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JP2943413B2 - フィルムキャリアテープ半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

フィルムキャリアテープ半導体装置及びその製造方法

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JP2943413B2
JP2943413B2 JP17078591A JP17078591A JP2943413B2 JP 2943413 B2 JP2943413 B2 JP 2943413B2 JP 17078591 A JP17078591 A JP 17078591A JP 17078591 A JP17078591 A JP 17078591A JP 2943413 B2 JP2943413 B2 JP 2943413B2
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JP
Japan
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film carrier
lead
semiconductor chip
hole
semiconductor device
Prior art date
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JP17078591A
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English (en)
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JPH0521513A (ja
Inventor
豊一 市井
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NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0521513A publication Critical patent/JPH0521513A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムキャリア半導
体装置とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフィルムキャリア半導体装置の構
造について、その製造方法と関連ずけて説明する。図4
は、従来のフィルムキャリア半導体装置の外観を示す平
面図である。図4を参照すると、このフィルムキャリア
半導体装置は以下のようにして作られる。
【0003】先ず、フィルムキャリアテープ1と半導体
チップ2とを準備する。フィルムキャリアテープ1に
は、2つの開口(スプロケットホール3およびデバイス
ホール4)とリード5が設けられている。リード5は、
一方の端がデバイスホール4に飛び出し、もう一方の端
には電気選別パッド6が設けられている。このリード5
は、フィルムキャリアテープ1のベースとなる絶縁フィ
ルム上に、例えば、銅などの金属箔を積載し、この金属
箔をエッチングなどにより所定の形状にパターン化して
得たものである。スプロケットホール3はフィルムキャ
リアテープ1を搬送するためのものであり、更に、後の
工程でリード5を所定の長さに切断し折り曲げ加工する
際の位置決めにも用いられる。デバイスホール4は、半
導体チップ2を収納するための開口である。
【0004】次に、リード5のデバイスホール4に飛び
出した部分と、半導体チップ2の電極(図示せず)に設
けられているバンプ(図示せず)とを位置合わせして、
熱圧着法あるいは共晶法などによりインナーリードボン
ディングする。
【0005】その後、フィルムキャリアテープの状態
で、電気選別パッド6に接触子(図示せず)をあてて電
気選別やバイアス試験を行ない良品を選別してフィルム
キャリア半導体装置を完成する。
【0006】次に、上述のようなフィルムキャリア半導
体装置を実装基板に実装する方法について説明する。フ
ィルムキャリア半導体装置を実装する場合には、大略下
記の2段階のステップによって実装する。リード5を
切断し、半導体チップ2をフィルムキャリアテープ1か
ら切り離し てリード5の折り曲げを行なう。
【0007】図5は、このリード5の切断・折り曲げ方
法を説明するための図である。先ず、フィルムキャリア
テープ1のスプロケットホール3に位置決め用ピン7を
挿入して位置の基準とする。そして、リード切断・曲げ
上刃8とリード切断下刃9とでリード5を所定の長さに
押し切る。この時同時に、リード曲げ下刃10によっ
て、リード5が下向きに折り曲げられる。個片にされ
たリード付き半導体チップ2を実装基板に固着し、リー
ド5をアウ ターリードボンディングする。
【0008】図6はこの時の状態を示すための断面図で
ある。先ず、リード付き半導体チップ2を、プリント配
線板などの実装基板11に接着剤12などで固着する。
【0009】次に、実装基板11上のボンディングパッ
ド13とリード5とをアウターリードボンディングす
る。
【0010】以上説明したフイルムキャリア半導体装置
は、リード5の数には関係なく一度でボンディングする
ことができるので、実装スピードが速い、又、フィルム
キャリアテープを使用しているため、作業を自動化する
