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JP3062827B2 - 移動局位置通報装置 - Google Patents

移動局位置通報装置

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JP3062827B2
JP3062827B2 JP2408275A JP40827590A JP3062827B2 JP 3062827 B2 JP3062827 B2 JP 3062827B2 JP 2408275 A JP2408275 A JP 2408275A JP 40827590 A JP40827590 A JP 40827590A JP 3062827 B2 JP3062827 B2 JP 3062827B2
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Japan
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博行 余吾
真吾 大石
健 林
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数台の車輌を管理し
て、人、貨物等の輸送、警察或いは警備会社等のパトロ
ール、配車等の状況を常時指令局で把握し、その車輌の
運行のコントロールを行なう移動局位置通報装置に関す
るもので、移動局としては車輌、船舶等の移動局に限定
されるものではなく、経時的変化に伴ない位置を移動す
るものを対象とするものである。
【0002】
【従来の技術】この移動局位置通報装置としては、AV
M(Automatic Vehicle Monitoring)方式が公知であ
る。
【0003】特許公報では、特公平2−27718号公
報で、上記技術をポーリングで具現化する方法が公知と
なっている。
【0004】即ち、必要なプログラムをあらかじめ記憶
させておく第1記憶回路と、タクシーメータより与えら
れる状態信号及び計数信号を第1記憶回路に記憶されて
いるプログラムに従って営業情報に処理する中央処理部
と、この中央処理部により作成された営業情報を記憶さ
せておくための第2記憶部とを具備し、更に、中央処理
部の指令及び第1記憶回路に記憶させているプログラム
に従って第2記憶回路より転送される営業情報を記録す
るための第3記憶回路を具備するものである。したがっ
て、タクシーメータが扱う営業情報をタクシーメータの
外部に電気的に転送し、記憶することができ、しかも、
法規制による機能変更をタクシーメータに変更を付すこ
となく行なえるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の公報に
掲載された移動局位置通報装置では、タクシーメータの
信号を基準信号としているから、距離及び実車と空車の
情報が主体となり、運転手は日報を付ける必要があっ
た。また、これらの移動局としてのタクシーの移動状態
を管理することはできなかった。
【0006】そこで、本発明は移動局の状態管理が人為
的にデータを入力することなくでき、しかも、頻繁に行
なう会話交信に影響を与えることのない移動局位置通報
装置の提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
移動局位置通報装置は、移動局が自局の状態変化を判断
し、その状態データを時刻データと共に記憶しておく状
態変化判別手段と、所定時間間隔毎に移動局が自局の位
置を判別し、その測位データを時刻データと共に記憶し
ておく位置判別手段と、指令局の呼掛けに対して、前回
の呼掛けを受け たときから、今回の指令局による呼掛け
を受けるまでに状態変化があったときのみ、その間に記
憶された状態データ及びその時刻データ及びその間の測
位データを前記指令局に送信し、状態変化がないとき、
測位データ及び時刻データのみを送信する送信手段と、
前記時刻データ、測位データ及び状態データを記憶し、
必要に応じてそれを出力する指令局側の記憶手段とを具
備するものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明においては、移動局は自局の状
態変化を判断し、その状態データを時刻データと共に状
態変化判別手段に、また、所定時間間隔毎に自局の位置
を判別し、その測位データを時刻データと共に位置判別
