする請求項3〜5のいず れかに記載の自動販売機を要旨としている。 請求項7記載の考案は、 上記枠体に丸み付け加工を施したことを特徴とする請求項6記載の自動販売機 を要旨としている。
【0012】 更に、請求項8記載の考案は、 上記直流電源が電池を出力源として構成されると共に、 壁掛け可能に構成して丸み付け加工を施した枠体に収納された請求項2記載の 自動販売機に、 更に、 上記直流電源とは別体に設けた電池で駆動され、商品の盗難を警報する警報手 段と、 上記直流電源とは別体に設けた電池で駆動され、商品の売り切れを表示する表 示手段と、 を設けたことを特徴とする自動販売機を要旨としている。
【0013】
このように構成された請求項1記載の考案では、直流電源から直流電流が通電 されると直流モータが回転し、駆動力変換部はその直流モータの回転に応じて移 送部材を商品の移送方向に移送させる。この結果、商品が取出口方向に移送され る。
【0014】 ここで、請求項1記載の考案では直流モータの回転によって商品を移送してい る。直流モータの固定子と回転子との間隔は、ソレノイドコイルのコイルと作動 部との間隔よりはるかに小さいので、直流モータの消費電力はソレノイドコイル に比べてはるかに小さい。従って、自動販売機全体の消費電力が小さくなる。
【0015】 また、請求項2記載の考案では、通電方向切換手段は直流モータへの通電方向 を切り換え、これによって直流モータの回転方向が切り換えられる。また、駆動 力変換部は、直流モータの所定方向の回転に応じて上記移送部材を商品の移送方 向に移動させると共に、直流モータの上記所定方向とは逆方向の回転に応じて上 記移送部材を上記移送方向とは逆方向に移動させる。すなわち、通電方向切換手 段の動作によって、移送部材を商品の移送方向へも、その逆方向へも移動させる ことができる。
【0016】 従って、移送部材にコイルスプリングなどの付勢力を作用させる必要がなく、 クランク機構などの複雑な構成を設ける必要もない。このため、直流モータに加 わる負荷が小さくなり、直流モータの消費電力、延いては自動販売機全体の消費 電力が一層小さくなる。
【0017】 このように、請求項1または2記載の考案では、自動販売機全体の消費電力を 充分に小さくすることができるので、直流電源の出力源として電池を使用するこ とができる。この場合も、電池が消耗するまでには充分自動販売機を使用するこ とができるのである。請求項3記載の考案では、請求項1または2記載の考案の 直流電源を、電池を出力源として構成している。このため、請求項3記載の考案 は商用電源のない場所でも使用可能である。
【0018】 請求項4記載の考案では、請求項3記載の考案の構成に加えて、更に、上記直 流電源とは別体に設けた電池で駆動され、商品の盗難を警報する警報手段を設け ている。このため、商品の詰め替え時などに誤って警報手段を作動させた場合に も、上記直流電源の出力源となっている電池は消耗しない。従って、請求項4記 載の考案では一層電池の交換回数が少なくて済む。
【0019】 請求項5記載の考案では、請求項3記載の考案の構成に加えて、更に、上記直 流電源とは別体に設けた電池で駆動され、商品の売り切れを表示する表示手段を 設けている。このため、商品が売り切れた状態に放置され、表示手段が長時間表 示を続けた場合にも、上記直流電源の出力源となっている電池は消耗しない。従 って、請求項5記載の考案では一層電池の交換回数が少なくて済む。
【0020】 請求項6記載の考案では、請求項3,4,または5記載の考案を壁掛け可能に 構成した枠体に収納している。前述のように、請求項3,4,または5記載の考 案は電池を出力源としているので、商用電源のない場所でも使用可能であるが、 壁掛け可能に構成した枠体に収納することにより、一層多くの場所に設置可能と なる。 更に、請求項7記載の考案では、請求項6記載の考案の枠体に丸み付け 加工を施している。このため、請求項7記載の考案の自動販売機に人が衝突して も負傷することがない。従って、人通りの多い場所や狭い場所など、更に一層多 くの場所に安全性を損なうことなく設置可能となる。
【0021】 請求項8記載の考案は、請求項2,4,5,および7記載の考案の特徴を兼ね 備えている。すなわち、消費電力が小さく、警報手段および表示手段を別体に設 けた電池で駆動するので、電池の交換回数がきわめて少なくて済む。また、電池 を出力源とし、壁掛け可能な枠体に収納され、その枠体に丸み付け加工が施され ているので、きわめて多くの場所に安全性を損なうことなく手軽に設置可能であ る。
【0022】
