JP3040847B2 - リピドx類縁体 - Google Patents
リピドx類縁体Info
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- JP3040847B2 JP3040847B2 JP3147075A JP14707591A JP3040847B2 JP 3040847 B2 JP3040847 B2 JP 3040847B2 JP 3147075 A JP3147075 A JP 3147075A JP 14707591 A JP14707591 A JP 14707591A JP 3040847 B2 JP3040847 B2 JP 3040847B2
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- JP
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- ococ
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- compound
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
Description
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、マクロファ−ジ活性化
に基づいた抗腫瘍作用を有する、新規なリピドX類縁体
及びその塩に関する。
に基づいた抗腫瘍作用を有する、新規なリピドX類縁体
及びその塩に関する。
【0003】
【従来の技術】腸内細菌から得られたグラム陰性菌の細
胞壁の最表層には、菌体外に分泌されない毒成分(内毒
素)が含まれており、この内毒素は、内毒素活性以外に
も、生体の自己防衛にかかわる免疫アジュバント活性、
マクロファ−ジ活性、マイト−ジェン活性、発熱作用、
腫瘍壊死作用、抗体産生増強作用、TNF誘導作用等の
多様な生物活性を示す。かかる内毒素はリポ多糖よりな
り、いわゆるリピドA部分が内毒素活性の活性中心であ
ることが分かってきた。一方、リピドA生合成前駆体と
して、モノサッカライドであるリピドX、YがE.coli変
異株より分離され、リピドA非還元末端モノサッカライ
ドもリピドAと同様の活性を示すことが明かとなった。
これらの結果をもとにして、リピドA、X、Y又はリピ
ドA非還元末端モノサッカライドの類縁体を合成し、そ
の活性を調べることが行なわれることとなった(例え
ば、井本等、Tetrahedron Lett.,26巻、1545頁 (1985
年)又は木曽等、Carbohydrate Research, 162巻、127
頁、1987年) 。しかしながら、細菌の内毒素そのもので
あるため、致死毒性、発熱作用、白血球減少、自己免疫
疾患の誘導等の問題が残っている。
胞壁の最表層には、菌体外に分泌されない毒成分(内毒
素)が含まれており、この内毒素は、内毒素活性以外に
も、生体の自己防衛にかかわる免疫アジュバント活性、
マクロファ−ジ活性、マイト−ジェン活性、発熱作用、
腫瘍壊死作用、抗体産生増強作用、TNF誘導作用等の
多様な生物活性を示す。かかる内毒素はリポ多糖よりな
り、いわゆるリピドA部分が内毒素活性の活性中心であ
ることが分かってきた。一方、リピドA生合成前駆体と
して、モノサッカライドであるリピドX、YがE.coli変
異株より分離され、リピドA非還元末端モノサッカライ
ドもリピドAと同様の活性を示すことが明かとなった。
これらの結果をもとにして、リピドA、X、Y又はリピ
ドA非還元末端モノサッカライドの類縁体を合成し、そ
の活性を調べることが行なわれることとなった(例え
ば、井本等、Tetrahedron Lett.,26巻、1545頁 (1985
年)又は木曽等、Carbohydrate Research, 162巻、127
頁、1987年) 。しかしながら、細菌の内毒素そのもので
あるため、致死毒性、発熱作用、白血球減少、自己免疫
疾患の誘導等の問題が残っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、マクロ
ファ−ジ活性化作用を有するリピドAモノサッカライド
類縁体の合成とその薬理活性について、永年に亘り鋭意
研究を行なった結果、既知の化合物とは構造を異にす
る、新規なリピドX類縁体が優れたマクロファ−ジ活性
化作用を有し、免疫賦活剤又は抗腫瘍剤として有用であ
ることを見出し、本発明を完成した。
ファ−ジ活性化作用を有するリピドAモノサッカライド
類縁体の合成とその薬理活性について、永年に亘り鋭意
研究を行なった結果、既知の化合物とは構造を異にす
る、新規なリピドX類縁体が優れたマクロファ−ジ活性
化作用を有し、免疫賦活剤又は抗腫瘍剤として有用であ
ることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
【発明の構成】本発明の新規なリピドX類縁体は、一般
式
式
【0006】
【化2】
【0007】[式中、R1 及びR4 のうち、一方は、水
素原子、式-P(O)(OH)2を有する基若しくは水酸基の保護
基を示し、他方は、式-P(O)(OH)2を有する基を示す。R
2 及びR3 は、同一又は異なって、炭素数6乃至20個
の脂肪族アシル基又は下記[置換基A群]より選択され
た基で、少なくとも1以上置換された炭素数6乃至20
個の脂肪族アシル基を示す。R5 は、水素原子若しくは
水酸基の保護基を示す。但し、R2 及びR3 は、同時
に、同一又は異なって、炭素数6乃至20個の脂肪族ア
シル基、水酸基で置換された炭素数6乃至20個の脂肪
族アシル基又は炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキ
シ基で置換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基
を示さない。]で表わされる。[置換基A群]ハロゲン
原子、水酸基、炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキ
シ基及びハロゲン原子で置換された炭素数6乃至20個
の脂肪族アシルオキシ基。
素原子、式-P(O)(OH)2を有する基若しくは水酸基の保護
基を示し、他方は、式-P(O)(OH)2を有する基を示す。R
2 及びR3 は、同一又は異なって、炭素数6乃至20個
の脂肪族アシル基又は下記[置換基A群]より選択され
た基で、少なくとも1以上置換された炭素数6乃至20
個の脂肪族アシル基を示す。R5 は、水素原子若しくは
水酸基の保護基を示す。但し、R2 及びR3 は、同時
に、同一又は異なって、炭素数6乃至20個の脂肪族ア
シル基、水酸基で置換された炭素数6乃至20個の脂肪
族アシル基又は炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキ
シ基で置換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基
を示さない。]で表わされる。[置換基A群]ハロゲン
原子、水酸基、炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキ
シ基及びハロゲン原子で置換された炭素数6乃至20個
の脂肪族アシルオキシ基。
【0008】上記一般式(I) において、R1 、R4 及び
R5 の定義における「水酸基の保護基」としては、反応
における保護基及び生体に投与する際の保護基を示し、
例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリ
ル、イソバレリル、オクタノイル、ラウロイル、ミリス
トイル、トリデカノイル、パルミトイル、ステアロイル
のようなアルキルカルボニル基、クロロアセチル、ジク
ロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセ
チルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基、メトキ
シアセチルのような低級アルコキシアルキルカルボニル
基、(E)-2-メチル-2- ブテノイルのような不飽和アルキ
ルカルボニル基等の脂肪族アシル基;ベンゾイル、α-
ナフトイル、β- ナフトイルのようなアリ−ルカルボニ
ル基、2-ブロモベンゾイル、4-クロロベンゾイルのよう
なハロゲン化アリ−ルカルボニル基、2,4,6-トリメチル
ベンゾイル、4-トルオイルのような低級アルキル化アリ
−ルカルボニル基、4-アニソイルのような低級アルコキ
シ化アリ−ルカルボニル基、4-ニトロベンゾイル、2-ニ
トロベンゾイルのようなニトロ化アリ−ルカルボニル
基、2-( メトキシカルボニル) ベンゾイルのような低級
アルコキシカルボニル化アリ−ルカルボニル基、4-フェ
ニルベンゾイルのようなアリ−ル化アリ−ルカルボニル
基等の芳香族アシル基;テトラヒドロピラン-2- イル、
3-ブロモテトラヒドロピラン-2- イル、4-メトキシテト
ラヒドロピラン-4- イル、テトラヒドロチオピラン-2-
イル、4-メトキシテトラヒドロチオピラン-4- イルのよ
うなテトラヒドロピラニル又はテトラヒドロチオピラニ
ル基;テトラヒドロフラン-2- イル、テトラヒドロチオ
フラン-2- イルのようなテトラヒドロフラニル又はテト
ラヒドロチオフラニル基;トリメチルシリル、トリエチ
ルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t-ブチルジメ
チルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ-t
- ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ
低級アルキルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフ
ェニル-t- ブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリ
ル、フェニルジイソプロピルシリルのような1 乃至2 の
アリ−ル基で置換されたトリ低級アルキルシリル基等の
シリル基;メトキシメチル、1,1-ジメチル-1- メトキシ
メチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロ
ポキシメチル、ブトキシメチル、t-ブトキシメチルのよ
うな低級アルコキシメチル基、2-メトキシエトキシメチ
ルのような低級アルコキシ化低級アルコキシメチル基、
2,2,2-トリクロロエトキシメチル、ビス(2- クロロエト
キシ) メチルのようなハロゲン化低級アルコキシメチル
等のアルコキシメチル基;1-エトキシエチル、1-メチル
-1- メトキシエチル、1-( イソプロポキシ) エチルのよ
うな低級アルコキシ化エチル基、2,2,2-トリクロロエチ
ルのようなハロゲン化エチル基、2-( フェニルゼレニ
ル) エチルのようなアリ−ルゼレニル化エチル基等の置
換エチル基;ベンジル、フェネチル、3-フェニルプロピ
ル、α- ナフチルメチル、β- ナフチルメチル、ジフェ
ニルメチル、トリフェニルメチル、α- ナフチルジフェ
ニルメチル、9-アンスリルメチルのような1 乃至3 個の
アリ−ル基で置換された低級アルキル基、4-メチルベン
ジル、2,4,6-トリメチルベンジル、3,4,5-トリメチルベ
ンジル、4-メトキシベンジル、4-メトキシフェニルジフ
ェニルメチル、2-ニトロベンジル、4-ニトロベンジル、
4-クロロベンジル、4-ブロモベンジル、4-シアノベンジ
ル、4-シアノベンジルジフェニルメチル、ビス(2- ニト
ロフェニル) メチル、ピペロニルのような低級アルキ
ル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でア
リ−ル環が置換された1 乃至3 個のアリ−ル基で置換さ
れた低級アルキル基等のアラルキル基;メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、イ
ソブトキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニ
ル基、2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル、2-トリメ
チルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はト
リ低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキシカ
ルボニル基等のアルコキシカルボニル基;ビニルオキシ
カルボニル、アリルオキシカルボニルのようなアルケニ
ルオキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル、4-
メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4-ジメトキシベ
ンジルオキシカルボニル、2-ニトロベンジルオキシカル
ボニル、4-ニトロベンジルオキシカルボニルのような、
1 乃至2 個の低級アルコキシ又はニトロ基でアリ−ル環
が置換されていてもよいアラルキルオキシカルボニル
基;アリル基等のアルケニル基のような反応における保
護基;式-COCH2CH2COOH 、-COCH2CH(OH)COOH若しくは-C
OCH=CH-COOH を有する化合物のような末端にカルボキシ
基を有するアシル基又はピバロイルオキシメチルオキシ
カルボニルのような生体に投与する際の保護基を挙げる
ことができる。
R5 の定義における「水酸基の保護基」としては、反応
における保護基及び生体に投与する際の保護基を示し、
例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリ
ル、イソバレリル、オクタノイル、ラウロイル、ミリス
トイル、トリデカノイル、パルミトイル、ステアロイル
のようなアルキルカルボニル基、クロロアセチル、ジク
ロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセ
チルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基、メトキ
シアセチルのような低級アルコキシアルキルカルボニル
基、(E)-2-メチル-2- ブテノイルのような不飽和アルキ
ルカルボニル基等の脂肪族アシル基;ベンゾイル、α-
ナフトイル、β- ナフトイルのようなアリ−ルカルボニ
ル基、2-ブロモベンゾイル、4-クロロベンゾイルのよう
なハロゲン化アリ−ルカルボニル基、2,4,6-トリメチル
ベンゾイル、4-トルオイルのような低級アルキル化アリ
−ルカルボニル基、4-アニソイルのような低級アルコキ
シ化アリ−ルカルボニル基、4-ニトロベンゾイル、2-ニ
トロベンゾイルのようなニトロ化アリ−ルカルボニル
基、2-( メトキシカルボニル) ベンゾイルのような低級
アルコキシカルボニル化アリ−ルカルボニル基、4-フェ
ニルベンゾイルのようなアリ−ル化アリ−ルカルボニル
基等の芳香族アシル基;テトラヒドロピラン-2- イル、
3-ブロモテトラヒドロピラン-2- イル、4-メトキシテト
ラヒドロピラン-4- イル、テトラヒドロチオピラン-2-
イル、4-メトキシテトラヒドロチオピラン-4- イルのよ
うなテトラヒドロピラニル又はテトラヒドロチオピラニ
ル基;テトラヒドロフラン-2- イル、テトラヒドロチオ
フラン-2- イルのようなテトラヒドロフラニル又はテト
ラヒドロチオフラニル基;トリメチルシリル、トリエチ
ルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t-ブチルジメ
チルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ-t
- ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ
低級アルキルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフ
ェニル-t- ブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリ
ル、フェニルジイソプロピルシリルのような1 乃至2 の
アリ−ル基で置換されたトリ低級アルキルシリル基等の
シリル基;メトキシメチル、1,1-ジメチル-1- メトキシ
メチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロ
ポキシメチル、ブトキシメチル、t-ブトキシメチルのよ
うな低級アルコキシメチル基、2-メトキシエトキシメチ
ルのような低級アルコキシ化低級アルコキシメチル基、
2,2,2-トリクロロエトキシメチル、ビス(2- クロロエト
キシ) メチルのようなハロゲン化低級アルコキシメチル
等のアルコキシメチル基;1-エトキシエチル、1-メチル
-1- メトキシエチル、1-( イソプロポキシ) エチルのよ
うな低級アルコキシ化エチル基、2,2,2-トリクロロエチ
ルのようなハロゲン化エチル基、2-( フェニルゼレニ
ル) エチルのようなアリ−ルゼレニル化エチル基等の置
換エチル基;ベンジル、フェネチル、3-フェニルプロピ
ル、α- ナフチルメチル、β- ナフチルメチル、ジフェ
ニルメチル、トリフェニルメチル、α- ナフチルジフェ
ニルメチル、9-アンスリルメチルのような1 乃至3 個の
アリ−ル基で置換された低級アルキル基、4-メチルベン
ジル、2,4,6-トリメチルベンジル、3,4,5-トリメチルベ
ンジル、4-メトキシベンジル、4-メトキシフェニルジフ
ェニルメチル、2-ニトロベンジル、4-ニトロベンジル、
4-クロロベンジル、4-ブロモベンジル、4-シアノベンジ
ル、4-シアノベンジルジフェニルメチル、ビス(2- ニト
ロフェニル) メチル、ピペロニルのような低級アルキ
ル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でア
リ−ル環が置換された1 乃至3 個のアリ−ル基で置換さ
れた低級アルキル基等のアラルキル基;メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、イ
ソブトキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニ
ル基、2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル、2-トリメ
チルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はト
リ低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキシカ
ルボニル基等のアルコキシカルボニル基;ビニルオキシ
カルボニル、アリルオキシカルボニルのようなアルケニ
ルオキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル、4-
メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4-ジメトキシベ
ンジルオキシカルボニル、2-ニトロベンジルオキシカル
ボニル、4-ニトロベンジルオキシカルボニルのような、
1 乃至2 個の低級アルコキシ又はニトロ基でアリ−ル環
が置換されていてもよいアラルキルオキシカルボニル
基;アリル基等のアルケニル基のような反応における保
護基;式-COCH2CH2COOH 、-COCH2CH(OH)COOH若しくは-C
OCH=CH-COOH を有する化合物のような末端にカルボキシ
基を有するアシル基又はピバロイルオキシメチルオキシ
カルボニルのような生体に投与する際の保護基を挙げる
ことができる。
【0009】R2 及びR3 の定義における「炭素数6乃
至20個の脂肪族アシル基」、[置換基A群]の定義に
おける「炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ基」
及び「ハロゲン原子で置換された炭素数6乃至20個の
脂肪族アシルオキシ基」の「炭素数6乃至20個の脂肪
族アシル基」としては、例えば、ペンチルカルボニル、
ヘキシルカルボニル、ヘプチルカルボニル、オクチルカ
ルボニル、ノニルカルボニル、デシルカルボニル、3-メ
チルノニルカルボニル、8-メチルノニルカルボニル、3-
エチルオクチルカルボニル、3,7-ジメチルオクチルカル
ボニル、ウンデシルカルボニル、ドデシルカルボニル、
トリデシルカルボニル、テトラデシルカルボニル、ペン
タデシルカルボニル、ヘキサデシルカルボニル、1-メチ
ルペンタデシルカルボニル、14- メチルペンタデシルカ
ルボニル、13,13-ジメチルテトラデシルカルボニル、ヘ
プタデシルカルボニル、15- メチルヘキサデシルカルボ
ニル、オクタデシルカルボニル、1-メチルヘプタデシル
カルボニル及びノナデシルカルボニルを挙げることがで
きるが、好適には炭素数10乃至16個の直鎖又は分枝鎖脂
肪族アシル基である。
至20個の脂肪族アシル基」、[置換基A群]の定義に
おける「炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ基」
及び「ハロゲン原子で置換された炭素数6乃至20個の
脂肪族アシルオキシ基」の「炭素数6乃至20個の脂肪
族アシル基」としては、例えば、ペンチルカルボニル、
ヘキシルカルボニル、ヘプチルカルボニル、オクチルカ
ルボニル、ノニルカルボニル、デシルカルボニル、3-メ
チルノニルカルボニル、8-メチルノニルカルボニル、3-
エチルオクチルカルボニル、3,7-ジメチルオクチルカル
ボニル、ウンデシルカルボニル、ドデシルカルボニル、
トリデシルカルボニル、テトラデシルカルボニル、ペン
タデシルカルボニル、ヘキサデシルカルボニル、1-メチ
ルペンタデシルカルボニル、14- メチルペンタデシルカ
ルボニル、13,13-ジメチルテトラデシルカルボニル、ヘ
プタデシルカルボニル、15- メチルヘキサデシルカルボ
ニル、オクタデシルカルボニル、1-メチルヘプタデシル
カルボニル及びノナデシルカルボニルを挙げることがで
きるが、好適には炭素数10乃至16個の直鎖又は分枝鎖脂
肪族アシル基である。
【0010】[置換基A群]の定義における「ハロゲン
原子」としては、弗素、塩素、臭素又は沃素を示す。
原子」としては、弗素、塩素、臭素又は沃素を示す。
【0011】本発明の化合物(I) は、塩にすることがで
きるが、そのような塩としては、好適には、ナトリウム
塩、カリウム塩又はカルシウム塩のようなアルカリ金属
又はアルカリ土類金属の塩;トリエチルアミン塩、トリ
メチルアミン塩のような有機塩基の塩を挙げることがで
きる。
きるが、そのような塩としては、好適には、ナトリウム
塩、カリウム塩又はカルシウム塩のようなアルカリ金属
又はアルカリ土類金属の塩;トリエチルアミン塩、トリ
メチルアミン塩のような有機塩基の塩を挙げることがで
きる。
【0012】本発明の化合物(I) は、分子中に不斉炭素
を有し、各々がS配位、R配位である立体異性体が存在
するが、その各々、或いはそれらの混合物のいずれも本
発明に包含される。
を有し、各々がS配位、R配位である立体異性体が存在
するが、その各々、或いはそれらの混合物のいずれも本
発明に包含される。
【0013】化合物(I) において、好適な化合物として
は、 (1) R1 及びR4 が、同一又は異なって、水素原子又は
式-P(O)(OH)2を有する基である化合物 (2) R1 及びR4 のうち、一方が、式-P(O)(OH)2を有す
る基であり、他方が、水素原子又は式-P(O)(OH)2を有す
る基である化合物 (3) R2 及びR3 のうち、一方が、ハロゲン原子、水酸
基、炭素数10乃至16個の脂肪族アシルオキシ基若しくは
ハロゲン原子で置換された炭素数10乃至16個の脂肪族ア
シルオキシ基を有していてもよい炭素数10乃至16個の脂
肪族アシル基であり、他方が、ハロゲン原子及び、水酸
基若しくは炭素数10乃至16個の脂肪族アシルオキシ基を
有する炭素数10乃至16個の脂肪族アシル基である化合物 (4) R2 が、ハロゲン原子、水酸基、炭素数10乃至16個
の脂肪族アシルオキシ基若しくはハロゲン原子で置換さ
れた炭素数10乃至16個の脂肪族アシルオキシ基を有して
いてもよい炭素数10乃至16個の脂肪族アシル基である化
合物 (5) R5 が、水素原子又は式-COCH2CH2COOH 、-COCH2CH
(OH)COOH若しくは-COCH=CH-COOH を有する基のような末
端にカルボキシ基を有するアシル基である化合物を挙げ
ることができる。
は、 (1) R1 及びR4 が、同一又は異なって、水素原子又は
式-P(O)(OH)2を有する基である化合物 (2) R1 及びR4 のうち、一方が、式-P(O)(OH)2を有す
る基であり、他方が、水素原子又は式-P(O)(OH)2を有す
る基である化合物 (3) R2 及びR3 のうち、一方が、ハロゲン原子、水酸
基、炭素数10乃至16個の脂肪族アシルオキシ基若しくは
ハロゲン原子で置換された炭素数10乃至16個の脂肪族ア
シルオキシ基を有していてもよい炭素数10乃至16個の脂
肪族アシル基であり、他方が、ハロゲン原子及び、水酸
基若しくは炭素数10乃至16個の脂肪族アシルオキシ基を
有する炭素数10乃至16個の脂肪族アシル基である化合物 (4) R2 が、ハロゲン原子、水酸基、炭素数10乃至16個
の脂肪族アシルオキシ基若しくはハロゲン原子で置換さ
れた炭素数10乃至16個の脂肪族アシルオキシ基を有して
いてもよい炭素数10乃至16個の脂肪族アシル基である化
合物 (5) R5 が、水素原子又は式-COCH2CH2COOH 、-COCH2CH
(OH)COOH若しくは-COCH=CH-COOH を有する基のような末
端にカルボキシ基を有するアシル基である化合物を挙げ
ることができる。
【0014】本発明の代表的化合物としては、例えば、
第1表及び第2表に記載する化合物を挙げることができ
るが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではな
い。 第1表
第1表及び第2表に記載する化合物を挙げることができ
るが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではな
い。 第1表
【0015】
【化3】
【0016】 ──────────────────────────────────── 例示化合物 R2 R3 ──────────────────────────────────── 1 -COCH2CH(OH)C7H15 -COCHFCH(OH)C11H23 2 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCHFCH(OH)C11H23 3 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 4 -COCH2CH(OH)C13H27 -COCHFCH(OH)C11H23 5 -COCH2CH(OH)C15H31 -COCHFCH(OH)C11H23 6 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C7H15 7 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C9H19 8 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 9 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C13H27 10 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C15H31 11 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHClCH(OH)C11H23 12 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCHFCH(OH)C11H23 13 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 14 -COCH2CH(OCOC11H23)C13H27 -COCHFCH(OH)C11H23 15 -COCH2CH(OCOC9H19)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 16 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 17 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHClCH(OH)C11H23 18 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCH(OH)CHFC11H23 19 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 20 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC9H19)C11H23 21 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 22 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C9H19 23 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C13H27 24 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 25 -COCH2CH(OH)C13H27 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 26 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHClCH(OCOC11H23)C11H23 27 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 28 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC9H19)C11H23 29 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 30 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C9H19 31 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C13H27 32 -COCH2CH(OCOC9H19)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 33 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 34 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 35 -COCH2CH(OCOC11H23)C13H27 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 36 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHClCH(OCOC11H23)C11H23 37 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHF(CH2)2CH(OH)C9H19 38 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHF(CH2)3CH(OH)C8H17 39 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHCl(CH2)4CH(OH)C7H15 40 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHBr(CH2)5CH(OH)C6H13 41 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHF(CH2)6CH(OH)C5H11 42 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHCl(CH2)7CH(OH)C4H9 43 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OH)C11H23 44 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OH)C9H19 45 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OH)C13H27 46 -COCHClCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OH)C11H23 47 -COCHBrCH(OH)C13H27 -COCH2CH(OH)C11H23 48 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OH)C9H19 49 -COCHClCH(OH)C13H27 -COCH2CH(OH)C13H27 50 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OH)C13H27 51 -COCHFCH(OH)C13H27 -COCH2CH(OH)C9H19 52 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 53 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC9H19)C11H23 54 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 55 -COCHClCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 56 -COCHBrCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C13H27 57 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 58 -COCHClCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOC9H19)C11H23 59 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 60 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 61 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOC11H23)C13H27 62 -COCHClCH(OH)C13H27 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 63 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OH)C11H23 64 -COCHFCH(OCOC9H19)C11H23 -COCH2CH(OH)C11H23 65 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OH)C11H23 66 -COCHClCH(OCOC11H23)C13H27 -COCH2CH(OH)C11H23 67 -COCHBrCH(OCOC13H27)C9H19 -COCH2CH(OH)C11H23 68 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OH)C9H19 69 -COCHClCH(OCOC9H19)C11H23 -COCH2CH(OH)C13H27 70 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 71 -COCHFCH(OCOC9H19)C11H23 -COCH2CH(OCOC9H19)C11H23 72 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 73 -COCHClCH(OCOC11H23)C13H27 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 74 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 75 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 76 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 77 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 78 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 79 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 80 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 81 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 82 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 83 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 84 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 85 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 86 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 87 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 88 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 89 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 90 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 91 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 92 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 93 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 94 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 95 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 96 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 97 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 98 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 99 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OH)C11H23 100 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OH)C11H23 101 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OH)C11H23 102 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCF2CH(OH)C11H23 103 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCF2CH(OH)C11H23 104 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCF2CH(OH)C11H23 105 -COCF2CH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 106 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 107 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 108 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 109 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 110 -COCF2CH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 111 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 112 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 113 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 114 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 115 -COCF2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 116 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 117 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 118 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 119 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 120 -COCF2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 121 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 122 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 123 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 124 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 125 -COCF2C12H25 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 126 -COCF2C12H25 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 127 -COCH2CHFC11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 128 -COCH2CHFC11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 129 -COCH2CHFC11H23 -COCH2CH(OH)C11H23 130 -COCH2CHFC11H23 -COCH2CH(OCOC15H31)C11H23 ──────────────────────────────────── 第2表
【0017】
【化4】
【0018】 ──────────────────────────────────── 例示化合物 R2 R3 ──────────────────────────────────── 1 -COCH2CH(OH)C7H15 -COCHFCH(OH)C11H23 2 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCHFCH(OH)C11H23 3 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 4 -COCH2CH(OH)C13H27 -COCHFCH(OH)C11H23 5 -COCH2CH(OH)C15H31 -COCHFCH(OH)C11H23 6 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C7H15 7 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C15H31 8 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHClCH(OH)C11H23 9 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCHFCH(OH)C11H23 10 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 11 -COCH2CH(OCOC11H23)C13H27 -COCHFCH(OH)C11H23 12 -COCH2CH(OCOC9H19)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 13 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC9H19)C11H23 14 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 15 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C9H19 16 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHClCH(OCOC11H23)C11H23 17 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 18 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC9H19)C11H23 19 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 20 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C9H19 21 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C13H27 22 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHF(CH2)2CH(OH)C9H19 23 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHF(CH2)3CH(OH)C8H17 24 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHCl(CH2)4CH(OH)C7H15 25 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHBr(CH2)5CH(OH)C6H13 26 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHF(CH2)6CH(OH)C5H11 27 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OH)C11H23 28 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OH)C9H19 29 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OH)C13H27 30 -COCHClCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OH)C11H23 31 -COCHBrCH(OH)C13H27 -COCH2CH(OH)C11H23 32 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OH)C9H19 33 -COCHClCH(OH)C13H27 -COCH2CH(OH)C13H27 34 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OH)C13H27 35 -COCHFCH(OH)C13H27 -COCH2CH(OH)C9H19 36 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 37 -COCHClCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOC9H19)C11H23 38 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 39 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 40 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOC11H23)C13H27 41 -COCHClCH(OH)C13H27 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 42 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OH)C11H23 43 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 44 -COCHFCH(OCOC9H19)C11H23 -COCH2CH(OCOC9H19)C11H23 45 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 46 -COCHClCH(OCOC11H23)C13H27 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 47 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 48 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 49 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OH)C11H23 50 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 51 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C9H19 52 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C13H27 53 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC15H31)C11H23 54 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OH)C11H23 55 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 56 -COCHFCH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 57 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 58 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 59 -COCHFCH(OH)C11H23 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 60 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 61 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 62 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 63 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 -COCHFCH(OH)C11H23 64 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 -COCHFCH(OCOC11H23)C11H23 65 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 -COCHFCH(OCOC13H27)C11H23 66 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 67 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 68 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 69 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 70 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 71 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 72 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 73 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 74 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 75 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 76 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 77 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 78 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 79 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 80 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 81 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 82 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 83 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 84 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 85 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 86 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 87 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 88 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 89 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 90 -COCH2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OH)C11H23 91 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OH)C11H23 92 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OH)C11H23 93 -COCH2CH(OH)C9H19 -COCF2CH(OH)C11H23 94 -COCH2CH(OCOC13H27)C9H19 -COCF2CH(OH)C11H23 95 -COCH2CH(OCOC11H23)C9H19 -COCF2CH(OH)C11H23 96 -COCF2CH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 97 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 98 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 99 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 100 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 101 -COCF2CH(OH)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 102 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 103 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 104 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 105 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 106 -COCF2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 107 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 108 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 109 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 110 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 111 -COCF2CH(OH)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 112 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 113 -COCF2CH(OCOC13H27)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 114 -COCH2CH(OCOCF2C12H25)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 115 -COCH2CH(OCOCF2C10H21)C11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 116 -COCF2C12H25 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 117 -COCF2C12H25 -COCH2CH(OCOC11H23)C11H23 118 -COCHFCH(OH)C11H23 -COC13H27 119 -COCHF(OCOC13H27)C11H23 -COC13H27 120 -COCH2CHFC11H23 -COCH2CH(OCOC13H27)C11H23 121 -COCH2CHFC11H23 -COCF2CH(OCOC11H23)C11H23 122 -COCH2CHFC11H23 -COCH2CH(OH)C11H23 123 -COCH2CHFC11H23 -COCH2CH(OCOC15H31)C11H23 ──────────────────────────────────── 上記例示化合物のうち、好適な化合物としては、1-8, 1
-16, 1-21, 1-22, 1-52, 1-54, 1-59, 1-65, 1-72, 1-7
4, 1-105, 1-106,1-107, 1-110, 1-111, 1-112, 1-115,
1-116, 1-117, 1-120, 1-121, 1-122, 1-125, 1-126,
1-127, 2-14, 2-15, 2-19, 2-36, 2-38, 2-59, 2-66, 2
-72, 2-78, 2-84, 2-87, 2-91, 2-93,2-96, 2-97, 2-9
8, 2-99, 2-101, 2-102, 2-103, 2-104, 2-106, 2-107,
2-108, 2-111, 2-112, 2-113, 2-116, 2-117及び2-120
の化合物を挙げることができる。更に、好適な化合物
としては、1-21, 1-54, 1-74, 1-105, 1-110, 1-115, 1
-120, 1-125, 1-126, 1-127, 2-14, 2-38, 2-59, 2-66,
2-72, 2-78, 2-84, 2-96,2-101, 2-106, 2-111, 2-11
6, 2-117及び2-120 の化合物を挙げることができる。
-16, 1-21, 1-22, 1-52, 1-54, 1-59, 1-65, 1-72, 1-7
4, 1-105, 1-106,1-107, 1-110, 1-111, 1-112, 1-115,
1-116, 1-117, 1-120, 1-121, 1-122, 1-125, 1-126,
1-127, 2-14, 2-15, 2-19, 2-36, 2-38, 2-59, 2-66, 2
-72, 2-78, 2-84, 2-87, 2-91, 2-93,2-96, 2-97, 2-9
8, 2-99, 2-101, 2-102, 2-103, 2-104, 2-106, 2-107,
2-108, 2-111, 2-112, 2-113, 2-116, 2-117及び2-120
の化合物を挙げることができる。更に、好適な化合物
としては、1-21, 1-54, 1-74, 1-105, 1-110, 1-115, 1
-120, 1-125, 1-126, 1-127, 2-14, 2-38, 2-59, 2-66,
2-72, 2-78, 2-84, 2-96,2-101, 2-106, 2-111, 2-11
6, 2-117及び2-120 の化合物を挙げることができる。
【0019】本発明のリピドX類縁体は、以下に記載す
る方法によって、公知化合物であるグルコサミン(II)を
出発原料として製造することができる。
る方法によって、公知化合物であるグルコサミン(II)を
出発原料として製造することができる。
【0020】[A法]
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】[B法]
【0024】
【化7】
【0025】[A法]は、本願発明化合物において、1
位に燐酸残基が結合した化合物を製造する方法であ
る。[B法]は、本願発明化合物において、4位に燐酸
残基が結合した化合物を製造する方法である。
位に燐酸残基が結合した化合物を製造する方法であ
る。[B法]は、本願発明化合物において、4位に燐酸
残基が結合した化合物を製造する方法である。
【0026】上記式中、R2 及びR3 は前記と同意義を
示す。R2'及びR3'は、同一又は異なって、炭素数6乃
至20個の脂肪族アシル基又は下記[置換基A’群]よ
り選択された基で、少なくとも1以上置換された炭素数
6乃至20個の脂肪族アシル基を示す。 [置換基A’群]ハロゲン原子、水酸基、R1 、R4 若
しくはR5 の定義における「水酸基の保護基」で保護さ
れた水酸基、炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ
基及びハロゲン原子で置換された炭素数6乃至20個の
脂肪族アシルオキシ基。R6 は、例えば、前記脂肪族ア
シル基;前記芳香族アシル基;前記アルコキシカルボニ
ル基;前記アルケニルオキシカルボニル基;前記アラル
キルオキシカルボニル基;前記シリル基又は前記アラル
キル基のようなアミンの保護基を示す。R7 及びR
11は、同一又は異なって、R1 、R4 及びR5 の定義に
おける「水酸基の保護基」と同様の基を示す。R8 及び
R9 は、同一又は異なって、例えば、メチル、エチル、
n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-
ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2-メチ
ルブチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、4-メチルペンチ
ル、3-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3,3-ジメチ
ルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブチル、
1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,3-ジメチ
ルブチルのような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖ア
ルキル基、若しくは、例えば、フェニル、ナフチルのよ
うな炭素数5乃至12個のアリ−ル基を挙げることがで
きる。尚、このアリ−ル基は、環上に、1乃至4個の下
記より選択される置換基を有していてもよく、該環上の
置換基としては、アミノ基;ニトロ基;シアノ基;前記
低級アルキル、後記ハロゲン化低級アルキル又は前記ア
ラルキルで置換されていてもよいカルボキシ基;カルバ
モイル基;前記ハロゲン原子;前記低級アルキル基;ト
リフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチ
ル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フルオロメチ
ル、2,2,2-トリクロロエチル、2,2,2-トリフルオロエチ
ル、2-ブロモエチル、2-クロロエチル、2-フルオロエチ
ル、2,2-ジブロモエチルのようなハロゲン化低級アルキ
ル基及び前記脂肪族アシル基を挙げることができ、好適
には、ハロゲン原子又はハロゲン化低級アルキル基であ
る。R10及びR12は、同一又は異なって、前記アリ−ル
基又は前記アラルキル基のような燐酸基の保護基を示
す。
示す。R2'及びR3'は、同一又は異なって、炭素数6乃
至20個の脂肪族アシル基又は下記[置換基A’群]よ
り選択された基で、少なくとも1以上置換された炭素数
6乃至20個の脂肪族アシル基を示す。 [置換基A’群]ハロゲン原子、水酸基、R1 、R4 若
しくはR5 の定義における「水酸基の保護基」で保護さ
れた水酸基、炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ
基及びハロゲン原子で置換された炭素数6乃至20個の
脂肪族アシルオキシ基。R6 は、例えば、前記脂肪族ア
シル基;前記芳香族アシル基;前記アルコキシカルボニ
ル基;前記アルケニルオキシカルボニル基;前記アラル
キルオキシカルボニル基;前記シリル基又は前記アラル
キル基のようなアミンの保護基を示す。R7 及びR
11は、同一又は異なって、R1 、R4 及びR5 の定義に
おける「水酸基の保護基」と同様の基を示す。R8 及び
R9 は、同一又は異なって、例えば、メチル、エチル、
n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-
ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、2-メチ
ルブチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、4-メチルペンチ
ル、3-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3,3-ジメチ
ルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブチル、
1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,3-ジメチ
ルブチルのような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖ア
ルキル基、若しくは、例えば、フェニル、ナフチルのよ
うな炭素数5乃至12個のアリ−ル基を挙げることがで
きる。尚、このアリ−ル基は、環上に、1乃至4個の下
記より選択される置換基を有していてもよく、該環上の
置換基としては、アミノ基;ニトロ基;シアノ基;前記
低級アルキル、後記ハロゲン化低級アルキル又は前記ア
ラルキルで置換されていてもよいカルボキシ基;カルバ
モイル基;前記ハロゲン原子;前記低級アルキル基;ト
リフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチ
ル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フルオロメチ
ル、2,2,2-トリクロロエチル、2,2,2-トリフルオロエチ
ル、2-ブロモエチル、2-クロロエチル、2-フルオロエチ
ル、2,2-ジブロモエチルのようなハロゲン化低級アルキ
ル基及び前記脂肪族アシル基を挙げることができ、好適
には、ハロゲン原子又はハロゲン化低級アルキル基であ
る。R10及びR12は、同一又は異なって、前記アリ−ル
基又は前記アラルキル基のような燐酸基の保護基を示
す。
【0027】第1工程は、グルコサミン塩酸塩(II)を、
トリフルオロ酢酸とジシクロヘキシルカルボジイミド(D
CC) のような縮合剤、無水トリフルオロ酢酸とトリエチ
ルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモ
ルホリン、ピリジン、4-(N,N- ジメチルアミノ) ピリジ
ン、N,N-ジメチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナ-5- エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク-7-エン(DBU)
のような有機塩基類、又はトリフルオロ酢酸エチルの
ようなトリフルオロ酢酸エステルと上記有機塩基類との
反応によりアミド体(III) を製造する工程である。使用
される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある
程度溶解するものであれば特に限定はないが、好適に
は、メチレンクロリド、クロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類;エ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタンのようなエ−テル類;メタノ−
ル、エタノ−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、
n-ブタノ−ル、イソブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル
のようなアルコ−ル類;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのよ
うなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキ
シド類を挙げることができる。反応温度は0 ℃乃至100
℃で行なわれるが、好適には、室温であり、反応時間
は、主に反応温度、原料化合物又は使用される溶媒の種
類によって異なるが、通常0.1 時間乃至24時間である。
トリフルオロ酢酸とジシクロヘキシルカルボジイミド(D
CC) のような縮合剤、無水トリフルオロ酢酸とトリエチ
ルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモ
ルホリン、ピリジン、4-(N,N- ジメチルアミノ) ピリジ
ン、N,N-ジメチルアニリン、1,5-ジアザビシクロ[4.3.