手段に記憶しておく。そして、指令局では各移動局に対
してポーリングによる呼掛けを行ない、その呼掛けを受
けた移動局側では、送信手段によって、前回の呼掛けを
受けたときから、今回の指令局による呼掛けを受けるま
でに状態変化があったときのみ、その間に記憶された状
態データ及びその時刻データ及びその間の測位データを
前記指令局に送信し、状態変化がないとき、測位データ
及び時刻データのみを送信し、指令局では前記送信手段
から送出された前記時刻データ、測位データ及び状態デ
ータを記憶手段に記憶し、必要に応じてそれを表示手
段、プリンタ等で出力する。なお、このときのポーリン
グは、交信時間間隔を長くしても、その間の時刻デー
タ、測位データ及び状態データを得ることができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例の移動局位置通報装
置の移動局のブロック図、また、図2は本発明の一実施
例である移動局位置通報装置の指令局側のブロック図、
図3は本発明の一実施例の移動局位置通報装置の移動局
及び指令局の関係を示す概略構成の説明図である。
【0010】まず、図3を用いて概略構成を説明する。
【0011】本実施例で説明する測位用人工衛星(以
下、単に、『GPS(Global Positioning System) 』と
記す)11,12,13は、測位用の周波数を出力して
いる人工衛星で、人工衛星の位置から移動局14の位置
を絶対位置で測定するものであり、公知のように、測位
データを得るには3台以上のGPS11,12,13が
使用される。本実施例の車輌等の移動局14とは車輌等
の移動体が積載している通信手段で、GPS11,1
2,13の電波を受信し、電波の伝搬時間から各GPS
11,12,13と移動局14間の距離を求めるもので
ある。各GPS11,12,13は地球を周回する決め
られた軌道を運行しており、前記軌道上の各GPS1
1,12,13の位置と距離から地球上の移動局14の
絶対位置を算出して、その位置を特定するもので、その
検出誤差は発明者等の実験によれば、100mの範囲内
の精度に設定することができる。前記移動局14は公知
のGPS受信機22により位置を算出し、通常、緯度及
び経度データ、即ち、測位データを指令局15に伝送す
る。前記指令局15は、例えば、地図を表示したCRT
またはパネル等のディスプレー上に移動局14の位置
を、スーパーインポーズして移動局14の運行状態を表
示する。なお、前記指令局15は無線サービスエリアの
大きさ及び形状に応じて指令局15を複数配置する場合
もある。
【0012】次に、図1の本実施例である移動局位置通
報装置の移動局14の構成について説明する。
【0013】図1において、アンテナ21はGPS1
1,12,13の電波を受信する。GPS受信機22は
GPS11,12,13の電波から緯度及び経度の位置
信号を得るための測定用の受信機であり、移動局14の
位置を特定する絶対位置検出手段として動作する。マイ
クロコンピュータからなる制御手段(CPU)23は前
記GPS受信機22の出力から緯度及び経度データ等の
測位データを受信し、無線伝送に適した周波数のディジ
タル信号、例えば、DTMF(Dual Tone MultiFrequen
cy )信号に変換する緯度・経度データ変調器等を内蔵
する。そして、制御手段23は測位データとそのときの
時刻データを格納したり、移動局14の状態を示す状態
データ及び時刻データを格納する記憶手段を有してい
る。これらのデータは一時的に記憶手段に格納し、指令
局15にそれら格納されたデータを送信することによっ
て消去される。前記GPS受信機22の出力の測位デー
タ及び自局データを入力する各種スイッチ24及び料金
メータ25は、例えば、移動局14がタクシーの場合に
は、実車または空車の切替スイッチ、実車または空車を
自己判断するのに使用する後部座席に配設したシートス
イッチ、稼働中の判断に使用するイグニッションスイッ
チ、深夜料金適用の判断に使用する料金切替スイッチ等
を各種スイッチ24としている。なお、前記各種スイッ
チ24には、移動局14の号車番号等の車輌認識データ
を伝送するためのIDコード等を、別に配設したコード
設定用スイッチとして含めることができる。また、これ
ら移動局14の号車番号等の車輌認識データは、制御手
段23を構成するROMに書込んでおくこともできる。
本実施例においては、ポーリングにより移動局14の個
別呼掛けを行なうものとし、移動局14の号車番号等の
