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JP3099373B2 - Cd再生装置の表示装置 - Google Patents

Cd再生装置の表示装置

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JP3099373B2
JP3099373B2 JP02406237A JP40623790A JP3099373B2 JP 3099373 B2 JP3099373 B2 JP 3099373B2 JP 02406237 A JP02406237 A JP 02406237A JP 40623790 A JP40623790 A JP 40623790A JP 3099373 B2 JP3099373 B2 JP 3099373B2
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卓朗 曽根
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CD(コンパクト・
ディスク)再生装置において、曲のタイトルや作曲者
名、演奏者名等の曲内容に関する情報を表示するための
表示装置に関し、文字情報と画像情報の混在表示を可能
にして、表示能力を増強して、表示品質を向上させたも
のである。
【0002】
【従来の技術】CD再生装置においては、使用上の便宜
を図るためディスク再生情報に基づく各種表示が行なわ
れる。従来のCD再生装置におけるディスク再生情報に
基づく表示は、Qチャンネルサブコードにモード1とし
て記録されているTNO(トラック番号、曲番)、TI
ME(時間)等を再生して表示するものがあった。とこ
ろが、この表示では、曲番や時間情報を表示するのみ
で、曲のタイトル、作曲者、演奏者等ユーザが本当に知
りたい曲内容に関するデータを表示する機能は無かっ
た。そこで、このような曲内容に関する表示できるよ
うにしたものとして、本出願人の出願に係る特願平2−
163635号明細書に記載の発明があった。これ
は、CDのプログラム領域のサブコードQチャンネルデ
ータフレームの一部に、対応する曲の内容を表わす文字
コード情報および編集情報からなる特定情報をその識別
符号とともに記録しておき、CD再生装置では再生時に
読み出されるQチャンネル情報の中から、対応する曲内
容に関する文字コードからなる特定情報を、該特定情報
に付与された識別符号により識別して出力し、この識別
された特定情報を文字コード情報と編集情報とに区分
し、この文字コード情報を編集情報により外部表示可能
な文字コード列として編集し、表示手段へ出力して表示
するようにしたものである。これによれば、ディスクタ
イトル(ディスクの総タイトル)、曲タイトル(各曲の
タイトル)、作曲者名、演奏者名等のユーザが知りたい
曲内容に関する情報を曲再生と並行して表示することが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記Qチャンネルの文
字コード情報による曲内容の表示では画一的なパターン
での文字表示しかできず、表示能力に限界があり、表示
品質が低かった。この発明は前記従来の技術における問
題点を解決して、Qチャンネル情報による文字コード情
報と他チャンネル情報による画像情報の混在表示を可能
にして、表示能力を増強して、表示品質を向上させたC
D再生装置の表示装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のCD再生装置
の表示装置は、CDに記録されたディジタルオーディオ
データを検出して再生出力する再生出力手段と、この再
生出力手段による再生と並行して、該CDに記録された
サブコードデータのQチャンネル情報を検出して出力す
るQチャンネル情報検出手段と、このQチャンネル情報
検出手段の出力中から、対応する曲内容に関する文字コ
ードからなる特定情報を、該特定情報に付与された識別
符号により識別して出力する特定情報識別手段と、この
識別された特定情報を文字コード情報と編集情報とに区
分する情報区分手段と、この情報区分手段により得られ
た文字コード情報を編集情報により外部表示可能な文字
コード列として編集し、表示手段へ出力する文字コード
列出力手段と、前記再生出力手段による再生と並行し
て、該CDのQ以外のサブコードチャンネルに記録され
ている画像情報を検出して出力する画像情報検出手段
と、前記Qチャンネル情報検出手段で検出される文字コ
ード列の中から前記画像情報を表示するための画像制御
情報を検出する画像制御情報検出手段と、この画像制御
情報検出手段で検出される画像制御情報に応じて、前記
読み出された画像情報を前記表示手段へ出力する画像出
力手段とからなるものである。また、この発明による文
字表示を行うために使用されるCDは、例えばプログラ
ム領域のサブコードQチャンネルデータフレームに、該
フレーム100個につき多くとも8個のフレームに、対
応する曲の内容を表わすASCIIまたはJIS漢字コ
ードの文字コード情報および編集情報がその識別符号と
ともに記録され、かつその中に画像情報を表示するため
の画像制御情報を含み、Qチャンネル以外のサブコード
チャンネルに前記画像情報が記録されたものとすること
ができる。
【0005】
【作用】この発明の表示装置によれば、CD再生信号
は、Qチャンネル情報検出手段でQチャンネル情報が検
出され、特定情報識別手段によりその中から識別符号を
用いて曲内容に関する特定情報が識別され、さらに情報
区分手段で特定情報が文字コードと編集情報に区分さ
れ、文字コード列出力手段で文字コード情報を編集情報
により外部表示可能な文字コード列として編集して出力
し、表示手段にて表示される。また、前記再生出力手段
による再生と並行して、該CDのQ以外のサブコードチ
ャンネルに記録されている画像情報が画像情報検出手段
で検出して出力され、かつ前記Qチャンネル情報検出手
段で検出される文字コード列の中から前記画像情報を表
示するための画像制御情報が画像制御情報検出手段で検
出されて、この画像制御情報検出手段で検出される画像
制御情報に応じて、前記画像情報検出手段で読み出され
た画像情報が画像出力手段から出力されて前記表示手段
で表示される。これによれば、文字情報と画像情報の混
在表示が可能となり、文字情報のみによる表示に比べて
表示能力が増強されて、表示品質を向上させることがで
きる。また、文字情報を混在させたので、画像情報のみ
による表示に比べてデータの記録効率が高く(文字情報
は少ないデータ量で多くの情報を表示できる)、表示情
報の再生速度の向上が図られる。また、コード情報とし
ての文字情報を有するので、これをデータ検索に利用す
ることができるまた、この発明による文字表示を行う
ために使用されるCDとして、例えば曲内容に関する情
