JP2907922B2 - パケット交換システム - Google Patents
パケット交換システムInfo
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Description
本発明はパケット交換システムに関し、特にパケット
交換システムにおける制御パケットの転送制御に関す
る。
交換システムにおける制御パケットの転送制御に関す
る。
通信ネットワークを構成する交換装置の内部状態や回
線に通信を維持できなくなるような重大な変化、即ち障
害,輻輳,通信不可等が発生した場合には、上記変化が
発生した交換装置やその周囲の交換装置が、その旨を他
の交換装置やデータを送出中の端末装置に通知する必要
がある。 これらの通知の為の制御メッセージは、一般に通信プ
ロトコルで規定されており、例えばシー・シー・アイ・
ティー・ティーが勧告したX.25プロトコルのラップビー
(CCITT X.25 LAPB)においては、受信不可(RNR),
受信可(RR)メッセージ等が規定されている。このLABP
プロトコルにおいて、網が輻輳したことを示す受信不可
メッセージが、伝送路上の誤り等のために粉失した場合
には、網は端末からのユーザデータ(1フレーム)を受
信しても廃棄するのみで、この時点では輻輳状態通知の
再送を行わない。また、ユーザデータを正しく受信した
ことを示す応答パケット(RRフレーム)も送出しない。 (1)端末はユーザデータに対する網からの応答フレー
ムがないことから(時間監視)、 (2)網の状態を必ず返送させるためにポールビット
(P)を“1"にして端末にパケットを送り、 (3)この時点で初めて網は輻輳状態を示すRNRフレー
ムを再送していた。
線に通信を維持できなくなるような重大な変化、即ち障
害,輻輳,通信不可等が発生した場合には、上記変化が
発生した交換装置やその周囲の交換装置が、その旨を他
の交換装置やデータを送出中の端末装置に通知する必要
がある。 これらの通知の為の制御メッセージは、一般に通信プ
ロトコルで規定されており、例えばシー・シー・アイ・
ティー・ティーが勧告したX.25プロトコルのラップビー
(CCITT X.25 LAPB)においては、受信不可(RNR),
受信可(RR)メッセージ等が規定されている。このLABP
プロトコルにおいて、網が輻輳したことを示す受信不可
メッセージが、伝送路上の誤り等のために粉失した場合
には、網は端末からのユーザデータ(1フレーム)を受
信しても廃棄するのみで、この時点では輻輳状態通知の
再送を行わない。また、ユーザデータを正しく受信した
ことを示す応答パケット(RRフレーム)も送出しない。 (1)端末はユーザデータに対する網からの応答フレー
ムがないことから(時間監視)、 (2)網の状態を必ず返送させるためにポールビット
(P)を“1"にして端末にパケットを送り、 (3)この時点で初めて網は輻輳状態を示すRNRフレー
ムを再送していた。
上記従来技術は、比較的低速かつ回線品質の悪い伝送
路を想定し、交換機内で一旦パケットを蓄積し応答を返
送するデータ通信を適用対象としている。一方、光通信
等の高速,広帯域、かつ伝送誤りの非常に小さい伝送路
と、高速スイッチ技術の進歩により、音声・動画・デー
タ等を統一的にパケットの形式で伝送・交換する高速パ
ケット通信の実現性が高まっている。 高速パケット通信では、交換処理のオーバーヘッドを
小さくするためにプロトコルを簡単化しており、その一
環として、受信ユーザデータに対する交換機からの応答
パケットは送らない方式をとっている。網からの応答パ
ケットが無いため、 (1)網が輻輳して輻輳通知を端末に送出し、しかもそ
の通知パケットが粉失した場合には、上記LAPBプロトコ
ルのような (a)端末側での、網からの応答の無いことの検出 (b)端末から網への、網状態通知要求の送出 (c)網からの輻輳通知再送 という手順を使うことが出来ず、端末は網の輻輳状態を
知ることが出来ない。この結果、応答を得られない粉末
は、輻輳している網に対して再送を繰り返し、最終的に
呼を切断することになる。すなわち網の輻輳に対応した
処理(例えばユーザデータ送出の一時停止)を行うこと
が出来ず、ユーザに提供するサービス品質を低下させる
ことになる。 (2)音声,動画パケット等の、応答監視や再送を行な
わないメディアのプロトコルでは、網の輻輳を異常とし
て検出する手段が無いため、上述したような異常処理と
しての呼切断も実施不可能となり、網の輻輳に対応する
処理が全くできない。 従って、ユーザデータに対する網からの応答パケット
を使用しない、輻輳通知パケットの粉失対策が必要であ
る。 本発明の目的は高速パケット通信に適した、輻輳通知
に代表される制御信号の再送プロトコルとその実現シス
テムを提供することにある。
路を想定し、交換機内で一旦パケットを蓄積し応答を返
送するデータ通信を適用対象としている。一方、光通信
等の高速,広帯域、かつ伝送誤りの非常に小さい伝送路
と、高速スイッチ技術の進歩により、音声・動画・デー
タ等を統一的にパケットの形式で伝送・交換する高速パ
ケット通信の実現性が高まっている。 高速パケット通信では、交換処理のオーバーヘッドを
小さくするためにプロトコルを簡単化しており、その一
環として、受信ユーザデータに対する交換機からの応答
パケットは送らない方式をとっている。網からの応答パ
ケットが無いため、 (1)網が輻輳して輻輳通知を端末に送出し、しかもそ
の通知パケットが粉失した場合には、上記LAPBプロトコ
ルのような (a)端末側での、網からの応答の無いことの検出 (b)端末から網への、網状態通知要求の送出 (c)網からの輻輳通知再送 という手順を使うことが出来ず、端末は網の輻輳状態を
知ることが出来ない。この結果、応答を得られない粉末
は、輻輳している網に対して再送を繰り返し、最終的に
呼を切断することになる。すなわち網の輻輳に対応した
処理(例えばユーザデータ送出の一時停止)を行うこと
が出来ず、ユーザに提供するサービス品質を低下させる
ことになる。 (2)音声,動画パケット等の、応答監視や再送を行な
わないメディアのプロトコルでは、網の輻輳を異常とし
て検出する手段が無いため、上述したような異常処理と
しての呼切断も実施不可能となり、網の輻輳に対応する
処理が全くできない。 従って、ユーザデータに対する網からの応答パケット
を使用しない、輻輳通知パケットの粉失対策が必要であ
る。 本発明の目的は高速パケット通信に適した、輻輳通知
に代表される制御信号の再送プロトコルとその実現シス
テムを提供することにある。
上記目的を達成するために、 (1)端末が送出する全てのパケットに、状態変化通知
を受信したことを示す表示領域を設け、 (2)各交換機内に、コネクション毎(LCNに対応し
て)に自交換機の状態と、各コネクションにおけるパケ
ット転送方向に沿った次交換機から着側交換機までの各
交換機の状態、または、各コネクション毎のリンクの状
態、すなわち自交換機を含む隣接交換機関、および着側
交換機と着側端末間の各リンクの状態を記憶するための
メモリ領域(後述するコネクション状態管理テーブル)
を設け、 (3)各交換機に、それを通過する状態変化通知パケッ
トの内容に応じて、上記各状態記憶領域のセットまたは
リセットを行う手段(制御回路)を設け、 (4)上記状態記憶領域の値と、端末からの受信パケッ
トに含まれる状態変化通知受信表示領域の値との組み合
わせに応じて、該交換機内で状態変化通知パケットを生
成・再送する状態変化通知生成手段(制御回路)を設け
た、 ことを特徴とする。 尚、交換機(通信ノード)内にコネクション毎に次交
換機から着側交換機までのリンク状態を記憶するように
した制御情報の転送方式としては、例えば、本件出願人
による特開昭63−247746号「通信網における制御情報伝
送方式」(以下「先行技術」と呼ぶ)がある。上記先行
技術は、本発明と同様、各交換機(通信ノード)内にコ
ネクション毎に次交換機から着側交換機までのリンクの
状態を記憶する手段を設けているが、両者間には以下の
相違点がある。すなわち、上記技術先行技術では、同一
ルート上で同じ現象(輻輳,リンク活性等)が2箇所以
上で発生した場合、ルートの状態変化を知らせる2個目
以降の通知パケットの送出を抑止するために上記状態記
憶手段が用いられている。これに対し、本発明では、通
知パケットが粉失した場合に、再送パケットの送出位置
を出来るだけ端末に近い交換機(粉失位置の直輻輳交換
機)側から行い、再送パケットの転送区間数を減らすた
めに用いている。 尚、本発明においても、上記従来技術と同様、同一ル
ート上の複数の交換機で輻輳が発生した場合には、2個
目以降の輻輳通知/輻輳解除通知パケットの送出を抑止
することが出来る。
を受信したことを示す表示領域を設け、 (2)各交換機内に、コネクション毎(LCNに対応し
て)に自交換機の状態と、各コネクションにおけるパケ
ット転送方向に沿った次交換機から着側交換機までの各
交換機の状態、または、各コネクション毎のリンクの状
態、すなわち自交換機を含む隣接交換機関、および着側
交換機と着側端末間の各リンクの状態を記憶するための
メモリ領域(後述するコネクション状態管理テーブル)
を設け、 (3)各交換機に、それを通過する状態変化通知パケッ
トの内容に応じて、上記各状態記憶領域のセットまたは
リセットを行う手段(制御回路)を設け、 (4)上記状態記憶領域の値と、端末からの受信パケッ
トに含まれる状態変化通知受信表示領域の値との組み合
わせに応じて、該交換機内で状態変化通知パケットを生
成・再送する状態変化通知生成手段(制御回路)を設け
た、 ことを特徴とする。 尚、交換機(通信ノード)内にコネクション毎に次交
換機から着側交換機までのリンク状態を記憶するように
した制御情報の転送方式としては、例えば、本件出願人
による特開昭63−247746号「通信網における制御情報伝
送方式」(以下「先行技術」と呼ぶ)がある。上記先行
技術は、本発明と同様、各交換機(通信ノード)内にコ
ネクション毎に次交換機から着側交換機までのリンクの
状態を記憶する手段を設けているが、両者間には以下の
相違点がある。すなわち、上記技術先行技術では、同一
ルート上で同じ現象(輻輳,リンク活性等)が2箇所以
上で発生した場合、ルートの状態変化を知らせる2個目
以降の通知パケットの送出を抑止するために上記状態記
憶手段が用いられている。これに対し、本発明では、通
知パケットが粉失した場合に、再送パケットの送出位置
を出来るだけ端末に近い交換機(粉失位置の直輻輳交換
機)側から行い、再送パケットの転送区間数を減らすた
めに用いている。 尚、本発明においても、上記従来技術と同様、同一ル
ート上の複数の交換機で輻輳が発生した場合には、2個
目以降の輻輳通知/輻輳解除通知パケットの送出を抑止
することが出来る。
各交換機は、回線インタフェース部100の分配回路150
(第5図)中に、自状態記憶領域(実施例では自輻輳管
理テーブルと記述)1922(第12図)と、他状態記憶領域
(実施例では他輻輳管理テーブルと記述)1921(第12
図)と、輻輳通知転送制御部190とをもつ。輻輳通知転
送制御部190は、スイッチを通過してきたパケットの種
別をデコーダ1960により解析・判定し、自状態記憶領域
あるいは他状態記憶領域を更新する。尚、第12図におい
て、パケット内の発信元交換機番号値NDID(第7図)と
交換機自身の交換機番号1950の一致を一致検出回路1940
で検出し、この検出結果により上記自状態記憶領域又は
他状態記憶領域を更新するようにしてもよい。 状態変化通知パケットは、自交換機から送出されたも
のも含めて、輻輳している交換機から送信端末の方向へ
転送される。上記輻輳通知転送制御部は、受信した上記
状態変化通知パケットに含まれる発信元交換機番号と自
交換機番号を比較することにより、状態変化通知パケッ
トが経由してきた上流側の通信路の状態、すなわち自交
換機の上流側隣接交換機からデータパケット着側加入者
交換機までの輻輳状態を一括して記憶することができる
ので、コネクション上に存在する交換機数にかかわらず
各コネクションの輻輳状態を1ビットで記憶できる。ま
た、自交換機の輻輳状態と他交換機の輻輳状態とを分け
て記憶した場合、自交換機又は他交換機に既に輻輳があ
ることが判っている状態では当該コネクションに新たな
輻輳通知パケットを通過させないように制御するための
制御回路と、自交換機の輻輳が無くならないかぎり他の
交換機からの輻輳解除通知パケットを通過させないよう
に制御するための制御回路を、例えば第12図に1981,198
2,1990,1992で示す如く、ゲートレベルにまで簡単化す
ることができる。 再送制御回路1910は、自状態記憶領域及び他状態記憶
領域に記憶された情報と、端末からの受信パケットに含
まれる輻輳状態確認フィールド(第6図)の値とから、
デシジョンテーブル(第13図)により、自輻輳状態と他
輻輳状態の少なくともいずれか一方がオンで、且つ受信
したパケットの輻輳状態確認フィールドがオフの場合に
輻輳通知パケットを生成・再生する。
(第5図)中に、自状態記憶領域(実施例では自輻輳管
理テーブルと記述)1922(第12図)と、他状態記憶領域
(実施例では他輻輳管理テーブルと記述)1921(第12
図)と、輻輳通知転送制御部190とをもつ。輻輳通知転
送制御部190は、スイッチを通過してきたパケットの種
別をデコーダ1960により解析・判定し、自状態記憶領域
あるいは他状態記憶領域を更新する。尚、第12図におい
て、パケット内の発信元交換機番号値NDID(第7図)と
交換機自身の交換機番号1950の一致を一致検出回路1940
で検出し、この検出結果により上記自状態記憶領域又は
他状態記憶領域を更新するようにしてもよい。 状態変化通知パケットは、自交換機から送出されたも
のも含めて、輻輳している交換機から送信端末の方向へ
転送される。上記輻輳通知転送制御部は、受信した上記
状態変化通知パケットに含まれる発信元交換機番号と自
交換機番号を比較することにより、状態変化通知パケッ
トが経由してきた上流側の通信路の状態、すなわち自交
換機の上流側隣接交換機からデータパケット着側加入者
交換機までの輻輳状態を一括して記憶することができる
ので、コネクション上に存在する交換機数にかかわらず
各コネクションの輻輳状態を1ビットで記憶できる。ま
た、自交換機の輻輳状態と他交換機の輻輳状態とを分け
て記憶した場合、自交換機又は他交換機に既に輻輳があ
ることが判っている状態では当該コネクションに新たな