0]ノナ-5- エン、1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク-7-エン(DBU)
のような有機塩基類、又はトリフルオロ酢酸エチルの
ようなトリフルオロ酢酸エステルと上記有機塩基類との
反応によりアミド体(III) を製造する工程である。使用
される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある
程度溶解するものであれば特に限定はないが、好適に
は、メチレンクロリド、クロロホルムのようなハロゲン
化炭化水素類;エ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタンのようなエ−テル類;メタノ−
ル、エタノ−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、
n-ブタノ−ル、イソブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル
のようなアルコ−ル類;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのよ
うなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキ
シド類を挙げることができる。反応温度は0 ℃乃至100
℃で行なわれるが、好適には、室温であり、反応時間
は、主に反応温度、原料化合物又は使用される溶媒の種
類によって異なるが、通常0.1 時間乃至24時間である。
【0028】第2工程は、アミド体(III) を、酸触媒
下、一般式R7 OHを有するアルコール類(例えば、メ
タノール、エタノール、ベンジルアルコール、アリルア
ルコール)とグリコシド結合を作り、化合物(IV)を製造
する工程である。溶媒は、反応試薬である、一般式R7
OHを有するアルコール類を大過剰使用する。使用され
る酸は、通常、酸として機能するものであれば特に限定
はないが、好適には、塩酸、硫酸のような鉱酸又はパラ
トルエンスルホン酸のような有機酸を挙げることがで
き、含水の上記酸も使用できる。反応温度は0 ℃乃至20
0 ℃で行なわれるが、好適には、還流する温度であり、
反応時間は、主に反応温度、原料化合物又は使用される
溶媒の種類によって異なるが、通常0.1 時間乃至24時間
である。
下、一般式R7 OHを有するアルコール類(例えば、メ
タノール、エタノール、ベンジルアルコール、アリルア
ルコール)とグリコシド結合を作り、化合物(IV)を製造
する工程である。溶媒は、反応試薬である、一般式R7
OHを有するアルコール類を大過剰使用する。使用され
る酸は、通常、酸として機能するものであれば特に限定
はないが、好適には、塩酸、硫酸のような鉱酸又はパラ
トルエンスルホン酸のような有機酸を挙げることがで
き、含水の上記酸も使用できる。反応温度は0 ℃乃至20
0 ℃で行なわれるが、好適には、還流する温度であり、
反応時間は、主に反応温度、原料化合物又は使用される
溶媒の種類によって異なるが、通常0.1 時間乃至24時間
である。
【0029】第3工程は、化合物(IV)の4位と6位のア
ルコールを、溶媒中、酸触媒下、イソプロピリデン化、
ベンジリデン化、エチリデン化のようなジオ−ルの保護
化を行ない、化合物(V) を製造する工程である。ジオ−
ルの保護化に使用される試薬としては、通常、ジオ−ル
の保護化に使用されるものであれば特に限定はないが、
好適には、ベンズアルデヒドのようなアルデヒド誘導
体、アセトンのようなケトン誘導体、2,2-ジメトキシプ
ロパン、ジメトキシベンジルのようなジメトキシ化合物
を挙げることができる。溶媒は、反応を阻害しないもの
であれば特に限定はないが、好適には、メチレンクロリ
ド、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、ヘキ
サン、ペンタンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエス
テル類又はジメチルホルムアミド、アセトンのような極
性溶媒を挙げることができる。使用する酸触媒は、通常
酸として使用されるものであれば特に限定はないが、好
適にはパラトルエンスルホン酸、カンファースルホン
酸、ピリジウム パラトルエンスルホネートのような有
機酸若しくはその塩、塩酸のような無機酸又は塩化亜
鉛、塩化アルミニウム、塩化スズのようなルイス酸を挙
げることができる。反応温度は、使用する酸触媒、原料
化合物等により、変化するが、通常、0 〜100 ℃にて行
なわれ、反応時間は、主に反応温度、原料化合物又は使
用される溶媒の種類によって異なるが、通常0.1 時間乃
至24時間である。
ルコールを、溶媒中、酸触媒下、イソプロピリデン化、
ベンジリデン化、エチリデン化のようなジオ−ルの保護
化を行ない、化合物(V) を製造する工程である。ジオ−
ルの保護化に使用される試薬としては、通常、ジオ−ル
の保護化に使用されるものであれば特に限定はないが、
好適には、ベンズアルデヒドのようなアルデヒド誘導
体、アセトンのようなケトン誘導体、2,2-ジメトキシプ
ロパン、ジメトキシベンジルのようなジメトキシ化合物
を挙げることができる。溶媒は、反応を阻害しないもの
であれば特に限定はないが、好適には、メチレンクロリ
ド、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、ヘキ
サン、ペンタンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエス
テル類又はジメチルホルムアミド、アセトンのような極
性溶媒を挙げることができる。使用する酸触媒は、通常
酸として使用されるものであれば特に限定はないが、好
適にはパラトルエンスルホン酸、カンファースルホン
酸、ピリジウム パラトルエンスルホネートのような有
機酸若しくはその塩、塩酸のような無機酸又は塩化亜
鉛、塩化アルミニウム、塩化スズのようなルイス酸を挙
げることができる。反応温度は、使用する酸触媒、原料
化合物等により、変化するが、通常、0 〜100 ℃にて行
なわれ、反応時間は、主に反応温度、原料化合物又は使
用される溶媒の種類によって異なるが、通常0.1 時間乃
至24時間である。
【0030】第4工程は、化合物(V) のR6 基を除去
し、化合物(VI)を製造する工程である。R6 基として、
シリル基を使用した場合には、通常、弗化テトラブチル
アンモニウムのような弗素アニオンを生成する化合物で
処理することにより除去する。反応溶媒は反応を阻害し
ないものであれば特に限定はないが、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエ−テル類が好適である。反応
温度及び反応時間は特に限定はないが、通常、室温で10
分乃至18時間反応させる。
し、化合物(VI)を製造する工程である。R6 基として、
シリル基を使用した場合には、通常、弗化テトラブチル
アンモニウムのような弗素アニオンを生成する化合物で
処理することにより除去する。反応溶媒は反応を阻害し
ないものであれば特に限定はないが、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエ−テル類が好適である。反応
温度及び反応時間は特に限定はないが、通常、室温で10
分乃至18時間反応させる。
【0031】R6 基が、脂肪族アシル基、芳香族アシル
基又はアルコキシカルボニル基である場合には、水性溶
媒の存在下に塩基で処理することにより、又は還元によ
り除去することができる。塩基としては、化合物の他の
部分に影響を与えないものであれば特に限定はないが、
好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの
ようなアルカリ金属水酸化物又は濃アンモニア−メタノ
−ルを用いて実施される。使用される溶媒としては通常
の加水分解反応に使用されるものであれば特に限定はな
く、水又は水とメタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ
−ルのようなアルコ−ル類若しくはテトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエ−テル類のような有機溶媒と
の混合溶媒が好適である。反応温度及び反応時間は出発
物質及び用いる塩基等によって異なり、特に限定はない
が、副反応を抑制するために、通常は0 ℃乃至150 ℃
で、1乃至10時間である。還元による除去は、常法に従
って、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤により行なわ
れる。
基又はアルコキシカルボニル基である場合には、水性溶
媒の存在下に塩基で処理することにより、又は還元によ
り除去することができる。塩基としては、化合物の他の
部分に影響を与えないものであれば特に限定はないが、
好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの
ようなアルカリ金属水酸化物又は濃アンモニア−メタノ
−ルを用いて実施される。使用される溶媒としては通常
の加水分解反応に使用されるものであれば特に限定はな
く、水又は水とメタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ
−ルのようなアルコ−ル類若しくはテトラヒドロフラ
ン、ジオキサンのようなエ−テル類のような有機溶媒と
の混合溶媒が好適である。反応温度及び反応時間は出発
物質及び用いる塩基等によって異なり、特に限定はない
が、副反応を抑制するために、通常は0 ℃乃至150 ℃
で、1乃至10時間である。還元による除去は、常法に従
って、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤により行なわ
れる。
【0032】R6 基が、アラルキル基又はアラルキルオ
キシカルボニル基である場合には、白金若しくはパラジ
ウム炭素のような触媒を使用して、常温で接触還元を行
ない除去する方法が好適である。接触還元による除去に
おいて使用される溶媒としては本反応に関与しないもの
であれば特に限定はないが、メタノ−ル、エタノ−ル、
イソプロパノ−ルのようなアルコ−ル類、ジエチルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テ
ル類、トルエン、ベンゼン、キシレンのような芳香族炭
化水素類、ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪族炭
化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル
類、酢酸のような脂肪酸類又はこれらの有機溶媒と水と
の混合溶媒が好適である。使用される触媒としては、通
常、接触還元反応に使用されるものであれば、特に限定
はないが、好適には、パラジウム炭素、ラネ−ニッケ
ル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、
トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−
硫酸バリウムが用いられる。圧力は、特に限定はない
が、通常1 乃至10気圧で行なわれる。反応温度及び反応
時間は、出発物質及び触媒の種類等により異なるが、通
常、0 ℃乃至100 ℃で、5 分乃至24時間実施される。
キシカルボニル基である場合には、白金若しくはパラジ
ウム炭素のような触媒を使用して、常温で接触還元を行
ない除去する方法が好適である。接触還元による除去に
おいて使用される溶媒としては本反応に関与しないもの
であれば特に限定はないが、メタノ−ル、エタノ−ル、
イソプロパノ−ルのようなアルコ−ル類、ジエチルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テ
ル類、トルエン、ベンゼン、キシレンのような芳香族炭
化水素類、ヘキサン、シクロヘキサンのような脂肪族炭
化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル
類、酢酸のような脂肪酸類又はこれらの有機溶媒と水と
の混合溶媒が好適である。使用される触媒としては、通
常、接触還元反応に使用されるものであれば、特に限定
はないが、好適には、パラジウム炭素、ラネ−ニッケ
ル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、
トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−
硫酸バリウムが用いられる。圧力は、特に限定はない
が、通常1 乃至10気圧で行なわれる。反応温度及び反応
時間は、出発物質及び触媒の種類等により異なるが、通
常、0 ℃乃至100 ℃で、5 分乃至24時間実施される。
【0033】R6 基がアルケニルオキシカルボニル基で
ある場合は、通常、前記アミノ基の保護基が、脂肪族ア
シル基、芳香族アシル基又は低級アルコキシカルボニル
基である場合の除去反応の条件と同様にして塩基と処理
することにより脱離させることができる。尚、アリルオ
キシカルボニルの場合は、特にパラジウム及びトリフェ
ニルホスフィン若しくはニッケルテトラカルボニルを使
用して除去する方法が簡便で、副反応が少なく実施する
ことができる。
ある場合は、通常、前記アミノ基の保護基が、脂肪族ア
シル基、芳香族アシル基又は低級アルコキシカルボニル
基である場合の除去反応の条件と同様にして塩基と処理
することにより脱離させることができる。尚、アリルオ
キシカルボニルの場合は、特にパラジウム及びトリフェ
ニルホスフィン若しくはニッケルテトラカルボニルを使
用して除去する方法が簡便で、副反応が少なく実施する
ことができる。
【0034】第5工程は、化合物(VI)の2位アミノ基を
アシル化し、化合物(VII) を製造する工程である。アシ
ル化の方法としては、一般式R2'OHを有するカルボン
酸( 式中、R2'は前記と同意義を示す。) を、ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(DCC) 、カルボニルジイミダゾ
−ルのような縮合剤の存在下に反応させるか、又は、活
性化したアシル化剤R2'X( 式中、R2'は前記と同意義
を示し、Xは、一般式OR2'を有する基;塩素、臭素、
沃素のようなハロゲン原子;アセトキシ、プロピオニル
オキシのようなアルキルカルボニルオキシ基、クロロア
セチルオキシ、ジクロロアセチルオキシ、トリクロロア
セチルオキシ、トリフルオロアセチルオキシのようなハ
ロゲン化アルキルカルボニルオキシ基、メトキシアセチ
ルオキシのような低級アルコキシアルキルカルボニルオ
キシ基、(E)-2-メチル-2- ブテノイルオキシのような不
飽和アルキルカルボニルオキシ基等の脂肪族アシルオキ
シ基;ベンゾイルオキシのようなアリ−ルカルボニルオ
キシ基、2-ブロモベンゾイルオキシ、4-クロロベンゾイ
ルオキシのようなハロゲン化アリ−ルカルボニルオキシ
基、2,4,6-トリメチルベンゾイルオキシ、4-トルオイル
オキシのような低級アルキル化アリ−ルカルボニルオキ
シ基、4-アニソイルオキシのような低級アルコキシ化ア
リ−ルカルボニルオキシ基、4-ニトロベンゾイルオキ
シ、2-ニトロベンゾイルオキシのようなニトロ化アリ−
ルカルボニルオキシ基等の芳香族アシルオキシ基;トリ
クロロメチルオキシのようなトリハロゲノメチルオキシ
基;メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ
のような低級アルカンスルホニルオキシ基;トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエタンスル
ホニルオキシのようなハロゲノ低級アルカンスルホニル
オキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ、p- トルエンス
ルホニルオキシのようなアリ−ルスルホニルオキシ基等
の脱離基を示す。) と、溶媒中、塩基の存在下に反応さ
せる。溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定
はないが、好適には、メチレンクロリド、クロロホル
ム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル
類、ヘキサンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエン
のような芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエステ
ル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドの
ような極性溶媒を挙げることができる。使用される塩基
としては、好適には、有機塩基を挙げることができ、例
えばトリエチルアミン、ピリジン、DBU 、DBN 、N,N-ジ
メチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、N,N-ジメチル
アミノピリジンである。反応温度は0 ℃乃至100 ℃で行
なわれるが、好適には、20℃乃至50℃であり、反応時間
は、主に、反応温度、原料化合物又は使用される溶媒の
種類によって異なるが、通常0.1 時間乃至24時間であ
る。
アシル化し、化合物(VII) を製造する工程である。アシ
ル化の方法としては、一般式R2'OHを有するカルボン
酸( 式中、R2'は前記と同意義を示す。) を、ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(DCC) 、カルボニルジイミダゾ
−ルのような縮合剤の存在下に反応させるか、又は、活
性化したアシル化剤R2'X( 式中、R2'は前記と同意義
を示し、Xは、一般式OR2'を有する基;塩素、臭素、
沃素のようなハロゲン原子;アセトキシ、プロピオニル
オキシのようなアルキルカルボニルオキシ基、クロロア
セチルオキシ、ジクロロアセチルオキシ、トリクロロア
セチルオキシ、トリフルオロアセチルオキシのようなハ
ロゲン化アルキルカルボニルオキシ基、メトキシアセチ
ルオキシのような低級アルコキシアルキルカルボニルオ
キシ基、(E)-2-メチル-2- ブテノイルオキシのような不
飽和アルキルカルボニルオキシ基等の脂肪族アシルオキ
シ基;ベンゾイルオキシのようなアリ−ルカルボニルオ
キシ基、2-ブロモベンゾイルオキシ、4-クロロベンゾイ
ルオキシのようなハロゲン化アリ−ルカルボニルオキシ
基、2,4,6-トリメチルベンゾイルオキシ、4-トルオイル
オキシのような低級アルキル化アリ−ルカルボニルオキ
シ基、4-アニソイルオキシのような低級アルコキシ化ア
リ−ルカルボニルオキシ基、4-ニトロベンゾイルオキ
シ、2-ニトロベンゾイルオキシのようなニトロ化アリ−
ルカルボニルオキシ基等の芳香族アシルオキシ基;トリ
クロロメチルオキシのようなトリハロゲノメチルオキシ
基;メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ
のような低級アルカンスルホニルオキシ基;トリフルオ
ロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエタンスル
ホニルオキシのようなハロゲノ低級アルカンスルホニル
オキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ、p- トルエンス
ルホニルオキシのようなアリ−ルスルホニルオキシ基等
の脱離基を示す。) と、溶媒中、塩基の存在下に反応さ
せる。溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定
はないが、好適には、メチレンクロリド、クロロホル
ム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル
類、ヘキサンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエン
のような芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエステ
ル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドの
ような極性溶媒を挙げることができる。使用される塩基
としては、好適には、有機塩基を挙げることができ、例
えばトリエチルアミン、ピリジン、DBU 、DBN 、N,N-ジ
メチルアニリン、N,N-ジエチルアニリン、N,N-ジメチル
アミノピリジンである。反応温度は0 ℃乃至100 ℃で行
なわれるが、好適には、20℃乃至50℃であり、反応時間
は、主に、反応温度、原料化合物又は使用される溶媒の
種類によって異なるが、通常0.1 時間乃至24時間であ
る。
【0035】第6工程は、化合物(VII) の3 位水酸基
を、上記第5工程のアミノ基のアシル化と同様にして、
R3'基で修飾し、化合物(VIII)を製造する工程である。
を、上記第5工程のアミノ基のアシル化と同様にして、
R3'基で修飾し、化合物(VIII)を製造する工程である。
【0036】第7工程は、化合物(VIII)の1位の保護基
R7 基を除去し、化合物(IX)を製造する工程である。R
7基が、シリル基、アラルキルオキシカルボニル基、ア
ラルキル基、脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコ
キシカルボニル基、アルコキシメチル基又は置換された
エチル基である場合には、第4工程に従って、前記R6
基が該当する基である場合の除去方法に準じて実施され
る。
R7 基を除去し、化合物(IX)を製造する工程である。R
7基が、シリル基、アラルキルオキシカルボニル基、ア
ラルキル基、脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコ
キシカルボニル基、アルコキシメチル基又は置換された
エチル基である場合には、第4工程に従って、前記R6
基が該当する基である場合の除去方法に準じて実施され
る。
【0037】R7 基が、テトラヒドロピラニル基、テト
ラヒドロフラニル基等である場合には、通常、溶媒中で
酸で処理することにより除去することができる。使用さ
れる酸としては、好適には塩酸、硫酸、パラトルエンス
ルホン酸又は酢酸等である。使用される溶媒としては本
反応に関与しないものであれば特に限定はないが、メタ
ノ−ル、エタノ−ルのようなアルコ−ル類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類又はこれらの
有機溶媒と水との混合溶媒が好適である。反応温度及び
反応時間は出発物質及び用いる酸の種類等によって異な
るが、通常は0 ℃乃至50℃で、10分乃至18時間である。
ラヒドロフラニル基等である場合には、通常、溶媒中で
酸で処理することにより除去することができる。使用さ
れる酸としては、好適には塩酸、硫酸、パラトルエンス
ルホン酸又は酢酸等である。使用される溶媒としては本
反応に関与しないものであれば特に限定はないが、メタ
ノ−ル、エタノ−ルのようなアルコ−ル類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類又はこれらの
有機溶媒と水との混合溶媒が好適である。反応温度及び
反応時間は出発物質及び用いる酸の種類等によって異な
るが、通常は0 ℃乃至50℃で、10分乃至18時間である。
【0038】R7 基が、アルケニルオキシカルボニル基
である場合は、通常R7 基が脂肪族アシル基、芳香族ア
シル基又はアルコキシカルボニル基である場合の除去反
応の条件と同様にして塩基と処理することにより脱離さ
せることができる。尚、アリルオキシカルボニルの場合
は、特にパラジウム及びトリフェニルホスフィン若しく
はニッケルテトラカルボニルを使用して除去する方法が
簡便で、副反応が少なく実施することができる。
である場合は、通常R7 基が脂肪族アシル基、芳香族ア
シル基又はアルコキシカルボニル基である場合の除去反
応の条件と同様にして塩基と処理することにより脱離さ
せることができる。尚、アリルオキシカルボニルの場合
は、特にパラジウム及びトリフェニルホスフィン若しく
はニッケルテトラカルボニルを使用して除去する方法が
簡便で、副反応が少なく実施することができる。
【0039】R7 基が、アリル基である場合は、好適に
は、溶媒中、触媒存在下に反応を行ない、二重結合を移
動してエノールエーテル型とし、直ちに、ピリジン−沃
素−水を加えることにより、除去することができる。溶
媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定はない
が、好適には、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、ヘキ
サンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエンのような
芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドのような極
性溶媒を挙げることができる。使用される触媒として
は、塩化パラジウム、酢酸パラジウムのようなパラジウ
ム触媒、1,5-シクロオクタジエン−ビス(メチルジフェ
ニルホスフィン)ロジウムヘキサフルオロホスフェイ
ト、酢酸ロジウムのようなロジウム触媒、1,5-シクロオ
クタジエン- ビス(メチルジフェニルホスフィン)イリ
ジウムヘキサフルオロホスフェイトのようなイリジウム
触媒等の二重結合移動剤を挙げることができる。反応温
度は、使用する触媒、溶媒等により変化するが、通常0
〜100 ℃にて行なわれる。反応時間は、上記の他に反応
温度によっても変化するが、通常1 乃至5 時間である。
は、溶媒中、触媒存在下に反応を行ない、二重結合を移
動してエノールエーテル型とし、直ちに、ピリジン−沃
素−水を加えることにより、除去することができる。溶
媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定はない
が、好適には、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩
化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランのようなエ−テル類、ヘキ
サンのような炭化水素類、ベンゼン、トルエンのような
芳香族炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミドのような極
性溶媒を挙げることができる。使用される触媒として
は、塩化パラジウム、酢酸パラジウムのようなパラジウ
ム触媒、1,5-シクロオクタジエン−ビス(メチルジフェ
ニルホスフィン)ロジウムヘキサフルオロホスフェイ
ト、酢酸ロジウムのようなロジウム触媒、1,5-シクロオ
クタジエン- ビス(メチルジフェニルホスフィン)イリ
ジウムヘキサフルオロホスフェイトのようなイリジウム
触媒等の二重結合移動剤を挙げることができる。反応温
度は、使用する触媒、溶媒等により変化するが、通常0
〜100 ℃にて行なわれる。反応時間は、上記の他に反応
温度によっても変化するが、通常1 乃至5 時間である。
【0040】第8工程は、このようにして得られた化合
物(IX)の1位の水酸基を燐酸化し、化合物(X) を製造す
る工程である。燐酸化は、溶媒中、塩基によりアニオン
を形成した後に、燐酸化剤と反応させることにより実施
される。溶媒としては、反応を阻害しないものであれば
特に限定はないが、好適には、エ−テル、ジオキサン、
テトラヒドロフランのようなエ−テル類又はクロロホル
ム、メチレンクロリドのようなハロゲン化炭化水素類を
挙げることができる。使用される塩基も、通常アニオン
を形成させるものであれば特に限定はないが、好適に
は、ノルマルブチルリチウム、フェニルリチウムのよう
なリチウム化合物、又は、DBU 、DBN 、DMAP、トリエチ
ルアミン、ピリジンのような有機塩基類を挙げることが
できる。燐酸化剤としては、ジベンジルクロロホスフェ
イト、ジフェニルクロロホスフェイトのような通常燐酸
化に使用される試薬が用いられる。反応温度は-78 乃至
50℃で行なわれるが、好適には、-78 ℃乃至室温であ
り、反応時間は、主に、反応温度、原料化合物又は使用
される溶媒の種類によって異なるが、通常10分乃至24時
間である。
物(IX)の1位の水酸基を燐酸化し、化合物(X) を製造す
る工程である。燐酸化は、溶媒中、塩基によりアニオン
を形成した後に、燐酸化剤と反応させることにより実施
される。溶媒としては、反応を阻害しないものであれば
特に限定はないが、好適には、エ−テル、ジオキサン、
テトラヒドロフランのようなエ−テル類又はクロロホル
ム、メチレンクロリドのようなハロゲン化炭化水素類を
挙げることができる。使用される塩基も、通常アニオン
を形成させるものであれば特に限定はないが、好適に
は、ノルマルブチルリチウム、フェニルリチウムのよう
なリチウム化合物、又は、DBU 、DBN 、DMAP、トリエチ
ルアミン、ピリジンのような有機塩基類を挙げることが
できる。燐酸化剤としては、ジベンジルクロロホスフェ
イト、ジフェニルクロロホスフェイトのような通常燐酸
化に使用される試薬が用いられる。反応温度は-78 乃至
50℃で行なわれるが、好適には、-78 ℃乃至室温であ
り、反応時間は、主に、反応温度、原料化合物又は使用
される溶媒の種類によって異なるが、通常10分乃至24時
間である。
【0041】第9工程は、化合物(X) の保護基を除去
し、化合物(XI)を製造し、更に所望によりR3'基の保護
基を除去する程である。原則的には、燐酸残基の保護基
の除去反応及び水酸基の保護基の除去反応は、保護基の
種類により異なるが、順不同で希望する除去反応を順次
実施することができ、又、水酸基の保護基を除去する操
作によって、燐酸残基の保護基が同時に除去されること
もあるが、一般的には、燐酸残基の保護基R10基は最後
に除去するのが好適である。取扱の容易さからである。
例えば、R10基が、ベンジルのようなアラルキル基であ
る場合は、-78 ℃乃至室温にて、パラジウム炭素の触媒
下、加水素分解することにより、R2 及び/又はR3'に
水酸基の保護基が存在する場合を含めて、全ての保護基
を一度に除去することができ、R10基が、フェニル基の
ようなアリ−ル基の場合には、パラジウム炭素の触媒下
における加水素分解の後、更に、酸化白金の触媒下に加
水素分解を行なうことにより実施される。又、R8 及び
R9 基が一部となっている保護基は、場合によっては
(例えば、アセトナイドの場合)シリカゲルクロマトグ
ラフィーによる精製により、保護基が除去されるが、通
常は、含水酢酸、又はテトラヒドロフラン、ジオキサン
のようなエ−テル類、エタノ−ル、メタノ−ルのような
アルコ−ル類等の溶媒中、希塩酸、希硫酸、含水パラト
ルエンスルホン酸を触媒として、0 〜100 ℃にて除去す
る。尚、燐酸の水溶性の塩を得る場合は、一度希塩酸の
ような水で希釈した無機酸で洗ってから、例えば、クロ
ロホルムのような有機不活性溶媒に溶解し、塩基を加え
ることにより得ることができる。
し、化合物(XI)を製造し、更に所望によりR3'基の保護
基を除去する程である。原則的には、燐酸残基の保護基
の除去反応及び水酸基の保護基の除去反応は、保護基の
種類により異なるが、順不同で希望する除去反応を順次
実施することができ、又、水酸基の保護基を除去する操
作によって、燐酸残基の保護基が同時に除去されること
もあるが、一般的には、燐酸残基の保護基R10基は最後
に除去するのが好適である。取扱の容易さからである。
例えば、R10基が、ベンジルのようなアラルキル基であ
る場合は、-78 ℃乃至室温にて、パラジウム炭素の触媒
下、加水素分解することにより、R2 及び/又はR3'に
水酸基の保護基が存在する場合を含めて、全ての保護基
を一度に除去することができ、R10基が、フェニル基の
ようなアリ−ル基の場合には、パラジウム炭素の触媒下
における加水素分解の後、更に、酸化白金の触媒下に加
水素分解を行なうことにより実施される。又、R8 及び
R9 基が一部となっている保護基は、場合によっては
(例えば、アセトナイドの場合)シリカゲルクロマトグ
ラフィーによる精製により、保護基が除去されるが、通
常は、含水酢酸、又はテトラヒドロフラン、ジオキサン
のようなエ−テル類、エタノ−ル、メタノ−ルのような
アルコ−ル類等の溶媒中、希塩酸、希硫酸、含水パラト
ルエンスルホン酸を触媒として、0 〜100 ℃にて除去す
る。尚、燐酸の水溶性の塩を得る場合は、一度希塩酸の
ような水で希釈した無機酸で洗ってから、例えば、クロ
ロホルムのような有機不活性溶媒に溶解し、塩基を加え
ることにより得ることができる。
【0042】第10工程は、化合物(VIII)の4位及び6
位の水酸基の除去を行ない、化合物(XII) を製造する工
程であり、第9工程に準じて実施される。
位の水酸基の除去を行ない、化合物(XII) を製造する工
程であり、第9工程に準じて実施される。
【0043】第11工程は、化合物(XII) の6位水酸基
をR11基で保護し、化合物(XIII)を製造する工程であ
る。6位の1級水酸基を、一般式R11Xを有する化合物
( 式中、R11及びXは前記と同意義を示し、例えば、Cl
CH2OCH3 、ClCH2OCH2C6H5 、BrCH2OCH2C6H5 、ClCO2CH2
C6H5、ClCO2CH2CCl3を挙げることができる。) で、−50
〜50℃にて、溶媒中(例えば、メチレンクロリド、クロ
ロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、
エ−テル、ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエ
−テル類、ヘキサンのような炭化水素類、ベンゼン、ト
ルエンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチルのような
エステル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド、アセトンのような極性溶媒)、塩基(例えば、DB
U 、DBN 、DMAP、DABCO 、ピリジン、トリエチルアミ
ン、アニリン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルア
ニリン) 、又は、溶媒中(例えば、アセトン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン)、塩基(例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム) の水溶液を使用して製造する
ことができる。
をR11基で保護し、化合物(XIII)を製造する工程であ
る。6位の1級水酸基を、一般式R11Xを有する化合物
( 式中、R11及びXは前記と同意義を示し、例えば、Cl
CH2OCH3 、ClCH2OCH2C6H5 、BrCH2OCH2C6H5 、ClCO2CH2
C6H5、ClCO2CH2CCl3を挙げることができる。) で、−50
〜50℃にて、溶媒中(例えば、メチレンクロリド、クロ
ロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類、
エ−テル、ジオキサン、テトラヒドロフランのようなエ
−テル類、ヘキサンのような炭化水素類、ベンゼン、ト
ルエンのような芳香族炭化水素類、酢酸エチルのような
エステル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムア
ミド、アセトンのような極性溶媒)、塩基(例えば、DB
U 、DBN 、DMAP、DABCO 、ピリジン、トリエチルアミ
ン、アニリン、N,N-ジメチルアニリン、N,N-ジエチルア
ニリン) 、又は、溶媒中(例えば、アセトン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン)、塩基(例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム) の水溶液を使用して製造する
ことができる。
【0044】第12工程は、化合物(XIII)の4位水酸基
を燐酸化し、化合物(XIV) を製造する工程であり、第8
工程に準じて実施される。
を燐酸化し、化合物(XIV) を製造する工程であり、第8
工程に準じて実施される。
【0045】第13工程は、化合物(XIV) の保護基を除
去し、化合物(XV)を製造する工程であり、水酸基の保護
基R7 及びR11の除去は、第7工程に準じて実施され、
R2'及び/ 又はR3'上に水酸基の保護基がある場合に
は、その保護基及び燐酸残基の保護基R12の除去は、第
9工程に準じて実施されるが、第9工程で記載したよう
に、燐酸残基の保護基R12基が最後に除去されるように
条件を工夫して実施するのが好ましい。
去し、化合物(XV)を製造する工程であり、水酸基の保護
基R7 及びR11の除去は、第7工程に準じて実施され、
R2'及び/ 又はR3'上に水酸基の保護基がある場合に
は、その保護基及び燐酸残基の保護基R12の除去は、第
9工程に準じて実施されるが、第9工程で記載したよう
に、燐酸残基の保護基R12基が最後に除去されるように
条件を工夫して実施するのが好ましい。
【0046】第14工程は、化合物(XIV) の1 位の水酸
基の保護基を、第7工程に準じて選択的に除去し、第8
工程に準じて1位水酸基を燐酸化した後、第13工程に
準じて水酸基の保護基R11、R2'及び/ 又はR3'上に水
酸基の保護基がある場合には、その保護基及び燐酸残基
の保護基R12を除去し、化合物(XVI) を製造する工程で
ある。
基の保護基を、第7工程に準じて選択的に除去し、第8
工程に準じて1位水酸基を燐酸化した後、第13工程に
準じて水酸基の保護基R11、R2'及び/ 又はR3'上に水
酸基の保護基がある場合には、その保護基及び燐酸残基
の保護基R12を除去し、化合物(XVI) を製造する工程で
ある。
【0047】
【発明の効果】[14C ]プロスタグランジンD2 遊離の
測定 マクロファ−ジ活性化作用とプロスタグランジンD2 遊
離作用は相関関係があるので[ゾエラ−等(J.Biol.Che
m., 262巻、35号、17212-17220 頁) ]、これについて
試験を行なった。細胞を、各1 mlの培養液の入った12穴
の培養皿に、1穴当たり5 x 105 個蒔き、これを37℃で
一夜培養した。これに、0.1 μCi/ml の[14C ]アラキ
ドン酸を加え、18時間標識を行なった。各穴を0.5 mlの
培養液で3 回洗浄し、被検化合物を加えた後、37℃で12
時間培養した。その培養液を採取し、5 分間遠心して細
胞を除いた。この培養液を酸性にして、遊離したプロス
タグランジンD2をクロロホルム:エタノール(2:1、
容積比)で抽出し、クロロホルム、酢酸エチル、エタノ
ール、酢酸(20:20:4:1、容積比)の展開溶媒
系で薄層クロマトグラフィ−を行ない、分離した。ラベ
ルされたプロスタグランジンD2をオ−トラジオグラフィ
−にて同定し、放射活性に対応した部位を薄層からかき
取り、液体シンチレ−ションカウンタ−で測定した。
測定 マクロファ−ジ活性化作用とプロスタグランジンD2 遊
離作用は相関関係があるので[ゾエラ−等(J.Biol.Che
m., 262巻、35号、17212-17220 頁) ]、これについて
試験を行なった。細胞を、各1 mlの培養液の入った12穴
の培養皿に、1穴当たり5 x 105 個蒔き、これを37℃で
一夜培養した。これに、0.1 μCi/ml の[14C ]アラキ
ドン酸を加え、18時間標識を行なった。各穴を0.5 mlの
培養液で3 回洗浄し、被検化合物を加えた後、37℃で12
時間培養した。その培養液を採取し、5 分間遠心して細
胞を除いた。この培養液を酸性にして、遊離したプロス
タグランジンD2をクロロホルム:エタノール(2:1、
容積比)で抽出し、クロロホルム、酢酸エチル、エタノ
ール、酢酸(20:20:4:1、容積比)の展開溶媒
系で薄層クロマトグラフィ−を行ない、分離した。ラベ
ルされたプロスタグランジンD2をオ−トラジオグラフィ
−にて同定し、放射活性に対応した部位を薄層からかき
取り、液体シンチレ−ションカウンタ−で測定した。
【0048】 本発明の新規なリピドX類縁体は、優れたマクロファ−
ジ活性化作用を有し、且つ、毒性も少ないので、免疫賦
活剤又は抗腫瘍剤として有用である。本発明の化合物
(I) の投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口投与又は
注射剤若しくは坐剤等による非経口投与を挙げることが
できる。これらの製剤は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑
沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等の添加剤を用いて周知の方
法で製造される。その使用量は症状、年齢等により異な
るが、1 日0.01-50mg/kg体重を通常成人に対して、1日
1回又は数回に分けて投与することができる。
ジ活性化作用を有し、且つ、毒性も少ないので、免疫賦
活剤又は抗腫瘍剤として有用である。本発明の化合物
(I) の投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口投与又は
注射剤若しくは坐剤等による非経口投与を挙げることが
できる。これらの製剤は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑
沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等の添加剤を用いて周知の方
法で製造される。その使用量は症状、年齢等により異な
るが、1 日0.01-50mg/kg体重を通常成人に対して、1日
1回又は数回に分けて投与することができる。
【0049】以下に、実施例をあげて本発明を更に具体
的に説明する。
的に説明する。
【0050】
【実施例1】2-デオキシ-2- [(3'R)-3'- ヒドロキシミ
リストイルアミノ]-3- O- [(2"RS,3"SR)-2"- フルオ
ロ-3" - ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピ
ラノシル-1- ホスフェート
リストイルアミノ]-3- O- [(2"RS,3"SR)-2"- フルオ
ロ-3" - ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピ
ラノシル-1- ホスフェート
【0051】
【実施例1a】N- トリフルオロアセチルグルコサミン
【0052】
【化8】
【0053】塩酸D-(+)-グルコサミン160 g(0.742mo
l)をメタノール(99.6%)2200 mlに溶解し、トリエチルア
ミン187.9 g(1.86 mol) を加えた。更に115.9 g のトリ
フルオロ酢酸エチルを氷冷下にて滴下し、室温で一夜攪
拌した。減圧下濃縮し、ベンゼン250 ml×2 、酢酸エチ
ル250 mlを順次加え、減圧下濃縮し、更に真空ポンプに
て十分乾燥した。ここで得られた粗トリフルオロアセチ
ル体を精製することなしに次の工程に進んだ。
l)をメタノール(99.6%)2200 mlに溶解し、トリエチルア
ミン187.9 g(1.86 mol) を加えた。更に115.9 g のトリ
フルオロ酢酸エチルを氷冷下にて滴下し、室温で一夜攪
拌した。減圧下濃縮し、ベンゼン250 ml×2 、酢酸エチ
ル250 mlを順次加え、減圧下濃縮し、更に真空ポンプに
て十分乾燥した。ここで得られた粗トリフルオロアセチ
ル体を精製することなしに次の工程に進んだ。
【0054】
【実施例1b】アリル 2-デオキシ-2- トリフルオロア
セトアミド- D- グルコピラノサイド
セトアミド- D- グルコピラノサイド
【0055】
【化9】
【0056】実施例1aにて得られた粗トリフルオロア
セチル体に、2%塩酸- アリルアルコール溶液1850 ml を
加え、30分間加熱還流した。氷水により50℃前後に冷却
し、セライト濾過をした。濾液を濃縮し、更に真空ポン
プにて十分乾燥した。ここで得られた粗アリルエーテル
体を精製することなしに次の工程に進んだ。
セチル体に、2%塩酸- アリルアルコール溶液1850 ml を
加え、30分間加熱還流した。氷水により50℃前後に冷却
し、セライト濾過をした。濾液を濃縮し、更に真空ポン
プにて十分乾燥した。ここで得られた粗アリルエーテル
体を精製することなしに次の工程に進んだ。
【0057】
【実施例1c】アリル 2-デオキシ-2- トリフルオロア
セトアミド-4,6- O- イソプロピリデン- D- グルコピ
ラノサイド
セトアミド-4,6- O- イソプロピリデン- D- グルコピ
ラノサイド
【0058】
【化10】
【0059】1bにて得られた粗アリルエーテル体を、
N,N - ジメチルホルムアミド740 mlに溶解し、2,2-ジメ
トキシプロパン370 mlを加え、更に、ピリジニウム p
- トルエンスルホネート7.5 g を加えて室温で一夜攪拌
した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。沈澱物
を濾過除去し、濾液を炭酸水素ナトリウム水、水、食塩
水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、セライ
ト、活性炭を用い濾過して濃縮した。残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:2にて、
1位のエーテル結合がα及びβのものをそれぞれ、80.5
g、77.3 g分離、精製して得た。α体、β体のどちら
も、これ以後の反応に使用できる。 [α−アリル体]マススペクトル M/Z; 356[M++1],
340, 298, 282, 256, 240, 222, 211, 193, 168, 126,
109, 101. NMR スペクトル(270MHz 、CDCl3)δ ppm: 1.44(3H,s);
1.52(3H,s); 2.50(1H,br.s); 3.57-3.90(5H,m); 3.99(1
H,m); 4.15-4.24(2H,m); 4.91(1H,d,J=4.0Hz); 5.23-5.
