JP3073898B2 - 圧縮機の油ポンプ装置 - Google Patents
圧縮機の油ポンプ装置Info
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Description
のモータの駆動軸の端部に、ケーシング内に形成する油
溜の油を汲み上げるために設けた油ポンプ装置に関す
る。
するための駆動軸の端部に、油ポンプ装置、特に、容積
形油ポンプ装置を設けたものとしては、例えば、特開平
6−346866号に記載されたものが知られている。
油ポンプ装置としては、図4に示すようなトロコイドポ
ンプが知られており、図4に示す油ポンプ装置Aは、二
つのポンプ要素を備えるトロコイドポンプで、駆動軸B
の端部に固定されるポンプ軸Cと、該ポンプ軸Cと共に
回転する2つのインナーロータD1,D2と、ポンプケ
ースF内に回転自由に支持され、それぞれのインナーロ
ータD1,D2に嵌合される2つのアウターロータE
1,E2とを備えるトロコイドポンプ要素G1,G2を
備え、2つのポンプ要素G1,G2により、ケーシング
(図示せず)内に区画形成する油溜の油を駆動軸Bの給
油通路B1にポンプ軸Cに形成する吐出通路C1を介し
て給油すると共に、潤滑後の油を前記油溜に回収するよ
うにしている。
圧縮機の組立て作業における前記油ポンプ装置Aの組付
け作業としては、前記ケーシングに固定した支持ハウジ
ングHに支持された駆動軸Bの端部に、まず、前記ポン
プ軸Cを圧入して固定し、このポンプ軸Cに、ポンプケ
ースFのケース本体F1を挿通し、さらに、このポンプ
軸Cに、前記ケース本体F1内に内装される第1インナ
ーロータD1と第1アウターロータE1とを順次挿通し
た後、第1インナーロータD1及びアウターロータE1
を覆う仕切板Jを前記ポンプ軸Cに挿通して、この仕切
板Jの外側に、第2インナーロータD2と第2アウター
ロータE2とを順次挿通した後、前記ポンプケースFの
閉鎖カバーF2で、各部品を内装した前記ケース本体F
1を閉鎖して、この閉鎖カバーF2及びケース本体F1
を前記支持ハウジングHに固定するようにしていたた
め、各部品を順次前記ポンプ軸Cに挿通していかなけれ
ばならず、圧縮機に油ポンプ装置Aを組み込む作業に時
間を要する問題があった。
プ要素G1,G2を備えるものは、ポンプ要素が増える
分、作業にさらに時間を要するのであった。
圧縮機に組み込んでいくことにより組付けを行うため、
圧縮機への組込み作業後でなければポンプ機能のチェッ
クを行うことができず、油ポンプ装置Aを構成する部品
に何らかの不具合があってポンプ機能に問題がある場合
には、一旦組付けた前記油ポンプ装置Aを分解しなくて
はならず、圧縮機の組立て作業に支障をきたす問題もあ
った。
で、その目的は、圧縮機の組立て時の油ポンプ装置の組
込み作業を容易に、かつ、短時間で行え、しかも、油ポ
ンプ装置のポンプ機能チェックが圧縮機を組立てる前に
行える圧縮機の油ポンプ装置を提供することにある。
圧縮要素を駆動する駆動軸2の端部に設ける圧縮機の油
ポンプ装置において、ポンプケース4内に、ポンプ軸6
と、該ポンプ軸6と共に回転するインナーロータ81
と、このインナーロータ81に嵌合されるアウターロー
タ82とを備える容積形ポンプ要素5を内装し、前記ポ
ンプ軸6の一端部をポンプケース4から突出させて、該
突出部と前記駆動軸2との間に、該駆動軸2の回転力を
前記ポンプ軸6に伝える着脱可能な嵌合手段7を形成し
たのである。
を、前記ポンプ軸6の突出部に設ける非円形な嵌合部7
1と、該嵌合部71を軸方向に挿嵌状に受け入れ、前記
駆動軸2の端部に設ける非円形な被嵌合部72とから構
成したのである。
部に、前記被嵌合部72を形成した連結体73を固定し
たのである。
び被嵌合部72を多角形形状に形成したのである。
4を、アウターロータ82を支持する胴部ケース41
と、該胴部ケース41の開放部41a,41aを閉鎖す
る閉鎖カバー42,42とから構成し、前記胴部ケース
41の開放部41a,41aに前記閉鎖カバー42,4
2を固定する複数のかしめ突起48を形成したのであ
