JP3069806U - スノーボード用アクティブハイバックシステム - Google Patents
スノーボード用アクティブハイバックシステムInfo
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Abstract
(57)【要約】
ブーツに装着可能なハイバックを、歩きモードとライド
ポジションとの間で自動的に起動するためのシステムが
設けられる。歩きモードでは、ハイバックは、抑制が解
かれ、ブーツは自由に曲がるようになっており、結果と
して乗り手が快適に歩くことができる。ライドポジショ
ンでは、ハイバックは、ブーツのつま先部に向かって傾
斜し、予め選択された前傾斜位置を超えてかかと方向に
動かないようにされ、ヒール方向の足の動きがハイバッ
クを介して滑走ボードに伝えられるようになっている。
単に、スノーボードに取りつけられているバインディン
グに踏み入れたりはずしたりすることにより、歩きモー
ドとライドポジションの間でハイバックを調節する。ハ
イバックの起動および解除は、バインディングに取りつ
け可能なボード装着アクチュエータとの直接的または間
接的相互作用により達成可能である。ハイバックバック
が、ライドポジションに起動された際に、乗り手が前傾
斜角の量を予め選択できるフォワードリーンアジャスタ
を設けてもよい。
ポジションとの間で自動的に起動するためのシステムが
設けられる。歩きモードでは、ハイバックは、抑制が解
かれ、ブーツは自由に曲がるようになっており、結果と
して乗り手が快適に歩くことができる。ライドポジショ
ンでは、ハイバックは、ブーツのつま先部に向かって傾
斜し、予め選択された前傾斜位置を超えてかかと方向に
動かないようにされ、ヒール方向の足の動きがハイバッ
クを介して滑走ボードに伝えられるようになっている。
単に、スノーボードに取りつけられているバインディン
グに踏み入れたりはずしたりすることにより、歩きモー
ドとライドポジションの間でハイバックを調節する。ハ
イバックの起動および解除は、バインディングに取りつ
け可能なボード装着アクチュエータとの直接的または間
接的相互作用により達成可能である。ハイバックバック
が、ライドポジションに起動された際に、乗り手が前傾
斜角の量を予め選択できるフォワードリーンアジャスタ
を設けてもよい。
Description
考案の背景 考案の分野 本考案は、一般に滑走スポーツ用ブーツおよびバインディングに関連し、より 詳細には、スノーボードのブーツおよびバインディングの分野に関連する。 関連技術の説明 スノーボード、スノースキー、ウォータースキー、ウェイクボード、サーフボ ード等、地面を滑走するための特別の形状のボードが知られている。本件につい ては、「滑走ボード」は、一般に上記ボードのいずれかおよび乗り手が表面をト ラバースすることができる他のボード型装置を指すものとする。ただし、理解を 容易にするため、また考案の範囲を限定するわけではないが、本件が取り組むア クティブハイバックは、スノーボードに関連して使用されるソフトなスノーボー ドブーツ用アクティブハイバックに特に関連して以下に開示される。しかしなが ら、以下に説明する本考案は、他のタイプの滑走ボードおよび他のタイプのボー ド、たとえば、ハイブリッドブートに関連しても使用できる。 ソフトスノーボード用のスノーボードバインディングシステムは、一般に、ハ イバックと呼ばれる直立の部材を含み、これはボードへの/からの直接的力の伝 達を助け、乗り手は、足の動きを通じてボードを効率的にコントロールすること ができる。たとえば、ハイバックに接して足を後方に曲げることにより、ボード がかかとのエッジ上におかれ、体重とバランスを対応してシフトさせ、ハイバッ クを介して作用しかかと側のターンが完了する。 ソフトスノーボードブーツとともに使用するスノーボードバインディングシス テムは、一般に、トレイバインディングまたはステップインバインディングのい ずれかに分類される。トレイバインディングでは、ハイバックは、伝統的にバイ ンディングのトレイまたはベースプレートに装着され、1以上のストラップブー ツを横切って延び、ブーツをバインディングに固定する。ハイバックは、ブーツ を介して付与される力がトレイを介してボードへ伝達されるようにバインディン グトレイのかかとの輪(フープ)に当接する。乗り手は、一般に、柔軟性があっ てバインディングから取外した時には歩きやすいスノーボードブーツをはく。ま た、トレイバインディングでは、乗っている時乗り手の足が側面へ転がることが できるが、これは、多くの乗り手が好む特徴である。 ステップバインディングにおいては、ハイバックは、ブーツに対してまたはブ ーツの中に装着するかまたはバインディングに装着され得る。乗り手がバインデ ィングに足を入れると、1以上のストラップレス係合部材がブーツを捕まえてボ ードにロックする。ブーツのロックと解除には都合がよいが、ステップインブー ツのシェルとソールの構造はより剛性なので、ブーツはかなり硬く歩きにくい。 スノーボードの乗り手の足は、バランスやコントロールのため一般にボードに 対して前方に角度をつけてハイバックにより保持されて、乗り手のひざが確実に 曲げられて、特にジャンプの着地の時などに、ショックをよく吸収するようにな っている。乗り手の足をこのようなスタンスで保持するため、ハイバックは、一 般に「前傾斜角」(フォワードリーン)と呼ばれる位置で、ボードに対して傾斜 させる。ボードに対するハイバックの特定の前傾斜角については、乗り手が、快 適さ、コントロールを考え、また特定の操作スタイルにより選択的に調節するこ とができる。 バインディングに装着されると、ハイバックの前傾斜角は、乗り手がバインデ ィングに足を入れる前に予めセットするか、足を入れた後に調節することができ る。予めセットしたハイバックでは、角度が極端に前に傾斜していると、ブーツ をバインディングに挿入し適切に位置決めができない可能性がある。ブーツを装 着したハイバックでは、ロックされた前傾斜位置により、ブーツはぎこちなくな り、非常に歩きにくくなる可能性がある。この問題に対処するため、乗り手が、 滑走の時はハイバックを移動させて硬い形状にし、歩く時はリラックスした配置 にすることができる、手動で操作するロック機構を備えるブーツ装着バインディ ングもある。載り手は、手動で作動させたりさせなかったりすることを不便だと 思うかもしれない。 以上に鑑み、本考案の目的は、乗る位置(これ以降「ライドポジション」)と 歩きモードとの間でハイバックを作動させるための改善されたシステムを提供す ることである。 考案の概要 本考案の一実施例においては、つま先部、かかと部および足部を含むスノーボ ードブーツ本体と、足部の周りにスノーボードブーツ本体上に支持されてかかと 側面を支持するアクティブハイバックとを含むスノーボードブーツが提供され
る。 足部は、つま先方向およびかかと方向にはつま先およびかかとに対して柔軟性が ある。ハイバックは、スノーボードブーツとは別個のフォワードリーンアクチュ エータと係合可能で、ハイバックを予め定められた前傾斜角でライドポジション に自動的に起動し、ハイバックは、ブーツのつま先部に向かって傾けられ、足部 がかかとの方向に、予め定められた前傾斜角を超えて移動しないようにし、かか と方向の足の動きがハイバックを介してスノーボードへ伝えられるようにする。 ブーツがバインディングからはずされ、ハイバックが拘束を解かれてブーツが予 め定められた前傾斜角を超えてかかと方向に曲がるようになると、ハイバック
は、 ライドポジションから解除されて、歩きモードをとるようになっている。 本考案のさらに他の実施例では、ハイバックを、ライドポジションと歩きモー ドとの間で起動するための方法が提供される。同方法は、(a)ブーツにハイバ ックを設けるステップと、(b)滑走ボード上にブーツと別個のフォワードリー ンアクチュエータを設けるステップと、(c)ブーツを滑走ボード上に置くこと によって、フォワードリーンアクチュエータで予め定められた前傾斜角でライド ポジションにハイバックを起動させるステップを含み、ハイバックは、かかと方 向の足の動きが、ハイバックを介して滑走ボードに伝えられるように、ブーツの つま先部の方向に傾斜して、予め定められた前傾斜角を超えてかかと方向に動か ないようにされる。 本考案については、添付の図面とともに、以下の実施例の詳細な説明を参照す ることによりよりよく理解される。図面において同じ参照記号は、同様の構成を 指す。 図面の簡単な説明 図1は、スノーボードに装着されるブーツとバインディングで実現される、本 考案の一実施例によるアクティブハイバックシステムの斜視図である。 図2Aから図2Cは、本考案の一実施例によるアクティブハイバックシステム の動作を説明する模式図である。 図3は、他のアクチュエータ構成を示すアクティブハイバックシステムの模式 側面図である。 図4は、間接アクチュエータ構成を説明するアクティブハイバックシステムの 模式側面図である。 図5は、本考案の一実施例によるアクティブハイバックおよびステップインバ インディングシステムの斜視図である。 図6は、アジャスタブルアクチュエータの一実施例の側面図である。 図7は、側方への回転を容易にするためのハイバックの一実施例を説明する、 図1の線7−7で破断したハイバックの部分背面図である。 図8は、ハイバックの抑制手段の例示的実施例を組込むシステムの模式側面図 である。 図9は、ハイバックの抑制手段の他の実施例を組込むシステムの模式側面図で ある。 図10は、ハイバックの抑制手段の他の実施例を組込むシステムの模式側面図 である。 図11は、本考案の他の局面による取外し可能なバインディングインターフェ ースの実施例を組込むアクティブハイバックシステムの斜視図である。 図12は、取外し可能なバインディングインターフェースの他の実施例を組込 むアクティブハイバックシステムの斜視図である。 図13は、本考案の他の実施例によるトレイバインディングを組込むアクティ ブハイバックシステムの側面図である。 詳細な説明 本考案は、歩きモードと乗る位置(これ以降「ライドポジション」)の間でハ イバックを自動的に起動するための方法およびシステムに関連する。歩きモード においては、ハイバックは、拘束されておらず、ブーツは自由に曲がることが可 能で、結果として乗り手は快適に歩くことができる。ライドポジションでは、ハ イバックは、ブーツのつま先部に向かって傾斜しており、予め選択された前傾斜 位置を超えてかかと方向に動かないようになっているので、かかと方向の足の動 きがハイバックを介して滑走ボードへ伝えられる。 図1に示す一実施例では、システム20は、スノーボード26またはスキー等 の他の滑走ボードに取りつけられたバインディング24に、単に踏み入れたり出 したりすることにより、歩きモードとライドポジションとの間で調節が可能なハ イバック22を含む。たとえば、バインディング24に踏み入れる時は、ハイバ ック22は、前傾斜角のライドポジションへ起動される。逆に、バインディング 24から外れるときは、乗り手がハイバックの前傾斜角を手動で解除しなくて
も、 スノーボードのブーツ28が容易に曲がるように、ハイバック22は、その前傾 斜位置から解除される。したがって、システムは、スノーボード28とハイバッ ク22との間のロック機構を手動で起動しなくても良いので都合が良いハイバッ ク22を含み、ハイバック、ひいてはブーツがすばやくかつ容易に歩きモードと 乗るモードとの間で変換できる。 ハイバックの前傾斜角の起動および解除は、図2Aから図2Cに模式的に示す ボード装着アクチュエータ30と相互作用するよう構成されたハイバック22を 備えるシステム20の一実施例により容易に達成される。ハイバック22を起動 するためには、乗り手は、単にバインディング(図示せず)、たとえばステップ インバインディング、トレイバインディング、または他の適切なバインディング にブーツを置くだけである。ブーツ28は、バインディング(図2B)に固定さ れると、ハイバック22の下部がアクチュエータ30を係合する。ブーツ28
は、 完全に置かれた状態になり(図2C)、ハイバック22は、ブーツ28の方向お よび前傾斜位置に駆動される。ブーツ28が、バインディングから解除される
と、 ハイバック22は、ブーツが容易に曲がる歩きモードをとる。 ロック機構の手動による起動をなくして快適で自然な歩きモードを達成する一 方で、このシステムは、ボードに対して角度をつけるのではなく、最初にむしろ 概して直角に位置決めした足で、乗り手がバインディングに足を踏み入れること も可能にする。これは、乗り手が、ステップインバインディング等のバインディ ングをアクチュエートし、ハイバック22を前傾斜のライドポジションの方向に 駆動するための、高い下向きの力を発生することが可能になるので有利である。 このシステムは、ブーツ28の後方に配置されるアクチュエータ30を有した ものを説明したが、もちろん、アクチュエータは、ハイバック22に対して、当 業者が理解するいずれか適切な場所に位置決めしてもよい。たとえば、図3に示 すように、アクチュエータ30は、ハイバック22の一方または両側面の一部3 1がアクチュエータ30を係合するように、ブーツ28の一方または両側に隣接 してもよい。このシステムはまたハイバック22が上記の通りアクチュエータ3 0と直接接触するかまたは間接的に接触するかして起動されるような構成にして もよい。たとえば、図4に示す通り、このシステムは、ハイバック22の上部と ブーツ28の前方部を相互接続するケーブルまたはストラップ等のリンク33を 含んでもよい。ブーツが、バインディング(図示せず)に置かれると、アクチュ エータ30は、ハイバック22を前傾斜のライドポジションの方向へ駆動するリ ンク33を係合し偏向させる。 以下により詳しく説明するが、アクティブハイバック22は、ブーツ28に直 接または間接的に装着されて様々なバインディングシステムを適応する。ハイバ ック22は、永久または取外し可能にブーツ28に取りつけられ得る。取外し可 能なハイバックは、バインディングベースプレートに装着されたハイバックをす でに含むバインディングシステムでブーツを実現することを可能にすることによ り、システムに融通性をもたらす。ハイバックは、ブーツの外部または内部のい ずれかに装着され得る。 図5に示す考案の一実施例では、ハイバック22は、ブーツ28のかかと領域 に移動可能に装着される。図示の通り、ハイバック22は、かかと部の対抗する 側部に隣接して、細長いバック部材32とバック部材32の両側からブーツ28 のつま先部に向かって延びる側方アーム対34を含む。側方アーム34は、好ま しくは、ブーツの足首部の下に取り付けられて、所望の側方足回転を可能にする 側方または横方向のブーツのフレキシビリティを容易にする。側方アーム34
