JP3089592B2 - カメラの測距レンズ - Google Patents
カメラの測距レンズInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラの測距レンズに係
り、特に基線長に基づいて測距を行う三角測距方式が適
用されたカメラの測距レンズに関する。
り、特に基線長に基づいて測距を行う三角測距方式が適
用されたカメラの測距レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】写真カメラやビデオカメラに搭載されて
いるオートフォーカス装置のうち三角測距方式によるも
のは、アクティブ型、パッシブ型のいずれにせよ、予め
設定した基線長に基づいて被写体までの距離を測定し、
測定された被写体距離に対してピントが合う位置にレン
ズを移動させるようにしている。
いるオートフォーカス装置のうち三角測距方式によるも
のは、アクティブ型、パッシブ型のいずれにせよ、予め
設定した基線長に基づいて被写体までの距離を測定し、
測定された被写体距離に対してピントが合う位置にレン
ズを移動させるようにしている。
【0003】このような三角測距方式は、基線長に基づ
いて測距を行うものなので、測距精度を向上させるには
基線長を正確に決定し、この基線長が周囲環境の変化等
によって変動しないようにしなければならない。図5、
図6は、基線長が一定になるように設定された測距用光
学モジュール1を示す。測距レンズ2、3は、鏡筒4の
前端に後述する穴とピンとの係合により位置決めされ
る。測距レンズ2、3には絞りカバー5が被せられ、こ
のガバー5の端部を鏡筒4の側壁に形成したフック6に
係着させることにより、測距レンズ2、3が鏡筒4に固
定されている。
いて測距を行うものなので、測距精度を向上させるには
基線長を正確に決定し、この基線長が周囲環境の変化等
によって変動しないようにしなければならない。図5、
図6は、基線長が一定になるように設定された測距用光
学モジュール1を示す。測距レンズ2、3は、鏡筒4の
前端に後述する穴とピンとの係合により位置決めされ
る。測距レンズ2、3には絞りカバー5が被せられ、こ
のガバー5の端部を鏡筒4の側壁に形成したフック6に
係着させることにより、測距レンズ2、3が鏡筒4に固
定されている。
【0004】鏡筒4の後端には、ICパッケージ7が固
着される。このICパッケージ7は、ライン状イメージ
センサー8と信号処理回路を形成したシリコン基板とが
セラミックベースに封入され、カバーガラス9で被覆さ
れている。前記測距レンズ2、3の各々の光軸P1、P
2は平行であり、これらの光軸間距離Aが基線長Bであ
る。測距レンズ2、3は、同一被写体からの像をイメー
ジセンサー8上にそれぞれ結像させるが、被写体距離に
応じてこれらの画像相互にずれが生じる。例えば、被写
体距離が無限遠の場合には、測距レンズ2、3による画
像は相互に基線長Bだけずれ、被写体距離が近くなるほ
どそのずれ量は大きくなる。従って、各画像の輝度分布
パターンをイメージセンサー8からの光電信号に基づい
て識別し、各々の輝度分布パターン相互間のずれ量を求
めることにより、被写体までの距離に対応した距離信号
が得られる。
着される。このICパッケージ7は、ライン状イメージ
センサー8と信号処理回路を形成したシリコン基板とが
セラミックベースに封入され、カバーガラス9で被覆さ
れている。前記測距レンズ2、3の各々の光軸P1、P
2は平行であり、これらの光軸間距離Aが基線長Bであ
る。測距レンズ2、3は、同一被写体からの像をイメー
ジセンサー8上にそれぞれ結像させるが、被写体距離に
応じてこれらの画像相互にずれが生じる。例えば、被写
体距離が無限遠の場合には、測距レンズ2、3による画
像は相互に基線長Bだけずれ、被写体距離が近くなるほ
どそのずれ量は大きくなる。従って、各画像の輝度分布
パターンをイメージセンサー8からの光電信号に基づい
て識別し、各々の輝度分布パターン相互間のずれ量を求
めることにより、被写体までの距離に対応した距離信号
が得られる。
【0005】ところで、測距用光学モジュール1では、
測距レンズ2、3にそれぞれ4個ずつの穴2a、2b、
2c、2d、3a、3b、3c、3dが形成され、これ
らのうち穴2a、2b、3a、3bを鏡筒4に突設され
