JP2979282B2 - 熱転写式カードプリンタ - Google Patents
熱転写式カードプリンタInfo
- Publication number
- JP2979282B2 JP2979282B2 JP29275993A JP29275993A JP2979282B2 JP 2979282 B2 JP2979282 B2 JP 2979282B2 JP 29275993 A JP29275993 A JP 29275993A JP 29275993 A JP29275993 A JP 29275993A JP 2979282 B2 JP2979282 B2 JP 2979282B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- roller
- cap stun
- printing
- thermal head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Handling Of Sheets (AREA)
- Handling Of Cut Paper (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱昇華性又は熱溶融性
のインクを有する転写フィルムを用いて、平板状のカー
ドに、人物の顔写真や文字等の画像情報を記録する熱転
写式カードプリンタに関するものである。
のインクを有する転写フィルムを用いて、平板状のカー
ドに、人物の顔写真や文字等の画像情報を記録する熱転
写式カードプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クレジットカードやIDカード等
を製造する技術の一環として、熱昇華転写方式により、
平板状のプラスチックカード上に、人物の顔写真等の画
像情報や文字情報を記録するプリンタがあり、その内容
としては、特開平3−275362号公報及び特開平3
−278976号公報に開示されたものがある。
を製造する技術の一環として、熱昇華転写方式により、
平板状のプラスチックカード上に、人物の顔写真等の画
像情報や文字情報を記録するプリンタがあり、その内容
としては、特開平3−275362号公報及び特開平3
−278976号公報に開示されたものがある。
【0003】第21図に、特開平3−275362号公
報に開示された記録装置を示す。これは、カード送り出
し手段を有したカード供給ユニット210と、このカー
ド供給ユニット210より装置内に搬送されたカードC
に転写紙232を介して第1のサーマルヘッド233を
用いて所定の情報を印刷するプリント本体ユニット23
0と、該プリント本体ユニット230にて印刷されたカ
ードCに転写紙242を介して第2のサーマルヘッド2
43を用いてオーバコートし、印刷面を保護するオーバ
コートユニット240と、カードCに所定の情報を磁気
記録するエンコード記録ユニットとを併せて構成したも
のである。
報に開示された記録装置を示す。これは、カード送り出
し手段を有したカード供給ユニット210と、このカー
ド供給ユニット210より装置内に搬送されたカードC
に転写紙232を介して第1のサーマルヘッド233を
用いて所定の情報を印刷するプリント本体ユニット23
0と、該プリント本体ユニット230にて印刷されたカ
ードCに転写紙242を介して第2のサーマルヘッド2
43を用いてオーバコートし、印刷面を保護するオーバ
コートユニット240と、カードCに所定の情報を磁気
記録するエンコード記録ユニットとを併せて構成したも
のである。
【0004】カード供給ユニットにおいてカセット21
2の下端からカードCが送り出しローラ213により1
枚ずつ送り出され、図示してないエンコード記録ユニッ
トで磁気面に所定の情報が磁気記録され、その後カード
Cはプリント本体ユニット230に送られる。
2の下端からカードCが送り出しローラ213により1
枚ずつ送り出され、図示してないエンコード記録ユニッ
トで磁気面に所定の情報が磁気記録され、その後カード
Cはプリント本体ユニット230に送られる。
【0005】プリント本体ユニット230においては、
カードCを載せて印刷を行なわせるためのベッド(カー
ドステージ)231が用意されている。このベッド23
1の両側部はガイドロッド231a,231aでガイド
され、中央部にはスクリューネジ231bが貫通してお
り、該スクリューネジ231bを回転させることによ
り、カードCの搬送路と直交する方向に移動可能となっ
ている。
カードCを載せて印刷を行なわせるためのベッド(カー
ドステージ)231が用意されている。このベッド23
1の両側部はガイドロッド231a,231aでガイド
され、中央部にはスクリューネジ231bが貫通してお
り、該スクリューネジ231bを回転させることによ
り、カードCの搬送路と直交する方向に移動可能となっ
ている。
【0006】カードC上への印刷の際には、第1のサー
マルラインヘッド233が若干下降して、転写紙232
を介してベッド231上のカードCに押圧し、サーマル
ラインヘッド233に供給された所定の情報信号に基づ
いて、文字,写真等を熱転写する。この転写紙232
は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及
びブラック(Bk)の各昇華性インクを所定ピッチで面
順次に含浸させたテープからなるため、この印刷はY,
M,C,Bkの順序で複数回繰り返され、その都度、ベ
ッド231が搬送路と直交する方向に往復移動されて、
カラー印刷がカードC上に得られる。
マルラインヘッド233が若干下降して、転写紙232
を介してベッド231上のカードCに押圧し、サーマル
ラインヘッド233に供給された所定の情報信号に基づ
いて、文字,写真等を熱転写する。この転写紙232
は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及
びブラック(Bk)の各昇華性インクを所定ピッチで面
順次に含浸させたテープからなるため、この印刷はY,
M,C,Bkの順序で複数回繰り返され、その都度、ベ
ッド231が搬送路と直交する方向に往復移動されて、
カラー印刷がカードC上に得られる。
【0007】印刷が終了したカードCは、オーバコート
ユニット240に送られ、第2のサーマルラインヘッド
243を用いて転写紙242を介して送りローラ241
上のカードCに押圧し、カードC上に熱転写により樹脂
膜がオーバコートされる。オーバーコートされたカード
Cは、搬送ベルト244によって装置の操作側に搬送さ
れ、装置の外に搬出される。
ユニット240に送られ、第2のサーマルラインヘッド
243を用いて転写紙242を介して送りローラ241
上のカードCに押圧し、カードC上に熱転写により樹脂
膜がオーバコートされる。オーバーコートされたカード
Cは、搬送ベルト244によって装置の操作側に搬送さ
れ、装置の外に搬出される。
【0008】特開平3−278976号公報の開示内容
は、上記公報の具体的構成として位置づけられるもので
ある。
は、上記公報の具体的構成として位置づけられるもので
ある。
【0009】即ち、第22図に示すように、カード33
3を載置するステージ(ブラテン)であるベッド316
の構成は、平板ゴム335が貼着された基板336をホ
ルダ部材337の上面に設け、該基板336上に左右一
対設けたガイド部材338L,338Rにより基板33
6をホルダ部材337との間で挟着して成る。カード挿
入口から挿入されたカード333は、その左右の側縁
が、ガイド部材338L,338Rと平板ゴム335と
の間の隙間に嵌入された状態で、平板ゴム335上に保
持される。
3を載置するステージ(ブラテン)であるベッド316
の構成は、平板ゴム335が貼着された基板336をホ
ルダ部材337の上面に設け、該基板336上に左右一
対設けたガイド部材338L,338Rにより基板33
6をホルダ部材337との間で挟着して成る。カード挿
入口から挿入されたカード333は、その左右の側縁
が、ガイド部材338L,338Rと平板ゴム335と
の間の隙間に嵌入された状態で、平板ゴム335上に保
持される。
【0010】このベッド316をカード搬送路と直交す
る方向(X1,X2方向)に往復動させる送り機構317
を構成するため、ホルダ部材337には、第21図の場
合と同様に、カイドロッド(図示せず)が前後に離隔し
て左右方向に摺動自在に挿通され、また、これらのガイ
ドロッド間にてベッド316にボールネジ軸340が螺
合され、ボールネジ軸340の回転で左右に移動する。
即ち、ボールネジ軸340には右端にドリブンプーリ3
63が固定され、タイミングベルトを介して駆動モータ
(図示せず)の出力軸と連結されている。従って、この
送り機構317は、該駆動モータによりボールネジ軸3
40を回転駆動し、ベッド316を左右(X1,X2)に
往復移動させる。
る方向(X1,X2方向)に往復動させる送り機構317
を構成するため、ホルダ部材337には、第21図の場
合と同様に、カイドロッド(図示せず)が前後に離隔し
て左右方向に摺動自在に挿通され、また、これらのガイ
ドロッド間にてベッド316にボールネジ軸340が螺
合され、ボールネジ軸340の回転で左右に移動する。
即ち、ボールネジ軸340には右端にドリブンプーリ3
63が固定され、タイミングベルトを介して駆動モータ
(図示せず)の出力軸と連結されている。従って、この
送り機構317は、該駆動モータによりボールネジ軸3
40を回転駆動し、ベッド316を左右(X1,X2)に
往復移動させる。
【0011】更に、サーマルヘッド417をベッド31
6に接近させ、また、サーマルヘッド417の接触圧を
調節する機構を構成するため、第22図及び第23図に
示すように、サーマルヘッド417の両端を固定してい
るホルダ411Bが、その揺動軸410を中心として支
持板409F,409Bに揺動自在に支持され、また、
係合軸418が押圧カム412と係合可能に架設されて
いる。この係合軸418の両端には支持板409F,4
09Bとの間で、スプリング419Bが装架されて、サ
ーマルヘッド417を転写紙382から離間する方向に
常時付勢している。
6に接近させ、また、サーマルヘッド417の接触圧を
調節する機構を構成するため、第22図及び第23図に
示すように、サーマルヘッド417の両端を固定してい
るホルダ411Bが、その揺動軸410を中心として支
持板409F,409Bに揺動自在に支持され、また、
係合軸418が押圧カム412と係合可能に架設されて
いる。この係合軸418の両端には支持板409F,4
09Bとの間で、スプリング419Bが装架されて、サ
ーマルヘッド417を転写紙382から離間する方向に
常時付勢している。
【0012】このホルダ411Bの係合軸418は、加
圧機構420により駆動される押圧軸413に固定の押
圧カム412により押圧され、サーマルヘッド417と
転写紙382との接触圧が調節される。第23図に示す
ように、サーマルヘッド417の押圧軸413は、一端
が支持板409Bを貫通しており、該端にはアーム42
2が設けられ、スプリング423を縮装した連結部材4
24、連結部材427を介してリニアソレノイドから成
るアクチュエータ425のプランジャ426に連結され
ている。上述したアーム422,連結部材424,42
7,スプリング423及びアクチュエータ425は加圧
機構420を構成している。この加圧機構420は、サ
ーマルヘッド417を揺動軸410の周りに揺動させて
ベッド316と接近させ、また、サーマルヘッド417
の接触圧を調節する。
圧機構420により駆動される押圧軸413に固定の押
圧カム412により押圧され、サーマルヘッド417と
転写紙382との接触圧が調節される。第23図に示す
ように、サーマルヘッド417の押圧軸413は、一端
が支持板409Bを貫通しており、該端にはアーム42
2が設けられ、スプリング423を縮装した連結部材4
24、連結部材427を介してリニアソレノイドから成
るアクチュエータ425のプランジャ426に連結され
ている。上述したアーム422,連結部材424,42
7,スプリング423及びアクチュエータ425は加圧
機構420を構成している。この加圧機構420は、サ
ーマルヘッド417を揺動軸410の周りに揺動させて
ベッド316と接近させ、また、サーマルヘッド417
の接触圧を調節する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の熱転写式プリンタにおいては、カードCをプラ
テンとなるベッドに載せ、これをサーマルラインヘッド
に対して相対的に接近させ、かつ、カード搬送路と直交
する方向に移動させて、所望の印刷を行なわせるもので
ある。
た従来の熱転写式プリンタにおいては、カードCをプラ
テンとなるベッドに載せ、これをサーマルラインヘッド
に対して相対的に接近させ、かつ、カード搬送路と直交
する方向に移動させて、所望の印刷を行なわせるもので
ある。
【0014】このため、カードの搬送路構成要素とは別
に上記ベッド316の如き複雑な構成のベッドを用意す
る必要があることは勿論、印刷時においてベッドとサー
マルラインヘッドとを相対的に接近させるための手段
(加圧機構420,押圧カム412,係合軸418等)
や、これをカード搬送路と直交する方向に往復移動させ
る専用の送り手段(送り機構317)や、ベッドと搬送
路との間の受け渡し位置を決定するための制御等、ベッ
ドを用いた方式に関連する専用の複雑な構成を必要とす
る。また、ベッド方式ではベッドを搬送路と直交する方
向に移動させる必要上、その方向に装置サイズが大きく
ならざるを得ない。従って、簡易且つ小型の構成のカー
ドプリンタを構成するには限界があった。
に上記ベッド316の如き複雑な構成のベッドを用意す
る必要があることは勿論、印刷時においてベッドとサー
マルラインヘッドとを相対的に接近させるための手段
(加圧機構420,押圧カム412,係合軸418等)
や、これをカード搬送路と直交する方向に往復移動させ
る専用の送り手段(送り機構317)や、ベッドと搬送
路との間の受け渡し位置を決定するための制御等、ベッ
ドを用いた方式に関連する専用の複雑な構成を必要とす
る。また、ベッド方式ではベッドを搬送路と直交する方
向に移動させる必要上、その方向に装置サイズが大きく
ならざるを得ない。従って、簡易且つ小型の構成のカー
ドプリンタを構成するには限界があった。
【0015】一方、上記のようなプラスチックカードを
扱ったものではないが、名刺シート,カード,ハガキ等
の撓み性の良好な記録紙を扱った画像形成装置として、
特開平4−299153号公報に開示されたものがあ
る。
扱ったものではないが、名刺シート,カード,ハガキ等
の撓み性の良好な記録紙を扱った画像形成装置として、
特開平4−299153号公報に開示されたものがあ
る。
【0016】図24〜図25に示すように、この装置に
おいては、給紙機構502から受容層・画像形成機構5
03への給紙経路505と、受容層・画像形成機構50
3から保護層形成機構504への排紙経路506とが、
受容層・画像形成機構503の手前で斜めに交差合流す
る形で配設されている。その合流通路部分には、周面に
多数の凹凸を付したグリッドローラ518とピンチロー
ラ519との対が配設され、切換えゲート515により
シートを給紙経路505から排紙経路506へとスイッ
チバックさせて送るように構成されている。そのスイッ
チバックによる異なる給紙経路505,排紙経路506
へのシートの搬送に際し、そのシートの搬送方向に倣う
ようにピンチローラ519とグリッドローラ518との
接点が変位する構成とされ、これによりシートに無理な
力が作用せずに、シートの搬送がスムーズに行われるよ
うになっている。また、受容層・画像形成機構503に
おいては、ヘッド520に対してプラテン529が圧接
・離間移動可能に設けられている。そして、印刷時に
は、図25(b)に示すように、搬送ローラ518によ
り搬送される記録紙を介しプラテン529をヘッド52
0に対して圧接させ、非印刷時には、図25(a)に示
すように、プラテン529をヘッド520に対し離間さ
せるように制御している。なお、532は駆動プーリ5
33に巻き掛けたベルトを示す。
おいては、給紙機構502から受容層・画像形成機構5
