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JP2953976B2 - フェージングピッチ推定装置 - Google Patents

フェージングピッチ推定装置

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Publication number
JP2953976B2
JP2953976B2 JP7024831A JP2483195A JP2953976B2 JP 2953976 B2 JP2953976 B2 JP 2953976B2 JP 7024831 A JP7024831 A JP 7024831A JP 2483195 A JP2483195 A JP 2483195A JP 2953976 B2 JP2953976 B2 JP 2953976B2
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健二 須田
隆治 中村
和生 川端
一央 大渕
忠雄 鷹見
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Fujitsu Ltd
NTT Docomo Inc
Original Assignee
Fujitsu Ltd
NTT Mobile Communications Networks Inc
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Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, NTT Mobile Communications Networks Inc filed Critical Fujitsu Ltd
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Publication of JPH08223108A publication Critical patent/JPH08223108A/ja
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  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信システムにお
けるフェージングピッチ推定装置に関し、特に、受信信
号の受信レベル変動を検出してフェージングピッチを推
定するフェージングピッチ推定装置に関する。なお、本
明細書で「フェージングピッチ」とはフェージング周波
数を意味する。
【0002】近年、移動通信システムに対する需要が高
まり、必然的に多くの無線周波数が必要となっている。
しかし、使用できる無線周波数には限界がある。そこ
で、無線周波数の有効利用を図るためにダイナミックチ
ャネル割り当て制御等の導入が検討されている。ダイナ
ミックチャネル割り当て制御においては、呼の移動速度
情報が重要な役割を果たすことが指摘され、呼の移動速
度、すわなち移動局の移動速度を求めることが必要とな
ってくる。移動局の移動速度はフェージングピッチを検
出することにより容易に算出できる。
【0003】
【従来の技術】従来、移動通信システムにおけるフェー
ジングピッチ推定装置として、例えば本出願人による
「移動通信システムにおける移動速度検出装置」(国際
出願番号PCT−JP93−01714)がある。こう
した装置においては、図11に示すように、まず、受信
機101が送信電波を受信し、その受信信号の受信レベ
ルを所定周期Tのタイミング信号毎にレベル検出部10
2で検出し、A/Dコンバータ103でディジタル値に
変換することによりサンプリングが行われる。サンプリ
ングされた受信レベルを基に、記憶装置を内蔵した差分
検出部104で、今回サンプリングされた受信レベル
と、前回サンプリングされた受信レベルとの差が毎サン
プリング時に求められる。比較部105はこの差分を閾
値と比較し、閾値より大きいときにカウンタ106にカ
ウントアップを行わせる。カウンタ106は所定時間に
亘ってこのカウントを行い、変換部107が、そのカウ
ント値を基にフェージングピッチに変換し、さらに移動
局の移動速度に変換する。変換部107は、このカウン
ト値とフェージングピッチとの間の相関テーブルを予め
実験的に得て保管しておき、これを参照して変換を行
う。そして、フェージングピッチfd と移動局の移動速
度vとの間には下記式で表される関係があるので、この
式に基づき移動局の移動速度を算出する。
【0004】v=fd ×λ (λは受信信号の波長)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように
比較部105は、差分検出部104で求められた差分を
閾値、例えば3dBμと比較して閾値より大きいときに
カウンタ106に1つだけカウントアップを行わせるも
のであり、その差分が閾値よりも大きければ、一律に、
カウンタ106に1つだけカウントアップを行わせてい
