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JP2820653B2 - アジョエンの製造方法 - Google Patents

アジョエンの製造方法

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JP2820653B2
JP2820653B2 JP8020645A JP2064596A JP2820653B2 JP 2820653 B2 JP2820653 B2 JP 2820653B2 JP 8020645 A JP8020645 A JP 8020645A JP 2064596 A JP2064596 A JP 2064596A JP 2820653 B2 JP2820653 B2 JP 2820653B2
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allicin
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C323/00Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups
    • C07C323/64Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and sulfur atoms, not being part of thio groups, bound to the same carbon skeleton
    • C07C323/65Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and sulfur atoms, not being part of thio groups, bound to the same carbon skeleton containing sulfur atoms of sulfone or sulfoxide groups bound to the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/0006Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid
    • C08B37/0009Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid alpha-D-Glucans, e.g. polydextrose, alternan, glycogen; (alpha-1,4)(alpha-1,6)-D-Glucans; (alpha-1,3)(alpha-1,4)-D-Glucans, e.g. isolichenan or nigeran; (alpha-1,4)-D-Glucans; (alpha-1,3)-D-Glucans, e.g. pseudonigeran; Derivatives thereof
    • C08B37/0012Cyclodextrin [CD], e.g. cycle with 6 units (alpha), with 7 units (beta) and with 8 units (gamma), large-ring cyclodextrin or cycloamylose with 9 units or more; Derivatives thereof
    • C08B37/0015Inclusion compounds, i.e. host-guest compounds, e.g. polyrotaxanes

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シクロデキストリ
ンの使用下にアジョエン(Ajoen)を製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ニンニクは数千年来重要な調味料および
食品であるが、多数の民族の民間療法における最もよく
知られた広範な治療薬である。ニンニクは特に頻繁に今
日でもなお、多数の疾病、たとえば種々の感染症、代謝
障害、殊に心臓循環疾病における有効な薬剤として服用
される。その治療作用は最近の十数年に集中的に推進さ
れた薬理学的研究から確認された。
【0003】ニンニクの化学および薬理学から、重要な
内容物である母体物質アリイン(Alliin)
[(+)−S−アリル−L−システインスルホキシド]
自体は薬理学的効力を有しないことは公知である。さら
に、ニンニクを破砕する際酵素分解によって生じる逐次
生成物のうちアリシン(アリル−2−プロペン−チオス
ルフィネート)のみおよび逐次生成物のうちアリシンの
有機硫黄化合物への変換によって生じるアジョエン
(4,5,9−トリチアドデカ−1,6,11−トリエ
ン−9−オキシド)のみおよび一部は少量生じるビニル
ジチイン(Vinyldithiin)も高い薬理学的
効力を有することも公知である。
【0004】すべての他の逐次生成物は治療作用を示さ
ない。
【0005】それで、現在の知識水準によればアリシン
およびアジョエンおよび一部はジチインも、間隔を置い
て治療的に重要なニンニクの作用物質である。
【0006】これらの物質は、その証明された治療作用
にも拘わらず、従来次の理由から標準化された治療剤と
