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JP3083529U - 撮影装置用ハウジング - Google Patents

撮影装置用ハウジング

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Publication number
JP3083529U
JP3083529U JP2001004767U JP2001004767U JP3083529U JP 3083529 U JP3083529 U JP 3083529U JP 2001004767 U JP2001004767 U JP 2001004767U JP 2001004767 U JP2001004767 U JP 2001004767U JP 3083529 U JP3083529 U JP 3083529U
Authority
JP
Japan
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window
housing
film
photographing
photographing device
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2001004767U
Other languages
English (en)
Inventor
進 大塚
Original Assignee
キャビン工業株式会社
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Publication date
Application filed by キャビン工業株式会社 filed Critical キャビン工業株式会社
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Publication of JP3083529U publication Critical patent/JP3083529U/ja
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  • Accessories Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】窓に付着した水滴や氷雪を効率良く撮影の障害
とならない状態にし、その状態を長期間維持することが
可能な撮影装置用ハウジングを提供する。 【解決手段】撮影装置を収納する収納部2と、収納され
た撮影装置1による外部の撮影を可能にするための窓部
3とを有し、窓部3は、外側表面に光触媒作用を持つチ
タニア層からなる透明膜5と親水効果を持つシリカ層か
らなる透明膜6が設けられている。ハウジング内部に
は、ヒーター7が備えられている。また、窓部3は、内
側表面にITO膜8が設けられていて、ITO膜8を通
電することにより窓部3を暖めるようになされている。
さらに、温度センサー9と、ヒーター7の駆動又はIT
O膜8への通電を温度センサー9が所定の温度以下を検
知したときにのみ行う制御部10が備えられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
屋外に設置される撮影装置を収容して外気から保護し、かつ、収容状態で撮影 を可能にするための撮影装置用ハウジングに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カメラやビデオカメラなどの撮影装置を屋外に設置する場合には、雨、 風、雪、埃などから保護するためにケースに入れ、ケースには、撮影レンズの前 面にガラスなどの透明部材でできた窓部を設け、窓部を介してケース内に収納さ れた状態で撮影装置による撮影ができるようにしていた。また、ケースには、ワ イパーを設けて、窓部に付着した水滴や雪などを除去するようにしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、ワイパーは撮影の邪魔にならないように撮影のタイミングと同期をと って動作させなくてはならない点で不便であり、また、冬季や外気が所定の温度 以下に下がったときには、窓部に付着した水滴の凍結や積雪の重さなどを原因と してワイパーの動きが悪くなり、撮影の障害となってしまうという欠点があった 。 また、窓部には埃や水滴などに含まれる有機物も汚れとして付着し、これが撮 影の妨げとなることがあり、水滴を除去しても比較的短期間のうちに窓部の汚れ により撮影に支障を来たすことがあった。
【0004】 そこで、本考案は、上記の欠点を克服するためになされたもので、窓に付着し た水滴や氷雪を効率良く撮影の障害とならない状態にし、その状態を長期間維持 することが可能な撮影装置用ハウジングを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案による撮影装置用ハウジングは、撮影装置を 収納する収納部と、収納された撮影装置による外部の撮影を可能にするための窓 部を有し、前記窓部には、外側表面に光触媒作用を持つチタニア層からなる透明 膜と親水効果を持つシリカ層からなる透明膜が設けられていることを特徴とする 。
【0006】 また、本考案は、ハウジング内部にヒーターを備えるのが好ましい。
【0007】 また、本考案においては、前記窓部には、内側表面にITO膜が設けられてい て、該ITO膜へ通電することにより前記窓部が暖められるようになされている のが好ましい。