る。
4を、アウターロータ82を支持する胴部ケース41
と、該胴部ケース41の開放部41a,41aを閉鎖す
る閉鎖カバー42,42とから構成し、前記胴部ケース
41と前記閉鎖カバー42,42とをリベットにより固
定したのである。
4を、アウターロータ82を支持する胴部ケース41
と、該胴部ケース41の開放部41a,41aを閉鎖す
る閉鎖カバー42,42とから構成し、前記ポンプ軸6
の嵌合部71が突出する閉鎖カバー42で駆動軸2の端
面を支持したのである。
明において、前記駆動軸2に、被嵌合部72と連通する
給油通路21を形成すると共に、ポンプ軸6に、嵌合部
71端部で開放し、油溜34から汲み上げた油を前記給
油通路21に給油する吐出通路61を形成して、前記嵌
合部71と、前記被嵌合部72との間に、前記ポンプ軸
6から吐出した油の閉鎖カバー42への流れを許す所定
隙間を形成したのである。
項8記載の発明において、前記ポンプ軸6の嵌合部71
が突出する閉鎖カバー42の駆動軸2端面との対向面
に、径方向に放射状に延びる複数の油溝42aを形成し
たのである。
における嵌合部71とは反対側の端部をポンプケース4
から突出させてチェック部64を設けたのである。
の発明において、前記ポンプ軸6におけるインナーロー
タ81の取付嵌合部62の軸方向長さを、該インナーロ
ータ81の軸方向高さより長くすると共に、前記ポンプ
軸6の嵌合部71と、駆動軸2の被嵌合部72との間
に、前記ポンプ軸6のモータ側への軸方向移動で、前記
駆動軸2を押し上げる当接部9を設けたのである。
置を、油溜34の油を駆動軸2の給油通路21に汲み上
げる第1容積形ポンプ要素51と、油溜34の油をケー
シング31の外部に取り出す第2容積形ポンプ要素52
とから構成し、これらポンプ要素51,52のインナー
ロータ81,81を一本のポンプ軸6に、該ポンプ軸6
と共に回転可能に支持すると共に、各ポンプ要素51,
52をポンプケース4に内装したのである。
内に、前記容積形ポンプ要素5をポンプ機能を呈するよ
うに予め組付けておいて、さらに、前記ポンプケース4
から、前記容積形ポンプ要素5の前記ポンプ軸6を突出
させて、この突出部を駆動軸2に着脱可能な嵌合手段7
を介して接続するようにしているので、油ポンプ装置
を、圧縮機に組み込む際は、前記ポンプ軸6の突出部を
前記駆動軸2に前記嵌合手段7により嵌合させた状態
で、前記ポンプケース4を固定部材に固定するだけで、
油ポンプ装置の圧縮機への組込みが完了させられるか
ら、圧縮機への組み込み作業を簡単に行えるし、圧縮機
全体としての組立て工数が削減され、コストの低廉化が
図れる。
積形ポンプ要素5を予め組付けておいて、油ポンプ装置
として機能させられる状態にできるので、圧縮機に組み
込む前に予めポンプ機能などの性能チェックが行えて、
圧縮機に組み込む前に不良品の判別が行えるから、圧縮
機の信頼性も向上できる。
における前記ポンプ軸6の前記嵌合部71と前記駆動軸
2の前記被嵌合部72とを非円形とする構造にしている
ので、前記嵌合部71と被嵌合部72との間に多少の隙
間があっても前記駆動軸2の回転を前記ポンプ軸6に伝
えられ、しかも、簡単に着脱できるので、組立て作業が
良好に行える。
にわざわざ非円形な被嵌合部72を形成する加工をせず
とも、前記被嵌合部72が形成された前記連結体73を
前記駆動軸2に固定するだけで、被嵌合部72が形成で
きるので、その形成を容易に行うことができる。
及び被嵌合部72を多角形形状に形成したから、前記嵌
合部71の被嵌合部72への挿入が簡単に行えるし、互
いに対向する多角面の係合によって、前記駆動軸2の回
転を確実に前記ポンプ軸6に伝えられる。
ス4を胴部ケース41と閉鎖カバー42,42とに分割
しても、前記かしめ突起48のかしめにより、前記閉鎖
カバー42,42を簡単に前記胴部ケース41に固定で
き、しかもこの固定により、油ポンプ装置のみを輸送す
る場合や圧縮機へ組み込む作業中に分解することを阻止
できるのである。
発明のかしめによる固定に代えて、前記胴部ケース41
と前記閉鎖カバー42,42とをリベットにより固定し