たピン10a、10b、11a、11bに係合し、測距
レンズ2、3を鏡筒4に位置決めしている。前記穴とピ
ンによる位置決め基準位置は、図6に示す基線長Bの方
向(図中二点鎖線で示す)に対して直交し、各測距レン
ズ2、3の光軸を通る線分12a、12bの外側に位置
している。例えば、測距レンズ2の位置決め基準位置
は、測距レンズ2の光軸P1よりも距離Cだけ外側で、
且つ基線長Bの中点から距離Dの位置にある。
測距レンズ2、3にそれぞれ4個ずつの穴2a、2b、
2c、2d、3a、3b、3c、3dが形成され、これ
らのうち穴2a、2b、3a、3bを鏡筒4に突設され
たピン10a、10b、11a、11bに係合し、測距
レンズ2、3を鏡筒4に位置決めしている。前記穴とピ
ンによる位置決め基準位置は、図6に示す基線長Bの方
向(図中二点鎖線で示す)に対して直交し、各測距レン
ズ2、3の光軸を通る線分12a、12bの外側に位置
している。例えば、測距レンズ2の位置決め基準位置
は、測距レンズ2の光軸P1よりも距離Cだけ外側で、
且つ基線長Bの中点から距離Dの位置にある。
【0006】尚、前記穴2c、2dは線分12aに対し
穴2a、2bの対称位置に、また、穴3c、3dは線分
12bに対し穴3a、3bの対称位置に形成される。こ
れは、同一の成形金型で作られるレンズ2、3が、レン
ズ2とレンズ3とを入れ換えても使用できるようにする
為である。一方、温度及び湿度の影響で鏡筒4が膨張し
「D→D+ΔD」になった場合、測距レンズ2はピン1
0a、10bと穴2a、2bとが緊密に係合しているの
で、鏡筒4の膨張と共にΔDだけ左方に移動し、また光
軸P1もΔDだけ左方に移動する。
穴2a、2bの対称位置に、また、穴3c、3dは線分
12bに対し穴3a、3bの対称位置に形成される。こ
れは、同一の成形金型で作られるレンズ2、3が、レン
ズ2とレンズ3とを入れ換えても使用できるようにする
為である。一方、温度及び湿度の影響で鏡筒4が膨張し
「D→D+ΔD」になった場合、測距レンズ2はピン1
0a、10bと穴2a、2bとが緊密に係合しているの
で、鏡筒4の膨張と共にΔDだけ左方に移動し、また光
軸P1もΔDだけ左方に移動する。
【0007】そして、鏡筒4の膨張と共に測距レンズ2
も膨張する。測距レンズ2は、ピン10a、10bと穴
2a、2bとの係合部が膨張の基点となるので、「C→
C+ΔC」となり、ΔCだけ右方に移動し、また光軸P
1もΔCだけ右方に移動する。従って、「ΔD=ΔC」
の関係が維持できれば測距レンズ2の光軸は、最初の設
定位置から変化しないことになり、また測距レンズ3に
ついても同様なので、温度や湿度の変化に影響されず基
線長Bを一定に保持できる。「ΔD=ΔC」の関係を維
持するには、基線長B及び距離Dの値、更に測距レンズ
2、3及び鏡筒4の素材の温度、湿度に対する線膨張係
数を設定することで対処できる。
も膨張する。測距レンズ2は、ピン10a、10bと穴
2a、2bとの係合部が膨張の基点となるので、「C→
C+ΔC」となり、ΔCだけ右方に移動し、また光軸P
1もΔCだけ右方に移動する。従って、「ΔD=ΔC」
の関係が維持できれば測距レンズ2の光軸は、最初の設
定位置から変化しないことになり、また測距レンズ3に
ついても同様なので、温度や湿度の変化に影響されず基
線長Bを一定に保持できる。「ΔD=ΔC」の関係を維
持するには、基線長B及び距離Dの値、更に測距レンズ
2、3及び鏡筒4の素材の温度、湿度に対する線膨張係
数を設定することで対処できる。
【0008】例えば、測距レンズ2、3の線膨張係数を
α、鏡筒4の線膨張係数をβとすると、 α:β=D:C となるようにD、Cを設定することで、基線長Bを一定
に保持できる。
α、鏡筒4の線膨張係数をβとすると、 α:β=D:C となるようにD、Cを設定することで、基線長Bを一定
に保持できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
測距用光学モジュール1は、使用するイメージセンサ8
のセンサ基線長によって基線長Bが決定され、そして、
この基線長Bに基づいて位置決めの為のC、D寸法が決
められる。しかしながら、従来の測距レンズ2、3で
は、小型のイメージセンサ8を用いた場合、即ち基線長
