JP2820760B2 - 異形チューブの製造方法 - Google Patents
異形チューブの製造方法Info
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- JP2820760B2 JP2820760B2 JP4096590A JP4096590A JP2820760B2 JP 2820760 B2 JP2820760 B2 JP 2820760B2 JP 4096590 A JP4096590 A JP 4096590A JP 4096590 A JP4096590 A JP 4096590A JP 2820760 B2 JP2820760 B2 JP 2820760B2
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Metal Extraction Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軸線方向に互に摺動するよう嵌着する中空の
おす軸とめす軸とから成る異形チューブの製造方法に関
するものである。
おす軸とめす軸とから成る異形チューブの製造方法に関
するものである。
(従来の技術とその課題) この種の異形チューブは例えば2個のユニバーサルジ
ョイントから成るジョイント組立体に使用されており、
おす軸がめす軸内にあって互に軸線の周りに回転しない
よう断面がレモン状のものや星形のものが使用されてい
る。
ョイントから成るジョイント組立体に使用されており、
おす軸がめす軸内にあって互に軸線の周りに回転しない
よう断面がレモン状のものや星形のものが使用されてい
る。
これ等の異形チューブを製造するには、金属管を機械
的に成形するか、ブローチ加工等によっておす軸とめす
軸とを別個に製造し、おす軸とめす軸とが摺動嵌着する
よう手作業で間隙を修正していた。従って製造には多大
の時間を要するばかりでなく、おす軸とめす軸との間に
遊びが多く、作業中騒音を発し、かじり、焼付けを生じ
易く、異形チューブを使用するユニバーサルジョイント
の伝道効率が低く、耐用年数も短かい欠点があった。
的に成形するか、ブローチ加工等によっておす軸とめす
軸とを別個に製造し、おす軸とめす軸とが摺動嵌着する
よう手作業で間隙を修正していた。従って製造には多大
の時間を要するばかりでなく、おす軸とめす軸との間に
遊びが多く、作業中騒音を発し、かじり、焼付けを生じ
易く、異形チューブを使用するユニバーサルジョイント
の伝道効率が低く、耐用年数も短かい欠点があった。
従って、短時間に安価に製造でき、おす軸とめす軸と
の嵌合に遊びがなく、かじりや焼付けを生ずることなく
作動し、耐用年数も長い異形チューブが待望されてき
た。
の嵌合に遊びがなく、かじりや焼付けを生ずることなく
作動し、耐用年数も長い異形チューブが待望されてき
た。
(課題を解決するための手段) この課題を解決するため本発明異形チューブの製造方
法はめすチューブ内におすチューブを軸線方向に摺動し
得るよう嵌着した異形チューブを製造するに当り、引き
抜き出口端部の開口形状が前記めすチューブに対応し、
引き抜き入口端部の開口形状が異形の小径部の寸法に対
応する直径の円形開口であり、入口から出口に向って開
口の断面が連続的に拡大するとともに円形から異形に変
化していくダイスと、引き抜き出口端部の外側輪郭が前
記おすチューブに対応し、引き抜き入口端部の外側輪郭
が異形の小径部の寸法に対応する直径の円形輪郭であ
り、入口から出口に向って外側輪郭の断面が連続的に拡
大するとともに円形から異形に変化していく心金とを使
用し、前記ダイス内に前記心金を嵌合させ、前記ダイス
と前記心金間のクリアランスに入口端部から互に嵌着し
た2個の金属管を導入し、出口端部から同時に引抜くこ
とを特徴とする。
法はめすチューブ内におすチューブを軸線方向に摺動し
得るよう嵌着した異形チューブを製造するに当り、引き
抜き出口端部の開口形状が前記めすチューブに対応し、
引き抜き入口端部の開口形状が異形の小径部の寸法に対
応する直径の円形開口であり、入口から出口に向って開
口の断面が連続的に拡大するとともに円形から異形に変
化していくダイスと、引き抜き出口端部の外側輪郭が前
記おすチューブに対応し、引き抜き入口端部の外側輪郭
が異形の小径部の寸法に対応する直径の円形輪郭であ
り、入口から出口に向って外側輪郭の断面が連続的に拡
大するとともに円形から異形に変化していく心金とを使
用し、前記ダイス内に前記心金を嵌合させ、前記ダイス
と前記心金間のクリアランスに入口端部から互に嵌着し
た2個の金属管を導入し、出口端部から同時に引抜くこ
とを特徴とする。
本発明を実施するに当り、金属管の内外面に苛性処理
を施こすのが好適である。
を施こすのが好適である。
(作 用) 互に嵌着する2個の金属管を同時に引抜くことによっ
て互に遊びがない異形チューブを短時間に製造すること
ができる。2個の金属管を別個に機械加工し、又はブロ
ーチ加工していたのでは加工後の調整に時間を要し、し