03への給紙経路505と、受容層・画像形成機構50
3から保護層形成機構504への排紙経路506とが、
受容層・画像形成機構503の手前で斜めに交差合流す
る形で配設されている。その合流通路部分には、周面に
多数の凹凸を付したグリッドローラ518とピンチロー
ラ519との対が配設され、切換えゲート515により
シートを給紙経路505から排紙経路506へとスイッ
チバックさせて送るように構成されている。そのスイッ
チバックによる異なる給紙経路505,排紙経路506
へのシートの搬送に際し、そのシートの搬送方向に倣う
ようにピンチローラ519とグリッドローラ518との
接点が変位する構成とされ、これによりシートに無理な
力が作用せずに、シートの搬送がスムーズに行われるよ
うになっている。また、受容層・画像形成機構503に
おいては、ヘッド520に対してプラテン529が圧接
・離間移動可能に設けられている。そして、印刷時に
は、図25(b)に示すように、搬送ローラ518によ
り搬送される記録紙を介しプラテン529をヘッド52
0に対して圧接させ、非印刷時には、図25(a)に示
すように、プラテン529をヘッド520に対し離間さ
せるように制御している。なお、532は駆動プーリ5
33に巻き掛けたベルトを示す。
【0017】従って、この画像形成装置をカードプリン
タに適用すれば、ヘッド520に対してプラテン529
を圧接・離間移動させ、これに同期してピンチローラ5
19をグリッドローラ518の周りに公転変位させると
いう切換えだけで、シートの搬送路と同一方向に往復移
動させることが可能となる。これは、ベッドを搬送路と
直交する方向に移動させるベッド方式に比べ、簡易且つ
小型の構成のシートプリンタを構成できることを意味す
る。
タに適用すれば、ヘッド520に対してプラテン529
を圧接・離間移動させ、これに同期してピンチローラ5
19をグリッドローラ518の周りに公転変位させると
いう切換えだけで、シートの搬送路と同一方向に往復移
動させることが可能となる。これは、ベッドを搬送路と
直交する方向に移動させるベッド方式に比べ、簡易且つ
小型の構成のシートプリンタを構成できることを意味す
る。
【0018】しかし、図25から分るように、印刷時及
び非印刷時において、ヘッド520に対してプラテン5
29を圧接・離間移動させることが必須であることか
ら、その距離分だけ、必ずシートは湾曲しなければなら
ない。従って、名刺シート,カード,ハガキ等の撓み性
の良好な記録紙を扱った画像形成装置としては有効であ
るが、比較的撓み性に乏しいカード、つまり腰の強いプ
ラスチックカード等に対しては適切な構成でない。
び非印刷時において、ヘッド520に対してプラテン5
29を圧接・離間移動させることが必須であることか
ら、その距離分だけ、必ずシートは湾曲しなければなら
ない。従って、名刺シート,カード,ハガキ等の撓み性
の良好な記録紙を扱った画像形成装置としては有効であ
るが、比較的撓み性に乏しいカード、つまり腰の強いプ
ラスチックカード等に対しては適切な構成でない。
【0019】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、カードの搬送路を構成する要素を、上記カードをサ
ーマルヘッドへ当接させる手段及び複数回印刷移動させ
る手段として兼用することにより、装置の構成の簡易化
と小型化を図ると共に、腰の強いプラスチックカードに
も曲げを必要とせずに印刷ができる熱転写式カードプリ
ンタを提供することにある。
し、カードの搬送路を構成する要素を、上記カードをサ
ーマルヘッドへ当接させる手段及び複数回印刷移動させ
る手段として兼用することにより、装置の構成の簡易化
と小型化を図ると共に、腰の強いプラスチックカードに
も曲げを必要とせずに印刷ができる熱転写式カードプリ
ンタを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、印刷処理前のカードを送り出すカード供
給セクション(10)と、送り出されたカードにカラー
画像を印刷する印刷セクション(20)とを有する熱転
写式カードプリンタにおいて、上記印刷セクション(2
0)には、カードの搬送路(F)を構成する要素とし
て、カードの搬送方向に入口搬送ローラ(21)、第1
キャップスタンローラ(23)、プラテンローラ(2
4)及び第2キャップスタンローラ(25)を直線的に
順に配設し、このうち第1キャップスタンローラ(2
3)、プラテンローラ(24)及び第2キャップスタン
ローラ(25)は位置固定のサーマルヘッド(52)に
向けて接近し又は遠ざかるように動くことが可能なパス
ユニット(U1)として構成する一方、印刷フェーズ中
はパスユニット(U1)をサーマルヘッド(52)に向
けて接近させて上記プラテンローラ(24)を上記サー
マルヘッド(52)に対して押圧させる駆動機構(2
8)を設けた構成のものである(請求項1)。
め、本発明は、印刷処理前のカードを送り出すカード供
給セクション(10)と、送り出されたカードにカラー
画像を印刷する印刷セクション(20)とを有する熱転
写式カードプリンタにおいて、上記印刷セクション(2
0)には、カードの搬送路(F)を構成する要素とし
て、カードの搬送方向に入口搬送ローラ(21)、第1
キャップスタンローラ(23)、プラテンローラ(2
4)及び第2キャップスタンローラ(25)を直線的に
順に配設し、このうち第1キャップスタンローラ(2
3)、プラテンローラ(24)及び第2キャップスタン
ローラ(25)は位置固定のサーマルヘッド(52)に
向けて接近し又は遠ざかるように動くことが可能なパス
ユニット(U1)として構成する一方、印刷フェーズ中
はパスユニット(U1)をサーマルヘッド(52)に向
けて接近させて上記プラテンローラ(24)を上記サー
マルヘッド(52)に対して押圧させる駆動機構(2
8)を設けた構成のものである(請求項1)。
【0021】また、本発明の他の形態は、印刷処理前の
カードを送り出すカード供給セクション(10)と、送
り出されたカードにカラー画像を印刷する印刷セクショ
ン(20)とを有する熱転写式カードプリンタにおい
て、上記印刷セクション(20)には、カードの搬送路
(F)を構成する要素として、カードの搬送方向に入口
搬送ローラ(21)、第1キャップスタンローラ(2
3)、プラテンローラ(24)及び第2キャップスタン
ローラ(25)を直線的に順に配設し、このうち第1キ
ャップスタンローラ(23)、プラテンローラ(24)
及び第2キャップスタンローラ(25)は、第2又は第
1キャップスタンローラ(25又は23)の軸を中心と
して揺動可能なパスユニット(U1)として構成する一
方、印刷フェーズ中はパスユニット(U1)を傾動させ
て上記プラテンローラ(24)を位置固定の上記サーマ
ルヘッド(52)に対して接近させる駆動機構(28)
を設けた構成のものである(請求項2)。
カードを送り出すカード供給セクション(10)と、送
り出されたカードにカラー画像を印刷する印刷セクショ
ン(20)とを有する熱転写式カードプリンタにおい
て、上記印刷セクション(20)には、カードの搬送路
(F)を構成する要素として、カードの搬送方向に入口
搬送ローラ(21)、第1キャップスタンローラ(2
3)、プラテンローラ(24)及び第2キャップスタン
ローラ(25)を直線的に順に配設し、このうち第1キ
ャップスタンローラ(23)、プラテンローラ(24)
及び第2キャップスタンローラ(25)は、第2又は第
1キャップスタンローラ(25又は23)の軸を中心と
して揺動可能なパスユニット(U1)として構成する一
方、印刷フェーズ中はパスユニット(U1)を傾動させ
て上記プラテンローラ(24)を位置固定の上記サーマ
ルヘッド(52)に対して接近させる駆動機構(28)
を設けた構成のものである(請求項2)。
【0022】本発明において、好ましくは、上記入口搬
送ローラ(21)とプラテンローラ(24)との間の距
離(L1+L2)をカードの長さ(L)より長く定め、
この入口搬送ローラ(21)とプラテンローラ(24)
との間において、上記第1キャップスタンローラ(2
3)を、プラテンローラ(24)からの距離(L2)
が、入口搬送ローラ(21)からの距離(L1)より小
さくなる位置に設ける(請求項3)。
送ローラ(21)とプラテンローラ(24)との間の距
離(L1+L2)をカードの長さ(L)より長く定め、
この入口搬送ローラ(21)とプラテンローラ(24)
との間において、上記第1キャップスタンローラ(2
3)を、プラテンローラ(24)からの距離(L2)
が、入口搬送ローラ(21)からの距離(L1)より小
さくなる位置に設ける(請求項3)。
【0023】上記駆動機構(28)は、上記パスユニッ
ト(U1)を押圧するカム(45)と、該カムにパスユ
ニット(U1)の一部を常時係合させるバネ(47)
と、上記カムを回動させるモータ(M2)とを有して構
成し、該カム(45)は、プラテンローラ(24)がサ
ーマルヘッド(52)に当接する直前までは高速にプラ
テンローラ(24)をサーマルヘッド(52)に接近さ
せ、その後はプラテンローラ(24)がサーマルヘッド
(52)に当接するまで速度が減じるような形状寸法に
定める(請求項4)。
ト(U1)を押圧するカム(45)と、該カムにパスユ
ニット(U1)の一部を常時係合させるバネ(47)
と、上記カムを回動させるモータ(M2)とを有して構
成し、該カム(45)は、プラテンローラ(24)がサ
ーマルヘッド(52)に当接する直前までは高速にプラ
テンローラ(24)をサーマルヘッド(52)に接近さ
せ、その後はプラテンローラ(24)がサーマルヘッド
(52)に当接するまで速度が減じるような形状寸法に
定める(請求項4)。
【0024】また、上記においてカードの存在を検出す
るユニット入口センサとユニット出口センサは、上記パ
スユニットに一体に取り付ける(請求項5)。
るユニット入口センサとユニット出口センサは、上記パ
スユニットに一体に取り付ける(請求項5)。
【0025】上記第1キャップスタンローラ(23)又
は第2キャップスタンローラ(25)とそのピンチロー
ラとの間に、カードの突入時の衝撃を緩和する隙間
(Δ)を形成することができる(請求項6)。
は第2キャップスタンローラ(25)とそのピンチロー
ラとの間に、カードの突入時の衝撃を緩和する隙間
(Δ)を形成することができる(請求項6)。
【0026】又は、第1キャップスタンローラ(23)
のピンチローラ(R)に、該ピンチローラ(R)を第1
キャップスタンローラ(23)側に引張るスプリング
(91)を設け、このスプリング(91)の引張り力を
カム(92)により調節可能に構成し、第1キャップス
タンローラ(23)とピンチローラ(R)のローラ対
(23,R)間へのカード突入時又は離脱時にはピンチ
ローラ(R)の押圧力を弱くし、カードがローラ対(2
3,R)間に完全にニップされた後又は離脱した後に必
要な押圧力に戻すように、上記スプリング(91)の引
張り力を調節することができる(請求項7)。
のピンチローラ(R)に、該ピンチローラ(R)を第1
キャップスタンローラ(23)側に引張るスプリング
(91)を設け、このスプリング(91)の引張り力を
カム(92)により調節可能に構成し、第1キャップス
タンローラ(23)とピンチローラ(R)のローラ対
(23,R)間へのカード突入時又は離脱時にはピンチ
ローラ(R)の押圧力を弱くし、カードがローラ対(2
3,R)間に完全にニップされた後又は離脱した後に必
要な押圧力に戻すように、上記スプリング(91)の引
張り力を調節することができる(請求項7)。
【0027】或いは、第1又は第2キャップスタンロー
ラ(23又は25)の軸に開閉カム(93)を回転自在
に取り付け、該開閉カム(93)を、カードが当該キャ
ップスタンローラ(23又は25)より下流側に在ると
きには、カム(93)がピンチローラ(R)の軸から離
れた回転位置にあり、またカードがキャップスタンロー
ラ(23又は25)及びピンチローラ(R)間に突入す
る際には、カム(93)がピンチローラ(R)の軸を下
方から持ち上げる回転位置に移動するように構成するこ
とができる(請求項8)。
ラ(23又は25)の軸に開閉カム(93)を回転自在
に取り付け、該開閉カム(93)を、カードが当該キャ
ップスタンローラ(23又は25)より下流側に在ると
きには、カム(93)がピンチローラ(R)の軸から離
れた回転位置にあり、またカードがキャップスタンロー
ラ(23又は25)及びピンチローラ(R)間に突入す
る際には、カム(93)がピンチローラ(R)の軸を下
方から持ち上げる回転位置に移動するように構成するこ
とができる(請求項8)。
【0028】カード表面内の片側に寄った位置に画像領
域(94)を形成したい場合、第1キャップスタンロー
ラ(23)からプラテンローラ(24)までの距離(L
2)に対して、下流側のプラテンローラ(24)からキ
ャップスタンローラ(25)までの距離(L3)の方が
長くなる関係(L3>L2)に、又はその逆の長さ関係
(L3<L2)に定めることができる(請求項9)。
域(94)を形成したい場合、第1キャップスタンロー
ラ(23)からプラテンローラ(24)までの距離(L
2)に対して、下流側のプラテンローラ(24)からキ
ャップスタンローラ(25)までの距離(L3)の方が
長くなる関係(L3>L2)に、又はその逆の長さ関係
(L3<L2)に定めることができる(請求項9)。
【0029】
【作用】請求項1、2において、プラテンローラ(2
4)の上流側に位置する第1キャップスタンローラ(2
3)及び下流側に位置する第2キャップスタンローラ
(25)は、カードを搬送するためのローラであり、本
来、カードの搬送路構成要素である。しかし、これらの
ローラは、位置固定のサーマルヘッド(52)に向けて
接近し又は遠ざかるように動くことが可能なパスユニッ
ト(U1)として、又は、請求項2の場合は第2又は第
1キャップスタンローラ(25又は23)の軸を中心と
して揺動可能なパスユニット(U1)としてまとめられ
ており、印刷時には上記プラテンローラ(24)をサー
マルヘッド(52)に対して押圧する手段としても機能
する。
4)の上流側に位置する第1キャップスタンローラ(2
3)及び下流側に位置する第2キャップスタンローラ
(25)は、カードを搬送するためのローラであり、本
来、カードの搬送路構成要素である。しかし、これらの
ローラは、位置固定のサーマルヘッド(52)に向けて
接近し又は遠ざかるように動くことが可能なパスユニッ
ト(U1)として、又は、請求項2の場合は第2又は第
1キャップスタンローラ(25又は23)の軸を中心と
して揺動可能なパスユニット(U1)としてまとめられ
ており、印刷時には上記プラテンローラ(24)をサー
マルヘッド(52)に対して押圧する手段としても機能
する。
【0030】従って、従来のように、カードの搬送路構
成要素とは別に上記ベッド(316)の如き複雑な構成
要素を用意する必要がなくなり、また、プラテンローラ
(24)をサーマルヘッド(52)に対して押圧する手
段も、非常に簡単且つ微妙な調節が可能な構成となる。
成要素とは別に上記ベッド(316)の如き複雑な構成
要素を用意する必要がなくなり、また、プラテンローラ
(24)をサーマルヘッド(52)に対して押圧する手
段も、非常に簡単且つ微妙な調節が可能な構成となる。
【0031】また、入口搬送ローラ(21)、第1キャ
ップスタンローラ(23)、プラテンローラ(24)及
び第2キャップスタンローラ(25)はカードの搬送方
向に直線的に順に配設されており、従って、パスユニッ
ト(U1)の第1キャップスタンローラ(23)、プラ
テンローラ(24)及び第2キャップスタンローラ(2
5)も直線的に配設されており、この三者はユニットと
して一体に変動する結果、腰の強いプラスチックカード
にあっても、曲げを必要とせずに印刷ができる。
ップスタンローラ(23)、プラテンローラ(24)及
び第2キャップスタンローラ(25)はカードの搬送方
向に直線的に順に配設されており、従って、パスユニッ
ト(U1)の第1キャップスタンローラ(23)、プラ
テンローラ(24)及び第2キャップスタンローラ(2
5)も直線的に配設されており、この三者はユニットと
して一体に変動する結果、腰の強いプラスチックカード
にあっても、曲げを必要とせずに印刷ができる。
【0032】また、印刷時にカードを往復動させる方向