る。すなわち、差分が5dBμあっても、あるいは3d
Bμよりも僅か大きいだけでも、その扱いは同じであ
る。そのため、こうした装置で検出されたフェージング
ピッチにおいては、検出精度が低いという問題点があっ
た。
【0006】また、差分検出部104で差分が算出され
る際の基になる受信レベルの値が、非常に小さい場合が
あり、こうした場合の受信レベルは雑音に埋もれている
ことが多い。しかし従来、受信レベルが非常に小さい場
合でも、そうした受信レベルを基に差分を算出していた
ので、算出された差分は必ずしも信頼のおける値ではな
く、したがって、そうした差分を基にして検出されたフ
ェージングピッチの信頼性は低いという問題点があっ
た。
【0007】また、フェージングピッチの値が同じであ
るにも拘らず、カウンタ106で得られるカウント値
が、受信電界強度の大きさによって異なるという現象が
あり、受信電界強度を考慮に入れない従来のフェージン
グピッチ検出では、検出精度を高く出来ないという問題
があった。
【0008】さらに、上記の従来装置において、フェー
ジングピッチの領域によってはフェージングピッチの検
出精度が低下する場合があり、しかもそうした検出精度
が低い領域がサンプリングの所定周期Tの大きさに応じ
て変化するという現象が生じる。
【0009】図12は、変換部107で用いられるカウ
ント値とフェージングピッチとの間の相関テーブルの例
を示す。曲線108はサンプリングの所定周期Tが20
msである場合の相関テーブルを示し、曲線109はサ
ンプリングの所定周期Tが10msである場合の相関テ
ーブルを示す。図中、フェージングピッチは対数メモリ
で表される。
【0010】この図から分かるように、曲線108で
は、フェージングピッチの高い領域(約10Hz以上)
で平坦となり、したがって、カウント値が変化したにも
拘らずフェージングピッチが余り変化せず、結果的に検
出誤差が大きくなる。また、曲線109では、フェージ
ングピッチの低い領域(約10Hz以下)で平坦となっ
て同様に検出誤差が大きくなる。すなわち、フェージン
グピッチの広い領域に亘ってフェージングピッチの検出
精度を高く維持できる単一の所定周期Tを設定すること
ができないという問題点があった。
【0011】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、フェージングピッチの検出精度の向上を図っ
たフェージングピッチ推定装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するために、例えば図1に示すように、所定周期で受
信信号の受信レベルをサンプリングするサンプリング手
段(12,13)と、サンプリングされた各受信レベル
間の差分を算出する差分算出手段(14,15)と、算
出された各差分を積算する積算手段(16)と、積算す
ることによって得られた値が所定値を越えるまでの時間
を求める計時手段(16)と、求められた時間に基づき
フェージングピッチを推定するフェージングピッチ推定
手段(17)とを有することを特徴とするフェージング
ピッチ推定装置が提供される。
【0013】
【作用】フェージングピッチが高くなると受信レベルの
差分が大きくなり、したがって積算値が所定の設定値を
早く越えるので、フェージングピッチが高くなる程、上
記の時間値が小さくなるという、相関関係が上記の時間
とフェージングピッチとの間にある。
【0014】したがって、予め実験によって、フェージ
ングピッチの値と上記時間値との相関テーブルを得てお
き、フェージングピッチ推定手段(17)は、その相関
テーブルを用いて、計時手段(16)で得た時間値をフ
ェージングピッチに変換するようにする。
【0015】この時間値は、差分に基づき計時されるも
のであるので、この時間値が差分の大きさに応じて微妙
に変化しており、したがって、高精度にフェージングピ
ッチを検出することが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のフェージングピッチ推定装置
の実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例の構成を示
すブロック図である。図中、受信機11が送信電波を受
信し、その受信信号の受信レベルをレベル検出部12で
所定周期のタイミング信号に基づき検出し、A/Dコン
バータ13でディジタル値に変換することによりサンプ
リングが行われる。前回サンプリングされた受信レベル
が記憶部14にサンプリング毎に保持されるようになっ
ており、差分検出部15が、今回サンプリングされた受
信レベルと、前回サンプリングされた受信レベルとの差
分をサンプリング毎に算出し、積算時間検出部16へ出
力する。積算時間検出部16は、順次送られる各差分を
積算(累計)し、この積算値が所定の設定値を越えるま
での時間を計時する。
【0018】フェージングピッチが高くなると受信レベ
ルの差分が大きくなり、したがって積算値が所定の設定
値を早く越えるので、フェージングピッチが高くなる