Bが非常に短い場合に、共通の成形品である測距レンズ
2、3の向かい合う側部同士がぶつかって鏡筒4に測距
レンズ2、3を取り付けできないという欠点がある。
測距用光学モジュール1は、使用するイメージセンサ8
のセンサ基線長によって基線長Bが決定され、そして、
この基線長Bに基づいて位置決めの為のC、D寸法が決
められる。しかしながら、従来の測距レンズ2、3で
は、小型のイメージセンサ8を用いた場合、即ち基線長
Bが非常に短い場合に、共通の成形品である測距レンズ
2、3の向かい合う側部同士がぶつかって鏡筒4に測距
レンズ2、3を取り付けできないという欠点がある。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、基線長が非常に短い場合でも、何の支障もなく
保持部材に取り付けることができるカメラの測距レンズ
を提供することを目的とする。
もので、基線長が非常に短い場合でも、何の支障もなく
保持部材に取り付けることができるカメラの測距レンズ
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、各々の光軸間距離が測距用の基線長とな
るように、単一の保持部材の位置決め孔に複数のピンを
介してそれぞれ個別に位置決めされるカメラの測距レン
ズに於いて、測距レンズの保持部材への位置決め時に、
隣接する測距レンズの端部同士が互いに入れ子式に嵌合
すように測距レンズの一端部側に嵌合凸部と、測距レン
ズの他端部側に前記嵌合凸部と嵌合される嵌合凹部と、
が形成されたことを特徴としている。
成するために、各々の光軸間距離が測距用の基線長とな
るように、単一の保持部材の位置決め孔に複数のピンを
介してそれぞれ個別に位置決めされるカメラの測距レン
ズに於いて、測距レンズの保持部材への位置決め時に、
隣接する測距レンズの端部同士が互いに入れ子式に嵌合
すように測距レンズの一端部側に嵌合凸部と、測距レン
ズの他端部側に前記嵌合凸部と嵌合される嵌合凹部と、
が形成されたことを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明によれば、各々の測距レンズの一端部に
嵌合凸部、そして、他端部に嵌合凹部を形成し、測距レ
ンズを保持部材に位置決めした際に、測距レンズの嵌合
凸部と、その測距レンズに隣接する測距レンズの嵌合凹
部とが入れ子式に嵌合するように配置する。これによ
り、基線長が非常に短い場合でも、測距レンズの端部同
士がぶつかることなく、測距レンズを保持部材に位置決
めすることができる。
嵌合凸部、そして、他端部に嵌合凹部を形成し、測距レ
ンズを保持部材に位置決めした際に、測距レンズの嵌合
凸部と、その測距レンズに隣接する測距レンズの嵌合凹
部とが入れ子式に嵌合するように配置する。これによ
り、基線長が非常に短い場合でも、測距レンズの端部同
士がぶつかることなく、測距レンズを保持部材に位置決
めすることができる。
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るカメラの
測距レンズの好ましい実施例を詳説する。図1には、本
発明に係るカメラの測距レンズが適用された測距用光学
モジュール20の第1実施例が示される。この測距用光
学モジュール20は、一対の測距レンズ22、24と、
鏡筒26、ICパッケージ28とから成り、ICパッケ
ージ28については図5で示した従来のICパッケージ
7と同一なので、その説明は省略する。また、前記測距
レンズ22、24は、共通の成形金型を用いて作られた
同一のレンズなので、以下、測距レンズ22について詳
説する。
測距レンズの好ましい実施例を詳説する。図1には、本
発明に係るカメラの測距レンズが適用された測距用光学
モジュール20の第1実施例が示される。この測距用光
学モジュール20は、一対の測距レンズ22、24と、
鏡筒26、ICパッケージ28とから成り、ICパッケ
ージ28については図5で示した従来のICパッケージ
7と同一なので、その説明は省略する。また、前記測距
レンズ22、24は、共通の成形金型を用いて作られた
同一のレンズなので、以下、測距レンズ22について詳
説する。
【0014】測距レンズ22は図2に示すように、右側
部の上下に突片30、32が形成される。突片30、3
