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JP3080545B2 - 着色糊 - Google Patents

着色糊

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Publication number
JP3080545B2
JP3080545B2 JP06259050A JP25905094A JP3080545B2 JP 3080545 B2 JP3080545 B2 JP 3080545B2 JP 06259050 A JP06259050 A JP 06259050A JP 25905094 A JP25905094 A JP 25905094A JP 3080545 B2 JP3080545 B2 JP 3080545B2
Authority
JP
Japan
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paste
paper
color difference
added
ppm
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JP06259050A
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English (en)
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JPH08100164A (ja
Inventor
英俊 高橋
あかね 西尾
康洋 増本
Original Assignee
セーラー万年筆株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by セーラー万年筆株式会社 filed Critical セーラー万年筆株式会社
Priority to JP06259050A priority Critical patent/JP3080545B2/ja
Publication of JPH08100164A publication Critical patent/JPH08100164A/ja
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般の事務用などに使
用される紙貼り合わせ用の糊に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙を貼り合わせるなどの一般の事務用な
どに使用される糊として、アクリルエマルジョンや塩化
ビニル系エマルジョンなど、合成樹脂のエマルジョンよ
りなる接着剤が知られているが、かかる糊はほとんどが
無色透明である。従って、紙の上に塗布したときに、塗
布部が分かりにくく、塗布量が不足したり、逆に過多に
塗布してしまうことがある。また、塗布部に手などが触
れることがあり、使用上の問題点となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため最近では、接
着剤のpHを10〜13程度に調整し、これにpH指示
薬を添加して着色し、塗布後、ある時間が経過すると消
色するようにした着色糊が知られている。なお、塗布後
に消色させるのは、紙を貼り合わせたときに、糊の色が
紙を透過して見える(裏抜け)のを防止するためであ
る。
【0004】しかしながら、接着剤のpHを10〜13
程度に調整すると、糊の安定性が悪化するばかりでな
く、経時により褪色したり消色してしまうことがある。
つまり、着色糊としての機能を果たさなくなる。また、
pH指示薬が高価であり、かつ色の種類も少ない問題点
がある。
【0005】そこで本発明は、糊の安定性が問題になる
ことがなく、安価で色数も豊富に揃えることができる
貼り合わせ用の着色糊を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、アクリルエマルジョンや塩化ビニル系
エマルジョンなどの合成樹脂のエマルジョンよりなる接
着剤に染料もしくは顔料からなる着色剤を5〜300p
pm添加して紙貼り合わせ用の着色糊とする。
【0007】
【作用】着色剤に染料もしくは顔料を使用するので、色
数も豊富で、かつ安価であり、しかも接着剤のpH調整
が不要で糊の安定性が問題になることがない。そして、
着色剤の添加量を5〜300ppmにするので、接着剤
が着色されて着色糊として機能するとともに、過度に着
色されないので、紙を貼り合わせたときに、糊の色が紙
を透過して見える裏抜けを防止することができる。
【0008】
【実施例】接着剤に添加する着色剤の量を変化させて、
着色性および裏抜け性のテストを行なったが、その結果
を説明する。使用する接着剤は、アクリルエマルジョン
や塩化ビニル系エマルジョンなどの合成樹脂のエマルジ
ョンよりなるものであり、一例として、無色透明のLA
−707H1(ヘキスト合成株式会社製アクリルエマル
ジョン糊)を使用した。また、着色剤のとして染料もし
くは顔料を使用するが、例として赤104号、赤106
号、黄4号、青1号(保土谷化学工業株式会社製の食用
色素)を使用した。顔料や染料は、色の種類が豊富であ
り、かつ安価に入手することができる。
【0009】裏抜け性試験は、所定の着色剤が添加され
た糊にて紙を貼り合わせたとき、色差計にて、糊を塗布
した部分と塗布しない部分の色差△Eab*を測定し、評
価した。色差△Eab*は、明度指数L*と、クロマティ