33(2H,m); 5.79-5.93(1H,m); 6.55(1H,d,J=8.8Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 3460-3300,
1733(sh), 1716, 1560.元素分析(C14H20NO6F3=355.3
として) [β−アリル体]マススペクトル M/Z; 356[M++1],
340, 298, 280, 256, 240, 222, 211, 193, 168, 155,
145, 126, 114, 101. NMR スペクトル(270MHz 、CDCl3)δ ppm: 1.32(3H,s);
1.50(3H,s); 3.23(1H,dt.J=6.2,9.5Hz); 3.60(1H,t,J=
9.2Hz); 3.74-3.87(4H,m); 4.04(1H,m); 4.27(1Hm); 4.
65(1H,d,J=4.8Hz); 4.69(1H,d,J=8.1Hz); 5.11(1H,m);
5.25(1H,m); 5.78-5.92(1H,m); 8.48(1H,d,J=7.0Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 3490, 3300,
1707, 1560. 元素分析(C14H20NO6F3=355.3 として)
N,N - ジメチルホルムアミド740 mlに溶解し、2,2-ジメ
トキシプロパン370 mlを加え、更に、ピリジニウム p
- トルエンスルホネート7.5 g を加えて室温で一夜攪拌
した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。沈澱物
を濾過除去し、濾液を炭酸水素ナトリウム水、水、食塩
水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、セライ
ト、活性炭を用い濾過して濃縮した。残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:2にて、
1位のエーテル結合がα及びβのものをそれぞれ、80.5
g、77.3 g分離、精製して得た。α体、β体のどちら
も、これ以後の反応に使用できる。 [α−アリル体]マススペクトル M/Z; 356[M++1],
340, 298, 282, 256, 240, 222, 211, 193, 168, 126,
109, 101. NMR スペクトル(270MHz 、CDCl3)δ ppm: 1.44(3H,s);
1.52(3H,s); 2.50(1H,br.s); 3.57-3.90(5H,m); 3.99(1
H,m); 4.15-4.24(2H,m); 4.91(1H,d,J=4.0Hz); 5.23-5.
33(2H,m); 5.79-5.93(1H,m); 6.55(1H,d,J=8.8Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 3460-3300,
1733(sh), 1716, 1560.元素分析(C14H20NO6F3=355.3
として) [β−アリル体]マススペクトル M/Z; 356[M++1],
340, 298, 280, 256, 240, 222, 211, 193, 168, 155,
145, 126, 114, 101. NMR スペクトル(270MHz 、CDCl3)δ ppm: 1.32(3H,s);
1.50(3H,s); 3.23(1H,dt.J=6.2,9.5Hz); 3.60(1H,t,J=
9.2Hz); 3.74-3.87(4H,m); 4.04(1H,m); 4.27(1Hm); 4.
65(1H,d,J=4.8Hz); 4.69(1H,d,J=8.1Hz); 5.11(1H,m);
5.25(1H,m); 5.78-5.92(1H,m); 8.48(1H,d,J=7.0Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 3490, 3300,
1707, 1560. 元素分析(C14H20NO6F3=355.3 として)
【0060】
【実施例1d】アリル 2-デオキシ-2- アミノ-4,6- O
- イソプロピリデン- β- D- グルコピラノサイド 1cで得られた、β−アリル体10 gを、エタノール(99.
5%)200 ml に溶解し、1Nの水酸化ナトリウム水溶液を10
0 ml加え加熱還流を4時間行なった。減圧下濃縮し、酢
酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を水、食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢
酸エチルを減圧下留去し、残査の油状物をシリカゲルカ
ラムに付し、酢酸エチルにて精製し、6.6 g (90.5%) の
目的化合物を得た。NMR スペクトル(60MHz、CDCl3)δ p
pm: 1.43(3H,s); 1.52(3H,s); 2.40(3H,br.s); 2.6-4.6
(9H,m); 5.05-6.35(3H,m). 元素分析(C12H21NO5=259.302 として)
- イソプロピリデン- β- D- グルコピラノサイド 1cで得られた、β−アリル体10 gを、エタノール(99.
5%)200 ml に溶解し、1Nの水酸化ナトリウム水溶液を10
0 ml加え加熱還流を4時間行なった。減圧下濃縮し、酢
酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を水、食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢
酸エチルを減圧下留去し、残査の油状物をシリカゲルカ
ラムに付し、酢酸エチルにて精製し、6.6 g (90.5%) の
目的化合物を得た。NMR スペクトル(60MHz、CDCl3)δ p
pm: 1.43(3H,s); 1.52(3H,s); 2.40(3H,br.s); 2.6-4.6
(9H,m); 5.05-6.35(3H,m). 元素分析(C12H21NO5=259.302 として)
【0061】
【実施例1e】アリル 2-デオキシ-2- [(3'R)-3'- ベ
ンジルオキシミリストイルアミノ]-4,6- O- イソプロ
ピリデン- β- D- グルコピラノサイド 1dで得られた化合物5 g(19.3 mmol)を、塩化メチレン
150 mlに溶解し、6.8g の(R)-3-ベンジルオキシミリス
チン酸を加え、更に、N,N'- ジシクロヘキシルカルボジ
イミド4.79 gを加え、室温にて1 時間攪拌した。濾過、
減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層
を炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥した。濾過し酢酸エチルを減圧下
留去し、残査を、シリカゲルカラムに付し、シクロヘキ
サン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物を5.33 g
(48%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 3510, 3280,
1643, 1550. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(3H,t,J=
6.9Hz); 1.20-1.41(18H,m); 1.45(3H,s); 1.52(3H,s);
1.56-1.70(2H,m); 2.43(1H,dd,J=6.9,15.4Hz); 2.56(1
H,dd,J=3.7,15.0Hz); 3.19-3.29(1H,m); 3.46-3.63(2H,
m); 3.75-3.94(5H,m); 4.18-4.24(1H,m); 4.36(1H,d,J=
2.6Hz); 4.45-4.62(3H,m); 5.12-5.26(2H,m); 5.70-5.8
8(1H,m); 6.72(1H,d,J=5.9Hz); 7.30-7.37(5H,m).
ンジルオキシミリストイルアミノ]-4,6- O- イソプロ
ピリデン- β- D- グルコピラノサイド 1dで得られた化合物5 g(19.3 mmol)を、塩化メチレン
150 mlに溶解し、6.8g の(R)-3-ベンジルオキシミリス
チン酸を加え、更に、N,N'- ジシクロヘキシルカルボジ
イミド4.79 gを加え、室温にて1 時間攪拌した。濾過、
減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層
を炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥した。濾過し酢酸エチルを減圧下
留去し、残査を、シリカゲルカラムに付し、シクロヘキ
サン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物を5.33 g
(48%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 3510, 3280,
1643, 1550. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(3H,t,J=
6.9Hz); 1.20-1.41(18H,m); 1.45(3H,s); 1.52(3H,s);
1.56-1.70(2H,m); 2.43(1H,dd,J=6.9,15.4Hz); 2.56(1
H,dd,J=3.7,15.0Hz); 3.19-3.29(1H,m); 3.46-3.63(2H,
m); 3.75-3.94(5H,m); 4.18-4.24(1H,m); 4.36(1H,d,J=
2.6Hz); 4.45-4.62(3H,m); 5.12-5.26(2H,m); 5.70-5.8
8(1H,m); 6.72(1H,d,J=5.9Hz); 7.30-7.37(5H,m).
【0062】
【実施例1f】アリル 2-デオキシ-2- [(3'R)-3'- ベ
ンジルオキシミリストイルアミノ]-3- O- [(2"RS,3"
SR)-2"- フルオロ-3"-( ベンジルオキシカルボニルオキ
シ) ミリストイル]-4,6- O- イソプロピリデン- β-
D- グルコピラノサイド 1eで得られたN-アシル体1 g(1.74 mmol)を、塩化メチ
レン80 ml に溶解し、(±)-syn-2-フルオロ-3- ベンジ
ルオキシカルボニルオキシミリスチン酸828 mgを加え、
更に359 mgのN,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド、
255 mgの4-ジメチルアミノピリジンを順次加えて、室温
にて1時間攪拌した。濾過、減圧下濃縮し、酢酸エチル
にて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査を、シ
リカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=
5:1にて精製し、目的化合物を1.22 g(73.6%) の収量で
得た。 元素分析(C55H84FNO11・H2O =972.286 として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム) : 329
0, 1750, 1655. NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-2.43(57
H,m); 3.12-6.53{17H,m[4.98(2H,s)を含む]}; 7.28(1
0H,s).
ンジルオキシミリストイルアミノ]-3- O- [(2"RS,3"
SR)-2"- フルオロ-3"-( ベンジルオキシカルボニルオキ
シ) ミリストイル]-4,6- O- イソプロピリデン- β-
D- グルコピラノサイド 1eで得られたN-アシル体1 g(1.74 mmol)を、塩化メチ
レン80 ml に溶解し、(±)-syn-2-フルオロ-3- ベンジ
ルオキシカルボニルオキシミリスチン酸828 mgを加え、
更に359 mgのN,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド、
255 mgの4-ジメチルアミノピリジンを順次加えて、室温
にて1時間攪拌した。濾過、減圧下濃縮し、酢酸エチル
にて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査を、シ
リカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=
5:1にて精製し、目的化合物を1.22 g(73.6%) の収量で
得た。 元素分析(C55H84FNO11・H2O =972.286 として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム) : 329
0, 1750, 1655. NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-2.43(57
H,m); 3.12-6.53{17H,m[4.98(2H,s)を含む]}; 7.28(1
0H,s).
【0063】
【実施例1g】2-デオキシ-2- [(3'R)-3'-(ベンジルオ
キシ) ミリストイルアミノ]-3- O- [(2"RS,3"SR)-2"
- フルオロ-3"-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイル]-4,6- O- イソプロピリデン- D- グルコ
ピラノース 1fで得られた化合物380 mgを、20 ml の乾燥させたテ
トラヒドロフランに溶解し、17 mg(5%mol)の1,5-シクロ
オクタジエン- ビス[メチルジフェニルホスフィン]イ
リジウムヘキサフルオロホスフェ−トを加え、反応容器
中を窒素置換し、更に水素置換する。液の色が赤色から
無色に変化したことを確認し、すぐに窒素にて置換し
た。室温にて3時間撹拌した後、水2 ml、沃素200 mg、
ピリジン0.2 mlを加え、室温にて30分撹拌した。減圧下
濃縮し、酢酸エチルで希釈し、5%チオ硫酸ナトリウム
水、炭酸水素ナトリウム水、塩化ナトリウム水にて洗浄
した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、瀘過、濃縮し
た。残査をシリカゲルクロマトカラムに付し、シクロヘ
キサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物28
0 mg(76.9%) を得た。 NMR スペクトル (60MHz 、 CDCl3) δ ppm: 0.53-2.78
(58H,m); 3.48-5.43{11H,m [5.12(2H,s)を含む]}; 6.
25(1H,d,J=8Hz); 7.28-7.48(10H,m). 元素分析(C52H80FNO11=914.206として)
キシ) ミリストイルアミノ]-3- O- [(2"RS,3"SR)-2"
- フルオロ-3"-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイル]-4,6- O- イソプロピリデン- D- グルコ
ピラノース 1fで得られた化合物380 mgを、20 ml の乾燥させたテ
トラヒドロフランに溶解し、17 mg(5%mol)の1,5-シクロ
オクタジエン- ビス[メチルジフェニルホスフィン]イ
リジウムヘキサフルオロホスフェ−トを加え、反応容器
中を窒素置換し、更に水素置換する。液の色が赤色から
無色に変化したことを確認し、すぐに窒素にて置換し
た。室温にて3時間撹拌した後、水2 ml、沃素200 mg、
ピリジン0.2 mlを加え、室温にて30分撹拌した。減圧下
濃縮し、酢酸エチルで希釈し、5%チオ硫酸ナトリウム
水、炭酸水素ナトリウム水、塩化ナトリウム水にて洗浄
した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、瀘過、濃縮し
た。残査をシリカゲルクロマトカラムに付し、シクロヘ
キサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物28
0 mg(76.9%) を得た。 NMR スペクトル (60MHz 、 CDCl3) δ ppm: 0.53-2.78
(58H,m); 3.48-5.43{11H,m [5.12(2H,s)を含む]}; 6.
25(1H,d,J=8Hz); 7.28-7.48(10H,m). 元素分析(C52H80FNO11=914.206として)
【0064】
【実施例1h】2-デオキシ-2- [(3'R)-3'- ヒドロキシ
ミリストイルアミノ]-3- O- [(2"RS,3"SR)-2"- フル
オロ-3" - ヒドロキシミリストイル]-α- D- グルコ
ピラノシル-1- ホスフェート 1gで得られた化合物550 mgを、20 ml の乾燥させたテ
トラヒドロフランに溶解し、窒素気流中、-78 ℃にて、
ノルマルブチルリチウム(1.6M ヘキサン溶液)0.4 ml を
ゆっくりと加え、2 分後ジベンジルホスホロクロリデ−
ト231 mgを含む乾燥させたテトラヒドロフラン溶液5 ml
を滴下した。5 分後同温にて10% パラジウム炭素1 g を
加え、加水素分解した。15分後、-78 ℃から室温に戻
し、3時間撹拌した。瀘過し、減圧下にてテトラヒドロ
フランを留去し、残査をシリカゲルクロマトカラムに付
し、クロロホルム:メタノ−ル=5:1にて精製すると、4,
6-O-イソプロピリデン基もはずれ、目的化合物を、98 m
g(22.3%)の収量で得た。マススペクトル(FAB /MS):
728 〔M −H〕−
ミリストイルアミノ]-3- O- [(2"RS,3"SR)-2"- フル
オロ-3" - ヒドロキシミリストイル]-α- D- グルコ
ピラノシル-1- ホスフェート 1gで得られた化合物550 mgを、20 ml の乾燥させたテ
トラヒドロフランに溶解し、窒素気流中、-78 ℃にて、
ノルマルブチルリチウム(1.6M ヘキサン溶液)0.4 ml を
ゆっくりと加え、2 分後ジベンジルホスホロクロリデ−
ト231 mgを含む乾燥させたテトラヒドロフラン溶液5 ml
を滴下した。5 分後同温にて10% パラジウム炭素1 g を
加え、加水素分解した。15分後、-78 ℃から室温に戻
し、3時間撹拌した。瀘過し、減圧下にてテトラヒドロ
フランを留去し、残査をシリカゲルクロマトカラムに付
し、クロロホルム:メタノ−ル=5:1にて精製すると、4,
6-O-イソプロピリデン基もはずれ、目的化合物を、98 m
g(22.3%)の収量で得た。マススペクトル(FAB /MS):
728 〔M −H〕−
【0065】
【実施例2】2−デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピ
ラノシル-1- ホスフェート
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピ
ラノシル-1- ホスフェート
【0066】
【実施例2a】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S) 及
び(2'S,3'R) -2'-フルオロ-3'-(ベンジ ルオキシカルボ
ニルオキシ) ミリストイルアミノ]-4,6- O- イソプロ
ピリデン- β- D- グルコピラノサイド 1dで得られた化合物10 g(38.56 mmol)を、200mlの塩
化メチレンに溶解し、(±)-syn-2-フルオロ-3-(ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリスチン酸16.06 g を加
え、更にN,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド955 g
を加え、室温にて1時間攪拌した。濾過、減圧下濃縮
し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水
素ナトリウム、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した。濾過し酢酸エチルを減圧下留去し、残
査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エ
チル=2:1にて精製し、目的化合物であるN-アシル体(2'
R,3'S) 体と(2'S,3'R) 体を、それぞれ9.6 g(39.03%)
、9.67 g(39.31%)の収量で得た。 [(2'R,3'S) 化合物]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)
δ ppm: 0.88(3H,t,J=6.9Hz); 1.18-1.43(18H,m); 1.47
(3H,s); 1.53(3H,s); 1.67-1.98(2H,m); 3.15-3.24(1H,
m); 3.57-3.84(5H,m); 3.91(1H,dd,J=5.5,10.6Hz); 4.0
2(1H,dd,J=6.2,12.8Hz); 4.23-4.30(1H,m); 4.39(1H,d,
J=8.06Hz); 4.94(1H,dd,J=2.2,47.6Hz); 5.14-5.28(5H,
m); 6.45(1H,t,J=5.4Hz); 7.34-7.41(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3):1750, 168
5, 1535. [(2'S,3'R) 化合物]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)
δ ppm: 0.88(3H,t,J=6.9Hz); 1.18-1.43(18H,m); 1.45
(3H,s); 1.53(3H,s); 1.54-2.01(2H,m); 3.30-3.36(3H,
m); 3.55(1H,t,J=9.5Hz); 3.80(1H,t,J=10.3Hz); 3.93
(1H,dd,J=5.5,11.0Hz); 4.01-4.14(2H,m); 4.27(1H,dd,
J=5.5,18.3Hz);4.87(1H,d,J=8.4Hz); 4.91(1H,dd,J=2.
2,48.0Hz);5.09-5.30(5H,m); 5.78-5.93(1H,m); 6.60(1
H,t,J=5.1Hz); 7.26-7.38(5H,m). 元素分析(C34H52FNO9=637.786 として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1750, 168
5, 1535.
び(2'S,3'R) -2'-フルオロ-3'-(ベンジ ルオキシカルボ
ニルオキシ) ミリストイルアミノ]-4,6- O- イソプロ
ピリデン- β- D- グルコピラノサイド 1dで得られた化合物10 g(38.56 mmol)を、200mlの塩
化メチレンに溶解し、(±)-syn-2-フルオロ-3-(ベンジ
ルオキシカルボニルオキシ) ミリスチン酸16.06 g を加
え、更にN,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド955 g
を加え、室温にて1時間攪拌した。濾過、減圧下濃縮
し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水
素ナトリウム、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムにて乾燥した。濾過し酢酸エチルを減圧下留去し、残
査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エ
チル=2:1にて精製し、目的化合物であるN-アシル体(2'
R,3'S) 体と(2'S,3'R) 体を、それぞれ9.6 g(39.03%)
、9.67 g(39.31%)の収量で得た。 [(2'R,3'S) 化合物]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)
δ ppm: 0.88(3H,t,J=6.9Hz); 1.18-1.43(18H,m); 1.47
(3H,s); 1.53(3H,s); 1.67-1.98(2H,m); 3.15-3.24(1H,
m); 3.57-3.84(5H,m); 3.91(1H,dd,J=5.5,10.6Hz); 4.0
2(1H,dd,J=6.2,12.8Hz); 4.23-4.30(1H,m); 4.39(1H,d,
J=8.06Hz); 4.94(1H,dd,J=2.2,47.6Hz); 5.14-5.28(5H,
m); 6.45(1H,t,J=5.4Hz); 7.34-7.41(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3):1750, 168
5, 1535. [(2'S,3'R) 化合物]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)
δ ppm: 0.88(3H,t,J=6.9Hz); 1.18-1.43(18H,m); 1.45
(3H,s); 1.53(3H,s); 1.54-2.01(2H,m); 3.30-3.36(3H,
m); 3.55(1H,t,J=9.5Hz); 3.80(1H,t,J=10.3Hz); 3.93
(1H,dd,J=5.5,11.0Hz); 4.01-4.14(2H,m); 4.27(1H,dd,
J=5.5,18.3Hz);4.87(1H,d,J=8.4Hz); 4.91(1H,dd,J=2.
2,48.0Hz);5.09-5.30(5H,m); 5.78-5.93(1H,m); 6.60(1
H,t,J=5.1Hz); 7.26-7.38(5H,m). 元素分析(C34H52FNO9=637.786 として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1750, 168
5, 1535.
【0067】
【実施例2b】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-ベンジルオキ
シミリストイル]-4,6- O- イソプロピリデン- β- D
- グルコピラノサイド 2aで得られた(2'R,3'S) 化合物3.5 g(5.49mmol) を、
150 mlの塩化メチレンに溶解し、1.93g の(R)-3-ベンジ
ルオキシミリスチン酸を加え、更に、0.7 g の4−ジメ
チルアミノピリジン、1.36 gのN,N'- ジシクロヘキシル
カルボジイミドを加え、室温にて1時間攪拌した。濾
過、減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチ
ル層を、炭酸水素ナトリウム、食塩水にて洗浄し、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し酢酸エチルを減
圧下留去し、残査を、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を3.54 g(67.6%) の収量で得
た。NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6H,
t,J=6.6Hz); 1.25-1.73(46H,m); 2.42-2.61(2H,m); 3.3
5-3.42(1H,m); 3.56-4.08(6H,m); 4.21-4.28(1H,m);4.4
0-4.98(4H,m); 5.07-5.36(6H,m); 5.72-5.86(1H,m); 6.
44-6.48(1H,m); 7.14-7.35(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1743, 169
5, 1530.
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-ベンジルオキ
シミリストイル]-4,6- O- イソプロピリデン- β- D
- グルコピラノサイド 2aで得られた(2'R,3'S) 化合物3.5 g(5.49mmol) を、
150 mlの塩化メチレンに溶解し、1.93g の(R)-3-ベンジ
ルオキシミリスチン酸を加え、更に、0.7 g の4−ジメ
チルアミノピリジン、1.36 gのN,N'- ジシクロヘキシル
カルボジイミドを加え、室温にて1時間攪拌した。濾
過、減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチ
ル層を、炭酸水素ナトリウム、食塩水にて洗浄し、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し酢酸エチルを減
圧下留去し、残査を、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を3.54 g(67.6%) の収量で得
た。NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6H,
t,J=6.6Hz); 1.25-1.73(46H,m); 2.42-2.61(2H,m); 3.3
5-3.42(1H,m); 3.56-4.08(6H,m); 4.21-4.28(1H,m);4.4
0-4.98(4H,m); 5.07-5.36(6H,m); 5.72-5.86(1H,m); 6.
44-6.48(1H,m); 7.14-7.35(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1743, 169
5, 1530.
【0068】
【実施例2c】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミリストイ
ルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリス
トイル]-4,6- O- イソプロピリデン- D- グルコピラ
ノ- ス 2bにて得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的
化合物を2.69g(79.3%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6H,t,J=
6.2Hz); 1.23-1.73(46H,m); 2.42-2.54(3H,m); 3.60-4.
02(6H,m); 4.42-5.27(9H,m); 7.16-7.46(10H,m).赤外吸
収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1745, 1685, 153
5.
ロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミリストイ
ルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリス
トイル]-4,6- O- イソプロピリデン- D- グルコピラ
ノ- ス 2bにて得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的
化合物を2.69g(79.3%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6H,t,J=
6.2Hz); 1.23-1.73(46H,m); 2.42-2.54(3H,m); 3.60-4.
02(6H,m); 4.42-5.27(9H,m); 7.16-7.46(10H,m).赤外吸
収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1745, 1685, 153
5.
【0069】
【実施例2d】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピ
ラノシル-1- ホスフェート 2cで得られた化合物を、1hと同様に処理し、目的化
合物を、91 mg(11%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS):728 〔M −H 〕-
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピ
ラノシル-1- ホスフェート 2cで得られた化合物を、1hと同様に処理し、目的化
合物を、91 mg(11%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS):728 〔M −H 〕-
【0070】
【実施例3】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'-フルオロ-
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-
3"- ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピラノ
シル-1- ホスフェート
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-
3"- ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピラノ
シル-1- ホスフェート
【0071】
【実施例3a】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-ベンジルオキ
シカルボニルオキシミリストイル]-4,6- O-イソプロ
ピリデン- β- D- グルコピラノサイド 3aで得られた(2'S,3'R) 化合物3.5 g を、2bと同様
に処理して、目的化合物を2.7 g(49. 3%) の収量で得
た。
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-ベンジルオキ
シカルボニルオキシミリストイル]-4,6- O-イソプロ
ピリデン- β- D- グルコピラノサイド 3aで得られた(2'S,3'R) 化合物3.5 g を、2bと同様
に処理して、目的化合物を2.7 g(49. 3%) の収量で得
た。
【0072】
【実施例3b】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミリストイ
ルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ) ミリストイル]-4,6- O- イソプロピリデ
ン- D- グルコピラノース 3aで得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的化
合物を1.75 g(67.5%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.81-2.34(52
H,m); 2.47-2.78(2H,m);3.00(1H,br.); 3.45-5.51{14H,
m [5.12(4H,s)を含む]}; 6.65 (1H,br.s); 7.35(10H,
s). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1745, 167
0, 1545.
ロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミリストイ
ルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキシカルボ
ニルオキシ) ミリストイル]-4,6- O- イソプロピリデ
ン- D- グルコピラノース 3aで得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的化
合物を1.75 g(67.5%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.81-2.34(52
H,m); 2.47-2.78(2H,m);3.00(1H,br.); 3.45-5.51{14H,
m [5.12(4H,s)を含む]}; 6.65 (1H,br.s); 7.35(10H,
s). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1745, 167
0, 1545.
【0073】
【実施例3c】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3-O- [(3"R)-
3"- ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピラノ
シル-1- ホスフェート 3bで得られた化合物を、1hと同様に処理し、目的化
合物を190 mg(29.3%)の収量で得た。
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3-O- [(3"R)-
3"- ヒドロキシミリストイル]- α- D- グルコピラノ
シル-1- ホスフェート 3bで得られた化合物を、1hと同様に処理し、目的化
合物を190 mg(29.3%)の収量で得た。
【0074】
【実施例4】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'-フルオロ-
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-
3"- ヒドロキシミリストル]- D- グルコピラノシル−
4- ホスフェート
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-
3"- ヒドロキシミリストル]- D- グルコピラノシル−
4- ホスフェート
【0075】
【実施例4a】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキ
シカルボニルオキシ) ミリストイル]-4,6- O- イソプ
ロピリデン- β- D- グルコピラノサイド2aで得られ
た(2'R,3'S) 化合物を、3aと同様に処理して目的化合
物を6.1g(77.9%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.86-2.23(52
H,m); 2.45-2.84(2H,m);3.17-6.30{19H,m [5.12(4H,s)
を含む]}; 6.58(1H,br.s); 7.33(10H,s).赤外吸収ス
ペクトル ν max cm-1 (KBr): 1745, 1671, 1545.
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキ
シカルボニルオキシ) ミリストイル]-4,6- O- イソプ
ロピリデン- β- D- グルコピラノサイド2aで得られ
た(2'R,3'S) 化合物を、3aと同様に処理して目的化合
物を6.1g(77.9%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.86-2.23(52
H,m); 2.45-2.84(2H,m);3.17-6.30{19H,m [5.12(4H,s)
を含む]}; 6.58(1H,br.s); 7.33(10H,s).赤外吸収ス
ペクトル ν max cm-1 (KBr): 1745, 1671, 1545.
【0076】
【実施例4b】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキ
シカルボニルオキシ) ミリストイル]- β- D- グルコ
ピラノサイド 4aで得られた化合物5 g(5.24 mmol)を、50 mlの80%
酢酸に懸濁させ、50℃にて30分攪拌した。減圧下にて酢
酸を留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘ
キサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物4.55 g
(94.8%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6H,t,J=
6.9Hz); 1.08-1.84(40H,m); 2.47(1H,dd,J=8.1,15.0H
z); 2.58(1H,dd,J=3.7,15.0Hz); 3.26(1H,br.s);3.40-
3.45(1H,m); 3.61(1H,t,J=9.2Hz); 3.75-3.94(3H,m);
4.00-4.31(2H,m); 4.63(1H,d,J=8.4Hz); 4.82-5.28(11
H,m); 5.75-5.88(1H,m); 6.00(1H,dd,J=4.4,8.4Hz); 7.
33-7.38(10H,m). 元素分析(C53H80FNO13=958.215として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1745, 169
5, 1535.
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキ
シカルボニルオキシ) ミリストイル]- β- D- グルコ
ピラノサイド 4aで得られた化合物5 g(5.24 mmol)を、50 mlの80%
酢酸に懸濁させ、50℃にて30分攪拌した。減圧下にて酢
酸を留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘ
キサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物4.55 g
(94.8%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6H,t,J=
6.9Hz); 1.08-1.84(40H,m); 2.47(1H,dd,J=8.1,15.0H
z); 2.58(1H,dd,J=3.7,15.0Hz); 3.26(1H,br.s);3.40-
3.45(1H,m); 3.61(1H,t,J=9.2Hz); 3.75-3.94(3H,m);
4.00-4.31(2H,m); 4.63(1H,d,J=8.4Hz); 4.82-5.28(11
H,m); 5.75-5.88(1H,m); 6.00(1H,dd,J=4.4,8.4Hz); 7.
33-7.38(10H,m). 元素分析(C53H80FNO13=958.215として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1745, 169
5, 1535.
【0077】
【実施例4c】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキ
シカルボニルオキシ) ミリストイル]-6- O- ベンジル
オキシカルボニル- β- D- グル コピラノサイド 4bで得られた化合物4.3 g(4.5 mmol) を塩化メチレン
100 mlに溶解し、4-ジメチルアミノピリジン822 mgを加
え、更に916 mgのベンジルオキシクロロフォルメートを
滴下し室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エ
チルにて希釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリ
カゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を、2.43g(49.6%) の収量で得
た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.64-1.89(46
H,m); 2.37-2.64(2H,m);3.09-6.20{22H,m [5.09(4H,
s),5.13(2H,s) を含む]}; 6.49(1H,br.s); 7.32(15H,
s). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1745, 169
5, 1533.