2は、基線34に対して非対称な位置に形成されると共
に、その表面に位置決め用のピン36、38が固着され
ている。また、測距レンズ22の左側部には突片40、
42が形成される。突片40、42は、レンズ光軸Pに
対して前記突片30、32と点対称な位置に形成される
と共に、その表面に位置決め用のピン44、46が固着
される。前記突片30、32、40、42は、測距レン
ズ22、24が鏡筒26に取り付けられた際に、基線3
4と直交する線分48上で互い違いに並ぶように配置さ
れて、突片である凸部と、突片で形成される凹部とが入
れ子式に嵌合される。
部の上下に突片30、32が形成される。突片30、3
2は、基線34に対して非対称な位置に形成されると共
に、その表面に位置決め用のピン36、38が固着され
ている。また、測距レンズ22の左側部には突片40、
42が形成される。突片40、42は、レンズ光軸Pに
対して前記突片30、32と点対称な位置に形成される
と共に、その表面に位置決め用のピン44、46が固着
される。前記突片30、32、40、42は、測距レン
ズ22、24が鏡筒26に取り付けられた際に、基線3
4と直交する線分48上で互い違いに並ぶように配置さ
れて、突片である凸部と、突片で形成される凹部とが入
れ子式に嵌合される。
【0015】前記ピン36、38は、前記線分Lから距
離Sだけ内側に離れた位置に形成され、また、前記ピン
44、46は、線分Lから距離Sだけ外側に離れた位置
に形成される。更に、一対の位置決め用のピン50、5
2が、レンズ光軸Pを通り基線34と直交する線分L上
に固着されている。尚、この測距用光学モジュール20
は、基線長BとS寸法、及び測距レンズ22、24及び
鏡筒26の線膨張係数が、温度等が変化しても基線長B
が一定になるように設定されている。
離Sだけ内側に離れた位置に形成され、また、前記ピン
44、46は、線分Lから距離Sだけ外側に離れた位置
に形成される。更に、一対の位置決め用のピン50、5
2が、レンズ光軸Pを通り基線34と直交する線分L上
に固着されている。尚、この測距用光学モジュール20
は、基線長BとS寸法、及び測距レンズ22、24及び
鏡筒26の線膨張係数が、温度等が変化しても基線長B
が一定になるように設定されている。
【0016】一方、前記鏡筒26は図1に示すように、
角筒を並列させた形に形成されたもので、その後端に前
記ICパッケージ28が接着される。また、鏡筒26の
前端にはレンズ位置決め用の長孔54、56、58、6
0、62A、62B、及びばか孔64A、64Bとがそ
れぞれ形成される。前記長孔54乃至60は図2に示す
ように図中上下方向に長く、左右方向の径がピンが圧入
可能な大きさに形成され、長孔54、56には測距レン
ズ22のピン46、44、そして、長孔58、60には
測距レンズ24のピン36、38が係合される。これに
より、測距レンズ22、24は、鏡筒26に対して左右
方向に位置決めされ、レンズ22、24の各々の光軸間
距離が基線長Bとなる。この基線長Bは、図1に示した
ICパッケージ28センサ基線長と一致する。
角筒を並列させた形に形成されたもので、その後端に前
記ICパッケージ28が接着される。また、鏡筒26の
前端にはレンズ位置決め用の長孔54、56、58、6
0、62A、62B、及びばか孔64A、64Bとがそ
れぞれ形成される。前記長孔54乃至60は図2に示す
ように図中上下方向に長く、左右方向の径がピンが圧入
可能な大きさに形成され、長孔54、56には測距レン
ズ22のピン46、44、そして、長孔58、60には
測距レンズ24のピン36、38が係合される。これに
より、測距レンズ22、24は、鏡筒26に対して左右
方向に位置決めされ、レンズ22、24の各々の光軸間
距離が基線長Bとなる。この基線長Bは、図1に示した
ICパッケージ28センサ基線長と一致する。
【0017】前記長孔62A、62Bは、図中左右方向
に長く、上下方向の径がピンが圧入可能な大きさに形成
される。前記、長孔62Aには測距レンズ22のピン5
0が、また長孔62Bには測距レンズ24のピン50が
嵌合されている。これにより、測距レンズ22、24
は、鏡筒26に対して上下方向に位置決めされる。尚、
前記ばか孔64Aは、ピンを充分に、且つ膨張した時に
変位する量をも許容できる大きさに形成される、測距レ