は、従来のようにカード搬送路と直交する方向ではな
く、カード搬送路に沿った方向となる。このため、カー
ド搬送系の駆動手段を兼用して、印刷時にカードを往復
移動させることが可能となり、構成が簡素化されると共
に、搬送路と直交する方向に移動させる必要がなくなる
分だけ、その方向での装置サイズが小さくなる。
は、従来のようにカード搬送路と直交する方向ではな
く、カード搬送路に沿った方向となる。このため、カー
ド搬送系の駆動手段を兼用して、印刷時にカードを往復
移動させることが可能となり、構成が簡素化されると共
に、搬送路と直交する方向に移動させる必要がなくなる
分だけ、その方向での装置サイズが小さくなる。
【0033】更に、サーマルヘッド(52)より上流側
にもキャップスタンローラ(23)を設けていることの
効果として、カード全域に亘って印刷することが可能と
なっている。
にもキャップスタンローラ(23)を設けていることの
効果として、カード全域に亘って印刷することが可能と
なっている。
【0034】即ち、上流側の第1キャップスタンローラ
(23)が存在しない場合、カードは、サーマルヘッド
(52)より下流側の第2キャップスタンローラ(2
5)のニップにより戻されるので、このニップ点より上
流側にはカード先端を戻すことができない。この結果、
カード先端とサーマルヘッド(52)との間に存在する
区間領域(L3)は未印刷領域として残る。
(23)が存在しない場合、カードは、サーマルヘッド
(52)より下流側の第2キャップスタンローラ(2
5)のニップにより戻されるので、このニップ点より上
流側にはカード先端を戻すことができない。この結果、
カード先端とサーマルヘッド(52)との間に存在する
区間領域(L3)は未印刷領域として残る。
【0035】しかし、サーマルヘッド(52)より上流
側にも第1キャップスタンローラ(23)を設けると、
カードは第2キャップスタンローラ25がニップしてい
る状態から第1キャップスタンローラ23がニップして
いる状態に移し替えることが可能となる。即ち、カード
先端が上記第2キャップスタンローラ(25)から上流
側に離れても、その時点では既に第1キャップスタンロ
ーラ(23)によりカードがニップされている状態とな
っており、そのままカードを、その先端がサーマルヘッ
ド52直下に来る位置まで戻すことが出来る。従って、
印刷不能領域を無くし、カード全域に亘って印刷するこ
とができるようになる。
側にも第1キャップスタンローラ(23)を設けると、
カードは第2キャップスタンローラ25がニップしてい
る状態から第1キャップスタンローラ23がニップして
いる状態に移し替えることが可能となる。即ち、カード
先端が上記第2キャップスタンローラ(25)から上流
側に離れても、その時点では既に第1キャップスタンロ
ーラ(23)によりカードがニップされている状態とな
っており、そのままカードを、その先端がサーマルヘッ
ド52直下に来る位置まで戻すことが出来る。従って、
印刷不能領域を無くし、カード全域に亘って印刷するこ
とができるようになる。
【0036】請求項2によれば、第1キャップスタンロ
ーラ(23)及び第2キャップスタンローラ(25)
は、プラテンローラ(24)と共に、第2又は第1キャ
ップスタンローラ(25又は23)の軸を中心として揺
動可能なパスユニット(U1)としてまとめているの
で、パスユニット(U1)を傾動させるだけの機構で、
プラテンローラ(24)を適切な押圧力でサーマルヘッ
ド(52)上のフィルムに圧接することができる。
ーラ(23)及び第2キャップスタンローラ(25)
は、プラテンローラ(24)と共に、第2又は第1キャ
ップスタンローラ(25又は23)の軸を中心として揺
動可能なパスユニット(U1)としてまとめているの
で、パスユニット(U1)を傾動させるだけの機構で、
プラテンローラ(24)を適切な押圧力でサーマルヘッ
ド(52)上のフィルムに圧接することができる。
【0037】請求項3においては、上記入口搬送ローラ
(21)とプラテンローラ(24)との間の距離(L1
+L2)をカードの長さ(L)より長く定めている。こ
のため、カード先端がサーマルヘッド(52)直下に来
た時点では、カード後端は必ず入口搬送ローラ(21)
から離れている関係になる。よって、印刷時にカードを
複数回往復移動させた際にも、カード後端が入口搬送ロ
ーラ(21)に再度接触しないことが確保される。もし
印刷時に復動するカードが入口搬送ローラ(21)と接
触すると、接触時のショックで画像が乱れ、これは高速
になるほど顕著となるため、高速度に、満足のゆくカラ
ー画質の画像を印刷することは不可能となる。
(21)とプラテンローラ(24)との間の距離(L1
+L2)をカードの長さ(L)より長く定めている。こ
のため、カード先端がサーマルヘッド(52)直下に来
た時点では、カード後端は必ず入口搬送ローラ(21)
から離れている関係になる。よって、印刷時にカードを
複数回往復移動させた際にも、カード後端が入口搬送ロ
ーラ(21)に再度接触しないことが確保される。もし
印刷時に復動するカードが入口搬送ローラ(21)と接
触すると、接触時のショックで画像が乱れ、これは高速
になるほど顕著となるため、高速度に、満足のゆくカラ
ー画質の画像を印刷することは不可能となる。
【0038】また、この入口搬送ローラ(21)とプラ
テンローラ(24)間における第1キャップスタンロー
ラ(23)の位置は、プラテンローラ(24)からの距
離(L2)が、入口搬送ローラ(21)からの距離(L
1)より小さくなる位置、つまりプラテンローラ(2
4)寄りに設けているため、パスユニット(U1)を小
型に構成することを可能にしている。
テンローラ(24)間における第1キャップスタンロー
ラ(23)の位置は、プラテンローラ(24)からの距
離(L2)が、入口搬送ローラ(21)からの距離(L
1)より小さくなる位置、つまりプラテンローラ(2
4)寄りに設けているため、パスユニット(U1)を小
型に構成することを可能にしている。
【0039】請求項4においては、次の点を考慮してい
る。即ち、サーマルヘッド(52)と対向するカードを
圧接させる際に、単にソレノイド等を用いて着脱させる
機構では、高速化を図った場合、圧接時の衝撃が大きく
なり、カードがプラスチック製の硬い媒体のときは、サ
ーマルヘッドを破損したり、印画位置ズレの原因になっ
ていた。しかし、請求項4の駆動機構(28)は、サー
マルヘッド(52)とカードとの圧接にカム(45),
バネ(47)及びモータ(M2)による駆動機構を用
い、圧接直前に動作スピードを落としているので、迅速
かつ安全な動作を確保することができる。
る。即ち、サーマルヘッド(52)と対向するカードを
圧接させる際に、単にソレノイド等を用いて着脱させる
機構では、高速化を図った場合、圧接時の衝撃が大きく
なり、カードがプラスチック製の硬い媒体のときは、サ
ーマルヘッドを破損したり、印画位置ズレの原因になっ
ていた。しかし、請求項4の駆動機構(28)は、サー
マルヘッド(52)とカードとの圧接にカム(45),
バネ(47)及びモータ(M2)による駆動機構を用
い、圧接直前に動作スピードを落としているので、迅速
かつ安全な動作を確保することができる。
【0040】請求項5では、カードのユニット入口セン
サとユニット出口センサを、上記パスユニットに一体に
取り付けるため、その位置関係がパスユニットの傾動に
関係なく常に一定に保たれるため、精度のよい検出及び
精度が可能となる。
サとユニット出口センサを、上記パスユニットに一体に
取り付けるため、その位置関係がパスユニットの傾動に
関係なく常に一定に保たれるため、精度のよい検出及び
精度が可能となる。
【0041】請求項6〜8は、第1キャップスタンロー
ラ(23)又は第2キャップスタンローラ(25)とそ
のピンチローラとの間に、カードが突入する時の衝撃の
影響を回避するようにしたものであり、請求項5のよう
に、ローラ対間に、カードの突入時の衝撃を緩和する隙
間(Δ)を形成してもよいし、請求項6のように、ロー
ラ対(23,R)へのカード突入時又は離脱時にはピン
チローラ(R)の押圧力を弱くしてもよいし、或いは、
請求項7のように、カードがローラ対(23又は25、
R)突入する際には、カム(93)でピンチローラ
(R)持ち上げるように構成してもよい。
ラ(23)又は第2キャップスタンローラ(25)とそ
のピンチローラとの間に、カードが突入する時の衝撃の
影響を回避するようにしたものであり、請求項5のよう
に、ローラ対間に、カードの突入時の衝撃を緩和する隙
間(Δ)を形成してもよいし、請求項6のように、ロー
ラ対(23,R)へのカード突入時又は離脱時にはピン
チローラ(R)の押圧力を弱くしてもよいし、或いは、
請求項7のように、カードがローラ対(23又は25、
R)突入する際には、カム(93)でピンチローラ
(R)持ち上げるように構成してもよい。
【0042】請求項9では、カード表面内の片側に寄っ
た位置に画像領域(94)を形成したいことが分ってい
る場合、プラテンローラ(24)から第1キャップスタ
ンローラ(23)までの距離(L2)と、プラテンロー
ラ(24)からキャップスタンローラ(25)までの距
離(L3)とを異ならせることで、突入時の衝撃による
影響で生ずる傷跡が、所望する画像領域以外の所で生ず
るように定めることができる。
た位置に画像領域(94)を形成したいことが分ってい
る場合、プラテンローラ(24)から第1キャップスタ
ンローラ(23)までの距離(L2)と、プラテンロー
ラ(24)からキャップスタンローラ(25)までの距
離(L3)とを異ならせることで、突入時の衝撃による
影響で生ずる傷跡が、所望する画像領域以外の所で生ず
るように定めることができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
【0044】図1及び図2に示すプリンタユニット1
は、クレジットカードやIDカード等のカード製造装置
の一部を構成するものであり、カード製造装置全体は、
図4に示す如く、このプリンタユニット1に磁気エンコ
ード記録ユニット2及びストッカーユニット3を順次縦
続接続したものから成る。
は、クレジットカードやIDカード等のカード製造装置
の一部を構成するものであり、カード製造装置全体は、
図4に示す如く、このプリンタユニット1に磁気エンコ
ード記録ユニット2及びストッカーユニット3を順次縦
続接続したものから成る。
【0045】図3に示すように、プリンタユニット1
は、印刷処理前の平板状のプラスチックカードCを送り
出すカード供給セクション10と、このカード供給セク
ション10により送り出されたカードCに、人物の顔写
真等の中間階調を伴なったカラー画像を熱昇華転写方式
により印刷する第1印刷セクション20と、このカード
に更に文字等の白黒の2値の画像を熱溶融転写方式によ
り印刷すると共に印刷面に保護層をオーバコートする処
理も行なう第2印刷セクション30とを有する。なお、
平板状のカードとは、片持ち支持しうる程度の腰の強さ
を有するものをいう。
は、印刷処理前の平板状のプラスチックカードCを送り
出すカード供給セクション10と、このカード供給セク
ション10により送り出されたカードCに、人物の顔写
真等の中間階調を伴なったカラー画像を熱昇華転写方式
により印刷する第1印刷セクション20と、このカード
に更に文字等の白黒の2値の画像を熱溶融転写方式によ
り印刷すると共に印刷面に保護層をオーバコートする処
理も行なう第2印刷セクション30とを有する。なお、
平板状のカードとは、片持ち支持しうる程度の腰の強さ
を有するものをいう。
【0046】図3に示唆するように、カード供給セクシ
ョン10は、印刷処理前のカードを積層体C1の形で貯
留する未処理カードストッカ11と、該ストッカ11の
下部から1枚ずつカードを送り出す手段12とを有す
る。
ョン10は、印刷処理前のカードを積層体C1の形で貯
留する未処理カードストッカ11と、該ストッカ11の
下部から1枚ずつカードを送り出す手段12とを有す
る。
【0047】第1印刷セクション20には、カードの搬
送路Fを構成する要素として、カードの搬送方向に順
次、入口搬送ローラ21、ガイド板22(図6)、キャ
ップスタンローラ23、プラテンローラ24、キャップ
スタンローラ25及び中継搬送ローラ29が配設されて
おり、このうちキャップスタンローラ23、プラテンロ
ーラ24及びキャップスタンローラ25は、キャップス
タンローラ25の軸26を中心として揺動可能な逆L字
状支持プレート27に取り付けられ、該プレートの中央
に位置するプラテンローラ24を後述する位置固定の第
1のサーマルヘッド52に対して接近させうるパスユニ
ットU1としてまとめられている。
送路Fを構成する要素として、カードの搬送方向に順
次、入口搬送ローラ21、ガイド板22(図6)、キャ
ップスタンローラ23、プラテンローラ24、キャップ
スタンローラ25及び中継搬送ローラ29が配設されて
おり、このうちキャップスタンローラ23、プラテンロ
ーラ24及びキャップスタンローラ25は、キャップス
タンローラ25の軸26を中心として揺動可能な逆L字
状支持プレート27に取り付けられ、該プレートの中央
に位置するプラテンローラ24を後述する位置固定の第
1のサーマルヘッド52に対して接近させうるパスユニ
ットU1としてまとめられている。
【0048】第2印刷セクション30も第1印刷セクシ
ョン20と同じ構成であり、カードの搬送路Fを構成す
る要素として、カードの搬送方向に順次、入口搬送ロー
ラ31、ガイド板32(図7)、キャップスタンローラ
33、プラテンローラ34、キャップスタンローラ35
及び中継搬送ローラ39が配設されており、このうちキ
ャップスタンローラ33、プラテンローラ34及びキャ
ップスタンローラ35は、軸36を中心として揺動可能
な逆L字状支持プレート37に取り付けられ、プラテン
ローラ34を第2のサーマルヘッド62に対して接近さ
せうるパスユニットU2としてまとめられている。逆L
字状プレート27は、左右独立に揺動可能な構成として
いるので、サーマルヘッド52に対するプラテンローラ
24の押圧方向の左右位置調整を必要としない。なお、
各印刷セクションにおける各キャプスタンローラは、サ
ーマルヘッドに対してカードを搬入搬出させる機能をも
つものであれば良い。
ョン20と同じ構成であり、カードの搬送路Fを構成す
る要素として、カードの搬送方向に順次、入口搬送ロー
ラ31、ガイド板32(図7)、キャップスタンローラ
33、プラテンローラ34、キャップスタンローラ35
及び中継搬送ローラ39が配設されており、このうちキ
ャップスタンローラ33、プラテンローラ34及びキャ
ップスタンローラ35は、軸36を中心として揺動可能
な逆L字状支持プレート37に取り付けられ、プラテン
ローラ34を第2のサーマルヘッド62に対して接近さ
せうるパスユニットU2としてまとめられている。逆L
字状プレート27は、左右独立に揺動可能な構成として
いるので、サーマルヘッド52に対するプラテンローラ
24の押圧方向の左右位置調整を必要としない。なお、
各印刷セクションにおける各キャプスタンローラは、サ
ーマルヘッドに対してカードを搬入搬出させる機能をも
つものであれば良い。
【0049】図1において、4はカード供給セクション
10の開閉カバー、5は第1印刷セクション20の開閉
カバー、6は第2印刷セクション30の開閉カバー、7
は操作パネル8を有するフロントカバー、9はカードの
排出口である。これらの開閉カバー4,5,6,7を開
いた状態を図2に示す。
10の開閉カバー、5は第1印刷セクション20の開閉
カバー、6は第2印刷セクション30の開閉カバー、7
は操作パネル8を有するフロントカバー、9はカードの
排出口である。これらの開閉カバー4,5,6,7を開
いた状態を図2に示す。
【0050】図2及び図3において、第1印刷セクショ
ン20の開閉カバー5の裏面には、カード進行方向に沿
って側壁51,51が起立され、両側壁51,51間に
第1のサーマルヘッド52がカバー裏面に対して直立す
る向きに取り付けられている。また、両側壁51,51
の下端部は、カード進行方向に沿って設けられた装置フ
レーム101,102間に位置され且つ開閉軸53によ
り装置フレーム101,102に対し回動自在に取り付
けられ、以て上記開閉を可能としている。更に、開いた