ことが容易であるなどの利点を持っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフィル
ムキャリア半導体装置には、実装の際に、実装基板11
のボンディングパッド13の位置と、リード付き半導体
チップ2のリード5の位置とが必らずしも良く一致せ
ず、そのため接続の信頼性が損なわれることがあるとい
う欠点がある。以下にその説明を行なう。
【0012】フィルムキャリア半導体装置を実装基板に
アウターリードボンディングする際には、フイルムキャ
リアテープ1のスプロケットホール3を位置決めの基準
として、リード5の切断・折り曲げが行なわれる。ここ
で、スプロケットホール3の位置と、半導体チップ2の
位置との間の位置ずれについて考えると、この位置ずれ
は、下記の2つのずれが重なったものとなっている。
スプロケットホール3の位置とリード5のパターンとの
間のずれ。
【0013】このずれは、フィルムキャリアテープ製造
の過程で発生するものであって、約50〜100μmの
大きさである。リード5のパターンと半導体チップ2
の位置のずれ。
【0014】このずれは、半導体チップ2をフィルムキ
ャリアテープ1にインナーリードボンディングする時に
発生するものであって、約50μmの大きさである。
【0015】すなわち、従来のフィルムキャリア半導体
装置においては、スプロケットホール3の位置と半導体
チップ2の位置との間には、最大150μm程度のずれ
があることになる。
【0016】このため、リード切断・折り曲げ後の段階
においては、各リードの長さや曲げ位置にばらつきが生
じていることになり、例えば、リードが長すぎて、実装
基板のボンディングパッドからはみだし、はなはだしい
場合には、他のボンディングパッドとショートしてしま
うことがある。あるいは、リードが短かすぎて、ボンデ
ィングパッドとの間の接着力が十分でないというような
ことが起る。
【0017】本発明は、上述のような従来のフィルムキ
ャリア半導体装置の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、リードの長さのばらつき及び折り曲げ位置のばらつ
きが従来のものよりも少ないフィルムキャリア半導体装
置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルムキャリ
ア半導体装置は、電気絶縁性フィルムに搬送用のスプロ
ケットホールと、半導体チップが入るデバイスホール
と、前記デバイスホールに一端が突出したリードとを
なくとも設けてなるフィルムキャリアテープの、前記リ
ードの突出部に半導体チップがインナーリードボンディ
ングされた構造のフィルムキャリア半導体装置におい
て、前記電気絶縁性フィルムが、インナーリードボンデ
ィングされた後の実際の半導体チップの位置を基準とし
て設けられた位置決め用ホールを有していることを特徴
としている。上記フィルムキャリアテープ半導体装置
は、電気絶縁性フィルムに搬送用のスプロケットホール
と、半導体チップが入るデバイスホールと、前記デバイ
スホールに一端が突出したリードとを少なくとも設けて
なるフィルムキャリアテープの、前記リードの突出部に
半導体チップをインナーリードボンディングする過程
と、前記電気絶縁性フィルムに、前記インナーリードボ
ンディング後の半導体チップを位置の基準にして、位置
決め用ホールを設ける過程とを含むことを特徴とする製
造方法によって製造される。
【0019】
【実施例】次に、本発明の最適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例に
よるフィルムキャリア半導体装置の平面図である。
【0020】図1を参照すると、本実施例が従来のフィ
ルムキャリア半導体装置と異なるのは、フィルムキャリ
アテープ1に、スプロケットホール3とは別の位置決め
用ホール14が、2つ設けられている点である。
【0021】本実施例のフィルムキャリア半導体装置は
下記のようにして作られる。先ず、フィルムキャリアテ
ープ1と半導体チップ2とを準備する。この段階のフィ
ルムキャリアテープ1には、まだ位置決め用ホールは設
けられていない。従来のフィルムキャリアテープと同様
に、スプロケットホール3とデバイスホール4とリード
5とが設けられているだけである。
【0022】次に、このフィルムキャリアテープ1と半
導体チップ2とをインナーリードボンディングする。
【0023】この後、フィルムキャリアテープ1に、位
置決め用ホール14を開ける。この場合、フィルムキャ
リアテープ1は、図2に示すような穴あけ用の装置にか
けられ、図中矢印で示す送り方向(この場合では左から
右)へ送られ、位置決め用ホール14が開けられて出て
くる。この穴あけ用の装置は、半導体チップ2の位置の
検出を行なうための認識用カメラ15と、位置決め用ホ
ールを開けるための金型16と、この金型16を移動す
るためのXーYテーブル17とを備えている。そして、
位置決め用ホール14を開ける時には、認識用カメラ1
5が半導体チップ2の中心位置を求め、そのデータに基
ずいて、XーYテーブル17が金型16を所定の位置に
移動させる。半導体チップ2の中心位置は、フィルムキ
ャリアテープ1の下から光を当てることによってできる
シルエット像を、認識用カメラ15で捉えることによっ
て簡単に求めることができる。
【0024】このようにして、位置決め用ホール14
を、半導体チップ2から常に一定の距離の位置に作成す
ることができる。そして、この後、半導体チップ2を実
装基板(図示せず)にアウターリードボンディングする