しては使用されなかった:ニンニクから単離によるかま
たは合成によって容易に入手できるアリシンは、非常に
不安定で、容易かつ迅速にたいてい効力のないジアリル
ジスルフィドおよびポリスルフィドのような逐次生成物
に変換する。
【0007】そのため、ドイツ国特許(DE−C)29
48869号(GB2061987号に相当)には、ア
リシンを酸素遮断下にシクロデキストリンで錯化し、こ
れによりアリシン自体よりも安定であるシクロデキスト
リンとアリシンとの包接錯体を得ることが試みられてい
る。さらに、ドイツ国特許(DE−C)第294886
9号には、医薬製剤としてのシクロデキストリン/アリ
シン錯体の使用が記載されている。出願の実施例から明
らかなように、錯体の安定性は実際にアリシンの安定性
よりも高いが、それが長期に安定な医薬製剤として適当
であるよりも相変わらず低すぎる。そのうえ、製薬上の
適用には、純粋で錯体形で存在しない作用物質が望まし
い。
【0008】従来、長期に安定で、それで標準化可能な
アリシン製剤を製造することはできなかった。
【0009】アジョエンは実際に安定であり、従って標
準化可能な製剤であるが、その製造は問題である。それ
というのもアジョエンはアリシンからは時間と費用のか
かる条件下でのみ僅かな収率で製造することができるに
すぎないからである。
【0010】アジョエンの製造は、たとえば米国特許
(US−A)第4665088号、ヨーロッパ特許(E
P−A)第185324号または米国特許(US−A)
第4643994号に記載されている。すべての公知方
法は、原則的には有機溶剤中でのアジョエンへのアリシ
ンの部分的変換、引き続き、多数の得られる逐次生成物
からのこの作用物質の抽出および単離に基づく。これら
すべての変換方法は、不利にアジョエンに対して僅かな
変換率を有するに過ぎず、アジョエンの収率は非常に低
い。
【0011】従来、アジョエン製造の経済的方法は知ら
れていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、先行
技術の欠点を回避する、アジョエン製造の経済的方法を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題は、アリシンを
場合により水および/または水と混合可能な溶剤に溶解
し、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリ
ン、γ−シクロデキストリンまたはこれらシクロデキス
トリンの任意の混合物と一緒にし、含水組成物に処理
し、この組成物を乾燥し、生じたアジョエンを、乾燥し
た組成物からの錯体解離(Dekomplexiere
n)および抽出(Extraktion)によって得る
ことを特徴とする方法によって解決される。
【0014】好ましい実施形においては、乾燥した生成
物を錯体解離前に無水の有機溶剤で処理する。この工程
によってアジョエンの収率は著しく向上する。
【0015】本発明方法は、薬理学的に高度に有効な物
質アジョエンを、アジョエン含有の標準化可能な治療剤
の製造が可能になるような量で利用することを可能にす
る。アジョエン製造の公知方法に対して本発明方法の利
点は、著しく高い収率、方法の良好な再現性および容易
な技術的実施可能性である。
【0016】本発明方法の実施のためには、アリシンの
公知不安定性のため、アリシンの新しい水溶液が使用さ
れる。
【0017】アリシンはその不安定性のため市場では得
られないので、とくにニンニクから単離するかまたは公
知方法によりたとえば購入できるジアリルジスルフィド
の酸化によって製造される(Cavallito,C.
J.,J.Am.Chem.Soc.66,(1944
年),1950〜1951ページ;Small,L.
V.D.,Bailey,J.H.Cavallito
C.J.,J.Am.Chem.Soc.69,(1
947年),1710〜1713ページ)。
【0018】アリシンの安定性を改善するために、本発
明による方法においてはアリシンを適当な溶剤に希釈し
て使用するのが有利である。
【0019】アリシンの溶剤としては、水および/また
は水と混合可能なすべての溶剤が適当であり、その使用
によってアリシンの低い安定性が付加的に損なわれるこ
とはない。かかる溶剤の例は、低級アルコール(C
)またはケトンである。とくに、水、エタノールま
たはエタノール/水の1:1〜1:99の割合の混合物
が溶剤として使用される。溶剤中のアリシンの濃度もア
リシンの安定性に強い影響を与えるので、好ましくは強
く希釈したアリシン溶液を用いて作業する。
【0020】このため、本発明の方法においてはアリシ
ンを約1%の水性または水/アルコール溶液として使用
するのがとくに有利である。
【0021】この形で、アリシンはとくに約−30℃ま
たはより低い低温において長期に貯蔵可能である。
【0022】本発明による方法においては、α−、β−
またはγ−シクロデキストリンを単独かまたは任意の混
合物で使用することができる。
【0023】βーシクロデキストリンおよび/またはγ
ーシクロデキストリンが好適に使用される。
【0024】シクロデキストリンは、水溶液として、濃
懸濁液ないしはペーストとしてまたは粉末状で使用する
ことができる。このものは、水溶液としてはとくに飽和
溶液として使用される。
【0025】シクロデキストリンおよびアリシンは、と