たから、前記ポンプケース4を胴部ケース41と閉鎖カ
バー42,42とに分割しても、前記リベットにより、
前記閉鎖カバー42,42を簡単に前記胴部ケース41
に固定でき、しかもこの固定により、油ポンプ装置のみ
を輸送する場合や圧縮機へ組み込む作業中に分解するこ
とを阻止できるのである。
ス4を圧縮機に組み込むだけで、前記ポンプ軸6の嵌合
部71が突出する前記閉鎖カバー42により駆動軸2の
端面を支持できるので、この閉鎖カバー42をスラスト
受として利用することにより、わざわざスラストプレー
トを配設する必要がなくなり、部品点数の削減が可能と
なるし、組付けも簡単となる。
端面を支持する前記閉鎖カバー42と駆動軸2の端面と
の間の摺動面に、前記嵌合部71と前記被嵌合部72と
の間の所定隙間から油を供給できるので、前記摺動面の
潤滑を良好にできる。
2で駆動軸2の端面を支持する場合、前記ポンプ軸6の
嵌合部71が突出する閉鎖カバー42の駆動軸2端面と
の対向面に、径方向に放射状に延びる複数の油溝42a
を形成することにより、該油溝42aの油によって、前
記閉鎖カバー42の全面を良好に潤滑することができ
る。
6のチェック部64により、油ポンプ装置を圧縮機に組
み込んだ後でも、トルクチェックが簡単に行え、圧縮機
の信頼性を向上できる。
6の前記チェック部64でトルクチェックができなが
ら、さらに、該チェック部64により前記ポンプ軸6を
軸方向に移動させて、前記当接部9を介して前記駆動軸
2を押し上げることにより、前記駆動軸2の軸方向隙間
のチェックも可能となり、さらに、圧縮機の信頼性を向
上できる。
ース4内に、2つの前記第1及び第2容積形ポンプ要素
51,52を予め組付けておいて、二種類の油ポンプ機
構を有する油ポンプ装置を、圧縮機への組込み前に形成
しておけるので、二段式の油ポンプでも簡単に圧縮機に
組み込むことができる。
(図示せず)を駆動する駆動軸2の下端部に設けた油ポ
ンプ装置1を示しており、前記駆動軸2は、密閉ケーシ
ング31に内装されるモータ(図示せず)により駆動さ
れると共に、該駆動軸2は、前記ケーシング31に固定
される支持ハウジング32の軸受33により支持されて
いる。
前記駆動軸2の駆動により摺動する箇所に給油するため
の油溜34を形成しており、この油溜34の油を前記油
ポンプ装置1により各給油箇所へ給油するようにしてい
る。
積形油ポンプで、圧縮機へ組み込む前にポンプケース4
に予め容積形ポンプ要素5を内装しておいて、圧縮機に
組み込む前であってもポンプ機能を呈するように予め組
付けているものである。
ると、該油ポンプ装置1は、前記油溜34の油を後記す
るポンプ軸6の吐出通路61を介して駆動軸2に軸方向
に形成する給油通路21に汲み上げるための第1容積形
ポンプ要素51と、前記油溜34の油を油取出管35を
介して前記ケーシング31の外部に取り出すことによ
り、例えばオイルインジェクションを行うなど前記油溜
34の油を前記ケーシング31の外部に取り出すための
第2容積形ポンプ要素52とを備えている。
形ポンプ要素52とは、一本のポンプ軸6に上下に分け
て嵌合されるインナーロータ81,81と、これらイン
ナーロータ81,81の外側に嵌め込まれ、インナーロ
ータ81,81の軸心に対しその軸心を偏心させて位置
させたアウターロータ82,82とにより構成されてい
る。
タ81,81を取付ける位置における外周面の一部を平
面状にすることにより、前記ポンプ軸6の上下二箇所に
取付嵌合部62,62を形成して、前記各インナーロー
タ81,81の内周面を、前記取付嵌合部62,62と
同形に形成することにより、前記各インナーロータ8
1,81を、前記ポンプ軸6と共に回転するようにして
いる。
外周には、複数の歯部を形成し、前記各アウターロータ
82,82の内周には、前記インナーロータ81,81
の歯部に係合する歯部を複数形成して、前記インナーロ
ータ81とアウターロータ82との間に、シリンダ室8
3を形成している。
を内装するポンプケース4は、前記各アウターロータ8
2,82を回転自由に支持する胴部ケース41と、該胴