は、 各側方アームを貫通する、ねじ、リベット等のなんらかの適当な締め具36を使 用してブーツ28に取りつけることができる。 ブーツ22上の取りつけポイントは、相互接続部分が確実にハイバックとブー ツを介して付与される負荷に耐えうることができるよう強化されていることが好 ましい。一実施例においては、ハイバック22は、ブーツ28内へ組込まれるバ インディングインターフェースの側壁38に取り付けられる。インターフェース 40の側壁38は、乗り手の足首の下で終端となるのに十分な低さ(たとえばお よそ3インチ未満)で、確実に、側壁38が足首の横方向の曲げを阻害しないよ うにすることが好ましい。 ハイバック22は、ブーツ28の輪郭に合う形状で剛性のプラスチック(例え ばポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリウレタン等)から成形されることが 好ましく、これによりいくつかの利点が得れらる。たとえば、ハイバックとブー ツとの間で力の伝達が増大して、ライディングが容易になる。さらに、圧力がブ ーツの背部に均一に分配されるので、ライディングが快適になる。ハイバック2 2の内面は、かかとのホールドを増大させ、ショックを吸収し、圧力をブーツに さらに分配するための弾力性のあるパッド42および44を含んでも良い。 考案の一実施例では、調節可能な構成が設けられるので、ハイバック22に対 するアクチュエータ30の位置は、ブーツの長手方向の軸に沿って調節すること ができる。このようにして、単一のアクチュエータを調節して様々な寸法のブー ツに合わせることができる。図5の実施例においては、ヒールリング形状のアク チュエータ30を、ねじ等の1組4つの締め具48でバインディングのベースプ レート46に装着する。調節可能な構成は、各ねじごとにヒールリング30上に 設けられた複数の穴50を介して設けられる。しかしながら、この調節可能な構 成は、ヒールリング30上にスロットを設けたり、ヒールリング30でなくベー スプレート46に間隔を開けた複数の穴を設けるなど様々な他のやり方で設け、 各ねじ48を受けることができることはもちろんである。 前傾斜角の量は、乗り手の個人的好みによって異なるので、システム20は、 ハイバック22がライドポジションに起動される際にとる前傾斜角を乗り手が予 め選択することができるような前傾斜角調節機(これ以降「フォワードリーンア ジャスター」)を含んでも良い。図5に示す一実施例では、フォワードリーンア ジャスターが、ハイバックに背部に装着されてライドポジションでアクチュエー タ30の上に位置しこれを係合するアジャスタブルブロック52を含む。ブロッ ク52は、ハイバック22に摺動可能に取りつけることが可能で、前傾斜角がす ばやくうまく調節できる。ブロック52がハイバックの上部からハイバックの底 部への下向きの方向にスライドすると、ハイバックの前傾斜角が増大する。しか しながら、前傾斜角は、当業者に明らかないずれかの適当な調節手段で調節して もよいことはもちろんである。たとえば、ブロック52および/またはハイバッ ク22は、ブロックをハイバックの上に選択的に位置決めすることができる複数 の装着穴を含み得る。 代替的には、ブロック52のかわりまたはブロック52に加えてアクチュエー タ30をハイバック22に対して調節可能にして、ライドポジションでのハイバ ックの前傾斜角を取ってもよい。図6に示す一実施例では、アクチュエータ30 は、ねじ等の適当な締め具57を使用して、固定支持部55に回転自在に装着さ れる調節可能なヒールリング53を含み得る。支持部55は、バインディングベ ースプレート46上に装着され、ヒールリング53の角度がボード26に対して 調節可能である。たとえば、ヒールリング53のボードに対する角度が増大する と、起動の際のハイバックの前傾斜角が増大する。ヒールリング53と支持部5 5をインターロックして、ハイバック22を介する力にさらされた際に、予め選 択されたリングの調節がシフトしないようにしてもよい。一実施例においては、 ヒールリング53は、ティース、リブ、スパイン等のインターロック構成59を 含み、これが、対応のインターロック構成を支持部55上に連結する。 上に述べた通り、乗り手の多くが、ライディングの際に側方の足の回転を好ま しいものと考えている。足の回転を容易にするため、アクチュエータ30を係合 するハイバック22の下部を横方向に丸めてもよい。図7に示す一実施例では、 フォワードリーンブロック52は、ハイバック22の側方横方向の回転を可能に する一方、アクチュエータ30に対する一貫したヒール側面の支持を与える横方 向に弓型形状の底部コンタクト表面54を含み得る。当業者に明からないずれか の適当な構成を採用してハイバックの横方向の回転を容易にしてもよい。 このシステムは、歩きモードのハイバック22とブーツ28の間の相対的な動 きの量を制限するための抑制手段を含んでもよい。たとえば、抑制手段は、乗り 手がブーツをはいて快適に歩くことができるようにブーツの融通性を制限するこ となく、歩きモードで概してブーツに極めて近接してハイバック22を維持する ことができる。抑制手段は、ハイバック22がブーツ28の背部から外れて落
ち、 バインディング24におけるブーツの配置の邪魔をする事態を防止する。抑制手 段は、また、乗り手が歩きモードでハイバックをして歩く時に、確実に、ハイバ ック22が地面付近でパタパタしたり地面を引きずられたりしないようにする。 図8に示す実施例では、抑制手段は、ハイバック22の上部を受けるためのブ ーツ28の上背部に沿って下向きに面するポケット56を含み得る。ポケット5 6は、ハイバック22とブーツ28との間で十分な相対的動きを可能にして、シ ステムが歩きモードにあるときにブーツが自由に曲げられるように構成されるこ とが好ましい。しかしながら、当業者に明らかないずれかの適当な抑制手段を実 現して、ハイバック22のブーツ28の背部から離れる方向への動きの制限を実 現し得ることは、もちろんである。たとえば、図9に示すように、ストップ58 をブーツ上、たとえば一方または両方のアーム34の下に設けて、ハイバック2 2の底部エッジ一部を係合して、ブーツ28に対するハイバック22の動きを制 限してもよい。代替的には、図10に示すように、アジャスタブルストラップ6 0をブーツ28とハイバック22との間に設けて、ストラップ60の長さ方向に 対する相対的な動きの量を制限してもよい。 上記の通り、本考案のアクティブハイバックシステムは、なにか特定のバイン ディングに限られるわけではない。しかしながら、図1に示すアクティブハイバ ックシステム20の特定の実現例とともに使用するのに適したステップインバイ ンディング24の例を図5に示す。バインディング24は、ベースプレート46 と、スノーボード26にベースプレート46を装着するようになっているホール ドダウンディスク62を含む。ホールドダウンディスク62は、ホールドダウン ディスクをスノーボード26に装着する複数のねじ64を受けるための穴を含
む。 ベースプレート46には、移動可能な係合部材対66が装着され、各々ブーツ2 8のバインディングインターフェース40に設けられた対応の凹部72、74と 嵌合するようになっている間隔を開けた係合ローブ対68、70を含む。各移動 可能部材66は、バインディングインターフェース40がベースプレート46上 に置かれると、係合ローブ68、70を移動させ凹部72、74と係合させるト リガ76をサラに含む。インターフェース40は、トリガ76を受けるようにな っている下部凹部対78を任意に含み得る。各移動可能係合部材66は、係合部 材を、閉じたロック位置から開かれた解放位置へ移動させるのに使用することが できるハンドル80にさらに結合される。 図5に示す特定のバインディング24は、米国特許出願第08/780,72 1号により詳細に記載されており、同出願をここに引用により援用する。図5に 示す特定のインターフェース40で採用可能な代替的バインディングが、米国特 許出願第08/655,021号に記載されており、同出願をここに引用により 援用する。図5の凹部72、74は、米国特許出願第08/584,053号に より詳細に記載されており、同出願をここに引用により援用する。 本考案のもうひとつの局面では、アクティブハイバックシステムは、バインデ ィング24にブーツ28をつなぐための取り外し可能バインディングインターフ ェースシステムを備えて実現され得る。図11の一実施例に示すように、インタ ーフェース82は、本体84と、仮想線で示すブーツ28の足首部分を横切って 配置される少なくとも1本のアジャスタブルストラップ86とを含む。ストラッ プ86は、ラッチェット型バックル等のバックル87を含み、ブーツの周りのス トラップの調節ができるようにしてもよい。アクティブハイバック22は、ハイ バックの側方アーム34を貫通する適切な締め具89を使用して、インターフェ ース本体84の側壁88に移動可能に装着される。ハイバック22は、上記の通 り、起動したり解除したりすることが可能である。 インターフェース82の本体84は、バインディング上の対応の係合部材と係 合するようになっている1以上の嵌合部材を含み得る。図11に示す例では、本 体84には、上記と同様、凹部対90、92が設けられ、それらは図5に示す実 施例に関連して記載したステップインバインディング24と係合するよう構成さ れる。しかしながら、バインディングインターフェースとバインディングとの間 の特定のインターフェース構成は、例示目的のものであり、当業者には明らかな いずれかの適切なインターフェース構成を組み込んでもよいことはもちろんであ る。 図12は、本考案によるアクティブハイバック22を組み込み得る取り外し可 能なバインディングインターフェース96とステップインバインディング98の 他の実施例を示す。バインディングインターフェース96は、対抗する端部を有 する係合ロッド100を含み、バインディングの背部に設けられたロック機構対 102と係合する。係合ロッド100は、インターフェース本体103とブーツ の足首を横切って締められるアジャスタブルストラップ104でブーツ8に固定 される。ハイバック22は、上記の通り、インターフェース本体103に移動可 能に装着されて、ハイバック22がバインディングヒールリング106に係合す る時起動され、ブーツ28がバインディング98から取り外される時に解除され る。 図11および図12に示す特定のバインディングインターフェースおよびバイ ンディングは、本件と同日出願で、「バインディングにスノーボードのブーツを 係合するためのインターフェース」という名称の米国出願、出願識別番号第B0 932/7083号により詳細に記載されており、同出願をここに引用により援 用する。 いくつかのステップインバインディングに関連して記載したが、本考案のアク ティブハイバックシステムは、当業者が認識するいずれかの適切なタイプのバイ ンディングと関連して使用できることは言うまでもない。たとえば、アクティブ ハイバックシステムは、バインディング自体の上にハイバックを有さない従来技 術のトレイバインディングで実現することも可能である。トレイバインディング でアクティブハイバックを適用すれば、バインディングへのブーツの配置、特に 乗り手が極端な前傾斜角を好む場合の配置を容易にできるという利点がある。こ のアクティブハイバックシステムにより、乗り手は、バインディングに大きな下 向きの力を加えて、バインディングにブーツを容易にはめる点に関して、極端な 前傾斜位置にハイバックを容易に嵌めることができる。 アクティブハイバック22は、上記の通り、ブーツ28に装着が可能で、かつ 図13に示すように従来技術のトレイバインディングベースプレート112のヒ ールカップ110を係合するように構成され得る。トレイバインディングの可撓 性ストラップ114、116によりいくらか前方にプレイすることができるの
で、 インターロックをバインディングとブーツとの間に設けて、ハイバックとヒール カップとの接触を確実に維持するための、ベースプレートに対するブーツの前方 向の動き量を最小化することができる。一実施例においては、インターロックが ブーツ28上のキャビティ120または凹部と共働するベースプレート112に 装着された直立ポスト118を含み得る。このシステムが当業者に明らかないず れか適当なインターロックを実現し得ることはもちろんである。 本考案の実施例について詳しく説明したが、当業者であれば様々な変更および 改良を思いつくであろう。そのような変更および改良は、本考案の精神および範 囲に包含されると考えられる。したがって、先の記載は、例示目的のみのもので あり、制限目的と解釈すべきでない。本考案は、以下のクレームおよびその等価 物によって規定される意味においてのみ限定される。
る。 足部は、つま先方向およびかかと方向にはつま先およびかかとに対して柔軟性が ある。ハイバックは、スノーボードブーツとは別個のフォワードリーンアクチュ エータと係合可能で、ハイバックを予め定められた前傾斜角でライドポジション に自動的に起動し、ハイバックは、ブーツのつま先部に向かって傾けられ、足部 がかかとの方向に、予め定められた前傾斜角を超えて移動しないようにし、かか と方向の足の動きがハイバックを介してスノーボードへ伝えられるようにする。 ブーツがバインディングからはずされ、ハイバックが拘束を解かれてブーツが予 め定められた前傾斜角を超えてかかと方向に曲がるようになると、ハイバック
