JP3090988B2 - 光学用積層シートの製造法 - Google Patents
光学用積層シートの製造法Info
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Description
ぐれた光学用積層シート(殊に液晶表示パネル製造用の
電極基板)を製造する方法に関するものである。
来はガラスが用いられていたが、薄型にできないこと、
耐衝撃性が劣ること、量産化しにくいことなどの問題点
があるため、最近ではプラスチックス基板を用いること
が多くなっており、本出願人においても以下に述べるよ
うないくつかの出願を行っている。
には、ポリカーボネート系樹脂等のシートからなるレタ
ーデーション値30nm以下の基材層の少なくとも片面に
水性アンカーコート層を設けた後、そのアンカーコート
層の上に耐透気性樹脂または/および架橋性樹脂硬化物
からなる単層または複層の保護層を設けた液晶表示パネ
ル用電極基板が示されている。
気性合成樹脂フィルム層と架橋性樹脂硬化物層との積層
体同士が、それぞれの耐透気性合成樹脂フィルム層面が
対向する状態で接着剤層を介して積層一体化された構成
を有する液晶表示パネル用電極基板が示されている。
製膜法により形成された耐透気性合成樹脂フィルム層の
両面に、その耐透気性合成樹脂フィルム層と反応しうる
架橋剤を使用した架橋性樹脂硬化物層を流延法により直
接形成させるようにした液晶表示パネル用電極基板の製
造法が示されている。
剤性を有しない樹脂層を有するレターデーション値30
nm以下の基材シートの樹脂層側に、アルコール可溶性紫
外線硬化型接着剤層または水系熱硬化型接着剤層を積層
し、さらにその接着剤層上に剥離性シートを積層した液
晶表示パネル製造用の貼着型積層シートが示されてお
り、基材シートの例として、ポリカーボネート等の樹脂
シート/アンカーコーティング層/耐透気性合成樹脂層
/フェノキシエーテル系架橋重合体層の層構成を有する
シートがあげられている。
ル状に巻回可能な電極支持フィルムの片面に透明電極を
設けた構成を有する透明電極付き電極支持フィルムの電
極支持フィルム側を、レターデーション値が80nm以
下、光線透過率が60%以上の母材に貼着により積層一
体化した透明電極付き液晶セル基板が示されており、電
極支持フィルムの例として、樹脂フィルム層/アンカー
コーティング層/架橋性樹脂硬化物層、樹脂フィルム層
/アンカーコーティング層/耐透気性合成樹脂フィルム
層/架橋性樹脂硬化物層、架橋性樹脂硬化物層/耐透気
性合成樹脂フィルム層/アンカーコーティング層/樹脂
フィルム層/アンカーコーティング層/耐透気性合成樹
脂フィルム層/架橋性樹脂硬化物層、架橋性樹脂硬化物
層/耐透気性合成樹脂フィルム層/接着剤層/耐透気性
合成樹脂フィルム層/架橋性樹脂硬化物層などの層構成
を有するフィルムがあげられている。
板を液晶表示パネル製造用の電極基板として用いる場合
は、架橋性樹脂硬化物層上にITO等の透明電極を形成
させ、さらにその上に配向膜を設けてから、液晶セルに
組み立てる。この場合、基板間に封じ込める液晶がTN
(ツイステド・ネマチック)液晶である場合には、透明
電極形成側の基板表面の多少の凹凸は製品品質にほとん
ど影響を及ぼさない。というのは、TN液晶を用いた液
晶セルから組み立てた液晶表示パネルは無彩色であっ
て、濃淡さえはっきりすればパネルとして合格となるか
らである。
STN(スーパー・ツイステド・ネマチック)液晶であ
る場合には、基板間の間隙が5〜6μm 程度にすぎない
にもかかわらずSTN液晶により270゜程度のツイス
トがなされるため、透明電極形成側の基板表面にわずか
の凹凸があっても表示に紫、緑などの色がついて画面が
非常に見にくくなるという事態を生じ、この点がプラス
チックス基板を用いた液晶表示パネルの最大の弱点とな
っていた。上に引用した本出願人の出願にかかる電極基
板も、この問題点については充分な解決がなされていな
かった。
面平滑性の極めてすぐれた光学用積層シート(殊に液晶
表示パネル製造用の電極基板)を製造する方法を提供す
ることを目的とするものである。
トの製造法は、架橋性樹脂硬化物層である樹脂層(2)を
流延製膜法により形成する光学用積層シートの製造法で
あって、下層(1) 上に樹脂層(2) 形成用の樹脂溶液を流
延した後、半乾燥被膜(2a)中の残存溶媒量が絶乾被膜重
量の5〜100重量%となるまで乾燥を行うと共に、そ
の半乾燥被膜(2a)の上から表面粗度 0.5μm 以下の圧着
用材料(3) を圧着状態で接触させ、ついで乾燥硬化を進
めることにより、樹脂層(2) の自由面の表面粗度が 0.5
μm 以下の積層シートを得ることを特徴とするものであ