程、上記の時間値が小さくなるという、相関関係が上記
の時間とフェージングピッチとの間にある。
【0019】したがって、予め実験によって、フェージ
ングピッチの値と上記時間値との相関テーブルを得てお
き、フェージングピッチ検出部17は、その相関テーブ
ルを用いて、積算時間検出部16で得た時間値をフェー
ジングピッチに変換するようにする。なおここで、この
時間値が、差分に基づき計時されるものであるので、こ
の時間値が差分の大きさに応じて微妙に変化しており、
したがって、高精度にフェージングピッチを検出するこ
とが可能となる。
【0020】つぎに、本発明の第2の実施例を説明す
る。図2は第2の実施例の構成を示すブロック図であ
る。第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と基本
的に同じであるので、同一部分には同一の符号を付して
説明を省略し、相違する部分だけを説明する。
【0021】第2の実施例では、比較部18に差分検出
部15から、今回サンプリングされた受信レベルと、前
回サンプリングされた受信レベルとの差分が毎サンプリ
ング時に送られ、比較部18は、送られた各差分を閾値
出力部19から送られた閾値と比較する。そして、閾値
以上の差分だけを積算時間検出部16へ送るようにす
る。積算時間検出部16では、比較部18から順次送ら
れた各差分を積算(累計)し、この積算値が所定の設定
値を越えるまでの時間を計時する。
【0022】すなわち、フェージングピッチの高い場合
には、閾値以上であり積算時間検出部16へ送られる差
分の数が多く、フェージングピッチの低い場合には、閾
値以上である差分の数が少なくなるので、第1の実施例
に比べ、フェージングピッチの高い場合の時間値と、フ
ェージングピッチの低い場合の時間値との間の差が明白
に現れ、より精度の高いフェージングピッチの検出が可
能となる。
【0023】つぎに、本発明の第3の実施例を説明す
る。図3は第3の実施例の構成を示すブロック図であ
る。第3の実施例の構成は、第1の実施例の構成と基本
的に同じであるので、同一部分には同一の符号を付して
説明を省略し、相違する部分だけを説明する。
【0024】第3の実施例では、差分検出部21に足き
りレベル出力部22が接続され、足きりレベルが供給さ
れる。足きりレベルは、受信レベルに含まれる雑音レベ
ルよりも少し大きい値に設定されたものである。差分検
出部21は、サンプリングされた受信レベルを足きりレ
ベルと比較し、前回および今回のサンプリング受信レベ
ルの両方ともが、足きりレベル以上であるとき、今回サ
ンプリングされた受信レベルと、前回サンプリングされ
た受信レベルとの差分を求め、その差分をフェージング
ピッチ検出処理部23へ送るようにする。フェージング
ピッチ検出処理部23は、第1の実施例の積算時間検出
部16およびフェージングピッチ検出部17と同じ構成
からなり、第1の実施例の場合と同じ動作をして、順次
送られる各差分を積算(累計)し、この積算値が所定の
設定値を越えるまでの時間を計時し、この時間値を相関
テーブルを用いてフェージングピッチに変換するように
する。これにより、雑音に惑わされない信頼のおける差
分を用いて、より精度の高いフェージングピッチの検出
を実現する。
【0025】図4は、第3の実施例で行われる処理の手
順を示すフローチャートである。以下、図に示すステッ
プに沿って説明する。 〔S1〕本処理の制御変数nを0に設定する。
【0026】〔S2〕レベル検出部12およびA/Dコ
ンバータ13が周期Tでサンプリングを行い、サンプリ
ングされた受信レベルが差分検出部21へ毎サンプリン
グ時に送られる。
【0027】〔S3〕前回サンプリングされた受信レベ
ルR(t+nT)を、足きりレベルと比較する。その結
果、受信レベルR(t+nT)が足きりレベル以上であ
れば、ステップS4へ進み、足きりレベル未満であれ
ば、ステップS6へ進む。
【0028】〔S4〕今回サンプリングされた受信レベ
ルR{t+(n+1)T}を、足きりレベルと比較す
る。その結果、受信レベルR{t+(n+1)T}が足
きりレベル以上であれば、ステップS5へ進み、足きり
レベル未満であれば、ステップS6へ進む。
【0029】〔S5〕前回および今回サンプリングされ
た受信レベルの差分を算出してフェージングピッチ検出
処理部23へ送る。フェージングピッチ検出処理部23
は、順次送られる各差分を積算(累計)する。
【0030】〔S6〕フェージングピッチ検出処理部2
3は、ステップS5で積算された積算値が所定の設定値
を越えたか否かを判別し、越えた場合には、越えるまで
の時間を求め、この時間値を相関テーブルを用いてフェ
ージングピッチに変換するとともに、リセット信号を差
分検出部21へ出力して本処理を終了し、越えていない
場合には、ステップS7へ進む。差分検出部21はリセ
ット信号を受けると、差分の検出を停止する。
【0031】〔S7〕制御変数nを1だけ増やして次回
の差分算出に備える。以上のように、ステップS5での
差分算出に供される前回および今回のサンプリング受信