報をQチャンネルデータフレームの100個につき多く
とも8個までに割り当てて記録したものを用いることに
より、従来規格のモード1による曲番や時間情報の表示
も何ら支障なく行なうことができる。また、文字コード
として、ASCIIまたはJIS漢字コードを用いるこ
とにより、効率良い記録を行なうことができる。
【0006】
【実施例】この発明による文字表示を行うためのCDの
データフォーマットの一実施例を説明する。はじめに、
画像情報を含まない場合の文字コード情報のデータフォ
ーマットについて図2〜図4を参照して説明する。この
データフォーマットは、図2(a)に示すように、1フ
レームが588チャンネルビットで構成され、各フレー
ムごとに1シンボル(8ビット)のサブコードのエリア
を有している。サブコードは98フレームで完結するよ
うに構成され、(b)に示すように、各チャンネル98
ビットずつの8つのチャンネルP,Q,…,…,Wを構
成している。Qチャンネルは(c)に示すように構成さ
れ、ADR(アドレス)によりモードが指定される。モ
ード1(ADR=0001)〜モード3(0011)は
既に定義されており、ここではモード5(0101)を
この発明による文字表示モード(文字・画像混在表示を
含む)として新たに定義する。なお、モード5の出現率
は多くても8/100以下にすれば、既定義モード1〜
3の再生は支障なく行なえる。
【0007】モード5におけるデータブロック(72ビ
ット)の内容を図2(d)〜(f)に示す。モード5の
データ信号(特定情報)はこれら(d)〜(f)に示す
3種類のデータブロックから成り立つ。これは、最初の
2ビット(DC)によって下記のように分類される。 DC:Data Content(記録されているブロックの内容を
表示) 00:コントロールブロック(CB:Control Block,編
集情報)該当データブロックが文字表示(または文字・
画像混在表示)をするための制御データから成っている
ことを示す。 01:基準文字ブロック(BC:Basic Character Bloc
k,文字コード情報(ASCII))該当データブロック
の文字コード情報が基準文字としての8ビットのASC
II英数文字コードで構成されていることを示す。 11:オプショナル文字ブロック (OC:Optional Character Block, 文字コード情報
(JIS漢字他))該当データブロックの文字コード情
報がオプショナル文字としての16ビットのJIS漢字
コードで構成されていることを示す。
【0008】上記各種データブロックにおける文字コー
ド情報のデータフォーマットについて説明する。 コ
ントロールブロックCBにおけるデータフォーマット
(図2(d)) i) TBN:Total Block Number(4ビット) 1つの文字ラインを構成する文字ブロック(1ブロック
は基準文字の場合8文字、オプショナルブロックの場合
4文字で構成)のブロック数を表わす(コントロールブ
ロックは数えない)。 ii) RN:Repeat Number (2ビット) 読取りエラー防止のために2度書きされているデータの
最初のデータであるか、二度目のデータであるかを表わ
す。 01:最初のデータ 10:二度目のデータ
【0009】iii) TNO:Track Number(8ビット) 表示する曲内容の属する曲番を表わし、このデータのみ
BCDコードで構成される。モード1のTNOと基本的
には一致するが、後述するように前の曲が終了する前か
ら次の曲の曲番情報を入れておく場合には、原則として
モード1によるTNOとモード5によるTNOが一致し
た時点から曲番表示を始めるようにする。 0000 0000:このTNOが記録されている文字ライン
は、ディスクタイトルや歌手の名前などディスク全体に
対して共通なデータで、何時表示してもよいデータであ
ることを表わす。 1111 1111:ソフト側からの要請により、プレーヤでデ
ータが読み取られると同時に、リアルタイムで文字を表
示して欲しい場合(例えば、カラオケの歌詞等)、この
ようにする。
【0010】iv) TLNO:Total Line Number (12ビット) 該当曲に記録されている文字ラインの行数を表わす v) CC:Character Code(6ビット) オプショナル文字(漢字)のデコードコード指定 00 0000:基準文字ブロックのみで構成され、オプショナル文字は記録されて いない。 00 0001:オプショナル文字として漢字が記録されている。 00 0010:未定であるが、設定される文字コードによっては基準文字ブロック : と同じ8ビット単位の文字も考えられる(例えばひらがな、カタカ 11 1111 ナ)。 11 1111まで同じ。
【0011】vi) SC:Select code (4ビット) 該当文字ラインのデータの内容を表わす分類コードであ
る。 vii) BTCN:Basic Total Character Number(6ビ
ット) 基準文字の文字ライン(基準文字ライン)に含まれる文
字の数を表わす。これを用いて表示器上にバランスよく
表示するように制御することができる。
【0012】viii) BLCN:Basic Line Change Nu
mber(6ビット) 基準文字ラインにおいて、該当文字行の中で行変えする
場合の適切な文字の位置指定で、先頭文字から数えて行
変えしてよい文字の頭の位置を表わす。これを用いるこ
とにより、再生装置側の表示器の桁数が1行の表示可能
文字数より少なくてもバランスよく表示でき、再生装置
の表示器のグレードの選択に自由度が出る。
【0013】ix) OTCN:Optional total Charact
er Number(5ビット) オプショナル文字の文字ライン(オプショナル文字ライ
ン)に含まれる文字の数を表わす。 x) OLCN:Optional Line Change Number (5ビッ
ト) オプショナル文字において該当文字行の中で行変えする
場合の適切な文字の位置指定で、先頭文字から数えて行
変えしてよい文字の頭の位置を表わす。
【0014】 基準文字ブロックBCにおけるデータ
フォーマット(図2(e)) i) BN:Block Number(4ビット) 1つの文字ライン中における該当ブロックの順番(位
置)を表わす。この順番にはコントロールブロックは含
まない。2度書きされているデータは1つと数える。 ii) RN:Repeat Number (2ビット) (コントロールブロックと同じ) iii) d1〜d8:8ビットから成るASCIIコード
による英数文字データ 0000 0000:ASCIIコードによる英数文字 : : 〃 1111 1110 〃 1111 1111:ノンオペレーション。この記号が記録されている部分は文字表示 を行なわず、単に待機状態となる。スペース表示とは異なり、次 のデータが来た場合は前の文字に詰めて表示する。文字数として は数えない。 用途:1ラインの文字数がブロック数で割り切れない場合の調節 データ。文字をリアルタイミングで表示する場合などの表 示タイミングとり。
