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JP2808362B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JP2808362B2
JP2808362B2 JP2335233A JP33523390A JP2808362B2 JP 2808362 B2 JP2808362 B2 JP 2808362B2 JP 2335233 A JP2335233 A JP 2335233A JP 33523390 A JP33523390 A JP 33523390A JP 2808362 B2 JP2808362 B2 JP 2808362B2
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友洋 青木
雅俊 一方井
泰 村山
節 内田
達夫 三富
雅晴 根村
康之 高中
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、搬送ベルト上の被記録材に対し、記録ヘッ
ドからインクを吐出させて記録を行なうインクジェット
記録装置に関する。
〔従来の技術〕
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、画
像情報に基づいて、紙やプラスチック薄板等のシート状
の被記録材上にドットパターンから成る画像を記録して
いくように構成されている。
前記記録装置は、記録方式により、インクジェット
式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等
に分けることができ、そのうちのインクジェット式(イ
ンクジェット記録装置)は、被記録材にインクを吐出さ
せて記録を行なうように構成されている。
インクジェット記録装置は、ノンインパクト方式であ
るため騒音が少なく、多色のインクを使用してカラー画
像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
このインクジェット記録装置には、被記録材搬送(紙
送り)手段としてエンドレスベルトから成る搬送ベルト
を使用し、該ベルト上の被記録材に記録ヘッドからイン
クを吐出させて記録を行なう型式のものがある。
また、この型式のインクジェット記録装置では、記録
ヘッドと被記録材との間の記録部に発生する可能性のあ
るインクミストや紙粉等のゴミを除去するため、該記録
部に空気流を発生させる送風手段を使用することが提案
されている。
従来の送風手段は、記録部の排紙側(搬送方向下流
側)に配置された排気ファンによって、記録部の空気を
排出するように構成されていた。
〔発明が解決しようとする技術的課題〕
しかしながら、このような排気ファンのみを使用する
従来の送風手段にあっては、インクジェット記録装置で
は、そもそも、排気ファンと記録ヘッド取り付け部とを
結ぶダクトで被記録材通過部分を完全に囲むことができ
ず、しかも排気ファンの動作と被記録材の搬送が同時に
起こることがあるため、排気ファンを動作させても、記
録ヘッド取り付け部以外の隙間からの空気流入が多くな
り、排気処理したい記録部の雰囲気を素早く入れ替える
ことができないという技術的課題があった。
また、上記従来の送風手段では、連続して記録を行な
う場合、機能上から途中に待ち時間を設けたり、連続記
録枚数を少なく設定したり、連続記録時の記録時間を遅
く設定することにより、記録動作を排気性能に合わせる
必要があり、記録装置の仕様が低下するという技術的課
題があった。
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなさ
れたものであり、記録ヘッドと被記録材との間(記録
部)の空気入れ替えを効率良く行なうことができ、高濃
度な画像を高速でしかも長時間にわたって安定して出力
し得るインクジェット記録装置を提供することを目的と
する。
〔課題解決のための手段〕
本発明は、搬送ベルト上の被記録材に記録ヘッドから
インクを吐出させて記録を行なうインクジェット記録装
置において、記録ヘッドの給紙側に給気ファンを設け、
記録ヘッドの排紙側に排気ファンを設け、前記給気ファ
ンおよび排気ファンによって記録部の雰囲気を入れ替え
る構成とすることにより、記録ヘッドと被記録材との間
(記録部)の空気入れ替えを効率良く行なうことがで
き、高濃度な画像を高速でしかも長時間にわたって安定
して出力し得るインクジェット記録装置を提供するもの
である。
上記構成においては、記録ヘッドの記録位置とキャッ
ピング位置との間に、前記給気ファンおよび排気ファン
を作動させる給排気位置を追加設定することが好まし
い。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1の実施例: 第1図は本発明によるインクジェット記録装置の第1
の実施例を示す縦断面図であり、第2図は第1中の記録
ヘッドが記録位置にある時の要部構成を示す部分縦断面
図、第3図は第1図中の記録ヘッドがキャッピング位置
にある時の要部構成を示す部分縦断面図である。
第1図〜第3図において、記録ヘッド1はフルカラー
記録用のものであり、4個の記録ヘッド1C、1M、1Y、1
B、すなわち、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
のインク色の記録ヘッドで構成されている。
前記記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bは、熱エネルギーを利
用してインクを吐出するインクジェット記録ヘッドであ
って、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備
えたものである。
また、前記インクジェット記録ヘッド1C、1M、1Y、1B
は、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギー
により生じる膜沸騰による気泡の成長によって、吐出口
よりインクを吐出させ、記録を行なうものである。