次に、本考案の実施例を図面と共に説明する。図1は実施例の自動販売機1の 構成を表す正面図である。なお、本実施例の自動販売機1は、箱詰めされたコン ドーム(以下、商品と記載)Sa,Sbを販売する壁掛け式の自動販売機であり 、100円硬貨または500円硬貨のみが使用可能である。また、タバコ,洗面 用品などのように、小型の箱に個々に収納された商品を販売する自動販売機は本 実施例の自動販売機1とほぼ同様に構成することができる。
【0023】 図に示すように、自動販売機1の正面パネル1a上部中央には硬貨を投入する 投入口3が形成され、下部中央には硬貨投入および後述のボタン操作に応じて商 品SaまたはSb(図3)が排出される取出口5が形成されている。正面パネル 1aの上部左右には各商品Sa,Sbの見本を展示する展示窓7a,7bが形成 されている。そして、正面パネル1aの中央には、各商品Sa,Sbに対応して 、その売り切れを告知する売り切れランプ11a,11b、および各商品Sa, Sbの購入を指示するための購入ボタン13a,13bが配設されている。
【0024】 更に自動販売機1の正面パネル1aには、この他、投入した硬貨を取出口5に 返却させるための返却レバー15、並びに、投入金額が100円,200円,3 00円,400円,または500円であることを告知する金額ランプ21,22 ,23,24,および25が設けられている。なお、売り切れランプ11a,1 1bおよび金額ランプ21〜25は、それぞれ発光ダイオードによって構成され 、売り切れランプ11a,11bは表示手段に相当する。また、金額ランプ21 〜25はそれぞれ、青,緑,黄,柿,紫と個々に発光色を異ならせている。この ため、使用者が投入金額を発光色で確認することも可能である。
【0025】 図2は自動販売機1の裏面側の構成を表す斜視図である。図に示すように、正 面パネル1aは、自動販売機1の本体1bとヒンジ1cを介して開閉自在に固定 されている。本体1bの裏側表面にはフックや釘と係合する係合部27が3箇所 に設けられている。このため、壁面にフックなどを3本打ち込み、各フックに各 係合部27に穿設された穴27aを係合させることにより、自動販売機1は壁面 に固定される。また、正面パネル1aには図に示すように丸み付け加工(いわゆ るアール)が施されている。このため、自動販売機1を壁面に固定すると表面に 角ばった部分がなくなる。
【0026】 次に、図3は正面パネル1aを開けて見た本体1bの内部構造を表す正面図で ある。なお、図では正面パネル1aおよびヒンジ1cを省略している。 図に示すように、本体1bには、個々に積み重ね格納された商品Sa,Sbを 、それぞれ左右および背後から支承する各一対のガイド31a,31bが設けら れている。一対のガイド31aによって区画された空間の下部には、直流モータ 33aによって駆動される駆動部35aが設けられ、商品Saを格納する格納部 37aと駆動部35aとの間は、平板39aによって区画されている。平板39 aにはアーム41aを挿入可能なスリット43aが形成され、更に、平板39a の上面には、駆動部35aによりアーム41aを介して前後方向(図3の法線方 向)に摺動される移送部材としての当接片45aが配設されている。なお、商品 Sbに関しても同様の部材が設けられており、各部を表す符号の添え字にbを使 用して説明を省略する。
【0027】 後述するように、所定金額の硬貨が投入され、購入ボタン13a(13b)が 操作されると、対応する側の当接片45a(45b)が摺動して、商品Sa(S b)を平板39a(39b)の前方に押し出す。正面パネル1aの裏面には、各 平板39a,39bの前方から取出口5方向に傾斜した滑り板47a,47bが 配設されている。このため、平板39a(39b)の前方に押し出された商品S a(Sb)は、滑り板47a(47b)に落下し、ここを滑って取出口5へ排出 される。
【0028】 図4は駆動部35aの構成を表す側面図である。本体1bの底面には、直流モ ータ33aの回転を所定の減速比で減速して出力軸51aに伝達するギアボック ス53aが固定されている。また、アーム41aの基端は出力軸51aに固定さ れている。このため、直流モータ33aを所定方向に回転(以下、正転と記載) させると、アーム41aは前方(図4の右側)に揺動し、正転方向とは逆方向に 回転(以下、逆転と記載)させると、アーム41aは後方に揺動する。なお、本 実施例では、直流モータ33aとしてRE−140(商品名:マブチモーター株 式会社製)を、ギアボックス53aとして工作シリーズNo.43(商品名:株 式会社田宮模型製)を使用した。