【0015】 オプショナル文字ブロックOCにおけ
るデータフォーマット(図2(f)) i) BN:Block Number(4ビット) (基準文字ブロックと同じ) ii) RN:Repeat Number (2ビット) (基準文字ブロックと同じ) iii) D1〜D4:16ビットから成るJISコードに
よる漢字データ 0000 0000 0000 0000:JIS漢字コード : 〃 1111 1111 1111 1110 〃 1111 1111 1111 1111:基準文字ブロックにおけるノンオペレーションと同じ 働きをする。 なお、モード5の文字表示では、ローコスト機において
も少なくとも英数字による表示ができるように、基準文
字ブロックは必ず記録する。オプショナル文字の記録は
任意である。これにより、再生装置のグレードに応じた
表示ができる。
【0016】以上のように文字コード情報のデータブロ
ックを構成することにより、次のような利点がある。 (イ) 現行規格の修正は最少ですむQサブコードに新
しいモード5を追加するのみでよいので、現行規格との
コンパチビリティは完全であり、この新規格のディスク
を従来のCDプレーヤで再生しても問題はない。また、
CDフォーマット中に常時挿入されているQチャンネル
サブコードを利用して記録するため、全体データ量は必
要十分であり、しかも表示する際の項目的事項、例えば
“作曲者”等の表示文字をそれぞれのデータにJIS漢
字コードで記録すれば、これだけで16×3=48bit
を常に要するが、コントロールデータ中に編集情報SC
として“0010”の4bit を割り合てるだけで済むので全
体としてのデータ効率は良好となり、最少の伝送データ
量で効果的な表示ができ、基本的に伝送速度を上げるこ
となく実現でき、現行規格をそのまま用いることができ
る。 (ロ) コード情報であるので、一度読み取ったデータ
を記憶しておくことによって、データ検索等各種機能に
用いることができる。 (ハ) 分類コード(コントロールブロック中のSC:
Select Code )をユーザがキー入力で指定することによ
り、表示するデータをプレーヤ側で選択することができ
る。
【0017】次に、上記3種類のデータブロックの組合
せで構成される文字コード情報による1つの文字ライン
データの実施例を図3および図4に示す。図3は基準文
字のみで構成されている場合、図4はオプショナル文字
が記録されている場合である。図3および図4中各ブロ
ックは72ビットで、前記3種類のデータブロック(図
2(d),(e),(f))のいずれかでそれぞれ構成
されている。一連のラインデータは、8/100以下の
出現率でサブコードQチャンネルに散点的に挿入されて
いるデータブロック(モード5のQサブコードデータ)
を検出してつなぎ合わせて構成される。1ライン分のデ
ータはその先頭にコントロールブロックが配置され、そ
れに続いて文字ブロックが配置されている。各々のブロ
ックは読取りエラー防止のために同一データを何度か繰
返して(ここでは2度繰返して)記録される。
【0018】1ライン分のデータが終了すると、コント
ロールブロック中のSCが切り換えられて、別内容のデ
ータが続いて記録される。SCが順次切り換えられてい
って一通り記録が終了すると、SCを最初に戻して同じ
曲が続く限り同じデータが繰り返し記録される。ディス
クタイトル、歌手等のディスク全体に共通する情報も繰
り返し記録される。これにより、曲の途中から再生を開
始しても適切な表示を行なうことができる。また一時的
に読取りエラーを生じてもその後に正しい情報が再生さ
れれば正しい表示を行なうことができる。また、曲演奏
中に常時データを受け取るため、全体データ量は必要十
分となり、しかも編集情報で編集するためデータ効率は
良好となり、瞬時のデータ伝送量は少なくてすむ。
【0019】図3の基準文字のみで構成されている場合
は、先頭のコントロールブロックに続き、基準文字ブロ
ックが配置されている。図3の場合のコントロールブロ
ックは、 TBN=0100(1ライン4ブロックで構成) CC=00 0000(基準ブロックのみで構成) BTCN=10 0000(32文字で基準文字ラインを構成) OTCN=0 0000(オプション文字はなし) となる。なお、1ラインを15ブロック(TBNの最大
値が1111)に設定すると、基準文字のみで構成する
場合、8文字(1ブロック文字数)×15ブロック=1
20文字になる。
【0020】図4のオプショナル文字が記録されている
場合は、先頭のコントロールブロックに続き、基準文字
ブロックとオプショナル文字ブロックが交互に配置され
ている。図4の場合のコントロールブロックは、 TBN=0110(1ライン6ブロックで構成) CC=00 0001(オプショナル文字が記録) BTCN=01 1000(24文字で基準文字ラインを構成) OTCN=0 1100(12文字でオプショナル文字ラインを構成) となる(なお、コントロールブロック中のTBNは基準
文字ブロック数とオプショナル文字ブロック数を別々に
カウントする方が好都合の場合もある。)。図4のよう
に、オプショナル文字を記録する場合に、必ず基準文字
も併せて記録しておくことにより、漢字表示を行なえな
い表示器を有するローコスト機においても、少くとも英
数字での表示ができる。また、漢字表示を行なえる場合
も再生装置側でユーザがいずれか一方または両方の表示
に切換えることができるようにしておけば便利である。
なお、1ラインを15ブロック(TBNの最大値が11
11)に設定すると16ビットで構成されている漢字等
のオプショナル文字の場合には4文字×15ブロック=
60まで記録することができる。
【0021】図3、図4の場合の表示スピードは例えば
次のようになる。 サブコードブロックの再生スピード:75ブロック/秒 モード5のQサブコードの出現率:5/100 文字コードの数:(漢字)4文字/ブロック (英文字、カナ)8文字/ブロック 記録できる文字の数:(漢字)75×5/100×4=15文字/秒 (英文字、カナ)75×5/100×8=30文字/秒 表示可能な文字量:(漢字)15/2=7.5文字/秒 (2度書きの場合)(英文字、カナ)30/2=15文字/秒
【0022】この程度の表示スピードでは1つのライン
データの再生が完結されるまで時間がかかるので、曲が
始まってからその内容が表示されるまで時間がかかるお
それがある。データの伝送レートを高速にすればこの問
題を解決できるが、そのためには膨大な伝送容量が必要
になり、ロスが出て実用的ではない。そこで、次の曲が
始まる前(前の曲が終る前)から次の曲の文字コード情
報および曲番のデータ(TNO)をモード5のQサブコ
