JP2913395B2 - 静電容量型センサ - Google Patents
静電容量型センサInfo
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- JP2913395B2 JP2913395B2 JP7854097A JP7854097A JP2913395B2 JP 2913395 B2 JP2913395 B2 JP 2913395B2 JP 7854097 A JP7854097 A JP 7854097A JP 7854097 A JP7854097 A JP 7854097A JP 2913395 B2 JP2913395 B2 JP 2913395B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力,加速度等の物
理量を検出する際に用いて好適な静電容量型センサに関
する。
理量を検出する際に用いて好適な静電容量型センサに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧力,加速度等の物理量を、当
該物理量の大きさにより変化する静電容量に基づいて検
出する静電容量型センサは知られている。
該物理量の大きさにより変化する静電容量に基づいて検
出する静電容量型センサは知られている。
【0003】この種の静電容量型センサは、通常、C−
V変換方式とC−F変換方式に大別され、C−V変換方
式は、静電容量の変化をアナログ電圧の大きさに変換
し、この電圧の大きさに基づいて物理量を検出する。一
方、C−F変換方式は、静電容量の変化を周波数の大き
さに変換し、この周波数の大きさに基づいて物理量を検
出する。
V変換方式とC−F変換方式に大別され、C−V変換方
式は、静電容量の変化をアナログ電圧の大きさに変換
し、この電圧の大きさに基づいて物理量を検出する。一
方、C−F変換方式は、静電容量の変化を周波数の大き
さに変換し、この周波数の大きさに基づいて物理量を検
出する。
【0004】ところで、C−V変換方式は、物理量をア
ナログ電圧で得るため、コンピュータ等によりデータ処
理する際には、A/Dコンバータによりディジタル信号
に変換する必要がある。しかし、A/Dコンバータの前
段に用いる静電容量−電圧変換回路は、微小の静電容量
を変換することから、同回路に要求される精度及びA/
Dコンバータに要求される分解能は相当に高度なものと
なり、センサ全体の高コスト化を招く傾向がある。これ
に対して、C−F変換方式は、静電容量−周波数変換回
路の出力信号(パルス信号)をカウンタにより計数する
などによって極めて容易にディジタル信号に変換できる
ため、コスト面で有利となり、現在ではC−F変換方式
が主流となっている。
ナログ電圧で得るため、コンピュータ等によりデータ処
理する際には、A/Dコンバータによりディジタル信号
に変換する必要がある。しかし、A/Dコンバータの前
段に用いる静電容量−電圧変換回路は、微小の静電容量
を変換することから、同回路に要求される精度及びA/
Dコンバータに要求される分解能は相当に高度なものと
なり、センサ全体の高コスト化を招く傾向がある。これ
に対して、C−F変換方式は、静電容量−周波数変換回
路の出力信号(パルス信号)をカウンタにより計数する
などによって極めて容易にディジタル信号に変換できる
ため、コスト面で有利となり、現在ではC−F変換方式
が主流となっている。
【0005】図4に、このようなC−F変換方式を用い
た従来の代表的な静電容量型センサ50を示すととも
に、図5に同センサ50における各部の信号のタイムチ
ャートを示す。
た従来の代表的な静電容量型センサ50を示すととも
に、図5に同センサ50における各部の信号のタイムチ
ャートを示す。
【0006】静電容量型センサ50は、直流電源部5
1、定電流回路52,53、検出用コンデンサ54、補
正用コンデンサ55、比較回路56,57、フリップフ
ロップ58及びスイッチ部59,60を備える。これに
より、同センサ50では、検出用コンデンサ54側のス
イッチ部59がオフ(スイッチ部60はオン)の場合、
定電流回路52から微少の一定電流Iosが検出用コン
デンサ54に供給され、比較回路56の非反転入力部の
入力電圧Eosは、図5(a)に示すように徐々に上昇
する。一方、比較回路56の反転入力部には参照電圧E
ouが付与されているため、入力電圧Eosの大きさが
参照電圧Eouに達すれば、比較回路56の出力レベル
が反転、即ち、フリップフロップ58の入力側Sポート
及び出力側Qpポートがそれぞれハイレベル(Qnポー
トはローレベル)になる。これにより、検出用コンデン
サ54側のスイッチ部59はオン,補正用コンデンサ5
5側のスイッチ部60はオフにそれぞれ切換わる。
1、定電流回路52,53、検出用コンデンサ54、補
正用コンデンサ55、比較回路56,57、フリップフ
ロップ58及びスイッチ部59,60を備える。これに
より、同センサ50では、検出用コンデンサ54側のス
イッチ部59がオフ(スイッチ部60はオン)の場合、
定電流回路52から微少の一定電流Iosが検出用コン
デンサ54に供給され、比較回路56の非反転入力部の
入力電圧Eosは、図5(a)に示すように徐々に上昇
する。一方、比較回路56の反転入力部には参照電圧E
ouが付与されているため、入力電圧Eosの大きさが
参照電圧Eouに達すれば、比較回路56の出力レベル
が反転、即ち、フリップフロップ58の入力側Sポート
及び出力側Qpポートがそれぞれハイレベル(Qnポー
トはローレベル)になる。これにより、検出用コンデン
サ54側のスイッチ部59はオン,補正用コンデンサ5
5側のスイッチ部60はオフにそれぞれ切換わる。
【0007】この結果、比較回路56の非反転入力部は
接地され、入力電圧Eosは0電位になるとともに、定
電流回路53から微少の一定電流Iorが補正用コンデ
ンサ55に供給され、比較回路57の非反転入力部の入
力電圧Eorは、図5(b)に示すように徐々に上昇す
る。一方、比較回路57の反転入力部には参照電圧Eo
uが付与されているため、入力電圧Eorが参照電圧E
ouに達すれば、比較回路57の出力レベルが反転、即
ち、フリップフロップ58の入力側Rポート及び出力側
Qnポートがそれぞれハイレベル(Qpポートはローレ
ベル)になる。これにより、検出用コンデンサ54側の
スイッチ部59はオフ,補正用コンデンサ55側のスイ
ッチ部60はオンにそれぞれ切換わり、以後、同様の動
作を繰り返す。
接地され、入力電圧Eosは0電位になるとともに、定
電流回路53から微少の一定電流Iorが補正用コンデ
ンサ55に供給され、比較回路57の非反転入力部の入
力電圧Eorは、図5(b)に示すように徐々に上昇す
る。一方、比較回路57の反転入力部には参照電圧Eo
uが付与されているため、入力電圧Eorが参照電圧E
ouに達すれば、比較回路57の出力レベルが反転、即
ち、フリップフロップ58の入力側Rポート及び出力側
Qnポートがそれぞれハイレベル(Qpポートはローレ
ベル)になる。これにより、検出用コンデンサ54側の
スイッチ部59はオフ,補正用コンデンサ55側のスイ
ッチ部60はオンにそれぞれ切換わり、以後、同様の動
作を繰り返す。
【0008】よって、フリップフロップ58の出力側Q
nポートに接続した出力端部61には、図5(c)に示
す検出信号(パルス信号)Spsが出力するとともに、