部ケース41の上下両方に設ける開放部41a,41a
を閉鎖する閉鎖カバー42,42とから構成しており、
前記胴部ケース41及び各閉鎖カバー42,42は、そ
の中央部に前記ポンプ軸6を貫通させる貫通穴43を形
成しており、さらに、前記胴部ケース41の軸方向中間
部には仕切部41bを一体成形することにより、下部側
に前記第1容積形ポンプ要素51を内装する第1ポンプ
室44を、上部側に前記第2容積形ポンプ要素52を内
装する第2ポンプ室45を区画形成している。
び図2の点線で示すように、それぞれ円弧状の吸入室4
4a,45aと吐出室44b,45bとに区画してい
る。
に、前記第2ポンプ室45の吸入室45aと油溜34と
を連通する吸入穴45cと、第2ポンプ室45の吐出室
45bに連通し、前記油取出管35を圧入により接続す
る吐出穴45dとを形成しており、さらに、内部には、
ケースの軽量化を図るための複数の空洞部46を形成
し、また、この胴部ケース41と各閉鎖カバー42,4
2には、図2及び図3に示すように、前記ポンプケース
4を前記支持ハウジング32に固定するための複数のボ
ルト挿通穴47をそれぞれ形成している。
る閉鎖カバー42に形成した吸入穴であり、図3に示す
ように、この吸入穴44cは、円弧形状をしており、そ
の一部を径方向外方に広げて油が第1ポンプ室44の奥
まで入りやすくしている。
プ軸6を挿通して、このポンプ軸6の前記各取付嵌合部
62,62に、各開放部41a,41aから前記各イン
ナーロータ81,81をそれぞれ嵌合すると共に、前記
各アウターロータ82,82を前記各インナーロータ8
1,81にそれぞれ嵌合して各ポンプ室44,45で、
前記インナーロータ81,81の軸心に対しその軸心を
偏心させた位置にそれぞれ支持させた後、前記各閉鎖カ
バー42,42で各開放部41a,41aを閉鎖して、
これら閉鎖カバー42,42を、前記胴部ケース41の
各開放部41a,41aに所定間隔をおいて突設した複
数のかしめ突起48のかしめにより、該胴部ケース41
に固定することにより、油ポンプ装置1を圧縮機へ組み
込む前に、ポンプ機能を呈するように組付けておくので
ある。
ース41に固定する手段として、かしめ突起48による
かしめに代えて、図示していないが、リベットを前記各
閉鎖カバーと胴部ケースとを貫通させて、このリベット
の頭部をつぶすことにより、固定するようにしてもよ
い。
ポンプ室45の開放部41aには、図2に示すように、
前記かしめ突起48の間に位置するように胴部ケース4
1の中心と同じ中心で描かれ、かつ、前記支持ハウジン
グ32の筒状下端部の外周面と嵌合可能な円弧状の突出
部49を複数形成しており、前記突出部49が、前記ポ
ンプケース4を前記支持ハウジング32に固定するとき
の位置決め手段となるのである。
プ軸6の一端部をポンプケース4の閉鎖カバー42から
突出させて、この突出部の先端部に、外周面を六角面の
多角形形状とした嵌合部71を形成し、この嵌合部71
の下部側に、嵌合部71の最大径より大きく、前記各取
付嵌合部62,62の平面部と連続する外径を有する円
柱状部63を形成して、前記嵌合部71と前記円柱状部
63との間に段部91を形成している。
の嵌合部71を軸方向に挿嵌状に受け入れる被嵌合部7
2を形成した連結体73を、前記駆動軸2に形成する給
油通路21の開口部に圧入により固定している。
は、前記ポンプ軸6の嵌合部71の六角形状と嵌合され
る六角形状に形成し、さらに、この被嵌合部72の下部
側には、前記ポンプ軸6の円柱状部63に対向する前記
被嵌合部72より大径の円周面74を形成して、この円
周面74と前記被嵌合部72との間に段部92を形成し
ている。
記連結体73を介して前記駆動軸2に形成される被嵌合
部72とにより、前記ポンプ軸6の突出部と前記駆動軸
2との間に、該駆動軸2の回転力を前記ポンプ軸6に伝
える着脱可能な嵌合手段7を形成するのである。
状は、前記した六角形形状に限らず、非円形であればよ
く、例えば、凹凸状の12角形形状や、前記ポンプ軸6
を回転させられるような楕円形形状でも差し支えない