輻輳通知パケットを通過させないように制御するための
制御回路と、自交換機の輻輳が無くならないかぎり他の
交換機からの輻輳解除通知パケットを通過させないよう
に制御するための制御回路を、例えば第12図に1981,198
2,1990,1992で示す如く、ゲートレベルにまで簡単化す
ることができる。 再送制御回路1910は、自状態記憶領域及び他状態記憶
領域に記憶された情報と、端末からの受信パケットに含
まれる輻輳状態確認フィールド(第6図)の値とから、
デシジョンテーブル(第13図)により、自輻輳状態と他
輻輳状態の少なくともいずれか一方がオンで、且つ受信
したパケットの輻輳状態確認フィールドがオフの場合に
輻輳通知パケットを生成・再生する。
〔実施例1〕 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。 第3図はパケット通信装置(以下単に「端末」と略
す)50a,50bと、パケット交換機(以下単に「交換機」
と略す)60a,60b,60cから構成されるパケット交換網を
示す。端末と交換機、及び交換機相互間は回線91a,91b,
……91jで接続されている。この例では、端末50bには点
線で示される複数のコネクションが確立している。これ
らのコネクションで送信される端末50b宛のパケットの
到着がたまたま同時に集中した場合、交換機60cの処理
能力あるいはバッファが一時的に不足し、交換機60cが
他のコネクションのパケットに対しても平常時の処理能
力を出せなくなる状態が発生する。この状態を「輻輳」
と呼ぶ。1つの交換機で輻輳が発生すると、これが周辺
の交換機に波及する場合もある。 第4図は本発明を適用するパケット交換機の概略的構
成とパケットの転送方法を示した図である。 パケットはデータ部とヘッダ部とから成り、ヘッダに
はコネクションを示す識別子(LCMと呼ぶ)が含まれ
る。LCNは隣接する端末−交換機間,交換機相互間で規
定され、本実施例ではパケットの転送方向に依らず同じ
値をとるものとする。 各パケットは、例えば第6図(A)に示す如く、デー
タ部15の先頭にヘッダ部H1を有し、該ヘッダ部H1は、LC
N10と、パケット種別(TYPE)12と、状態変化通知受信
表示領域(輻輳状態確認フィールド)16とからなる。パ
ケット種別領域12には、例えばデータパケットの場合に
は“00"、輻輳通知パケットには“01"、輻輳解除パケッ
トには“10"、ポーリングパケットには“11"のコードを
付す。各端末装置は、輻輳通知パケットを受信した場
合、その後に送信する各データパケットの表示領域16に
ビット“1"を付し、輻輳解除通知パケットを受信した
後、あるいは輻輳通知パケットを未受信の状態で発信す
るデータパケットには、上記表示領域16を“0"の状態に
する。 第4図では、端末50aと50bとの間で同一のコネクショ
ンを介して通信されるパケット(データ1,データ2)
が、ヘッダのLCNを書換えながら交換機により転送され
る様子が示してある。 各交換機60(60a〜60c)は回線インタフェース部100,
スイッチ部200,呼処理部600から構成される。 第5図に交換機60の構成の一例を示す。以下、各ブロ
ックの機能の概略を、パケットの流れに沿って説明す
る。 回線インタフェース部100は、受信インタフェース回
路110と、送信インタフェース回路170と、インサータ回
路130と、分配回路150とから構成される。 受信インタフェース回路110は、受信回線301から受信
される直列データの並列データに変換した後、第6図
(B)に示す如く、交換機内ワークヘッダH2の付加とLC
N10の変換を行う。交換機内ワークヘッダH2は輻輳の有
無を示す輻輳表示領域17と、ルーチング情報領域19とか
らなる。 インサータ回路130では、受信インタフェース110から
入力される受信パケットをスイッチ部200に転送する。
この時受信パケットのLCN10とパケットの状態変化通知
受信表示領域16の値を分配回路150に入力し、分配回路
からの信号に応じて受信表示領域の値を変更する場合が
ある。後述するように、分配回路150で第7図に示す輻
輳通知用の制御パケットが作成された場合には、この制
御パケットはインサータ回路130により受信パケット列
の間に挿入され、スイッチ部に入力される。 スイッチ部200では、受信パケットの交換機内ワーク
用ヘッダH2に含まれるルーティング情報19に基き、各受
信パケットを出側のいずれかの回線インタフェース部内
の分配回路150へ内部回線307を介して転送する。この
時、もしスイッチが輻輳している場合には、交換機内ワ
ークヘッダの輻輳表示領域17に輻輳表示ビットがセット
される。 分配回路150には、(1)スイッチ部200から転送され
てきたパケットを送信インタフェース回路170へ転送す
る機能、(2)上記スイッチ部からの受信パケットに含
まれる輻輳表示17の状態と、後述する分配回路内にある
コネクション毎の輻輳状態管理テーブルの状態とに応じ
て、輻輳通知用の最初の制御パケットを作成し、インサ
ータ回路130に転送する機能、(3)スイッチ部200から
入力される制御パケットの種類12と発信元18とに応じ
て、コネクション毎の輻輳状態記憶領域をセット/リセ
ットする機能、(4)インサータ回路130から知らされ
る受信データパケットのLCN10および輻輳通知受信表示
領域16の値と、上記輻輳状態記憶領域に記憶された当該
LCNと対応する輻輳状態表示値に応じて、もし、データ
パケットの送信元端末が未だ輻輳通知パケットを受信で
きていないと判断した場合、上記端末に輻輳を再通知す
るための制御パケットを作成し、スイッチ部200から入
力されるパケット列の間にこれを挿入して送信インタフ
ェース回路170に渡す機能を設ける。 尚、上述した最初の輻輳通知用制御パケットの作成
は、パケットの出側のインタフェース部(第5図では10
0n)で行なわれ、上記輻輳状態記憶領域のセット/リセ
ットと、輻輳再通知のための制御パケットの作成は、パ
ケット入側のインタフェース部(第5図の100a)で行な
われる。すなわち、出側のインタフェース100nの分配回
路150nで作成された最初の輻輳通知用制御パケットは、
インサータ130nを介してスイッチ部200に入力され、交
換機内ワーク用ヘッダH2のルーチング情報19に基づいて
入側のインタフェース部100aの出力線307aに出力され、
入側の分配回路150aに入力される。上記分配回路150a
は、受信した制御パケットに含まれるLCNと送信元交換
機番号(第7図のNDID18)に基づいて、該分配回路内の
所定の輻輳状態記憶領域に書き替え処理を施こす。制御
パケットが輻輳通知であれば上記状態記憶領域をセット
し、輻輳解除通知であればリセットする。入側のインタ
フェース回路では、インサータ回路130aが、受信パケッ
トのLCN10と輻輳通知受信表示領域16との値を分配回路1
50aに通知し、分配回路150aがこれらの値と、上記LCNと
対応する輻輳状態記憶領域の記憶値との組み合せから、
輻輳通知が上記受信パケットの送信元に届いているか否
かを判定している。もし、既に送出した輻輳通知がデー
タ送出元の端末に未到着と判断した場合、上記入側の分
配回路150aは、インサータ回路130aに対して、該インサ
ータ回路を通過中の受信パケットに含まれる輻輳通知受
信表示領域の値を「輻輳通知済み」を示す値に書き替え
るための指示信号を与えると共に、上記データ送信元端
末に対して輻輳を再通知するための制御パケットを作成
し、これをスイッチ部200からの受信パケット列に挿入
する。 送信インタフェース回路170は、分配回路150から出力
される各パケットから交換機内ワークヘッダを除去した
後、各パケットを直列データに変換して送信回線303上
に所定のビットレートで送出する。受信インタフェース
回路110及び送信インタフェース回路170は、回線上のデ
ータ形式に応じて、上記動作の他に光/電気変換,空き
タイムスロットの処理,回線速度/内部処理速度間の速
度変換処理等を行う。呼処理部600は、呼の接続時の処
理を行なうためのものであり、この他に、上述した各分
配回路の輻輳状態記憶領域を初期化する機能を備えてい
る。 以上説明したように、本発明においては、各交換機が
スイッチ部200での輻輳を検知した場合、輻輳している
出回線を通過するパケットに輻輳表示を付し、この輻輳
表示が付されたパケットを転送するインタフェース回路
部が該パケットの受信をきっかけとして輻輳通知メッセ
ージを作成し、これをスイッチ部に逆方向から再入力す
ることにより、データパケットの送信端末にたいして輻
輳通知するようにしている。 次に上記輻輳通知メッセージ(パケット)の交換機関
での転送方法について説明する。 [輻輳通知転送方式概要] まず本実施例で用いるパケットの転送方向に関する用
語の定義を説明する。 第4図において、端末50aと端末50bを結ぶコネクショ
ンに関してパケットが端末(発信元端末)50aから端末
(受信元端末)50bに向かって送信される場合を例にと
って説明する。端末50aから送られるパケットの転送方
向をデータパケット転送方向と呼ぶ。交換機からの輻輳
通知パケットの転送方向はデータパケット転送方向と逆
方向である。 交換機60a,60b,60cの回線インタフェース部100におい
て、データパケットが最初に入力する回線インタフェー
ス部を入力側回線インタフェース部、スイッチ部を出て
から入力する回線インタフェース部を出力側回線インタ
フェース部と呼ぶ。回線インタフェース部に接続してい
る回線のうち、スイッチに入力される方向の回線を入り
回線,スイッチから出力される方向の回線を出回線と呼
ぶ。第5図において、301a,301nが入り回線であり、303
a,303nが出回線である。 輻輳通知パケット転送のために、交換機の回線インタ
フェース部100の分配回路150及び端末に、コネクション
単位の輻輳管理テーブルを設ける。輻輳管理テーブルの
構成は、LCN(すなわちコネクション)毎に、自輻輳管
理テーブルと他輻輳管理テーブルを構成する記憶領域を
各1ビットずつ設けたものである。 交換機の分配回路150に設ける輻輳管理テーブルは、
その分配回路が属する回線インタフェース部が入力側と
なるコネクション方向を管理する。例えば、第5図にお
いて、分配回路150aの輻輳管理テーブルは、入力回線30
1aから入力してスイッチ部を経由して出回線303aに出力
する方向のコネクションを管理する。 自輻輳管理テーブルは、自交換機の輻輳状態を記憶す
る。一方、他輻輳管理テーブルは、データパケット転送
方向に沿った次の交換機から着側交換機までの輻輳状態
を記憶する。第4図の構成を例にとると、交換機60aの
回線インタフェース部100−1に属する分配回路中の他
輻輳管理テーブルは、交換機60b及び60cの輻輳状態を記
憶している。 自輻輳管理テーブルに記憶される情報ビットは、本実
施例では、 オン……自交換機が輻輳している オフ……自交換機は輻輳していない ことを意味する。また、他輻輳管理テーブルに記憶され
る情報ビットは、 オン……コネクション上の、データパケット転送方向
から見て次の交換機から着側交換機までのすくなくとも
一つ以上の交換機が輻輳している オフ……コネクション上の、データパケット転送方向
から見て次の交換機から着側交換機までの交換機がいず
れも輻輳していない ことを意味する。 これらの輻輳管理テーブルはLCNに対応しており、輻
輳通知パケットが分配回路を通過する時、該輻輳通知パ
ケットのヘッダに含まれるLCNに対応するテーブル領域
がオンにセットされ、逆に、輻輳解除通知パケットが通
過する時、該パケットのLCNに対応するテーブル領域が
オフにリセットされる。内容を更新(セット/リセッ
ト)すべきテーブルが自輻輳管理テーブルか他輻輳管理
テーブルかの指定は、これらの制御パケット(輻輳通
知,輻輳解除通知パケット)中に含まれている輻輳発生
交換機番号(NDID)と分配回路中に記憶されている自交
換機番号とを比較することにより行われる。 本発明では、全てのパケットのヘッダ領域に、データ
パケット送信元端末が輻輳通知/輻輳解除通知パケット
を受信したことを特徴とする領域(輻輳状態確認フィー
ルド:CAF)を設けてある。 CAFの内容は、 オン……データパケット送信元端末が輻輳通知パケッ
トを受信し、かつ輻輳解除通知パケットを受信していな
い オフ……データパケット送信元端末が輻輳通パケット
を受信していないが、あるいは輻輳解除通知パケットを
受信した ことを示す。 次に、第1図(A)〜(G)と第2図(A)〜(D4)
により輻輳管理テーブルとCAFを用いて行なう輻輳通知
転送方式の概要を説明する。 粉失パケットの検出と再送(第1図): 第1図において、データパケット転送方向は、端末50
−iから交換機60−mへ向かう方向とする。輻輳通知パ
ケット及び輻輳解除通知パケットは、データパケット転
送方向と逆の方向に転送される。なお、輻輳管理テーブ
ルは全てのLCN対応に管理(記憶)領域を設けている
が、以下の説明では特定のLCNに着目して説明する。ま
た、ここで用いる「輻輳管理テーブル」は、厳密には
「輻輳管理テーブルのLCNで指定される領域」を意味し
ている。 (A)輻輳が発生していない状態 交換機及び端末の輻輳管理テーブル(自、他とも)T
1,T2はオフに設定しておく。……第1図(A) (B)輻輳の発生の通知: 輻輳が発生した交換機60−mの出力側回線インタフェ
ース部で輻輳通知パケットP1が生成され、該輻輳通知パ
ケットはスイッチ部を経由し、送信端末50−iに向かっ
て送出される。交換機60−mの入力側回線インタフェー
ス部にある分配回路は、上記輻輳通知パケットP1の通過
時に、自輻輳管理テーブルT2−mをオンに設定する。こ
の時、他輻輳管理テーブルT1−mはオフのままである。 上記輻輳通知パケットが通過する時、途中にある中継
交換機60−lと、送信端末50−iが接続されている加入
者交換機60−kでは、入力側インタフェースにある分配
回路の他輻輳管理テーブルT1−l,Tl−kの値がオフから
オンに変更される。……第1図(B) (C)輻輳通知受信後の端末のセル送出: 輻輳通知パケットを受信した端末50−iは、上記輻輳
通知パケットのヘッダに含まれるLCNが示すコネクショ
ンに関して、その後に送信する全てのパケット(あるい
はセル)P2の輻輳状態確認表示領域をオンにする。自及
び他輻輳管理テーブルT1,T2のいずれかがオン状態にあ
る交換機60−k,60−l,60−mではCAFがオン表示をして
いるセルはそのまま通過させる。……第1図(C) (D)輻輳通知パケットが粉失した場合: 上述した輻輳通知パケットP1が端末50−iに到着する
迄の間に粉末した場合、該パケットが粉失直前に通過し
た交換機(60−lとする)の他輻輳管理テーブルT2−l
はオンになっている。輻輳通知パケットP1の粉失位置よ
り向う側、すなわちデータパケットの送信元端末側にあ
る交換機60−kおよび端末50−iの他輻輳管理テーブル
はオフのままである。……第1図(D) (E)輻輳通知パケットの粉失後の処理: 輻輳通知を受信していない端末から送出されるセルP2
のCAFはオフのままである。また、交換機60−kは輻輳
通知を受信していないので、他輻輳管理テーブルはオフ
状態となっている。従って、この交換機を通過すると
き、パケットのCAFは何ら変更されることなく通常通り
転送される。 上記パケットが交換機60−lを通過する時、交換機60
−lの分配回路が他輻輳管理テーブルT1−lの値と受信
パケットP2のCAFフィールドの値の関係を判定する。こ
の場合、他輻輳管理テーブルT1−lがオンであるのに対
して、CAFがオフであることから、輻輳通知パケットP3
を生成し、端末50−iの方へ転送すると共に、上記輻輳
通知パケット生成のきっかけとなったパケットP2のCAF
をオンにして通過させる。……第1図(E1) 交換機60−lで生成された輻輳通知パケットP3は、交
換機60−mで生成されたパケットと同様に交換機60−k
を経由して端末へ向かう。上記パケットが通過する時、
交換機60−kの他輻輳管理テーブルT1−kはオンにな
る。交換機60−1で生成された輻輳通知パケットP3が再
び粉失しない限り、端末50−iの他輻輳管理テーブルT1
−iを含む途中の全ての他輻輳管理テーブルがオンにな
る。……第1図(E2) 尚、一旦輻輳通知パケットを受信した場合、各交換機
がタイマやカウンタを用いて一定時間、又は一定パケッ
ト数分、再通知のため上記2個目以降輻輳通知パケット
の送出を抑止し、端末の受信処理の負荷を削減すること
も可能である。 交換機60−lでの輻輳通知パケット生成のきっかけと
なったセルP2は、交換機60−1でCAFをオンに書き替え
られるので、上記セルP2がその後に通過する交換機が上
記P3と同様の輻輳通知パケットを生成するおそれは無
い。また、上記交換機60−1で生成された輻輳通知パケ
ットP3が再び粉失したとしても、上述した動作が繰り返
されるので、最終的に端末50−iに輻輳通知パケットが
到着することになる。……第1図(E2) (F)輻輳解除時の動作: 交換機60−mの輻輳が解除された時点では、交換機60
−mに対してはCAFがオンのセルが到着する。このこと
をきっかけにして、交換機60−mは、輻輳発生時と同様
にして、輻輳解除通知メッセージ(パケット)P4を生成
し、送信端末の方向に向かって転送する。この時、上記
通知パケットP4が通過する交換機60−m入力側の回線イ
ンタフェース部では、分配回路の自輻輳管理テーブルT2
−mがオフとなる。また、上記輻輳解除通知パケットP4
の通過により、他の交換機60−1,交換機60−kおよび端
末の他輻輳管理テーブルT1−l〜T1−iがオフになる。
……第1図(F) (G)輻輳解除通知パケット受信後: 輻輳解除通知パケットP4を受信した端末50−iは、そ
の後はCAFをオフにしたセルP5を送出する。他輻輳管理
テーブルがオフ状態となっている交換機60−lおよび交
換機60−kは、受信セルのCAFをオフにしたまま受信端
末方向に中継する。……第1図(G) (H)輻輳解除通知パケットの粉失: 輻輳通知パケットP1の粉失と同様の動作となる。 輻輳解除通知パケットP4が途中で粉失した場合、粉失
前までに通過した交換機(交換機60−lとする)の他輻
輳管理テーブルT1−lはオフになる。粉失位置より端末
側の交換機60−kと端末50−iの他輻輳管理テーブルT1
−k,T1−iはオンのままである。なお輻輳解除通知パケ
ットの粉失後の処理は輻輳通知粉失後の処理と同様であ
る。 以上の説明から明らかな如く、本実施例によれば、輻
輳通知パケットあるいは輻輳解除通知パケットが網内で
粉失した場合でも、これに代る新たな通知パケットを再
送できるので、制御パケット粉失による処理の矛盾をな
くすことができる。また、粉失からのパケット送出をき
っかけとするため、たまたまトラヒックが全く無い端末
にも再送するという無駄が無く、交換機の処理能力と網
の伝送容量を有効に使用することができる。 さらに、再送パケットは輻輳通知/輻輳解除通知パケ
ットが粉失した位置から最も近い交換機の入力側の回線
インタフェース部で生成するため、網内の輻輳している
箇所に影響を与えることが無く、また交換機として見て
も輻輳する資源の一つであるスイッチに影響を与えない
という利点がある。 (2)同一の端末−端末コネクション上の複数の交換機
で輻輳が発生した場合の動作(第2図) 第2図の交換機60−1と60−mが輻輳する場合を例に
とり説明する。 (A)まず交換機60−mが先に輻輳したと仮定すると、
その輻輳通知メッセージP1−mが端末50−iに到着した
時点での端末および各交換機の輻輳管理テーブルT1,T2
の状態は第2図(A)に示す値となる。 (B)交換機60−lが新たに輻輳すると、交換機60−l
は輻輳通知パケットP1−lを送出する。ただし交換機の
入力側回線インタフェース部の分配回路は、以下の場合
にかぎり輻輳通知パケットを通過させ、それ以外の場合
は廃棄する。 輻輳通知パケット通過条件: (自輻輳管理テーブルT2=オフ) かつ (他輻輳管理テーブルT1=オフ) 従って、交換機60−lで作成し送出した輻輳通知パケ
ットP1−lは、交換機60−lの入力側回線インタフェー
スの分配回路を通過するときに廃棄される。尚、パケッ
トの廃棄処理の際に、上記パケット内に含まれる発信元
交換機番号により自輻輳管理テーブルT2−lの値がオン
になる。この結果、各交換機の輻輳管理テーブルは第2
図(B)に示す値になる。 一方、交換機60−lが先に輻輳し(自輻輳管理テーブ
ルT2−l=オン)、次に交換機60−mが輻輳した場合
は、交換機60−mが輻輳通知パケットP1−mを送出した
時、交換機60−mの自輻輳管理テーブルT2−mの値がオ
ンになる。上記パケットP1−mは、交換機60−lの入力
側回線インタフェースの分配回路を通過する時、上述し
た輻輳通知パケット通過条件に従って廃棄される。その
後のタイミングで、交換機60−lの他輻輳管理テーブル
T1−lの値がオンになる。結局、いずれの交換機が先に
輻輳になった場合でも、後で輻輳した交換機から送信さ
れた輻輳通知メッセージは交換機60−lで廃棄され、各
交換機の輻輳管理テーブルは以下の通りに設定される。 交換機60−m:自輻輳管理テーブル=オン 他輻輳管理テーブル=オフ 交換機60−l:自輻輳管理テーブル=オン 他輻輳管理テーブル=オン 交換機60−k:自輻輳管理テーブル=オフ 他輻輳管理テーブル=オン (C)交換機60−mの輻輳が先に解除になった場合: 輻輳解除通知パケットが交換機を通過するとき、該交
換機の入力側回線インタフェース部の分配回路は、以下
の二つの場合に限り輻輳解除通知パケットを通過させ
る。 輻輳解除通知パケット通過条件: (i)(自輻輳管理テーブルの内容=オン) かつ (他輻輳管理テーブルの内容=オフ)、 または、 (ii)(他輻輳管理テーブルの内容=オン) かつ (自輻輳管理テーブルの内容=オフ) なお、輻輳管理テーブルの書替に関しては、上記の判
断論理が作動したあとの時点で、自交換機番号と輻輳解
除通知パケットに含まれる交換機番号との比較により、
自または他輻輳管理テーブルのいずれか一方がリセット
される。 パケットの通過条件をまとめて示すと第8図のように
なる。 (C−1):交換機60−mは、交換機解除通知パケット
P4−mを出力側の回線インタフェース部の分配回路で生
成し、端末50−iに向けて送出する。上記輻輳解除通知
パケットP4−mが交換機60−mの入力側回線インタフェ
ース部を通過するとき、分配回路にある自輻輳管理テー
ブルT2−mがオフにリセットされる。この時、上記入力
側図線インタフェース部では通過条件の(i)を満足し
ているので、輻輳解除通知パケットP4−mは交換機60−
lに転送される。……第2図(C1) (C−2):輻輳解除通知パケットP4−mが交換機60−
lの入力側回線インタフェース部を通過するとき、分配
回路により他輻輳管理テーブルT1−lがオフにリセット
される。交換機60−lにおいては、上記通過条件のいず
れにも該当しないので、輻輳解除通知パケットP4−mは
廃棄され、交換機60−kには転送されない。 この状態での各交換機の輻輳管理テーブルを第2図
(C2)に示す。 (C−3):第2図(C2)に示す状態で交換機60−lの
輻輳が解除されると、生成された輻輳解除通知パケット
P4−lが交換機60−lの入力側の回線インタフェース部
を通過する時、自輻輳管理テーブルT2−lがオフにリセ
ットされる。この時点で交換機60−lは上記通過条件の
(i)を満足しているため、輻輳解除通知パケットP4−
lは交換機60−kに転送される。……第2図(C3) (C−4):上記輻輳解除通知パケットP4−lが交換機
60−kの入力側回線インタフェース部を通過する時、他
輻輳管理テーブルT1−kがオフにリセットされる。ま
た、交換機60−kでは上記通過条件の(ii)を満足する
ため、端末50−iに対して上記輻輳解除通知パケットP4
−lを転送する。……第2図(C4) (D)交換機60−lが先に輻輳解除になった場合: (D−1):交換機60−lの出力側回線インタフェース
部の分配回路で輻輳解除通知パケットP4−lが生成さ
れ、スイッチを介して入力側回線インタフェース部の分
配回路に入力される。この時、自輻輳管理テーブルT2−
lはオフにリセットされる。この場合、交換機60−lは
上述した転送条件(i),(ii)はどちらにも該当しな
いため上記輻輳解除通知パケットP4−lは外部には転送
されない。この結果、各交換機の輻輳管理テーブルの内
容は 交換機60−m:自輻輳管理テーブル=オン 他輻輳管理テーブル=オフ 交換機60−l:自輻輳管理テーブル=オフ 他輻輳管理テーブル=オン 交換機60−k:自輻輳管理テーブル=オフ 他輻輳管理テーブル=オン となる。……第2図(D1) (D−2):次に交換機60−mの輻輳が解除されると、
輻輳解除通知パケットP4−mが交換機60−mで生成さ
れ、交換機60−mの自輻輳管理テーブルT2−mがオフに
リセットされる。この場合、転送条件の(i)が満足さ
れているので、上記パケットP4−mは次の交換機60−1
に転送される。……第2図(D2) (D−3):輻輳解除通知パケットP4−mが交換機60−
1の入力側の回線インタフェース部の分配回路を通過す
る時、他輻輳管理テーブルT1−lがオフにリセットされ
る。この場合、転送条件の(ii)が満足されるので上記
輻輳解除通知パケットは次の交換機60−kに転送され
る。……第2図(D3) (D−4):交換機60−kに送られた輻輳解除通知パケ
ットP4−mは、交換機60−lの場合と同様に処理され、
パケットは端末50−iに転送される。また、最終的に交
換機60−k〜60−mの全ての輻輳管理テーブルがオフに
リセットされる。 第8図は上述した各交換機における制御パケットの通
過条件を示す。 以上の如く、本発明によれば、同一コネクション上の
複数の交換機に輻輳が発生した場合でも、端末に輻輳通
知パケットが転送されるのは最初の1回に限られる。
又、複数の輻輳交換機が存在し、輻輳の解除がいかなる
順序で行なわれても、端末に輻輳解除通知パケットが転
送されるのは、コネクション上の全ての交換機の輻輳が
解除された場合のみに限られる。従って、各端末はそれ
自身でコネクション上の各交換機の状態を管理する必要
が無く、端末内の処理を簡単にすることができる。 また、本発明によれば、各交換機内の状態管理は1コ
ネクションの一方向につき2ビットしか必要としないた
め、回路あるいは装置を小型化することができる。さら
に、上述した実施例では、輻輳通知/輻輳解除通知が再
送されてきた場合でも、管理テーブルの状態に影響を与
えないため、同一の情報の再送による処理の矛盾が起こ
らないという利点がある。 [分配回路の実施例] 第9図は、上述した輻輳通知パケットの転送制御を行
う分配回路150の一実施例を示す。 分配回路150は、輻輳通知生成制御部180、輻輳通知転
送制御部190、パケット通過制御回路165、バッファメモ
リ160、バスバッファ188、パケットデータバス189から
構成される。 上記輻輳通知生成制御部180は、スイッチ部200からパ
ケットデータバス189を介して入力されたパケットの内
部ヘッダに含まれるCONG領域17(第6図(B))の表示
に従い輻輳通知パケットを生成し、インサータ回路130
に入力する。また、パケットデータバス189から取り出
したパケットのデータの一部を輻輳通知転送制御部190
へ入力する。 第10図は上記輻輳通知生成制御部180の詳細を示す。
スイッチ部200から送出されたパケットは、バス189を介
して送信インタフェース回路170に転送される途中で、
その1部の情報が制御部180に取り込まれる。すなわ
ち、各データバケットのヘッダ部に含まれる輻輳状態確
認フィールド(CONG)17と、パケット種別(TYPE)12が
分配制御回路181に、また、LCN10とルーチング情報(R
N)19が輻輳テーブル183およびヘッダ逆変換テーブル18
31に入力される。制御パケット(輻輳通知/解除通知)
の場合は、これらの情報の他に発信元交換機を示す番号
(NDID)18が取り込まれ、TYPE,LCNと共に輻輳通知転送
制御部190に転送される。輻輳通信生成制御部180では、
コネクション(LCN)対応の輻輳テーブル183を調べ、輻
輳状態を示していないならば、新たに発生した輻輳であ
るとみなして輻輳通知メッセージを作成してインサータ
回路130に転送するとともに、分配回路内の輻輳テーブ
ルの該当するコネクションの領域をセット状態にする。
新たに生成される輻輳通知メッセージ(パケット)に付
すべきLCNとルーチング情報(RN)は、ヘッダ逆変換テ
ーブル1831から得られ、上記パケットの送信元を示すND
IDは交換機器号記憶メモリ1832から得られ、パケット種
別は分配制御回路181から得られる。第11図は、上記分
配制御回路181の機能を表わすデシジョンテーブルを示
