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JP2857742B2 - N,n−ビス(ヒドロキシアルキル)スルファミン酸 金属塩の製造法 - Google Patents

N,n−ビス(ヒドロキシアルキル)スルファミン酸 金属塩の製造法

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JP2857742B2
JP2857742B2 JP7344913A JP34491395A JP2857742B2 JP 2857742 B2 JP2857742 B2 JP 2857742B2 JP 7344913 A JP7344913 A JP 7344913A JP 34491395 A JP34491395 A JP 34491395A JP 2857742 B2 JP2857742 B2 JP 2857742B2
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JP
Japan
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metal salt
sulfamic acid
bis
parts
hydroxyalkyl
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隆志 竹本
寿郎 島田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N,N−ビス(ヒ
ドロキシアルキル)スルファミン酸金属塩の製造法に関
する。さらに詳しくはN,N−ビス(ヒドロキシアルキ
ル)スルファミン酸金属塩を高収率でしかも簡易なプロ
セスで製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、N,N−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)スルファミン酸金属塩を製造する方法として、例
えばアルカリ存在下でジエタノールアミンにピリジン・
三酸化イオウ錯体を反応させる方法が知られている(例
えば、Journal ofOrganic Chem
istry,第23巻,1133頁,1958年)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造法は、アルカリ存在下でアミノ基をスルホン化する方
法であり、副生成物が多く発生するため収率が低く、目
的物を得るための精製が必要となって製造プロセスが複
雑になるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、N,N−
ビス(ヒドロキシアルキル)スルファミン酸金属塩を製
造する方法において、目的物が高収率で得られ、しかも
製造プロセスが簡略化できる製造法について鋭意検討し
た結果、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、アルカリ性触媒(B)
の存在下で、スルファミン酸金属塩(C)にアルキレン
オキシド(D)を反応させることを特徴とするN,N−
ビス(ヒドロキシアルキル)スルファミン酸金属塩の製
造法に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において使用するアルカリ
性触媒(B)としては、アルカリ金属水酸化物(水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、ア
ルカリ土類金属水酸化物(水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム等)、アルカリ金属炭酸化物(炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等)、アルカリ土類金属炭酸化物(炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム等)、ナトリウムメト
キシド、ナトリウムエトキシドおよび脂肪族3級アミン
(トリメチルアミン、トリエチルアミン等)等が挙げら
れる。これらのうち特に好ましいものはアルカリ金属水
酸化物である。
【0007】本発明において使用するスルファミン酸金
属塩(C)として好ましいものは、スルファミン酸ナト
リウムまたはスルファミン酸カリウムである。
【0008】該(C)に反応させるアルキレンオキシド
(D)としては、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキ
シド、1,4−ブチレンオキシドおよび炭素数5〜20
のエポキシアルカンからなる群より選ばれる1種以上の
ものが挙げられる。これらのうち好ましいものは、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレン
オキシド、2,3−ブチレンオキシドおよび1,4−ブ
チレンオキシドである。
【0009】本発明の方法によるN,N−ビス(ヒドロ
キシアルキル)スルファミン酸金属塩は、アルカリ性触
媒(B)の存在下でスルファミン酸金属塩(C)にアル
キレンオキシド(D)を付加させて得られるものである
が、この付加反応は常圧もしくは加圧下、通常80℃〜
200℃で行う。この反応を行う方法としては、例え
ば、(C)を(D)中に混合し、スラリー状で徐々に
加温して通常80℃〜200℃で反応させる方法;
(C)を不活性有機溶媒(E)中にスラリー状に分散せ
しめて通常80℃〜200℃で(D)を反応させる方