出力側Qpポートに接続した出力端部62には、図5
(d)に示す検出信号(パルス信号)Sprが出力す
る。そして、検出用コンデンサ54の静電容量Cosが
検出する物理量に応じて変化、即ち、静電容量Cosが
大きくなれば、入力電圧Eosは、図5(a)に示す仮
想線Eosaのように参照電圧Eouに達するまでの時
間が長くなるため、同図(c)に示す検出信号Spsの
パルス幅Tosが長くなり、他方、静電容量Cosが小
さくなれば、入力電圧Eosは、図5(a)に示す仮想
線Eosbのように参照電圧Eouに達するまでの時間
が短くなるため、同図(c)に示す検出信号Spsのパ
ルス幅Tosが短くなる。したがって、検出用コンデン
サ54の静電容量Cosが大きくなれば、検出信号Sp
sの周波数fが小さくなり、静電容量Cosが小さくな
れば、検出信号Spsの周波数fが大きくなるため、検
出信号Spsの周波数fにより静電容量Cosの大き
さ、即ち、物理量の大きさを検出できる。
nポートに接続した出力端部61には、図5(c)に示
す検出信号(パルス信号)Spsが出力するとともに、
出力側Qpポートに接続した出力端部62には、図5
(d)に示す検出信号(パルス信号)Sprが出力す
る。そして、検出用コンデンサ54の静電容量Cosが
検出する物理量に応じて変化、即ち、静電容量Cosが
大きくなれば、入力電圧Eosは、図5(a)に示す仮
想線Eosaのように参照電圧Eouに達するまでの時
間が長くなるため、同図(c)に示す検出信号Spsの
パルス幅Tosが長くなり、他方、静電容量Cosが小
さくなれば、入力電圧Eosは、図5(a)に示す仮想
線Eosbのように参照電圧Eouに達するまでの時間
が短くなるため、同図(c)に示す検出信号Spsのパ
ルス幅Tosが短くなる。したがって、検出用コンデン
サ54の静電容量Cosが大きくなれば、検出信号Sp
sの周波数fが小さくなり、静電容量Cosが小さくな
れば、検出信号Spsの周波数fが大きくなるため、検
出信号Spsの周波数fにより静電容量Cosの大き
さ、即ち、物理量の大きさを検出できる。
【0009】また、補正用コンデンサ55の静電容量C
orが,温度等の外乱により変化した場合、この変化
は、図5(d)に示す検出信号Sprのパルス幅Tor
の変化により検出できるため、この変化比率等により検
出信号Spsの周波数fを補正することにより、温度等
の外乱による誤差を排除できる。
orが,温度等の外乱により変化した場合、この変化
は、図5(d)に示す検出信号Sprのパルス幅Tor
の変化により検出できるため、この変化比率等により検
出信号Spsの周波数fを補正することにより、温度等
の外乱による誤差を排除できる。
【0010】なお、検出信号Spsの周波数fは、通
常、10〜100kHz程度となり、次の数1で表され
る。
常、10〜100kHz程度となり、次の数1で表され
る。
【0011】
【数1】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の静電容量型センサ50は、原理的に次のような問題点
があった。
の静電容量型センサ50は、原理的に次のような問題点
があった。
【0012】第一に、検出用コンデンサ54又は補正用
コンデンサ55の一方に一定電流を供給し、かつ他方を
接地する動作を交互に繰り返すため、検出用コンデンサ
54と補正用コンデンサ55には干渉を防止する観点か
らそれぞれ独立した定電流回路52,53を接続する必
要があり、しかも、各定電流回路52,53から各コン
デンサ54,55に供給される一定電流は微少である。
したがって、各充電電流Ios,Iorを一定かつ安定
に維持する定電流回路52,53を得ることはコスト面
で大きな障害になるとともに、数1から明らかなよう
に、充電電流Ios,Iorの大きさにより周波数fが
直接影響を受けることから、各充電電流Ios,Ior
自身のバラつき及び充電電流Ios,Iorの相互間の
バラつきの存在により、高精度で安定性(再現性)の高
い検出を行うことができない。
コンデンサ55の一方に一定電流を供給し、かつ他方を
接地する動作を交互に繰り返すため、検出用コンデンサ
54と補正用コンデンサ55には干渉を防止する観点か
らそれぞれ独立した定電流回路52,53を接続する必
要があり、しかも、各定電流回路52,53から各コン
デンサ54,55に供給される一定電流は微少である。
したがって、各充電電流Ios,Iorを一定かつ安定
に維持する定電流回路52,53を得ることはコスト面
で大きな障害になるとともに、数1から明らかなよう
に、充電電流Ios,Iorの大きさにより周波数fが
直接影響を受けることから、各充電電流Ios,Ior
自身のバラつき及び充電電流Ios,Iorの相互間の
バラつきの存在により、高精度で安定性(再現性)の高
い検出を行うことができない。
【0013】第二に、検出用コンデンサ54には、通
常、図4に示すように、当該検出用コンデンサ54,ス
イッチ部59及び比較回路56等に寄生する寄生容量
(浮遊容量)の総和Cssが並列に接続されることにな
るため、この寄生容量の総和Cssは周波数fに誤差と
して直接影響する(数1参照)。このような弊害は補正
用コンデンサ55側においても同様である。図4中、C
srは補正用コンデンサ55に影響する寄生容量の総和
を示す。
常、図4に示すように、当該検出用コンデンサ54,ス
イッチ部59及び比較回路56等に寄生する寄生容量
(浮遊容量)の総和Cssが並列に接続されることにな
るため、この寄生容量の総和Cssは周波数fに誤差と
して直接影響する(数1参照)。このような弊害は補正
用コンデンサ55側においても同様である。図4中、C
srは補正用コンデンサ55に影響する寄生容量の総和
を示す。
【0014】第三に、チャージインジェクションによる
影響、即ち、スイッチ部(アナログスイッチ)59,6
0を構成するトランジスタがオンからオフに切換わる瞬
間に、当該トランジスタのゲートに蓄えられていた電荷
Qcが放出されるため、検出用コンデンサ54の充電開
始時には、入力電圧Eosの初期値(Cos Eo ini
t)が、Cos Eo init=Qc×(Cos+Css)
となって、入力電圧Eosは電荷Qcに影響を受けると
ともに、補正用コンデンサ55の充電開始時には、入力
電圧Eorの初期値(Cor Eo init)が、Cor
Eo init=Qc×(Cor+Csr)となって、入力
電圧Eorは電荷Qcに影響を受ける。結局、これらは
無視できない誤差要因となる。
影響、即ち、スイッチ部(アナログスイッチ)59,6
0を構成するトランジスタがオンからオフに切換わる瞬
間に、当該トランジスタのゲートに蓄えられていた電荷
Qcが放出されるため、検出用コンデンサ54の充電開
始時には、入力電圧Eosの初期値(Cos Eo ini
t)が、Cos Eo init=Qc×(Cos+Css)
となって、入力電圧Eosは電荷Qcに影響を受けると
ともに、補正用コンデンサ55の充電開始時には、入力
電圧Eorの初期値(Cor Eo init)が、Cor
Eo init=Qc×(Cor+Csr)となって、入力
電圧Eorは電荷Qcに影響を受ける。結局、これらは
無視できない誤差要因となる。
【0015】第四に、センサ内部に備える検出回路で
は、補正用コンデンサ55を利用して温度等による外乱
をキャンセルするとともに、センサから得るディメンジ
