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JP2970683B2 - 水素化脱アルキル触媒を用いた水素化脱アルキル法 - Google Patents

水素化脱アルキル触媒を用いた水素化脱アルキル法

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JP2970683B2
JP2970683B2 JP2272301A JP27230190A JP2970683B2 JP 2970683 B2 JP2970683 B2 JP 2970683B2 JP 2272301 A JP2272301 A JP 2272301A JP 27230190 A JP27230190 A JP 27230190A JP 2970683 B2 JP2970683 B2 JP 2970683B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はアルキル芳香族炭化水素の接触的水素化脱
アルキル用触媒とその使用方法に関する。更に詳しく
は、炭素数7乃至10のアルキル芳香族炭化水素を含有す
る炭化水素を水素の存在下で、接触的に脱アルキルする
方法において使用される触媒と、その触媒の使用方法に
関する。
(従来技術) 接触的水素化脱アルキル方法としては、例えば、アメ
リカ合衆国特許第2951886号公報に開示されるクロミア
ーアルミナ触媒を使用し、反応温度600〜650℃という高
温で実施する方法が工業的には代表的な方法である。こ
れらのプロセスはガソリンや溶剤以外の用途が限られる
トルエンを原料油とし、脱メチルしてナイロン合成原料
として用いられるベンゼンを製造するのが主目的であ
る。
その後、これらのプロセスには大きな改良はないが、
ネフテキミヤ誌1975年、第15巻、第1号、95ページにル
テニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジ
ウム、白金等の第VIII族の貴金属をアルミナ上に担持し
た触媒を使用し、400〜500℃という、それまでより低温
でトルエンの脱メチル反応によるベンゼンの製造を行う
方法が報告されている。
しかし、これら貴金属担持触媒は触媒活性、触媒寿
命、反応選択性等の点で多くの改良の余地があるため更
に、2種以上の貴金属の組み合わせや他の遷移金属の添
加等多くの触媒が検討されている。
例えば、ロジウムをアルミナ担体に含浸させ、酸素雰
囲気中で焼成することにより、低温活性を向上させた触
媒(特開昭58−210851号公報)や、イリジウムとアルカ
リ土類金属をアルミナ担体に共存させて低温活性の向上
と触媒寿命の延長を図った触媒(特開昭58−210850号公
報)がある。
しかし、これらの改良触媒も、炭素数8乃至10の重質
芳香族炭化水素に適用するには、触媒活性、触媒寿命、
反応選択性の点で未だ十分なものではない。
一方、結晶性メタロシリケート系触媒については、芳
香族炭化水素の不均化触媒(特開昭52−65229)、異性
化触媒(特公昭53−41658)、アルキル化触媒(特公昭5
6−44050)等の特許が出願されており、実用に伴されて
いるものもある。しかし、芳香族炭化水素の脱アルキル
を主反応とする結晶性メタロシリケート系触媒は、現在
発明されていない。
(発明が解決しようとする課題) 従来の工業化されている方法は、反応温度が600〜650
℃と高温であること、トルエンを主原料として脱アルキ
ルしているが、他のエチルベンゼン、ジメチルベンゼン
(キシレン)、プロピルベンゼン、メチルエチルベンゼ
ン、等いかなるアルキル置換芳香族を原料としても生成
物の大部分はベンゼンであり、有用な化学原料であるキ
シレンやトルエンの選択率が驚くほど低いこと、重質な
芳香族原料ほど触媒活性低下が著しいことなどの重大な
問題点があった。
前記貴金属担持アルミナ触媒においても、反応温度は
500℃以下と低下したもの、炭素数8乃至10の重質芳香
族炭化水素での実施は記述されておらず、従来の反応選