る。
表示パネル製造用の電極基板を目的とするときは耐熱
性、耐溶剤性、透明電極形成性などが要求されるので、
架橋性樹脂に架橋剤を配合した樹脂組成物を用いる。
シエーテル型架橋性樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂、アクリルエポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール
樹脂またはウレタン樹脂などがあげられる。このうち典
型的な例として、フェノキシエーテル型架橋性樹脂とア
クリル樹脂について詳述する。
記の化1で示されるフェノキシエーテル型重合体であ
る。
素数1〜3の低級アルキル基またはBr 、R7 は炭素数
2〜4の低級アルキレン基、mは0〜3の整数、nは2
0〜300の整数をそれぞれ意味する。)
ある多官能性化合物を架橋反応させると、フェノキシエ
ーテル型架橋重合体が得られる。架橋重合体を得るため
に反応させる架橋剤(多官能性化合物)としては、水酸
基との反応活性が高い基、例えば、イソシアネート基、
カルボキシル基、カルボキシル基における反応性誘導基
(たとえばハライド、活性アミド、活性エステル、酸無
水物基等)、メルカプト等を同一または異なって2以上
有する化合物などが用いられ、特にポリイソシアネート
が重要である。
も3個以上のアクリロイルオキシ基または/およびメタ
アクリロイルオキシ基を含有する化合物(以下、多官能
(メタ)アクリロイルオキシ基含有化合物という)を主
成分とする多官能不飽和単量体または/およびその初期
ラジカル反応物を主成分とする組成物をあげることがで
きる。特に好ましいのは、分子中に少なくとも3個以上
の(メタ)アクリロイルオキシ基を含有する多官能不飽
和単量体を、全不飽和単量体に対して50重量%以上、
好ましくは70重量%、特に好ましくは90重量%以上
含有する不飽和単量体混合物または/およびその初期ラ
ジカル反応物から成る組成物である。
さは、通常2〜500μm 、好ましくは3μm 〜200
μm とすることが多い。
m 以下、好ましくは 0.2μm 以下、さらに好ましくは
0.1μm 以下に設定される。一般に、溶融押出フィルム
の表面粗度は100μm 厚のフィルムで3〜4μm 、流
延製膜フィルムの表面粗度は100μm 厚のフィルムで
2〜3μm である。表面粗度をこのように常識外とも言
えるほど小さくする方法は後述する。
考慮して、そのレターデーション値が60nm以下、好ま
しくは30nm以下、可視光線透過率が60%以上、好ま
しくは70%以上であることが要求される。
樹脂層(2) 形成用の樹脂溶液を流延した後、半乾燥被膜
(2a)中の残存溶媒量が絶乾被膜重量の5〜100重量%
となるまで乾燥を行うと共に、その半乾燥被膜(2a)の上
から表面粗度 0.5μm 以下、好ましくは0.15μm 以下の
圧着用材料(3) を圧着状態で接触させ、ついで乾燥硬化
を進めることにより製造される。
層、架橋性樹脂硬化物層、これらの層の積層体などがあ
げられ、殊に、基材層/耐透気性樹脂層、基材層/耐透
気性樹脂層/架橋性樹脂硬化物層、架橋性樹脂硬化物層
/耐透気性樹脂層/基材層/耐透気性樹脂層、架橋性樹
脂硬化物層/耐透気性樹脂層/基材層/耐透気性樹脂層
/架橋性樹脂硬化物層、架橋性樹脂硬化物層/耐透気性
樹脂層/耐透気性樹脂層/架橋性樹脂硬化物層などの層
構成が重要である。積層構成の場合は、層間にアンカー
コーティング層や接着剤層を設けることができる。
ト、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルスルホ
ン、ポリスルホン、ポリアリレート、アモルファスポリ
オレフィン、ポリパラバン酸系樹脂、ポリアミドなどが
あげられる。基材層は熱変形温度が80℃以上であるこ
とが望ましい。
の厚さは30μm 〜3mm程度とすることが多い。
しては、たとえば、アクリロニトリル成分、ビニルアル
コール成分またはハロゲン化ビニリデン成分を50モル
%以上含有する重合体から形成された層があげられ、特
にポリビニルアルコールまたはその共重合変性物あるい
はグラフト物、エチレン含量が15〜50モル%のエチ
レン−ビニルアルコール共重合体など、水酸基を有する
ポリマーが重要である。
れ、その酸素透過率(ASTM D-1434-75に準じて測定)が
30cc/24hr・m2・atm 以下、殊に20cc/24hr・m2・
atm以下さらには10cc/24hr・m2・atm 以下であるこ
とが望ましい。耐透気性樹脂層の厚さは、1〜50μm
、殊に2〜20μm の範囲に設定するのが適当であ
る。1μm 未満では耐透気性が不充分であり、50μm