開閉カバー5を起立させた状態に保持させるため、両側
壁51,51の一方には支持レバー54の一端が軸55
で枢着され、その先端はピン56に掛け止め得るように
なっている。
ン20の開閉カバー5の裏面には、カード進行方向に沿
って側壁51,51が起立され、両側壁51,51間に
第1のサーマルヘッド52がカバー裏面に対して直立す
る向きに取り付けられている。また、両側壁51,51
の下端部は、カード進行方向に沿って設けられた装置フ
レーム101,102間に位置され且つ開閉軸53によ
り装置フレーム101,102に対し回動自在に取り付
けられ、以て上記開閉を可能としている。更に、開いた
開閉カバー5を起立させた状態に保持させるため、両側
壁51,51の一方には支持レバー54の一端が軸55
で枢着され、その先端はピン56に掛け止め得るように
なっている。
【0051】第2印刷セクション30の開閉カバー6の
裏面も上記開閉カバー5と同じ構成であり、カード進行
方向に沿って側壁61,61が起立され、両側壁61,
61間に第2のサーマルヘッド62がカバー裏面に対し
て直立する向きに取り付けられている。63は開閉カバ
ー6の開閉軸を示す。
裏面も上記開閉カバー5と同じ構成であり、カード進行
方向に沿って側壁61,61が起立され、両側壁61,
61間に第2のサーマルヘッド62がカバー裏面に対し
て直立する向きに取り付けられている。63は開閉カバ
ー6の開閉軸を示す。
【0052】57は繭形のYMCフィルムカセットであ
り、内部には、イエロー(Y)、マゼンダ(M)及びシ
アン(C)の各昇華性インク層を所定ピッチで面順次に
形成したYMCフィルム58を、両端側からそれぞれ供
給ロール58a及び巻取ロール58bの形に巻回したも
のが納められている。また67はワックスブラック保護
層フィルムカセットであり、内部には、熱溶融性のワッ
クスブラック層と透明オーバコート層とを所定ピッチで
面順次に形成したワックスブラック(WBk)保護層フ
ィルム68を、両端側からそれぞれ供給ロール68a及
び巻取ロール68bの形に巻回したものが納められてい
る。
り、内部には、イエロー(Y)、マゼンダ(M)及びシ
アン(C)の各昇華性インク層を所定ピッチで面順次に
形成したYMCフィルム58を、両端側からそれぞれ供
給ロール58a及び巻取ロール58bの形に巻回したも
のが納められている。また67はワックスブラック保護
層フィルムカセットであり、内部には、熱溶融性のワッ
クスブラック層と透明オーバコート層とを所定ピッチで
面順次に形成したワックスブラック(WBk)保護層フ
ィルム68を、両端側からそれぞれ供給ロール68a及
び巻取ロール68bの形に巻回したものが納められてい
る。
【0053】既に述べたように、第1印刷セクション2
0のサーマルヘッド52及び第2印刷セクション30の
サーマルヘッド62は、それぞれ開閉カバー5,6の裏
面に固定され、使用時に位置変動しないように考慮され
ている。従って、開閉カバー5,6を閉じた場合、図3
の如くYMCフィルム58及びWBk保護層フィルム6
8を押圧する位置は一定であり、押圧力はプラテンロー
ラ24,34からの力による。
0のサーマルヘッド52及び第2印刷セクション30の
サーマルヘッド62は、それぞれ開閉カバー5,6の裏
面に固定され、使用時に位置変動しないように考慮され
ている。従って、開閉カバー5,6を閉じた場合、図3
の如くYMCフィルム58及びWBk保護層フィルム6
8を押圧する位置は一定であり、押圧力はプラテンロー
ラ24,34からの力による。
【0054】(1)カード供給セクション 図6,図9,図11及び図12にカード供給セクション
10の詳細を示す。
10の詳細を示す。
【0055】ストッカ11は、ストッカの底板となるカ
ード載置台11aと、カード案内台上にあって、該長方
形カードを、その長手方向を繰り出し方向に一致させ
て、多数枚積層状態に収容するカード収納枠11bとか
ら成る。この上方に開放されたカード収納枠11bは、
カード束を出し入れ容易にするため、カード繰り出し方
向後側の部分がL字状に切り欠かれ、これによって高さ
の低いカード包囲枠11cが形成されている。また、こ
のカード包囲枠11cからのカードの出し入れを容易に
するため、このカード包囲枠11cも、その後端ガイド
縁の中央部が切欠11dによりカード載置台11aまで
切り欠かれている。
ード載置台11aと、カード案内台上にあって、該長方
形カードを、その長手方向を繰り出し方向に一致させ
て、多数枚積層状態に収容するカード収納枠11bとか
ら成る。この上方に開放されたカード収納枠11bは、
カード束を出し入れ容易にするため、カード繰り出し方
向後側の部分がL字状に切り欠かれ、これによって高さ
の低いカード包囲枠11cが形成されている。また、こ
のカード包囲枠11cからのカードの出し入れを容易に
するため、このカード包囲枠11cも、その後端ガイド
縁の中央部が切欠11dによりカード載置台11aまで
切り欠かれている。
【0056】カード載置台(ストッカの底板)11a
は、後述するカード送り出し手段12を装置するための
開口111、レバー式カードエンプティセンサS0を装
置するための開口112が穿設されている。
は、後述するカード送り出し手段12を装置するための
開口111、レバー式カードエンプティセンサS0を装
置するための開口112が穿設されている。
【0057】カード供給セクション10のカード送り出
し手段12は、上記カード載置台11aの開口11内に
位置されカード繰り出し方向に往復移動可能に設けられ
たカード繰り出しスライダ14と、該スライダ14の下
面に固定したラック15と、該ラック15と噛み合うピ
ニオンギア16と、該ピニオンギア16の軸をギヤ1
7,18を介して駆動しカード繰り出しスライダ14を
カード繰り出し方向に移動させるスライダ駆動モータM
1とで構成されている。
し手段12は、上記カード載置台11aの開口11内に
位置されカード繰り出し方向に往復移動可能に設けられ
たカード繰り出しスライダ14と、該スライダ14の下
面に固定したラック15と、該ラック15と噛み合うピ
ニオンギア16と、該ピニオンギア16の軸をギヤ1
7,18を介して駆動しカード繰り出しスライダ14を
カード繰り出し方向に移動させるスライダ駆動モータM
1とで構成されている。
【0058】カード繰り出しスライダ14は、下部がカ
ード載置台11aの下方においてガイドロッド13に案
内支持されており、またカード繰り出しスライダ14の
上面はカード載置台11aの下側に位置している。そし
て、カード繰り出しスライダ14の上面後端には、該後
縁に沿って突出延在する蹴り爪14aが形成され、該蹴
り爪14aの高さはカード載置台11aの上面より若干
高くなっている。具体的には、カード厚さ0.76mm
に対して蹴り爪14aの高さが0.5mmになるように
設定されている。
ード載置台11aの下方においてガイドロッド13に案
内支持されており、またカード繰り出しスライダ14の
上面はカード載置台11aの下側に位置している。そし
て、カード繰り出しスライダ14の上面後端には、該後
縁に沿って突出延在する蹴り爪14aが形成され、該蹴
り爪14aの高さはカード載置台11aの上面より若干
高くなっている。具体的には、カード厚さ0.76mm
に対して蹴り爪14aの高さが0.5mmになるように
設定されている。
【0059】上記構成において、モータM1が回転する
と、ギヤ18,17,16,15を介してスライダ14
がガイドロッド13に沿って図6の位置から左に駆動さ
れる。ストッカ11のカード載置台11a上に位置する
最低位のカードCは、このスライダ14の段差部である
蹴り爪14aに蹴られて左に移動し、カード出口に設け
られた重送防止部材19の隙間19aを通過して、次の
第1印刷セクション20へと送られる。なお、重送防止
部材19は、隙間19aによりカードCの重送を防止す
る他に、隙間19aの両側部を平行な平面とすることに
より、カードCが操りだされるときの左右方向のバラツ
キも規制している。
と、ギヤ18,17,16,15を介してスライダ14
がガイドロッド13に沿って図6の位置から左に駆動さ
れる。ストッカ11のカード載置台11a上に位置する
最低位のカードCは、このスライダ14の段差部である
蹴り爪14aに蹴られて左に移動し、カード出口に設け
られた重送防止部材19の隙間19aを通過して、次の
第1印刷セクション20へと送られる。なお、重送防止
部材19は、隙間19aによりカードCの重送を防止す
る他に、隙間19aの両側部を平行な平面とすることに
より、カードCが操りだされるときの左右方向のバラツ
キも規制している。
【0060】上記スライダ14の動きに関し、スライダ
14が最も外側に来る待機位置(図6、図12)と最も
繰り出された位置(作用位置)とを検出するため、スラ
イダ14の側壁の後部と前部にセンシングプレート4
1,42が設けてあり、またこれに対応して、待機位置
で後側のセンシングプレート41を検知するスライダ位
置検出センサ(ホトセンサ)S1と、作用位置で前側の
センシングプレート42を検知するスライダ位置検出セ
ンサ(ホトセンサ)S2とが設けられている。また、カ
ードが繰り出されたことを、透明カードの場合を含めて
検出可能とするため、上記カード出口(隙間19a)近
傍には、レバー式のカードセンサS3が設けられてい
る。なお、S0はストッカ11内に未処理カードが無く
なったことを、透明カードの場合も含めて検出するレバ
ー式のカードエンプテイセンサであり、そのレバーは上
記開口112を図11に示す如く通過してカード載置台
11a上に突出するようになっている。
14が最も外側に来る待機位置(図6、図12)と最も
繰り出された位置(作用位置)とを検出するため、スラ
イダ14の側壁の後部と前部にセンシングプレート4
1,42が設けてあり、またこれに対応して、待機位置
で後側のセンシングプレート41を検知するスライダ位
置検出センサ(ホトセンサ)S1と、作用位置で前側の
センシングプレート42を検知するスライダ位置検出セ
ンサ(ホトセンサ)S2とが設けられている。また、カ
ードが繰り出されたことを、透明カードの場合を含めて
検出可能とするため、上記カード出口(隙間19a)近
傍には、レバー式のカードセンサS3が設けられてい
る。なお、S0はストッカ11内に未処理カードが無く
なったことを、透明カードの場合も含めて検出するレバ
ー式のカードエンプテイセンサであり、そのレバーは上
記開口112を図11に示す如く通過してカード載置台
11a上に突出するようになっている。
【0061】(2)第1印刷セクション 図5及び図6に第1印刷セクション20の詳細を、図
8,図9にその駆動系を示す。
8,図9にその駆動系を示す。
【0062】既に述べたように、第1印刷セクション2
0には、カードの搬送路Fを構成する要素として、カー
ドの搬送方向に順次、入口搬送ローラ21、ガイド板2
2、キャップスタンローラ23、プラテンローラ24、
キャップスタンローラ25及び中継搬送ローラ29が配
設されており、このうちキャップスタンローラ23、プ
ラテンローラ24及びキャップスタンローラ25は、キ
ャップスタンローラ25の軸26を中心として左右独立
に揺動可能な逆L字状支持プレート27に取り付けら
れ、該プレートの中央に位置するプラテンローラ24を
第1のサーマルヘッド52に対して接近させるパスユニ
ットU1としてまとめられる。
0には、カードの搬送路Fを構成する要素として、カー
ドの搬送方向に順次、入口搬送ローラ21、ガイド板2
2、キャップスタンローラ23、プラテンローラ24、
キャップスタンローラ25及び中継搬送ローラ29が配
設されており、このうちキャップスタンローラ23、プ
ラテンローラ24及びキャップスタンローラ25は、キ
ャップスタンローラ25の軸26を中心として左右独立
に揺動可能な逆L字状支持プレート27に取り付けら
れ、該プレートの中央に位置するプラテンローラ24を
第1のサーマルヘッド52に対して接近させるパスユニ
ットU1としてまとめられる。
【0063】図6において、上述した第1印刷セクショ
ン20の入口搬送ローラ21,キャップスタンローラ2
3,25及び中継搬送ローラ29には、これに対向して
ピンチローラRがそれぞれ配設されている。
ン20の入口搬送ローラ21,キャップスタンローラ2
3,25及び中継搬送ローラ29には、これに対向して
ピンチローラRがそれぞれ配設されている。
【0064】そして、カード搬送方向に見て、入口搬送
ローラ21及びそのピンチローラRの直後の位置には、
発光器43及び受光器44から成るカード検出センサS
4が設けてある。また、キャップスタンローラ23及び
そのピンチローラRの直前には、フォトインタラプタか
ら成るカード検出センサ(ユニット入口センサ)S5
が、そしてャップスタンローラ25及びそのピンチロー
ラRの直後には、フォトインタラプタから成るカード頭
出しセンサ(ユニット出口センサ)S6が、それぞれ逆
L字状支持プレート37に取り付けられて設けられてい
る。これにより、このプレート37とカード検出するセ
ンサS5、S6が一体的に変位するため、カード検出位
置の誤差が出なくなる。更に、中継搬送ローラ29及び
そのピンチローラRの直後の位置には、発光器43及び
受光器44から成るカード検出センサS7が設けてあ
る。なお、S10は発光器43及び受光器44から成る
フィルム検出センサであり、その発光器43は開閉カバ
ー5側に設けられている。
ローラ21及びそのピンチローラRの直後の位置には、
発光器43及び受光器44から成るカード検出センサS
4が設けてある。また、キャップスタンローラ23及び
そのピンチローラRの直前には、フォトインタラプタか
ら成るカード検出センサ(ユニット入口センサ)S5
が、そしてャップスタンローラ25及びそのピンチロー
ラRの直後には、フォトインタラプタから成るカード頭
出しセンサ(ユニット出口センサ)S6が、それぞれ逆
L字状支持プレート37に取り付けられて設けられてい
る。これにより、このプレート37とカード検出するセ
ンサS5、S6が一体的に変位するため、カード検出位
置の誤差が出なくなる。更に、中継搬送ローラ29及び
そのピンチローラRの直後の位置には、発光器43及び
受光器44から成るカード検出センサS7が設けてあ
る。なお、S10は発光器43及び受光器44から成る
フィルム検出センサであり、その発光器43は開閉カバ
ー5側に設けられている。
【0065】図5,図6及び図8において、パスユニッ
トU1の支持プレート27には、既に述べたキャップス
タンローラ23、プラテンローラ24及びキャップスタ
ンローラ25だけでなく、上記センサのうちのユニット
入口センサS5及びユニット出口センサS6も取り付け
られ、搬送パスに対する相対位置関係を保持したまま傾
動するようになっている。
トU1の支持プレート27には、既に述べたキャップス
タンローラ23、プラテンローラ24及びキャップスタ
ンローラ25だけでなく、上記センサのうちのユニット
入口センサS5及びユニット出口センサS6も取り付け
られ、搬送パスに対する相対位置関係を保持したまま傾
動するようになっている。
【0066】28はこのパスユニットU1を傾動させる
駆動機構であり、搬送路と直交する方向に延在するカム
軸45aに固定したカム45と、支持プレート27の逆
L字状脚部の下端部に設けられ上記カム45により操作
されるカムフォロア46と、カムフォロア46を常時カ
ム45の周面に当接させる方向に付勢するバネ47と、
カム軸45aをギヤ48a,48bを介して駆動する昇
降用モータM2(図9)とを有している。更に、駆動機
構28は、カム45の現在位置を把握可能とするため、
周方向に2箇所に切欠を具備するセンシングプレート4
9と、これに対応するカム位置検出センサS8、S9を
有しており、これによりパスユニットU1の上昇位置と
下降位置を検出できるようになっている。
駆動機構であり、搬送路と直交する方向に延在するカム
軸45aに固定したカム45と、支持プレート27の逆
L字状脚部の下端部に設けられ上記カム45により操作
されるカムフォロア46と、カムフォロア46を常時カ
ム45の周面に当接させる方向に付勢するバネ47と、
カム軸45aをギヤ48a,48bを介して駆動する昇
降用モータM2(図9)とを有している。更に、駆動機
構28は、カム45の現在位置を把握可能とするため、