ンズ22のピン36と測距レンズ24のピン46がそれ
ぞれ遊嵌されている。
に長く、上下方向の径がピンが圧入可能な大きさに形成
される。前記、長孔62Aには測距レンズ22のピン5
0が、また長孔62Bには測距レンズ24のピン50が
嵌合されている。これにより、測距レンズ22、24
は、鏡筒26に対して上下方向に位置決めされる。尚、
前記ばか孔64Aは、ピンを充分に、且つ膨張した時に
変位する量をも許容できる大きさに形成される、測距レ
ンズ22のピン36と測距レンズ24のピン46がそれ
ぞれ遊嵌されている。
【0018】前記ばか孔64Bは、略T字状に形成され
てピンを充分に、且つ膨張した時に変位する量をも許容
できる大きさに形成される。このばか孔64Bには測距
レンズ22のピン38、52と測距レンズ24のピン4
4、52がそれぞれ遊嵌されている。次に、前記の如く
構成された測距レンズ22、24の位置決め方法につい
て説明する。
てピンを充分に、且つ膨張した時に変位する量をも許容
できる大きさに形成される。このばか孔64Bには測距
レンズ22のピン38、52と測距レンズ24のピン4
4、52がそれぞれ遊嵌されている。次に、前記の如く
構成された測距レンズ22、24の位置決め方法につい
て説明する。
【0019】先ず、測距レンズ22のピン44、46、
50を図2に示すように、鏡筒26の長孔56、54、
62Aに係合させて測距レンズ22を鏡筒26に位置決
めする。次に、測距レンズ24のピン36、38、50
を鏡筒26の長孔58、60、62Bに係合させて測距
レンズ24を鏡筒26に位置決めする。この時、測距レ
ンズ22の突片30、32と測距レンズ24の突片4
0、42とが線分48上において互い違いに重なる。こ
れにより、突片30、32と突片40、42とがオーバ
ーラップした幅寸法Eだけ、測距レンズ22、24のS
寸法に設計的に余裕を持たせることができる。従って、
図5、図7に示した従来の測距レンズ2、3と比較して
基線長Bが非常に短い場合でも、測距レンズ22、24
をその端部同士がぶつかることなく鏡筒26に取り付け
ることができる。
50を図2に示すように、鏡筒26の長孔56、54、
62Aに係合させて測距レンズ22を鏡筒26に位置決
めする。次に、測距レンズ24のピン36、38、50
を鏡筒26の長孔58、60、62Bに係合させて測距
レンズ24を鏡筒26に位置決めする。この時、測距レ
ンズ22の突片30、32と測距レンズ24の突片4
0、42とが線分48上において互い違いに重なる。こ
れにより、突片30、32と突片40、42とがオーバ
ーラップした幅寸法Eだけ、測距レンズ22、24のS
寸法に設計的に余裕を持たせることができる。従って、
図5、図7に示した従来の測距レンズ2、3と比較して
基線長Bが非常に短い場合でも、測距レンズ22、24
をその端部同士がぶつかることなく鏡筒26に取り付け
ることができる。
【0020】また、温度や湿度の変化によってレンズ2
2が膨張した場合、測距レンズ22はピン44、46と
長孔56、54との係合部が横方向膨張の基点となる。
この基点に対して横方向の膨張は、ピン36、38、5
0、52が長孔62Aとばか孔64A、64Bとで逃げ
る。また、測距レンズ22の縦方向膨張の基点はピン5
0と長孔62Aとの係合部であり、この基点に対して縦
方向の膨張は、ピン44、46が長孔56、54で逃
げ、ピン36、38、52がばか孔64A、64Bで逃
げる。これにより、レンズ22は何の抵抗も受けずに膨
張する。この膨張による逃げ作用は、測距レンズ24に
ついても同様である。
2が膨張した場合、測距レンズ22はピン44、46と
長孔56、54との係合部が横方向膨張の基点となる。
この基点に対して横方向の膨張は、ピン36、38、5
0、52が長孔62Aとばか孔64A、64Bとで逃げ
る。また、測距レンズ22の縦方向膨張の基点はピン5
0と長孔62Aとの係合部であり、この基点に対して縦
方向の膨張は、ピン44、46が長孔56、54で逃
げ、ピン36、38、52がばか孔64A、64Bで逃
げる。これにより、レンズ22は何の抵抗も受けずに膨
張する。この膨張による逃げ作用は、測距レンズ24に
ついても同様である。
【0021】図3には、本発明に係る測距用光学モジュ
ール70の第2実施例が示される。この測距用光学モジ