し、また、前記被嵌合部72は、前記連結体73に形成
することなく、前記駆動軸2に直接形成しても差し支え
ない。
嵌合部72は、前記駆動軸2の給油通路21に連通させ
ており、前記ポンプ軸6には、前記嵌合部71端部で開
放し、前記第1容積形ポンプ要素51により前記油溜3
4から汲み上げた油を前記給油通路21に給油する吐出
通路61を形成している。
ポンプケース4内に、前記各容積形ポンプ要素51,5
2を予め組付けておいて、圧縮機へ組み込む前に油ポン
プ装置として機能させられる状態にしており、しかも、
前記ポンプケース4から、前記容積形ポンプ要素5の前
記ポンプ軸6を突出させて、この突出部を駆動軸2に着
脱可能な嵌合手段7を介して接続するようにしているの
で、ポンプ装置を圧縮機に組み込む際は、前記ポンプ軸
6の突出部を前記駆動軸2に固定する前記連結体73の
被嵌合部72に嵌合させた状態で、前記ポンプケース4
を固定部材である前記支持ハウジング32にボルト締め
により固定するだけで、油ポンプ装置の圧縮機への組込
みが完了させられるのであり、その結果、圧縮機の組み
立て作業が簡単に行え、圧縮機全体としての組立て工数
を削減でき、コストの低廉化が図れるのである。
積形ポンプ要素5を予め組付けておいて、油ポンプ装置
として機能させられる状態にしているので、圧縮機に組
み込む前に予めポンプ機能などの性能チェックが行える
のであり、圧縮機に組み込む前に不良品の判別が行える
から、圧縮機の信頼性も向上できるのである。
の突出部に設ける非円形な嵌合部71と、該嵌合部71
を軸方向に挿嵌状に受け入れ、前記駆動軸2の端部に設
ける非円形な被嵌合部72とから構成し、しかも、それ
それの形状を多角形形状に形成したから、非円形とする
構造により、前記嵌合部71と被嵌合部72との間に多
少の隙間があっても前記駆動軸2の回転を前記ポンプ軸
6に伝えられ、しかも、簡単に着脱できるので、組立て
作業が良好に行えるし、多角形形状とすることにより、
前記嵌合部71の被嵌合部72への挿入がより簡単に行
え、互いに対向する多角面の係合によって、前記駆動軸
2の回転を確実に前記ポンプ軸6に伝えられるのであ
る。
合部72を形成した連結体73を固定しているので、前
記駆動軸2の端部にわざわざ加工しにくい非円形な被嵌
合部72を形成する加工をせずとも、前記被嵌合部72
が形成された前記連結体73を前記駆動軸2の真円から
なる給油通路21に圧入により固定するだけで、被嵌合
部72が形成できるので、その形成を容易に行うことが
できるのである。
部ケース41の各開放部41a,41aに形成するかし
め突起48により前記閉鎖カバー42,42を固定した
り、また、リベットにより固定することにより、前記ポ
ンプケース4を胴部ケース41と閉鎖カバー42,42
とに分割しても、前記かしめ突起48のかしめ、また
は、リベットにより、前記閉鎖カバー42,42を簡単
に前記胴部ケース41に固定でき、しかもこの固定によ
り、油ポンプ装置のみを輸送する場合や圧縮機へ組み込
む作業中に分解することを阻止できるのである。
前記ポンプケース4を前記支持ハウジング32に固定し
たときに、前記ポンプ軸6の嵌合部71が突出する閉鎖
カバー42で駆動軸2の端面を支持するようにしてお
り、このように、前記閉鎖カバー42で、前記駆動軸2
の端面を受けるので、前記ポンプケース4を圧縮機に組
み込むだけで、前記閉鎖カバー42により駆動軸2の端
面を支持でき、この閉鎖カバー42をスラスト受として
利用することにより、わざわざスラストプレートを配設
する必要がなくなり、部品点数の削減が可能となるし、
組付けも簡単となる。
に、前記嵌合部71と前記被嵌合部72との間に、油の
流通が可能な所定隙間を形成しており、前記第1容積形
ポンプ要素51により前記油溜34から汲み上げた油を
前記ポンプ軸6の吐出通路61から前記駆動軸2の給油
通路21に給油した油を、前記所定隙間から前記閉鎖カ
バー42の上面に給油することにより、該閉鎖カバー4
2と駆動軸2の端面との間の摺動面の潤滑を行うように
している。
潤滑を良好にするために、前記閉鎖カバー42の駆動軸