法;(C)に最終目的物を一部加えて混合し、通常8
0℃〜200℃で(D)を反応させる方法;(C)に
(A)および(D)を加えて混合し、スラリー状で徐々
に加温して通常80℃〜200℃で反応させる方法;
(C)に(A)および(E)を加えて混合し、通常80
℃〜200℃で(D)を反応させる方法;等が挙げられ
る。これらの方法のうち工業的見地から特に好ましいの
は、の方法である。
【0010】上記の方法で用いられる不活性有機溶媒
(E)としては、エステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸ブ
チル等)、エーテル系溶媒(ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等)、ケトン系溶媒(シクロヘキサノン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、芳香族炭
化水素系溶媒(トルエン、キシレン等);およびこれら
の2種以上の混合溶媒が挙げられる。これらのうち特に
好ましいものは芳香族炭化水素系溶媒である。
【0011】本発明の方法で得られるN,N−ビス(ヒ
ドロキシアルキル)スルファミン酸金属塩は、例えば、
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等にスルファミン
酸金属塩基を導入するためのジオール成分として有用で
ある。また、分子内にスルファミン酸金属塩基を含有す
る(メタ)アクリレート、ポリエーテルポリオール、ポ
リエステルポリオール、界面活性剤などの原料物質とし
ても用いることができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて、部は重量部、%は重量%を示す。
【0013】実施例1 攪拌機、温度計の付いた加圧反応容器に、水酸化カリウ
ム6部、スルファミン酸ナトリウム119部(1モル)
およびキシレン600部を仕込みスラリー状に混合分散
させた。この分散液を徐々に加温して130℃でエチレ
ンオキシド88部(2モル)を約10時間かけて圧入し
反応を行った。反応混合物を減圧下、約100℃で脱溶
媒を行い白色結晶物(A−1)199部を得た。該(A
−1)の構造は、NMRおよびIR分析により、 (HOCH2CH22NSO3Na であることを確認した。該(A−1)の収率は96%で
あった。
【0014】実施例2 攪拌機、温度計の付いた加圧反応容器に、水酸化カリウ
ム6部、スルファミン酸ナトリウム119部(1モル)
およびキシレン600部を仕込みスラリー状に混合分散
させた。この分散液を徐々に加温して130℃でプロピ
レンオキシド116部(2モル)を約40時間かけて圧
入し反応を行った。反応混合物を減圧下、約100℃で
脱溶媒を行い白色結晶物(A−2)221部を得た。該
(A−2)の構造は、NMRおよびIR分析により、 [HOCH(CH3)CH22NSO3Na であることを確認した。該(A−2)の収率は94%で
あった。
【0015】実施例3 攪拌機、温度計の付いた加圧反応容器に、水酸化カリウ
ム6部、スルファミン酸カリウム135部(1モル)お
よびキシレン600部を仕込みスラリー状に混合分散さ
せた。この分散液を徐々に加温して130℃でエチレン
オキシド88部(2モル)を約20時間かけて圧入し反
応を行った。反応混合物を減圧下、約100℃で脱溶媒
を行い白色結晶物(A−4)212部を得た。該(A−
4)の構造は、NMRおよびIR分析により、 (HOCH2CH22NSO3K であることを確認した。該(A−4)の収率は95%で
あった。
【0016】比較例1 攪拌機、温度計および環流冷却管の付いた反応容器に、
ジエタノールアミン105部(1モル)を1250部の
水に溶解させた。この溶液をかき混ぜながら、室温でピ
リジン・三酸化イオウ錯体159部(1モル)を約2H
rかけて分割投入して反応を行った。この時、系内のp
Hを10%水酸化ナトリウム水溶液で約9〜10に保っ
た。反応混合物を約1000部まで濃縮させ、塩化ナト
リウム6.8部(0.17モル)加えた後、エタノール
を5000部加えて5℃で一晩放置し、白色の結晶沈殿
物をロ過で除去した。ロ液に4000部のアセトンを加
えて5℃で一晩放置し白色結晶の沈殿物が得られた。こ
れを濾過乾燥して白色結晶を得た。該白色結晶の構造
は、NMRおよびIR分析により (HOCH2CH22NSO3Na であることを確認した。該白色結晶の収率は40%であ
った。
【0017】
【発明の効果】本発明の製造法は、従来の製造法に比べ
て、N,N−ビス(ヒドロキシアルキル)スルファミン
酸金属塩が高収率で得られ、しかも製造プロセスを大幅
に簡略化できるので、工業的に極めて有用である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ性触媒(B)の存在下で、スル
    ファミン酸金属塩(C)にアルキレンオキシド(D)を
    反応させることを特徴とするN,N−ビス(ヒドロキシ
    アルキル)スルファミン酸金属塩の製造法。
  2. 【請求項2】 (C)を、不活性有機溶媒(E)中にス
    ラリー状に分散せしめ、これに(D)を反応させる請求
    項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 (C)が、スルファミン酸ナトリウムま
    たはスルファミン酸カリウムである請求項1または2記
    載の製造法。
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