周方向に2箇所に切欠を具備するセンシングプレート4
9と、これに対応するカム位置検出センサS8、S9を
有しており、これによりパスユニットU1の上昇位置と
下降位置を検出できるようになっている。
【0067】図8,図9において、入口搬送ローラ2
1,キャップスタンローラ23,24,25及び中継搬
送ローラ29を駆動するため、まずキャップスタンロー
ラ25の軸26、つまりパスユニットU1の揺動中心軸
となっている軸26に、プーリ73が設けられる。そし
て、このプーリ73と搬送駆動モータM3の出力軸に設
けたプーリ71との間にタイミングベルト72が巻き掛
けられる。また、プーリ73と一体のプーリ73a,7
3bと入口搬送ローラ21,中継搬送ローラ29の軸2
1a,29aにそれぞれ設けたプーリ21b,29bと
の間にタイミングベルト74,76が巻きかけられる。
更に、軸26に設けた別のプーリ26a,26bと、キ
ャプスタンローラ23,プラテンローラ24の軸23
a,24aに設けたプーリ23b,24bにそれぞれタ
イミングベルト75a,75bが巻きかけられる。
1,キャップスタンローラ23,24,25及び中継搬
送ローラ29を駆動するため、まずキャップスタンロー
ラ25の軸26、つまりパスユニットU1の揺動中心軸
となっている軸26に、プーリ73が設けられる。そし
て、このプーリ73と搬送駆動モータM3の出力軸に設
けたプーリ71との間にタイミングベルト72が巻き掛
けられる。また、プーリ73と一体のプーリ73a,7
3bと入口搬送ローラ21,中継搬送ローラ29の軸2
1a,29aにそれぞれ設けたプーリ21b,29bと
の間にタイミングベルト74,76が巻きかけられる。
更に、軸26に設けた別のプーリ26a,26bと、キ
ャプスタンローラ23,プラテンローラ24の軸23
a,24aに設けたプーリ23b,24bにそれぞれタ
イミングベルト75a,75bが巻きかけられる。
【0068】モータM4(図9)は、YMCフィルム5
8を、プーリ77,タイミングベルト78,プーリ7
9,該プーリと同軸のギヤ80,巻取ロール58bの軸
に設けたギヤ81,フィルム駆動ローラ84(図5)の
軸に設けたギヤ82を介して駆動するフィルム巻取モー
タである。このフィルム巻取モータM4の回転速度を検
出するため、モータ軸にはエンコーダ板が設けられると
共に、このエンコーダ板を検出する回転速度センサS1
2が設けられている。
8を、プーリ77,タイミングベルト78,プーリ7
9,該プーリと同軸のギヤ80,巻取ロール58bの軸
に設けたギヤ81,フィルム駆動ローラ84(図5)の
軸に設けたギヤ82を介して駆動するフィルム巻取モー
タである。このフィルム巻取モータM4の回転速度を検
出するため、モータ軸にはエンコーダ板が設けられると
共に、このエンコーダ板を検出する回転速度センサS1
2が設けられている。
【0069】上記したモータM1,M2,M4はDCモ
ータであるが、カード搬送系の駆動モータM3は、スッ
テピングモータから成る。これは、カード搬送系の精密
な送りと、その送り量の精密な把握とを可能とするため
である。YMCフィルム58の送り量は、プーリ79と
同期して、つまり巻取ロール58bと同期して回転する
エンコード円板83aとフォトインタラプタ83bとを
有して成るエンコーダ83により把握される。
ータであるが、カード搬送系の駆動モータM3は、スッ
テピングモータから成る。これは、カード搬送系の精密
な送りと、その送り量の精密な把握とを可能とするため
である。YMCフィルム58の送り量は、プーリ79と
同期して、つまり巻取ロール58bと同期して回転する
エンコード円板83aとフォトインタラプタ83bとを
有して成るエンコーダ83により把握される。
【0070】ギヤ80の軸(巻取ボビン軸),ギヤ82
の軸(フィルム駆動ローラ84の軸)及び供給ロール5
8aの軸上には、それぞれトルクリミッタTa,Tb,
Tcが配置されている。各々の大小関係は、Tb>(T
a=Tc)となっており、フィルムの巻き取り量、残量
による巻き取り力の変化を極力小さくしている。また、
M4の軸上にエンコーダを設け、巻き取り速度を一定に
することによりフイルムのたるみ、供給ロールの行き過
ぎ、フィルムとカードの剥離に対する巻き取り速度の影
響を除外している。
の軸(フィルム駆動ローラ84の軸)及び供給ロール5
8aの軸上には、それぞれトルクリミッタTa,Tb,
Tcが配置されている。各々の大小関係は、Tb>(T
a=Tc)となっており、フィルムの巻き取り量、残量
による巻き取り力の変化を極力小さくしている。また、
M4の軸上にエンコーダを設け、巻き取り速度を一定に
することによりフイルムのたるみ、供給ロールの行き過
ぎ、フィルムとカードの剥離に対する巻き取り速度の影
響を除外している。
【0071】(3)第2印刷セクション 図7に第2印刷セクション30の詳細を、図10にその
駆動系を示す。
駆動系を示す。
【0072】第2印刷セクション30も第1印刷セクシ
ョン20と同じ構成であり、カードの搬送路Fを構成す
る要素として、カードの搬送方向に順次、入口搬送ロー
ラ31、ガイド板32、キャップスタンローラ33、プ
ラテンローラ34、キャップスタンローラ35及び中継
搬送ローラ39が配設されており、このうちキャップス
タンローラ33、プラテンローラ34及びキャップスタ
ンローラ35は、軸36を中心として揺動可能な逆L字
状支持プレート37に取り付けられ、プラテンローラ3
4を第2のサーマルヘッド62に対して接近させうるパ
スユニットU2としてまとめられる。
ョン20と同じ構成であり、カードの搬送路Fを構成す
る要素として、カードの搬送方向に順次、入口搬送ロー
ラ31、ガイド板32、キャップスタンローラ33、プ
ラテンローラ34、キャップスタンローラ35及び中継
搬送ローラ39が配設されており、このうちキャップス
タンローラ33、プラテンローラ34及びキャップスタ
ンローラ35は、軸36を中心として揺動可能な逆L字
状支持プレート37に取り付けられ、プラテンローラ3
4を第2のサーマルヘッド62に対して接近させうるパ
スユニットU2としてまとめられる。
【0073】また入口搬送ローラ31,キャップスタン
ローラ33,35及び中継搬送ローラ39には、これに
対向してピンチローラRがそれぞれ配設される。
ローラ33,35及び中継搬送ローラ39には、これに
対向してピンチローラRがそれぞれ配設される。
【0074】38はこのパスユニットU2を傾動させる
駆動機構であるが、これも上記駆動機構28と全く同じ
構成を有する。また、カード搬送系の駆動機構も第1印
刷セクション20と同じである。従って、同じ作用をな
す構成要素には同一符号を用いてその説明を省略する。
駆動機構であるが、これも上記駆動機構28と全く同じ
構成を有する。また、カード搬送系の駆動機構も第1印
刷セクション20と同じである。従って、同じ作用をな
す構成要素には同一符号を用いてその説明を省略する。
【0075】但し、カード検出センサS4に対応するセ
ンサは、第1印刷セクション20のカード検出センサS
7で代用され、ここでは省略されている。他のS5〜S
10までのセンサは、第1印刷セクション20と同じで
ある。
ンサは、第1印刷セクション20のカード検出センサS
7で代用され、ここでは省略されている。他のS5〜S
10までのセンサは、第1印刷セクション20と同じで
ある。
【0076】(4)動作 第2印刷セクション30が、本質的に第1印刷セクショ
ン20と異なる点は、用いるフィルムの種類及びこれに
伴なう制御の仕方及び条件だけである。従って、特に必
要がある場合を除き、第1印刷セクション20の動作を
以て第2印刷セクション30の動作説明に代える。
ン20と異なる点は、用いるフィルムの種類及びこれに
伴なう制御の仕方及び条件だけである。従って、特に必
要がある場合を除き、第1印刷セクション20の動作を
以て第2印刷セクション30の動作説明に代える。
【0077】カード供給セクション10のカードストッ
カ11の下端から、カード送りだし手段12により、カ
ードCが1枚ずつ、次工程の第1印刷セクション20に
送られる。
カ11の下端から、カード送りだし手段12により、カ
ードCが1枚ずつ、次工程の第1印刷セクション20に
送られる。
【0078】第1印刷セクション20においては、既
に、YMCフィルム58が第1のサーマルヘッド52に
所定の張力で掛けられている。また、非印刷フェーズ中
においては、図13に示すように、カム45は、その偏
心量の大きい周面が、パスユニットU1のカムフォロア
46に当接した位置(作用位置)で、静止している。こ
れにより、パスユニットU1のローラ対23,R、2
5,Rが形成するパスは、他のローラ対21,R、2
9,R等が形成する搬送路と直線上に一致する位置に維
持されており、この位置は、プラテンローラ24が第1
のサーマルヘッド52から、正確にはYMCフィルム5
8から、若干の隙間dだけ離れた下位置になっている。
に、YMCフィルム58が第1のサーマルヘッド52に
所定の張力で掛けられている。また、非印刷フェーズ中
においては、図13に示すように、カム45は、その偏
心量の大きい周面が、パスユニットU1のカムフォロア
46に当接した位置(作用位置)で、静止している。こ
れにより、パスユニットU1のローラ対23,R、2
5,Rが形成するパスは、他のローラ対21,R、2
9,R等が形成する搬送路と直線上に一致する位置に維
持されており、この位置は、プラテンローラ24が第1
のサーマルヘッド52から、正確にはYMCフィルム5
8から、若干の隙間dだけ離れた下位置になっている。
【0079】カードCは、入口搬送ローラ21とピンチ
ローラR間を経て、パスユニットU1に入り、そのキャ
ップスタンローラ23とピンチローラR間に挟持され
る。更に、カードCが送られて、その先端が第1のサー
マルヘッド52の直下に来た時点では、カードCの後端
はキャップスタンローラ23とピンチローラR間から離
れている。
ローラR間を経て、パスユニットU1に入り、そのキャ
ップスタンローラ23とピンチローラR間に挟持され
る。更に、カードCが送られて、その先端が第1のサー
マルヘッド52の直下に来た時点では、カードCの後端
はキャップスタンローラ23とピンチローラR間から離
れている。
【0080】即ち、カードCの長さをL,入口搬送ロー
ラ21及びキャップスタンローラ23間の距離をL1,
プラテンローラ24(サーマルヘッド52)及びキャッ
プスタンローラ23間の距離をL2とすると、 L<(L1+L2) の関係になっている。
ラ21及びキャップスタンローラ23間の距離をL1,
プラテンローラ24(サーマルヘッド52)及びキャッ
プスタンローラ23間の距離をL2とすると、 L<(L1+L2) の関係になっている。
【0081】このような関係に設定したのは、印刷時に
カードを複数回往復移動させる際、カード後端が入口搬
送ローラ21に再度接触しないことを保障するためであ
る。もし印刷時に復動するカードがローラ21や23と
接触すると、接触時のショックで画像が乱れ、これは高
速になるほど顕著となるため、高速度に、満足のゆくカ
ラー画質の画像を印刷することは不可能となる。ちなみ
に、本実施例におけるニップ圧は、入口搬送ローラ21
とそのピンチローラR間で1.2kg、キャップスタン
ローラ23とそのピンチローラR間で1kg、キャップ
スタンローラ25とそのピンチローラR間で3kg、中
継搬送ローラ29とそのピンチローラR間で0.6kg
であり、第2印刷セクション30についても、入口搬送
ローラ31とそのピンチローラR間が0.6kgである
点を除き、以降は同じ数値である。
カードを複数回往復移動させる際、カード後端が入口搬
送ローラ21に再度接触しないことを保障するためであ
る。もし印刷時に復動するカードがローラ21や23と
接触すると、接触時のショックで画像が乱れ、これは高
速になるほど顕著となるため、高速度に、満足のゆくカ
ラー画質の画像を印刷することは不可能となる。ちなみ
に、本実施例におけるニップ圧は、入口搬送ローラ21
とそのピンチローラR間で1.2kg、キャップスタン
ローラ23とそのピンチローラR間で1kg、キャップ
スタンローラ25とそのピンチローラR間で3kg、中
継搬送ローラ29とそのピンチローラR間で0.6kg
であり、第2印刷セクション30についても、入口搬送
ローラ31とそのピンチローラR間が0.6kgである
点を除き、以降は同じ数値である。
【0082】次に、サーマルヘッド52より上流側にも
キャップスタンローラ23とそのピンチローラRを設け
たのは、下記の理由による。
キャップスタンローラ23とそのピンチローラRを設け
たのは、下記の理由による。
【0083】サーマルヘッド52より下流側にキャップ
スタンローラ25とそのピンチローラRを設けただけの
構成(図15)では、カードは、入口搬送ローラ21又
はキャップスタンローラ25のいずれかでニップされて
いなければならないので、取り扱いうるカードCの長さ
Lが、入口搬送ローラ21とキャップスタンローラ25
との間の間隔L0より長くなければならないという制約
がある。即ち、これ以下の長さ(L<L0)のカードを
扱うことができない。
スタンローラ25とそのピンチローラRを設けただけの
構成(図15)では、カードは、入口搬送ローラ21又
はキャップスタンローラ25のいずれかでニップされて
いなければならないので、取り扱いうるカードCの長さ
Lが、入口搬送ローラ21とキャップスタンローラ25
との間の間隔L0より長くなければならないという制約
がある。即ち、これ以下の長さ(L<L0)のカードを
扱うことができない。
【0084】一方、かかるカードCの長さL方向全域に
わたって印刷を行なう場合、図15の(A)(B)
(C)の順序で往復動させる必要があるが、カード後端
がサーマルヘッド52の位置にある図15(B)から、
(C)位置を経て、カード先端がサーマルヘッド52の
位置にある図15(A)に戻る際、カード後端が入口搬
送ローラ21及びピンチローラR間に突入しなければな
らなくなる。これはカード表面に傷をつける結果とな
り、その上に印刷する画像品質に大きな悪影響を与え
る。
わたって印刷を行なう場合、図15の(A)(B)
(C)の順序で往復動させる必要があるが、カード後端
がサーマルヘッド52の位置にある図15(B)から、
(C)位置を経て、カード先端がサーマルヘッド52の
位置にある図15(A)に戻る際、カード後端が入口搬
送ローラ21及びピンチローラR間に突入しなければな
らなくなる。これはカード表面に傷をつける結果とな
り、その上に印刷する画像品質に大きな悪影響を与え
る。
【0085】しかし、これを避けようとして、図15
(D)の如くカードCを戻す位置を入口搬送ローラ21
の直前までに止めてしまうと、距離L30の領域(最小
でもローラ24,25間の距離L3だけの領域)には、
最初の工程であるイエロー(Y)印刷はできるが、その
後の工程であるマゼンダ(M)及びシアン(C)印刷が
できないこととなる。
(D)の如くカードCを戻す位置を入口搬送ローラ21
の直前までに止めてしまうと、距離L30の領域(最小
でもローラ24,25間の距離L3だけの領域)には、
最初の工程であるイエロー(Y)印刷はできるが、その
後の工程であるマゼンダ(M)及びシアン(C)印刷が
できないこととなる。
【0086】しかし、本実施例(図13)の如く、サー
マルヘッド52より上流側にもキャップスタンローラ2
3及びそのピンチローラRを設けると、逐次ニップされ
て行くローラ間隔の最大が、このキャップスタンローラ
23と入口搬送ローラ21間の距離L1(L1<L0)
となり、この条件だけで考えれば、搬送できるカードの
長さLはL1以上の長さのカード(L1≦L)となり、
その下限が上記L0よりも短くなる。しかし、もう1つ
の条件であるカード後端が入口搬送ローラ21に当たら
ない条件を考慮に入れる必要がある。即ち、カードの全
領域を印刷可能とする目的で、カード始端をサーマルヘ
ッド52直下に戻した際に、カード後端が入口搬送ロー
ラ21に当たらない条件は、L<(L1+L2)とな
り、L0(=L1+L2+L3)より短くなる。
マルヘッド52より上流側にもキャップスタンローラ2
3及びそのピンチローラRを設けると、逐次ニップされ
て行くローラ間隔の最大が、このキャップスタンローラ
23と入口搬送ローラ21間の距離L1(L1<L0)