を越えると薄膜化の趨勢に反することになる。
(2) の説明のところで述べたような架橋性樹脂硬化物層
が用いられる。
を流延した後は、半乾燥被膜(2a)中の残存溶媒量が絶乾
被膜重量の5〜100重量%、好ましくは15〜80重
量%となるまで乾燥を行う。乾燥の程度が小さすぎると
きは、半乾燥被膜(2a)が流動しやすいため表面平滑な樹
脂層(2) が得られず、また後述の圧着用材料(3) が粘着
して剥離しにくくなり、一方乾燥が行きすぎたときに
は、半乾燥被膜(2a)が変形しないようになるため樹脂層
(2) の表面平滑性が得られなくなり、共に所期の目的を
達成しえなくなる。
適度となった時点において、その半乾燥被膜(2a)の上か
ら表面粗度 0.5μm 以下の圧着用材料(3) を圧着状態で
接触させる。
は、二軸延伸プラスチックスフィルム、殊に、二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリブ
チレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリエチレン
ナフタレートフィルムなどの二軸延伸ポリエステルフィ
ルムである。ポリエステルフィルムのうち填料を配合し
ないものは、二軸延伸により表面平滑性が顕著に向上す
るという性質を有するからである。二軸延伸ポリエステ
ルフィルムは、その表面粗度が0.15μm 以下、0.05μm
以下、さらには0.01μm 以下のものまで入手できるの
で、そのようなフィルムを圧着用材料(3) として用いる
ことが望ましい。
耐溶剤性および平滑性のある結晶性プラスチックスフィ
ルム(たとえば二軸延伸ポリプロピレンフィルム)や、
研磨した鋼板ベルト、研磨した鋼板ドラムなどを用いる
こともできる。
表面粗度 0.5μm 以下の圧着用材料(3) を圧着状態で接
触させた後、圧着用材料(3) を除去してさらに乾燥硬化
を進めるか、あるいは圧着用材料(3) を除去することな
く乾燥硬化を進めてから圧着用材料(3) を除去する。
成を有しかつ樹脂層(2) の自由面の表面平滑度が 0.5μ
m 以下の積層シートが得られる。その樹脂層(2) 上に透
明電極を設け、さらにその上から配向膜を形成すれば、
液晶セル基板が作製できる。
タリング法、イオンプレーティング法、金属溶射法、金
属メッキ法、化学蒸着法、スプレー法などが採用され、
特にスパッタリング法が重要である。透明電極の材質と
しては、主としてSn 、In、Ti 、Pb 、Tb 等の金
属またはそれらの酸化物が用いられ、透明電極の層厚
は、少なくとも100オングストローム、さらには20
0オングストローム以上とするのが通常である。
ートは、液晶表示パネル製造用の電極基板として特に重
要であるが、位相差板、偏光板、光ディスク、光カード
などの用途にも用いることができる。
にあっては、積層シートの表面に位置する樹脂層(2) の
自由面の表面平滑度が極めて高いので、たとえばこれを
STN液晶を封入する液晶セルの電極基板として用いた
場合であっても、表示に紫、緑などの色がついて画面が
非常に見にくくなるという事態を生じない。
る。以下「部」とあるのは重量部である。
さ90μm 、レターデーション値10nm)の片面に、水
溶性四級化エステルウレタン系アンカーコーティング剤
を塗布、乾燥して厚さ 1.0μm のアンカーコーティング
層を設けた後、そのアンカーコーティング層の上から、
エチレン含量32モル%のエチレン−ビニルアルコール
共重合体(エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物)2
0部、水45部、n−プロパノール50部、メチロール
化メラミン (住友化学工業株式会社製スミテックM−
3)4部よりなる組成の樹脂液を流延し、温度110℃
の乾燥機中を通過させて乾燥させた。これにより、厚さ
10μm の耐透気性樹脂層(1b)が形成された。
ら、フェノキシエーテル樹脂(東都化成株式会社製)4
0部、メチルエチルケトン40部、セロソルブアセテー
ト20部、トリレンジイソシアネートとトリメチロール
プロパンとのアダクト体の75%溶液(日本ポリウレタ
ン株式会社製コロネートL)40部よりなる組成の硬化
性樹脂組成物溶液をアプリケーターを使用して塗布し、
80℃で4分間乾燥してから、130℃で20分間加熱
して、厚さ8μm のフェノキシエーテル樹脂系の架橋性
樹脂硬化物層(1c)を形成させた。このときの層構成は(1
a)/(1b)/(1c)である。
面に、上記と同様にしてアンカーコーティング層を設
け、さらにそのアンカーコーティング層の上から、上記
と同様にして厚さ12μm の耐透気性樹脂層(1b)を形成