クネス色度指数a*、およびb*から求められるもので
あり、色差△Eab*の数値が5.0以下であれば、2ヵ
所の色は目視では同一色と判断される。つまり、裏抜け
が生じないと判断してよい。
【0010】使用した紙は、PPC用上質紙、坪量58
g/m2 の中質紙、および坪量75g/m2 の上質紙の
3種類であり、これらの紙にフィルムアプリケーターに
て20μmの膜厚で所定の着色剤が添加された糊を塗布
し、1分間放置後に同種の紙を上からかぶせ、JIS
Z 0237規定の2kgローラーで圧着する。そし
て、60℃乾燥機中に24時間放置し、前記のとおり、
色差計にて、糊を塗布した部分と塗布しない部分の色差
△Eab*を測定した。その結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】紙の小さな穴の偏在や着色剤の浸透性の影
響で測定値にバラツキが見られるものの、着色剤の添加
量が300ppmであれば、色差△Eab*の数値が5.
0以下であり、裏抜けが生じない。しかし、着色剤の添
加量が500ppmであれば、色差△Eab*の数値が
5.0以上になることがあり、裏抜けが生じる。従っ
て、着色剤の添加量は300ppm以下にする必要があ
る。なお、着色剤が顔料の場合は、染料に比べて色差△
Eab*の数値が0.5〜1.0程度低い値となるので、
着色剤が顔料の場合も添加量は300ppm以下であれ
ば、裏抜けは生じない。
【0013】次に、着色性試験の結果を説明する。着色
性試験は、紙の上に着色糊を塗布した部分と塗布しない
部分の色差△Eab*、および官能試験で評価した。官能
試験を併用したのは、塗布面の確認は、ほとんど瞬間的
に行なわれるものであり、ゆっくりと確認することを前
提とした測色計による色差△Eab*のみでは不具合が生
じるためである。
【0014】測色計による色差△Eab*は、前記の裏抜
け試験の場合と同様であるが、着色糊を塗布した上に紙
を被せて圧着することなく、PPC用上質紙の上に所定
の着色剤を添加した着色糊を塗布し、塗布部と非塗布部
の色差△Eab*を測定した。その結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】表2から分かるように、着色剤の添加量が
10ppmであれば、色差△Eab*はほとんどが5以上
であるが、着色剤の添加量が5ppmであれば、色差△
Eab*は5を越えるものの方が少ない。つまり、測色計
による試験結果では、着色剤の添加量は10ppm以上
必要となる。
【0017】しかし、前記のとおり、ゆっくりと確認す
ることを前提とした測色計による色差△Eab*のみでは
不具合が生じるので、官能試験を行なったが、次にその
結果を説明する。10枚のB4サイズPPC用上質紙の
上に所定の着色剤を添加した着色糊を幅約1.3mm、
長さ10mm、膜厚約20で1枚につき5ヵ所ランダム
に塗布する。そして、10人がそれぞれ1枚につき1秒
間で、10枚の紙の上に塗布された部分を発見できる個
数を調べ、これを発見確率とした。つまり、5(個所)
×10(枚)×10(人)=500ポイントの内、何ポ
イント発見できるを調べ、%で表示した。その結果を表
3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】表3から分かるように、着色剤の添加量が
3ppm以下では塗布部を発見できない場合が生じる
が、着色剤の添加量が5ppm以上であればほぼ確実に
塗布部を発見できる。つまり、着色剤の添加量が5pp
m以上であれば、着色糊としての機能を果たすことがで
きる。なお、着色剤が顔料の場合であっても、添加量が
5ppm以上であれば、同様に、着色糊としての機能を
果たすことができることを別の試験で確認している。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紙貼り合
わせ用の着色糊は、アクリルエマルジョンや塩化ビニル
系エマルジョンなどの合成樹脂のエマルジョンよりなる
接着剤に染料もしくは顔料からなる着色剤を5〜300
ppm添加して着色糊とするので、糊の安定性が問題に
なることがなく、安価で色数も豊富に揃えることができ
る着色糊とすることが可能である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−8282(JP,A) 特開 平2−182776(JP,A) 特開 昭60−252672(JP,A) 特開 昭50−40636(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 201/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙貼り合わせ用の着色糊であって、合成
    樹脂のエマルジョンよりなる接着剤に染料もしくは顔料
    からなる着色剤を5〜300ppm添加したことを特徴
    とする着色糊。
JP06259050A 1994-09-29 1994-09-29 着色糊 Expired - Fee Related JP3080545B2 (ja)

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JPH08100164A JPH08100164A (ja) 1996-04-16
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