JP2824715B2 - 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents
黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法Info
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Description
黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法に関するもの
であり感光材料の単位面積当りの現像液及び定着液の補
充量が少なくでき、かつ安定な写真性能を得ることがで
きる処理方法に関するものである。
に露光後、現像、定着、水洗、乾燥という工程で処理さ
れる。最近は、その殆んどが自動現像機(以下自現機と
略称する)を用いて処理される。そしてその際に感光材
料の面積に比例した一定量の現像液及び定着液を補充し
ながら現像処理されるのが普通である。かかる現像処理
を行った時安定した写真性能が得られることが望まれて
きた。さらに単位面積当りの補充液量をより少なくして
安定した写真性能及び定着ヌケが得られることが望まれ
てきた。従来は、例えばX−レイ写真やグラフィックア
ーツ感材のようないわゆるシート状の写真材料1m2に対
して現像補充液及び定着補充液を250ml以上、特に3
30ml以上を補充するのが一般的であった。しかし写真
現像廃液及び定着廃液は高い化学的酸素要求量(いわゆ
るC.O.D)又は生物的要求量(いわゆるB.O.
D)を有しているため、現像廃液及び定着廃液に化学的
又は生物的な処理等を施して無害化してから廃液するこ
とが行われている。これらの廃液処理には多大な経済的
負担がかかるために現像補充液量及び定着補充量の少な
い処理方法が望まれてきた。
を用いた透過型黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理に
おいて単位処理面積当りの現像補充液量及び定着補充液
量の少ない処理方法を提供することにある。さらに現像
補充液量及び定着補充液量が少なくても写真特性の安定
性が良いものが得られる処理方法を提供することにあ
る。
過型黒白ハロゲン化銀写真感光材料を処理する方法にお
いて現像液中の全カチオンの70モル%以上がナトリウ
ムイオンでありかつpH9.8以下の現像液で平均粒径
が0.1〜0.4μであり(100)面/(111)面
比率が5以上であって塩化銀含有率が90モル%以上で
ある感光材料1m2当り150ml以下の割合で現像液及び
定着液を補充することを特徴と処理方法によって達成さ
れた。さらに好ましく現像液中にベンツトリアゾール誘
導体及び又はニトロインダゾール化合物を含有する、さ
らに好ましくは定着液中にチオ硫酸イオンを少なくとも
0.8モル/リットル含有する。
剤層に含有される高塩化銀は90モル%以上(平均値)
の塩化銀を含む、塩臭化銀、沃塩化銀、沃塩臭化銀もし
くは塩化銀である。沃化銀含有率は1モル%以下が好ま
しい。特に好ましいのは96モル%以上(平均値)の塩
化銀を含む塩臭化銀もしくは塩化銀である。本発明に用
いる高塩化銀乳剤は、そのハロゲン化銀粒子中に臭化銀
含有率が基質に比べて相対的に高い臭化銀局在層を有す
ることが好ましい。
ン化銀粒子の表面または表面に近い内部に局在相を有す
るものであり、特に粒子の結晶表面のエッジ部やコーナ
ー部、あるいは結晶面に突起状に局在相を有するものは
好ましい。局在相中のハロゲン組成は臭化銀含有率にお
いて10モル%以上95モル%以下であればよく、15
モル%以上90モル%以下であることが好ましい。更に
は20モル%以上60モル%以下であることが好まし
く、30モル%以上60モル%以下であることが最も好
ましい。局在相の残りのハロゲン化銀は塩化銀より成る
が、微量のヨー化銀を含むことも好ましい。但し、前述
のように全ハロゲン化銀量に対して1モル%を越えるこ
とは好ましくない。また、これらの局在相は当該乳剤の
全ハロゲン化銀粒子を構成するハロゲン化銀のうちの
0.03モル%以上10モル%以下を占めることが好ま
しく、更には0.1モル%以上10モル%以下を占める
ことが好ましい。
はなく、明確に臭化銀含有率の異なる二つ以上の局在相
を有していてもよく、また局在相以外の他の相との界面
がハロゲン組成において連続的に変化しながら形成され
ているようなものでもよい。上述のような臭化銀局在相
を形成するには、既に形成されている塩化銀または高塩
化銀粒子を含む乳剤に水溶性銀塩と水溶性臭化物を含む
水溶性ハロゲン塩を同時混合法で反応させて沈積させた
り、同じく既に形成されている塩化銀または高塩化銀粒
子の一部をいわゆるハロゲン変換法を用いて臭化銀富有
相に変換したり、あるいは塩化銀または高塩化銀粒子よ
りも粒子サイズにおいて微粒子の臭化銀または高臭化銀
粒子、その他難溶性銀塩を添加して塩化銀または高塩化
銀粒子の表面に再結晶化によって結晶化させることで形
成させることもできる。このような製造法については、
例えば欧州特許出願公開第0,273,430A2号に
も記載されている。
えば「日本化学会編、新実験化学講座6、構造解析」丸
善、に記載)あるいはXPS法(例えば「表面分析、−
IMA、オージエ電子・光電子分光の応用−」講談社、
に記載)等を用いて分析することができる。また臭化銀
局在相を電子顕微鏡観察や前述の欧州特許出願公開第
0,273,430A2号に記載の方法によって知るこ
ともできる。
に有用な高臭化銀層の形成方法は化学熟成する際に高塩