2端面との対向面に、径方向に放射状に延びる複数の油
溝42aを形成して、該油溝42aの油によって、前記
閉鎖カバー42の全面を良好に潤滑するようにしてい
る。
における前記嵌合部71の形成側とは反対側の端部をポ
ンプケース4の閉鎖カバー42ら突出させてチェック部
64を設けると共に、前記ポンプ軸6における第2ポン
プ室45側のインナーロータ81の取付嵌合部62の軸
方向長さを、該インナーロータ81の軸方向高さより長
くし、かつ、前記ポンプ軸6の嵌合部71と、駆動軸2
の被嵌合部72との間に、前記ポンプ軸6のモータ側へ
の軸方向移動で、前記駆動軸2を押し上げる当接部9を
設けている。この当接部9は、前記嵌合部71と前記円
柱状部63との間に形成する段部91と、前記連結体7
3の前記円周面74と前記被嵌合部72との間に形成す
る段部92との当接部で、前記ポンプ軸6のチェック部
64をモータ側へ軸方向移動させることにより、該ポン
プ軸6の移動で、前記嵌合部71と前記円柱状部63と
の間に形成する段部91を、前記連結体73の前記円周
面74と前記被嵌合部72との間に形成する段部92に
当接させることにより、前記駆動軸2を押し上げられる
ようにしている。
ンプ装置を圧縮機に組み込んだ後でも、トルクチェック
が簡単に行えながら、さらに、前記チェック部64によ
り前記ポンプ軸6を軸方向に移動させて、前記当接部9
を介して前記駆動軸2を押し上げることにより、前記駆
動軸2の軸方向隙間のチェックも可能となり、圧縮機の
信頼性を向上できるのである。
式の容積形ポンプ要素を備えるものについて示したが、
二段に限らず、仕切板を用いることによりそれ以上の複
数のポンプ要素を備えるものもできるし、単なる一つの
ポンプ要素を備えるものもできる。さらに、トロコイド
ポンプに限らず、ヨーク式の容積形油ポンプにも適用で
きる。
プケース4内に、前記容積形ポンプ要素5をポンプ機能
を呈するように予め組付けておいて、さらに、前記ポン
プケース4から、前記容積形ポンプ要素5の前記ポンプ
軸6を突出させて、この突出部を駆動軸2に着脱可能な
嵌合手段7を介して接続するようにしているので、油ポ
ンプ装置を圧縮機に組み込む際は、前記ポンプ軸6の突
出部を前記駆動軸2に前記嵌合手段7により嵌合させた
状態で、前記ポンプケース4を固定部材に固定するだけ
で、油ポンプ装置の圧縮機への組込みが完了させられる
から、圧縮機への組み込み作業を簡単に行えるし、圧縮
機全体としての組立て工数が削減され、コストの低廉化
が図れる。
積形ポンプ要素5を予め組付けておいて、油ポンプ装置
として機能させられる状態にしているので、圧縮機に組
み込む前に予めポンプ機能などの性能チェックが行え
て、圧縮機に組み込む前に不良品の判別が行えるから、
圧縮機の信頼性も向上できる。
段7における前記ポンプ軸6の前記嵌合部71と前記駆
動軸2の前記被嵌合部72とを非円形とする構造にして
いるので、前記嵌合部71と被嵌合部72との間に多少
の隙間があっても前記駆動軸2の回転を前記ポンプ軸6
に伝えられ、しかも、簡単に着脱できるので、組立て作
業が良好に行える。
端部にわざわざ非円形な被嵌合部72を形成する加工を
せずとも、前記被嵌合部72が形成された前記連結体7
3を前記駆動軸2に固定するだけで、被嵌合部72が形
成できるので、その形成を容易に行うことができる。
71及び被嵌合部72を多角形形状に形成したから、前
記嵌合部71の被嵌合部72への挿入が簡単に行える
し、互いに対向する多角面の係合によって、前記駆動軸
2の回転を確実に前記ポンプ軸6に伝えられる。
ケース4を胴部ケース41と閉鎖カバー42,42とに
分割しても、前記かしめ突起48のかしめにより、前記
閉鎖カバー42,42を簡単に前記胴部ケース41に固
定でき、しかもこの固定により、油ポンプ装置のみを輸
送する場合や圧縮機へ組み込む作業中に分解することを
阻止できるのである。
載の発明のかしめによる固定に代えて、前記胴部ケース
41と前記閉鎖カバー42,42とをリベットにより固
定したから、前記ポンプケース4を胴部ケース41と閉