ョンを検出される物理量のディメンジョンに一致させる
ため、通常、検出用コンデンサ54の静電容量Cosと
補正用コンデンサ55の静電容量Corに基づいて、
Cor/Cos,(Cos−Cor)/Cos又は
(Cos−Cor)/(Cos+Cor)の演算を行
う。しかし、従来の静電容量型センサ50では数1から
も明らかなように、これら〜のいずれの演算も直接
実行することができず、結局、演算面からの誤差を含む
ことになる。
は、補正用コンデンサ55を利用して温度等による外乱
をキャンセルするとともに、センサから得るディメンジ
ョンを検出される物理量のディメンジョンに一致させる
ため、通常、検出用コンデンサ54の静電容量Cosと
補正用コンデンサ55の静電容量Corに基づいて、
Cor/Cos,(Cos−Cor)/Cos又は
(Cos−Cor)/(Cos+Cor)の演算を行
う。しかし、従来の静電容量型センサ50では数1から
も明らかなように、これら〜のいずれの演算も直接
実行することができず、結局、演算面からの誤差を含む
ことになる。
【0016】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、各種誤差要因を排除するこ
とにより、高精度で安定性(再現性)の高い検出を行う
ことができるとともに、加えて、低コストに実施できる
静電容量型センサの提供を目的とする。
課題を解決したものであり、各種誤差要因を排除するこ
とにより、高精度で安定性(再現性)の高い検出を行う
ことができるとともに、加えて、低コストに実施できる
静電容量型センサの提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、検出する物理量の大きさにより静電容量Csが変化
する検出用コンデンサ2と、この検出用コンデンサ2か
ら検出される静電容量Csの大きさを補正する補正用コ
ンデンサ3と、検出用コンデンサ2及び補正用コンデン
サ3の静電容量Cs及びCrを時間量に変換して物理量
の大きさを検出する検出処理部4を備える静電容量型セ
ンサ1を構成するに際して、一定の正電圧V及び負電圧
−Vを出力する電源部5と、正電圧V又は負電圧−Vを
積分する積分回路6と、この積分回路6の出力電圧Eが
予め設定した上限値Eu及び下限値Edに達したなら出
力レベルが反転する比較回路7と、比較回路7の出力レ
ベルに対応して正電圧V又は負電圧−Vを積分回路6に
選択的に付与する第一スイッチ部8と、検出用コンデン
サ2又は補正用コンデンサ3を積分回路6の定数として
当該積分回路6に選択的に接続する第二スイッチ部9
と、第二スイッチ部9を所定条件に従って定期的に切換
えるとともに、比較回路7から出力する検出信号Spに
基づいて前記物理量の大きさを求める検出処理部4を備
えることを特徴とする。
は、検出する物理量の大きさにより静電容量Csが変化
する検出用コンデンサ2と、この検出用コンデンサ2か
ら検出される静電容量Csの大きさを補正する補正用コ
ンデンサ3と、検出用コンデンサ2及び補正用コンデン
サ3の静電容量Cs及びCrを時間量に変換して物理量
の大きさを検出する検出処理部4を備える静電容量型セ
ンサ1を構成するに際して、一定の正電圧V及び負電圧
−Vを出力する電源部5と、正電圧V又は負電圧−Vを
積分する積分回路6と、この積分回路6の出力電圧Eが
予め設定した上限値Eu及び下限値Edに達したなら出
力レベルが反転する比較回路7と、比較回路7の出力レ
ベルに対応して正電圧V又は負電圧−Vを積分回路6に
選択的に付与する第一スイッチ部8と、検出用コンデン
サ2又は補正用コンデンサ3を積分回路6の定数として
当該積分回路6に選択的に接続する第二スイッチ部9
と、第二スイッチ部9を所定条件に従って定期的に切換
えるとともに、比較回路7から出力する検出信号Spに
基づいて前記物理量の大きさを求める検出処理部4を備
えることを特徴とする。
【0018】これにより、第一スイッチ部8は比較回路
7の出力レベルに対応して切換えられ、電源部5から積
分回路6に対して一定の正電圧V又は負電圧−Vが交互
に供給される。そして、正電圧V又は負電圧−Vは積分
回路6により積分される。この場合、積分回路6の出力
電圧Eが予め設定した上限値Eu及び下限値Edに達し
たなら比較回路7の出力レベルが反転し、この出力レベ
ルに対応して第一スイッチ部8が切換えられる。この結
果、積分回路6及び比較回路7を含む系は発振し、比較
回路7から所定周波数の検出信号(パルス信号)Spが
出力する。一方、第二スイッチ部9は所定条件に従って
定期的に切換えられ、検出用コンデンサ2又は補正用コ
ンデンサ3は積分回路6の定数として当該積分回路6に
選択的に接続される。この場合、検出信号Spの周波数
(周期)は検出用コンデンサ2の静電容量Cs及び補正
用コンデンサ3の静電容量Crにより変化する。したが
って、検出処理部4では、比較回路7から出力する検出
信号Spに基づいて物理量の大きさを求めることができ
る。
7の出力レベルに対応して切換えられ、電源部5から積
分回路6に対して一定の正電圧V又は負電圧−Vが交互
に供給される。そして、正電圧V又は負電圧−Vは積分
回路6により積分される。この場合、積分回路6の出力
電圧Eが予め設定した上限値Eu及び下限値Edに達し
たなら比較回路7の出力レベルが反転し、この出力レベ
ルに対応して第一スイッチ部8が切換えられる。この結
果、積分回路6及び比較回路7を含む系は発振し、比較
回路7から所定周波数の検出信号(パルス信号)Spが
出力する。一方、第二スイッチ部9は所定条件に従って
定期的に切換えられ、検出用コンデンサ2又は補正用コ
ンデンサ3は積分回路6の定数として当該積分回路6に
選択的に接続される。この場合、検出信号Spの周波数
(周期)は検出用コンデンサ2の静電容量Cs及び補正
用コンデンサ3の静電容量Crにより変化する。したが
って、検出処理部4では、比較回路7から出力する検出
信号Spに基づいて物理量の大きさを求めることができ
る。
【0019】なお、好適な実施の形態により、検出用コ
ンデンサ2又は補正用コンデンサ3の一方を積分回路6
に接続した際に、他方を接地する第三スイッチ部10を
設ける。また、検出処理部4には所定条件として検出信
号Spのパルス数を設定し、積分回路6に検出用コンデ
ンサ2を接続した際における検出信号Spのパルス数又
は積分回路6に補正用コンデンサ3を接続した際におけ
る検出信号Spのパルス数が予め設定したパルス数に達
したなら第二スイッチ部9を切換える機能を設ける。こ
の場合、検出処理部4には積分回路6に検出用コンデン
サ2を接続した際における設定したパルス数の時間Ts
又は積分回路6に補正用コンデンサ3を接続した際にお
ける設定したパルス数の時間Trをそれぞれクロック信
号Scにより計数するカウンタ部11を設け、カウンタ
部11の計数結果に基づいて物理量の大きさを求める。
この際、積分回路6に検出用コンデンサ2を接続した際
における検出信号Spの最初のパルスPs及び積分回路
6に補正用コンデンサ3を接続した際における検出信号
Spの最初のパルスPrをキャンセルし、それぞれ次の
パルスから計数する。
ンデンサ2又は補正用コンデンサ3の一方を積分回路6
に接続した際に、他方を接地する第三スイッチ部10を
設ける。また、検出処理部4には所定条件として検出信
号Spのパルス数を設定し、積分回路6に検出用コンデ
ンサ2を接続した際における検出信号Spのパルス数又