化銀乳剤の表面に臭化銀および/または塩臭化銀を形成
する方法であり、高感度、低カブリを得ることができる
点で好ましい。
イオン以外の金属イオン(例えば周期率表第VIII族の金
属イオン、第II族の遷移金属イオン、第IV族の鉛イオ
ン、第I族の金属イオンや銅イオン等)あるいはその錯
イオンを含有させることが、本発明の効果を様々な条件
でより良く発揮させる上で好ましい。これ等の金属イオ
ンあるいはその錯イオンを含有させるのは、ハロゲン化
銀粒子全体であっても、前述の臭化銀局在相であって
も、その他の相であってもよい。前記の金属イオンある
いはその錯イオンのうち、イリジウムイオン、パラジウ
ムイオン、ロジウムイオン、亜鉛イオン、鉄イオン、白
金イオン、金イオン、銅イオン等から選ばれたものは特
に有用である。これ等の金属イオンあるいは錯イオンは
単独で用いるよりも併用することで望ましい写真性が得
られることも多く、特に局在相と粒子のその他の部分の
間で添加イオン種や添加量を変えることが好ましい。特
に、イリジウムイオンやロジウムイオンは局在相に含有
させることが好ましい。
銀粒子の局在相および/または粒子のその他の部分に含
有させるには、この金属イオンあるいは錯イオンをハロ
ゲン化銀粒子の形成前、形成中あるいは形成後の物理熟
成時に反応容器に直接添加するか、水溶性ハロゲン塩ま
たは水溶性銀塩の添加液の中に予め添加しておけばよ
い。局在相を微粒子の臭化銀または高塩化銀で形成する
場合には上記と同様の方法で臭化銀または高塩化銀微粒
子中に含有させておいて、それを塩化銀または高塩化銀
乳剤に添加してもよい。また、銀塩以外の、例えば上記
のような金属イオンの比較的難溶性の臭化物を固体ある
いは粉末のまま添加することで、局在相を形成しつつ金
属イオンを含有させてもよい。
/(111)面比が5以上、好ましくは10以上のハロ
ゲン化銀粒子を50wt%以上含有し、より好ましくは、
60wt%以上、特に80wt%以上含有していることが好
ましい。
きさは0.4μmより大でなく、好ましくは0.35μ
m以下、さらに好ましくは0.3μm以下である。これ
は粒子が小サイズの方が高被覆力が得られるため、銀/
バインダー比を低減できる点で望ましい。
狭くてもよいが、いわゆる単分散乳剤のほうが潜像安定
性・耐圧力性等の写真特性や現像液pH依存性等の処理
安定性において好ましい。ハロゲン化銀粒子の投影面積
を円換算したときの直径の分布の標準偏差Sを平均直径
で割った値S/dが20%以下が好ましく、15%以下
であれば更に好ましい。本発明に用いる塩化銀、塩臭化
銀または塩沃臭化銀乳剤はP.Glafkides (グラフキ
デ)著の「写真の化学と物理」(ポール・モンテル社、
1967年)、G.F.Duffin(ダフィン)著の「写真
乳剤の化学」(フォーカル・プレス社、1966年)、
V.L.Zelikman(ツエリックマン)等著の「写真乳剤
の調製と塗布」(フォーカル・プレス社、1964年)
等に記載された方法を応用して調製することができる。
即ち、酸性法、中性法、アンモニア法等のいずれでもよ
いが、特に酸性法、中性法は本発明においてカブリを少
なくする点で好ましい。また可溶性銀塩と可溶性ハロゲ
ン塩を反応させてハロゲン化銀乳剤を得るにはいわゆる
片側混合法、同時混合法またはそれらの組み合わせのい
ずれを用いてもよい。粒子を銀イオン過剰の条件下にお
いて形成させるいわゆる逆混合法を用いることもでき
る。本発明に好ましい単分散粒子の乳剤を得るには同時
混合法を用いることが好ましい。同時混合法の一つの形
式として、ハロゲン化銀の生成する液相中の銀イオン濃
度を一定に保つ方法、即ちいわゆるコントロールド・ダ
ブル・ジェット法を用いることは更に好ましい。この方
法を用いると、ハロゲン化銀結晶形状が規則的で粒子サ
イズ分布が狭い本発明に好ましいハロゲン化銀乳剤を得
ることができる。
物理熟成の過程において、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛
塩、タリウム塩、あるいは前述のようなイリジウム塩ま
たはその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩、鉄塩または
その錯塩を共存させてもよい。粒子形成時または形成後
に、ハロゲン化銀溶剤(例えば、公知のものとして、ア
ンモニア、チオシアン酸塩、米国特許第3,271,1
57号、特開昭51−12360号、特開昭53−82
408号、特開昭53−144319号、特開昭54−
100717号あるいは特開昭54−155828号等
に記載のチオエーテル類およびチオン化合物)を用いて
もよく、前述の方法と併用すると、ハロゲン化銀結晶形
状が規則的で粒子サイズ分布が狭い本発明に好ましいハ
ロゲン化銀乳剤を得ることができる。
には、ヌーデル水洗、フロキュレーション沈降法、また
は限外濾過法等を利用することができる。本発明に使用
する乳剤は硫黄増感あるいはセレン増感、還元増感、貴
金属増感等の単独もしくは併用により化学増感すること
ができる。即ち活性ゼラチンや、銀イオンと反応し得る
硫黄化合物を含む化合物(例えばチオ硫酸塩、チオ尿素
化合物、メルカプト化合物、ローダニン化合物等)を用
いる硫黄増感法や、還元性物質(例えば第一スズ塩、ア
ミン類、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン
酸、シラン化合物等)を用いる還元増感法、そして金属
化合物(例えば前述の金錯塩、白金、イリジウム、パラ