は、 ライドポジションから解除されて、歩きモードをとるようになっている。 本考案のさらに他の実施例では、ハイバックを、ライドポジションと歩きモー ドとの間で起動するための方法が提供される。同方法は、(a)ブーツにハイバ ックを設けるステップと、(b)滑走ボード上にブーツと別個のフォワードリー ンアクチュエータを設けるステップと、(c)ブーツを滑走ボード上に置くこと によって、フォワードリーンアクチュエータで予め定められた前傾斜角でライド ポジションにハイバックを起動させるステップを含み、ハイバックは、かかと方 向の足の動きが、ハイバックを介して滑走ボードに伝えられるように、ブーツの つま先部の方向に傾斜して、予め定められた前傾斜角を超えてかかと方向に動か ないようにされる。 本考案については、添付の図面とともに、以下の実施例の詳細な説明を参照す ることによりよりよく理解される。図面において同じ参照記号は、同様の構成を 指す。 図面の簡単な説明 図1は、スノーボードに装着されるブーツとバインディングで実現される、本 考案の一実施例によるアクティブハイバックシステムの斜視図である。 図2Aから図2Cは、本考案の一実施例によるアクティブハイバックシステム の動作を説明する模式図である。 図3は、他のアクチュエータ構成を示すアクティブハイバックシステムの模式 側面図である。 図4は、間接アクチュエータ構成を説明するアクティブハイバックシステムの 模式側面図である。 図5は、本考案の一実施例によるアクティブハイバックおよびステップインバ インディングシステムの斜視図である。 図6は、アジャスタブルアクチュエータの一実施例の側面図である。 図7は、側方への回転を容易にするためのハイバックの一実施例を説明する、 図1の線7−7で破断したハイバックの部分背面図である。 図8は、ハイバックの抑制手段の例示的実施例を組込むシステムの模式側面図 である。 図9は、ハイバックの抑制手段の他の実施例を組込むシステムの模式側面図で ある。 図10は、ハイバックの抑制手段の他の実施例を組込むシステムの模式側面図 である。 図11は、本考案の他の局面による取外し可能なバインディングインターフェ ースの実施例を組込むアクティブハイバックシステムの斜視図である。 図12は、取外し可能なバインディングインターフェースの他の実施例を組込 むアクティブハイバックシステムの斜視図である。 図13は、本考案の他の実施例によるトレイバインディングを組込むアクティ ブハイバックシステムの側面図である。 詳細な説明 本考案は、歩きモードと乗る位置(これ以降「ライドポジション」)の間でハ イバックを自動的に起動するための方法およびシステムに関連する。歩きモード においては、ハイバックは、拘束されておらず、ブーツは自由に曲がることが可 能で、結果として乗り手は快適に歩くことができる。ライドポジションでは、ハ イバックは、ブーツのつま先部に向かって傾斜しており、予め選択された前傾斜 位置を超えてかかと方向に動かないようになっているので、かかと方向の足の動 きがハイバックを介して滑走ボードへ伝えられる。 図1に示す一実施例では、システム20は、スノーボード26またはスキー等 の他の滑走ボードに取りつけられたバインディング24に、単に踏み入れたり出 したりすることにより、歩きモードとライドポジションとの間で調節が可能なハ イバック22を含む。たとえば、バインディング24に踏み入れる時は、ハイバ ック22は、前傾斜角のライドポジションへ起動される。逆に、バインディング 24から外れるときは、乗り手がハイバックの前傾斜角を手動で解除しなくて
も、 スノーボードのブーツ28が容易に曲がるように、ハイバック22は、その前傾 斜位置から解除される。したがって、システムは、スノーボード28とハイバッ ク22との間のロック機構を手動で起動しなくても良いので都合が良いハイバッ ク22を含み、ハイバック、ひいてはブーツがすばやくかつ容易に歩きモードと 乗るモードとの間で変換できる。 ハイバックの前傾斜角の起動および解除は、図2Aから図2Cに模式的に示す ボード装着アクチュエータ30と相互作用するよう構成されたハイバック22を 備えるシステム20の一実施例により容易に達成される。ハイバック22を起動 するためには、乗り手は、単にバインディング(図示せず)、たとえばステップ インバインディング、トレイバインディング、または他の適切なバインディング にブーツを置くだけである。ブーツ28は、バインディング(図2B)に固定さ れると、ハイバック22の下部がアクチュエータ30を係合する。ブーツ28
は、 完全に置かれた状態になり(図2C)、ハイバック22は、ブーツ28の方向お よび前傾斜位置に駆動される。ブーツ28が、バインディングから解除される
と、 ハイバック22は、ブーツが容易に曲がる歩きモードをとる。 ロック機構の手動による起動をなくして快適で自然な歩きモードを達成する一 方で、このシステムは、ボードに対して角度をつけるのではなく、最初にむしろ 概して直角に位置決めした足で、乗り手がバインディングに足を踏み入れること も可能にする。これは、乗り手が、ステップインバインディング等のバインディ ングをアクチュエートし、ハイバック22を前傾斜のライドポジションの方向に 駆動するための、高い下向きの力を発生することが可能になるので有利である。 このシステムは、ブーツ28の後方に配置されるアクチュエータ30を有した ものを説明したが、もちろん、アクチュエータは、ハイバック22に対して、当 業者が理解するいずれか適切な場所に位置決めしてもよい。たとえば、図3に示 すように、アクチュエータ30は、ハイバック22の一方または両側面の一部3 1がアクチュエータ30を係合するように、ブーツ28の一方または両側に隣接 してもよい。このシステムはまたハイバック22が上記の通りアクチュエータ3 0と直接接触するかまたは間接的に接触するかして起動されるような構成にして もよい。たとえば、図4に示す通り、このシステムは、ハイバック22の上部と ブーツ28の前方部を相互接続するケーブルまたはストラップ等のリンク33を 含んでもよい。ブーツが、バインディング(図示せず)に置かれると、アクチュ エータ30は、ハイバック22を前傾斜のライドポジションの方向へ駆動するリ ンク33を係合し偏向させる。 以下により詳しく説明するが、アクティブハイバック22は、ブーツ28に直 接または間接的に装着されて様々なバインディングシステムを適応する。ハイバ ック22は、永久または取外し可能にブーツ28に取りつけられ得る。取外し可 能なハイバックは、バインディングベースプレートに装着されたハイバックをす でに含むバインディングシステムでブーツを実現することを可能にすることによ り、システムに融通性をもたらす。ハイバックは、ブーツの外部または内部のい ずれかに装着され得る。 図5に示す考案の一実施例では、ハイバック22は、ブーツ28のかかと領域 に移動可能に装着される。図示の通り、ハイバック22は、かかと部の対抗する 側部に隣接して、細長いバック部材32とバック部材32の両側からブーツ28 のつま先部に向かって延びる側方アーム対34を含む。側方アーム34は、好ま しくは、ブーツの足首部の下に取り付けられて、所望の側方足回転を可能にする 側方または横方向のブーツのフレキシビリティを容易にする。側方アーム34
は、 各側方アームを貫通する、ねじ、リベット等のなんらかの適当な締め具36を使 用してブーツ28に取りつけることができる。 ブーツ22上の取りつけポイントは、相互接続部分が確実にハイバックとブー ツを介して付与される負荷に耐えうることができるよう強化されていることが好 ましい。一実施例においては、ハイバック22は、ブーツ28内へ組込まれるバ インディングインターフェースの側壁38に取り付けられる。インターフェース 40の側壁38は、乗り手の足首の下で終端となるのに十分な低さ(たとえばお よそ3インチ未満)で、確実に、側壁38が足首の横方向の曲げを阻害しないよ うにすることが好ましい。 ハイバック22は、ブーツ28の輪郭に合う形状で剛性のプラスチック(例え ばポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリウレタン等)から成形されることが 好ましく、これによりいくつかの利点が得れらる。たとえば、ハイバックとブー ツとの間で力の伝達が増大して、ライディングが容易になる。さらに、圧力がブ ーツの背部に均一に分配されるので、ライディングが快適になる。ハイバック2 2の内面は、かかとのホールドを増大させ、ショックを吸収し、圧力をブーツに さらに分配するための弾力性のあるパッド42および44を含んでも良い。 考案の一実施例では、調節可能な構成が設けられるので、ハイバック22に対 するアクチュエータ30の位置は、ブーツの長手方向の軸に沿って調節すること ができる。このようにして、単一のアクチュエータを調節して様々な寸法のブー ツに合わせることができる。図5の実施例においては、ヒールリング形状のアク チュエータ30を、ねじ等の1組4つの締め具48でバインディングのベースプ レート46に装着する。調節可能な構成は、各ねじごとにヒールリング30上に 設けられた複数の穴50を介して設けられる。しかしながら、この調節可能な構 成は、ヒールリング30上にスロットを設けたり、ヒールリング30でなくベー スプレート46に間隔を開けた複数の穴を設けるなど様々な他のやり方で設け、 各ねじ48を受けることができることはもちろんである。 前傾斜角の量は、乗り手の個人的好みによって異なるので、システム20は、 ハイバック22がライドポジションに起動される際にとる前傾斜角を乗り手が予 め選択することができるような前傾斜角調節機(これ以降「フォワードリーンア ジャスター」)を含んでも良い。図5に示す一実施例では、フォワードリーンア ジャスターが、ハイバックに背部に装着されてライドポジションでアクチュエー タ30の上に位置しこれを係合するアジャスタブルブロック52を含む。ブロッ ク52は、ハイバック22に摺動可能に取りつけることが可能で、前傾斜角がす ばやくうまく調節できる。ブロック52がハイバックの上部からハイバックの底 部への下向きの方向にスライドすると、ハイバックの前傾斜角が増大する。しか しながら、前傾斜角は、当業者に明らかないずれかの適当な調節手段で調節して もよいことはもちろんである。たとえば、ブロック52および/またはハイバッ ク22は、ブロックをハイバックの上に選択的に位置決めすることができる複数 の装着穴を含み得る。 代替的には、ブロック52のかわりまたはブロック52に加えてアクチュエー タ30をハイバック22に対して調節可能にして、ライドポジションでのハイバ ックの前傾斜角を取ってもよい。図6に示す一実施例では、アクチュエータ30 は、ねじ等の適当な締め具57を使用して、固定支持部55に回転自在に装着さ れる調節可能なヒールリング53を含み得る。支持部55は、バインディングベ ースプレート46上に装着され、ヒールリング53の角度がボード26に対して 調節可能である。たとえば、ヒールリング53のボードに対する角度が増大する と、起動の際のハイバックの前傾斜角が増大する。ヒールリング53と支持部5 5をインターロックして、ハイバック22を介する力にさらされた際に、予め選 択されたリングの調節がシフトしないようにしてもよい。一実施例においては、 ヒールリング53は、ティース、リブ、スパイン等のインターロック構成59を 含み、これが、対応のインターロック構成を支持部55上に連結する。 上に述べた通り、乗り手の多くが、ライディングの際に側方の足の回転を好ま しいものと考えている。足の回転を容易にするため、アクチュエータ30を係合 するハイバック22の下部を横方向に丸めてもよい。図7に示す一実施例では、 フォワードリーンブロック52は、ハイバック22の側方横方向の回転を可能に する一方、アクチュエータ30に対する一貫したヒール側面の支持を与える横方 向に弓型形状の底部コンタクト表面54を含み得る。当業者に明からないずれか の適当な構成を採用してハイバックの横方向の回転を容易にしてもよい。 このシステムは、歩きモードのハイバック22とブーツ28の間の相対的な動 きの量を制限するための抑制手段を含んでもよい。たとえば、抑制手段は、乗り 手がブーツをはいて快適に歩くことができるようにブーツの融通性を制限するこ となく、歩きモードで概してブーツに極めて近接してハイバック22を維持する ことができる。抑制手段は、ハイバック22がブーツ28の背部から外れて落
ち、 バインディング24におけるブーツの配置の邪魔をする事態を防止する。抑制手 段は、また、乗り手が歩きモードでハイバックをして歩く時に、確実に、ハイバ ック22が地面付近でパタパタしたり地面を引きずられたりしないようにする。 図8に示す実施例では、抑制手段は、ハイバック22の上部を受けるためのブ ーツ28の上背部に沿って下向きに面するポケット56を含み得る。ポケット5 6は、ハイバック22とブーツ28との間で十分な相対的動きを可能にして、シ ステムが歩きモードにあるときにブーツが自由に曲げられるように構成されるこ とが好ましい。しかしながら、当業者に明らかないずれかの適当な抑制手段を実 現して、ハイバック22のブーツ28の背部から離れる方向への動きの制限を実 現し得ることは、もちろんである。たとえば、図9に示すように、ストップ58 をブーツ上、たとえば一方または両方のアーム34の下に設けて、ハイバック2 2の底部エッジ一部を係合して、ブーツ28に対するハイバック22の動きを制 限してもよい。代替的には、図10に示すように、アジャスタブルストラップ6 0をブーツ28とハイバック22との間に設けて、ストラップ60の長さ方向に 対する相対的な動きの量を制限してもよい。 上記の通り、本考案のアクティブハイバックシステムは、なにか特定のバイン ディングに限られるわけではない。しかしながら、図1に示すアクティブハイバ ックシステム20の特定の実現例とともに使用するのに適したステップインバイ ンディング24の例を図5に示す。バインディング24は、ベースプレート46 と、スノーボード26にベースプレート46を装着するようになっているホール ドダウンディスク62を含む。ホールドダウンディスク62は、ホールドダウン ディスクをスノーボード26に装着する複数のねじ64を受けるための穴を含