くに1:2〜1:0.5、特に好ましくは1:1.2〜
1:0.8のモル比で混合される。
【0026】シクロデキストリンないしはシクロデキス
トリンの溶液または懸濁液ないしはペーストとアリシン
溶液との混合は、2〜70℃、好ましくは30〜50℃
の初期温度および2〜約20℃への緩慢な冷却で、常法
でたとえば撹拌することにより実施される。
【0027】混合は、とくに1〜48h、殊に2〜4h
の期間にわたって行われる。
【0028】混合工程は、正常の条件下(空気)または
不活性ガス、たとえば窒素の存在で実施することができ
る。この工程は、通例正常の条件下、つまり空気の存在
で実施される。
【0029】得られる均質な混合物は、かかるものとし
て実地で慣用の任意の方法で乾燥される。たとえば混合
物は室温で空気でまたは真空下に20〜120℃、好ま
しくは30〜90℃で乾燥するか、または凍結乾燥によ
るかまたは噴霧乾燥によって乾燥される。
【0030】アジョエンの収率を高めるために、得られ
る乾燥生成物を無水有機溶剤で処理するのが有利であ
る。
【0031】これに関して適当な溶剤は、とくに無水の
エーテル、低級アルコール、ケトンまたは塩素化炭化水
素である。無水のジエチルエーテルがとくに適当であ
る。
【0032】特に、乾燥生成物は溶剤で1度にまたは2
〜3の部分量で、全体割合1:60〜1:3で、60〜
300、とくに90〜180minの全期間、室温(約
20℃)または還流条件下に煮沸することによって混合
し、引き続き溶剤を蒸留(たとえば回転蒸発器中で真空
下)した後、自体公知の方法で乾燥する。乾燥は、たと
えば真空乾燥器中30〜120℃で行うことができる。
2つの異性体形(シス、トランス)で錯体で生成するア
ジョエンは、乾燥生成物から通常の錯体解離法により抽
出し、たとえば適当な溶剤を用いて単離される。
【0033】このものは、引き続き自体公知の分離法、
たとえばクロマトグラフィー分離法を用いてさらに精製
することができる。
【0034】すべての錯体解離法は、錯体を多量の水に
溶解ないしは懸濁し、含有されたゲスト物質を水相から
無極性溶剤を用いて抽出しならびに抽出物から回収する
ことに基づく。
【0035】従って、アジョエン/シクロデキストリン
錯体からのアジョエンの製出は、本発明によれば水およ
び少なくとも1つの無極性有機溶剤からなる混合物で錯
体解離し、有機相と水相とを分離し、有機相からアジョ
エンをたとえば乾燥により得ることによって行われる。
【0036】アジョエンに対する適当な有機溶剤は、ア
ジョエンに対するすべての公知溶剤、たとえばエーテル
または塩素化炭化水素である。ジエチルエーテルおよび
石油エーテルが好適である。
【0037】水相を分離した後、こうして得られた有機
相を公知方法を用いて乾燥する。
【0038】アジョエンは、引き続き、所望の場合に
は、公知方法により、たとえば分取HPLCによりさら
に精製することができる。
【0039】シクロデキストリンの存在におけるアリシ
ンのアジョエンへの変換度は、使用したシクロデキスト
リンならびに錯化−および後処理条件に依存する。変換
度は、記載の好ましい条件下では、殊にシクロデキスト
リン錯体を無水の有機溶剤、とくにエーテルで処理する
場合に最高である。
【0040】本発明による方法においてアリシンの変換
によって生成するアジョエンは、シクロデキストリン/
アジョエンとしての錯体形ならびに純粋な形で使用する
ことができる。
【0041】従って、本発明は、α−、β−またはγ−
シクロデキストリンとアジョエンとの錯体にも関する。
【0042】シクロデキストリン/アジョエン錯体また
は本発明により製造されたアジョエンの使用範囲として
は、主として薬剤領域が挙げられる。そこでは、これら
のものは安定で、従って標準化可能な製剤として殊に心
臓循環障害、たとえば動脈硬化症、血栓症、高血圧等に
対してならびに種々の細菌感染症に対しておよび幾つか
の臓器−および物質代謝障害における治療剤として使用
することができる。
【0043】予防保険剤として、もちろん食料品領域に
おいて使用することもできる。
【0044】次ぎの例は、本発明をさらに詳説するのに
役立つ。
【0045】例において使用されたアリシンは、キャバ
リット(Cavallito,C.J.,Baile
y,J.H.,J.Am.Chem.Soc.66巻
(1944)、1950〜1951ページ)により記載
された方法により新しいニンニクから単離された。
【0046】分析的証明は、例においてはHPLCによ
りならびに1H−NMRおよびC13−NMRによって実
施された。
【0047】
【実施例】
例1 α−シクロデキストリン(含水量8.4%)10gを、
粉末として乳鉢に装入し、97.3%の粗製アリシン
0.526gを含有する水溶液合計70mlを少量ずつ
均質に混合した。生じた白色ペーストを2時間さらに撹
拌することによって均質にし、引き続き室温で空気で乾
燥し、その後微細な粉末に粉砕した。生成物10.5g
が得られた。
【0048】この中間生成物を、水3000mlに、5
時間激しく撹拌しながら溶解した。その後、軽度に濁っ
た溶液をジエチルエーテル500mlずつで3回抽出し
た。合したエーテル抽出物を凍結することによって脱水
し(CO2/アセトン浴)、引き続きエーテルを除去す
るために、回転蒸発器中で真空下に濃縮した。
【0049】こうして得られた0.45gの残留物は、
1H−NMR分析によれば、使用したアリシン(約0.