ジウム、ロジウム、鉄等の周期率表第VIII族の金属塩ま
たはその錯塩等)を用いる貴金属増感法等を、単独また
は組み合わせて用いることができる。本発明の乳剤にお
いては、硫黄増感またはセレン増感が好ましく用いら
れ、更にこれらに金増感を併用することが好ましい。ま
たこれらの化学増感に際し、ヒドロキシアザインデン化
合物あるいは核酸を存在させることが、感度・階調を制
御する上で好ましい。
336号、特開昭64−40939号、特願平2−26
6934号、同3−121798号、同3−22874
1号、同3−266959号および同3−311498
号等に記載の600nm以上の増感色素を好ましく用いる
ことができる。これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は特に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色
素とともに、それ自身分光増感作用をもたない色素ある
いは可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増
感を示す物質を乳剤中に含んでもよい。有用な増感色
素、強色増感を示す色素の組合せ及び強色増感を示す物
質はリサーチ・ディスクロージャー(Research Disclo
sure) 176巻17643(1978年12月発行)第
23頁IVのJ項、あるいは前述の特公昭49−2550
0、同43−4933、特開昭59−19032、同5
9−192242等に記載されている。本発明で好まし
く用いられる600nm以上の増感色素の含有量はハロ
ゲン化銀乳剤の粒子径、ハロゲン組成、化学増感の方法
と程度、該化合物を含有させる層とハロゲン化銀乳剤の
関係、カブリ防止化合物の種類などに応じて最適の量を
選択することが望ましく、その選択のため試験の方法は
当業者のよく知るところである。通常は好ましくはハロ
ゲン化銀1モル当り10-7ないし1×10-2モル、特に
10-6モルないし5×10-3モルの範囲で用いられる。
程、存在中あるいは写真処理中のカブリを防止しあるい
は写真性能を安定化させる目的で、種々の化合物を含有
させることができる。すなわちアゾール類たとえばベン
ゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾール類、クロロベン
ズイミダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メル
カプトテトラゾール類、メルカプトチアゾール類、メル
カプトベンゾチアゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾチアゾール類、ニト
ロベンゾトリアゾール類、など;メルカプトピリミジン
類;メルカプトトリアジン類;たとえばオキサゾリンチ
オンのようなチオケト化合物;アザインデン類、たとえ
ばトリアザインデン類、テトラアザインデン類(特に4
−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テトラアザイン
デン類)、ペンタアザインデン類など;ベンゼンチオス
ルフォン酸、ベンゼンスルフィン酸;ベンゼンスルフォ
ン酸アミド等のようなカブリ防止剤または安定剤として
知られた多くの化合物を加えることができる。これらの
ものの中で、好ましくはベンゾトリアゾール(例えば、
5−メチル−ベンゾトリアゾール)及びニトロインダゾ
ール類(例えば5−ニトロインダゾール)である。ま
た、これらの化合物を処理液に含有させてもよい。さら
に特開昭62−30243号に記載の現像中に抑制剤を
放出するような化合物を、安定剤の目的で含有させるこ
とができる。
等種々の目的でハイドロキノン誘導体、フェニドン誘導
体などの現像主薬を含有することができる。本発明の写
真感光材料には、写真乳剤層その他の親水性コロイド層
に無機または有機の硬膜剤を含有してよい。例えばクロ
ム塩(クロムミョウバン、酢酸クロムなど)、アルデヒ
ド類(ホルムアルデヒド、グルタールアルデヒドな
ど)、N−メチロール化合物(ジメチロール尿素な
ど)、ジオキサン誘導体、活性ビニル化合物(1,3,
5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジ
ン、1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノールな
ど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒ
ドロキシ−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類
(ムコクロル酸など)、などを単独または組合せて用い
ることができる。
には、親水性コロイド層にフィルター染料として、ある
いはイラジエーション防止その他種々の目的で水溶性染
料を含有していてもよい。このような染料には、オキソ
ノール染料、ヘミオキソノール染料、スチリル染料、メ
ロシアニン染料、シアニン染料及びアゾ染料が包含され
る。なかでもオキソノール染料;ヘミオキソノール染料
及びメロシアニン染料が有用である。
150〜250μmの厚さを有している必要がある。こ
れは医療用シャーカステン上で観察する際の取扱い性の
点で必須である。また、材質としてはポリエチレンテレ
フタレートフィルムが好ましく、特に青色に着色してい
ることが好ましい。支持体は親水コロイド層との密着力
を向上せしめるために、その表面をコロナ放電処理、あ
