JP3008385U - ガスバーナーの点火装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置全体のコンパクト化並びに操作性と安全
性に優れたガスバーナーの点火装置を提供すること。 【構成】 操作摘み２を有するケース１内に、元コック
３、電池７、マイクロスイッチ１１及びイグナイター８
等が配置され、操作摘み２の押圧回動操作により、メイ
ンバーナー５よりの生ガスが元コック３から分岐管１３
を流れて各棒バーナー１５とパイロットパイプ１６を経
て各パイロットバーナー２０にそれぞれ流れ、同時にマ
イクロスイッチ１１の動作を介してイグナイター８が動
作し、点火プラグ２１からの火花によりパイロットバー
ナー２０の点火を介して各棒バーナー１５に点火され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ガスバーナーの点火装置の改良に関し、更に詳しくは、電池、点火 機構としてのイグナイター等がケース内に配置されて全体がコンパクト化された ガスバーナーの点火装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種装置としては、特に図示しないが、ケース内に設けられた元コッ クに圧電素子が付設され、操作摘みを押圧回動させることにより圧電素子に圧力 を加えて、発生した高電圧を火花放電させて、ガスに点火させる構造のものが一 般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

ところで、従来の装置では、操作摘みによる１回限りの点火動作であるため、 点火ミスが多く、点火ミスをすると生ガスが出るばかりか、点火のタイミングの 遅れによっては棒バーナー等の周辺に生ガスが充満した状態で点火されるため、 爆発が生じて火傷等を生ぜしめる恐れがあり、極めて危険であった。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的とすると ころは、装置全体のコンパクト化と共に、点火が確実になされて点火ミスが皆無 となり、生ガスの充満や火傷等の恐れがなくて安心して使用できる極めて安全性 に優れたガスバーナーの点火装置を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

この目的のため、本考案は、外側に操作摘みを有し、内側には操作摘みと連結 のメインバーナーよりのガス導入口を有する元コックと、該元コックと連結され 、かつ棒バーナーへのガス導出口を有する分岐管が配置されたケース内に、電池 と、該電池と電気的接続されたマイクロスイッチと、該マイクロスイッチおよび 前記電池と電気的接続されたイグナイターと、該イグナイターと電気的接続され 、前記操作摘みの押圧回動操作により火花を発してパイロットバーナーに点火す る点火プラグが配置された構成を特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照し、その作用と共に説明する。図１は、本考案に係 る点火装置の一例での平面図、図２は側面図で、これら図において、ケース１は 上面開口の略箱型を呈し、その両側板の一部分は切欠されている。ケース１の正 面板外側には操作摘み２がケース１の内側略中央部位に配置の元コック３と連結 して設けられている。操作摘み２は、これを連結軸方向に押圧して反時計方向に 回動させることにより、元コック３内のガス流路が『開』となってメインバーナ ーよりのガスが流れ、かつ後述のマイクロスイッチが『ＯＮ』となってイグナイ ターが動作し、点火プラグから火花が発するようになっている。元コック３の頭 部にはガス導入口４が回動可能として連結され、該ガス導入口４にはメインバー ナー５が接続される。ケース１内において、元コック３を挾んで電池ケース６を 介して乾電池７と点火機構としてのイグナイター８が配置されている。電池７の （−）側はリード線９を介してイグナイター８の（−）側と電気的接続され、ま た電池７の（＋）側はリード線１０を介してマイクロスイッチ１１と電気的接続 されると共に、該マイクロスイッチ１１はリード線１２を介してイグナイター８ の（＋）側と電気的接続され、前述のように、操作摘み２の操作によりマイクロ スイッチ１１が動作（ＯＮ）し、同時にイグナイター８が動作するようになって いる。元コック３には分岐管１３が連結され、メインバーナー５からのガスは元 コック３内を流れて分岐管１３から、これに取り付け複数のガス導出口１４を経 て多数のガス流出孔を有する棒バーナー１５に流れるようになっている。元コッ ク３にはパイロットパイプ１６が接続され、該パイロットパイプ１６の先端は、 ケース１に固着の取付板１７を介して取付板１８に固着された複数のガス導出口 を有するナット部材１９と連結され、パイロットパイプ１６よりのガスはナット 部材１９の各ガス導出口より流出し、該ガス導出口と対応させて取付板１８に放 射状に配置された複数のパイロットバーナー２０に流れるようになっている。取 付板１８には、パイロットバーナー２０に点火するための点火プラグ２１が絶縁 体２２を介して固装されると共に、点火プラグ２１は絶縁パイプで被覆されたリ ード線２３を介してイグナイター８と電気的接続されている。

【０００７】 本案点火装置は上記の構成であるから、操作摘み２を押圧して反時計方向に回 動させると、元コック３が『開』となってメインバーナー５からの生ガスは元コ ック３内を経て分岐管１３より各棒バーナー１５に流れると共に、パイロットパ イプ１６を経てナット部材１９の各ガス導出口より流出し、各パイロットバーナ ー２０に流れる。一方これと同時にマイクロスイッチ１１が『ＯＮ』となってイ グナイター８の動作回路が閉成され、イグナイター８が動作して点火プラグ２１ から火花を発し、この火花をもって各パイロットバーナー２０に点火され、同時 に各パイロットバーナー２０から各棒バーナー１５に点火される。なお、操作摘 み２の回動操作を保持している限り、点火プラグ２１からは火花が出ており、換 言すれば、棒バーナー１５に点火するまで火花は出続けている。

【０００８】 棒バーナー１５に点火され、操作摘み２を離すと、自動的にマイクロスイッチ １１が『ＯＦＦ』となってイグナイター８の動作が停止し、点火プラグ２１の火 花は消え、メインバーナー５よりのガスは流れ続ける。操作摘み２を元の位置に 戻すと、元コック３は『閉』となってメインバーナー５よりのガスの流れは停止 される。

【０００９】

【考案の効果】

しかして、本案点火装置によれば、ケース１内に電池７、マイクロスイッチ１ １及びイグナイター８等がコンパクトに配置された構造から、装置全体が小型化 されると共に、操作摘み２の押圧回動操作でガスの供給と棒バーナー１５への点 火が同時になされるものであるから、操作性に優れ、しかも棒バーナー１５に点 火するまで点火プラグ２１の火花は出続けるから、点火確実にして、従来のよう な点火ミスは皆無となって生ガスの充満や火傷等の恐はれなく、安全性に優れる ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る点火装置の一例での平面図であ
る。

【図２】同上の側面図である。

【符号の説明】

１ ケース ２ 操作摘み ３ 元コック ４ ガス導入口 ５ メインバーナー ６ 電池ケース ７ 電池 ８ イグナイター １３ 分岐管 １５ 棒バーナー １６ パイロットパイプ ２０ パイロットバーナー ２１ 点火プラグ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側に操作摘みを有し、内側には操作摘
   みと連結のメインバーナーよりのガス導入口を有する元
   コックと、該元コックと連結され、かつ棒バーナーへの
   ガス導出口を有する分岐管が配置されたケース内に、電
   池と、該電池と電気的接続されたマイクロスイッチと、
   該マイクロスイッチおよび前記電池と電気的接続された
   イグナイターと、該イグナイターと電気的接続され、前
   記操作摘みの押圧回動操作により火花を発してパイロッ
   トバーナーに点火する点火プラグが配置された構成を特
   徴とするガスバーナーの点火装置。