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JP2872417B2 - 油圧建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

油圧建設機械の油圧制御装置

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JP2872417B2
JP2872417B2 JP2691391A JP2691391A JP2872417B2 JP 2872417 B2 JP2872417 B2 JP 2872417B2 JP 2691391 A JP2691391 A JP 2691391A JP 2691391 A JP2691391 A JP 2691391A JP 2872417 B2 JP2872417 B2 JP 2872417B2
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control
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明 辰巳
純一 細野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるロードセンシ
ング制御および入力トルク制限制御が可能な油圧建設機
械の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の油圧制御装置が搭載される油圧
建設機械として例えば図6に示すようなホイール式油圧
ショベルがある。図において、4は走行用油圧モータで
あり、この油圧モータ4の回転によりトランスミッショ
ン101およびプロペラシャフト102を介して後輪1
03が駆動され、車両が走行する。またブームシリンダ
21の伸縮により、フロントアタッチメントの一部であ
るブーム104が昇降される。
【0003】図7は、上述したロードセンシング制御お
よび入力トルク制限制御を行う従来のホイール式油圧シ
ョベルの走行および作業用油圧回路を示す図であり、1
はエンジン27により駆動される可変容量油圧ポンプで
ある。エンジン27の回転数は、不図示の燃料レバーま
たは走行ペダル6aの踏込み量に応じてガバナ27aの
ガバナレバー27bをパルスモータ28により回動する
ことにより制御される。そして、そのエンジン回転数に
応じて可変容量油圧ポンプ1が駆動され、その吐出油が
走行用制御弁2を介して油圧モータ4に導かれるととも
に、作業用制御弁20を介してブーム駆動油シリンダ2
1に導かれる。
【0004】ロードセンシング制御とは、走行用制御弁
2あるいは作業用制御弁20の前後圧力、すなわち制御
弁2,20の入口圧(ポンプ圧)と出口圧(油圧モータ
4,油圧シリンダ21の負荷圧のうちシャトル弁29で
選択された高圧側の圧力でありロードセンシング圧と呼
ばれる)との差圧が一定値になるように可変容量油圧ポ
ンプ1の押除け容積(以下、傾転角ともいう)を制御し
て、上記ポンプ圧をロードセンシング圧よりも所定の目
標値だけ高く保持するものである。
【0005】そのため、ポンプ圧とロードセンシング圧
との差圧に応じて切換わるロードセンシングレギュレー
タ11が設けられ、ポンプ圧とロードセンシング圧との
差圧がばね11aで設定される圧力以上になると、ロー
ドセンシングレギュレータ11はその圧力に応じてb位
置の方向に切換わる。このb位置ではサーボシリンダ1
2にポンプ圧が導かれ、サーボシリンダ12の伸長によ
り油圧ポンプ1の押除け容積が小さくなってポンプ吐出
流量が低減する。反対に上記差圧がばね11aで設定さ
れる圧力未満になると、ロードセンシングレギュレータ
11はa位置の方向に切換わり、サーボシリンダ12が
タンクに接続される。その結果、上記押除け容積が大き
くなりポンプ吐出流量が増加する。
【0006】以上のようなロードセンシング制御を行な
うことにより、ポンプ吐出流量が制御弁2または20の