択性の低さや、活性低下の速さ等の問題は解決されてい
ない。
本発明はトルエンばかりでなく炭素数8乃至10の重質
芳香族炭化水素を原料として、活性低下を引き起こすコ
ーク生成の少ない低温において、ベンゼン、トルエン、
キシレンを生成する触媒と、その触媒を用いることによ
り、これら芳香族炭化水素を製造する方法を提供するも
のである。
炭素数9ないし10の芳香族炭化水素は主に石油精製プ
ロセスにおける接触改質プロセスの副生成物として生成
し、ガソリン混合材源、溶剤として用いられるが、これ
らの用途は限定されたものである。
しかし、本発明に係る触媒を使用することにより、よ
り価値の高いベンゼン、トルエン、キシレンを製造する
ことが可能となる。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた
結果、結晶性メタロシリケート担体にロジウムを担持す
ることにより、より低温で触媒活性を示し、高い反応選
択性を持つ長寿命の触媒を開発するに至ったものであ
る。
すなわち、本発明は、 1.下記の触媒から選ばれた1以上の触媒の存在下に、炭
素数2以上のアルキル基で置換した芳香族炭化水素を含
む炭化水素混合物を脱アルキル化する方法であって、圧
力範囲が100〜735psigであると共に、結晶性メタロシリ
ケートのSiO2/Al2O3のモル比が100を越え1000以下であ
り、当該アルキル基が脱メチル反応により、順次炭素数
が1少ないアルキル基に変換されることを特徴とする水
素化脱アルキル触媒を用いた水素化脱アルキル法、 A.ロジウムを結晶性メタロシリケート上に担持してなる
水素化脱アルキル触媒。
B.上記Aの結晶性メタロシリケートがアルミノシリケー
トである水素化脱アルキル触媒。
C.上記Aの結晶性メタロシリケートが結晶性アルミノラ
ンタノシリケートである水素化脱アルキル触媒。
D.上記Aの結晶性メタロシリケートが結晶性アルミノフ
ェロシリケートである水素化脱アルキル触媒。
2.アルキル芳香族炭化水素が、炭素数8乃至10であるこ
とを特徴とする上記1記載の水素化脱アルキル法、 である。
(発明の実施の形態) 以下、本発明について詳述する。
本発明に係わる触媒の担体には結晶性メタロシリケー
トが用いられる。ここでいう結晶性メタロシリケート
は、粉末X線解析法においてZSM−5に代表されるペン
タシル型ゼオライトと同一乃至類似のパターンを示す結
晶物を意味し、結晶性アルミノシリケートおよび該結晶
性アルミノシリケートのアルミニウムおよび/またはシ
リコンの一部を各種メタルで置換した結晶物を含む。
即ち、粉末X線回折法において同一とは、2θで表わ
されるピーク位置が同一で、なおかつ、強度も同じであ
ることを意味する。これは結晶構造が完全に同一である
ことを意味する。
類似のパターンを示すとは、ピーク位置及び強度が本
来のZSM−5のX線回折パターンとわずかに異なること
を示す。これはメタルがSiの位置を置換することによ
り、イオン半径及び電荷の違いにより、結晶が歪み、ピ
ーク位置及び強度がわずかに変化することを意味する。
この置換により、基本的な構造は変化せず、結合距離や
方向がわずかに変化することを意味する。
従って、ここで呼ぶ結晶性メタロシリケートは基本骨
格構造はZSM−5と同一である。
基本的に、ZSM−5は酸素10員環からなるゼオライト
であり、この構造を有するゼオライトは基本構造はZSM
−5と同じであり、X線回折パターンもほぼ同じパター
ンを有する。この際、同一構造を有するゼオライトであ
っても、特定の結晶面が成長している場合にはX線の出
現位置が同じであるが相対強度が全く異なることがあ
る。即ち、同じゼオライトであればX線の相対強度は異
なっても、出現位置は同じである。
メタルはアルミニウム、ガリウム等のIII族、ゲルマ
ニウム等のIV族、ヒ素、ビスマス等のV族、クロム等の
VI族、マンガン等のVII族、鉄、コバルト等のVIII族、
ランタン、セリウム等のランタニド元素が用いられる。
好ましくは、アルミニウムおよび/またはシリコンの一