させた。このときの層構成は(1b)/(1a)/(1b)/(1c) であ
る。
ら、上記と同じ組成の硬化性樹脂組成物溶液をアプリケ
ーターを使用して塗布し、60℃で1分間乾燥した。半
乾燥被膜(2a)中の残存溶媒量は、絶乾被膜重量の30重
量%であった。
(1b)/(1c)の層構成の積層シートの半乾燥被膜(2a)上
に、圧着用材料(3) の一例としての厚さ100μm 、表
面粗度 0.004μm の二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルム(帝人株式会社製Oタイプ)を当てがいなが
ら温度80℃、プレス圧10kgf/cm2 の条件にてロール
群間を通して圧着して貼り合わせた。続いて室温下に3
6時間放置後、この貼合シートから二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを剥離除去し(剥離操作は円
滑であった)、125℃まで昇温してからこの温度で6
0分加熱してエイジングを行った。
硬化して厚さ10μm の架橋性樹脂硬化物層(2) とな
り、その自由面の表面平滑度は、光の干渉を利用した非
接触式表面粗さ計による測定で 0.1μm 以下であった。
ーデーション値は18nm、可視光線透過率は89%、酸
素透過率(ASTM D-1434-75に準じて測定)は 0.5cc/24
hr・m2・atm 、表面の鉛筆硬度は両面とも2Hであり、
透湿性を有しなかった。全体の厚さは132μm であっ
た。
の架橋性樹脂硬化物層(2) 面に、スパッタリング法によ
り厚さ500オングストロームのITO層からなる透明
電極を直接形成させた。以下この積層シートを電極基板
として用いて、常法に従い、配向膜の形成とラビング処
理、液晶セルの組み立て、位相差板および偏光板の積層
を行い、液晶表示パネルを作製した。得られた液晶表示
パネルは、表示に着色むらが見られず、ガラスを基板と
して用いた液晶表示パネルと遜色のない性能を有してい
た。
層体の耐透気性樹脂層(1b)の上から硬化性樹脂組成物溶
液をアプリケーターを使用して塗布し、室温で10分間
風乾したところ、半乾燥被膜(2a)中の残存溶媒量は絶乾
被膜重量の70重量%となった。
(1b)/(1c)の層構成の積層シートの半乾燥被膜(2a)上に
実施例1と同じ圧着用材料(二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム)(3) を当てがいながら、室温、プ
レス圧50kgf/cm2 の条件にてロール群間を通して圧着
して貼り合わせた。3日経過後、この貼合シートから二
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離除去
し(剥離操作は円滑であった)、125℃まで昇温して
からこの温度で120分加熱してエイジングを行った。
硬化して架橋性樹脂硬化物層(2) となり、その自由面の
表面平滑度は、光の干渉を利用した非接触式表面粗さ計
による測定で 0.1μm 以下であった。
ーデーション値は15nm、可視光線透過率は91%、酸
素透過率(ASTM D-1434-75に準じて測定)は 0.3cc/24
hr・m2・atm 、表面の鉛筆硬度は両面ともHであり、透
湿性を有しなかった。
して液晶表示パネルを作製したが、実施例1と同様の好
ましい結果が得られた。
ト)(1a)上に厚さ 0.5μm のアンカーコーティング層を
設けた後、そのアンカーコーティング層の上から実施例
1と同様にして厚さ8μm の耐透気性樹脂層(1b)を形成
させた。
ら、フェノキシエーテル樹脂(東都化成株式会社製)4
0部、ジオキサン20部、セロソルブアセテート40
部、「コロネートL」40部よりなる組成の硬化性樹脂
組成物溶液をアプリケーターを使用して塗布し、80℃
で4分間乾燥してから、130℃で20分間加熱して、
厚さ8μm のフェノキシエーテル樹脂系の架橋性樹脂硬
化物層(1c)を形成させた。このときの層構成は(1a)/(1
b)/(1c)である。
面に、上記と同様にしてアンカーコーティング層を設
け、さらにそのアンカーコーティング層の上から、上記
と同様にして厚さ8μm の耐透気性樹脂層(1b)を形成さ
せた。このときの層構成は(1b)/(1a)/(1b)/(1c) であ
る。
ら、上記と同じ組成の硬化性樹脂組成物溶液をアプリケ
ーターを使用して塗布し、50℃で6分間乾燥した。半
乾燥被膜(2a)中の残存溶媒量は、絶乾被膜重量の23重
量%であった。
(1b)/(1c)の層構成の積層シートの半乾燥被膜(2a)上に
