JP2938905B2 - パップ剤 - Google Patents
パップ剤Info
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- JP2938905B2 JP2938905B2 JP1301304A JP30130489A JP2938905B2 JP 2938905 B2 JP2938905 B2 JP 2938905B2 JP 1301304 A JP1301304 A JP 1301304A JP 30130489 A JP30130489 A JP 30130489A JP 2938905 B2 JP2938905 B2 JP 2938905B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、伸縮性不織布を支持体として用いたパップ
剤に関する。
剤に関する。
従来の技術 ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボ
キシメチルセルロース等の水溶性高分子化合物を含むパ
ップ組成物は、既に知られている(特開昭59−118719
号、同55−122714号公報)。
キシメチルセルロース等の水溶性高分子化合物を含むパ
ップ組成物は、既に知られている(特開昭59−118719
号、同55−122714号公報)。
一方において、伸縮性を有する不織布やメリヤス布を
使ったパップ剤が開発されている(特開昭63−122621号
公報、特開平1−121214号公報、同1−197434号公報、
同1−228911号公報)。このような伸縮性パップは、貼
付した後に人体の皮膚の動きに追随できるので、関節部
等の動きの大きな部分への適用に好適である。
使ったパップ剤が開発されている(特開昭63−122621号
公報、特開平1−121214号公報、同1−197434号公報、
同1−228911号公報)。このような伸縮性パップは、貼
付した後に人体の皮膚の動きに追随できるので、関節部
等の動きの大きな部分への適用に好適である。
しかしながら、伸縮性の支持体、特にポリエステル繊
維を主体とした不織布支持体上に上記の水溶性高分子系
組成物を塗布してパップ剤とすると、長期間の保存によ
り膏体が液分離し、支持体上に浸み出してくる、いわゆ
る“裏じみ”の問題があった。
維を主体とした不織布支持体上に上記の水溶性高分子系
組成物を塗布してパップ剤とすると、長期間の保存によ
り膏体が液分離し、支持体上に浸み出してくる、いわゆ
る“裏じみ”の問題があった。
特開昭59−110616号公報には、ポリアクリル酸および
/またはポリアクリル酸塩とこれ以外の水溶性高分子を
多価金属塩で架橋させた湿布剤が記載され、その処方例
において、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アンモ
ニウム明バンを含む湿布剤が示されている。しかしこの
公報には、伸縮性ポリエステル不織布の使用や、裏じみ
との関係については何ら示唆されていない。
/またはポリアクリル酸塩とこれ以外の水溶性高分子を
多価金属塩で架橋させた湿布剤が記載され、その処方例
において、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アンモ
ニウム明バンを含む湿布剤が示されている。しかしこの
公報には、伸縮性ポリエステル不織布の使用や、裏じみ
との関係については何ら示唆されていない。
発明が解決しようとする課題 本発明は伸縮自在なポリエステル不織布支持体を用い
るパップ剤において、長期間保存による裏じみの発生を
防止することを目的とする。
るパップ剤において、長期間保存による裏じみの発生を
防止することを目的とする。
発明の構成 本発明のパップ剤は、ポリエステル繊維を主体とし伸
縮性を有する不織布支持体上に、下記(a)〜(d)成
分を含有する膏体を塗布したことを特徴とする。
縮性を有する不織布支持体上に、下記(a)〜(d)成
分を含有する膏体を塗布したことを特徴とする。
(a)ポリアクリル酸およびポリアクリル酸塩。
(b)カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/
またはアルギン酸アルカリ金属塩。
またはアルギン酸アルカリ金属塩。
(c)ポリアクリル酸またはポリアクリル酸塩と水素結
合しうる水溶性高分子化合物。
合しうる水溶性高分子化合物。
(d)多価金属塩。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(a)成分としては、ポリアクリル酸とポリアクリル