156g)に対してアジョエン30.5%(シス−アジ
ョエン10.3%分量、トランス−アジョエン20.2
%分量)を含有していた。
【0050】例2 β−シクロデキストリン(含水量10%)10gを、7
9.2%のアリシン0.87gと均質にし、引き続き水
13mlと擦って均質なペーストにした。これを20℃
で真空下に乾燥した。乾燥生成物(残存含水量=3%)
9.67gが得られ、これを粉砕することによって粉末
にし、エーテルで洗浄し、乾燥した。
【0051】アジョエンは、こうして得られた生成物を
水3000mlに溶解し(5時間激しく撹拌)、引き続
き例1に記載したように抽出等をすることにより錯体か
ら製出した。
【0052】集めたエーテル抽出物の残留物は、0.4
2gであった。アジョエンの収率は、使用したアリシン
(約0.34g)に対して49.5%であった。これ
は、シス−アジョエン37.1%およびトランス−アジ
ョエン12.4%からなっていた。
【0053】例3 例2におけるように実施したが、使用した78.8%の
粗製アリシンは96%のエタノールで希釈して(割合
1:1)使用し、乾燥は30℃で真空下に行い、微細に
粉砕した乾燥生成物は錯体解離前にジエチルエーテル1
00mlと共に4h還流下に煮沸し、錯体分解は水30
0mlに溶解し、エーテル100mlずつで3回抽出
し、同様に還流下に煮沸することによって実施した。
0.9gの抽出残留物は、使用したアリシンに対してア
ジョエン69.8%を含有していた。これは、シス−ア
ジョエン34.0%およびトランス−アジョエン35.
8%からなっていた。
【0054】水に溶解し、n−ヘプタンおよびジエチル
エーテルで抽出し、分取HPLCによって、シス/トラ
ンスの等割合を有する98%のアジョエン濃縮物が得ら
れた。例4 例2におけるように行ったが、ただ1つの相違点とし
て、α−シクロデキストリンを使用した。
【0055】0.8gの抽出残留物は、使用したアリシ
ン量に対してシス−アジョエン14.2%およびトラン
ス−アジョエン23.2%からなるアジョエン37.4
%を含有していた。
【0056】例5 β−シクロデキストリン(含水量=10%)10gを、
2洗浄下に50℃で水200mlに溶解した。さらに
2洗浄下に、このシクロデキストリン溶液中にアリシ
ン1.41gを16%のエタノール溶液として滴加し、
50℃で30分間撹拌した。この混合物を、さらに撹拌
しながら20時間内に 2℃に冷却し、全体を凍結乾燥
した。
【0057】微細粒状粉末9.5gが得られ、これから
引き続き錯体解離により、使用したアリシンに対してシ
ス−アジョエン23.1%分量およびトランス−アジョ
エン6.1%分量からなる、29.2%のアジョエン含
量を有する粗生成物1.06gが得られた。
【0058】錯体解離は次ぎのように実施した:凍結乾
燥した粉末(9.5g)を、HClで軽度の酸性にした
(pH2〜3)水600mlと共に1.5h還流下に煮
沸した。得られた溶液を、エーテル200mlずつで3
回振盪抽出した。合したエーテル抽出物を、凍結するこ
とによって脱水し、真空下に濃縮した。
【0059】例6 凍結乾燥までは例5に記載したように行った。
【0060】凍結乾燥した粉末を、ジエチルエーテル1
50mlずつで3回振盪し、引き続き真空乾燥器中で乾
燥した。
【0061】こうして得られた微細粒状粉末を、例5に
記載したように抽出した。使用したアリシンに対して8
5%のアジョエン含量を有する粗生成物1.06gが得
られた。
【0062】例7 γ−シクロデキストリン10gを、水43mlに40℃
で撹拌しながら溶解した。10℃に冷却した後、このシ
クロデキストリン溶液中に1%のアリシン水溶液100
mlを滴下した。さらに撹拌しながら19時間後に、析
出した沈殿物を濾過し、乾燥した。乾燥粉末7.2gが
得られた。これをジエチルエーテル150mlずつでそ
れぞれ30min振盪し、乾燥器中で後乾燥した。
【0063】引き続き、この乾燥粉末からアジョエン
を、例1に記載したように錯体解離により抽出した。得
られた0.9gの抽出残留物中にアジョエン0.457
gが定量された。これは45.7%のアジョエン収率に
相当する。
【0064】例8 例3により製造したアジョエンならびにアリシンおよび
ジアリルジスルフィドの、接種した培地(LB培地)上