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキ
シカルボニルオキシ) ミリストイル]-6- O- ベンジル
オキシカルボニル- β- D- グル コピラノサイド 4bで得られた化合物4.3 g(4.5 mmol) を塩化メチレン
100 mlに溶解し、4-ジメチルアミノピリジン822 mgを加
え、更に916 mgのベンジルオキシクロロフォルメートを
滴下し室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エ
チルにて希釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリ
カゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を、2.43g(49.6%) の収量で得
た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.64-1.89(46
H,m); 2.37-2.64(2H,m);3.09-6.20{22H,m [5.09(4H,
s),5.13(2H,s) を含む]}; 6.49(1H,br.s); 7.32(15H,
s). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1745, 169
5, 1533.
【0078】
【実施例4d】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキ
シカルボニルオキシ) ミリストイル]-4- O- ジフェニ
ルホスホリル-6- O- ベンジルオキシカルボニル- β-
D- グルコピラノサイド 4cで得られた化合物2.2 g(2.01 mmol)を塩化メチレン
30 ml に溶解し、1.47g の4-ジメチルアミノピリジンを
加え、更に1.62 gのジフェニルクロロホスフェートを滴
下し、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エ
チルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウ
ム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した。濾過し、酢酸エチルを、減圧下留去し、残査を
シリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル
=3:1にて精製し、目的化合物2.65 g(99.3%) の収量で得た。NMR スペクトル (60MHz 、CDC
l3)δ ppm: 0.64-2.05(46H,m); 2.25-2.51(2H,m);3.00-
6.15{21H,m [5.08(6H,s)を含む]}; 6.63(1H,br.s);
7.18-7.33(25H,m).赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (CHCl3): 1747, 1690,
1590, 1530.
- フルオロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキ
シカルボニルオキシ) ミリストイル]-4- O- ジフェニ
ルホスホリル-6- O- ベンジルオキシカルボニル- β-
D- グルコピラノサイド 4cで得られた化合物2.2 g(2.01 mmol)を塩化メチレン
30 ml に溶解し、1.47g の4-ジメチルアミノピリジンを
加え、更に1.62 gのジフェニルクロロホスフェートを滴
下し、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エ
チルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウ
ム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した。濾過し、酢酸エチルを、減圧下留去し、残査を
シリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル
=3:1にて精製し、目的化合物2.65 g(99.3%) の収量で得た。NMR スペクトル (60MHz 、CDC
l3)δ ppm: 0.64-2.05(46H,m); 2.25-2.51(2H,m);3.00-
6.15{21H,m [5.08(6H,s)を含む]}; 6.63(1H,br.s);
7.18-7.33(25H,m).赤外吸収スペクトル ν max
cm−1 (CHCl3): 1747, 1690,
1590, 1530.
【0079】
【実施例4e】2−デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'-フル
オロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミリスト
イルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキシカル
ボニルオキシ) ミリストイル]-4- O- ジフェニルホス
ホリル-6- O- ベンジルオキシカルボニル-D- グルコ
ピラノース 4dで得られた化合物を、1gと同様に処理して,目的
化合物を1.6 g(69.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6H,t,J=
6.2Hz); 1.13-1.71(40H,m); 2.37(1H,dd,J=7.33,17.22H
z); 2.55(1H,dd,J=5.13,17.22Hz); 3.61(1H,br.); 3.83
-3.90(1H,m); 4.16-4.37(3H,m); 4.64-4.81(2H,m); 4.9
6-5.28(9H,m); 5.56(1H,dd,J=9.2,11.0Hz); 6.84(1H,d
d,J=3.3,7.7Hz); 7.09-7.37(25H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1743, 168
5, 1590.
オロ-3'-( ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミリスト
イルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"-(ベンジルオキシカル
ボニルオキシ) ミリストイル]-4- O- ジフェニルホス
ホリル-6- O- ベンジルオキシカルボニル-D- グルコ
ピラノース 4dで得られた化合物を、1gと同様に処理して,目的
化合物を1.6 g(69.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(6H,t,J=
6.2Hz); 1.13-1.71(40H,m); 2.37(1H,dd,J=7.33,17.22H
z); 2.55(1H,dd,J=5.13,17.22Hz); 3.61(1H,br.); 3.83
-3.90(1H,m); 4.16-4.37(3H,m); 4.64-4.81(2H,m); 4.9
6-5.28(9H,m); 5.56(1H,dd,J=9.2,11.0Hz); 6.84(1H,d
d,J=3.3,7.7Hz); 7.09-7.37(25H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1743, 168
5, 1590.
【0080】
【実施例4f】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストル]- D-グルコピラノシル
−4- ホスフェート 4eで得られた化合物1.3 g(1.01 mmol)を、テトラヒド
ロフラン30 ml に溶解し、1 g の10%パラジウムカーボ
ンを加え、室温にて3時間加水素分解した。濾過し、濾
液に酸化白金200 mgを加え、再び室温にて2時間加水素
分解をした。濾過し、減圧下テトラヒドロフランを留去
し、残査をシリカゲルカラムに付し、クロロホルム:メ
タノール=9:1のち、クロロホルム:メタノール=5:1にて
精製し、目的化合物490 mg(66.3%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1710, 1660. マススペクトル(FAB /MS):728 〔M −H〕-
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストル]- D-グルコピラノシル
−4- ホスフェート 4eで得られた化合物1.3 g(1.01 mmol)を、テトラヒド
ロフラン30 ml に溶解し、1 g の10%パラジウムカーボ
ンを加え、室温にて3時間加水素分解した。濾過し、濾
液に酸化白金200 mgを加え、再び室温にて2時間加水素
分解をした。濾過し、減圧下テトラヒドロフランを留去
し、残査をシリカゲルカラムに付し、クロロホルム:メ
タノール=9:1のち、クロロホルム:メタノール=5:1にて
精製し、目的化合物490 mg(66.3%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1710, 1660. マススペクトル(FAB /MS):728 〔M −H〕-
【0081】
【実施例5】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'-フルオロ-
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-
3"- ヒドロキシミリストイル]- D- グルコピラノシル
- 4- ホスフェート
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-
3"- ヒドロキシミリストイル]- D- グルコピラノシル
- 4- ホスフェート
【0082】
【実施例5a】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキ
シミリストイル]-4,6- O- イソプロピリデン- β- D
- グルコピラノサイド 2aで得られた、(2S,3R) 化合物4.5 g(7.06 mmol)を、
テトラヒドロフラン100 mlに溶解し、トリエチルアミン
857 mlを加え、更に、2.86 gの3-ベンジルオキシミリス
チン酸クロライドを滴下し、室温にて1時間攪拌した。
減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層
を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて、洗浄し、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを
減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロ
ヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物を5.
1 g(75.7%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.65-2.08{52
H,m [1.43(3H,s)を含む]}; 2.43-2.72(2H,m); 3.05-
6.21{19H,m [4.48(2H,s); 5.12(2H,s)を含む]};6.31-
6.67(1H,m); 7.28(5H,s); 7.30(5H,s). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1745, 1670,
1545, 1268, 1089.
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキ
シミリストイル]-4,6- O- イソプロピリデン- β- D
- グルコピラノサイド 2aで得られた、(2S,3R) 化合物4.5 g(7.06 mmol)を、
テトラヒドロフラン100 mlに溶解し、トリエチルアミン
857 mlを加え、更に、2.86 gの3-ベンジルオキシミリス
チン酸クロライドを滴下し、室温にて1時間攪拌した。
減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層
を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて、洗浄し、無水
硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを
減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロ
ヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物を5.
1 g(75.7%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.65-2.08{52
H,m [1.43(3H,s)を含む]}; 2.43-2.72(2H,m); 3.05-
6.21{19H,m [4.48(2H,s); 5.12(2H,s)を含む]};6.31-
6.67(1H,m); 7.28(5H,s); 7.30(5H,s). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1745, 1670,
1545, 1268, 1089.
【0083】
【実施例5b】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキ
シミリストイル]- β- D- グルコピラノサイド 5aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的化
合物4.14 g(96%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.62-2.18(46
H,m); 2.32-2.91(4H,m);3.20-4.25(8H,m); 4.28-4.71{3
H,m[4.48,(2H,s) を含む]} ; 4.86-6.19(8H,m); 6.45
-6.85(1H,m); 7.28(5H,s); 7.31(5H,s). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1742, 1669, 1578, 127
1.
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキ
シミリストイル]- β- D- グルコピラノサイド 5aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的化
合物4.14 g(96%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.62-2.18(46
H,m); 2.32-2.91(4H,m);3.20-4.25(8H,m); 4.28-4.71{3
H,m[4.48,(2H,s) を含む]} ; 4.86-6.19(8H,m); 6.45
-6.85(1H,m); 7.28(5H,s); 7.31(5H,s). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1742, 1669, 1578, 127
1.
【0084】
【実施例5c】アリル 2−デオキシ-2- [(2'S,3'R)-
2'- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)
ミリストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオ
キシミリストイル]-6- O- ベンジルオキシカルボニル
- β- D- グルコピラノサイド 5bで得られた化合物を、4cと同様の処理をして、目
的化合物を2.85 g(65.4%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.85-2.08(46
H,m); 2.41-2.64(2H,m);3.00(1H,br.s) ; 3.48-6.08{21
H,m[4.45(2H,s),5.15(4H,s) を含む]}; 6.18-6.72(1
H,m); 7.26-7.56(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1750, 1727,
1676, 1548.
2'- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)
ミリストイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオ
キシミリストイル]-6- O- ベンジルオキシカルボニル
- β- D- グルコピラノサイド 5bで得られた化合物を、4cと同様の処理をして、目
的化合物を2.85 g(65.4%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.85-2.08(46
H,m); 2.41-2.64(2H,m);3.00(1H,br.s) ; 3.48-6.08{21
H,m[4.45(2H,s),5.15(4H,s) を含む]}; 6.18-6.72(1
H,m); 7.26-7.56(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1750, 1727,
1676, 1548.
【0085】
【実施例5d】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-ベンジルオキシカルボニルオキシミリス
トイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミ
リストイル]-4- O- ジフェニルホスホリル-6- O- ベ
ンジルオキシカルボニル- β- D- グルコピラノサイド 5cで得られた化合物を、4dと同様に処理し、目的化
合物を3.16 g(99.5%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.72-1.87(46
H,m); 2.26-2.49(2H,m);3.45-6.05{21H,m[4.30(2H,s),
5.05(4H,s) を含む]}; 6.18-6.50(1H,m); 6.89-7.49(2
5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1743, 1679,
1541, 1494.
- フルオロ-3'-ベンジルオキシカルボニルオキシミリス
トイルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミ
リストイル]-4- O- ジフェニルホスホリル-6- O- ベ
ンジルオキシカルボニル- β- D- グルコピラノサイド 5cで得られた化合物を、4dと同様に処理し、目的化
合物を3.16 g(99.5%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.72-1.87(46
H,m); 2.26-2.49(2H,m);3.45-6.05{21H,m[4.30(2H,s),
5.05(4H,s) を含む]}; 6.18-6.50(1H,m); 6.89-7.49(2
5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1743, 1679,
1541, 1494.
【0086】
【実施例5e】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイ
ルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリス
トイル]-4- O- ジフェニルホスホリル-6- O- ベンジ
ルオキシカルボニル- D- グルコピラノース 5dで得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的化
合物を1.8 g(66.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-2.01(46
H,m); 2.16-2.56(2H,m);2.89(1H,d,J=5Hz); 3.38-5.71
{16H,m[4.32(2H,s),5.10(4H,s) を含む]}; 6.45-6.81
(1H,m); 7.08-7.45(25H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1747, 1685,
1590.
ロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイ
ルアミノ]-3- O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリス
トイル]-4- O- ジフェニルホスホリル-6- O- ベンジ
ルオキシカルボニル- D- グルコピラノース 5dで得られた化合物を、1gと同様に処理し、目的化
合物を1.8 g(66.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-2.01(46
H,m); 2.16-2.56(2H,m);2.89(1H,d,J=5Hz); 3.38-5.71
{16H,m[4.32(2H,s),5.10(4H,s) を含む]}; 6.45-6.81
(1H,m); 7.08-7.45(25H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1747, 1685,
1590.
【0087】
【実施例5f】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-4- O- ジフェニル
ホスホリル- D- グルコピラノース 5eで得た化合物880 mg(0.6 mmol)を、30 mlのテトラ
ヒドロフランに溶解し、1g の10%パラジウムカーボン
を加え、室温で2時間加水素分解をした。濾過し、テト
ラヒドロフランを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、酢酸エチルにて精製し、目的化合物を340 mg
(56.2%) の収量で得た。 元素分析(C46H73FNO12P=882.057 として)
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-4- O- ジフェニル
ホスホリル- D- グルコピラノース 5eで得た化合物880 mg(0.6 mmol)を、30 mlのテトラ
ヒドロフランに溶解し、1g の10%パラジウムカーボン
を加え、室温で2時間加水素分解をした。濾過し、テト
ラヒドロフランを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラ
ムに付し、酢酸エチルにて精製し、目的化合物を340 mg
(56.2%) の収量で得た。 元素分析(C46H73FNO12P=882.057 として)
【0088】
【実施例5g】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストイル]- D- グルコピラノ
シル- 4- ホスフェート 5fで得た化合物490 mg(0.56 mmol) を、テトラヒドロ
フラン30 ml に溶解し、酸化白金を80 mg 加え、室温に
て3時間加水素分解をした。濾過し、減圧下、テトラヒ
ドロフランを留去し、目的化合物として380 mg(93.7%)
の収量で得た。 元素分析(C34H65FNO12P=729.861 として) マススペクトル(FAB /MS)728 〔M −H 〕- ,502.
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3- O- [(3"
R)-3"- ヒドロキシミリストイル]- D- グルコピラノ
シル- 4- ホスフェート 5fで得た化合物490 mg(0.56 mmol) を、テトラヒドロ
フラン30 ml に溶解し、酸化白金を80 mg 加え、室温に
て3時間加水素分解をした。濾過し、減圧下、テトラヒ
ドロフランを留去し、目的化合物として380 mg(93.7%)
の収量で得た。 元素分析(C34H65FNO12P=729.861 として) マススペクトル(FAB /MS)728 〔M −H 〕- ,502.
【0089】
【実施例6】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'-フルオロ-
3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O-
ミリストイル- D- グルコピラノシル−4- ホスフェー
ト
3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O-
ミリストイル- D- グルコピラノシル−4- ホスフェー
ト
【0090】
【実施例6a】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S) 及
び(2'S,3'R) -2'-フルオロ-3'-(ミリス トイルオキシ)
ミリストイルアミノ]-4,6- O- イソプロピリデン- β
- D- グルコピラノサイド 1dで得た化合物5.18 g(20 mmol) を塩化メチレン150
mlに溶解し、9.93 gの(±)-syn-2-フルオロ-3- ミリス
トイルオキシミリスチン酸を加え、更にN,N'-ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド4.95 gを加え、室温にて、1時
間攪拌した。濾過し、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈
した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。酢酸エ
チルを減圧下留去し、残査をシリカゲルクロマトに付
し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的
化合物であるN-アシル体、(2'R,3'S) 体と、(2'S,3'R)
体をそれぞれ5.65 g(39.6%) 、5.55g(38.9%)の収量で得
た。 [(2'R,3'S) 化合物]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)
δ ppm: 0.88(6H,t,J=6.9Hz); 1.20-1.38(38H,m); 1.44
(3H,s); 1.52(3H,s); 1.60-1.84(5H,m); 2.30(2H,m);
3.23-3.33(1H,m); 3.58-3.85(4H,m); 3.93(1H,dd,J=5.
5,10.6Hz); 4.07(1H,dd,J=6.2,12.8Hz); 4.30-4.37(1H,
m); 4.76(1H,d,J=7.7Hz); 4.93(1H,dd,J=2.9,48.0Hz);
5.20-5.36(3H,m); 5.79-5.94(1H,m); 6.44(1H,t,J=5.5H
z). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1735, 168
0, 1535. [(2'S,3'R) 化合物]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)
δ ppm: 0.88(6H,t,J=6.9Hz); 1.20-1.38(38H,m); 1.45
(3H,s); 1.52(3H,s); 1.56-1.76(5H,m); 2.29(2H,m);
3.30-3.41(2H,m); 3.57(1H,t,J=9.2Hz); 3.80(1H,t,J=1
0.6Hz); 3.93(1H,dd,J=5.5,11.0Hz); 4.05-4.16(2H,m);
4.29-4.36(1H,m); 4.77(1H,d,J=8.1Hz); 4.89(1H,dd,J
=2.2,48.0Hz); 5.20-5.34(3H,m); 5.80-5.89(1H,m); 6.
52(1H,t,J=5.5Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1735, 168
0, 1535.
び(2'S,3'R) -2'-フルオロ-3'-(ミリス トイルオキシ)
ミリストイルアミノ]-4,6- O- イソプロピリデン- β
- D- グルコピラノサイド 1dで得た化合物5.18 g(20 mmol) を塩化メチレン150
mlに溶解し、9.93 gの(±)-syn-2-フルオロ-3- ミリス
トイルオキシミリスチン酸を加え、更にN,N'-ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド4.95 gを加え、室温にて、1時
間攪拌した。濾過し、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈
した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。酢酸エ
チルを減圧下留去し、残査をシリカゲルクロマトに付
し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的
化合物であるN-アシル体、(2'R,3'S) 体と、(2'S,3'R)
体をそれぞれ5.65 g(39.6%) 、5.55g(38.9%)の収量で得
た。 [(2'R,3'S) 化合物]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)
δ ppm: 0.88(6H,t,J=6.9Hz); 1.20-1.38(38H,m); 1.44
(3H,s); 1.52(3H,s); 1.60-1.84(5H,m); 2.30(2H,m);
3.23-3.33(1H,m); 3.58-3.85(4H,m); 3.93(1H,dd,J=5.
5,10.6Hz); 4.07(1H,dd,J=6.2,12.8Hz); 4.30-4.37(1H,
m); 4.76(1H,d,J=7.7Hz); 4.93(1H,dd,J=2.9,48.0Hz);
5.20-5.36(3H,m); 5.79-5.94(1H,m); 6.44(1H,t,J=5.5H
z). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1735, 168
0, 1535. [(2'S,3'R) 化合物]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)
δ ppm: 0.88(6H,t,J=6.9Hz); 1.20-1.38(38H,m); 1.45
(3H,s); 1.52(3H,s); 1.56-1.76(5H,m); 2.29(2H,m);
3.30-3.41(2H,m); 3.57(1H,t,J=9.2Hz); 3.80(1H,t,J=1
0.6Hz); 3.93(1H,dd,J=5.5,11.0Hz); 4.05-4.16(2H,m);
4.29-4.36(1H,m); 4.77(1H,d,J=8.1Hz); 4.89(1H,dd,J
=2.2,48.0Hz); 5.20-5.34(3H,m); 5.80-5.89(1H,m); 6.
52(1H,t,J=5.5Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1735, 168
0, 1535.
【0091】
【実施例6b】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイルア
ミノ]-3- O- ミリストイル-4,6- O- イソプロピリデ
ン- β- D- グルコピラノサイド 6aで得られた化合物(2'R,3'S) 体2 g(2.8 mmol) を、
塩化メチレン30 ml に溶解し、ミリスチン酸クロライド
728 mgを加えてから、トリエチルアミン313 mgを加え、
室温にて1時間攪拌した。濃縮し、酢酸エチルにて希釈
し、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、減圧下酢酸エチ
ルを留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘ
キサン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物を1.35
g(52.1%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.6Hz); 1.13-1.67{70H,m [1.36(3H,s),1.46(3H,s) を
含む]}; 2.25-2.35(4H,m); 3.32-3.41(1H,m); 3.66-3.
85(3H,m); 3.95(1H,dd,J=5.5,10.6Hz); 4.05(1H,dd,J=
6.2,12.8Hz); 4.26-4.34(1H,m); 4.74-4.93(2H,m); 5.1
6-5.29(4H,m); 5.75-5.89(1H,m); 6.34(1H,dd,J=4.4,8.
8Hz). 元素分析(C54H98FNO9=924.374 として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1740, 169
5. マススペクトル(FAB /MS)924(M++1), 909,
883, 867, 737, 724, 655,
638,610, 526, 513, 452.
- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイルア
ミノ]-3- O- ミリストイル-4,6- O- イソプロピリデ
ン- β- D- グルコピラノサイド 6aで得られた化合物(2'R,3'S) 体2 g(2.8 mmol) を、
塩化メチレン30 ml に溶解し、ミリスチン酸クロライド
728 mgを加えてから、トリエチルアミン313 mgを加え、
室温にて1時間攪拌した。濃縮し、酢酸エチルにて希釈
し、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、減圧下酢酸エチ
ルを留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シクロヘ
キサン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物を1.35
g(52.1%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.6Hz); 1.13-1.67{70H,m [1.36(3H,s),1.46(3H,s) を
含む]}; 2.25-2.35(4H,m); 3.32-3.41(1H,m); 3.66-3.
85(3H,m); 3.95(1H,dd,J=5.5,10.6Hz); 4.05(1H,dd,J=
6.2,12.8Hz); 4.26-4.34(1H,m); 4.74-4.93(2H,m); 5.1
6-5.29(4H,m); 5.75-5.89(1H,m); 6.34(1H,dd,J=4.4,8.
8Hz). 元素分析(C54H98FNO9=924.374 として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1740, 169
5. マススペクトル(FAB /MS)924(M++1), 909,
883, 867, 737, 724, 655,
638,610, 526, 513, 452.
【0092】
【実施例6c】アリル 2−デオキシ-2- [(2'R,3'S)-
2'- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル- β- D- グルコピラノサイ
ド 6aで得られた化合物を、4bと同様の処理をして、目
的化合物を2 g(80.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-1.91(74
H,m); 2.09-2.55(4H,m);2.87-6.16(15H,m); 6.54(1H,
m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1739, 1668,
1553, 1468, 1175.
2'- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル- β- D- グルコピラノサイ
ド 6aで得られた化合物を、4bと同様の処理をして、目
的化合物を2 g(80.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-1.91(74
H,m); 2.09-2.55(4H,m);2.87-6.16(15H,m); 6.54(1H,
m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1739, 1668,
1553, 1468, 1175.
【0093】
【実施例6d】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-6- O- ベンジルオキシカル
ボニル- β- D- グルコピラノサイド 6cで得られた化合物1.9 g(2.15 mmol)を、塩化メチレ
ン20 ml に溶解し、550 mgのベンジルオキシクロロホル
メートを加え、更に327 mgのトリエチルアミンを加え
て、室温にて5時間攪拌した。濃縮し、酢酸エチルにて
希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾
過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカ
ラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3: 1にて
精製し、目的化合物を660 mg(30.2%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz); 1.25-1.65(66H,m); 2.25-2.36(4H,m); 2.82(1
H,s); 3.59-3.66(2H,m); 4.03(1H,dd,J=6.2,12.8Hz);
4.27(1H,dd,J=5.1,12.8Hz); 4.42-4.52(1H,m); 4.81(1
H,dd,J=3.7,47.6Hz);4.84(1H,d,J=8.1Hz); 5.14-5.27(6
H,m); 5.76-5.89(1H,m); 6.37(1H,dd,J=4.4,8.1Hz) ;
7.34-7.40(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1737, 1673, 1550, 128
5.
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-6- O- ベンジルオキシカル
ボニル- β- D- グルコピラノサイド 6cで得られた化合物1.9 g(2.15 mmol)を、塩化メチレ
ン20 ml に溶解し、550 mgのベンジルオキシクロロホル
メートを加え、更に327 mgのトリエチルアミンを加え
て、室温にて5時間攪拌した。濃縮し、酢酸エチルにて
希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾
過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカ
ラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3: 1にて
精製し、目的化合物を660 mg(30.2%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz); 1.25-1.65(66H,m); 2.25-2.36(4H,m); 2.82(1
H,s); 3.59-3.66(2H,m); 4.03(1H,dd,J=6.2,12.8Hz);
4.27(1H,dd,J=5.1,12.8Hz); 4.42-4.52(1H,m); 4.81(1
H,dd,J=3.7,47.6Hz);4.84(1H,d,J=8.1Hz); 5.14-5.27(6
H,m); 5.76-5.89(1H,m); 6.37(1H,dd,J=4.4,8.1Hz) ;
7.34-7.40(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r): 1737, 1673, 1550, 128
5.
【0094】
【実施例6e】アリル 2−デオキシ-2- [(2'R,3'S)-
2'- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリ
ル-6- O- ベンジルオキシカルボニル- β- D- グルコ
ピラノサイド 6dで得られた化合物600 mg(0.589 mmol)を、塩化メチ
レン20 ml に溶解し、ジフェニル クロロホスフェート
474.8 mgを加え、更に、トリエチルアミン62.6mg を加
え、室温にて一夜攪拌した。減圧にて濃縮し、酢酸エチ
ルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリ
カゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を600mg(81.4%) の収量で得
た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz); 1.05-1.73(64H,m); 2.11-2.30(4H,m); 3.46-3.
56(1H,m); 3.77-3.82(1H,m); 4.03(1H,dd,J=6.2,12.8H
z); 4.19-4.38(3H,m); 4.63-4.89(2H,m); 5.01-5.26(6
H,m); 5.64-5.87(2H,m); 6.37(1H,dd,J=4.4,7.7Hz); 7.
11-7.34(15H,m). 元素分析(C71H109FNO14P=1250.618 として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1743, 169
0.
2'- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリ
ル-6- O- ベンジルオキシカルボニル- β- D- グルコ
ピラノサイド 6dで得られた化合物600 mg(0.589 mmol)を、塩化メチ
レン20 ml に溶解し、ジフェニル クロロホスフェート
474.8 mgを加え、更に、トリエチルアミン62.6mg を加
え、室温にて一夜攪拌した。減圧にて濃縮し、酢酸エチ
ルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリ
カゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を600mg(81.4%) の収量で得
た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz); 1.05-1.73(64H,m); 2.11-2.30(4H,m); 3.46-3.
56(1H,m); 3.77-3.82(1H,m); 4.03(1H,dd,J=6.2,12.8H
z); 4.19-4.38(3H,m); 4.63-4.89(2H,m); 5.01-5.26(6
H,m); 5.64-5.87(2H,m); 6.37(1H,dd,J=4.4,7.7Hz); 7.
11-7.34(15H,m). 元素分析(C71H109FNO14P=1250.618 として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1743, 169
0.
【0095】
【実施例6f】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリル-6- O-
ベンジルオキシカルボニル- D- グルコピラノース 6eで得た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物
を490 mg(84.3%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
7.0Hz); 1.11-1.66(64H,m); 2.11-2.29(4H,m); 3.36(1
H,s); 4.13-4.39(4H,m); 4.71-5.56(7H,m); 6.70(1H,d
d,J=3.3,8.1Hz); 7.11-7.35(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1751, 171
1, 1658.
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリル-6- O-
ベンジルオキシカルボニル- D- グルコピラノース 6eで得た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物
を490 mg(84.3%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
7.0Hz); 1.11-1.66(64H,m); 2.11-2.29(4H,m); 3.36(1
H,s); 4.13-4.39(4H,m); 4.71-5.56(7H,m); 6.70(1H,d
d,J=3.3,8.1Hz); 7.11-7.35(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1751, 171
1, 1658.
【0096】
【実施例6g】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリル- D- グ
ルコピラノース 6fで得られた化合物を、5fと同様に処理して、目的
化合物を270 mg(75.9%) の収量で得た。 元素分析(C60H99FNO12P=1076.419として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1735, 168
5.
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリル- D- グ
ルコピラノース 6fで得られた化合物を、5fと同様に処理して、目的
化合物を270 mg(75.9%) の収量で得た。 元素分析(C60H99FNO12P=1076.419として) 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1735, 168
5.
【0097】
【実施例6h】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル−4-ホスフェ
ート 6gで得た化合物を、5gと同様に処理し、目的化合物
を190 mg(96.2%) の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS)922 〔M −H 〕-
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル−4-ホスフェ
ート 6gで得た化合物を、5gと同様に処理し、目的化合物
を190 mg(96.2%) の収量で得た。 マススペクトル(FAB /MS)922 〔M −H 〕-
【0098】
【実施例7】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'-フルオロ-
3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O-
ミリストイル- D- グルコピラノシル−4- ホスフェー
ト
3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O-
ミリストイル- D- グルコピラノシル−4- ホスフェー
ト
【0099】
【実施例7a】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-4,6- O- イソプロピリデン
- β- D- グルコピラノサイド 6aで得られた(2'S,3'R) 体2.9 g(4.06 mmol)を、塩化
メチレン30 ml に溶解し、ミリスチン酸1.02gを加え、
更に、N,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド1 g を加
え、室温にて1時間攪拌したが、反応が進行していなか
ったので、更に4-ジメチルアミノピリジンを50 mg を加
え、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エチ
ルで希釈し、酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-2.01(79
H,m); 2.05-2.61(4H,m);3.30-6.23(14H,m); 6.85(1H,
m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1741, 1666,
1544, 1468.
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-4,6- O- イソプロピリデン
- β- D- グルコピラノサイド 6aで得られた(2'S,3'R) 体2.9 g(4.06 mmol)を、塩化
メチレン30 ml に溶解し、ミリスチン酸1.02gを加え、
更に、N,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド1 g を加
え、室温にて1時間攪拌したが、反応が進行していなか
ったので、更に4-ジメチルアミノピリジンを50 mg を加
え、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、酢酸エチ
ルで希釈し、酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリウム水、
食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-2.01(79
H,m); 2.05-2.61(4H,m);3.30-6.23(14H,m); 6.85(1H,
m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1741, 1666,
1544, 1468.
【0100】
【実施例7b】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル- β- D- グルコピラノサイ
ド 7aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的化
合物3.08 g(84.7%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1736, 1671,
1553, 1467.
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル- β- D- グルコピラノサイ
ド 7aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的化
合物3.08 g(84.7%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1736, 1671,
1553, 1467.
【0101】
【実施例7c】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-6- O- ベンジルオキシメチ
ル- β- D- グルコピラノサイド 7bで得られた化合物2.7 g(3.05 mmol)を、塩化メチレ
ン50 ml に溶解し、ベンジルクロロメチルエーテル0.52
5 g を加え、更にテトラメチル尿素0.355 g を加え、6
時間加熱還流した。塩化メチレンを減圧留去し、残査を
シリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル
=3:1にて精製し、目的化合物2.08 g(67.8%) の収量で得
た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz); 1.20-1.73(65H,m); 2.24-2.37(4H,m); 3.47-3.
51(1H,m); 3.74(1H,t,J=9.5Hz); 3.89-4.11(4H,m); 4.2
6-4.33(1H,m); 4.59(1H,d,J=8.4Hz); 4.63(2H,s); 4.79
(1H,dd,J=4.3,48.4Hz); 4.81(2H,s); 5.03(1H,dd,J=9.
2,10.6Hz); 5.15-5.30(3H,m); 5.80-5.88(1H,m); 6.36
(1H,dd,J=4.4,9.2Hz); 7.29-7.36(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430, 173
8, 1695. マススペクトル(M/Z) : 986, 928, 834, 775, 717, 59
6, 509, 456, 383, 354,298,285, 268.
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-6- O- ベンジルオキシメチ
ル- β- D- グルコピラノサイド 7bで得られた化合物2.7 g(3.05 mmol)を、塩化メチレ
ン50 ml に溶解し、ベンジルクロロメチルエーテル0.52
5 g を加え、更にテトラメチル尿素0.355 g を加え、6
時間加熱還流した。塩化メチレンを減圧留去し、残査を
シリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル
=3:1にて精製し、目的化合物2.08 g(67.8%) の収量で得
た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz); 1.20-1.73(65H,m); 2.24-2.37(4H,m); 3.47-3.
51(1H,m); 3.74(1H,t,J=9.5Hz); 3.89-4.11(4H,m); 4.2
6-4.33(1H,m); 4.59(1H,d,J=8.4Hz); 4.63(2H,s); 4.79
(1H,dd,J=4.3,48.4Hz); 4.81(2H,s); 5.03(1H,dd,J=9.
2,10.6Hz); 5.15-5.30(3H,m); 5.80-5.88(1H,m); 6.36
(1H,dd,J=4.4,9.2Hz); 7.29-7.36(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430, 173
8, 1695. マススペクトル(M/Z) : 986, 928, 834, 775, 717, 59
6, 509, 456, 383, 354,298,285, 268.
【0102】
【実施例7d】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリ
ル-6- O- ベンジルオキシメチル- β- D- グルコピラ
ノサイド 7cで得られた化合物を、6eと同様に処理し、目的化
合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz); 1.10-1.68(65H,m); 2.08-2.31(3H,m); 3.65-3.
69(2H,m); 3.78-3.84(1H,m); 4.03-4.11(2H,m);4.25-4.
32(1H,m); 4.50-4.85(7H,m); 5.15-5.39(4H,m); 5.76-
5.83(1H,m); 6.38(1H,dd,J=4.8,9.2Hz); 7.13-7.44(15
H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430, 174
0, 1695. マススペクトル(M/Z) : 1014, 994, 758, 670, 580, 4
40, 322, 268.
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3- O- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリ
ル-6- O- ベンジルオキシメチル- β- D- グルコピラ
ノサイド 7cで得られた化合物を、6eと同様に処理し、目的化
合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz); 1.10-1.68(65H,m); 2.08-2.31(3H,m); 3.65-3.
69(2H,m); 3.78-3.84(1H,m); 4.03-4.11(2H,m);4.25-4.
32(1H,m); 4.50-4.85(7H,m); 5.15-5.39(4H,m); 5.76-
5.83(1H,m); 6.38(1H,dd,J=4.8,9.2Hz); 7.13-7.44(15
H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430, 174
0, 1695. マススペクトル(M/Z) : 1014, 994, 758, 670, 580, 4
40, 322, 268.
【0103】
【実施例7e】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリル-6- O-
ベンジルオキシメチル- D- グルコピラノース 7dで得た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物
を1.58 g(71%) の収量で得た。NMR スペクトル (60MHz
、CDCl3)δ ppm: 0.63-2.42(77H,m); 3.55-5.78{14H,m
[4.54(2H,s),4.66(2H,s) を含む]}; 6.70(1H,m); 7.0
0-7.53(15H,m).
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリル-6- O-
ベンジルオキシメチル- D- グルコピラノース 7dで得た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合物
を1.58 g(71%) の収量で得た。NMR スペクトル (60MHz
、CDCl3)δ ppm: 0.63-2.42(77H,m); 3.55-5.78{14H,m
[4.54(2H,s),4.66(2H,s) を含む]}; 6.70(1H,m); 7.0
0-7.53(15H,m).
【0104】
【実施例7f】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリル- D- グ
ルコピラノース 7eで得られた化合物1.44 g(1.2 mmol)を、メタノール
30 ml に溶解し、10%パラジウムカーボン1 g を加え、
40〜45℃で3時間接触還元をした。濾過し、メタノール
を減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シク
ロヘキサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物を
715 mg(55.2%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3440, 174
0, 1690. 元素分析(C60H99FNO12P=1076.419として)
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル-4- O- ジフェニルホスホリル- D- グ
ルコピラノース 7eで得られた化合物1.44 g(1.2 mmol)を、メタノール
30 ml に溶解し、10%パラジウムカーボン1 g を加え、
40〜45℃で3時間接触還元をした。濾過し、メタノール
を減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シク
ロヘキサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物を
715 mg(55.2%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3440, 174
0, 1690. 元素分析(C60H99FNO12P=1076.419として)
【0105】
【実施例7g】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル−4-ホスフェ
ート 7fで得られた化合物を、5gと同様に処理し、目的化
合物を420 mg(89%) の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS) : 922〔M −H 〕-
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3- O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル−4-ホスフェ
ート 7fで得られた化合物を、5gと同様に処理し、目的化
合物を420 mg(89%) の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS) : 922〔M −H 〕-
【0106】
【実施例8】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'-フルオロ-
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-
3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-D- グルコ
ピラノシル−4-ホスフェート
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-
3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-D- グルコ
ピラノシル−4-ホスフェート
【0107】
【実施例8(a)】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'
R)-2'- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキ
シ)ミリストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリス
トイルオキシ)ミリストイル]-4,6−O- イソプロピリ
デン- α-D- グルコピラノサイド 2aで得られた(2'S,3'R) 化合物33.1 gを700 mlのメチ
レンクロリドに溶解し、25.9 gの3-ミリストイルオキシ
ミリスチン酸を加え、更に7 g の4-ジメチルアミノピリ
ジン、12.8 gのN,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド
を加えて、室温にて2 時間撹拌した。濾過後、減圧下濃
縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸
水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去
し、残渣をシリカゲルクロマトに付し、シクロヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物を47.7 g(8
5.5%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.86-0.90(9H,m); 1.2
5-1.77{68H,m, [1.37(3H,s); 1.48(3H,s)を含む]};
2.26(2H,m); 2.49(1H,dd,J=6.3,15.1Hz); 2.62(1H,dd,J
=6.3,15.1Hz); 3.70-3.86(5H,m); 3.93-3.98(1H,m); 4.