部が鉄またはランタンで同型置換された結晶性アルミノ
フェロシリケート、または結晶性アルミノランタノシリ
ケートが用いられる。
触媒の担体のモル比、即ち酸化ケイ素/酸化メタルの
モル比により、反応生成物の組成が変わる。結晶性アル
ミノシリケートに例をとると、SiO2/Al2O3モル比により
担体酸性度が変わるため、反応生成物の組成が変わる。
SiO2/Al2O3モル比が高いとカルボニウムイオン機構によ
る酸性触媒作用は低下する。即ち、分解反応による軽質
パラフィン分の減少、不均化反応による重質芳香族分の
減少が起きる。脱アルキル反応にも酸性度は若干の影響
を与えるので、SiO2/Al2O3モル比が高い、酸性度の低い
触媒では軽質芳香族の生成は若干減少する。従って望ま
しい収率パターンを得るような最適なSiO2/Al2O3モル比
が決められる。また、酸性度の低いほうがコーク生成は
少なく触媒寿命は長くなる。よって、これらを考慮し、
SiO2/Al2O3モル比は、100を越え1000以下である。
結晶性アルミノメタロシリケートのメタルは上記のと
おり鉄、ランタンが特に好適である。これらの金属で一
部置換することにより、ロジウムを担持した場合の結晶
性アルミノシリケートで見られた分解反応や不均化反応
が非常に少ない、脱メチル反応の選択性が特に高い触媒
や、逆に分解反応や不均化反応も多いが脱メチル活性も
非常に高い触媒が調製できる。メタル置換量により活性
は調節できるが、特に鉄では選択性の高い触媒が、ラン
タンでは活性の高い触媒が調製できる。その置換量は、
メタルにより異なり、好ましくは鉄ではSiO2/Al2O3モル
比50〜1000であって、SiO2/Fe2O3モル比25〜200、ラン
タンではSiO2/Al2O3モル比50〜1000であってSiO2/La2O3
モル比25〜200である。発明に係わる触媒の脱アルキル
作用の活性部位はロジウムであり、担体部分の役割は未
だ明らかではないが、ロジウムの安定的な分散、原料油
の活性部位への拡散の制御、上記の酸性作用による金属
−酸二元機能触媒作用、ロジウムとの電気陰性度の差に
よる電子吸引性の効果等の複合作用と推測される。ロジ
ウム担持量は0.01重量%のような微量でも効果があり、
0.01〜5重量%の範囲で使用できる。更に好適には0.1
〜1.0重量%である。
結晶性メタロシリケートの合成はいろいろな方法があ
るが、例えば、触媒誌23巻第3号232ペーィ(1981年)
記載の方法がある。この方法では、テンプレートと呼ば
れるアルキルアンモニウム塩は、テトラプロピルアンモ
ニウムブロミドであるが、他に1級乃至3級アミンも作
用可能で、同一の結晶構造のメタロシリケートが合成で
きる。
ロジウムの担持は、各種水溶性ロジウム塩(塩化ロジ
ウム、臭化ロジウム、ヨウ化ロジウム、硫酸ロジウム、
硝酸ロジウム、クロロペンタアミンロジウムクロライ
ド、ヘキサアミンロジウムトリクロライド、ヘキサアミ
ンロジウムトリナイトレイト、塩化ロジウム酸ナトリウ
ム等)を用いて、周知の含浸法ないしイオン交換法で実
施することができる。
ロジウム担持結晶性メタロシリケートの触媒としての
特徴は、脱メチル反応を主反応としながらもメチル基の
結合状態による反応速度に差があることである。即ち、
各種反応結果をまとめると反応速度大のものからn−プ
ロピルベンゼン>メチルエチルベンゼン>エチルベンゼ
ン>トリメチルベンゼン>ジメチルベンゼン(キシレ
ン)>トルエンの順になる。
この反応速度の差により、生成油中には、トルエン、
キシレン、トリメチルベンゼンなどのメチル置換体が濃
縮される。例えば、炭素数9の芳香族炭化水素混合物を
原料油とした場合、n−プロピルベンゼン、メチルエチ
ルベンゼンが優先的に反応し、トリメチルベンゼンは反
応し難いこと、生成した炭素数8の芳香族の中でもエチ
ルベンゼンは反応し易く、ジメチルベンゼンは反応し難
いことから結局生成油中には、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、トリメチルベンゼンが濃縮される。これら化合