の試験細菌(Bacillus subutilis)
の成長に対する抑制作用を調べた。
【0065】このため、直径10cmの滅菌したペトリ
皿上に、差し当たり培地溶液(LB培地)20mlを注
いだ。約1cmの厚さの層に凝固した後、その上に約1
cmの厚さの細菌培養液(Bacillus subu
tilis)を成層し(溶液a+b)、その上に検査す
べき物質溶液40μlで含浸した濾過板を滅菌したピン
セットを用いて載せた。溶液を約2時間冷蔵庫(5℃)
中で細菌層に作用させ、引き続き約16時間28℃で保
温した。濾過板の周りに形成した阻止環を測定し(直径
または幅)、写真撮影した。これは、試験した物質の抗
菌作用の基準を表わす。
【0066】溶液a=栄養液(LB−液状) トリプトン 10g 酵母エキス 5g NaCl 5g を水で1l にし、滅菌
した。
【0067】溶液b=LB−軟寒天 トリプトン 5g 酵母エキス 2.5g NaCl 2.5g 寒天 3.0g を水で1l にし、滅菌
した。
【0068】小板濾紙を同様に20分120℃で滅菌し
た。
【0069】バチルス・スブチリス培養液の製造 バチルス・スブチリス培養液1mlを栄養液(溶液a)
10mlを有するエルレンマイヤーフラスコ中へピペッ
トで入れ、培養液を水浴振盪器で37℃、260rpm
で夜通し培養した。
【0070】このバチルス・スブチリス溶液0.1ml
を、弱く加熱することによって液状にした軟寒天(溶液
b)10mlに加え、短時間振り回す事によって混合
し、ペトリ皿中の培地上に成層した。
【0071】この量は1ペトリ皿に対して十分である。
【0072】図1に示した阻止環の写真は、800μg
/mlの作用物質濃度において、アジョエン出アリシン
と同じ良好な抗菌作用が達成されるが、ニンニク油の主
成分であるジアリルジスルフィドを使用した場合にはそ
もそも何の作用も得られなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】例8に記載した阻止環の写真
【符号の説明】
1=アリシン 濃度:800μg/
ml 2=ジアリルジスルフィド 濃度:800μg/
ml 3=アジョエン 濃度:800μg/
ml
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート プリッゲ ドイツ連邦共和国 ヴォルフラーツハウ ゼン ブルーメンシュトラーセ 2 (72)発明者 アルノ トライバー ドイツ連邦共和国 ミュンヘン グアル ディーニシュトラーセ 59 (56)参考文献 特開 昭55−115866(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 381/00 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アリシンを場合により水及び/又は水と
    混合しうる溶剤に溶解し、α−シクロデキストリン、β
    −シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン又は
    れらシクロデキストリンの任意の混合物と一緒にし、含
    生成物に処理し、この生成物を乾燥し、その生成物を
    多量の水に溶解ないしは懸濁し、水相から無極性溶剤を
    用いて抽出することによってアジョエンを得ることを
    徴とする、アジョエンの製造方法。
  2. 【請求項2】 乾燥した生成物をアジョエンを得るため
    の処理の前に無水有機溶剤で処理することを特徴とする
    請求項1記載の方法。
JP8020645A 1995-01-13 1996-01-12 アジョエンの製造方法 Expired - Fee Related JP2820653B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19500863.4 1995-01-13
DE19500863A DE19500863A1 (de) 1995-01-13 1995-01-13 Verfahren zur Herstellung von Ajoen

Publications (2)

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