車輌認識データの送信を行なわないものとする。
【0014】このような移動局14自体の状態データ等
は、制御手段23でGPS受信機22の出力として得た
測位データを一連のディジタル信号とし、測位データに
自局の状態データを付加して一体とし、切替手段27を
介してトランシーバ28側に送出し、交信用アンテナ2
9から電磁波として指令局15に送る。即ち、指令局1
5からのポーリング信号等の呼掛けの指令信号により、
測位データまたは必要に応じて状態データ及びその時刻
データを送出する。または必要に応じて後述する音声交
信を行なう。
【0015】切替手段27は送信スイッチ30の操作に
より、トランシーバ28とマイク32またはスピーカ3
1により指令局15との音声交信を可能とし、また、前
記GPS受信機22の出力としての測位データ、時刻デ
ータ、自局の状態データをトランシーバ28に送出す
る。このとき、トランシーバ28は交信用アンテナ29
を介して指令局15に対して電波を発信する。なお、通
常、前記切換手段27はトランシーバ28で受信された
ポーリング信号を制御手段23に導き、そこで自局の呼
掛けに対するポーリング信号の内容を判別している。
【0016】次に、図2の本実施例である移動局位置通
報装置の指令局15の構成について説明する。
【0017】図2において、移動局14との交信用アン
テナ41は、図1の移動局14と同様に、トランシーバ
40に接続され、トランシーバ40は切替手段45を介
して、送信スイッチ42で切替制御するマイク43、ス
ピーカ44を接続している。前記トランシーバ40は前
記送信スイッチ42の切替によって、音声で交信するマ
イク43、スピーカ44を接続制御する。通常、前記切
替手段45は前記トランシーバ40を測位データの送受
信側に接続し、特定の範囲内にいる移動局14にポーリ
ング信号を送出すべく接続されている。
【0018】前記切替手段45は変調・復調器等からな
るモデム46に接続されている。前記モデム46はトラ
ンシーバ40側から得た測位データを、インターフェー
ス(I/F)47及び主制御手段(CPU)48を介し
て、メモリの測位用データベース56に格納する。一
方、測位用データベース56に格納された測位データは
表示用制御手段49を介して、地図表示用の表示手段A
51に表示する。このとき、前記表示用制御手段49は
表示手段A51の画面の、地図データベース50から読
出した地図上の位置、換言すれば、移動局14の緯度及
び経度地点にポーリング対象のIDコードと●で表示す
る信号に変換する。前記主制御手段48には、全移動局
14から収集された測位データ及び時刻データを格納す
る測位用データベース56、全移動局14から収集され
た移動局14の状態を示す状態データ及び時刻データを
格納する状態用データベース57を接続している。これ
ら測位用データベース56及び状態用データベース57
は、本実施例の指令局15側の記憶手段を構成する。更
に、前記主制御手段48には表示用制御手段49を介し
て、表示手段A51の画面上に、測位データに基づく地
図を出力表示する地図データを格納しておく地図データ
ベース50が接続されている。前記表示用制御手段49
には、地図表示用の表示手段A51の他に、車輌の状態
を明示する車輌情報リスト用の表示手段B52、車輌の
配車状況を明示する車輌配車リスト用の表示手段C53
が接続されている。
【0019】また、前記主制御手段48は、測位用デー
タベース56及び状態用データベース57から所定の要
件を抽出し、記憶内容をプリンタ58で出力したり、前
記表示手段A51、表示手段B52、表示手段C53で
表示したりし、所定の期間、例えば、一日の勤務時間に
どのように移動したかを明示する所定の時間間隔毎の移
動を仔細に出力することができ、その出力によって運転
手の日報とすることができる。
【0020】図4は本発明の一実施例の移動局位置通報
装置でプリントアウトしたタクシー日報の事例の説明図
である。
【0021】特に、本実施例では、測位データから所定
のエリアに『車庫』、『駅名』、『地域名』、需用の多
い『会社名』等を割当て、それによって行先表示してい
る。なお、参考までに直接の地図上の測位データも表示
している。
【0022】この種の前記表示手段A51、表示手段B
52、表示手段C53の表示内容の切替、プリンタ58
の出力内容の切替等は、操作スイッチ54によってモー
ド選択される。
【0023】通常のオート状態で、前記主制御手段48
