JP3046068U

JP3046068U - 立体組み合せ積み木玩具

Info

Publication number: JP3046068U
Application number: JP1997008165U
Authority: JP
Inventors: 傳三浦
Original assignee: 傳三浦
Priority date: 1997-08-07
Filing date: 1997-08-07
Publication date: 1998-02-20
Anticipated expiration: 2003-08-07

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の単純な積み木に代わって、幼児・小中学
生から大人まで、興味深く遊べ、しかも立体構成の理解
に役立つ積み木玩具もしくはパズルを提供する。【解決手段】基本立体Ａ（底面が正三角形、側面が頂角
が直角である二等辺三角形の三個）、基本立体Ｂ（底面
が正四角形、側面が正三角形の四個）、基本立体Ｃ（底
面が正三角形、側面が正三角形の三個）で構成し、Ａ〜
Ｃ三種の三角立体を相互に各面ごとに密着又は積み木と
して組み合せ、多様な立体図形を現出させる、立体組み
合せ積み木玩具。各立体の密着面に接着剤又は粘着剤を
施したもの、または裏面に面磁石を施したものでもよ
い。積み木・教育玩具あるいはパズルとして、幼児から
成人向けまで多様に提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、幼児、小中学生向けの積み木玩具であり、あるいは中高校学生又は一般成人向けの積み木型パズルとしても好適な玩具類に関するものである。

【００２】

【従来の技術】

幼児ないし小学低学年向けの積み木は、従来から種々提供されているが、一般にその形状が単純なものが多く、従って組み立て方も簡単で、仕上がり立体も単純となり、感興も深くないものが多い。つまり「積み木」は、幼児向けで知能的に幼い、発育段階の者のみに限られた玩具であるという定見から、立体の多様な変化を取り入れた玩具は提供されていないのが実情である。また、小学高学年あるいは中高校生向けの「積み木」は、従来技術では、複雑な形状に限れば、開示されているものの、市供品としてはほとんどないのが実情である。さらに既知三角立体に限れば、わずかに教育現場で、立体模型として単品で示されるものがあるが、身近に、「積み木」として組み合せて利用出来るよう提案・開示されたものはない。

【００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的とするところは、小中学生ないし高校・大学生・一般成人まで、興味をもって遊ぶことが出来、かつ立体構成の理解を深めることが出来る積み木玩具もしくは積み木パズルを提供しようとするものである。

【００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の構成は、（１）第１図のように、基本立体Ａを、底面が正三角形、側面が頂角が直角である二等辺三角形の三個で構成し、（２）第２図のように、基本立体Ｂを、底面が正四角形、側面が正三角形の四個で構成し、（３）第３図のように、基本立体Ｃを、底面が正三角形、側面が正三角形の三個で構成し、（４）上記Ａ〜Ｃの三種の三角立体を相互に各面ごとに密着又は積み木として組み合せ、種々多様な立体図形を現出させることを特徴とする、立体組み合せ積み木玩具である。（５）また、三種立体の各面の密着すべき表面に接着剤又は粘着剤を施した実施態様の、立体組み合せ積み木玩具である。（６）さらに、三種立体の密着すべき各面の裏面に面磁石を施した実施態様の、立体組み合せ積み木玩具である。

【００５】

【考案の実施の形態】

本考案は、以上のような構成であり、さらに三種立体は同寸に造られるため、これらを組み合せて、積むことにより種々様々な立体を現すことが出来る。組み合せの実施例については、

【実施例】の項に基本的な数例を説明した。しかし、本考案の特徴は、それら組み合せの多様性にあり、すべての組み合せ完成品を説明し尽くしたものでないことは、言うまでもない。三種立体の材質は、平面状のもの（例えば紙類）を

【図１〜３】の各展開図のように設計し、組み立ててもよい。あるいは、樹脂等を用いて立体成型してもよい。後者の場合、大量生産向きとなり、価格的に低廉なものが提供出来るという利点がある。また、三種立体の各面の密着すべき表面に、接着剤又は粘着剤を施したものも賞用される。その場合、接着面の剥離紙を剥がすことにより、両面は接合され、一旦組み合せた完成品を観賞等の目的で固定することが出来る。さらに、三種立体の密着すべき各面の裏面に面磁石を施すことも行われる。その場合、各面は磁着され、完成あるいは使用の後は、各密着面を簡単に解体し、収納することが可能である。すなわち、組み立て・解体自在な積み木またはパズルを提供することが出来る。

