JP2913728B2 - 給湯装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家庭用の浴槽に自動的に湯を張る給湯装置に
関するものである。

従来の技術 従来この種の技術は第５図、第６図に示すものがあ
る。即ち第５図において１は浴槽であり、２は給湯機で
ある。この給湯機２の内部には給湯用熱交換器３と風呂
用熱交換器４が開閉弁５である電磁弁６を介して接続さ
れていると共に、前記風呂用熱交換器４と前記浴槽１と
は２本の接続管６で接続されている。また７、８は加熱
装置９のガスバーナであり、10、11は前記加熱装置９の
燃焼量をコントロールする加熱制御器12のガス制御弁で
ある。13は前記加熱制御器12をコントロールする加熱制
御部である。そしてこの加熱制御部13は出湯温度及び出
湯量設定器14に接続されている。

この様に構成された従来の給湯装置の動作を説明する
と、浴槽１に湯張りを行なうには出湯温度及び出湯量設
定器14を目的の温度と量（例えば42℃、200l）に設定し
湯張りボタン（図示せず）を押すと電磁弁６が開成し浴
槽１への給湯が開始される。この時には給湯用熱交換器
３により熱交換され給湯される。この給湯量が前記出湯
温度及び出湯量設定器14の設定値に達すると前記電磁弁
６が閉成し湯張りが完了する。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来例においては湯張り時の給湯温度
が季節を通して一定に設定して使用するケースが多く入
浴する立場で考えると便利さに欠けると言う使用感での
課題があった。即ち、40℃の一定温度で湯張りした状態
において、気温が高い夏季には、身体表面温度も高く快
適に入浴出来るが、冬期になど同温度で湯張りしても外
気温度が低下した場合、身体の表面温度や室温が低いた
め入浴する際には、入浴時に熱く感じ浴槽内に水を入れ
湯温を下げてから入浴しなければならず入浴時の手間も
かかると言う課題を有していた。

そこで本発明の目的は、季節を問わず入浴する時に浴
槽に水を入れなくても温度的に快適な状態で入浴可能な
給湯装置を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 前記目的を達成するために本発明は、浴槽と、浴槽に
給湯する給湯機と、この給湯機と浴槽を結ぶ接続管と、
外気或いは浴室内の少なくとも一方の空気温度を検出す
る温度検出器とからなり、温度検出器の検出温度が低く
なるに従い前記浴槽への給湯温度を降下させたものであ
る。

作用 本発明の給湯装置は上記構成により、例えば、外気温
が低い時には湯張り温度を下げることにより、浴槽内の
湯温が低くなる。また身体の表面温度も低いため入浴時
には体感的には快適な状態で入浴することが出来、従来
の様に浴槽内の湯の温度を調節する手間が不用となる。

実施例 以下本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。第１図〜第３図において15は浴槽であり、16は給湯
機である。この給湯機16の内部には給湯用熱交換器17と
風呂用熱交換器18が開閉弁19である電磁弁20を介して接
続されていると共に、前記風呂用熱交換器18と前記浴槽
15とは２本の接続管21、22で接続されている。また23、
24は加熱装置25のガスバーナであり、26、27は前記加熱
装置25の燃焼量をコントロールする加熱制御器28のガス
制御弁である。29は前記加熱制御器28をコントロールす
る加熱制御部である。この加熱制御部29には出湯温度及
び出湯量設定器30及び空気温検出部31であり空気温度を
検出する温度検出器32が接続されている。前記加熱制御
部29は前記温度検出器32の信号により前記加熱制御器28
を制御する出湯温度補正部33を有している。前記出湯温
度補正部33は第２図に示す様に出湯温度を補正する。即
ち空気温度が低くなれば出湯温度を低くし、空気温度が
高くなれば出湯温度を高くする。

次に、この一実施例における動作を第１図〜第３図に
より説明すると、浴槽15に湯張りを行なうには出湯温度
及び出湯量設定器30の温度と量（例えば42℃、200l）を
設定し湯張りボタン（図示せず）を押すと電磁弁20が開
成しバーナ23の燃焼により給湯用熱交換器17で熱交換さ
れた湯が接続管21及び22を通って浴槽15に給湯される。
この時の給湯温度は加熱制御部29により温度補正されて
出湯される。即ち湯張りボタン（図示せず）を押すと外
気温度を検出する温度検出器32の信号により出湯温度を
補正して出湯する。その補正温度は例えば第２図に示す
ごとく、外気温度が０℃の場合には40℃で給湯し、外気
温度が20℃の時は43℃に補正される。

本実施例においては外気温度を検出し、外気温度が低
い時に給湯温度を低くするため季節の温度変化は勿論の
こと一日の温度変化も正確に把握出来、外出から帰って
入浴する際に快適に入浴することが出来るものである。

以に本発明における他の実施例を第４図により説明す
ると、温度検出器34が浴槽35が置かれた浴室36内に設け
られていることである。この構成によれば外気温度の変
化を敏感に把握することは出来ないが、家内に長時間生
活する人に対しては快適な入浴が出来る様に制御するこ
とが出来ると言う効果を有している。

発明の効果 以上の様に本発明は、浴槽と、この浴槽に給湯する給
湯機と、前記給湯機と前記浴槽を結ぶ接続管と、外気或
いは浴室内の少なくとも一方の空気温度を検出する温度
検出器とからなり、前記温度検出器の検出温度に対応し
て前記浴槽への給湯温度を変化させることにより下記の
効果を有するものである。

１）空気温度が低い時には身体の表面温度（特に手、
足）も低いため、空気温度の変化に応じて給湯温度を変
えることにより、入浴時に熱い、或いは冷たいを感じな
い最適な温度に浴槽内温度を設定することが出来、快適
な入浴を行なうことが出来る。

２）空気温度を検出することにより、例えば水温検出に
比べて身体の表面温度の予測が容易となり、より正確に
給湯温度を変化させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す給湯装置の断面図、第
２図は同装置の出湯温度補正部の温度特性図、第３図は
同装置の制御流れ図、第４図は本発明の他の実施例にお
ける給湯装置の断面図、第５図は従来例における給湯装
置の断面図、第６図は従来例における制御流れ図であ
る。 15……浴槽、16……給湯機、21、22……接続管、32……
温度検出器。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽と、前記浴槽に給湯する給湯機と、前
   記給湯機と前記浴槽を結ぶ接続管と、外気或いは浴室内
   の少なくとも一方の空気温度を検出する温度検出器とか
   らなり、前記温度検出器の検出温度が低くなるに従い前
   記浴槽への給湯温度を降下させる給湯装置。