す。 第9図に戻って、輻輳通知転送制御部190は内部に自
輻輳管理テーブルと他輻輳管理テーブルを有し、次の動
作を行なう。 機能1:インサータ回路130に入力された受信パケットのC
AFと輻輳管理テーブルの状態とに基づく再通知パケット
の生成、および該パケットのデータバス189への挿入、 機能2:パケットデータバス189を介して分配回路を通過
する受信パケットのTYPE領域と交換機番号、および輻輳
管理テーブルの状態に応じたコネクションの輻輳状態管
理、 機能3:上記コネクションの状態管理に基づく輻輳通知パ
ケット及び輻輳解除通知パケットの転送の制御。 第12図に輻輳通知転送制御部190の構成例を示す。以
下、第12図と第9図を参照して、上記機能1の動作につ
いて説明する。 再送制御回路1910は上記(1)の機能を実現するため
のものである。インサータ回路130は、端末からの受信
パケットのLCNとCAFの値を輻輳通知転送制御部190に渡
す。受信パケットのLCN値は、セレクタ1930を介して他
輻輳管理テーブル1921及び自輻輳管理テーブル1922に入
力される。輻輳管理テーブル1921,1922はいずれもRAM
(Random Access Memory)で構成され、LCN値はRAMのア
ドレスADとして入力される。各テーブルに記憶されてい
る輻輳状態値は、データ出力DOとして出力され(他輻輳
管理テーブルの出力F−CONG、自輻輳管理テーブルの出
力M−CONG)、再送制御回路1910に入力される。 再送制御回路1910では、F−CONG,M−CONGの論理和が
オンで、かつCAF0がオフの場合、すなわち交換機の輻輳
管理情報が「輻輳」を示しているにも関わらず端末が輻
輳通知を受信していない場合にTYPE2出力に「輻輳通
知」を出力する。また、インサータ回路から入力した受
信パケットのLCN値と、交換機番号として網内に存在し
ない特別な値(本実施例ではオール“1")とを合わせて
再送用の輻輳通知パケットを生成する。同時にバスバッ
ファ188(第9図)及び1991に対する挿入指示信号INを
オンにする。 第9図において、バスバッファ188は、挿入指示信号I
Nがオンになると、スイッチ200から送出されたパケット
のパケットデータバス189上での転送を抑止する。この
時、バスバッファ1991が、再送制御回路で生成された再
送パケットをパケットデータバス189へ出力する。バッ
ファメモリ160は、再送パケットを出力した場合に、バ
スバッファ188により抑止された通過パケットを1時退
避させておくためのものである。再送制御回路1910は、
CAF1の出力をオンにしてインサータ回路130へ送る。 以上が輻輳通知パケットの再送方式であり、輻輳解除
パケットの再送も同時に行うことができる。以上の処
理、及び入力値の値が異なる場合の処理を輻輳解除通知
パケットの再送の場合も含めて第13図にデシジョンテー
ブルとして示す。 輻輳管理テーブルへの設定(機能2の処理)は、以下
の処理で行う。 第12図において、輻輳通知転送制御部190は、分配回
路を通過するパケットから輻輳通知生成制御部180を介
してLCN値とTYPE値、さらに輻輳通知/輻輳解除通知パ
ケットの場合は交換機番号値(NDID)を受取る。上記LC
N値は、セレクタ1930を介して輻輳管理テーブル1921お
よび1922にアドレスADとして入力される。TYPE値は、デ
コーダ1960によって、輻輳通知と輻輳解除通知信号にデ
コードされる。輻輳通知信号は、輻輳管理テーブル1921
と1922にそれぞれデータ入力値DIとして入力される。ま
た、TYPE値が輻輳通知または輻輳解除通知を示す時、一
致検出回路1940の出力をイネーブルにする(オアゲート
1970)。一致検出回路1940は、パケットデータバス上に
現われるパケットの交換機番号値NDIDと、自交換機番号
1950とを比較し(TYPE値=輻輳通知または輻輳解除通知
の条件のときのみ)、自交換機信号か他交換機信号のい
ずれか一方をオンにする。自交換機信号及び他交換機信
号は、各々自輻輳管理テーブル1922、他輻輳管理テーブ
ル1921の書き込み信号Wとして、遅延回路1941,1942を
介して入力される。尚、遅延回路を通す理由は、輻輳管
理テーブルの値の変更をパケットの通過/廃棄の制御が
完了してから行うためである。結局、TYPE値が輻輳通知
または輻輳解除通知の時に限り、LCNで指定される輻輳
管理テーブルに値が書き込まれることになる。 輻輳管理テーブルの自/他の別は、通過するパケット
の交換機番号NDIDと輻輳通知転送制御部に設けてある自
交換機番号値1950との比較で行う。また、輻輳している
か否かの区別は、輻輳通知信号の値で行う。輻輳通知信
号の値は、輻輳解除通知以外の場合でもオフになりうる
が、オフの値がテーブルに書き込まれるのは輻輳解除通
知の時のみである。 上述した機能3は、ゲート1981〜1983,1990により行
う。これらのゲートは「輻輳通知パケット通過条件」及
び「輻輳解除通知パケット通過条件」を構成している。
なお、輻輳通知及び輻輳解除通知以外のパケットの場合
は、常時ゲート1992の出力であるPASS信号がオンにな
る。 パケット通過制御回路165は、制御信号PASSがオフの
場合、パケットを無効化する。無効化の具体的な方法
は、プロトコルによって異なるが、例えばヘッダのLCN
領域に特定の値を書き込む等の方法により行なわれる。 以上、本実施例に示した分配回路によれば、メモリと
論理回路のみで、 (1)粉失した輻輳通知/輻輳解除通知パケットの再
送、 (2)同一コネクション上の複数の交換機が輻輳した場
合の冗長な輻輳通知,輻輳解除通知パケット転送の抑
止、 を行うことができ、高速なパケット交換に適した分配回
路とすることができる。 〔実施例2〕 実施例1においては第7図に示したように輻輳通知/
輻輳解除通知パケット中に発信元交換機番号18を含むパ
ケット形式を例にとって説明した。 上記輻輳通知/輻輳解除通知パケットに発信元交換機
番号を含まないパケット形式を用いる実施例を以下に示
す。 本実施例による交換機の構成の一例を第14図に示す。
実施例1の交換機構成(第5図)に加えて、制御パケッ
ト送受信制御回路140a〜140nが回線インタフェース部10
1a〜101n内に設けられている。 第15図に本実施例におけるインサータ回路131と分配
回路151の構成例を示す。 分配回路151には、実施例1における分配回路150の輻
輳通知生成制御部180に対応する部分は無く、またイン
サータ回路131には実施例1のインサータ回路130のバス
バッファ193等が無い。すなわち、輻輳通知パケットを
生成・折り返す機能が無い。本実施例では、新たに、イ
ンサータ回路131に制御パケット抽出部135を、また、分
配回路151にバスバッファ162とバッファメモリ161を設
ける。制御パケット抽出部135は、インサータ回路131を
通過する制御パケット送受信制御回路宛のパケットを取
り出し、これを制御パケット送受信制御回路に転送する
機能を有し、バスバッファ162は、制御パケット送受信
制御回路140から出力される送信パケットをパケットデ
ータバス189へ転送する機能をもつ。バッファメモリ161
は、バッファメモリ160と同様に、制御パケット送受信
制御回路140からのパケットを転送する時に、パケット
データバス上のスイッチ部200方向から来たパケットを
一時退避するためのものである。 インサータ回路131を構成する制御パケット抽出部135
の具体的な構成例を第16図に示す。 パケットのヘッダ情報のうち、LCNとパケット種別TYP
Eは、セレクタ1351を経て、抽出指定テーブルメモリ135
2のアドレス入力ADに入力され、該メモリからは出力と
して抽出するか否かを示す1ビットの出力DOが出力され
る。DOの値がオンの場合は、バスバッファ1353をオンに
して、制御パケット抽出部に入力されてきたパケットを
制御パケット送受信制御回路140に転送する。また、こ
れと同時に、ゲート1354を介してパケット通過制御回路
1533への制御入力をオフにして、該当パケットのスイッ
チ200への転送を禁止する。パケット通過制御回路1533
は分配回路150,151のパケット通過制御回路と同じ機能
を有するものである。抽出指定テーブルメモリ1352の設
定(抽出の指定/解除)は、セレクタ1351を介して制御
パケット指受信制御回路からのCPUにより行う。セレク
タ1351は、回線からのパケットの入力のタイミングと、
制御パケット送受信制御回路からの設定タイミングとの
切り替えを行う。 分配回路151にある通知転送制御部191の具体的な構成
例を第17図に示す。実施例1における輻輳通知転送制御
部190との主な違いは、 (1)自状態管理テーブル19220への書き込みが、実施
例1では通過パケットをきっかけにして行なわれていた
が、本実施例では、制御パケット送受信制御回路からの
書き込みにより行なわれている、 (2)パケット通過を制御する論理に、通過パケットの
NDID(発信元交換機番号)を使用していない、 (3)上記パケット通過制御論理に以下に示すような変
更がある、 という点にある。 自状態管理テーブル19220は、制御パケット送受信制
御回路140のCPUにより、自交換機が輻輳ならばオン、輻
輳していなければオフの値が書き込まれる。セレクタ19
300及びバスバッファ19301は、パケットデータバス189
からの送信パケット及びインサータ回路131からの受信
パケットのタイミングと競合せずに、CPUからの書き込
みを行うためのものである。尚、CPUからのアドレス情
報は、セレクタ19330を介して、他状態管理テーブル192
10にも入力される。この場合、書き込み信号が与えられ
ないため、他状態管理テーブルの内容が書き換わること
は無い。 他状態管理テーブル19210は、実施例1と同じく、分
配回路151のパケットデータバス上の通過パケットの値
を用いて書き替える。すなわち、LCNで指定されたコネ
クションの輻輳通知パケットが通過した場合は、デコー
ダ19600によりセット信号をオンにし、ゲート19700及び
遅延回路19410を介して、他状態管理テーブル19210の書
き込み端子Wに書き込み信号を与える。この時に書き込
まれる値としては、デコーダ19600の出力をそのまま与
え、オンの値を書き込むようにする。同様に、輻輳解除
通知パケットが通過した場合は、デコーダ19600により
リセット信号がオンになり、ゲート19700を介して他状
態管理テーブル19210に書き込み信号が与えられる。こ
の時の書き込み値は、デコーダ19600を介してセット信
号である。この信号の値はオフとなるため、他状態管理
テーブル19210にはオフの値が書き込まれる。 ゲート19810,19920,19930,19900により、パケット通
過条件論理が構成されている。すなわち、輻輳解除通知
パケットの場合は自状態がオフ(輻輳していない)、か
つ他状態がオン(輻輳)の場合のみパケットを通過させ
る。輻輳通知パケットの場合は、自状態・他状態共にオ
フの場合のみパケットを通過させる。上記以外のパケッ
トは全て通過させる。再送制御部1910は、実施例1の再
送制御回路1910と同じ機能をもつ。 次に、制御パケット送受信制御回路140の構成例を第1
8図により説明する。 制御パケット送受信制御回路140は、CPU1410のバス14
60に、メモリ1420およびインサータ回路からの制御パケ
ットを受信するための受信FIFO1430と、分配回路151へ
作成済みの制御パケットを転送するための送信FIFO1440
と、呼処理部600との通信用のバッファである通信用バ
ッファ1450とを接続した構成である。 CPU1410は、呼処理部600から通信用バッファ1450を介
して受信した輻輳発生/解除の情報に基づいて、メモリ
1420上に制御パケットを作成し、送信FIFO1440に書き込
む。送信FIFO1440に書き込まれた制御パケットは、分配
回路151を通じて送信端末の方向へ送出される。受信動
作は、インサータ回路131を介して受信した制御パケッ
トを受信FIFO1430で受信し、CPU1410で読み取り、メモ
リ1420上で解析する。解析した結果は、通信用バッファ
1450を介して呼処理部600へ通知される。尚、CPU1410が
実行するプログラムは、メモリ1420上に格納される。 本実施例によれば、自交換機から送出する制御パケッ
トを制御パケット送受信制御回路140で作成し、これを
通知転送制御部191に比べて送信IF回路170側に近い位置
で挿入する。従って、通知転送制御部191に入力する輻
輳解除通知パケットは、他交換機が送出したもののみと
なるため、通知転送制御部191では、パケットの通過を
抑止する条件から自交換機が送出した場合を削除してよ
い。すなわち、パケット内に発信元交換機番号を格納す
る必要が無い。 〔実施例3〕 複数の状態の情報を転送可能にした本発明の第3の実
施例を第19図と第20図を用いて説明する。 第19図は、複数の情報を転送可能にしたパケットフォ
ーマットの1例を示す。この例では、端末での受信確認
表示フィールド13を複数個設け、パケット種別フィール
ド12には、各状態の設定・解除を識別可能なビット数を
割当てる。 第20図に、第19図で示したパケットフォーマットを処
理するインサータ回路132と分配回路153の構成例を示
す。分配回路153は、第17図に示した通知転送制御部191
を複数個設けたもので、一個の通知転送制御部が一つの
状態に対応する。通知転送制御部への入力としては、イ
ンサータ回路131からの信号のうち、LCNは同一のものを
各通知転送制御部へ配布する。CAF0,CAF1は、パケット
ヘッダの各受信確認表示フィールド(RAF)に対応する
1ビットずつを各通知転送制御部へ割当てる。パケット
データバスからのLCNとTYPEフィールドのビットは、各
通知転送制御部へ同一の値を配布する。各通知転送制御
部からの出力は、いずれも論理和をとって合成した値と
する。スイッチ部200から入力されるパケットは、一度
に一だけであるから、パケット通過を抑止する信号(PA
SS=オフ)は同時には一つのみがオフになる。粉失した
制御パケットを生成・再送する処理は、インサータを通
過するパケットの受信確認表示フィールドの数だけ同時
に、各通知転送制御部191−1,……191−nで並行して行
うため、通知転送制御部間での優先制御が必要である。
また、バッファメモリ160も、同時に複数の再送パケッ