るいはグロー放電処理あるいは紫外線照射処理する方法
が好ましい。あるいは、スチレンブタジェン系ラテック
ス、塩化ビニリデン系ラテックス等からなる下塗層を設
けてもよく、またその上層にゼラチン層を更に設けても
よい。また、ポリエチレン膨潤剤とゼラチンを含む有機
溶剤を用いた下塗層を設けてもよい。これらの下塗層は
表面処理を加えることで更に親水コロイド層との密着力
を向上することもできる。
層側のゼラチン総塗布量としては3.5g/m2以下であ
ることが好ましく、より好ましくは3.3g/m2以下、
さらには3.0g/m2が好ましい。また、本発明のハロ
ゲン化銀乳剤の片面当りの塗布Ag量は、2.6g/m2
以下であり、好ましくは2.3g/m2以下、さらに好ま
しくは2.0g/m2以下である。さらに、ハロゲン化銀
乳剤層の銀とゼラチンの重量比率も迅速処理適性という
観点から重要な因子である。ハロゲン化銀乳剤層の銀と
ゼラチン比率を上げると、自動現像機で処理した際に、
ローラーの突起物によってハロゲン化銀写真感光材料が
剥離して、画像が見えにくくなるという、前述の乳剤ピ
ックオフが発生する。この観点からハロゲン化銀乳剤層
の銀とゼラチンの重量比率は、1.4以下が好ましくよ
り好ましくは1.2以下、さらには1.1以下が好まし
い。
加剤等については以下の該当箇所に記載のものを用いる
ことができる。
主薬はジヒドロキシベンゼン系現像主薬である。ジヒド
ロキシベンゼン系現像主薬としては、ハイドロキノン、
クロロハイドロキノン、ブロムハイドロキノン、イソプ
ロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、2,3
−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロロハイドロ
キノン、2,3−ジブロモハイドロキノン、2,5−ジ
メチルハイドロキノンハイドロキノンモノスルホン酸な
どがあるが特にハイドロキノンが好ましい。現像主薬は
通常0.05モル/リットル〜0.8モル/リットルの
量で用いられるのが好ましい。本発明では特に上記のジ
ヒドロキシベンゼン系現像主薬と共に1−フェニル−3
−ピラゾリドン類またはp−アミノフェノール類を併用
するのが好ましい。
は、1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリド
ン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−
ピラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾ
リドンなどがある。p−アミノフェノール類としては、
N−メチル−p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロ
キシエチル)−p−アミノフェノール、N−(4−ヒド
ロキシフェニル)グリシン、2−メチル−p−アミノフ
ェノール、p−ベンジルアミノフェノールなどがある
が、なかでもN−メチル−p−アミノフェノールが好ま
しい。
ェニル−3−ピラゾリドン類またはp−アミノフェノー
ル類等の補助現像主薬を組合せて使用する場合には前者
を0.05モル/リットル〜0.5モル/リットル、後
者を0.001〜0.06モル/リットル(特に0.0
03〜0.06モル/リットル)の量で用いるのが好ま
しい。
硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモニウム、
重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、ホルムア
ルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。亜硫酸塩は
0.10モル/リットル以上、特に0.20モル/リッ
トル以上が好ましい。上限は2.5モル/リットルま
で、特に1.2モル/リットル迄とするのが好ましい。
本発明に用いる現像液には現像促進のためにアミノ化合
物を含有してもよい。特に特開昭56−106244
号、特開昭61−267759号、特願平1−2941
8号に記載のアミノ化合物を用いてもよい。
8以下である。pH値の設定のために用いるアルカリ剤
には通常の水溶性無機アルカリ金属塩(例えば水酸化ナ
トリウム、炭酸ナトリウム)を用いることができる。本
発明の現像補充液にはその他、ホウ酸、ホウ砂、第二リ
ン酸ナトリウム、第二リン酸カリウム、第一リン酸ナト
リウム、第一リン酸カリウムの如きpH緩衝剤それ以外
に特開昭60−93433号に記載のpH緩衝剤を用い
ることができる;臭化カリウム、沃化カリウムの如き現
像抑制剤;ジメチルホルムアミド、メチルセロソルブ、
ヘキシレングリコール、エタノール、メタノールの如き
有機溶剤;ベンツトリアゾール誘導体としては5−メチ
ルベンツトリアゾル、5−ブロムベンツトリアゾール、
5−クロルベンツトリアゾール、5−ブチルベンツトリ
アゾール、ベンツトリアゾール等があるが特に5−メチ
ルベンツトリアゾールが好ましいニトロインダゾールと
しては5ニトロインダゾール、6ニトロインダゾール、
4ニトロインダゾール、7ニトロインダゾール、3シア
ノ−5−ニトロインダゾール等があるが特に5−ニトロ
インダゾールが好ましい。特に5−ニトロインダゾール
等の化合物を用いるときはジヒドロキシベンゼン系現像
主薬や亜硫酸塩保恒剤を含む部分とは別の部分にあらか
じめ溶解しておき使用時に両部分を混合して水を加える
こと等が一般的である。さらに5−ニトロインダゾール
