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JP3059451B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP3059451B2
JP3059451B2 JP1301964A JP30196489A JP3059451B2 JP 3059451 B2 JP3059451 B2 JP 3059451B2 JP 1301964 A JP1301964 A JP 1301964A JP 30196489 A JP30196489 A JP 30196489A JP 3059451 B2 JP3059451 B2 JP 3059451B2
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  • Color, Gradation (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は画像記録装置、特にマルチヘッドを用いた画
像記録装置に関するものである。
〔従来の技術〕
コンピュータや通信機器の普及に伴い、画像記録装置
として、インクジェット方式や熱転写方式等、記録ヘッ
ドによりデジタル画像記録を行うものが急速に普及して
いる。用いられる記録ヘッドは、記録速度を向上させる
ため、複数の画像記録素子を集積したマルチヘッドが一
般的である。
例えば、インクジェット記録ヘッドにおいては、ノズ
ルを複数集積したマルチノズルヘッドが一般的であり、
熱転写のサーマルヘッドも複数のヒータを集積したもの
が普通である。
しかしながら、マルチヘッドの画像記録素子を均一に
製造するのは困難であり、画像記録素子の特性にある程
度のばらつきが生じる。例えば、インクジェットのマル
チヘッドにおいては、ノズルの形状等にばらつきが生
じ、熱転写のマルチヘッドにおいては、ヒータの形状や
抵抗等にばらつきが生じる。
画像記録素子間の特性が不均一であると、各画像記録
素子によって記録されるドットの大きさや濃度が不均一
となり、記録画像に濃度むらを生じる。例えば、画像記
録素子2を第13図(a)に示すように並べたマルチヘッ
ド1に、各記録素子への入力信号を第13図(b)に示す
ように均一にした場合、第13図(c)に示すように濃度
むらが生じるという問題点があった。
このような問題点を解決する方法としては、各画像記
録素子に与える信号を補正して記録画像濃度を均一にす
る方法が提案されている。これは、例えば、第13図
(c)に示すように濃度むらが生じる場合、第13図
(d)に示すように入力信号を補正し、濃度の低い部分
の画像記録素子には大きい入力を、濃度の高い部分の画
像記録素子には小さい入力を与える方法である。
このような方法によると、ドット径またはドット濃度
の変調が可能な記録方式の場合、各画像記録素子により
記録されるドット径が入力に応じて変調される。例え
ば、ピエゾ方式のインクジェット方式では、各ピエゾ素
子に印加される駆動電圧またはパルス幅を入力信号に応
じて変化させる。熱転写方式では、各ヒータに印加され
る駆動電圧またはパルス幅を入力信号に応じて変化さ
せ、各記録素子によるドット径またはドット濃度が均一
にされ、濃度分布が第13図(e)に示すように均一化さ
れる。
また、ドット径またはドット濃度の変調が不可能か、
あるいは困難な場合には、入力信号に応じてドットの数
が変調され、濃度の低い部分の画像記録素子では多くの
ドットが記録され、濃度の高い部分の画像記録素子では
少ないドットが記録される。その結果、濃度分布は第13
図(e)に示すように均一化される。
次に、256ノズルのマルチヘッドによる記録画像の濃
度分布が第14図に示すようになった場合の濃度むらの補
正手順を説明する。
(1)256ノズルのマルチヘッドによる記録画像の平均
濃度ODを求める。
(2)各ノズルに対応する部分の濃度OD1〜OD256を測定
する。
(3)ΔODn=OD−ODn(n=1〜256)を求める。
ここで、画像信号の値と出力濃度の関係が第15図に示
す関係にある場合、濃度ΔODnに対して画像信号をΔS
だけ補正すればよい。そのためには、画像信号を第16図
に示す特性に基づきテーブル変換をすればよい。
第16図に示す直線Aはその傾きが1.0の直線であり、
入力は全く変換されないで出力される。一方、直線Bは
その傾きが直線Aのそれより小さい直線であり、入力信
号Sが入力された場合の出力がS−ΔSになる。従っ
て、n番目のノズルに対応する画像信号に対して、第16
図に示す直線Bのようなテーブル変換を施してからヘッ
ドを駆動すれば、このノズルで印字される部分の濃度は
ODと等しくなる。
このような処理を全ノズルに対して行えば、濃度むら
が補正され、均一な画像が得られる。すなわち、どのノ
ズルに対応する画像信号に、どのようなテーブル変換を
行えばよいかというデータをあらかじめ求めておけば、
むらの補正が可能である。
このような方法により、濃度むらを補正することが可
能であるが、この方法では、一度、むらを補正できて
も、その後、濃度むらが変化すると、入力信号の補正量
を変える必要がある。
インクジェット方式の場合には、記録ヘッドを使用す
るにつれてインク吐出口付近にインクからの析出物が付
着したり、外部からの異物が付着したりして濃度分布が
変化することが良く見られる。
また、熱転写方式の場合でも、各ヒータが劣化した
り、変質したりして濃度分布が変化することがある。こ
のような場合には、初期に設定した入力補正量は濃度む
ら補正が不充分になってくるため、記録ヘッドを使用す
るにつれて濃度むらが徐々に目立ってくるという問題点
があった。
このような問題点を解決する方法としては、本出願人
が既に提案したもので、定期的に濃度むら分布を読み取
って濃度むら補正データを作成し直す方法がある。この
方法によれば、記録ヘッドの濃度むら分布が変化して
も、その変化に応じて補正データが作成し直されるの
で、常に、むらのない均一な画像を得ることができる。
[発明が解決しようとする課題] この方法は補正データの作成を実際に市場で稼動して
いる機械で行うので、補正データの作成に要する時間が
極めて短時間ですむことが、機械のダウンタイムを短く
するために必要である。
しかしながら、実際には、1回だけ、濃度むらの読取
と補正データの作成を行うだけでは、補正効果が充分で
なく、数回、時には10数回、繰り返さないと、均一な画
像が得られないことが多いという問題点があった。
本出願人は、この問題点の原因が各ヘッドの階調特性
の個体差にあることを見出した。
記録ヘッドの階調特性が第17図に示す直線Cの場合、
前述したように、画像信号SにおいてΔODの濃度むらが
あると、画像信号をΔSだけ補正すれば濃度むらΔODが
補正できる。しかし、記録ヘッドの階調特性が第17図に
示す曲線Dの場合、ΔODの濃度むらを検出してΔSの補
正をかけたときには、ΔOD′だけしか濃度むら補正がお
こなわれず、1回の操作だけでは均一な画像が得られな
い。
このように、記録ヘッドの階調特性が異なる場合、必
要な補正量が異なるため、1回、2回の読取と補正では
濃度むらの補正が充分に行われず、何回も読取と補正を
繰り返さなければならないという問題点があった。
本発明の目的は、上記のような問題点を解決し、記録
ヘッドの階調特性の個体差を吸収することができ、用い
られる記録ヘッドの階調特性の個体差に拘わらず、濃度
むらを充分に補正することができる画像記録装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するため、本発明は、複数の画
像記録素子を配列した記録ヘッドを用いて画像を記録す
る画像記録装置において、用いられる記録ヘッドの濃度
むら特性に基づいて、当該記録ヘッドの濃度むらを所定
の階調特性に対して補正する濃度むら補正手段と、前記
用いられる記録ヘッドに対応して、当該記録ヘッドの階
調特性を前記所定の階調特性に補正するための階調補正
情報を取得する取得手段と、取得された階調補正情報に
基づいて前記記録ヘッドの階調特性を前記所定の階調特
性に補正する階調補正手段とを備えたことを特徴とす
る。本発明は、さらに、記録ヘッドにより記録されたテ
ストパターンを読み取る読み取り手段をさらに備えてい
る。
[作 用] 本発明では、用いられる記録ヘッドの濃度むら特性に
基づいて、当該記録ヘッドの濃度むらを所定の階調特性
に対して濃度むら補正手段により補正し、前記用いられ
る記録ヘッドに対応して、当該記録ヘッドの階調特性を
前記所定の階調特性に補正するための階調補正情報を取
得手段により取得し、取得された階調補正情報に基づい
て、階調補正手段により、前記記録ヘッドの階調特性を
前記所定の階調特性に補正する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図は本発明の第1実施例を示す。
図において、29a,29b,29cは各色用のむら補正RAMで、
それぞれのヘッドむらを補正するのに必要な補正直線の
選択信号が記憶されている。すなわち、0 60の61種類の
値を有するむら補正信号が256ノズル分記憶されてお
り、入力する画像信号と同期してむら補正信号30a,30b,