21-4.27(1H,m); 4.63(1H,d,J=3.9Hz); 4.90(1H,dd,J=2.
4,47.4Hz); 5.09-5.21(7H,m); 5.74-5.84(1H,m); 6.63
(1H,dd,J=3.9,9.8Hz); 7.26-7.36(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3);3440, 174
5, 1690, 1530. 元素分析: C62H104NFO12として
R)-2'- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキ
シ)ミリストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリス
トイルオキシ)ミリストイル]-4,6−O- イソプロピリ
デン- α-D- グルコピラノサイド 2aで得られた(2'S,3'R) 化合物33.1 gを700 mlのメチ
レンクロリドに溶解し、25.9 gの3-ミリストイルオキシ
ミリスチン酸を加え、更に7 g の4-ジメチルアミノピリ
ジン、12.8 gのN,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド
を加えて、室温にて2 時間撹拌した。濾過後、減圧下濃
縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エチル層を、炭酸
水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去
し、残渣をシリカゲルクロマトに付し、シクロヘキサ
ン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物を47.7 g(8
5.5%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.86-0.90(9H,m); 1.2
5-1.77{68H,m, [1.37(3H,s); 1.48(3H,s)を含む]};
2.26(2H,m); 2.49(1H,dd,J=6.3,15.1Hz); 2.62(1H,dd,J
=6.3,15.1Hz); 3.70-3.86(5H,m); 3.93-3.98(1H,m); 4.
21-4.27(1H,m); 4.63(1H,d,J=3.9Hz); 4.90(1H,dd,J=2.
4,47.4Hz); 5.09-5.21(7H,m); 5.74-5.84(1H,m); 6.63
(1H,dd,J=3.9,9.8Hz); 7.26-7.36(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3);3440, 174
5, 1690, 1530. 元素分析: C62H104NFO12として
【0108】
【実施例8b】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]- α-D- グルコピラノサイド 8aで得られた化合物4.6 g を、4bと同様に処理し、
目的化合物を4.2 g(94.8%)の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.0
4-1.78(64H,m); 2.26-2.31(2H,m); 2.47-2.59(2H,m);
3.63-3.88(5H,m); 3.96-4.02(1H,m); 4.16-4.23(1H,m);
4.66(1H,d,J=3.7Hz); 4.89(1H,dd,J=2.2,47.6Hz); 5.0
9-5.21(7H,m); 5.73-5.87(1H,m), 6.66(1H,dd,J=3.7,9.
5Hz); 7.26-7.37(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1741, 1719,
1703, 1670, 1545, 1468. 元素分析: C59H100NFO12として
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]- α-D- グルコピラノサイド 8aで得られた化合物4.6 g を、4bと同様に処理し、
目的化合物を4.2 g(94.8%)の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.0
4-1.78(64H,m); 2.26-2.31(2H,m); 2.47-2.59(2H,m);
3.63-3.88(5H,m); 3.96-4.02(1H,m); 4.16-4.23(1H,m);
4.66(1H,d,J=3.7Hz); 4.89(1H,dd,J=2.2,47.6Hz); 5.0
9-5.21(7H,m); 5.73-5.87(1H,m), 6.66(1H,dd,J=3.7,9.
5Hz); 7.26-7.37(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1741, 1719,
1703, 1670, 1545, 1468. 元素分析: C59H100NFO12として
【0109】
【実施例8c】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ) ミリストイル]-6−O- ベンジルオキシカルボ
ニル- α-D- グルコピラノサイド 8dで得られた化合物23.1 gを、4cと同様に処理し、
目的化合物を10.6 g(40.6%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.0
2-1.77(62H,m); 2.25-2.31(2H,m); 2.46-2.59(2H,m);
3.31(1H,d,J=4.2Hz); 3.61(1H,td,J=9.3,4.2Hz);3.76-
3.86(2H,m); 3.93-4.00(1H,m); 4.16-4.24(1H,m); 4.38
-4.48(1H,m); 4.88(1H,dd,J=2.2,47.6Hz); 5.07-5.19(9
H,m); 5.70-5.85(1H,m); 6.62(1H,dd,J=3.7,9.5Hz); 7.
26-7.40(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1747, 1738,
1724, 1712, 1678, 1547. 元素分析: C67H106NFO14として
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ) ミリストイル]-6−O- ベンジルオキシカルボ
ニル- α-D- グルコピラノサイド 8dで得られた化合物23.1 gを、4cと同様に処理し、
目的化合物を10.6 g(40.6%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.0
2-1.77(62H,m); 2.25-2.31(2H,m); 2.46-2.59(2H,m);
3.31(1H,d,J=4.2Hz); 3.61(1H,td,J=9.3,4.2Hz);3.76-
3.86(2H,m); 3.93-4.00(1H,m); 4.16-4.24(1H,m); 4.38
-4.48(1H,m); 4.88(1H,dd,J=2.2,47.6Hz); 5.07-5.19(9
H,m); 5.70-5.85(1H,m); 6.62(1H,dd,J=3.7,9.5Hz); 7.
26-7.40(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1747, 1738,
1724, 1712, 1678, 1547. 元素分析: C67H106NFO14として
【0110】
【実施例8d】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル
-6−O- ベンジルオキシカルボニル- α-D- グルコピラ
ノサイド 8cで得られた化合物10.47 g を、4dと同様に処理
し、目的化合物を11.46g(91.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.0
3-1.80(62H,m); 2.13-2.19(2H,m); 2.33(1H,dd,J=7.3,1
5.8Hz); 2.42(1H,dd,J=5.1,15.8Hz); 3.75-3.82(1H,m);
3.89-4.02(2H,m); 4.17-4.36(3H,m); 4.64(1H,d,J=3.7
Hz); 4.72(1H,dd,J=9.2,18.7Hz); 4.85-5.22(9H,m); 5.
42(1H,dd,J=9.2,11.0Hz); 5.70-5.84(1H,m); 6.56(1H,d
d,J=3.7,9.5Hz); 7.12-7.65(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 175
0, 1690, 1590.
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル
-6−O- ベンジルオキシカルボニル- α-D- グルコピラ
ノサイド 8cで得られた化合物10.47 g を、4dと同様に処理
し、目的化合物を11.46g(91.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.0
3-1.80(62H,m); 2.13-2.19(2H,m); 2.33(1H,dd,J=7.3,1
5.8Hz); 2.42(1H,dd,J=5.1,15.8Hz); 3.75-3.82(1H,m);
3.89-4.02(2H,m); 4.17-4.36(3H,m); 4.64(1H,d,J=3.7
Hz); 4.72(1H,dd,J=9.2,18.7Hz); 4.85-5.22(9H,m); 5.
42(1H,dd,J=9.2,11.0Hz); 5.70-5.84(1H,m); 6.56(1H,d
d,J=3.7,9.5Hz); 7.12-7.65(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 175
0, 1690, 1590.
【0111】
【実施例8e】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミリストイ
ルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイルオキシ)
ミリストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O-
ベンジルオキシカルボニル-D- グルコピラノース 8dで得られた化合物1.4 g を、1gと同様に処理し
て、目的化合物0.77 g(56.6%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
8-1.82(62H,m); 2.12-2.18(2H,m); 2.32(1H,dd,J=7.3,1
5.8Hz); 2.41(1H,dd,J=5.5,15.8Hz); 2.70(1H,dd,J=1.
5,4.8Hz); 4.09-4.18(3H,m); 4.29-4.34(1H,m); 4.67(1
H,dd,J=9.2,18.7Hz); 4.87(1H,m); 4.89(1H,dd,J=1.8,4
7.3Hz); 5.61-5.25(6H,m); 5.46(1H,dd,J=9.2,11.0Hz);
6.63(1H,dd,J=3.3,8.8Hz); 7.12-7.38(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r); 1739, 1660, 1290, 126
6, 1250, 1195. 元素分析: C76H111FNO17P として
ロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ) ミリストイ
ルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイルオキシ)
ミリストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O-
ベンジルオキシカルボニル-D- グルコピラノース 8dで得られた化合物1.4 g を、1gと同様に処理し
て、目的化合物0.77 g(56.6%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
8-1.82(62H,m); 2.12-2.18(2H,m); 2.32(1H,dd,J=7.3,1
5.8Hz); 2.41(1H,dd,J=5.5,15.8Hz); 2.70(1H,dd,J=1.
5,4.8Hz); 4.09-4.18(3H,m); 4.29-4.34(1H,m); 4.67(1
H,dd,J=9.2,18.7Hz); 4.87(1H,m); 4.89(1H,dd,J=1.8,4
7.3Hz); 5.61-5.25(6H,m); 5.46(1H,dd,J=9.2,11.0Hz);
6.63(1H,dd,J=3.3,8.8Hz); 7.12-7.38(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm−1 (KB
r); 1739, 1660, 1290, 126
6, 1250, 1195. 元素分析: C76H111FNO17P として
【0112】
【実施例8f】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"
R)-3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-4−O-
ジフェニルホスホリル-D- グルコピラノース 8eで得られた化合物6.5 g を、5fと同様に処理し、
目的化合物を4.89 g(93.7%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
8-1.80(62H,m); 2.13-2.21(2H,m); 2.37-2.39(2H,m);
3.50-3.61(4H,m); 3.97-4.06(2H,m); 4.21-4.28(1H,m);
4.65-4.83(2H,m); 5.04-5.13(1H,m); 5.24-5.28(2H,
m); 5.49-5.57(1H,m); 6.80-6.85(1H,m); 7.14-7.38 (1
0H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1735, 1671,
1289, 1202, 1060. 元素分析: C60H99FNO13Pとして
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"
R)-3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-4−O-
ジフェニルホスホリル-D- グルコピラノース 8eで得られた化合物6.5 g を、5fと同様に処理し、
目的化合物を4.89 g(93.7%) の収量で得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
8-1.80(62H,m); 2.13-2.21(2H,m); 2.37-2.39(2H,m);
3.50-3.61(4H,m); 3.97-4.06(2H,m); 4.21-4.28(1H,m);
4.65-4.83(2H,m); 5.04-5.13(1H,m); 5.24-5.28(2H,
m); 5.49-5.57(1H,m); 6.80-6.85(1H,m); 7.14-7.38 (1
0H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1735, 1671,
1289, 1202, 1060. 元素分析: C60H99FNO13Pとして
【0113】
【実施例8g】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"
R)-3"- (ミリストイルオキシ) ミリストイル]-D- グ
ルコピラノシル−4-ホスフェート 8fで得られた化合物4.59 gを、5gと同様に処理し、
目的化合物を3.9 g(98.7%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz, 重ピリジン) δ ppm: 0.85-
0.90(9H,m), 1.03-2.15(62H,m), 2.43-2.49(2H,m), 3.0
8-3.25(2H,m),4.09-4.13(1H,m), 4.52-4.56(2H,m), 4.6
2-4.65(1H,m), 4.99-5.08(1H,m), 5.21-5.49(2H,m), 5.
63-5.74(2H,m), 6.24-6.31(1H,m), 8.03-8.72(6H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1734, 1661,
1550, 1465, 1224, 1182, 1171, 1063. 元素分析: C48H91FNO13Pとして
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"
R)-3"- (ミリストイルオキシ) ミリストイル]-D- グ
ルコピラノシル−4-ホスフェート 8fで得られた化合物4.59 gを、5gと同様に処理し、
目的化合物を3.9 g(98.7%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz, 重ピリジン) δ ppm: 0.85-
0.90(9H,m), 1.03-2.15(62H,m), 2.43-2.49(2H,m), 3.0
8-3.25(2H,m),4.09-4.13(1H,m), 4.52-4.56(2H,m), 4.6
2-4.65(1H,m), 4.99-5.08(1H,m), 5.21-5.49(2H,m), 5.
63-5.74(2H,m), 6.24-6.31(1H,m), 8.03-8.72(6H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1734, 1661,
1550, 1465, 1224, 1182, 1171, 1063. 元素分析: C48H91FNO13Pとして
【0114】
【実施例9】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'-フルオロ-
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-
3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-D- グルコ
ピラノシル−4-ホスフェート
3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-
3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-D- グルコ
ピラノシル−4-ホスフェート
【0115】
【実施例9a】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミド]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ) ミリストイル]-4,6−O- イソプロピリデン-
α- D-グルコピラノサイド 2aで得られた(2'R,3'S) 化合物1.1 g を、8aと同様
に処理して、目的化合物を1.36 g(73.8%) 得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 174
0, 1685, 1530, 1460. 元素分析: C62H104FNO12として
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミド]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ) ミリストイル]-4,6−O- イソプロピリデン-
α- D-グルコピラノサイド 2aで得られた(2'R,3'S) 化合物1.1 g を、8aと同様
に処理して、目的化合物を1.36 g(73.8%) 得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 174
0, 1685, 1530, 1460. 元素分析: C62H104FNO12として
【0116】
【実施例9b】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]- α-D- グルコピラノサイド 9aで得られた化合物57.6 gを、4bと同様に処理し、
目的化合物を42.6 g(76.8%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.86-0.90(9H,m); 1.2
5-1.76(64H,m); 2.25-2.45(4H,m), 3.64-3.76(3H,m),
3.85-3.90(2H,m); 3.95-4.00(1H,m); 4.14-4.21(2H,m);
4.84-5.32(8H,m); 5.83-5.87(1H,m); 7.07-7.10(1H,
m); 7.26-7.38(5H,m). 元素分析: C59H100O12NFとして
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]- α-D- グルコピラノサイド 9aで得られた化合物57.6 gを、4bと同様に処理し、
目的化合物を42.6 g(76.8%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.86-0.90(9H,m); 1.2
5-1.76(64H,m); 2.25-2.45(4H,m), 3.64-3.76(3H,m),
3.85-3.90(2H,m); 3.95-4.00(1H,m); 4.14-4.21(2H,m);
4.84-5.32(8H,m); 5.83-5.87(1H,m); 7.07-7.10(1H,
m); 7.26-7.38(5H,m). 元素分析: C59H100O12NFとして
【0117】
【実施例9c】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]-6−O- ベンジルオキシカルボ
ニル- α-D- グルコピラノサイド 9bで得られた化合物0.83 gを、4cと同様に処理し、
目的化合物を0.6 g(63.6%)得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.86-0.90(9H,m); 1.2
5-1.76(63H,m); 2.23-2.45(4H,m); 3.63-3.65(2H,m);
3.85-3.98(2H,m); 4.11-4.19(2H,m); 4.43-4.93(2H,m);
4.89(1H,dd,J=2.6,47.3Hz); 4.93(1H,d,J=3.3Hz); 5.0
1-5.30(8H,m); 5.76-5.92(1H,m); 7.03-7.07(1H,m); 7.
26-7.41(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 175
0, 1690. 元素分析: C67H106O14NFとして
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]-6−O- ベンジルオキシカルボ
ニル- α-D- グルコピラノサイド 9bで得られた化合物0.83 gを、4cと同様に処理し、
目的化合物を0.6 g(63.6%)得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.86-0.90(9H,m); 1.2
5-1.76(63H,m); 2.23-2.45(4H,m); 3.63-3.65(2H,m);
3.85-3.98(2H,m); 4.11-4.19(2H,m); 4.43-4.93(2H,m);
4.89(1H,dd,J=2.6,47.3Hz); 4.93(1H,d,J=3.3Hz); 5.0
1-5.30(8H,m); 5.76-5.92(1H,m); 7.03-7.07(1H,m); 7.
26-7.41(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 175
0, 1690. 元素分析: C67H106O14NFとして
【0118】
【実施例9d】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル
-6−O- ベンジルオキシカルボニル- α-D- グルコピラ
ノサイド 9cで得られた化合物30.5 gを、4dと同様に処理し、
目的化合物を31 g(96%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
2-1.72(62H,m); 2.06-2.12(2H,m), 2.35(1H,dd,J=7.7,1
7.6Hz); 2.52(1H,dd,J=5.5,17.6Hz); 3.90-4.35(6H,m);
4.73(1H,dd,J=9.2,18.7Hz); 4.89(1H,dd,J=2.6,47.6H
z); 4.95(1H,d,J=3.7Hz); 5.04-5.29(8H,m); 5.47(1H,d
d,J=9.2,11.0Hz); 5.77-5.84(1H,m); 6.81(1H,dd,J=3.
3,8.1Hz); 7.11-7.37(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 174
5, 1690, 1590, 1530. 元素分析: C79H115O17NFP として
- フルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイル
オキシ)ミリストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル
-6−O- ベンジルオキシカルボニル- α-D- グルコピラ
ノサイド 9cで得られた化合物30.5 gを、4dと同様に処理し、
目的化合物を31 g(96%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
2-1.72(62H,m); 2.06-2.12(2H,m), 2.35(1H,dd,J=7.7,1
7.6Hz); 2.52(1H,dd,J=5.5,17.6Hz); 3.90-4.35(6H,m);
4.73(1H,dd,J=9.2,18.7Hz); 4.89(1H,dd,J=2.6,47.6H
z); 4.95(1H,d,J=3.7Hz); 5.04-5.29(8H,m); 5.47(1H,d
d,J=9.2,11.0Hz); 5.77-5.84(1H,m); 6.81(1H,dd,J=3.
3,8.1Hz); 7.11-7.37(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 174
5, 1690, 1590, 1530. 元素分析: C79H115O17NFP として
【0119】
【実施例9e】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイ
ルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイルオキシ)
ミリストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O-
ベンジルオキシカルボニル-D- グルコピラノース 9dで得られた化合物15 gを、1gと同様に処理し、目
的化合物を11.6 g(79.6%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
4-1.75(62H,m); 2.08-2.13(2H,m); 2.33(1H,dd,J=7.7,1
6.9Hz); 2.51(1H,dd,J=4.8,16.9Hz); 3.63(1H,dd,J=1.
1,4.03Hz); 3.97(1H,m); 4.14-4.36(3H,m); 4.66-4.77
(1H,m); 4.89(1H,dd,J=2.7,47.6Hz); 5.02-5.20(6H,m);
5.30(1H,t,J=3.7Hz); 5.53(1H,dd,J=9.2,11.0Hz); 6.9
2(1H,dd,J=2.9,7.7Hz); 7.12-7.34(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3);3420, 175
0, 1690, 1590, 1530, 1490, 960. 元素分析: C76H111NO17FP として
ロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイ
ルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"-(ミリストイルオキシ)
ミリストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O-
ベンジルオキシカルボニル-D- グルコピラノース 9dで得られた化合物15 gを、1gと同様に処理し、目
的化合物を11.6 g(79.6%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
4-1.75(62H,m); 2.08-2.13(2H,m); 2.33(1H,dd,J=7.7,1
6.9Hz); 2.51(1H,dd,J=4.8,16.9Hz); 3.63(1H,dd,J=1.
1,4.03Hz); 3.97(1H,m); 4.14-4.36(3H,m); 4.66-4.77
(1H,m); 4.89(1H,dd,J=2.7,47.6Hz); 5.02-5.20(6H,m);
5.30(1H,t,J=3.7Hz); 5.53(1H,dd,J=9.2,11.0Hz); 6.9
2(1H,dd,J=2.9,7.7Hz); 7.12-7.34(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3);3420, 175
0, 1690, 1590, 1530, 1490, 960. 元素分析: C76H111NO17FP として
【0120】
【実施例9f】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"
R)-3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-4−O-
ジフェニルホスホリル-D- グルコピラノース 9eで得られた化合物11.6 gを、5fと同様に処理し、
目的化合物を8.14 g(87.4%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
9-1.63(62H,m); 2.15-2.20(2H,m); 2.37(1H,dd,J=8.4,1
7.2Hz); 2.68(1H,d,J=8.8Hz); 3.38(1H,m); 3.59-3.62
(2H,m); 4.02-4.05(3H,m); 4.33-4.40(1H,m); 4.74(1H,
dd,J=1.1,48.0Hz);4.77(1H,dd,J=9.5,19.1Hz); 5.11-5.
15(1H,m); 5.30(1H,t,J=3.7Hz); 5.54(1H,dd,J=9.5,10.
3Hz); 6.83(1H,dd,J=3.3,9.2Hz); 7.15-7.39(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1736, 1661,
1585, 1560, 1492.
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"
R)-3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-4−O-
ジフェニルホスホリル-D- グルコピラノース 9eで得られた化合物11.6 gを、5fと同様に処理し、
目的化合物を8.14 g(87.4%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m); 1.1
9-1.63(62H,m); 2.15-2.20(2H,m); 2.37(1H,dd,J=8.4,1
7.2Hz); 2.68(1H,d,J=8.8Hz); 3.38(1H,m); 3.59-3.62
(2H,m); 4.02-4.05(3H,m); 4.33-4.40(1H,m); 4.74(1H,
dd,J=1.1,48.0Hz);4.77(1H,dd,J=9.5,19.1Hz); 5.11-5.
15(1H,m); 5.30(1H,t,J=3.7Hz); 5.54(1H,dd,J=9.5,10.
3Hz); 6.83(1H,dd,J=3.3,9.2Hz); 7.15-7.39(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr); 1736, 1661,
1585, 1560, 1492.
【0121】
【実施例9g】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"
R)-3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-D- グ
ルコピラノシル−4-ホスフェート 9fで得られた化合物7.72 gを、5gと同様に処理し、
目的化合物を6.7 g 定量的に得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.91(9H,m); 1.2
5-2.01(62H,m); 2.38-2.44(2H,m); 3.19(2H,d,J=5.86H
z); 4.11-4.18(1H,m); 4.43-4.59(3H,m); 4.99-5.07(1
H,m); 5.15-5.33{(2H,m)[5.24(1H,dd,J=2.0,48.8Hz)を
含む} ; 5.74-5.81(2H,m); 6.28(1H,t,J=9.8Hz); 8.02
(1H,dd,J=2.7,9.8Hz); 8.61(5H,br.s). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1753, 1716,
1657, 1184, 1138, 1117, 1068. 元素分析: C48H91FNO13Pとして
ロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3−O- [(3"
R)-3"- (ミリストイルオキシ)ミリストイル]-D- グ
ルコピラノシル−4-ホスフェート 9fで得られた化合物7.72 gを、5gと同様に処理し、
目的化合物を6.7 g 定量的に得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.85-0.91(9H,m); 1.2
5-2.01(62H,m); 2.38-2.44(2H,m); 3.19(2H,d,J=5.86H
z); 4.11-4.18(1H,m); 4.43-4.59(3H,m); 4.99-5.07(1
H,m); 5.15-5.33{(2H,m)[5.24(1H,dd,J=2.0,48.8Hz)を
含む} ; 5.74-5.81(2H,m); 6.28(1H,t,J=9.8Hz); 8.02
(1H,dd,J=2.7,9.8Hz); 8.61(5H,br.s). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 1753, 1716,
1657, 1184, 1138, 1117, 1068. 元素分析: C48H91FNO13Pとして
【0122】
【実施例10】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]-3
−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-D- グル
コピラノシル−4-ホスフェート
ロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]-3
−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-D- グル
コピラノシル−4-ホスフェート
【0123】
【実施例10a】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]-4,6−O- イソプロピリデン- β-D- グルコピラ
ノサイド 6aで得られた(2'S,3'R) 化合物3.2 g を、2bと同様
に処理し、目的化合物を4.12 g(89.2%) の収量で得た。
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]-4,6−O- イソプロピリデン- β-D- グルコピラ
ノサイド 6aで得られた(2'S,3'R) 化合物3.2 g を、2bと同様
に処理し、目的化合物を4.12 g(89.2%) の収量で得た。
【0124】
【実施例10b】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]- β-D- グルコピラノサイド 10aで得られた化合物4 g を、4bと同様に処理し、
目的化合物を2.94 g(75.4%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.5-2.0(71H,
m); 2.1-2.8(4H,m); 3.0-5.9(18H,m); 6.3-6.6(2H,m);
7.1-7.3(5H,m).
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]- β-D- グルコピラノサイド 10aで得られた化合物4 g を、4bと同様に処理し、
目的化合物を2.94 g(75.4%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.5-2.0(71H,
m); 2.1-2.8(4H,m); 3.0-5.9(18H,m); 6.3-6.6(2H,m);
7.1-7.3(5H,m).
【0125】
【実施例10c】アリル 2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]-6−O- ベンジルオキシメチル- β-D- グルコピ
ラノサイド 10bで得られた化合物2.73 gを、7cと同様に処理
し、目的化合物を1.7 g(55.5%)得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.7-2.0(71H,
m); 2.1-2.7(4H,m); 2.90(1H,br.s); 3.4-5.5(20H,m);
6.2-6.6(2H,m); 7.1-7.4(10H,m).
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]-6−O- ベンジルオキシメチル- β-D- グルコピ
ラノサイド 10bで得られた化合物2.73 gを、7cと同様に処理
し、目的化合物を1.7 g(55.5%)得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.7-2.0(71H,
m); 2.1-2.7(4H,m); 2.90(1H,br.s); 3.4-5.5(20H,m);
6.2-6.6(2H,m); 7.1-7.4(10H,m).
【0126】
【実施例10d】アリル 2-デオキシ-2- [(2' S,3'R)-
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリ ストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシ ミリスト
イル]-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O- ベンジル
オキシメチル- β-D- グルコピラノサイド 10cで得られた化合物1.65 gを、4dと同様に処理
し、目的化合物2.0gを定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.5-2.0(71H,
m); 2.1-2.7(4H,m); 3.5-5.6(20H,m); 6.2-6.7(2H,m);
7.1-7.5(20H,m).
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリ ストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシ ミリスト
イル]-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O- ベンジル
オキシメチル- β-D- グルコピラノサイド 10cで得られた化合物1.65 gを、4dと同様に処理
し、目的化合物2.0gを定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.5-2.0(71H,
m); 2.1-2.7(4H,m); 3.5-5.6(20H,m); 6.2-6.7(2H,m);
7.1-7.5(20H,m).
【0127】
【実施例10e】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フル
オロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリストイル]-4
−O- ジフェニルホスホリル-6−O- ベンジルオキシメ
チル-D- β- グルコピラノース 10dで得られた化合物1.9 g を、1gと同様に処理
し、目的化合物を0.88 g(47.5%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=6.2-7.0H
z); 1.15-1.70(62H,m);2.20-2.45(4H,m); 3.07(1H,m);
3.60-3.82(3H,m); 4.20-4.90(10H,m); 5.17(1H,m); 5.3
0(1H,t,J=3.3-3.7Hz); 5.57(1H,dd,J=9.4,10.8Hz); 6.6
8(1H,dd,J=3.5,8.6Hz); 7.10-7.35(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 345
0-3300, 2920, 2860, 1740, 1680.
オロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリストイル]-4
−O- ジフェニルホスホリル-6−O- ベンジルオキシメ
チル-D- β- グルコピラノース 10dで得られた化合物1.9 g を、1gと同様に処理
し、目的化合物を0.88 g(47.5%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=6.2-7.0H
z); 1.15-1.70(62H,m);2.20-2.45(4H,m); 3.07(1H,m);
3.60-3.82(3H,m); 4.20-4.90(10H,m); 5.17(1H,m); 5.3
0(1H,t,J=3.3-3.7Hz); 5.57(1H,dd,J=9.4,10.8Hz); 6.6
8(1H,dd,J=3.5,8.6Hz); 7.10-7.35(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (フィルム): 345
0-3300, 2920, 2860, 1740, 1680.
【0128】
【実施例10f】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フル
オロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-4−O
- ジフェニルホスホリル-D- グルコピラノース 10eで得られた化合物0.78 gを、7fと同様に処理
し、目的化合物を0.37 g(51.4%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=6.2-7.0H
z); 1.10-1.30(58H,m);1.40-1.75(4H,m); 2.10-2.33(4
H,m); 3.50-4.10(7H,m); 4.70-4.98(3H,m); 5.13-5.40
(2H,m); 5.56(1H,t,J=9.5-10.3Hz); 6.77(1H,dd,J=3.7,
9.2Hz); 7.15-7.38(10H,m).
オロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-4−O
- ジフェニルホスホリル-D- グルコピラノース 10eで得られた化合物0.78 gを、7fと同様に処理
し、目的化合物を0.37 g(51.4%) 得た。 NMR スペクトル (CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=6.2-7.0H
z); 1.10-1.30(58H,m);1.40-1.75(4H,m); 2.10-2.33(4
H,m); 3.50-4.10(7H,m); 4.70-4.98(3H,m); 5.13-5.40
(2H,m); 5.56(1H,t,J=9.5-10.3Hz); 6.77(1H,dd,J=3.7,
9.2Hz); 7.15-7.38(10H,m).
【0129】
【実施例10g】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フル
オロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-D- グ
ルコピラノシル−4-ホスフェート 10fで得られた化合物0.29 gを、5gと同様に処理
し、目的化合物0.25 gを定量的に得た。 NMR スペクトル (CF3COOD)δ ppm: 0.87-0.98(9H,m);
1.20-1.55(58H,m); 1.55-2.00(4H,m); 2.43-2.64(2H,
m); 2.73-2.94(2H,m); 4.14-4.65(5H,m); 4.79(1H,dd,J
=9.3,18.5Hz); 5.15(1H,dd,J=1.0,46.9Hz); 5.40-5.78
(3H,m). マススペクトル(FAB/MS): 938[M-H ]-.
オロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-D- グ
ルコピラノシル−4-ホスフェート 10fで得られた化合物0.29 gを、5gと同様に処理
し、目的化合物0.25 gを定量的に得た。 NMR スペクトル (CF3COOD)δ ppm: 0.87-0.98(9H,m);
1.20-1.55(58H,m); 1.55-2.00(4H,m); 2.43-2.64(2H,
m); 2.73-2.94(2H,m); 4.14-4.65(5H,m); 4.79(1H,dd,J
=9.3,18.5Hz); 5.15(1H,dd,J=1.0,46.9Hz); 5.40-5.78
(3H,m). マススペクトル(FAB/MS): 938[M-H ]-.
【0130】
【実施例11】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]-3
−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-D- グル
コピラノシル−4-ホスフェート
ロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]-3
−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-D- グル
コピラノシル−4-ホスフェート
【0131】
【実施例11a】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]-4,6−O- イソプロピリデン- β-D- グルコピラ
ノサイド 6aで得られた(2'R,3'S) 化合物3.4 g を、2bと同様
に処理し、目的化合物を3.8 g(77.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.5-2.0(77H,
m); 2.0-2.8(4H,m); 3.2-5.6(16H,m); 6.1-6.4(2H,m);
7.1-7.4(5H,m).
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]-4,6−O- イソプロピリデン- β-D- グルコピラ
ノサイド 6aで得られた(2'R,3'S) 化合物3.4 g を、2bと同様
に処理し、目的化合物を3.8 g(77.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.5-2.0(77H,
m); 2.0-2.8(4H,m); 3.2-5.6(16H,m); 6.1-6.4(2H,m);
7.1-7.4(5H,m).
【0132】
【実施例11b】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]- β-D- グルコピラノサイド 11aで得られた化合物3.68 gを、4bと同様に処理
し、目的化合物を2.97 g(84%) 得た。
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]- β-D- グルコピラノサイド 11aで得られた化合物3.68 gを、4bと同様に処理
し、目的化合物を2.97 g(84%) 得た。
【0133】
【実施例11c】アリル 2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]-6−O- ベンジルオキシメチル- β-D- グルコピ
ラノサイド 11bで得られた化合物2.77 gを、7cと同様に処理
し、目的化合物を2.36 g(76%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.6
−2.0(71H,m); 2.0−2.7(4H,
m); 3.4−6.2(21H,m) ; 6.2−
6.6(2H,m); 7.1−7.5(10H,
m).
2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリスト
イル]-6−O- ベンジルオキシメチル- β-D- グルコピ
ラノサイド 11bで得られた化合物2.77 gを、7cと同様に処理
し、目的化合物を2.36 g(76%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.6
−2.0(71H,m); 2.0−2.7(4H,
m); 3.4−6.2(21H,m) ; 6.2−
6.6(2H,m); 7.1−7.5(10H,
m).
【0134】
【実施例11d】アリル 2−デオキシ-2- [(2'R,
3'S)-2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリス
トイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミ
リストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O-ベ
ンジルオキシメチル- β-D- グルコピラノサイド 11cで得られた化合物2.25 gを、4dと同様に処理
し、目的化合物を2.36 g(86.4%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.6-2.0(71H,
m); 2.1-2.4(4H,m); 3.5-6.1(20H,m); 6.1-6.6(2H,m);
7.1-7.5(20H,m).
3'S)-2'- フルオロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリス
トイルアミノ]-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミ
リストイル]-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O-ベ
ンジルオキシメチル- β-D- グルコピラノサイド 11cで得られた化合物2.25 gを、4dと同様に処理
し、目的化合物を2.36 g(86.4%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.6-2.0(71H,
m); 2.1-2.4(4H,m); 3.5-6.1(20H,m); 6.1-6.6(2H,m);
7.1-7.5(20H,m).
【0135】
【実施例11e】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フル
オロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリストイル]-4
−O- ジフェニルホスホリル-6−O- ベンジルオキシメ
チル-D- グルコピラノース 11dで得られた化合物2.2 g を、1gと同様に処理
し、目的化合物を1.83 g(85.7%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.5-2.0(71H,
m); 2.1-2.6(4H,m); 3.6-5.9(17H,m); 6.75(1H,br.s);
7.1-7.4(20H,m).
オロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ベンジルオキシミリストイル]-4
−O- ジフェニルホスホリル-6−O- ベンジルオキシメ
チル-D- グルコピラノース 11dで得られた化合物2.2 g を、1gと同様に処理
し、目的化合物を1.83 g(85.7%) 得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.5-2.0(71H,
m); 2.1-2.6(4H,m); 3.6-5.9(17H,m); 6.75(1H,br.s);
7.1-7.4(20H,m).
【0136】
【実施例11f】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フル
オロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-4−O
- ジフェニルホスホリル- β-D- グルコピラノース 11eで得られた化合物1.7 g を、7fと同様に処理
し、目的化合物を0.6 g(42.1%)得た。
オロ-3'-(ミリストイルオキシ) ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-4−O
- ジフェニルホスホリル- β-D- グルコピラノース 11eで得られた化合物1.7 g を、7fと同様に処理
し、目的化合物を0.6 g(42.1%)得た。
【0137】
【実施例11g】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フル
オロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-D- グ
ルコピラノシル−4-ホスフェート 11fで得られた化合物0.54 gを、5gと同様に処理
し、目的化合物を0.45 g(96.8%) 得た。 NMR スペクトル (CF3COOD)δ ppm: 0.87-0.98(9H,m);
1.27-1.60(58H,m); 1.65-1.93(4H,m); 2.50-2.60(2H,
m); 2.80-2.90(2H,m); 4.12-4.62(5H,m); 4.80(1H,dd,J
=9.5,18.3Hz); 5.18(1H,dd,J=2.7,48.6Hz); 5.40-5.93
(3H,m). マススペクトル(FAB/MS): 938[M-H ]-.