の溶解せしめる部分をアルカリ性にしておくと黄色く着
色し取扱い等に便利である。更に必要に応じて色調剤、
界面活性剤、硬水軟化剤、硬膜剤などを含んでもよい。
が挙げられる。即ちエチレンジアミンジオルトヒドロキ
シフェニル酢酸、ジアミノプロパン四酢酸、ニトリロ三
酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジヒ
ドロキシエチルグリシン、エチレンジアミン二酢酸、エ
チレンジアミン二プロピオン酸、イミノ二酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢
酸、1,3−ジアミノプロパノール四酢酸、トリエチレ
ンテトラミン六酢酸、トランスシクロヘキサンジアミン
四酢酸、エチレンジアミン四酢酸、グリコールエーテル
ジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラキスメチレン
ホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホス
ホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、1−ヒドロ
キシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1,1−ジホ
スホノエタン−2−カルボン酸、2−ホスホノブタン−
1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシ−1−ホ
スホノプロパン−1,3,3−トリカルボン酸、カテコ
ール−3,5−ジスルホン酸、ピロリン酸ナトリウム、
テトラポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリ
ウムが挙げられ、特に好ましくは例えばジエチレントリ
アミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、1,3
−ジアミノプロパノール四酢酸、グリコールエーテルジ
アミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢
酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン
酸、1,1−ジホスホノエタン−2−カルボン酸、ニト
リロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラ
ホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタホスホン酸、
1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−ジホスホン酸、
1−アミノエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸やこれらの
塩がある。
特公昭62−4702、特公昭62−4703、特願昭
63−24123、特願平3−94955、特願平3−
112275、特願平3−233718に記載の化合物
を用いることができる。
系硬膜剤またはその重亜硫酸塩付加物を含ませてもよ
い。その具体例を挙げればグルタルアルデヒド、α−メ
チルグルタルアルデヒド、β−メチルグルタルアルデヒ
ド、マレインジアルデヒド、サクシンジアルデヒド、メ
トキシサクシンジアルデヒド、メチルサクシンジアルデ
ヒド、α−メトキシ−β−エトキシグルタルアルデヒ
ド、α−n−ブトキシグルタルアルデヒド、α,α−ジ
メトキシサクシンジアルデヒド、β−イソプロピルサク
シンジアルデヒド、α,α−ジエチルサクシンジアルデ
ヒド、ブチルマレインジアルデヒド、又はこれらの重亜
硫酸塩付加物などがある。ジアルデヒド化合物は処理さ
れる写真層の感度が抑えられない程度に、また乾燥時間
が著しく長くならない程度の量で用いられる。具体的に
は現像液1リットル当り1〜50g、好ましくは3〜1
0gである。なかでもグルタルアルデヒドまたはその重
亜硫酸塩付加物が最も一般的に使用される。
付加物が用いられた場合には、この付加物の重亜硫酸塩
も現像液中の亜硫酸塩として計算される。この他、L.
F.A.メイソン著「フォトグラフィック・プロセシン
グ・ケミストリー」、フォーカル・プレス刊(1966
年)の226〜229頁、米国特許第2,193,01
5号、同第2,592,364号、特開昭48−649
33号などに記載の添加剤を用いてもよい。
料1m2あたり150ml以下、特に50ml〜150mlの範
囲で補充しながら現像処理を行う。現像当初に自現機の
現像槽に注入する現像液としては、上記の現像液と同じ
組成の液を用いてもよいし、一部の組成を変えた液を用
いてもよい。
水溶液であり、pH3.8以上、好ましくは4.2〜
6.0を有する。定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、
チオ硫酸アンモニウムなどがある。定着剤の使用量は適
宜変えることができ、一般には約0.1〜約3モル/リ
ットルである。定着液には硬膜剤として作用する水溶性
アルミニウム塩を含んでもよく、それらには、例えば塩
化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばんなどが
ある。
酸あるいはそれらの誘導体を単独であるいは2種以上用
いることができる。これらの化合物は定着液1リットル
につき0.005モル以上含むものが有効で、特に0.