【0029】 また、平板39aの上面に載置された当接片45aは、上片61aと下片63 aとの間に、商品Saの側面に当接する側片65aを有するコの字型断面を有し ており、下片63aには、平板39aのスリット43a(図3)と重なる位置に 同様のスリット(図示せず)が形成されている。そして、上片61aおよび側片 65aからは、上記下片63aのスリットおよびスリット43aを貫通する垂直 片67aが立設され、その垂直片67aには、上下方向に長く設けられた縦長穴 69aが穿設されている。縦長穴69aにはアーム41aの先端がピン71aを 介して接続されており、このため、当接片45aはアーム41aの揺動に応じて 平板39a上を前後方向に摺動する。すなわち、アーム41aおよびギアボック ス53aは駆動力変換部に相当する。
【0030】 更に、平板39a上には、当接片45aが平板39aの後端縁まで移動したと き(図に一点鎖線で例示)、側片65aに当接して導通するa接点のリミットス イッチLS1aが固定されている。また、アーム41aの前方には、当接片45 aが平板39aの前端縁まで移動したとき(図に実線で例示)、アーム41aに 当接して導通するa接点のリミットスイッチLS2aが、支承材73aを介して 支承されている。
【0031】 駆動部35bにも、同様のリミットスイッチLS1b,LS2bが設けられ、 これらのスイッチの作動状態は、ガイド31a,31bの背後に設けられた制御 基板81に入力されている。制御基板81には、この他図5に示すように、投入 口3に100円硬貨が投入されたとき導通するリミットスイッチLS100,5 00円硬貨が投入されたとき導通するリミットスイッチLS500,ガイド31 a,31bに支承された商品Sa,Sbの側面にそれぞれ当接して、その商品S a,Sbの売り切れを検知するリミットスイッチLS3a,LS3bなど周知の リミットスイッチの作動状態が次のように入力されている。なお、リミットスイ ッチLS3a,LS3bは、売り切れのとき遮断するa接点と、売り切れのとき 導通するb接点との2回路を有するものである。
【0032】 図5は自動販売機1の制御回路の構成を表すブロック図であり、(A)は制御 基板81を中心とした制御回路を表している。図に示すように、制御基板81は 、自動販売機1のメインスイッチであるトグルスイッチ83を介して、直流電源 としての電池ボックス85に接続されている。電池ボックス85には1.5Vの 単3乾電池87が3個直列に挿入される。また、制御基板81には、前述のリミ ットスイッチLS100,LS500,LS1a,LS2a,LS1b,LS2 bの両端が接続されると共に、a接点の押しボタンスイッチである購入ボタン1 3aとリミットスイッチLS3aのa接点とからなる直列回路89a、および、 a接点の購入ボタン13bとリミットスイッチLS3bのa接点とからなる直列 回路89bの両端が接続されている。更に、制御基板81は、直流モータ33a ,33b、および発光ダイオードによって構成される金額ランプ21〜25に接 続され、上記各種スイッチの作動状態に応じて次のように直流電流を通電する。
【0033】 投入口3より硬貨が投入されると、リミットスイッチLS100,LS500 の動作に基づき投入金額を算出し、投入金額に対応する金額ランプ21〜25の いずれかを点灯する。購入ボタン13aが操作されると、このとき商品Saが売 り切れていなければ、直列回路89aが閉じる。商品Saの代金が投入された後 この直列回路89aが閉じると、制御基板81は直流モータ33aを次のように 駆動する。
【0034】 通常、当接片45aは、図4に実線で例示するように平板39aの前端縁に配 設され、その上に商品Saが積層されている。直列回路89aが閉じると、制御 基板81は直流モータ33aに所定方向の直流電流を通電して逆転させる。する と、アーム41aが揺動して当接片45aは後退する。当接片45aが平板39 aの後端縁まで後退すると、リミットスイッチLS1aが導通する。また、この とき、当接片45aの上片61aと商品Saとが係合しなくなり、商品Saは平 板39aの上に落下する。
【0035】 リミットスイッチLS1aが導通すると、制御基板81は直流モータ33aの 通電方向を切り換えて正転させる。すると、アーム41aが前方に揺動して当接 片45aは前進する。このとき、最下層の商品Saが当接片45aの側片65a に当接し、当接片45aと共に移動する。そして、当接片45aが平板39aの 前端縁まで移動すると、商品Saは滑り板47a(図3)の上に落下し、取出口 5へ排出される。また、当接片45aが平板39aの前端縁まで移動すると、リ ミットスイッチLS2aが導通する。すると、制御基板81は直流モータ33a への通電を停止する。これによって、駆動部35aは元の状態に戻る。