酸塩とが併用して配合される。この配合比率は重量比
で、ポリアクリル酸:ポリアクリル酸塩=9:1〜1:9、好
ましくは8:2〜4:6である。ポリアクリル酸の重量が上記
範囲より少ないと肌への十分な粘着力が得られず、一
方、ポリアクリル酸塩の配合量が少ないと十分な増粘が
実現できず、“裏じみ”が起こりやすい。また、ポリア
クリル酸とポリアクリル酸塩とは合計で1〜20重量%、
好ましくは3〜10重量%となるように膏体中に配合する
ことが望ましい。合計配合量が、1重量%未満であると
“裏じみ”の原因となり、一方、20重量%より多いと製
造時の作業性が低下する。
酸塩とが併用して配合される。この配合比率は重量比
で、ポリアクリル酸:ポリアクリル酸塩=9:1〜1:9、好
ましくは8:2〜4:6である。ポリアクリル酸の重量が上記
範囲より少ないと肌への十分な粘着力が得られず、一
方、ポリアクリル酸塩の配合量が少ないと十分な増粘が
実現できず、“裏じみ”が起こりやすい。また、ポリア
クリル酸とポリアクリル酸塩とは合計で1〜20重量%、
好ましくは3〜10重量%となるように膏体中に配合する
ことが望ましい。合計配合量が、1重量%未満であると
“裏じみ”の原因となり、一方、20重量%より多いと製
造時の作業性が低下する。
ポリアクリル酸としては、分子量10万〜600万のもの
が適当である。10万未満であると粘度が不足し“裏じ
み”を起こしやすく、また、十分な粘着力を得ることが
できない。一方、600万を超えると粘度が高すぎ、展
延、練合等の作業性が低下する。
が適当である。10万未満であると粘度が不足し“裏じ
み”を起こしやすく、また、十分な粘着力を得ることが
できない。一方、600万を超えると粘度が高すぎ、展
延、練合等の作業性が低下する。
ポリアクリル酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩等があり、特にナトリウム塩は入手
しやすい原料である。また、ポリアクリル酸塩の中和度
は50%以上が好ましく、それ未満の中和度では十分な粘
度が得られず、“裏じみ”が起こりやすい。
塩、アンモニウム塩等があり、特にナトリウム塩は入手
しやすい原料である。また、ポリアクリル酸塩の中和度
は50%以上が好ましく、それ未満の中和度では十分な粘
度が得られず、“裏じみ”が起こりやすい。
ポリアクリル酸塩の分子量は10万〜600万が適当であ
る。10万未満であると粘度が不足して“裏じみ”を起こ
しやすく、また、十分な粘着力を得ることができない。
一方、600万を超えると粘度が高すぎて展延、練合等の
作業性が低下する。
る。10万未満であると粘度が不足して“裏じみ”を起こ
しやすく、また、十分な粘着力を得ることができない。
一方、600万を超えると粘度が高すぎて展延、練合等の
作業性が低下する。
(b)成分としては、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、アルギン酸金属塩の一方、あるいは両方を併
用して配合する。
トリウム、アルギン酸金属塩の一方、あるいは両方を併
用して配合する。
カルボキシメチルセルロースナトリウムとしては、1
%水溶液で粘度10〜3000cps、エーテル化度0.5以上のも
のが好適である。10cps未満では保型性が不足し“裏じ
み”を起こしやすく、一方、3000cpsを超えると粘度が
高くなりすぎ、練合、塗布の作業性が低下する場合があ
る。カルボキシメチルセルロースナトリウムは、(a)
成分のポリアクリル酸塩1重量部に対して0.5〜5重量
部、特に1〜4重量部配合することが望ましい。この配
合量が少な過ぎると膏体の“裏じみ”が生じ、一方、多
すぎると膏体が硬くなり粘着力が低下する。
%水溶液で粘度10〜3000cps、エーテル化度0.5以上のも
のが好適である。10cps未満では保型性が不足し“裏じ
み”を起こしやすく、一方、3000cpsを超えると粘度が
高くなりすぎ、練合、塗布の作業性が低下する場合があ
る。カルボキシメチルセルロースナトリウムは、(a)
成分のポリアクリル酸塩1重量部に対して0.5〜5重量
部、特に1〜4重量部配合することが望ましい。この配
合量が少な過ぎると膏体の“裏じみ”が生じ、一方、多
すぎると膏体が硬くなり粘着力が低下する。
アルギン酸アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩が
代表的であり、市販品のダックアルギンNSP−L,M,H(鴨
川化成工業社製)が好適に使用できる。配合量は、ポリ
アクリル酸塩1重量部に対して0.2〜1.5重量%、特に0.