これらの記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bは、ヘッドホルダ
ー2によって等間隔に位置決め保持されており、該ヘッ
ドホルダー2の位置を上下することにより、記録位置
(第1図および第2図)とキャッピング位置(第3図)
に設定可能になっている。
記録時以外では、記録ヘッド1(記録ヘッド1C、1M、
1Y、1Bの任意の一つまたは全体を示す)はキャッピング
位置にセットされ、ヘッドキャップ3によってキャッピ
ング(吐出口が形成された吐出口面を密閉する状態)さ
れている。
ヘッドキャップ3には、吐出回復動作時に吐出口面を
クリーニングするスポンジ等のインク吸収体32、キャッ
プ3とヘッドホルダー2との当接部を密閉するための密
封部材33、およびキャップ3内の廃インクを排出するた
めのドレイン34が設けられている。
前記ヘッドホルダー2には、該ホルダーと記録ヘッド
1との隙間を密閉するための密封部材21が設けられてい
る。
給紙カセット内に収納された用紙やプラスチック薄板
等の被記録材5は、給紙ローラ、ガイドローラ、ガイド
プレート等を通して搬送ベルト4上に供給され、該搬送
ベルト4によって記録部を通して搬送される。
搬送ベルト4は、駆動ローラ42および従動ローラ43を
回して張架されたエンドレスで構成されており、記録部
の領域では、その裏面から、被記録材5と記録ヘッド1
との隙間を一定(例えば、0.5mm程度)にするための平
板状のプラテン41によって支持されている。
被記録材5を搬送ベルト4に密着させるため、帯電ロ
ーラ6によって、該搬送ベルト4に電荷が付与される。
前記帯電ローラ6は、取り付けケース61によって保持
され、かつ、付勢スプリング62によって搬送ベルト4に
圧接されている。
63は、搬送ベルト4に送り込まれてくる被記録材5を
該ベルト上に確実に密着させるためのシート押さえブレ
ードである。
前記ヘッドホルダー2にはファン取り付け部材73が固
定され、該取り付け部材73には排気ファン71および給気
ファン72が取り付けられている。
前記排気ファン71の位置は記録ヘッド1の排紙側に設
定され、前記給気ファン72の位置は記録ヘッド1の給紙
側に設定されている。
前記排気ファン71は記録ヘッド1と被記録材5との間
の空気を排出するためのものであり、前記給気ファン72
は記録ヘッド1と被記録材5との間へ空気を供給するた
めのものである。
74は、排気ファン71から排出される空気内のインクミ
スト、水蒸気、ダスト等を捕捉し、記録装置内へこれら
が拡散することを防止するためのファンフィルターであ
る。
22は、ヘッドホルダー2を両側から固定するためのヘ
ッド側板である。
前記ヘッド側板22には、ヘッドユニット(ヘッドホル
ダー2)を昇降させるためのラックギヤ81が固定されて
いる。
第1図は、ヘッドユニットが記録位置へ下降した状態
を示す。
85は、ヘッドユニット(記録ヘッド1)を昇降させる
ためのモータであり、時計方向に回転する時記録ヘッド
1が上昇する。
モータ85の駆動力はタイミングベルト86を介してプー
リ83に伝達され、その回転力は、不図示のギヤを介し
て、前記ラックギヤ81と噛み合う駆動ギヤ82に伝達され
る。
84は、前記タイミングベルト86の張力を所定値に維持
するためのテンションプーリである。
91、92および93は、それぞれ、ヘッドユニット(記録
ヘッド1)の位置を検知する位置検知用センサであり、
91は被記録材5に記録できる位置を検知するためのもの
であり、92はヘッドキャップ3が吐出口面をキャッピン
グできる位置を検知するためのものであり、93はヘッド
キャップ3がヘッドユニットの下方へ移動して来る際の
退避位置を検知するためのものである。
101はレジ前ローラであり、給紙される被記録材5の
先端が該レジ前ローラ101に達したことをレジ前センサ
(不図示)で検知するように構成されている。
201は、記録部を通過した後の被記録材5が排紙スタ
ッカ等へ排出される時、該被記録材5の通過を検知する
ための排紙センサである。
以上第1図〜第3図で説明した構成によって、本発明
によるインクジェット記録装置、すなわち、搬送ベルト
4上の被記録材5に記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bからイン
クを吐出させて記録を行なうインクジェット記録装置に
おいて、記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bの給紙側に給気ファ
ン72を設け、該記録ヘッドの排紙側に排気ファン71を設
け、前記給気ファン72および排気ファン71によって記録
部の雰囲気を入れ替えることを特徴とするインクジェッ
ト記録装置が提供される。
このインクジェット記録装置の動作は次の通りであ
る。
被記録材5がプラテン41の手前(給紙側)にあるレジ
前ローラ101とレジ前センサ(不図示)を通過した時、
この通過を検出した信号に基づいて、給気ファン72およ
び排気ファン71をオンにし、記録部の送風を開始する。
被記録材5が排紙センサ201を通過した時の検知信号
によって、給気ファン72および排気ファン71をオフにす
る。
なお、給気ファン72および前記排気ファン71による記
録部の給排気性能は、記録ヘッド1と被記録材5(また
はプラテン41)との隙間によって左右され、該隙間が大
きいほど給排気効率が高くなる。
一方、記録ヘッド1と被記録材5との間隔は約0.5mm
程度であり、カラー記録のように多連の記録ヘッド(図
示の例では4連)を使用する場合は、流動抵抗が大きく
なって給排気効率が低下する傾向がある。
そこで、記録時以外では記録ヘッド1を所定高さまで
上昇させてプラテン41との間隔を適正値まで増大させ、
この状態で前記給気ファン72および排気ファン71をオン
にして給排気動作を行なうことが望ましい。
そこで、第1図〜第3図の実施例においては、前記給
気ファン72および前記排気ファン71による給排気動作
を、前述の記録位置の他に、記録ヘッド1が、キャッピ
ング位置を含めて、該キャッピング位置と記録位置(ヘ