む。 ベースプレート46には、移動可能な係合部材対66が装着され、各々ブーツ2 8のバインディングインターフェース40に設けられた対応の凹部72、74と 嵌合するようになっている間隔を開けた係合ローブ対68、70を含む。各移動 可能部材66は、バインディングインターフェース40がベースプレート46上 に置かれると、係合ローブ68、70を移動させ凹部72、74と係合させるト リガ76をサラに含む。インターフェース40は、トリガ76を受けるようにな っている下部凹部対78を任意に含み得る。各移動可能係合部材66は、係合部 材を、閉じたロック位置から開かれた解放位置へ移動させるのに使用することが できるハンドル80にさらに結合される。 図5に示す特定のバインディング24は、米国特許出願第08/780,72 1号により詳細に記載されており、同出願をここに引用により援用する。図5に 示す特定のインターフェース40で採用可能な代替的バインディングが、米国特 許出願第08/655,021号に記載されており、同出願をここに引用により 援用する。図5の凹部72、74は、米国特許出願第08/584,053号に より詳細に記載されており、同出願をここに引用により援用する。 本考案のもうひとつの局面では、アクティブハイバックシステムは、バインデ ィング24にブーツ28をつなぐための取り外し可能バインディングインターフ ェースシステムを備えて実現され得る。図11の一実施例に示すように、インタ ーフェース82は、本体84と、仮想線で示すブーツ28の足首部分を横切って 配置される少なくとも1本のアジャスタブルストラップ86とを含む。ストラッ プ86は、ラッチェット型バックル等のバックル87を含み、ブーツの周りのス トラップの調節ができるようにしてもよい。アクティブハイバック22は、ハイ バックの側方アーム34を貫通する適切な締め具89を使用して、インターフェ ース本体84の側壁88に移動可能に装着される。ハイバック22は、上記の通 り、起動したり解除したりすることが可能である。 インターフェース82の本体84は、バインディング上の対応の係合部材と係 合するようになっている1以上の嵌合部材を含み得る。図11に示す例では、本 体84には、上記と同様、凹部対90、92が設けられ、それらは図5に示す実 施例に関連して記載したステップインバインディング24と係合するよう構成さ れる。しかしながら、バインディングインターフェースとバインディングとの間 の特定のインターフェース構成は、例示目的のものであり、当業者には明らかな いずれかの適切なインターフェース構成を組み込んでもよいことはもちろんであ る。 図12は、本考案によるアクティブハイバック22を組み込み得る取り外し可 能なバインディングインターフェース96とステップインバインディング98の 他の実施例を示す。バインディングインターフェース96は、対抗する端部を有 する係合ロッド100を含み、バインディングの背部に設けられたロック機構対 102と係合する。係合ロッド100は、インターフェース本体103とブーツ の足首を横切って締められるアジャスタブルストラップ104でブーツ8に固定 される。ハイバック22は、上記の通り、インターフェース本体103に移動可 能に装着されて、ハイバック22がバインディングヒールリング106に係合す る時起動され、ブーツ28がバインディング98から取り外される時に解除され る。 図11および図12に示す特定のバインディングインターフェースおよびバイ ンディングは、本件と同日出願で、「バインディングにスノーボードのブーツを 係合するためのインターフェース」という名称の米国出願、出願識別番号第B0 932/7083号により詳細に記載されており、同出願をここに引用により援 用する。 いくつかのステップインバインディングに関連して記載したが、本考案のアク ティブハイバックシステムは、当業者が認識するいずれかの適切なタイプのバイ ンディングと関連して使用できることは言うまでもない。たとえば、アクティブ ハイバックシステムは、バインディング自体の上にハイバックを有さない従来技 術のトレイバインディングで実現することも可能である。トレイバインディング でアクティブハイバックを適用すれば、バインディングへのブーツの配置、特に 乗り手が極端な前傾斜角を好む場合の配置を容易にできるという利点がある。こ のアクティブハイバックシステムにより、乗り手は、バインディングに大きな下 向きの力を加えて、バインディングにブーツを容易にはめる点に関して、極端な 前傾斜位置にハイバックを容易に嵌めることができる。 アクティブハイバック22は、上記の通り、ブーツ28に装着が可能で、かつ 図13に示すように従来技術のトレイバインディングベースプレート112のヒ ールカップ110を係合するように構成され得る。トレイバインディングの可撓 性ストラップ114、116によりいくらか前方にプレイすることができるの
で、 インターロックをバインディングとブーツとの間に設けて、ハイバックとヒール カップとの接触を確実に維持するための、ベースプレートに対するブーツの前方 向の動き量を最小化することができる。一実施例においては、インターロックが ブーツ28上のキャビティ120または凹部と共働するベースプレート112に 装着された直立ポスト118を含み得る。このシステムが当業者に明らかないず れか適当なインターロックを実現し得ることはもちろんである。 本考案の実施例について詳しく説明したが、当業者であれば様々な変更および 改良を思いつくであろう。そのような変更および改良は、本考案の精神および範 囲に包含されると考えられる。したがって、先の記載は、例示目的のみのもので あり、制限目的と解釈すべきでない。本考案は、以下のクレームおよびその等価 物によって規定される意味においてのみ限定される。
【提出日】平11.11.19 考案の背景 考案の分野 本考案は、一般に滑走スポーツ用ブーツおよびバインディングに関連し、より 詳細には、スノーボードのブーツおよびバインディングの分野に関連する。 関連技術の説明 スノーボード、スノースキー、水上スキー、ウェイクボード、サーフボード
等、 地面等を滑走するための特別な形状のボードが知られている。本件については、 「滑走ボード」は、一般に上記ボードのいずれかおよび乗り手が表面をトラバー スすることができる他のボード型装置を指すものとする。ただし、理解を容易に するため、また考案の範囲を限定するわけではないが、本件が取り組む可動ハイ バックは、スノーボードに関連して使用されるソフトなスノーボードブーツ用可 動ハイバックに特に関連して以下に開示される。しかしながら、以下に説明する 本考案は、他のタイプの滑走ボードおよび他のタイプのブーツ、たとえば、ハイ ブリッドブーツに関連しても使用できる点を理解されたい。 ソフトスノーボードブーツ用のスノーボードバインディングシステムは、一般 に、ハイバックと呼ばれる直立の部材を含み、これはボードへの/からの直接的 な力の伝達を助け、乗り手は、足の動きを通じてボードを効率的にコントロール することができる。たとえば、ハイバックに接して足を後方に曲げることによ
り、 ボードがヒールエッジ上におかれ、体重とバランスを対応してシフトさせ、ハイ バックを介して作用し踵側のターンが完了する。 ソフトスノーボードブーツとともに使用するスノーボードバインディングシス テムは、一般に、トレイバインディングまたはステップインバインディングのい ずれかに分類される。トレイバインディングでは、ハイバックは、伝統的にバイ ンディングのトレイまたはベースプレートに装着され、1以上のストラップがブ ーツを横切って延び、ブーツをバインディングに固定する。ハイバックは、ブー ツを介して付与される力がトレイを介してボードへ伝達されるようにバインディ ングトレイのヒールフープに当接する。乗り手は、一般に、柔軟性があってバイ ンディングから取外した時には歩きやすいスノーボードブーツをはく。また、ト レイバインディングでは、乗っている時乗り手の足が側面へ転がることができる が、これは、多くの乗り手が好む特徴である。 ステップバインディングにおいては、ハイバックは、ブーツに対してまたはブ ーツの中に装着するかまたはバインディングに装着され得る。乗り手がバインデ ィングに足を入れると、1以上のストラップレス係合部材がブーツを捕まえてボ ードにロックする。ブーツのロックと解除には都合がよいが、ステップインブー ツのシェルとソールの構造は、一般により剛性なので、ブーツはかなり硬く歩き にくい。 スノーボードの乗り手の足は、バランスやコントロールのため一般にボードに 対して前方に角度をつけてハイバックにより保持されて、乗り手のひざが確実に 曲げられて、特にジャンプの着地の時などに、ショックをよく吸収するようにな っている。乗り手の足をこのようなスタンスで保持するため、ハイバックは、一 般に「前傾斜角」(フォワードリーン)と呼ばれる位置で、ボードに対して傾斜 させる。ボードに対するハイバックの特定の前傾斜角については、乗り手が、快 適さ、コントロールを考え、また特定のライディングスタイルにより選択的に調 節することができる。 バインディングに装着されると、ハイバックの前傾斜角は、乗り手がバインデ ィングに足を入れる前に予めセットするか、足を入れた後に調節することができ る。予めセットしたハイバックでは、角度が極端に前に傾斜していると、ブーツ をバインディングに挿入し適切に位置決めができない可能性がある。ブーツを装 着したハイバックでは、ロックされた前傾斜位置により、ブーツはぎこちなくな り、非常に歩きにくくなる可能性がある。この問題に対処するため、乗り手が、 滑走の時はハイバックを移動させて硬い形状にし、歩く時はリラックスした配置 にすることができる、手動で操作するロック機構を備えるブーツ装着ハイバック もある。乗り手は、手動で作動させたりさせなかったりすることを不便だと思う かもしれない。 以上に鑑み、本考案の目的は、乗る位置(これ以降「ライドポジション」)と 歩きモードとの間でハイバックを作動させるための改善されたシステムを提供す ることである。 考案の概要 本考案の一実施例においては、トウ部、ヒール部および足部を含むスノーボー ドブーツ本体と、足部の周りにスノーボードブーツ本体上に支持されて踵側面を 支持する可動ハイバックとを含むスノーボードブーツが提供される。足部は、ト ウ方向およびヒール方向には爪先および踵に対して柔軟性がある。ハイバック
は、 スノーボードブーツとは別個のフォワードリーンアクチュエータと係合可能で、 ハイバックを予め定められた前傾斜角でライドポジションに自動的に作動し、ハ イバックは、ブーツのトウ部に向かって傾けられ、足部が踵の方向に、予め定め られた前傾斜角を超えて移動しないようにし、ヒール方向の足の動きがハイバッ クを介してスノーボードへ伝えられるようにする。フォワードリーンアクチュエ ータと係合していない場合、ハイバックは、ライドポジションからはずれて歩き モードを取り、この場合、ハイバックは、拘束を解かれて、ブーツの足部を、予 め定められた前傾斜角を超えて、ヒール方向へ曲げることができる。 本考案の別の実施例では、滑走ボード上に装着されるよう構成かつ配列される フォワードリーンアクチュエータと、別個の、ブーツに装着可能なハイバックと を備える装置が提供される。ハイバックは、予め定められた前傾斜角でライドポ ジションへ作動され、そこでハイバックは、ブーツのトウ部に向かって傾斜し、 ヒール方向の足の動きがハイバックを介して滑走ボードに伝達されるよう、予め 定められた前傾斜角を超えてヒール方向へ移動しないようにされている。ハイバ ックは、ブーツが滑走ボードからはずされると、ライドポジションからはずれて 歩きモードを取るようになっており、その場合、ハイバックは、ブーツがヒール 方向へ予め定められた前傾斜角を超えて曲がるように、拘束を解かれる。 本考案のさらに別の実施例では、スノーボードブーツ、スノーボードブーツに 装着されるハイバック、スノーボードブーツをスノーボードに固定するスノーボ ードバインディングおよびスノーボードバインディングに装着されるフォワード リーンアクチュエータとを備える装置が提供される。スノーボードブーツがスノ ーボードバインディングに固定されると、ハイバックは、フォワードリーンアク チュエータにより予め定められた前傾斜角でライドポジションへ作動され、この 場合、ハイバックは、ブーツのトウ部に向かって傾斜し、かつヒール方向の足の 動きがハイバックを介してスノーボードに伝達されるように、予め定められた前 傾斜角を超えてヒール方向へ移動しないようにされる。ブーツがバインディング からはずされると、ハイバックは、ライドポジションからはずれて歩きモードを 取り、この場合、ハイバックは拘束を解かれて、ブーツが予め定められた前傾斜 角を超えてヒール方向へ曲がるようになっている。 本考案のさらに他の実施例では、ハイバックを、ライドポジションと歩きモー ドとの間で作動するための方法が提供される。同方法は、(a)ブーツにハイバ ックを設けるステップと、(b)滑走ボード上にブーツと別個のフォワードリー ンアクチュエータを設けるステップと、(c)ブーツを滑走ボード上に置くこと によって、フォワードリーンアクチュエータで予め定められた前傾斜角でライド ポジションにハイバックを作動させるステップを含み、ハイバックは、ヒール方 向の足の動きが、ハイバックを介して滑走ボードに伝えられるように、ブーツの トウ部の方向に傾斜して、予め定められた前傾斜角を超えてヒール方向に動かな いようにされる。 図面の簡単な説明 本考案については、添付の図面とともに、以下の実施例の詳細な説明を参照す ることによりよりよく理解される。図面において同じ参照記号は、同様の構成を 指す。 図1は、スノーボードに装着されるブーツとバインディングで実現される、本 考案の一実施例による可動ハイバックシステムの斜視図である。 図2Aから図2Cは、本考案の一実施例による可動ハイバックシステムの動作 を説明する模式図である。 図3は、他のアクチュエータ構成を示す可動ハイバックシステムの模式側面図 である。 図4は、間接アクチュエータ構成を説明する可動ハイバックシステムの模式側 面図である。 図5は、本考案の一実施例による可動ハイバックおよびステップインバインデ ィングシステムの斜視図である。 図6は、アジャスタブルアクチュエータの一実施例の側面図である。 図7は、側方への回転を容易にするためのハイバックの一実施例を説明する、
図1の線7−7で破断したハイバックの部分背面図である。 図8は、ハイバックの抑制手段の例示的実施例を組込むシステムの模式側面図 である。 図9は、ハイバックの抑制手段の他の実施例を組込むシステムの模式側面図で である。 図10は、ハイバックの抑制手段の他の実施例を組込むシステムの模式側面図 である。 図11は、本考案の他の局面による取外し可能なバインディングインターフェ ースの実施例を組込む可動ハイバックシステムの斜視図である。 図12は、取外し可能なバインディングインターフェースの他の実施例を組込 む可動ハイバックシステムの斜視図である。 図13は、本考案の他の実施例によるトレイバインディングを組込む可動ハイ バックシステムの側面図である。 詳細な説明 本考案は、歩きモードとライドポジションとの間でハイバックを自動的に作動 するための方法およびシステムに関連する。歩きモードにおいては、ハイバック は、拘束されておらず、ブーツは自由に曲がることが可能で、結果として乗り手 は快適に歩くことができる。ライドポジションでは、ハイバックは、ブーツのト ウ部に向かって傾斜しており、予め選択された前傾斜位置を超えてヒール方向に 動かないようになっているので、ヒール方向の足の動きがハイバックを介して滑 走ボードへ伝えられる。 図1に示す一実施例では、システム20は、スノーボード26またはスキー等 の他の滑走ボードに取りつけられたバインディング24に、単に踏み込んだり出 したりすることにより、歩きモードとライドポジションとの間で調節が可能なハ イバック22を含む。たとえば、バインディング24に踏み込む時は、ハイバッ ク22は、前傾斜角のライドポジションへ作動される。逆に、バインディング2 4から外れるときは、乗り手がハイバックの前傾斜角を手動で解除しなくても、 スノーボードのブーツ28が容易に曲がるように、ハイバック22は、その前傾 斜位置から解除される。したがって、システムは、スノーボード28とハイバッ ク22との間のロック機構を手動で作動しなくてもよいので好都合な可動ハイバ ック22を含み、ハイバック、ひいてはブーツがすばやくかつ容易に歩きモード と乗るモードとの間で変換できる。 ハイバックの前傾斜角の作動および解除は、図2Aから図2Cに模式的に示す ボード装着アクチュエータ30と相互作用するよう構成されたハイバック22を 備えるシステム20の一実施例により容易に達成される。ハイバック22を作動 するためには、乗り手は、単にバインディング(図示せず)、たとえばステップ インバインディング、トレイバインディング、または他の適切なバインディング にブーツを置くだけである。ブーツ28は、バインディング(図2B)に固定さ れると、ハイバック22の下部がアクチュエータ30と係合する。ブーツ28