時、この位置決め用ホール14を位置の基準にしてリー
ド5の切断・折り曲げを行なうことにより、リード5の
長さ及び折り曲げ位置のばらつきが小さく抑えられる。
【0025】実際、従来のフィルムキャリア半導体装置
におけるように、スプロケットホールを位置決めの基準
としてリードの切断・折り曲げを行なった場合には、ス
プロケットホールと半導体チップとの位置のずれは、最
大150μm程度あるが、本実施例の場合には、50μ
m以下に抑えることができる。
【0026】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3は、本発明の第2の実施例のフィルムキャリ
ア半導体装置の平面図である。
【0027】図3を参照すると、本実施例が第1の実施
例と異なるのは、位置決め用ホール18である。本実施
例のフィルムキャリア半導体装置では、位置決め用ホー
ル18は、隣り合うスプロケットホール同志の間に、片
側で2個ずつ合計4個設けられている。このようにする
と、位置決め用ホール18は、第1の実施例とは違っ
て、リード5のパターンが形成されるエリアの外に設け
られているので、リード5のパターンレイアウトに対す
る制約がなくなり、実装密度が低下することがなくな
る。更に、1つの半導体チップ2に対して4個の位置決
め用ホール18が設けられているので、位置決め用ホー
ルの位置のばらつきが平均化され、且つ、実装基板への
アウターリードボンディング時のリード切断・折り曲げ
の際に、4個所で位置決めを行なうことができるので、
ボンディングの位置の精度が、第1の実施例の場合に比
べて更に向上する。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、半導
体チップをフィルムキャリアテープにインナーリードボ
ンディングした後に、この半導体チップの中心位置を検
出し、このデータに基ずいて位置決め用ホールを作成し
ている。そして、この位置決め用ホールを利用してリー
ドの切断・折り曲げ行なうことにより、リードの長さ及
び折り曲げ位置のばらつきを小さくすることができる。
このことは、電子機器の小型化、高密度実装化が推し進
められているのに伴なって、半導体装置のリードおよび
実装基板のボンディングパッドが従来よりも更に細密化
している状況の下で、半導体装置と実装基板との信頼性
の高い接続を確保する上で非常に大きな効果をもたら
す。上記の位置決め用ホールは、これを搬送方向に列を
なす搬送用スプロケットホールどうしの間に設けると、
実装密度が低下することがなく、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例において、位置決め用ホ
ールを作成する方法を説明するための斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例の平面図である。
【図4】従来のフィルムキャリア半導体装置の平面図で
ある。
【図5】従来のフィルムキャリア半導体装置において、
リード切断・折り曲げを行なう工程を説明するための断
面図である。
【図6】従来のフィルムキャリア半導体装置において、
リード付き半導体チップが実装基板にアウターリードボ
ンディングされた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フィルムキャリアテープ 2 半導体チップ 3 スプロケットホール 4 デバイスホール 5 リード 6 電気選別パッド 7 位置決め用ピン 8 リード切断・曲げ上刃 9 リード切断下刃 10 リード曲げ下刃 11 実装基板 12 接着剤 13 ボンディングパッド 14,18 位置決め用ホール 15 認識用カメラ 16 金型 17 XーYテーブル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性フィルムに搬送用のスプロケ
    ットホールと、半導体チップが入るデバイスホールと、
    前記デバイスホールに一端が突出したリードとを少なく
    とも設けてなるフィルムキャリアテープの、前記リード
    の突出部に半導体チップがインナーリードボンディング
    された構造のフィルムキャリア半導体装置において、 前記電気絶縁性フィルムが、インナーリードボンディン
    グされた後の実際の半導体チップの位置を基準として設
    けられた位置決め用ホールを有していることを特徴とす
    るフィルムキャリア半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め用ホールを、前記電気絶縁
    性フィルムのスプロケットホールが設けられている領域
    に設けたことを特徴とする、請求項1に記載のフィルム
    キャリア半導体装置。
  3. 【請求項3】 電気絶縁性フィルムに搬送用のスプロケ
    ットホールと、半導体チップが入るデバイスホールと、
    前記デバイスホールに一端が突出したリードとを少なく
    とも設けてなるフィルムキャリアテープの、前記リード
    の突出部に半導体チップをインナーリードボンディング
    する過程と、 前記電気絶縁性フィルムに、前記インナーリードボンデ
    ィング後の半導体チップを位置の基準にして、位置決め
    用ホールを設ける過程とを含むことを特徴とする、請求
    項1又は請求項2に記載のフィルムキャリア半導体装置
    の製造方法。
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