ュール70は、3枚の測距レンズ22、24、72が、
鏡筒74に位置決めされたものである。前記レンズ72
は、測距レンズ22、24と共通の成形金型で作られた
同一のレンズとなっているので、その説明は省略する。
ール70の第2実施例が示される。この測距用光学モジ
ュール70は、3枚の測距レンズ22、24、72が、
鏡筒74に位置決めされたものである。前記レンズ72
は、測距レンズ22、24と共通の成形金型で作られた
同一のレンズとなっているので、その説明は省略する。
【0022】前記鏡筒74の後端には、ICパッケージ
76が固着される。また、鏡筒74の前端には、位置決
め用の丸穴80、長孔82、84、86、88、90、
92、94、ばか孔96、98、100、102が形成
されている。前記丸穴80は、その内径がピンが圧入可
能な大きさに形成されて、測距レンズ24のピン50が
係合される。
76が固着される。また、鏡筒74の前端には、位置決
め用の丸穴80、長孔82、84、86、88、90、
92、94、ばか孔96、98、100、102が形成
されている。前記丸穴80は、その内径がピンが圧入可
能な大きさに形成されて、測距レンズ24のピン50が
係合される。
【0023】前記長孔82、84、88、92、94は
図4中上下方向に長く、左右方向の径がピンが圧入可能
な大きさに形成されて、長孔82、84には測距レンズ
22のピン46、44、そして、長孔88には測距レン
ズ24のピン52、そして、長孔92、94には測距レ
ンズ72のピン36、38が係合される。これにより、
測距レンズ22、24、72は、鏡筒74に対して左右
方向に対し位置決めされる。
図4中上下方向に長く、左右方向の径がピンが圧入可能
な大きさに形成されて、長孔82、84には測距レンズ
22のピン46、44、そして、長孔88には測距レン
ズ24のピン52、そして、長孔92、94には測距レ
ンズ72のピン36、38が係合される。これにより、
測距レンズ22、24、72は、鏡筒74に対して左右
方向に対し位置決めされる。
【0024】前記長孔86、90は左右方向に長く、上
下方向の径がピンが圧入可能な大きさに形成されて、長
孔86には測距レンズ22のピン50、そして、長孔9
0には測距レンズ72のピン50が係合される。これに
より、測距レンズ22、72は、鏡筒74に対して上下
方向に対し位置決めされ、レンズ22、24、72の各
々の光軸間距離が基線長Bとなる。この基線長Bは、I
Cパッケージ76センサ基線長と一致する。
下方向の径がピンが圧入可能な大きさに形成されて、長
孔86には測距レンズ22のピン50、そして、長孔9
0には測距レンズ72のピン50が係合される。これに
より、測距レンズ22、72は、鏡筒74に対して上下
方向に対し位置決めされ、レンズ22、24、72の各
々の光軸間距離が基線長Bとなる。この基線長Bは、I
Cパッケージ76センサ基線長と一致する。
【0025】前記ばか孔96乃至102はピンを充分
に、且つ膨張した時に変位する量をも許容できる大きさ
に形成され、ばか孔96には測距レンズ22のピン36
と測距レンズ24のピン46、そして、L字状のばか孔
98には測距レンズ22のピン38、52と測距レンズ
24のピン44がそれぞれ遊嵌される。また、ばか孔1
00には測距レンズ24のピン36と測距レンズ72の
ピン46、そして、L字状のばか孔102には測距レン
ズ24のピン38と測距レンズ72のピン44、52が
それぞれ遊嵌されている。
に、且つ膨張した時に変位する量をも許容できる大きさ
に形成され、ばか孔96には測距レンズ22のピン36
と測距レンズ24のピン46、そして、L字状のばか孔
98には測距レンズ22のピン38、52と測距レンズ
24のピン44がそれぞれ遊嵌される。また、ばか孔1
00には測距レンズ24のピン36と測距レンズ72の
ピン46、そして、L字状のばか孔102には測距レン
ズ24のピン38と測距レンズ72のピン44、52が
それぞれ遊嵌されている。
【0026】このように構成された測距用光学モジュー
ル70も第1実施例で示した測距用光学モジュール20
と同様に、前記測距レンズ22、24、72を前述した
ように鏡筒74に取り付けた場合、測距レンズ22の突
片30、32と測距レンズ24の突片40、42とがオ