は積分回路6に補正用コンデンサ3を接続した際におけ
る検出信号Spのパルス数が予め設定したパルス数に達
したなら第二スイッチ部9を切換える機能を設ける。こ
の場合、検出処理部4には積分回路6に検出用コンデン
サ2を接続した際における設定したパルス数の時間Ts
又は積分回路6に補正用コンデンサ3を接続した際にお
ける設定したパルス数の時間Trをそれぞれクロック信
号Scにより計数するカウンタ部11を設け、カウンタ
部11の計数結果に基づいて物理量の大きさを求める。
この際、積分回路6に検出用コンデンサ2を接続した際
における検出信号Spの最初のパルスPs及び積分回路
6に補正用コンデンサ3を接続した際における検出信号
Spの最初のパルスPrをキャンセルし、それぞれ次の
パルスから計数する。
【0020】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【0021】まず、本実施例に係る静電容量型センサ1
の構成について、図1を参照して説明する。
の構成について、図1を参照して説明する。
【0022】静電容量型センサ1は、一定の正電圧V及
び負電圧−Vを出力する電源部5を備える。また、6は
積分回路である。積分回路6は積分器(オペアンプ)2
1を有し、この積分器21の非反転入力部は接地すると
ともに、反転入力部は入力抵抗22及び第一スイッチ部
8を介して前記電源部5の出力部に接続する。これによ
り、第一スイッチ部8を切換えれば、電源部5の正電圧
V又は負電圧−Vは入力抵抗22を介して選択的に積分
器21に付与される。また、積分器21の出力部には積
分回路6の定数となる検出用コンデンサ2及び補正用コ
ンデンサ3の一端子をそれぞれ接続し、他方、検出用コ
ンデンサ2及び補正用コンデンサ3の各他端子は第二ス
イッチ部9を介して積分器21の反転入力部に接続可能
にするとともに、さらに、当該各他端子は第三スイッチ
部10を介して接地可能にする。この場合、第二スイッ
チ部9と第三スイッチ部10は連動し、各スイッチ部9
及び10を切換えれば、検出用コンデンサ2又は補正用
コンデンサ3は積分器21の反転入力部と出力部間に選
択的に接続され、かつ反転入力部と出力部間に接続され
ない他方の検出用コンデンサ2又は補正用コンデンサ3
は接地される。
び負電圧−Vを出力する電源部5を備える。また、6は
積分回路である。積分回路6は積分器(オペアンプ)2
1を有し、この積分器21の非反転入力部は接地すると
ともに、反転入力部は入力抵抗22及び第一スイッチ部
8を介して前記電源部5の出力部に接続する。これによ
り、第一スイッチ部8を切換えれば、電源部5の正電圧
V又は負電圧−Vは入力抵抗22を介して選択的に積分
器21に付与される。また、積分器21の出力部には積
分回路6の定数となる検出用コンデンサ2及び補正用コ
ンデンサ3の一端子をそれぞれ接続し、他方、検出用コ
ンデンサ2及び補正用コンデンサ3の各他端子は第二ス
イッチ部9を介して積分器21の反転入力部に接続可能
にするとともに、さらに、当該各他端子は第三スイッチ
部10を介して接地可能にする。この場合、第二スイッ
チ部9と第三スイッチ部10は連動し、各スイッチ部9
及び10を切換えれば、検出用コンデンサ2又は補正用
コンデンサ3は積分器21の反転入力部と出力部間に選
択的に接続され、かつ反転入力部と出力部間に接続され
ない他方の検出用コンデンサ2又は補正用コンデンサ3
は接地される。
【0023】また、7は比較回路であり、この比較回路
7の非反転入力部は、第一抵抗23を介して積分器21
の出力部に接続するとともに、第二抵抗24を介して前
記入力抵抗22の入力側に接続する。一方、比較回路7
の反転入力部は接地する。比較回路7は積分回路6の出
力電圧Eが上限値Eu及び下限値Edに達したなら出力
レベルが反転する。この上限値Eu及び下限値Edは第
一抵抗23及び第二抵抗24により設定される。これに
より、比較回路7の出力部からは検出信号(パルス信
号)Spが出力し、この検出信号Spは検出処理部4に
付与されるとともに、第一スイッチ部8の切換信号に用
いられる。即ち、第一スイッチ部8は、検出信号Spの
レベル(ハイレベルとローレベル)に対応して切換えら
れる。
7の非反転入力部は、第一抵抗23を介して積分器21
の出力部に接続するとともに、第二抵抗24を介して前
記入力抵抗22の入力側に接続する。一方、比較回路7
の反転入力部は接地する。比較回路7は積分回路6の出
力電圧Eが上限値Eu及び下限値Edに達したなら出力
レベルが反転する。この上限値Eu及び下限値Edは第
一抵抗23及び第二抵抗24により設定される。これに
より、比較回路7の出力部からは検出信号(パルス信
号)Spが出力し、この検出信号Spは検出処理部4に
付与されるとともに、第一スイッチ部8の切換信号に用
いられる。即ち、第一スイッチ部8は、検出信号Spの
レベル(ハイレベルとローレベル)に対応して切換えら
れる。
【0024】他方、検出処理部4は、第一カウンタ25
及び第二カウンタ26を有するカウンタ部11、ラッチ
回路27及びマイクロプロセッサ28を備え、第一カウ
ンタ25には検出信号Spが付与されるとともに、第二
カウンタ26にはクロック信号Scが付与される。ま
た、マイクロプロセッサ28からは切換信号Sxが出力
する。これにより、第二スイッチ部9と第三スイッチ部
10は切換信号Sxのレベル(ハイレベルとローレベ
ル)に対応して切換えられる。
及び第二カウンタ26を有するカウンタ部11、ラッチ
回路27及びマイクロプロセッサ28を備え、第一カウ
ンタ25には検出信号Spが付与されるとともに、第二
カウンタ26にはクロック信号Scが付与される。ま
た、マイクロプロセッサ28からは切換信号Sxが出力
する。これにより、第二スイッチ部9と第三スイッチ部
10は切換信号Sxのレベル(ハイレベルとローレベ
ル)に対応して切換えられる。
【0025】次に、本実施例に係る静電容量型センサ1
の動作について、図1〜図3を参照して説明する。
の動作について、図1〜図3を参照して説明する。
【0026】まず、各スイッチ部8,9,10は図1に
示す接点に切換わっているものとする。電源部5からは
正電圧Vが第一スイッチ部8を介して積分回路6に付与
される。積分回路6では積分器21の反転入力部と出力
部間に検出用コンデンサ2が接続され、かつ補正用コン
デンサ3は接地されているため、積分器21,入力抵抗
22及び検出用コンデンサ2により構成される積分回路
6により正電圧Vが積分される。この結果、積分回路6
からは電圧が徐々に下降する図2(a)に示す出力電圧
Eを出力する。出力電圧Eは第一抵抗23を介して比較
回路7の非反転入力部に付与され、第一抵抗23と第二
抵抗24により決定される下限値Edに達すれば、比較
回路7の出力レベル(検出信号Sp)がハイからローに
反転する(図2(b)参照)。これにより、第一スイッ
チ部8の接点が他方に切換えられる。
示す接点に切換わっているものとする。電源部5からは
正電圧Vが第一スイッチ部8を介して積分回路6に付与
される。積分回路6では積分器21の反転入力部と出力
部間に検出用コンデンサ2が接続され、かつ補正用コン
デンサ3は接地されているため、積分器21,入力抵抗
22及び検出用コンデンサ2により構成される積分回路
6により正電圧Vが積分される。この結果、積分回路6
からは電圧が徐々に下降する図2(a)に示す出力電圧