トが挿入できるように、複数パケット分のバッファ容量
を設ける。 本実施例によれば、例えば、交換機の輻輳状態とコネ
クション上のリンクの活性状態のごとく、複数の独立し
た状態の管理を通知転送制御部の並列設置とパケットヘ
ッダ上の受信確認フィールドの複数個数配置により行う
ことが出来る。
す)50a,50bと、パケット交換機(以下単に「交換機」
と略す)60a,60b,60cから構成されるパケット交換網を
示す。端末と交換機、及び交換機相互間は回線91a,91b,
……91jで接続されている。この例では、端末50bには点
線で示される複数のコネクションが確立している。これ
らのコネクションで送信される端末50b宛のパケットの
到着がたまたま同時に集中した場合、交換機60cの処理
能力あるいはバッファが一時的に不足し、交換機60cが
他のコネクションのパケットに対しても平常時の処理能
力を出せなくなる状態が発生する。この状態を「輻輳」
と呼ぶ。1つの交換機で輻輳が発生すると、これが周辺
の交換機に波及する場合もある。 第4図は本発明を適用するパケット交換機の概略的構
成とパケットの転送方法を示した図である。 パケットはデータ部とヘッダ部とから成り、ヘッダに
はコネクションを示す識別子(LCMと呼ぶ)が含まれ
る。LCNは隣接する端末−交換機間,交換機相互間で規
定され、本実施例ではパケットの転送方向に依らず同じ
値をとるものとする。 各パケットは、例えば第6図(A)に示す如く、デー
タ部15の先頭にヘッダ部H1を有し、該ヘッダ部H1は、LC
N10と、パケット種別(TYPE)12と、状態変化通知受信
表示領域(輻輳状態確認フィールド)16とからなる。パ
ケット種別領域12には、例えばデータパケットの場合に
は“00"、輻輳通知パケットには“01"、輻輳解除パケッ
トには“10"、ポーリングパケットには“11"のコードを
付す。各端末装置は、輻輳通知パケットを受信した場
合、その後に送信する各データパケットの表示領域16に
ビット“1"を付し、輻輳解除通知パケットを受信した
後、あるいは輻輳通知パケットを未受信の状態で発信す
るデータパケットには、上記表示領域16を“0"の状態に
する。 第4図では、端末50aと50bとの間で同一のコネクショ
ンを介して通信されるパケット(データ1,データ2)
が、ヘッダのLCNを書換えながら交換機により転送され
る様子が示してある。 各交換機60(60a〜60c)は回線インタフェース部100,
スイッチ部200,呼処理部600から構成される。 第5図に交換機60の構成の一例を示す。以下、各ブロ
ックの機能の概略を、パケットの流れに沿って説明す
る。 回線インタフェース部100は、受信インタフェース回
路110と、送信インタフェース回路170と、インサータ回
路130と、分配回路150とから構成される。 受信インタフェース回路110は、受信回線301から受信
される直列データの並列データに変換した後、第6図
(B)に示す如く、交換機内ワークヘッダH2の付加とLC
N10の変換を行う。交換機内ワークヘッダH2は輻輳の有
無を示す輻輳表示領域17と、ルーチング情報領域19とか
らなる。 インサータ回路130では、受信インタフェース110から
入力される受信パケットをスイッチ部200に転送する。
この時受信パケットのLCN10とパケットの状態変化通知
受信表示領域16の値を分配回路150に入力し、分配回路
からの信号に応じて受信表示領域の値を変更する場合が
ある。後述するように、分配回路150で第7図に示す輻
輳通知用の制御パケットが作成された場合には、この制
御パケットはインサータ回路130により受信パケット列
の間に挿入され、スイッチ部に入力される。 スイッチ部200では、受信パケットの交換機内ワーク
用ヘッダH2に含まれるルーティング情報19に基き、各受
信パケットを出側のいずれかの回線インタフェース部内
の分配回路150へ内部回線307を介して転送する。この
時、もしスイッチが輻輳している場合には、交換機内ワ
ークヘッダの輻輳表示領域17に輻輳表示ビットがセット
される。 分配回路150には、(1)スイッチ部200から転送され
てきたパケットを送信インタフェース回路170へ転送す
る機能、(2)上記スイッチ部からの受信パケットに含
まれる輻輳表示17の状態と、後述する分配回路内にある
コネクション毎の輻輳状態管理テーブルの状態とに応じ
て、輻輳通知用の最初の制御パケットを作成し、インサ
ータ回路130に転送する機能、(3)スイッチ部200から
入力される制御パケットの種類12と発信元18とに応じ
て、コネクション毎の輻輳状態記憶領域をセット/リセ
ットする機能、(4)インサータ回路130から知らされ
る受信データパケットのLCN10および輻輳通知受信表示
領域16の値と、上記輻輳状態記憶領域に記憶された当該
LCNと対応する輻輳状態表示値に応じて、もし、データ
パケットの送信元端末が未だ輻輳通知パケットを受信で
きていないと判断した場合、上記端末に輻輳を再通知す
るための制御パケットを作成し、スイッチ部200から入
力されるパケット列の間にこれを挿入して送信インタフ
ェース回路170に渡す機能を設ける。 尚、上述した最初の輻輳通知用制御パケットの作成
は、パケットの出側のインタフェース部(第5図では10
0n)で行なわれ、上記輻輳状態記憶領域のセット/リセ
ットと、輻輳再通知のための制御パケットの作成は、パ
ケット入側のインタフェース部(第5図の100a)で行な
われる。すなわち、出側のインタフェース100nの分配回
路150nで作成された最初の輻輳通知用制御パケットは、
インサータ130nを介してスイッチ部200に入力され、交
換機内ワーク用ヘッダH2のルーチング情報19に基づいて
入側のインタフェース部100aの出力線307aに出力され、
入側の分配回路150aに入力される。上記分配回路150a
は、受信した制御パケットに含まれるLCNと送信元交換
機番号(第7図のNDID18)に基づいて、該分配回路内の
所定の輻輳状態記憶領域に書き替え処理を施こす。制御
パケットが輻輳通知であれば上記状態記憶領域をセット
し、輻輳解除通知であればリセットする。入側のインタ
フェース回路では、インサータ回路130aが、受信パケッ
トのLCN10と輻輳通知受信表示領域16との値を分配回路1
50aに通知し、分配回路150aがこれらの値と、上記LCNと
対応する輻輳状態記憶領域の記憶値との組み合せから、
輻輳通知が上記受信パケットの送信元に届いているか否
かを判定している。もし、既に送出した輻輳通知がデー
タ送出元の端末に未到着と判断した場合、上記入側の分
配回路150aは、インサータ回路130aに対して、該インサ
ータ回路を通過中の受信パケットに含まれる輻輳通知受
信表示領域の値を「輻輳通知済み」を示す値に書き替え
るための指示信号を与えると共に、上記データ送信元端
末に対して輻輳を再通知するための制御パケットを作成
し、これをスイッチ部200からの受信パケット列に挿入
する。 送信インタフェース回路170は、分配回路150から出力
される各パケットから交換機内ワークヘッダを除去した
後、各パケットを直列データに変換して送信回線303上
に所定のビットレートで送出する。受信インタフェース
回路110及び送信インタフェース回路170は、回線上のデ
ータ形式に応じて、上記動作の他に光/電気変換,空き
タイムスロットの処理,回線速度/内部処理速度間の速
度変換処理等を行う。呼処理部600は、呼の接続時の処
理を行なうためのものであり、この他に、上述した各分
配回路の輻輳状態記憶領域を初期化する機能を備えてい
る。 以上説明したように、本発明においては、各交換機が
スイッチ部200での輻輳を検知した場合、輻輳している
出回線を通過するパケットに輻輳表示を付し、この輻輳
表示が付されたパケットを転送するインタフェース回路
部が該パケットの受信をきっかけとして輻輳通知メッセ
ージを作成し、これをスイッチ部に逆方向から再入力す
ることにより、データパケットの送信端末にたいして輻
輳通知するようにしている。 次に上記輻輳通知メッセージ(パケット)の交換機関
での転送方法について説明する。 [輻輳通知転送方式概要] まず本実施例で用いるパケットの転送方向に関する用
語の定義を説明する。 第4図において、端末50aと端末50bを結ぶコネクショ
ンに関してパケットが端末(発信元端末)50aから端末
(受信元端末)50bに向かって送信される場合を例にと
って説明する。端末50aから送られるパケットの転送方
向をデータパケット転送方向と呼ぶ。交換機からの輻輳
通知パケットの転送方向はデータパケット転送方向と逆
方向である。 交換機60a,60b,60cの回線インタフェース部100におい
て、データパケットが最初に入力する回線インタフェー
ス部を入力側回線インタフェース部、スイッチ部を出て
から入力する回線インタフェース部を出力側回線インタ
フェース部と呼ぶ。回線インタフェース部に接続してい
る回線のうち、スイッチに入力される方向の回線を入り
回線,スイッチから出力される方向の回線を出回線と呼
ぶ。第5図において、301a,301nが入り回線であり、303
a,303nが出回線である。 輻輳通知パケット転送のために、交換機の回線インタ
フェース部100の分配回路150及び端末に、コネクション
単位の輻輳管理テーブルを設ける。輻輳管理テーブルの
構成は、LCN(すなわちコネクション)毎に、自輻輳管
理テーブルと他輻輳管理テーブルを構成する記憶領域を
各1ビットずつ設けたものである。 交換機の分配回路150に設ける輻輳管理テーブルは、
その分配回路が属する回線インタフェース部が入力側と
なるコネクション方向を管理する。例えば、第5図にお
いて、分配回路150aの輻輳管理テーブルは、入力回線30
1aから入力してスイッチ部を経由して出回線303aに出力
する方向のコネクションを管理する。 自輻輳管理テーブルは、自交換機の輻輳状態を記憶す
る。一方、他輻輳管理テーブルは、データパケット転送
方向に沿った次の交換機から着側交換機までの輻輳状態
を記憶する。第4図の構成を例にとると、交換機60aの
回線インタフェース部100−1に属する分配回路中の他
輻輳管理テーブルは、交換機60b及び60cの輻輳状態を記
憶している。 自輻輳管理テーブルに記憶される情報ビットは、本実
施例では、 オン……自交換機が輻輳している オフ……自交換機は輻輳していない ことを意味する。また、他輻輳管理テーブルに記憶され
る情報ビットは、 オン……コネクション上の、データパケット転送方向
から見て次の交換機から着側交換機までのすくなくとも
一つ以上の交換機が輻輳している オフ……コネクション上の、データパケット転送方向
から見て次の交換機から着側交換機までの交換機がいず
れも輻輳していない ことを意味する。 これらの輻輳管理テーブルはLCNに対応しており、輻
輳通知パケットが分配回路を通過する時、該輻輳通知パ
ケットのヘッダに含まれるLCNに対応するテーブル領域
がオンにセットされ、逆に、輻輳解除通知パケットが通
過する時、該パケットのLCNに対応するテーブル領域が
オフにリセットされる。内容を更新(セット/リセッ
ト)すべきテーブルが自輻輳管理テーブルか他輻輳管理
テーブルかの指定は、これらの制御パケット(輻輳通
知,輻輳解除通知パケット)中に含まれている輻輳発生
交換機番号(NDID)と分配回路中に記憶されている自交
換機番号とを比較することにより行われる。 本発明では、全てのパケットのヘッダ領域に、データ
パケット送信元端末が輻輳通知/輻輳解除通知パケット
を受信したことを特徴とする領域(輻輳状態確認フィー
ルド:CAF)を設けてある。 CAFの内容は、 オン……データパケット送信元端末が輻輳通知パケッ
トを受信し、かつ輻輳解除通知パケットを受信していな
い オフ……データパケット送信元端末が輻輳通パケット
を受信していないが、あるいは輻輳解除通知パケットを
受信した ことを示す。 次に、第1図(A)〜(G)と第2図(A)〜(D4)
により輻輳管理テーブルとCAFを用いて行なう輻輳通知
転送方式の概要を説明する。 粉失パケットの検出と再送(第1図): 第1図において、データパケット転送方向は、端末50
−iから交換機60−mへ向かう方向とする。輻輳通知パ
ケット及び輻輳解除通知パケットは、データパケット転
送方向と逆の方向に転送される。なお、輻輳管理テーブ
ルは全てのLCN対応に管理(記憶)領域を設けている
が、以下の説明では特定のLCNに着目して説明する。ま
た、ここで用いる「輻輳管理テーブル」は、厳密には
「輻輳管理テーブルのLCNで指定される領域」を意味し
ている。 (A)輻輳が発生していない状態 交換機及び端末の輻輳管理テーブル(自、他とも)T
1,T2はオフに設定しておく。……第1図(A) (B)輻輳の発生の通知: 輻輳が発生した交換機60−mの出力側回線インタフェ
ース部で輻輳通知パケットP1が生成され、該輻輳通知パ
ケットはスイッチ部を経由し、送信端末50−iに向かっ
て送出される。交換機60−mの入力側回線インタフェー
ス部にある分配回路は、上記輻輳通知パケットP1の通過
時に、自輻輳管理テーブルT2−mをオンに設定する。こ
の時、他輻輳管理テーブルT1−mはオフのままである。 上記輻輳通知パケットが通過する時、途中にある中継
交換機60−lと、送信端末50−iが接続されている加入
者交換機60−kでは、入力側インタフェースにある分配
回路の他輻輳管理テーブルT1−l,Tl−kの値がオフから
オンに変更される。……第1図(B) (C)輻輳通知受信後の端末のセル送出: 輻輳通知パケットを受信した端末50−iは、上記輻輳
通知パケットのヘッダに含まれるLCNが示すコネクショ
ンに関して、その後に送信する全てのパケット(あるい
はセル)P2の輻輳状態確認表示領域をオンにする。自及
び他輻輳管理テーブルT1,T2のいずれかがオン状態にあ
る交換機60−k,60−l,60−mではCAFがオン表示をして
いるセルはそのまま通過させる。……第1図(C) (D)輻輳通知パケットが粉失した場合: 上述した輻輳通知パケットP1が端末50−iに到着する
迄の間に粉末した場合、該パケットが粉失直前に通過し
た交換機(60−lとする)の他輻輳管理テーブルT2−l
はオンになっている。輻輳通知パケットP1の粉失位置よ
り向う側、すなわちデータパケットの送信元端末側にあ
る交換機60−kおよび端末50−iの他輻輳管理テーブル
はオフのままである。……第1図(D) (E)輻輳通知パケットの粉失後の処理: 輻輳通知を受信していない端末から送出されるセルP2