鎖カバー42,42とに分割しても、前記リベットによ
り、前記閉鎖カバー42,42を簡単に前記胴部ケース
41に固定でき、しかもこの固定により、油ポンプ装置
のみを輸送する場合や圧縮機へ組み込む作業中に分解す
ることを阻止できるのである。
ケース4を圧縮機に組み込むだけで、前記ポンプ軸6の
嵌合部71が突出する前記閉鎖カバー42により駆動軸
2の端面を支持できるので、この閉鎖カバー42をスラ
スト受として利用することにより、わざわざスラストプ
レートを配設する必要がなくなり、部品点数の削減が可
能となるし、組付けも簡単となる。
2の端面を支持する前記閉鎖カバー42と駆動軸2の端
面との間の摺動面に、前記嵌合部71と前記被嵌合部7
2との間の所定隙間から油を供給できるので、前記摺動
面の潤滑を良好にできる。
バー42で駆動軸2の端面を支持する場合、前記ポンプ
軸6の嵌合部71が突出する閉鎖カバー42の駆動軸2
端面との対向面に、径方向に放射状に延びる複数の油溝
42aを形成することにより、該油溝42aの油によっ
て、前記閉鎖カバー42の全面を良好に潤滑することが
できる。
プ軸6のチェック部64により、油ポンプ装置を圧縮機
に組み込んだ後でも、トルクチェックが簡単に行え、圧
縮機の信頼性を向上できる。
プ軸6の前記チェック部64でトルクチェックができな
がら、さらに、該チェック部64により前記ポンプ軸6
を軸方向に移動させて、前記当接部9を介して前記駆動
軸2を押し上げることにより、前記駆動軸2の軸方向隙
間のチェックも可能となり、さらに、圧縮機の信頼性を
向上できる。
プケース4内に、2つの前記第1及び第2容積形ポンプ
要素51,52を予め組付けておいて、二種類の油ポン
プ機構を有する油ポンプ装置を、圧縮機への組込み前に
形成しておけるので、二段式の油ポンプでも簡単に圧縮
機に組み込むことができる。
ーシング内に組み込んだ状態を示す圧縮機の部分断面
図。
前における油ポンプ装置の上面図。
前における油ポンプ装置の下面図。
ータ 48 かしめ突起 82 アウターロ
ータ 5 容積形ポンプ要素 51 第1容積形ポンプ要素 52 第2容積形ポンプ要素
Claims (12)
- 【請求項1】圧縮要素を駆動する駆動軸(2)の端部に
設ける圧縮機の油ポンプ装置であって、ポンプケース
(4)内に、ポンプ軸(6)と、該ポンプ軸(6)と共
に回転するインナーロータ(81)と、このインナーロ
ータ(81)に嵌合されるアウターロータ(82)とを
備える容積形ポンプ要素(5)を内装し、前記ポンプ軸
(6)の一端部をポンプケース(4)から突出させて、
該突出部と前記駆動軸(2)との間に、該駆動軸(2)
の回転力を前記ポンプ軸(6)に伝える着脱可能な嵌合
手段(7)を形成したことを特徴とする圧縮機の油ポン
プ装置。 - 【請求項2】嵌合手段(7)が、ポンプ軸(6)の突出
部に設ける非円形な嵌合部(71)と、該嵌合部(7
1)を軸方向に挿嵌状に受け入れ、駆動軸(2)の端部
に設ける非円形な被嵌合部(72)とから成る請求項1
記載の圧縮機の油ポンプ装置。 - 【請求項3】駆動軸(2)の端部に、被嵌合部(72)
を形成した連結体(73)を固定している請求項1又は
請求項2記載の圧縮機の油ポンプ装置。 - 【請求項4】嵌合部(71)及び被嵌合部(72)が多
角形形状である請求項1乃至請求項3の何れか一記載の
圧縮機の油ポンプ装置。 - 【請求項5】ポンプケース(4)が、アウターロータ
(82)を支持する胴部ケース(41)と、該胴部ケー
ス(41)の開放部(41a)(41a)を閉鎖する閉
鎖カバー(42)(42)とからなり、前記胴部ケース
(41)の開放部(41a)(41a)に前記閉鎖カバ
ー(42)(42)を固定する複数のかしめ突起(4
8)を形成している請求項1乃至請求項4の何れか一記
載の圧縮機の油ポンプ装置。 - 【請求項6】ポンプケース(4)が、アウターロータ
(82)を支持する胴部ケース(41)と、該胴部ケー
ス(41)の開放部(41a)(41a)を閉鎖する閉
鎖カバー(42)(42)とからなり、前記胴部ケース
(41)と前記閉鎖カバー(42)(42)とをリベッ