ッドダウン)との間の所定高さ位置にある時にも行ない
得るように構成されている。
この所定高さ位置で給排気用のファン72、71を作動さ
せる場合の動作は、記録終了後に記録ヘッド1を給排気
のための位置まで上昇させ、所定時間給排気を行なった
後、給排気ファン72、71をオフにする。
このように、記録ヘッド1の上昇位置でも給排気動作
を行なうことにより、搬送ベルト4およびその周辺に付
着するインクミスト等をさらに減少させることができ
た。
また、記録位置での給排気動作の時間を短縮すること
ができ、したがって、連続記録の途中に給排気動作を取
り入れることが可能となり、記録装置のスループットの
一層の向上を達成することができた。
以上説明した実施例によれば、記録ヘッド1C、1M、1
Y、1B(ヘッドユニット)の排紙側および給紙側に設け
た排気ファン71および給気ファン72の両方によって、該
記録ヘッドと被記録材5との間に空気流を発生させるの
で、その間の雰囲気を効率良く入れ替えることができ、
次のような効果を達成することができた。
i)雰囲気中のインクミストおよび吐出口側の付着イン
クが減少するので、不吐出回復動作の回数を減少させる
ことができ、スループットの高い状態で安定した高品位
の画像を記録し得るインクジェット記録装置が得られ
た。
ii)水蒸気による吐出口面での結露が減少するので、連
続記録を自由に行ない得るインクジェット記録装置が得
られた。
iii)インクミストの飛散による各部の汚染を大幅に減
少させることができた。特に、搬送ベルト4上の飛散量
が減るので、被記録材5の汚れが無くなった。
iv)記録ヘッド1のインク吐出部での放熱効果が高くな
ったので、記録時の許容発熱量を増大させることがで
き、高濃度の記録を長時間続けることが可能になった。
v)総じて、高濃度の画像を高速で出力することが容易
になった。
第2の実施例: 第4図は本発明によるインクジェット記録装置の第2
の実施例を示す縦断面図であり、第5図は第4図中の記
録ヘッドが記録位置にある時の要部構成を示す部分縦断
面図であり、第6図は第4図中の記録ヘッドがキャッピ
ング位置にある時の要部構成を示す部分縦断面図であ
る。
本実施例においては、給気ファン72はキャップ3に固
定されており、排気ファン71は第1の実施例の場合と同
様にヘッドホルダー2に固定されている。
本実施例においても、記録ヘッド1が記録位置にある
時の各ファン72、71の記録ヘッド1に対する位置関係
は、第1の実施例の場合とほぼ同じ配置となるように選
定されている。
本実施例は、第1の実施例において、給気ファン72の
取り付け位置を変更したものであり、その他の部分は第
1の実施例の場合と実質上同じ構成を有しており、それ
ぞれ対応する部分を同一符号で表示し、それらの詳細説
明は省略する。
本実施例においても、記録ヘッド1が記録位置にある
時の他、該記録ヘッドを所望の高さに上昇させた状態で
も、排気ファン72および排気ファン71を作動させて給排
気動作を行なうことができるなど、第1の実施例の場合
と実質上同じ動作を行なうことができる。
したがって、本実施例によっても、前述の第1の実施
例によって得られる作用効果と同じ作用効果を達成する
ことができた。
第3の実施例: 第7図は本発明によるインクジェット記録装置の第3
の実施例を示す縦断面図であり、第8図は第7図中の記
録ヘッドが記録位置にある時の要部構成を示す部分縦断
面図であり、第9図は第7図中の記録ヘッドがキャッピ
ング位置にある時の要部構成を示す部分縦断面図であ
る。
本実施例においては、給気ファン72は第1の実施例の
場合と同様にヘッドホルダー2に固定されているが、排
気ファン71の方は記録装置本体側(枠体など)に固定さ
れている。
本実施例においても、記録ヘッド1が記録位置にある
時の各ファン72、71の記録ヘッド1に対する位置関係
は、第1の実施例の場合とほぼ同じ配置となるように選
定されている。
本実施例は、第1の実施例において、排気ファン71の
取り付け位置を変更したものであり、その他の部分は第
1の実施例の場合と実質上同じ構成を有しており、それ
ぞれ対応する部分を同一符号で表示し、それらの詳細説
明は省略する。
本実施例においても、記録ヘッド1が記録位置にある
時の他、該記録ヘッドを所望の高さに上昇させた状態で
も、給気ファン72および排気ファン71を作動させて給排
気動作を行なうことができるなど、第1の実施例の場合
と実質上同じ動作を行なうことができる。
したがって、本実施例によっても、前述の第1の実施
例によって得られる作用効果と同じ作用効果を達成する
ことができた。
なお、以上の実施例では、本発明を、被記録材5の紙
幅方向記録領域をカバーするライン型の記録ヘッド1を
用いるライン型のインクジェット記録装置に適用する場
合を例に挙げて説明したが、本発明は、記録ヘッドがキ
ャリッジに搭載されて被記録材を横切る方向に移動する
シリアルスキャン型のインクジェット記録装置など、他
の記録方式のインクジェット記録装置に対しても同様に
適用でき、同様の作用効果を達成し得るものである。
また、以上の実施例では、4個の記録ヘッド1C、1M、
1Y、1Bを使用するカラーインクジェット記録装置の場合
を説明したが、本発明は、1個の記録ヘッドを使用する
単色記録用、あるいは色彩が同じで濃度が異なる複数の
記録ヘッドを使用する諧調記録用のインクジェット記録
装置など、記録ヘッドの個数やインク色にも関係無く同
様に適用でき、同様の作用効果を達成し得るものであ
る。
本発明は、特に、インクジェット記録方式の中でも、
キャノン(株)が提唱するバブルジェット方式のインク
ジェット記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置に
おいて、優れた効果をもたらすものである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行なうのが好ましい。
この方式は、所謂オンデマンド型、コンティニュアス
型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド
型の場合には、液体(インク)が保持されているシート