のCAFはオフのままである。また、交換機60−kは輻輳
通知を受信していないので、他輻輳管理テーブルはオフ
状態となっている。従って、この交換機を通過すると
き、パケットのCAFは何ら変更されることなく通常通り
転送される。 上記パケットが交換機60−lを通過する時、交換機60
−lの分配回路が他輻輳管理テーブルT1−lの値と受信
パケットP2のCAFフィールドの値の関係を判定する。こ
の場合、他輻輳管理テーブルT1−lがオンであるのに対
して、CAFがオフであることから、輻輳通知パケットP3
を生成し、端末50−iの方へ転送すると共に、上記輻輳
通知パケット生成のきっかけとなったパケットP2のCAF
をオンにして通過させる。……第1図(E1) 交換機60−lで生成された輻輳通知パケットP3は、交
換機60−mで生成されたパケットと同様に交換機60−k
を経由して端末へ向かう。上記パケットが通過する時、
交換機60−kの他輻輳管理テーブルT1−kはオンにな
る。交換機60−1で生成された輻輳通知パケットP3が再
び粉失しない限り、端末50−iの他輻輳管理テーブルT1
−iを含む途中の全ての他輻輳管理テーブルがオンにな
る。……第1図(E2) 尚、一旦輻輳通知パケットを受信した場合、各交換機
がタイマやカウンタを用いて一定時間、又は一定パケッ
ト数分、再通知のため上記2個目以降輻輳通知パケット
の送出を抑止し、端末の受信処理の負荷を削減すること
も可能である。 交換機60−lでの輻輳通知パケット生成のきっかけと
なったセルP2は、交換機60−1でCAFをオンに書き替え
られるので、上記セルP2がその後に通過する交換機が上
記P3と同様の輻輳通知パケットを生成するおそれは無
い。また、上記交換機60−1で生成された輻輳通知パケ
ットP3が再び粉失したとしても、上述した動作が繰り返
されるので、最終的に端末50−iに輻輳通知パケットが
到着することになる。……第1図(E2) (F)輻輳解除時の動作: 交換機60−mの輻輳が解除された時点では、交換機60
−mに対してはCAFがオンのセルが到着する。このこと
をきっかけにして、交換機60−mは、輻輳発生時と同様
にして、輻輳解除通知メッセージ(パケット)P4を生成
し、送信端末の方向に向かって転送する。この時、上記
通知パケットP4が通過する交換機60−m入力側の回線イ
ンタフェース部では、分配回路の自輻輳管理テーブルT2
−mがオフとなる。また、上記輻輳解除通知パケットP4
の通過により、他の交換機60−1,交換機60−kおよび端
末の他輻輳管理テーブルT1−l〜T1−iがオフになる。
……第1図(F) (G)輻輳解除通知パケット受信後: 輻輳解除通知パケットP4を受信した端末50−iは、そ
の後はCAFをオフにしたセルP5を送出する。他輻輳管理
テーブルがオフ状態となっている交換機60−lおよび交
換機60−kは、受信セルのCAFをオフにしたまま受信端
末方向に中継する。……第1図(G) (H)輻輳解除通知パケットの粉失: 輻輳通知パケットP1の粉失と同様の動作となる。 輻輳解除通知パケットP4が途中で粉失した場合、粉失
前までに通過した交換機(交換機60−lとする)の他輻
輳管理テーブルT1−lはオフになる。粉失位置より端末
側の交換機60−kと端末50−iの他輻輳管理テーブルT1
−k,T1−iはオンのままである。なお輻輳解除通知パケ
ットの粉失後の処理は輻輳通知粉失後の処理と同様であ
る。 以上の説明から明らかな如く、本実施例によれば、輻
輳通知パケットあるいは輻輳解除通知パケットが網内で
粉失した場合でも、これに代る新たな通知パケットを再
送できるので、制御パケット粉失による処理の矛盾をな
くすことができる。また、粉失からのパケット送出をき
っかけとするため、たまたまトラヒックが全く無い端末
にも再送するという無駄が無く、交換機の処理能力と網
の伝送容量を有効に使用することができる。 さらに、再送パケットは輻輳通知/輻輳解除通知パケ
ットが粉失した位置から最も近い交換機の入力側の回線
インタフェース部で生成するため、網内の輻輳している
箇所に影響を与えることが無く、また交換機として見て
も輻輳する資源の一つであるスイッチに影響を与えない
という利点がある。 (2)同一の端末−端末コネクション上の複数の交換機
で輻輳が発生した場合の動作(第2図) 第2図の交換機60−1と60−mが輻輳する場合を例に
とり説明する。 (A)まず交換機60−mが先に輻輳したと仮定すると、
その輻輳通知メッセージP1−mが端末50−iに到着した
時点での端末および各交換機の輻輳管理テーブルT1,T2
の状態は第2図(A)に示す値となる。 (B)交換機60−lが新たに輻輳すると、交換機60−l
は輻輳通知パケットP1−lを送出する。ただし交換機の
入力側回線インタフェース部の分配回路は、以下の場合
にかぎり輻輳通知パケットを通過させ、それ以外の場合
は廃棄する。 輻輳通知パケット通過条件: (自輻輳管理テーブルT2=オフ) かつ (他輻輳管理テーブルT1=オフ) 従って、交換機60−lで作成し送出した輻輳通知パケ
ットP1−lは、交換機60−lの入力側回線インタフェー
スの分配回路を通過するときに廃棄される。尚、パケッ
トの廃棄処理の際に、上記パケット内に含まれる発信元
交換機番号により自輻輳管理テーブルT2−lの値がオン
になる。この結果、各交換機の輻輳管理テーブルは第2
図(B)に示す値になる。 一方、交換機60−lが先に輻輳し(自輻輳管理テーブ
ルT2−l=オン)、次に交換機60−mが輻輳した場合
は、交換機60−mが輻輳通知パケットP1−mを送出した
時、交換機60−mの自輻輳管理テーブルT2−mの値がオ
ンになる。上記パケットP1−mは、交換機60−lの入力
側回線インタフェースの分配回路を通過する時、上述し
た輻輳通知パケット通過条件に従って廃棄される。その
後のタイミングで、交換機60−lの他輻輳管理テーブル
T1−lの値がオンになる。結局、いずれの交換機が先に
輻輳になった場合でも、後で輻輳した交換機から送信さ
れた輻輳通知メッセージは交換機60−lで廃棄され、各
交換機の輻輳管理テーブルは以下の通りに設定される。 交換機60−m:自輻輳管理テーブル=オン 他輻輳管理テーブル=オフ 交換機60−l:自輻輳管理テーブル=オン 他輻輳管理テーブル=オン 交換機60−k:自輻輳管理テーブル=オフ 他輻輳管理テーブル=オン (C)交換機60−mの輻輳が先に解除になった場合: 輻輳解除通知パケットが交換機を通過するとき、該交
換機の入力側回線インタフェース部の分配回路は、以下
の二つの場合に限り輻輳解除通知パケットを通過させ
る。 輻輳解除通知パケット通過条件: (i)(自輻輳管理テーブルの内容=オン) かつ (他輻輳管理テーブルの内容=オフ)、 または、 (ii)(他輻輳管理テーブルの内容=オン) かつ (自輻輳管理テーブルの内容=オフ) なお、輻輳管理テーブルの書替に関しては、上記の判
断論理が作動したあとの時点で、自交換機番号と輻輳解
除通知パケットに含まれる交換機番号との比較により、
自または他輻輳管理テーブルのいずれか一方がリセット
される。 パケットの通過条件をまとめて示すと第8図のように
なる。 (C−1):交換機60−mは、交換機解除通知パケット
P4−mを出力側の回線インタフェース部の分配回路で生
成し、端末50−iに向けて送出する。上記輻輳解除通知
パケットP4−mが交換機60−mの入力側回線インタフェ
ース部を通過するとき、分配回路にある自輻輳管理テー
ブルT2−mがオフにリセットされる。この時、上記入力
側図線インタフェース部では通過条件の(i)を満足し
ているので、輻輳解除通知パケットP4−mは交換機60−
lに転送される。……第2図(C1) (C−2):輻輳解除通知パケットP4−mが交換機60−
lの入力側回線インタフェース部を通過するとき、分配
回路により他輻輳管理テーブルT1−lがオフにリセット
される。交換機60−lにおいては、上記通過条件のいず
れにも該当しないので、輻輳解除通知パケットP4−mは
廃棄され、交換機60−kには転送されない。 この状態での各交換機の輻輳管理テーブルを第2図
(C2)に示す。 (C−3):第2図(C2)に示す状態で交換機60−lの
輻輳が解除されると、生成された輻輳解除通知パケット
P4−lが交換機60−lの入力側の回線インタフェース部
を通過する時、自輻輳管理テーブルT2−lがオフにリセ
ットされる。この時点で交換機60−lは上記通過条件の
(i)を満足しているため、輻輳解除通知パケットP4−
lは交換機60−kに転送される。……第2図(C3) (C−4):上記輻輳解除通知パケットP4−lが交換機
60−kの入力側回線インタフェース部を通過する時、他
輻輳管理テーブルT1−kがオフにリセットされる。ま
た、交換機60−kでは上記通過条件の(ii)を満足する
ため、端末50−iに対して上記輻輳解除通知パケットP4
−lを転送する。……第2図(C4) (D)交換機60−lが先に輻輳解除になった場合: (D−1):交換機60−lの出力側回線インタフェース
部の分配回路で輻輳解除通知パケットP4−lが生成さ
れ、スイッチを介して入力側回線インタフェース部の分
配回路に入力される。この時、自輻輳管理テーブルT2−
lはオフにリセットされる。この場合、交換機60−lは
上述した転送条件(i),(ii)はどちらにも該当しな
いため上記輻輳解除通知パケットP4−lは外部には転送
されない。この結果、各交換機の輻輳管理テーブルの内
容は 交換機60−m:自輻輳管理テーブル=オン 他輻輳管理テーブル=オフ 交換機60−l:自輻輳管理テーブル=オフ 他輻輳管理テーブル=オン 交換機60−k:自輻輳管理テーブル=オフ 他輻輳管理テーブル=オン となる。……第2図(D1) (D−2):次に交換機60−mの輻輳が解除されると、
輻輳解除通知パケットP4−mが交換機60−mで生成さ
れ、交換機60−mの自輻輳管理テーブルT2−mがオフに
リセットされる。この場合、転送条件の(i)が満足さ
れているので、上記パケットP4−mは次の交換機60−1
に転送される。……第2図(D2) (D−3):輻輳解除通知パケットP4−mが交換機60−
1の入力側の回線インタフェース部の分配回路を通過す
る時、他輻輳管理テーブルT1−lがオフにリセットされ
る。この場合、転送条件の(ii)が満足されるので上記
輻輳解除通知パケットは次の交換機60−kに転送され
る。……第2図(D3) (D−4):交換機60−kに送られた輻輳解除通知パケ
ットP4−mは、交換機60−lの場合と同様に処理され、
パケットは端末50−iに転送される。また、最終的に交
換機60−k〜60−mの全ての輻輳管理テーブルがオフに
リセットされる。 第8図は上述した各交換機における制御パケットの通
過条件を示す。 以上の如く、本発明によれば、同一コネクション上の
複数の交換機に輻輳が発生した場合でも、端末に輻輳通
知パケットが転送されるのは最初の1回に限られる。
又、複数の輻輳交換機が存在し、輻輳の解除がいかなる
順序で行なわれても、端末に輻輳解除通知パケットが転
送されるのは、コネクション上の全ての交換機の輻輳が
解除された場合のみに限られる。従って、各端末はそれ
自身でコネクション上の各交換機の状態を管理する必要
が無く、端末内の処理を簡単にすることができる。 また、本発明によれば、各交換機内の状態管理は1コ
ネクションの一方向につき2ビットしか必要としないた
め、回路あるいは装置を小型化することができる。さら
に、上述した実施例では、輻輳通知/輻輳解除通知が再
送されてきた場合でも、管理テーブルの状態に影響を与
えないため、同一の情報の再送による処理の矛盾が起こ
らないという利点がある。 [分配回路の実施例] 第9図は、上述した輻輳通知パケットの転送制御を行
う分配回路150の一実施例を示す。 分配回路150は、輻輳通知生成制御部180、輻輳通知転
送制御部190、パケット通過制御回路165、バッファメモ
リ160、バスバッファ188、パケットデータバス189から
構成される。 上記輻輳通知生成制御部180は、スイッチ部200からパ
ケットデータバス189を介して入力されたパケットの内
部ヘッダに含まれるCONG領域17(第6図(B))の表示
に従い輻輳通知パケットを生成し、インサータ回路130
に入力する。また、パケットデータバス189から取り出
したパケットのデータの一部を輻輳通知転送制御部190
へ入力する。 第10図は上記輻輳通知生成制御部180の詳細を示す。
スイッチ部200から送出されたパケットは、バス189を介
して送信インタフェース回路170に転送される途中で、
その1部の情報が制御部180に取り込まれる。すなわ
ち、各データバケットのヘッダ部に含まれる輻輳状態確
認フィールド(CONG)17と、パケット種別(TYPE)12が
分配制御回路181に、また、LCN10とルーチング情報(R
N)19が輻輳テーブル183およびヘッダ逆変換テーブル18
31に入力される。制御パケット(輻輳通知/解除通知)
の場合は、これらの情報の他に発信元交換機を示す番号
(NDID)18が取り込まれ、TYPE,LCNと共に輻輳通知転送
制御部190に転送される。輻輳通信生成制御部180では、
コネクション(LCN)対応の輻輳テーブル183を調べ、輻
輳状態を示していないならば、新たに発生した輻輳であ
るとみなして輻輳通知メッセージを作成してインサータ
回路130に転送するとともに、分配回路内の輻輳テーブ
ルの該当するコネクションの領域をセット状態にする。
新たに生成される輻輳通知メッセージ(パケット)に付
すべきLCNとルーチング情報(RN)は、ヘッダ逆変換テ
ーブル1831から得られ、上記パケットの送信元を示すND
IDは交換機器号記憶メモリ1832から得られ、パケット種
別は分配制御回路181から得られる。第11図は、上記分
配制御回路181の機能を表わすデシジョンテーブルを示
す。 第9図に戻って、輻輳通知転送制御部190は内部に自
輻輳管理テーブルと他輻輳管理テーブルを有し、次の動
作を行なう。 機能1:インサータ回路130に入力された受信パケットのC
AFと輻輳管理テーブルの状態とに基づく再通知パケット
の生成、および該パケットのデータバス189への挿入、 機能2:パケットデータバス189を介して分配回路を通過
する受信パケットのTYPE領域と交換機番号、および輻輳
管理テーブルの状態に応じたコネクションの輻輳状態管
理、 機能3:上記コネクションの状態管理に基づく輻輳通知パ
ケット及び輻輳解除通知パケットの転送の制御。 第12図に輻輳通知転送制御部190の構成例を示す。以