【0036】 このようにして、制御基板81は直流モータ33a,33bを駆動し、投入金 額および購入ボタン13a,13bの操作に応じた商品Sa,Sbを取出口5へ 排出させる。なお、ここで制御基板81は通電方向切換手段に相当する。 次に、自動販売機1は上記回路の他に、図5(B)に示す予備回路91を備え ている。予備回路91は、トグルスイッチ93と1.5Vの単3乾電池94が2 個直列に挿入される電池ボックス95とを直列に接続した電源回路97の両端に 、次の回路を並列に接続して構成される。 ・発光ダイオードによって構成された売り切れランプ11a,売り切れランプ1 1aを流れる電流を制限する保護用抵抗器Ra,およびリミットスイッチLS3 aのb接点を直列に接続した回路。 ・売り切れランプ11b,売り切れランプ11bの保護用抵抗器Rb,リミット スイッチLS3bのb接点を直列に接続した回路。 ・正面パネル1aを開いたときに導通する周知の盗難防止用のリミットスイッチ LS4と、商品Sa,Sbの盗難を警報する警報手段としてのブザー(BZ)9 9とを直列に接続した回路。
【0037】 このように構成された予備回路91では、商品Sa(Sb)が売り切れるとリ ミットスイッチLS3a(LS3b)が導通し、売り切れランプ11a(11b )が点灯する。これによって、商品Sa(Sb)の売り切れを告知することがで きる。また、正面パネル1aが開けられるとリミットスイッチLS4が導通し、 ブザー99が鳴る。これによって、商品Sa,Sbの盗難を警報することができ る。なお、商品Sa,Sbを詰め替える際正面パネル1aが開けられるが、この 詰め替え作業はトグルスイッチ93を切った状態で行われるので、詰め替え時に ブザー99が鳴ることはない。
【0038】 このように、本実施例の自動販売機1では、直流モータ33a,33bの回転 によって商品Sa,Sbを移送している。この直流モータ33a,33bの固定 子と回転子と(いずれも図示せず)の間隔は、従来自動販売機の駆動部に使用さ れてきたソレノイドコイルのコイルと作動部との間隔よりはるかに小さい。従っ て、直流モータ33a,33bの消費電力はソレノイドコイルに比べてはるかに 小さく、自動販売機1全体の消費電力を小さくすることができる。
【0039】 更に、自動販売機1では、直流モータ33a,33bの回転方向を切り換える ことにより、当接片45a,45bを前後両方向に移動させることができる。従 って、従来のように、当接片45a,45bにコイルスプリングなどの付勢力を 作用させて元の位置に戻す必要がなく、直流モータ33a,33bに加わる負荷 が小さくて済む。このため、直流モータ33a,33bの消費電力、延いては自 動販売機1全体の消費電力を一層小さくすることができる。このため、本実施例 の自動販売機1では、商品Sa,Sbの販売コストを良好に低減することができ る。また、自動販売機1はこのように消費電力が小さいので、本実施例のように 乾電池87を出力源として使用しても、その乾電池87が消耗するまでには充分 自動販売機1を使用することができる。本実施例の自動販売機1は乾電池87を 出力源としているので、商用電源のない場所でも使用することができる。
【0040】 また更に、本実施例の自動販売機1では、ブザー99を予備回路91に設け、 乾電池87とは別体に設けた乾電池94によって駆動している。このため、商品 Sa,Sbの詰め替え時などにトグルスイッチ93を切り忘れ、誤ってブザー9 9を鳴らした場合、リミットスイッチLS4近傍で絶縁不良が発生してブザー9 9が鳴り続けた場合、などにも乾電池87は消耗しない。
【0041】 その上、自動販売機1では売り切れランプ11a,11bも乾電池94によっ て駆動している。このため、商品SaまたはSbが売り切れた状態に放置されて 売り切れランプ11aまたは11bが点灯し続けた場合、リミットスイッチLS 3aまたはLS3b近傍で絶縁不良が発生して売り切れランプ11aまたは11 bが点灯し続けた場合、などにも乾電池87は消耗しない。従って、乾電池87 の不必要な消耗をきわめて良好に防止して、その交換回数を減らすことができる 。特に、売り切れランプ11aまたは11bの一方の点灯により乾電池87が消 耗すると、商品SbまたはSaの一方が残っているにも関わらず販売不能となる ことが考えられるが、本実施例ではこのような事態を良好に回避することができ る。