となり、この条件だけで考えれば、搬送できるカードの
長さLはL1以上の長さのカード(L1≦L)となり、
その下限が上記L0よりも短くなる。しかし、もう1つ
の条件であるカード後端が入口搬送ローラ21に当たら
ない条件を考慮に入れる必要がある。即ち、カードの全
領域を印刷可能とする目的で、カード始端をサーマルヘ
ッド52直下に戻した際に、カード後端が入口搬送ロー
ラ21に当たらない条件は、L<(L1+L2)とな
り、L0(=L1+L2+L3)より短くなる。
【0087】要するに、本実施例の構成の場合、扱いう
るカードの長さLは、図15の場合よりも短く、 L1≦L<(L1+L2) となり、かかる長さのカードは、全てそのカード全域へ
の印刷がなしうることになる。
るカードの長さLは、図15の場合よりも短く、 L1≦L<(L1+L2) となり、かかる長さのカードは、全てそのカード全域へ
の印刷がなしうることになる。
【0088】カード供給セクション10より操り出され
たカードCの搬送は、ステッピングモータM3により管
理される。通常の搬送においては、カードCの搬送量に
より、次のように、その速度が決定される。 (A)搬送量が17mm未満の場合、ステッピングモー
タM3は自起動により600pps程度で駆動される。 (B)搬送量が17mm以上の場合、ステッピングモー
タM3はスルーアップ、スルーダウン制御により平均搬
送速度150mm/s程度で駆動される。
たカードCの搬送は、ステッピングモータM3により管
理される。通常の搬送においては、カードCの搬送量に
より、次のように、その速度が決定される。 (A)搬送量が17mm未満の場合、ステッピングモー
タM3は自起動により600pps程度で駆動される。 (B)搬送量が17mm以上の場合、ステッピングモー
タM3はスルーアップ、スルーダウン制御により平均搬
送速度150mm/s程度で駆動される。
【0089】印画時においては、Y,M,Cいずれもサ
ーマルヘッドの解像度相当の搬送を行なう。印画時にお
けるカードの戻りについては、通常の搬送と同様であ
る。
ーマルヘッドの解像度相当の搬送を行なう。印画時にお
けるカードの戻りについては、通常の搬送と同様であ
る。
【0090】a)イエロー(Y)印刷フェーズ カードCは、カード頭出しセンサ(ユニット出口セン
サ)S6がオンした時点で、印画位置がサーマルヘッド
52より上流側にあるときは順送し、サーマルヘッド5
2より下流側にあるときは逆送される。これは、最も近
い固定点を、カードの現在位置を把握する上の起算点と
し、これにより累積誤差等を極力小さくするためであ
る。
サ)S6がオンした時点で、印画位置がサーマルヘッド
52より上流側にあるときは順送し、サーマルヘッド5
2より下流側にあるときは逆送される。これは、最も近
い固定点を、カードの現在位置を把握する上の起算点と
し、これにより累積誤差等を極力小さくするためであ
る。
【0091】カードCの印刷すべきエリアがサーマルヘ
ッド52下に入ると、サーマルヘッド52が通電され、
フィルム検出センサS10で頭出しされていた最初のイ
エロー(Y)インクによる印刷フェーズに入る。
ッド52下に入ると、サーマルヘッド52が通電され、
フィルム検出センサS10で頭出しされていた最初のイ
エロー(Y)インクによる印刷フェーズに入る。
【0092】即ち、図14に示すように、カム45が1
80度回転して、センサS8がON,センサS9がOF
Fの状態となった所で停止する。これは丁度カム45の
偏心量が最も小さい回動位置である。換言すれば、カム
45は、最も偏心量が大きい位置から最も小さい位置へ
と変化し、これはカム位置検出センサS8,S9に把握
される。
80度回転して、センサS8がON,センサS9がOF
Fの状態となった所で停止する。これは丁度カム45の
偏心量が最も小さい回動位置である。換言すれば、カム
45は、最も偏心量が大きい位置から最も小さい位置へ
と変化し、これはカム位置検出センサS8,S9に把握
される。
【0093】この変化の途中において、ユニットU1は
図14の如くキャップスタンローラ25の軸26を中心
として尻上り向きに傾動し、このためプラテンローラ2
4がサーマルヘッド52へ接近し、カードCの印刷すべ
き表面が、サーマルヘッド52下のYMCフィルム58
上に押圧される。その後、カム45は更に回転して、図
14に示すようにカムフォロア46から離れ、更に図1
4に示す待機位置まで回転して停止する。
図14の如くキャップスタンローラ25の軸26を中心
として尻上り向きに傾動し、このためプラテンローラ2
4がサーマルヘッド52へ接近し、カードCの印刷すべ
き表面が、サーマルヘッド52下のYMCフィルム58
上に押圧される。その後、カム45は更に回転して、図
14に示すようにカムフォロア46から離れ、更に図1
4に示す待機位置まで回転して停止する。
【0094】即ち、プラテンローラ24上のカードC
は、カム45が180度回転し終わる前にサーマルヘッ
ド52上のYMCフィルム58に当接し、その動きは、
あたかもカードをさっとサーマルヘッド52上に置いて
来るように働く。何故なら、カム45は図13で反時計
方向に回動して偏心量が減少して行くが、カム45の形
状は、(1)サーマルヘッド52にカードが圧接する直前
まではこの減少割合が比較的大きく、(2)そこからカー
ドがサーマルヘッド52に圧接するまでの区間だけは速
度が低下されること、そして(3)カードがサーマルヘッ
ド52に圧接した以降は引張りバネ47が縮小して元に
戻ろうとする力だけによって圧接力が保たれる形となっ
ているためである。
は、カム45が180度回転し終わる前にサーマルヘッ
ド52上のYMCフィルム58に当接し、その動きは、
あたかもカードをさっとサーマルヘッド52上に置いて
来るように働く。何故なら、カム45は図13で反時計
方向に回動して偏心量が減少して行くが、カム45の形
状は、(1)サーマルヘッド52にカードが圧接する直前
まではこの減少割合が比較的大きく、(2)そこからカー
ドがサーマルヘッド52に圧接するまでの区間だけは速
度が低下されること、そして(3)カードがサーマルヘッ
ド52に圧接した以降は引張りバネ47が縮小して元に
戻ろうとする力だけによって圧接力が保たれる形となっ
ているためである。
【0095】サーマルヘッド52に所定の情報信号が供
給される一方、カードがイエロー(Y)インクフィルム
の送りと同期して送られて、所望の顔写真のイエロー
(Y)印刷が行なわれる。
給される一方、カードがイエロー(Y)インクフィルム
の送りと同期して送られて、所望の顔写真のイエロー
(Y)印刷が行なわれる。
【0096】印刷時はカム45とカムフォロア46とが
が接触していないことから、プラテンローラ24とサー
マルヘッド52の圧は、引張りバネ47が付与する。従
って、左右の側板の組み立てバラツキ、プラテンローラ
径にの左右バラツキ、サーマルヘッドの取り付け誤差が
あっても、一定の圧接が行われる。
が接触していないことから、プラテンローラ24とサー
マルヘッド52の圧は、引張りバネ47が付与する。従
って、左右の側板の組み立てバラツキ、プラテンローラ
径にの左右バラツキ、サーマルヘッドの取り付け誤差が
あっても、一定の圧接が行われる。
【0097】b)マゼンダ(M)印刷フェーズ イエロー(Y)印刷が終了すると、カム45が待機位置
から作用位置に戻り、プラテンローラ24がサーマルヘ
ッド52から離間し、この状態でカード搬送系のステッ
ピングモータM3が所定量だけ逆回転方向に戻され、こ
れによりカードはその印刷領域の始端がサーマルヘッド
52と対応する位置に戻される。また、モータM4とエ
ンコーダ83によりYMCフィルム58のマゼンダ
(M)インク領域の頭出しが行なわれる。なお、このマ
ゼンダ(M)インク領域の頭出しは、各色(YMC)の
インク領域の長さは予め判かっているので、イエロー
(Y)インク領域の長さ(印字中のステッピングモータ
M3の駆動パルス発生分と残りの未印字分のエンコーダ
83のパルス発生分と等しい)分のパルスをカウントア
ップしたとき、このマゼンダ(M)インク領域の開始位
置として行なっている。
から作用位置に戻り、プラテンローラ24がサーマルヘ
ッド52から離間し、この状態でカード搬送系のステッ
ピングモータM3が所定量だけ逆回転方向に戻され、こ
れによりカードはその印刷領域の始端がサーマルヘッド
52と対応する位置に戻される。また、モータM4とエ
ンコーダ83によりYMCフィルム58のマゼンダ
(M)インク領域の頭出しが行なわれる。なお、このマ
ゼンダ(M)インク領域の頭出しは、各色(YMC)の
インク領域の長さは予め判かっているので、イエロー
(Y)インク領域の長さ(印字中のステッピングモータ
M3の駆動パルス発生分と残りの未印字分のエンコーダ
83のパルス発生分と等しい)分のパルスをカウントア
ップしたとき、このマゼンダ(M)インク領域の開始位
置として行なっている。
【0098】再びカム45が作用位置から待機位置に1
80度回転して、ユニットU1が軸26を中心として傾
動し、このためカードCの印刷すべき表面が、サーマル
ヘッド52下のYMCフィルム58上にバネ47で押圧
される。
80度回転して、ユニットU1が軸26を中心として傾
動し、このためカードCの印刷すべき表面が、サーマル
ヘッド52下のYMCフィルム58上にバネ47で押圧
される。
【0099】サーマルヘッド52に所定の情報信号が供
給され、同時に、カードがマゼンダ(M)フィルムの送
りと同期して送られて、所望の顔写真のマゼンダ(M)
印刷が行なわれる。
給され、同時に、カードがマゼンダ(M)フィルムの送
りと同期して送られて、所望の顔写真のマゼンダ(M)
印刷が行なわれる。
【0100】c)シアン(C)印刷フェーズ マゼンダ(M)印刷が終了すると、カム45が待機位置
から作用位置に戻り、プラテンローラ24がサーマルヘ
ッド52から離間し、この状態でステッピングモータM
3が所定量だけ逆回転され、これによりカードはその印
刷領域の始端がサーマルヘッド52と対応する位置に戻
される。また、モータM4とエンコーダ83によりYM
Cフィルム58のシアン(C)インク領域の頭出しが行
なわれる。
から作用位置に戻り、プラテンローラ24がサーマルヘ
ッド52から離間し、この状態でステッピングモータM
3が所定量だけ逆回転され、これによりカードはその印
刷領域の始端がサーマルヘッド52と対応する位置に戻
される。また、モータM4とエンコーダ83によりYM
Cフィルム58のシアン(C)インク領域の頭出しが行
なわれる。
【0101】再びカム45が作用位置から待機位置まで
回転して、ユニットU1が軸26を中心として傾動し、
このためカードCの印刷すべき表面が、サーマルヘッド
52下のYMCフィルム58上にバネ47で押圧され
る。
回転して、ユニットU1が軸26を中心として傾動し、
このためカードCの印刷すべき表面が、サーマルヘッド
52下のYMCフィルム58上にバネ47で押圧され
る。
【0102】サーマルヘッド52に所定の情報信号が供
給され、同時に、カードがシアン(C)フィルムの送り
と同期して送られて、所望の顔写真のシアン(C)印刷
が行なわれる。
給され、同時に、カードがシアン(C)フィルムの送り
と同期して送られて、所望の顔写真のシアン(C)印刷
が行なわれる。
【0103】かくして、所望の顔写真等の完全なカラー
写真がカードの所定領域に印刷された。
写真がカードの所定領域に印刷された。
【0104】上記最後の工程であるシアン(C)印刷が
終了すると、カム45が待機位置から作用位置に戻り、
プラテンローラ24がサーマルヘッド52から離間した
下位置となる。この状態でカード搬送系のステッピング
モータM3が正回転して、カードはパスユニットU1の
パスから搬送路Fへと送り出される。
終了すると、カム45が待機位置から作用位置に戻り、
プラテンローラ24がサーマルヘッド52から離間した
下位置となる。この状態でカード搬送系のステッピング
モータM3が正回転して、カードはパスユニットU1の
パスから搬送路Fへと送り出される。
【0105】d)ワックスブラック(WBk)印刷フェー
ズ 図7の第2印刷セクション30において、カードCの文
字等の2値情報を印刷すべきエリアがサーマルヘッド6
2下に入ると、サーマルヘッド62が文字情報等で通電
され、フィルム検出センサS10で頭出しされていた熱
溶融性のワックスブラック(WBk)による印刷が行な
われる。
ズ 図7の第2印刷セクション30において、カードCの文
字等の2値情報を印刷すべきエリアがサーマルヘッド6
2下に入ると、サーマルヘッド62が文字情報等で通電
され、フィルム検出センサS10で頭出しされていた熱
溶融性のワックスブラック(WBk)による印刷が行な
われる。
【0106】この場合も、既に第1印刷セクション20
において説明したように、カム45が作用位置から待機
位置へと変化し、この変化の途中において、ユニットU
2は軸36を中心として尻上り向きに傾動し、このため
プラテンローラ34がサーマルヘッド62へ接近し、カ
ードCの印刷すべき表面が、サーマルヘッド62下のワ
ックスブラック(WBk)フィルム68上にバネ47の
みによって押圧される。
において説明したように、カム45が作用位置から待機
位置へと変化し、この変化の途中において、ユニットU
2は軸36を中心として尻上り向きに傾動し、このため
プラテンローラ34がサーマルヘッド62へ接近し、カ
ードCの印刷すべき表面が、サーマルヘッド62下のワ
ックスブラック(WBk)フィルム68上にバネ47の
みによって押圧される。
【0107】サーマルヘッド62に所定の情報信号が供
給される一方、カードがワックスブラック(WBk)フ
ィルムの送りと同期して送られて、所定の文字等の印刷
が行なわれる。
給される一方、カードがワックスブラック(WBk)フ
ィルムの送りと同期して送られて、所定の文字等の印刷
が行なわれる。
【0108】昇華型の染料の場合は、可視光の範囲でし
か使用できず、従ってバーコードリーダの赤外光では認
識できないし、また、階調が表わせるので縁がぼけると
いった欠点があるが、熱溶融性のワックスブラックの場
合は、昇華型の染料に比べてにじみがなく、従ってくっ
きりとした文字が描けるという特長の他、可視光以外で
も認識できるという利点がある。
か使用できず、従ってバーコードリーダの赤外光では認
識できないし、また、階調が表わせるので縁がぼけると
いった欠点があるが、熱溶融性のワックスブラックの場
合は、昇華型の染料に比べてにじみがなく、従ってくっ
きりとした文字が描けるという特長の他、可視光以外で
も認識できるという利点がある。
【0109】e)オーバコート印刷フェーズ ワックスブラック(WBk)印刷フェーズが終了する
と、カム45が待機位置から作用位置に戻り、プラテン
ローラ34がサーマルヘッド62から離間し、この状態
でカード搬送系のステッピングモータM3が所定量だけ
逆回転方向に戻され、これによりカードはその印刷領域
の始端がサーマルヘッド62と対応する位置に戻され
る。また、モータM4とエンコーダ83(図10)によ
りフィルム68が送られて、オーバコート領域の頭出し
が行なわれる。なお、このオーバコート領域の頭出し
は、各ワックスブラックとオーバコート領域の長さは予
め判かっているのでワックスブラック領域の長さ分のパ
ルスをカウントアップしたとき、このオーバコート領域
の開始位置として判断している。
と、カム45が待機位置から作用位置に戻り、プラテン
ローラ34がサーマルヘッド62から離間し、この状態
でカード搬送系のステッピングモータM3が所定量だけ
逆回転方向に戻され、これによりカードはその印刷領域
の始端がサーマルヘッド62と対応する位置に戻され
る。また、モータM4とエンコーダ83(図10)によ
りフィルム68が送られて、オーバコート領域の頭出し
が行なわれる。なお、このオーバコート領域の頭出し
は、各ワックスブラックとオーバコート領域の長さは予
め判かっているのでワックスブラック領域の長さ分のパ
ルスをカウントアップしたとき、このオーバコート領域
の開始位置として判断している。
【0110】再びカム45が作用位置から待機位置に回
転して、ユニットU2が軸36を中心として傾動し、こ
のためカードCの印刷すべき表面が、サーマルヘッド6
2下のフィルム58上にバネ47で押圧される。