は、 完全に置かれた状態になり(図2C)、ハイバック22は、ブーツ28の方向お よび前傾斜位置に駆動される。ブーツ28が、バインディングから解除される
と、 ハイバック22は、ブーツが容易に曲がる歩きモードを取る。 ロック機構の手動による作動をなくして快適で自然な歩きモードを達成する一 方で、このシステムは、ボードに対して角度をつけるのではなく、最初に足を概 して直角に位置決めして、乗り手がバインディングに足を踏み込むことも可能に する。これは、乗り手が、ステップインバインディング等のバインディングを作 動し、ハイバック22を前傾斜のライドポジションの方向に駆動するための、高 い下向きの力を発生するこを可能にするので有利である。 このシステムは、ブーツ28の後方に配置されるアクチュエータ30を有した ものを説明したが、もちろん、アクチュエータは、ハイバック22に対して、当 業者が理解するいずれか適切な場所に位置決めしてもよい。たとえば、図3に示 すように、アクチュエータ30は、ハイバック22の一方または両側面の一部3 1がアクチュエータ30を係合するように、ブーツ28の一方または両側に隣接 してもよい。このシステムはまたハイバック22が上記の通りアクチュエータ3 0と直接接触するかまたは間接的に接触するかして作動されるような構成にして もよい。たとえば、図4に示す通り、このシステムは、ハイバック22の上部と ブーツ28の前方部とを相互接続するケーブルまたはストラップ等のリンク33 を含んでもよい。ブーツが、バインディング(図示せず)に置かれると、アクチ ュエータ30は、ハイバック22を前傾斜のライドポジションの方向へ駆動する リンク33を係合し偏向させる。 以下により詳しく説明するが、可動ハイバック22は、ブーツ28に直接また は間接的に装着されて様々なバインディングシステムに適応する。ハイバック2 2は、永久または取外し可能にブーツ28に取りつけられ得る。取外し可能なハ イバックは、バインディングベースプレートに装着されたハイバックをすでに含 むバインディングシステムでブーツを実現することを可能にすることにより、シ ステムに柔軟性をもたらす。ハイバックは、ブーツの外部または内部のいずれか に装着され得る。 図5に示す考案の一実施例では、ハイバック22は、ブーツ28の踵領域に移 動可能に装着される。図示の通り、ハイバック22は、ヒール部の対抗する側部 に隣接して、細長いバック部材32とバック部材32の両側からブーツ28のト ウ部に向かって延びる側方アーム対34を含む。側方アーム34は、好ましく
は、 ブーツの足首部の下に取り付けられて、所望の側方足回転を可能にする側方また は横方向のブーツの柔軟性を促進する。側方アーム34は、各側方アームを貫通 する、ねじ、リベット等のなんらかの適当な締め具36を使用してブーツ28に 取りつけることができる。 ブーツ22上の取りつけポイントは、相互接続部分が確実にハイバックとブー ツを介して付与される負荷に耐えうることができるよう強化されていることが好 ましい。一実施例においては、ハイバック22は、ブーツ28内へ組込まれるバ インディングインターフェース40の側壁38に取り付けられる。インターフェ ース40の側壁38は、乗り手の足首の下で終端となるのに十分な低さ(たとえ ばおよそ3インチ未満)で、確実に、側壁38が足首の横方向の曲げを阻害しな いようにすることが好ましい。 ハイバック22は、ブーツ28の輪郭に合う形状で剛性のプラスチック材料 (例えばポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエチレン等) から成形されることが好ましく、これによりいくつかの利点が得られる。たとえ ば、ハイバックとブーツとの間で力の伝達が増大して、ライディングが容易にな る。さらに、圧力がブーツの背部に均一に分配されるので、ライディングが快適 になる。ハイバック22の内面は、踵のホールドを増大させ、ショックを吸収
し、 圧力をブーツにさらに分配するための弾力性のあるパッド42および44を含ん でもよい。 考案の一実施例では、調節可能な構成が設けられるので、ハイバック22に対 するアクチュエータ30の位置は、ブーツの長手方向の軸に沿って調節すること ができる。このようにして、単一のアクチュエータを調節して様々な寸法のブー ツに合わせることができる。図5の実施例においては、ヒールリング形状のアク チュエータ30を、ねじ等の1組4つの締め具48でバインディングのベースプ レート46に装着する。調節可能な構成は、各ねじごとにヒールリング30上に 設けられた複数の穴50を介して設けられる。しかしながら、この調節可能な構 成は、ヒールリング30上にスロットを設けたり、ヒールリング30でなくベー スプレート46に間隔を開けた複数の穴を設けて各ねじ48を受けるなど様々な 他のやり方で設けることができることはもちろんである。 前傾斜角の望ましい量は、乗り手の個人的好みによって異なるので、システム 20は、ハイバック22がライドポジションに作動される際に取る前傾斜角を乗 り手が予め選択することができるような前傾斜角調節機(これ以降「フォワード リーンアジャスター」)を含んでもよい。図5に示す一実施例では、フォワード リーンアジャスターが、ハイバックの背部に装着されてライドポジションでアク チュエータ30の上に位置しこれを係合するアジャスタブルブロック52を含
む。 ブロック52は、ハイバック22に摺動可能に取りつけることが可能で、前傾斜 角がすばやくうまく調節できる。ブロック52がハイバックの上部からハイバッ クの底部への下向きの方向にスライドすると、ハイバックの前傾斜角が増大す
る。 しかしながら、前傾斜角は、当業者に明らかないずれかの適当な調整手段で調節 してもよいことはもちろんである。たとえば、ブロック52および/またはハイ バック22は、ブロックをハイバックの上に選択的に位置決めすることができる 複数の装着穴を含み得る。 代替的には、ブロック52のかわりまたはブロック52に加えてアクチュエー タ30をハイバック22に対して調節可能にして、ライドポジションでのハイバ ックの前傾斜角を取ってもよい。図6に示す一実施例では、アクチュエータ30 は、ねじ等の適当な締め具57を使用して、固定支持部55に回転自在に装着さ れる調節可能なヒールリング53を含み得る。支持部55は、バインディングベ ースプレート46上に装着され、ヒールリング53の角度がボード26に対して 調節可能である。たとえば、ヒールリング53のボードに対する角度が増大する と、作動の際のハイバックの前傾斜角が増大する。ヒールリング53と支持部5 5をインターロックして、ハイバック22を介する力にさらされた際に、予め選 択されたリングの調節がシフトしないようにしてもよい。一実施例においては、 ヒールリング53は、ティース、リブ、スパイン等のインターロック構成59を 含み、これが、対応のインターロック構成と支持部55上で連結する。 上に述べた通り、乗り手の多くが、ライディングの際に側方の足の回転を好ま しいものと考えている。足の回転を容易にするため、アクチュエータ30を係合 するハイバック22の下部を横方向に丸めてもよい。図7に示す一実施例では、 フォワードリーンブロック52は、ハイバック22の側方横方向の回転を可能に する一方、アクチュエータ30に対する一貫したヒール側面の支持を与える横方 向にアーチ形状の底部コンタクト表面54を含み得る。当業者に明らかないずれ かの適当な構成を採用してハイバックの横方向の回転を容易にしてもよい。 このシステムは、歩きモードのハイバック22とブーツ28の間の相対的な動 きの量を制限するための抑制手段を含んでもよい。たとえば、抑制手段は、乗り 手がブーツをはいて快適に歩くことができるようにブーツの柔軟性を制限するこ となく、歩きモードで概してブーツに極めて近接してハイバック22を維持する ことができる。抑制手段は、ハイバック22がブーツ28の背部から外れて落
ち、 バインディング24におけるブーツの配置の邪魔をする事態を防止する。抑制手 段は、また、乗り手が歩きモードでハイバックをして歩く時に、確実に、ハイバ ック22が地面付近でパタパタしたり地面を引きずられたりしないようにする。 図8に示す実施例では、抑制手段は、ハイバック22の上部を受けるためのブ ーツ28の上背部に沿って下向きに面するポケット56を含み得る。ポケット5 6は、ハイバック22とブーツ28との間で十分な相対的動きを可能にして、シ ステムが歩きモードにあるときにブーツが自由に曲げられるように構成されるこ とが好ましい。しかしながら、当業者に有らかないずれかの適当な抑制手段を実 現して、ハイバック22のブーツ28の背部から離れる方向への動きの制限を実 現し得ることは、もちろんである。たとえば、図9に示すように、ストップ58 をブーツ上、たとえば一方または両方の側方アーム34の下に設けて、ハイバッ ク22の底部エッジの一部を係合して、ブーツ28に対するハイバック22の動 きを制限してもよい。代替的には、図10に示すように、アジャスタブルストラ ップ60をブーツ28とハイバック22との間に設けて、ストラップ60の長さ 方向に対する相対的な動きの量を制限してもよい。 上記の通り、本考案の可動ハイバックシステムは、なにか特定のバインディン グに限られるわけではない。しかしながら、図1に示す可動ハイバックシステム 20の特定の実現例とともに使用するのに適したステップインバインディング2 4の例を図5に示す。バインディング24は、ベースプレート64と、スノーボ ード26にベースプレート46を装着するようになっているホールドダウンディ スク62を含む。ホールドダウンディスク62は、ホールドダウンディスクをス ノーボード26に装着する複数のねじ64を受けるための穴を含む。ベースプレ ート46には、移動可能な係合部材対66が装着され、各々ブーツ28のバイン ディングインターフェース40に設けられた対応の凹部72、74と嵌合するよ うになっている間隔を開けた係合ローブ対68、70を含む。各移動可能部材6 6は、バインディングインターフェース40がベースプレート46上に置かれる と、係合ローブ68、70を移動させ凹部72、74と係合させるトリガ76を さらに含む。インターフェース40は、トリガ76を受けるようになっている下 部凹部対78を任意に含み得る。各移動可能係合部材66は、係合部材を、閉じ たロック位置から開かれた解放位置へ移動させるのに使用することができるハン ドル80にさらに結合される。 図5に示す特定のバインディング24は、米国特許出願第08/780,72 1号により詳細に記載されており、同出願をここに引用により援用する。図5に 示す特定のインターフェース40で採用可能な代替的バインディングが、米国特 許出願第08/655,021号に記載されており、同出願をここに引用により 援用する。図5の凹部72、74は、米国特許出願第08/584,053号に より詳細に記載されており、同出願をここに引用により援用する。 本考案のもうひとつの局面では、可動ハイバックシステムは、バインディング 24にブーツ28をつなぐための取り外し可能バインディングインターフェース システムを備えて実現され得る。図11の一実施例に示すように、インターフェ ース82は、本体84と、仮想線で示すブーツ28の足首部分を横切って配置さ れる少なくとも1本のアジャスタブルストラップ86とを含み、ストラップ86 は、ラッチェット型バックル等のバックル87を含み、ブーツの周りのストラッ プの調節ができるようにしてもよい。可動ハイバック22は、ハイバックの側方 アーム34を貫通する適切な締め具89を使用して、インターフェース本体84 の側壁88に移動可能に装着される。ハイバック22は、上記の通り、作動した り解除したりすることが可能である。 インターフェース82の本体84は、バインディング上の対応の係合部材と係 合するようになっている1以上の嵌合構成を含み得る。図11に示す例では、本 体84には、上記と同様、凹部対90、92が設けられ、それらは図5に示す実 施例に関連して記載したステップインバインディング24と係合するよう構成さ れる。しかしながら、バインディングインターフェースとバインディングとの間 の特定のインターフェース構成は、例示目的のものであり、当業者に明らかない ずれかの適切なインターフェース構成を組み込んでもよいことはもちろんであ
る。 図12は、本考案による可動ハイバック22を組み込み得る取り外し可能なバ インディングインターフェース96とステップインバインディング98の他の実 施例を示す。バインディングインターフェース96は、対抗する端部を有する係 合ロッド100を含み、バインディングの背部に設けられたロック機構対102 と係合する。係合ロッド100は、インターフェース本体103とブーツの足首 を横切って締められるアジャスタブルストラップ104でブーツ8に固定され