や液路に対して配置されている電気熱変換体に、記録情
報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与え
る少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、
電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッド
の熱作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一
対一対応し液体(インク)内の気泡を形成出来るので有
効である。
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体
(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成す
る。
この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡
の成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体
(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパル
ス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書、同第4345262号明細書に記載されているようなもの
が適している。
尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特
許第4313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、更に優れた記録を行なうことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わ
せ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部
が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特
許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用
いた構成も本発明に含まれるものである。
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリ
ットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開
昭59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収す
る開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59年
第138461号公報に基づいた構成としても本発明は有効で
ある。
更に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応
した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとして
は、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘ
ッドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や一
体的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいず
れでも良いが、本発明は、上述した効果を一層有効に発
揮することができる。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との
電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能にな
る交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録
ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
又、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので好ましい
ものである。
これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対しての、
キャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手
段、電気熱交換体或はこれとは別の加熱素子或はこれら
の組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を
行なう予備吐出モードを行なうことも安定した記録を行
なうために有効である。
更に、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色
のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に
構成するか複数個の組み合わせによってでもよいが、異
なる色の復色カラー又は、混色によるフルカラーの少な
くとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効であ
る。
以上説明した本発明実施例においては、インクを液体
として説明しているが、室温やそれ以下で固化するイン
クであって、室温で軟化もしくは液体、あるいは上述の
インクジェットではインク自体を30℃以上70℃以下の範
囲で温度調整を行なってインクの粘性を安定吐出範囲に
あるように温度制御するものが一般的であるから、使用
記録信号付与時にインクが液状をなすものであればよ
い。
加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの
固形状態から液体状態への態変化のエネルギーとして使
用することで防止するか、または、インクの蒸発防止を