は全移動局14の個々のポーリングを行なって、全移動
局14の時刻データ及び測位データと必要に応じて状態
データを受信し、それらを測位用データベース56、状
態用データベース57に格納する。このとき、前記表示
用制御手段49は測位データによって表示手段A51の
画面上に、測位データに基づく地図を地図データベース
50から読出し、その地図を出力表示し、そこに、全移
動局14の緯度及び経度地点にポーリング対象のIDコ
ードと●をスーパーインポーズする。同時に、表示手段
B52で車輌の状態を明示する車輌情報リストを表示
し、表示手段C53で顧客に対して配車済のもの及び配
車をこれから行なうもの等の車輌の配車状況を明示する
車輌配車リストを表示する。
【0024】また、マニュアル状態で、送信スイッチ4
2の切替によって、音声で交信するマイク43とスピー
カ44とを交互に接続し、トランシーバ40を介して移
動局14と音声で交信する。移動局14においては送信
スイッチ30の切替によって、音声で交信するマイク3
2とスピーカ31とを交互に接続し、トランシーバ28
を介して指令局15と音声で交信する。
【0025】このように構成した本発明の実施例の移動
局位置通報装置は、次のように動作する。
【0026】図5は本発明の一実施例である移動局位置
通報装置の移動局14の制御を行なうプログラムのフロ
ーチャートである。
【0027】まず、ステップS1で初期化し、ステップ
S2で測位データの読込みを行ない、ステップS3で各
種スイッチ24により状態変化が発生したかを判断し、
状態変化が発生していないとき、ステップS7でタイマ
をみて、そのタイマが1分間経過しているか判断し、タ
イマが1分間経過していないとき、ステップS8でポー
リングによって自局が呼掛けられているか判断し、ポー
リングによって自局が呼掛けられていないと、ステップ
S2、ステップS3、ステップS7、ステップS8のル
ーチンを繰返し実行する。
【0028】ステップS7でタイマの1分の経過が判断
されると、ステップS5でタイマをリセットし、ステッ
プS6で制御手段23内蔵の記憶手段に測位データ及び
時刻データを書込み、前記ステップS2からステップS
8のルーチンを繰返し実行する。なお、このときのタイ
マの1分の経過は、制御手段23内蔵の記憶手段に測位
データを書込むタイミングを設定したものであり、この
時限は制御手段23内蔵の記憶手段のメモリ容量及びそ
の出力の用途によって任意に設定できる。
【0029】ステップS3で各種スイッチ24により状
態変化が発生したと判断したとき、ステップS4で制御
手段23が内蔵する記憶手段に状態データ及び時刻デー
タを格納する。そして、ステップS5でタイマをリセッ
トし、ステップS6で制御手段23が内蔵する記憶手段
に測位データ及び時刻データを書込み、再度、前記ステ
ップS2からステップS8のルーチンを繰返し実行す
る。
【0030】ステップS8でポーリングにより呼掛けを
受けていると判断したとき、ステップS9で制御手段2
3が内蔵する記憶手段に状態データを格納しているか判
断し、その記憶手段に状態データを格納していないとき
(状態変化がないとき)、ステップS10で測位データ
とそのときの時刻データのみを送信し、記憶手段に状態
データを格納しているとき(状態変化があったとき)
ステップS11で測位データ及び時刻データに状態デー
タを付加して送信する。そして、ステップS2からのル
ーチンを繰返し実行する。
【0031】図6は本発明の一実施例である移動局位置
通報装置の指令局15の制御を行なうプログラムのフロ
ーチャートである。
【0032】ステップS31で初期化を行ない、ステッ
プS32で所定の移動局14のポーリングを行ない、ス
テップS33で測位データの到来を判断し、測位データ
の到来のとき、ステップS34で測位用データベース5
6に測位データ及びその測位した時刻データを格納し、
ステップS35で状態データの到来を判断し、状態デー
タの到来のとき、ステップS36で状態用データベース
57に状態データ及び時刻データを格納する。そして、
ステップS37で地図データベース50から読出した地
図及び地図上の位置にポーリング対象のIDコードと●
で表示する信号に変換し、それらを合成する。そして、
ステップS38でプリントアウトが要求されているか判
断し、プリントアウトが要求されていないとき、ステッ
プS39で表示手段A51、表示手段B52、表示手段