る。 ハイバック22は、上記の通り、インターフェース本体103に移動可能に装着 されて、ハイバック22がバインディングヒールリング106に係合する時作動 され、ブーツ28がバインディング98から取り外される時に解除される。 図11および図12に示す特定のバインディングインターフェースおよびバイ ンディングは、本件と同日出願で、「バインディングにスノーボードのブーツを 係合するためのインターフェース」という名称の米国出願、出願識別番号第B0 932/7083号により詳細に記載されており、同出願をここに引用により援 用する。 いくつかのステップインバインディングに関連して記載したが、本考案の可動 ハイバックシステムは、当業者が認識するいずれかの適切なタイプのバインディ ングと関連して使用できることは言うまでもない。たとえば、可動ハイバックシ ステムは、バインディング自体の上にハイバックを有さない従来技術のトレイバ インディングで実現することも可能である。トレイバインディングで可動ハイバ ックを適用すれば、バインディングへのブーツの配置、特に乗り手が極端な前傾 斜角を好む場合の配置を容易にできるという利点がある。この可動ハイバックシ ステムにより、乗り手は、バインディングに大きな下向きの力を加えて、バイン ディングにブーツを容易にはめる点に関して、極端な前傾斜位置にハイバックを 容易に置くことができる。 可動ハイバック22は、上記の通り、ブーツ28に装着が可能で、かつ図13 に示すように従来技術のトレイバインディングベースプレート112のヒールカ ップ110を係合するように構成され得る。トレイバインディングの可撓性スト ラップ114、116によりいくらか前方にプレイすることができるので、イン ターロックをバインディングとブーツとの間に設けて、ハイバックとヒールカッ プとの接触を確実に維持するための、ベースプレートに対するブーツの前方向の 動き量を最小化することができる。一実施例においては、インターロックがブー ツ28上にキャビティ120または凹部と共働するベースプレート112に装着 された直立ポスト118を含み得る。このシステムが当業者に明らかないずれか 適当なインターロックを実現し得ることはもちろんである。 本考案の実施例について詳しく説明したが、当業者であれば様々な変更および 改良を思いつくであろう。そのような変更および改良は、本考案の精神および範 囲に包含されると考えられる。したがって、先の記載は、例示目的のみのもので あり、制限目的と解釈すべきでない。本考案は、以下のクレームおよびその等価 物によって規定される意味においてのみ限定される。
等、 地面等を滑走するための特別な形状のボードが知られている。本件については、 「滑走ボード」は、一般に上記ボードのいずれかおよび乗り手が表面をトラバー スすることができる他のボード型装置を指すものとする。ただし、理解を容易に するため、また考案の範囲を限定するわけではないが、本件が取り組む可動ハイ バックは、スノーボードに関連して使用されるソフトなスノーボードブーツ用可 動ハイバックに特に関連して以下に開示される。しかしながら、以下に説明する 本考案は、他のタイプの滑走ボードおよび他のタイプのブーツ、たとえば、ハイ ブリッドブーツに関連しても使用できる点を理解されたい。 ソフトスノーボードブーツ用のスノーボードバインディングシステムは、一般 に、ハイバックと呼ばれる直立の部材を含み、これはボードへの/からの直接的 な力の伝達を助け、乗り手は、足の動きを通じてボードを効率的にコントロール することができる。たとえば、ハイバックに接して足を後方に曲げることによ
り、 ボードがヒールエッジ上におかれ、体重とバランスを対応してシフトさせ、ハイ バックを介して作用し踵側のターンが完了する。 ソフトスノーボードブーツとともに使用するスノーボードバインディングシス テムは、一般に、トレイバインディングまたはステップインバインディングのい ずれかに分類される。トレイバインディングでは、ハイバックは、伝統的にバイ ンディングのトレイまたはベースプレートに装着され、1以上のストラップがブ ーツを横切って延び、ブーツをバインディングに固定する。ハイバックは、ブー ツを介して付与される力がトレイを介してボードへ伝達されるようにバインディ ングトレイのヒールフープに当接する。乗り手は、一般に、柔軟性があってバイ ンディングから取外した時には歩きやすいスノーボードブーツをはく。また、ト レイバインディングでは、乗っている時乗り手の足が側面へ転がることができる が、これは、多くの乗り手が好む特徴である。 ステップバインディングにおいては、ハイバックは、ブーツに対してまたはブ ーツの中に装着するかまたはバインディングに装着され得る。乗り手がバインデ ィングに足を入れると、1以上のストラップレス係合部材がブーツを捕まえてボ ードにロックする。ブーツのロックと解除には都合がよいが、ステップインブー ツのシェルとソールの構造は、一般により剛性なので、ブーツはかなり硬く歩き にくい。 スノーボードの乗り手の足は、バランスやコントロールのため一般にボードに 対して前方に角度をつけてハイバックにより保持されて、乗り手のひざが確実に 曲げられて、特にジャンプの着地の時などに、ショックをよく吸収するようにな っている。乗り手の足をこのようなスタンスで保持するため、ハイバックは、一 般に「前傾斜角」(フォワードリーン)と呼ばれる位置で、ボードに対して傾斜 させる。ボードに対するハイバックの特定の前傾斜角については、乗り手が、快 適さ、コントロールを考え、また特定のライディングスタイルにより選択的に調 節することができる。 バインディングに装着されると、ハイバックの前傾斜角は、乗り手がバインデ ィングに足を入れる前に予めセットするか、足を入れた後に調節することができ る。予めセットしたハイバックでは、角度が極端に前に傾斜していると、ブーツ をバインディングに挿入し適切に位置決めができない可能性がある。ブーツを装 着したハイバックでは、ロックされた前傾斜位置により、ブーツはぎこちなくな り、非常に歩きにくくなる可能性がある。この問題に対処するため、乗り手が、 滑走の時はハイバックを移動させて硬い形状にし、歩く時はリラックスした配置 にすることができる、手動で操作するロック機構を備えるブーツ装着ハイバック もある。乗り手は、手動で作動させたりさせなかったりすることを不便だと思う かもしれない。 以上に鑑み、本考案の目的は、乗る位置(これ以降「ライドポジション」)と 歩きモードとの間でハイバックを作動させるための改善されたシステムを提供す ることである。 考案の概要 本考案の一実施例においては、トウ部、ヒール部および足部を含むスノーボー ドブーツ本体と、足部の周りにスノーボードブーツ本体上に支持されて踵側面を 支持する可動ハイバックとを含むスノーボードブーツが提供される。足部は、ト ウ方向およびヒール方向には爪先および踵に対して柔軟性がある。ハイバック
は、 スノーボードブーツとは別個のフォワードリーンアクチュエータと係合可能で、 ハイバックを予め定められた前傾斜角でライドポジションに自動的に作動し、ハ イバックは、ブーツのトウ部に向かって傾けられ、足部が踵の方向に、予め定め られた前傾斜角を超えて移動しないようにし、ヒール方向の足の動きがハイバッ クを介してスノーボードへ伝えられるようにする。フォワードリーンアクチュエ ータと係合していない場合、ハイバックは、ライドポジションからはずれて歩き モードを取り、この場合、ハイバックは、拘束を解かれて、ブーツの足部を、予 め定められた前傾斜角を超えて、ヒール方向へ曲げることができる。 本考案の別の実施例では、滑走ボード上に装着されるよう構成かつ配列される フォワードリーンアクチュエータと、別個の、ブーツに装着可能なハイバックと を備える装置が提供される。ハイバックは、予め定められた前傾斜角でライドポ ジションへ作動され、そこでハイバックは、ブーツのトウ部に向かって傾斜し、 ヒール方向の足の動きがハイバックを介して滑走ボードに伝達されるよう、予め 定められた前傾斜角を超えてヒール方向へ移動しないようにされている。ハイバ ックは、ブーツが滑走ボードからはずされると、ライドポジションからはずれて 歩きモードを取るようになっており、その場合、ハイバックは、ブーツがヒール 方向へ予め定められた前傾斜角を超えて曲がるように、拘束を解かれる。 本考案のさらに別の実施例では、スノーボードブーツ、スノーボードブーツに 装着されるハイバック、スノーボードブーツをスノーボードに固定するスノーボ ードバインディングおよびスノーボードバインディングに装着されるフォワード リーンアクチュエータとを備える装置が提供される。スノーボードブーツがスノ ーボードバインディングに固定されると、ハイバックは、フォワードリーンアク チュエータにより予め定められた前傾斜角でライドポジションへ作動され、この 場合、ハイバックは、ブーツのトウ部に向かって傾斜し、かつヒール方向の足の 動きがハイバックを介してスノーボードに伝達されるように、予め定められた前 傾斜角を超えてヒール方向へ移動しないようにされる。ブーツがバインディング からはずされると、ハイバックは、ライドポジションからはずれて歩きモードを 取り、この場合、ハイバックは拘束を解かれて、ブーツが予め定められた前傾斜 角を超えてヒール方向へ曲がるようになっている。 本考案のさらに他の実施例では、ハイバックを、ライドポジションと歩きモー ドとの間で作動するための方法が提供される。同方法は、(a)ブーツにハイバ ックを設けるステップと、(b)滑走ボード上にブーツと別個のフォワードリー ンアクチュエータを設けるステップと、(c)ブーツを滑走ボード上に置くこと によって、フォワードリーンアクチュエータで予め定められた前傾斜角でライド ポジションにハイバックを作動させるステップを含み、ハイバックは、ヒール方 向の足の動きが、ハイバックを介して滑走ボードに伝えられるように、ブーツの トウ部の方向に傾斜して、予め定められた前傾斜角を超えてヒール方向に動かな いようにされる。 図面の簡単な説明 本考案については、添付の図面とともに、以下の実施例の詳細な説明を参照す ることによりよりよく理解される。図面において同じ参照記号は、同様の構成を 指す。 図1は、スノーボードに装着されるブーツとバインディングで実現される、本 考案の一実施例による可動ハイバックシステムの斜視図である。 図2Aから図2Cは、本考案の一実施例による可動ハイバックシステムの動作 を説明する模式図である。 図3は、他のアクチュエータ構成を示す可動ハイバックシステムの模式側面図 である。 図4は、間接アクチュエータ構成を説明する可動ハイバックシステムの模式側 面図である。 図5は、本考案の一実施例による可動ハイバックおよびステップインバインデ ィングシステムの斜視図である。 図6は、アジャスタブルアクチュエータの一実施例の側面図である。 図7は、側方への回転を容易にするためのハイバックの一実施例を説明する、
図1の線7−7で破断したハイバックの部分背面図である。 図8は、ハイバックの抑制手段の例示的実施例を組込むシステムの模式側面図 である。 図9は、ハイバックの抑制手段の他の実施例を組込むシステムの模式側面図で である。 図10は、ハイバックの抑制手段の他の実施例を組込むシステムの模式側面図 である。 図11は、本考案の他の局面による取外し可能なバインディングインターフェ ースの実施例を組込む可動ハイバックシステムの斜視図である。 図12は、取外し可能なバインディングインターフェースの他の実施例を組込 む可動ハイバックシステムの斜視図である。 図13は、本考案の他の実施例によるトレイバインディングを組込む可動ハイ バックシステムの側面図である。 詳細な説明 本考案は、歩きモードとライドポジションとの間でハイバックを自動的に作動 するための方法およびシステムに関連する。歩きモードにおいては、ハイバック は、拘束されておらず、ブーツは自由に曲がることが可能で、結果として乗り手 は快適に歩くことができる。ライドポジションでは、ハイバックは、ブーツのト ウ部に向かって傾斜しており、予め選択された前傾斜位置を超えてヒール方向に 動かないようになっているので、ヒール方向の足の動きがハイバックを介して滑 走ボードへ伝えられる。 図1に示す一実施例では、システム20は、スノーボード26またはスキー等 の他の滑走ボードに取りつけられたバインディング24に、単に踏み込んだり出 したりすることにより、歩きモードとライドポジションとの間で調節が可能なハ イバック22を含む。たとえば、バインディング24に踏み込む時は、ハイバッ ク22は、前傾斜角のライドポジションへ作動される。逆に、バインディング2 4から外れるときは、乗り手がハイバックの前傾斜角を手動で解除しなくても、 スノーボードのブーツ28が容易に曲がるように、ハイバック22は、その前傾 斜位置から解除される。したがって、システムは、スノーボード28とハイバッ ク22との間のロック機構を手動で作動しなくてもよいので好都合な可動ハイバ ック22を含み、ハイバック、ひいてはブーツがすばやくかつ容易に歩きモード と乗るモードとの間で変換できる。 ハイバックの前傾斜角の作動および解除は、図2Aから図2Cに模式的に示す ボード装着アクチュエータ30と相互作用するよう構成されたハイバック22を 備えるシステム20の一実施例により容易に達成される。ハイバック22を作動 するためには、乗り手は、単にバインディング(図示せず)、たとえばステップ インバインディング、トレイバインディング、または他の適切なバインディング にブーツを置くだけである。ブーツ28は、バインディング(図2B)に固定さ れると、ハイバック22の下部がアクチュエータ30と係合する。ブーツ28
は、 完全に置かれた状態になり(図2C)、ハイバック22は、ブーツ28の方向お よび前傾斜位置に駆動される。ブーツ28が、バインディングから解除される
と、 ハイバック22は、ブーツが容易に曲がる歩きモードを取る。 ロック機構の手動による作動をなくして快適で自然な歩きモードを達成する一 方で、このシステムは、ボードに対して角度をつけるのではなく、最初に足を概 して直角に位置決めして、乗り手がバインディングに足を踏み込むことも可能に する。これは、乗り手が、ステップインバインディング等のバインディングを作 動し、ハイバック22を前傾斜のライドポジションの方向に駆動するための、高 い下向きの力を発生するこを可能にするので有利である。 このシステムは、ブーツ28の後方に配置されるアクチュエータ30を有した ものを説明したが、もちろん、アクチュエータは、ハイバック22に対して、当 業者が理解するいずれか適切な場所に位置決めしてもよい。たとえば、図3に示 すように、アクチュエータ30は、ハイバック22の一方または両側面の一部3 1がアクチュエータ30を係合するように、ブーツ28の一方または両側に隣接 してもよい。このシステムはまたハイバック22が上記の通りアクチュエータ3 0と直接接触するかまたは間接的に接触するかして作動されるような構成にして もよい。たとえば、図4に示す通り、このシステムは、ハイバック22の上部と ブーツ28の前方部とを相互接続するケーブルまたはストラップ等のリンク33 を含んでもよい。ブーツが、バインディング(図示せず)に置かれると、アクチ ュエータ30は、ハイバック22を前傾斜のライドポジションの方向へ駆動する リンク33を係合し偏向させる。 以下により詳しく説明するが、可動ハイバック22は、ブーツ28に直接また は間接的に装着されて様々なバインディングシステムに適応する。ハイバック2 2は、永久または取外し可能にブーツ28に取りつけられ得る。取外し可能なハ イバックは、バインディングベースプレートに装着されたハイバックをすでに含 むバインディングシステムでブーツを実現することを可能にすることにより、シ ステムに柔軟性をもたらす。ハイバックは、ブーツの外部または内部のいずれか に装着され得る。 図5に示す考案の一実施例では、ハイバック22は、ブーツ28の踵領域に移 動可能に装着される。図示の通り、ハイバック22は、ヒール部の対抗する側部 に隣接して、細長いバック部材32とバック部材32の両側からブーツ28のト ウ部に向かって延びる側方アーム対34を含む。側方アーム34は、好ましく