レベルは両方とも、足きりレベル以上であるので、これ
らの受信レベルは、雑音と明確に区別された有意の値と
見做せる。こうした受信レベルを基に差分を検出してい
るので、差分は信頼のおける値となる。
【0032】なお、差分検出部21が、図4に示した差
分検出に代わって、つぎの図5に示す差分検出を行うよ
うにしてもよい。図5は、第3の実施例の構成において
行われ得る他の差分検出処理の手順を示すフローチャー
トである。このフローチャートでは、ステップS11〜
S12およびステップS15〜S17が、図4のフロー
チャートのステップS1〜S2およびステップS5〜S
7とそれぞれ同一である。したがって、同じステップの
説明は省略し、異なるステップS13,S14だけを説
明する。
【0033】〔S13〕前回サンプリングされた受信レ
ベルR(t+nT)を、足きりレベルと比較する。その
結果、受信レベルR(t+nT)が足きりレベル以上で
あれば、ステップS15へ進み、足きりレベル未満であ
れば、ステップS14へ進む。
【0034】〔S14〕今回サンプリングされた受信レ
ベルR{t+(n+1)T}を、足きりレベルと比較す
る。その結果、受信レベルR{t+(n+1)T}が足
きりレベル以上であれば、ステップS15へ進み、足き
りレベル未満であれば、ステップS16へ進む。
【0035】すなわち、この差分検出処理では、前回お
よび今回サンプリングされた受信レベルのうちの少なく
とも一方が、足きりレベル以上であれば、差分を算出す
るようにしている。
【0036】つぎに、本発明の第4の実施例を説明す
る。図6は第4の実施例の構成を示すブロック図であ
る。第4の実施例の構成は、第1の実施例の構成と基本
的に同じであるので、同一部分には同一の符号を付して
説明を省略し、相違する部分だけを説明する。
【0037】第4の実施例では、A/Dコンバータ13
から出力された受信レベルのサンプリング値が加算部2
5および除算部26へも送られ、ここで、受信レベルの
平均化が行われ、平均受信レベルがフェージングピッチ
検出部27へ送られる。
【0038】フェージングピッチ検出部27には、積算
時間検出部16で得られる時間値とフェージングピッチ
との相関テーブルを、受信電界強度毎に複数、実験に基
づいて予め作成して保管しておく。
【0039】フェージングピッチ検出部27は、積算時
間検出部16から送られた時間値および除算部26から
送られた平均受信レベルに基づいてフェージングピッチ
を検出する。すなわち、複数の相関テーブルのうちか
ら、除算部26から送られた平均受信レベルに対応する
相関テーブルを選択し、積算時間検出部16から送られ
た時間値をフェージングピッチに変換する。
【0040】以上のように、平均受信レベルも考慮した
上でフェージングピッチが検出され、したがって、従来
のような受信電界強度に関係なく同一の相関テーブルを
用いてフェージングピッチに変換する装置に比べ、フェ
ージングピッチの検出精度が向上する。
【0041】つぎに、本発明の第5の実施例を説明す
る。図7は、第5の実施例の構成を示すブロック図であ
る。第5の実施例の構成は、第1の実施例の構成と基本
的には同じであるので、同一構成部分には同一の符号を
付して説明を省略し、相違する部分のみ説明する。
【0042】第5の実施例では、レベル検出部12に
は、20msタイマ30および10msタイマ31が接
続され、各々からレベル検出部12に、周期20msお
よび周期10msの各タイミング信号が供給される。レ
ベル検出部12は、これらの20msおよび10msの
各タイミング信号に基づき受信信号の受信レベルを検出
し、これらの検出されたアナログ値がA/Dコンバータ
13によりディジタル値にそれぞれ変換され、サンプリ
ングを完了する。
【0043】20msタイミング信号に基づきサンプリ
ングされた各受信レベルは20ms差分検出部32およ
び記憶部33へ送られ、10msタイミング信号に基づ
きサンプリングされた各受信レベルは10ms差分検出
部34および記憶部35へ送られる。記憶部33および
記憶部35には前回サンプリングされた受信レベルがそ
の都度保持されるようになっている。
【0044】20ms差分検出部32は、20msタイ
ミング信号に基づき今回サンプリングされた受信レベル
と、前回サンプリングされ記憶されていた受信レベルと
の差分をサンプリング毎に求める。同様に、10ms差
分検出部34は、10msタイミング信号に基づき今回
サンプリングされた受信レベルと、前回サンプリングさ
れ記憶されていた受信レベルとの差分をサンプリング毎
に求める。
【0045】20ms差分検出部32は、それらの求め
られた差分を積算時間検出部36へ送る。積算時間検出
部36は、順次送られる各差分を積算(累計)し、この
積算値が所定の設定値を越えるまでの時間を計時する。
この計時された時間値はフェージングピッチ検出部38
へ出力される。同様に、10ms差分検出部34も、求
められた差分を積算時間検出部37へ送る。積算時間検
出部37は、順次送られる各差分を積算(累計)し、こ
の積算値が所定の設定値を越えるまでの時間を計時す