転して、ユニットU2が軸36を中心として傾動し、こ
のためカードCの印刷すべき表面が、サーマルヘッド6
2下のフィルム58上にバネ47で押圧される。
【0111】サーマルヘッド62が通電され、同時に、
カードがオーバコートフィルムの送りと同期して送られ
て、カード上の印刷された領域に、熱転写により樹脂膜
がオーバコートされる。このオーバコートにより、カー
ドは、写真印刷領域等の退色や外部からの損傷を受けな
くなる。
カードがオーバコートフィルムの送りと同期して送られ
て、カード上の印刷された領域に、熱転写により樹脂膜
がオーバコートされる。このオーバコートにより、カー
ドは、写真印刷領域等の退色や外部からの損傷を受けな
くなる。
【0112】f)磁気記録 オーバーコートされたカードCは、中継搬送ローラ39
によって、カード排出口9からプリンタユニット1外に
搬出される。そして図4に示す磁気エンコード記録ユニ
ット2で磁気面に所定の情報が磁気記録され、磁気記録
されたカードCは、ストッカーユニット3に送られて積
み重ねられる。
によって、カード排出口9からプリンタユニット1外に
搬出される。そして図4に示す磁気エンコード記録ユニ
ット2で磁気面に所定の情報が磁気記録され、磁気記録
されたカードCは、ストッカーユニット3に送られて積
み重ねられる。
【0113】(5)変形実施例 上記実施例では、カードは、その先端がサーマルヘッド
52下に位置する状態と、後端がサーマルヘッド52下
に位置する状態との間を往復動する。即ち、カードは、
その往動時には、中間部がローラ23,R間に片持ち支
持された状態から、カード先端がローラ対25,R間に
突入して、ローラ対23,Rとローラ対25,Rの2箇
所で支持された状態となり、その後にカード後端がロー
ラ対23,Rを抜け出て、ローラ対25,Rで片持ち支
持された状態へと移行する。
52下に位置する状態と、後端がサーマルヘッド52下
に位置する状態との間を往復動する。即ち、カードは、
その往動時には、中間部がローラ23,R間に片持ち支
持された状態から、カード先端がローラ対25,R間に
突入して、ローラ対23,Rとローラ対25,Rの2箇
所で支持された状態となり、その後にカード後端がロー
ラ対23,Rを抜け出て、ローラ対25,Rで片持ち支
持された状態へと移行する。
【0114】また、復動時には、中間部がローラ25,
R間に片持ち支持された状態から、カード先端がローラ
対23,R間に突入して、ローラ対25,Rとローラ対
23,Rの2箇所で支持された状態となり、その後に、
カード後端がローラ対25,Rを抜け出て、ローラ対2
3,Rによる片持ち支持状態へと移行する。
R間に片持ち支持された状態から、カード先端がローラ
対23,R間に突入して、ローラ対25,Rとローラ対
23,Rの2箇所で支持された状態となり、その後に、
カード後端がローラ対25,Rを抜け出て、ローラ対2
3,Rによる片持ち支持状態へと移行する。
【0115】このため、ローラ対23,Rとローラ対2
5,Rにおいて、一方のローラ対から他方のローラ対へ
のカード受け渡しする際に、乗り継ぎショックが生じ、
画像に乱れが生ずる。
5,Rにおいて、一方のローラ対から他方のローラ対へ
のカード受け渡しする際に、乗り継ぎショックが生じ、
画像に乱れが生ずる。
【0116】図16〜図18にこれを回避する具体例を
示す。
示す。
【0117】図16は、キャップスタンローラ23とピ
ンチローラRとの間、及び/又は、キャップスタンロー
ラ25とピンチローラRとの間に、それぞれ乗り継ぎシ
ョックを緩和する隙間Δを設けた実施例である。
ンチローラRとの間、及び/又は、キャップスタンロー
ラ25とピンチローラRとの間に、それぞれ乗り継ぎシ
ョックを緩和する隙間Δを設けた実施例である。
【0118】図17は、キャップスタンローラ23のピ
ンチローラRに、該ピンチローラRをキャップスタンロ
ーラ23側に引張るスプリング91を設け、このスプリ
ング91の引張り力をカム92により調節可能に構成し
た実施例である。この実施例では、ローラ対23,R間
へのカード突入時又は離脱時にはピンチローラRの押圧
力を弱くし、カードがローラ対23に完全にニップされ
た後又は離脱した後に必要な押圧力に戻すように、上記
スプリング91の引張り力が調節される。このように制
御すれば、印刷フェーズ中において、ニップ部への突入
又は離脱するカードに対し、その衝撃を小さくすること
ができ、これにより送りむらを無くし、より良い品質の
印画を得ることができる。
ンチローラRに、該ピンチローラRをキャップスタンロ
ーラ23側に引張るスプリング91を設け、このスプリ
ング91の引張り力をカム92により調節可能に構成し
た実施例である。この実施例では、ローラ対23,R間
へのカード突入時又は離脱時にはピンチローラRの押圧
力を弱くし、カードがローラ対23に完全にニップされ
た後又は離脱した後に必要な押圧力に戻すように、上記
スプリング91の引張り力が調節される。このように制
御すれば、印刷フェーズ中において、ニップ部への突入
又は離脱するカードに対し、その衝撃を小さくすること
ができ、これにより送りむらを無くし、より良い品質の
印画を得ることができる。
【0119】尚、キャップスタンローラ25のピンチロ
ーラRにも、同一構成の押圧力調整機構を設け、同じよ
うにカード搬送と同期させてスプリング圧を変動させる
構成とすることができる。
ーラRにも、同一構成の押圧力調整機構を設け、同じよ
うにカード搬送と同期させてスプリング圧を変動させる
構成とすることができる。
【0120】図18は、キャップスタンローラ23の軸
に開閉カム93を回転自在に取り付け、該開閉カム93
を、カードが当該キャップスタンローラ23より下流側
(図左側)に在るときには、図18(a)の如くカム9
3がピンチローラRの軸から離れた位置にあり、またカ
ードがキャップスタンローラ23及びピンチローラR間
に突入する際には、図18(b)の如くカム93がピン
チローラRの軸を下方から持ち上げる位置に移動するよ
うに構成したものである。この開閉機構は、キャップス
タンローラ25とそのピンチローラRとに対しても設け
ることができる。
に開閉カム93を回転自在に取り付け、該開閉カム93
を、カードが当該キャップスタンローラ23より下流側
(図左側)に在るときには、図18(a)の如くカム9
3がピンチローラRの軸から離れた位置にあり、またカ
ードがキャップスタンローラ23及びピンチローラR間
に突入する際には、図18(b)の如くカム93がピン
チローラRの軸を下方から持ち上げる位置に移動するよ
うに構成したものである。この開閉機構は、キャップス
タンローラ25とそのピンチローラRとに対しても設け
ることができる。
【0121】このようにカードの動きに同期してローラ
対23,Rのニップを開閉することにより、カード受け
渡しによる乗り継ぎショックを軽減することができ、従
って画像の乱れを防止することができる。
対23,Rのニップを開閉することにより、カード受け
渡しによる乗り継ぎショックを軽減することができ、従
って画像の乱れを防止することができる。
【0122】次に、図20(b)に例示する如く、カー
ドCの一部領域にのみ顔写真などの画像領域94を形成
する場合には、この画像領域94を印刷中にあっては上
記ローラ対への突入又は離脱が起きないように構成する
ことができる。
ドCの一部領域にのみ顔写真などの画像領域94を形成
する場合には、この画像領域94を印刷中にあっては上
記ローラ対への突入又は離脱が起きないように構成する
ことができる。
【0123】即ち、図19の(a)の如く、上述した実
施例の下では、キャップスタンローラ23からプラテン
ローラ24(サーマルヘッド52)までの距離L2と、
プラテンローラ24からキャップスタンローラ25まで
の距離L3をほぼ同じに構成した。かかる構成の下で
は、既に述べたように、図20(a)に示す如く、噛み
込みショックの傷跡95a,95bがカードの両側から
等距離の位置に出来てしまう。
施例の下では、キャップスタンローラ23からプラテン
ローラ24(サーマルヘッド52)までの距離L2と、
プラテンローラ24からキャップスタンローラ25まで
の距離L3をほぼ同じに構成した。かかる構成の下で
は、既に述べたように、図20(a)に示す如く、噛み
込みショックの傷跡95a,95bがカードの両側から
等距離の位置に出来てしまう。
【0124】そこで、カードの片側に寄った位置に画像
領域94を形成したい場合、図19の(b)の如く、キ
ャップスタンローラ23からプラテンローラ24までの
距離L2に対して、下流側のプラテンローラ24からキ
ャップスタンローラ25までの距離L3の方が長くなる
関係(L3>L2)に、又はその逆の長さ関係(L3<
L2)に構成する。このようにすれば、傷跡95a,9
5bが現われる位置が画像領域94中に来ることを回避
することが出来る。
領域94を形成したい場合、図19の(b)の如く、キ
ャップスタンローラ23からプラテンローラ24までの
距離L2に対して、下流側のプラテンローラ24からキ
ャップスタンローラ25までの距離L3の方が長くなる
関係(L3>L2)に、又はその逆の長さ関係(L3<
L2)に構成する。このようにすれば、傷跡95a,9
5bが現われる位置が画像領域94中に来ることを回避
することが出来る。
【0125】実際のカードの画像配置は、図20(b)
に例示するように、カードの左側に寄った位置に顔写真
を、そして右側に文字を配置したものが多い。従って、
L3>L2の関係に設定している図19(b)の実施例
では、このような一般的画像配置のカードにおいて、画
像領域94中にキャップスタンへ噛み込むときのショッ
クの95bが全く出現しない状態を作り出すことができ
るという作用効果を発揮する。
に例示するように、カードの左側に寄った位置に顔写真
を、そして右側に文字を配置したものが多い。従って、
L3>L2の関係に設定している図19(b)の実施例
では、このような一般的画像配置のカードにおいて、画
像領域94中にキャップスタンへ噛み込むときのショッ
クの95bが全く出現しない状態を作り出すことができ
るという作用効果を発揮する。
【0126】上記実施例では、パスユニットU1(又は
U2)を、第2キャップスタンローラ25(又は35)
の軸を中心として揺動可能に取り付けたが、第1キャッ
プスタンローラ23(又は33)の軸を中心として揺動
可能に取り付けることもできる。
U2)を、第2キャップスタンローラ25(又は35)
の軸を中心として揺動可能に取り付けたが、第1キャッ
プスタンローラ23(又は33)の軸を中心として揺動
可能に取り付けることもできる。
【0127】また上記実施例では、パスユニットU1
(又はU2)を傾動させることにより、プラテンローラ
24をサーマルヘッド52に対して接近させ又は遠ざけ
たが、サーマルヘッド52と同軸的に垂直に昇降させる
こともできる。
(又はU2)を傾動させることにより、プラテンローラ
24をサーマルヘッド52に対して接近させ又は遠ざけ
たが、サーマルヘッド52と同軸的に垂直に昇降させる
こともできる。
【0128】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
な優れた効果が得られる。
【0129】1)請求項1又は2によれば、本来、カー
ドの搬送路構成要素である第1キャップスタンローラ
(23)及び第2キャップスタンローラ(25)を、プ
ラテンローラと共に、サーマルヘッド(52)に向けて
接近し又は遠ざかるように動くことが可能なパスユニッ
ト(U1)としてまとめ、上記プラテンローラ(24)
をサーマルヘッド(52)に対して押圧する手段として
も機能するように構成したので、従来のように、カード
の搬送路構成要素とは別に上記ベッド316の如き複雑
な構成要素を用意する必要がなくなるだけでなく、プラ
テンローラ(24)をサーマルヘッド(52)に対して
押圧する手段も非常に簡単な構成となる。
ドの搬送路構成要素である第1キャップスタンローラ
(23)及び第2キャップスタンローラ(25)を、プ
ラテンローラと共に、サーマルヘッド(52)に向けて
接近し又は遠ざかるように動くことが可能なパスユニッ
ト(U1)としてまとめ、上記プラテンローラ(24)
をサーマルヘッド(52)に対して押圧する手段として
も機能するように構成したので、従来のように、カード
の搬送路構成要素とは別に上記ベッド316の如き複雑
な構成要素を用意する必要がなくなるだけでなく、プラ
テンローラ(24)をサーマルヘッド(52)に対して
押圧する手段も非常に簡単な構成となる。
【0130】また、パスユニット(U1)の第1キャッ
プスタンローラ(23)、プラテンローラ(24)及び
第2キャップスタンローラ(25)は直線的配置関係を
保ったまま一体に変動する結果、腰の強いプラスチック
カードにあっても、曲げを必要とせずに印刷ができる。
プスタンローラ(23)、プラテンローラ(24)及び
第2キャップスタンローラ(25)は直線的配置関係を
保ったまま一体に変動する結果、腰の強いプラスチック
カードにあっても、曲げを必要とせずに印刷ができる。
【0131】また、印刷時にカードを往復動させる方向
は、従来のようにカード搬送路と直交する方向ではな
く、カード搬送路に沿った方向となる。このため、カー
ド搬送系の駆動手段を兼用して、印刷時にカードを往復
移動させることが可能となり、構成が簡素化されると共
に、搬送路と直交する方向に移動させる必要がなくなる
分だけ、その方向での装置サイズが小さくなる。従っ
て、簡易且つ小型の構成のカードプリンタを提供でき
る。
は、従来のようにカード搬送路と直交する方向ではな
く、カード搬送路に沿った方向となる。このため、カー
ド搬送系の駆動手段を兼用して、印刷時にカードを往復
移動させることが可能となり、構成が簡素化されると共
に、搬送路と直交する方向に移動させる必要がなくなる
分だけ、その方向での装置サイズが小さくなる。従っ
て、簡易且つ小型の構成のカードプリンタを提供でき
る。
【0132】2)請求項2によれば、パスユニット(U
1)を簡単な傾動機構により、プラテンローラ(24)
を適切な押圧力でサーマルヘッド(52)上のフィルム
に圧接することができる。
1)を簡単な傾動機構により、プラテンローラ(24)
を適切な押圧力でサーマルヘッド(52)上のフィルム
に圧接することができる。
【0133】3)請求項3によれば、入口搬送ローラと
プラテンローラとの間の距離(L1+L2)をカードの
長さ(L)より長く定めているので、印刷時にカードを
高速に複数回往復移動させた際にも、カード後端が入口
搬送ローラに接触しないことが確保される。従って、接
触時のショックによる画像の乱れを生じなくすることが
できる。また、第1キャップスタンローラはプラテンロ
ーラ寄りに設けているため、パスユニットの小型化を図
ることができる。
プラテンローラとの間の距離(L1+L2)をカードの
長さ(L)より長く定めているので、印刷時にカードを
高速に複数回往復移動させた際にも、カード後端が入口
搬送ローラに接触しないことが確保される。従って、接
触時のショックによる画像の乱れを生じなくすることが
できる。また、第1キャップスタンローラはプラテンロ
ーラ寄りに設けているため、パスユニットの小型化を図
ることができる。
【0134】4)請求項4によれば、カム(45),バ
ネ(47)及びモータ(M2)による駆動機構を用い、
圧接直前に動作スピードを落としているので、迅速かつ
安全な動作を確保することができる。
ネ(47)及びモータ(M2)による駆動機構を用い、
圧接直前に動作スピードを落としているので、迅速かつ
安全な動作を確保することができる。
【0135】5)請求項5によれば、カードのユニット
入口センサとユニット出口センサが上記パスユニットに
一体化されるため、その位置関係がパスユニットの傾動
に関係なく常に一定になり、精度のよい検出及び精度が
可能となる。
入口センサとユニット出口センサが上記パスユニットに
一体化されるため、その位置関係がパスユニットの傾動
に関係なく常に一定になり、精度のよい検出及び精度が
可能となる。
【0136】6)請求項6〜8によれば、第1キャップ
スタンローラ(23)又は第2キャップスタンローラ
(25)とそのピンチローラとの間に、カードが突入す
る時の衝撃の影響を回避することができる。
スタンローラ(23)又は第2キャップスタンローラ