は、 ブーツの足首部の下に取り付けられて、所望の側方足回転を可能にする側方また は横方向のブーツの柔軟性を促進する。側方アーム34は、各側方アームを貫通 する、ねじ、リベット等のなんらかの適当な締め具36を使用してブーツ28に 取りつけることができる。 ブーツ22上の取りつけポイントは、相互接続部分が確実にハイバックとブー ツを介して付与される負荷に耐えうることができるよう強化されていることが好 ましい。一実施例においては、ハイバック22は、ブーツ28内へ組込まれるバ インディングインターフェース40の側壁38に取り付けられる。インターフェ ース40の側壁38は、乗り手の足首の下で終端となるのに十分な低さ(たとえ ばおよそ3インチ未満)で、確実に、側壁38が足首の横方向の曲げを阻害しな いようにすることが好ましい。 ハイバック22は、ブーツ28の輪郭に合う形状で剛性のプラスチック材料 (例えばポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエチレン等) から成形されることが好ましく、これによりいくつかの利点が得られる。たとえ ば、ハイバックとブーツとの間で力の伝達が増大して、ライディングが容易にな る。さらに、圧力がブーツの背部に均一に分配されるので、ライディングが快適 になる。ハイバック22の内面は、踵のホールドを増大させ、ショックを吸収
し、 圧力をブーツにさらに分配するための弾力性のあるパッド42および44を含ん でもよい。 考案の一実施例では、調節可能な構成が設けられるので、ハイバック22に対 するアクチュエータ30の位置は、ブーツの長手方向の軸に沿って調節すること ができる。このようにして、単一のアクチュエータを調節して様々な寸法のブー ツに合わせることができる。図5の実施例においては、ヒールリング形状のアク チュエータ30を、ねじ等の1組4つの締め具48でバインディングのベースプ レート46に装着する。調節可能な構成は、各ねじごとにヒールリング30上に 設けられた複数の穴50を介して設けられる。しかしながら、この調節可能な構 成は、ヒールリング30上にスロットを設けたり、ヒールリング30でなくベー スプレート46に間隔を開けた複数の穴を設けて各ねじ48を受けるなど様々な 他のやり方で設けることができることはもちろんである。 前傾斜角の望ましい量は、乗り手の個人的好みによって異なるので、システム 20は、ハイバック22がライドポジションに作動される際に取る前傾斜角を乗 り手が予め選択することができるような前傾斜角調節機(これ以降「フォワード リーンアジャスター」)を含んでもよい。図5に示す一実施例では、フォワード リーンアジャスターが、ハイバックの背部に装着されてライドポジションでアク チュエータ30の上に位置しこれを係合するアジャスタブルブロック52を含
む。 ブロック52は、ハイバック22に摺動可能に取りつけることが可能で、前傾斜 角がすばやくうまく調節できる。ブロック52がハイバックの上部からハイバッ クの底部への下向きの方向にスライドすると、ハイバックの前傾斜角が増大す
る。 しかしながら、前傾斜角は、当業者に明らかないずれかの適当な調整手段で調節 してもよいことはもちろんである。たとえば、ブロック52および/またはハイ バック22は、ブロックをハイバックの上に選択的に位置決めすることができる 複数の装着穴を含み得る。 代替的には、ブロック52のかわりまたはブロック52に加えてアクチュエー タ30をハイバック22に対して調節可能にして、ライドポジションでのハイバ ックの前傾斜角を取ってもよい。図6に示す一実施例では、アクチュエータ30 は、ねじ等の適当な締め具57を使用して、固定支持部55に回転自在に装着さ れる調節可能なヒールリング53を含み得る。支持部55は、バインディングベ ースプレート46上に装着され、ヒールリング53の角度がボード26に対して 調節可能である。たとえば、ヒールリング53のボードに対する角度が増大する と、作動の際のハイバックの前傾斜角が増大する。ヒールリング53と支持部5 5をインターロックして、ハイバック22を介する力にさらされた際に、予め選 択されたリングの調節がシフトしないようにしてもよい。一実施例においては、 ヒールリング53は、ティース、リブ、スパイン等のインターロック構成59を 含み、これが、対応のインターロック構成と支持部55上で連結する。 上に述べた通り、乗り手の多くが、ライディングの際に側方の足の回転を好ま しいものと考えている。足の回転を容易にするため、アクチュエータ30を係合 するハイバック22の下部を横方向に丸めてもよい。図7に示す一実施例では、 フォワードリーンブロック52は、ハイバック22の側方横方向の回転を可能に する一方、アクチュエータ30に対する一貫したヒール側面の支持を与える横方 向にアーチ形状の底部コンタクト表面54を含み得る。当業者に明らかないずれ かの適当な構成を採用してハイバックの横方向の回転を容易にしてもよい。 このシステムは、歩きモードのハイバック22とブーツ28の間の相対的な動 きの量を制限するための抑制手段を含んでもよい。たとえば、抑制手段は、乗り 手がブーツをはいて快適に歩くことができるようにブーツの柔軟性を制限するこ となく、歩きモードで概してブーツに極めて近接してハイバック22を維持する ことができる。抑制手段は、ハイバック22がブーツ28の背部から外れて落
ち、 バインディング24におけるブーツの配置の邪魔をする事態を防止する。抑制手 段は、また、乗り手が歩きモードでハイバックをして歩く時に、確実に、ハイバ ック22が地面付近でパタパタしたり地面を引きずられたりしないようにする。 図8に示す実施例では、抑制手段は、ハイバック22の上部を受けるためのブ ーツ28の上背部に沿って下向きに面するポケット56を含み得る。ポケット5 6は、ハイバック22とブーツ28との間で十分な相対的動きを可能にして、シ ステムが歩きモードにあるときにブーツが自由に曲げられるように構成されるこ とが好ましい。しかしながら、当業者に有らかないずれかの適当な抑制手段を実 現して、ハイバック22のブーツ28の背部から離れる方向への動きの制限を実 現し得ることは、もちろんである。たとえば、図9に示すように、ストップ58 をブーツ上、たとえば一方または両方の側方アーム34の下に設けて、ハイバッ ク22の底部エッジの一部を係合して、ブーツ28に対するハイバック22の動 きを制限してもよい。代替的には、図10に示すように、アジャスタブルストラ ップ60をブーツ28とハイバック22との間に設けて、ストラップ60の長さ 方向に対する相対的な動きの量を制限してもよい。 上記の通り、本考案の可動ハイバックシステムは、なにか特定のバインディン グに限られるわけではない。しかしながら、図1に示す可動ハイバックシステム 20の特定の実現例とともに使用するのに適したステップインバインディング2 4の例を図5に示す。バインディング24は、ベースプレート64と、スノーボ ード26にベースプレート46を装着するようになっているホールドダウンディ スク62を含む。ホールドダウンディスク62は、ホールドダウンディスクをス ノーボード26に装着する複数のねじ64を受けるための穴を含む。ベースプレ ート46には、移動可能な係合部材対66が装着され、各々ブーツ28のバイン ディングインターフェース40に設けられた対応の凹部72、74と嵌合するよ うになっている間隔を開けた係合ローブ対68、70を含む。各移動可能部材6 6は、バインディングインターフェース40がベースプレート46上に置かれる と、係合ローブ68、70を移動させ凹部72、74と係合させるトリガ76を さらに含む。インターフェース40は、トリガ76を受けるようになっている下 部凹部対78を任意に含み得る。各移動可能係合部材66は、係合部材を、閉じ たロック位置から開かれた解放位置へ移動させるのに使用することができるハン ドル80にさらに結合される。 図5に示す特定のバインディング24は、米国特許出願第08/780,72 1号により詳細に記載されており、同出願をここに引用により援用する。図5に 示す特定のインターフェース40で採用可能な代替的バインディングが、米国特 許出願第08/655,021号に記載されており、同出願をここに引用により 援用する。図5の凹部72、74は、米国特許出願第08/584,053号に より詳細に記載されており、同出願をここに引用により援用する。 本考案のもうひとつの局面では、可動ハイバックシステムは、バインディング 24にブーツ28をつなぐための取り外し可能バインディングインターフェース システムを備えて実現され得る。図11の一実施例に示すように、インターフェ ース82は、本体84と、仮想線で示すブーツ28の足首部分を横切って配置さ れる少なくとも1本のアジャスタブルストラップ86とを含み、ストラップ86 は、ラッチェット型バックル等のバックル87を含み、ブーツの周りのストラッ プの調節ができるようにしてもよい。可動ハイバック22は、ハイバックの側方 アーム34を貫通する適切な締め具89を使用して、インターフェース本体84 の側壁88に移動可能に装着される。ハイバック22は、上記の通り、作動した り解除したりすることが可能である。 インターフェース82の本体84は、バインディング上の対応の係合部材と係 合するようになっている1以上の嵌合構成を含み得る。図11に示す例では、本 体84には、上記と同様、凹部対90、92が設けられ、それらは図5に示す実 施例に関連して記載したステップインバインディング24と係合するよう構成さ れる。しかしながら、バインディングインターフェースとバインディングとの間 の特定のインターフェース構成は、例示目的のものであり、当業者に明らかない ずれかの適切なインターフェース構成を組み込んでもよいことはもちろんであ
る。 図12は、本考案による可動ハイバック22を組み込み得る取り外し可能なバ インディングインターフェース96とステップインバインディング98の他の実 施例を示す。バインディングインターフェース96は、対抗する端部を有する係 合ロッド100を含み、バインディングの背部に設けられたロック機構対102 と係合する。係合ロッド100は、インターフェース本体103とブーツの足首 を横切って締められるアジャスタブルストラップ104でブーツ8に固定され
る。 ハイバック22は、上記の通り、インターフェース本体103に移動可能に装着 されて、ハイバック22がバインディングヒールリング106に係合する時作動 され、ブーツ28がバインディング98から取り外される時に解除される。 図11および図12に示す特定のバインディングインターフェースおよびバイ ンディングは、本件と同日出願で、「バインディングにスノーボードのブーツを 係合するためのインターフェース」という名称の米国出願、出願識別番号第B0 932/7083号により詳細に記載されており、同出願をここに引用により援 用する。 いくつかのステップインバインディングに関連して記載したが、本考案の可動 ハイバックシステムは、当業者が認識するいずれかの適切なタイプのバインディ ングと関連して使用できることは言うまでもない。たとえば、可動ハイバックシ ステムは、バインディング自体の上にハイバックを有さない従来技術のトレイバ インディングで実現することも可能である。トレイバインディングで可動ハイバ ックを適用すれば、バインディングへのブーツの配置、特に乗り手が極端な前傾 斜角を好む場合の配置を容易にできるという利点がある。この可動ハイバックシ ステムにより、乗り手は、バインディングに大きな下向きの力を加えて、バイン ディングにブーツを容易にはめる点に関して、極端な前傾斜位置にハイバックを 容易に置くことができる。 可動ハイバック22は、上記の通り、ブーツ28に装着が可能で、かつ図13 に示すように従来技術のトレイバインディングベースプレート112のヒールカ ップ110を係合するように構成され得る。トレイバインディングの可撓性スト ラップ114、116によりいくらか前方にプレイすることができるので、イン ターロックをバインディングとブーツとの間に設けて、ハイバックとヒールカッ プとの接触を確実に維持するための、ベースプレートに対するブーツの前方向の 動き量を最小化することができる。一実施例においては、インターロックがブー ツ28上にキャビティ120または凹部と共働するベースプレート112に装着 された直立ポスト118を含み得る。このシステムが当業者に明らかないずれか 適当なインターロックを実現し得ることはもちろんである。 本考案の実施例について詳しく説明したが、当業者であれば様々な変更および 改良を思いつくであろう。そのような変更および改良は、本考案の精神および範 囲に包含されると考えられる。したがって、先の記載は、例示目的のみのもので あり、制限目的と解釈すべきでない。本考案は、以下のクレームおよびその等価 物によって規定される意味においてのみ限定される。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平11.11.19
【考案の名称】スノーボード用可動ハイバックシステム
【実用新案登録請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ドッジ,デイビッド・ジェイ アメリカ合衆国、05495 バーモント州、 ウイリストン、ゴールデン・ロッド・レー ン、2 (72)考案者 フィリップス,フランクリン・エス アメリカ合衆国、05477 バーモント州、 リッチモンド、ピィ・オゥ・ボックス・ 325(番地なし) (72)考案者 マクドナルド,スティーブン・シィ アメリカ合衆国、84032 ユタ州、ヘバ ー・シティ、ピィ・オゥ・ボックス・268 (番地なし)