01モル/リットル〜0.03モル/リットルがとくに
有効である。
硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硼
酸)、pH調整剤(例えば、硫酸)、硬水軟化能のある
キレート剤や特開昭62−78551号記載の化合物を
含むことができる。上記本発明における処理方法では、
現像、定着工程の後、水洗水または安定化液で処理さ
れ、次いで乾燥される。
ー搬送型、ベルト搬送型等種々の形式のものを用いるこ
とができるが、ローラー搬送型の自現機が好ましい。ま
た特開平1−166040号や特願昭63−18631
号記載のような開口率が小さい現像タンクの自現機を用
いることにより、空気酸化や蒸発が少なく、処理環境に
安定な稼働が可能となり、さらに補充量を低減すること
ができる。水洗水の補充量を少なくする方法として、古
くより多段向流方式(例えば2段、3段など)が知られ
ている。この多段向流方式を本発明に適用すれば定着後
の感光材料は徐々に清浄な方向、つまり定着液で汚れて
いない処理液の方に順次接触して処理されていくので、
さらに効率の良い水洗がなされる。上記の節水処理また
は無配管処理には、水洗水または安定化液に防ばい手段
を施すことが好ましい。
939号に記された紫外線照射法、同60−26394
0号に記された磁場を用いる方法、同61−13163
2号に記されたイオン交換樹脂を用いて純水にする方
法、特開昭61−115154号、同62−15395
2号、特願昭61−63030号、同61−51396
号に記載の防菌剤を用いる方法を用いることができる。
さらには、L.F.West, “Water Quality Criteria"Phot
o.Sci.& Eng.Vol.9 No.6(1965)、M.W.Beach,“W
icrobiological Growths in Motion-picture Processin
g" SMPTE Journal Vol.85、(1976)、R.D.Deega
n, “Phot Processing Wash Water Biocides “J.Imagi
ng Tech 10 、No. 6(1984)および特開昭57−
8542号、同57−58143号、同58−1051
45号、同57−132146号、同58−18631
号、同57−97530号、同57−157244号な
どに記載されている防菌剤、防ばい剤、界面活性剤など
を併用することもできる。
Kreiman 著、J.Image.Tech 10 、(6) 242頁(198
4)に記載されたイソチアゾリン系化合物、Research
Disclosure 第205巻、No. 20526(1981年
5月号)に記載されたイソチアゾリン系化合物、同第2
28巻、No. 22845(1983年4月号)に記載さ
れたイソチアゾリン系化合物、特願昭61−51396
号に記載された化合物などを防菌剤(Microbiocide) と
して併用することもできる。その他、「防菌防黴の化
学」堀口博著、三共出版(昭和57)、「防菌防黴技術
ハンドブック」日本防菌防黴学会・博報堂(昭和61)
に記載されているような化合物を含んでもよい。
するときには特開昭63−18350号に記載のスクイ
ズローラー洗浄槽を設けることがより好ましい。また、
特開昭63−143548号のような水洗工程の構成を
とることが好ましい。さらに、本発明の方法で水洗また
は安定化浴に防ばい手段を施した水を処理に応じて補充
することによって生ずる水洗または安定化浴からのオー
バーフローの一部または全部は特開昭60−23513
3号に記載されているようにその前の処理工程である定
着能を有する処理液に利用することもできる。
「現像時間」とは、処理する感光材料の先端が自現機の
現像タンク液に浸漬してから次の定着液に浸漬するまで
の時間、「定着時間」とは定着タンク液に浸漬してから
次の水洗タンク液(安定液)に浸漬するまでの時間、
「水洗時間」とは水洗タンク液に浸漬している時間をい
う。また「乾燥時間」とは、通常自現機には、35℃〜
100℃、好ましくは40℃〜80℃の熱風が吹きつけ
られる乾燥ゾーンが設置されており、その乾燥ゾーンに
入っている時間をいう。本発明における現像処理では、
現像時間が5秒〜1分、好ましくは8秒〜30秒、その現
像温度は18℃〜50℃が好ましく、20℃〜40℃がより好ま
しい。
8℃〜約50℃で5秒〜1分が好ましく、20℃〜40
℃で6秒〜30秒がより好ましい。この範囲内で十分な
定着ができ、残色を生じない程度に増感色素を溶出させ
ることができる。水洗(または安定浴)における温度お
よび時間は0〜50℃で6秒〜1分が好ましく、15℃
〜40℃で6秒〜30秒がより好ましい。
水洗(または安定化)された感光材料は水洗水をしぼり
切る、すなわちスクイズローラーを経て乾燥される。乾
燥は約40℃〜約100℃で行われ、乾燥時間は周囲の
状態によって適宜変えられるが、通常は約5秒〜1分で
よく、特により好ましくは40〜80℃で約5秒〜30
秒である。本発明の感材/処理システムで Dry to Dry
で100秒以下の現像処理をするときには、迅速処理特
有の現像ムラを防止するために特開昭63−15194
3号公報に記載されているようなゴム材質のローラーを
現像タンク出口のローラーに適用することや、特開昭6