30cが出力されている。
22a,22b,22cは濃度むら補正手段としてのむら補正テ
ーブルで、画像信号21a,21b,21cをヘッド24a,24b,24cの
むらを補正するように変換するものである。第2図に示
すように、Y=0.70XからY=1.30Xまでの傾きが0.01ず
つ異なる補正直線を61本持っており、むら補正信号30a,
30b,30cに応じて補正直線を切り換える。例えば、ドッ
ト径が大きいノズルで印字する画素の信号が入力された
ときには、傾きの小さい補正直線を選択し、ドット径の
小さいノズルのときには傾きの大きい補正直線を選択す
ることにより画像信号を補正する。
101a,101b,101cは階調補正手段としての階調補正テー
ブルで、第3図に示すように、形状の異なる階調補正曲
線が20種類記憶されたROMからなっている。各ヘッドの
最適階調補正テーブルは、ヘッド製造後の特性試験で求
め、各ヘッドにラベル表示またはマーキングされてい
る。
103a,103b,103cは入力手段としての階調補正テーブル
選択部で、各ヘッドの最適階調補正曲線を装置の操作部
からソフト的に選択したり、電気基板上のスイッチによ
り選択するものである。
31a,31b,31cは2値化回路で、階調補正テーブル101で
補正された信号をディザ法、誤差拡散法等により2値化
するものである。24a,24b,24cはそれぞれ各色の256ノズ
ルのインクジェットヘッドである。
25は読み取り手段としての読み取り部で、レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)3色のフィルタ
を有するCCDを有し、CCDはヘッドの記録密度と同一の読
み取り密度400dpiを有する。CCDの画素数は少なくとも
ヘッドのノズル数、すなわち256本よりも多い。32はRAM
で、読み取り部25からの読み取り信号26a,26b,26cを格
納するものである。27はCPUで、RAM32からのR,G,B信号
に基づきむら補正データを演算するものである。
21a,21b,21cは、それぞれシアン、マゼンタ、イエロ
ーの3色の画像信号、23a,23b,23cはそれぞれ各色用の
むら補正後画像信号、26a,26b,26cは読取部25から出力
されるR,G,Bの読取信号、28a,28b,28cはそれぞれシア
ン、マゼンタ、イエロー用のむら補正データ、30a,30b,
30cは各色用のむら補正信号である。
次に、動作を説明する。
画像信号21a,21b,21cは、むら補正テーブル22a,22b,2
2cによりヘッド24a,24b,24cのむらを補正するように変
換され、入力された画像信号と同期してむら補正信号30
a,30b,30cが出力される。むら補正信号30a,30b,30cによ
って選択されたγ直線によりむらが補正された信号23a,
23b,23cは、階調補正テーブル101a,101b,101cに入力さ
れ、階調補正テーブル101a,101b,101cにより各ヘッド24
a,24b,24cの階調特性が補正されて出力される。
本実施例では、各ヘッドの最適階調補正テーブルは、
ヘッド製造後の特性試験で求められており、各ヘッドに
ラベル表示またはマーキングされいる。ヘッドを搭載す
る時に、作業者はこれを見て階調補正テーブル設定部10
3a,103b,103cにより階調補正選択信号を階調補正テーブ
ルのアドレスに入力し、最適なテーブルを選択する。
例えば、第4図に示すように、ヘッドの階調特性が曲
線Bである場合は、曲線Aのような階調補正テーブルを
選択し、入力信号対画像濃度の関係が直線Cのように直
線になるように補正する。また、ヘッドの階調特性が第
5図に示す曲線Eである場合は、曲線Dのようなテーブ
ルを選択し、直線Cのような直線的な階調が得られるよ
うに補正する。すなわち、各ヘッドに最適な階調補正テ
ーブルを選択することにより、入力信号対画像濃度の関
係が常に同一の直線になるようにする。
このようにして補正された信号は、ディザ法、誤差拡
散法等を用いた2値化回路31a,31b,31cにより2値化さ
れ、2値化回路31a,31b,31cからの信号に基づき、マル
チノズルインクジェットヘッド24a,24b,24cが駆動され
る。その結果、ドット径の大きいノズルのドット数は少
なく、ドット径の小さいノズルのドット数は多くなるよ
う補正され、むらのない均一な画像が得られる。
第6図は第1図示CPU27による濃度むら補正手順を示
すフローチャートである。
ステップS72にて、図示しない制御信号により、むら
補正テーブル22a,22b,22cを全て傾き1.0の直線とし、む
ら補正を全く行わない状態とする。続いて、ステップS7
3にて、図示しない信号源からむら補正用パターンを出
力し、むら補正用パターンをヘッド24a,24b,24cにより
印字出力する。むら補正用パターンは任意の印字デュー
ティの均一パターンでよいが、30%〜75%程度のデュー
ティのものが適正である。ここでは、50%デューティの
均一ハーフトーンがシアン、マゼンタ、イエロー各色で
印字される。
そして、ステップS74にて、ステップS73にて印字出力
されたパターンを読取部25により読み取り、そのときの
3色の読取信号26a,26b,26cをRAM32に一旦記憶する。こ
の読み取りにより得られたレッド、グリーン、ブルー信
号のうち、レッド信号からシアンヘッドのむら分布が得
られ、グリーン信号からマゼンタヘッドのむら分布が、
ブルー信号からイエローヘッドのむら分布が得られる。
ここでは、簡単のためシアンヘッドのむら分布を得てむ
ら補正を行う場合を説明する。
ステップS75にて、シアンヘッドの各ノズルに対応し
て得られたヘッド信号Rn(n=1〜256)に対し、Cn
−log(Rn/Ro)(RoはRo≧Rnとなる定数)なる演算を施
してシアンの濃度信号に変換し、濃度むら分布を得る。
ついで、ステップS76にて、平均濃度を次の式(1)
から求め、 ステップS77にて、求めた平均濃度に対して各ノズルに
対応する濃度がどの程度ずれているかを次の式(2)か
ら求める。
ΔCn=Cn− …(2) ステップS78にて、ΔCnに応じた信号補正量ΔSnをΔS
n=K×ΔCnから求める。
ここでKはヘッドの階調特性によって決定される係数
であるが、本実施例では階調特性が直線の場合の最適係
数が設定されている。
そして、ステップS79にて、ΔSnに応じて選択すべき
補正直線の選択信号を求め、ステップS80にて、0 60の6
1種類の値を有するむら補正信号を256ノズル分だけむら
補正RAM 29aに記憶させる。
このようにして作成したむら補正データによって各ノ
ズルごとに異なるγ直線を選択し、濃度むらを補正す
る。ヘッドごとの階調特性のばらつきは、最適階調補正
テーブルを選択することにより補正されているため、短
時間で最適な補正値を求め、濃度むらを補正することが
できる。
なお、本実施例では、シアンヘッドの例を説明した
が、マゼンタヘッド、イエローヘッドの場合も同様の手
順により、濃度むら補正を短時間で行うことができ、機
械のダウンタイムを最小限におさえることができる。
本実施例において、印字された補正用パターンの読み
取り作業は、ユーザまたはサービスマンが出力サンプル
を読取部において操作すればよい。また、印字後のサン
プルを機械により自動的に読み取るようにしてもよい。
第2実施例 第7図は本発明の第2実施例を示す。
本実施例は第1実施例との比較で言えば、階調補正情
報の入力手段が相違する。
すなわち、第1実施例では、各ヘッドにラベル表示ま
たはマーキングされた最適階調補正テーブルを、ヘッド
を搭載する時に、作業者が見て、階調補正テーブル設定
部103a,103b,103cにより階調補正選択信号を階調補正テ
ーブルのアドレスに入力して最適なテーブルを選択する
ようにしたが、本実施例では、各ヘッドに取り付けられ
た最適階調補正曲線情報指示部60a,60b,60cに、各々の
ヘッドの最適な階調補正曲線に応じた値を、ROMのデー
タか、あるいは可変抵抗の抵抗値としてセットし、最適
階調補正曲線情報読取部61a,61b,61cにより、最適な曲
線の情報を読み取り、読み取った最適な曲線の情報に応
じて制御信号62a,62b,62cを階調補正テーブル101a,101
b,101cに送って、各ヘッドの最適階調補正曲線を自動的
に設定するようにした。
このように構成したので、本実施例の作用効果は第1
実施例のそれと本質的に相違しない。ただ、ヘッド搭載
ごとに最適な階調補正曲線を設定する手間を省くことが
できるという利点がある。
なお、本実施例では、最適階調補正曲線情報指示部と
して、ROMまたは可変抵抗を用いた例を説明したが、数
段階の切換えスイッチにしても良い。
また、最適曲線に応じてヘッドの一部の形状を変えて
おき、記録装置と係合した時に、その形状に応じて制御
信号を発生する等の構成をとってもよい。
さらに、最適諸調補正曲線情報指示部は、必ずしもヘ
ッドと一体の構成になっていなくてもよい。例えば、情
報を記憶したROMをヘッドと別に用意して、ヘッドを装
着する際に、そのROMも同時に装着するようにしてもよ
い。
さらにまた、濃度むら補正は必ずしも1画像記録素子
ごとに行う必要はなく、並び合う複数の画像記録素子を
1ブロックとしてブロックごとに行っても良い。
第3実施例 第8図は本発明の第3実施例を示す。
本実施例は第1実施例との比較で言えば、階調補正情
報の入力手段が相違する。
すなわち、第1実施例では、各ヘッドの最適階調補正
テーブルをヘッド製造後の特性試験で求め、各ヘッドに
ラベル表示またはマーキングし、ヘッドを搭載する時
に、作業者はこれを見て階調補正テーブル設定部103a,1
03b,103cにより階調補正選択信号を階調補正テーブルの
アドレスに入力して最適なテーブルを選択するようにし
たが、本実施例は、搭載ヘッドの階調特性を実機内で測
定し、その結果に基づいてCPU27により最適曲線を判断
し、判断結果に応じた最適階調補正曲線選択信号90a,90
b,90cを階調補正テーブルに入力して最適な階調補正テ
ーブルを選択するようにした。
第9図は本実施例におけるCPU27による濃度むら補正
手順を示すフローチャートである。
ステップS110にて、階調補正曲線を傾き1.0の直線に
し、ステップS111にて、図示しない階調特性測定用パタ
ーン発生部からの信号により、階調特性測定用パターン
を印字出力する。印字出力される階調特性測定用パータ
ンは、第10図に示すように、印字デューティが10%から
100%まで10%きざみに10段階変化する。
ステップS112にて、ステップS110にて印字出力された
出力パターンを読取り、各階調の読取信号をRAMに記憶
する。続いて、ステップS113にて、読取信号を濃度に変
換した後、平均化処理を行い、各階調ごとの平均濃度▲
▼(m=1〜10)を求める。ついで、ステップS114
にて、平均濃度Cmを諧調補正テーブルでテーブル変換
し、ステップS115にて、テーブル変換された階調特性と
理想的な直線との2乗誤差を演算する。すなわち、テー
ブル変換後の各階調の平均濃度を▲▼(m=1〜1
0)、理想直線上の値をCom(m=1〜10)とした場合、 を演算する。
ステップS116にて、2乗誤差の演算が全テーブル、す
なわち、20種全ての階調補正曲線に対して行なわれたか
否かを判断する。判断した結果、行なわれていない場合
は、ステップS114に戻り、行なわれた場合は、ステップ
S117に移行する。
ステップS117にて、最も2乗誤差の少なくなる階調補
正曲線を判断し、最適な階調補正曲線に対応する選択信
号を出力する。その後、ステップS118にて、第1実施例
と同様に濃度むら補正データの作成を行う。
このようにしたので、ヘッドの経時変化等により、階
調特性が変化しても、常に最短時間でむら補正データを
作成でき、機械のダウンタイムを最小にすることができ
る。
第4実施例 第11図は本発明の第4実施例を示す。
本実施例は第3実施例との比較で言えば、階調補正情
報の入力手段が相違する。
すなわち、第3実施例では、搭載ヘッドの階調特性を
実機内で測定し、その結果に基づいてCPU 27により最適
曲線を判断し、判断結果に応じた最適階調補正曲線選択
信号90a,90b,90cを階調補正テーブル101a,101b,101cのR
OMに入力して最適な階調補正テーブルを選択するように
したが、本実施例では、ヘッドの階調特性を実機内で測
定した後、測定された各階調の濃度から適正な階調補正
曲線を逆演算し、演算された適正な補正曲線データ150
a,150b,150cを階調補正テーブル102a,102b,102cのRAMに
記憶させるようにした。
第12図は本実施例におけるCPU27による濃度むら補正
手順を示すフローチャートである。
ステップS110ないしステップS113は第9図に示すステ
ップと同一ステップを示す。ステップS113にて、各階調
ごとの平均濃度を求めた後、ステップ124にて、測定し
た各階調の濃度から、理想的な階調補正曲線を逆演算
し、ステップ125にて、理想的な補正曲線を階調補正部
のRAMに記憶させる。その後、第1実施例と同様にして
濃度むら補正データの作成を行う。
このようにしたので、ヘッドの階調特性がどのような
ものであっても、常に最短時間でむら補正データの作成
ができ、機械のダウンタイムを最小にすることができ
る。
なお、第1ないし第4実施例では、インクジェットの
例を説明したが、熱転写用のサーマルヘッドでも良い。
また、マルチヘッドはセミマルチヘッドだけでなく、
画像幅と同じ幅を持つフルマルチヘッドでもよい。
さらに、むら補正はドットの数を変える例を説明した
が、駆動パルスの幅や電圧をかえてドットの面積を変え
るようにしても良い。
さらにまた、シアン、マゼンタ、イエローの3色を用
いてカラー画像を得る画像記録装置の例を説明したが、