Claims (63)
- 【請求項1】スノーボードブーツであって、 つま先部、かかと部および足部を含むスノーボードブー
ツ本体を含み、足部は、つま先方向およびかかと方向に
つま先およびかかと部に相対的に柔軟性があり、さら
に、 足部の周りにスノーボードブーツ本体上に支持されたア
クティブハイバックとを含み、同ハイバックは、スノー
ボードブーツとは別個のフォワードリーンアクチュエー
タと係合可能で、自動的にハイバックを予め定められた
前傾斜角でライドポジションへ起動し、ハイバックは、
ブーツのつま先部に向かって傾斜し、予め定められた前
傾斜角を超えるかかと方向の足部の動きを防止して、か
かと方向の足の動きがハイバックを介してスノーボード
に伝えられるようにし、該ハイバックがフォワードリー
ンアクチュエータと係合していない場合には、ハイバッ
クはライドポジションから解除されて歩きモードをと
り、ハイバックバックは、抑制れていないので、ブーツ
の足部を、予め定められた前傾斜角を超えてかかと方向
に曲げることができるようになっている、スノーボード
ブーツ。 - 【請求項2】ハイバックが、スノーボードブーツ本体に
直接装着される、請求項1に記載のスノーボードブー
ツ。 - 【請求項3】ハイバックが、スノーボードブーツ本体と
スノーボードバインディングとをつなぐよう構成かつ配
列されたバインディングインターフェースに装着され
る、請求項1に記載のスノーボードブーツ。 - 【請求項4】バインディングインターフェースが、スノ
ーボードブーツ本体から取り外し可能である、請求項2
に記載のスノーボードブーツ。 - 【請求項5】バインディングインターフェースが、スノ
ーボードブーツ本体にバインディングインターフェース
を固定するための少なくとも1本のストラップを含む、
請求項4に記載のスノーボードブーツ。 - 【請求項6】ハイバックの予め定められた前傾斜角をラ
イドポジションで成立させるよう構成かつ配列されたフ
ォワードリーンアジャスタをさらに含む、請求項1に記
載のスノーボードブーツ。 - 【請求項7】フォワードリーンアジャスタが、ハイバッ
クに装着される、請求項6に記載のスノーボードブー
ツ。 - 【請求項8】フォワードリーンアジャスタが、ライドポ
ジションでフォワードリーンアクチュエータと係合可能
な弓形表面を含んで、ハイバックとフォワードリーンア
クチュエータとの間で横方向の回転を容易にする、請求
項7に記載のスノーボードブーツ。 - 【請求項9】ハイバックが、ライドポジションで、フォ
ワードリーンアクチュエータと係合可能な弓形表面を含
み、ハイバックとフォワードリーンアクチュエータとの
間で横方向の回転を容易にする、請求項1に記載のスノ
ーボードブーツ。 - 【請求項10】かかと方向の足位置の融通性を制限する
ことなく、歩きモードでハイバックとスノーボードブー
ツ本体との間の相対的動きを制限するよう構成かつ配列
された抑制手段をさらに含む請求項1に記載のスノーボ
ードブーツ。 - 【請求項11】抑制手段が、スノーボードブーツ本体の
上部に配置される、下向きのポケットを含み、該ポケッ
トは、そのなかにハイバックの上部を受けるようになっ
ている、請求項10に記載のスノーボードブーツ。 - 【請求項12】抑制手段が、スノーボードブーツ本体上
に配置されて、ハイバックの一部を係合するストップを
含む、請求項10に記載のスノーボードブーツ。 - 【請求項13】ストップが、スノーボードブーツ本体の
下部上に配置されて、ハイバックの底部を係合する、請
求項12に記載のスノーボードブーツ。 - 【請求項14】滑走ボード上に装着するよう構成かつ配
列されたフォワードリーンアクチュエータと、 予め定められた前傾斜角で、フォワードリーンアクチュ
エータによりライドポジションに起動されるよう構成か
つ配列された別個のブーツに装着可能なハイバックを含
み、その場合、該ハイバックはブーツのつま先部に向か
って傾斜しかつかかと方向の足の動きが滑走ボードへハ
イバックを介して伝達されるように、予め定められた前
傾斜角を超えてかかと方向へ動かないようにされ、ブー
ツが滑走ボードから取り外された時に、ハイバックは、
ライドポジションから解除されて歩きモードをとり、そ
の場合、ハイバックは、ブーツが予め定められた前傾斜
角を超えてかかと方向へ曲がることができるように抑制
されていない、装置。 - 【請求項15】ハイバックが、ブーツが滑走ボードに置
かれてハイバックをライドポジションに駆動する時にフ
ォワードリーンアクチュエータを係合し、かつハイバッ
クがフォワードリーンアクチュエータからはずされる場
合に、ハイバックが歩きモードをとる、請求項14に記
載の装置。 - 【請求項16】ハイバックが、ブーツに直接装着可能で
ある、請求項14に記載の装置。 - 【請求項17】ハイバックが、ブーツをバインディング
につなぐよう構成されかつ配列されるバインディングイ
ンターフェースに装着される、請求項14に記載の装
置。 - 【請求項18】バインディングインターフェースが、ブ
ーツから取り外し可能である、請求項16に記載の装
置。 - 【請求項19】バインディングインターフェースが、バ
インディングインターフェースをブーツにつなぐ少なく
とも1本のストラップを含む、請求項18に記載の装
置。 - 【請求項20】ハイバックの前傾斜角をライドポジショ
ンで成立させるよう構成かつ配列されたフォワードリー
ンアジャスタをさらに含む、請求項14に記載の装置。 - 【請求項21】フォワードリーンアジャスタがハイバッ
クに装着される、請求項20に記載の装置。 - 【請求項22】フォワードリーンアジャスタが、ハイバ
ックとフォワードリーンアクチュエータとの間の横方向
の回転を容易にする、ライドポジションでフォワードリ
ーンアクチュエータに接触する弓型の表面を含む、請求
項21に記載の装置。 - 【請求項23】ハイバックが、ハイバックとフォワード
リーンアクチュエータとの間の横方向の回転を容易にす
る、ライドポジションでフォワードリーンアクチュエー
タに接触する弓型の表面を含む、請求項14に記載の装
置。 - 【請求項24】フォワードリーンアクチュエータが、ハ
イバックに相対的に調節可能である、請求項14に記載
の装置。 - 【請求項25】フォワードリーンアクチュエータが、ラ
イドポジションでハイバックの前傾斜角を成立させるよ
う調節可能である、請求項24に記載の装置。 - 【請求項26】かかと方向のブーツの柔軟性を制限する
ことなく、歩きモードにおいてハイバックとブーツとの
間の相対的動きを制限するよう構成かつ配列された抑制
手段をさらに含む、請求項14に記載の装置。 - 【請求項27】抑制手段が、ブーツの上部に配置された
下向きのポケットを含み、該ポケットがそこにハイバッ
クの上部を受けるようになっている、請求項26に記載
の装置。 - 【請求項28】抑制手段が、ブーツの上に配置され、ハ
イバックの一部を係合するストップを含む、請求項26
に記載の装置。 - 【請求項29】ストップがブーツの下部上に配置され、
ハイバックの底部を係合する、請求項28に記載の装
置。 - 【請求項30】滑走ボードにブーツを固定するよう構成
かつ配列されたバインディングをさらに含み、フォワー
ドリーンアクチュエータが、バインディングに装着され
る、請求項14に記載の装置。 - 【請求項31】バインディングが、ベースプレートとベ
ースプレートに装着されるヒールリングとを含み、フォ
ワードリーンアクチュエータがヒールリングを含む、請
求項30に記載の装置。 - 【請求項32】ヒールリングが、ベースプレートに調節
可能に装着される、請求項31に記載の装置。 - 【請求項33】ヒールリングが、ベースプレートに対し
回転自在で、ライドポジションでハイバックの前傾斜角
を調節する、請求項32に記載の装置。 - 【請求項34】バインディングが、ステップインバイン
ディングである、請求項30に記載の装置。 - 【請求項35】バインディングがスノーボードバインデ
ィングであり、かつブーツがスノーボードブーツであ
る、請求項30に記載の装置。 - 【請求項36】スノーボードバインディングが、スノー
ボードブーツを固定するバインディングを横切って延び
る少なくとも1本のストラップを含むトレイバインディ
ングである、請求項35に記載の装置。 - 【請求項37】ブーツと組み合わされた、請求項14に
記載の装置であって、ハイバックがブーツに装着され
る、装置。 - 【請求項38】ブーツがスノーボードブーツである、請
求項37に記載の装置。 - 【請求項39】滑走ボードとさらに組み合わされた、請
求項37に記載の装置。 - 【請求項40】ブーツがスノーボードブーツであり、か
つ滑走ボードがスノーボードである、請求項39に記載
の装置。 - 【請求項41】スノーボードブーツと、 スノーボードブーツに装着されるハイバックと、 スノーボードブーツをスノーボードに固定するよう構成
されかつ配列されたスノーボードバインディングと、 スノーボードバインディングに装着されたフォワードリ
ーンアクチュエータとを含み、該ハイバックは、スノー
ボードブーツがスノーボードバインディングに固定され
ると、フォワードリーンアクチュエータにより予め定め
られた前傾斜角でライドポジションへ起動され、この場
合、かかと方向の足の動きがハイバックを介してスノー
ボードへ伝達されるように、ハイバックは、ブーツのつ
ま先部に向かって傾斜し、かつ予め定められた前傾斜角
を超えてかかと方向へ動かないようにされ、ブーツがバ
インディングから取り外される時、ハイバックはライド
ポジションから解除されて歩きモードをとり、この場
合、ブーツが予め定められた前傾斜角を超えてかかと方
向に曲がるように、ハイバックが抑制を解除される、装
置。 - 【請求項42】ハイバックが、回転自在にスノーボード
ブーツに装着される、請求項41に記載の装置。 - 【請求項43】ハイバックが、スノーボードブーツから
取りはずし可能である、請求項41に記載の装置。 - 【請求項44】ハイバックが、スノーボードブーツをス
ノーボードバインディングにつなぐよう構成かつ配列さ
れる取り外し可能バインディングインターフェースに装
着される、請求項43に記載の装置。 - 【請求項45】バインディングインターフェースが、ス
ノーボードブーツにバインディングインターフェースを
固定するための少なくとも1本のストラップを含む、請
求項44に記載の装置。 - 【請求項46】スノーボードブーツが、スノーボード上
に置かれて、ハイバックをライドポジションに駆動する
と、ハイバックがフォワードリーンアクチュエータに係
合し、かつハイバックは、フォワードリーンアクチュエ
ータから係合を解除されると、歩きモードをとる、請求
項41に記載の装置。 - 【請求項47】スノーボードバインディングが、ベース
プレートとベースプレートに装着されるヒールリングと
を含み、フォワードリーンアクチュエータがヒールリン
グを含む、請求項46に記載の装置。 - 【請求項48】ヒールリングは、ベースプレートに調節
可能に装着される、請求項47に記載の装置。 - 【請求項49】ヒールリングがベースプレートに相対的
に回転可能で、ライドポジションでハイバックの前傾斜
角を調節する、請求項48に記載の装置。 - 【請求項50】ハイバックに調節可能に装着されて、ラ
イドポジションでハイバックの前傾斜角を成立させるフ
ォワードリーンアジャスターをさらに含む、請求項41
に記載の装置。 - 【請求項51】かかと方向のブーツの柔軟性を制限する
ことなく、歩きモードでハイバックとスノーボードブー
ツとの間の相対的動きを制限するよう構成かつ配列され
た抑制手段をさらに含む、請求項41に記載の装置。 - 【請求項52】スノーボードバインディングが、ステッ
プインバインディングである、請求項41に記載の装
置。 - 【請求項53】スノーボードバインディングが、スノー
ボードを固定するための、バインディングを横切って延
びる少なくとも1本のストラップを含む、請求項41に
記載の装置。 - 【請求項54】スノーボードと組み合わされた、請求項
41に記載の装置。 - 【請求項55】ライドポジションと歩きモードとの間で
ハイバックを起動する方法であって、 (a)ブーツにハイバックを設けるステップと、 (b)ブーツとは別個の滑走ボード上にフォワードリー
ンアクチュエータを設けるステップと、 (c)ブーツを滑走ボード上に置くことによって、フォ
ワードリーンアクチュエータを有するハイバックを予め
定められた前傾斜角でライドポジションに起動するステ
ップを含み、かかと方向の足の動きがハイバックを介し
て滑走ボードに伝達されるように、ハイバックがブーツ
のつま先に向かって傾斜しかつ予め定められた前傾斜角
を超えてヒール方向に動かないようにされる、方法。 - 【請求項56】ステップ(c)が、フォワードリーンア
クチュエータをハイバックと係合してハイバックをライ
ドポジションへ駆動するステップを含む、請求項55に
記載の方法。 - 【請求項57】ハイバックのフォワードリーンアクチュ
エータからの係合を解除することによりライドポジショ
ンからハイバックを解除して歩きモードをとるステップ
(d)をさらに含み、この場合、ブーツが予め定められ
た前傾斜角を超えてヒール方向に曲がるように、ハイバ
ックの抑制が解かれる、請求項56に記載の方法。 - 【請求項58】ブーツのヒール方向の柔軟性を制限する
ことなく、歩きモードにおいて、ハイバックのブーツか
ら離れる方向の動きを制限するステップ(e)をさらに
含む、請求項57に記載の方法。 - 【請求項59】ステップ(a)は、ブーツをバインディ
ングにつなぐために、バインディングインターフェース
をブーツに取りつけるステップを含み、ハイバックがバ
インディングインターフェースに装着される、請求項5
5に記載の方法。 - 【請求項60】ライドポジションにおいてハイバックに
より得られる前傾斜の量を調節するステップ(f)をさ
らに含む、請求項55に記載の方法。 - 【請求項61】ステップ(f)が、フォワードリーンア
クチュエータを調節するステップをさらに含む、請求項
60に記載の方法。 - 【請求項62】ステップ(f)が、ハイバック上に設け
られたフォワードリーンアジャスターを調節するステッ
プを含む、請求項60に記載の方法。 - 【請求項63】ステップ(c)が、バインディングでブ
ーツを滑走ボードに固定するステップを含む、請求項5
5に記載の方法。
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