下、第12図と第9図を参照して、上記機能1の動作につ
いて説明する。 再送制御回路1910は上記(1)の機能を実現するため
のものである。インサータ回路130は、端末からの受信
パケットのLCNとCAFの値を輻輳通知転送制御部190に渡
す。受信パケットのLCN値は、セレクタ1930を介して他
輻輳管理テーブル1921及び自輻輳管理テーブル1922に入
力される。輻輳管理テーブル1921,1922はいずれもRAM
(Random Access Memory)で構成され、LCN値はRAMのア
ドレスADとして入力される。各テーブルに記憶されてい
る輻輳状態値は、データ出力DOとして出力され(他輻輳
管理テーブルの出力F−CONG、自輻輳管理テーブルの出
力M−CONG)、再送制御回路1910に入力される。 再送制御回路1910では、F−CONG,M−CONGの論理和が
オンで、かつCAF0がオフの場合、すなわち交換機の輻輳
管理情報が「輻輳」を示しているにも関わらず端末が輻
輳通知を受信していない場合にTYPE2出力に「輻輳通
知」を出力する。また、インサータ回路から入力した受
信パケットのLCN値と、交換機番号として網内に存在し
ない特別な値(本実施例ではオール“1")とを合わせて
再送用の輻輳通知パケットを生成する。同時にバスバッ
ファ188(第9図)及び1991に対する挿入指示信号INを
オンにする。 第9図において、バスバッファ188は、挿入指示信号I
Nがオンになると、スイッチ200から送出されたパケット
のパケットデータバス189上での転送を抑止する。この
時、バスバッファ1991が、再送制御回路で生成された再
送パケットをパケットデータバス189へ出力する。バッ
ファメモリ160は、再送パケットを出力した場合に、バ
スバッファ188により抑止された通過パケットを1時退
避させておくためのものである。再送制御回路1910は、
CAF1の出力をオンにしてインサータ回路130へ送る。 以上が輻輳通知パケットの再送方式であり、輻輳解除
パケットの再送も同時に行うことができる。以上の処
理、及び入力値の値が異なる場合の処理を輻輳解除通知
パケットの再送の場合も含めて第13図にデシジョンテー
ブルとして示す。 輻輳管理テーブルへの設定(機能2の処理)は、以下
の処理で行う。 第12図において、輻輳通知転送制御部190は、分配回
路を通過するパケットから輻輳通知生成制御部180を介
してLCN値とTYPE値、さらに輻輳通知/輻輳解除通知パ
ケットの場合は交換機番号値(NDID)を受取る。上記LC
N値は、セレクタ1930を介して輻輳管理テーブル1921お
よび1922にアドレスADとして入力される。TYPE値は、デ
コーダ1960によって、輻輳通知と輻輳解除通知信号にデ
コードされる。輻輳通知信号は、輻輳管理テーブル1921
と1922にそれぞれデータ入力値DIとして入力される。ま
た、TYPE値が輻輳通知または輻輳解除通知を示す時、一
致検出回路1940の出力をイネーブルにする(オアゲート
1970)。一致検出回路1940は、パケットデータバス上に
現われるパケットの交換機番号値NDIDと、自交換機番号
1950とを比較し(TYPE値=輻輳通知または輻輳解除通知
の条件のときのみ)、自交換機信号か他交換機信号のい
ずれか一方をオンにする。自交換機信号及び他交換機信
号は、各々自輻輳管理テーブル1922、他輻輳管理テーブ
ル1921の書き込み信号Wとして、遅延回路1941,1942を
介して入力される。尚、遅延回路を通す理由は、輻輳管
理テーブルの値の変更をパケットの通過/廃棄の制御が
完了してから行うためである。結局、TYPE値が輻輳通知
または輻輳解除通知の時に限り、LCNで指定される輻輳
管理テーブルに値が書き込まれることになる。 輻輳管理テーブルの自/他の別は、通過するパケット
の交換機番号NDIDと輻輳通知転送制御部に設けてある自
交換機番号値1950との比較で行う。また、輻輳している
か否かの区別は、輻輳通知信号の値で行う。輻輳通知信
号の値は、輻輳解除通知以外の場合でもオフになりうる
が、オフの値がテーブルに書き込まれるのは輻輳解除通
知の時のみである。 上述した機能3は、ゲート1981〜1983,1990により行
う。これらのゲートは「輻輳通知パケット通過条件」及
び「輻輳解除通知パケット通過条件」を構成している。
なお、輻輳通知及び輻輳解除通知以外のパケットの場合
は、常時ゲート1992の出力であるPASS信号がオンにな
る。 パケット通過制御回路165は、制御信号PASSがオフの
場合、パケットを無効化する。無効化の具体的な方法
は、プロトコルによって異なるが、例えばヘッダのLCN
領域に特定の値を書き込む等の方法により行なわれる。 以上、本実施例に示した分配回路によれば、メモリと
論理回路のみで、 (1)粉失した輻輳通知/輻輳解除通知パケットの再
送、 (2)同一コネクション上の複数の交換機が輻輳した場
合の冗長な輻輳通知,輻輳解除通知パケット転送の抑
止、 を行うことができ、高速なパケット交換に適した分配回
路とすることができる。 〔実施例2〕 実施例1においては第7図に示したように輻輳通知/
輻輳解除通知パケット中に発信元交換機番号18を含むパ
ケット形式を例にとって説明した。 上記輻輳通知/輻輳解除通知パケットに発信元交換機
番号を含まないパケット形式を用いる実施例を以下に示
す。 本実施例による交換機の構成の一例を第14図に示す。
実施例1の交換機構成(第5図)に加えて、制御パケッ
ト送受信制御回路140a〜140nが回線インタフェース部10
1a〜101n内に設けられている。 第15図に本実施例におけるインサータ回路131と分配
回路151の構成例を示す。 分配回路151には、実施例1における分配回路150の輻
輳通知生成制御部180に対応する部分は無く、またイン
サータ回路131には実施例1のインサータ回路130のバス
バッファ193等が無い。すなわち、輻輳通知パケットを
生成・折り返す機能が無い。本実施例では、新たに、イ
ンサータ回路131に制御パケット抽出部135を、また、分
配回路151にバスバッファ162とバッファメモリ161を設
ける。制御パケット抽出部135は、インサータ回路131を
通過する制御パケット送受信制御回路宛のパケットを取
り出し、これを制御パケット送受信制御回路に転送する
機能を有し、バスバッファ162は、制御パケット送受信
制御回路140から出力される送信パケットをパケットデ
ータバス189へ転送する機能をもつ。バッファメモリ161
は、バッファメモリ160と同様に、制御パケット送受信
制御回路140からのパケットを転送する時に、パケット
データバス上のスイッチ部200方向から来たパケットを
一時退避するためのものである。 インサータ回路131を構成する制御パケット抽出部135
の具体的な構成例を第16図に示す。 パケットのヘッダ情報のうち、LCNとパケット種別TYP
Eは、セレクタ1351を経て、抽出指定テーブルメモリ135
2のアドレス入力ADに入力され、該メモリからは出力と
して抽出するか否かを示す1ビットの出力DOが出力され
る。DOの値がオンの場合は、バスバッファ1353をオンに
して、制御パケット抽出部に入力されてきたパケットを
制御パケット送受信制御回路140に転送する。また、こ
れと同時に、ゲート1354を介してパケット通過制御回路
1533への制御入力をオフにして、該当パケットのスイッ
チ200への転送を禁止する。パケット通過制御回路1533
は分配回路150,151のパケット通過制御回路と同じ機能
を有するものである。抽出指定テーブルメモリ1352の設
定(抽出の指定/解除)は、セレクタ1351を介して制御
パケット指受信制御回路からのCPUにより行う。セレク
タ1351は、回線からのパケットの入力のタイミングと、
制御パケット送受信制御回路からの設定タイミングとの
切り替えを行う。 分配回路151にある通知転送制御部191の具体的な構成
例を第17図に示す。実施例1における輻輳通知転送制御
部190との主な違いは、 (1)自状態管理テーブル19220への書き込みが、実施
例1では通過パケットをきっかけにして行なわれていた
が、本実施例では、制御パケット送受信制御回路からの
書き込みにより行なわれている、 (2)パケット通過を制御する論理に、通過パケットの
NDID(発信元交換機番号)を使用していない、 (3)上記パケット通過制御論理に以下に示すような変
更がある、 という点にある。 自状態管理テーブル19220は、制御パケット送受信制
御回路140のCPUにより、自交換機が輻輳ならばオン、輻
輳していなければオフの値が書き込まれる。セレクタ19
300及びバスバッファ19301は、パケットデータバス189
からの送信パケット及びインサータ回路131からの受信
パケットのタイミングと競合せずに、CPUからの書き込
みを行うためのものである。尚、CPUからのアドレス情
報は、セレクタ19330を介して、他状態管理テーブル192
10にも入力される。この場合、書き込み信号が与えられ
ないため、他状態管理テーブルの内容が書き換わること
は無い。 他状態管理テーブル19210は、実施例1と同じく、分
配回路151のパケットデータバス上の通過パケットの値
を用いて書き替える。すなわち、LCNで指定されたコネ
クションの輻輳通知パケットが通過した場合は、デコー
ダ19600によりセット信号をオンにし、ゲート19700及び
遅延回路19410を介して、他状態管理テーブル19210の書
き込み端子Wに書き込み信号を与える。この時に書き込
まれる値としては、デコーダ19600の出力をそのまま与
え、オンの値を書き込むようにする。同様に、輻輳解除
通知パケットが通過した場合は、デコーダ19600により
リセット信号がオンになり、ゲート19700を介して他状
態管理テーブル19210に書き込み信号が与えられる。こ
の時の書き込み値は、デコーダ19600を介してセット信
号である。この信号の値はオフとなるため、他状態管理
テーブル19210にはオフの値が書き込まれる。 ゲート19810,19920,19930,19900により、パケット通
過条件論理が構成されている。すなわち、輻輳解除通知
パケットの場合は自状態がオフ(輻輳していない)、か
つ他状態がオン(輻輳)の場合のみパケットを通過させ
る。輻輳通知パケットの場合は、自状態・他状態共にオ
フの場合のみパケットを通過させる。上記以外のパケッ
トは全て通過させる。再送制御部1910は、実施例1の再
送制御回路1910と同じ機能をもつ。 次に、制御パケット送受信制御回路140の構成例を第1
8図により説明する。 制御パケット送受信制御回路140は、CPU1410のバス14
60に、メモリ1420およびインサータ回路からの制御パケ
ットを受信するための受信FIFO1430と、分配回路151へ
作成済みの制御パケットを転送するための送信FIFO1440
と、呼処理部600との通信用のバッファである通信用バ
ッファ1450とを接続した構成である。 CPU1410は、呼処理部600から通信用バッファ1450を介
して受信した輻輳発生/解除の情報に基づいて、メモリ
1420上に制御パケットを作成し、送信FIFO1440に書き込
む。送信FIFO1440に書き込まれた制御パケットは、分配
回路151を通じて送信端末の方向へ送出される。受信動
作は、インサータ回路131を介して受信した制御パケッ
トを受信FIFO1430で受信し、CPU1410で読み取り、メモ
リ1420上で解析する。解析した結果は、通信用バッファ
1450を介して呼処理部600へ通知される。尚、CPU1410が
実行するプログラムは、メモリ1420上に格納される。 本実施例によれば、自交換機から送出する制御パケッ
トを制御パケット送受信制御回路140で作成し、これを
通知転送制御部191に比べて送信IF回路170側に近い位置
で挿入する。従って、通知転送制御部191に入力する輻
輳解除通知パケットは、他交換機が送出したもののみと
なるため、通知転送制御部191では、パケットの通過を
抑止する条件から自交換機が送出した場合を削除してよ
い。すなわち、パケット内に発信元交換機番号を格納す
る必要が無い。 〔実施例3〕 複数の状態の情報を転送可能にした本発明の第3の実
施例を第19図と第20図を用いて説明する。 第19図は、複数の情報を転送可能にしたパケットフォ
ーマットの1例を示す。この例では、端末での受信確認
表示フィールド13を複数個設け、パケット種別フィール
ド12には、各状態の設定・解除を識別可能なビット数を
割当てる。 第20図に、第19図で示したパケットフォーマットを処
理するインサータ回路132と分配回路153の構成例を示
す。分配回路153は、第17図に示した通知転送制御部191
を複数個設けたもので、一個の通知転送制御部が一つの
状態に対応する。通知転送制御部への入力としては、イ
ンサータ回路131からの信号のうち、LCNは同一のものを
各通知転送制御部へ配布する。CAF0,CAF1は、パケット
ヘッダの各受信確認表示フィールド(RAF)に対応する
1ビットずつを各通知転送制御部へ割当てる。パケット
データバスからのLCNとTYPEフィールドのビットは、各
通知転送制御部へ同一の値を配布する。各通知転送制御
部からの出力は、いずれも論理和をとって合成した値と
する。スイッチ部200から入力されるパケットは、一度
に一だけであるから、パケット通過を抑止する信号(PA
SS=オフ)は同時には一つのみがオフになる。粉失した
制御パケットを生成・再送する処理は、インサータを通
過するパケットの受信確認表示フィールドの数だけ同時
に、各通知転送制御部191−1,……191−nで並行して行
うため、通知転送制御部間での優先制御が必要である。
また、バッファメモリ160も、同時に複数の再送パケッ
トが挿入できるように、複数パケット分のバッファ容量
を設ける。 本実施例によれば、例えば、交換機の輻輳状態とコネ
クション上のリンクの活性状態のごとく、複数の独立し
た状態の管理を通知転送制御部の並列設置とパケットヘ
ッダ上の受信確認フィールドの複数個数配置により行う
ことが出来る。
以上の説明から明かな如く、本発明によれば、 (1)交換機内の自状態及び他状態記憶領域と、端末か
らのパケットに含まれる受信確認表示領域とにより、端
末が網の状態変化通知を受信したか否かを交換機が知る
ことができる。従って、交換機から端末に対して、未確
認となっている状態変化通知パケットを再送することが
