JP2940428B2 - 便 器 - Google Patents
便 器Info
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- JP2940428B2 JP2940428B2 JP1250795A JP1250795A JP2940428B2 JP 2940428 B2 JP2940428 B2 JP 2940428B2 JP 1250795 A JP1250795 A JP 1250795A JP 1250795 A JP1250795 A JP 1250795A JP 2940428 B2 JP2940428 B2 JP 2940428B2
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- JP
- Japan
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- water
- rim
- toilet
- guide chamber
- toilet bowl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリム通水路を有する便器
に係り、特に列車等に設置される車載用便器として好適
な便器に関する。
に係り、特に列車等に設置される車載用便器として好適
な便器に関する。
【0002】
【従来の技術】第5図は従来の車載用便器の平面図、第
6,7図はそれぞれ第5,6図のVI−VI線及びVII-VII
線に沿う断面図、第4図は第7図のIV部分の斜視図であ
る。
6,7図はそれぞれ第5,6図のVI−VI線及びVII-VII
線に沿う断面図、第4図は第7図のIV部分の斜視図であ
る。
【0003】台座1に支えられて便鉢2が設けられてい
る。該便鉢2の上部を周回してリム通水路3が設けら
れ、射水孔4から洗浄水が便鉢2内に供給可能とされて
いる。便鉢2の底部に排水口5が下向きに開口してい
る。
る。該便鉢2の上部を周回してリム通水路3が設けら
れ、射水孔4から洗浄水が便鉢2内に供給可能とされて
いる。便鉢2の底部に排水口5が下向きに開口してい
る。
【0004】便鉢2の後部に給水受入室6が設けられて
おり、便器後面の給水口7から洗浄水が導入される。
おり、便器後面の給水口7から洗浄水が導入される。
【0005】便器後部のリム通水路3内においては、便
器の略前後方向に延在する1対の仕切壁8によって導水
室9がリム通水路3から隔成されている。この仕切壁8
は給水受入室6の側壁10に連なっており、給水受入室
6と該導水室9とが連通している。
器の略前後方向に延在する1対の仕切壁8によって導水
室9がリム通水路3から隔成されている。この仕切壁8
は給水受入室6の側壁10に連なっており、給水受入室
6と該導水室9とが連通している。
【0006】この仕切壁8に設けられた開口11により
導水室9内の水がリム通水路3へ供給される。
導水室9内の水がリム通水路3へ供給される。
【0007】なお、このように仕切壁8を設けて導水室
9を形成し、この仕切壁8に開口11を設けたのは、導
水室9からリム通水路3内へ水を勢い良く流出させるこ
とにより、便器前側のリム通水路3内にまで水を行き渡
らせるためである。
9を形成し、この仕切壁8に開口11を設けたのは、導
水室9からリム通水路3内へ水を勢い良く流出させるこ
とにより、便器前側のリム通水路3内にまで水を行き渡
らせるためである。
【0008】即ち、一般の洋風便器のようにロータンク
やフラッシュバルブから洗浄水が大量に勢い良く供給さ
れる場合には、このような開口11付きの仕切壁8によ
って導水室9を隔成しなくても、洗浄水はリム通水路3
の前部まで十分に行き渡る。
やフラッシュバルブから洗浄水が大量に勢い良く供給さ
れる場合には、このような開口11付きの仕切壁8によ
って導水室9を隔成しなくても、洗浄水はリム通水路3
の前部まで十分に行き渡る。
【0009】ところが、車載用の便器にあっては、貯槽
内の水がポンプでゆっくりと導入される。(例えば、9
リットルの水が約20秒かけて導入される。)このよう
な遅い給水速度のもとにあっては、リム通水路内に流入
する水のスピードが小さいため、リム通水路の前部まで
水が回らないことになってしまう。そこで、仕切壁8を
立設して導水室9を形成し、水を一旦この導水室9内に
受けとめ、小さな開口11から側方に勢い良く流出させ
てリム通水路3の前部まで水を行き渡らせるようにして
いるのである。
内の水がポンプでゆっくりと導入される。(例えば、9
リットルの水が約20秒かけて導入される。)このよう
な遅い給水速度のもとにあっては、リム通水路内に流入
する水のスピードが小さいため、リム通水路の前部まで
水が回らないことになってしまう。そこで、仕切壁8を
立設して導水室9を形成し、水を一旦この導水室9内に
受けとめ、小さな開口11から側方に勢い良く流出させ
てリム通水路3の前部まで水を行き渡らせるようにして
いるのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の便器
にあっては、導水室9の下側には洗浄水が供給されない
ため、この導水室9の下方の便鉢2の内壁面に汚れが付
着残留してしまう。
にあっては、導水室9の下側には洗浄水が供給されない
ため、この導水室9の下方の便鉢2の内壁面に汚れが付
着残留してしまう。
【0011】このような問題を解決するために、第4図
の2点鎖線にて示される下向き流出口12を導水室9の
路床面に設けることが考えられるが、該開口12から便
鉢2に大量に洗浄水が流出してしまい、リム通水路3へ
の給水量が少なくなってしまう。
の2点鎖線にて示される下向き流出口12を導水室9の
路床面に設けることが考えられるが、該開口12から便
鉢2に大量に洗浄水が流出してしまい、リム通水路3へ