【0042】 また本実施例の自動販売機1は、壁面にフックなどを打ち込み、各フックに各 係合部27を係合させるだけで簡単に設置することができるので、一層多くの場 所に設置することができる。その上、正面パネル1aには丸み付け加工が施され 、自動販売機1を壁面に固定すると表面に角ばった部分がなくなる。このため、 自動販売機1に人が衝突しても負傷することがなく、人通りの多い場所や狭い場 所など、更に一層多くの場所に安全性を損なうことなく設置することができる。
【0043】 なお、上記実施例では、出力源として乾電池87を使用しているが、出力源と してはこの他種々の構成を適用することができる。例えば、自動車用バッテリな どの充電式電池を使用してもよい。また、自動販売機1の使用頻度が充分に少な い場合は太陽電池を使用することも考えられる。この場合、電池交換の必要がな い。更に、商用電源をブリッジ回路などで整流して出力源としてもよい。この場 合、商用電源は常時電力を供給しているので、売り切れランプ11a,11bも 同じ商用電源によって駆動することができる。但し、この場合もブザー99は乾 電池94により駆動することが望ましい。こうすることによって、停電時にも盗 難を警報することが可能となる。
【0044】 また、上記実施例では、ギアボックス53a,53bとアーム41a,41b とによって、直流モータ33a,33bの回転を当接片45a,45bの前後方 向の運動に変換しているが、駆動力変換部としてはこの他にも種々の構成を適用 することができる。例えば、直流モータ33a,33bの回転に応じて個々に回 転する一対のスクリュウを、当接片45a,45bの移動方向にそれぞれ平行に 配設し、当接片45a,45bにそのスクリュウと係合する係合部を設けてもよ い。すると、スクリュウの回転に応じて当接片45a,45bが前後方向に移動 する。また、上記実施例では直流モータ33a,33bを正転,逆転両方向に回 転可能に構成しているが、一方向にのみ回転可能に構成してもよい。この場合、 例えばアーム41a,41bの揺動軸をギアボックス53a,53bの出力軸5 1a,51bとは別体に設け、出力軸51a,51bの回転をクランクなどを介 してアーム41a,41bに伝達したり、コイルスプリングなどの付勢力を利用 したりすればよい。更にこの場合、若干消費電力が増加するが、ソレノイドコイ ルを利用した従来の自動販売機と比較すれば充分に消費電力を小さくすることが できる。
【0045】
以上詳述したように、請求項1〜8記載の考案はきわめて消費電力が小さい。 このため、販売コストを良好に低減することができる。また、消費電力が小さい ため、請求項3〜8記載の考案のように電池を出力源に使用して、至る所に設置 することができる。更に、請求項6〜8記載の考案のように、壁掛け可能な枠体 に収納したり、その枠体に丸み付け加工を施したりすれば、一層多くの場所に設 置することができる。
【図1】実施例の自動販売機を表す正面図である。
【図2】実施例の自動販売機の裏面側の構成を表す斜視
図である。
図である。
【図3】実施例の自動販売機の内部構造を表す正面図で
ある。
ある。
【図4】実施例の自動販売機の駆動部の構成を表す側面
図である。
図である。
【図5】実施例の自動販売機の制御回路の構成を表すブ
ロック図である。
ロック図である。
1…自動販売機 1a…正面パネル 11a,11b…売り切れランプ 13a,13b…購
入ボタン 27…係合部 33a,33b…直
流モータ 35a,35b…駆動部 45a,45b…当
接片 53a,53b…ギアボックス 81…制御基板 85,95…電池ボックス 87,94…単3乾
電池 99…ブザー LS1a,LS1b,LS2a,LS
2b…リミットスイッチ Sa,Sb…商品
入ボタン 27…係合部 33a,33b…直
流モータ 35a,35b…駆動部 45a,45b…当
接片 53a,53b…ギアボックス 81…制御基板 85,95…電池ボックス 87,94…単3乾
電池 99…ブザー LS1a,LS1b,LS2a,LS
2b…リミットスイッチ Sa,Sb…商品
Claims (8)
- 【請求項1】 商品に当接して、該商品を取出口方向に
移送可能な移送部材と、 該移送部材を駆動して上記商品を取出口方向に移送する
駆動部と、 を備えた自動販売機において、 上記駆動部が、 直流モータと、 該直流モータの回転に応じて上記移送部材を商品の移送
方向に移動させる駆動力変換部と、 上記直流モータに直流電流を通電する直流電源と、 を備えて構成されることを特徴とする自動販売機。 - 【請求項2】 上記直流電源が、上記直流モータへの通