る。この計時された時間値はフェージングピッチ検出部
38へ出力される。
【0046】フェージングピッチ検出部38は、積算時
間検出部36から送られた時間値を所定値と比較し、時
間値が所定値未満であれば、積算時間検出部36から送
られた時間値を、図12の曲線108に相当する20m
s周期のタイミング信号に基づく相関曲線を用いてフェ
ージングピッチに変換する。もし、時間値が所定値以上
であれば、積算時間検出部37から送られた時間値を、
図12の曲線109に相当する10ms周期のタイミン
グ信号に基づく相関曲線を用いてフェージングピッチに
変換する。なお、時間値とフェージングピッチとの相関
曲線も、図12に示したような曲線108,109に相
応する曲線となる。
【0047】以上のように、このフェージングピッチ変
換処理では、例えば図12において、点P1よりも曲線
108の左側部分、および点P2よりも曲線109の右
側部分を相関テーブルとして使用する。したがって、こ
のようにそれぞれ使用される相関テーブルには、フェー
ジングピッチの検出誤差となる平坦部分が存在しないの
で、フェージングピッチを高精度で検出することができ
ることになる。
【0048】つぎに、本発明の第6の実施例を説明す
る。図8は第6の実施例の構成を示すブロック図であ
る。第6の実施例の構成は、第1の実施例の構成と基本
的に同じであるので、同一部分には同一の符号を付して
説明を省略し、相違する部分だけを説明する。
【0049】第6の実施例では、差分検出部40に足き
りレベル出力部41が接続され、足きりレベルが供給さ
れる。足きりレベルは、受信レベルに含まれる雑音レベ
ルよりも少し大きい値に設定されたものである。差分検
出部40は、サンプリングされた受信レベルを足きりレ
ベルと比較し、前回および今回のサンプリング受信レベ
ルの両方ともが、足きりレベル以上であるとき、今回サ
ンプリングされた受信レベルと、前回サンプリングされ
た受信レベルとの差分を求め、この差分を所定の閾値
(例えば3dBμ)と比較し、所定の閾値以上のときに
駆動信号をカウンタ42へ出力する。カウンタ42は、
駆動信号の入力毎にカウントアップし、そのカウント値
を処理時間検出部43へ出力する。
【0050】処理時間検出部43は、送られたカウント
値が所定の設定値を越えたか否かを監視し、越えた場合
には、越えるまでの時間を求め、この時間値をフェージ
ングピッチ検出部44へ送るようにする。それととも
に、リセット信号を差分検出部40へ出力する。差分検
出部40はリセット信号を受けると、差分の検出を停止
する。
【0051】以上のように、差分算出に供される前回お
よび今回のサンプリング受信レベルは両方とも、足きり
レベル以上であるので、これらの受信レベルは、雑音と
明確に区別された有意の値と見做せる。こうした受信レ
ベルを基に差分を検出しているので、差分は信頼のおけ
る値となる。したがって、雑音に惑わされない信頼のお
ける差分を用いて、より精度の高いフェージングピッチ
の検出を実現する。
【0052】なお、この実施例では、差分検出部40
が、前回および今回のサンプリング受信レベルの両方と
もが、足きりレベル以上であるとき、今回サンプリング
された受信レベルと、前回サンプリングされた受信レベ
ルとの差分を求めるようにしているが、これに代わっ
て、差分検出部40が、前回および今回のサンプリング
受信レベルのうちの少なくとも一方が、足きりレベル以
上であるとき、今回サンプリングされた受信レベルと、
前回サンプリングされた受信レベルとの差分を求めるよ
うにしてもよい。
【0053】つぎに、本発明の第7の実施例を説明す
る。図9は第7の実施例の構成を示すブロック図であ
る。第7の実施例の構成は、第6の実施例の構成と基本
的に同じであるので、同一部分には同一の符号を付して
説明を省略し、相違する部分だけを説明する。
【0054】第7の実施例では、A/Dコンバータ13
から出力された受信レベルのサンプリング値が加算部4
5および除算部46へも送られ、ここで、受信レベルの
平均化が行われ、平均受信レベルがフェージングピッチ
検出部47へ送られる。
【0055】フェージングピッチ検出部47には、処理
時間検出部43で得られる時間値とフェージングピッチ
との相関テーブルを、受信電界強度毎に複数、実験に基
づいて予め作成して保管しておく。
【0056】フェージングピッチ検出部47は、処理時
間検出部43から送られた時間値および除算部46から
送られた平均受信レベルに基づいてフェージングピッチ
を検出する。すなわち、複数の相関テーブルのうちか
ら、除算部46から送られた平均受信レベルに対応する
相関テーブルを選択し、処理時間検出部43から送られ
た時間値をフェージングピッチに変換する。
【0057】以上のように、平均受信レベルも考慮した
上でフェージングピッチが検出され、したがって、第6
の実施例のような受信電界強度に関係なく同一の相関テ
ーブルを用いてフェージングピッチに変換する装置に比
べ、フェージングピッチの検出精度が向上する。
【0058】つぎに、本発明の第8の実施例を説明す