ードに記録しておき、次の曲が始まる前までにその曲の
文字コード情報が既に再生されて記憶されている状態に
して、モード1のTNOがモード5のTNOに一致した
時点でその記憶されたデータを表示することにより、低
速のデータでも見かけ上高速に表示できる。
【0023】なお、再生時のエラーチェックは、CRC
チェックコード(図2(c))を用いて行なうほか、同
一データが2度繰り返し得られるかどうかを検出して、
正しいデータのみを使用して表示することができる。こ
のような2重のチェックにより、異常な表示が発生する
のを防止できる。なお、モード5のQサブコードデータ
は曲中に記録するほかリードイン部にまとめて記録して
おくこともできる。このようにすれば、ディスク装着後
にすぐに全ての曲内容を表示することができる。リード
インエリアが狭い場合は各局番の曲タイトル等最少限の
データを記録することもできる。
【0024】次に、文字・画像混在表示を行なう場合の
データフォーマットについて説明する。文字・画像混在
表示を行なう場合は、R〜Wチャンネルサブコードに画
像情報を記録するとともに、Qチャンネルサブコードの
文字コード情報中にエスケープシーケンスを挿入して、
画像情報を表示するための画像制御情報を記録する。Q
チャンネルサブコードに記録されたエスケープシーケン
スおよびR〜Wチャンネルサブコードに記録された画像
情報の一例を図5に示す。なお、図5では各データは1
度書きされたものとして示したが、前記図3や図4のよ
うに2度書きすることもできる。Qチャンネルの文字コ
ード情報中には、画像情報を表示しようとする位置にエ
スケープシーケンスが挿入されている(1行分すべてを
画像情報で表示する場合は全体がエスケープシーケンス
となる。)。エスケープシーケンスは、エスケープシー
ケンスの開始を意味するエスケープ(ESC)コードF
(hは16進数を意味する)で始まり、タイプコー
ドがこれに続く。タイプコードは、画像表示の種別を表
わすもので、その内容は例えば次のとおりである。
【0025】 タイプ0(00):文字コード情報中の埋め込み画像。表示位置は記録され たとおりの位置である。 タイプ1(01):文字コード情報中の埋め込み画像。埋め込み位置の指定 付き。 タイプ2(02):文字コード情報中の埋め込み画像。画像のアトリビュー ト指定付き。 タイプ3(03):文字コード情報中の埋め込み画像。埋め込み位置指定お よびアトリビュート指定付き。 タイプ0,2の埋め込み画像は文字列の一部として表示
され、続く文字列は図形の直後から表示される。タイプ
1(および3)の埋め込み画像は文字列と関係なく指定
された位置に表示され、続く文字列の表示位置には影響
を与えない。なお、図5(a)のエスケープシーケンス
は、タイプ0の場合を示したもので、タイプコード00
に続いて画像情報のアドレス情報が記録されている。
このアドレス情報は、このエスケープシーケンスで表示
しようとする画像情報を指定するもので、数バイト(例
えば4バイト)で構成される。このアドレス情報は、例
えば1枚のCDのR〜Wチャンネルサブコードに記録さ
れている全画像情報の先頭から数えて所望の画像情報が
記録されている位置までのオフセット(図5(b)参
照)をバイト単位あるいは画像単位等で数えたものを使
用することができる。
【0026】アドレス情報に続いて代用文字列のコード
情報が記録されている。この代用文字列は、再生装置の
表示能力が低く、画像情報の表示ができない再生装置に
おいて、画像情報に代えて、文字情報を表示するために
用意されているもので、例えば画像情報による表示内容
に相当する文字コード情報が記録されている。これによ
り、画像表示を行なえない再生装置においても、少なく
ともこの画像で表示しようとする内容を文字情報で表示
することができ、再生装置の表示能力に対する許容度を
大きくとることができる。代用文字列に続いてエスケー
プシーケンス終了コードF が記録されてエスケープ
シーケンスを終了し、文字コード情報に戻る。一方、R
〜Wチャンネルサブコードには画像情報が記録される。
各グラフィック情報は、先頭にその画像の大きさ(幅、
高さ)を示す情報が記録され、これに続いて画像の内容
を示すビットイメージデータが記録されている。ビット
イメージデータは、画像そのものを表わすビットマップ
データや画像のアウトラインを示すアウトラインデータ
等として記録することができる。画像情報も2度書きす
ることができる。
【0027】なお、画像情報はCDから読み出されてR
AMに記憶されて、エスケープシーケンス中の画像情報
のアドレス情報によりRAMから読み出されて表示され
るので、Qチャンネルにおけるエスケープシーケンスの
記録位置と、このエスケープシーケンスで表示しようと
するR〜Wチャンネルの画像情報の記録位置は同じ位置
である必要はない。ただし、エスケープシーケンスで表
示しようとする画像情報をそのエスケープシーケンスが
記録されている位置よりも手前の位置に記録しておけ
ば、ある1枚のCDをはじめて再生する場合にもエスケ
ープシーケンスを読み取った時にはすでにこのエスケー
プシーケンスで指示される画像情報はRAMに記憶され
ているので、リアルタイムで画像表示を行なうことがで
きる。もっとも、エスケープシーケンスで表示しようと
する画像情報がそのエスケープシーケンスが記録されて
いる位置よりも後の位置に記録されていて、エスケープ
シーケンスを読み取った時にこのエスケープシーケンス
で指示される画像情報が未だRAMに記憶されていない
ような場合には、代用文字を表示して対応することもで
きる。このような場合にもCD全体を一度再生すればす
べての画像情報はRAMに記憶されるので、2度目以後
の再生ではいつでもリアルタイムですべての画像表示を
することができる。
【0028】また、画像情報のアドレスは、CDを始め
から再生していって、全画像情報の先頭からのオフセッ
トを例えばバイ単位でカウントしていった値を使用し
て、CDから読み出される画像情報にこのアドレス情報
を付与してRAMに記憶するほか、各画像情報に予めア
ドレス情報を付してR〜Wチャンネルに記録しておくこ
ともできる。後者のようにすれば、はじめてのCDを途
中から再生していっても、画像情報をアドレス情報を付
してRAMに記憶することができる。また、図5(b)
の例では画像の大きさのデータをR〜Wチャンネルに記
録したが、Qチャンネルのエスケープシーケンス中に記
録することもできる。ただし、R〜Wチャンネルに記録
(すなわち、ビットイメージデータと対にして記録)し
ておいたほうが同じ画像を繰り返し指示するような場合
もエスケープシーケンスごとに画像の大きさを指示する
必要がないので記録効率は良好となる。
【0029】図5(a)のQチャンネルデータのアドレ
ス情報で同図(b)の画像情報が指定された場合の表示
例を図6に示す。図6において、(a)は画像表示が可
能なCD再生装置を使用した場合の例で、文字表示“A
BC”と“HI”の間に図5(b)のビットイメージデ
ータで表わされる画像が指定された大きさ(幅64ビッ
ト、高さ32ビット)で表示される。図6(b)は、画
像表示ができないCD再生装置を使用した場合の例で、
図5(a)の代用文字“DE”が画像情報に代えて表示
される。この代用文字は、画像情報に対応する内容を記
録しておくことにより、最低限画像情報で書かれている
内容を知ることができる。なお、画像表示をできる場合
も図6(a),(b)のいずれを表示するかをキー操作
等により選択可能にすることもできる。
【0030】以上、タイプ0の場合の画像表示について
説明したが、タイプ1〜3のエスケープシーケンスのフ
ォーマットを図7〜図9に示す。図7および図9におい
て、X,Yは表示器上の表示位置を指定する情報であ
る。また、図8および図9において、ATRは文字コー
ド情報や画像情報のアトリビュート情報で、例えば文字
や画像の色を指示すカラーコードや、文字サイズ、文字
飾り、文字角度、文字列角度等を指示する情報や、反
転、排他的オア、オア、アンド等の表示上の論理演算等
の情報が記録される。ここでいう論理演算とは、現在表
示されている画像に対して、CDから読み出した画像を
重ねて表示させるような場合を想定しており、これら複
数の画像の対応するビット単位の演算をいう。例えば、
白黒の表示を考えると、 d(x,y):表示位置(x,y)のピクセルの値 i(x,y):表示位置(x,y)に今から表示しようとする画像のピクセル の値 D(x,y):表示後のピクセルの値 L( ) :論理演算 で表わすと、 D(x,y)=L(d(x,y)*i(x,y)) ただし、D(x,y)、d(x,y)、i(x,y)は0または1。 「*」はIMP、XOR、OR、AND等の論理演算。 となる。カラーの場合は一つ一つのピクセルの中の対応
するR・G・B各ビット毎に同様の論理演算をする。Q
チャンネルのデータフォーマットは、以上のタイプ0〜
3を混在して記録可能である。実用上は再生装置の機能
をどの程度に設定するかにより使用するタイプは決まっ
てくる。機能的には、タイプ3だけあれば十分である。
【0031】以上説明した文字コード情報と画像情報を
用いた文字・画像混在表示の実際の表示例を図10、図
11に示す。図10は文字コード情報により全曲名およ
び演奏者名およびディスクタイトル等が表示されてい
る。ディスクタイトルの一部にはタイプ0の埋め込み画
像が表示されている。画像表示が行なえない再生装置で
はこの埋め込み画像に相当する代用文字情報がその位置
に表示される。また、タイプ1の画像(表示位置指定
付)により曲に付けるマーク(例えば曲のイメージを画
像化したもの)が表示されている。図11の表示は、さ
らに各曲の表示位置にタイプ3の埋め込み画像として色
付き、または模様付きの枠を表示したものである。アト
リビュート情報による文字修飾も含まれている。以上の
ようにして、CDのジャケットの印刷なみの表現が可能
となる。
【0032】次に以上の文字・画像混在表示を行なうこ
の発明のCD再生装置の一実施例を説明する。図12
は、この発明が適用されたCD再生装置の全体構成を示
したものである。図12において、光ピックアップ10
はレーザビームをコンパクトディスク12に照射し、そ
の反射光を受光する。受光信号は、プリアンプ14を介
してフォーカスエラー検出回路16に入力されて、フォ
ーカスエラーが検出される。フォーカスエラー信号は、
位相補正回路18およびドライブアンプ20を介して光
ピックアップ10内のフォーカスアクチュエータに供給
され、フォーカスサーボによるフォーカス合わせ制御が
行なわれる。トラッキングエラー信号は、プリアンプ2
2、位相補正回路24およびドライブアンプ26を介し
て光ピックアップ内10のトラッキングアクチュエータ
に供給され、トラッキングサーボによるトラッキング制
御が行なわれる。また、トラッキングエラー信号は、位
相補正回路28およびドライブアンプ30を介してフィ
ードモータ32に供給され、フィードサーボによるフィ
ード制御が行なわれる。
【0033】光ピックアップ10で検出されたディスク
12の記録信号(HF信号)は、HFアンプ34を介し
てディジタルIC36に入力される。ディジタルIC3
6は、ディジタル処理を行なうためHF信号をディジタ
ル化回路38で波形整形した後、クロック再生回路40
でVCO42からの基準周波数と比較する。その比較出
力は、CLVサーボ回路44およびドライブアンプ46
を介してディスクモータ48を制御し、ディスク12を
線速度一定で制御する。サーボシーケンスコントローラ
50は、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、フィ
ードサーボ、ディスク回転サーボをシーケンスコントロ
ールする。ディスク再生信号は、EFM復調回路52で
EFM復調された後RAM54に一旦記憶されて、誤り
訂正回路56でC1 ,C2 誤り訂正がなされ、RAMコ
ントロールタイミングコントロール回路58により正確
な周期で順次読み出される。読み出されたデータは、デ
ータ補間およびミューィング回路60で必要に応じて
データの補間およびデータのミューティングがなされて
出力される。そして、D/A変換器64でアナログ信号
に変換された後、サンプル・ホールド回路66,68で
左右各チャンネルの信号に振り分けられて、ローパスフ
ィルタ70,72およびアンプ74,76を介して、出
力端78,80に出力される。
【0034】同期分離回路82はディスク再生信号から
同期信号を分離し、サブコード復調回路84は、ディス
ク再生信号からサブコードを復調する。制御回路86
は、ユーザによる操作キー88やリモコン96の操作に
基づき前記各部を制御し、復調されたサブコードに基づ
く情報を表示器90に表示する。また、ドライブアンプ
92を介してローディングモータ94を駆動し、ディス
クトレイのローディングを制御する。リモコン96は再
生装置本体と双方向リモコンを構成している。リモコン
96には操作キー98が具えられ、その操作に基づく指
令信号をリモコン送受信部100から出力して赤外線投
光部102から送信する。再生装置本体には赤外線受光
部104が具えられ、リモコン96から発せられた赤外
線信号を受光して、その受光信号をリモコン送受信部1
06を介して制御回路86に供給し、指令された機能を
実行する。
【0035】また、再生装置本体で再生された表示情報
は、リモコン送受信部106から出力されて、赤外線投
光部108から送信される。この赤外線信号は、リモコ
ン96の赤外線受光部110で受光され、リモコン送受
信部100を介して表示器112に表示される。RAM
93は、主に文字格納用のRAMでありコンパクトディ
スク12から再生されたモード1およモード5のQチャ