Eを出力する。出力電圧Eは第一抵抗23を介して比較
回路7の非反転入力部に付与され、第一抵抗23と第二
抵抗24により決定される下限値Edに達すれば、比較
回路7の出力レベル(検出信号Sp)がハイからローに
反転する(図2(b)参照)。これにより、第一スイッ
チ部8の接点が他方に切換えられる。
【0027】この結果、電源部5からは−Vの負電圧が
第一スイッチ部8を介して積分回路6に付与され、当該
積分回路6により負電圧−Vが積分される。これによ
り、積分回路6から出力する出力電圧Eは徐々に上昇
し、第一抵抗23と第二抵抗24により決定される上限
値Euに達すれば、比較回路7の出力レベル(検出信号
Sp)がローからハイに反転する(図2(b)参照)。
よって、第一スイッチ部8の接点が他方に切換えられ、
電源部5からは正電圧Vが積分回路6に付与される。以
後、同様の動作が繰り返され、比較回路7からは図2
(b)に示す所定周波数(10〜100kHz程度)の
検出信号(パルス信号)Spが出力し、この検出信号S
pは検出処理部4に付与される。
第一スイッチ部8を介して積分回路6に付与され、当該
積分回路6により負電圧−Vが積分される。これによ
り、積分回路6から出力する出力電圧Eは徐々に上昇
し、第一抵抗23と第二抵抗24により決定される上限
値Euに達すれば、比較回路7の出力レベル(検出信号
Sp)がローからハイに反転する(図2(b)参照)。
よって、第一スイッチ部8の接点が他方に切換えられ、
電源部5からは正電圧Vが積分回路6に付与される。以
後、同様の動作が繰り返され、比較回路7からは図2
(b)に示す所定周波数(10〜100kHz程度)の
検出信号(パルス信号)Spが出力し、この検出信号S
pは検出処理部4に付与される。
【0028】検出処理部4では、第一カウンタ25によ
り検出信号Spのパルス数(積分回数)が計数され、こ
の計数結果はマイクロプロセッサ28に付与される。一
方、第二カウンタ26には、図2(c)に示すクロック
信号Scが付与される。このクロック信号Scは基準ク
ロックであり、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュ
ータ)に付与されるクロックパルスを利用できる。これ
により、第二カウンタ26では検出信号Spの時間をク
ロック信号Scにより計数する。この場合、図3(c)
に示すように、最初のパルスPs(周期Tsc)はキャ
ンセルし、二回目のパルスから計数する。これにより、
チャージインジェクションによる影響が回避される。即
ち、第二スイッチ部9及び第三スイッチ部10は、通
常、インピーダンスの高い積分器21の入力部に接続さ
れるため、各スイッチ部(アナログスイッチ)9,10
を構成するトランジスタがオンからオフに切換わる瞬間
に、当該トランジスタのゲートに蓄えられていた電荷が
放出され、検出用コンデンサ2の静電容量Csに直接影
響するチャージインジェクションを生ずる。したがっ
て、最初の一回目のパルスPsをキャンセルし、当該チ
ャージインジェクションによる影響を回避する。
り検出信号Spのパルス数(積分回数)が計数され、こ
の計数結果はマイクロプロセッサ28に付与される。一
方、第二カウンタ26には、図2(c)に示すクロック
信号Scが付与される。このクロック信号Scは基準ク
ロックであり、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュ
ータ)に付与されるクロックパルスを利用できる。これ
により、第二カウンタ26では検出信号Spの時間をク
ロック信号Scにより計数する。この場合、図3(c)
に示すように、最初のパルスPs(周期Tsc)はキャ
ンセルし、二回目のパルスから計数する。これにより、
チャージインジェクションによる影響が回避される。即
ち、第二スイッチ部9及び第三スイッチ部10は、通
常、インピーダンスの高い積分器21の入力部に接続さ
れるため、各スイッチ部(アナログスイッチ)9,10
を構成するトランジスタがオンからオフに切換わる瞬間
に、当該トランジスタのゲートに蓄えられていた電荷が
放出され、検出用コンデンサ2の静電容量Csに直接影
響するチャージインジェクションを生ずる。したがっ
て、最初の一回目のパルスPsをキャンセルし、当該チ
ャージインジェクションによる影響を回避する。
【0029】一方、第一カウンタ25は予め設定したパ
ルス数を計数したならカウントアップする。そして、第
二カウンタ26から得られる計数結果、即ち、予め設定
したパルス数の時間(積分時間)Tsは、図2(d)に
示す第一カウンタ25のキャリー信号Saによってラッ
チ回路27でラッチされる。この場合、検出用コンデン
サ2の静電容量Csが検出する物理量に応じて変化、即
ち、静電容量Csが大きくなれば、出力電圧Eは、図2
(a)に示す仮想線Eaのように上限値Eu及び下限値
Edに達するまでの時間が長くなるため、検出信号Sp
のパルス幅及びパルス間隔が長くなり、他方、静電容量
Csが小さくなれば、出力電圧Eは、図2(a)に示す
仮想線Ebのように上限値Eu及び下限値Edに達する
までの時間が短くなるため、検出パルスSpのパルス幅
及びパルス間隔が短くなる。したがって、検出用コンデ
ンサ2の静電容量Csが大きくなれば、積分時間Tsが
長くなり、静電容量Csが小さくなれば、積分時間Ts
が短くなるため、当該積分時間Tsの長さにより静電容
量Csの大きさ、即ち、物理量の大きさを検出できる。
なお、後述するように、積分時間Tsは検出用コンデン
サ2の静電容量Csの積分値に比例する。
ルス数を計数したならカウントアップする。そして、第
二カウンタ26から得られる計数結果、即ち、予め設定
したパルス数の時間(積分時間)Tsは、図2(d)に
示す第一カウンタ25のキャリー信号Saによってラッ
チ回路27でラッチされる。この場合、検出用コンデン
サ2の静電容量Csが検出する物理量に応じて変化、即
ち、静電容量Csが大きくなれば、出力電圧Eは、図2
(a)に示す仮想線Eaのように上限値Eu及び下限値
Edに達するまでの時間が長くなるため、検出信号Sp
のパルス幅及びパルス間隔が長くなり、他方、静電容量
Csが小さくなれば、出力電圧Eは、図2(a)に示す
仮想線Ebのように上限値Eu及び下限値Edに達する
までの時間が短くなるため、検出パルスSpのパルス幅
及びパルス間隔が短くなる。したがって、検出用コンデ
ンサ2の静電容量Csが大きくなれば、積分時間Tsが
長くなり、静電容量Csが小さくなれば、積分時間Ts
が短くなるため、当該積分時間Tsの長さにより静電容
量Csの大きさ、即ち、物理量の大きさを検出できる。
なお、後述するように、積分時間Tsは検出用コンデン
サ2の静電容量Csの積分値に比例する。
【0030】また、第一カウンタ25のカウントアップ
により、マイクロプロセッサ28から第二スイッチ部9
及び第三スイッチ部10に付与される図3(a)に示す
切換信号Sxのレベルが反転し、当該第二スイッチ部9
及び第三スイッチ部10の各接点がそれぞれ他方に切換
えられる。これにより、積分器21の反転入力部と出力
部間に補正用コンデンサ3が接続され、かつ検出用コン
デンサ2は接地される。この場合の動作も基本的には、
積分器21の反転入力部と出力部間に検出用コンデンサ
2が接続された上述した場合と同じである。
により、マイクロプロセッサ28から第二スイッチ部9
及び第三スイッチ部10に付与される図3(a)に示す