C53で表示を行ない、また、プリントアウトが要求さ
れているとき、ステップS40でプリンタ58を使用し
てプリントアウトする。なお、このプリントアウトは、
操作スイッチ54による所定の条件設定により、その選
択された形態で出力される。
【0033】図7は本発明の一実施例である移動局位置
通報装置の印字を行なうプログラムのフローチャートで
ある。
【0034】このプログラムは、操作スイッチ54によ
り、主制御手段48に内蔵している印字機能によって独
立処理される。
【0035】まず、ステップS51で初期化して、ステ
ップS52で操作スイッチ54により所定の条件設定が
なされているか判断し、所定のプリントアウトの条件が
入力されているとき、ステップS53で格納されている
時刻データ、測位データ及び状態データを読取り、ステ
ップS54でそれを印字し、図4に示す印字出力が得ら
れる。
【0036】このように、本実施例の移動局位置通報装
は、移動局14がステップS3で自局の状態変化を判
断し、ステップS4でその状態データを時刻データと共
に記憶しておくステップS3及びステップS4からなる
状態変化判別手段と、ステップS7に設定された所定時
間間隔毎に、移動局14がステップS2で自局の位置を
判別し、その測位データをステップS6で記憶しておく
ステップS2、ステップS7、ステップS6からなる位
置判別手段と、ステップS8で指令局15の呼掛けが判
断されると、前回の呼掛けを受けたときから、今回の指
令局15による呼掛けを受けるまでに状態変化があった
ことがステップS9で判断されると、ステップS11で
その間に記憶された測位データ、状態データ及びその時
刻データを前記指令局15に送信し、ステップS9で
態変化がないと判断されたとき、測位データ及びその時
刻データのみを送信する送信手段と、前記時刻データ、
測位データ及び状態データを記憶し、必要に応じてそれ
を出力する指令局15側の測位用データベース56及び
状態用データベース57からなる記憶手段とを具備する
ものである
【0037】したがって、移動局の各種データに時刻デ
ータを付加しているから、指令局15のポーリング等に
よる呼掛けのタイミング間隔が長くても、移動局14の
過去の移動追跡が可能となり、特定の一つの周波数の電
波の割当でも音声による交信及びデータ伝送を行なうも
のでは、その間の、音声による交信時間の割合を大きく
することができる。
【0038】更に、上記実施例の状態変化判別手段に記
憶しておく状態データは、空車または実車のデータと料
金メータのデータとすることができる。この種のもので
は、タクシーの日報と同様の記録を指令局15側で記録
することができる。
【0039】ところで、上記実施例の自局の状態変化を
判断し、その状態データを記憶しておく状態変化判別手
段は、自局の状態変化を各種スイッチ24の変化で判断
するものであるが、本発明を実施する場合には、各種の
センサ、測定器、スイッチを対象とすることができる。
【0040】また、上記実施例の所定時間間隔毎に自局
の位置を判別し、その測位データを記憶しておく位置判
別手段は、GPS受信機22を使用しているが、本発明
を実施する場合には、衛星以外の電磁波を使用する受信
機、移動局が有する距離計及び方向性判別手段とするこ
とができる。
【0041】そして、上記実施例の送信手段は制御手段
23及び切替手段27及びトランシーバ28からなるも
のであるが、本発明を実施する場合には、専用の測位デ
ータ及び/または状態データを送信する専用のトランシ
ーバ、または送信機とすることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の移動局
位置通報装置は、移動局は自局の状態変化を判断し、そ
の状態データを時刻データと共に状態変化判別手段に、
また、所定時間間隔毎に自局の位置を判別し、その測位
データを時刻データと共に位置判別手段に記憶してお
く。移動局側では各移動局に対してポーリングによる呼
掛けを行なって、前回の呼掛けを受けたときから、今回
の指令局による呼掛けを受けるまでに状態変化があった
ときのみ、その間に記憶された状態データ及びその時刻
データ及びその間の測位データを前記指令局に送信し、
状態変化がないとき、測位データ及び時刻データのみを
送信し、それを受信した指令局では、前記送信手段から
送出された前記時刻データ、測位データ及び状態データ
を記憶手段に記憶し、必要に応じてそれを表示手段、プ
リンタ等で出力する。