(25)とそのピンチローラとの間に、カードが突入す
る時の衝撃の影響を回避することができる。
【0137】7)請求項9によれば、カード表面内の片
側に寄った位置に画像領域(94)を形成したい場合
に、突入時の衝撃による影響で生ずる傷跡が、所望する
画像領域以外の所で生ずるように定めることができる。
側に寄った位置に画像領域(94)を形成したい場合
に、突入時の衝撃による影響で生ずる傷跡が、所望する
画像領域以外の所で生ずるように定めることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る熱転写式カードプリン
タの外観図である。
タの外観図である。
【図2】図1の熱転写式カードプリンタをその開閉カバ
ーを開いた状態で示す斜視図である。
ーを開いた状態で示す斜視図である。
【図3】カード製造システムに組み込まれた熱転写式カ
ードプリンタの構成を示す概略図である。
ードプリンタの構成を示す概略図である。
【図4】カード製造システムにおける熱転写式カードプ
リンタに縦続接続されるユニットを示す図である。
リンタに縦続接続されるユニットを示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る熱転写式カードプリン
タのパスユニット部分を示す斜視図である。
タのパスユニット部分を示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例に係る熱転写式カードプリン
タのカード供給セクション及び第1印刷セクションの部
分の構成図である。
タのカード供給セクション及び第1印刷セクションの部
分の構成図である。
【図7】本発明の一実施例に係る熱転写式カードプリン
タの第2印刷セクション部分の構成図である。
タの第2印刷セクション部分の構成図である。
【図8】図6の第1印刷セクションの部分の駆動系を示
した平面図である。
した平面図である。
【図9】図6のカード供給セクション及び第1印刷セク
ションの部分の駆動系を示した図である。
ションの部分の駆動系を示した図である。
【図10】図7の第2印刷セクション部分の駆動系を示
した図である。
した図である。
【図11】カード供給セクションを示した斜視図であ
る。
る。
【図12】カード供給セクションを示した平面図であ
る。
る。
【図13】本発明の印刷セクション部分の非印画時の状
態を示した図である。
態を示した図である。
【図14】本発明の印刷セクション部分の印画時の状態
を示した図である。
を示した図である。
【図15】サーマルヘッドの上流側に第1キャップスタ
ンローラが無い場合の動作説明に供する図である。
ンローラが無い場合の動作説明に供する図である。
【図16】本発明の変形実施例を示す図である。
【図17】本発明の変形実施例を示す図である。
【図18】本発明の変形実施例を示す図である。
【図19】本発明の変形実施例を示す図である。
【図20】カード上の画像領域を例示した図である。
【第21図】従来の熱転写式カードプリンタの概要図で
ある。
ある。
【第22図】従来の熱転写式カードプリンタの構成図で
ある。
ある。
【第23図】第22図の熱転写式カードプリンタの上部
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【第24図】従来の熱転写式名刺シートプリンタの概要
図である。
図である。
【第25図】図24の熱転写式名刺シートプリンタの動
作を示したもので、(a)は非印刷時の状態を、(b)
は印刷時の状態を示した図である。
作を示したもので、(a)は非印刷時の状態を、(b)
は印刷時の状態を示した図である。
1 プリンタユニット 2 磁気エンコード記録ユニット 3 ストッカーユニット 4 カード供給セクションの開閉カバー 5 第1印刷セクションの開閉カバー 6 第2印刷セクションの開閉カバー 7 フロントカバー 8 操作パネル 9 カード排出口 10 カード供給セクション 11 未処理カードストッカ 11a カード載置台(ストッカの底板) 11b カード収納枠 11c カード包囲枠 11d 切欠 12 カード送り出し手段 13 ガイドロッド 14 カード繰り出しスライダ 14a 蹴り爪 15 ラック 16 ピニオンギア 17,18 ギア 19 重送防止部材 19a 隙間 20 第1印刷セクション 21 入口搬送ローラ 21a 軸 22 ガイド板 23 キャップスタンローラ 23a 軸 23b プーリ 24 プラテンローラ 24a 軸 24b プーリ 25 キャップスタンローラ 26 軸(揺動中心軸) 26a,26b プーリ 27 逆L字状支持プレート 28 駆動機構 29 中継搬送ローラ 29a 軸 30 第2印刷セクション 31 入口搬送ローラ 32 ガイド板 33 キャップスタンローラ 34 プラテンローラ 35 キャップスタンローラ 36 軸(揺動中心軸) 37 支持プレート 38 駆動機構 39 中継搬送ローラ 41,42 センシングプレート 43 発光器 44 受光器 45 カム 45a カム軸 46 カムフォロア 47 バネ 48a,48b ギヤ 49 センシングプレート 51 側壁 52 第1のサーマルヘッド 53 開閉軸 54 支持レバー 55 軸 56 ピン 57 YMCフィルムカセット 58 YMCフィルム 58a 供給ロール 58b 巻取ロール 61 側壁 62 第2のサーマルヘッド 63 開閉軸 67 ワックスブラック保護層フィルムカセット 68 ワックスブラック(WBk)保護層フィルム 68a 供給ロール 68b 巻取ロール 71 プーリ 72 タイミングベルト 73,73a,73b プーリ 74 タイミングベルト 75,75a,75b タイミングベルト 76 タイミングベルト 77 プーリ 78 タイミングベルト 79 プーリ 80,81 ギヤ 82 ギヤ 83 エンコーダ 91 スプリング 92 カム 93 カム 94 カラー顔写真などの画像領域 95a,95b 噛み込みショックの傷跡 101,102 装置フレーム 111,112 開口 C カード C1 積層体 U1,U2 パスユニット M1 スライダ駆動モータ M2 昇降用モータ M3 カード搬送系の駆動モータ M4 巻取モータ R ピンチローラ S0 レバー式カードエンプテイセンサ S1 スライダ位置検出センサ S2 スライダ位置検出センサ S3 レバー式カードセンサ S4 カードセンサ S5 カードセンサ(ユニット入口センサ) S6 カード頭出しセンサ(ユニット出口センサ) S7 カード検出センサ S8,S9 カム位置検出センサ S10 フィルム検出センサ S12 回転速度センサ 210 カード供給ユニット 212 カセット 213 送り出しローラ 230 プリント本体ユニット 231 ベッド(カードステージ) 231a ガイドロッド 231b スクリューネジ 232 転写紙 233 第1のサーマルヘッド 240 オーバコートユニット 241 送りローラ 242 転写紙 243 第2のサーマルヘッド 244 搬送ベルト 316 ベッド 317 送り機構 333 カード 335 平板ゴム 336 基板 337 ホルダ部材 338L,338R ガイド部材 340 ボールネジ軸 363 ドリブンプーリ 382 転写紙 409F,409B 支持板 410 揺動軸 411B ホルダ 412 押圧カム 413 押圧軸 417 サーマルヘッド 418 係合軸 419B スプリング 420 加圧機構 422 アーム 423 スプリング 424 連結部材 425 アクチュエータ 426 プランジャ 427 連結部材 502 給紙機構 503 受容層・画像形成機構 504 保護層形成機構 505 給紙経路 506 排紙経路 515 切換えゲート 518 グリッドローラ 519 ピンチローラ 520 ヘッド 529 プラテン 532 ベルト 533 駆動プーリ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/32 - 2/325 B41J 11/14 B41J 13/00 B41J 13/02 G06K 17/00 B42D 15/10
Claims (9)
- 【請求項1】 印刷処理前のカードを送り出すカード供
給セクション(10)と、送り出されたカードにカラー
画像を印刷する印刷セクション(20)とを有する熱転
写式カードプリンタにおいて、 上記印刷セクション(20)には、カードの搬送路
(F)を構成する要素として、カードの搬送方向に入口
搬送ローラ(21)、第1キャップスタンローラ(2
3)、プラテンローラ(24)及び第2キャップスタン
ローラ(25)を直線的に順に配設し、このうち第1キ
ャップスタンローラ(23)、プラテンローラ(24)
及び第2キャップスタンローラ(25)は位置固定のサ
ーマルヘッド(52)に向けて接近し又は遠ざかるよう
に動くことが可能なパスユニット(U1)として構成す
る一方、 印刷フェーズ中はパスユニット(U1)をサーマルヘッ
ド(52)に向けて接近させて上記プラテンローラ(2
4)を上記サーマルヘッド(52)に対して押圧させる
駆動機構(28)を設けたことを特徴とする熱転写式カ
ードプリンタ。 - 【請求項2】 印刷処理前のカードを送り出すカード供
給セクション(10)と、送り出されたカードにカラー
画像を印刷する印刷セクション(20)とを有する熱転
写式カードプリンタにおいて、 上記印刷セクション(20)には、カードの搬送路
(F)を構成する要素として、カードの搬送方向に入口
搬送ローラ(21)、第1キャップスタンローラ(2
3)、プラテンローラ(24)及び第2キャップスタン
ローラ(25)を直線的に順に配設し、 このうち第1キャップスタンローラ(23)、プラテン
ローラ(24)及び第2キャップスタンローラ(25)
は、第2又は第1キャップスタンローラ(25又は2
3)の軸を中心として揺動可能なパスユニット(U1)
として構成する一方、 印刷フェーズ中はパスユニット(U1)を傾動させて上
記プラテンローラ(24)を位置固定の上記サーマルヘ
ッド(52)に対して接近させる駆動機構(28)を設
けたことを特徴とする熱転写式カードプリンタ。 - 【請求項3】 上記入口搬送ローラ(21)とプラテン
ローラ(24)との間の距離(L1+L2)をカードの
長さ(L)より長く定め、この入口搬送ローラ(21)
とプラテンローラ(24)との間において、上記第1キ
ャップスタンローラ(23)を、プラテンローラ(2
4)からの距離(L2)が、入口搬送ローラ(21)か
らの距離(L1)より小さくなる位置に設けたことを特
徴とする請求項1又は2記載の熱転写式カードプリン
タ。 - 【請求項4】 上記駆動機構(28)は、上記パスユニ
ット(U1)を押圧するカム(45)と、該カムにパス
ユニット(U1)の一部を常時係合させるバネ(47)
と、上記カムを回動させるモータ(M2)とを有して構
成され、 該カム(45)は、プラテンローラ(24)がサーマル
ヘッド(52)に当接する直前までは高速にプラテンロ
ーラ(24)をサーマルヘッド(52)に接近させ、そ
の後はプラテンローラ(24)がサーマルヘッド(5
2)に当接するまで速度が減じるような形状寸法に定め
られていることを特徴とする請求項2又は3記載の熱転
写式カードプリンタ。 - 【請求項5】 カードの存在を検出するユニット入口セ
ンサとユニット出口センサとを、上記パスユニットに一
体に取り付けたことを特徴とする請求項1,2,3又は
4記載の熱転写式カードプリンタ。 - 【請求項6】 上記第1キャップスタンローラ(23)
又は第2キャップスタンローラ(25)とそのピンチロ
ーラとの間に、カードの突入時の衝撃を緩和する隙間
(Δ)を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載
の熱転写式カードプリンタ。 - 【請求項7】 第1キャップスタンローラ(23)のピ
ンチローラ(R)に、該ピンチローラ(R)を第1キャ
ップスタンローラ(23)側に引張るスプリング(9
1)を設け、このスプリング(91)の引張り力をカム
(92)により調節可能に構成し、 第1キャップスタンローラ(23)とピンチローラ
(R)のローラ対(23,R)間へのカード突入時又は
離脱時にはピンチローラ(R)の押圧力を弱くし、カー
ドがローラ対(23,R)間に完全にニップされた後又
は離脱した後に必要な押圧力に戻すように、上記スプリ
ング91の引張り力を調節することを特徴とする請求項
1又は2記載の熱転写式カードプリンタ。 - 【請求項8】 第1又は第2キャップスタンローラ(2
3又は25)の軸に開閉カム(93)を回転自在に取り
付け、 該開閉カム(93)を、カードが当該キャップスタンロ
ーラ(23又は25)より下流側に在るときには、カム
(93)がピンチローラ(R)の軸から離れた回転位置
にあり、またカードがキャップスタンローラ(23又は
25)及びピンチローラ(R)間に突入する際には、カ
ム(93)がピンチローラ(R)の軸を下方から持ち上
げる回転位置に移動するように構成したことを特徴とす
る請求項1又は2記載の熱転写式カードプリンタ。 - 【請求項9】 カード表面内の片側に寄った位置に画像
領域(94)を形成したい場合、第1キャップスタンロ
ーラ(23)からプラテンローラ(24)までの距離
(L2)に対して、下流側のプラテンローラ(24)か
らキャップスタンローラ(25)までの距離(L3)の
方が長くなる関係(L3>L2)に、又はその逆の長さ
関係(L3<L2)に定めたことを特徴とする請求項1
又は2記載の熱転写式カードプリンタ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29275993A JP2979282B2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 熱転写式カードプリンタ |
US08/331,135 US5636928A (en) | 1993-10-28 | 1994-10-28 | Thermal transfer card printing device and method |
US08/738,879 US5718523A (en) | 1993-10-28 | 1996-10-28 | Thermal transfer printing device and method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29275993A JP2979282B2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 熱転写式カードプリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07125271A JPH07125271A (ja) | 1995-05-16 |
JP2979282B2 true JP2979282B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=17785973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29275993A Expired - Fee Related JP2979282B2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | 熱転写式カードプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2979282B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101240425B1 (ko) * | 2010-11-02 | 2013-03-11 | 주식회사 오성메디 | 약품 포장장치용 인쇄 조립체 및 이를 포함하는 약품 포장장치 |
-
1993
- 1993-10-28 JP JP29275993A patent/JP2979282B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07125271A (ja) | 1995-05-16 |
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