切換信号Sxのレベルが反転し、当該第二スイッチ部9
及び第三スイッチ部10の各接点がそれぞれ他方に切換
えられる。これにより、積分器21の反転入力部と出力
部間に補正用コンデンサ3が接続され、かつ検出用コン
デンサ2は接地される。この場合の動作も基本的には、
積分器21の反転入力部と出力部間に検出用コンデンサ
2が接続された上述した場合と同じである。
【0031】即ち、積分器21,入力抵抗22及び補正
用コンデンサ3により構成される積分回路6により正電
圧Vが積分される。この結果、積分回路6からは電圧が
徐々に下降する図2(a)に示す出力電圧Eが出力す
る。出力電圧Eは第一抵抗23を介して比較回路7の非
反転入力部に付与され、第一抵抗23と第二抵抗24に
より決定される下限値Edに達すれば、比較回路7の出
力レベル(検出信号Sp)がハイからローに反転する
(図2(b)参照)。これにより、第一スイッチ部8の
接点は他方に切換えられる。
用コンデンサ3により構成される積分回路6により正電
圧Vが積分される。この結果、積分回路6からは電圧が
徐々に下降する図2(a)に示す出力電圧Eが出力す
る。出力電圧Eは第一抵抗23を介して比較回路7の非
反転入力部に付与され、第一抵抗23と第二抵抗24に
より決定される下限値Edに達すれば、比較回路7の出
力レベル(検出信号Sp)がハイからローに反転する
(図2(b)参照)。これにより、第一スイッチ部8の
接点は他方に切換えられる。
【0032】そして、電源部5からは−Vの負電圧が第
一スイッチ部8を介して積分回路6に付与され、当該積
分回路6により負電圧−Vが積分される。この結果、積
分回路6から出力する出力電圧Eは徐々に上昇し、第一
抵抗23と第二抵抗24により決定される上限値Euに
達すれば、比較回路7の出力レベル(検出信号Sp)が
ローからハイに反転する(図2(b)参照)。これによ
り、第一スイッチ部8の接点は他方に切換えられ、電源
部5からは正電圧Vが積分回路6に付与される。以後、
同様の動作が繰り返され、比較回路7からは図2(b)
に示す所定周波数の検出信号Spが出力する。
一スイッチ部8を介して積分回路6に付与され、当該積
分回路6により負電圧−Vが積分される。この結果、積
分回路6から出力する出力電圧Eは徐々に上昇し、第一
抵抗23と第二抵抗24により決定される上限値Euに
達すれば、比較回路7の出力レベル(検出信号Sp)が
ローからハイに反転する(図2(b)参照)。これによ
り、第一スイッチ部8の接点は他方に切換えられ、電源
部5からは正電圧Vが積分回路6に付与される。以後、
同様の動作が繰り返され、比較回路7からは図2(b)
に示す所定周波数の検出信号Spが出力する。
【0033】また、検出処理部4では、第一カウンタ2
5により検出信号Spのパルス数(積分回数)が計数さ
れ、この計数結果はマイクロプロセッサ28に付与され
る。一方、第二カウンタ26では検出信号Spの時間を
クロック信号Scにより計数する。この場合、図3
(c)に示すように、最初のパルスPr(周期Trc)
はキャンセルし、二回目のパルスから計数する。これに
より、チャージインジェクションによる影響が回避され
る。
5により検出信号Spのパルス数(積分回数)が計数さ
れ、この計数結果はマイクロプロセッサ28に付与され
る。一方、第二カウンタ26では検出信号Spの時間を
クロック信号Scにより計数する。この場合、図3
(c)に示すように、最初のパルスPr(周期Trc)
はキャンセルし、二回目のパルスから計数する。これに
より、チャージインジェクションによる影響が回避され
る。
【0034】他方、第一カウンタ25は予め設定したパ
ルス数を計数したならカウントアップする。そして、第
二カウンタ26から得られる予め設定したパルス数の時
間(積分時間)Trは、第一カウンタ25のキャリー信
号Saによってラッチ回路27でラッチされる。この場
合、設定するパルス数は、検出用コンデンサ2を接続す
る際に設定したパルス数と一致させる。よって、マイク
ロプロセッサ28により、各静電容量Cs,Crの積分
時間の比率を算出し、ゼロオフセット,ゲイン,直線性
等の誤差の補正を容易に行うことができる。
ルス数を計数したならカウントアップする。そして、第
二カウンタ26から得られる予め設定したパルス数の時
間(積分時間)Trは、第一カウンタ25のキャリー信
号Saによってラッチ回路27でラッチされる。この場
合、設定するパルス数は、検出用コンデンサ2を接続す
る際に設定したパルス数と一致させる。よって、マイク
ロプロセッサ28により、各静電容量Cs,Crの積分
時間の比率を算出し、ゼロオフセット,ゲイン,直線性
等の誤差の補正を容易に行うことができる。
【0035】また、第一カウンタ25のカウントアップ
により、マイクロプロセッサ28から第二スイッチ部9
及び第三スイッチ部10に付与される図3(a)に示す
切換信号Sxのレベルが反転し、当該第二スイッチ部9
及び第三スイッチ部10の各接点がそれぞれ他方に切換
えられ、以後、同様の動作が繰り返される。
により、マイクロプロセッサ28から第二スイッチ部9
及び第三スイッチ部10に付与される図3(a)に示す
切換信号Sxのレベルが反転し、当該第二スイッチ部9
及び第三スイッチ部10の各接点がそれぞれ他方に切換
えられ、以後、同様の動作が繰り返される。
【0036】なお、図1に示す回路から明らかなよう
に、積分器21の入力部に寄生する静電容量は仮想接地
の効果のより無視され、出力電圧Eが寄生容量に影響を
受けることはない。
に、積分器21の入力部に寄生する静電容量は仮想接地
の効果のより無視され、出力電圧Eが寄生容量に影響を
受けることはない。
【0037】ところで、検出用コンデンサ2が接続され
た積分回路6に正電圧Vが付与された場合、静電容量C
sは電流I1=V/Ri(Riは入力抵抗22の抵抗
値)により積分される。比較回路7の出力が反転すると
きの積分回路6の出力電圧E1は、E1=(−V・R1)
/R2(R1は第一抵抗23の抵抗値,R2は第二抵抗
24の抵抗値)となる。このとき、比較回路7の出力が
反転し、第一スイッチ部8の接点は他方に切換えられる
ため、静電容量Csは電流I2=−V/Riにより積分
され、再び比較回路7の出力が反転するときの積分回路
6の出力電圧E2は、E2=(V・R1)/R2となる。
た積分回路6に正電圧Vが付与された場合、静電容量C
sは電流I1=V/Ri(Riは入力抵抗22の抵抗
値)により積分される。比較回路7の出力が反転すると
きの積分回路6の出力電圧E1は、E1=(−V・R1)
/R2(R1は第一抵抗23の抵抗値,R2は第二抵抗
24の抵抗値)となる。このとき、比較回路7の出力が
反転し、第一スイッチ部8の接点は他方に切換えられる
ため、静電容量Csは電流I2=−V/Riにより積分
され、再び比較回路7の出力が反転するときの積分回路
6の出力電圧E2は、E2=(V・R1)/R2となる。
【0038】次に、図3において、静電容量Csが電流
I2によって積分された時刻t[0]から時刻t[1]
までの時間ts[1]は、時刻t[1]における静電容
量Csを、Cs[1]とすると、ts[1]=(E2−
E1)×Cs[1]/(−I2)となり、同様に、静電容
量Csが電流I2によって積分された時刻t[1]から
時刻t[2]までの時間ts[2]は、時刻t[2]に
おける静電容量CsをCs[2]とすると、ts[2]