る。図10は第8の実施例の構成を示すブロック図であ
る。第8の実施例の構成は第5の実施例の構成と基本的
に同じであるので、同一部分には同一の符号を付して説
明を省略し、相違する部分だけを説明する。
【0059】第8の実施例では、20msタイミング信
号に基づきサンプリングされた各受信レベルが20ms
差分検出部49および記憶部51へ送られ、また、10
msタイミング信号に基づきサンプリングされた各受信
レベルが10ms差分検出部54および記憶部56へ送
られる。記憶部51および記憶部56には前回サンプリ
ングされた受信レベルがその都度それぞれ保持されるよ
うになっている。
【0060】20ms差分検出部49には足きりレベル
出力部50が接続され、足きりレベルが供給される。足
きりレベルは、受信レベルに含まれる雑音レベルよりも
少し大きい値に設定されたものである。20ms差分検
出部49は、20msタイミング信号に基づきサンプリ
ングされた各受信レベルを足きりレベルと比較し、前回
および今回のサンプリング受信レベルの両方ともが、足
きりレベル以上であるとき、今回サンプリングされた受
信レベルと、前回サンプリングされた受信レベルとの差
分を求め、この差分を所定の閾値(例えば3dBμ)と
比較し、所定の閾値以上のときに駆動信号をカウンタ5
2へ出力する。カウンタ52は、駆動信号の入力毎にカ
ウントアップし、そのカウント値を処理時間検出部53
へ出力する。
【0061】処理時間検出部53は、送られたカウント
値が所定の設定値を越えたか否かを監視し、越えた場合
には、越えるまでの時間を求め、この時間値をフェージ
ングピッチ検出部59へ送るようにするとともに、リセ
ット信号を20ms差分検出部49へ出力する。20m
s差分検出部49はリセット信号を受けると差分の検出
を停止する。
【0062】同様に、10ms差分検出部54には足き
りレベル出力部55が接続され、足きりレベルが供給さ
れる。10ms差分検出部54は、10msタイミング
信号に基づきサンプリングされた各受信レベルを足きり
レベルと比較し、前回および今回のサンプリング受信レ
ベルの両方ともが、足きりレベル以上であるとき、今回
サンプリングされた受信レベルと、前回サンプリングさ
れた受信レベルとの差分を求め、この差分を所定の閾値
(例えば3dBμ)と比較し、所定の閾値以上のときに
駆動信号をカウンタ57へ出力する。カウンタ57は、
駆動信号の入力毎にカウントアップし、そのカウント値
を処理時間検出部58へ出力する。
【0063】処理時間検出部58は、送られたカウント
値が所定の設定値を越えたか否かを監視し、越えた場合
には、越えるまでの時間を求め、この時間値をフェージ
ングピッチ検出部59へ送るようにするとともに、リセ
ット信号を10ms差分検出部54へ出力する。10m
s差分検出部54はリセット信号を受けると差分の検出
を停止する。
【0064】フェージングピッチ検出部59は、処理時
間検出部53から送られた時間値を所定値と比較し、時
間値が所定値未満であれば、処理時間検出部53から送
られた時間値を、図12の曲線108に相当する20m
s周期のタイミング信号に基づく相関曲線を用いてフェ
ージングピッチに変換する。もし、時間値が所定値以上
であれば、処理時間検出部58から送られた時間値を、
図12の曲線109に相当する10ms周期のタイミン
グ信号に基づく相関曲線を用いてフェージングピッチに
変換する。なお、時間値とフェージングピッチとの相関
曲線も、図12に示したような曲線108,109に相
応する曲線となる。
【0065】以上のように、このフェージングピッチ変
換処理では、例えば図12において、点P1よりも曲線
108の左側部分、および点P2よりも曲線109の右
側部分を相関テーブルとして使用する。したがって、こ
のようにそれぞれ使用される相関テーブルには、フェー
ジングピッチの検出誤差となる平坦部分が存在しないの
で、フェージングピッチを高精度で検出することができ
ることになる。
【0066】また、差分算出に供される前回および今回
のサンプリング受信レベルは両方とも、足きりレベル以
上であるので、これらの受信レベルは、雑音と明確に区
別された有意の値と見做せる。こうした受信レベルを基
に差分を検出しているので、差分は信頼のおける値とな
る。したがって、雑音に惑わされない信頼のおける差分
を用いて、より精度の高いフェージングピッチの検出を
実現する。
【0067】なお、この第8の実施例では、20ms差
分検出部49および10ms差分検出部54が、前回お
よび今回のサンプリング受信レベルの両方ともが、足き
りレベル以上であるとき、今回サンプリングされた受信
レベルと、前回サンプリングされた受信レベルとの差分
を求めるようにしているが、これに代わって、20ms
差分検出部49および10ms差分検出部54が、前回
および今回のサンプリング受信レベルのうちの少なくと
も一方が、足きりレベル以上であるとき、今回サンプリ
ングされた受信レベルと、前回サンプリングされた受信
レベルとの差分を求めるようにしてもよい。