【0043】したがって、移動局の各種データに時刻デ
ータを付加しているから、指令局のポーリング等による
呼掛けのタイミング間隔に左右され難く、移動局の過去
の移動追跡が可能となり、特定の一つの周波数の電波の
割当でも音声による交信及びデータ伝送を行なうもので
は、その間の、音声による交信時間の割合を大きくする
ことができる。
【0044】請求項2の発明の移動局位置通報装置は、
状態変化判別手段に記憶しておく状態データは、空車ま
たは実車のデータと料金メータのデータとするもので
は、タクシーの日報と同様の記録を指令局側で記録する
ことができる。運転手が日報を付ける手間がかからなく
なり、また、金銭の管理が指令局側ででき、金銭問題に
よるトラブルが発生し難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例の移動局位置通報装
置の移動局のブロック図である。
【図2】 図2は本発明の一実施例である移動局位置通
報装置の指令局側のブロック図である。
【図3】 図3は本発明の一実施例の移動局位置通報装
置の移動局及び指令局の関係を示す概略構成の説明図で
ある。
【図4】 図4は本発明の一実施例の移動局位置通報装
置でプリントアウトしたタクシー日報の事例の説明図で
ある。
【図5】 図5は本発明の一実施例である移動局位置通
報装置の移動局の制御を行なうプログラムのフローチャ
ートである。
【図6】 図6は本発明の一実施例である移動局位置通
報装置の指令局の制御を行なうプログラムのフローチャ
ートである。
【図7】 図7は本発明の一実施例である移動局位置通
報装置のRAMカードの印字を行なうプログラムのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
14 移動局 15 指令局 23 制御手段 28,40 トランシーバ 48 主制御手段 51 表示手段A 52 表示手段B 53 表示手段C 56 測位用データベース 57 状態用データベース 58 プリンタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−4885(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/04 - 7/38 G08G 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局が自局の状態変化を判断し、その
    状態データを時刻データと共に記憶しておく状態変化判
    別手段と、 所定時間間隔毎に移動局が自局の位置を判別し、その測
    位データを時刻データと共に記憶しておく位置判別手段
    と、 指令局の呼掛けに対して、前回の呼掛けを受けたときか
    ら、今回の指令局による呼掛けを受けるまでに状態変化
    があったときのみ、その間に記憶された状態データ及び
    その時刻データ及びその間の測位データを前記指令局に
    送信し、状態変化がないとき、測位データ及び時刻デー
    タのみを送信する送信手段と、 前記時刻データ、測位データ及び状態データを記憶し、
    必要に応じてそれを出力する指令局側の記憶手段とを具
    備することを特徴とする移動局位置通報装置。
  2. 【請求項2】 状態変化判別手段に記憶しておく状態デ
    ータは、空車または実車のデータと料金メータのデータ
    としたことを特徴とする請求項1に記載の移動局位置通
    報装置。
JP2408275A 1990-12-27 1990-12-27 移動局位置通報装置 Expired - Fee Related JP3062827B2 (ja)

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JP2408275A JP3062827B2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 移動局位置通報装置

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JP2408275A JP3062827B2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 移動局位置通報装置

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