かも遊びを完全に除去できないが、同時に引抜くことに
よって、少ない工数で短時間に異形チューブを製造する
ことができる。
て互に遊びがない異形チューブを短時間に製造すること
ができる。2個の金属管を別個に機械加工し、又はブロ
ーチ加工していたのでは加工後の調整に時間を要し、し
かも遊びを完全に除去できないが、同時に引抜くことに
よって、少ない工数で短時間に異形チューブを製造する
ことができる。
(実施例) 異形チューブの一例として一部を第1図に斜視図で示
し、端面を第2図に示す。
し、端面を第2図に示す。
この実施例の異形チューブは機械構造用炭素鋼管から
製造したスター状のチューブでおすチューブ2とめすチ
ューブ4とから成る。炭素鋼管は断面が円形の継目ない
鋼管でもよいし継目あり鋼管でもよい。また図示の異形
チューブはスター状であるが三角形、四角形の異形チュ
ーブでもよい。
製造したスター状のチューブでおすチューブ2とめすチ
ューブ4とから成る。炭素鋼管は断面が円形の継目ない
鋼管でもよいし継目あり鋼管でもよい。また図示の異形
チューブはスター状であるが三角形、四角形の異形チュ
ーブでもよい。
この異形チューブを製造するに当り、本発明において
は第3図に示すようにダイス6と心金8とを使用する。
おすチューブ2となる鋼管とめすチューブ4となる鋼管
の内外面にまず燐酸塩被膜処理のような苛性処理を施こ
す。代りに二硫化モリブデン又は二硫化タングステンを
コーテングしてもよい。またおすチューブの内面はこの
処理を省略してもよい。
は第3図に示すようにダイス6と心金8とを使用する。
おすチューブ2となる鋼管とめすチューブ4となる鋼管
の内外面にまず燐酸塩被膜処理のような苛性処理を施こ
す。代りに二硫化モリブデン又は二硫化タングステンを
コーテングしてもよい。またおすチューブの内面はこの
処理を省略してもよい。
ダイス6及び心金8の組合せ体の引き抜きの出口端部
の開口形状及び外側輪郭形状、並びにおすチューブ2及
びめすチューブ4の断面形状を第3図に示す。
の開口形状及び外側輪郭形状、並びにおすチューブ2及
びめすチューブ4の断面形状を第3図に示す。
ダイス6の引き抜き出口端部の開口形状は、めすチュ
ーブ4の断面形状に対応し、ダイス6の引き抜き入口端
部の開口形状は第3図に点線12で示すように異形の小径
部の寸法に対応する直径の円形開口であり、この入口か
ら出口に向って開口の断面が連続的に拡大するととも
に、円形から異形に変化していく。
ーブ4の断面形状に対応し、ダイス6の引き抜き入口端
部の開口形状は第3図に点線12で示すように異形の小径
部の寸法に対応する直径の円形開口であり、この入口か
ら出口に向って開口の断面が連続的に拡大するととも
に、円形から異形に変化していく。
心金8の引き抜き出口端部の外側輪郭は、おすチュー
ブ2の断面形状に対応し、心金8の引き抜き入口端部の
外側輪郭は第3図に点線10で示すように異形の小径部の
寸法に対応する直径の円形輪郭であり、入口から出口に
向って外側輪郭の断面が連続的に拡大するとともに、円
形から異形に変化していく。
ブ2の断面形状に対応し、心金8の引き抜き入口端部の
外側輪郭は第3図に点線10で示すように異形の小径部の
寸法に対応する直径の円形輪郭であり、入口から出口に
向って外側輪郭の断面が連続的に拡大するとともに、円
形から異形に変化していく。
このように、入口から出口に向って断面形状が互いに
相似形であり連続的に拡大及び異形に変化していくダイ
ス6及びこのダイス内に嵌合させた心金8との間に生ず
るクリアランス内に、互いに嵌着した2個の円筒形金属
管を導入する。これら互いに嵌合した円筒形の金属管の
導入時の内径及び外径は第3図の点線10,12で示すもの
と対応する。
相似形であり連続的に拡大及び異形に変化していくダイ
ス6及びこのダイス内に嵌合させた心金8との間に生ず
るクリアランス内に、互いに嵌着した2個の円筒形金属
管を導入する。これら互いに嵌合した円筒形の金属管の
導入時の内径及び外径は第3図の点線10,12で示すもの
と対応する。
ダイス6と心金8との組合せ体のクリアランス内に入
口端部から導入した2個の円筒形の金属管は、出口端部
に至るまでに徐々に拡開されるとともに、第3図の実線
で示すように出口端部において異形チューブとして引き
抜かれる。この引抜きは常温におけるいわゆる冷間引抜
きでもよいし、場合により200℃〜500℃の温間引抜きで
もよい。
口端部から導入した2個の円筒形の金属管は、出口端部
に至るまでに徐々に拡開されるとともに、第3図の実線
で示すように出口端部において異形チューブとして引き
抜かれる。この引抜きは常温におけるいわゆる冷間引抜
きでもよいし、場合により200℃〜500℃の温間引抜きで
もよい。
この実施例は鋼管の場合を説明したが鋼管、アルミニ
ウム管等の他の金属管でもよいこともちろんである。
ウム管等の他の金属管でもよいこともちろんである。
このようにダイス6と心金8とを使用しておすチュー
ブ2とめすチューブ4とを同時に引抜くことによって異
形チューブを簡単に製造することができる。