トにより固定している請求項1乃至請求項4の何れか一
記載の圧縮機の油ポンプ装置。 - 【請求項7】ポンプケース(4)が、アウターロータ
(82)を支持する胴部ケース(41)と、該胴部ケー
ス(41)の開放部(41a)(41a)を閉鎖する閉
鎖カバー(42)(42)とからなり、ポンプ軸(6)
の嵌合部(71)が突出する閉鎖カバー(42)で駆動
軸(2)の端面を支持している請求項1乃至請求項6の
何れか一記載の圧縮機の油ポンプ装置。 - 【請求項8】駆動軸(2)に、被嵌合部(72)と連通
する給油通路(21)を形成すると共に、ポンプ軸
(6)に、嵌合部(71)端部で開放し、油溜(34)
から汲み上げた油を前記給油通路(21)に給油する吐
出通路(61)を形成して、前記嵌合部(71)と、前
記被嵌合部(72)との間に、前記ポンプ軸(6)から
吐出した油の閉鎖カバー(42)への流れを許す所定隙
間を形成している請求項7記載の圧縮機の油ポンプ装
置。 - 【請求項9】ポンプ軸(6)の嵌合部(71)が突出す
る閉鎖カバー(42)の駆動軸(2)端面との対向面に
径方向に放射状に延びる複数の油溝(42a)を形成し
ている請求項7又は請求項8記載の圧縮機の油ポンプ装
置。 - 【請求項10】ポンプ軸(6)における嵌合部(71)
とは反対側の端部をポンプケース(4)から突出させて
チェック部(64)を設けている請求項1乃至請求項9
の何れか一記載の圧縮機の油ポンプ装置。 - 【請求項11】ポンプ軸(6)におけるインナーロータ
(81)の取付嵌合部(71)の軸方向長さを、該イン
ナーロータ(81)の軸方向高さより長くすると共に、
前記ポンプ軸(6)の嵌合部(71)と、駆動軸(2)
の被嵌合部(72)との間に、前記ポンプ軸(6)のモ
ータ側への軸方向移動で、前記駆動軸(2)を押し上げ
る当接部(9)を設けている請求項10記載の圧縮機の
油ポンプ装置。 - 【請求項12】油ポンプ装置は、油溜(34)の油を駆
動軸(2)の給油通路(21)に汲み上げる第1容積形
ポンプ要素(51)と、油溜(34)の油をケーシング
(31)の外部に取り出す第2容積形ポンプ要素(5
2)とを備えており、これらポンプ要素(51)(5
2)の各インナーロータ(81)(81)を一本のポン
プ軸(6)に、該ポンプ軸(6)と共に回転可能に支持
すると共に、各ポンプ要素(51)(52)をポンプケ
ース(4)に内装している請求項1乃至請求項11の何
れか一記載の圧縮機の油ポンプ装置。
Priority Applications (1)
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JP07013532A JP3073898B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 圧縮機の油ポンプ装置 |
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---|---|---|---|
JP07013532A JP3073898B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 圧縮機の油ポンプ装置 |
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JPH08200223A JPH08200223A (ja) | 1996-08-06 |
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ID=11835780
Family Applications (1)
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- 1995-01-31 JP JP07013532A patent/JP3073898B2/ja not_active Expired - Fee Related
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