オロ-3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイルアミノ]
-3−O- [(3"R)-3"- ヒドロキシミリストイル]-D- グ
ルコピラノシル−4-ホスフェート 11fで得られた化合物0.54 gを、5gと同様に処理
し、目的化合物を0.45 g(96.8%) 得た。 NMR スペクトル (CF3COOD)δ ppm: 0.87-0.98(9H,m);
1.27-1.60(58H,m); 1.65-1.93(4H,m); 2.50-2.60(2H,
m); 2.80-2.90(2H,m); 4.12-4.62(5H,m); 4.80(1H,dd,J
=9.5,18.3Hz); 5.18(1H,dd,J=2.7,48.6Hz); 5.40-5.93
(3H,m). マススペクトル(FAB/MS): 938[M-H ]-.
【0138】
【実施例12】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル-4- ホスフェー
ト
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル-4- ホスフェー
ト
【0139】
【実施例12a】アリル 2- デオキシ-2- [(2'R,3'S)-
2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルア
ミノ]-4,6−O- イソプロピリデン- β- D- グルコピ
ラノサイド及びアリル 2- デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-4,6−O- イソプロピリデン- β- D- グルコピラ
ノサイド 1dで得た化合物5.18 g(20 mmol) を塩化メチレン150
mlに溶解し、9.93 gの(±)-syn-2-フルオロ-3- ミリス
トイルオキシミリスチン酸を加え、更に、N,N'- ジシク
ロヘキシルカルボジイミド4.95g を加え、室温にて1時
間攪拌した。濾過し、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈
した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。酢酸エ
チルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトに付
し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的
化合物である(2'R,3'S) 体と、(2'S,3'R) 体をそれぞれ
5.65g(39.6%) 、5.55 g(38.9%) の収量で得た。 [(2'R,3'S) 体]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ p
pm: 0.88(6H,t,J=6.9Hz), 1.20-1.38(38H,m), 1.44(3H,
s), 1.52(3H,s), 1.60-1.84(5H,m), 2.30(2H,m), 3.23-
3.33(1H,m), 3.58-3.85(4H,m), 3.93(1H,dd,J=5.5,10.6
Hz), 4.07(1H,dd,J=6.2,12.8Hz), 4.30-4.37(1H,m), 4.
76(1H,d,J=7.7Hz), 4.93(1H,dd,J=2.9,48.0Hz), 5.20-
5.36(3H,m), 5.79-5.94(1H,m), 6.44(1H,t,J=5.5Hz). [(2'S,3'R) 体]0.88(6H,t,J=6.9Hz), 1.20-1.38(38H,
m), 1.45(3H,s), 1.52(3H,s), 1.56-1.76(5H,m), 2.29
(2H,m), 3.30-3.41(2H,m), 3.57(1H,t,J=9.2Hz),3.80(1
H,t,J=10.6Hz), 3.93(1H,dd,J=5.5,11.0Hz), 4.05-4.16
(2H,m), 4.29-4.36(1H,m), 4.77(1H,d,J=8.1Hz), 4.89
(1H,dd,J=2.2,48.0Hz), 5.20-5.34(3H,m), 5.80-5.89(1
H,m),6.52(1H,t,J=5.5Hz).
2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルア
ミノ]-4,6−O- イソプロピリデン- β- D- グルコピ
ラノサイド及びアリル 2- デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'
- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-4,6−O- イソプロピリデン- β- D- グルコピラ
ノサイド 1dで得た化合物5.18 g(20 mmol) を塩化メチレン150
mlに溶解し、9.93 gの(±)-syn-2-フルオロ-3- ミリス
トイルオキシミリスチン酸を加え、更に、N,N'- ジシク
ロヘキシルカルボジイミド4.95g を加え、室温にて1時
間攪拌した。濾過し、減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈
した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩水に
て洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。酢酸エ
チルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルクロマトに付
し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的
化合物である(2'R,3'S) 体と、(2'S,3'R) 体をそれぞれ
5.65g(39.6%) 、5.55 g(38.9%) の収量で得た。 [(2'R,3'S) 体]NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ p
pm: 0.88(6H,t,J=6.9Hz), 1.20-1.38(38H,m), 1.44(3H,
s), 1.52(3H,s), 1.60-1.84(5H,m), 2.30(2H,m), 3.23-
3.33(1H,m), 3.58-3.85(4H,m), 3.93(1H,dd,J=5.5,10.6
Hz), 4.07(1H,dd,J=6.2,12.8Hz), 4.30-4.37(1H,m), 4.
76(1H,d,J=7.7Hz), 4.93(1H,dd,J=2.9,48.0Hz), 5.20-
5.36(3H,m), 5.79-5.94(1H,m), 6.44(1H,t,J=5.5Hz). [(2'S,3'R) 体]0.88(6H,t,J=6.9Hz), 1.20-1.38(38H,
m), 1.45(3H,s), 1.52(3H,s), 1.56-1.76(5H,m), 2.29
(2H,m), 3.30-3.41(2H,m), 3.57(1H,t,J=9.2Hz),3.80(1
H,t,J=10.6Hz), 3.93(1H,dd,J=5.5,11.0Hz), 4.05-4.16
(2H,m), 4.29-4.36(1H,m), 4.77(1H,d,J=8.1Hz), 4.89
(1H,dd,J=2.2,48.0Hz), 5.20-5.34(3H,m), 5.80-5.89(1
H,m),6.52(1H,t,J=5.5Hz).
【0140】
【実施例12b】アリル 2- デオキシ-2- [(2'R,3'S)-
2'- フルオロ- 3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]- 3-O- ミリストイル-4,6−O- イソプロピリ
デン- β- D- グルコピラノサイド 12aで得られた化合物(2'R,3'S) 体2 g(2.8 mmol)
を、塩化メチレン30 mlに溶解し、ミリスチン酸クロラ
イド728 mgを加えてから、トリエチルアミン313mgを加
え、室温にて1時間攪拌した。濃縮し、酢酸エチルにて
希釈し、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、減圧下酢酸
エチルを留去し、残渣を、シリカゲルカラムに付し、シ
クロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物
を1.35 g(52.1%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1740, 169
5. マススペクトル(M/Z) : 924(M++1), 909, 883, 867, 73
7, 724, 655, 638, 610,526, 513, 452. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.6Hz), 1.13-1.67{70H,m [1.36(3H,s),1.46(3H,s) を
含む]}, 2.25−2.35(4H,m), 3.
32−3.41(1H,m), 3.66−3.85
(3H,m), 3.95(1H,dd,J=5.5,
10.6Hz), 4.05(1H,dd,J=6.
2,12.8Hz), 4.26−4.34(1H,
m), 4.74−4.93(2H,m), 5.16
−5.29(4H,m), 5.75−5.89(1
H,m), 6.34(1H,dd,J=4.4,8.
8Hz). 元素分析: C54H96FNO9として
2'- フルオロ- 3'-(ミリストイルオキシ)ミリストイル
アミノ]- 3-O- ミリストイル-4,6−O- イソプロピリ
デン- β- D- グルコピラノサイド 12aで得られた化合物(2'R,3'S) 体2 g(2.8 mmol)
を、塩化メチレン30 mlに溶解し、ミリスチン酸クロラ
イド728 mgを加えてから、トリエチルアミン313mgを加
え、室温にて1時間攪拌した。濃縮し、酢酸エチルにて
希釈し、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、減圧下酢酸
エチルを留去し、残渣を、シリカゲルカラムに付し、シ
クロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精製し、目的化合物
を1.35 g(52.1%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1740, 169
5. マススペクトル(M/Z) : 924(M++1), 909, 883, 867, 73
7, 724, 655, 638, 610,526, 513, 452. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.6Hz), 1.13-1.67{70H,m [1.36(3H,s),1.46(3H,s) を
含む]}, 2.25−2.35(4H,m), 3.
32−3.41(1H,m), 3.66−3.85
(3H,m), 3.95(1H,dd,J=5.5,
10.6Hz), 4.05(1H,dd,J=6.
2,12.8Hz), 4.26−4.34(1H,
m), 4.74−4.93(2H,m), 5.16
−5.29(4H,m), 5.75−5.89(1
H,m), 6.34(1H,dd,J=4.4,8.
8Hz). 元素分析: C54H96FNO9として
【0141】
【実施例12c】アリル 2- デオキシ-2- [(2'R,3'S)-
2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルア
ミノ]-3- O- ミリストイル- β- D- グルコピラノサ
イド 12bで得られた化合物を、4bと同様の処理をして、
目的化合物2 g(80.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-1.91(74
H,m), 2.09-2.55(4H,m),2.87-6.16(15H,m), 6.54(1H,
m).
2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルア
ミノ]-3- O- ミリストイル- β- D- グルコピラノサ
イド 12bで得られた化合物を、4bと同様の処理をして、
目的化合物2 g(80.4%)の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-1.91(74
H,m), 2.09-2.55(4H,m),2.87-6.16(15H,m), 6.54(1H,
m).
【0142】
【実施例12d】アリル 2- デオキシ-2- [(2'R,3'S)-
2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルア
ミノ]-3- O- ミリストイル-6−O- ベンジルオキシカ
ルボニル- β- D- グルコピラノサイド 12cで得られた化合物1.9 g(2.15 mmol)を塩化メチレ
ン20 ml に溶解し、550 mgのベンジルオキシクロロホル
メートを加え、更に、327 mgのトリエチルアミンを加え
て、室温にて5時間攪拌した。濃縮し、酢酸エチルにて
希釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩
水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過
し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製
し、目的化合物を660 mg(30.2%) 得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.8
8(9H,t,J=6.9Hz), 1.25−1.6
5(66H,m), 2.25−2.36(4H,
m), 2.82(1H,s), 3.59−3.66
(2H,m), 4.03(1H,dd,J=6.2,
12.8Hz), 4.27(1H,dd,J=5.
1,12.8Hz), 4.42−4.52(1H,
m), 4.81(1H,dd,J=3.7,47.6
Hz),4.84(1H,d,J=8.1Hz),
5.14−5.27(6H,m), 5.76−5.8
9(1H,m), 6.37(1H,dd,J=4.
4,8.1Hz), 7.34−7.40(5H,
m).
2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルア
ミノ]-3- O- ミリストイル-6−O- ベンジルオキシカ
ルボニル- β- D- グルコピラノサイド 12cで得られた化合物1.9 g(2.15 mmol)を塩化メチレ
ン20 ml に溶解し、550 mgのベンジルオキシクロロホル
メートを加え、更に、327 mgのトリエチルアミンを加え
て、室温にて5時間攪拌した。濃縮し、酢酸エチルにて
希釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食塩
水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過
し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製
し、目的化合物を660 mg(30.2%) 得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.8
8(9H,t,J=6.9Hz), 1.25−1.6
5(66H,m), 2.25−2.36(4H,
m), 2.82(1H,s), 3.59−3.66
(2H,m), 4.03(1H,dd,J=6.2,
12.8Hz), 4.27(1H,dd,J=5.
1,12.8Hz), 4.42−4.52(1H,
m), 4.81(1H,dd,J=3.7,47.6
Hz),4.84(1H,d,J=8.1Hz),
5.14−5.27(6H,m), 5.76−5.8
9(1H,m), 6.37(1H,dd,J=4.
4,8.1Hz), 7.34−7.40(5H,
m).
【0143】
【実施例12e】アリル 2− デオキシ-2- [(2'R,
3'S)-2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリスト
イルアミノ]-3−O- ミリストイル-4−O- ジフエニル
ホスホリル-6−O- ベンジルオキシカルボニル- β-D-
グルコピラノサイド 12dで得られた化合物600 mg(0.589 mmol)を塩化メチ
レン20 ml に溶解し、ジフェニルクロロホスフェート47
4.8 mgを加え、更に、トリエチルアミン62.6 mg を加
え、室温にて一夜攪拌した。減圧にて濃縮し、酢酸エチ
ルにて希釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシリ
カゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を600 mg(81.4%) の収量で得
た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1743, 169
0. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz), 1.05-1.73(64H,m), 2.11-2.30(4H,m), 3.46-3.
56(1H,m), 3.77-3.82(1H,m), 4.03(1H,dd,J=6.2,12.8H
z), 4.19-4.38(3H,m), 4.63-4.89(2H,m), 5.01-5.26(6
H,m), 5.64-5.87(2H,m), 6.37(1H,dd,J=4.4,7.7Hz), 7.
11-7.34 (15H,m). 元素分析: C71H109FNO14P として
3'S)-2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリスト
イルアミノ]-3−O- ミリストイル-4−O- ジフエニル
ホスホリル-6−O- ベンジルオキシカルボニル- β-D-
グルコピラノサイド 12dで得られた化合物600 mg(0.589 mmol)を塩化メチ
レン20 ml に溶解し、ジフェニルクロロホスフェート47
4.8 mgを加え、更に、トリエチルアミン62.6 mg を加
え、室温にて一夜攪拌した。減圧にて濃縮し、酢酸エチ
ルにて希釈した。酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム
水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシリ
カゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1
にて精製し、目的化合物を600 mg(81.4%) の収量で得
た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1743, 169
0. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz), 1.05-1.73(64H,m), 2.11-2.30(4H,m), 3.46-3.
56(1H,m), 3.77-3.82(1H,m), 4.03(1H,dd,J=6.2,12.8H
z), 4.19-4.38(3H,m), 4.63-4.89(2H,m), 5.01-5.26(6
H,m), 5.64-5.87(2H,m), 6.37(1H,dd,J=4.4,7.7Hz), 7.
11-7.34 (15H,m). 元素分析: C71H109FNO14P として
【0144】
【実施例12f】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フル
オロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−
O- ミリストイル-4−O- ジフエニルホスホリル-6−O
- ベンジルオキシカルボニル- D- グルコピラノース 12eで得た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合
物を、490 mg(84.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
7.0Hz), 1.11-1.66(64H,m), 2.11-2.29(4H,m), 3.36(1
H,s), 4.13-4.39(4H,m), 4.71-5.56(7H,m), 6.70(1H,d
d,J=3.3,8.1Hz), 7.11-7.35(15H,m).
オロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−
O- ミリストイル-4−O- ジフエニルホスホリル-6−O
- ベンジルオキシカルボニル- D- グルコピラノース 12eで得た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合
物を、490 mg(84.3%)の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
7.0Hz), 1.11-1.66(64H,m), 2.11-2.29(4H,m), 3.36(1
H,s), 4.13-4.39(4H,m), 4.71-5.56(7H,m), 6.70(1H,d
d,J=3.3,8.1Hz), 7.11-7.35(15H,m).
【0145】
【実施例12g】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フル
オロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−
O- ミリストイル-4−O- ジフエニルホスホリル- D-
グルコピラノース 12fで得た化合物490 mgを30 ml のテトラヒドロフラ
ンに溶解し、1 g の10%パラジウムカーボンを加え、室
温で2時間加水素分解をした。濾過し、テトラヒドロフ
ランを減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムに付し、
酢酸エチルにて精製し、目的化合物を270 mg(75.9%) の
収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1735, 168
5. 元素分析: C60H99FNO12Pとして
オロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−
O- ミリストイル-4−O- ジフエニルホスホリル- D-
グルコピラノース 12fで得た化合物490 mgを30 ml のテトラヒドロフラ
ンに溶解し、1 g の10%パラジウムカーボンを加え、室
温で2時間加水素分解をした。濾過し、テトラヒドロフ
ランを減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムに付し、
酢酸エチルにて精製し、目的化合物を270 mg(75.9%) の
収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1735, 168
5. 元素分析: C60H99FNO12Pとして
【0146】
【実施例12h】2-デオキシ-2- [(2'R,3'S)-2'- フル
オロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−
O- ミリストイル- D- グルコピラノシル-4-ホスフェ
ート 12gで得た化合物を、5gと同様に処理し、目的化合
物を、190 mg(96.2%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS): 922(M-H)- .
オロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−
O- ミリストイル- D- グルコピラノシル-4-ホスフェ
ート 12gで得た化合物を、5gと同様に処理し、目的化合
物を、190 mg(96.2%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS): 922(M-H)- .
【0147】
【実施例13】2-デオキシ-2- [(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル-4- ホスフェー
ト
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル-4- ホスフェー
ト
【0148】
【実施例13a】アリル 2- デオキシ-2- [(2'S,3'R)-
2'- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3−O- ミリストイル-4,6−O- イソプロピリデン
- β- D- グルコピラノサイド 12aで得られた化合物(2'S,3'R) 体2.9 g (4.06mmol)
を、塩化メチレン30ml に溶解し、ミリスチン酸1.02 g
を加え、更に、N,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド
1 g を加え、室温にて1時間攪拌したが、反応が進行し
ていなかったので、更に、4-ジメチルアミノピリジンを
50 mg 加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、
酢酸エチルで希釈し、酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリ
ウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシ
リカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=
5:1にて精製し、目的化合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-2.01(79
H,m), 2.05-2.61(4H,m),3.30-6.23(14H,m), 6.85(1H,
m).
2'- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3−O- ミリストイル-4,6−O- イソプロピリデン
- β- D- グルコピラノサイド 12aで得られた化合物(2'S,3'R) 体2.9 g (4.06mmol)
を、塩化メチレン30ml に溶解し、ミリスチン酸1.02 g
を加え、更に、N,N'- ジシクロヘキシルカルボジイミド
1 g を加え、室温にて1時間攪拌したが、反応が進行し
ていなかったので、更に、4-ジメチルアミノピリジンを
50 mg 加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下濃縮し、
酢酸エチルで希釈し、酢酸エチル層を、炭酸水素ナトリ
ウム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残渣をシ
リカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=
5:1にて精製し、目的化合物を定量的に得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.66-2.01(79
H,m), 2.05-2.61(4H,m),3.30-6.23(14H,m), 6.85(1H,
m).
【0149】
【実施例13b】アリル 2- デオキシ-2- [(2'S,3'R)-
2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルア
ミノ]-3- O- ミリストイル- β- D- グルコピラノサ
イド 13aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的
化合物3.08 g(84.7%)の収量で得た。
2'- フルオロ- 3'- ミリストイルオキシミリストイルア
ミノ]-3- O- ミリストイル- β- D- グルコピラノサ
イド 13aで得られた化合物を、4bと同様に処理し、目的
化合物3.08 g(84.7%)の収量で得た。
【0150】
【実施例13c】アリル 2- デオキシ-2- [(2'S,3'R)-
2'- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3−O- ミリストイル-6−O- ベンジルオキシメチ
ル- β- D- グルコピラノサイド 13bで得られた化合物2.7 g(3.05 mmol)を、塩化メチ
レン50 ml に溶解し、ベンジルクロロメチルエーテル0.
525 gを加え、更に、テトラメチル尿素0.355g を加え、
6時間リフラックスした。塩化メチレンを減圧留去し、
残渣をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸
エチル=3:1にて精製し、目的化合物2.08 g(67.8%) を得
た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430, 173
8, 1695. マススペクトル(M/Z) : 986, 928, 834, 775, 717, 59
6, 509, 456, 383, 354,298,285, 268. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz), 1.20-1.73(65H,m), 2.24-2.37(4H,m), 3.47-3.
51(1H,m), 3.74(1H,t,J=9.5Hz), 3.89-4.11(4H,m), 4.2
6-4.33(1H,m), 4.59(1H,d,J=8.4Hz), 4.63(2H,s), 4.79
(1H,dd,J=4.3,48.4Hz), 4.81(2H,s), 5.03(1H,dd,J=9.
2,10.6Hz), 5.15-5.30(3H,m), 5.80-5.88(1H,m), 6.36
(1H,dd,J=4.4,9.2Hz), 7.29-7.36(5H,m).
2'- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3−O- ミリストイル-6−O- ベンジルオキシメチ
ル- β- D- グルコピラノサイド 13bで得られた化合物2.7 g(3.05 mmol)を、塩化メチ
レン50 ml に溶解し、ベンジルクロロメチルエーテル0.
525 gを加え、更に、テトラメチル尿素0.355g を加え、
6時間リフラックスした。塩化メチレンを減圧留去し、
残渣をシリカゲルカラムに付し、シクロヘキサン:酢酸
エチル=3:1にて精製し、目的化合物2.08 g(67.8%) を得
た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430, 173
8, 1695. マススペクトル(M/Z) : 986, 928, 834, 775, 717, 59
6, 509, 456, 383, 354,298,285, 268. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz), 1.20-1.73(65H,m), 2.24-2.37(4H,m), 3.47-3.
51(1H,m), 3.74(1H,t,J=9.5Hz), 3.89-4.11(4H,m), 4.2
6-4.33(1H,m), 4.59(1H,d,J=8.4Hz), 4.63(2H,s), 4.79
(1H,dd,J=4.3,48.4Hz), 4.81(2H,s), 5.03(1H,dd,J=9.
2,10.6Hz), 5.15-5.30(3H,m), 5.80-5.88(1H,m), 6.36
(1H,dd,J=4.4,9.2Hz), 7.29-7.36(5H,m).
【0151】
【実施例13d】アリル 2- デオキシ-2-[(2'S,3'R)-2'
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3−O- ミリストイル-4−O- ジフェニルホスホリ
ル-6−O- ベンジルオキシメチル- β- D- グルコピラ
ノサイド 13cで得られた化合物を、12eと同様に処理し、目
的化合物を定量的に得 た。赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430,
1740, 1695. マススペクトル(M/Z) : 1014, 994, 758, 670, 580, 4
40, 322, 268. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz), 1.10-1.68(65H,m), 2.08-2.31(3H,m), 3.65-3.
69(2H,m), 3.78-3.84(1H,m), 4.03-4.11(2H,m),4.25-4.
32(1H,m), 4.50-4.85(7H,m), 5.15-5.39(4H,m), 5.76-
5.83(1H,m), 6.38(1H,dd,J=4.8,9.2Hz), 7.13-7.44(15
H,m).
- フルオロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミ
ノ]-3−O- ミリストイル-4−O- ジフェニルホスホリ
ル-6−O- ベンジルオキシメチル- β- D- グルコピラ
ノサイド 13cで得られた化合物を、12eと同様に処理し、目
的化合物を定量的に得 た。赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430,
1740, 1695. マススペクトル(M/Z) : 1014, 994, 758, 670, 580, 4
40, 322, 268. NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.9Hz), 1.10-1.68(65H,m), 2.08-2.31(3H,m), 3.65-3.
69(2H,m), 3.78-3.84(1H,m), 4.03-4.11(2H,m),4.25-4.
32(1H,m), 4.50-4.85(7H,m), 5.15-5.39(4H,m), 5.76-
5.83(1H,m), 6.38(1H,dd,J=4.8,9.2Hz), 7.13-7.44(15
H,m).
【0152】
【実施例13e】2-デオキシ-2-[(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−O
- ミリストイル-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O-
ベンジルオキシメチル- D- グルコピラノース 13dで得た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合
物を1.58 g(71%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.63-2.42(77
H,m), 3.55-5.78{14H,m[4.54(2H,s), 4.66(2H,s)を含
む]}, 6.70(1H,m), 7.00-7.53(15H,m).
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−O
- ミリストイル-4−O- ジフェニルホスホリル-6−O-
ベンジルオキシメチル- D- グルコピラノース 13dで得た化合物を、1gと同様に処理し、目的化合
物を1.58 g(71%) の収量で得た。 NMR スペクトル (60MHz 、CDCl3)δ ppm: 0.63-2.42(77
H,m), 3.55-5.78{14H,m[4.54(2H,s), 4.66(2H,s)を含
む]}, 6.70(1H,m), 7.00-7.53(15H,m).
【0153】
【実施例13f】2-デオキシ-2-[(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−O
- ミリストイル-4−O- ジフェニルホスホリル- D- グ
ルコピラノース 13eで得られた化合物1.44 g(1.2 mmol)を、メタノー
ル30 ml に溶解し、10% パラジウムカーボン1 g を加
え、40-45 ℃で3時間加水素分解をした。濾過し、メタ
ノールを減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムに付
し、シクロヘキサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的
化合物を715 mg(55.2%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3440, 174
0, 1690. 元素分析: C60H99FNO12Pとして
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ]-3−O
- ミリストイル-4−O- ジフェニルホスホリル- D- グ
ルコピラノース 13eで得られた化合物1.44 g(1.2 mmol)を、メタノー
ル30 ml に溶解し、10% パラジウムカーボン1 g を加
え、40-45 ℃で3時間加水素分解をした。濾過し、メタ
ノールを減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムに付
し、シクロヘキサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的
化合物を715 mg(55.2%) の収量で得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3440, 174
0, 1690. 元素分析: C60H99FNO12Pとして
【0154】
【実施例13g】2-デオキシ-2-[(2'S,3'R)-2'- フルオ
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ] -3−O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル-4- ホス フェー
ト13fで得られた化合物を、5gと同様に処理し、目
的化合物を420 mg(89%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS): 922(M-H) -.
ロ-3'-ミリストイルオキシミリストイルアミノ] -3−O
- ミリストイル- D- グルコピラノシル-4- ホス フェー
ト13fで得られた化合物を、5gと同様に処理し、目
的化合物を420 mg(89%)の収量で得た。 マススペクトル(FAB/MS): 922(M-H) -.
【0155】
【実施例14】2-デオキシ-2-[(R又はS)-2',2'-ジフル
オロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3
- ミリストイルオキシミリストイル]- D- グルコピラ
ノシル-4- ホスフェ−ト
オロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3
- ミリストイルオキシミリストイル]- D- グルコピラ
ノシル-4- ホスフェ−ト
【0156】
【実施例14a】アリル 2-デオキシ-2-[(RS)-2',2'-
ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-4,6−O- イソプロピリデン- β-
D- グルコピラノサイド (±)-3- ベンジルオキシカルボニルオキシ-2,2- ジフ
ルオロミリスチン酸2.2 g を、20 ml の乾燥ジクロロメ
タンに溶解し、しゅう酸クロライド2 mlを添加し、N,N-
ジメチルホルムアミド1滴加え、室温にて1時間攪拌し
た。ジクロロメタンを減圧下留去し、酸クロライドを得
た。1dで得られるアリル 2-デオキシ-2- アミノ-4,6
−O- イソプロピリデン- β- D- グルコピラノサイド
1.51 gを、20 ml の乾燥ジクロロメタンに溶解し、トリ
エチルアミン700 mgを添加し、氷冷下にて、酸クロライ
ドを加えた。室温にて1時間攪拌し、ジクロロメタンを
減圧下留去した。残渣を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭
酸水素ナトリウム水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。酢酸エチルを減圧下留去し、
残渣をシリカゲルクロマトに付し、シクロヘキサン:酢
酸エチル=2:1 にて精製し、目的化合物を2.64 g(75.8
%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(3H,t,J=
6.2-7.0Hz), 1.25-1.61{24H,m [1.45(3H,s), 1.52(3H,
s)を含む]}, 1.72-1.79(2H,m), 2.95(0.5H,d,J=3.3H
z), 3.11(0.5H,d,J=3.3Hz), 3.21-3.60(3H,m), 3.76-4.
13(4H,m), 4.23-4.33(1H,m), 4.70(0.5H,d,J=8.4Hz),
4.81(0.5H,d,J=8.4Hz), 5.14-5.31(5H,m), 5.75-5.91(1
H,m), 6.47-6.54(1H,m), 7.30-7.40(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430, 292
5, 2850, 1755, 1705, 1535, 1380, 1263. マススペクトル (M/Z) : 655(M+), 640, 597, 532, 46
8, 385, 360, 242, 227,184, 143, 108, 101, 91, 69,
43. 元素分析: C34H51F2NO9 として
ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-4,6−O- イソプロピリデン- β-
D- グルコピラノサイド (±)-3- ベンジルオキシカルボニルオキシ-2,2- ジフ
ルオロミリスチン酸2.2 g を、20 ml の乾燥ジクロロメ
タンに溶解し、しゅう酸クロライド2 mlを添加し、N,N-
ジメチルホルムアミド1滴加え、室温にて1時間攪拌し
た。ジクロロメタンを減圧下留去し、酸クロライドを得
た。1dで得られるアリル 2-デオキシ-2- アミノ-4,6
−O- イソプロピリデン- β- D- グルコピラノサイド
1.51 gを、20 ml の乾燥ジクロロメタンに溶解し、トリ
エチルアミン700 mgを添加し、氷冷下にて、酸クロライ
ドを加えた。室温にて1時間攪拌し、ジクロロメタンを
減圧下留去した。残渣を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭
酸水素ナトリウム水、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。酢酸エチルを減圧下留去し、
残渣をシリカゲルクロマトに付し、シクロヘキサン:酢
酸エチル=2:1 にて精製し、目的化合物を2.64 g(75.8
%) の収量で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(3H,t,J=
6.2-7.0Hz), 1.25-1.61{24H,m [1.45(3H,s), 1.52(3H,
s)を含む]}, 1.72-1.79(2H,m), 2.95(0.5H,d,J=3.3H
z), 3.11(0.5H,d,J=3.3Hz), 3.21-3.60(3H,m), 3.76-4.
13(4H,m), 4.23-4.33(1H,m), 4.70(0.5H,d,J=8.4Hz),
4.81(0.5H,d,J=8.4Hz), 5.14-5.31(5H,m), 5.75-5.91(1
H,m), 6.47-6.54(1H,m), 7.30-7.40(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3430, 292
5, 2850, 1755, 1705, 1535, 1380, 1263. マススペクトル (M/Z) : 655(M+), 640, 597, 532, 46
8, 385, 360, 242, 227,184, 143, 108, 101, 91, 69,
43. 元素分析: C34H51F2NO9 として
【0157】
【実施例14b】アリル 2-デオキシ-2-[(RS)-2',2'-
ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-4,6−O- イソプロピリデン-3−O
-[(R)-3"- ミリストイルオキシミリストイル]- β- D
- グルコピラノサイド (R)-3-ミリストイルオキシミリスチン酸230 mg(0.5 mmo
l)をオキザリルクロリド0.5 mlで、ジクロロメタン4 ml
中2時間処理して酸クロライドした後、減圧下、過剰の
オキザリルクロリドと溶媒を除き乾燥した。14aで得
られた化合物262 mg(0.4 mmol)、トリエチルアミン50 m
g をジクロロメタン5 mlに溶解し、充分氷冷してから、
先の酸クロライドのジクロロメタン溶液5 mlを滴下し
た。3時間ほどで原料がなくなり、減圧下溶媒を除き、
酢酸エチルにて希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水溶液で処理をした後、カラムクロマト(シリ
カゲル20 g、シクロヘキサン: 酢酸エチル=5:1)にて精
製を行い、収量は、325.8 mg(74.3%)となった。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9
H,m), 1.20-1.80(68H,m),2.20-2.31(2H,m), 2.43-2.66
(2H,m), 3.35(1H,m), 3.68-4.07(5H,m), 4.26(1H,m),
4.58(1H,m), 5.11-5.41(7H,m), 5.74(1H,m), 6.58(1H,
m), 7.29-7.38(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (液膜): 3350,29
25, 2850, 1780, 1710.
ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-4,6−O- イソプロピリデン-3−O
-[(R)-3"- ミリストイルオキシミリストイル]- β- D
- グルコピラノサイド (R)-3-ミリストイルオキシミリスチン酸230 mg(0.5 mmo
l)をオキザリルクロリド0.5 mlで、ジクロロメタン4 ml
中2時間処理して酸クロライドした後、減圧下、過剰の
オキザリルクロリドと溶媒を除き乾燥した。14aで得
られた化合物262 mg(0.4 mmol)、トリエチルアミン50 m
g をジクロロメタン5 mlに溶解し、充分氷冷してから、
先の酸クロライドのジクロロメタン溶液5 mlを滴下し
た。3時間ほどで原料がなくなり、減圧下溶媒を除き、
酢酸エチルにて希釈し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水溶液で処理をした後、カラムクロマト(シリ
カゲル20 g、シクロヘキサン: 酢酸エチル=5:1)にて精
製を行い、収量は、325.8 mg(74.3%)となった。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9
H,m), 1.20-1.80(68H,m),2.20-2.31(2H,m), 2.43-2.66
(2H,m), 3.35(1H,m), 3.68-4.07(5H,m), 4.26(1H,m),
4.58(1H,m), 5.11-5.41(7H,m), 5.74(1H,m), 6.58(1H,
m), 7.29-7.38(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (液膜): 3350,29
25, 2850, 1780, 1710.
【0158】
【実施例14c】アリル 2-デオキシ-2-[(RS)-2',2'-
ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシ
ミリストイル]-β- D- グルコピラノサイド 14bで得られた化合物0.2 g に85% 酢酸50 ml 加え、
60℃で50分間撹拌した。酢酸を減圧下除き、真空ポンプ
にて乾燥後、カラムクロマト[シリカゲル15 g、シクロ
ヘキサン: 酢酸エチル=2:1]で精製した。収量は0.11 g
(57.9%) となった。尚、この反応はできるだけ酢酸を多
く用いて、手早く反応を完結させた方がよく、酢酸の量
が少ないと副生成物ができ、収率が低下する。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9
H,t,J=6.4-6.8Hz), 1.18-1.42(47H,m), 1.43-1.80(14H,
m), 1.90-2.00(1H,m), 2.09(1H,t,J=5.9-6.4Hz),2.25-
2.32(2H,m), 2.41-2.50(2H,m), 3.37-3.53(1H,m), 3.63
-3.70(2H,m), 3.78-4.08(4H,m), 4.21-4.34(1H,m), 4.5
3(0.4H,d,J=8.3Hz), 4.59(0.6H,d,J=8.3Hz), 4.92-5.36
(7H,m), 5.74-5.88(1H,m), 6.59(0.6H,d,J=8.8Hz), 6.6
9(0.4H,d,J=8.8Hz), 7.35-7.39(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
350, 3450, 3300, 2950,1760, 1690, 1620, 1550. 元素分析 :C59H99F2NO12として
ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)ミ
リストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシ
ミリストイル]-β- D- グルコピラノサイド 14bで得られた化合物0.2 g に85% 酢酸50 ml 加え、
60℃で50分間撹拌した。酢酸を減圧下除き、真空ポンプ
にて乾燥後、カラムクロマト[シリカゲル15 g、シクロ
ヘキサン: 酢酸エチル=2:1]で精製した。収量は0.11 g
(57.9%) となった。尚、この反応はできるだけ酢酸を多
く用いて、手早く反応を完結させた方がよく、酢酸の量
が少ないと副生成物ができ、収率が低下する。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9
H,t,J=6.4-6.8Hz), 1.18-1.42(47H,m), 1.43-1.80(14H,
m), 1.90-2.00(1H,m), 2.09(1H,t,J=5.9-6.4Hz),2.25-
2.32(2H,m), 2.41-2.50(2H,m), 3.37-3.53(1H,m), 3.63
-3.70(2H,m), 3.78-4.08(4H,m), 4.21-4.34(1H,m), 4.5
3(0.4H,d,J=8.3Hz), 4.59(0.6H,d,J=8.3Hz), 4.92-5.36
(7H,m), 5.74-5.88(1H,m), 6.59(0.6H,d,J=8.8Hz), 6.6
9(0.4H,d,J=8.8Hz), 7.35-7.39(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
350, 3450, 3300, 2950,1760, 1690, 1620, 1550. 元素分析 :C59H99F2NO12として
【0159】
【実施例14d】アリル 6-O−ベンジルオキシカルボ
ニル-2- デオキシ-2-[(RS)-2',2'- ジフルオロ-3'-(ベ
ンジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]-
3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシミリストイル]-β-
D- グルコピラノサイド 14cで得られる化合物120 mg(0.11 mmol) とベンジル
オキシカルボニルクロライド25.4 mg (1.3当量) をジク
ロロメタン20 ml に溶解し、氷冷した。ジメチルアミノ
ピリジン17.2 mg(1.5 当量) を加え、30分間撹拌を行っ
た後、室温に戻し、2時間撹拌した。カラムクロマト
(シリカゲル100 g 、シクロヘキサン: 酢酸エチル=2:
1)にて精製し、目的化合物を収量80 mg(59.2%)で、4
位、6 位とも保護された物質を、収量36 mg(26.7%)で得
た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.35-6.83Hz), 1.25-1.73(62H,m), 2.24-2.31(2H,m),
2.41-2.48(2H,m), 3.52-3.69(4H,m), 3.90-4.02(3H,m),
4.18-4.30(1H,m), 4.42-4.57(3H,m), 5.02-5.25(7H,
m), 5.68-5.85(1H,m), 6.48-6.65(1H,m), 7.32-7.40(10
H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3300, 2900, 2850,1720, 1690, 1540. 元素分析 : C67H105F2NO14として
ニル-2- デオキシ-2-[(RS)-2',2'- ジフルオロ-3'-(ベ
ンジルオキシカルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]-
3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシミリストイル]-β-
D- グルコピラノサイド 14cで得られる化合物120 mg(0.11 mmol) とベンジル
オキシカルボニルクロライド25.4 mg (1.3当量) をジク
ロロメタン20 ml に溶解し、氷冷した。ジメチルアミノ
ピリジン17.2 mg(1.5 当量) を加え、30分間撹拌を行っ
た後、室温に戻し、2時間撹拌した。カラムクロマト
(シリカゲル100 g 、シクロヘキサン: 酢酸エチル=2:
1)にて精製し、目的化合物を収量80 mg(59.2%)で、4
位、6 位とも保護された物質を、収量36 mg(26.7%)で得
た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.35-6.83Hz), 1.25-1.73(62H,m), 2.24-2.31(2H,m),
2.41-2.48(2H,m), 3.52-3.69(4H,m), 3.90-4.02(3H,m),
4.18-4.30(1H,m), 4.42-4.57(3H,m), 5.02-5.25(7H,
m), 5.68-5.85(1H,m), 6.48-6.65(1H,m), 7.32-7.40(10
H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3300, 2900, 2850,1720, 1690, 1540. 元素分析 : C67H105F2NO14として
【0160】
【実施例14e】アリル 6-O−ベンジルオキシカルボ
ニル-2-[(RS)-2',2'- ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシ
カルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]-4-O−ジフエ
ニルホスホリル-2- デオキシ-3−O-[(R)-3-ミリストイ
ルオキシミリストイル]-β- D- グルコピラノサイド 14dで得られる化合物0.5 g 、ジフェニルホスホリル
クロライド、ジメチルアミノピリジンを、各々1 g づつ
過剰に加え、テトラヒドロフラン50mlを溶媒として用
い、3 時間加熱還流した。減圧下溶媒を除き、酢酸エチ
ルで希釈後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
溶液で処理を行った。カラムクロマト(シリカゲル30
g、シクロヘキサン: 酢酸エチル=3:1)にて精製し、収
量0.62 g(97.5%) で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.90(9H,t,J=
6.8Hz), 1.14-1.75(62H,m), 2.12-2.41(3H,m), 3.61-3.