ブ2とめすチューブ4とを同時に引抜くことによって異
形チューブを簡単に製造することができる。
(効 果) 上述したところから明らかなように、本発明によれば
互に嵌着したおすチューブ2とめすチューブ4とを、ダ
イス6と心金8とに対し引抜くことによって、遊びが少
なく、従って動力伝達時に軸線方向に平滑に摺動して騒
音を発しない寿命が長い異形チューブを簡単安価に製造
し得る効果がある。
互に嵌着したおすチューブ2とめすチューブ4とを、ダ
イス6と心金8とに対し引抜くことによって、遊びが少
なく、従って動力伝達時に軸線方向に平滑に摺動して騒
音を発しない寿命が長い異形チューブを簡単安価に製造
し得る効果がある。
第1図は本発明方法で製作した異形チューブの斜視図、 第2図は第1図の異形チューブの端面図、 第3図は製造時の異形チューブをダイス及び心金と共に
示す端面図である。 2……おすチューブ、4……めすチューブ 6……ダイス、8……心金 10,12……引抜き前の金属管のテーパ端部
示す端面図である。 2……おすチューブ、4……めすチューブ 6……ダイス、8……心金 10,12……引抜き前の金属管のテーパ端部
Claims (2)
- 【請求項1】めすチューブ内におすチューブを軸線方向
に摺動し得るよう嵌着した異形チューブを製造するに当
り、引き抜き出口端部の開口形状が前記めすチューブに
対応し、引き抜き入口端部の開口形状が異形の小径部の
寸法に対応する直径の円形開口であり、入口から出口に
向って開口の断面が連続的に拡大するとともに円形から
異形に変化していくダイスと、引き抜き出口端部の外側
輪郭が前記おすチューブに対応し、引き抜き入口端部の
外側輪郭が異形の小径部の寸法に対応する直径の円形輪
郭であり、入口から出口に向って外側輪郭の断面が連続
的に拡大するとともに円形から異形に変化していく心金
とを使用し、前記ダイス内に前記心金を嵌合させ、前記
ダイスと前記心金間のクリアランスに入口端部から互に
嵌着した2個の金属管を導入し、出口端部から同時に引
抜くことを特徴とする異形チューブの製造方法。 - 【請求項2】前記2個の金属管を引抜く前に被膜処理を
施こす特許請求の範囲第1項に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4096590A JP2820760B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 異形チューブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4096590A JP2820760B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 異形チューブの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03248711A JPH03248711A (ja) | 1991-11-06 |
JP2820760B2 true JP2820760B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=12595190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4096590A Expired - Fee Related JP2820760B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 異形チューブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2820760B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3923162B2 (ja) * | 1998-01-14 | 2007-05-30 | 株式会社松井製作所 | 駆動軸用異形チューブ製造方法 |
JP3239833B2 (ja) * | 1998-02-25 | 2001-12-17 | 三菱マテリアル株式会社 | 異形管の製造方法 |
DE102005056166A1 (de) * | 2004-11-26 | 2006-06-08 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Bremssattel einer Scheibenbremse |
CN109013724A (zh) * | 2018-07-19 | 2018-12-18 | 张家港华程特种材料股份有限公司 | 一种滚珠花键套管冷拔用一次成型模具 |
-
1990
- 1990-02-23 JP JP4096590A patent/JP2820760B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03248711A (ja) | 1991-11-06 |
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