【００６】

【実施例】本考案の実施例について、以下図面を見ながら説明する。図１は、本考案の基本立体Ａを示す斜視図及び展開図である。図２は、本考案の基本立体Ｂを示す斜視図及び展開図である。図３は、本考案の基本立体Ｃを示す斜視図及び展開図である。図４は、本考案の第一実施例である。中心部に基本立体Ｃがあり、その各４面に基本立体Ａの４個を密着して構成され、その外観は４−正六面体（サイコロ型）となる。図５は、本考案の第二実施例である。基本立体Ｂ２個の底面同士を密着して構成され、その外観は５−正八面体となる。図６は、本考案の第三実施例である。基本立体Ｂ２個及び基本立体Ｃ４個を順次密着して構成され、その外観は６−正四面体（ピラミッド型）となる。図７は、本考案の第四実施例である。上記第二実施例の中央正八面体の（８面）に、さらに３−基本立体Ｃを突出するように密着したものである。その外観７は、俗にコンペイト立体と称され、飾り糸（または房）８を付けて、くす玉飾りに使われる等の利用道がある。図８は、本考案の第五実施例である。基本立体Ａ８個、基本立体Ｂ６個及び基本立体Ｃ８個を組み合せて、９−立方体の箱に納めたものである。利用道として、積み木または組み立てパズルに適当である。その組み合せの基本は、２−基本立体Ｂの三角面に３−基本立体Ｃを密着し、さらに１−基本立体Ａを挟んで密着し構成する。それをＸ−Ｙ−Ｚ軸方向にそれぞれ組み合せて仕上げる。（なお、図８の上表面のように、対角線方向への展開となる場合もある）

【００７】

【考案の効果】

本考案によれば、次のような効果が発揮出来る。正三角形・正四角形という図形の基本形を基本単位としているため、幼児から小学生低〜高学年まで、親しみが持てる積み木である。これら立体の組み合せ途中は、実に多様で複雑であり、知能の集中と試行錯誤を必要とする。一方、仕上ったものは意外にも、正多面体等の単純明快な立面体となり、仕上りが正解かどうかが一目で判断出来やすい。他方、多様性のある組み合せにより、マニュアルに載せきれない意外な新立体を作り出す場合がある等、創意工夫の発揮できる積み木玩具でもある。また、小中学校の算数・数学の教育課程において、各種立体図形と構成立体との関係を理解するのに、教育玩具としても利用価値がある。さらに、多様性・複雑性に富んでいる積み木であるため、これを中高校生ないし一般成人向けに提供すれば、興味深いパズルあるいは組み立て装飾品として利用することも出来る。なお、実施態様の項で記述していないが、本考案の各種立体の各表面に幾何学模様を施したものを提供すれば、完成した立体は、高度な装飾品として利用道がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の基本立体Ａを示す斜視図、その展開
図。

【図２】本考案の基本立体Ｂを示す斜視図、その展開
図。

【図３】本考案の基本立体Ｃを示す斜視図、その展開
図。

【図４】本考案の第一実施例（完成外観＝４−立方体）
を示す斜視図。

【図５】本考案の第二実施例（完成外観＝５−正八面
体）を示す斜視図。

【図６】本考案の第三実施例（完成外観＝６−正四面
体）を示す斜視図。

【図７】本考案の第四実施例（完成外観＝７−俗称・コ
ンペイト立体）を示す斜視図。

【図８】本考案の第五実施例（９−立方体の箱に納める
パズル）の斜視図及びそれらの組み立て方の要部を示す
説明図。

【符号の説明】

１−−基本立体Ａ２−−基本立体Ｂ３−−基本立体Ｃ４−−組み立て後の立方体５−−組み立て後の正八面体６−−組み立て後の正四面体７−−組み立て後の俗称・コンペイト立体８−−飾りひも（または房）９−−パズルの立方体の箱

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ０９Ｂ 19/10 Ｇ０９Ｂ 19/10 Ｚ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基本立体Ａを、底面が正三角形、側面が頂
角が直角である二等辺三角形の三個で構成し、基本立体
Ｂを、底面が正四角形、側面が正三角形の四個で構成
し、基本立体Ｃを底面が正三角形、側面が正三角形の三
個で構成し、Ａ〜Ｃ三種の三角立体を相互に各面ごとに
密着又は積み木として組み合せ、種々多様な立体図形を
現出させることを特徴とする立体組み合せ積み木玩具。
【請求項２】三種立体の各面の密着すべき表面に接着剤
又は粘着剤を施した、請求項１記載の、立体組み合せ積
み木玩具。
【請求項３】三種立体の密着すべき各面の裏面に面磁石
を施した、請求項１記載の、立体組み合せ積み木玩具。