=(E2−E1)×Cs[2]/I1となる。ここで、
I1,I2による積分をk回繰り返すとすれば、数2のよ
うになる。
I2によって積分された時刻t[0]から時刻t[1]
までの時間ts[1]は、時刻t[1]における静電容
量Csを、Cs[1]とすると、ts[1]=(E2−
E1)×Cs[1]/(−I2)となり、同様に、静電容
量Csが電流I2によって積分された時刻t[1]から
時刻t[2]までの時間ts[2]は、時刻t[2]に
おける静電容量CsをCs[2]とすると、ts[2]
=(E2−E1)×Cs[2]/I1となる。ここで、
I1,I2による積分をk回繰り返すとすれば、数2のよ
うになる。
【0039】
【数2】 一方、積分回路6に補正用コンデンサ3が接続された場
合には、同様に数3のようになる。
合には、同様に数3のようになる。
【0040】
【数3】 よって、Tsは静電容量Csの時刻t[0]からt[2
k]の積分値に比例するとともに、Trは静電容量Cr
の時刻t[2k]からt[4k]の積分値に比例する。
k]の積分値に比例するとともに、Trは静電容量Cr
の時刻t[2k]からt[4k]の積分値に比例する。
【0041】ここで、TsとTrの比を求めると、数4
のようになる。
のようになる。
【0042】
【数4】 数4から明らかなように、数2及び数3に含まれる電流
(積分電流)Iを決定する抵抗のパラメータがキャンセ
ルされ、静電容量Cs,Crの比率のみが出力に現れ
る。そして、補正用コンデンサ3の静電容量Crは温度
等によっては変動するも、検出用コンデンサ2により検
出される物理量によっては変動しない。したがって、時
刻t[0]からt[4k]の時間が温度等に基づく変動
に応答する時間よりも十分に短ければ、次の数5が成立
する。
(積分電流)Iを決定する抵抗のパラメータがキャンセ
ルされ、静電容量Cs,Crの比率のみが出力に現れ
る。そして、補正用コンデンサ3の静電容量Crは温度
等によっては変動するも、検出用コンデンサ2により検
出される物理量によっては変動しない。したがって、時
刻t[0]からt[4k]の時間が温度等に基づく変動
に応答する時間よりも十分に短ければ、次の数5が成立
する。
【0043】
【数5】 よって、数5に数4を代入すると、次の数6となり、時
刻t[0]からt[2k]までのCsとCrの比率の積
分値が得られる。
刻t[0]からt[2k]までのCsとCrの比率の積
分値が得られる。
【0044】
【数6】 同様に、TsとTrの演算により、数7及び数8が得ら
れ、前述したCor/Cos,(Cos−Cor)
/Cos又は(Cos−Cor)/(Cos+Co
r)を満たす出力を得ることができる。
れ、前述したCor/Cos,(Cos−Cor)
/Cos又は(Cos−Cor)/(Cos+Co
r)を満たす出力を得ることができる。
【0045】
【数7】
【数8】 このように、本実施例に係る静電容量型センサ1は、積
分電流Iを決定する抵抗のパラメータがキャンセルさ
れ、静電容量Cs,Crを含む比率のみが出力に現れ
る。また、積分器21の入力部に寄生する静電容量は仮
想接地の効果のより無視され、出力電圧Eが寄生容量に
影響を受けることはないとともに、チャージインジェク
ションによる影響も回避される。しかも、演算面からの
誤差も無くなるなど、各種誤差要因が排除され、高精度
で安定性(再現性)の高い検出を行うことができるとと
もに、シンプルな回路構成により低コスト化が実現され
る。
分電流Iを決定する抵抗のパラメータがキャンセルさ
れ、静電容量Cs,Crを含む比率のみが出力に現れ
る。また、積分器21の入力部に寄生する静電容量は仮
想接地の効果のより無視され、出力電圧Eが寄生容量に
影響を受けることはないとともに、チャージインジェク
ションによる影響も回避される。しかも、演算面からの
誤差も無くなるなど、各種誤差要因が排除され、高精度
で安定性(再現性)の高い検出を行うことができるとと
もに、シンプルな回路構成により低コスト化が実現され
る。
【0046】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の回路構成,手法等において、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で任意に変更できる。例えば、実施例では設
定したパルス数の時間により検出する場合を例示した
が、周波数によっても検出できるなど、検出処理部の回
路構成(検出原理)は任意に実施できる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の回路構成,手法等において、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で任意に変更できる。例えば、実施例では設
定したパルス数の時間により検出する場合を例示した
が、周波数によっても検出できるなど、検出処理部の回
路構成(検出原理)は任意に実施できる。
【0047】
【発明の効果】このように、本発明に係る静電容量型セ
ンサは、一定の正電圧及び負電圧を出力する電源部と、
正電圧又は負電圧を積分する積分回路と、積分回路の出
力電圧が予め設定した上限値及び下限値に達したなら出
力レベルが反転する比較回路と、比較回路の出力レベル
に対応して正電圧又は負電圧を積分回路に選択的に付与
する第一スイッチ部と、検出用コンデンサ又は補正用コ
ンデンサを積分回路の定数として当該積分回路に選択的
に接続する第二スイッチ部と、第二スイッチ部を所定条
件に従って定期的に切換えるとともに、比較回路から出
力する検出信号に基づいて物理量の大きさを求める検出
処理部を備えるため、次のような顕著な効果を奏する。
ンサは、一定の正電圧及び負電圧を出力する電源部と、
正電圧又は負電圧を積分する積分回路と、積分回路の出
力電圧が予め設定した上限値及び下限値に達したなら出
力レベルが反転する比較回路と、比較回路の出力レベル
に対応して正電圧又は負電圧を積分回路に選択的に付与
する第一スイッチ部と、検出用コンデンサ又は補正用コ
ンデンサを積分回路の定数として当該積分回路に選択的
に接続する第二スイッチ部と、第二スイッチ部を所定条
件に従って定期的に切換えるとともに、比較回路から出
力する検出信号に基づいて物理量の大きさを求める検出
処理部を備えるため、次のような顕著な効果を奏する。
【0048】 各種誤差要因を排除することにより、
高精度で安定性(再現性)の高い検出を行うことができ
るとともに、加えて、低コストに実施できる。
高精度で安定性(再現性)の高い検出を行うことができ
るとともに、加えて、低コストに実施できる。
【0049】 特に、好適な実施の形態により、検出
用コンデンサ又は補正用コンデンサの一方を積分回路に
接続した際に、他方を接地する第三スイッチ部を設けれ
ば、出力電圧が寄生容量に影響を受ける弊害を回避でき
る。
用コンデンサ又は補正用コンデンサの一方を積分回路に
接続した際に、他方を接地する第三スイッチ部を設けれ
ば、出力電圧が寄生容量に影響を受ける弊害を回避でき
る。
【0050】 さらに、好適な実施の形態により、積
分回路に検出用コンデンサを接続した際における検出信
号の最初のパルス及び積分回路に補正用コンデンサを接
続した際における検出信号の最初のパルスをキャンセル
し、それぞれ次のパルスから積分時間を計数することに
より、チャージインジェクションによる影響を回避でき