物は蒸留により容易に分離できるので、例えば、ベンゼ
ンはナイロン等の石油化学製品原料に、トルエンは特殊
溶剤等にジメチルベンゼンはパラキシレン原料等に、ト
リメチルベンゼンは特殊石油化学品原料等に利用でき
る。
本発明に係るロジウム担持結晶性メタロシリケートを
触媒とする反応においては、その反応条件は、原料油に
より異なる。最も、反応し難いトルエンでは、反応温度
350〜450℃が、反応し易いn−プロピルゼンベンやジエ
チルベンゼンでは300〜400℃が適当である。それぞれ、
これより低温では反応が進まず、高温では、分解や触媒
上のコークの生成が進む欠点がある。圧力は、反応に大
きな影響を与えないが、高圧の方が若干、反応速度が上
昇する。好適な圧力範囲は100〜735psigであり、これよ
り低いと触媒の活性低下が速く、高圧側では、芳香環の
水素化分解反応が起きて、選択性を低下させる。
また、LHSVは0.5〜10.0hr-1水素比は2〜5mol/molが
用いられる。
(実施例) 以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する
が、本発明の要旨を逸脱しない限り、実施例に限定され
るものではない。
実施例1. 結晶性アルミノシリケートを次のようにして合成し
た。イオン交換水180gと硫酸アルミニウム6.5g、硫酸1
8.6g、テトラプロピルアンモニウムブロミド22.6gを混
合し、溶液Aとする。イオン交換水133gと水ガラス(JI
S3号)270gを混合し、溶液Bとする。イオン交換水313g
と塩化ナトリウム7.8gを混合し、溶液Cとする。溶液A
およびBをそれぞれ滴下ロートに入れ、30分かけて激し
く攪拌しながら溶液C中に滴下する。この混合液をステ
ンレス製1オートクレーブに入れ、160℃、48時間反
応させる。反応後、生成物を濾別し、濾液のphが8とな
るまでイオン交換水で洗浄する。洗浄後、110℃で16時
間乾燥、530℃で3時間焼成する。焼成後の結晶性アル
ミノシリケート50gをプロトン型にするため1規定塩化
アンモニウム水溶液300ml中に浸漬し、80℃に8時間保
った後、同溶液を交換し、これを4回繰り返す。溶液を
濾別後110℃で16時間乾燥し、530℃で3時間焼成する。
プロトン化された結晶性アルミノシリケート10gをイオ
ン交換水30ml中に浸漬し、その中に、攪拌しながら三塩
化ロジウム0.1gを溶解した水溶液5mlを滴下する。その
まま約20時間静かに攪拌し、ロジウム塩を結晶性アルミ
ノシリケート上に十分吸着させた後、蒸発乾固させ、11
0℃で、5時間乾燥後、530℃、3時間焼成する。これを
触媒Aとする。ロジウム担持量は0.4wt%である。
実施例2. 実施例1の溶液A中の硫酸アルミニウムを3.2g、1.6
g、1.1g、と変えただけで他の操作は全く同様に実施す
る。これらをそれぞれ触媒B、C、D、とする。
触媒A、B、C、Dは、結晶性アルミノシリケート中
のSiO2/Al2O3モル比が100、200、400、600である。
比較例1. 実施例1及び2でロジウムを担持しない以外、同じ操
作を行った触媒を触媒a、b、c、d、とする。
実施例3.及び比較例2. トルエン(JIS1号)を原料油として、反応温度400
℃、圧力8kg/cm2G、LHSV2.0hr-1、水素比3mol/molの条
件で触媒A、B、C、D、a、b、c、d、を用い反応
した結果を表1に示す。
触媒A、B、C、D、では、脱アルキル反応が選択性
よく起きているのに対し、触媒a、b、c、d、では不
均化反応による生成物が主で、脱アルキル反応は主反応
ではない。
実施例4.及び比較例3. パラキシレンの少ない異性化用のキシレンを用い、反
応温度380℃、圧力8kg/cm2G LHSV2.0hr-1、水素比3mol/
molの条件で反応させた結果を表2に示す。触媒A、
B、C、D、では脱アルキル反応性の高いエチルベンゼ
ンが減少して、キシレンの異性化反応も進むがキシレン
の損失は少ないことが分かる。触媒a、b、c、dは異
性化反応と不均化反応が主反応でキシレ ンの損失が大きい。