【0008】 また、本考案は、温度センサーを備えると共に、前記ヒーターの駆動又は前記 ITO膜への通電を前記温度センサーが所定の温度以下を検知したときにのみ行 わせる制御部を備えているのが好ましい。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面を用いて説明する。 図1は本考案の一実施例にかかる撮影装置用ハウジングの概略構成図、図2は 本実施例に係る撮影装置用ハウジングの窓部の断面構造を示す模式図である。図 3は本実施例に係る撮影装置用ハウジングの外観図、図4は図3の撮影装置用ハ ウジングを開いたときの内部を示す平面図、図5は図3の撮影装置用ハウジング を開いたときの内部を示す斜視図である。
【0010】 本実施例の撮影装置用ハウジングは、図1、3に示すように、カメラなどの撮 影装置1を収納する収納部2と、撮影装置1を収納した状態で外部の撮影を可能 にするための窓部3を備えている。 窓部3は、図2に示すように、例えばガラスなどの透明な板状部材4の外側表 面に、外気に向けて順に、光触媒作用を持つチタニア層(酸化チタンTiO2) からなる透明膜5と、親水効果を持つシリカ層(酸化ケイ素SiO2)からなる 透明膜6との2層の膜を設けて構成されている。また、シリカ層からなる透明膜 6はその表面が凹凸状に形成されている。
【0011】 シリカ層とチタニア層との2層の透明膜を設けたのは次の理由による。 シリカ層は、付着した水滴を膜状に広げるという親水効果を持っている。そし て、シリカ層の表面を凹凸状にすると親水効果が一層高まる。 しかし、窓部3にシリカ層からなる透明膜6を設けただけでは、塵や微生物や 昆虫その他の有機物の汚れが付着した場合に親水効果が徐々に低下してしまう。
【0012】 他方、チタニア層は、太陽光や紫外線が照射されたときに内部で電子を生成し 、化学反応によって付着した有機物を分解して除去するという光触媒作用を持っ ている。
【0013】 そこで、本考案では、従来、窓部として用いられていたガラス等でできた透明 部材4の表面に、チタニア層からなる透明膜5とシリカ層からなる透明膜6との 2層の膜を設けることによって、シリカ層の膜の親水効果を利用して水滴を膜状 にして撮影の障害となる水玉状の付着を防ぐと共に、チタニア層の膜の光触媒作 用を利用して、汚れによるシリカ層の膜の機能低下を防ぐようにした。
【0014】 これにより、窓部に雨水などの水滴が付着しても水玉状にならず撮影の障害に ならずに済み、しかも、その状態を長期間維持することができる。
【0015】 ところで、外気が一定の温度以下になった場合において、窓部に付着する水滴 は凍り付いたり、又は、氷雪が付着したりすると、シリカ層の膜による親水効果 を効果的に発揮することが難しくなる。 そこで、本実施例では、窓部に付着する水滴が凍りつかないようにするための 手段、又は、付着した氷雪を溶かすための手段を講じている。
【0016】 その一つの方法として、本実施例では、図1、4、5に示すように、ハウジン グの内部にヒーター7を備えている。 これにより、ハウジングの内部を暖めることで窓部3を暖めて窓部3に付着し た氷雪を解かすことができる。
【0017】 また、他の方法として、本実施例では、図1、図2に示すように、窓部3の内 側(ハウジングの内部側)表面にITO膜8を設けている。 ITO膜8は、透明な導電膜であり、通電することにより発熱するように構成 されている。 ITO膜8を設ければ、窓部3を直接暖めることができるので、付着した氷雪 を効率よく解かすことができる。
【0018】 ところで、これらのヒーター7の駆動やITO膜8への通電が必要なのは、窓 部3に付着した水滴が凍り付いたり、氷雪が付着したりするような一定の条件下 においてのみであるから、常時、ヒーター7の駆動やITO膜8への通電を行う と電力の浪費になってしまい好ましくない。 そこで、本実施例では、図1に示すように、ハウジングの内部に温度センサー 9と、ヒーター7の駆動又はITO膜8への通電を温度センサー9が所定の温度 以下を感知したときにのみ行う、制御回路10(図1参照)を設けている。
【0019】 このように構成された本考案の撮影装置用ハウジングによれば、温度センサー 9を介して、冬季など外気が一定の温度以下であるか否かがチェックされ、温度 センサー9が一定の温度以上の温度を感知したときには、制御回路10を介して ITO膜8の通電又はヒーター7の駆動が行われないように制御されるため、無 駄なエネルギーの浪費を防ぐことができる。そして、この状態で、窓部3に雨水 などの水滴が付着した場合には、シリカ層からなる透明膜6が付着した水滴を水 玉状にさせないで膜状に広げるので撮影の障害になるのを防ぐことができる。ま た、その場合、付着された有機物の汚れは、チタニア層からなる膜5が太陽光線 や紫外線を浴びることで生成された電子により化学的に分解するので、シリカ層 の親水効果が低下するのを防ぐことができる。
【0020】 他方、温度センサー9が一定の温度以下の温度を感知したときには、制御回路 10を介してITO膜8の通電又はヒーター7の駆動が行われ、窓部3に付着し た氷雪は窓部3を介して暖められて解ける。そして、氷雪が解けてできた水は、 シリカ層からなる膜6の親水効果により、水玉状のまま残ることなく窓部3を速 やかに流れ落ちる。また、窓部3に付着した有機物の汚れは、チタニア層からな る膜5を介して光触媒作用により分解されるのでシリカ層の親水効果の低下を防 ぐことができる。