【0068】また、第8の実施例では、足切りレベル出
力部50,55を設けているが、これは必ずしも無くて
もよく、第5の実施例のような構成にしてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、サンプ
リングされた各受信レベル間の差分を積算し、その積算
値が所定値を越えるまでの時間を求めるか、あるいは、
サンプリングされた各受信レベル間の差分が閾値を越え
る回数をカウントし、そのカウント値が所定値を越える
までの時間を求め、その求められた時間値に基づきフェ
ージングピッチを推定する。この時間値が差分の大きさ
に応じて微妙に変化しており、したがって、高精度にフ
ェージングピッチを検出することが可能となる。
【0070】精度の高いフェージングピッチの検出が可
能となることにより、移動通信システムにおいて重要な
パラメータである移動体の移動速度の正確な推定が可能
となり、したがって、無線回線制御やサービス制御の高
品質化に寄与するところが大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】第3の実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】第3の実施例で行われる処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図5】第3の実施例の構成において行われ得る他の差
分検出処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】第4の実施例の構成を示すブロック図である。
【図7】第5の実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】第6の実施例の構成を示すブロック図である。
【図9】第7の実施例の構成を示すブロック図である。
【図10】第8の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】従来装置の構成図である。
【図12】変換部で用いられるカウント値とフェージン
グピッチとの間の相関テーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
11 受信機 12 レベル検出部(サンプリング手段) 13 A/Dコンバータ(サンプリング手段) 14 記憶部(差分算出手段) 15 差分検出部(差分算出手段) 16 積算時間検出部(積算手段、計時手段) 17 フェージングピッチ検出部(フェージングピッチ
推定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 和生 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 大渕 一央 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 鷹見 忠雄 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動通信システムにおけるフェージング
    ピッチ推定装置において、 所定周期で受信信号の受信レベルをサンプリングするサ
    ンプリング手段と、 前記サンプリングされた各受信レベル間の差分を算出す
    る差分算出手段と、 前記算出された各差分を積算する積算手段と、 前記積算することによって得られた値が所定値を越える
    までの時間を求める計時手段と、 前記求められた時間に基づきフェージングピッチを推定
    するフェージングピッチ推定手段と、 を有することを特徴とするフェージングピッチ推定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記差分算出手段で算出された各差分を
    所定の閾値と比較し、前記所定の閾値以上の差分だけを
    前記積算手段へ送る比較手段を、更に有することを特徴
    とする請求項1記載のフェージングピッチ推定装置。
  3. 【請求項3】 前記差分算出手段は、前記サンプリング
    手段で連続してサンプリングされた2つの受信レベルを
    所定のレベルとそれぞれ比較し、前記2つの受信レベル
    の両方が前記所定のレベル以上であれば、前記2つの受
    信レベルの差分を算出することを特徴とする請求項1記
    載のフェージングピッチ推定装置。
  4. 【請求項4】 前記差分算出手段は、前記サンプリング
    手段で連続してサンプリングされた2つの受信レベルの
    うちの少なくとも一方の受信レベルが所定のレベル以上
    であれば、前記2つの受信レベルの差分を算出すること
    を特徴とする請求項1記載のフェージングピッチ推定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記受信レベルの平均受信レベルを検出
    する平均受信レベル検出手段を更に有し、前記フェージ
    ングピッチ推定手段は、前記計時手段で求められた時間