の給水量が少なくなってしまう。
【0012】この開口12の開口面積を小さくすれば、
該開口12からの流出量は絞られ、リム通水路3への給
水量は多くなるが、導水室9の下方の便鉢2の内壁面全
体を洗浄できなくなるという問題がある。
該開口12からの流出量は絞られ、リム通水路3への給
水量は多くなるが、導水室9の下方の便鉢2の内壁面全
体を洗浄できなくなるという問題がある。
【0013】このようなことから、従来の車載用の便器
においては、導水室下方の便鉢壁面が汚れ易いという問
題があった。
においては、導水室下方の便鉢壁面が汚れ易いという問
題があった。
【0014】本発明は、かかる問題点を解決し、導水室
下方の便鉢壁面にも洗浄水を流すことができ、該導水室
下方の便鉢壁面への汚れの付着が防止される便器を提供
することを目的とするものである。
下方の便鉢壁面にも洗浄水を流すことができ、該導水室
下方の便鉢壁面への汚れの付着が防止される便器を提供
することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の便器は、便鉢の
上縁にリム通水路が周回して設けられ、便器後部にあっ
ては該リム通水路を1対の仕切壁で区画することにより
導水室が設けられ、該導水室は便器後面部の給水受入室
に連通しており、該仕切壁には該導水室内の水をリム通
水路に流出させる開口が設けられている便器において、
該導水室の路床面の下側にリム通水路を形成し、該導水
室の下側のリム通水路に射水孔を設けたことを特徴とす
るものである。
上縁にリム通水路が周回して設けられ、便器後部にあっ
ては該リム通水路を1対の仕切壁で区画することにより
導水室が設けられ、該導水室は便器後面部の給水受入室
に連通しており、該仕切壁には該導水室内の水をリム通
水路に流出させる開口が設けられている便器において、
該導水室の路床面の下側にリム通水路を形成し、該導水
室の下側のリム通水路に射水孔を設けたことを特徴とす
るものである。
【0016】この導水室下方の射水孔としては、便鉢の
内面に沿って長い長孔が好適である。ただし、丸孔を多
数開口させても良い。
内面に沿って長い長孔が好適である。ただし、丸孔を多
数開口させても良い。
【0017】
【作用】給水受入室から導水室内に流入した水は、導水
室をリム通水路から仕切る仕切壁の開口からリム通水路
内に勢い良く流出し、リム通水路の前部まで行き渡る。
リム通水路内に流出した水の一部は、導水室下側のリム
通水路にも流れ込み、この導水室下方に設けられた射水
孔から便鉢内へ流出する。この結果、導水室下方の便鉢
内壁面への汚れの付着が防止されるようになる。
室をリム通水路から仕切る仕切壁の開口からリム通水路
内に勢い良く流出し、リム通水路の前部まで行き渡る。
リム通水路内に流出した水の一部は、導水室下側のリム
通水路にも流れ込み、この導水室下方に設けられた射水
孔から便鉢内へ流出する。この結果、導水室下方の便鉢
内壁面への汚れの付着が防止されるようになる。
【0018】この導水室下方の射水孔は、リム通水路に
設けられており、導水室路床面には設けられていないか
ら、導水室からはリム通水路のみへ洗浄水が流出する。
即ち、導水室下方の射水孔から導水室内の洗浄水が直接
かつ多量に流出することがない。
設けられており、導水室路床面には設けられていないか
ら、導水室からはリム通水路のみへ洗浄水が流出する。
即ち、導水室下方の射水孔から導水室内の洗浄水が直接
かつ多量に流出することがない。
【0019】この射水孔を長孔とすることにより、夾雑
物による閉塞が防止される。この射水孔を便鉢内面に沿
って長い長孔とすることにより、鉢面の広い範囲に洗浄
水を掛けることができる。
物による閉塞が防止される。この射水孔を便鉢内面に沿
って長い長孔とすることにより、鉢面の広い範囲に洗浄
水を掛けることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は実施例に係る洋風便器の縦断面図、第2図
は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図のII
I部分の断面斜視図である。
る。第1図は実施例に係る洋風便器の縦断面図、第2図
は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図のII
I部分の断面斜視図である。
【0021】本実施例にあっては、導水室9の路床面1
3をリム通水路3の路床面3aから浮かせ、該路床面1
3とリム通水路3の路床面3aとの間にリム通水路14
を設けている。このリム通水路14はリム通水路3に連
通している。このリム通水路14の路床面に射水孔15
が設けられている。この射水孔15は、便鉢2の内面に
沿って延在する長孔よりなる。その他の構成は前記従来
例と同一である。
3をリム通水路3の路床面3aから浮かせ、該路床面1
3とリム通水路3の路床面3aとの間にリム通水路14
を設けている。このリム通水路14はリム通水路3に連
通している。このリム通水路14の路床面に射水孔15
が設けられている。この射水孔15は、便鉢2の内面に
沿って延在する長孔よりなる。その他の構成は前記従来
例と同一である。
【0022】このように構成された本実施例の洋風便器
においては、給水受入室6から導水室9内に流入した水
は、導水室9をリム通水路3から仕切る仕切壁8の開口
11からリム通水路3内に勢い良く流出し、リム通水路
3の前部まで行き渡る。リム通水路3内に流出した水の
一部は、導水室9の下側のリム通水路14にも流れ込
み、この導水室9の路床面13の下方のリム通水路路床
面に設けられた射水孔15から便鉢2内へ流出する。こ
の結果、導水室9の下方の便鉢2の内壁面への汚れの付
着が防止されるようになる。
においては、給水受入室6から導水室9内に流入した水