【0021】 従って、本実施例の撮影装置用ハウジングによれば、従来の撮影装置用ケース のようにワイパーを設けずに済み、窓部に水滴が付着しても撮影の邪魔とならな い状態にすることができ、しかもそのような効果を長期間維持することができる 。 また、冬季など外気の温度条件が低い場合に窓部に氷雪が付着しても氷雪を解 かして撮影の邪魔とならない状態にすることができる。 しかも、無駄なエネルギーを消費することなく効率的に撮影の邪魔とならない 状態を長期間維持することができる。
【0022】 なお、本実施例では、窓部3にシリカ層とチタニア層の透明膜を設けて、窓部 3に付着した水が水玉状になるの防ぐと共に、ハウジング内部にヒーター7、窓 部3の内側にITO膜8を設けて、窓部3に氷雪が付着するのを防ぎ、さらに、 ハウジング内部に温度センサー9を設けると共に制御回路10を設けて、温度セ ンサー9の検知によりヒーターの駆動、ITO膜の通電を制御するように構成し たが、これら全ての構成を必ずしも備えていなければならないわけではない。
【0023】 例えば、窓部3にシリカ層からなる透明膜6とチタニア層からなる透明膜5を 設けただけの構成であって窓部の氷結を解除する手段を備えていなくてもよい。 その場合は、氷結しない外気条件下で使用する場合に有効である。 また、窓部の氷結を解除する手段として、ヒーターかITO膜のいずれか一方 を備えた構成でもよい。 また、常時、氷結するような外気条件下で使用する場合には、温度センサーは 必ずしも設けなくても足りる。
【0024】 その他、窓部に設けるシリカ層は親水効果を有効に発揮するには表面を凹凸状 に形成するのが好ましいが親水効果を発揮できれば必ずしも凹凸状でなくてもよ い。 また、本実施例では、窓部の外側表面にのみシリカ層からなる透明膜とチタニ ア層からなる透明膜を設けたが、これらの層からなる透明膜を窓部の両側表面に 設けてもよい。その場合において氷結を解除する手段を設ける場合には、ヒータ ーを用いればよい。
【0025】
【考案の効果】
以上、本考案によれば、従来のワイパー付きの撮影装置を収納するケースとは 異なり、窓部に付着する水滴が撮影の邪魔をしない状態にすることができ、その 状態を長期間維持することができる。 また、ヒーターやITO膜を設けることで、冬季など外気の温度条件が低い場 合に窓部に氷雪が付着しても撮影の邪魔とならない状態にすることができる。 さらに、温度センサーを設けてヒーターの駆動とITO膜への通電を制御する ことで、無駄なエネルギーを消費することなく効率的に撮影の邪魔とならない状 態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例にかかる撮影装置用ハウジン
グの概略構成図である。
【図2】本実施例に係る撮影装置用ハウジングの窓部の
断面構造を示す模式図である。
【図3】本実施例に係る撮影装置用ハウジングの外観図
である。
【図4】図3の撮影装置用ハウジングを展開したときの
内部を示す平面図である。
【図5】図3の撮影装置用ハウジングを展開したときの
内部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 撮影装置 2 収納部 3 窓部 4 透明部材 5 チタニア層からなる透明部材 6 シリカ層からなる透明部材 7 ヒーター 8 ITO膜 9 温度センサー 10 制御回路

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影装置を収納する収納部と、収納され
    た撮影装置による外部の撮影を可能にするための窓部を
    有し、 前記窓部には、外側表面に光触媒作用を持つチタニア層
    からなる透明膜と親水効果を持つシリカ層からなる透明
    膜が設けられていることを特徴とする撮影装置用ハウジ
    ング。
  2. 【請求項2】 ハウジング内部にヒーターを備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の撮影装置用ハウジング。
  3. 【請求項3】 前記窓部には、内側表面にITO膜が設
    けられていて、該ITO膜へ通電することにより前記窓
    部が暖められるようになされていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の撮影装置用ハウジング。
  4. 【請求項4】 温度センサーを備えると共に、前記ヒー
    ターの駆動又は前記ITO膜への通電を前記温度センサ
    ーが所定の温度以下を検知したときにのみ行わせる制御
    部を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載
    の撮影装置用ハウジング。
JP2001004767U 2001-07-19 2001-07-19 撮影装置用ハウジング Expired - Lifetime JP3083529U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013500900A (ja) * 2009-08-04 2013-01-10 サン−ゴバン グラス フランス 光透過性センサフィールドを有する窓ガラス
JP2018116121A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 株式会社東海理化電機製作所 撮像装置

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