3−151944号公報に記載されているように現像液
タンク内の現像液攪拌のための吐出流速を10m/分以
上にすることや、さらには、特開昭63−264758
号公報に記載されているように、少なくとも現像処理中
は待機中より強い攪拌をすることがより好ましい。さら
に迅速処理のためには、特に定着液タンクのローラーの
構成は、定着速度を速めるために、対向ローラーである
ことがより好ましい。対向ローラーで構成することによ
って、ローラーの本数を少なくでき、処理タンクを小さ
くできる。すなわち自現機をよりコンパクトにすること
が可能となる。
に限定されるものではない。
溶解後、硫酸でpHを3.8に調節し、塩化ナトリウム
3.3gを添加した。硝酸銀32gを蒸留水200mlに
溶解した液と塩化ナトリウム11g、K2IrCl6 を0.0
2mgを200mlに溶解した液とを40℃の条件下で2分
間で前記の液に添加混合した。更に硝酸銀64gを蒸留
水280mlに溶解した液と塩化ナトリウム21.6gを
275mlに溶解した液とを40℃の条件下で5分間かけ
て添加混合した。引き続き、硝酸銀64gを蒸留水28
0mlに溶解した液と塩化ナトリウム22.4g、K4Fe(C
N) 6 ・3H2O の0.04gを285mlに溶解した液とを
40℃の条件下でさらに5分間かけて添加混合した。得
られた乳剤を電子顕微鏡にて観察したところ、約0.2
1μmの平均辺長と、粒子サイズ分布の変動係数として
9.8%の値を有する立方体の粒子から成る乳剤であっ
た。 ハロゲン化銀乳剤B、C、Dの調整 ハロゲン化銀乳剤Aの乳剤形成する際の塩化ナトリウム
を塩化ナトリウムと臭化カリウムにして、適当量調節
し、粒子形成温度を変化させて表1に示すハロゲン組成
の乳剤を得た。
g、フェノキシエタノール2.6gを加え、pH6.
7、NaClにてpAg 7.9に合わせて、次の手順で化学増
感を58℃にて行った。まず、平均粒子サイズ0.05
μmの単分散臭化銀乳剤をハロゲン化銀で1モル%相当
加えて、次に化合物(1) を7.2mg、塩化金酸9.2m
g、トリエチルチオ尿素1.3mg、セレン増感剤(A)
0.72mg、さらに核酸0.29gを加えて、最後に4
−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラ
ザインデン162mgを加えて、急冷固化してそれぞれ乳
剤A、B、C、Dとした。
して、乳剤塗布液とした。
とした。 イ.ゼラチン 100g ロ.ポリアクリルアミド(分子量4万) 12.3g ハ.ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(分子量60万) 0.6g ニ.ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ 2.5μm) 2.7g ホ.ポリアクリル酸ナトリウム 3.7g ヘ.t−オクチルフェノキシエトキシエタンスルホン酸 ナトリウム 1.5g ト.C16H33O-(CH2CH2O)10-H 3.3g チ.C8F17SO3K 84mg リ.C8F17SO2N(C3H7)(CH2CH2O)4(CH2)4-SO3Na 84mg ヌ.NaOH 0.2g ル.メタノール 78cc ヲ.1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド) エタン 乳剤層と表面保護層の 総ゼラチン量に対して 、2.5 重量%になるよ うに調製。 ワ.化合物(5) 52mg
加えて、バック層塗布液とした。 イ.ゼラチン量 100g ロ.染料(A) 2.38g
加えて塗布液とした。
ともに青色着色されたポリエチレンテレフタレートの支
持体の一方側に、バック層のゼラチン塗布量が、2.6
9g/m2、バック層の表面保護層のゼラチン塗布量が
1.13g/m2となるように塗布した。これに続いて支
持体の反対側に前述の乳剤塗布液と表面保護層塗布液と
を、塗布Ag量が1.85g/m2で乳剤層のゼラチン塗
布量が1.6g/m2でかつ表面保護層のゼラチン塗布量
が1.23g/m2となるように塗布した。このようにし
て写真材料を作製した。
ゾールを0.20g加えたもの。
を0.15g加えたもの。
ゾール0.10g及び2−メルカプトイミダゾール−5
−スルフォン酸を0.10g及び2,3,5,6,7,
8−ヘキサヒドロ−2−チオキソ−4−(1H)−キナ
ゾリノン0.10g加えたもの。
酸カリウム等モルの27.8gに変えたもの。
pH10.5にしたもの。 定着液処方としては チオ硫酸ナトリウム 158g(1.0モル) 重亜硫酸ナトリウム 30g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩 0.025g ジエチレングリコール 40.0g 水を加えて 1リットル 水酸化ナトリウムでpH5.50に合せる。
(株)社製FPM2000の水洗槽を改造して3槽とし
た、古くより知られた3段向流方式を用い新鮮な水洗水
は出口に近い方の水洗槽に供給されオーバーフローした
水洗水は順次手前の水洗槽に補給されるようにした。さ
らに自動機の駆動軸を改造してフィルム挿入時から乾燥
出口の所まで45秒の搬送速度になるようにした。水洗
水としては水1リットル当りエチレンジアミン四酢酸二