要求流量になるようにポンプ傾転角が制御され、余分な
流量を吐出することがなく、絞り損失による無駄がなく
なるので燃費が向上し、また操作性もよい。
【0007】次に走行回路の動作について説明する。
今、例えば前後進切換弁8を前進(F位置)に切換えパ
イロット弁6のペダル6aを操作すると、エンジン回転
数がその踏み込み量に応じて制御されるとともに、油圧
ポンプ5からの吐出油がパイロット式制御弁2のパイロ
ットポート2aに導かれ、この制御弁2がパイロット油
圧に応じたストローク量で切換わる。これにより、可変
容量油圧ポンプ1からの吐出油が管路91,圧力補償弁
23,制御弁2,管路92または93およびカウンタバ
ランス弁3を経て油圧モータ4に供給され車両が走行す
る。車両の速度は走行ペダル6aの踏込量に依存する。
【0008】走行中にペダル6aを離すとパイロット弁
6が圧油を遮断しその出口ポートがタンク10と連通さ
れる。この結果、パイロットポート2aに作用していた
圧油が前後進切換弁8、スローリターン弁7、パイロッ
ト弁6を介してタンク10に戻る。このとき、スローリ
ターン弁7の絞り7aにより戻り油が絞られるからパイ
ロット式制御弁2は徐々に中立位置に切換わりながら車
両が徐々に減速されていく。
【0009】また操作レバー20aにより作業用切換弁
20を「ロ」位置または「ハ」位置に切換操作すると、
油圧ポンプ1からの吐出油が管路94,圧力補償弁24
および制御弁20を介してブーム駆動用油圧シリンダ2
1に導かれ、油圧シリンダ21の伸縮により図6に示し
たブーム104が昇降する。ここで、圧力補償弁23,
24は、油圧モータ4と油圧シリンダ21が独立して作
動することを補償するために用いられ、これら各アクチ
ュエータの負荷圧の最大値よりも所定圧だけ高い圧力を
油圧ポンプ1から吐出させるものである。
【0010】25は、入力トルク制限制御を行うための
トルク制御サーボ弁であり、このサーボ弁25には油圧
ポンプ1の吐出圧力がパイロット圧として導かれ、この
パイロット圧が制限トルク設定用ばね25aの設定圧力
よりも高くなったときに図示のc位置からd位置に切換
わる。これにより油圧ポンプ1の吐出圧がサーボシリン
ダ12に作用し、サーボシリンダ12により油圧ポンプ
1の押除け容積が減少して、油圧ポンプ1のトルクがエ
ンジン27の出力トルクの範囲内に制限され、エンジン
27に過負荷が作用するのが防止される。これが入力ト
ルク制限制御であり、例えば図4に示すようなP−Q線
図として示される。
【0011】すなわち以上の構成によれば、ロードセン
シングによる目標押除け容積(第1の目標押除け容積)
と、入力トルク制限制御による目標押除け容積(第2の
目標押除け容積)のうち、小さい方の値となるように油
圧ポンプの押除け容積が制御され、これにより燃費およ
び操作性の向上とエンジン27の過負荷防止とが図られ
る。なお26はアンロ−ド弁、31a,31bはクロス
オーバードリリーフ弁、CJはセンタ−ジョイントであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
走行用および作業用油圧回路では、一般に走行時の最大
必要流量が作業時の最大必要流量よりも大きいが、部品
の共通化の観点から制御弁2,20は共通仕様の弁が用
いられる。そこで、油圧ポンプ1の最大吐出流量を走行
時の最大必要流量から決め、その最大流量時における制
御弁2の最大ストローク時の圧力損失が例えば18Kg・f
/cm2であれば、上記ロードセンシングレギュレ-タ11
のばね11aによる目標差圧は18Kg・f/cm2に設定され
る。したがって、作業用制御弁20を最大ストローク操
作すると、同様にポンプ圧とロードセンシング圧との差
圧がその目標値18Kg・f/cm2になるように油圧ポンプ1
の傾転角がその最大傾転角で運転される。その結果、不
必要な吐出流量により制御弁20での圧力損失が大きく
なって燃費が悪化し、また操作性も悪くなる。
【0013】そこで、作業時の最大必要流量に基づいて
上記目標差圧を例えば15Kg・f/cm2に定めると、制御弁
2を最大ストローク操作してもポンプ圧とロードセンシ
ング圧の差圧は上記目標差圧である15Kg・f/cm2を越え
ることができず、油圧ポンプ1はその最大傾転角まで制
御されず、走行時に必要な流量が得られない。かといっ
て、制御弁2,20をそれぞれ別々の仕様の弁とし、走
行用制御弁2を大型化してその最大ストローク時の圧力
損失を作業用制御弁20と同等(15Kg・f/cm2)にする
と、部品の共通化が図れず、コストアップの要因につな
がるばかりか、弁自体が大型化してしまう。
【0014】本発明の目的は、少なくとも一対の共通仕
様の制御弁で制御される第1および第2の油圧アクチュ
エータそれぞれの必要最大流量が異なる場合でも、コス
トアップせずにまた弁の大型化を招くことなく、各弁に
最適なロードセンシング制御を行なって燃費および操作
性の向上を図った油圧建設機械の油圧制御装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜図
3に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、原動機
27により駆動される可変容量油圧ポンプ1と、この油
圧ポンプ1からの吐出油により駆動される第1および第
2の油圧アクチュエータ4,21と、油圧ポンプ1と第
1および第2の油圧アクチュエータ4,21との間に設
けられ、これらの油圧アクチュエータ4,21に供給さ
れる圧油の流量をそれぞれ制御する第1および第2の制
御弁手段2,20Aと、油圧ポンプ1の吐出圧力と第1
および第2の油圧アクチュエータ4,21の最大負荷圧
力との差圧を検出する差圧検出手段54と、油圧ポンプ
1の押除け容積を変更する押除け容積変更手段40と、
差圧が予め定めた目標値となるように押除け容積変更手
段40を制御する第1の押除け容積制御手段61とを備
え、第1のアクチュエータ4の必要最大流量が第2のア
クチュエータ21の必要最大流量よりも大きく設定され
た油圧建設機械の油圧制御装置に適用される。そして、
上述の目的は、第1,第2の油圧アクチュエータ4,2
1の使用状態を検出する状態検出手段64と、第1の油
圧アクチュエータ4の使用状態が検出されるときには、
第2の油圧アクチュエータ21を使用するときに比べて
差圧の目標値を高く設定する目標差圧変更手段61cと
を具備することにより達成される。請求項2の発明は、
油圧ポンプ1の吐出圧力に基づいてポンプ入力トルクが
原動機出力トルクを越えないように押除け容積変更手段
40を制御する第2の押除け容積制御手段62を備え、
第1の押除け容積制御手段61で設定可能な最大押除け
容積が、第2の押除け容積制御手段62で設定可能な最
大押除け容積よりも大きくなるように、第1の油圧アク
チュエータ使用時の差圧目標値を設定したものである。
請求項3における第1の油圧アクチュエータは走行油圧
モータである。請求項4における状態検出手段は、走行
油圧モータ4の操作手段が操作されていることを検出
し、この検出に応答して目標差圧変更手段61cが差圧
の目標値を大きくするものである。
【0016】
【作用】必要最大流量の大きい第1の油圧アクチュエー
タ4の使用時には、大きな目標差圧が設定され、必要最
大流量の少ない第2の油圧アクチュエータ21が使用さ
れるときには、小さな目標差圧が設定される。したがっ
て、第1の油圧アクチュエータ使用時には、油圧ポンプ
1の傾転角が最大になって充分な吐出流量が得られ、第
2の油圧アクチュエータ使用時は、油圧ポンプ1の傾転
角が最大まで制御されずにそのアクチュエータに必要な
最大流量だけ吐出される。
【0017】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0018】
【実施例】図1〜図4により本発明の一実施例を説明す
る。図2はホイール式油圧ショベルの油圧制御装置の全
体構成を示す図、図1および図3はその一部分を拡大し
て示す図であり、図7と同様な箇所には同一の符号を付
して相違点を主に説明する。
【0019】本実施例では、可変容量油圧ポンプ1の傾
転角、すなわち押除け容積は、傾転角制御装置40によ
り制御される。傾転角制御装置40は、エンジン27に
より駆動される油圧ポンプ41と、一対の電磁弁42,
43と、電磁弁42,43の切換に応じて油圧ポンプ4
1からの圧油によりピストン位置が制御されるサーボシ
リンダ44とから成り、サーボシリンダ44のピストン
位置に応じて油圧ポンプ1の傾転角が制御される。ここ
で、一対の電磁弁42,43はコントローラ50により
切換制御される。
【0020】また前後進切換弁8Aは電磁式とされ、運
転席に設けられた前後進切換スイッチSW1のN位置か
らF位置,R位置への切換に応じて前後進切換弁8Aが
N位置からF位置,R位置にそれぞれ切換わる。この前
後進切換スイッチSW1がN位置のとき、このスイッチ
SW1からハイレベル信号が出力される。また作業用制
御弁20Aは油圧パイロット式とされ、操作レバー58
の操作に応じて減圧弁59で減圧された圧力により切換
えられる。SW2はブレーキスイッチであり、作業時に
はオン、走行時にはオフ操作される。ブレーキスイッチ
SW2がオン操作されると、不図示の駐車ブレーキとサ
ービスブレ−キの双方が作動し、オフ操作されると、サ
ービスブレーキがブレーキペダル操作で作動可能にな
る。このブレ−キスイッチSW2がオンされるとこのス
イッチSW2からハイレベル信号が出力される。
【0021】51は、油圧ポンプ1の傾転角θsを検出
する傾転角センサ、52は油圧ポンプ1の吐出圧力Pp
を検出する圧力センサ、53はエンジン27の回転数N
rを検出する回転数センサ、54は、油圧ポンプ1の吐
出圧力とアクチュエータの最大負荷圧力(油圧モータ4
の負荷圧力と油圧シリンダ21の負荷圧力のうち大きい
方の値であり、シャトル弁29にて選択されたものであ
る)との差圧ΔPLSを検出する差圧センサである。ま
た、55はガバナレバー27bの回動量Nθを検出する
ポテンショメ−タ、56は走行ペダル6aの操作量に応
じたパイロット弁6の圧力Ptを検出する圧力センサで
あり、これらの各センサの検出結果および上記前後進切
換スイッチSW1,ブレーキスイッチSW2の出力信号
はコントローラ50に入力される。57は、燃料レバー
57aの手動操作に応じた目標回転数Xを指令する回転
数設定装置であり、その指令信号もコントローラ50に
入力される。
【0022】コントローラ50は、図1に示すような第
1の制御回路部60を有し、この制御回路部60は、ロ
ードセンシング制御部(以下、LS制御部)61と、ト
ルク制御部62と、最小値選択部63と、比較器64a
およびアンドゲート回路64bから成る判定部64と、
サーボ制御部65とから成る。
【0023】判定部64を構成する比較器64aは、圧
力センサ56により検出されたパイロット圧Ptが予め
設定された所定圧力より高い場合にハイレベル信号を出
力するものであり、その出力信号はアンドゲート回路6
4bの非反転入力端子に入力される。またアンドゲート
回路64bの反転入力端子には、ブレーキスイッチSW
2からの信号と前後進切換スイッチSW1からの信号が
それぞれ入力される。そして、ブレーキスイッチSW
2がオフし(スイッチSW2はロ−レベル信号を出
力)、前後進切換スイッチSW1がN位置以外のFま
たはR位置にあり(スイッチSW1はロ−レベル信号を
出力)、上記パイロット圧Ptが所定値より高い(比
較器64aはハイレベル信号を出力)、とき、すなわち
走行時にアンドゲート回路64bの出力がハイレベルと
なり、作業時はアンドゲート回路64bの出力はロ−レ
ベルとなる。
【0024】LS制御部61は、目標差圧ΔPLSR1
の設定部61aと、目標差圧ΔPLSR1よりも低い目
標差圧ΔPLSR2の設定部61bと、判定部64が走
行と判定する信号(アンドゲート回路64の出力がハイ
レベル)により目標差圧ΔPLSR1を、作業と判定す
る信号(アンドゲート回路64の出力がローレベル)に
より目標差圧ΔPLSR2を選択する選択スイッチSW
61cとを有する。そして、差圧センサ54で検出され
た差圧ΔPLSDと目標差圧との偏差Δ(PLS)を偏
差器61dで演算し、この偏差Δ(PLS)に基づいて
関数発生部61eで目標値の変化量ΔθLを演算する。
さらに、この目標値の変化量ΔθLを積分してロードセ
ンシング制御のための目標ポンプ傾転角(第1の目標押
除け容積)θLとして出力する。
【0025】トルク制御部62は、回転数センサ53で
検出されたエンジン回転数Nrと、ポテンショメ−タ5
5で検出されたガバナレバー位置Nθとの偏差ΔTを偏
差器62aで演算してスピードセンシングを行い、この
偏差ΔTに基づいて目標トルク演算部62bでエンジン
ストールを防止するための目標トルクTpoを演算す
る。そして、圧力センサ52で検出されたポンプ吐出圧
力Ppの逆数を逆数算出部62cで求め、乗算器62d
でこの逆数と目標トルクTpoとを乗じてθpsを求め
る。さらに、このθpsを一次遅れ要素のフィルタにか
けて入力トルク制限制御のための目標ポンプ傾転角(第
2の目標押除け容積)θTとして出力する。
【0026】最小値選択部63は、上記2つの目標傾転
角θL,θTのうち小さい方の値を選択してサ−ボ制御
部65に傾転角指令値θrを入力する。サ−ボ制御部6
5では、入力された傾転角指令値θrと、傾転角センサ
51により検出した傾転角フィ−ドバック値θsとの偏
差Δθを偏差器65aで求め、この偏差Δθに基づいて
関数発生部65bから電磁弁42,43のオン・オフ信
号を出力する。これにより、ポンプ傾転角θsが傾転角
指令値θrに一致するよう傾転角制御装置40が制御さ
れる。
【0027】本実施例では、ロードセンシング制御部6
1とトルク制御部62からそれぞれ目標傾転角が出力さ
れ、最小値選択部63でいずれか小さい方が選択される
が、ロードセンシング制御部61から出力される目標傾
転角の最大値はトルク制御部62から出力される目標傾
転角の最大値よりも大きくなるように各部が設定されて
いる。この点について説明する。
【0028】図4にA−B−C−Dで示すP−Q線図は
トルク制御部62で設定し得るP−Q線図であり、その
最大流量はQtである。ここで、上述したようにロード
センシング制御部61で設定される目標差圧は、走行時
はΔPLSR1、作業時はそれよりも小さいΔPLSR
2である。いま、油圧ポンプ1の傾転角が非常に大きく
なるものと仮定すると、走行時の目標差圧ΔPLSR1
による油圧ポンプ1の最大吐出流量は図4にQt’で示
される。すなわち、Qtよりも大きいQt’となるよう
な傾転角を指令するように、走行時の目標差圧ΔPLS
R1の値が決められている。このような設定により、油
圧ポンプ1の最大吐出流量の仕様がQtに設定されてい
るとき、各部の誤差などに影響を受けても必ずQtを吐
出できるようにしている。一方、作業時の最大吐出流量
は目標差圧ΔPLSR2で制限されたQdとなるから、
作業時のP−Q線図は、図4でE−F−C−Dで示され
る。
【0029】次に、以上のように構成された本実施例の
動作を説明する。作業時は、ブレーキスイッチSW2が
オンでかつ前後進切換スイッチSW1がN位置(中立位
置)であるから、判定部64のアンドゲート回路64b
の出力はロ−レベルである。したがって、選択スイッチ
61cは小さい目標差圧ΔPLSR2を選択する。一
方、走行時は、ブレーキスイッチSW2がオフでかつ前
後進切換スイッチSW1がN位置以外のFまたはR位置
に切り換えられているから、走行ペダルを踏み込みその
パイロット圧力が所定値以上になると、アンドゲート回
路64bの出力はハイレベルとなる。このため、選択ス
イッチ61cは大きい目標差圧ΔPLSRを選択する。
【0030】したがって、油圧ポンプ1の最大吐出流量
は、走行時はその目標差圧ΔPLSR1によってQtと
なり、作業時はその目標差圧ΔPLSR2によってQd
(<Qt)となる。その結果、走行時は油圧ポンプ1の
性能を充分に発揮させて走行に必要な流量が吐出可能と
なり、また、作業時は、油圧ポンプ1は最大傾転まで制
御されず、作業に必要な流量以上の圧油を吐出しないか
ら、制御弁20Aでの圧力損失を抑制でき、燃費の悪化
や操作性の低下を招くこともない。さらに、走行用制御
弁2と作業用制御弁20Aを共通化でき、部品のコスト
アップや大型化も招かない。
【0031】以上の実施例の構成において、エンジン2
7が原動機を、油圧ポンプ4および油圧シリンダ21が
第1および第2の油圧アクチュエータを、制御弁2,2
0Aが制御手弁段を、差圧センサ54が差圧検出手段
を、サーボシリンダ44や電磁弁42,43からなる傾
転角制御装置40が押除け容積変更手段を、ロードセン
シング制御部61が第1の押除け容積制御手段を、判定
部64が状態検出手段を、選択スイッチ61cが目標差
圧変更手段をそれぞれ構成する。
【0032】以上の実施例では、ロードセンシング制御
部と入力トルク制限制御部をコントローラ内に設け、傾
転角制御を電磁弁で行うようにするとともに、走行と作
業の判定もコントローラ内の判定部で行うようにした
が、図5に示すように構成してもよい。すなわち、ロー
ドセンシング制御部と入力トルク制限制御部をロードセ
ンシングレギュレ−タ111とトルクレギュレ−タ25
でそれぞれ構成するとともに、傾転角制御を各レギュレ
−タ111,25により油圧力で行うようにしてもよ
い。この場合、ロードセンシングレギュレ−タ111に
設けられる目標差圧設定用ばね111aのばね力は、電
磁比例ソレノイド111bにより変更可能とされ、走行
と判定されると例えばコントローラにより電磁比例ソレ
ノイド111bをオンしてばね力を大きくする。また、
作業と判定されると、電磁比例ソレノイド111bをオ
フしてばね力を小さくする。この結果、上述した実施例
と同様に、走行時の目標差圧は作業時の目標差圧に比べ
て大きく設定され、同様な作用効果を得ることができ
る。
【0033】なお以上では、油圧アクチュエータとして
走行用油圧モータ4および作業用油圧シリンダ20Aを
設けた例を示したが、3以上の共通仕様の制御弁で最大
流量の異なる3つの油圧アクチュエータを駆動するもの
にも本発明を適用できる。すなわち、少なくとも一対の
共通の制御弁でそれぞれ制御されるとともに、その最大
必要流量が異なる少なくとも一対の油圧アクチュエータ
を備えるものであれば、実施例以外の油圧建設機械にも
本発明を適用できる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、走行と作業のように最
大必要流量が異なる少なくとも一対の油圧アクチュエー
タに対してロードセンシング制御を行う際に、必要最大
流量の多い第1の油圧アクチュエータに対する目標差圧
を必要最大流量の少ない第2の油圧アクチュエータに比
べて大きくするようにしたので、第1の油圧アクチュエ
ータを使用するときには、油圧ポンプの最大傾転角を大
きくできて所望の吐出流量が得られ、第2の油圧アクチ
ュエータを使用するときには、油圧ポンプの最大傾転角
を小さくして必要流量以上の圧油が流れないようにし、
以って圧力損失を抑制できる。したがって、制御弁の共
通化を図り、燃費の悪化や操作性の低下、あるいはコス
トアップや部品の大型化を招くことなく、適切なロード
センシング制御が可能となる。また、入力トルク制限制
御を併用する装置にあっては、ロードセンシング制御で
指令する最大押除け容積を入力トルク制限制御で設定さ
れる最大押除け容積よりも大きく設定することにより、
油圧ポンプの性能を最大限に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る油圧制御装置の主要部
を示すブロック図
【図2】上記油圧制御装置の全体構成を示す図
【図3】図2の部分拡大図
【図4】図2の可変容量油圧ポンプのP−Q線図
【図5】油圧式のロードセンシング制御部と入力トルク
制限制御部の実施例を示す図
【図6】ホイール式油圧ショベルの側面図
【図7】従来の油圧制御装置を示す図
【符号の説明】
1 可変容量油圧ポンプ 2 走行用制御弁 4 油圧モータ 8A 前後進切換弁 20A 作業用制御弁 21 油圧シリンダ 40 傾転角制御装置 41 油圧ポンプ 42,43 電磁弁 44 サーボシリンダ 50 コントローラ 51 傾転角センサ 52 圧力センサ 53 回転数センサ 54 差圧センサ 55 ポテンショメ−タ 56 圧力センサ 57 回転数設定装置 57a 燃料レバー 60 第1の制御回路部 61 LS制御部 61a,61b 目標差圧設定部 61c 選択スイッチ 62 トルク制御部 63 最小値選択部 64 判定部 65 サーボ制御部 SW1 前後進切換スイッチ SW2 ブレーキスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−212603(JP,A) 特開 平2−309004(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機により駆動される可変容量油圧ポ
    ンプと、この油圧ポンプからの吐出油により駆動される
    第1および第2の油圧アクチュエータと、前記油圧ポン
    プと第1および第2の油圧アクチュエータとの間に設け
    られ、これらの油圧アクチュエータに供給される圧油の
    流量をそれぞれ制御する第1および第2の制御弁手段
    と、前記油圧ポンプの吐出圧力と前記油圧アクチュエー
    タの最大負荷圧力との差圧を検出する差圧検出手段と、
    前記油圧ポンプの押除け容積を変更する押除け容積変更
    手段と、前記差圧が予め定めた目標値となるように前記
    押除け容積変更手段を制御する第1の押除け容積制御手
    段とを備え、前記第1のアクチュエータの必要最大流量
    が第2のアクチュエータの必要最大流量よりも大きく設
    定された油圧建設機械の油圧制御装置において、前記第
    1,第2の油圧アクチュエータの使用状態を検出する状
    態検出手段と、前記第1の油圧アクチュエータの使用状
    態が検出されるときには、前記第2の油圧アクチュエー
    タを使用するときに比べて前記差圧の目標値を高く設定
    する目標差圧変更手段とを具備することを特徴とする油
    圧建設機械の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の油圧制御装置において、前記
    油圧ポンプの吐出圧力に基づいてポンプ入力トルクが原
    動機出力トルクを越えないように前記押除け容積変更手
    段を制御する第2の押除け容積制御手段を備え、第1の
    押除け容積制御手段で設定可能な最大押除け容積が、第
    2の押除け容積制御手段で設定可能な最大押除け容積よ
    りも大きくなるように、前記第1の油圧アクチュエータ
    使用時の差圧目標値を設定したことを特徴とする油圧建
    設機械の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の制御装置において、
    前記第1の油圧アクチュエータが走行油圧モータである
    ことを特徴とする油圧建設機械の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の制御装置において、前記状態
    検出手段は前記走行油圧モータの操作手段が操作されて
    いることを検出し、この検出に応答して前記目標差圧変
    更手段が前記差圧目標値を大きくすることを特徴とする
    油圧建設機械の油圧制御装置。
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