単色の画像記録装置であっても良い。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、濃度むら補正
手段が記録ヘッドの濃度むらを所定の階調特性に対して
補正するとともに、用いられる記録ヘッドの階調特性を
階調補正手段が前記所定の階調特性に補正するので、記
録ヘッドの階調特性の個体差を吸収することができ、用
いられる記録ヘッドの階調特性の個体差に拘わらず、濃
度むらを充分に補正することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示すブロック図、 第2図は濃度むら補正直線の一例を示す図、 第3図は階調補正曲線の一例を示す図、 第4図および第5図は階調補正を説明する説明図、 第6図は第1図示CPU 27による濃度むら補正手順を示す
フローチャート、 第7図は本発明の第2実施例を示すブロック図、 第8図は本発明の第3実施例を示すブロック図、 第9図は第8図示CPU 27による濃度むら補正手順を示す
フローチャート、 第10図は階調特性測定用パターンの一例を示す図、 第11図は本発明の第4実施例を示すブロック図、 第12図は第11図示CPU 27による濃度むら補正手順を示す
フローチャート、 第13図は従来の階調補正を説明する説明図、 第14図は濃度むらの一例を示す図、 第15図は画像信号と画像濃度の関係の一例を示す図、 第16図は濃度むらの補正を説明する説明図、 第17図は濃度むら分布が変化した場合の濃度むらの補正
を説明する説明図である。 22a,22b,22c……むら補正テーブル、 24a,24b,24c……ヘッド、 25……読み取り部、 27……CPU、 29a,29b,29c……むら補正RAM、 101a,101b,101c……階調補正テーブル、 103a,103b,103c……階調補正テーブル設定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−267559(JP,A) 特開 昭62−227767(JP,A) 特開 昭62−256575(JP,A) 特開 昭62−145266(JP,A) 特開 平1−129667(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画像記録素子を配列した記録ヘッド
    を用いて画像を記録する画像記録装置において、 用いられる記録ヘッドの濃度むら特性に基づいて、当該
    記録ヘッドの濃度むらを所定の階調特性に対して補正す
    る濃度むら補正手段と、 前記用いられる記録ヘッドに対応して、当該記録ヘッド
    の階調特性を前記所定の階調特性に補正するための階調
    補正情報を取得する取得手段と、 取得された階調補正情報に基づいて前記記録ヘッドの階
    調特性を前記所定の階調特性に補正する階調補正手段と を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記取得手段は予め格
    納されている複数の階調補正情報から前記用いられる記
    録ヘッドに対応した階調補正情報を選択することを特徴
    とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記記録ヘッドにより
    記録されたテストパターンを読み取る読み取り手段をさ
    らに備えたことを特徴とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記取得手段は、 前記読み取り手段によって前記用いられる記録ヘッドの
    階調特性を測定する測定手段と、 該測定手段による測定結果に基づいて予め格納されてい
    る複数の階調補正情報から前記用いられる記録ヘッドに
    対応した階調補正情報を選択する選択手段と を有することを特徴とする画像記録装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記取得手段は、 前記読み取り手段によって前記用いられる記録ヘッドの
    階調特性を測定する測定手段と、 該測定手段により測定結果に基づいて階調補正情報を算
    出する算出手段と を有することを特徴とする画像記録装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかにおいて、前
    記記録ヘッドは前記複数の画像記録素子の熱によってイ
    ンクを吐出することを特徴とする画像記録装置。
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