ンネルサブコードによる文字コード情報やエスケープシ
ーケンスの情報を記憶するもので例えば、不揮発性RA
Mで構成される。この記憶内容は再生装置本体の操作キ
ー88またはリモコン96の操作キー98またはパソコ
ンによる指令操作に基づき読み出されて、ディスク上の
再生位置の検索・表示等に利用される。RAM91は、
画像格納用のRAMでありコンパクトディスク12から
再生されたR〜Wチャンネルサブコードによる画像情報
をアドレス情報とともに記憶するもので、不揮発性RA
Mで構成される。
【0036】ここで、再生装置本体に具えられたこの発
明による表示装置の一実施例を図1図に示す。この表示
装置の機能は図12においてはディジタルIC36や制
御回路86等で実現される。表示装置118において、
CDから再生されたディジタルオーディオデータは、再
生出力手段120(図12のEFM復調回路52以後の
部分に相当)でオーディオ信号が復調される。また、デ
ィジタルオーディオデータはサブコードチャンネル識別
手段122(図12のサブコード復調回路84等に相
当)でサブコードが検出され、Pチャンネルサブコー
ド、Qチャンネルサブコード、P〜Wチャンネルサブコ
ード等に識別される。Qチャンネルデータ処理回路12
4は、モード1〜3のQチャンネルサブコードを復調し
て曲番情報TNOおよび時間情報TIMEを得て、これ
を表示器(表示器90またはこれとは別個に設けられた
表示器)の所定位置に表示する。文字/画像デコーダ兼
用コントロールユニット125において、特定情報識別
手段126は、モード5のQチャンネルサブコードを識
別情報(ADR=0101、第2図(c)参照)で識別
して出力する。
【0037】情報区分手段128は、このモード5のQ
チャンネルサブコードをDCコード(図2(d)〜
(f)参照)により文字コード情報(基準文字ブロック
データ、オプショナル文字ブロックデータ)と、編集情
報(コントロールブロックデータ)に区分する。文字コ
ード情報中にはエスケープシーケンスの情報も含まれて
いる。これらの情報は不揮発性RAM93に記憶され
る。文字/画像デコーダ兼用コントロールユニット12
5はフロントパネル130におけるキースイッチ138
による表示モードの指定操作情報(例えば全曲名表示あ
るいは現在演奏中の曲の曲内容の表示等を指示する情
報)を入力し、不揮発性RAM93から対応する文字コ
ード情報および編集情報を読み出す。文字コード情報の
うちオプショナル文字情報はJIS漢字コードで構成さ
れ、また基準文字情報はASCIIコードで構成され、
それぞれ文字コードデコーダ130によりそのコードに
対応した文字パターンの表示データにデコードされる。
そして、文字コード列出力手段132は、デコードされ
た表示データを編集情報により外部表示可能な文字コー
ド列として編集して出力する。
【0038】サブコードチャンネル識別手段122で検
出されたR〜Wチャンネルの画像情報は、RAM91に
アドレス情報とともに記憶される。画像制御情報検出手
段134は、フロントパネル136のキースイッチ13
8による表示モードの指定操作に応じてRAM93から
読み出された文字コード情報の中からESCコードFF
,FEで識別されるエスケープシーケンスに含まれ
る画像制御情報を検出する。画像出力手段142は、こ
の画像制御情報中のアドレス情報に対応したRAM91
のアドレスから画像情報を読み出す。そして、画像制御
情報中のタイプコードに応じた信号処理をして出力す
る。合成手段144は、文字情報と画像情報を合成して
出力する。その合成出力は、再生装置内の表示インター
フェイス146を介して再生装置のフロントパネルの表
示器90に送出されて、前記図10や図11のような文
字・画像混在表示がなされる。表示器90はLCD、L
ED、小型CRT等で構成することができる。また、合
成出力はリモコンインターフェイス148を介してリモ
コン96に送られて同様の表示がなされる。リモコン9
6の表示器の表示能力が低く画像表示ができない場合は
画像情報に代えて代用文字を表示する。本体の表示器9
0の表示能力が低い場合も同様である。
【0039】さらに、再生装置は、内蔵または外付のシ
リアルインタフェース(例えばRS232C、RS42
2等)、パラレルインターフェース(例えばセントロニ
クス等)、LAN等のパソコンインターフェイス150
を介してバイト単位の一般的データフォーマットレベル
でパソコン152と相方向に接続することができる。そ
して、パソコン152はRAM93やRAM91に記憶
されている文字コード情報および画像情報を転送して蓄
積して管理し、パソコン152から再生装置の検索等の
制御を可能にする。また、パソコン152は自らのディ
スプレーに文字・画像混在データを表示する。このよう
にパソコン152の大容量メモリを利用することによ
り、多数のCDについて文字コード情報および画像情報
を蓄積して管理し、これを用いて表示や再生装置の検索
等の制御に用いることができ操作性が良好になり、特に
多数のCDを収納するオートチェンジャ式再生装置を用
いる場合等に有効である。
【0040】第1図の表示装置118による文字表示動
作の一例について説明する。通常の再生状態では、CD
から再生されたデータは再生出力手段120でオーディ
オ信号が再生される。これと並行して、サブコードチャ
ンネル識別手段122でPチャンネルサブコードとQチ
ャンネルサブコードとR〜Wチャンネルサブコードが識
別される。モード1のQチャンネルサブコードはQチャ
ンネルデータ処理回路124で曲番や時間情報が復調さ
れて、表示器90またはこれと別個に設けられた表示器
にて表示される。R〜Wチャンネルサブコードの画像情
報はアドレス情報とともにRAM91に記憶されてい
く。モード5のQチャンネルサブコードは特定情報識別
手段126で識別されて、情報区分手段128で文字コ
ード情報と編集情報に区分されてRAM93に記憶され
る。文字コード情報中のエスケープシーケンスもそのま
ま記憶される。キー操作等による表示モードの指令によ
りRAM93から読み出された文字コード情報は文字コ
ードデコーダ130でデコードされ、文字コード列出力
手段132で編集情報に応じた文字コード列に配列され
る。
【0041】また、RAM93から読み出された文字コ
ード情報に含まれるエスケープシーケンスの画像制御情
報は、画像制御情報検出手段134で検出される。そし
て、画像出力手段142は、検出された画像制御情報中
のアドレス情報に対応したRAM91のアドレスから画
像情報を読み出して、タイプコードで示されるタイプに
応じた処理をして出力する。これら文字情報と画像情報
は合成手段144で合成して出力され、本体の表示器9
0やリモコン96の表示器、パソコン152のディスプ
レイ等に表示される。なお、前述のようにモード5のQ
サブコードには、1曲中同じ文字コードが繰り返し記録