    および前記平均受信レベル検出手段で検出された平均受
    信レベルに基づきフェージングピッチを推定することを
    特徴とする請求項1記載のフェージングピッチ推定装
    置。
  6. 【請求項6】 移動通信システムにおけるフェージング
    ピッチ推定装置において、 異なる周期の複数種類のタイミング信号を生成するタイ
    ミング信号生成手段と、 前記複数種類のタイミング信号に基づき受信信号の受信
    レベルをサンプリングするサンプリング手段と、 前記サンプリングされた各受信レベル間の差分を前記タ
    イミング信号の種類別に算出する差分算出手段と、 前記算出された各差分を前記タイミング信号の種類別に
    積算する積算手段と、 前記積算することによって得られた値が所定値を越える
    までの時間を前記タイミング信号の種類別に求める計時
    手段と、 前記求められた各時間に基づきフェージングピッチを推
    定するフェージングピッチ推定手段と、 を有することを特徴とするフェージングピッチ推定装
    置。
  7. 【請求項7】 前記フェージングピッチ推定手段は、前
    記計時手段で求められた各時間のいずれかを、これらの
    各時間の大きさに応じて選択し、選択された時間が属す
    るタイミング信号の種類に関する変換テーブルを参照し
    て前記選択された時間をフェージングピッチに変換する
    ことを特徴とする請求項6記載のフェージングピッチ推
    定装置。
  8. 【請求項8】 移動通信システムにおけるフェージング
    ピッチ推定装置において、 所定周期で受信信号の受信レベルをサンプリングするサ
    ンプリング手段と、 前記サンプリング手段で連続してサンプリングされた2
    つの受信レベルのうちの少なくとも一方の受信レベルが
    所定のレベル以上であれば、前記2つの受信レベルの差
    分を算出する差分算出手段と、 前記算出された各差分を所定の閾値と比較し、前記所定
    の閾値以上のときに駆動信号を出力する比較手段と、 前記駆動信号が入力され、前記駆動信号の入力毎にカウ
    ントアップするカウント手段と、 前記カウント手段の求めたカウント値が所定値を越える
    までの時間を求める計時手段と、 前記求められた時間に基づきフェージングピッチを推定
    するフェージングピッチ推定手段と、 を有することを特徴とするフェージングピッチ推定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記差分算出手段は、前記サンプリング
    手段で連続してサンプリングされた2つの受信レベルを
    所定のレベルとそれぞれ比較し、前記2つの受信レベル
    の両方が前記所定のレベル以上であれば、前記2つの受
    信レベルの差分を算出することを特徴とする請求項8記
    載のフェージングピッチ推定装置。
  10. 【請求項10】 前記受信レベルの平均受信レベルを検
    出する平均受信レベル検出手段を更に有し、前記フェー
    ジングピッチ推定手段は、前記計時手段で求められた時
    間および前記平均受信レベル検出手段で検出された平均
    受信レベルに基づきフェージングピッチを推定すること
    を特徴とする請求項8記載のフェージングピッチ推定装
    置。
  11. 【請求項11】 移動通信システムにおけるフェージン
    グピッチ推定装置において、 異なる周期の複数種類のタイミング信号を生成するタイ
    ミング信号生成手段と、 前記複数種類のタイミング信号に基づき受信信号の受信
    レベルをサンプリングするサンプリング手段と、 前記サンプリングされた各受信レベル間の差分を前記タ
    イミング信号の種類別に算出する差分算出手段と、 前記算出された各差分を前記タイミング信号の種類別に
    所定の閾値と比較し、前記所定の閾値以上のときに駆動
    信号を出力する比較手段と、 前記駆動信号が入力され、前記駆動信号の入力毎に前記
    タイミング信号の種類別にカウントアップするカウント
    手段と、 前記カウント手段の求めたカウント値が所定値を越える
    までの時間を前記タイミング信号の種類別に求める計時
    手段と、 前記求められた各時間に基づきフェージングピッチを推
    定するフェージングピッチ推定手段と、 を有することを特徴とするフェージングピッチ推定装
    置。
  12. 【請求項12】 前記フェージングピッチ推定手段は、
    前記計時手段で求められた各時間のいずれかを、これら
    の各時間の大きさに応じて選択し、選択された時間が属
    するタイミング信号の種類に関する変換テーブルを参照
    して前記選択された時間をフェージングピッチに変換す
    ることを特徴とする請求項11記載のフェージングピッ
    チ推定装置。
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