ーバーラップした幅寸法Eと、測距レンズ24の突片3
0、32と測距レンズ72の突片40、42とがオーバ
ーラップした幅寸法Eとを足した(E×2)分だけ、測
距レンズ22、24、72の(S×2)寸法に設計的に
余裕を持たせることができる。
ル70も第1実施例で示した測距用光学モジュール20
と同様に、前記測距レンズ22、24、72を前述した
ように鏡筒74に取り付けた場合、測距レンズ22の突
片30、32と測距レンズ24の突片40、42とがオ
ーバーラップした幅寸法Eと、測距レンズ24の突片3
0、32と測距レンズ72の突片40、42とがオーバ
ーラップした幅寸法Eとを足した(E×2)分だけ、測
距レンズ22、24、72の(S×2)寸法に設計的に
余裕を持たせることができる。
【0027】従って、測距レンズ22、24、72を3
枚使用した場合でも、基線長Bが非常に短い場合に測距
レンズ22、24、72をその端部同士がぶつかること
なく鏡筒74に取り付けることができる。また、温度や
湿度の変化によって測距レンズ22が膨張した場合に
は、測距レンズ22はピン44、46と長孔84、82
との係合部が横方向の膨張の基点となる。この基点に対
して測距レンズ22の横方向の膨張は、長孔86とばか
孔96、98とで逃げることができる。また、測距レン
ズ22はピン50と長孔86との係合部が縦方向の膨張
の基点となる。この基点に対して測距レンズ22の縦方
向の膨張は長孔82、84とばか孔96、98で逃げる
ことができる。これにより、レンズ22は何の抵抗も受
けずに膨張する。この膨張による逃げ作用は、測距レン
ズ72についても同様である。
枚使用した場合でも、基線長Bが非常に短い場合に測距
レンズ22、24、72をその端部同士がぶつかること
なく鏡筒74に取り付けることができる。また、温度や
湿度の変化によって測距レンズ22が膨張した場合に
は、測距レンズ22はピン44、46と長孔84、82
との係合部が横方向の膨張の基点となる。この基点に対
して測距レンズ22の横方向の膨張は、長孔86とばか
孔96、98とで逃げることができる。また、測距レン
ズ22はピン50と長孔86との係合部が縦方向の膨張
の基点となる。この基点に対して測距レンズ22の縦方
向の膨張は長孔82、84とばか孔96、98で逃げる
ことができる。これにより、レンズ22は何の抵抗も受
けずに膨張する。この膨張による逃げ作用は、測距レン
ズ72についても同様である。
【0028】一方、測距レンズ24が膨張した場合に
は、測距レンズ24はピン50と丸孔80との係合部が
縦横方向の膨張の基点となる。この基点に対して測距レ
ンズ24は横方向に膨張し、また縦方向の膨張は長孔8
8で逃げる。これにより、レンズ24は何の抵抗も受け
ずに膨張する。従って、第2実施例の測距用光学モジュ
ール70も第1実施例で示した測距用光学モジュール2
0と同様に、温度や湿度の変化に影響されず基線長Bを
一定に保持できる。
は、測距レンズ24はピン50と丸孔80との係合部が
縦横方向の膨張の基点となる。この基点に対して測距レ
ンズ24は横方向に膨張し、また縦方向の膨張は長孔8
8で逃げる。これにより、レンズ24は何の抵抗も受け
ずに膨張する。従って、第2実施例の測距用光学モジュ
ール70も第1実施例で示した測距用光学モジュール2
0と同様に、温度や湿度の変化に影響されず基線長Bを
一定に保持できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
の測距レンズによれば、各々の測距レンズの一端部に嵌
合凸部、他端部に嵌合凹部を形成し、測距レンズを保持
部材に位置決めした際に、測距レンズの嵌合凸部と、そ
の測距レンズに隣接する測距レンズの嵌合凹部とが入れ
子式に嵌合するように配置したので、基線長が非常に短
い場合でも、測距レンズの端部同士がぶつかることな
く、測距レンズを保持部材に位置決めすることができ
る。
の測距レンズによれば、各々の測距レンズの一端部に嵌
合凸部、他端部に嵌合凹部を形成し、測距レンズを保持
部材に位置決めした際に、測距レンズの嵌合凸部と、そ
の測距レンズに隣接する測距レンズの嵌合凹部とが入れ
子式に嵌合するように配置したので、基線長が非常に短
い場合でも、測距レンズの端部同士がぶつかることな
く、測距レンズを保持部材に位置決めすることができ