ナトリウム二水塩のもの0.2g及びグルタールアルデ
ヒド0.04g含有するものを用いた。フィルムを毎日
4m2処理しそれぞれの現像液、定着液、水洗水を400
ml(100ml/m2)づつ補充しながら3週間ランニング
テストを行った。得られた結果を表2に示す。ここで感
度とは現像液Aの新液でカブリプラス1.0の光学濃度
を与える露光量の逆数を100として相対値で示したカ
ブリとは未露光部の支持体を含む光学濃度を示す。
は残留銀が全くない状態を示し4は硫化ソーダ液に浸浸
すると硫化銀として発色し若干残留銀が存在するが実用
上許容されるもの3は目視で残留銀がわずかに観察され
る状態で実用上許容されないレベル2、1は順次定着ヌ
ケ状態が悪いことを示す。
B、C、D、Eでは3週間でも感度の変化がなく安定し
ている、しかも1m2当り100mlという少ない補充量で
もこういう結果を得た。従来はpH10.50の現像液
Fのようなものを用いて1m2当り650mlの補充量を用
いて行われ3週間のランニングでも写真性の変化を少な
く安定に使用できている。本発明の効果は1m2当り10
0mlの少ない補充液量で長期間感度の変化がなく安定に
使用できるようになることであり著しい進歩である。定
着ヌケについても本発明の乳剤A、Bについては3週間
後のランニング液についても定着ヌケが良好であるこ
と、但し現像液中の全カチオン中のナトリウムイオンが
56%の比較現像液Eの場合にはランニング3週間後に
はフィルム処理によって現像液が定着液に持ち込まれる
ために定着ヌケの悪化の程度が大きくなっている。
はすべて実施例1と同じ条件として定着液処方のみを次
の様にした。 定着液処方 チオ硫酸ナトリウム 118.5g(0.75モル) 重亜硫酸ナトリウム 30.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩 0.025g ジエチレングリコール 40.0g 水を加えて 1リットル 水酸化ナトリウムでpH5.50に合せる。得られた結
果は表3に示す。感度とカブリについては実施例1の表
2と同じであるが定着ヌケについては本発明の乳剤A、
Bについては3週間後のランニング液についても実用上
許容レベルであるが現像液中の全カチオン中のナトリウ
ムイオンが56%の比較現像液Eの場合にはランニング
3週間後には定着ヌケの悪化の程度が大きくなってい
る。
当りの処理液補充量を低減可能にした。
Claims (3)
- 【請求項1】 自動現像機で透過型黒白ハロゲン化銀写
真感光材料を処理する方法において現像液の全カチオン
の70モル%以上がナトリウムイオンであるpH9.8
以下の現像液で平均粒径が0.1〜0.4μmであり、
(100)面/(111)面比率が5以上であって塩化
銀含有率が90モル%以上である塩臭化銀または塩沃化
銀または塩沃臭化銀の組成からなるハロゲン化銀写真感
光材料を処理する際、現像液および定着液の補充液をハ
ロゲン化銀写真感光材料1m2当り150ml以下の割合で
補充することを特徴とする処理方法。 - 【請求項2】 現像液中にベンツトリアゾール誘導体及
び又はニトロインダゾールを含有することを特徴とする
請求項1記載の処理方法。 - 【請求項3】 定着液中にチオ硫酸イオンを少なくとも
0.8モル/リットル含有することを特徴とする請求項
1記載の処理方法。
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---|---|---|---|
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US08/085,175 US5298372A (en) | 1992-07-03 | 1993-07-02 | Method for processing black-and-white silver halide photographic material |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP4177108A JP2824715B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
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JP4177108A Expired - Fee Related JP2824715B2 (ja) | 1992-07-03 | 1992-07-03 | 黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04143750A (ja) * | 1990-10-04 | 1992-05-18 | Konica Corp | ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法 |
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1992
- 1992-07-03 JP JP4177108A patent/JP2824715B2/ja not_active Expired - Fee Related
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