でき、網の状態変化を端末に確実に通知することができ
る。 (2)同一コネクション上で複数の交換機あるいはリン
クの状態が変化した場合でも、端末に対しては、コネク
ション上の全ての交換機あるいはリンクが正常状態にな
ったとき、及び最初にネクション上の交換機やリンクが
異常状態になった時に限り、状態変化通知パケットが送
出される。これにより、端末で交換機単位の管理をする
必要が無くなり、端末の処理を軽減することができる。 (3)上記(1)のパケットの再送は、自交換機状態と
他交換機状態の少なくとも一方が異常の時、状態変化通
知(正常⇒異常)パケットの未受信の表示を持つデータ
パケットの受信を機に、状態変化通知(正常⇒異常)パ
ケットを作成・再送し、また自交換機状態と他交換機状
態の両方共正常のときに、状態変化通知(正常⇒異常)
受信済みの表示を持つパケットの受信を機に状態変化通
知(異常正常)パケットを作成・再送するようにして
いるため、これらの制御パケットは、前回パケットが粉
失した位置に最も近い交換機から再送されることにな
り、網内での不必要な再送パケットの転送量を少なくで
きる。 (4)上記(1)の再送は、端末からの送出パケットが
無いと送出されないため、送出すべきデータが無い端末
に対しては制御パケットの再送はなく、無駄な再送パケ
ットを減らすことができる。 (5)実施例1に示した如く、交換機内のコネクション
単位の状態記憶領域及びその領域をセット/リセットす
る回路,作成に要する回路等が全て論理回路とメモリで
構成できるので、回路及び装置の小型化及び処理の高速
化が可能となる。 (6)パケット中の受信確認表示領域と交換機内の通知
転送制御回路を複数組設けることにより、網内の複数の
状態の変化に対して上記(1)から(5)までの効果を
得ることができる。
らのパケットに含まれる受信確認表示領域とにより、端
末が網の状態変化通知を受信したか否かを交換機が知る
ことができる。従って、交換機から端末に対して、未確
認となっている状態変化通知パケットを再送することが
でき、網の状態変化を端末に確実に通知することができ
る。 (2)同一コネクション上で複数の交換機あるいはリン
クの状態が変化した場合でも、端末に対しては、コネク
ション上の全ての交換機あるいはリンクが正常状態にな
ったとき、及び最初にネクション上の交換機やリンクが
異常状態になった時に限り、状態変化通知パケットが送
出される。これにより、端末で交換機単位の管理をする
必要が無くなり、端末の処理を軽減することができる。 (3)上記(1)のパケットの再送は、自交換機状態と
他交換機状態の少なくとも一方が異常の時、状態変化通
知(正常⇒異常)パケットの未受信の表示を持つデータ
パケットの受信を機に、状態変化通知(正常⇒異常)パ
ケットを作成・再送し、また自交換機状態と他交換機状
態の両方共正常のときに、状態変化通知(正常⇒異常)
受信済みの表示を持つパケットの受信を機に状態変化通
知(異常正常)パケットを作成・再送するようにして
いるため、これらの制御パケットは、前回パケットが粉
失した位置に最も近い交換機から再送されることにな
り、網内での不必要な再送パケットの転送量を少なくで
きる。 (4)上記(1)の再送は、端末からの送出パケットが
無いと送出されないため、送出すべきデータが無い端末
に対しては制御パケットの再送はなく、無駄な再送パケ
ットを減らすことができる。 (5)実施例1に示した如く、交換機内のコネクション
単位の状態記憶領域及びその領域をセット/リセットす
る回路,作成に要する回路等が全て論理回路とメモリで
構成できるので、回路及び装置の小型化及び処理の高速
化が可能となる。 (6)パケット中の受信確認表示領域と交換機内の通知
転送制御回路を複数組設けることにより、網内の複数の
状態の変化に対して上記(1)から(5)までの効果を
得ることができる。
第1図(A)〜(G)は、本発明による輻輳管理テーブ
ルとパケット中の輻輳状態確認フィールドを用いた輻輳
通知転送の動作を説明するための図、第2図(A)〜
(D4)は複数の交換機が輻輳を発生した場合の輻輳通知
転送の動作を説明するための図、第3図は本発明が対象
とするパケット交換システムと輻輳の発生を説明するた
めの図、第4図はパケットの中継方法とヘッダの使用例
を説明するための図、第5図は本発明を実施するパケッ
ト交換装置の構成の1例を示す図、第6図(A),
(B)は第5図に示したパケット交換装置において使用
されるデータパケットのフォーマットの1例を示す図、
第7図は輻輳通知パケットの転送制御に用いるパケット
フォーマットの1例を示す図、第8図は輻輳通知・輻輳
解除通知の通過条件を示す図、第9図は輻輳通知転送制
御機能を持つ分配回路及びインサータ回路の1例を示す
図、第10図は第9図に示した分配回路中の輻輳通知生成
制御部180の1実施例を示す図、第11図は分配制御回路
の動作例を説明するためのデシジョンテーブルを示す
図、第12図は第9図に示した分配回路中の輻輳通知転送
制御部190の1実施例を示す図、第13図は第12図に示し
た輻輳通知転送制御回路中の再送制御回路の動作を説明
するためのデシジョンテーブルを示す図、第14図は本発
明の第2の実施例における交換機の構成を示す図、第15
図は第2の実施例におけるインサータ回路と分配回路の
構成例を示す図、第16図は第2の実施例におけるインサ
ータ回路中の制御パケット抽出部の構成例を示す図、第
17図は第2の実施例における分配回路中の通知転送制御
部の構成例を示す図、第18図は制御パケット送受信制御
回路構成の1例を示す図、第19図は複数の受信確認表示
フィールドを持つ制御パケットのフォーマットの1例を
示す図、第20図は複数の受信確認処理を並行して行う分
配回路の構成の1例を示す図である。 符号の説明 16……輻輳状態確認フィールド、190……輻輳通知転送
制御部、165……パケット通過制御回路、1921……他輻
輳管理テーブル、1922……自輻輳管理テーブル、1910…
…再送制御回路。
ルとパケット中の輻輳状態確認フィールドを用いた輻輳
通知転送の動作を説明するための図、第2図(A)〜
(D4)は複数の交換機が輻輳を発生した場合の輻輳通知
転送の動作を説明するための図、第3図は本発明が対象
とするパケット交換システムと輻輳の発生を説明するた
めの図、第4図はパケットの中継方法とヘッダの使用例
を説明するための図、第5図は本発明を実施するパケッ
ト交換装置の構成の1例を示す図、第6図(A),
(B)は第5図に示したパケット交換装置において使用
されるデータパケットのフォーマットの1例を示す図、
第7図は輻輳通知パケットの転送制御に用いるパケット
フォーマットの1例を示す図、第8図は輻輳通知・輻輳
解除通知の通過条件を示す図、第9図は輻輳通知転送制
御機能を持つ分配回路及びインサータ回路の1例を示す
図、第10図は第9図に示した分配回路中の輻輳通知生成
制御部180の1実施例を示す図、第11図は分配制御回路
の動作例を説明するためのデシジョンテーブルを示す
図、第12図は第9図に示した分配回路中の輻輳通知転送
制御部190の1実施例を示す図、第13図は第12図に示し
た輻輳通知転送制御回路中の再送制御回路の動作を説明
するためのデシジョンテーブルを示す図、第14図は本発
明の第2の実施例における交換機の構成を示す図、第15
図は第2の実施例におけるインサータ回路と分配回路の
構成例を示す図、第16図は第2の実施例におけるインサ
ータ回路中の制御パケット抽出部の構成例を示す図、第
17図は第2の実施例における分配回路中の通知転送制御
部の構成例を示す図、第18図は制御パケット送受信制御
回路構成の1例を示す図、第19図は複数の受信確認表示
フィールドを持つ制御パケットのフォーマットの1例を
示す図、第20図は複数の受信確認処理を並行して行う分
配回路の構成の1例を示す図である。 符号の説明 16……輻輳状態確認フィールド、190……輻輳通知転送
制御部、165……パケット通過制御回路、1921……他輻
輳管理テーブル、1922……自輻輳管理テーブル、1910…
…再送制御回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−30147(JP,A) 特開 昭63−76647(JP,A) 特開 平2−257737(JP,A) 特開 平1−272245(JP,A) 特開 昭63−217746(JP,A) 特開 昭63−24742(JP,A) 特表 昭62−503210(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56
Claims (8)
- 【請求項1】パケット交換機と、それらを結ぶ回線と、
パケット交換機に接続された端末から構成され、1つの
交換機から該交換機及び回線の状態変化を通知する制御
パケットを端末に送出するようにしたパケット交換シス
テムであって、 コネクション毎に自交換機の輻輳状態を記憶する領域
と、該コネクションのパケット転送方向に沿った次交換
機から着側交換機までの輻輳状態を記憶する領域とを各
交換機に設け、輻輳発生を通知する制御パケット及び輻
輳の解除を通知する制御パケットの中に、該パケットの
発信元である交換機番号を示す領域を設け、端末が送出
する全てのパケットの中に該端末が輻輳通知を受信した
か否かを示す表示領域を設け、各交換機が、自交換機輻
輳状態と他交換機輻輳状態の少なくともいずれか一方が
オンの場合に、輻輳通知末受信を示す表示領域を持つパ
ケットを受信したことを機に、該交換機内から輻輳通知
のための制御パケットを再送出することを特徴とするパ
ケット交換システム。 - 【請求項2】第1項記載のパケット交換システムにおい
て、自交換機輻輳状態と他交換機輻輳状態の両方が共に
オフのとき、輻輳解除通知未受信の表示を持つパケット
を受信したことを機に該交換機から輻輳解除通知のため
の制御パケットを再送出することを特徴とするパケット
交換システム。 - 【請求項3】第1項記載のパケット交換システムにおい
て、制御パケットを再送出した交換機内で、該再送出の
きっかけとなった受信パケットの前記表示領域を受信済
みの状態に変更して中継することを特徴とするパケット
交換システム。 - 【請求項4】上記第1項のパケット交換システムにおい
て、各交換機が、それを通過する制御パケットに含まれ
る発信元交換機番号と、自交換機に予め割当てられてい
る交換機番号とを比較し、その比転結果に応じて該交換
機内の前記各記憶領域のセットあるいはリセットを行う
ようにしたことを特徴とするパケット交換システム。 - 【請求項5】網に含まれる各変換機が、コネクション毎
に自交換機または回線の状態を記憶する領域(以下、自
状態領域と呼ぶ)と、該コネクションのパケット転送方
向に沿った次交換機から着倒交換機までの状態、または
次交換機から着側端末まで回線の状態を記憶する領域
(以下、他状態領域と呼ぷ)と有し、上記網に接続され
た各端末が、送出パケット中にいずれかの交換機から送
出された上記網の状態が第1状態から第2状態へ変化し
たことを通知するための制御パケットを受信したか否か
を示すための表示領域を設け、上記各交換機が、自状態
領域と他状態領域の値の少なくともいずれか一方が第2
の状態を示している時に、第1の状態から第2の状態へ
の変化を通知する制御パケットの未受信を示す表示領域
を持つパケットを受信したことを機に、該交換機内で第
1の状態から第2の状態への変化を通知する制御パケッ
トを生成し送出するようにしたことを特徴とするパケッ
ト交換システム。 - 【請求項6】第5項記載のパケット交換システムにおい
て、自状態領域と他状態領域の両方が第1の状態にある
変換機が、第2の状態から第1の状態への変化を通知す
る制御パケットの未受信表示を持つパケットを受信した
ことを機に、該交換機内で第2の状態から第1の状態へ
の変化を通知する制御パケットを生成して再送出するこ
とを特徴とするパケット交換システム。 - 【請求項7】第5項に記載のパケット交換システムにお
いて、制御パケットを再送出した交換機が、該再送出の
きっかけとなった受信パケットの前記表示領域を通知受
信済みを示す値に変更して中継するようにしたことを特
徴とするパケット交換システム。 - 【請求項8】各交換機が、該交換機を通過する前記制御
パケットに含まれる発信元交換機番号と、自身の交換機
番号とを比較し、その比較結果に応じて該交換機が有す
る各記憶領域のセットまたはリセットを行うことを特徴
とする第5項記載のパケット交換システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4937290A JP2907922B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | パケット交換システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4937290A JP2907922B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | パケット交換システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03253146A JPH03253146A (ja) | 1991-11-12 |
JP2907922B2 true JP2907922B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=12829201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4937290A Expired - Fee Related JP2907922B2 (ja) | 1990-03-02 | 1990-03-02 | パケット交換システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2907922B2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-02 JP JP4937290A patent/JP2907922B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03253146A (ja) | 1991-11-12 |
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