83(3H,m), 3.91-4.04(1H,m), 4.13-4.23(2H,m),4.30-4.
38(1H,m), 4.69(1H,ddd,J=9.0,9.0,18.0Hz), 4.85(1H,
d,J=7.0Hz), 4.99-5.39(7H,m), 5.47-5.63(2H,m), 5.67
-5.85(1H,m), 6.80(0.5H,d,J=7.0Hz), 6.95(0.5H,d,J=
7.0Hz), 7.10-7.36(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (液膜): 3300,29
00, 2850, 1750, 1700,1590, 1540. 元素分析 : C79H114F2NO17P として
ニル-2-[(RS)-2',2'- ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシ
カルボニルオキシ)ミリストイルアミノ]-4-O−ジフエ
ニルホスホリル-2- デオキシ-3−O-[(R)-3-ミリストイ
ルオキシミリストイル]-β- D- グルコピラノサイド 14dで得られる化合物0.5 g 、ジフェニルホスホリル
クロライド、ジメチルアミノピリジンを、各々1 g づつ
過剰に加え、テトラヒドロフラン50mlを溶媒として用
い、3 時間加熱還流した。減圧下溶媒を除き、酢酸エチ
ルで希釈後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水
溶液で処理を行った。カラムクロマト(シリカゲル30
g、シクロヘキサン: 酢酸エチル=3:1)にて精製し、収
量0.62 g(97.5%) で得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.90(9H,t,J=
6.8Hz), 1.14-1.75(62H,m), 2.12-2.41(3H,m), 3.61-3.
83(3H,m), 3.91-4.04(1H,m), 4.13-4.23(2H,m),4.30-4.
38(1H,m), 4.69(1H,ddd,J=9.0,9.0,18.0Hz), 4.85(1H,
d,J=7.0Hz), 4.99-5.39(7H,m), 5.47-5.63(2H,m), 5.67
-5.85(1H,m), 6.80(0.5H,d,J=7.0Hz), 6.95(0.5H,d,J=
7.0Hz), 7.10-7.36(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (液膜): 3300,29
00, 2850, 1750, 1700,1590, 1540. 元素分析 : C79H114F2NO17P として
【0161】
【実施例14f】6-O−ベンジルオキシカルボニル-4−
O- ジフエニルホスホリル-2- デオキシ-2-[(RS)-2',2'
- ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)
ミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3- ミリストイルオキ
シミリストイル]-D- グルコピラノサイド 14eで得られる化合物50 mg に、1,5-シクロオクタジ
エン・ビス[メチルジフェニルホスフィン]イリジウム
ヘキサフルオロホスフェイト30 mg(5%モル) を、テトラ
ヒドロフラン5 mlに溶解し、窒素置換をした後、水素置
換した。溶液の色が変化したら素早く窒素置換し、室温
で3時間撹拌した。濃塩酸1 mlを加え、50℃で2時間撹
拌し、分取用薄層クロマト(1 mm)にて精製し、目的化合
物40 mg(82.1%)を得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm(R,S混合) : 0.
83-0.90(9H,t,J=6.5-6.8Hz), 1.16-1.74(62H,m), 2.09-
2.18(2H,m), 2.32-2.49(2H,m), 2.73-2.74(0.5H,d,J=3.
9Hz), 3.28-3.29(0.5H,d,J=3.9Hz), 4.01-4.38(4H,m),
4.63-4.74(1H,m),4.89-5.23(7H,m), 5.33-5.47(1H,m),
6.72-6.73(1H,m), 7.12-7.37(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (液膜): 3350,29
25, 2850, 1750, 1710,1590, 1540, 1490, 1460. 元素分析 : C76H110F2NO17P として
O- ジフエニルホスホリル-2- デオキシ-2-[(RS)-2',2'
- ジフルオロ-3'-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)
ミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3- ミリストイルオキ
シミリストイル]-D- グルコピラノサイド 14eで得られる化合物50 mg に、1,5-シクロオクタジ
エン・ビス[メチルジフェニルホスフィン]イリジウム
ヘキサフルオロホスフェイト30 mg(5%モル) を、テトラ
ヒドロフラン5 mlに溶解し、窒素置換をした後、水素置
換した。溶液の色が変化したら素早く窒素置換し、室温
で3時間撹拌した。濃塩酸1 mlを加え、50℃で2時間撹
拌し、分取用薄層クロマト(1 mm)にて精製し、目的化合
物40 mg(82.1%)を得た。 NMR スペクトル (270MHz、CDCl3)δ ppm(R,S混合) : 0.
83-0.90(9H,t,J=6.5-6.8Hz), 1.16-1.74(62H,m), 2.09-
2.18(2H,m), 2.32-2.49(2H,m), 2.73-2.74(0.5H,d,J=3.
9Hz), 3.28-3.29(0.5H,d,J=3.9Hz), 4.01-4.38(4H,m),
4.63-4.74(1H,m),4.89-5.23(7H,m), 5.33-5.47(1H,m),
6.72-6.73(1H,m), 7.12-7.37(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (液膜): 3350,29
25, 2850, 1750, 1710,1590, 1540, 1490, 1460. 元素分析 : C76H110F2NO17P として
【0162】
【実施例14g】4-O−ジフエニルホスホリル-2- デオ
キシ-2-[(RS)-2',2'- ジフルオロ-3'-ヒドロキシミリス
トイルアミノ]-3-O−[(R)-3- ミリストイルオキシミリ
ストイル]- D- グルコピラノサイド テトラヒドロフラン2 mlに、14fで得られた化合物を
30 mg 、10% パラジウム炭素20 mg を加え、アスピレー
ターを用い水素置換し、室温で6時間撹拌した後、一夜
放置した。分取薄層クロマト(1 mm、シクロヘキサン:
酢酸エチル=1:1)にて展開し、2位置換基の部分がR又
はSである、2つの目的化合物を各々10 mg(41.2%)得
た。 [2R体(Rfが下のもの) ]NMR スペクトル (270MH
z、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,t,J=6.34-6.36Hz), 1.
20-1.68(62H,m), 2.17-2.23(2H,m), 2.34-2.47(2H,m),
3.10(1H,d,J=4.5Hz), 3.18-3.27(2H,m), 3.54-3.61(1H,
m), 3.92-4.03(3H,m), 4.27-4.36(1H,m), 4.78(1H,q,J=
9.2Hz), 5.02-5.11(1H,m), 5.36(1H,t,J=3.4Hz), 5.53
(1H,t,J=9.3Hz), 6.87-6.91(1H,m), 7.14-7.39(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3450, 3375, 2900,2850, 1730, 1680, 1600. [2S体(Rfが上のもの) ]NMR スペクトル (270MH
z、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,t,J=6.3-6.41Hz), 1.2
1-1.68(62H,m), 2.17-2.23(2H,m), 2.34-2.50(2H,m),
3.08(1H,d,J=4.4Hz), 3.18-3.29(2H,m), 3.54-3.61(1H,
m), 3.94-4.00(3H,m), 4.27-4.36(1H,m), 4.79(1H,q,J=
9.4Hz), 5.02-5.12(1H,m), 5.36(1H,t,J=3.4Hz), 5.53
(1H,t,J=9.7Hz), 6.92-7.01(1H,m), 7.14-7.39(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3450, 3375, 2900,2850, 1730, 1680, 1600.
キシ-2-[(RS)-2',2'- ジフルオロ-3'-ヒドロキシミリス
トイルアミノ]-3-O−[(R)-3- ミリストイルオキシミリ
ストイル]- D- グルコピラノサイド テトラヒドロフラン2 mlに、14fで得られた化合物を
30 mg 、10% パラジウム炭素20 mg を加え、アスピレー
ターを用い水素置換し、室温で6時間撹拌した後、一夜
放置した。分取薄層クロマト(1 mm、シクロヘキサン:
酢酸エチル=1:1)にて展開し、2位置換基の部分がR又
はSである、2つの目的化合物を各々10 mg(41.2%)得
た。 [2R体(Rfが下のもの) ]NMR スペクトル (270MH
z、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,t,J=6.34-6.36Hz), 1.
20-1.68(62H,m), 2.17-2.23(2H,m), 2.34-2.47(2H,m),
3.10(1H,d,J=4.5Hz), 3.18-3.27(2H,m), 3.54-3.61(1H,
m), 3.92-4.03(3H,m), 4.27-4.36(1H,m), 4.78(1H,q,J=
9.2Hz), 5.02-5.11(1H,m), 5.36(1H,t,J=3.4Hz), 5.53
(1H,t,J=9.3Hz), 6.87-6.91(1H,m), 7.14-7.39(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3450, 3375, 2900,2850, 1730, 1680, 1600. [2S体(Rfが上のもの) ]NMR スペクトル (270MH
z、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9H,t,J=6.3-6.41Hz), 1.2
1-1.68(62H,m), 2.17-2.23(2H,m), 2.34-2.50(2H,m),
3.08(1H,d,J=4.4Hz), 3.18-3.29(2H,m), 3.54-3.61(1H,
m), 3.94-4.00(3H,m), 4.27-4.36(1H,m), 4.79(1H,q,J=
9.4Hz), 5.02-5.12(1H,m), 5.36(1H,t,J=3.4Hz), 5.53
(1H,t,J=9.7Hz), 6.92-7.01(1H,m), 7.14-7.39(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3450, 3375, 2900,2850, 1730, 1680, 1600.
【0163】
【実施例14h】2-デオキシ-2-[(R又はS)-2',2'- ジフ
ルオロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)
-3- ミリストイルオキシミリストイル]-D- グルコピラ
ノシル-4- ホスフェ−ト テトラヒドロフラン2 mlに、14gで得られた各々の化
合物60 mg と酸化白金5 mgを加え、アスピレーターを用
いて水素置換を行い、室温で3時間撹拌した。濾過によ
り酸化白金を除き、テトラヒドロフランを減圧下に除
き、2位置換基の部分がR又はSである、2つの目的化
合物のうち、Rf値が上の原料化合物からRf値が上の
もの50 mg(95%)、Rf値が下の原料化合物からRf値が
下のもの52mg (97%) を得た[展開溶媒(クロロホル
ム:エタノール:酢酸エチル:水=8:5:2:1) ]。 [2R体(Rfが下のもの)]NMR スペクトル (270MH
z、d5- ピリジン+重水)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m), 1.
14-2.04(62H,m), 2.39-2.48(2H,m), 3.05-3.14(1H,m),
3.28-3.37(1H,m), 4.07-4.11(1H,m), 4.49-4.66(3H,m),
4.88-4.98(1H,m), 5.18-5.29(1H,m), 5.71-5.81(2H,
m), 6.17-6.32(1H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3350, 2900, 2850,1720, 1680, 1590, 1540, 149
0, 1460. [2S体(Rfが上のもの) ]NMR スペクトル (270MH
z、d5- ピリジン+重水)δ ppm: 0.88-0.97(9H,m), 1.
24-2.02(62H,m), 2.33-2.48(2H,m), 2.92-3.01(1H,m),
3.36-3.59(1H,m), 4.11-4.22(1H,m), 4.53-4.69(3H,m),
4.93-5.04(1H,m), 5.49-5.56(1H,m), 5.68-5.74(1H,
m), 5.82-5.83(1H,m), 6.26-6.38(1H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3350, 2900, 2850,1720, 1680, 1590, 1540, 149
0, 1460.
ルオロ-3'-ヒドロキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)
-3- ミリストイルオキシミリストイル]-D- グルコピラ
ノシル-4- ホスフェ−ト テトラヒドロフラン2 mlに、14gで得られた各々の化
合物60 mg と酸化白金5 mgを加え、アスピレーターを用
いて水素置換を行い、室温で3時間撹拌した。濾過によ
り酸化白金を除き、テトラヒドロフランを減圧下に除
き、2位置換基の部分がR又はSである、2つの目的化
合物のうち、Rf値が上の原料化合物からRf値が上の
もの50 mg(95%)、Rf値が下の原料化合物からRf値が
下のもの52mg (97%) を得た[展開溶媒(クロロホル
ム:エタノール:酢酸エチル:水=8:5:2:1) ]。 [2R体(Rfが下のもの)]NMR スペクトル (270MH
z、d5- ピリジン+重水)δ ppm: 0.85-0.90(9H,m), 1.
14-2.04(62H,m), 2.39-2.48(2H,m), 3.05-3.14(1H,m),
3.28-3.37(1H,m), 4.07-4.11(1H,m), 4.49-4.66(3H,m),
4.88-4.98(1H,m), 5.18-5.29(1H,m), 5.71-5.81(2H,
m), 6.17-6.32(1H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3350, 2900, 2850,1720, 1680, 1590, 1540, 149
0, 1460. [2S体(Rfが上のもの) ]NMR スペクトル (270MH
z、d5- ピリジン+重水)δ ppm: 0.88-0.97(9H,m), 1.
24-2.02(62H,m), 2.33-2.48(2H,m), 2.92-3.01(1H,m),
3.36-3.59(1H,m), 4.11-4.22(1H,m), 4.53-4.69(3H,m),
4.93-5.04(1H,m), 5.49-5.56(1H,m), 5.68-5.74(1H,
m), 5.82-5.83(1H,m), 6.26-6.38(1H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
500, 3350, 2900, 2850,1720, 1680, 1590, 1540, 149
0, 1460.
【0164】
【実施例15】2-デオキシ-2-[(R)-3'- ヒドロキシミリ
ストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2- ジフルオロミリ
ストイルオキシ)ミリストイル]-D-グルコピラノシル-4
- ホスフェート
ストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2- ジフルオロミリ
ストイルオキシ)ミリストイル]-D-グルコピラノシル-4
- ホスフェート
【0165】
【実施例15a】アリル 2-デオキシ-2-[(R)-3'- ベン
ジルオキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2-
ジフルオロミリストイルオキシ)ミリストイル]-4,6-O
−イソプロピリデン- β-D- グルコピラノサイド 1eで得られた、アリル 2-デオキシ-2-[(R)-3'- ベン
ジルオキシミリストイルアミノ]-4,6-O−イソプロピリ
デン- β-D- グルコピラノサイド4.1 g(7.12 mmol)を、
ジエチルエーテル100 mlに溶解し、4.54 g(9.26mmol)
のR-3-(2',2'-ジフルオロミリストイルオキシ)ミリス
チン酸を加え、更に、1.9 g(9.26 mmol)のN,N'- ジシク
ロヘキシルカルボジイミド0.087 g(0.71 mmol)の、4-ジ
メチルアミノピリジンを添加し、室温にて1 時間攪拌し
た。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。沈澱物を
濾過除去し、酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。
濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を5.5g(74%)の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.6Hz); 1.16-1.72[66H,m{1.36(3H,s), 1.45(3H,s)を含
む}]; 1.93-2.08(2H,m); 2.32-2.45(2H,m); 2.55(1H,d
d,J=5.9,16.1Hz); 2.69(1H,dd,J=7.3,16.1Hz); 3.18-3.
28(1H,m); 3.64-3.82(4H,m); 3.85-3.99(3H,m); 4.18-
4.17(1H,m); 4.34(1H,d,J=8.1Hz); 4.47(1H,d,J=11.7H
z); 4.59(1H,d,J=11.7Hz); 5.05-5.36(3H,m); 5.71-5.8
3(1H,m); 6.33(1H,d,J=9.5Hz); 7.23-7.41(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1765, 167
5. マススペクトル(M/Z) : 1048(M++1), 1032, 1006, 941,
822, 806, 780, 742, 715, 677, 657, 634, 596, 558,
516, 502,472, 388, 361, 334, 318, 276, 250, 209,
151, 101, 91, 55, 41. 元素分析値 C61H103F2NO10: 1048.5 として
ジルオキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2-
ジフルオロミリストイルオキシ)ミリストイル]-4,6-O
−イソプロピリデン- β-D- グルコピラノサイド 1eで得られた、アリル 2-デオキシ-2-[(R)-3'- ベン
ジルオキシミリストイルアミノ]-4,6-O−イソプロピリ
デン- β-D- グルコピラノサイド4.1 g(7.12 mmol)を、
ジエチルエーテル100 mlに溶解し、4.54 g(9.26mmol)
のR-3-(2',2'-ジフルオロミリストイルオキシ)ミリス
チン酸を加え、更に、1.9 g(9.26 mmol)のN,N'- ジシク
ロヘキシルカルボジイミド0.087 g(0.71 mmol)の、4-ジ
メチルアミノピリジンを添加し、室温にて1 時間攪拌し
た。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。沈澱物を
濾過除去し、酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム水、食
塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。
濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシリカゲル
カラムに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1にて精
製し、目的化合物を5.5g(74%)の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(9H,t,J=
6.6Hz); 1.16-1.72[66H,m{1.36(3H,s), 1.45(3H,s)を含
む}]; 1.93-2.08(2H,m); 2.32-2.45(2H,m); 2.55(1H,d
d,J=5.9,16.1Hz); 2.69(1H,dd,J=7.3,16.1Hz); 3.18-3.
28(1H,m); 3.64-3.82(4H,m); 3.85-3.99(3H,m); 4.18-
4.17(1H,m); 4.34(1H,d,J=8.1Hz); 4.47(1H,d,J=11.7H
z); 4.59(1H,d,J=11.7Hz); 5.05-5.36(3H,m); 5.71-5.8
3(1H,m); 6.33(1H,d,J=9.5Hz); 7.23-7.41(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1765, 167
5. マススペクトル(M/Z) : 1048(M++1), 1032, 1006, 941,
822, 806, 780, 742, 715, 677, 657, 634, 596, 558,
516, 502,472, 388, 361, 334, 318, 276, 250, 209,
151, 101, 91, 55, 41. 元素分析値 C61H103F2NO10: 1048.5 として
【0166】
【実施例15b】アリル 2-デオキシ-2-[(R)-3'- ベン
ジルオキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2-
ジフルオロミリストイルオキシ)ミリストイル]-β-D-
グルコピラノサイド 15aで得られた化合物4.8 g(4.58 mmol)を200 mlの90
% 酢酸に懸濁させ、50℃にて、2 時間攪拌した。減圧下
にて酢酸を留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シ
クロヘキサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物
を3.1 g(67%)の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.82-0.95(9
H,m); 1.15-1.77(60H,m);1.91-2.12(3H,m); 2.31-2.48
(2H,m); 2.55(1H,dd,J=4.4,16.1Hz); 2.68(1H,dd,J=8.
3,16.1Hz); 2.73(1H,d,J=4.4Hz); 3.29-3.38(1H,m); 3.
66(1H,ddd,J=4.4,9.3,9.3Hz); 3.70-4.00(5H,m); 4.18-
4.28(1H,m); 4.35(1H,d,J=8.3Hz); 4.47(1H,d,J=11.7H
z); 4.60(1H,d,J=11.7Hz); 4.97-5.33(4H,m); 5.71-5.8
8(1H,m); 6.34(1H,d,J=8.8Hz), 7.28-7.41(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1760, 167
3. 元素分析値 C58H99F2NO10: 1008.4として
ジルオキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2-
ジフルオロミリストイルオキシ)ミリストイル]-β-D-
グルコピラノサイド 15aで得られた化合物4.8 g(4.58 mmol)を200 mlの90
% 酢酸に懸濁させ、50℃にて、2 時間攪拌した。減圧下
にて酢酸を留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シ
クロヘキサン:酢酸エチル=1:1にて精製し、目的化合物
を3.1 g(67%)の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.82-0.95(9
H,m); 1.15-1.77(60H,m);1.91-2.12(3H,m); 2.31-2.48
(2H,m); 2.55(1H,dd,J=4.4,16.1Hz); 2.68(1H,dd,J=8.
3,16.1Hz); 2.73(1H,d,J=4.4Hz); 3.29-3.38(1H,m); 3.
66(1H,ddd,J=4.4,9.3,9.3Hz); 3.70-4.00(5H,m); 4.18-
4.28(1H,m); 4.35(1H,d,J=8.3Hz); 4.47(1H,d,J=11.7H
z); 4.60(1H,d,J=11.7Hz); 4.97-5.33(4H,m); 5.71-5.8
8(1H,m); 6.34(1H,d,J=8.8Hz), 7.28-7.41(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1760, 167
3. 元素分析値 C58H99F2NO10: 1008.4として
【0167】
【実施例15c】アリル 2-デオキシ-2-[(R)-3'- ベン
ジルオキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2-
ジフルオロミリストイルオキシ)ミリストイル]-6-O−
ベンジルオキシメチル- β-D- グルコピラノサイド 15bで得られた化合物2.5 g(2.48 mmol)を、ジクロロ
メタン50 ml に溶解し、500 mg(3.22 mmol) のベンジル
クロロメチルエーテルを加え、更に、374 mg(3.22 mm
ol) のテトラメチル尿素を添加し、室温にて一中夜攪拌
した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エ
チル層を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチ
ルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シ
クロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物
を1.65 g(59%) の収量で得た。更に、0.95 gの原料を回
収した。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.84-0.94(9
H,m); 1.16-1.75(60H,m);1.91-2.11(2H,m); 2.32-2.46
(2H,m); 2.51-2.73(3H,m); 3.35-3.46(1H,m); 3.60-3.9
9(6H,m); 4.18-4.30(1H,m); 4.34(1H,d,J=8.3Hz); 4.44
-4.66(4H,m); 4.79(2H,s); 4.98-5.38(4H,m); 5.69-5.8
7(1H,m); 6.89(1H,d,J=8.8Hz); 7.23-7.43(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1760, 167
5. 元素分析値 C66H107F2NO11=1128.6として
ジルオキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2-
ジフルオロミリストイルオキシ)ミリストイル]-6-O−
ベンジルオキシメチル- β-D- グルコピラノサイド 15bで得られた化合物2.5 g(2.48 mmol)を、ジクロロ
メタン50 ml に溶解し、500 mg(3.22 mmol) のベンジル
クロロメチルエーテルを加え、更に、374 mg(3.22 mm
ol) のテトラメチル尿素を添加し、室温にて一中夜攪拌
した。減圧下濃縮し、酢酸エチルにて希釈した。酢酸エ
チル層を、炭酸水素ナトリウム水、食塩水にて洗浄し、
無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過し、酢酸エチ
ルを減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムに付し、シ
クロヘキサン:酢酸エチル=3:1にて精製し、目的化合物
を1.65 g(59%) の収量で得た。更に、0.95 gの原料を回
収した。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.84-0.94(9
H,m); 1.16-1.75(60H,m);1.91-2.11(2H,m); 2.32-2.46
(2H,m); 2.51-2.73(3H,m); 3.35-3.46(1H,m); 3.60-3.9
9(6H,m); 4.18-4.30(1H,m); 4.34(1H,d,J=8.3Hz); 4.44
-4.66(4H,m); 4.79(2H,s); 4.98-5.38(4H,m); 5.69-5.8
7(1H,m); 6.89(1H,d,J=8.8Hz); 7.23-7.43(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1760, 167
5. 元素分析値 C66H107F2NO11=1128.6として
【0168】
【実施例15d】アリル 2-デオキシ-2-[(R)-3'- ベン
ジルオキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2-
ジフルオロミリストイルオキシ)ミリストイル]-4-O−
ジフェニルホスホリル-6−O- ベンジルオキシメチル-
β-D- グルコピラノサイド 15cで得られた化合物610 mg(0.54 mmol) をジクロロ
メタン20 ml に溶解し、100 mg(0.59 mmol) のジフェニ
ル クロロホスフェートを加え、更に33 mg(0.27 mmol)
の4-ジメチルアミノピリジンを添加し、室温にて3 時間
攪拌した。反応の進行を確認しながら、最終的にはジフ
ェニル クロロホスフェートを、640 mg(2.38 mmol) 、
4-ジメチルアミノピリジン198 mg(1.62 mmol) を4 回に
分けて加えた。反応液を1 規定塩酸、炭酸水素ナトリウ
ム水、食塩水にて洗浄し、硫酸ナトリウムにて乾燥し
た。濾過し、ジクロロメタンを減圧下濃縮し、残査をシ
リカゲルクロマトに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル
=4:1で精製し、目的化合物を、530 mg(72%) の収量で得
た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.83-0.94(9
H,m); 1.08-1.75(60H,m);1.87-2.09(2H,m); 2.29-2.55
(4H,m); 3.56-3.87(4H,m); 3.94(1H,dd,J=6.4,12.7Hz);
4.24(1H,dd,J=5.4,12.7Hz); 4.43-4.81(8H,m); 5.03-
5.29(4H,m), 5.50(1H,dd,J=9.3,9.8Hz); 5.69-5.87(1H,
m), 6.34(1H,d,J=8.3Hz), 7.18-7.39(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1760, 167
8, 1597, 1496, 960. 元素分析値 C78H116F2NO14P: 1360.7として
ジルオキシミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2-
ジフルオロミリストイルオキシ)ミリストイル]-4-O−
ジフェニルホスホリル-6−O- ベンジルオキシメチル-
β-D- グルコピラノサイド 15cで得られた化合物610 mg(0.54 mmol) をジクロロ
メタン20 ml に溶解し、100 mg(0.59 mmol) のジフェニ
ル クロロホスフェートを加え、更に33 mg(0.27 mmol)
の4-ジメチルアミノピリジンを添加し、室温にて3 時間
攪拌した。反応の進行を確認しながら、最終的にはジフ
ェニル クロロホスフェートを、640 mg(2.38 mmol) 、
4-ジメチルアミノピリジン198 mg(1.62 mmol) を4 回に
分けて加えた。反応液を1 規定塩酸、炭酸水素ナトリウ
ム水、食塩水にて洗浄し、硫酸ナトリウムにて乾燥し
た。濾過し、ジクロロメタンを減圧下濃縮し、残査をシ
リカゲルクロマトに付し、シクロヘキサン:酢酸エチル
=4:1で精製し、目的化合物を、530 mg(72%) の収量で得
た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.83-0.94(9
H,m); 1.08-1.75(60H,m);1.87-2.09(2H,m); 2.29-2.55
(4H,m); 3.56-3.87(4H,m); 3.94(1H,dd,J=6.4,12.7Hz);
4.24(1H,dd,J=5.4,12.7Hz); 4.43-4.81(8H,m); 5.03-
5.29(4H,m), 5.50(1H,dd,J=9.3,9.8Hz); 5.69-5.87(1H,
m), 6.34(1H,d,J=8.3Hz), 7.18-7.39(20H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1760, 167
8, 1597, 1496, 960. 元素分析値 C78H116F2NO14P: 1360.7として
【0169】
【実施例15e】2-デオキシ-2-[(R)-3'- ベンジルオキ
シミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2- ジフルオ
ロミリストイルオキシ)ミリストイル]-4-O−ジフェニ
ルホスホリル-D- グルコピラノース 15dで得られた化合物530 mg(0.39 mmol) を、5 mlの
テトラヒドロフランに溶解し、33 mg(10% mol)の1,5-シ
クロオクタジエン- ビス(メチルジフェニルホスフィ
ン)イリジウムヘキサフルオロホスフェートを加えた。
反応容器中を、窒素置換し、更に水素置換した。触媒が
活性化され、赤色から無色になったことを確認し、すぐ
に窒素にて置換した。室温にて3 時間攪拌した後、濃塩
酸2 mlを加え、室温にて1昼夜攪拌した。減圧下にて濃
縮し、酢酸エチルにて希釈した。水、炭酸水素ナトリウ
ム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシ
リカゲルクロマトに付し、酢酸エチル:シクロヘキサン
=2:1にて精製し、目的化合物を258 mg(55%) の収量で得
た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.82-0.98(9
H,m); 1.07-1.77(60H,m);1.84-2.09(2H,m); 2.21-2.50
(5H,m); 3.26(1H,t,J=7.3Hz); 3.52-3.62(2H,m);3.81-
3.91(2H,m); 4.19-4.30(1H,m); 4.39(1H,d,J=11.2Hz);
4.61(1H,d,J=11.2Hz); 4.67-4.78(1H,m); 4.98(1H,t,J=
3.9Hz); 5.19-5.29(1H,m); 5.41(1H,dd,J=9.3,10.7Hz);
6.23(1H,d,J=9.3Hz); 7.13-7.38(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1750, 166
0. 元素分析値 C67H104FNO13P: 1200.5として C H N F P 理論値 67.03 8.73 1.17 3.16 2.58 (%) 分析値 66.91 8.61 1.13 3.04 2.46 (%)
シミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2- ジフルオ
ロミリストイルオキシ)ミリストイル]-4-O−ジフェニ
ルホスホリル-D- グルコピラノース 15dで得られた化合物530 mg(0.39 mmol) を、5 mlの
テトラヒドロフランに溶解し、33 mg(10% mol)の1,5-シ
クロオクタジエン- ビス(メチルジフェニルホスフィ
ン)イリジウムヘキサフルオロホスフェートを加えた。
反応容器中を、窒素置換し、更に水素置換した。触媒が
活性化され、赤色から無色になったことを確認し、すぐ
に窒素にて置換した。室温にて3 時間攪拌した後、濃塩
酸2 mlを加え、室温にて1昼夜攪拌した。減圧下にて濃
縮し、酢酸エチルにて希釈した。水、炭酸水素ナトリウ
ム水、食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾
燥した。濾過し、酢酸エチルを減圧下留去し、残査をシ
リカゲルクロマトに付し、酢酸エチル:シクロヘキサン
=2:1にて精製し、目的化合物を258 mg(55%) の収量で得
た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.82-0.98(9
H,m); 1.07-1.77(60H,m);1.84-2.09(2H,m); 2.21-2.50
(5H,m); 3.26(1H,t,J=7.3Hz); 3.52-3.62(2H,m);3.81-
3.91(2H,m); 4.19-4.30(1H,m); 4.39(1H,d,J=11.2Hz);
4.61(1H,d,J=11.2Hz); 4.67-4.78(1H,m); 4.98(1H,t,J=
3.9Hz); 5.19-5.29(1H,m); 5.41(1H,dd,J=9.3,10.7Hz);
6.23(1H,d,J=9.3Hz); 7.13-7.38(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 1750, 166
0. 元素分析値 C67H104FNO13P: 1200.5として C H N F P 理論値 67.03 8.73 1.17 3.16 2.58 (%) 分析値 66.91 8.61 1.13 3.04 2.46 (%)
【0170】
【実施例15f】2−デオキシ-2-[(R)-3'- ヒドロキシ
ミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2- ジフルオロ
ミリストイルオキシ)ミリストイル]-4-O−ジフェニル
ホスホリル-D- グルコピラノース 15eで得られた化合物250 mg(0.21 mmol) を、メチル
アルコール10 ml に溶解し、100 mgの10% パラジウム炭
素を加え、室温にて、3 時間接触還元をした。濾過し、
メチルアルコールを減圧下留去し、残査をシリカゲルク
ロマトに付し、酢酸エチルにて精製し、目的化合物を12
2 mg(53%) の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.82-0.95(9
H,m); 1.07-1.63(60H,m);1.80-2.11(2H,m); 2.17-2.53
(4H,m); 3.20-3.39(2H,m); 3.55-3.66(2H,m); 3.70(1H,
d,J=3.4Hz); 3.38-4.04(2H,m); 4.21-4.33(1H,m); 4.76
(1H,dd,J=9.3,9.8Hz); 5.18-5.28(1H,m); 5.31(1H,dd,J
=3.4,3.9Hz); 5.48(1H,dd,J=9.8,10.3Hz);6.25(1H,d,J=
8.8Hz); 7.13-7.42(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3425, 292
5, 2855, 1760, 1660, 1590, 1490, 1180, 1157, 965.
ミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2- ジフルオロ
ミリストイルオキシ)ミリストイル]-4-O−ジフェニル
ホスホリル-D- グルコピラノース 15eで得られた化合物250 mg(0.21 mmol) を、メチル
アルコール10 ml に溶解し、100 mgの10% パラジウム炭
素を加え、室温にて、3 時間接触還元をした。濾過し、
メチルアルコールを減圧下留去し、残査をシリカゲルク
ロマトに付し、酢酸エチルにて精製し、目的化合物を12
2 mg(53%) の収量で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.82-0.95(9
H,m); 1.07-1.63(60H,m);1.80-2.11(2H,m); 2.17-2.53
(4H,m); 3.20-3.39(2H,m); 3.55-3.66(2H,m); 3.70(1H,
d,J=3.4Hz); 3.38-4.04(2H,m); 4.21-4.33(1H,m); 4.76
(1H,dd,J=9.3,9.8Hz); 5.18-5.28(1H,m); 5.31(1H,dd,J
=3.4,3.9Hz); 5.48(1H,dd,J=9.8,10.3Hz);6.25(1H,d,J=
8.8Hz); 7.13-7.42(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (CHCl3): 3425, 292
5, 2855, 1760, 1660, 1590, 1490, 1180, 1157, 965.
【0171】
【実施例15g】2-デオキシ-2-[(R)-3'- ヒドロキシミ
リストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2- ジフルオロミ
リストイルオキシ)ミリストイル]-D-グルコピラノシル
-4- ホスフェート 15fで得られた化合物85 mg(0.08 mmol)を、テトラヒ
ドロフラン10 ml に溶解し、酸化白金15 mg を加え、室
温にて5 時間接触還元をした。濾過し、テトラヒドロフ
ランを減圧下留去し、目的化合物を72 mg(98%)の収量で
得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 2956, 2923,
2853, 1761, 1644, 1549, 1467, 1188, 1128, 1058, 9
72.
リストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-(2,2- ジフルオロミ
リストイルオキシ)ミリストイル]-D-グルコピラノシル
-4- ホスフェート 15fで得られた化合物85 mg(0.08 mmol)を、テトラヒ
ドロフラン10 ml に溶解し、酸化白金15 mg を加え、室
温にて5 時間接触還元をした。濾過し、テトラヒドロフ
ランを減圧下留去し、目的化合物を72 mg(98%)の収量で
得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (KBr): 2956, 2923,
2853, 1761, 1644, 1549, 1467, 1188, 1128, 1058, 9
72.
【0172】
【実施例16】2-デオキシ-2-[(S)-3'- フルオロミリス
トイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシミリ
ストイル]-D-グルコピラノシル-4- ホスフェート
トイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシミリ
ストイル]-D-グルコピラノシル-4- ホスフェート
【0173】
【実施例16a】ジフェニルメチル (S)-3-フルオロミ
リステ−ト ジフェニルジアゾメタンにて、カルボキシル基を保護し
た(R)-3-ヒドロキシミリスチン酸5 g を、ジクロロメタ
ン50 ml に溶解した後、氷冷下ジエチルアミノサルファ
ートリフロリド8 g を加え、3時間攪拌し、更に室温に
戻し、2時間攪拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチ
ルにて希釈した後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、再び溶媒を蒸発乾固した。シリカゲルクロマト
(シリカゲル30 g、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1)
にて精製を行い、目的化合物を4.71 g(80%) 得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(3H,t,J
=6.59Hz); 1.25-1.47(20H,m); 2.56-2.83(2H,m); 4.96
(1H,dm,J=48.3Hz); 6.94(1H,s); 7.29-7.34(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョ−ル):29
00, 2850, 1740, 1460.マススペクトル(M/Z) : 412
(M+); 412; 392; 209; 184; 166; 152; 105; 43. 元素分析(C27H37FO2=412として)
リステ−ト ジフェニルジアゾメタンにて、カルボキシル基を保護し
た(R)-3-ヒドロキシミリスチン酸5 g を、ジクロロメタ
ン50 ml に溶解した後、氷冷下ジエチルアミノサルファ
ートリフロリド8 g を加え、3時間攪拌し、更に室温に
戻し、2時間攪拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチ
ルにて希釈した後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、再び溶媒を蒸発乾固した。シリカゲルクロマト
(シリカゲル30 g、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1)
にて精製を行い、目的化合物を4.71 g(80%) 得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88(3H,t,J
=6.59Hz); 1.25-1.47(20H,m); 2.56-2.83(2H,m); 4.96
(1H,dm,J=48.3Hz); 6.94(1H,s); 7.29-7.34(10H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョ−ル):29
00, 2850, 1740, 1460.マススペクトル(M/Z) : 412
(M+); 412; 392; 209; 184; 166; 152; 105; 43. 元素分析(C27H37FO2=412として)
【0174】
【実施例16b】(S)-3-フルオロミリスチン酸 16aで製造した化合物4.71 gを、ジクロロメタン20 m
l に溶解し、室温にてトリフルオロ酢酸50mlを滴加し
た。3時間、室温にて攪拌した後、反応液を蒸発乾固
し、酢酸エチルで希釈した。飽和食塩水にて洗浄し、有
機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、再び溶媒を蒸
発乾固した後、シリカゲルクロマト(シリカゲル100 g
、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1 、次いで、不純
物溶出後に酢酸エチル)にて精製し、目的化合物2.79 g
(99%) を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3+D2O)δ ppm: 0.88(3H,
t,J=6.5Hz); 1.26-1.75(20H,m); 2.65-2.74(2H,m); 4.9
7(1H,dm,J=48.4Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョ−ル):34
00, 1680, 1540, 1460.マススペクトル(M/Z) : 247
(M+); 226; 208; 172; 166; 151; 140. 元素分析(C14H27FO2=246.2として)
l に溶解し、室温にてトリフルオロ酢酸50mlを滴加し
た。3時間、室温にて攪拌した後、反応液を蒸発乾固
し、酢酸エチルで希釈した。飽和食塩水にて洗浄し、有
機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、再び溶媒を蒸
発乾固した後、シリカゲルクロマト(シリカゲル100 g
、シクロヘキサン:酢酸エチル=5:1 、次いで、不純
物溶出後に酢酸エチル)にて精製し、目的化合物2.79 g
(99%) を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3+D2O)δ ppm: 0.88(3H,
t,J=6.5Hz); 1.26-1.75(20H,m); 2.65-2.74(2H,m); 4.9
7(1H,dm,J=48.4Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョ−ル):34
00, 1680, 1540, 1460.マススペクトル(M/Z) : 247
(M+); 226; 208; 172; 166; 151; 140. 元素分析(C14H27FO2=246.2として)
【0175】
【実施例16c】アリル 2-デオキシ-2-[(S)-3'- フル
オロミリストイルアミノ]-4,6-O−イソプロピリデン-
β-D- グルコピラノサイド アリル 2-デオキシ-2- アミノ-4,6-O- イソプロピリデ
ン- β-D- グルコピラノサイド0.1 g(0.386 mmol) と、
16bで製造した(S)-3-フルオロミリスチン酸0.11 g
(1.2当量) を、ジクロロメタン10 ml に溶解し、N,N'-
ジシクロヘキシルカルボジイミド0.09 g(1.2当量) を加
え、室温にて一晩攪拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸
エチルで希釈した後、5 %炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水にて洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、再び溶媒を蒸発乾固し、シリカゲルクロ
マト(シリカゲル100 g 、シクロヘキサン:酢酸エチル
=3:2) にて精製し、目的化合物を0.13 g(69%) 得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.8
8(3H,t,J=6.4Hz); 1.21−1.3
5(20H,m); 1.44(3H,s); 1.5
3(3H,s); 2.49−2.60(2H,m);
3.29−3.35(1H,m); 3.44−3.
47(1H,m); 3.70(2H,m); 3.9
0−4.01(3H,m); 4.21(2H,dm,
J=51.3Hz); 4.67(1H,d,J=8.
3Hz); 4.90(1H,dm,J=40.5H
z); 5.19−5.33(2H,m); 5.81
−5.98(2H,m). 元素分析(C26H46FNO6=487.5 とし
て)
オロミリストイルアミノ]-4,6-O−イソプロピリデン-
β-D- グルコピラノサイド アリル 2-デオキシ-2- アミノ-4,6-O- イソプロピリデ
ン- β-D- グルコピラノサイド0.1 g(0.386 mmol) と、
16bで製造した(S)-3-フルオロミリスチン酸0.11 g
(1.2当量) を、ジクロロメタン10 ml に溶解し、N,N'-
ジシクロヘキシルカルボジイミド0.09 g(1.2当量) を加
え、室温にて一晩攪拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸
エチルで希釈した後、5 %炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水にて洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、再び溶媒を蒸発乾固し、シリカゲルクロ
マト(シリカゲル100 g 、シクロヘキサン:酢酸エチル
=3:2) にて精製し、目的化合物を0.13 g(69%) 得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.8
8(3H,t,J=6.4Hz); 1.21−1.3
5(20H,m); 1.44(3H,s); 1.5
3(3H,s); 2.49−2.60(2H,m);
3.29−3.35(1H,m); 3.44−3.
47(1H,m); 3.70(2H,m); 3.9
0−4.01(3H,m); 4.21(2H,dm,
J=51.3Hz); 4.67(1H,d,J=8.
3Hz); 4.90(1H,dm,J=40.5H
z); 5.19−5.33(2H,m); 5.81
−5.98(2H,m). 元素分析(C26H46FNO6=487.5 とし
て)
【0176】
【実施例16d】アリル 2-デオキシ-2-[(S)-3'- フル
オロミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイル
オキシミリストイル]-4,6-O−イソプロピリデン- β-
D-グルコピラノサイド 16cで得た化合物1 g(2.05 mmol)と(R)-3-テトラデカ
ノイルオキシテトラデカン酸1.1 g(1.2 当量) をジクロ
ロメタン30 ml に溶解し、 N,N'-ジシクロヘキシルカル
ボジイミド0.51 g(1.2当量) 、4-ジメチルアミノピリジ
ン0.3 g(1.2 当量) を室温にて加えた。室温で1 時間攪
拌し、反応液を蒸発乾固後、酢酸エチルで希釈した。5
%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無水硫酸マ
グネシウムを濾過して取り除き、溶媒を蒸発乾固後、シ
リカゲルクロマト(シリカゲル50 g、シクロヘキサン:
酢酸エチル=5:1)にて精製し、目的化合物を1.46g(77%)
で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9
H,m); 1.26-1.36(62H,m);1.37(3H,s); 1.47(3H,s); 2.2
2-2.64(6H,m); 3.28-3.38(1H,m); 3.68-3.84(2H,m); 3.
91-4.09(3H,m); 4.27-4.34(1H,m); 4.62(1H,d,J=8.3H
z); 4.87(1H,dm,J=45.9Hz); 5.12-5.29(4H,m); 5.72-5.
88(2H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (クロロホルム):
3440, 2900, 2850, 1740, 1680, 1540. 元素分析(C54H98FNO9=924.4 として)
オロミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイル
オキシミリストイル]-4,6-O−イソプロピリデン- β-
D-グルコピラノサイド 16cで得た化合物1 g(2.05 mmol)と(R)-3-テトラデカ
ノイルオキシテトラデカン酸1.1 g(1.2 当量) をジクロ
ロメタン30 ml に溶解し、 N,N'-ジシクロヘキシルカル
ボジイミド0.51 g(1.2当量) 、4-ジメチルアミノピリジ
ン0.3 g(1.2 当量) を室温にて加えた。室温で1 時間攪
拌し、反応液を蒸発乾固後、酢酸エチルで希釈した。5
%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄し、
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。無水硫酸マ
グネシウムを濾過して取り除き、溶媒を蒸発乾固後、シ
リカゲルクロマト(シリカゲル50 g、シクロヘキサン:
酢酸エチル=5:1)にて精製し、目的化合物を1.46g(77%)
で得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9
H,m); 1.26-1.36(62H,m);1.37(3H,s); 1.47(3H,s); 2.2
2-2.64(6H,m); 3.28-3.38(1H,m); 3.68-3.84(2H,m); 3.
91-4.09(3H,m); 4.27-4.34(1H,m); 4.62(1H,d,J=8.3H
z); 4.87(1H,dm,J=45.9Hz); 5.12-5.29(4H,m); 5.72-5.
88(2H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (クロロホルム):
3440, 2900, 2850, 1740, 1680, 1540. 元素分析(C54H98FNO9=924.4 として)
【0177】
【実施例16e】アリル 2−デオキシ-2-[(S)-3-フ
ルオロミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイ
ルオキシミリストイル]-β-D- グルコピラノサイド 16dで得られた化合物1.35 g(1.46 mmol) を90%酢酸
水溶液100 mlに溶解し、60℃にて1 時間攪拌した。反応
液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈後、5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水を用い洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムにより乾燥後、再び溶媒を蒸発乾
固し、カラムクロマト(シリカゲル100g 、シクロヘキ
サン: 酢酸エチル=2:1)にて精製を行い、目的化合物0.
97g(75%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.91(9
H,m); 1.19-1.69(62H,m);2.26-2.52(6H,m); 3.68-4.01
(6H,m); 4.15-4.28(2H,m); 4.74-4.99(2H,m); 5.11-5.3
4(5H,m); 5.83-5.93(1H,m); 6.09(1H,d,J=9.3Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール):34
50, 3300, 1740, 1720,1550. 元素分析(C51H94FNO9=884.3 として)
ルオロミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイ
ルオキシミリストイル]-β-D- グルコピラノサイド 16dで得られた化合物1.35 g(1.46 mmol) を90%酢酸
水溶液100 mlに溶解し、60℃にて1 時間攪拌した。反応
液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈後、5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水を用い洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムにより乾燥後、再び溶媒を蒸発乾
固し、カラムクロマト(シリカゲル100g 、シクロヘキ
サン: 酢酸エチル=2:1)にて精製を行い、目的化合物0.
97g(75%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.91(9
H,m); 1.19-1.69(62H,m);2.26-2.52(6H,m); 3.68-4.01
(6H,m); 4.15-4.28(2H,m); 4.74-4.99(2H,m); 5.11-5.3
4(5H,m); 5.83-5.93(1H,m); 6.09(1H,d,J=9.3Hz). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール):34
50, 3300, 1740, 1720,1550. 元素分析(C51H94FNO9=884.3 として)
【0178】
【実施例16f】アリル 6-O−ベンジルオキシメチル
-2- デオキシ-2-[(S)-3'- フルオロミリストイルアミ
ノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシミリストイル]-
β-D-グルコピラノサイド 16eで得られた化合物0.1 g(0.113 mmol) と、ベンジ
ルクロロメチルエーテル0.4 g(4 当量) をジクロロメタ
ン6 mlに溶解し、室温にてテトラメチルウレアを加え、
一晩攪拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希
釈後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗
浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥した
後、カラムクロマト(シリカゲル10 g、シクロヘキサ
ン: 酸エチル=2:1)にて精製し、目的化合物71 mg(62%)
を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9
H,m); 1.25-1.61(62H,m);2.26-2.54(6H,m); 3.32(1H,d,
J=3.4Hz); 3.47-3.53(1H,m); 3.64-3.71(1H,m);3.90-3.
92(2H,m); 4.03-4.09(2H,m); 4.29-4.37(1H,m); 4.66(2
H,s); 4.78-5.29(7H,m); 5.73-5.89(2H,m); 7.26-7.37
(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール):34
00, 3300, 1750, 1730,1680. 元素分析(C59H101NO10F=1003.4として)
-2- デオキシ-2-[(S)-3'- フルオロミリストイルアミ
ノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシミリストイル]-
β-D-グルコピラノサイド 16eで得られた化合物0.1 g(0.113 mmol) と、ベンジ
ルクロロメチルエーテル0.4 g(4 当量) をジクロロメタ
ン6 mlに溶解し、室温にてテトラメチルウレアを加え、
一晩攪拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希
釈後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗
浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥した
後、カラムクロマト(シリカゲル10 g、シクロヘキサ
ン: 酸エチル=2:1)にて精製し、目的化合物71 mg(62%)
を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.85-0.90(9
H,m); 1.25-1.61(62H,m);2.26-2.54(6H,m); 3.32(1H,d,
J=3.4Hz); 3.47-3.53(1H,m); 3.64-3.71(1H,m);3.90-3.
92(2H,m); 4.03-4.09(2H,m); 4.29-4.37(1H,m); 4.66(2
H,s); 4.78-5.29(7H,m); 5.73-5.89(2H,m); 7.26-7.37
(5H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール):34
00, 3300, 1750, 1730,1680. 元素分析(C59H101NO10F=1003.4として)
【0179】
【実施例16g】アリル 6-O−ベンジルオキシメチル
-2- デオキシ-4−O- ジフェニルホスホリル-2-[(S)-3'
- フルオロミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリス
トイルオキシミリストイル]-β-D- グルコピラノサイド 16fで得られた6 位ベンジルオキシメチル体30mg(0.0
298mmol) と、ジフェニル燐酸クロライド30 mg(3.75当
量) を、ジクロロメタン1 mlに溶解し、室温にて4-ジメ
チルアミノピリジン10 mg (2.75 当量) を加え、一晩攪
拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈した
後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥した。無
水硫酸マグネシウムを濾過してとり除き、蒸発乾固し、
分取薄層クロマト(1 mm 、シクロヘキサン: 酢酸エチ
ル=2:1)にて精製し、目的化合物29 mg(81%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88-0.90(9
H,m); 1.25-1.74(62H,m);2.13-2.47(6H,m); 3.62-3.83
(4H,m); 4.02-4.11(1H,m); 4.28-4.34(1H,m); 4.54-4.8
1(5H,m); 4.87(1H,dm,J=34.2Hz); 4.93(1H,d,J=8.3Hz);
5.13-5.28(3H,m);5.32(1H,dd,J=1.5,9.3Hz); 5.77-5.9
1(1H,m); 6.04(1H,d,J=8.3Hz); 7.13-7.35(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (クロロホルム):
3450, 2950, 2850, 1725, 1680, 1520.
-2- デオキシ-4−O- ジフェニルホスホリル-2-[(S)-3'
- フルオロミリストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリス
トイルオキシミリストイル]-β-D- グルコピラノサイド 16fで得られた6 位ベンジルオキシメチル体30mg(0.0
298mmol) と、ジフェニル燐酸クロライド30 mg(3.75当
量) を、ジクロロメタン1 mlに溶解し、室温にて4-ジメ
チルアミノピリジン10 mg (2.75 当量) を加え、一晩攪
拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈した
後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥した。無
水硫酸マグネシウムを濾過してとり除き、蒸発乾固し、
分取薄層クロマト(1 mm 、シクロヘキサン: 酢酸エチ
ル=2:1)にて精製し、目的化合物29 mg(81%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz、CDCl3)δ ppm: 0.88-0.90(9
H,m); 1.25-1.74(62H,m);2.13-2.47(6H,m); 3.62-3.83
(4H,m); 4.02-4.11(1H,m); 4.28-4.34(1H,m); 4.54-4.8
1(5H,m); 4.87(1H,dm,J=34.2Hz); 4.93(1H,d,J=8.3Hz);
5.13-5.28(3H,m);5.32(1H,dd,J=1.5,9.3Hz); 5.77-5.9
1(1H,m); 6.04(1H,d,J=8.3Hz); 7.13-7.35(15H,m). 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (クロロホルム):
3450, 2950, 2850, 1725, 1680, 1520.
【0180】
【実施例16h】2-デオキシ-4−O- ジフェニルホスホ
リル-2-[(S)-3'- フルオロミリストイルアミノ]-3-O−
[(R)-3"-ミリストイルオキシミリストイル]-D-グルコピ
ラノース 16gにて得られた化合物0.1 g(0.081 mmol) をテトラ
ヒドロフラン10 ml に溶解し、1,5-シクロオクタジエン
−ビス(メチルフェニルホスフィン)イリジウムヘキサ
フルオロホスフェート4 mgを加え、窒素置換した後、水
素置換し、反応液の色が変ったら、再び窒素置換し、室
温にて3 時間攪拌し、濃塩酸5 mlを加え、そのまま一晩
攪拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈し
た後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
した後、有機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥し
た。濾過して無水硫酸マグネシウムを取り除き、蒸発乾
固した後、カラムクロマト(シリカゲル50 g、シクロヘ
キサン: 酢酸エチル=1:1)にて精製し、目的化合物86 m
g(98%)を得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (クロロホルム):
3550, 3050, 2925, 2850, 1710.
リル-2-[(S)-3'- フルオロミリストイルアミノ]-3-O−
[(R)-3"-ミリストイルオキシミリストイル]-D-グルコピ
ラノース 16gにて得られた化合物0.1 g(0.081 mmol) をテトラ
ヒドロフラン10 ml に溶解し、1,5-シクロオクタジエン
−ビス(メチルフェニルホスフィン)イリジウムヘキサ
フルオロホスフェート4 mgを加え、窒素置換した後、水
素置換し、反応液の色が変ったら、再び窒素置換し、室
温にて3 時間攪拌し、濃塩酸5 mlを加え、そのまま一晩
攪拌した。反応液を蒸発乾固し、酢酸エチルにて希釈し
た後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
した後、有機層を無水硫酸マグネシウムにより乾燥し
た。濾過して無水硫酸マグネシウムを取り除き、蒸発乾
固した後、カラムクロマト(シリカゲル50 g、シクロヘ
キサン: 酢酸エチル=1:1)にて精製し、目的化合物86 m
g(98%)を得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (クロロホルム):
3550, 3050, 2925, 2850, 1710.
【0181】
【実施例16i】2-デオキシ-2-[(R)-3'- フルオロミリ
ストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシミ
リストイル]-D-グルコピラノシル-4- ホスフェート 16hで得た化合物20 mg(0.0186 mmol)をテトラヒドロ
フラン10 ml に溶解した後、酸化白金20 mg を加え、水
素置換した後、室温で5 時間攪拌した。反応液を濾過
し、酸化白金を取り除き、蒸発乾固し、目的化合物を粉
末として12 mg(70%)得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
350, 1720, 1660.
ストイルアミノ]-3-O−[(R)-3"-ミリストイルオキシミ
リストイル]-D-グルコピラノシル-4- ホスフェート 16hで得た化合物20 mg(0.0186 mmol)をテトラヒドロ
フラン10 ml に溶解した後、酸化白金20 mg を加え、水
素置換した後、室温で5 時間攪拌した。反応液を濾過
し、酸化白金を取り除き、蒸発乾固し、目的化合物を粉
末として12 mg(70%)得た。 赤外吸収スペクトル ν max cm-1 (ヌジョール): 3
350, 1720, 1660.
【0182】
【実施例17】2-デオキシ-2-(2,2-ジフルオロテトラデ
カノイルアミノ)-3-O−[(R)-3- テトラデカノイルオキ
シテトラデカノイル]-D-グルコピラノース 4-ホスフェ
イト
カノイルアミノ)-3-O−[(R)-3- テトラデカノイルオキ
シテトラデカノイル]-D-グルコピラノース 4-ホスフェ
イト
【0183】
【実施例17a】アリル 2-デオキシ-2-(2,2-ジフルオ
ロテトラデカノイルアミノ)-4,6-O−イソプロピリデン
−β-D- グルコピラノサイド 2,2-ジフルオロテトラデカン酸(7.5 g) の塩化メチレン
(50 ml) 溶液に、オキザリルクロライド5 mlと1滴のジ
メチルホルムアミドを加えた。室温下、1時間攪拌した
後、濃縮し、150 mlの塩化メチレンを加え、この溶液
を、アリル 2-アミノ-2- デオキシ-4,6-O- イソプロピ
リデン−β-D- グルコピラノサイド(5.44 g)のトリエチ
ルアミン(2.5 g) を含む塩化メチレン溶液(50 ml) に滴
加した。室温で1時間攪拌し、濃縮し、残渣を酢酸エチ
ルでうすめた。炭酸水素ナトリウム水と食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムにて乾燥し、濾過後、濃縮し、シリカ
ゲルカラムにて精製し、8.1 g の目的化合物1を得た。
ロテトラデカノイルアミノ)-4,6-O−イソプロピリデン
−β-D- グルコピラノサイド 2,2-ジフルオロテトラデカン酸(7.5 g) の塩化メチレン
(50 ml) 溶液に、オキザリルクロライド5 mlと1滴のジ
メチルホルムアミドを加えた。室温下、1時間攪拌した
後、濃縮し、150 mlの塩化メチレンを加え、この溶液
を、アリル 2-アミノ-2- デオキシ-4,6-O- イソプロピ
リデン−β-D- グルコピラノサイド(5.44 g)のトリエチ
ルアミン(2.5 g) を含む塩化メチレン溶液(50 ml) に滴
加した。室温で1時間攪拌し、濃縮し、残渣を酢酸エチ
ルでうすめた。炭酸水素ナトリウム水と食塩水で洗い、
硫酸マグネシウムにて乾燥し、濾過後、濃縮し、シリカ
ゲルカラムにて精製し、8.1 g の目的化合物1を得た。
【0184】
【実施例17b】アリル 2-デオキシ-2-(2,2-ジフルオ
ロテトラデカノイルアミノ)-4,6-O−イソプロピリデン
-3-O-[(R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイ
ル]-β-D- グルコピラノサイド 実施例17aにて得られた化合物(8.0 g) の塩化メチレ
ン溶液(150 ml)に、(R)-3-テトラデカノイルオキシテト
ラデカン酸(6.0 g) とジメチルアミノピリジン(1.6 g)
、更にDCC(3.2 g)を加えた。室温で1時間攪拌し、濾
過した後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトにて精製
した。シクロヘキサン−酢酸エチル(5:1) にて溶出し、
目的化合物9.0 g を得た。
ロテトラデカノイルアミノ)-4,6-O−イソプロピリデン
-3-O-[(R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイ
ル]-β-D- グルコピラノサイド 実施例17aにて得られた化合物(8.0 g) の塩化メチレ
ン溶液(150 ml)に、(R)-3-テトラデカノイルオキシテト
ラデカン酸(6.0 g) とジメチルアミノピリジン(1.6 g)
、更にDCC(3.2 g)を加えた。室温で1時間攪拌し、濾
過した後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトにて精製
した。シクロヘキサン−酢酸エチル(5:1) にて溶出し、
目的化合物9.0 g を得た。
【0185】
【実施例17c】アリル 2-デオキシ-2-(2,2-ジフルオ
ロテトラデカノイルアミノ)-3-O−[(R)-3- テトラデカ
ノイルオキシテトラデカノイル]-β-D- グルコピラノサ
イド 実施例17bで得られた化合物(9.0 g) の85% 酢酸水(9
00 ml)の懸濁液を、1時間、60℃にて加温した。濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトに付して、シクロヘキサ
ン−酢酸エチル(2:1) で溶出すると目的化合物4.3 g が
得られた。
ロテトラデカノイルアミノ)-3-O−[(R)-3- テトラデカ
ノイルオキシテトラデカノイル]-β-D- グルコピラノサ
イド 実施例17bで得られた化合物(9.0 g) の85% 酢酸水(9
00 ml)の懸濁液を、1時間、60℃にて加温した。濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトに付して、シクロヘキサ
ン−酢酸エチル(2:1) で溶出すると目的化合物4.3 g が
得られた。
【0186】
【実施例17d】アリル 6-O−ベンジルオキシカルボ
ニル-2- デオキシ-2-(2,2-ジフルオロテトラデカノイル
アミノ)-3-O−[(R)-3- テトラデカノイルオキシテトラ
デカノイル]-β-D- グルコピラノサイド 実施例17cで得られた化合物(4.2 g) とベンジルクロ
ロホルメート(350 mg)の塩化メチレン(100 ml)溶液に、
300mgのジメチルアミノピリジンを氷冷下加えた。ゆっ
くり温度を室温まで上げ、1時間攪拌した。反応液を濃
縮し、酢酸エチルを加え、食塩水で洗い、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濾過した後、濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトにて精製した。シクロヘキサン−酢酸
エチルにて溶出し、目的化合物を得た。
ニル-2- デオキシ-2-(2,2-ジフルオロテトラデカノイル
アミノ)-3-O−[(R)-3- テトラデカノイルオキシテトラ
デカノイル]-β-D- グルコピラノサイド 実施例17cで得られた化合物(4.2 g) とベンジルクロ
ロホルメート(350 mg)の塩化メチレン(100 ml)溶液に、
300mgのジメチルアミノピリジンを氷冷下加えた。ゆっ
くり温度を室温まで上げ、1時間攪拌した。反応液を濃
縮し、酢酸エチルを加え、食塩水で洗い、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。濾過した後、濃縮し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトにて精製した。シクロヘキサン−酢酸
エチルにて溶出し、目的化合物を得た。
【0187】
【実施例17e】アリル 6-O−ベンジルオキシカルボ
ニル-2- デオキシ-2-(2,2-ジフルオロテトラデカノイル
アミノ)-4-O−(ジフェニルホスホリル)-3-O-[(R)-3-
テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D- グル
コピラノサイド 実施例17dで得られた化合物(1.5 g) のテトラヒドロ
フラン(150 ml)溶液に、ジフェニルクロロホスフェート
(3.2 g) とジメチルアミノピリジン(1.6 g) を加え、3
時間還流した。濃縮し、酢酸エチルを加えた後、希硫酸
及び炭酸水素ナトリウム水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過し、濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトにて精製した。シクロヘキサン−酢酸エチル
(3:1) で溶出すると、目的化合物が得られた。
ニル-2- デオキシ-2-(2,2-ジフルオロテトラデカノイル
アミノ)-4-O−(ジフェニルホスホリル)-3-O-[(R)-3-
テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-β-D- グル
コピラノサイド 実施例17dで得られた化合物(1.5 g) のテトラヒドロ
フラン(150 ml)溶液に、ジフェニルクロロホスフェート
(3.2 g) とジメチルアミノピリジン(1.6 g) を加え、3
時間還流した。濃縮し、酢酸エチルを加えた後、希硫酸
及び炭酸水素ナトリウム水で洗い、硫酸マグネシウムで
乾燥した。濾過し、濃縮した後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトにて精製した。シクロヘキサン−酢酸エチル
(3:1) で溶出すると、目的化合物が得られた。
【0188】
【実施例17f】6-O−ベンジルオキシカルボニル-2-
デオキシ-2-(2,2-ジフルオロテトラデカノイルアミノ)-
4-O−ジフェニルホスホリル-3-O-[(R)-3-テトラデカノ
イルオキシテトラデカノイル]-D-グルコピラノース 実施例17eで得られた化合物(1.0 g) のテトラヒドロ
フラン(40 ml) 溶液に、1,5-シクロオクタジエンビス
[メチルジフェニルホスフィン]イリジウム ヘキサフ
ルオロホスフェート(20 mg) を加え、水素にてイリジウ
ム錯体を活性化した。直ちに水素を窒素と置換し、3時
間、室温で攪拌した。更に、濃塩酸10 mlを加え、50℃
で3時間攪拌した。酢酸エチルにてうすめ、炭酸水素ナ
トリウム水、食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥
し、シリカゲルカラムクロマトにて精製した。シクロヘ
キサン−酢酸エチル(3:1) にて溶出すると、目的化合物
が得られた。
デオキシ-2-(2,2-ジフルオロテトラデカノイルアミノ)-
4-O−ジフェニルホスホリル-3-O-[(R)-3-テトラデカノ
イルオキシテトラデカノイル]-D-グルコピラノース 実施例17eで得られた化合物(1.0 g) のテトラヒドロ
フラン(40 ml) 溶液に、1,5-シクロオクタジエンビス
[メチルジフェニルホスフィン]イリジウム ヘキサフ
ルオロホスフェート(20 mg) を加え、水素にてイリジウ
ム錯体を活性化した。直ちに水素を窒素と置換し、3時
間、室温で攪拌した。更に、濃塩酸10 mlを加え、50℃
で3時間攪拌した。酢酸エチルにてうすめ、炭酸水素ナ
トリウム水、食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥
し、シリカゲルカラムクロマトにて精製した。シクロヘ
キサン−酢酸エチル(3:1) にて溶出すると、目的化合物
が得られた。
【0189】
【実施例17g】2-デオキシ-2-(2,2-ジフルオロテトラ
デカノイルアミノ)-4-O−ジフェニルホスホリル-3-O-
[(R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-D-
グルコピラノース 実施例17fで得られた化合物(300 mg)のテトラヒドロ
フラン(20 ml) 溶液に、10% パラジウム炭素100 mgを加
え、加水素分解した。濾過し、濃縮した後、シリカゲル
カラムクロマトにて精製すると、目的化合物が得られ
た。
デカノイルアミノ)-4-O−ジフェニルホスホリル-3-O-
[(R)-3-テトラデカノイルオキシテトラデカノイル]-D-
グルコピラノース 実施例17fで得られた化合物(300 mg)のテトラヒドロ
フラン(20 ml) 溶液に、10% パラジウム炭素100 mgを加
え、加水素分解した。濾過し、濃縮した後、シリカゲル
カラムクロマトにて精製すると、目的化合物が得られ
た。
【0190】
【実施例17h】2-デオキシ-2-(2,2-ジフルオロテトラ
デカノイルアミノ) -3-O-[(R)-3-テトラデカノイルオキ
シテトラデカノイル]-D-グルコピラノース-4- ホスフェ
イト 実施例17gで得られた化合物(60 mg) をテトラヒドロ
フラン(6 ml)に溶解し、酸化白金6 mgを加え、室温で3
時間、加水素分解を行った。濾過し、濃縮すると、目的
化合物が得られた。
デカノイルアミノ) -3-O-[(R)-3-テトラデカノイルオキ
シテトラデカノイル]-D-グルコピラノース-4- ホスフェ
イト 実施例17gで得られた化合物(60 mg) をテトラヒドロ
フラン(6 ml)に溶解し、酸化白金6 mgを加え、室温で3
時間、加水素分解を行った。濾過し、濃縮すると、目的
化合物が得られた。
【0191】
【実施例18】燐酸化合物のトリエチルアミン塩 1h、2d、3c、4f、5g、6h、7g、8g、9
g、10g、11g、12h、13g、14h、15
g、16i及び17hで得られた燐酸化合物の水溶性ト
リエチルアミン塩を得る必要のある場合は、次の操作を
行う。30 mg の燐酸を8 mlの0.1 規定塩酸に懸濁し、更
に、クロロホルム−メタノール(1:2)30 ml を加え
て、超音波を当て溶解した。この溶液にクロロホルム10
ml と、0.1 規定塩酸10 ml を加えると二層に分離する
ので、クロロホルム層を分取した。クロロホルムを減圧
下除き、0.1%トリエチルアミン水にて溶解し、この水溶
液を活性測定のための試料とした。
g、10g、11g、12h、13g、14h、15
g、16i及び17hで得られた燐酸化合物の水溶性ト
リエチルアミン塩を得る必要のある場合は、次の操作を
行う。30 mg の燐酸を8 mlの0.1 規定塩酸に懸濁し、更
に、クロロホルム−メタノール(1:2)30 ml を加え
て、超音波を当て溶解した。この溶液にクロロホルム10
ml と、0.1 規定塩酸10 ml を加えると二層に分離する
ので、クロロホルム層を分取した。クロロホルムを減圧
下除き、0.1%トリエチルアミン水にて溶解し、この水溶
液を活性測定のための試料とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 知雄 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 平岡 哲夫 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 西島 正弘 神奈川県川崎市宮前区宮前平1−4−29 −A−101 (72)発明者 赤松 穣 東京都杉並区清水1−26−21 (56)参考文献 特許2839921(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 13/06 CA(STN) CAOLD(STN) CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1及びR4のうち、一方は水素原子、式-P(O)
(OH)2を有する基若しくは水酸基の保護基を示し、他方
は、式-P(O)(OH)2を有する基を示す。R2及びR3は、同
一又は異なって、炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基
又は下記[置換基A群]より選択された基で、少なくと
も1以上置換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシル
基を示す。R5は、水素原子若しくは水酸基の保護基を
示す。但し、R2及びR3は、同時に、同一又は異なっ
て、炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基、水酸基で置
換された炭素数6乃至20個の脂肪族アシル基又は炭素
数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ基で置換された炭
素数6乃至20個の脂肪族アシル基を示さない。さら
に、R 3 は、ハロゲン原子で置換された炭素数6乃至2
0個の脂肪族アシル基を示さない。]で表わされる化合
物及びその塩。 [置換基A群]ハロゲン原子、水酸基、炭素数6乃至2
0個の脂肪族アシルオキシ基及びハロゲン原子で置換さ
れた炭素数6乃至20個の脂肪族アシルオキシ基。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3147075A JP3040847B2 (ja) | 1990-06-22 | 1991-06-19 | リピドx類縁体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-164646 | 1990-06-22 | ||
JP16464690 | 1990-06-22 | ||
JP3147075A JP3040847B2 (ja) | 1990-06-22 | 1991-06-19 | リピドx類縁体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04235193A JPH04235193A (ja) | 1992-08-24 |
JP3040847B2 true JP3040847B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=26477734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3147075A Expired - Fee Related JP3040847B2 (ja) | 1990-06-22 | 1991-06-19 | リピドx類縁体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3040847B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5750664A (en) | 1995-06-05 | 1998-05-12 | Eisai Co., Ltd. | Substituted liposaccharides useful in the treatment and prevention of endotoxemia |
JP4496369B2 (ja) * | 2005-08-02 | 2010-07-07 | 国立大学法人群馬大学 | 抗腫瘍剤 |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP3147075A patent/JP3040847B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04235193A (ja) | 1992-08-24 |
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