されているが、最初に得られたものをRAM93に記憶
し、以後その曲が続く限りこのRAM93から必要な文
字コードを読み出して表示する。あるいは、2度目のデ
ータについては、重要なもの、例えば先頭に得られる曲
のタイトル等のみもう一度読んで表示したら、以後はそ
のまま、このタイトルを表示し続けるようにしてもよ
い。何度も同じ内容を繰返し変化させて表示するのはわ
ずらわしいこともあるからである。そして曲が変わり、
文字コードの内容が変わるとこの新たな文字コードをR
AM93に記憶してこれを表示する。前の曲の文字コー
ドもそのままRAM93に残されて、その後の表示や曲
の検索等に利用される。
【0042】なお、文字コード情報による表示内容は前
述のようにSCコードで特定される各種のものがある
が、再生される順にそのまま表示するほか(表示器90
が小さければ順次切換えて表示する。)操作キー88,
98によるSCコードまたは表示内容の指定により、表
示内容を指定して表示することができる。また、特に指
定がなければ、ディスクタイトルと曲タイトル(または
曲タイトルのみ)を自動で表示するようにするこもでき
る。また、オプショナル文字が記録されている場合には
ユーザのキー操作により基準文字、オプショナル文字の
いずれか一方または両方を表示できるようにすれば便利
である。いずれの場合も、表示しようとする文字列に含
まれている画像制御情報で指定される画像情報も表示さ
れる。
【0043】1枚のCDの再生を終了すると、そのCD
についての全ての文字コード情報がRAM93に記憶さ
れる。また、画像情報もRAM91に記憶される。した
がって、キー操作等による表示モード指示操作により全
曲名の表示を指示すれば、RAM93から対応する文字
コード情報が読み出されるとともに、これら文字コード
情報に含まれる画像制御情報により、RAM91から画
像情報が読み出されて、合成されて前記図10や図11
のような表示がなされる。その後CDを再生装置から外
してもその記憶は残され、次回にそのCDを再生する際
の曲の検索等に利用される。次回の再生ではその文字コ
ード情報や画像情報はRAM93,91に既に記憶され
ているので、新たな記憶は行なわれない。RAM93,
91のオーバフロー防止のため、不要となったディスク
のデータはユーザのキー操作により消去できるようにし
ておくと便利である。消去する前にパソンコ152に転
送しておけば、再度利用することもできる。
【0044】文字コード情報が既にRAM93やパソコ
ン152に記憶されているCDについて再生を行なう場
合は、この記憶情報を有効に利用することができる。そ
の利用方法としては、例えばディスクを挿入した時にデ
ィスクタイトル(SC=0000)を自動再生して、同
一のディスクタイトルが既に記憶されているかどうか検
出する。既に記憶されている場合は、その後のキー操作
による曲番(TNO)の指定(つまり曲の頭出し操作)
に応じて対応する曲タイトルをRAM93から読み出し
て表示する。キー操作に対応してディスク上の位置を実
際に検索して文字コード情報および画像情報を再生して
表示する場合には、伝送レートが遅いので曲タイトルが
表示されるまでに時間がかかるが、このようにRAM9
3の記憶情報に基づき表示すれば、キー指定操作後即座
に該当曲タイトルや画像情報を表示することができる。
このようにして、装着されたディスクタイトルさえはじ
めに識別されれば、あとはキー操作による曲番指定や分
類コードの指定(または表示内容に対応して設けられた
特別のキー操作による指定)により対応する文字・画像
の混在表示を即座にすることができる。
【0045】なお、RAM93から文字コード情報を読
み出すには、例えば曲ごとに各種情報をまとめて記憶し
ている場合は、曲番の指定により対応する曲番を選び出
し、この曲番に含まれている文字コード情報の中から指
定された分類コードが付与されている情報を読み出す。
また、この発明は複数枚のCDを装着して再生するオー
トチェンジャ機能付のCD再生装置に適用することによ
り、容易にディスク検索をすることができる。すなわ
ち、従来のオートチェンジャにおいては、多数のディス
クを装着して使用している場合、何番目のディスクのど
の曲番に何という曲があったかということを記憶してお
くことは不可能であり、聞きたい曲を選び出すのに大変
な手間を要してしまう。モード1のQチャンネルサブコ
ードに記録されている曲番の数字はそれ自身曲の内容を
示すものではないので、ディスクが沢山あるような状況
での選曲は難しく、これがオートチェンジャの普及を疎
外している。
【0046】そこで、この発明を利用することにより、
オートチェンジャにおいても聴きたい曲を即座に検索す
ることができる。また、これをオートチェンジャ式カー
CDに適用すればトランクルーム内にチェンジャを設置
しても室内から所望の曲を選曲できるので、非常に便利
である。その具体的方法を説明する。オートチェンジャ
に装着した全てのディスクについて、初回の再生時に再
生されたディスクタイトルとディスクがセットされてい
る場所(ディスクナンバー)のデータを対応してRAM
に記憶する(他の文字コード情報も当然記憶する。文字
コード情報にエスケープシーケンスを含んでいる場合
は、これもそのまま記憶する。)。また、画像情報もデ
ィスク識別情報を付与して記憶する。その後ディスクが
取り出されて、ディスクの格納場所が空になったら、こ
れを検出してそのディスクナンバに該当するメモリアド
レスにディスクが無いというフラグを付けておく。この
場所に新たにディスクが挿入されたら、ディスクのデー
タを読み取ってディスクタイトルによりディスクを識別
し、この情報に一致するディスク情報の有無を検索す
る。これに一致するものがあれば、そのデータを該当位
置のディスクのデータとして使用する。
【0047】ディスクの検索は、例えばディスクタイト
ルをキー操作で指示(アルファベットまたはかな等で指
示)して行なうことができる。この場合は指示されたデ
ィスクタイトルとRAMに記憶されているディスクタイ
トル名を比較し、一致するディスクがあれば、対応する
装着場所のディスクをターンテーブルに装着して再生を
行なう。また、曲名を指示した選曲を行なうこともでき
る。この場合は、RAMに記憶されている全ディスクの
曲名の中から該当する曲名を検索し、同じ曲名があれば
その曲名に対応したディスクの該当曲番を再生する。こ
の時対応するディスク名も判明するので、これと曲名を
表示する。また曲名以外の情報(演奏者名等)による選
曲も同様の方法で可能である。なお、このような曲名等
による選曲はオートチェンジャ機能を有しない再生装置
にも適用することができる。また、前述のようにパソコ
ンからの指令による検索も可能である。
【0048】また、ディスクの装着場所および曲番がわ
かっている場合には、これを直接キー操作で指定すれ
ば、該当ディスクの情報がRAMにあれば、そのディス