る。
【図1】本発明に係るカメラの測距レンズが適用された
測距用光学モジュールの第1実施例を示す斜視図
測距用光学モジュールの第1実施例を示す斜視図
【図2】図1に示した測距用光学モジュールの平面図
【図3】本発明に係るカメラの測距レンズが適用された
測距用光学モジュールの第2実施例を示す斜視図
測距用光学モジュールの第2実施例を示す斜視図
【図4】図3に示した測距用光学モジュールの平面図
【図5】従来のカメラの測距レンズが適用された測距用
光学モジュールの断面図
光学モジュールの断面図
【図6】図5に示した測距用光学モジュールの平面図
20、70…測距用光学モジュール 22、24、72…測距レンズ 26、74…鏡筒 28、76…ICパッケージ 30、32、40、42…突片 36、38、44、46、50、52…ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−241508(JP,A) 特開 平2−213810(JP,A) 特開 平4−190210(JP,A) 特開 平4−306607(JP,A) 特開 平6−130261(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 - 7/40 G02B 7/02 G03B 13/36
Claims (1)
- 【請求項1】 各々の光軸間距離が測距用の基線長とな
るように、単一の保持部材の位置決め孔に複数のピンを
介してそれぞれ個別に位置決めされるカメラの測距レン
ズに於いて、 測距レンズの保持部材への位置決め時に、隣接する測距
レンズの端部同士が互いに入れ子式に嵌合すように測距
レンズの一端部側に嵌合凸部と、測距レンズの他端部側
に前記嵌合凸部と嵌合される嵌合凹部と、 が形成されたことを特徴とするカメラの測距レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28150692A JP3089592B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | カメラの測距レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28150692A JP3089592B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | カメラの測距レンズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06130264A JPH06130264A (ja) | 1994-05-13 |
JP3089592B2 true JP3089592B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=17640137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28150692A Expired - Fee Related JP3089592B2 (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | カメラの測距レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089592B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6238515B2 (ja) * | 2012-10-31 | 2017-11-29 | キヤノン株式会社 | レンズ装置 |
JP6562988B2 (ja) * | 2017-10-30 | 2019-08-21 | キヤノン株式会社 | レンズ装置 |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP28150692A patent/JP3089592B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06130264A (ja) | 1994-05-13 |
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