る。
分回路に検出用コンデンサを接続した際における検出信
号の最初のパルス及び積分回路に補正用コンデンサを接
続した際における検出信号の最初のパルスをキャンセル
し、それぞれ次のパルスから積分時間を計数することに
より、チャージインジェクションによる影響を回避でき
る。
【図1】本発明に係る静電容量型センサの電気回路図、
【図2】同静電容量型センサにおける各部の信号のタイ
ムチャート、
ムチャート、
【図3】同静電容量型センサの原理説明用タイムチャー
ト、
ト、
【図4】従来の技術に係る静電容量型センサの電気回路
図、
図、
【図5】同静電容量型センサにおける各部の信号のタイ
ムチャート、
ムチャート、
1 静電容量型センサ 2 検出用コンデンサ 3 補正用コンデンサ 4 検出処理部 5 電源部 6 積分回路 7 比較回路 8 第一スイッチ部 9 第二スイッチ部 10 第三スイッチ部 11 カウンタ部 V 正電圧 −V 負電圧 E 出力電圧 Eu 上限値 Ed 下限値 Sp 検出信号 Sc クロック信号 Ts パルス数の時間 Tr パルス数の時間 Ps 最初のパルス Pr 最初のパルス
Claims (5)
- 【請求項1】 検出する物理量の大きさにより静電容量
が変化する検出用コンデンサと、前記検出用コンデンサ
から検出される静電容量の大きさを補正する補正用コン
デンサと、前記検出用コンデンサ及び前記補正用コンデ
ンサの静電容量を時間量に変換して前記物理量の大きさ
を検出する検出処理部を備える静電容量型センサにおい
て、一定の正電圧及び負電圧を出力する電源部と、前記
正電圧又は負電圧を積分する積分回路と、前記積分回路
の出力電圧が予め設定した上限値及び下限値に達したな
ら出力レベルが反転する比較回路と、前記比較回路の出
力レベルに対応して前記正電圧又は負電圧を前記積分回
路に選択的に付与する第一スイッチ部と、前記検出用コ
ンデンサ又は前記補正用コンデンサを前記積分回路の定
数として当該積分回路に選択的に接続する第二スイッチ
部と、前記第二スイッチ部を所定条件に従って定期的に
切換えるとともに、前記比較回路から出力する検出信号
に基づいて前記物理量の大きさを求める検出処理部を備
えることを特徴とする静電容量型センサ。 - 【請求項2】 前記検出用コンデンサ又は前記補正用コ
ンデンサの一方を前記積分回路に接続した際に、他方を
接地する第三スイッチ部を有することを特徴とする請求
項1記載の静電容量型センサ。 - 【請求項3】 前記検出処理部は前記所定条件として前
記検出信号のパルス数を設定し、前記積分回路に前記検
出用コンデンサを接続した際における前記検出信号のパ
ルス数又は前記積分回路に前記補正用コンデンサを接続
した際における前記検出信号のパルス数が予め設定した
パルス数に達したなら前記第二スイッチ部を切換えるこ
とを特徴とする請求項1記載の静電容量型センサ。 - 【請求項4】 前記検出処理部は前記積分回路に前記検
出用コンデンサを接続した際における設定したパルス数
の時間又は前記積分回路に前記補正用コンデンサを接続
した際における設定したパルス数の時間をそれぞれクロ
ック信号により計数するカウンタ部を備え、前記カウン
タ部の計数結果に基づいて前記物理量の大きさを求める
ことを特徴とする請求項1又は3記載の静電容量型セン
サ。 - 【請求項5】 前記検出処理部は前記積分回路に前記検
出用コンデンサを接続した際における検出信号の最初の
パルス及び前記積分回路に前記補正用コンデンサを接続
した際における検出信号の最初のパルスをキャンセル
し、それぞれ次のパルスから計数することを特徴とする
請求項4記載の静電容量型センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7854097A JP2913395B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 静電容量型センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7854097A JP2913395B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 静電容量型センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10274585A JPH10274585A (ja) | 1998-10-13 |
JP2913395B2 true JP2913395B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=13664754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7854097A Expired - Fee Related JP2913395B2 (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 静電容量型センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2913395B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102313566A (zh) * | 2010-06-29 | 2012-01-11 | 汉积科技股份有限公司 | 具有校正机制的电容式传感器及电容感测方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3588276B2 (ja) * | 1999-07-26 | 2004-11-10 | 株式会社山武 | センサ信号処理回路 |
US6496053B1 (en) * | 1999-10-13 | 2002-12-17 | International Business Machines Corporation | Corrosion insensitive fusible link using capacitance sensing for semiconductor devices |
JP4849723B2 (ja) * | 2001-02-23 | 2012-01-11 | 大亜真空株式会社 | 圧力測定装置 |
JP4631367B2 (ja) * | 2004-09-16 | 2011-02-16 | 株式会社島津製作所 | 医用診断装置 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP7854097A patent/JP2913395B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102313566A (zh) * | 2010-06-29 | 2012-01-11 | 汉积科技股份有限公司 | 具有校正机制的电容式传感器及电容感测方法 |
CN102313566B (zh) * | 2010-06-29 | 2013-07-24 | 汉积科技股份有限公司 | 具有校正机制的电容式传感器及电容感测方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10274585A (ja) | 1998-10-13 |
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