実施例5及び比較例4. 炭素数9及び10の芳香族炭化水素混合物を原料油とし
て、触媒B及びbで反応した結果を表3、表4に示す。
反応条件は実施例4と同じである。実施例の触媒ではエ
チル基から優先的に反応していることが分かる。比較例
の触媒では不均一化反応が主に起こっている。
実施例6. 実施例1の溶液Aの硫酸アルミニウムを1.1gとし、さ
らに塩化鉄5.4gを加える。他の操作は実施例1と同様で
ある。この触媒をEとする。この触媒はSiO2/Al2O3モル
比600、SiO2/Fe2O3モル比100である。触媒Eのロジウム
担持量は0.4wt%である。
比較例5. 実施例6でロジウム担持を行われなった触媒 を触媒eとする。
実施例7. 実施例6で、塩化鉄のかわりに塩化ランタン7.4gを加
え、他の操作は実施例6と同様である。この触媒をFと
する。この触媒はSiO2/Al2O3モル比600、SiO2/La2O3
ル比100である。触媒Fのロジウム担持量は0.4wt%であ
る。
比較例6. 実施例7でロジウム担持を行われなかった触媒を触媒
fとする。
実施例8.及び比較例7. 触媒E、F及びe、fを用いてトルエン及び表2に示
す異性化用キシレンを反応させた結果を表5に示す。反
応条件はトルエンでは実施例3と、異性化用キシレンで
は実施例4と同様である。触媒E、Fではエチルベンゼ
ンの脱アル キル反応が起こるが触媒e、fでは不均化反応が主反応
である。
(発明の効果) 本発明に係るロジウム担持結晶性メタロシリケート
は、従来の触媒と異なり、炭素数7から10までのアルキ
ル芳香族炭化水素を原料として使用できかつ低温で脱メ
チル反応を主体とする脱アルキル反応を行うことによ
り、ベンゼンの他、ジメチルベンゼンなどを製造できる
特徴を有する。特に担体が、結晶性アルミノシリケート
の場合は、これらの作用が顕著であるが、さらに担体が
結晶性アルミノランタノシリケート、結晶性アルミノフ
ェロシリケートの場合は、反応の選択性が増し、より有
用なキシレンの生成比率が増加する。
また、反応温度が低温であるため、従来の方法に比べ
触媒上のコークの生成が少なく、触媒活性が長期間低下
せず、加熱費用が低減する利点がある。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−115728(JP,A) 特開 昭60−25543(JP,A) 特開 平2−222727(JP,A) 特公 昭57−20850(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 21/00 - 38/74 C07B 61/00 300

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の触媒から選ばれた1以上の触媒の存
    在下に、炭素数2以上のアルキル基で置換した芳香族炭
    化水素を含む炭化水素混合物を脱アルキル化する方法で
    あって、圧力範囲が100〜735psigであると共に、結晶性
    メタロシリケートのSiO2/Al2O3のモル比が100を越え100
    0以下であり、当該アルキル基が脱メチル反応により、
    順次炭素数が1少ないアルキル基に変換されることを特
    徴とする水素化脱アルキル法。 A.ロジウムを結晶性メタロシリケート上に担持してなる
    水素化脱アルキル触媒。 B.上記Aの結晶性メタロシリケートがアルミノシリケー
    トである水素化脱アルキル触媒。 C.上記Aの結晶性メタロシリケートが結晶性アルミノラ
    ンタノシリケートである水素化脱アルキル触媒。 D.上記Aの結晶性メタロシリケートが結晶性アルミノフ
    ェロシリケートである水素化脱アルキル触媒。
  2. 【請求項2】アルキル芳香族炭化水素が、炭素数8乃至
    10であることを特徴とする請求項1記載の水素化脱アル
    キル法。
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