2〜1.0重量部とすることが好ましい。配合量が少な過ぎ
ると“裏じみ”が生じ、多すぎると粘着力が低下する。
代表的であり、市販品のダックアルギンNSP−L,M,H(鴨
川化成工業社製)が好適に使用できる。配合量は、ポリ
アクリル酸塩1重量部に対して0.2〜1.5重量%、特に0.
2〜1.0重量部とすることが好ましい。配合量が少な過ぎ
ると“裏じみ”が生じ、多すぎると粘着力が低下する。
(c)成分のポリアクリル酸(または塩)と水素結合
を形成しうる水溶性高分子としては以下のものが例示さ
れる。これら高分子の分子量が小さすぎると、粘着力が
低下する。
を形成しうる水溶性高分子としては以下のものが例示さ
れる。これら高分子の分子量が小さすぎると、粘着力が
低下する。
(1)ポリビニルアルコール:4%水溶液で粘度3.0〜50.
0cps、好ましくは3.0〜20.0cps、ケン化度75〜100(mol
%)、好ましくは75〜90(mol%)。
0cps、好ましくは3.0〜20.0cps、ケン化度75〜100(mol
%)、好ましくは75〜90(mol%)。
(2)ポリビニルピロリドン:平均分子量1万〜50万、
好ましくは1万〜20万。
好ましくは1万〜20万。
(3)ポリエチレンオキサイド:平均分子量10万〜500
万、好ましくは10万〜200万。
万、好ましくは10万〜200万。
(c)成分の水溶性高分子は、ポリアクリル酸塩1重
量部に対して、0.2〜10.0重量部、特に1.0〜5.0重量部
配合することが好ましい。この配合量が少な過ぎると
“裏じみ”を生じ、一方多すぎると粘着力が低下する。
量部に対して、0.2〜10.0重量部、特に1.0〜5.0重量部
配合することが好ましい。この配合量が少な過ぎると
“裏じみ”を生じ、一方多すぎると粘着力が低下する。
(d)成分の多価金属塩としては、アルミニウム塩、
マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩などが用い
られ、例えば、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、ジ
ヒドロキシアルミニウムアミノアセテートなどが好適に
用いられる。
マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩などが用い
られ、例えば、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、水酸化
アルミニウム、水酸化アルミナマグネシウム、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、ジ
ヒドロキシアルミニウムアミノアセテートなどが好適に
用いられる。
(d)成分の多価金属塩は、膏体中0.01〜10重量%、
特に0.02〜2重量%配合することが好ましい。配合量が
少な過ぎると“裏じみ”を生じ、多すぎると粘着力の低
下や“裏じみ”を生じる。
特に0.02〜2重量%配合することが好ましい。配合量が
少な過ぎると“裏じみ”を生じ、多すぎると粘着力の低
下や“裏じみ”を生じる。
本発明の膏体中には、さらに、薬効成分、鉱物質粉末
などを配合することができる。
などを配合することができる。
薬効成分としては特に限定されないが、例えば、サリ
チル酸メチル、サリチル酸グリコール、インドメタシ
ン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフ
ェン、ジクロフェナックナトリウム、メフェナム酸とそ
の誘導体、フルフェナム酸とその誘導体、ブフェキサマ
ック、イブフェナック、アルクロフェナック、プレドニ
ゾロン、酢酸ヒドロコルチゾン、デキサメゾン、l−メ
ントール、dl−カンフル、クロタミトン、塩酸ジフェン
ヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、酢酸トコ
フェロール、ノニル酸ワニリルアミド、ナプロキセン、
ピロキシカム、カプサイシン、オオバクなどの生薬末、
トウガラシエキスなどの生薬軟エキス、オオバク乾燥エ
キスなどの生薬乾燥エキス、センブリ流エキスなどの生
薬流エキス、アルニカチンキなどの生薬チンキ、ハッカ
油、ケイ皮油などの精油などがある。
チル酸メチル、サリチル酸グリコール、インドメタシ
ン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフ
ェン、ジクロフェナックナトリウム、メフェナム酸とそ
の誘導体、フルフェナム酸とその誘導体、ブフェキサマ
ック、イブフェナック、アルクロフェナック、プレドニ
ゾロン、酢酸ヒドロコルチゾン、デキサメゾン、l−メ
ントール、dl−カンフル、クロタミトン、塩酸ジフェン
ヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、酢酸トコ
フェロール、ノニル酸ワニリルアミド、ナプロキセン、
ピロキシカム、カプサイシン、オオバクなどの生薬末、
トウガラシエキスなどの生薬軟エキス、オオバク乾燥エ
キスなどの生薬乾燥エキス、センブリ流エキスなどの生
薬流エキス、アルニカチンキなどの生薬チンキ、ハッカ
油、ケイ皮油などの精油などがある。
鉱物性粉末としては、例えば、カオリン、ベントナイ
ト、モンモリロナイト、酸化亜鉛、酸化チタン、無水ケ