電方向を切り換える通電方向切換手段を有し、 上記駆動力変換部が、上記直流モータの所定方向の回転
に応じて上記移送部材を商品の移送方向に移動させると
共に、上記直流モータの上記所定方向とは逆方向の回転
に応じて上記移送部材を上記移送方向とは逆方向に移動
させることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。 - 【請求項3】 上記直流電源が、電池を出力源として構
成されたことを特徴とする請求項1または2記載の自動
販売機。 - 【請求項4】 請求項3記載の自動販売機に、 更に、上記直流電源とは別体に設けた電池で駆動され、
商品の盗難を警報する警報手段を設けたことを特徴とす
る自動販売機。 - 【請求項5】 請求項3記載の自動販売機に、 更に、上記直流電源とは別体に設けた電池で駆動され、
商品の売り切れを表示する表示手段を設けたことを特徴
とする自動販売機。 - 【請求項6】 壁掛け可能に構成した枠体に収納された
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の自動
販売機。 - 【請求項7】 上記枠体に丸み付け加工を施したことを
特徴とする請求項6記載の自動販売機。 - 【請求項8】 上記直流電源が電池を出力源として構成
されると共に、 壁掛け可能に構成して丸み付け加工を施した枠体に収納
された請求項2記載の自動販売機に、 更に、 上記直流電源とは別体に設けた電池で駆動され、商品の
盗難を警報する警報手段と、 上記直流電源とは別体に設けた電池で駆動され、商品の
売り切れを表示する表示手段と、 を設けたことを特徴とする自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994011861U JP3009467U (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994011861U JP3009467U (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 自動販売機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3009467U true JP3009467U (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=43145259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994011861U Expired - Lifetime JP3009467U (ja) | 1994-09-26 | 1994-09-26 | 自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009467U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06101335A (ja) * | 1992-09-18 | 1994-04-12 | Kajima Corp | 角柱用型枠 |
JP2015179367A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 富士電機株式会社 | 商品払出装置 |
JP6298909B1 (ja) * | 2017-03-22 | 2018-03-20 | 東京瓦斯株式会社 | 燃料電池システムの筐体構造 |
-
1994
- 1994-09-26 JP JP1994011861U patent/JP3009467U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06101335A (ja) * | 1992-09-18 | 1994-04-12 | Kajima Corp | 角柱用型枠 |
JP2015179367A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 富士電機株式会社 | 商品払出装置 |
JP6298909B1 (ja) * | 2017-03-22 | 2018-03-20 | 東京瓦斯株式会社 | 燃料電池システムの筐体構造 |
JP2018160325A (ja) * | 2017-03-22 | 2018-10-11 | 東京瓦斯株式会社 | 燃料電池システムの筐体構造 |
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