は、導水室9をリム通水路3から仕切る仕切壁8の開口
11からリム通水路3内に勢い良く流出し、リム通水路
3の前部まで行き渡る。リム通水路3内に流出した水の
一部は、導水室9の下側のリム通水路14にも流れ込
み、この導水室9の路床面13の下方のリム通水路路床
面に設けられた射水孔15から便鉢2内へ流出する。こ
の結果、導水室9の下方の便鉢2の内壁面への汚れの付
着が防止されるようになる。
【0023】この射水孔15は、リム通水路14の路床
面に設けられており、導水室9の路床面13には設けら
れていないから、導水室9からはリム通水路3のみへ洗
浄水が流出する。即ち、射水孔15から導水室9内の洗
浄水が直接かつ多量に流出することがない。この射水孔
15は、長孔となっており、開口面積が大きいため夾雑
物が詰まるおそれがない。また、射水孔15が便鉢2の
内壁面に沿って延在するため、導水室9の下方の便鉢2
の内壁面の広い範囲に洗浄水を供給することができる。
面に設けられており、導水室9の路床面13には設けら
れていないから、導水室9からはリム通水路3のみへ洗
浄水が流出する。即ち、射水孔15から導水室9内の洗
浄水が直接かつ多量に流出することがない。この射水孔
15は、長孔となっており、開口面積が大きいため夾雑
物が詰まるおそれがない。また、射水孔15が便鉢2の
内壁面に沿って延在するため、導水室9の下方の便鉢2
の内壁面の広い範囲に洗浄水を供給することができる。
【0024】上記実施例は洋風便器に関するものである
が、本発明はリム通水路付きの和風便器にも適用でき
る。
が、本発明はリム通水路付きの和風便器にも適用でき
る。
【0025】上記実施例では1個の長孔よりなる射水孔
15を設けているが、導水室9の下方のリム通水路14
に複数の射水孔を設けても良い。
15を設けているが、導水室9の下方のリム通水路14
に複数の射水孔を設けても良い。
【0026】
【発明の効果】以上の通り、本発明の便器によると、導
水室下方の便鉢内面への汚れの付着を防止することが可
能となる。
水室下方の便鉢内面への汚れの付着を防止することが可
能となる。
【0027】請求項2の便器によると、導水室下方の便
鉢内面の広い範囲に洗浄水を注ぎかけ、汚れの付着を十
分に防止できる。また、この導水室下方の射水孔の夾雑
物による閉塞も防止される。
鉢内面の広い範囲に洗浄水を注ぎかけ、汚れの付着を十
分に防止できる。また、この導水室下方の射水孔の夾雑
物による閉塞も防止される。
【図1】実施例に係る洋風便器の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII 部分の断面斜視図である。
【図4】従来の洋風便器の要部断面斜視図である。
【図5】従来の洋風便器の平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図6のVII-VII 線に沿う断面図である。
2 便鉢 3,14 リム通水路 4,15 射水孔 6 給水受入室 7 給水口 8 仕切壁 9 導水室 11 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03D 11/02
Claims (2)
- 【請求項1】 便鉢の上縁にリム通水路が周回して設け
られ、便器後部にあっては該リム通水路を1対の仕切壁
で区画することにより導水室が設けられ、該導水室は便
器後面部の給水受入室に連通しており、 該仕切壁には該導水室内の水をリム通水路に流出させる
開口が設けられている便器において、 該導水室の路床面の下側にリム通水路を形成し、該導水
室の下側のリム通水路に射水孔を設けたことを特徴とす
る便器。 - 【請求項2】 請求項1において、前記導水室の下側の
射水孔は前記便鉢の内面に沿って延在する長孔よりなる
ことを特徴とする便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1250795A JP2940428B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 便 器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1250795A JP2940428B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 便 器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08199657A JPH08199657A (ja) | 1996-08-06 |
JP2940428B2 true JP2940428B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=11807270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1250795A Expired - Fee Related JP2940428B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 便 器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2940428B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP1250795A patent/JP2940428B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08199657A (ja) | 1996-08-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |