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JP2800745B2 - 強誘電体メモリ - Google Patents

強誘電体メモリ

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JP2800745B2
JP2800745B2 JP7317262A JP31726295A JP2800745B2 JP 2800745 B2 JP2800745 B2 JP 2800745B2 JP 7317262 A JP7317262 A JP 7317262A JP 31726295 A JP31726295 A JP 31726295A JP 2800745 B2 JP2800745 B2 JP 2800745B2
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JP
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capacitor
gate
paraelectric
capacitance
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壮太 小林
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NEC Corp
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    • G11CSTATIC STORES
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    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10B53/00Ferroelectric RAM [FeRAM] devices comprising ferroelectric memory capacitors
    • GPHYSICS
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    • G11CSTATIC STORES
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    • G11C11/223Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements using MOS with ferroelectric gate insulating film

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は強誘電体メモリに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体メモリとしては、
図7に示すような強誘電体メモリが知られている。図7
は、特開昭50-82973号公報に記載されている構造を示す
図であり、半導体基板5上に形成された電界効果トラン
ジスタのゲート絶縁膜として、通常用いられるSiO2
膜を、例えばPZT(Pb(Zr,Ti)O3)薄膜等の強誘電体
2で置き換えたものである。強誘電体は、印加した電界
の履歴に依存して分極値が異なり、かつ強誘電体に印加
する電界を零としても、分極値が残留する(この分極を
「残留分極」という)ため、強誘電体に加えた電界の履
歴に依存して、ゲート電極1に電圧を印加しない場合で
も、強誘電体2/半導体基板5界面の可動電荷密度を変
化させることが可能である。
【0003】すなわち、図7を参照して、ゲート電極1
に電圧を加えない場合でも、電界効果トランジスタのソ
ース領域3、ドレイン領域2間に電圧を印加したときに
流れる電流の値をゲート電極1に加えた電圧の履歴によ
って変化させることができ、上記特開昭50-82973号公報
には、上記構造により、不揮発性メモリを形成すること
が提案されている。
【0004】しかし、電界効果トランジスタにおいて絶
縁膜と半導体の界面に可動電荷を蓄積してソース・ドレ
イン間に電流を流すためには、絶縁膜/半導体界面の界
面準位密度が小さい良好な界面特性が得られなければな
らず、これを従来からゲート絶縁膜として用いられてい
るシリコン酸化膜、窒化膜以外の絶縁膜で実現すること
は極めて困難であった。
【0005】そこで、特開平6-29549号公報には、図8
に示すように、MOS電界効果トランジスタのゲート絶
縁膜(SiO2容量)8に強誘電体容量(強誘電体7)
を直列形態に接続した構成が提案されている。
【0006】図8を参照して、ゲート電極6に電圧を印
加すると、強誘電体7が印加電圧の履歴に依存した分極
を示すことで、常誘電体8には印加電圧の履歴に依存し
た電界が現れ、ゲート電極6の電圧を零としても、この
電界が残留するため、半導体表面の可動電荷密度を変化
させることができ、不揮発性メモリを構成することがで
きる。
【0007】図8に示す構造では、半導体表面に接して
いるのはゲート絶縁膜であるSiO2(常誘電体8)で
あるため、従来行われているように、半導体との界面に
存在する界面準位密度を低減することが可能で、界面の
可動電荷密度を変化させ、ソース領域9とドレイン領域
11の間に流れる電流を変化させることが比較的容易であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示す従来の構造においては、容量が大きく異なる誘電体
を直列形態に接続としたものに電圧を印加すると、印加
した電圧の大部分は容量の小さい方の誘電体に加わる。
【0009】図9に、強誘電体容量12(容量値=Cf)
と常誘電体容量13(容量値=Cg<<Cf)の2つの容量
を直列形態に接続した回路構成を示す。
【0010】この直列容量の両端に電圧Vを印加する
と、強誘電体容量12に加わる電圧Vfは次式(1)で与
えられる。
【0011】Vf=CgV/(Cf+Cg) …(1)
【0012】ここで、Cf>>Cgであるため、VfはVf
=CgV/Cfと近似できる。すなわち、上式(1)か
ら、VfはVより著しく小さくなることが分かる。
【0013】一般に強誘電体の比誘電率は、シリコン酸
化膜や窒化膜と比較すると著しく大きい。例えば、強誘
電体PZTでは比誘電率が600程度とされているのに対
して、シリコン酸化膜SiO2では4、シリコン窒化膜
Si34では7程度である。
【0014】容量の値Cは、誘電体の膜厚をd、断面積
をS、真空の誘電率をε0、比誘電率をεrとすると、次
式(2)で表わされる。
【0015】C=εrε0S/d …(2)
【0016】上式(2)から分かるように、もし、図8
に示すように、強誘電体7とSiO2膜8との容量を直
列接続を形成した場合、両者の容量断面積、膜厚を同一
とすると、SiO2の容量は強誘電体容量に比べてかな
り小さくなり、メモリにデータ書き込みのためゲート電
極6に電圧を印加しても、強誘電体7に加わる電圧はゲ
ート電極6に加えた電圧に比べてかなり小さくなる。
【0017】図8に示す構造により不揮発性メモリを形
成する場合、ゲート電極6の電圧が零の状態で、強誘電
体7に残留する分極により記憶保持をさせる。
【0018】そして、残留分極値は時間と共に漸減する
傾向があるので、記憶保持の時間をより長くするために
は、このときの強誘電体の分極値は、できるだけ大きい
ことが望まれる。
【0019】しかし、もしデータ書き込みの時、強誘電
体7に加わる電圧が小さくなる(すなわち強誘電体と直
列接続したSiO2容量が強誘電体容量と比較して小さ
い)と、ゲート電極6に加えた電圧が零のときの強誘電
体7の残留分極の値は小さくなり、その結果、メモリと
しての記憶保持特性が著しく悪化する。
【0020】従って、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたものであって、電界効果トランジスタのゲート絶
縁膜に、強誘電体容量を直列接続した強誘電体メモリに
おいて、その記憶保持特性を改善するために、データ書
き込みのためコントロールゲートに加えた電圧のうち強
誘電体に加わる電圧の割合を大きくして強誘電体の残留
分極値を増大させるようにした強誘電体メモリを提供す
ることを目的とする。
【0021】また、本発明は、上記目的を達成すると共
に、さらに電界効果トランジスタのゲート絶縁膜/半導
体界面特性の悪化により生じる電界効果トランジスタ特
性劣化の発生を抑止し、データ読み出し時の速度を低下
させず、且つメモリセル面積の増大を抑制するようにし
た強誘電体メモリを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、半導体基板上に形成された電界効果トラ
ンジスタのゲートに電極の一方が接続された強誘電体容
量と、前記電界効果トランジスタの基板に、電極の一方
が接続された常誘電体容量と、を含み、前記常誘電体容
量の、前記電界効果トランジスタの基板に接続されてい
ない側の電極が、スイッチング素子を介して、前記電界
効果トランジスタのゲートに接続され、前記常誘電体容
量が、前記電界効果トランジスタのゲート絶縁膜容量と
並列に接続されたことを特徴とする強誘電体メモリを提
供する。
【0023】本発明の強誘電体メモリは、電界効果トラ
ンジスタのゲートに、強誘電体容量を直列接続した強誘
電体メモリにおいて、ゲート部分の常誘電体容量(ゲー
ト絶縁膜容量、以下ゲート容量と称す)と並列にゲート
部分以外の場所に常誘電体容量(強誘電体容量でも代用
可能)を接続した構造を有する。本発明は、好ましく
は、ゲート容量に並列接続された上記常誘電体容量の電
極のうち、ゲートと接続される側の電極とゲートとの間
にはスイッチング素子を挿入し、ゲートとの接続を任意
に断続させることができる構造を有する。
【0024】
【作用】本発明によれば、ゲート容量に並列に常誘電体
容量を接続することで、強誘電体容量に直列接続される
常誘電体容量の値が大きくなり、その結果データ書き込
み時、コントロールゲートに加えた電圧のうち、強誘電
体に加わる電圧の割合が大きくなり、その結果、強誘電
体の残留分極値を増大させ、メモリとして記憶保持特性
が改善される。
【0025】また、ゲート容量に並列接続された常誘電
体容量を形成する常誘電体は、電界効果トランジスタの
ゲート絶縁膜としては用いられないために、電界効果ト
ランジスタのゲート絶縁膜/半導体界面特性を悪化させ
ることによる電界効果トランジスタ特性の悪化はみられ
ない。
【0026】ところで、記憶されたデータを読み出すと
き、コントロールゲート(制御ゲート電極)に電圧を加
える必要があるときは、コントロールゲートに接続され
る容量が大きいと、読み出し動作時間が長くなる。
【0027】そこで、本発明においては、データ読み出
し時には、ゲート容量に並列接続された上記常誘電体容
量とゲートとの接続をスイッチング素子によって断つこ
とにより、読み出し動作速度の低下を防ぐことができ
る。
【0028】ゲート容量に並列接続された常誘電体容量
はデータの読み出しが終われば、記憶保持のためには不
要となる。
【0029】したがって、1個の常誘電体容量を複数の
メモリセル(メモリセルの電界効果トランジスタのゲー
ト電極)に、書き込み動作のときだけ順次接続していく
ことも上記したスイッチング素子によって可能となる。
【0030】そして、1つの常誘電体容量を、複数のメ
モリセル間で共用する構成とした場合、常誘電体容量の
占有面積を小さく抑えることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に説明する。
【0032】図1は、本発明の一実施形態に係るメモリ
セルを回路図で示したものである。図1を参照して、M
OS電界効果トランジスタ17のゲート16と直列形態に強
誘電体容量15が接続され、強誘電体容量15はコントロー
ルゲート端子14に接続されている。また、MOS電界効
果トランジスタ17のゲート16と並列形態にスイッチング
トランジスタ35を介して常誘電体容量18が接続されてい
る。
【0033】常誘電体容量18の一側電極はスイッチング
トランジスタ35の一の端子に接続され、他側電極は半導
体基板21に接続されている。
【0034】図2には、図1に回路図にて示したメモリ
セルの構造の一例の断面が、デバイスを構成する材料の
例と共に示されている。
【0035】図2を参照して、p型半導体基板30上に形
成されたMOS電界効果トランジスタのゲート絶縁膜で
あるSiO2膜31の上部に、白金を上下電極とするPZ
T薄膜22を用いた強誘電体容量を形成する。また、p型
半導体基板30上に白金を上下電極とする高い比誘電率
(500程度)をもつBST(BaSrTiO3)薄膜25を用いた
常誘電体容量を形成する。
【0036】BST薄膜25の上部側電極とスイッチング
トランジスタのn+拡散層37の一方をWSi2配線23で接
続する。
【0037】また、スイッチングトランジスタの拡散層
37の他方とPZT薄膜22による容量の下部側電極とをW
Si2配線23で接続する。
【0038】BST薄膜25による容量の下部側電極は、
p+拡散層27を介してp型半導体基板30に接続されてい
る。
【0039】PZTに加える電界変化に対するヒステリ
シス曲線の変化について本発明者らが得た実測データを
図3に示す。図3の横軸は印加電界、縦軸は分極値を示
している。
【0040】図3から、強誘電体に印加される電界が大
きくなると、最大電界における分極値Pmax(最大分極
値)、電界が0のときの残留分極値Prがともに大きく
なることが分かる。
【0041】強誘電体と常誘電体を直列接続としたとき
の、強誘電体分極特性を解析的に計算するため、強誘電
体印加最大電界を増加させたときの最大分極値Pmax、
残留分極値Prの変化の様子を、図4に示すように、近
似して考えることにする。
【0042】すなわち、最大分極値Pmaxは強誘電体に
加わる最大電界に正比例し、残留分極値PrもPmaxと同
じ割合で増加するものとみなす。
【0043】図5は、本発明者らが実測した、PZT
(膜厚300nm)の分極値の印加電圧依存性を示す図であ
る。上記した近似法によれば、図3及び図5から、この
試料の分極特性の印加最大電圧依存性は、図6に示すよ
うなものとして近似することができる。
【0044】次に、図2に示したPZT薄膜22が、図6
に示すような特性をもつものと仮定し、データ書き込み
のためコントロールゲート領域34に電圧Vを印加してか
ら0としたとき、PZT薄膜22に残留する分極値を求め
る。ただし、簡単のため、PZT薄膜22に電圧Vを加え
る前のPZT薄膜22の分極値の初期値は0とする。
【0045】コントロールゲート領域34に加える電圧の
値をV、PZT薄膜22に加わる電圧の値をVf、ゲート
絶縁膜であるSiO2膜31による容量(以下「SiO2
量」という)とBST薄膜25による容量(以下「BST
容量」という)に加わる電圧をVpとすると、次式
(3)が成り立つ。
【0046】V=Vf+Vp …(3)
【0047】また、PZT薄膜22側の電極に現れる電荷
と、SiO2容量、BST容量の電極に現れる電荷の和
は等しいので、PZT薄膜22の膜厚をdf(cm)、PZ
T薄膜22の分極値をP(μC/cm2)、真空の誘電率を
ε0(F/cm)、ゲート容量値をCg(F/cm2)、BS
T容量値をCp(F/cm2)とすると、図6から次式
(4)が成り立つ。ただし、PZT薄膜22とSiO2膜3
1、BST薄膜25の面積は等しいとする。
【0048】 (Cg+Cp)Vp=ε0Vf/df+P≒P=6Vf …(4)
【0049】上式(3)、(4)からVfを計算する
と、次式(5)となる。
【0050】 Vf=V/(1+6/(Cg+Cp))=Vmax …(5)
【0051】このVfがPZT薄膜22に加わる最大電圧
となるのでこれをVmaxとする。
【0052】一方、コントロールゲート領域34に電圧V
を印加したあとに零(0)としたとき、図6から次式
(6)、(7)が成立する。
【0053】 Vp+Vf=0 …(6)
【0054】 8Vf+2Vmax=(Cg+Cp)Vp …(7)
【0055】上式(5)、(6)、(7)からコントロ
ールゲート領域34に加える電圧を0としたときのPZT
薄膜22に加わる電圧Vfは次式(8)で与えられる。
【0056】 Vf=−2Vmax/(8+Cg+Cp) …(8)
【0057】このときの強誘電体7の電極値、すなわち
求めるべきコントロールゲート領域34に加える電圧が零
(0)のときの強誘電体7の残留分極値Prは、図6か
ら次式(9)のように計算される。
【0058】 Pr=2V/(1+8/(Cg+Cp))/(1+6/(Cg+Cp)) …(9)
【0059】上式(9)から、(Cg+Cp)が小さいと
残留分極値Prが小さくなることが分かる。
【0060】図8に示した従来の構造では、ゲート容量
Cgに並列に容量Cpが存在しないので、残留分極値Pr
は小さく、メモリとして記憶保持特性が悪い。
【0061】これに対して、本実施形態のように、ゲー
ト容量Cgと並列に常誘電体BST容量Cpを接続する
と、(Cp+Cg)を大きくすることができ、上式(5)
によって強誘電体に加わる最大電圧が大きくなり、上式
(9)にしたがって残留分極値Prの値が大きくなり、
このため記憶保持特性が改善される。
【0062】また、図1に示す本実施形態では、スイッ
チングトランジスタ35が接続されており、メモリセルに
データを書き込んだ後は、スイッチングトランジスタ35
をオフとしても書き込まれたデータは保持される。
【0063】スイッチングトランジスタ35をオフ状態と
している間、常誘電体容量18は別のセルにデータを書き
込むときに利用することができる。そこで、1つの常誘
電体容量18を複数のメモリセルで共用することにより、
常誘電体容量18の占める面積は小さく抑えることが可能
となり、大規模メモリの製造に有利となる。
【0064】また、コントロールゲート14に電圧を印加
してメモリセルからのデータ読み出しを行う場合には、
スイッチングトランジスタ35をオフとすることで、コン
トロールゲートに接続される容量が小さくなるので、読
み出し動作速度を向上させることができる。
【0065】ここで、ゲート容量として膜厚20nmのSi
2容量を考え、図8に示した従来の構造のように、B
ST容量が存在しない場合(すなわちCp=0)と、本
発明の上記実施の形態のようにBST容量が存在する場
合に、コントロールゲート領域34に電圧を加えたとき、
PZT薄膜22に加わる最大電圧を上式(5)によって計
算して本発明の実施形態の作用効果を以下に説明する。
【0066】SiO2の比誘電率を4、真空の誘電率を
ε0とすると単位面積あたりのSiO2容量Cgは次式
(10)から約0.2μF/cm2である。
【0067】 Cg=4ε0/20e-7≒0.2μF/cm2 …(10)
【0068】Cpが存在しない場合(すなわちCp=0の
とき)、データ書き込みのためコントロールゲート領域
34に5Vの電圧を加えたとき、PZT薄膜22に加わる電
圧Vmaxを上式(5)で計算すると、Vmax=0.16Vとな
り、加えた電圧のうちのわずかしかPZT薄膜22に加わ
らないことが分かる。
【0069】一方、図2の強誘電体PZT薄膜22の面積
と同一面積の常誘電体BST薄膜25が存在した場合、デ
ータ書き込みのため、コントロールゲート領域34に5V
を加えたとき強誘電体PZT薄膜22に加わる電圧を上式
(5)に従って計算する。ただしSiO2膜31の面積も
PZT薄膜22の面積と同一とする。
【0070】SiO2容量は、上式(10)に示したよ
うに、0.2μF/cm2(=Cg)である。BST容量は、
BSTの比誘電率を500、膜厚を図5の特性をもつと仮
定したPZT薄膜22の膜厚と同一とすると、1.5μF/c
m2(=Cp)と計算できる。
【0071】上式(5)式にしたがってゲートに加えた
5Vの電圧のうち、強誘電体PZT薄膜22による容量
(以下「PZT容量」という)に加わる最大電圧を計算
すると、1.1Vとなる。
【0072】一方、BST容量が存在しない場合には、
強誘電率PZT容量に加わる最大電圧は0.16Vであった
ので、本実施形態により、強誘電体に加わる最大電圧の
値は大幅に改善されたといえる。
【0073】もし、ゲート容量Cgと並列に常誘電体容
量Cpを接続せずに、強誘電体に直列接続される容量を
大きくしてデータ書き込みの時に強誘電体に加わる電圧
を大きくするには、ゲート容量Cgを大きくしなければ
ならない。このゲート容量を大きくするためには以下の
方法が考えられる。
【0074】(1)強誘電体容量の面積をSiO2容量の面
積に対してかなり小さくする。
【0075】(2)SiO2膜厚を強誘電体膜厚に対してか
なり小さくする。
【0076】(3)SiO2をより誘電率の大きい常誘電体
材料で置き換える。
【0077】上記(1)の方法では、強誘電体容量の微細
化に関して加工技術等の点で限界がある。また、SiO
2の面積を大きくすると大規模メモリを製造することが
困難となる。
【0078】また、(2)の方法では、SiO2の薄膜化に
よりSiO2膜の均質性、電界印加に対する信頼性の点
で問題がある。
【0079】(3)の方法では、すでに説明したように、
シリコン酸化膜、窒化膜以外の絶縁膜を用いて、電界効
果トランジスタ動作をさせるために十分な常誘電体/半
導体界面特性を実現するのは、従来から困難であった。
【0080】これに対して、本発明の実施形態のよう
に、高い比誘電率(500程度)をもつBSTを用いた容
量では、小さい面積で大きな容量値が得られる。この容
量を図6に示した本実施形態のようにMOS電界効果ト
ランジスタのゲート絶縁膜と並列に接続すると、強誘電
体PZT容量と直列接続される常誘電体容量(ゲート絶
縁膜SiO2容量+常誘電体BST容量)の値を大きく
することが容易にできる。
【0081】強誘電体と常誘電体の直列接続によって形
成した強誘電体メモリでは、常誘電体容量の値を大きく
すると、上式(9)で示したように、直列容量に加える
電圧を零(0)とした場合の強誘電体の残留分極の値を
大きくすることができ、メモリとしての記憶保持特性を
改善することができる。
【0082】また、ゲート絶縁膜であるSiO2膜31に
並列接続されるBST薄膜25はゲート絶縁膜とはなって
いないため、ソース領域29とドレイン領域33間に電流を
流す上で重要となる、ゲート絶縁膜/半導体界面特性を
悪化させてトランジスタ動作を不可能とすることはな
い。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲート容量に並列に常誘電体容量を接続する構成とした
ことにより、強誘電体容量に直列形態に接続される常誘
電体容量の値が大きくなり、その結果データ書き込み時
に、コントロールゲートに加えた電圧のうち強誘電体に
加わる電圧の割合が大きくなり、強誘電体の残留分極値
を増大させることが可能とされ、このためメモリとして
記憶保持特性を改善するという効果を有する。
【0084】また、本発明によれば、ゲート容量に並列
接続された常誘電体容量を形成する常誘電体は、電界効
果トランジスタのゲート絶縁膜としては用いられないた
めに、電界効果トランジスタのゲート絶縁膜/半導体界
面特性を悪化させることによる電界効果トランジスタ特
性の悪化はみられない。
【0085】さらに、本発明によれば、データ読み出し
時には、ゲート容量に並列接続された常誘電体容量とゲ
ートとをスイッチング素子によって非導通とすることに
より、読み出し動作速度の低下を防ぐことができる。
【0086】ゲート容量に並列接続された常誘電体容量
はデータの読み出しが終われば、記憶保持のためには不
要であるため、1個の常誘電体容量を複数のメモリセル
(メモリセルの電界効果トランジスタのゲート電極)で
共用し、書き込み動作の時だけ、順次接続していく構成
とすることにより、チップ面積の増大を抑止することが
できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を説明する図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態の断面構成の一例を示す図
である。
【図3】本発明の一実施形態を説明するための実測デー
タ図である。
【図4】本発明の一実施形態を説明するための図ある。
【図5】本発明の一実施形態を説明するための実測デー
タ図である。
【図6】本発明の実施形態を説明するための図である。
【図7】従来の強誘電体メモリを説明するための図であ
る。
【図8】従来の別の強誘電体メモリを説明するための図
である。
【図9】従来技術の問題点を説明するための回路図であ
る。
【符号の説明】
1 ゲート電極 2 強誘電体 3 ソース領域 4 ドレイン領域 5 半導体基板 6 ゲート電極 7 強誘電体 8 常誘電体 9 ソース領域 10 半導体基板 11 ドレイン領域 12 強誘電体容量 13 常誘電体容量 14 コントロールゲート 15 強誘電体容量 16 ゲート 17 電界効果トランジスタ 18 常誘電体容量 19 ソース 20 ドレイン 21 半導体基板 22 PZT薄膜 23 WSi2配線 24、26 白金電極 25 BST薄膜 27 p+拡散層 28 フィールド酸化膜 29 ソース領域 30 p型半導体基板 31 SiO2膜 32 容量カバー絶縁膜 33 ドレイン領域 34 コントロールゲート領域 35 スイッチングトランジスタ 36 スイッチングトランジスタゲート電極 37 スイッチングトランジスタ拡散層 38 スイッチングトランジスタゲート絶縁膜

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成された電界効果トラン
    ジスタのゲートに電極の一方が接続された強誘電体容量
    と、 前記電界効果トランジスタの基板に、電極の一方が接続
    された常誘電体容量と、 を含み、 前記常誘電体容量の、前記電界効果トランジスタの基板
    に接続されていない側の電極が、スイッチング素子を介
    して、前記電界効果トランジスタのゲートに接続され、 前記常誘電体容量が、前記電界効果トランジスタのゲー
    ト絶縁膜容量と並列に接続されたことを特徴とする強誘
    電体メモリ。
  2. 【請求項2】データの書き込み後に、前記スイッチング
    素子をオフ状態とすることを特徴とする請求項1記載の
    強誘電体メモリ。
  3. 【請求項3】前記常誘電体容量を複数のメモリセルで共
    用するように構成されたことを特徴とする請求項2記載
    の強誘電体メモリ。
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