実施例1と同じ圧着用材料(二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム)(3) を当てがいながら、室温、プ
レス圧100kgf/cm2 の条件にてロール群間を通して圧
着して貼り合わせた。3日経過後、この貼合シートから
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離除
去し(剥離操作は円滑であった)、125℃まで昇温し
てからこの温度で60分加熱してエイジングを行った。
硬化して架橋性樹脂硬化物層(2) となり、その自由面の
表面平滑度は、光の干渉を利用した非接触式表面粗さ計
による測定で 0.1μm 以下であった。
ーデーション値は16nm、可視光線透過率は90%、酸
素透過率(ASTM D-1434-75に準じて測定)は 0.3cc/24
hr・m2・atm 、表面の鉛筆硬度は両面ともHであり、透
湿性を有しなかった。
して液晶表示パネルを作製したが、実施例1と同様の好
ましい結果が得られた。
樹脂硬化物層である樹脂層(2) 形成用の樹脂溶液を流延
した後、半乾燥被膜(2a)中の残存溶媒量が絶乾被膜重量
の5〜 100重量%となるまで乾燥を行うと共に、その
半乾燥被膜(2a)の上から表面粗度 0.5μm 以下の圧着用
材料(3) を圧着状態で接触させ、ついで乾燥硬化を進め
ることにより、樹脂層(2) の自由面の表面粗度が 0.5μ
m 以下の積層シートを得るようにしている。
にあっては、たとえばこれをSTN液晶を封入する液晶
セルの電極基板として用いた場合であっても、表示に
紫、緑などの色がついて画面が非常に見にくくなるとい
う事態を生じない。
STN液晶方式の普及には目を見張るものがあるが、本
発明により、その用途にガラス基板に代えてプラスチッ
クス基板を用いても、表示特性が遜色のないものとなる
のである。
脂層の積層体を用い、その積層体の耐透気性樹脂層上に
樹脂層(2) としての自由面の表面粗度 0.5μm 以下の架
橋性樹脂硬化物層を形成するときは、表示の無彩色性に
加えて、耐透気性、耐透湿性、無着色性、高表面硬度、
耐熱性、耐有機薬品性を全て満足するようになる。
Claims (3)
- 【請求項1】架橋性樹脂硬化物層である樹脂層(2) を流
延製膜法により形成する光学用積層シートの製造法であ
って、 下層(1) 上に樹脂層(2) 形成用の樹脂溶液を流延した
後、半乾燥被膜(2a)中の残存溶媒量が絶乾被膜重量の5
〜100重量%となるまで乾燥を行うと共に、その半乾
燥被膜(2a)の上から表面粗度 0.5μm 以下の圧着用材料
(3) を圧着状態で接触させ、ついで乾燥硬化を進めるこ
とにより、樹脂層(2) の自由面の表面粗度が 0.5μm 以
下の積層シートを得ることを特徴とする光学用積層シー
トの製造法。 - 【請求項2】圧着用材料(3) が、表面粗度0.15μm 以下
の二軸延伸プラスチックスフィルムである請求項1記載
の製造法。 - 【請求項3】光学用積層シートが、そのレターデーショ
ン値が60nm以下、可視光線透過率が60%以上であ
り、かつ液晶表示パネル製造用の電極基板である請求項
1または2に記載の製造法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03244763A JP3090988B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 光学用積層シートの製造法 |
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JP03244763A JP3090988B2 (ja) | 1991-08-29 | 1991-08-29 | 光学用積層シートの製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0557831A JPH0557831A (ja) | 1993-03-09 |
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ID=17123545
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---|---|---|---|---|
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-
1991
- 1991-08-29 JP JP03244763A patent/JP3090988B2/ja not_active Expired - Lifetime
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