イ酸などが挙げられる。
ト、モンモリロナイト、酸化亜鉛、酸化チタン、無水ケ
イ酸などが挙げられる。
この他、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール300〜400等の保湿剤、
ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
グリセリン脂肪酸エステル等の界面活性剤を配合するこ
とができる。
コール、ポリエチレングリコール300〜400等の保湿剤、
ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
グリセリン脂肪酸エステル等の界面活性剤を配合するこ
とができる。
さらに本発明の膏体は、ゲル強度を15〜60とすること
が好適であり、好ましくは20〜40である。
が好適であり、好ましくは20〜40である。
一般に膏体は、支持体に塗工後に熟成することにより
ゲル強度が増すが、本発明によるゲル強度は熟成後の値
である。具体的には7日間室温で熟成後、室温(25℃)
で以下のようにして測定した。
ゲル強度が増すが、本発明によるゲル強度は熟成後の値
である。具体的には7日間室温で熟成後、室温(25℃)
で以下のようにして測定した。
ゲル強度の測定法 膏体約200gを内径50mm、深さ100mmの瓶に空間の生じ
ないように詰め、直径10mmのアクリル製棒を荷重30g、
伸入速度20mm/分で伸入させ、アクリル棒が伸入した距
離x(mm)を測定し、下記の式より算出する。
ないように詰め、直径10mmのアクリル製棒を荷重30g、
伸入速度20mm/分で伸入させ、アクリル棒が伸入した距
離x(mm)を測定し、下記の式より算出する。
本発明で支持体として用いられるポリエステル繊維を
主体とする伸縮性不織布は、ポリエステル含量が70%以
上のものが好適であり、好ましくは90%以上である。こ
のポリエステル系不織布としては、例えば0.5〜3.0デニ
ールのポリエステルウェブを必要により他の繊維ウェブ
とともにニードルパンチ法により、1m2当たり70〜130g
程度の均一な伸縮性シートに製したものが好ましい。他
の繊維としては、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊
維、ポリアミド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリビニル
アルコール繊維、レーヨン、キュポラ、麻、絹などが挙
げられる。
主体とする伸縮性不織布は、ポリエステル含量が70%以
上のものが好適であり、好ましくは90%以上である。こ
のポリエステル系不織布としては、例えば0.5〜3.0デニ
ールのポリエステルウェブを必要により他の繊維ウェブ
とともにニードルパンチ法により、1m2当たり70〜130g
程度の均一な伸縮性シートに製したものが好ましい。他
の繊維としては、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊
維、ポリアミド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリビニル
アルコール繊維、レーヨン、キュポラ、麻、絹などが挙
げられる。
このようなポリエステル系不織布の具体例としては、
日本バイリーン(株)のED−359(T−33),ED−5715
(T−6)、ED−359(T−13−2);呉羽繊維(株)
の830,832,RK89−11;倉敷繊維加工(株)のPAL−100,PA
L−100−15などがある。
日本バイリーン(株)のED−359(T−33),ED−5715
(T−6)、ED−359(T−13−2);呉羽繊維(株)
の830,832,RK89−11;倉敷繊維加工(株)のPAL−100,PA
L−100−15などがある。
本発明の貼付剤は、上記のポリエステル系伸縮性不織
布に、各成分と水を十分練合した膏体を、通常の方法で
塗工することにより製造することができる。膏体のゲル
強度は練合終了後徐々に上昇し、ゲル強度が5を超える
と塗工しにくくなる。一方、ゲル強度が1以下では支持
体の繊維間に膏体が充満し、支持体の特性が阻害されて
伸縮性が低下するため、ゲル強度が1〜5、好ましくは
1〜3の時に塗工を行なうことが望ましい。
布に、各成分と水を十分練合した膏体を、通常の方法で
塗工することにより製造することができる。膏体のゲル
強度は練合終了後徐々に上昇し、ゲル強度が5を超える
と塗工しにくくなる。一方、ゲル強度が1以下では支持
体の繊維間に膏体が充満し、支持体の特性が阻害されて
伸縮性が低下するため、ゲル強度が1〜5、好ましくは
1〜3の時に塗工を行なうことが望ましい。
発明の効果 本発明によれば、特定の伸縮性不織布に、特定の膏体
を組み合わせることにより、長期間保存後にも安定で
“裏じみ”の生じない伸縮性のパップ剤が得られる。
を組み合わせることにより、長期間保存後にも安定で
“裏じみ”の生じない伸縮性のパップ剤が得られる。
実施例1〜3 後記の第1表に示した組成の実施例1〜3、比較例1
〜3の膏体を製造し、ポリエステル100%から成る100g/
m2の伸縮性不織布に塗工し、パップ剤を製造した。
〜3の膏体を製造し、ポリエステル100%から成る100g/