ク名と曲名を即座に表示して該当曲のサーチを行なう。
このように、この発明をオートチェンジャに適用するこ
とにより、自分の聴きたい曲を自由に選択することがで
きる。なお、はじめに装着したディスクでは、情報を読
み出すのにある程度時間が必要なので表示のスピードは
遅いが、2度目の再生からは高速で表示できる。しか
も、オートチェンジャでは収納したディスクを何度も聴
くことが多いので、最初の応答の遅さはあまり問題にな
らない。
【0049】また、この発明を利用するとともにリモコ
ンを前記図12のような双方向リモコンとすることによ
り、リモコンの操作性向上を図ることができる。すなわ
ち、従来の双方向リモコンは、CD再生装置本体からデ
ィスクの情報を有線またはワイヤレス方式で伝えたとし
ても、ディスクの装着されている場所の番号であった
り、曲の番号の数値だったりして、実際何が再生できる
か手元では判らなかった。そこで、この発明を利用する
ことにより、リモコンの手元においてもどの場所にどの
ディスクが装着されどのような曲が録音されてしてさら
にどのような演奏家が演奏しているという情報まで判る
ようになる。
【0050】図12のリモコン96でこれを実現する方
法の具体例を説明する。リモコン96において曲番を指
定操作すると、曲番の問合せ信号がリモコン送受信部1
00から発せられて投光部100から送信される。本体
側の受光部104はこれを受信して、リモコン送受信部
106を介して制御回路86に送る。制御回路86は該
当曲番の曲名がRAM93に記憶されている場合にはそ
の曲名を読み出す。この曲名データはリモコン送信部1
06から発せられて投光部108から送信される。リモ
コン96は受光部110でこれを受光して表示器112
に表示する。要求データをまだ本体が記憶してない場合
はリモコン96へ読み取り中であることを示す信号を送
って、該当曲番の曲を再生しに行き、必要なデータがそ
ろったところでリモコン96側へデータを送る。この時
本体へ再生操作信号が送られていない場合でもその処理
は自動的に行ない、その間音は出さないでおく。
【0051】以上は、手元からの問い合せに応じて機能
する方式であるが、本体側から一方的にデータを送るよ
うにすることもできる。例えば、リモコン96がアクテ
ィブ状態になったとき、本体にこのことを伝送すると、
本体側から装着されているディスクの曲番と曲タイトル
の情報を送る。リモコン96側では、この情報を記憶し
ておき、必要に応じて表示に利用する。曲番の指示があ
ればこの曲番の曲タイトルをメモリから読み出して表示
する。再生指示があって再生が開始されると、本体側か
ら時々刻々のデータ(モード1の曲番、時間情報等)を
送り、リモコン96側ではこれをリアルタイム表示す
る。
【0052】
【変更例】この発明は、CDVその他CD規格のディス
クおよび再生装置にも適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、文字情報と画像情報の混在表示が可能となり、文字
情報のみによる表示に比べて表示能力が増強されて、表
示品質を向上させることができる。また、文字情報を混
在させたので、画像情報のみによる表示に比べてデータ
の記録効率が高く(文字情報は少ないデータ量で多くの
情報を表示できる)、表示情報の再度速度の向上が図ら
れる。また、コード情報としての文字情報を有するの
で、これをデータ検索に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示装置の一実施例を示すブロック
図である。
【図2】この発明によるQチャンネルの文字コード情報
のデータフォーマットの一実施例を示す図である。
【図3】この発明のQチャンネルの文字コード情報によ
る1ライン分のデータの一実施例(基準文字のみの場
合)を示す図である。
【図4】この発明のQチャンネルの文字コード情報によ
る1ライン分のデータの一実施例(オプショナル文字の
みの場合)を示す図である。
【図5】この発明による画像制御情報が含まれるQチャ
ンネルサブコードのエスケープシーケンスおよび画像情
報が含まれるR〜Wチャンネルのフォーマットの一実施
例を示す図である。
【図6】図5の情報による表示例を示す図である。
【図7】Qチャンネルサブコードにおけるエスケープシ
ーケンスの1つのタイプを示す図である。
【図8】Qチャンネルサブコードにおけるエスケープシ
ーケンスの別のタイプを示す図である。
【図9】Qチャンネルサブコードにおけるエスケープシ
ーケンスのさらに別のタイプを示す図である。
【図10】この発明による文字・画像混在表示例を示す
図である。
【図11】この発明による他の文字・画像混在表示例を
示す図である。
【図12】この発明が適用されたCD再生装置の全体構
成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
12…CD、90…表示器(表示手段)、118…文字
表示回路、120…再生出力手段、122…サブコード
チャンネル識別手段(Qチャンネル情報検出手段、画像
情報検出手段)、126…特定情報識別手段、128…
情報区分手段、132…文字コード列出力手段、134
…画像制御情報検出手段、142…画像出力手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CDに記録されたディジタルオーディオデ
    ータを検出して再生出力する再生出力手段と、 この再生出力手段による再生と並行して、該CDに記録
    されたサブコードデータのQチャンネル情報を検出して
    出力するQチャンネル情報検出手段と、 このQチャンネル情報検出手段の出力中から、対応する
    曲内容に関する文字コードからなる特定情報を、該特定
    情報に付与された識別符号により識別して出力する特定
    情報識別手段と、 この識別された特定情報を文字コード情報と編集情報と
    に区分する情報区分手段と、 この情報区分手段により得られた文字コード情報を編集
    情報により外部表示可能な文字コード列として編集し、
    表示手段へ出力する文字コード列出力手段と、 前記再生出力手段による再生と並行して、該CDのQ以
    外のサブコードチャンネルに記録されている画像情報を
    検出して出力する画像情報検出手段と、 前記Qチャンネル情報検出手段で検出される文字コード
    列の中から前記画像情報を表示するための画像制御情報
    を検出する画像制御情報検出手段と、 この画像制御情報検出手段で検出される画像制御情報に
    応じて、前記画像情報検出手段で読み出された画像情報
    を前記表示手段へ出力する画像出力手段とからなるCD
    再生装置の表示装置。
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