目的として放置状態で固化するインクを用いるかして、
いずれにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与
によってインクが液化してインク液状として吐出するも
のや、被記録材に到達する時点で既に固化し始めるもの
等のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質
のインク使用も本発明には適用可能である。
このような場合、インクは、特開昭54−56847号公報
のように、多孔質シートの凹部または貫通孔に液状また
は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対し
て対向するような形態としてもよい。
本発明においては、上述したインクに対して最も有効
なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、搬
送ベルト上の被記録材に記録ヘッドからインクを吐出さ
せて記録を行なうインクジェット記録装置において、記
録ヘッドの給紙側に給気ファンを設け、記録ヘッドの排
紙側に排気ファンを設け、前記給気ファンおよび排気フ
ァンによって記録部の雰囲気を入れ替える構成としたの
で、記録ヘッドと被記録材との間(記録部)の空気入れ
替えを効率良く行なうことができるとともに、インク吐
出部での放熱効果を一層向上させることができ、高濃度
な画像を高速でしかも長時間にわたって安定して出力し
得るインクジェット記録装置が提供される。
請求項2の発明によれば、上記構成に加えて、記録ヘ
ッドの記録位置とキャッピング位置との間に、前記給気
ファンおよび排気ファンを作動させる給排気位置を追加
設定する構成としたので、上記効果をさらに高め得るイ
ンクジェット記録装置が提供される。
本発明は、給気ファンおよび換気ファンを同一駆動モ
ータで作動させてもよく、あるいは別個のモータで制御
してもよく、所定のタイミングで同時または順次あるい
は各々別個に駆動してもよい。
本発明のファンに変えて、周知または公知の送風手段
を採用しても本発明に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるインクジェット記録装置の第1の
実施例を示す縦断面図、第2図は第1図中の記録ヘッド
が記録位置にある時の要部構成を示す部分縦断面図、第
3図は第1図中の記録ヘッドがキャッピング位置にある
時の要部構成を示す部分縦断面図、第4図は本発明によ
るインクジェット記録装置の第2の実施例を示す縦断面
図、第5図は第4図中の記録ヘッドが記録位置にある時
の要部構成を示す部分縦断面図、第6図は第4図中の記
録ヘッドがキャッピング位置にある時の要部構成を示す
部分縦断面図、第7図は本発明によるインクジェット記
録装置の第3の実施例を示す縦断面図、第8図は第7図
中の記録ヘッドが記録位置にある時の要部構成を示す部
分縦断面図、第9図は第7図中の記録ヘッドがキャッピ
ング位置にある時の要部構成を示す部分縦断面図であ
る。 以下に、図面中の主要な構成部分を表す符号を列挙す
る。 1、1C、1M、1Y、1B……記録ヘッド、2……ヘッドホル
ダー、3……キャップ、4……搬送ベルト、5……被記
録材、6……帯電ローラ、41……プラテン、42……駆動
ローラ、43……従動ローラ、71……排気ファン、72……
給気ファン、81……ラックギヤ、82……駆動ギヤ、85…
…記録ヘッド昇降用のモータ、86……タイミングベル
ト、91……位置検知用センサ(記録位置)、92……位置
検知用センサ(キャッピング位置)、93……位置検知用
センサ(上限退避位置)、101……レジ前ローラ、201…
…排紙センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 泰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 内田 節 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 三富 達夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 根村 雅晴 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 高中 康之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/01,29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送ベルト上の被記録材に記録ヘッドから
    インクを吐出させて記録を行なうインクジェット記録装
    置において、記録ヘッドの給紙側に給気ファンを設け、
    記録ヘッドの排紙側に排気ファンを設け、前記給気ファ
    ンおよび排気ファンによって記録部の雰囲気を入れ替え
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】記録ヘッドの記録位置とキャッピング位置
    との間に、前記給気ファンおよび排気ファンを作動させ
    る給排気位置を追加設定することを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録ヘッドが、熱エネルギーを利用し
    てインクを吐出する記録ヘッドであって、熱エネルギー
    を発生するための電気熱変換体を備えているインクジェ
    ット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録ヘッドが、前記電気熱変換体によ
    って印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰による
    気泡の成長によって、吐出口よりインクを吐出させるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装
    置。
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