m2の伸縮性不織布に塗工し、パップ剤を製造した。
この際、別途膏体を瓶に取り、塗工時および室温で7
日間熟成後のゲル強度を測定した。
日間熟成後のゲル強度を測定した。
また、パップ剤を40℃で6ケ月保存後の安定性(“裏
じみ”の発生度合)を官能評価により以下の基準で評価
した。
じみ”の発生度合)を官能評価により以下の基準で評価
した。
5点:全く“裏じみ”無し 4点:わずかな“裏じみ”有り 3点:“裏じみ”を認めた 2点:やや激しい“裏じみ”を認めた 1点:かなり激しい“裏じみ”を認めた 以上の結果をまとめて、第1表に示した。
実施例4〜11 下記の第2表に示した組成の膏体を実施例1と同じ支
持体に塗工して、本発明の貼付剤を得た。
持体に塗工して、本発明の貼付剤を得た。
これら貼付剤は、いずれも実施例1と同様に優れた裏
じみ防止効果を示した。
じみ防止効果を示した。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリエステル繊維を主体とし、伸縮性を有
する不織布支持体上に、下記(a)〜(d)成分を含む
膏体層を形成したことを特徴とするパップ剤。 (a)ポリアクリル酸およびポリアクリル酸塩 (b)カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/
またはアルギン酸アルカリ金属塩 (c)ポリアクリル酸またはポリアクリル酸塩と水素結
合しうる水溶性高分子化合物 (d)多価金属塩
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1301304A JP2938905B2 (ja) | 1989-11-20 | 1989-11-20 | パップ剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1301304A JP2938905B2 (ja) | 1989-11-20 | 1989-11-20 | パップ剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03161436A JPH03161436A (ja) | 1991-07-11 |
JP2938905B2 true JP2938905B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=17895231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1301304A Expired - Fee Related JP2938905B2 (ja) | 1989-11-20 | 1989-11-20 | パップ剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2938905B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6224899B1 (en) | 1997-03-18 | 2001-05-01 | Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. | Adhesive cooling composition and process for its preparation |
JP4799783B2 (ja) * | 2001-09-27 | 2011-10-26 | 帝國製薬株式会社 | 伸縮性外用貼付剤 |
JP4746883B2 (ja) * | 2005-01-28 | 2011-08-10 | リンテック株式会社 | ハイドロゲル基剤、パップ剤基剤、パップ剤及び水性ゲルシート |
WO2014159798A1 (en) * | 2013-03-13 | 2014-10-02 | Avery Dennison Corporation | Improving adhesive properties |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59110617A (ja) * | 1982-12-17 | 1984-06-26 | Lion Corp | 非ゼラチン系湿布剤 |
JPS63141924A (ja) * | 1986-12-04 | 1988-06-14 | Watanabe Yakuhin Kogyo Kk | パツプ剤 |
-
1989
- 1989-11-20 JP JP1301304A patent/JP2938905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59110617A (ja) * | 1982-12-17 | 1984-06-26 | Lion Corp | 非ゼラチン系湿布剤 |
JPS63141924A (ja) * | 1986-12-04 | 1988-06-14 | Watanabe Yakuhin Kogyo Kk | パツプ剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03161436A (ja) | 1991-07-11 |
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